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襲撃の驟雨


ストーリー Story

 真夏の魔法学園『フトゥールム・スクエア』
 次代の勇者を目指す青年達の間で、先輩達から聞いた怪談じみた話が一つ。
 学園からも徒歩で行ける距離にある、大きな池のある公園の真ん中に、両岸を繋ぐ橋が架かっている。大人四人が横並びになれる程度の大きな橋だ。
 あるとき、剣を差した男が雨の日に人を待ってると、突然街灯が点滅を始めて、二、三度繰り返したそのとき目の前に現れ出でるのが巨大な怪物。
 街灯すらも超えた巨躯を鎧兜に覆わせた、三メートル近い巨躯を持つ骸骨武者。
 生徒の剣を見ると四本の腕に握った大太刀で容赦なく斬りかかり、逃げようものなら逃しはしないとグルリと首を回し、六つの目で剣士を捉え続けて襲って来るのだから恐ろしくて堪らない。
 それでも公園の外には出てこないようで、なんとか逃げ帰った生徒の話は瞬く間に学園内に広がり、まるで激しいにわか雨にでも襲われたかのようだったと語るものだから、驟雨(しゅうう)と名付けられた怪物は、未だ誰も倒せていない。
 何せ剣士しか相手にせぬ上、魔法で攻撃しようものならそっぽを向いたかのように消えていなくなるものだから、魔法使いじゃ相手にもしてくれない。
 剣士を相手にすると凄まじい執念を見せて斬りかかって来るが、拳だ槍だと他の武器で挑もうものなら邪魔だ邪魔だと峰打ちで押し退けて、ひたすら剣士に突っ込んでいく。
 故に驟雨の噂を聞きつけた剣の腕に覚えのある生徒が興味本位で挑むが、皆返り討ちにあう始末。公園という人通りの多い場所に出没するとあって、見過ごすこともできないと学園は頭を悩ませていた。
 そんなあるとき、とある生徒が持ち帰って来たのが驟雨の振るっていた大太刀の欠片。学園も未だ解明し切れていない謎の素材だが、武器の素材としてはとても良質で、数さえあればそれは立派なものが出来上がる。
 そこで学園は閃いた。そうだ、この素材を集めて作った武器ならもしかしたら――。
 学園は未だ、驟雨の討伐依頼を受け続けている。
 さぁ、君はどうする――。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 7日 出発日 2019-08-20

難易度 難しい 報酬 多い 完成予定 2019-08-30

登場人物 5/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《大空の君臨者》ビャッカ・リョウラン
 ドラゴニア Lv22 / 勇者・英雄 Rank 1
とある田舎地方を治め守護するリョウラン家の令嬢。 養子で血の繋がりはないが親子同然に育てられ、 兄弟姉妹との関係も良好でとても仲が良い。 武術に造詣の深い家系で皆何かしらの武術を学んでおり、 自身も幼い頃から剣の修練を続けてきた。 性格は、明るく真面目で頑張り屋。実直で曲がった事が嫌い。 幼児体系で舌足らず、優柔不断で迷うことも多く、 容姿と相まって子供っぽく見られがちだが、 こうと決めたら逃げず折れず貫き通す信念を持っている。 座右の銘は「日々精進」「逃げず折れず諦めず」 食欲は旺盛。食べた分は動き、そして動いた分を食べる。 好き嫌いは特にないが、さすがにゲテモノは苦手。 お酒はそれなりに飲めて、あまり酔っ払わない。 料理の腕前はごく普通に自炊が出来る程度。 趣味は武術関連全般。 鍛錬したり、武術で語り合ったり、観戦したり、腕試ししたり。 剣が一番好みだが他の分野も興味がある。 コンプレックスは身長の低さ。 年の離れた義妹にまで追い抜かれたのはショックだったらしい。 マスコット扱いしないで欲しい。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。

解説 Explan

 舞台は雨の公園に架かる橋の上。ここが基本の戦場となります。雨が降っているので、非常に滑りやすい環境です。
 此度の目標は、怪物驟雨が持つ大太刀の一つを学園に持ち帰ることです。砕いて欠片を持ち帰るもよし、大太刀丸々一つを持ち帰るもよしとします。
 剣士を主に狙い、接近戦相手なら反撃して来ますが、魔法攻撃が来ると消えていなくなるため、魔法による攻撃でダメージは見込めませんが、戦闘を強制的に終了させる手段として有効です。
 味方を補助、回復させる魔法は見過ごすので、魔力はそちらに割くと効率的でしょう。
 大太刀という武器の特性上、基本攻撃は大振りになるため、攻撃時には足が無防備になります。
 また驟雨の大太刀は複数人で同時に攻撃を加えることで破壊することができますが、複数回行う必要があります。また、大太刀が砕けた場合には驟雨がより凶暴化するのでご注意ください。
 参加者に剣士の方がいない場合はこちらNPCを用意させていただきますが、驟雨は近接戦闘を仕掛けてくる人は相手にするので、NPCを参加させる場合の扱いについては皆様でご相談ください。
 NPC先輩剣士の情報――【黒崎・華凛】(くろさき かりん)……黒い長髪。黒い和装の女性剣士。敏捷性が高く、左右長さの違う刀剣での二刀流連続攻撃が得意。弱点として、耐久力が低い。
 仮にNPCを戦闘に参加させた場合でも、驟雨を撃破することは困難を極めますのでそのつもりでお考え下さい。
 以上、よろしくお願い申し上げます。


