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”ヤツ”を追え!


ストーリー Story

「頼むよ! 何とか手を貸しておくれ!」
 地面に深々と平伏して願う級友に、あなた達は大きな溜息をついた。

 ここは、『魔法学園フトゥールム・スクエア』。そこの一角で、ちょっとした騒動が起ころうとしていた。

 事の起こりは、数刻前まで遡る。
 この学園の生徒、【アルフィー・アバネシ―】は、とある施設のバックヤードを一人歩いていた。
 フトゥールム・スクエアには様々な施設がある。生物園、『アニパーク』もその中の一つだった。件の施設、簡単に言うと動物園。凶暴性の少ない様々な生物を飼育・展示していて、その役目を『生物委員会』の学生達が請け負っている。アルフィーは、その生物委員会のメンバー。生来の生き物好きである彼にとっては天職に等しい役目であり、毎日充実した日々を送っていた。
 しかし、多くを得ると、さらに多くを欲してしまうのは人の性。実は、彼には一つの秘密があった。とてもとても、いけない秘密が。それは、生物好きの彼にとってはまさに禁断の果実。その果実との蜜月の時を夢想して、アルフィーは一人ほくそ笑んでいた。
 向かう先は、飼育用の器具が収納される準備室。
 彼がニタニタしながら部屋のドアを開けようとした、その時――
 バターン!
 突然中からドアが開き、アルフィーの顔面を強打した。
「ギャフッ!」
 ひっくり返る彼の視界に、部室から飛び出してくる何者かの姿が映る。
 パタパタと羽ばたく玉虫色の羽根に、小さな身体。
 『エリアル』。それも、フェアリータイプ。
 知った顔だった。同級生の【チェリー・エイベル】。校内でも名の知れた悪戯者である。
「ご、ごめんねー!」
 チェリーは尻餅をついているアルフィーに向かって両手を合わせて謝ると、そのまま一目散に逃げて行った。
 ああ、あの調子だと何処かで力尽きてひっくり返るな。などと呆けた頭で考えていたアルフィー。ハッと我に返り、青くなって飛び起きる。
「まさか!」
 慌てて覗き込んだ部室。そこにあったのは、ロッカーから落ちてひっくり返った水槽と、窓ガラスに空いた大きな穴。
 ロッカーの鍵を、かけ忘れていたのだ。
 それを見つけたチェリーが、好奇心から開けてしまったのだろう。
 窓ガラスの穴から吹き込む風の中、アルフィーは茫然と佇んでいた。

「……で、モノは何?」
 あなた達に訊かれたアルフィーは、しばし躊躇った後、ボソリと呟く様に言った。
「……『タッツェルブルム』……」
「タ……タッツェルブルムゥ!」
 ――「タッツェルブルム」――。原生生物の一種で、魔物の様な敵対的存在ではない。とは言うものの、気が荒くてすぐに噛みかかってくる。その上、牙には毒を持っていて、噛まれれば死にこそしないものの、一週間は麻痺してうなされる。そんな訳で世間では危険物扱いされている生物だ。
 別段校則などで飼育が禁止されている訳ではないが、流石に危険生物をペットにしてたとなると体裁が悪い。と言うか、間違って誰かが噛まれたりしたら非常にまずい。
「お前なぁ……。いくら生き物好きだからって……」
「頼むよぉ! 誰かが噛まれたりしたら、流石に『プリズン・スクエア』送りになっちゃう! 目玉焼きにソイソースしかかける事を許されない生活なんて、耐えられない! 被害が出る前に、一緒に探しておくれよ!」
 そう嘆いてもう一度地面にオデコを擦り付ける、アルフィー。
 あなた達がやれやれと、二度(にたび)の溜息を吐いた時――
「キャアアアアアアアッ!」
 青天の下に響き渡る、絹を裂く様な女性の悲鳴。
「…………」
 場の皆が、ギギギギッと首を巡らす。
 向けた視線の先にあったのは――

「……にゅふふふふ。なるほどなるほど~。あのタッツェルブルム、『リリー・ミーツ・ローズ』に逃げ込んだか~」
 妙に楽しげな声が、部屋の中に響いた。
 そこに立っていたのは、いかにも魔法使いと言った格好をした(見た目は)若い女性。彼女は部屋の中心で、ニヤニヤしながら何やら覗き込んでいる。見れば、それは大きな水晶を思わせる透明な球体。それを見つめ、女性はうむうむと頷く。
「タッツェルブルムは土属性の生き物だからな~。土の肥えたそこでは、なかなかに手強いぞ~。さてさて、どうする~? 生徒諸君」
 光る玉を愛しげに撫でながら、彼女は言う。
「いい機会だ。これは課題扱いにしよう。上手く捌けば、評価してあげる。だからせいぜい、頑張りたまえ~」
 共鳴魔法石(ウーツル)の大玉に映るあなた達の姿を眺めながら、フトゥールム・スクエア学園長、メメたんこと【メメ・メメル】は楽しそうにほくそ笑んだ。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2019-02-14

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-02-24

登場人物 8/8 Characters
《新入生》セイラ・ラテュール
 ヒューマン Lv2 / 教祖・聖職 Rank 1
みなさん、はじめまして。 教祖・聖職コース専攻のセイラ・ラテュールと申します。 聖職者としてはまだまだ未熟者ですけれど、わたしなりに精一杯みなさんのお力になりたいと思っていますので、よろしくお願いしますね。 えっと、それから……わたし、誰かのためになりたいと常日頃から考えているんです。ですから困った人を見かけると放っておけなくて。周りからはお人よしなんて言われますけど、それがわたし自身の望みでもあるので、それでどんなに苦労したとしても後悔はしていないつもりです。 ですので、なんでもお気軽におっしゃってくださいね? わたしにできることでしたら、何でもしてさしあげますから……こう言うとみなさん、特に男の人は喜ぶことが多いんですよ。 どうしてでしょうね……うふふ♡ みなさんの喜ぶ顔がわたしの何よりの生き甲斐です。 ですから、たくさんご奉仕させてくださいね♡ —————————————————— 色々と怪し気な子ですがよろしくお願いします。
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《ゆうがく2年生》リベール・ド・ヴァンセ
 ヒューマン Lv11 / 勇者・英雄 Rank 1
リベール・ド・ヴァンセ。 聞き取り辛いなら名札か手帳を読みなさい。 ……わざわざ言うべきことはないの。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《新入生》メルヴィナ・セネット
 ローレライ Lv3 / 賢者・導師 Rank 1
メルヴィナ・セネット。 この学園で多くを知るのを楽しみにしている。 魔法とか精霊とか一般常識とか。色々。 これからよろしく。 ……自己紹介とはこれでいいのだろうか。 ◆好奇心旺盛なローレライの少女 素直な性格。色々と抜けており忘れっぽい所もある 顔にはあまり感情が出ないが仕草や言動の端々に表れてしまっている 入学理由はさまざま。 主な理由は学園の摩訶不思議さに心惹かれたため 魔法や精霊への興味から賢者・導師コースを選択した 雪に関わる精霊や生物がいたら仲良くなりたい ◆最近の様子 学園散策を楽しむ日々 課題を記録する職員さんがいるという ときどき職員室に行ってみている。片手にはレターセット ------------------------ 【容姿】 肩下・胸元まで伸ばした茶色のウェーブヘアー どことなく眠たげな瑠璃色の瞳 髪の周りに水を纏わせている(水分放出は髪先から) 魔法使いな服を好む 身につけている銀の雪結晶のブローチは双子の兄からの入学祝い 帽子は水のような特性をもつ魔法の帽子。らしい 【交流】 誰に対しても友好的。よく喋る 会話は楽しい&自身にはない考えや知識に触れられるので好き 人とのペースの合わせ方、会話は勉強中 (PL:交友申請等は常時大歓迎です) 【話し方】 かための口調と話し方+少しくだけた言い回し 何かを呟く、眠い時は少しゆるくなる 二人称:名前、通称、または貴方 おもな口調:~だ、だな、だろう/~。~と思う/~か、~かな
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《新入生》ウェルカ・ラティエンヌ
 アークライト Lv15 / 王様・貴族 Rank 1
■身長:152cm ■実年齢:14歳 ■髪形:腰までのストレートロング ■容貌:ややたれ目気味の目元の、大人しそうな容貌の美少女 ■体型:身長は小柄ながら、バストやヒップはかなり大きく、非常に発育は良いが、ウェストや手足等は細めの、極端な体型 ■性格:基本的には内向的で大人しく、穏やかな性格だが、金銭面には非常に厳しく、利害が絡むと冷酷になる面も ■コンプレックス:桁違いに豊満な上、未だに発育途上の胸/[誕生日]の時点で、既に120cmに届くとのこと ■体質:体重が増えるときは、その殆どが胸に集まり、痩せるときは他から痩せるタイプ ■服装:背中の開いたドレス/色は特に決まっておらず、気分次第で変えている ■特技:経営・商売に関連する豊富な知識/一通りの礼儀作法/実は家事全般
《新入生》ルクラ・プレオ
 アークライト Lv8 / 教祖・聖職 Rank 1
『叡智の欠片を小さき者に授けよ』 神はそう仰られました。 残り幾ばくも無い寿命のわたしではありますが、 正しき教えを世界に広める使命を遂げねばならないのです。 ------------------------------------- のんびりと話す善意のひと。 ただし他者に向けられる善意は一方的で独善的なもの。

