;
寒い時は鍋でほっこり!


ストーリー Story

 朝、大温泉郷『ギンザーン』の一角で営業する鍋物屋『鍋奉行』。

「いらっしゃいませ! 当店は数日前に開店したばかりの鍋専門店です! 寒い時は温泉、温泉と言えば鍋です!」
 入店すると元気一杯な女性店員に迎えられ、席へ案内される。
「当店『鍋奉行』では、水炊きとかの野菜系、すきやきとかの肉系、海鮮鍋とかの魚介系や甘い物、辛い物など、王道から変わり種まで色々あります! 大人数でも少人数でも美味しく食べられますよ!」
 席に着くと、女性店員はお品書きを渡しながら説明した。
「当店の一番のおすすめは、その名も『自分鍋』です! お好きな具材を入れ、お好きな調味料を入れて、ぐつぐつ煮込んで美味しく食べて下さい! 色んな食材を取り揃えています! 野菜から魚介、果物、少し危ない食材……」
 女性店員の説明が途中で止まった。
「ぎゃぁぁぁぁああああ」
「ひゃぁぁあ、食材が攻撃してくる!! いきがよすぎだろーー」
「け、剣が、硬すぎて折れちまったーー」
 なぜなら、店内のあちこちで悲鳴が飛び交ったから。
「お客様ーー」
 聞きつけた店員達が救助に走っていた。
「えーと、あのような危ない事もあるので、選択食材によっては武器とかを手元に用意して下さい。その……危険な鍋も食べられるというのも当店のうりなので……どうぞ、楽しんで下さい!」
 説明をしていた女性店員は不安げに言ってから、困っている客の救助へ向かおうとした。
「あっ、忘れる所でした。特別調味料として、『魔法の素』があります。鍋の仕上げに好きな量を入れるのですが、入れる量が多ければ多いほど、魔法効果が強くなります。どんな効果かというと、鍋の味を変化させたり強くしたり眠たくなったりしゃっくりが止まらなくなったり、おかしな効果が色々起きたりと様々です!」
 ふと、思い出した言い忘れを最後に伝えてから客の救助へ急いだ。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-11-22

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-12-02

登場人物 2/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

【鍋物屋『鍋奉行』について】
 鍋物ならば何でもあります。店内は、そこそこ広くカウンター席やテーブル席、座敷席があります。
 様々な食材を取り揃えていますが、ものによってはご用意ができない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

【魔法の素について】
 店の特別調味料です。鍋の仕上げとして自由に利用して下さい。鍋がより美味しくなったりおかしくなったり、楽しい食事になるかと思います。

※活動時間は朝~夜までになります。活動時間や食べたい鍋やこういう人物と交流したいなど希望がありましたら、プランに記載をお願いします。


作者コメント Comment
 プロローグを見て頂き、ありがとうございます。
 寒い季節を乗り切るために鍋でほっこりして頂ければと思います。


個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
夜ご飯としてお鍋を頂きますわ。色々あって悩みますが、「自分鍋」というものをやってみましょうかしら

昆布の出汁に鶏肉と白菜、えのき、それに魚のあらを入れて醤油とみりんで味付け。食材の生きが良すぎて骨を飛ばしてきたりもされますが

「私に勝負を挑むとは良い度胸ですわね」

と不敵な笑みを浮かべつつ飛んでくる骨は箸で叩き落しながら美味しく頂ますわ

途中他のお客様を助けたりしつつ、魔法の素も試しに使用し一口

「これは!美味しい、美味しいですわ!美味しすぎて涙が・・・止まりませんわ~」

と滂沱の涙を流しつつ食事を続けます。どうやら泣き上戸になる効果があったようですわね

と色々ありましたが満足してお店を退出いたしますわ

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
とりあえず、食材狩って温泉入ってまったりしてから鍋食べよう
そうしよう