作者コメント Comment
 初めましての方は初めまして、無名の作家、七四六明(ななしむめい)と申します。
 三度目となります此度もまた、戦闘メインで書かせていただきます。
 此度もまた強力な敵を用意させていただきました。皆様のチームプレイが試される場です。剣士の方が参加しやすい内容ですが、そのほかの方も近接戦闘による応戦やサポートなど、様々な役割があるかと思われますので、皆様是非ともご参加ください。
 皆様のご健闘をお祈り申し上げます!


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:324 = 108全体 + 216個別
獲得報酬:7200 = 2400全体 + 4800個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦と分担
大太刀一本の奪取狙い。

●推測・事前準備
驟雨の行動…優先攻撃対象を『推測』

●行動
可能なら戦闘開始前に『防御拠点』を準備。
初手『勇者宣言』後は、『支援行動:かばう』で盾…タンク担当。『がまん増強』も駆使して耐える
エリカのリーラブの援護も信じ、タスクやビャッカが部位破壊に成功するまで持ちこたえる。
防御時は出来る限り『衝撃享受』で受けるが、余裕がある時は『盾刺し』で反撃したり、『挑発』でターゲット引きつけ。
複数狙われた場合はビアンテと分担。優先対象は一番たいりょくの少ない者、次に攻撃力の高い者。

また部位破壊の火力が足りない時や、落とした武器を驟雨に回収されそうな場合は捨て身で援護・回収に。

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
驟雨から武器を奪取する皆さんを支援します

●行動
私の役割は盾役として武器奪取をする前衛の方々を守る事
そのため【防護魔力】を展開し、【全力防御】と【衝撃享受】で備えた『リター』を構えて驟雨の前に立ちはだかります
相手は剣士を狙い、それ以外は峰打ちで押しのけて対処するという話
逆を言えば本気で打ち込んではこないはずなので、そこに付け入る隙があります

防御の最中も常に驟雨の前に立つよう立ち回ります
そうして標的を私に向けさせたいですが、無理なら『武器破壊Ⅰ』の技能で振り下ろしてきた武器に盾を当てます
破壊を狙うというよりは「私が武器を壊そうとしてる」と認識させる事でより私を狙うように仕向けたいです

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
驟雨について【事前調査】
大図書館で過去の出現例や類似の魔物も探し
校内で挑戦者や被害者に聞き込み
集めた情報から攻略法を【推測】

現場到着から驟雨出現までの間
【攻撃拠点】【設計】荷物鞄に積んだ資材で滑りにくい足場を確保

戦闘では腕の部位破壊や防御を仲間と先輩に任せ
以下の補助行動に徹する

驟雨の剣筋を観察し大振りの隙が出来るタイミングを【推測】
隙をついて足を【部位破壊】
【精密行動】で鎧の隙間を狙う

腕破壊が奏功し驟雨が太刀を取り落としたら鉤付ロープで太刀を絡めとり回収
エリカ部長さんに驟雨を魔法攻撃するよう合図

太刀を奪われた驟雨は危険性が増すため
今後の出現を警戒し
被害防止のため【設計】で現場を仮封鎖しておく

ビャッカ・リョウラン 個人成績:

獲得経験:162 = 108全体 + 54個別
獲得報酬:3600 = 2400全体 + 1200個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
驟雨の大太刀を奪え!

【行動】
私は腕狙いに集中するよ。奴の腕を砕けば大太刀を落とすはずだ。
防御はフィリンとビアンデが、足元での撹乱もタスクがやってくれる…だから、期待には応えないとね!

いつでも切り込めるようにルーンソードを正眼に構え、驟雨の腕に隙あらば切り込むよ。
足元が滑って地面で踏ん張れない…なら、空中で踏ん張る!
龍の翼を広げて飛び込み、部位破壊Ⅰでピンポイントに狙いを定めて剣の重さと遠心力を載せて振り抜くよ。
あの鎧兜もきっと大太刀と同じく頑丈なはずだ。狙うべきは…手首の内や肘の肘などの関節部。
これで、どうだぁぁぁーーーーっ!!!

一回でダメなら何度でも!何度だって、挑み続けるよ!