解説 Explan

【目的】
 植物園「リリー・ミーツ・ローズ」に「タッツェルブルム」が一匹逃げ込みました。同園内を探索し、タッツェルブルムを捕獲してください。

【リリー・ミーツ・ローズについて】
 魔法学園フトゥールム・スクエアの敷地内に作られた植物園で、世界中の植物を集め、生育している場所です。
 中は温度や植物の色合いなどによって複雑に分かれていて、巨大迷路の様になっています。
 中には危険な植物もありますが、そういったものには(一応)近づけない様になっています。しかし、タッツェルブルムを追いかけるのに夢中になって立ち入り禁止区内などに入ってしまうと、遭遇してしまう場合があります。その場合、毒の花粉等を浴びせられて混乱等の状態異常を起こす事になります。

【タッツェルブルムについて】
 山岳地帯に生息する原生生物です。
 体長50センチほど。ネズミ等の小動物を食べる肉食で、太く長い身体に短い前足がついたヘビの様な姿をしています。性質は荒く、掴むとすぐに噛み付いてきます。ただ、土に潜る習性があるので、潜れる場所では攻撃よりも潜る事による逃走を優先します。牙には毒があり、噛まれると麻痺してしばらく動けなくなります。
 基本、危険物扱いな上、見た目がほぼヘビなので、女性受けが非常に悪い生き物です。しかしその反面、虹色に輝くウロコに包まれた姿は見様によってはとても美しく、マニアの間では地味に人気があるという、ちょっと面倒くさい存在です。

【アルフィー・アバネシ―について】
 ちょっとマニアックな、生き物好きの学生です。
 事件の発端者ではありますが、最初の方で自由の身になってハイテンションのタッツェルブルムに噛まれて早々に脱落します。
 探索に関してはまるっきり役立たずなので、気にしないでください。

【エピソードについて】
 園内を逃げ回る目標を、反撃や有害植物との遭遇を避けながら捕まえる課題。
 スリル満点の追いかけっこをお楽しみください。


作者コメント Comment
 初めまして。
 土斑猫(まだらねこ)と申します。
 
 この度、「ゆうしゃのがっこ~!」で初のゲームマスターを務めさせていただきました。

 初めての事と言う事で、取り敢えず楽しく軽く楽しめる物語を作ってみました。

 拙い作品ではありますが、参加いただく皆様が楽しい物語を辿れる様に頑張りたいと思います。
 どうぞ、よろしくお願いします。



個人成績表 Report
セイラ・ラテュール 個人成績:

獲得経験:40 = 40全体 + 0個別
獲得報酬:800 = 800全体 + 0個別
獲得友情:1
獲得努力:1
獲得希望:1

獲得単位:0
獲得称号:---
捕獲は杖の先端に匂い袋の匂いをしみ込ませて
それを使って誘い込みます。

仲間の体力が減っていたら回復。

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
事前:
タッツェルブルムの苦手な匂い、好きな匂いを出す物があるか聞きましょう。
…お肉あればいいのですが、

行動:
植物園内に潜入したら、入り口付近で陣地作成。
1人行動をしないよう周りに気を配りながら動きます。

事前に教わった苦手な匂いを出す植物を探し、
見つけたらいくつか取って、ランタンの中の火で少し燃やして匂いを発生し置いて
行動範囲を狭めましょうか。

誰かが干し肉を持っていたら、ランタンで少し焦がして匂いを発生させます。

移動の際、毒物の危険性がある植物があれば、
そこを避けるように仲間に報告、別行動をする仲間に遭遇したら報告。


戦闘:重力思念で妨害、攻撃は仲間に任せます。
毒状態の仲間がいればデトルで回復。



リベール・ド・ヴァンセ 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
事前調査や先輩の手当てには参加せず、すぐに捜索、追跡に向かう。
ただし痺れた時の為に、一人では動かないように。
武器の先に激辛ハバネロソースを塗り、残りのソースは土のない広い道にこぼして転がしておく。標的か標的の獲物を釣る罠になるかもしれない。
標的を見つけたらすぐに大声を上げて接近。ソースを塗った棒に噛みつかせ、抵抗できないよう首を掴む。
棒以外に噛みつかれた時の為、全身に青銅の防具を装備。
土の中に逃げられたなら、脅威を与えるためにその壇の中を歩き回る。

捜索はまず園中央の道を禁止区域前まで進み、別の道を通って出入り口方面へ引き返し、また別の道を通って禁止区域前へ。このように繰り返す。

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
タッツェルブルム捕獲

■行動
事前調査と心理学/人心掌握学でアルフィー含む生物委員会に聞き込み。
特に演技も使い、生物や生徒に興味・好意があるように振る舞いタッツェルブルムの餌や捕獲道具の入手を試みる。

上記で取得できた情報・道具があればそれを元に、特になしの場合も地道に集中/気配察知で危険な場所には近づかない様ターゲットを探す。
後、噛まれたときに対応出来るよう複数で行動したい。

ターゲット接近時か出没する可能性が高い所で、餌か持ち込みの干し肉でおびき寄せ待ち伏せる。
正面は避けて後方より射程圏内まで物陰に隠れ近づき、重力思念で賢さを下げ捕獲を試みる。

