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勇者になりたい少年がいた。


ストーリー Story


 勇者になりたい少年がいた。
 彼は手のひらで涙を拭いながら、火に飲まれた村の中で母の亡骸を見つめている。

 勇者になりたい少年がいた。
 彼は生き残ってしまった者としての使命を果たすと心に誓う。
 それが、どんなに無謀なことであろうとも。

 勇者になりたい少年がいた。
 彼は強くなりたいと願い、求め、それ故に各地を渡り歩く。
 そして村を、母を焼き払った悪夢との再会を果たした。

 ――勇者になりたい少年は今、死の間際で戦っている。


 年が明け、新たな歴史が始まりそうな勇者暦2020年1月。
 フトゥールム・スクエアから少しだけ離れた街、トロメイア。
 この街はアルマレス山の麓に集った巡礼者の宿場街として始まり、そこから栄えて来たという歴史がある。
 そして精霊が住むとされるアルマレス山には、雪が積もるこの季節になっても巡礼客が絶えない。
 宿場はいつも賑わっていて、夜になれば酒の席で騒ぐような人間だってしばしばいるが、今日の夜はいつにも増して騒がしい。
 そして事件はいつだって、誰かが扉を勢いよく開く音で知らされるものだ。
「大変だ! 山の中腹に『カリドゥ・グラキエス』が現れた! 動ける者は今すぐに戦闘準備を!!」
 酒で火照った体が、氷を入れられたように冷え切る感覚を、その場にいた全員が感じただろう。
 カリドゥ・グラキエス――氷山地帯に生息するとされる翼竜だが、普段なら人里から遠く離れた場所で温厚に暮らしているはずだ。
 歴史書を漁れば、武功を示すためにとカリドゥ・グラキエスに挑んだ人間がその翼竜の逆鱗に触れ、村ごと焼き払われた事例がいくつか存在する。
 最悪の事態を考えるとすれば、この宿場街に攻め入られても何らおかしくない状況だ。
「フトゥールム・スクエアにも緊急で救援要請をしてくれ! 魔法が扱える人材が必要だ!」
 巡礼者が用心棒として雇い入れた個人の傭兵が集っていたことが救いで、増援までは難なく持ちこたえることができそうだ。
 酔いが浅い者たちは登山用の装備を背負い、来たる翼竜との戦いに備える。
「準備ができた者から行軍開始だ! 遅れるな! 進め!!」


 勇者になりたい少年がいた。
 吐いた息が熱く、吹雪でぼやける視界をさらに曇らせていく。
 握りしめた剣に翼竜の血を滴らせながら、その生臭さで自らの生を確認する。

 勇者になりたい少年がいた。
 体力はとうに底をつき、自らの心臓に熱を与えるのは、亡き母への熱き思いだけ。
 足の震えは寒さからか、それとも恐怖からか、今の彼には考える余裕もない。

 勇者になりたい少年がいた。
 幾度か見た閃光。
 翼竜の口から放たれる、死の炎。
 鉛を背負ったかのように動かない体へ込める力は残されておらず、雪の中に膝から崩れ落ちる。

 その少年――【フィーカ・ラファール】は灼熱を前に涙を流しながら、震える唇で『ごめんなさい』と――。

「てめぇか! このクソ野郎を呼び寄せやがったのは!!」
 大盾を持った壮年の男が、両者の間に割って入る。
 体を覆い隠さんとするほどのまさに鉄壁が、死の炎を退ける。
 死を覚悟していた少年は突然のことに全身の力が抜け、そのまま雪の中に突っ伏せることしかできなかった。

 ――勇者になりたい少年は今、背後から聞こえる複数の足音に耳を傾けながら、静かに目を閉じた。


 魔法学園フトゥールム・スクエアにも、アルマレス山への救援依頼が届いていた。
 学園長【メメ・メメル】からも、すぐに現地に向かうようにと指示が飛ぶ。
 今からメメルの転移魔法で現地に近い安全地帯へ向かっても、時間は完全に夜。
 かろうじて月は明るいが、それでも吹雪の中だ。
 学園生たちはできる限りの装備を整え、カリドゥ・グラキエスとの戦いに臨むのであった。


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 8日 出発日 2020-01-28

難易度 難しい 報酬 通常 完成予定 2020-02-07

登場人物 8/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《新入生》櫻井・桜花
 ローレライ Lv10 / 賢者・導師 Rank 1
名前:櫻井 桜花(さくらい おうか) 【外見】 ピンクの腰までのロングウェーブを高く結っている 水は髪からずっと滴り落ちている ピンクのタレ目 口元右下にほくろ 細身の巨乳お姉さん 本を読み過ぎて目が悪いのか眼鏡を着用 【性格】 努力家でいつも一生懸命 ただ、ちょっとドジっ子 言葉の端々や仕草に色気がある 年下の子を甘やかす傾向にある 人に憧れ、近づきたいお姉さん 読書が趣味 マイペース 桜のリキュールのローレライなだけありお酒が大好き 【服装】 白い振り袖に制服のコートを羽織っている 帽子と手袋着用 眼鏡着用 ※アドリブ大歓迎!
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。

解説 Explan

【クリア条件】
 カリドゥ・グラキエスの討伐、もしくは一定以上ダメージを与えて撤退させる。
 フィーカ・ラファールの救命。


【状況】
 場所:アルマレス山 中腹
 天候:夜・吹雪(視界不良と寒さの対策必須)
 味方:個人の傭兵5名(防衛特化、指示通り動く)
    フィーカ・ラファール(回復後、戦闘へ復帰可能)

 天候条件不良ではあるが、味方NPCが多いので環境による難易度は相殺。


【カリドゥ・グラキエス】
 格4の翼竜。
 レベル10以上のPC複数人で撃破も可能だが、装備や対策必須。
 
 生態:普段は温厚だが、縄張りに攻め入った人間がいると攻撃的になる。
 本能:知能が高く、同じパターンの攻撃だと回避率が上がる。
 属性:火
 弱点:魔法攻撃
 地形:氷山地帯や雪山が得意、飛行している。
 戦闘:火属性ブレス…広範囲のブレス 大きく息を吸い込む予兆あり。
    滑空して突進…直線への突進攻撃
    尻尾なぎ払い…周囲への直接攻撃
    爪でひっかく…狭範囲の直接攻撃
 状態異常攻撃:火属性ブレスのクリティカル時 灼熱

 空中からの攻撃が主になります。
 近接戦闘の場合は回避に専念し、攻撃後の隙を狙ってダメージを与えましょう。
 遠距離攻撃や魔法は届く距離を飛んでいます。
 HPが3割を切ると回避行動が多くなり、隙を見て撤退します。
 討伐できれば大成功です。


【フィーカ・ラファール】
 15歳ぐらいの見た目。
 近接攻撃と回避に長けているが体力は少ない。
 基本はPCの指示通りに動くため、戦闘に参加させないことも可能。

 開始時は瀕死の状態のため、回復必須。
 戦闘開始から5ラウンドの間に回復に成功しないと死亡。


【その他】
 戦闘終了後、フィーカは自らの行いを猛省してまた旅に出ようとします。
 学園への入学を諭すかどうかも、会議で決定して誰か一人でいいので明記をお願いします。
 勇者になりたい少年へ、何かしらの道を与えてあげてください。

 その他、プランへの記載は自由です。
 戦闘前、戦闘後、いろんな状況を好きに考えて記載してください。


作者コメント Comment
 じょしゃにき、ゆうがく初の戦闘エピにき!!
 コメディ全振りエピばかりでしたけど、実は元々戦闘GMだったりします。
 今回は勇者になりたい少年を救い、新たな道を示してあげてほしいという願いで作成したエピソードです。
 相手も侮れない強さをしていますが、入学から様々な経験を積んできた皆さんならきっと対処できるはず。
 皆様のプランが噛み合い、エピソードを成功へと導いてくれることを祈っています。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●方針
フィーカの救出とカリドゥ・グラキエス(以下グラキエス)の撃退

●事前準備
あまり時間がないので防寒具、エンジュワカイロの準備程度

●行動
何はなくとも救援。
高らかに『勇者原則』を掲げ接近、救助者たちと励ますとともにグラキエスを引き付ける。
フィーカは治療にあたる人がいなければ特級薬草を傭兵たちに依頼。

グラキエスには盾技能で耐えつつ、ビアンデたちの防御と息をあわせカウンター重視でダメージを当てていく。
攻撃が見切られてきたら『二段ジャンプ』で飛びつき空中戦。
逃げる気配が見えて交渉ができなそうなら、切り札『マド』『ウィズマ・アーダ』を仲間たちと同時使用で一気に止めを

●その後
フィーカには学園への勧誘を

櫻井・桜花 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
目的:敵の討伐

行動:
『プチシルト』を展開しながら
[見習いの箒]で空を飛ぶ
『ディスエレメンティ』で水属性を付与したら
翼を『アクラ』で攻撃し、寒さを利用して翼を凍らせる
また、『立体機動』と『箒騎乗』で相手に自分の方が低く飛んでると錯覚させる様な位置を保ち攻撃させて敵の体力を奪う

状態異常になった場合『清流潔白』で治す

心情:
フィーカ君って子が危ないのね?
お姉さん、小さい子が危ない目に合うのは頂けないわね

倒すにしろ倒さないにしろ、行動は制限できるに越したことはないはずよ

この極寒の地で水が出たら凍るはずよね
変わりに私が寒いままだけれど
ある程度なら『清流潔白』で回復できるはず

その水をなるべく翼に向けて放つわ

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
*目的
皆さんの盾となって竜の攻撃から守り抜くだけです

*動機
怪我人がいる中での闘い。厳しいすが、それでも私のやる事は変わりません

*行動
現場は夜。さらに吹雪で視界も悪いらしいので『エンジュワカイロ』を持参し【暗視順応Ⅰ】で暗さに対応できるようにしておきます
到着後、すぐに『ヴァン・ガード』を構えて防御態勢を整えて最前線へ
その後は傭兵の方2人に後方の護衛を頼みます