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
事件解決に最善を尽くす

剣士を襲うのは何のため?
剣士に殺されたなどの怨念か?
それとももっと明確な目的があるの?

・事前調査
過去の同様の事件を調査
また驟雨の出現前後に周辺で異変はなかった?

・魔物学
これは幽霊のような人の怨念なのか、それとも誰かが作った操り人形なのか。
同様の魔物などの情報はないか、発祥や行動原理、弱点などを調べて仲間と共有し、
戦闘や調査に貢献する

・気配察知 風の民
不意打ちなどに警戒。どこから来るのか? 空中から湧いて出るのか?
姿を消した後もどこへ行ったのか気配を探る

・自然友愛
精霊に周辺警戒や驟雨捜索を支援してもらう

・リーラブ
後方から適時、戦う仲間の傷を癒す

・立体機動
自分が襲われた場合に使用

リザルト Result

 降り頻る真夏の雨の中【タスク・ジム】は前髪から垂れる雨粒を気に掛けることなく、剣に手を添えたまま襲来の時を待っていた。
 今回の敵について同じ部の【エリカ・エルオンタリエ】と共に調べたが、結局その正体に行きつくことはできず、挑んだ先輩らの話を聞いてもとにかく手強い。強い。さらにはやめておけと忠告される。
 だが勇者を志す者として、学園の生徒を襲う敵を見逃せない。今後、人々を脅かす災厄になる可能性だって大いにあるのだから。
 橋の両脇に並び立つ街灯が、不規則な点滅を始める。敵が出てくる前兆だと、今までに挑んだ先輩が口を揃えて言っていた。
 来る、と構えた瞬間、突如強い横風が吹き抜けて、大粒の雨を横から叩きつけられる。それらの雨、風、すべてを薙ぎ払う風切り音が聞こえた瞬間、振り返ったタスクは剣を抜いて剣撃を受けた。
 重い一撃に払い除けられて、後方に飛ばされる。両手両足で着地して踏ん張るも止まらない。橋の上は滑るからと足に布を巻いていた【ビアンデ・ムート】の工夫を真似たが、それが擦り切れてしまうほどに滑って、勢いに負けて後転してようやく止まった。
「驟雨……!」
 鎧兜に包まれた三メートルを超す巨躯。四本の腕にそれぞれ大太刀を握り、六つの赤い眼光で獲物を睨む。調べた通りの禍々しく恐ろしい姿をした骸骨武者が、低く唸っていた。
 六つの赤い眼光を光らせ、鈍重に見える姿から想像できない速度で迫りくる。立ち上がって構えるタスクに向けて振りかぶった一撃を受けたのは、タスクの前に出た盾だった。
「あなたが驟雨……魔法学園『フトゥールム・スクエア』、【フィリン・スタンテッド】。スタンテッド家の名に懸けて、使命を遂行する!」
 目の前に現れた盾に対して、驟雨は刃を返した大太刀を真横から振るう。だが剣士以外に峰打ちで来ることも、事前調査でわかっていた。故に彼女が飛び込むことも、前もって計画していたことである。
 フィリン目掛けて振られた峰を剣で受け、削るように擦りながら迫る。懐に入った【ビャッカ・リョウラン】が大きく振りかぶった一撃を、驟雨は大太刀を無理矢理懐に入れて受けた。
「先輩! お願いします!」
 低く滑空するように駆け抜ける【黒崎・華凛】(くろさき かりん)は、盾が受けた太刀を握る腕、峰打ちを繰り出した腕、そしてビャッカの剣を受けた腕の順に、跳び上がりながら斬る。
 二人をまとめて薙ぎ払わんと、大太刀を振るために前に踏み込んだ驟雨の足をタスクが押し斬る。足が滑ってバランスが崩れ、空振りに終わった。
「タスクさん! ビャッカさん、黒崎先輩! 無事ですか!?」
 前線より後方のビアンデが構える盾の後ろで備えているエリカの問いに、予想以上に滑りながら後退した三人は無傷の背中で応える。
「大丈夫です! エリカ部長! リーラブはまだ温存を!」
「わかったわ!」
 ゆっくり立ち上がり、大太刀を構える驟雨の目がギョロギョロと周囲を見る。敵の数、剣士の数、周囲に伏兵がいるか否か、戦況を観察しているようだ。
 そんな中で不適とは心得つつ、タスクは笑みを浮かべながら横の先輩に視線を送る。
「黒崎先輩と並んで戦えるなんて、思ってませんでした……入学式前のオーク襲撃事件、憶えていますか? あのときは助けて頂き、ありがとうございました」
 とは言っても、自分が入学する前の話だ。さすがに憶えてはないだろうとタスクは思っていた。だがふと見上げた華凛も、不敵に微笑を湛えていた。
「あのときのオークより遥かに強いぞ? ついて来れるかな」
「はい! 全力を尽くして挑みます!」
「タスク、華凛先輩、来るよ!」
 ビャッカの忠告の直後、驟雨の六つの目が並んで立つ三人の剣士に向いて降り頻る雨音を掻き消す咆哮を上げて迫りくる。応じる形で、華凛が単身突っ込んだ。
 雨を斬り風を斬り、振り下ろされる大太刀を無視して、華凛はスライディングで驟雨の股下を斬ることもなく抜ける。代わりに本命であるタスクとビャッカの二人がそれぞれ足、腕を抜けながら斬りつけた。
 首を回して、背後に三人いることを確認した驟雨だが、滑る橋の上で突撃の勢いが削げず止まれない。大太刀を突き立てて止まったとき、目の前にあった驟雨の足の甲をフィリンが盾の先端で刺した。
 フィリンに向けて払われた峰打ちをビアンデが受ける。
