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≪奉仕科1≫誕生日パーティーのお手伝い


ストーリー Story

 第一校舎『フトゥールム・パレス』の、ある大教室に集まった学生たちは、今日から始まる新しい授業科目に興味津々の面持ちで、先生が来るのを待っていた。

 ガラリ。

 勢いよく扉を開けて入ってきたのは、ヒューマンの女性教師。
 年の頃は30手前だろうか。
 肩の下まで届く亜麻色の髪には程よいウェーブがかかっていて、彼女の歩みに合わせて軽やかに揺れる。
 教壇の前に立ち、抱えてきた書類をタンっと置くと、注視している学生たちに零れるような笑みを向けた。
「皆さん、初めまして! 私は奉仕科の授業を担当する【ユリア・ノイヴィント】です」
 温かみのある澄んだ声は、教室にいた全員の耳を一瞬で捉えた。
 ユリア先生は続ける。
「皆さんは奉仕科って何をするの? と疑問に思っていることと思います。奉仕科で行うのは……」
 一旦言葉を区切り、教室の端から端まで見渡したユリア先生は、きっぱりと告げた。
「ズバリ、『人助け』です。皆さんには困っている人を助けたり、困っている事を解決したりしてもらいます!」
 教室内がざわめいた。
 喧騒が落ち着くのを待ってから、ユリア先生は静かに口を開く。
「まず皆さんに質問ですが、勇者に必要なことは何だと思いますか?」
 あちこちの席から、
「勇気!」
「体力も!」
「戦闘力は?」
 などの声があがる。
「そうですね。それらはもちろんとても大切な能力ですが、それだけでは十分ではありません。『思いやり』や『想像力』など、人間らしい心を磨いてこそ勇者たり得るのです。その訓練をする科目として奉仕科があります。人の役に立つ経験が真の勇者となる糧になるのですよ」

 次にユリア先生は、この授業のシステムを簡単に説明した。
 様々なジャンルの依頼を受けて実習に行くため座学ではなく、難易度もまちまちであること。
 そして、出来るだけ学生が自分たちで解決方法を見つけることが大切であること。
 そのためユリア先生は適宜サポートするにとどまること、などだった。

「難しそうと感じても思い切って挑戦してみることが大切です。きっと新たな発見があり、自身の成長に繋がりますからね」
 ユリア先生の説明が一通り終わった時、
「しつもーん!」
 と一人の学生が挙手した。
「先生、困っている人や困っている事ってどうやって見つけるんですか? 無かったら課題をこなすことができません」
「ああ、それは心配ありません。私が日頃、さまざまな依頼を広く受け付けているので、お困りごとはたくさん『ストック』されている状態なのですよ」
 ユリア先生は質問した学生に、
「積極的でいいですね」
 と褒めてから、全員に向かって言った。
「今日はそのストックの中から、皆さんが取り組めそうな内容をいくつか選んで持ってきています」
 ユリア先生は書類の束を指し示す。
「後で参加希望者を募りますから、依頼の内容をよく聞いてくださいね。では一つ目」
 一番上にあった書類を取り上げて、声に出して読み始めた。
「おばあ様の誕生日パーティー準備のお手伝いの依頼です。依頼者は10歳と8歳の兄妹……」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-06-17

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2019-06-27

登場人物 5/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《新入生》ケイ・アカツキ
 ヒューマン Lv5 / 勇者・英雄 Rank 1
母に薦められるがままに学園へ入学する事になった少年。 根は真面目であり、人並みの正義感と良識を持つ。つまりどこにでもいるような比較的平凡な少年。 周囲で困り事があればつい首を突っ込み、頼まれ事をすれば断れない性格な為、必要以上に頭を悩ませる事がある苦労人気質な面もある。 言動に関しては自身を下に見がちな根っからの「後輩キャラ」 学園生活の中でも上級生はともかく同学年に対しても「先輩」呼びで接する事が多い。 学園に入るに至って明確な目標はなく、とりあえず入学させられたという認識もあって行先に不安を感じている。 とりあえず母に薦められたし頑張ってみるかで当面はその時その時の行動で目標を決めている様だ。 母親似の為か年齢の割に幼く見える外見と中性的な顔立ちをしている。 平均よりも低めの身長と相まって男扱いよりも女扱いされる事もあったが本人はあまり気にしていない。 むしろ状況次第ではそんな自分の容貌もとことん利用する強かな一面もある。 上記にある「先輩」呼びが多いのも後輩から年上として見られた事が滅多にない環境故の処世術の一つでもあった。 「容姿とは一生の付き合いであり、持って生まれるものなのでケイさんはそんな自分を卑下する事はないのだよ」とは本人談。 ただしあんまりしつこいと流石にキレるので程々に。
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《ココの大好きな人》アンリ・ミラーヴ
 ルネサンス Lv18 / 教祖・聖職 Rank 1
純種が馬のルネサンス。馬の耳と尻尾を持つ。 身長175cm。体重56kg。 16歳。 性格は温厚。 あまり表情を変えず寡黙。 喋る際は、言葉に短く間を置きながら発していく。 少しのんびりした性格と、言葉を選びながら喋るため。 思考や文章は比較的普通に言葉を紡ぐ。 表現が下手なだけで、年相応に感情は豊か。 好奇心も強く、珍しいものを見つけては、つぶらな瞳を輝かせながら眺めている。 群れで暮らす馬の遺伝により、少し寂しがり屋な面もある。 やや天然で、草原出身の世間知らずも合わさって時折、突拍子の無い発言をする。 好きな食べ物はニンジン。 食べていると美味しそうに目を細めて表情を和らげる。 趣味はランニング。運動自体を好む。 武術だけは、傷付ける行為を好まないため苦手。 入学の目的は、生者を癒し死者を慰める力を身に着ける事。