竜の攻撃には【全力防御】と【衝撃享受】で備えつつなるべく攻撃を逸らすように盾を操作して対応
ブレス攻撃の予兆を見たら【防護魔力】も展開。盾に身を隠して耐えます

体力が減ってきても『特急薬草』で回復して可能な限り戦線に残れるよう努めます

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆方針
フィーカさんの救出と必要なら竜の撃破
フィーカさんは後方に下がらせ、今回の戦闘には参加させない
フィーカさん救出後は、彼を学園に誘う

カイロ等で防寒対策

◆救出
可能ならフィーカさんを竜からできるだけ遠ざけ、祈祷で彼を治療
仲間から厚手の布を借りて、フィーカさんの防寒に活用

もう一度攻撃を受けても大丈夫な位まで回復したら、竜の敵意を煽らないためにも、今回は後方に隠れ、戦闘には加わらないようフィーカさんに伝えて

それでも竜がフィーカさんを狙うようなら、重力思念で竜の弱体化を図ったり、ディスエレメンティで自己強化しフィーカさんを庇えるよう用意

竜が急襲してきたらアクラで牽制し、魔力纏で息の威力を落とす等対処

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:427 = 142全体 + 285個別
獲得報酬:15000 = 5000全体 + 10000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
竜の生態や挙動を
出発前の短時間で出来るだけ調査
事前調査で事前資料読み込み
信用で校長や現地の竜を知る傭兵に聞きとり
情報を仲間に共有し戦闘に生かす

竜を発見次第勇者原則で注意を引き
フィーカと治療担当を下げ傭兵2人に護衛を依頼
前衛担当と傭兵3人とともに前線へ
発煙筒を使用しフィーカたちを竜の視界から遮る

竜を挑発し前転で回避
前転の勢いのまま上の竜に剣を突き出し攻撃
数回繰り返し学習したら次の剣撃にウィズマ・アーダ
同じことを角度を変えて数セット
仲間と即興コンビ織り交ぜ学習させない

逃げようとしたら
2段ジャンプで
竜の脳天にウィズマ・アーダ付き勇者の斬

戦闘後フィーカを学園に誘う

勇者とは何か
僕も勉強中。
一緒に学ぼう!

仁和・貴人 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:427 = 142全体 + 285個別
獲得報酬:15000 = 5000全体 + 10000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
まずはその場についての対応だが
寒さ対策にエンジュワカイロ
吹雪いていて夜ということで視界確保にオーパーツ・レンズ、暗視順応

現場に着いたらまずはラファールくんに厚手の布をかぶせて竜から隠す
用意する布の色が指定できるならちょっと暗い白かグレー系のモノだな

竜と意思疎通を試みる
時間稼ぎと好奇心からの行動だな
なぜ怒ってるのか、どうしたら怒りを鎮められるのか聞きたいところ
まぁ、人語を話すという情報はないから無意味に終わるだろうが


次に戦闘
遠距離の時はヒ4、ヒ9、ヒ5で牽制
遠距離組の手伝いだな

近距離時は回避して攻撃
基本的に丁寧にだ
ある程度削って突進攻撃が来たら飛び乗り
翼にヒ10、切り落とし、部位破壊
討伐を狙う

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
翼竜の撃退

■行動
僕は遠距離攻撃メインで動くよ。

盾役の皆や傭兵さん達に守ってもらいながら、矢を撃って撃って撃ちまくって攻撃。
有効打が与えられなくても牽制も兼ねて撃ち続けて、
竜が矢に慣れて油断したところにも矢…と見せかけてマドガトルを放つ!
賢者導師専攻は伊達じゃないよ!

竜が弱ってきて攻撃の手が緩んだら…仕掛けるよ!
左手に持っていた盾を投げ捨ててフリーにした状態で、集中と自然友愛を発動。
そして、右手でハウンドドッグを二連射、左手で一点集中のマドガトルを同時に放つ。
出し惜しみはしない!文字通りのフルバースト(全弾発射)だ!
全部残らず持っていけぇぇぇーーーっ!!!!

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ひゅー。まーた見たことない魔物じゃん。
世界ってほーんとひろぉい。わりに人種はよく生き残れてるぅ。
あんだけ火吹いてたら、そのうち肺焼けたり雪崩で自滅したりしない?ないか。

とりまザコちゃんは近くでちょっかい側。
狙えるなら翼の根元。届かないなら翼の先。
【魔物学】で【推測】して、試み挙動とか狙いとか見たい。吹雪いてっけど【視覚強化】する気で。分かり知れたら面白そーだし。意識とか。

こっち攻撃来るなら【ヒ2】で【基本棒術】な【全力防御】と【忍耐】力で。…なるたけ当たる趣味はないけど。

飛んだらそこらの石とかぶん投げ【投擲】。これも翼。
逃げかけたら【三度目の正直】で【風の小瓶】投げる。魔法代わりにならない?

リザルト Result


 夜。
 魔法学園フトゥールム・スクエア。
 月明かりが雲間から顔を覗かせ、八人の学園生を照らす。
 その顔はどれも晴れやかではなく。
 かと言って曇っているわけでもなく。
 ただその場所は日常とはかけ離れたざわめきに包まれていた。
 そんな中で、体に染み付いた道を走る者が、一人。
 目指すのは学園内にある巨大図書館、ワイズ・クレバー。
「えぇっと……確かこのあたりにそれらしき資料があったはずですが……」
 学園長【メメ・メメル】から翼竜『カリドゥ・グラキエス』の討伐依頼が出されて、ものの数分。
 勇者・英雄コース【タスク・ジム】は、誰よりも早く翼竜の情報を収集しはじめていた。
「カリドゥ……グラキエス……。魔物辞典に記載は……なし」
 焦り。
 それは時間との戦いでもありながら、機密情報部として活動してきたこれまでの自分との戦いでもあった。
 混乱する頭を無理やりに回し、捲り続ける数々の本のページ。
「違う……これじゃない」
 意図せず独り言が増える。
 誰もいないワイズ・クレバーに反響した声が、また自らの焦りを助長する。
 そして時間的に最後だと手をつけた歴史書に、村を丸ごと焼き払ったという翼竜の記載を見つけた。
「これは……?」
 その村の生き残りが描いたのだろうか。
 拙い描画力ではあるが、確かにそこに描かれているのは、氷を纏ったような姿で家々を焼き払う悪魔のような翼竜。
 親指で隠れていたページの端に、その名は記されていた。
 『炎と氷を纏いし者』――カリドゥ・グラキエス、と。


「チミたち、準備はいいかね~?」
 緊急事態、だというのに学園長の間延びした声。
 これはこれでいつも通りでいいのだが。
「ああ、問題ない」
 月明かりをその白い仮面に反射させたのは【仁和・貴人(にわ・たかと)】。
 隠された表情は笑っているのか、怯えているのか。
 ただその声には、与えれた使命を必ず果たすという確かな決意があった。
「ボクも大丈夫だよ! トロメイアはボク達が守るんだ!」
 小柄なフェアリー、【ナノハ・T・アルエクス】が明るい声で答えた。
 その裏表のない笑顔がここにいるメンバーの緊張を和らげる。
「行こう……時間は、少しずつなくなっていくから」
 【フィリン・スタンテッド】の一言に皆が頷き、それを見た学園長が魔法陣を展開する。
「チミたちをこれからアルマレス山の安全地帯に転移させるゾ☆ 安全地帯とはいえ現地は吹雪で視界も悪いから油断しちゃダメメたんだ! チミたちならきっと大丈夫、応援してるゾ!」
 いつものテンションで学園生を送り出すのは、彼女なりの信頼だろうか。
「……早くしてください」
「もー、貴人たんはつれないな☆」
 そんな冗談の中で、学園長の魔力が一気に増幅するのを感じる。
 遠距離への転移。
 体に流れ込んでくるのは、自分たちには想像も及ばないほどの魔力量。
「始まるん……ですね」
「厳しい戦いになるかもしれませんが、それでも私たちのやる事は変わりません」
 魔力の渦に飲み込まれる中で、【ベイキ・ミューズフェス】と【ビアンデ・ムート】が軽く言葉を交わす。
 その目線が合う頃には、お互いの半身はもう見えなくなっていた。
 戦いが、始まる。
 ――いってらっしゃい、と。
 聞き慣れた声と共に。

 先程までの景色とは、明らかに様子が違う。
 急激な温度変化と視界不良は、平衡感覚の喪失と吐き気を催すようなもので。
「ひゅー。やっぱり極寒ちょー寒いね」
 そんな中で変わらない調子の【チョウザ・コナミ】は、手のひらで弄ぶように『エンジュワカイロ』を持つ。
「寒いとは思っていたけど……思ったよりキツいわね……」
 アルマレス山の極寒に震えているのは【櫻井・桜花(さくらい・おうか)】。
 『見習いの箒』を握りしめている彼女には、寒さを取っても実行したかった何かの作戦があるようだ。
「そこで震えている、桜のお酒のけんじゃ様。寒さキツいんなら半分あげてもいーよ」
 そう言いながら、敷き詰められたエンジュワという鉱石を半分に分けようと袋の中に手を入れる。
 触っただけで火傷するような熱さに、体が本能的な防衛反応を起こす……が。
「おもったよりあっついね、これ。外側の布どーなってんだろ。おもしろぉい」
 表情ひとつ変えず、火傷したかもしれない指を擦り合わせながら感覚を確認する。
「半分あげるってのは不可能出来ないみたい、ざんねぇん」
「大丈夫よ、ありがとう。寒いのは承知の上だわ」
 学園制服のタイをいつもよりきつく締め、できるだけ寒さに備える。
「目的地まではこれを使うといい。体力を消耗するのも、賢い選択ではないだろう」
 貴人が桜花に差し出したのは、灰色をした厚手の布。
 カリドゥ・グラキエスの討伐と一緒に救助指示が出ている【フィーカ・ラファール】の暖をとるためにと用意した物だ。
「ありがとう、助かるわ」
 その布を羽織りながら目的地へと歩を進める。
 見上げた空に、閃光。
 誰かがその場所で戦っていることは、明白だ。
「ついに始まるね」
「そうね、現地がどんな状態かもわからないし。急ぎましょう」
 ナノハ、フィリンと続き、その他もそれに続いて歩き出す。
 各々装備品の確認をしながら、心を整えるのであった。