 武器破壊の技能を見抜かれたか、太刀はビアンデの盾より離れて、代わりに刀の柄がビアンデを盾ごと突き飛ばして倒す。倒れたビアンデ目掛けて峰打ちが落ちて来るが、フィリンが真正面から受け止めた。
「フィリンさん!」
「早く立って! そう長く持たない!」
 ビアンデが立つと、フィリンは大太刀を受け流す形で落とす。だがすぐさま次の剣が迫って来て、防御は間に合ったが二人まとめて薙ぎ払われた。
 直後にビャッカが驟雨の背中を足蹴にして跳び、体重を乗せて剣を振る。背後からの奇襲だったが、背中を足蹴にしたことで気付かれた。振り返ることなく、二本の大太刀が迎え撃つ。
 元々小柄で体重も軽いビャッカが全体重をかけても、驟雨のガードは揺るがない。だが、剣士を宿敵とする驟雨の注意を引くには充分だ。その隙にビアンデとフィリンは立て直す。
「そうそうこっちこっち!」
 首が背後へと跳んだビャッカを向いて、体も遅れて振り返る。振り向きざまに裏拳の要領で払われた剣撃にビャッカは吹き飛ばされたが、攻撃は剣で受けて空中で華凛に受け止めて貰った。
 その隙に、タスクが突っ込む。驟雨はそれに応じて突っ込んでくる。
 首と胴体を両断せんと真横に払われた大太刀が目の前を通過していくのを仰ぐ形になりながら、華凛さながらにスライディングで股下を抜けようとする。
 だが先ほどのやり取りで学習したか、それとも華凛より遅かったか、大太刀が背後に突き刺さって、タスクの進路を塞ぐ。咄嗟に股を開いて剣で受けて止まったが、危うく真っ二つになるところだった。
 仰ぐと、驟雨の目がしたりと嘲笑しているように見えた。次に驟雨の履く草履の裏を仰ぐ。そのまま踏み潰すつもりだと、考えるまでもなくわかった。
 だが華凛が驟雨の胴体を両手剣の峰で押し、フィリンが反対方向から持ち上がっている驟雨の脚目掛けて盾で突進してバランスを崩し、押し倒す。
「タスクさん! 手を!」
 駆けつけてくれたビアンデの手を借りて、タスクは立ち上がる。ビアンデと共に駆けつけてくれたエリカに、驟雨と距離を取ったあとで肩を叩かれた。
「大丈夫、タスクさん。落ち着いて、深呼吸」
 エリカの言う通り深呼吸を繰り返す。
 死線を体験して興奮した頭と目は徐々に冷静を取り戻して、大太刀を奪い取ろうと突っ込んだビャッカとフィリンがすかさず立ち上がった驟雨に払い除けられて、二人を逃がすために華凛が一人で立ち向かう光景を認識し始めた。
 認識して、次にどう動くべきか考え始めたときには、タスクの呼吸は平常時のそれに戻っていた。
 もう一度、エリカはタスクの肩を叩く。
「ホラ、華凛先輩と肩を並べるのでしょ」
「はい!」
「ビアンデさん、悪いけどタスクさんのことお願いします」
「はい、任されました」
 ビアンデもまた、恐怖していないわけではない。表情からわかる。みんな、同じなのだ。
 相手は今まで誰も勝てなかった敵だ。討ち倒すことが目的でなくとも、そんな強敵に挑むことが怖くないはずはない。
 だが自分達は決めた。勝つことが目的ではない。だがこの先のいつか、誰かが、あるいは自分達が驟雨を倒す日へと繋げるため、挑むことを決めた。
 この脅威に、誰も怯えなくなる日を作るために。
「さぁ! 頑張って、タスクさん!」
「はい! ビアンデさん、サポートお願いします!」
「はい!」
 ビアンデと共に応援に駆け付けたタスクは、剣撃でビャッカを池に叩きこむ驟雨に向かって、勇気づけられた勢いそのままに突っ込んだ。
 唐突に真正面から突撃を仕掛けられた驟雨は逡巡する。
 今までに策を弄してきたのだろう動きをしてきた中で、突然の特攻。判断を迷っている。
 それこそ、真正面から勇猛果敢に特攻を仕掛けてきた相手など久方ぶりなのだろう。今までの戦闘経験が、逆に何かあるのではないかと怪物に勘繰らせ、迷わせる。
 結果、池から飛び上がったビャッカが腕を斬りつけ、フィリンが盾で足を突く攻撃に対応できず、タスクの剣撃も剣ではなく籠手で受けてしまった。
 すかさず剣で払われるが、全員先に後退する。
「特攻とか、無茶しないでよったく!」
「いやナイスナイス! お陰で結構深く斬れたよ!」
 次は気を付けなさいと一瞥を送ったフィリンは、唸る驟雨に対して構える。
 ずぶ濡れのビャッカもまた、尻尾を揺らめかせながら狙い始めた。
 その二人の前――タスクの隣で華凛が微笑を湛える。
「問う必要はないか。だが、今のような特攻はもう通じないぞ」
「はい」
「よし、行くぞ!」
「はい!」
「よぉし! 私も負けないぞぉ!」
 タスクの特攻に気圧されて判断を鈍らされ、攻撃を受けたからか、苛立つ驟雨は吠える。
 華凛、タスク、ビャッカ、三人の剣士は臆することなく、並んで一斉に突っ込んだ。
「フィリンさん、私達も援護を!」
「わかってるわ!」
 後ろからビアンデ、フィリンが続く。
 エリカは戦闘に参加できない分、絶えずリーラブ、フドを使えるよう戦況から目を離さずにいた。特にフドは、退却時に最重要となるため、しくじれない。
(みんな、頑張って……!)
 驟雨が吠える。雨風を強くする力でもあるのか、鉛のように重い色の雲から音を掻き消す豪雨が降り注ぐ。
 雨を斬り裂く鋭利な刃が四本、順に襲い掛かって来る。風切り音が聞こえる剣がビャッカに迫り、フィリンとビアンデが防いで弾き飛ばされる。その隙に、ビャッカは跳んだ。