解説 Explan

 奉仕科の授業、初課題に挑戦していただきます。
 プロローグでユリア先生が言っていたように、奉仕科のテーマは「人助け」です。

 今回は幼い兄妹からのかわいらしい依頼です。

 この兄妹には両親がおらず、育ててくれている祖母と三人暮らしです。
 大好きな祖母を喜ばせるために、サプライズで誕生日パーティーをしたいと考えました。
 けれど、まだ幼いためパーティーの用意を二人だけでするのは困難なので、勇者さまに手伝ってほしいと依頼してきたのでした。

●依頼の内容
 ・バースデーケーキを作る。
 ・豪華でなくてもよいのでパーティー料理を作る。
 ・お祝いの席を賑やかに盛り上げる。
 
●NPC
 ・兄(10歳)の名前はハンス。妹(8歳)の名前はヘレン。
 ・おばあ様は、この誕生日で65歳になります。昼間は働きに出ており健康ですが、老いからくる多少の不調はあります。
 ・今回の依頼にはほとんど危険がありませんので、ユリア先生は皆様に同行しません。

●状況
 ・この兄妹の家はフトゥールム・スクエアの学園都市の敷地内にあります。
 ・パーティーをする部屋は10畳ぐらいの広さで、長いダイニングテーブルと椅子が置いてあります。
 ・キッチンにはそれなりに充実した調理道具が揃っていますが、現代日本にあるような調理家電や便利器具はありません。
 ・薪のオーブンはあります。
 ・ケーキや料理の材料は、一般的な食材なら調達できるものとします。

●プランについて
 ・全て依頼者兄妹と一緒にすることができますが、無理に一緒に行動しなくても大丈夫です。
 ・学生同士で協力しあった方が好ましいですが、単独で行動してもOKです。絶対に単独で行動したい場合はその旨記入してください。
 ・誕生日パーティーに見合った何かをプラスアルファをしてもらったら、兄妹は感激し、勇者さまをますます尊敬するかもしれません。


作者コメント Comment
 初めまして! もしくは、こんにちは!
 浅田亜芽と申します。どうぞよろしくお願いします。
 今回が『ゆうしゃのがっこ~!』で、初エピソードとなります。

 プランは、キャラクターの口調で書いて頂けるとわかりやすくて助かります。
 台詞はなるべくそのまま採用させて頂こうと思いますが、ストーリーの都合上変更や割愛することもありますので、ご了承ください。
 アドリブNGの場合はその旨をご記入ください。

 『奉仕科』の授業として、今後いろいろな課題をシリーズでお出ししようと考えております。
 初回の奉仕科授業は、かわいらしくて簡単なものですので、気軽に取り組める内容になっています。
 皆様のご参加をお待ちしております!


個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
自分の生まれを巡り迎えたひをわざわざ数えとくなんて。
つくづく人種の謎文化シリーズ。
隅っこモブなザコちゃんには未知なんだけどね、この世界の何もかも。

ザコちゃんはちょっかいかけに来ただけ。
ぜーんぶやっちゃったらめんど…イベント代行業だし。
主要主役はザコちゃんでもゆーしゃ様達でもなくって、おばおばとギリ二桁のお二人様なんだしぃ?

準備の間にお二人様へ【カラフルチョーク】を貸し借用。主役自ら飾ってこ。
壁とか家具とか、好き勝手いっちゃお。石鹸擦れば落ちるし。ダメならザコちゃんに罪擦り付ければいーし?ふふ。
おばおば本人なり、好物なり、クラゲなり。なんなり描き作ってこ。どーせならド派手のが印象残るだろーしね。

ケイ・アカツキ 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
俺の役割としては子供達との会話と後に帰宅するお婆ちゃんへの挨拶とカモフラージュした目的の説明だろう。
まず、お婆ちゃんが仕事で家を離れた後に訪問、兄妹に今回のパーティの趣旨である絵本の読み聞かせボランティアという偽の目的からサプライズパーティーとする流れの趣旨を説明する。


もう一つする事は小さな兄妹達と一緒に絵本作りをするというものだ。
元はタスク君が考えて文章をのせた白紙の本。
そこに子供達と一緒に絵を描き込んで、お婆ちゃんへのプレゼントとなる絵本の完成だ。
絵に関してはこの子達に思うように描いて貰いたい。。

最後はお婆ちゃんへの挨拶と説明。
最初は絵本の読み聞かせで訪ねたと説明する。

以上が一応の俺の役割

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
子供達がおばあさんのためにサプライズパーティー、ですか……とても微笑ましい依頼ですね
久しぶりに戦いのない依頼ですので、はりきっちゃいますよ!

私の担当はパーティー用のお料理。簡単な物しか作れませんが頑張って美味しい料理を作りますよ!
まずは子供達とおばあさんの好きな食べ物を聞いてから材料を調達します
ところで、おばあさんは昔どの辺りに住んでいたとかわかるでしょうか?
もしわかるなら、その地方で作られていた料理などあれば作ってみたいです
せっかくのサプライズパーティーですし、そうした方がもっと喜んでくれると思うんです

材料が揃ったら台所を借りて、私が今出来る精一杯の力で、『料理』しちゃいます!

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:165 = 55全体 + 110個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。「お困りごと、解決いたします!」
お困りごとのストックがあるという授業、燃えないわけには行きません!

当日は、贈物準備と料理を分担し、おばあちゃまが帰宅されたら、
仲間の仕掛けで劇的に種明かしをして、パーティーの始まりです!

依頼人達への挨拶や説明は仲間にお任せしますが、
僕も【信用】【勇者原則】【博愛主義】で安心して頼れる雰囲気で接します。

僕はケーキを担当。作るのはブッシュ・ド・ノエル。
おばあちゃまが生きた年月を、年輪で表現、
【料理】【精密行動】【博愛主義】で心を込めて作ります。
蝋燭は兄妹を模して、大小1つずつ。

【設計】飾付けの補助、【楽器演奏】余興も頑張ります!