取り敢えず、白菜、何らかの肉、あとはテキトーな野菜を狩ればいいだろ
あと面白そうなのとか珍しい食材があったら狙ってみるか
何の鍋をやるとかじゃなくてある程度、ファジーに食材は手に入れる
なんだったら他の人と食材の交換しても楽しそうだな

食材が手に入ったらだし汁の選定か?
薄味のしょうゆ系統だったらある程度なんにでも対応できそうだが・・・
ここは鍋のお店に来てるってことでお店に食材にあったのを用意して貰おうか
あと、日本酒を鍋と一緒に食べると美味しいらしいからそれっぽいのも用意して貰おう
うん、そうしよう

魔法の素は半ばまで食べたら入れてみよう

リザルト Result

●1章 寒い時と言えば
 夜、大温泉郷『ギンザーン』の通り。
「ふぅ、温泉に浸かって温まりましたわね」
 温泉に浸かってさっぱりした【朱璃・拝】(しゅり おがみ)は、ぶらりと通りを歩いていた。
「このまま暖かいお鍋を頂きたいですわ」
 朱璃は胃袋を満たしたく、目的の店を探してきょろきょろ歩く。
「……お鍋の専門店ですわね。丁度いいですわ」
 そんな時、朱璃の眼前に鍋専門を謳う店を発見。
「こちらにお邪魔しましょう」
 朱璃は嬉々と鍋専門店『鍋奉行』に入店。

「温泉に入って、体も温もったし、後は……」
 温泉でまったりした【仁和・貴人】(にわ たかと)が通りを歩いていた。手には沢山の荷物だ。
「狩った食材を調理してくれる所を探すだけだな」
 荷物の中身は、入浴前に調達した様々な食材だ。
「……白菜、これは……何らかの肉と、あとテキトーな野菜」
 貴人は店を決めるためにと、おもむろに荷物の確認を始めた。
 様々な野菜に、訳の分からない肉と、種類が豊富だ。
「となると、鍋がいいかな。うん、鍋だな。丁度、腹も減ったし」
 全ての材料を美味しく頂けて、この寒い季節にピッタリな料理は一つだけ。
「さて、どの店にするかな~」
 料理が決まり、店を探してきょろきょろ歩く。
 そして、足を止めた。
「……ここにするか」
 貴人は見付けた鍋専門店『鍋奉行』に入店。