「さっきので足りなかった、なら!」
 ビャッカ目掛けて四連続の突きが繰り出される。ビャッカはそれらを足蹴に高く跳び、さらに翼を広げてより高く飛ぶ。先よりずっと上から、両手で剣を握り締めて全体重と落下速度を加えた一撃を叩きこむ。
「これで、どうだぁぁぁっっっ――あっっ!!!」
 ビャッカ渾身の一撃を、驟雨は一本の大太刀で受ける。そのとき大雨で音は聞き逃したが、皆、見逃しはしなかった。
 大太刀に、亀裂が入った。
「ったぁ! ――わっ!」
「ビャッカさん!」
 驟雨の剣に突き飛ばされる。転がって衝撃を受け流したビャッカは、切れた口元を拭いながら笑みを浮かべた。
「大丈夫! それより右腕上の、亀裂入れたよ! チャンスチャンス!」
「ナイスプレイ! 皆、あれを集中して狙え! 私が攪乱する!」
 華凛が走る。滑りやすい橋の上という環境すら利用して駆け抜け、敢えて驟雨の鎧を攻撃して注意を引く。
 六つの目は段々と彼女の動きを捉え始め、振られる太刀も徐々に彼女の衣服を掠め始めた。そして遂に目の前に太刀を振り、動きの止まった彼女を仕留めんと振りかぶった大太刀こそ、ビャッカが亀裂を入れたものだった。
 振り下ろされた一撃を、華凛を庇ったビアンデが受け止める。同時、フィリンが盾で足を刺したことで意識が逸れた。
「今ですっ!」
「いけぇっ!」
 ビャッカ、タスク、華凛が同時に飛ぶ。同時に亀裂が入った個所を、四本の剣が重なって叩く。剣を受けていたビアンデの武器破壊の技能も働いた結果、大太刀の刀身が鍔の先から、真っ二つに折れた。
 このとき、ビャッカとタスクは目的の達成に安堵した。だがすぐに、安堵が戦慄に変わる。驟雨という豪雨は未だ、止んでいなかった。
 刀が折れた瞬間、驟雨の目が赤よりも濃い赤――血の色に光って、今まで以上の速度で三つの大太刀を振っていた。目は捉えているが、体が追いつく速度じゃない。
 確実に首が飛ぶと、タスクに関して言えば二度目の覚悟を決めたとき、驟雨の怒号が鼓膜を破らんと響いて、恐怖で全身が刻まれた感覚に陥って、そのまま落ちる。
 未だ大粒の雨を降らせる曇天を仰いだタスクはおそるおそる自分の首に手を伸ばして、首が繋がっていることを確認した。
「間に合った、みたいね」
 遠くで、エリカがペタンと座り込んでいるのが見えた。彼女がフドで驟雨を退けてくれたのだとわかって、安堵から重い疲労感が襲う。
 未だ、耳には驟雨の怒号が残っている。強く叩きつけられる雨粒が、未だあの怪物がいるのではないかと皆の不安を誘う。
 隣で盾から滑り落ち、鈍重な音を響かせて大太刀が落ちると、ビアンデも疲労困憊の様子で座り込んだ。
 全員の無事を確認して、華凛はビアンデの肩を叩きながら告げる。
「ナイスプレイ。皆よくやってくれた。さぁ、帰ろう」
 その後も驟雨の再来はなく、回収した大太刀を提出し、帰宅。物凄い疲労感に抗えず、全員がベッドに直行して、死んだように眠った。
 驟雨が悪夢となって出ると思ったが、無事に翌日を迎えたタスクはいつも通り学園に登校。門前で偶然、華凛を含む今回のメンバーに出くわした。
「おはよう、タスクさん」
「おはようございます、エリカ部長。先輩。皆さんも」
「その後、調子はどうだ」
「まだ体の節々が痛みますが、なんとか」
「先輩、あの大太刀は……」
「対驟雨専用武器を作る素材に使われる。あのサイズは滅多に持って帰れないから、製造者は大興奮だろう。君の功績も大きいな」
 ビアンデは照れた様子で俯く。その隣で、タスクは今回の驟雨の恐ろしさを思い出していた。
「あの、先輩。あの公園、封鎖した方がいいのでは? あんな怪物が出る公園なんて、危ない気が――」
「気持ちはわかるが、公園は公共の場だ。レゼント一帯が学園の領域とはいえ、一般人も使う場所。封鎖するにも理由がいる。そして理由を説明するのも面倒だ」
「面倒? 説明するのに、何が面倒なの?」
 フィリンは問う。難しいところなんだと、華凛の溜め息は答えた。
「あれは学園の七不思議的扱いだ。一般には伝わってない。それを伝播して、面白半分で試した一般人が斬り殺されたなど洒落にならない。やるなと言うと逆にやりたがる、そして犠牲になる。勇気と無謀は違うと言うに、皮肉な話だ。故に学園は秘密裡に討伐したがっている。雨天に帯刀して公園に出る一般人など、本来いるはずもないんだからな」
 確かに驟雨の噂など、学園に入るまで知らなかった。
 一般の犠牲者を出さないため秘密裡に倒すのが学園の決定。ならば次に挑むそのときには、この手で驟雨を――。
「先輩! 放課後お時間ありますか!」
 ビャッカはすかさず手を上げた。華凛は、やれやれと微笑を湛える。
「稽古ならつけてもいいが、手加減しないぞ」
「はい、是非!」
「じゃあ僕も! いいですよね、エリカ部長!」
「えぇ、構わないわ」
「よろしくお願いします! 黒崎先輩!」
「あぁ。君達がいずれ、あれを倒す日を楽しみにしている」
 こうして、生徒達は研鑽に励む。
 敵は、雨の中に現れる怪物。
 挑んだ者の身に、豪雨のように全身を濡らし、斬り裂く咆哮を恐怖と共に等しく刻む。
 怒るように、憎しみをぶつけるように執拗に剣士を襲う怪物の正体は、未だ降り頻る雨の中である。