アンリ・ミラーヴ 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
兄妹と一緒に祖母へのプレゼントを準備する

【行動】
「初めまして…アンリ・ミラーヴだ。よろしく」
兄妹へ挨拶して右手で握手。
笑顔は不慣れなので真顔だが…優しく声をかけて安心させたい。
まず二人に絵を描いてもらいたいとお願いする。
紙はある(装備【羊皮紙】)。
クレヨンといった身近な道具で、兄妹にとって祖母の特に好きな姿を描いて欲しい。
作業をしている姿や笑顔とか。
二人が祖母の姿をよく見ていて、好きだと伝えるため。
次に三人で薬草を買いにいきたい。
胃腸か疲労に効果のあるものを、少量でも。
俺も金があまり無いのだが、金がかかりすぎると祖母も気にかけるだろう。
二人が祖母の健康を労わる証として。

【アドリブ度】

リザルト Result

 指定の日の昼下がり【チョウザ・コナミ】【ケイ・アカツキ】【ビアンデ・ムート】【タスク・ジム】【アンリ・ミラーヴ】の五人は揃って、今回の依頼人兄妹が住む家を訪問した。

 呼び鈴を押すと程なくドアが細く開き、隙間から兄の【ハンス】と妹の【ヘレン】が顔を覗かせた。
「やあ、こんにちは。君たちの手伝いに来たよ」
 ケイが代表して挨拶をした。もちろん子供の低い目線に合わせて身を屈めている。
 続いてタスクが、ケイの後ろから勇者の口ぶりで堂々と口上を述べた。
「お困りごと、解決いたします!」
「あ、勇者さまだ!」
 パァッと顔を輝かせたヘレンが飛び出してきた。
 ハンスは一応お兄ちゃんらしく礼儀正しくしているが、すっかり信頼しきっている表情だ。
「勇者さま、今日は僕たちのために来てくれてありがとう」
 兄妹と勇者たちは家の中に入った。

 *

 一瞬で子供たちの心を掌握したケイが、まず今日一日の段取りを兄妹に説明する。
「いいかい? 今日はサプライズパーティーだからね、俺たちは絵本の読み聞かせに来たボランティアだと言って、おばあさんに居間に留まってもらうよ。そして料理の準備ができたらダイニングに移ってもらってサプライズ! 誕生日パーティーの開始というわけだ」
「うん、わかった!」
 ワクワク顔で頷く兄妹に、ビアンデが優しい微笑みを浮かべて訊いた。
「あなたたちとおばあさんの好きなお料理は何ですか?」
「ん~とねぇ……ベーコンの入ったグリヤーシュ!」
 ヘレンが嬉しそうに答えたが、ビアンデは首を傾げた。
「グリヤーシュ? どんな料理でしょうか?」
 横でタスクが図書館で借りてきた『世界の料理大全』を広げて調べている。
「あ、この本に載っていますよ、ビアンデさん! グリヤーシュは肉や野菜を煮込んで作る濃厚なスープのようなものらしいです」
「ありがとうございます、タスクさん。レシピによるとそれ程難しいお料理ではなさそうですね。これなら私にも作れます」
 好物を食べられると知って、兄妹は大喜びだ。
「ところで、おばあさんは昔どの辺りに住んでいたとかわかるでしょうか?」
 ビアンデの問いに兄妹は首を横に振る。
「もしわかれば、その地方の料理を作りたかったのですが……。折角のサプライズパーティーですし、そうすればもっと喜んでくれると思って……」
「懐かしい土地がわからなくても、おばあさんに『おふくろの味』みたいなものがあれば、狙いに近いかもよ?」
 ケイがビアンデの気持ちを推測してアイデアを出した。
「そうですね! じゃあ、ハンス君、おばあさんのお母さんのお料理について何か聞いたことはありませんか?」
「それなら『ピローギ』」
 ピローギはひき肉などの具を、小麦粉をこねて薄く丸く伸ばした皮で一口大に包み、加熱した料理だ。
「おばあちゃんのお母さんのピローギは絶品だったんだって」
 それを聞いたビアンデは困ったと思った。
 料理は好きだがまだ修行中で、特別腕が良いわけではない。『絶品』のおふくろの味に敵うわけがないのだ。
 持ち前の弱気が顔を出し、『作るの止めようかな』と思ったビアンデだったが、あるアイデアが閃いた。
「では、ピローギも作りましょう!」
 ビアンデは張り切って料理に取り掛かった。

 ここまで寡黙に成り行きを見守っていたアンリが、兄妹にすっと手を差し出した。
「初めまして……アンリ・ミラーヴだ。よろしく」
 本当は笑顔で握手を求めたいのだが、頬を緩めることにどうも慣れなくて真顔になってしまう。
 なんとか幼い子供を安心させたくて、アンリは優しい声を出そうと一生懸命だった。
 その真心が伝わったのか、つぶらな瞳が安心感を与えたのか、兄妹は小さな手で、背の高いお兄さんの手を取ってくれた。
 ホッとしてアンリは兄妹に提案してみた。
「これから俺と一緒に、薬草を買いに行かないか?」
「薬草? どうして?」
「お前たちのおばあさんにあげるんだ」
「おばあちゃん、どこか具合悪いって言ってるの?」
 心配そうに尋ねるヘレンを見て慌てたアンリは、ぶるんと馬の耳を振った。
「違う違う、そうじゃないから安心して。ただ疲れた時に飲むと元気になるような薬草を買って、おばあさんにプレゼントしたらどうかなって思ってるんだ」
「でも僕たち、薬草買えるようなお金もってないよ」
「少しだけだが俺が持ってる。本当に少しだから遠慮することはない。それよりもお前たちがおばあさんの健康を願っている証としてプレゼントしてあげたら喜ばれると思うんだ」
「おばおばは、お二人様に気遣って、具合悪いのに黙ってるだけかもしれないしぃ? 無理を無視る存在らしいから、高齢って、……ほんとに」
 そう言うチョウザにミステリアスな流し目を送られた兄妹は、にわかにおばあさんのことが心配になってきた。
 これは是非とも元気になる薬草を飲んでもらわなければならない。
 二人はアンリの手を引っぱるようにして、買物に出かけて行った。