 鎧の擦れる音と、傭兵たちの怒号が混ざり合う。
「クッソ、援軍はまだか!」
「この坊ちゃんの周りにつけ! 絶対に殺させるな!」
「こっちに――――」
 咆哮。
 強く握りしめた盾すらも手放して耳を塞ぎたくなるほどの、轟。
 音圧で体ごと持っていかれそうな感覚すらあり。
 耐えようとすると胃の底が捻り潰される気がして、一瞬。
 凪。
 世界が止まった気がした。
 吹雪の一粒一粒が静止したような、そんな感覚。
「……!」
 声を出すより先に、体が動く。
 止まってしまった世界で、大きく息を吸い込む翼竜の動きだけが、鮮明に見える。
「各員防御体勢!!!!!!」
 声が先か、閃光が先か。
 光に飲み込まれて声はかき消されたか。
 追ってくるのは、灼熱。
「こんの……クソ野郎がぁああああ!!!!!」
 大盾を全身で支えながら、灼熱の雪山に、吠えた。


 八人が到着したころには、戦線も疲弊しきっていた。
 一言で表すなら、惨状。
 でも学園生たちの心は決まっていて。
 行動までに言葉はいらなかった。
 それぞれがそれぞれの使命を果たすため、配置につく。
「救援よ!」
 傭兵たちに向けて最初に声を上げたのは、フィリンだった。
「スタンテッド家の名にかけて、使命を遂行する!」
 水晶のように輝く盾を、高々と掲げる。
 かつて『フィリン・スタンテッド』がそうしていたように。
「へへっ、援軍様の到着か……」
 男は熱で変形してしまった大盾を構え直し、前線への道を作る。
 前衛に立つのは、タスク、貴人、チョウザ、ビアンデ、フィリンの五人。
「よし、任務開始だね! みんな頑張って!」
 ナノハは『GOゴーグル』を装備し、遠距離攻撃のための視界を確保する。
 目の保護と同時に、ゴーグルに溜まった雪を手で拭えば一時の視界確保はできそうだ。
「ベイキさん、これ、お願いね!」
 桜花は羽織っていた布をベイキに渡し、箒へと跨る。
「でも……大丈夫ですか? さすがにこの寒さでは……!」
「確かに寒い……けど、お姉さんに出来ることは全部やるつもりよ!」
 だって小さい子が危ない目にあってるんだもの……と心の中で付け加えながら。
 お気をつけて! とベイキが投げかけた声に手で答え、少しのやせ我慢と共に空中へと繰り出していった。


「フィーカさんを回復させます! 援護をお願いします!」
 ベイキは傭兵二人に声をかけ、その盾を攻撃が来るであろう方向に向けさせた。
 まずベイキが取り出したのは、貴人が持ってきて、桜花から受け取った厚手の布。
 周りの雪と変わらないほど冷たくなってしまったフィーカを、その布で覆う。
「まだ息はある……。きっと、助けてみせますから……」
 フィーカの手を握り、祈りを捧げるように自らの胸元へと引き寄せる。
(人が竜の縄張りに踏み込んで逆鱗に触れ、フィーカさんの村が焼かれたのか。それとも……別の何かの思惑があったとか?)
 考えられる可能性はたくさんある。
 まずあのカリドゥ・グラキエスが『魔物』なのか、それとも『ドラゴニアの純種』なのか。
 魔物だとして、あの個体はフィーカの村を襲ったものと同一なのか。
 逆にドラゴニアの純種だったとして、聡明であるはずの彼らがなぜ村を襲ったのか。
 そもそもフィーカの村にカリドゥ・グラキエスを引き寄せたのは誰か。
「あなたのことは聞いた話でしか分かりません。それでも、あなたの身を守る理由が、私にはあります」
 聖職者への道を志す者として。
 そのありったけの想いを込めた祈りを捧げる。
 しかし厚手の布一枚で死に瀕している者を回復出来るほど甘い寒さでもなく、ベイキの意に反してフィーカの体温は著しく低下していく。
「このままでは……」
 見上げた空に浮かぶ翼竜。
 奮闘する仲間たちの影と、足元に転がる少年の剣。
「私に出来る最善は……」
 想いと行動は同時だった。
 厚手の布を共に被り、彼の体を思いっきり抱きしめる。
 持っていたカイロも彼の首元に当て、自らの体温すらも少年に預けた。
 翼竜の攻撃で飛んできた雪塊を傭兵二人が防御しながら、こちらに話しかけて来る。
「ははっ、嬢ちゃんこんなところで大胆だねェ!」
「き、緊急時ですから!」
 顔を赤らめるベイキだが、傭兵達は意に介さず。
「俺も倒れときゃあ抱きしめてもらえたのかもな!」
「馬鹿野郎、お前みたいなおっさんは置いていかれるさ!」
 お互いの身と、ベイキ達を守りながらの皮肉。
 この戦場で出会ったのが初めてなのか、そうでないのか、お互いを信頼しているかのようにも聞こえた。
「ん……うぅ……」
 少しずつ、フィーカの体温が戻ってきているのが伝わる。
 意識が戻り、やがて自らの足で立てるまでに回復していく。
「フィーカさん、ですね。もう大丈夫ですよ、少しずつ後退しましょう」
 ベイキたちは傭兵二人を連れ前線から離れる。
 直接の攻撃が届かない場所まで退避し、この少年を守ると誓ったのであった。


 前線へ走る五人は、大盾を持った傭兵を挟み、翼竜と対峙した。
 人数が増え、さすがに警戒したのだろうか。
 こちらを窺うように一定の距離を保ちながら飛んでいる。
「カリドゥ・グラキエス……と言ったか。お前はなぜそこまで怒っている?」
 貴人が仮面の下から真っ直ぐに翼竜を見つめ、問う。
 鉤爪が一閃。
 どうやらそれが答えらしい。
「まぁ人語を話すという情報はないから、な。無意味に終わったか」
 その後ろでタスクが発煙筒に火をつけた。
「これも役に立つかは分かりませんが……竜の視界を遮ることが出来ればと」
 前線からベイキたちがいる方向へ思いっきり投げる。
 煙は出ているが、その視界を完全に遮るまでは至らなかったようだ。
「うーん、もしかしたらと思っていたのですが……難しいみたいですね。仕方ありません!」
「行きましょう。これからは、私たちに出来る最善を尽くすまでです」
 ビアンデがその体に抱えた大盾を掲げ、傭兵達の前に出ると同時。
「さぁ! 開戦の合図だよ!」
 ナノハが放った弓が頭上を通過して、翼竜の体に突き刺さる。
 そして矢を追うように桜花が空中を滑り、翼竜の後ろに回り込む。
「どこかの授業で習った気がするのよね。空中では一定の距離を取ることで、相手より自分の方が高い高度にいると錯覚させることが出来る……って。翼竜と箒でそれが出来るかは分からないけど、やれることはやっておきたいわね」
 箒で距離を取りながら、翼へ向けて魔力弾を放つ。
 寒さで震える手元、狙いを定めるだけでも精一杯だ。
 ただ確かに、翼竜が嫌がる素振りが見え、攻撃対象は桜花へと向く……が。
「ほーら! こっちですよ!」
 タスクが大きく声を上げ、翼竜の注意を自らに向ける。
 空中から勢いよく放たれる鉤爪を前転で躱し、その勢いを利用して翼竜へ上向きの刺突を放つ。
 攻撃をギリギリで躱すことが出来れば、相手が自分の攻撃の間合いに入ることがわかった。
 その攻撃に貴人も続く。
 携えた貴人の鎌であれば、ギリギリ翼への攻撃も届く。
 傷は浅い……が、初手にしては十分な感触だろう。
「二人とも! 下がってください!!」
 攻撃を与えたらすぐに盾役のビアンデとスイッチし、翼竜の攻撃を防いでもらう。
 フィリンがその間を縫うように、防御と攻撃を織り交ぜながら舞う。
 そして相手の隙ができれば、二人が再び攻撃を浴びせる。
 連携が取れた四人は、ひたすらに自らの剣撃を翼竜に与えていった。
「次はこっちよ!」
 桜花も翼竜の周りを箒で旋回する。
 煩わしそうに距離を取る翼竜は、それだけでも体力を奪われているようだった。
「ひゅー。見たことない魔物じゃん。世界ってほーんとひろぉい」
 チョウザは戦う四人を横目に見ながら、カリドゥ・グラキエスを観察する。
 翼竜の挙動、弱点……とまではいかなくとも攻撃されることを嫌がっている部分。
 その隅々を、時間をかけてゆっくりと見極めていく。
「翼のとことか、嫌がり嫌悪してる気がしたり。ちょっかいかけるだけかけてみる?」
 翼竜が攻撃を嫌がり空中へ逃げるタイミング。
 その一瞬に合わせてチョウザが石を投げる。
 命中こそしなかったものの、大きく身を躱したところを見ると、チョウザの推測は的を得ていたらしい。
「ふーん。やっぱり嫌なんだね、そこ」
 もう一度転がっている石を拾い上げ、投げる。
 大きく距離をとって石を避ける姿を見て、確信した。
「ちっこい元気なけんじゃ様、狙い狙撃するなら翼……の根元? だったりするかも」
 遠くにいるナノハに声をかける。
「わかったよ! ありがとう!」
 ナノハの狙いは翼へと変わり、効率的にダメージを与えられるようになってきたようだ。
 しかし矢の軌道は回数を重ねるごとに学習され、かなりの確率で避けられていく。
「やっぱりそうだよね……それでも牽制、牽制だよ!」
 翼竜がナノハの矢を躱し、これまでより高い位置へとその体を飛翔させる。
 ビアンデが危険を察知し、傭兵と共に前へと走り出したとき。
 翼竜は仰け反るように、大きく息を吸い込む。
 タスクの頭には、ここに来る前に学園の資料で見た光景が過っていた。
「灼熱のブレスが来ます!!!! 退避!!!!!!」
 腹の底から、叫ぶ。
 全ての酸素を使い切って立ちくらみする体を貴人が引っ張り、ビアンデの後ろへと投げる。
 フィリンも盾の後ろに飛び込むようにして身の安全を確保。
 チョウザ、ナノハと、箒から降りてきた桜花の三人は攻撃が届かない位置までの退避を完了させていた。
「衝撃に備えてください!!!!」
 ビアンデの緊迫した声が響く――と同時。
 思わず目を覆いたくなるほどの閃光があたりを包み込んだ。
 桜花がもし空中にいたなら、平衡感覚を失い箒ごと地に落ちていただろう。
 近くにいた者達は、視界が奪われたまま命が奪われる恐怖に襲われていただろう。
 そしてすぐに、灼熱が体を飲み込む感覚が訪れる。
 体温調節機能が崩壊してしまいそうなほどの、狂った温度差。
 チョウザは炎が広がる範囲の外側から、その光景を見ながら呟く。
「あんだけ火吹いてたら、そのうち肺焼けたり雪崩で自滅したりしない? ないか」
 それほどの炎をビアンデが真正面で受け、弾き飛ばされそうになる体を傭兵たちが支えながら防御面積を広げる。
「熱い……けど、ここで退くわけにはいきません……!!」
 ビアンデの周りに、魔力が生まれるのを感じた。
 両手に掲げた大盾の一歩前、同じ大きさをした魔法の壁が生まれる。
「私は皆さんを、守り抜くだけですから!!」
 大盾に収まるほどの、小さな体躯。
「私が……この盾と共に掲げ続けた『大切な気持ち』ですよね、先生!」
 その身体いっぱいから溢れる勇気は。
 かつて強敵と対峙したときに感じた恐怖など微塵も感じさせないほどに増幅し。
 ひとつの村を焼き払うほどの灼熱を、防ぎきった。
 ――閃光でやられた視界が戻る。
 空へ浮かぶ悪魔の輪郭が見え始めた頃、背後から声が聞こえた。
「ビアンデさん! チェンジ!」
 虚。
 翼竜がその炎を切らしたとき。
 炎の海が、吹雪の幕へと変わるその一瞬。
 盾の勇者と剣の勇者、その間を縫ってきたからこそ掴むことができた一瞬。
(『フィリン』なら、迷わないわよね……いや――)
 高く、地を蹴る。
「迷わなかったのは、私だから!!」
 振りかざした光輝の剣にありったけの力を込める。
 虚を突いたカウンター。
 遠心力で放り出されそうになる体を、全身に力を込めて耐え。
 切っ先がその翼へと届くまでの数瞬。
 しかしその数瞬は翼竜にとっても十分すぎる数瞬で。
 身を翻しながら放った鉤爪が、フィリンの剣を弾き飛ばす。
 そこにいた誰もが、息を飲んだ。
 しかし彼女の中では、鉤爪の攻撃をまともに受けた左手よりも。
(また、近づけなかったよ――『フィリン』)
 心に背負った自分の影が疼き出していて。
 超えなくてはいけない壁はまだ高く、厚いものだと目を閉じたとき。
「フィリンさん! 諦めちゃダメよ!」
 仲間の声だけが、やけに鮮明に届く。
 魔力の温存のためにと地上に降りてきていた桜花が、フィリンに向かって檄を飛ばす。
「あなたの心にはまだ、水晶の輝きが宿っているはずよ。だから大丈夫、お姉さんを信じなさいっ!」
 痛くないと思っていた左手が疼き始める。
 それは、桜花の一言がフィリンを連れ戻した証拠であり、まだ彼女の心が折れていないことの証明でもある。
「なれる……でしょうか」
 その言葉の意味を、桜花は知らない。
 それでもみんなの桜花姉様は、一瞬の迷いもなく最大の笑顔を向けて答えた。
「なれるわよ、絶対に」
 フィリンの顔に、笑顔はあっただろうか。
 それでも彼女の中で何かが突き動かされたのは確かで。
 その足にもう一度力を込め、ビアンデの後ろへと一旦退く。
 ありがとう、と呟いた声は、風に溶けて桜花の耳に届くことはなかった。