課題評価
課題経験:108
課題報酬:2400
襲撃の驟雨
執筆:七四六明 GM


《襲撃の驟雨》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2019-08-13 22:01:17
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
怪談めいた凄腕剣士の襲撃を、みんなで解決いたしましょう!

申請書類のミスで、一時、ご心配をおかけしてすみませんでした。
高難度の戦闘授業、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2019-08-13 22:01:26

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 3) 2019-08-13 22:57:44
勇者・英雄コースのフィリンよ……と、タスクとビアンデはもう知ってるわよね。
今回もよろしくお願いします。

作戦は大太刀の一部もしくはすべての奪取が第一目標…で、いいわよね?
倒し切るのは今の戦力だと恐らく無理でしょうし、良い作戦も浮かばないし…

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 4) 2019-08-14 08:41:32
勇者・英雄コースのビアンデムートです。タスクさん、フィリンさん。今回およろしくお願いします

相手の強さと、今の参加人数(NPCの先輩込み)を考えてもさすがに倒すのは無理なので武器の一部の奪取に専念した方がよさそうですね
そうなると武器破壊の技能を習得してこないと……私は今回も盾役に徹するつもりですが、それでも狙えない事はないでしょう

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2019-08-14 11:51:42
フィリンさん、ビアンデさん、よろしくお願いいたします。
お二人が一緒で心強いです!