 その間にも、タスクはバースデーケーキ作りを着々と進めている。
 最近獲得したばかりの料理の技能を使って、師匠直伝の泡立ての腕をふるう。
 しっかり泡立てた卵に小麦粉を混ぜ込む時には、卵の気持ちになって泡を潰さないようにそっと混ぜた。
 天板に生地を流し込んだところで、台所の壁にもたれて林檎を弄んでいたチョウザが声をかけた。
「文系っぽいゆーしゃ様、バースデーケーキは丸型円柱では?」
「いえ、ザコちゃんさん。これをロールケーキにして『ブッシュ・ド・ノエル』を作るんです」
 タスクは事前調査で図書館の料理本を調べている時に『ブッシュ・ド・ノエル』という丸太の形のケーキを発見した。
 その挿絵を見た瞬間、切り株の年輪でおばあさんの生きてきた年月を表現できると閃いて、簡単かつ失敗しないレシピを抜かりなく書き写してきたのだ。
 味が美味しいだけでなく形も美しくなるよう心を込めて、タスクは薄く平たいスポンジケーキにクリームを塗って巻く。
 それを一切れ切って大きい方に重ね、全体にチョコクリームを塗って筋と年輪を精密に描けば、立派な『ブッシュ・ド・ノエル』の完成だ。
 飾りとして、兄妹に見立てた大小二本の蝋燭を立てた。

 買物から帰ってきた兄妹に、ケイは羊皮紙を数枚綴じて製本したものを手渡した。
 これは、タスクが『ひみつのパーティー おかあさんありがとう』という絵本を図書館で借り、その文章だけ各ページの下に書き写しておいてくれた『未完成の絵本』だ。ただし『おかあさん』を『おばあさん』に替えてある。
「ハンス君とヘレンちゃんで、お話の絵を入れてくれるかな?」
 ケイは、兄妹がここに絵を描いて完成させた絵本を、おばあさんへのプレゼントにすることを説明した。
「二人がやりたいように描いてみて欲しいんだ。大丈夫……難しい所とかがあったら、お兄ちゃんも一緒に考えるからね」
 ケイは、二人が表現方法に困った時には手助けをしたが、あくまでもサポートに徹した。
 なぜなら兄妹が手作りしたという事が重要だからだ。
 ケイは次第に完成に近づきつつある手作り絵本を見ながら思っていた。
(二人の為頑張るおばあちゃんと、そんな彼女を理解し感謝の気持ちを残したいと思う兄妹。……とてもいい家族だ)
 ケイの的確なフォローにより、絵本の出来栄えは上々だった。

 一方、ビアンデの料理は予定より早めに進んでいた。
 家にあった食材で間に合わせることができたので、買い物に出かけなくてもよかったからだ。
 グリヤーシュの具材は子供にもおばあさんにも食べやすいように小さく切り、煮崩れる手前まで柔らかく煮込んでいた。
 ピローギに使う小麦粉の皮はたくさんできていたし、細かく刻んだ肉や野菜と調味料を混ぜ合わせた具も用意できた。
 ビアンデは兄妹と一緒に具を包むことにした。
 今日は子供たちが主体のパーティーで、自分たちはあくまでも『お手伝い』。兄妹に少しでも料理に参加してもらった方が良いと考えてのことだった。
「具を皮の真ん中に置いて、皮を半分に折ってくださいね」
 一番簡単な方法を説明して手本を示すと、兄妹は楽しそうに次々と包んでいった。
 それをビアンデは四つ一組で端を重ねてずらして並べ、端からくるくると巻いていく。
 立てて置いてみると、ピローギは薔薇の花のような形になった。
(おふくろの味には敵わないかもしれないけれど……お花の形ならお祝いにピッタリだし、おばあさんも喜んでくれますよね?)
 皿の上にぎっしりとピローギの花が咲いた頃には、具も皮も使い切っていた。
 後はこれを蒸し器で蒸すだけである。

「ちょっと、そこのお二人様ぁー」
 ハンスとヘレンが振り返ると、チョウザが兄妹に向かって手招きをしている。
 怪しげな手の動きに恐る恐る近付いた兄妹に、チョウザはカラフルチョークを手渡した。
「これで壁とか家具とか、好き勝手いっちゃお。どーせならド派手のが印象残るだろーしね。ふふ。おばおば本人なり、好物なり、クラゲなり。なんなり描き作ってこ」
 独特のもの言いで言われた兄妹は、一瞬意味が分からずぽかんとした。
 が、直後にハンスが内容を理解したらしく反応した。
「や、そんなことしたらおばあちゃんに叱られるよ」
「石鹸擦れば落ちるし。ダメならザコちゃんに罪擦り付ければいーし? 主役自ら飾ってこ」
 ほらほら、とチョウザは壁を軽く叩いて、兄妹の視線を壁に向かわせる。
 カラフルチョークを握りしめて困惑している兄妹に助け船を出したのは、アンリだった。
「だったら、この羊皮紙に描けばいい」
 ぶっきらぼうに突き出された手には羊皮紙の束が握られていた。
「これに描いたものを壁に貼り付ければ、おばあさんに怒られないどころか、きっと喜ばれる。おばあさんが作業をしている様子とか笑顔とか、いつも見ている姿を描いてみてはどうだろう」
「うん!」
 喜々として羊皮紙を受け取る兄妹を見て、チョウザは少し鼻白んだ表情を浮かべたものの、フッと息を吐いていつもの微笑を浮かべた。モブはメインストーリーの流れを阻害しないものだと自戒しているせいだろうか。羊皮紙に絵を描いている兄妹を黙って眺めているのみである。