 翼竜はゆっくりと距離を取り始める。
 桜花もそれに合わせて、一定の距離を保つ。
「さて、第二回戦……といったところか」
「そうですね、攻撃はだいぶ見切られてきましたが……まだいけます!」
 貴人とタスクが自らの武器に刃こぼれがないかを確認する。
「私もまだ大丈夫です、頑張りましょう」
 ビアンデの盾も灼熱により消耗しているのがわかる。
 それでも彼女は、この前線に立ち続けてくれる。
「んー、ザコちゃんはまだ見切られ避けられてないし。もーすこしちょっかいかけにいくかな」
「弱点は翼の根元みたいだよ! ザコちゃんが教えてくれたんだ!」
 前半は観察に徹していたチョウザも攻撃に参加してくれるようだ。
 ナノハも自分の精一杯を矢に込めて撃ち続けてくれている。
「こちらは大丈夫です! フィーカさんの援護はお任せください!」
「私も援護につくわ! 安心して!」
 ベイキと桜花の声が後方から聞こえる。
「ベイキさん! フィーカさんは目覚めているのでしょうか!」
「はい、目覚めています! 何か聞きたいことがありますか?」
 タスクは尋ねる。
 フィーカの村を襲った翼竜とこの翼竜は同じ個体なのか、と。
 ベイキがフィーカに尋ねると、まだ弱々しい声で答えてくれる。
「あれは……違う。おれの村を襲ったのは、もっと大きくて……強かったと思う」
 それに続けて、フィーカは自らの行動を悔いるように話し始める。
「近くの町で本を読んで、見つけたと思ったんだ。おれの母さんを殺したヤツ」
 でも、違ったんですね――と、ベイキが優しく尋ねる。
「そう、でも違うと思って逃げようとしたときには遅かった」
 ここまでの話を聞いて、タスクは近くの傭兵に尋ねた。
「もしこの竜を逃したら、トロメイアを襲うでしょうか」
 フィーカの仇でもない相手。
 消耗が激しい現状。
 街を襲わないのであれば、これ以上戦う理由は見つからない。
「正直、分からねぇってのが答えだ。このあたりの伝承にゃあ村を消す竜がいたっつー話だが。こいつがそうかは分からん」
 そうですか……と、頭の中を整理する。
 事前に見た資料。
 傭兵の話。
 そして現状。
「皆さん! カリドゥ・グラキエスが少しでも街を襲う可能性がある以上、この竜を放っておくことはできません。必ず、討伐しましょう!」
 それが、タスクの出した答えだった。
「そうと決まれば、あとは全力を出すだけだな」
 貴人の言葉を聞き、皆が頷きながら各々の武器を構える。
 迎え撃つように、咆哮。
 それが第二回戦、開戦の合図だった。


 ビアンデが薙ぎ払われる尻尾を防ぐ。
 それでも威力は大きく、盾ごと弾き飛ばされてしまう。
「っ……!」
 心配している暇はない。
 彼女が前線に復帰するまでの時間を、ただ無心で稼ぎ続ける。
 見切られた攻撃は当たらない。
 回避、回避、回避。
 チョウザの『ちょっかい』も回数を重ねるごとに空を切ることが増える。
 角度を変えながら攻撃を繰り出すタスクも、時間とともに疲弊していくのが伝わる。
「思ったいじょーに、強力手強いかも」
「はぁ……はぁ……さすがに、堪えますね……」
 ナノハが放つ矢でさえ、殆ど当たらない――と思った刹那。
 急に翼竜がうめき声をあげて仰け反る。
 翼に弾けた魔法攻撃が、痛手を与えたらしい。
「やったね! 油断したところにマドガトル作戦! 大成功だ!! 賢者・導師コース専攻は、伊達じゃないよ!!」
 ナノハが歓喜に沸いているとき。
 カリドゥ・グラキエスの雰囲気が変わった気がした。
 好戦的だった翼竜は急に攻撃の手を止め、こちらを伺うように旋回する。
「空気が……変わった? まだ、焦っちゃダメね」
 自らに残された魔力が底をつきそうな桜花は、最後の一撃を与えるタイミングを伺うが。
 そんな桜花の思いをよそに、旋回していた翼竜の動きが止まる。
 狙いは、後ろにいる彼女達だった。
 虚。
 フィリンが翼竜の虚を突いたように。
 翼竜も、こちらの虚を突く。
「ベイキさん! 桜花さん! 避けてください!」
 ビアンデが叫ぶ声と、翼竜が風を切る音。
 どちらが先に耳に届いただろうか。
 盾を構えて三人を守ろうとする傭兵達。
「私だって……備えていなかったわけではありません!」
 ベイキが展開した魔法陣からアクラが放たれる。
「出し惜しみしている場合じゃないわね……。私も最後の一撃よ!」
 桜花も最後の力を振り絞り、ベイキが狙う反対側の翼に向けてアクラを放った。
 タイミングは、同時だっただろうか。
 翼に当たった水が弾け、その翼膜を濡らす。
 それでも翼竜が突進してくる勢いは止まらず、傭兵達が盾を構え衝撃に備えたところで――落ちた。
 桜花とベイキが片翼ずつ当てたアクラで濡れた翼膜は、突進の際に冷却され凍る。
 滑空のコントロールを失った翼竜は、そのまま地面に突き刺さるようにして落ちる。
 落ちた所にあった雪が雪塊となりベイキたちを襲うが、そこまでの痛手ではない。
「やった……とはまだ言い難いですね」
「そうね。安心するのは、まだ早いわ」
 あくまで氷を纏った翼竜。
 一瞬の隙を突かれただけで、もともとは雪山に生息しているのだ。
 多少の氷結状態ぐらいは、すぐに回復してしまう。
 そして追撃を試みた貴人とフィリンが攻撃を与える前に、また空中へと飛び去ってしまった。
「スタンテッドくん、ムートくん。これは提案だが」
 貴人が、盾を持った二人に提案を投げる。
「あの滑空攻撃に合わせて、奴に飛び乗ろうと思うのだ。注意を引いてもらえないだろうか」
「飛び乗る……って、あの背中にですか?」
 ビアンデが不思議そう問う。
「ドラゴンライダー、ゴラゴンバスターって男の子なら憧れるよな?」
「そういう問題……かしら?」
 フィリンもまた、貴人の提案に疑問を感じていた。
「真面目な話をすると、目的は翼の破壊だ。逃亡を阻止するのであれば、必要だろう?」
 なるほどそういうことなら……と、二人は貴人を囲い込むようにして防御体制を取る。
 翼竜の動きが止まり、その身を滑らせながらこちらに突進してくる。
 その瞬間はとても静かで、世界の音が消え去ったようだった。
 ビアンデと傭兵達は、弾き飛ばされそうになる体を互いに支えあいながら食い止める。
 その一瞬。
 フィリンが地を蹴り、翼竜の頭と同じ位置まで飛び上がる。
 その左手に握られているのは、クリスタルブレイブ。
(今、この一瞬を作っているのは……誰?)
 自分が何者で、『フィリン』が誰かなど、関係なかった。
「――光を呼べ、水晶の輝きよ! ウィズマ・アーダ!」
 月光を映した水晶はその刀身を伸ばし、魔法の剣へと姿を変える。
 左手は、まだ痛む。
 他の誰でもない、『私』の左手が、痛む。
 力を込め振り下ろした剣先は竜の頭部を完璧に捉え、その甲殻に確かな傷を与えた。
 翼竜は怯む。
 もう一度空へ逃げようと背中を見せたその時。
「いまよ!!!」
「いまです!!!」
 フィリンが、ビアンデが、叫んだ。
 その声に呼応するように、貴人が地を蹴り、空を蹴る。
 その勢いのまま振り下ろした鎌は翼竜の翼を捉え、手応えを感じながらその背中へと着地。
 続けざまに翼の破壊を試みようと、その鎌を振り下ろす……が。
 貴人が攻撃をしようとするタイミングで翼竜は体を捻り、彼を振り落とそうとする。
「ドラゴンライダー、意外とキツいんだな」
 しがみつき、落ちないようにするのが精一杯で。
 それでも攻撃のタイミングは虎視眈々と伺っていた。
「なかなか当たらないね……でもまだまだ!」
 ナノハも攻撃の手を緩めることはない。
 貴人が背に乗っていることもあり、翼竜は回避に割く余力もあまり残っていないようで。
 連続して放たれる矢の雨は、徐々にその体へとダメージを与えていく。
 そうやって少しずつ、歯車が噛み合って。
 最期の瞬間が、訪れようとしていた。