(…基本的に衣服が汚れるような事はしたくない。)

メルヴィナ・セネット 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
被害が出る前にペットを捕獲する

◆準備
捜索を始めると忙しくなると思う
余裕がある間にアルフィーにペットの話を聞こう
注意点や性格、趣味嗜好など色々

>読書
普通の蛇とどこが同じで違うのだったか……
生態に関して本で読んだ気もする
捕獲の参考にする為に思い出す事に集中しよう

◆行動
孤立は避けて数人で動く
どう分かれるかはその時の流れや状況次第かな

捜索で私が役立てるなら『デトル』で解毒、『視覚強化』で警戒や推測辺りか
移動では周囲や地面の状態をこまめに見る。怪しい地面はなべぶたで叩くぞ
発見時は様子を窺い「欲望吸収装置」を使う。攻撃的な欲を吸収して捕獲しやすくなればいい。万一の時はなべぶたガード、緊急回避を頑張る

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
植物園に逃げ込み逃走した生物の捕獲試みるモブの1人だったり。

あの生物…んー、名前、聞ーてないねぇ。虹色ロープ6号でいいや。
あの子が茂みとか地面の中に潜り込んで行方所在不明にならないよーに【聴覚強化Ⅰ 】な【聞き耳】で大体の位置取りは把握し続けられるよーに。
他のゆーしゃ様にも共有するかなぁ。

虹色ロープ6号の捕獲直前に【清廉のオルゴール】鳴らして、落ち着き穏やかにならないか、【基本棒術Ⅰ】な【コツンと一撃】で気絶しないか試み挑戦。
情け容赦なく暴れまくり暴行なら、ザコちゃん側から噛まれに行くね。
ほら、少なくともザコちゃん噛んでる間は他のゆーしゃ様噛まないだろーし?【忍耐】力で耐えるからあと任せた案件。

ウェルカ・ラティエンヌ 個人成績:

獲得経験:60 = 40全体 + 20個別
獲得報酬:1200 = 800全体 + 400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
厄介なことですわね。
「アルフィー様」は飼い主ですし「タッツェルブルム」全般だけではなく、[該当の個体]のことも、他の方より知っている筈ですし、尋ねてみましょうか。
捕まえる為にも[好物]あたりの[情報]を手に入れておきたいですわね。
状況を鑑みて[植物園]に入る前に尋ねておきますわ。
[情報]を確認出来ましたら、[購買部]や[近隣店舗]等で[好物]を確保したいですわね。

捕まえる際ですが、事情をご存じない方が来るかもしれませんわ。
許可を得て封鎖出来れば良いですが、出来ない場合に備えて[植物園の入口]を見張り、いらした方に事情を説明する予定ですわ。
何故か此処まで逃げてきたら、何とか捕まえてみますわね。

ルクラ・プレオ 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
・目的

タッツェルブルム捕獲のサポート

・動機

まあ大変。学園長が課題扱いにされたので達成できればお咎めはないのでしょうが…。
幸い相手は1匹、人数に勝るこちらがうまくやれば問題ないかしら。

・行動

アルフィーさんを『デトル』で治療したらタッツェルブルムの好む土質や、山岳地帯の環境が作られている区域を聞き出して場所に当たりをつけます。

1人で探索して噛まれたら対処のしようがないので、2人以上の集団で行動しませんか。
できれば解毒系持ちが均等に別れる形で。
私は『デトル』『祈祷』『復活呪文』はまりょく量を判断して使いますね。

『動作察知』して気を付けながら進んで……あっちょっと見た目がダメですね。
捕獲お願いします。

リザルト Result

「グアーッ!」
 断末魔の呻きと共に、【アルフィー・アバネシ―】はバッタリと倒れた。
「だ、大丈夫ですか!?」
 白目を剥いて痙攣する、アルフィー。真剣にヤバそうな有様に肝を潰したのか、【セイラ・ラテュール】が慌ててその身を抱き起こす。
「しっかりしてください! 傷は浅いですよ!」
「……うう、ぼ、僕は大丈夫……死にはしないから……早く……あの子を……」
 震える手で、自分を噛んだタッツェルブルムが逃げ込んだ植物園を指差す。
「とは言っても、些か手がかりが少ないな」
「そうだね。少し、情報が欲しいかな。注意点とか性格とか趣味嗜好とか」
「そこの所、どうなのでしょう?」
 【プラム・アーヴィング】始めとする面子が詰め寄る。中々、容赦がない。事情が事情なので、無理もないが。
「あ、あの、早く医務室に……」
「そんな事言っている場合じゃないでしょう」
「ほらほら、デトルかけてあげますから」
 皆がカヤカヤやってるのを尻目に、【リベール・ド・ヴァンセ】は植物園の中に向かって歩き始める。
「時間が勿体無いわね。私は行くから」
「おやおや、行っちゃうのかい? ゆーしゃ様。一人じゃ危ないね。ザコちゃんもお供いたしましょー」
「回復役も必要ですね。僕も行きますよ」
 そんな事を言いながら、【チョウザ・コナミ】と【オズワルド・アンダーソン】も後を追う。
「そうだね。一人だと危ないか。私も複数人で行くよ。誰か、ついて来てくれないか?」
「なら、俺が行こう」
「わたし達は、どうしましょう?」
「じゃあ、わたしと」
 そう言って、【メルヴィナ・セネット】はプラムと。セイラは【ルクラ・プレオ】と腰を上げる。
「あなたは、どうしますか?」
 セイラに問われ、【ウェルカ・ラティエンヌ】は少し考えて答えた。
「そうですね。ご存じない方に事情を説明しなければいけませんし、無関係の方が入らない様にする必要もあるでしょう。私はここに残って、見張るとします」
「そうですか。それじゃあ、お願いしますね」
「ええ、お気をつけて。もし此処まで逃げてきたら、何とか捕まえてみますわね」
 そう言って、4人を見送るウェルカ。チラリと横を見る。そこには、目を回して倒れているアルフィーの姿。ルクラのデトルで麻痺は治ったものの、負担はそれなりに大きかったらしい。ある程度の情報を吐かされた後、力尽きてバタンキューなのであった。
「……本当は、封鎖の許可を申請したかったのですけど……」
 その案は、「頼むから大事にしないで!」と言うアルフィー渾身の願いによってお流れとなっていた。
「仕方ありませんわね」
 反省文を出さなきゃならないかもしれないな。そう思いつつ、ウェルカは溜息をついた。