そうですね、破片取得が第一目標であれば、よってたかって「武器破壊」でしょうね。
あとは、足元に隙が出来たところに「部位破壊」で足を破壊できれば、剣そのものを奪う目も出てきますね。

剣がなくなり凶暴化したらすぐに、マドでもぶつけて戦闘を強制終了させましょう。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 6) 2019-08-14 17:59:48
勇者・英雄コースのビャッカ・リョウランだよ。よろしくね。

とりあえず、私は剣士として前に出るよ。
両手剣だから威力はあると思うけれど、その分防御面が少し弱め。そこは回避重視でカバーするつもりだよ。
滑りやすい足元に注意しないとだね…

大太刀の奪取が第一目標だね。
その一部を持ち帰るために武器を破壊するか、腕を部位破壊して丸々持ち帰るか、
どちらを狙うか決めておいた方がいいよね?どっちがいいかな?

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 7) 2019-08-14 22:33:53
ひとまず必須の『部位破壊』を履修してきたわ。
まぁ自分が使うかはちょっとわからないけど…
装備だけど、今回は両手盾+クリスタルブレイブの2枚盾で考えてるわ。

>大剣の奪取について
黒崎先輩に戦闘参加してもらえるなら、太刀丸ごと奪取狙ってもいいと思う。
敵が敵だし、各々が攻撃と防御をするより、私やビアンデのような防御特化が攻撃を受けて
ビャッカや黒崎先輩のような攻撃特化の人が部位破壊…って分担の方が上手くいくんじゃないかなって。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2019-08-14 22:54:31
ビャッカさん、よろしくお願いいたします。
また、心強い戦力のご登場ですね。

戦闘職が8人揃えば、撃破も夢じゃないような気もするのですが…
今回は、「大太刀(もしくは破片)を持ち帰る」(その素材による武器なら撃破できるかもしれない)というのが目標と、事前説明に明言ありますね。

僕は、部位破壊なら隙が出来る足を、と思ってましたが、
腕はチャレンジャーですね。もちろん、成功すれば太刀を丸々一本奪えるでしょうから、リターンは大きいですね。

武器破壊か部位破壊、方針が決まった方を僕は履修してきます。
そして、僕も大剣で、剣士枠として前に出ます!

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 9) 2019-08-15 01:49:52
あれ、両手装備って確かサブ装備と同時に持てなかったと思うんだけど…

>役割分担
なるほど…だったら、私は攻撃重視で攻めればいいかな。
一応、誰もカバーに入り込めない体制の場合も考慮して一応の回避は考えつつ、それ以外はガンガン行こう。

>武器破壊or部位破壊
悩ましいけど…可能なら部位破壊して丸々一本奪えたら嬉しいよ。
ちょっと色々考えてたら、素材以外(製法とか)のこともちょっと気になってきて、
丸々一本あればその辺も分かるかもしれないから、腕狙いでチャレンジしてみたいと思ってるよ。

まぁ、他の人がどう思うか次第だけどね…
技能はどちらも持っているので、方針が変わっても問題ないよ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2019-08-15 07:55:20
ビャッカさんのご指摘のとおりですね。
一時、バグで装備出来ちゃいましたが、その後修正されました。
クラブ棟の職員室で僕が質問してみましたので、ご参考に。

片手盾とクリスタルブレイブなら二枚盾が可能だったかな?
片手盾がサブしかなければ、それも不可ですが。

ともあれ、フィリンさん、ビアンデさん、防御はお願いしちゃいます。
ありがとうございます!

さてさて、夏休みの朝補修(リアル時間的な意味で)で、
部位破壊を履修してきましたよ~!

ビャッカさん、細かいご相談で恐縮なんですが…
破壊部位ですが、二人で波状攻撃的に腕を狙います?
それとも、腕と足で分担しますか?

個人的には、二人で腕を狙うと狙い目が狭くなりそうなので、
例えば僕が転ばせるもしくは足狙いで相手の意識を散らし、
ビャッカさんが確実に腕を砕く、という作戦を推しますが、
ビャッカさんのご意見を伺えれば嬉しいです。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 11) 2019-08-16 02:53:11
>タスク(腕と足で分担)
うん…悪くないかな。
驟雨の鎧兜の強度とか色々と悩ましいことはあるけれど、それはどの策選んでも引っ掛かることだしね。
タスクが足元で撹乱を担うなら、私は腕砕きに専念するよ。

あ、そういえば…黒崎先輩にはどうしてもらうべきかな?
足元担当?腕砕き担当?

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 12) 2019-08-16 12:26:01
ビャッカさん、今回はよろしくお願いします
私は上でも言った通り防御に専念して負担を減らせられるよう頑張ります

>先輩の役目
他の方々の意見にもよりますが、私は今回の目的を考えると腕砕きに割り振った方がいいのかなと思ってます。敏捷性と攻撃力の高さを活かすならそういう役目は打ってつけじゃないかと

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 13) 2019-08-16 16:11:29
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。

わたしは後方からリーラブで戦線の維持をさせてもらうわね。
驟雨を撤退させる場合以外では攻撃には参加しないわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2019-08-16 20:17:56
黒崎先輩…「星の瞬く間に」から登場の、和装の剣士さんですね!
腕砕きをお願いするのに、賛成です。

エリカ部長さん、いらっしゃいませ!
回復と撤退用魔法、ありがたいです!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2019-08-17 13:27:59
事前情報を読み返していて気付いたのですが…
もしかして、「一本の大太刀」を、「四本の腕」で、握っている、
ということなのでしょうか?