 カリドゥ・グラキエス。
 炎と氷を纏いし者が、その全力を賭して逃げようとしている。
「逃しはしない……!」
 貴人が鎌を振り下ろす。
 それでもまだ翼竜を落とすには至らず。
 だが足止めには十分すぎる攻撃で。
「仮面のまおー様、やるじゃぁん。そったらザコちゃんも試してみっかな、これ」
 チョウザの手に握られているのは『風の小瓶』。
 ものは試しと翼竜に向かって投げつけてみる。
 三度目の正直とでも言ったものか、石は二度躱されたが小瓶はしっかりと翼竜の胴体にぶつかり、弾ける。
 風。
 魔力が広がる感覚だけが、その場に流れる。
「んー、やっぱり無意味関係ない感じ? ま、いーか」
 六角棒を肩に担ぎなおし、次の『ちょっかい』のチャンスを伺おうと翼竜を見上げた。
 ――その時。
「そろそろ、落ちてくれないものかね!!!」
 翼竜の背を蹴り、その力を利用して縦に回転切りを放つ。
 貴人の鎌が、魔力の光を帯び。
 離れてしまった分の距離を、その光が埋める。
「落ちろおおおおおおお!!!!」
 自らの全部をかけた攻撃が、翼膜を深く縦に切り裂いた。
 そして世界が反転する。
 重力に従い自由落下していく体を、とっさに飛び立った桜花がギリギリのところで受け止める。
 翼竜もその翼が空気を受けきれなくなり、落下。
「みんな! 最後の攻撃よ!!!」
 桜花が叫ぶと同時。
 その頬すれすれを通過した矢が二つ、翼竜の胸部に突き刺さる。
「出し惜しみはしない! 文字通りのフルバーストだ! 全部残らず持っていけぇぇぇーーーっ!!!!」
 ナノハは自らの魔力を全て使い果たすほどのマドガトルを放ち。
 自身をコントロールする術を失った翼竜に、その全てが命中する。
 そして前衛五人の目の前に落ちてくる、巨体。
「ここは、まかせてください!!!」
 衝撃と雪塊はビアンデが見事に防ぎきり。
「みなさん……! お願いします……!」
 ベイキの願いと共に、その光景を見守るように。
 櫻井・桜花が。
 仁和・貴人が。
 ビアンデ・ムートが。
 最期の瞬間に自らの思いを重ね。
「みんな! 後は任せたよ!!」
 ナノハの声に呼応するように。
 タスク・ジムが。
 フィリン・スタンテッドが。
 チョウザ・コナミが。
 その最期の一手を担う。
「勇者・英雄コース、タスク・ジム! 全力の一撃です!」
 両手に握られた幅広の刃。
 その刃に刻印された文字が浮かび上がるような、魔法の光。
 二段ジャンプから放たれるその一撃は、竜の脳天を真っ直ぐに切り裂き。
「今日助けた誰かが……また誰かを助けてくれるなら……」
 水晶が、もう一度輝きを放つ。
 反射した光が表すのは、迷いか、揺らぎか。
 その一撃に先ほどのような力は無かったかもしれない。
 だけど何かを断ち切るように、翼竜の体を真一文字に薙ぎ払う。
 翼竜の意識は、もう途切れかけていて。
「ザコちゃんいーとこ貰ったり? モブに倒される魔物。かわいそぉ」
 ミステリアスな笑みを浮かべた彼女の手には、六角棒。
 本人がどう思っているかをよそに。
 変わらない芯の美しさやその強さというものを、そこいた皆が感じただろう。
 うめき声をあげる翼竜に、その攻撃が当たった時。

 『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 最期の咆哮。
 断末魔。
 轟。

 炎と氷を纏いし翼竜、カリドゥ・グラキエスは。
 暗い吹雪の中にその体を沈めた。


 勇者になりたい少年がいた。
 彼は翼竜の最期を、その目でしっかりと見つめている。

 勇者になりたい少年がいた。
 彼は生き残ってしまった者としての使命とは何かと、揺らぐ。
 それが彼の生きる意味そのものだったとしても。

 勇者になりたい少年がいた。
 彼が求めた強さとは何だったのか。
 この世界にその答えがあるかは、まだわからない。

 ――勇者になりたい少年は今、自らに選択を強いていた。


 戦いを終えた面々が、ベイキの元へと集まる。
「終わった……んですね」
 胸をなで下ろすベイキと、その横で口を噤んでいるフィーカ。
 タスクが、優しく話しかける。
「フィーカさんがこの翼竜を呼び寄せたことに変わりはありません。それでもあなたは一人で勇敢に戦い、僕たちが到着するまでの時間を稼いでくれました」
 フィリンもタスクへ同調する。
「蛮勇で、自分本位ではあったけど……その決断と行動は、きっと素質だと思う」
 二人は顔を見合わせて、頷く。
「勇者とは何か。僕にもまだわかりませんが……」
「もしあなたに挫けない強さがあるのなら……学園に来てみない? 私だって失敗して、やり直してるところだから」
「フトゥールム・スクエアで、一緒に学びましょう!」
 タスクとフィリンの言葉に、ナノハも続く。
「うんうん! 強くなるには、環境も大切だからね!」
 その光を見てなお、フィーカの顔は曇っていた。
 自らへの葛藤か、この事態を呼び寄せてしまったことへの後悔か。
 はたまた、母親を殺した悪魔への復讐心がまだあるのか。
「おれ……は……。どうすればいい……かな」
 目が泳ぐ。
 視線の先には、貴人の姿があった。
「俺は正直どうでもいい。ラファールくんのやる気次第だ、無理強いはしないさ」
 その言葉に頷くものも、数名いた。
 一瞬の沈黙があり。
 その静寂を破ったのはチョウザの声。
「ゆーしゃ様志望の今後? これぶっちゃけザコちゃんたちが決めなくてよくない?」
 いつも通りの聞き慣れたトーンが、フィーカではなく学園生の胸を揺さぶる。
「何処推すにしたって、集団で押し付け言い含めたらまるであれじゃん。屋敷の教……」
 言い淀んで、一瞬考える。
「宗教」
 何に重ねたのだろうか、その真意は彼女しか知らないが。
 言っていることは的を得ていて。
「どこ行き向かうかってのは、手段の判断なだけ。最終的に……までじゃなくてもいーけど、一先ずなにをどーしたいか、それするのはどっちいくことでやりやすいか、で決めたらいーんじゃん?」
 一瞬息を吸って。
「そこなしで決めたら、傀儡の再来でしかないし」
 最期の一言に、どんな意味があったのだろうか。
 それでもフィーカには、何か思うところがあったらしく。
「つよく……なりたかったんだ。母さんのために、もっと……つよく……」
 涙を含んだ声は、彼の本心であることを表していて。
「でも、つよくなって、そして……なにをすればいいかって……わかんなくて」
 復讐を望んでいるかと言われれば、それは否で。
「でもおれ、それ以外に生きる意味とか、わかんなくて、こわくて……殺されるかもって思ったとき、母さんにごめんなさいって……」
 それでも、母親を思う気持ちだけは、確かに持ち合わせていた。
「はじめて見る魔物。知らない種族。歴史。価値観。そーいうのって、自分で発見みつけられるから意味があるんじゃん?」
 チョウザは沈みそうな月に水タバコの瓶をかざす。
「ゆーしゃ様志望は『自由』なワケ。それをザコちゃんたちが確定決めさせるのは、おもしろくないしぃ?」
 フィーカは初めて、自分が『自由』なのだと知った。
 でもその自由を今すぐに享受するにはあまりにも難しすぎて。
 自らを縛っていると思っていた枷が失くなったと思うと、身が軽すぎて落ち着かない。
「おれ……は、まだ。何をしたいか分からない……けど」
 彼の中で、何かが決まった。
「みんなみたいに、かっこよくなれたらなって、おもった」
 差し込んだ光は陽光か、月光か。
 彼の新しい物語が、始まった気がした。
 