「おー、なかなか壮観ですなー」
 辺りに広がる奇草怪花の園に、チョウザが感嘆の声を上げる。
「気をつけなさい。危険な植物もあるんでしょう? こんな所でけが人が増えたら、手に負えなくなるわ」
 そんな事を言いながら、手にした木の棒に真っ赤な液体を塗るリベール。
「おや、ゆーしゃ様。それは何? 随分、キツイね」
「激辛ハバネロソース。例の子、強い匂いが好きなんでしょう。引き寄せられるんじゃない?」
 言いながら、残りを道にこぼしていく。罠代りにするつもりかもしれない。
「いい案ですね。上手くいくかもしれない」
「そう言うそちら様は、何をして? えーと」
「ああ、ご一緒するのは初めてですね。僕はオズワルド・アンダーソン。よろしくお願いいたします」
 不思議そうに見ているチョウザに笑顔でそう答えると、オズワルドはまた一掴み草を積む。
「この草はですね、タッツェルブルムの苦手な匂いを出すそうです。利用すれば、行動範囲に制限をかけられるかと思いまして」
 手にしたランタンで採った草を炙りながら、撒いていく。
「本当は、目印に陣地を設置したかったんですが……」
「時間がないからね」
 リベールがそう言って、空になった瓶を放ったその時、
「お?」
 チョウザが、ピクリと辺りを見回した。
「?」
「どうしました?」
 不審気な顔をする二人に、彼女はキョロキョロしながら言う。
「いや~、ザコちゃん、ちょっと聞き耳立ててたんだけど、それに反応がピロリロリンと……」
 と、その目が地面に転がった瓶を捉えた。ビシッと指を突きつける。
「そこー!」
 途端、瓶を転がして顔を出す蛇の様な生き物。
「出たー! 虹色ロープ6号ー!!」
 一瞬、皆が「虹色ロープ6号って何やねん?」と脳内でツッコむが、取り敢えず拘っている暇はない。リベールが、ソースを塗った棒を突き出す。
「おいで!」
 一瞬、身を引くタッツェルブルム。しかし匂いに釣られたのか、すぐに棒に噛み付いた。すかさず伸ばした手が、その首を掴む。
「捕まえたわ!」
 会心の声を上げるリベール。しかし――
「あ、こら! 大人しくなさい!」
 猛烈に暴れ始める、タッツェルブルム。元来が土属性の生き物。土の肥えた園内でのパワーは、物凄い。ついでに、その鱗はツルツル。滑る、滑る。ねじ伏せようと手に力を込めるも、敵わない。スポーンと抜けたタッツェルブルム。そのまま、オズワルドの方に飛んでいく。
「捕まえて!」
「は、はい!」
 手を伸ばすオズワルド。けれど、それもまた暴れる鱗に弾かれる。
「ぶっ!」
 タッツェルブルム。顔面衝突。仰向けにぶっ倒れる、オズワルド。
「大丈夫?」
 リベールが訊くと、顔を真っ赤にしたオズワルドはフラフラと身を起こす。
「……んの、糞が!!」
 憤怒と共に吐き出した言葉。リベール、思わずビクリ。
「……はっ! し、失礼しました、口が滑りました」
 バツが悪そうにハハハ、と笑うオズワルド。
「そ……そう……」
 怯えるリベール。気まずい空気。と、そこに――
「あっぶなぁあい!!」
 滑り込んできたチョウザが、腕をかざした。
 かぶりつく、タッツェルブルム。リベールとオズワルドが固まっている隙を狙って噛みかかってきたのだ。
「ガハァッ!!」
 派手に血反吐を吐いて倒れるチョウザ。他の二人、慌てて駆け寄る。
「ちょ、ちょっと!」
「しっかりしてください! アレの毒にそんな効果はない筈ですよ!?」
「ふふふ……。ゆーしゃ様の御身を守るはモブの花道……。派手な死に際はモブの冥利……」
 痙攣しながら宣うチョウザ。モブって、そんなに見所ある役だっけ。疑問を浮かべる二人に向かって、彼女は言う。
「行ってくだされゆーしゃ様。ザコちゃんはこれ本望なれば。今はその使命を最優先に」
「……分かったわ」
 その意を汲む様に、立ち上がるリベール。喪に服する様に、帽子を目深に被る。
「ありがとう、骨は拾ってあげる」
 チョウザに向かってサムズアップすると、タッツェルブルムの後を追って走り出す。
「気をつけてくださいねー。僕はザコさんの治療をしてから追いますからー」
 遠ざかる背中にそう呼びかけると、オズワルドはチョウザの脇に膝まづいた。

「うう……」
 探索しながら歩いていたルクラが身震いするのを見て、杖の先端に匂い袋の匂いを染み込ませていたセイラが声をかけた。
「どうしました? 何処か具合でも?」
「い、いえ……。ただ、アイデンティティーが脅かされた様な気がして……」
「?」
 不審気に小首を傾げるセイラにそう答えると、ルクラは脂汗を拭った。ちなみに、チョウザが吐血をかましたのはまさにこの時だったりする。
「大丈夫ですか? 辛いなら、少し横になった方が……」
「いえ、本当に。何でもありませんので」
 心底心配そうな眼差しを向けてくるセイラを見て、ルクラは思う。
(優しい方ですねぇ……。お顔も可愛いですし、眼鏡をかけたらさぞ似合う事でしょう……。ロリメガネ教に、是非とも欲しい逸材ですね……)
 見つめるルクラ。表情は変わらないが、妄想は加速する。
(ここでわたしが活躍したら、あ~かっこいいな眼鏡いいな~とか思ってくれないでしょうか? もしそうなったら、わたし、わたし……)
「あ、鼻血が……」
「ああ、い、いけない」
 妄想が過ぎたらしい。ハンカチで鼻を拭くルクラを、ますます気遣うセイラ。
「やっぱり、具合が悪いんですね? 探索はわたしがしますから、どうぞ休んでください」
 そう言って、セイラがルクラの肩を抱く。そのまま腰を屈め、様子を確かめる様に覗き込んでくる。綺麗だが、幼子の様な愛らしさを持つ顔が間近に迫る。
(ああ、駄目!! こんなに迫られたら……)
 ルクラの手が、服のポケットに伸びる。震える手が取り出すのは、妖しく光る予備の眼鏡。
(押し倒して、眼鏡かけちゃうぅ~!!)
 些か理解し難い衝動にルクラが悲鳴を上げた、その時――
「そっち! 捕まえて!」
 聞こえてきた声に、振り向く二人。目に入ったのは、こっちに向かって駆けてくるリベールと、彼女の先を往く様に疾走する蛇の如き生き物。
「あれは!?」
「タッツェルブルムです!」
 それを見とめ、慌てて体勢を整える。
「ラテュールさん! ここはわたしが!」
 率先して前に出るルクラ。もっとも、キリッと凛々しい顔の裏には(ここで良いとこ見せれば、ラテュールさんもきっと眼鏡を……)と言う邪な想いがある事は想像に難くなかったりする。
「さあ、おいでなさい!!ロリメガネ教の輝かしい未来のために!!」
 フトゥルムの書を構え、凛と立つルクラ。
 いい度胸じゃと言わんばかりに、タッツェルブルムが彼女に向かって跳躍する。両者の距離が間近に迫り――
 近くで見る、タッツェルブルム。蛇みたいな顔。舌。長い身体。テラテラ光る、虹色の鱗。
 あ、駄目だ。
 それは、理性ではなく本能。条件ではなく、反射。
 次の瞬間、ルクラは華麗に身を交わしていた。目標を失ったタッツェルブルムは、そのままセイラの身体へとダイブする。
「え? あ、きゃっ!?」
 突然飛び込んできたタッツェルブルムにテンパるセイラ。暴れる体長50センチ。制御が出来ない。ワタワタする間に足をもつれさせて、後ろの草むらにひっくり返る。
「アイタタ……」
 セイラが呻いている隙に、タッツェルブルムは傍らの土の中へ潜ってしまう。
「あ! 待って!」
 慌てたセイラが後を追おうと身を起こした時、
 ポン!
 何かが、頭にあたった。
「?」
 視線を上に上げると、そこにあったのは一本の大きな花。異様に毒々しい彩りで、こちらを見下ろしている。ふと下を見ると、さっき倒れた時に巻き込んだのだろう。一枚の立札が転がっている。よくよく見ると、それには「危険! 近寄るな!」と申し訳程度に書かれた文字。
 もう一度、見上げる。花が、ニヤリと笑んだ様な気がした。
 ボフンッ!
「きゃっ!」
 次の瞬間、花があからさまに身体に悪そうな紫色の煙をセイラに吹き付ける。吸い込んだ途端、グルグル回り出す彼女の視界。
「ふにゃ~」
 ヘナヘナと、崩れ落ちる。
「きゃー! ラテュールさ~ん!」
「ちょ、大丈夫!?」
 慌てて駆け寄るルクラと、駆けつけてきたリベール。二人してグッタリしたセイラの身体を引っ張り、花から引き離す。
「い、いけない! 毒の花粉です! デトル! 救急箱!!」
「落ち着きなさい! テンパってもしようがないわ」
「そ、そうですね。スーハスーハ」
 ニ、三回深呼吸をするルクラ。キリッとした表情で、眼鏡を直す。
「落ち着きました」
「早いわね」
 呆れるリベールに、ルクラは言う。
「わたしは、セイラさんの手当をします。あなたは、タッツェルブルムの後を追ってください」
「でも、何処に行ったか……」
「大丈夫です。あれを」
 ビシッと指差す先。そこには、ボコボコと盛り上がりながら進んでいくモグラ塚の様なものが。
「あ……」
「所詮は爬虫類! あれを追えば見失う事はない筈です! さあ、早く!」
「わ……分かったわ!」
 急いで駆け出すリベール。彼女を見送ると、ルクラはセイラに向き直る。まだ、目の玉グルグルで倒れているセイラ。その顔をジッと見つめて、
「……ちょっとだけ……」
 そう言って、ルクラはセイラに眼鏡をかけた。