 *

 いつの間にか夕方になっていた。
 兄妹が描いた数枚の絵を、タスクが壁にバランスよく貼り付けていた。
 その時、玄関ドアが開く音がして『ただいま』という疲れた声がした。
 おばあさんが帰ってきたのだ。
「じゃあ、先輩方、打ち合わせ通りに!」
 ケイは声をひそめて念を押し、兄妹と三人で玄関へ向かった。
「こんばんは。お邪魔しています。今日は魔法学園から絵本の読み聞かせに来ました。とてもいいものに出来るように頑張りますので、よろしくお願いしますね」
 ハンスとヘレンがおばあさんの両手を引っぱって居間へ行くと、そこにはチョウザが待ち構えていた。
「ザコちゃんが絵本を朗読読み聞かせるからー。おばおばはそこに座るじゃん? 固い椅子だと疲れるかもだし、ザコちゃんが持ってきた緩衝材の布、腰のとこに置いたらいーかもよ? なんなら足置きにしてくれてもいーよぉ」
 何が何だかわからないまま、半ば強引に椅子に座らされたおばあさん。
 孫たちが椅子の両側に立ってチョウザの方を見、読み聞かせが始まるのを待っている様子なので、おばあさんもそれに倣った。
 チョウザが持っているのは、タスクが図書館で借りてきた絵本『ヘーゼルとグレッツェル』だ。兄妹がお菓子の家の主の老婆をかまどに叩き込む問題作だが、モブはそのまま読むようなことはしない。
「そんなに昔じゃないときー、おばおばとおばおばじゃない二人と合わせて三人がー、どーのこーの……」
 会話術を使って適当にハッタリもかまし、本を読んだフリをしているが実際は全く読んでいないのだ。
 わかったようなわからないような展開で、おばあさんのみならず兄妹も煙に巻かれている。
 その様子をチョウザはしっかり認識していたが素知らぬふりを貫き、ダイニングの気配に耳を澄まして準備状況を計っていた。
 絵本の内容はガン無視気ままに捏造して時間調整をする。
 どうやら準備が整ったようだと推測し、チョウザは次のハッタリを繰り出した。
「おばおば、ザコちゃん、ちょーっと喉が渇いたみたいだからぁ、水もらえるー?」
「あらあら、そういえば飲み物もお出しせず、すみませんねぇ」
 おばあさんが立ち上がり、ダイニングの扉を開けたとたん、
『ハッピーバースデー!!』
 勇者たちのお祝いの言葉が響いた。
 驚きのあまり固まっているおばあさんの前にヘレンが回りこんで、改めて説明した。
「おばあちゃん、お誕生日おめでとう! おばあちゃんをビックリさせようと思って勇者さまにサプライズパーティーのお手伝いをお願いしたの」
「おやおや、まあまあ」
 事情が分かって、おばあさんはようやく顔をほころばせた。

 *

 みんなで食卓に着き、賑やかな誕生日パーティーが始まった。
 ビアンデが謙遜していた料理の腕は大したもので、全員が舌鼓を打った。
 グリヤーシュは濃厚で旨味溢れるシチューのようだったし、ピローギは薔薇の花の形がおばあさんに大いに喜ばれ、とても美味しいと褒められた。
 ビアンデは、兄妹も一緒に料理したことを強調して伝えた。
 ビアンデの祖父母は彼女が小さい頃に亡くなったが、ビアンデのことを深く愛してくれていたことは覚えている。
 だからビアンデは、この兄妹が祖母を想う気持ちと自分の気持ちを重ね合わせ、彼らの思いに絶対に応えてあげたいと思っているのだった。

 タスクがケーキをおばあさんの前に持ってきて、おばあさんに笑顔を向けた。
「蝋燭に火を点けますから、吹き消してくださいね、おばあちゃま」
 それをケイが耳聡く聞きとがめた。
「先輩、今、おばあちゃまって言わなかった?」
 ハッとしてタスクは頬を染める。
「ごめんなさい、僕の亡くなった祖母を思い出して、つい」
 恥じ入るタスクに、おばあさんは優しく声をかけてくれた。
「いいんだよ、おばあちゃまって呼んでくれても」
「大好きだったのに……何もしてあげられなかったなあ、って」
 しんみりするタスクの背を、おばあさんがそっとさすってやると、つーっと一筋の涙がタスクの頬を伝って落ちた。慌てて涙を拭って無理に笑顔を作り、蝋燭に火を点けようとするタスク。
 しかし涙に潤んだ目で、なかなか火を点けられないのだった。

 美味しいご馳走で皆お腹一杯になった後、タスクは余興を披露することにした。
 お古のハープで奏でる曲は少々調子が外れていたが、心を込めた演奏にみんな楽しく耳を傾けていた。

 最後に、手作り絵本と薬草がおばあさんにプレゼントされた。
 おばあさんは嬉しそうに目を細めて、絵本を朗読してくれた。

 和やかな誕生日パーティーが終わり、勇者たちを見送りに出た兄妹の眼は感謝と尊敬の念でキラキラと輝いていた。
「今日はありがとう! 勇者さま! 僕も大きくなったらきっと、皆さんみたいな勇者になろうと思います!」
「あたしも絶対に勇者になる!」

 兄妹の胸に希望の火を灯した勇者たちは、自分たちも温かい気持ちで学園寮に戻ったのだった。



課題評価
課題経験:55
課題報酬:1500
≪奉仕科1≫誕生日パーティーのお手伝い
執筆:浅田亜芽 GM


《≪奉仕科1≫誕生日パーティーのお手伝い》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-06-12 13:31:35
ゆーしゃに必要なこと、ねぇ。
ザコちゃん的には独自性独自性一択。他の存在にやれることやってないから持て囃されんだろうし。
そこらにいる善意の一環だってなら、それこそゆーしゃである必要は無いんだし?
あと全員が画一だったら面白くないしぃ?

