適当に後ろで結った新雪のような長い髪、エリアル特有の長い耳、緑と銀の特徴的なオッドアイと、見た目的にはとっても目立つ少女……ちなみに自分の年齢を忘れているので、少女ではないかもしれない。
　明朗快活だが放浪生活を続けていたためか世俗に疎く、物言いはストレートで目上だろうと目下だろうと敬語は使わない。
　だいたいデッサン用の木炭や絵の具等の画材で服や顔が汚れている。　身なりを整えれば可愛いということは、本人は気付いていないようだ。

　生まれた場所も両親も何も覚えておらず、画家としてあちこちを放浪していたところ、偶然フトゥールム・スクエアにたどり着いたのが入学のきっかけ。
　その後、安心して絵を描ける場所にするために入学。
　好き勝手に絵を描いて昼夜逆転の生活をしながら、時折授業に足を運んでいる。

　なお、彼女が描く絵は全て冒涜的・狂気的であり、直視するとゴリゴリ正気――所謂SAN値が削れるようなものとなっている。またそれを売って生計を立てている。
　一部のマニアには人気らしいが……彼女の眼には見えてはならない深淵が映っているのだろうか？


「こーんにちは！　ワタシは画家のリュリュ・リュミエール！　出会いの記念と親愛の証にワタシの出来立てホヤホヤ最新作、『狂気と冒涜の苗床』をプレゼント――ってどうして逃げちゃうのぉっ！？」

　各地を放浪しながらその狂気的な絵を売って生計を立てていた。書き手も書き手ながら、買い手も買い手と言うべきか、何故か一部のマニアには売れるようだ。
　中には継続的な購入を続けるファンもいるとか。

　戦闘の心得や魔法などの自衛の手段は特に持ち合わせておらず、運と直感だけで生き延びてきた。
　見た目と中身が乖離しているのもあるが、本能的に打算的であり、疑り深い。


●以下、経歴が増え次第増設予定――。