 その頃、メルヴィナは一人で物思いにふけっていた。
「……う~ん、タッツェルブルムか……。前に、本で読んだ事がある様な……どんな事が書いてあったっけな……」
 どうやら、過去の記憶を遡っているらしい。ひたすら考える、メルヴィナ。と、そこに駆け寄ってくる人影が一つ。
「やあ、待たせたね」
「あ、プラム。どうだった?」
 近寄ってきたプラムに問いかけるメルヴィナ。プラムはピッと一枚のメモ用紙を出して言う。
「なかなか、有益な情報が手に入ったよ」
 今際の際のアルフィーの情報だけでは心許ないと思った彼、少し足を伸ばして他の生物委員会のメンバーに情報を聞きに行っていたのだ。
 元より、心理学と人心掌握学に長ける彼。こういった事は得意なのだ。
「例の坊やは、飼育下では主に食用の肉を与えるそうだ。生が良いんだが、慣らされていれば加工品でも良いらしい。これを使ってみよう」
 そう言って取り出したのは干し肉。購買部で入手してきたのだろう。そして、手にしているものはもう一つ。
「あと、これは小動物捕獲用の籠罠だ。本当は人数分欲しかったんだが、数がなくてね。まあ、ないよりはいいだろう」
「……流石だね。頼りになるよ」
 感心するメルヴィナ。プラムは得意気に髪をかき上げる。その態度は、何処までも紳士的で蠱惑的。
「で、君の方は何か案は出たかい?」
 訊かれたメルヴィナは、荷物カバンから掌サイズの釣鐘の様なものを取り出す。
「欲望吸収装置かい?」
「……攻撃的な欲を吸収すれば、捕獲しやすくなるかと。あまり刺激はしたくないから」
 頷くプラム。
「いい案だ。上手く行きそうだね」
「……うん」
「よし。それでは、作戦に移ろう」
 そんな言葉を交わして、動き始める二人。しかし、世の中そう思った様に事は運ばない。特に、動物関係の話は。
「待ちなさーい!」
 飛んできた声に振り向けば、息も絶え絶えの様子で走ってくるリベールの姿。その前を、先導する様に迫ってくるモグラ塚。何だ何だと思っていると、それがピタッと止まる。
 ヒョコッ!
 そこから顔を出す、蛇の様な生き物。キョロキョロと周りを見回し、追ってくるリベールを見るとまたヒョイッと土中に潜る。
「おお?」
「タッちゃんだ」
 思わず身構えるプラムと、何故か親しげにあだ名呼びのメルヴィナ。
「流石リベール。好機だ。捕まえよう」
 そう言うプラムだが、実は、
(チッ。待ち伏せして面倒なく捕まえようと思ったのに、余計な事を。まあ、上手く立ち回るか。服は汚したくないしな)なんて事を考えたりしている。
 そんな相方の思惑など知る由もなく、メルヴィナはカバンからなべぶたを取り出す。
「……これで地面を叩いて、追い出してみる」
「大丈夫かい?」
「……なべぶたって結構頑丈だから。いけるいける」
 なんとなく言葉の真意がズレてる返答をしつつ、地面を見つめるメルヴィナ。ボコボコと近づいてくる、モグラ塚。メルヴィナの目が、鋭く光った。
「そこ!」
 叩きつける、なべぶた。途端――
 ポンッ!
 飛び出るタッツェルブルム。
「出た!」
「う、うわ!」
 慌てて手を伸ばすプラム。しかし、標的は虚しくそれをすり抜け再度地面に潜る。猛烈な勢いで掻き上げた土塊という、置き土産を残して。後に残るのは、土塗れになったプラムの成れの果て。
「………」
「……大丈夫?」
 恐る恐る訊くメルヴィナの前で、立ち尽くすプラムからプチリと切れる音がした。
 ギギギ……。
 錆び付いた自動人形みたいな動きで首を巡らすと、遠ざかっていくモグラ塚を睨む。
「……プラム……?」
 様子がおかしい。覗き込んでみる。
「ブツブツブツブツブツブツ……」
 何か、文字に起こすのがはばかられるくらいアレな言葉をブツブツ呟いている。目が座っている。怖い。
「ひえ……」
 思わず身を引くメルヴィナを残し、プラムはモグラ塚の後を追い始める。ブツブツ言いながらギッションギッションと追いかけるその様は、まるでどこぞの未来から来た殺人アンドロイド。非常に、怖い。
 迫るプラム。逃げるタッツェルブルム。見る見る縮まる距離。手が伸びる。そのまま、ムンズと掴み上げようとして――
 ズボ。
 足が、沈んだ。どうやら、タッツェルブルムの掘ったトンネルを踏み抜いたらしい。
 ズッカンべション!
 そのまま、ふかふかほわほわの腐葉土の中に盛大に突っ込んだ。
「……大丈夫?」
 再び問いながら覗き込むメルヴィナ。その視線の先で、土と程よく混じりあったプラムがグルグルと目を回していた。