●2章 鍋を食べよう
 鍋専門店『鍋奉行』の店内。
「さすが、鍋専門店だけあって、色々あって悩みますわね」
 席に着いた朱璃はお品書きを見るも、どれもこれも美味しい鍋ばかりで迷ってしまう。
「……自分鍋というものをやってみましょうかしら……魔法の素も試しに」
 散々悩んだ末、朱璃は好奇心からか、自分で具材と出汁を選べる鍋と魔法の素に決め、注文した。
 程なくして、注文した鍋が朱璃の前に運ばれた。
「……美味しそうですわね」
 湯気が立つ見るからに温もる見た目を味わってから、一口。
「昆布出汁に、鶏肉と白菜、えのき……それに魚のあらを入れて醤油とみりんで味付けされていて、美味しいですわ」
 朱璃は頬張り、自身が選んだ出汁と食材のいい仕事ぶりに顔が和む。
「さて……」
 最初の一口を味わった後、食べ進めようとした瞬間、骨が飛んできた。
「あら、活きが良すぎますわね」
 素晴らしい勘を持つ朱璃は箸で見事に叩き落とした。
 続けて、一撃、二撃、三撃と骨が飛んで来る。
「私に勝負を挑むとは良い度胸ですわね」
 朱璃は不敵な笑みを浮かべ、骨の向かう先を推測し、寸分の狂いもない動きで、骨を叩き落とした。
「ふふふ、攻撃は終わりのようですわね」
 攻撃がやみ、鍋を睨む朱璃は勝ち誇った可愛い笑みだ。
「さて、美味しく頂きますわよ」
 朱璃は安心して、鍋を味わった。
 一方。
「手持ちの食材を利用するとしたら……」
 お品書きを見る貴人は、持参した食材に相応しい鍋を物色していた。
「これだな……自分鍋……何の鍋をやるとかじゃなくてある程度、面白そうなのとか珍しいのとか狙って、ファジーに食材は入れてみるか……まあ、鍋のお店に来てるってことでお店の食材もいいかもな……魔法の素もいいな」
 散々探した結果、貴人は相応しい鍋を見付けた。ついでに魔法の素も。
「おっ、兄ちゃん、それ、美味しそうな肉だな」
 その時、隣の席の筋骨隆々な男性が、貴人の荷物に興味津々と声を掛けて来た。
「あぁ、オレが狩った肉だ。良かったら、何かと交換するが」
 貴人は物々交換を持ちかけた。
「だったら、俺が育てた食べられる花はどうだ? 美味しいぞ。外見に似合わないって、よく言われるが」
 男は、貴人同様に持ち込んだらしいカラフルな花束を見せた。
「……花か」
 貴人はまじまじと花を品定め。
「面白そうだな。交換しよう」
 そして、少しの肉と花を交換した。
「だし汁は、薄味のしょうゆ系統だったらある程度なんにでも対応出来るだろう」
 料理が趣味で知識を持つ貴人は再び物色に戻り、手持ちの食材に適した出汁をすぐに決めた。
「あと、日本酒を鍋と一緒に食べると美味しいらしいからそれっぽいのも用意して貰おう」
 貴人は、酒片手に鍋に食べる自分を想像するが、偶然品切れだったため、ノンアルコールの酒に。
 ついに決まった貴人は、食材を引き渡して自分鍋と魔法の素とノンアルコールを注文した。
 程なくして、注文した鍋が貴人の前に運ばれた。
「……食材はランダムだし、考えると、この鍋、食べられる一人闇鍋だな」
 貴人は色々期待する目で、鍋を見た。
「さてと食べる前に……」
 貴人は最後の仕上げと、幾つか花を鍋に浮かべた。
「あああ、ユリのお魚さんが飛んでちゃったよーー」
 その時、近くのカウンター席で両親と食事をする5歳の少女が叫んだ。
「……魚が飛ぶ?」
 耳に入った貴人は思わず首を傾げた。
「おおっと!!」
 瞬間、貴人の鍋目がけて立派な魚が飛んで来て、ジャブンと出汁に着水。
「ユリのお魚さんがー」
 先程の5歳の少女が半泣きで現れた。
「凄い暴れっぷりだな」
 貴人は少女と共に、鍋で暴れ狂う魚に苦い笑いをこぼした。
「私にお任せ下さいませ!」
 そこに見かねた朱璃が助けに現れた。
「大人しくなさいませ!」
 朱璃はまずはと言葉による説得をする。
「……無理そうだな」
 貴人は自分の鍋で大いに暴れる魚に苦い笑いをこぼした。
「そうですわね。となると……」
 朱璃は、表情を引き締めると共に構えを取り始めた。どうやら、力による説得に入るようだ。
 と、思ったら魚は危険でも察知したのか、逃げるように高く飛び跳ねて近くの鍋に飛び込んだ。
「おっ、飛んだ!」
 事の成り行きを見守る貴人。
「ああああ、ユリの魚!」
 ユリは両親と一緒に魚を追った。
「ユリの鍋に戻ってきたぁ」
 辿り着いたのは自分の鍋。
 そこでも魚は派手に暴れ、半泣きのユリと両親は一層困った顔をする。
「全く、仕方ありませんわね」
 魚のしぶとさに呆れつつ朱璃は、ユリの元に駆けつけた。
「すみませんが、お玉をお借りしても……」
 朱璃は、ちらりと具材を取るためだろうお玉に目を向けつつ鍋の主であるユリの両親に訊ねた。何せ、相手は鍋に浸かっている。
「は、はい」
「どうぞ」
 父親と母親は、状況に慌てながらも答えた。
「では、改めて」
 許可を貰った所で朱璃はお玉を手に、拳を構えて呼吸を整える。
「はぁぁぁあっ」
 そして、魚の中心部めがけてお玉を使って、火傷する事無く粉々にしてみせた。
「さて、美味しく食べられてその味に皆様の称賛を浴びるか、生ゴミとして侘しくゴミ箱に捨てられるか、お好きな方を選んでくださいませ」
 朱璃は、お玉を置いてから指をパキポキ鳴らしながらにっこり微笑みつつ目は笑わずに食材に言い放ち、魚を大人しくさせた。
(そう言えば、あの魚は、この店でも貴重な食材だな……)
 騒ぎを見守る貴人は、お品書きを思い出した。飛び込んできた魚はなかなかの値打ち物だと。
「わぁぁあ、お姉ちゃんすごぉい、何て言う技?」
 先程の半泣きはどこへやらユリは興奮気味に朱璃を見上げていた。
「ふふふ、真中正拳突きという技ですわ」
 子供の相手もお手の物な朱璃は、柔らかく笑み拳を握り締めながら言った。
「ねぇ、もう怖くない?」
 ユリは魚の成れの果てを見てから、そろりと訊ねた。
「えぇ、怖くありませんわ」
 朱璃はユリと視線を同じくし、頭を撫でながら言った。
「ありがとー、お姉ちゃん」
 ユリは安堵したのか、にっこりと朱璃に笑いかけた。
「お兄ちゃん、ごめんなさい」
 それから、ユリは両親と共に貴人に謝罪し、お詫びとして貝類を奢った。
 こうして、飛び跳ねる魚騒ぎが落ち着き、朱璃と貴人はそれぞれ夕食に戻った。