 明け方。
 フトゥールム・スクエア。
「ん、転移魔法の範囲に一人多い気がするな?」
 学園長メメ・メメルは帰還のための転移魔法を発動し、学園生八人と、もう一人を迎え入れた。
「おーおー! これが噂のフィーカたんか~! すりすり~☆」
「ちょっ、やめ! にゃー!」
 いつも通りのメメたん先生。
 焦っているのはフィーカだけ。
「うーん、白猫……のルネサンス、だな?」
「るねさんす……?」
 初めて聞くような単語。
 この世界には、自分のことを含めてまだまだ知らないことがたくさんありそうだ。
「決めた! この可愛い白猫フィーカたんは、学園で保護するぞ!!」
 またメメたん勝手に……と、誰が言っただろうか。
 新しい仲間と共に、いつも通りの学園生活が始まる。


 ベイキは、ナノハと桜花を誘い、学園の図書館である『ワイズ・クレバー』に足を運んでいた。
「フィーカさんの村を襲った翼竜……本当に魔物だったのでしょうか?」
 桜花とナノハが不思議そうな顔をする。
「魔物じゃないってことは、ドラゴニアの純種だと思ってるの?」
「で、でも純種ってとっても聡明な生き物だって授業でならったよ?」
 二人の意見は、正しい。
 ドラゴニアは基本的に人間の近づかないような、標高が高い火山に生息している。
 理由もなく人を襲うようなことだって、しないはずだ。
「私もまだ確証はありません……でも、何かヒントが見つかればと思って」
「そうだね、僕もフィーカの村のこと、気になってたから」
 なんとなく気難しそうな顔をする二人に、桜花が言葉をかける。
「わかったわ。フィーカくんの村……ということは最近よね。新しい歴史書から村を焼いた翼竜の記述がないか探してみましょう」
 そう言って、数時間が経過した。
 探せる範囲に、ドラゴニアの純種が起こした災害のような記述は見つからず。
「考えすぎ……でしたかね」
「そうね。これだけ探しても見つからないなら……」
 ナノハが、声をあげる。
「みんな! こっち!!」
 ナノハが持っていた一冊の本。
 歴史書には載らないような、小さな災害が数多く記された本で。
 その数ページだけが、不自然に破り取られていた。
 



課題評価
課題経験:142
課題報酬:5000
勇者になりたい少年がいた。
執筆:じょーしゃ GM


《勇者になりたい少年がいた。》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2020-01-20 00:05:19
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします。

この、勇者になりたい少年、同い年だし、他人とは思えません!
彼の命を懸けたお困りごと、みんなで解決いたしましょう!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 2) 2020-01-20 06:31:59
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。

グラキエスの討伐もしくは撤退、フィーカの救出、アフターケア…やることは多いわね。
グラキエスは一応、討伐可能な戦力はあると思うけど…どうする?

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 3) 2020-01-20 12:53:16
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく頼む。

取り敢えず、言っておかないといけない様な気がするので言っておく
一狩行っとく?
・・・半分冗談だ。
個人的にはカリドゥ・グラキエスが何に対して怒ってるのか気になるところだ。
普段は温厚で知能が高いのなら討伐出来なくても何とか理解を得られないかとは思うがどうだろうな?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2020-01-20 17:03:53
フィリンさん、やることはご指摘のとおりと思います。同意です。

貴人さん、いわゆるモ○ンスターをハ○ターするやつですね!
そーゆうの、キライじゃないです(笑)

僕は、アフターケアに取り組みたいです。
「ごめんなさい」という呟きの意味について、ひとつ仮説がありますので、それを踏まえた励ましを考えています。

また、学園入学を諭す、に一票です。

戦闘については、
叔父が入学祝いにくれた、すごい重い盾で壁をやるか
(ビアンデさんが盾役をされるなら二枚盾になりますね)
両手剣と回避系技能で近接戦闘に挑むか
上記案と並行してマドでも打つか、といったあたりで検討中です。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2020-01-20 17:27:59
竜と対話、ですか…(沈思黙考)

難しい問題ですね。

事前情報によれば、竜が村を襲った動機は、人間の方から喧嘩を売られたこと。
しかも、その人間の動機が「武功を示したいから」となると…怒って当然ですよね(嘆息)

同じ人間の僕たちが、争いは止めよう、と言うのは、かなりの困難を伴うと思います。

もちろん、竜を弁護するつもりで言ってるんじゃないんです。
竜だって、喧嘩を売られた腹いせに村を焼くのは明らかにやりすぎですから。
村を焼かれた側だって、怒って当然です。

言いたいのは、こういう復讐の連鎖を止めるとすれば、
過去に遡って原因を特定した上で、未来永劫同じことが起こらないよう責任を持つ、という、非常に難しいことを求められるんじゃないか、と思うのです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2020-01-20 17:51:23
(事前情報をよみなおして)

なるほど、「縄張りに攻め入った人間がいると好戦的になる」ということなんですね。

であれば、平和的な解決手段があるとすれば、
少年つれて【全力撤退】
町の手前でしばらく警戒体制
というのが妥当ではないでしょうか。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 7) 2020-01-20 19:51:02
勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします
私はいつものように盾役として竜から皆さんを守るために全力を尽くしたいと思ってます

>竜
ストーリーを見るに竜は傷を負って激昂してると思われるので、撤退しても追いかけてくるでしょうし、話しあいも難しいのではと思います
いきなり傷つけられたのに「ちょっと話し合おう」と言われるようなものですし……

ですので、私としてはその場か出来るだけ優位になれる場所で応戦して撤退させる方針がいいかと。要救護者もいる中で無茶をする必要もないでしょう

>フィーカさん
彼の治療は行うとして、その後戦闘に参加させることもできるらしいですがどうしましょう?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2020-01-20 21:36:17
んー。ザコちゃんお初にお目見えな魔物の残骸持って帰る気満々で来たんだけど。
追い返し系な流れも湧いてんの?ザコちゃんは漁る気持ちに塗れてっけど。
どっちにするにしたって、早めに決めとかないとね。やること割かしに変わっし。

(フィリン、ビアンテ、タスク、自身の胸の順に棒で指し示して)
学園長様の言ってる倒せる基準はあるにはあるし満たし果たしてている。けどー。
倒すってなら、まずは確実に仕留める算段の弾丸ぶち込まなきゃじゃん?
ほら、倒せるってのと、逃がさずに済むってのは別案件なんだし。
だからこそ、半端の切れっ端にならないよーに、そっちも決めとかないと。

本気で倒しにくのかー、一先ず逃がすまでで抑えんのかー、共存法ダメ元で試すのか。これは道筋見えてないけど。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2020-01-20 21:48:34
(くるくると手元で棒を振り回した後、貴人の方へふらふらと棒の先を揺らし)
…満たしてんのは黒い白仮面のゆーしゃ様もか。せーちょー早くなき?早き。
そったら倒す戦力としての問題はまずなさげと思っていーのかな。物理主軸のゆーしゃ様寄りではあるけど。

諸々どの選択肢にしたって、決めとかないとな共通事項だけでも決まるとよさげかな。

まずは役割。
ぶっ倒れてるゆーしゃ様志望様回復役。ゆーしゃ死亡の様を来襲させたいなら別として。
引き付け近距離役。回復させんならなお、そっちに向いて瀕死が確死にならないよーにいるでしょ。攻撃は出来なそ役。
魔法役。弱点ってだし、倒すにしても追い返すにしても牽制にしても、いればいるほど有難み。全員だと詰むけど。
その他。こっちはもうどの方針かで変わるよね。倒すための捕獲とかー、何らかの働きかけとか。そんな感じ。

あとはあれ、個々人での防寒対策必須になってっけど、その辺賄えるー?って確認。
傭兵5人はまー何とかしてるとして。てか出来てなかったら職に向いてなくて笑う。
もし自分じゃ用意出来ないーってゆーしゃ様いたら、支え補いしなきゃだし?みたいなの含めて。
ザコちゃんは【エンジュワカイロ】あるから、中の石分ける位はできる。ただ効能薄まるかも。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2020-01-20 22:25:43
ビアンデさん、安定の盾役宣言、さすがです。頼りになります。

無茶出来ないのもおっしゃるとおり、ではあるんですが…
しばらく考えてみた結果…僕は、撃退より、撃破(討伐)を推します。

先ほどは、考える材料として、平和論みたいのも展開してはみたものの、
僕自身は、村を助けることが勇者活動のモチベーションの源泉でもあり、
村を焼いちゃう竜は、やっぱり倒すべき敵です。

で、事前情報を読むと、「武功を示したい人間から挑まれた」ことの腹いせに、
村を焼いているんです。

…これ、逃がしたら、絶対、巣で休んで元気になって、
トロメイアを焼きに来ますよね。

その心配をなくすためには、確実に撃破する方法を考えたいですね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 11) 2020-01-20 22:33:29
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。

個人的にはですが、この竜がフィーカさんの故郷をなぜ襲ったのか?
その辺の事情もわかりませんし、本当に竜を倒すことだけが……フィーカさんの本懐を遂げる道なのかな。

と、少し疑問に思ってるところです。

件の竜は「普段は温厚」とのことなので、人が竜の縄張りに踏み込んで逆鱗に触れ、フィーカさんの村が焼かれたのか。
それとも……別の何かの思惑があったとか?

まあ、村が焼かれた事実は変わりませんし、今まさにトロメイアが危機に瀕してるのも変わらない事実です。

でも、本当にここで竜を倒すのが正解なのか?
もし倒すべき竜だったとしたら、フィーカさんが自身の手で討ちたいでしょうが、今の状況でそれが叶うのか?