 その頃、ウェルカは植物園の入口で番をしながら皆の帰りを待っていた。
「大分経ちますわね。皆様、大丈夫でしょうか」
 そんな事を独り言ちながら、ふと園の向こうを見る。と――
 ドドドドドドドド……。
 遠くの方から聞こえてくる、地鳴りの様な音。何やら、土煙の様なモノも見える。
「何でしょう?」
 目を凝らす。
 視界に入ってきたのは、こっちに向かって疾走してくる蛇の様な生物とその後を猛然と追う皆の姿。その顔は、半泣きから憤怒まで千差万別。相当、色々あったらしい。
「え? え? え?」
 事態が飲み込めないウェルカに向かって、恐怖でパニクったタッツェルブルムが跳躍する。
 スボン!
 入ったのは、どう言う神の悪戯か。彼女の胸元。そのまま、豊満な膨らみの間にグリグリと潜り込んでいく。
「え? ちょ! 待ってください!!」
 待つ訳もない。グリグリ、グリグリ、潜っていく。
「あっ! きゃっ! ひゃっ!」
 グリグリ。グリグリ。
「ひぁあ! 駄目ぇ~」
 とうとう足の力が抜け、座り込んでしまうウェルカ。途端、
 プギュ!
 地面についたお尻の下から、そんな音がした。
「へ?」
 何かと思い、お尻の下をまさぐるウェルカ。出てきたのは、グッタリと伸びきったタッツェルブルム。お尻まで行った所で下敷きになり、ケツ圧で気絶してしまったのだろう。
 たどり着いた全員が、ポカンとそれを見つめる。
「……ミッション、コンプリート……?」
 誰かが、気の抜けた声でそう言った。

 なお、「大事にしないで」と言うアルフィーの願いはあったものの、あれだけの大騒ぎがバレない筈もなく。
 彼が、しばし痛い視線に晒される事になったのは、また別の話。



課題評価
課題経験:40
課題報酬:800
”ヤツ”を追え!
執筆:土斑猫 GM


《”ヤツ”を追え!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《新入生》 セイラ・ラテュール (No 1) 2019-02-08 00:11:56
教祖・聖職コース専攻のセイラ・ラテュールです。
よろしくお願いしますね。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 2) 2019-02-08 00:28:34
導師・賢者コースのオズワルド・アンダーソンです。
宜しくお願いいたします。

まったく、学園長はお人が悪い。
リリー・ミーツ・ローズは別件(授業)で入ったことがありますが………それは置いといて、
地図あるいは見取り図が欲しいところです。
有害植物の見分けは植物学の知識が使えるでしょうかね…


《ゆうがく2年生》 リベール・ド・ヴァンセ (No 3) 2019-02-08 15:45:48
初めまして、最近入学しましたド・ヴァンセです。よろしく。

標的は蛇のような生物となると、捕まえ方も似たようなものでしょうか。
水筒や瓶に酒など臭いのある物をしみこませた布を入れて罠にする、
棒などに噛みつかせて尻尾や首を掴む、といった風に。
だとすれば、手足にちゃんとした防具をつけておきたいですね。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 4) 2019-02-08 18:26:08
皆様、初めまして、もしくはご機嫌良う。
王様・貴族コース専攻のウェルカ・ラティエンヌと申します。
宜しくお願い致しますわ。

オズワルド様の仰いますとおり、「見取り図」の様なものは欲しいですわね。
「植物園」とのことですから、おそらく「管理している施設」は有るでしょうし、其方に有りませんでしょうか?

「土に潜る習性があるので、潜れる場所では攻撃よりも潜る事による逃走を優先します」とのことですから、「探す」以外に「誘い出す」ことも考えておいた方が良さそうですわね。
「アルフィー様」は、「最初の方で(中略)早々に脱落します」とのことですが、「生き物好き」且つ「飼い主」ですから、「件のタッツェルブルム」の「個体としての性質([好物][好きな場所]他)」等、御存知ではないでしょうか?
捜索には役立つでしょうし、可能であれば、脱落前に尋ねておきたいところですわ。

《新入生》 セイラ・ラテュール (No 5) 2019-02-08 22:55:45
>アルフィーさん
概要にははっきりと役立たずなんて書かれてしまっていますけど……
放っておくというのも気の毒ですし、手遅れでないようでしたら回復も試してみようかと思います。

>捕縛方法
個人的には杖の先端に匂いを染み込ませて誘い込む方法を考えています。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 6) 2019-02-08 23:12:23
こんばんわ。
聖職者に見せかけて、賢者・導師専攻のプラム・アーヴィングです。
皆、適当に仲良くしてね。

ウェルカさんの言うように、確かに明確な好物は知りたいな。
けど、それって用意、持ち込みできるものなんだろうか。
うーん、好物のネズミ。探せは学園中居そうなもんだけど…。
干し肉とかで代用出来ないかなー?

《新入生》 メルヴィナ・セネット (No 7) 2019-02-08 23:44:04
賢者・導師コース専攻のメルヴィナ・セネットだ。よろしく。

学園で誰かが被害にあう前に捕まえたい。
……思ったんだがリリー・ミーツ・ローズって普通に人が出入りするよな。
ペットを目撃した人への弁解、対応も必要だろうか。
私たち新入生も知っているようなメジャーな危険生物だし。

>管理室
入口近くにあってもおかしくないな。
そこで見取り図を借りれるか試してもいいと思う。

>捕縛方法
一般的な蛇は嗅覚と皮膚感覚が発達しているという。
同じとみていいなら習性とあわせて利用できそう。
土に潜ったらその地面に振動を与えて特定の場所へ誘導するとか。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2019-02-08 23:50:48
ど派手で独自性に満ちた生物がいると聞いて飛んできたザコちゃんであった。
あ、ザコちゃんはザコちゃん。見たまんまのモブな村人ね。
一時的ちょっとだけ、首とか腕に巻きつけて保持できないかな。肖像画に残したい案件。だめ?

見た目が蛇な生物…なだけで、実際の生態生活が蛇とか限らない不保証だもんねぇ?
そのあたり、事前調査できたら良き良きなんだけど。残念ながらザコちゃんは無勉強未習得。予定はないこともないけど。

ただ、ザコちゃん【聴覚強化】と【聞き耳】は使えなくもないし、地面に潜ってる時の音とかである程度場所は探れないかなーって。
あ、茂みの音とかでも探れなくは…んー、植物にもよるぅ?

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 9) 2019-02-09 12:42:48
>タッツェルブルムの好物
正直なところ、私自身は微妙だと思っておりますわね。
「アルフィー様」は「隠して飼っていた」わけですから、「飼育の為の食べ物」は近隣で入手出来る可能性が高いですわ。
ただ、それが「学園内の施設」なのか「少し出たところの店舗」なのかが解りませんし、「[好物]が近くで手に入らない為、代用になる品を与えていた」可能性も有りますから、「入手出来れば[好物]/出来なければ[干し肉]等で代用」という様な形であれば機能しそう、という印象ですわね。

>タッシェルブルムの生態
普通の爬虫類同様に考えますと、「この時期に冬眠していない」のが、少し気になりますわね。
まあ、だからこそ「この時期でも活動できそうな、温かい[植物園]に逃げ込んだ」のかもしれませんが。

>目撃者対応
これは、出来ればやった方が良さそうですわね。
また、「捕縛実施中」のタイミングでは、「人が入らない様に、誰かが見張りに残る」方が良いかもしれません。
宜しければ、担当致しましょうか?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 10) 2019-02-09 13:28:52
金髪長髪の天使様のいう、好物の入手の方はちょっと難し厳しめ案件なんじゃん?
『エピソード内に持ち込める道具については、基本的に「購買部」で購入いただき、装備しているアイテムのみとなります。』だし。
学生証に書いてた。こないだの授業結果を見守り拝見な限り、水筒の中身とかならいけるっぽいけど。
偶然持ち込み所持してた干し肉が好物じゃんらっきぃー。ってなることをお祈りちゃんなら出来なくないだろーけどって感じぃ。

実際、どんな生態かをあのー…ぶっ倒れ系先輩様に聞くのは回復頑張れば聞けそーだけどね。
植物園にも植物いっぱいいっぱいだし、何系の植物に潜む性質があるーとか、そーいうの聞けたらいーんじゃん?