「美味しいですわ」
 改めて朱璃は鍋を美味しく食した。
「そろそろ、魔法の素も試してみましょう」
 途中から、試しに魔法の素を入れた。
「……どんな味がするのでしょうか」
 しばし見つめた後、一口。
「これは!! 美味しい、美味しいですわ! 美味しすぎて涙が……止まりませんわ~」
 途端、朱璃の深紅の瞳から滂沱の涙。
「どうやら泣き上戸になる効果があったようですわね……鍋は美味しいですけど」
 驚きつつも朱璃は、涙が流れるに任せて、鍋を食べ続けた。効果はともかく、味は確かに美味しい。
 涙を流しつつも無事に食べ終えた。
(色々ありましたが、満足ですわ)
 そして、朱璃は満足して店を出た。

「さてと、食べるか」
 改めて、貴人は鍋を味わう。
「……五臓六腑に染み渡るな」
 口から体に広がる染みる美味しさにほっこり。
「……本当に、闇鍋だな」
 貴人はまじまじと、鍋の具材に目を走らせた。肉、野菜、交換した花、お詫びの貝類、出汁には飛び回っていた魚のエキスも加わり、種類豊富で豪華だ。
「……最高だ」
 鍋のお供とにノンアルコールの酒を猪口に注いで飲んだ。
 そうして、鍋をあっという間に半分平らげた。
「半ばまで食べた所で、魔法の素やらを入れてみるか」
 残りは、魔法の素を入れて味の変化を楽しんだ。
「締めは、雑炊だな」
 最後は雑炊で締めて、残さず全部美味しく食べ、満足して店を出た。



課題評価
課題経験:44
課題報酬:1200
寒い時は鍋でほっこり!
執筆:夜月天音 GM


《寒い時は鍋でほっこり!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2019-11-17 08:45:43
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

寒い時に食べる鍋は格別ですわね♪

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 2) 2019-11-18 15:45:05
水炊き、すき焼き、味噌煮込み。
豆乳、トマトに、辛い・・・チゲ。
いろんな鍋があるが、どれも美味いよな。