その辺を考えると……竜を討つより、竜が撤退を選ぶ位まで追い込んで逃がすのも、ひとつの選択かもと思ってるところです。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 12) 2020-01-20 22:38:58
と言っても、竜が撤退したとして、その後に傷を癒してトロメイアに再来。
という可能性も、タスクさんも仰るように十分にあり得ますよね。

倒すのも、今後の被害を回避する点では間違ってないと思います。
いろんな思いがあるだろうからこそ、思うことは主張した上で、全体で決まった方針で動きたいですね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2020-01-20 22:51:01
ベイキさん、色んな角度を分かりやすく提示していただき、また一歩問題の理解が深まりました。
タックス叔父さんが「窓口に欲しいくらい」と褒めてましたが、理由が分かった気がします。

フィーカくんの本懐は…復讐だろう、と僕は思います。「現時点」では。
そして、そうじゃない道もあるよ、と教えてあげるのも僕たちの役目ではないか、と思います。

で、竜と戦闘中のフィーカくんについて、僕は、回復したら戦闘に参加してもらってよいのでは、と思います。
近接と回避に長ける、というから普通に戦力になりそうだし、実際僕たちの到着前に竜に手傷を負わせてるし、敵討ちは叶えてあげたいし。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2020-01-20 23:08:29
で、撃退で済むか、撃破が必要か、ということですが、
これは、歴史書に出てくる竜の出現例を確認すれば分かるかもしれません。

つまり、「武功を示したい」ために竜に挑んだ人間が、

A竜にろくに手傷を追わせることなく、(逃亡もしくは死亡により)戦闘を終えた
→撤退させた場合の竜の反応は不明
この場合は、撤退させれば、もう懲りて出現しないなどの可能性も残されてますが、

B竜を撤退まで追い込んで逃がした
→撤退させたら後日村を焼きに来た
この場合は、撃破しないとトロメイアが危険、ということになります。

幸い、僕は(最近忘れがちな設定ですが)大図書館が好きすぎて
図書委員を目指してるほどの、常連さんですので、上記の点【事前調査】してみますね。

なお、
C竜を撃破した→別の竜が村を焼きに来た
という一番怖い可能性も考えられ、もしその場合は、竜が群れ単位で住み着いてることとなり、
僕たち学園生で対応できる範囲を超えてる気がします。

万一そうなら、校長先生にその旨直訴してから出発する必要があるかもしれません。
(文字数に余裕があれば、そーゆうプランを検討してみます。)

《新入生》 櫻井・桜花 (No 15) 2020-01-21 00:12:08
遅くなってごめんなさいね?
賢者・導師コース所属、櫻井 桜花お姉さんよ♪

私はあんまり強くない(Lv10以下)からフォローの方に回ろうかしら?


>フィーカ君参戦
うーん、お姉さんは一応、『ディアンイドラーダ』以外の攻撃魔法は覚えているけれど。

というか、お姉さんのこの学校来た目的は研究なので魔法での回復や状態異常の回復、はたまた属性付与くらいまでなら一通り覚えてはいるんだけれど。

弱点を付けるとしてもやはり相手は格上の相手。
フィーカ君を戦闘に参加させるのは危ない気がするわ。

参加させてあげたいという気持ちも分かるんだけど…。

『1度やられた彼が恐怖心なく戦えるのか?』
『もし戦って手に負え無かった場合彼を庇いながらの戦闘が私達に可能か?』

という2つの課題があると思うの。

Lv10以上の方が半分は居るから可能かもしれないけれど。

相手は子供である事も配慮してあげたいわ。

PLより
流石に足竦んで動けない状態とかだとフィーカ君死ぬかもしれないからやめとこうぜ!
あともし怒った理由がフィーカ君にあるとしたら寧ろ敵さん一行を激昂させる要因になりそうで!
難易度クッソ高くなりそうだからやめとこうぜっ!(とLv10以下の背後霊が物凄くメタい事を呟く


《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 16) 2020-01-21 01:38:53
賢者・導師専攻のナノハ・T・アルエクス、よろしくね♪

ボクは遠距離攻撃役、弓で牽制しながら隙を見て魔法って感じかな。
竜を倒すかどうかは…ボクはどっちでもいいから、皆の意見に合わせるつもりだよ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2020-01-21 06:20:36
桜花さん、全ての攻撃魔法使い履修済みとは、すごいですね!
そして攻撃が本業でないということなら、別ジャンルの魔法の充実ぶりは
相当なものなのでは…

そして、ナノハさん、弓で牽制も心強いですね。
竜は同じ攻撃が続くと学習するそうなので、弓をしばらく打って、
弓の攻撃パターンを学習したところで魔法を打つのは有効そうですね。

竜の弱点が魔法攻撃になっているので、
ヒューマンスキルのマドを含めて、撃てる人は撃ったほうが良いかもしれません。

ただ、竜は攻撃パターンを学習するので、
魔法を確実に当てる(=学習させない)ために、近接攻撃も重要ですね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2020-01-21 06:42:00
ザコちゃんさん、やることのまとめありがとうございます!
ご指摘のとおりと思います。

寒さのご心配もありがとうございます!ザコちゃんさん、珍しいものをお持ちですね~。
僕は普通に購買部でカイロを買いました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2020-01-21 18:57:38
フィーカ君については、もちろん、無理して戦わせるつもりは全然なくて。

十分に回復したうえで、目は死んでないし、膝も笑ってなくて、
絶対仇を討つんだみたいな気概生き甲斐に満ち溢れているなら、喜んで戦列に迎えよう、という気持ちです。

僕は同い年ですから、彼を、子供扱いする気はないのですが、
流石に足竦んで動けない状態とかならやめときますよ!

もっとも、瀕死による衰弱もしくは瀕死を乗り越えたことによるハイテンション、
仇が目の前にいる状況で、自分が無理か行けるか正しい判断がつかない可能性は高いです。

駄目そうなのに無理してるなら止める、ということなら、
是非、優しくて頼れる桜花さんにお願いしたいですね☆

PL
一瞬「ディアンイドラーダ以外は使える」の「以外は」を読み飛ばして
凄いさすが桜花さん凄い!とめっちゃテンション上がったのは内緒です(笑)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2020-01-21 19:05:49
竜が怒った理由…ということですが。

今回の竜が、フィーカ君の村を襲った竜と同一個体であるかどうかの確証は、ないみたいです。
(と、仮定して話を進めますが、違ったら教えてください)

同一個体であれば、フィーカ君は敵討ちをして当然ですが、
同一個体でなければ、竜が怒った理由はフィーカ君が喧嘩を売ったこと、ということにしかならない、ですよね。

今回の戦いは、そういう意味での、「理」があるわけではない(と思われる)、と、
分かった上で、臨んだほうがいいような気がします。

その上で、僕は、理があろうとなかろうと、フィーカ君を助け、トロメイアが竜に襲われる可能性を、なくしたいと思ってます。

本筋や作戦には全然関係なくて恐縮ですが、思ったことを、聞いてもらいたくて、話しました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2020-01-21 19:08:22
で、フィーカくんを隠しといたほうが、難易度が下がる可能性については…

ふ~む、一考の余地あり、ですね(知将の眼鏡キラーン)

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 22) 2020-01-21 21:15:50
随分一気に進んでたわね。
色々まとめありがとう、ジム。

>倒すか逃すか
会話…というか交渉できるかどうかね。
ここで絶対殺す、って心持ちはややこしくなりそうだし、避けた方がいいと思う。
逆に対話できても退く気なしなら逃さず殺し切るしかないと思う。

>フィーカ
タスク君、あなたが3人目の盾の勇者…(何の話)
真面目な話、グラキエスの処遇如何に関係なく、戦闘への参加はなしにしたいわ。
仇討ちがどうこうってなると、またややこしくなるし…
ここは私たちで仕留めて、アフターケアって方がいいんじゃないかな。

私は魔法は使えないし、ビアンデと並んで攻性防壁になりそう。
(種族特性で『マド』はあるけど、たぶん弱点ついても殴った方が強いと思う…)

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 23) 2020-01-22 22:42:03
>竜
確かに、この竜がフィーカさんの村を焼いた個体と同一個体かどうかわかりませんし、同一個体だったとしても、復讐に曇った目では状況を冷静にみることは難しいかもしれませんね。

フィーカさんの姿を隠すと、竜の敵意が少しはやわらぐ可能性もなくはないですし、どのみちフィーカさんを回復するなら……竜の目につきにくいところで処置した方がいいとも思います(回復して早速無茶されても困るので)。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2020-01-23 22:35:11
恐れ入ります、フィリンさん。
僕も、盾の勇者のように、成り上がりたいものです。(何)

ベイキさん、フィーカくんは現場から離して回復、治っても隠しておく、
というのは、確かに安全かもしれませんね。戦う側も集中できるし。
防衛専門の5人の傭兵さんの一部を、そちらのガードに回したら安心かも。

で、役割分担をイメージするにあたり、皆さんの傾向を推測してみたんですが…

盾(ビアンデさん)、物理(フィリンさん、貴人さん)、遊撃(ザコちゃんさん)
補助・回復(ベイキさん、桜花さん)、魔法攻撃(ナノハさん)

ナノハさんは弓メインなので、現場、魔法攻撃の手数が少なそうです。
そこで、僕は両手杖装備で魔法攻撃に回ってみようかと思ってます。
魔法はプチミドで、両手杖クレセントムーンを装備してみました。
賢さの数値みると、行けるんじゃないかな~とは思います

《新入生》 櫻井・桜花 (No 25) 2020-01-24 17:37:09
物理攻撃の人が多いのね?
なら、限定1人になってしまうけれど『ディスエレメンティ』で属性を付与したら少しくらい魔法の特性が入るかもよね。

個人的には発動するのに近くにいた方が良いみたいだから
遠距離のナノハさんに付いて強化しようかしら?