あーあと、見張り役はいてもいーだろーけど、人手が減るのが痛手どころだしぃ、ロープとかでもおけまるちゃん?
カラフル系チョークでそこらの床石?石じゃないかもだけど。捕獲中のためどうのこうのーって書いて入口封鎖とかで。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 11) 2019-02-09 15:15:51
>タッツェルブルムの好物
成程、ルールにそのような記載が有りましたか。
それでしたら、優先順位を逆にして、「基本的には[干し肉]を使用([装備品]の[ポケット]で、ルール的に持ち込める為)」→「すぐに入手出来る等、可能な様であれば[好物]([MS裁定]適用時)」という段階にしておく方が良さそうですわね。

>目撃者対応
難しいところですわね。
「道具等での処理」ですと、「注意喚起」ではなく「封鎖」になりますから、管理されている方の許可が必要になりますわ。
此方も、「管理室で[見取り図]を~」というお話が出ておりますから、「封鎖の許可を取る」→「得られなければ見張りを置く」という形にしておくのが確実かもしれませんわね。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 12) 2019-02-09 17:19:13
管理室もそもそも…あー…………たっけぇ…………?(学園案内をバサバサと読み漁る音)…えーっと。学園案内見てる感じのザコちゃんの【推測】レベル1言葉発言なんだけど。
なんかこの植物園をいー感じにしたリリーちゃんとローズちゃんの大事大事な
施設は隠されててー、
少なくともそれは植物委員会の生徒が秘密裏に管理扱いしてるー…らしーし?ここ自体もその生徒の管轄…だったりするぅ?

…いやー、しょーじき、植物委員会が生徒の自主的な集合体なのか、部室があるのか知らないわかんないんだけどぉ。
ぶっ倒れ系先輩様も生物委員会だしぃ、なーんか知らないかなーとは思うものの、そっから生徒探しに行くのは時間かかるし。
それこそ【事前調査】とかの管轄なのかなぁ…あれ、この一般技能、便利有能過ぎじゃん?ほしい。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 13) 2019-02-09 17:33:00
(水煙草の柄で眉間をつつき)…ザコちゃんはただのモブだしぃ、むつかしーこと考えっと頭がくるくるしちゃう。
そーいえば個人で出来ることを発言宣言してなかった気がするから一応言っとこ。
これは頭の思考未使用でいーし。

ザコちゃんは村人技能全般と棒術全般と第六感と聴覚強化とか諸々、
あとはお話と裁縫となんやかんやって感じぃ?
持ってる変わったものはカイロと心安らかになるオルゴールで、購買品はロープとおっきい鞄とか?

あ、あの生物捕まえたら鞄にぶち込み収納したらいーんじゃん?あ、抜け出す?

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 14) 2019-02-09 17:49:57
情報有難う御座いますわ。
そうなりますと、厄介ですわね。

地図:「有る可能性」も「無い可能性」もある
管理:「責任者の所在」どころか「申請先」が不明の為、「許可の申請」自体が難しい/[植物委員会]の方を探すしかない?

取り敢えず、「悪い方」に考えて対策をした上で、「有った場合は利用」という方針にしておけば、「最悪」は免れられる可能性が高いと思いますので、「全て無いもの/出来ないもの」と仮定して進めておいた方が良さそうですわね。

一先ず、私の方は「[アルフィー様]からの情報収集」→「封鎖許可が得られないと仮定して[見張り]or[事後承諾についての後始末を記載し捜索参加]」の流れで考えておきますわ。
お話の通り、「干し肉」は持ち込めるようにしておきますわね。

【事前調査】の有用性については、賛成ですわ。
私も、修得を前向きに検討しましょう。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 15) 2019-02-10 07:45:25
んー、そったら基本的に出たとこ勝負ーって感じになるのかなぁ。
ぶっ倒れ系先輩様も、慌てて追っかける前にその辺………あー、責任感じ重しなのかなぁ。じゃあしゃーなし。

そんでもって、金髪長髪の天使様が見張り役を買って出てくれるのはりょーかい。そっちに生物いかないよーにだけ頑張らないと?

ザコちゃんどうするかなぁ。
とりあえずさっきも言ったみたいな感じでゆるゆる追っかける側に行くかなぁ。索敵要因的な。
ザコちゃんが槍とか使えるなら、地面にいる時でもぐさーっ、って出来たかもだけど…あ、捕獲だからダメ?そっか。

《新入生》 メルヴィナ・セネット (No 16) 2019-02-10 12:56:14
>事前の準備や行動
「出来たらラッキー。上手くいったらハッピー」と思ってる。皆が試したい事にチャレンジするのもアリだ。私もする。
【事前調査】も学びたくはあるかな。

>目撃者対応
既に悲鳴が聞こえてきたので提案してみた。ヘビ苦手な女性って多い。
皆の生徒情報をのぞき見る、人への対応が得意な者が多そうだと思ったのも理由だな。
……えっと、つまり。アイディアの一つということで。好きに扱ってほしい。

>見張り
ウェルカも見張りは頼もしくて心強いが、捜索側に回りたいなら無理せずにな。
きっと行く先々で地面に痕跡残ってたり、人の悲鳴が聞こえて見失いづらいとも思うから。

《新入生》 メルヴィナ・セネット (No 17) 2019-02-10 13:25:52
私個人のやってみたい・できる事も伝えておこう。行動表明的な。

まず準備では【読書】でタッツェルブルムの生態を知っていたか思い出す。ウロコが綺麗で触りたかったので読んでいた気もするんだ。
詳しい情報もアルフィーに聞いてみる。特に名前が知りたい……タッツェルブルムのタッちゃんとかかな。

植物園では捜索側に行こう。
【視覚強化】【推測】で追いかけっこして後は【緊急回避】で頑張る。植物関連は詳しそうなオズワルドに聞くかも。

毒・麻痺を回復する魔法「デトル」は用意しよう。まりょく温存を考えると三回までならいける。

>武装
リーベルの言うように噛まれにくい装備で行く予定だ。購買にある範囲なら青銅の手甲など。
あとは変わったアイテムに「欲望吸収装置」を持っている。タッちゃんのストレスでも発散出来ればいいなと思う。

《新入生》 メルヴィナ・セネット (No 18) 2019-02-10 14:47:19
む、リベールの名前を間違えていたな。申し訳ない。
最近入学したようなのでこれから宜しく。……呼び方はド・ヴァンセの方がいいか?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 19) 2019-02-10 18:04:56
んー、とりあえずザコちゃんもざっくりプラン書き記入したけどー。さっき言葉発言したくらいの内容かなぁ。