それなら、僕も足を狙っている場合じゃないかもしれません。
三人で腕を狙いまくって、少しでも早く、腕の本数を減らしたいところですね。

なお、鉤付きロープを買ってみましたので、腕の本数が減ったら、
これを太刀にまきつけて、奪取を狙えるかもしれません。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 16) 2019-08-17 20:39:44
>両手盾
あ、ごめんなさい。
両手武器を持つとサブは持ち歩くこともできない(装備から外れる)のね…
今回は防御力が重要そうだし、クリスタルブレイブはあきらめて両手盾一本でいくわ。
エリカたちの援護を信じて、守り抜いて見せる!

>黒崎先輩
私も腕をお願いするのに賛成。
脚は当てやすいっていうし、私たちで何とかして先輩に繋げる…って感じでいいんじゃないかしら。

>大太刀の数
これは素直に腕一つに一振りで4つ、って考えたほうがいいんじゃない?
四刀流の方が脅威は大きいでしょうし、太刀が一振りなら
『四本の腕【で】握った大太刀』
って言い方になるんじゃないかな…?

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 17) 2019-08-17 23:15:59
>大太刀
解説には

此度の目標は、怪物驟雨が持つ大太刀の一つを学園に持ち帰ることです

とあるので武器は複数持ちと考えられますから、フィリンさんの意見通り腕一つにつき一振りという認識でいいと思います

……そういえばあちらは頭に六つの目も持ってるらしいので、普通の魔物よりも視野が広そうですよね
そちらもどうにか私達防御組に向けさせたいですね

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2019-08-17 23:52:25
なるほど…やはり、刀いっぱいもってる、という線で良さそうですね。
ということは、腕を砕けば一本奪える…

となれば、僕も腕を狙うか、それとも補助に回るか、やはり考えどころですね。
補助は、隙が出来た足の部位破壊を狙うとともに、腕破壊が決まり取り落とした太刀を、鉤付きロープでこちらに奪う作戦です。

ところで、武器破壊したら凶暴化するということは、
奪ったらより凶暴化するということなのでしょうか?
そうなると、刀を奪えるだけ奪うか、一本奪った時点で魔法で撤退させるか
そこも考えどころですね。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 19) 2019-08-18 21:38:28
武器破壊でも奪取されてもおそらく凶暴化すると思うので、武器一つ奪ったら撤退した方がよさそうですね。今回の目標と現状の戦力を考えたらそれ以上望むのは少し厳しいでしょうし

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2019-08-18 21:52:32
そうですね、武器一本奪取を第一目標、達成次第エリカ部長さんの魔法で撤退させる、でよいと思います。

奪取したものを学園に提出すれば、今後の討伐に向けて一歩前進、という流れでしょうね。

次に出現するときは刀一本奪われて凶暴化した状態、つまり、今後あの橋を通る危険度が跳ね上がると思います。

僕としては、作戦遂行後に【設計】で仮封鎖し、学園に本格的な封鎖を具申したいですね。
作戦本筋から外れる話ではありますが。

そうそう、滑りやすい路面には、滑りにくくする対策を施すつもりです。
描写の根拠として、拠点系技能を、一つ積みます。
三種類(攻撃、防御、陣地)揃えてますので、どれにするかの、ご希望やアイデアがあれば、教えてください。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2019-08-19 14:55:41
いよいよ今日までで、0時には出発ですね!

仮プランを書いて見ましたので報告します。
職業技能は【基本剣術】【部位破壊】【精密行動】【攻撃拠点】
事前調査で情報集め、設計で滑らない足場を確保、
戦闘は足狙い、腕破壊成功次第鉤付ロープで剣回収、
エリカ部長さんに撤退魔法の合図を出す、というように書きました。

タイミングについてはご自身でもプランに記載されるかな、とは思いましたが、
声を掛け合って悪いことは無いと思うので、書かせていただきました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 22) 2019-08-19 17:37:39
・黒崎先輩に腕破壊を依頼
・学園に、回収した太刀の提出、現場の封鎖の具申

…を、追加しました。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 23) 2019-08-19 21:36:13
よし、プラン完成っと…皆、がんばろう!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2019-08-19 23:51:49
難しい戦闘授業ですが、皆で集中して話し合いができ、楽しかったです。
ご一緒いただき、ありがとうございました!お互い、武運を祈りましょう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2019-08-19 23:52:04