でもって、誕生日かぁ。自分が生まれた日を数えて喜ぶって概念、いつからあるんだろーね。
65回もその回数数えてるってのもなかなか凄みあるけど。最初の数回とかどーやって数えてたんだろ。

ザコちゃんお料理はしろーとだからとくに手出しする気は無いけど、なんせよやるならどっかにちょっかいかけっかなぁ。
具体的に何処にどうこうするか、誰に同行するかはきめてないし、他のゆーしゃ様の様子伺い待ちかな。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 2) 2019-06-12 21:52:55
勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします
なんだか久しぶりに戦いのない授業を受けてる気がしますが、多分気のせいですよね

私は簡単な物ならある程度作れるので料理作りを担当しようかと思ってます
ケーキは、学園に来るまでは食べた事以前に見た事もなかったのでちょっと作るのは難しいかなと……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2019-06-13 06:36:50
遅れまして、すみません!
料理の修業をしていましたが…ギリギリ、間に合ったようですね…っ!
(ボロボロの格好で、鮫のような笑みを…ノリノリの演技で浮かべる)

勇者・英雄コースのタスク・ジムです。宜しくお願いします!
ケーキならお任せ下さい♪【事前調査】でおいしいケーキを調べるなど頑張りますので。
それに、料理の指導はなんとレダ先生(←フレーバーですが・・・他の作戦会議中に、了解をいただきまして)ですので、得意分野はスイーツなんです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2019-06-13 08:27:19
演出にも凝りたいですね。

例えば、大図書館で、サプライズパーティーの絵本を借り出して、
子供に対する読み聞かせボランティアを装って、おばあちゃまに一緒に聞いてもらい、
読み終わったところで、料理とケーキを披露して種明かし!
なんてのは、どうでしょう?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 5) 2019-06-14 00:08:47
パーティに合わせて本探す、ってなるとなかなか難しみあるし、
いっそ本のテーマ決めてパーティ構成するか…んー、いっそあれかな。
或いは白紙の紙を本読んでるかのようにそれっぽい物語の【ハッタリ】かまして読み聞かせやってー、
でもってその内容はハッタリなんだからパーティの構成決まり確定してからでも弄れんじゃん?たぶん。

でもなんせよ、テーマなりやりたいことなりが明確な方が色々考えやすいんだろうなぁ、ってのは思いみ。

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 6) 2019-06-14 05:44:13
来るのが遅れてしまった。
ケイ・アカツキだ、今回もよろしく先輩方。

読み聞かせというと、つまり絵本の類を読むという事だよな?
それっぽく読むというなら、いっそ自分達で簡単な絵本を作ってくるというのもいいかもしれないな。
例えば、今回の依頼主である兄妹とお婆ちゃんをモデルにした絵本…とか
兄妹の子達と一緒にそんな絵本を作って、読み聞かせて、それをプレゼントするというのも悪くないサプライズかなとは思うんだが、どうだろう?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2019-06-14 08:25:00
ザコちゃんさんお得意の、【ハッタリ】読み聞かせ劇場??
子供たちと一緒に絵本を作って、最後にプレゼント??

素敵すぎるじゃないですか~♪
これはもう、個人的には、2択なんかではなく、
「両方組み込む」の1択だと思いますね。

そんなわけで、僕が思う流れを書いてみますので、
叩き台にしていただけたらと思います。

1 おばあちゃまがお仕事中に訪問、子供たちに挨拶・自己紹介・趣旨確認
2A 絵本作り
2B 料理(パーティー料理、ケーキ)
3 おばあちゃまの帰宅後、おばあちゃまに挨拶・嘘の趣旨説明(読み聞かせボランティア)
4 【ハッタリ】読み聞かせでサプライズパーティーを暗示
5 料理を見せて種明かし後、パーティー開始!
6 子供たちと一緒に作った絵本をプレゼント!

【上記に基づく分担案】
ケイさん 絵本作り
タスク ケーキ作り
ビアンデさん ケーキ以外のパーティー料理
ザコちゃんさん 【ハッタリ】読み聞かせ

以上、現時点の書き込みだけで構成したシンプルな案なので、
他にも「会場準備に凝る」「パーティー芸」などアイディア追加大歓迎です。
僕は【事前調査】として、大図書館から参考資料を色々と借りだそうと考えてます。
僕とビアンデさんの料理のレシピはもちろん、
サプライズパーティーの参考事例、作る絵本の絵や内容の参考、
ザコちゃんさんが手に持って【ハッタリ】する小道具としての本などですね。

現時点の課題として、挨拶や事情説明系の段取りですね。地味だけど大切だと思います。
【信用】があるので僕がやってもいいのですが、
図書館の借りだしとケーキでかなり文字数を使いそうなため、
どなたか担当、または分担していただけると、だいぶ助かります。

(余談ですが、「キャラ口調」という指定が、
普段事務的文体で字数を節約するスタイルの僕からすると、
結構な縛りプレイなんですよね~…
以上、「腕がなるよね~」的楽しみニュアンスを含むボヤキでした)

ご挨拶が後先になりましたが、
ザコちゃんさん、ビアンデさん、ケイさん、またご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いいたします♪

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2019-06-14 14:17:00
絵本作るってならそれはそれでいーんだけど。
問題は騙すにたるだけのもんを作れるゆーしゃであるが今んとこ揃ってなさみってとこかなぁ。
絵描くってなら【絵画】技術は欲しいだろうし、それっぽい文書くってなら【文学】の教養いるだろうし。
素直に子供達が作ったんだよーってあれで、全ぶん投げ…して作ってくれんならいーけどさ。

何処までが協力、の範疇になるかっていうあれはある。手出ししないと教養様に文句言われてめんどいし、
だからってぜーんぶこっちでやったら、それこそゆーしゃってか、ただのイベント代行業だし。