【聴覚強化】した【聞き耳】で、あの生物の姿を見失っても現在地を【推測】できるようにー。
捕獲直前で暴れ怒りそうなら【清廉のオルゴール】で落ち着いてもらえるようにーってくらぃな感じぃ?
あ、目の前に来たら流石にザコちゃんも捕獲の試み挑戦はするけどね。
こういう人手が足りないなー、とか、うるせーモブには役者不足だぞごらぁーってなるなら他のことしてもいーけど。

ところで、あの生物の名付けグランプリが開幕開催してる流れぇ?
ザコちゃんはどーしよっかなぁ。虹色の鱗してるし、「虹色ロープ6号」って呼んどこ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 20) 2019-02-11 01:37:10
今回は中々行動方針が纏らないな。
そうだなあ、情報が何よりないし捜索範囲も結構広そうだからおびき寄せるのが一番良さそうではあるよねぇ。
そのためのエサが無いんだけど。

だから、[事前調査]で(脱落前の)アルフィー先輩に[演技][心理学][人心掌握学]でタッツェルブルムに食べさせていた餌、を入手できないか試みようとは思う。

事前調査の行動範囲がどこまでか分からないからアレなんだけど…。
ま、ダメならダメでたまには泥臭く捜索してみるけど。

《ゆうがく2年生》 リベール・ド・ヴァンセ (No 21) 2019-02-11 02:56:08
呼び方はどっちでもいいわよ。

私の方針だけど、レベル1でげんきポイントもない以上、手の込んだことはできないわ。
だからその辺の棒(武器)に激辛ハバネロソースを塗って、最初から園内をさまようことにしましょう。
残ったソースはどこか土のない所にあえてこぼして転がしておけば、もしかしたら罠になるかも。ゴミを転がして悪いけど。
運よく奴を見つけたら大声を上げるから、その時は早く来てね。

《新入生》 ルクラ・プレオ (No 22) 2019-02-11 06:18:08
遅ればせながら、教祖・聖職コースのルクラです。よろしくおねがいしますね。
私も解毒のデトルを扱えるので、使えるようにしておきますね。
アルフィーさんにお話を聞く為にも解毒が必要でしょうか。

タッツェルブルムは山岳地帯の生物らしいですから、生存に適した区域に逃げ込むかもしれません。
アルフィーさんから具体的に聞き出せればいいんですけれど…。

1人でいて噛まれてしまったら対応ができなくなりますから
孤立しないよう探索するのと、土の上に踏み入る時は棒状の物で突いて確かめることが誰にでもできそうな対策ですね。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 23) 2019-02-11 17:25:47
>メルヴィナ様
お気遣い、御礼申し上げますわ。
実際のところ、この状況で私に出来る事は少ないですし、アルフィー様から話を聞き出す際の手間(=字数)がそれなりにかかりそうですので、見張りに回れる方が対応はし易いと思いますの。

>個人
私自身ですと、取得しているスキルがこの状況では噛み合わないものが殆どですから、先程取得して参りました【事前調査】以外は微妙ですわね。
ただ、[覚醒][天使のオーラ]で能力値の底上げが出来ますから、「入口まで逃げてきた場合、最後のカットを試みる」ことは出来ますわ。

>タッツェルブルム
ふと思ったのですが、「飼い主」が近くにいる以上、何かに気づいて出てくることは有りませんでしょうか?
(というのは「メタ寄りの情報を落とし込む為の建前」で、アルフィー様は「最初の方で自由の身になってハイテンションのタッツェルブルムに噛まれて早々に脱落します」とのことですから、この時点で一度「タッツェルブルムが目の前に姿を現す」ことになりますので、ここから追跡していくことも可能そうな気がしたのですわ)。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 24) 2019-02-11 18:42:25
ウェルカさんの参謀っぷりが凄い。流石。
でも簡単な授業…だし普通に追いかけても捕まると信じたいね~。
ただ、素手はちょっと…と思うので網くらいは欲しいけど。

あとルクラさんの言う通り、ペアとかで行動した方が良さそう。
今回戦闘とかじゃないし適当に振り分けてもよさそうだけど、その辺どうかな?

《ゆうがく2年生》 リベール・ド・ヴァンセ (No 25) 2019-02-12 00:20:40
ペア?そうね。
事前調査も先輩の手当てもなしですぐに動ける人はいるかしら。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 26) 2019-02-12 00:48:20
もし、おびき寄せるものが無ければ、一つの案として、干し肉を松明かランタンの火に当てて、香ばしい匂いとか出せるのではないでしょうかね。
嗅覚があればの話ですが。

ペアで行うのは賛成です。
回復魔法か毒を抑える魔法かどちらを選ぶべきか悩みます。
片方のみしか持てませんが、両方使えます。
解毒できる薬草があるといいなぁ…無理でしょうね。

《新入生》 メルヴィナ・セネット (No 27) 2019-02-12 01:27:36
ん、分かった。リベールと呼ぼう。
ルクラもこれから宜しく。
数人で探索すると安全だな。誰と組むかはその時の流れでいい気もするが、どうだろう。
「孤立は避ける」「ペア、数人で行動」など意識すれば(プランに書けば)孤立しないとは思う。

>ウェルカ
こちらこそありがとう。とても心強い。
……アルフィーは何だか抜けている所があるし、心配だ。
聞きたい事は捜索前に聞くのがいいのだろうな。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 28) 2019-02-12 17:20:50
>複数人での探索
私も賛成致しますわ。
安全性に加えて、その方が見落としも少なくなると思いますわ。

……ただ、「見張り」に回る予定の私が「孤立を避ける」としてしまいますと、今度は「見張りに複数人が残る」形になってしまい、捜索の手が足りなくなりそうですわね。
他に「見張りに回る」若しくは「入口近辺を重点的に捜索する」という方が居ないようであれば、私は敢えて記載しない方が有効かもしれませんわ。

>メルヴィナ様
いえ、失礼致しました。
出来る限りのことはさせていただきますわ。

……私も賛成ですわ。
捜索の為に中に入ってからですと、一人でふらふらと先に行ってしまいそうな気もしますし、入る前に聞けるだけ聞いておいた方が良さそうですわね。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 29) 2019-02-12 19:58:02
誰と誰が2人組作り作成しようねぇーって今から決めるとなるとてんやわんやだしぃ、瑠璃色瞳のけんじゃ様の言うよーに、
捜索する勢がなんかいー感じに「孤立しないようにー」って一言添え追記るくらいでいーんじゃん?
別に二人でも三人でも、警戒ができて見落としがなければ結果的おけまるちゃんなんだしぃ?

あー、あとザコちゃんねぇ。
万が一あの虹色ロープ6号がオルゴールでも落ち着かなかったら、積極的に噛まれに行くつもりだから。
ほら、少なくとも誰かをガブーってしてる間は他のゆーしゃ様を噛んだりしないし、隙だらけだろーし。

てなわけでその時はあと任せた。
と、雑に丸投げな様子姿勢を晒すザコちゃんであった。次回、ザコちゃん痺れる。

《ゆうがく2年生》 リベール・ド・ヴァンセ (No 30) 2019-02-12 21:17:17
その場にいる誰かと一緒になればいい?それもそうね。OK。
私も奴を見つけたら、率先して前に立ちましょう。仮にも勇者・英雄コースだもの。
一緒になったのがデトル使いなら猶更よ。
あとはハバネロソースが奴のお気に召すこと、青銅の鎧一式が奴の牙と毒を防げることを願うわ。