あとねー。そもそもザコちゃんはただ【ハッタリ】かますだけのことしかできないからー、なんてーかな。
無いものをあるようにみせる、もしくは小さいものを大きく偽るみたいな云々はやれっけど、
既に存在する本を読むのに【ハッタリ】かます部分は全くないだろーし、【演技】の範疇だろーし。
そんときの読み聞かせには力になれなさみってだけ。よろしくよしなに。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2019-06-14 14:27:16
あとねぇ。個人的に気になりみあるのは、そもそも子供に出来ないことを手出しするーって感じならぁ、ねぇ。
飾り付けとかはもう本人達でもいじらしいの作って貰えるだろーけどさ。
おばおばの…こう、高齢による身体の不調を補って過ごしてもらうための云々、とかは多少手出し必要案件かなって。
諸々の配置の調整にしろ、細かな機材の準備にしろ、ギリ2桁の子には難し厳しいだろーし。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 10) 2019-06-14 22:37:28
あくまで個人的な意見になりますが、協力の範疇は「依頼人である子供達のやりたい事を出来る限り実現させる」という形であれば大体が協力という風になる、という事でいいのでは?
少々メタな発言をしてしまうと難易度は「簡単」なのでそこまで厳しい判定はないかと

それと、絵本作りは技能を駆使してまでかっちりしたものを作る必要はあまりないように思えます……ちなみに手抜きすればいいとかそういうのではないですよ?

内容はタスクさんが用意してくれるという本の内容を、その、少しばかり失敬したり参考にさせてもらうなどしてから色々辻褄合わせで作れば、おそらくそれっぽいものはできるはずです
絵は、ややこじつけになりますが『芸術親和Ⅰ』で少しは補えると思うので(効果が『希に』しか発動しないという不安要素はありますが)子供達と一緒に描くという形でいけば、こちらもそれっぽいのができるでしょう
それでも曖昧だったり色々足りない部分が出るでしょうが、そこはチョウザさんのハッタリに頼るという事で……勿論チョウザさんの都合がよければになりますが

……ものすごく不安な部分が多いですが、今ある要素で作るとなるとこういう風が限界かと

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-06-14 22:59:34
ザコちゃんさんのご心配も、ごもっともです。
けれども、僕は考え方としては、ビアンデに賛成で、
今回はお子さんのサポート重視、手作り感重視がいいのかな、と思っています。

そこで、絵本に関する僕の考えを書きます。

1 ハッタリ用絵本
ザコちゃんさんに絵本をお渡ししようと思ってますが、それを読み聞かせる必要は全くありません。
むしろ、その本をめくりながら、全然違うことを語る、というのはいかがでしょうか。

案として、「ヘーゼルとグレッツェル」という絵本はどうかな、と考えてます。
二人の兄妹がお菓子の家に迷いこみ、家主の老婆を策略で竈に叩き込んでしまうという、有名な問題作なんですが。
そうと見せかけて、ザコちゃんさんのハッタリで、
二人の兄妹がおばあちゃまにサプライズパーティーをするという、
全く正反対の御話を語り上げる、というのは、面白いんじゃないかと思うんです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2019-06-14 23:09:02
2 プレゼント用絵本
これは、白紙の絵本を用意して、兄妹二人に絵を描いてもらえば、
プレゼントとしては一番嬉しいものになるでしょう。

全く白紙で絵本としてノープラン過ぎるのもどうかと思うので、
ビアンデさんのおっしゃるとおり、
「ひみつのパーティー おかあさんありがとう」あたりから
文面や展開を拝借して、各ページの下の方にあらかじめ書いておき、
それに合わせて、二人に絵を描いてもらう、というのはいかがでしょうか。

ビアンデさんが【芸術親和】をお持ちなら、
二人の絵に装飾や風景などを加えてあげたら、
さらにかわいい仕上がりの絵本になると思いますよ♪

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2019-06-14 23:17:40
補足ですが、
1のハッタリと2の手作り絵本の内容は、
一致させたら綺麗ですが、同一でなくとも構わないと僕は思っています。

方向性としては、兄妹二人がおばあちゃまにサプライズパーティーを用意する
みたいな大枠は、共通してたほうがよさそうですが、
2のためにあらかじめ書いた文章で縛るよりも、
自由に語っていただく方が、ザコちゃんさんのハッタリを、より生かせそうだと思いますので。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2019-06-14 23:32:40
(PLお詫び ビアンデさん、1ヵ所、呼び捨てで書いてしまったのを発見しました!ごめんなさい~(。´Д⊂)m(_ _)m)

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 15) 2019-06-15 19:03:35
あくまで子供達の手で作ったことが重要ってことだね。
どちらにしろ、やれるだけやろうじゃないか。


ああ、それと分担だけど、一応、芸術親和Ⅰなら俺も持ってるし、
他にも子供親和とか信用とか、子供達と打ち解けられる手段も一通り取ってるから
一緒に絵本作りってことならタスク君の仮案通り担当させて欲しい。

ついでに挨拶や段取りの説明も大丈夫なら俺の方で担当したいと思っているのだけれど、大丈夫かな?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2019-06-15 20:27:12
ケイさん、ありがとうございます!大変助かります♪
それでは、絵本作りと、ご挨拶・ご説明関係はお願いいたします。

僕は、予定通り、本の借り出し(本の詳細に文字数使いそうです)と、
ケーキ作りに専念しようと思います。
明日いっぱいで出発になりますので、この方針で仮プランを書いてみるつもりです。

本については、大体書き込んだ通りのものを用意するつもりですが、
使う使わないのご判断はお任せします。
また、リクエストがあれば教えていただければ、文字数やプラン修正時間にもよりますが、出来るだけご希望に沿うよう頑張ります。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2019-06-15 20:49:42
そうそう、白紙の絵本に文章を書いたものは、僕が用意してみようと思います。
詳細は考え中ですが…クイドクアムから紙を買い込んで綴じてみるかな…

それを、ケイさんに当日渡すということでよいでしょうか?

《ココの大好きな人》 アンリ・ミラーヴ (No 18) 2019-06-16 01:48:18
…はじめまして。俺はアンリ・ミラーヴ。出発前日に駆けこんでしまって申し訳ない。
依頼の内容に興味があるのと…入学したばかりの俺にも何か出来そうだったので、参加させてもらうことにした。
俺は…兄妹の祖母へ贈るプレゼントを、二人と一緒に用意しようと思う。
祖母の健康を考えて、体に良い薬草などを買ってこようかと。
…盗み聞きしたようで悪いが、絵本で兄妹へ描かせる絵は、どのようなものだろう?
俺もプレゼントに、兄妹が好きな祖母の姿を描いた絵も、添えようと思った。
絵本と被るなら俺はやめておこう。
使える技能は無いが、どうかよろしく。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2019-06-16 05:35:36
アンリさん、はじめまして!ご入学おめでとうございます!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。宜しくお願いします!

早速、いいアイディアをいただいてありがとうございます。
実は、料理している間、絵本作りだけで間が持つかな~、と思っていたので、
ちょうどよかったです。
おばあちゃまのプレゼントを選ぶわくわくを、子供さんたちに楽しんでもらえそうですからね。
アンリさんチョイスでも、子供さんたちに希望を聞くでも、お任せしますね。

プレゼントの絵は、アンリさんが描かれるのですか?
とても素敵だと思います!

そんなわけで、それを踏まえてタイムスケジュール案を書いてみますね~。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2019-06-16 05:50:12
1 おばあちゃまがお仕事中に訪問
  ・子供たちに挨拶・自己紹介・趣旨確認【ケイさん】
2 パーティ準備!
  ・プレゼント選びのおかいもの【アンリさん】(兄妹といっしょ)
  ・絵本作り【ケイさん】(兄妹といっしょ)
  ・パーティ料理【ビアンデさん】
  ・バースデーケーキ【タスク】
  ・お部屋の飾りつけ【タスク】※
3 おばあちゃまの帰宅後、おばあちゃまに挨拶・嘘の趣旨説明(読み聞かせボランティア)【ケイさん】
4 ハッタリ読み聞かせでサプライズパーティーを暗示【ザコちゃんさん】
5 料理を見せて種明かし後、パーティー開始!
  ※パーティー芸など、盛り上げ案があれば各自でプラン記載をお願いします
   (タスクは技能なしで楽器を弾こうかと思います。へたでもいいんだ!)
6 子供たちと一緒に作った絵本をプレゼント!
  ※その他プレゼント案があれば各自でプラン記載をお願いします

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2019-06-16 08:38:30
※飾り付けについて
これも子供たち主体ですが、僕は【設計】持ってるので、
手早くできるお手伝いができるかな、と思っています。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 22) 2019-06-16 13:36:08
気になるところはあるけど色々諸々の限界はあるもんねぇ。諸々りょーかい。
読まずに喋れば関係ないだろーし、なんか押して間に合わなかったもんとかあるなら調整して時間稼ぎできっしね。

あとやることってったら、しょーじきさっきも言ったよーに、あんまりに手出しするのがめんど…気に食わないからぁ、
ザコちゃんがほかに手出しするのは場に対してってよりかは、子供達とかにちょっかいかけて、
結果おばおばにとってプラスになればいーかなって感じで、お背中ぽんぽんなイメージ。
誘導尋問?しーらない。

一応夜にはギリギリまでここ覗き見るようにはしとくけど。
出し忘れはないよーにね?いっつもギリギリまで文字数削ってるザコちゃん自身にも言ってる。

《ココの大好きな人》 アンリ・ミラーヴ (No 23) 2019-06-16 14:56:40
(頷く)ジムさん、よろしく。
絵は兄妹たちに描いてもらうつもりだ…俺は絵を描いた事がないので。
俺もギリギリまで確認に来る。俺も出し忘れは気を付けよう……。

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 24) 2019-06-16 17:44:44
あまり頻繁に顔を出せてなくて申し訳ない。
よろしく頼む、アンリ先輩。

さて、絵本の絵に関してはタスク君の考えた文章に沿う様に描く…という認識でいいんだっけな。

それと、当日でプレゼント選びと絵本作りを同時に行う場合の時間的な余裕はやはり考慮しないといけないのだろうか。
もし必要だったら、ハンス君はプレゼント選びの買い物へ、ヘレンちゃんは絵本作りを…と子供達にも分担していって貰う事になりそうだね。

まあ、同時並行で行う事が出来ればプレゼント選びも絵本作りもより時間を掛けれるから良さげだとは思うが、
お婆ちゃんの絵に関しては、アンリ先輩の言うとおり兄妹で描いて貰うようにした方がいいよね、やっぱり。

後は挨拶と事情説明といった部分か、俺が気をつける所は
今日は出発までにできるだけ顔を出すようにして、こまめに発言を確認出来る様にするよ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2019-06-16 23:34:37
そうですね、ケイさんのご心配ももっともです。
僕は、どちらかといえば、料理に時間がかかりそうなので、
その間に、やることが多い方が間が持つのかな、と思いましたが、
現場のご判断にお任せいたします( ・`д・´)つキリッ

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2019-06-16 23:43:18
(中の人が)思うように時間が取れず、
プランの仕上げがギリギリになりました。

文字数もいつもながらギリギリ。
キャラ口調を貫いていたら全然足りなくて、最後の方は結局、
いつもの事務的な文体に。浅田GM様ごめんなさいm(_ _)m

しかしながら、自分なりには何とか、ベストを尽くすことができました。
ご一緒いただいた皆さま、そしてGM様に感謝申し上げます。
ありがとうございました!

まもなく出発ですね。
かわいい依頼人さん、そしておばあちゃまを笑顔に出来るよう、
成功を祈りましょう!