>個人的な相談
私は一応種族特性で『清流潔白』があるから。
状態異常はある程度自力で治せるのだけれど。
『エンジュワカイロ』を持っていない方が居たら貸そうかと思って。
もしくは居ないようならお姉さんは箒に乗って支援に入ろうかと思っていたの。

エンジュワカイロを持っていない子は居るかしら?

>PLより
支援するなら極寒ですし。
『アクラ』で攻撃したら凍らないかなぁと。
近距離も多そうだから。
もし必要なら空から『部位狙い』で翼を攻撃して凍らせて使い物にならないように出来たらなって思ってました。
したらば、空からの滑空攻撃だけでも封印出来ないかなぁと。

どちらが皆にとって良いか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2020-01-24 20:17:13
思ったんですが、「ウィズマ・アーダ」で魔法属性が付くでしょうか?
それであれば、僕は片手剣もしくは両手剣に戻れるし、属性付与も必要ないですね。
射程距離の問題で、属性付与はナノハさんがいい、というのも、僕も賛成です。

エンジュワカイロ、持ってないで~す!貸していただけるなら助かります!
ただ、普通のカイロは装備するので、ポッケが足りなくてカイロも持てないかたを優先されても良いのかな、と思います。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 27) 2020-01-25 01:55:59
ディスエレメンティ…掛けてもらえたら嬉しいかもなんだけど、
対象が自分みたいだし、他の人には掛けられないかもかな?

アクラは何か強そう。
凍ってくれればラッキーだし、そう上手く行かなかったとしても
火属性で魔法弱点な相手には有効そうな気がするよ。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 28) 2020-01-25 11:06:04



>ディスエレメンティ
説明文を見るとあくまで自分の属性を変える技能みたいなので、他の方にかけるのは難しいと思います
ですが、ナノハさんが言うように自分にかけた上でアクラで攻撃するなら、相乗効果で有効打になるはずです

>ウィズマ・アーダ
武器の射程を伸ばす魔法なので、魔法属性はつく気がしますし、あくまで射程を伸ばすだけで属性はつかない気もしますし……難しいですね
個人的には「武器の射程を伸ばす」という部分の応用で、盾にかけて防御できる範囲を伸ばせないかなとは考えてるのですが、こちらも上手くいくかどうか……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 29) 2020-01-25 23:38:12
ビアンデさん。
それ、すごい発明じゃないですか!?
プランに書いてみる価値はあると思います。うまくいけば、ビアンデさんだけの必殺技…というより、必活技?になるかも!

他にも、「アクラで凍るんじゃないか」など、ゲームルール…げふんげふん!
えーと、世界法則や自然法則外に思われることも、書いてみることに価値はあると思います。

僕は、ウィズマ・アーダが効く可能性に賭けて物理に戻る予定ですが、
攻防バランスの片手剣かダメージ重視の両手剣か迷います。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 30) 2020-01-25 23:53:47
ザコちゃん【風の小瓶】持ってるんだけどー。これの説明書さぁ。
『風の魔力が封じ込められた小瓶。
攻撃を受ける際に1度だけ、自分の属性を「風属性」として判定することができる。』
ってなってんの。

魔力が必要っなら、これぶん投げ投擲でも一応魔法として使えるくない?ダメかもだけど。
あと何より、貴重なポケットひとつ埋めるだけの価値ってか威力期待出来っかってのもあるし。

翼凍らせ、確かにほんとに出来んなら、立ち去り逃がさないのに良さみかも。
ザコちゃんどーすっかなー。とりま叩ける範囲て翼の根元叩くつもりではいんだけど。
届くか問題とか、届かなかっとして、ぶん投げれそうな手頃な石ころそこまであんのか問題もある。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 31) 2020-01-25 23:54:59
(張り切って買い込んだ杖や魔道書を恥ずかしそうに押し入れに隠しつつ)

それでは、恐縮ですが、状況まとめの草案を書いてみますね!
推測含め勝手に割り振ってみた部分がありますので、
「私は違うことをする」という分は教えていただければ助かります。

事前調査→情報共有 タスク

壁役 ビアンデさん、傭兵さん×3人
攻性防御 フィリンさん、タスク
遠距離 ナノハさん、桜花さん

フィーカ回復 ベイキさん、桜花さん(終了後遠距離へ)
避難・保護 ベイキさん
隠匿工作等
護衛 傭兵×2人

☆フィーカくんに示す道(多数決)
・学園に誘う タスク

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 32) 2020-01-26 00:02:35
ザコちゃんさん、そのアイディアいいかもしれませんよ。
相手は火の竜ですから、炸裂の種などの爆発物よりは効きそうですね。

ザコちゃんさん、挑発と身軽さのスペシャリストさんなので、
よければ、攻性防御に加わっていただけたら助かるな~、と思っています。
敵は、こちらの攻撃パターンを学習するので、手数は多いほどいいと思うんですよ~。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 33) 2020-01-26 00:13:26
さて、戦闘中のフィーカくんにつきましては、参戦させないと仮定して
案を進めてみているところです。

つきましては、竜の目に触れないようフィーカくんを隠す必要があります。

そこで、僕のポッケの使い道なのですが、ひとつめはカイロなのですが、
ふたつめを、フィーカくんを暖める厚手の布と、竜の目をごまかす発煙筒で迷っていて、
いまのところ、発煙筒のほうを入れています。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 34) 2020-01-26 08:06:04
>ウィズマ・アーダ
説明は『武器に魔力を込め具現化し、延長された先端で敵を攻撃する』
で…いま、教本(※ルール)を確認したら
『「物理攻撃」を「無属性の魔法攻撃」として判定し、射程を1増やす』
ってあるから、魔法攻撃への変更はいけるけど、防御に使うのは難しそうね…
さる嵐の勇者の『真っ向唐竹割』みたいな感じなんじゃないかな。

>ポケット
無難に薬草を入れておこうかと思ったけど、攪乱も確かに有効そうね。
一つ目はカイロとして、ちょっと検討してみるわ

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 35) 2020-01-26 10:33:46
やはりウィズマ・アーダは攻撃用にしか使えなさそうですね。それなら基本に忠実な防御に専念しましょう
幸い、最近諸事情で手に入れた盾がすごくいい物ですから、大抵の攻撃はなんとかなるはずですし

そういうわけなので、ポケットには特急薬草とカイロを入れていきます

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 36) 2020-01-26 10:37:57
発言してから気づいたのですが、寒さ対策以外にも視界不良への対策もしなければいけませんね
単純に吹雪で視界が悪いなら『視覚強化Ⅰ』でいいかと思ったのですが、状況が夜という事ですから『暗視順応Ⅰ』の方で対応しやすいのでしょうか……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2020-01-26 13:56:16
視覚強化の説明をよく読むと、速い動きを目で追うという内容に思えました。
そんなわけで、【暗視順応】のほうが良さそうなので、早速履修してきましたよ~!

今、積んでる技能は、【基本回避】【勇者原則】【勇者乃斬】【暗視順応】です。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 38) 2020-01-26 14:19:13
フィリンさん、教えてくださってありがとうございます!
僕は両手剣にして回避専念プラス単純攻撃のブラフを積み重ねて、
ここぞというときにウィズマ・アーダ+勇者の斬 を考えています。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 39) 2020-01-26 17:13:47
っと、遅くなってしまってすまない
オレは物理メインで攻勢に出るつもりだ
ちょっとやってみたいことがあってな上手くいくといいんだが・・・

あと、発煙筒だがどのくらいの煙がどのくらいの時間出るかわかるか?
量や時間によっては竜の羽ばたきで吹き飛ばされたりしそうだと思ってな

ポケットには自分用のカイロに確保しているがもう一つの枠は決まってない
持ってきてほしいものがあったら言ってくれ

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 40) 2020-01-26 18:47:47
貴人さん、もっともなご心配です。
確か、実力テスト(「月夜の狩人」)でご一緒したとき、目眩ましで発煙筒を使いました。
そのときは、効果は…一瞬でしたよね~(苦笑)。結構すぐに煙が晴れたと記憶しています。
一瞬の間に、ザコちゃんさんがターゲットを変装させてくれたので、その後の戦いを進められたんですよね。

そんなわけで、今回も、発煙筒の効果は一瞬と考え、
その間にフィーカくんを隠す手だてが要りますね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 41) 2020-01-26 18:50:24
あとは、フィーカくんに示す道としては、学園に誘う他にご意見はありませんか?

プロローグに、多数決で決めて欲しい旨明記されてるほどの重要事項のため、きちんと確認しておきますね。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 42) 2020-01-26 22:22:44
ああ、そういえば言ってなかった…
僕もフィーカを学園に誘う方向でいいと思うよ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 43) 2020-01-26 22:35:10
発言に間が空いてごめんなさい。
とりあえず、回復用に祈祷は用意するとして、他には今のところ第六感、ディスエレメンティ、重力思念を用意しようかと思ってます。

フィーカさんを回復する都合上、どうしても彼の一番そばに居るのは私になるでしょうし、彼が狙われても庇えるように、危なくなったらディスエレメンティで自己強化してみたり、重力思念で竜の動きを妨害できないかなと思ってるところです。

いよいよ危なければ、アクラで牽制もできないことはないでしょうし。

一応、寒冷対策にはカイロを準備しています。

>フィーカさん
私も学園に誘うように考えてます。
軽率な行動で、また今回のようなことを起こされてもいけませんし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 44) 2020-01-26 22:55:54
>フィーカさん
もしよろしければ、どなたか厚手の布をご用意いただけると助かります。
フィーカさんの防寒にも使えますし、最悪の場合は布を被せた上から雪を被せて、竜の目をごまかすことに利用できるかもしれませんし。

それと、私事で申し訳ありませんが、出発日は顔出しできても出発直前になりそうなので、行動は明日中に提出することになります。
ごめんなさい。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 45) 2020-01-27 04:48:20
(あ、普通に出発一日勘違いしてた……)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 46) 2020-01-27 16:21:34
いよいよ出発が近づいてきましたね!
今の状況を確認してみますが、抜け漏れあればご指摘お願いします。

事前調査→情報共有 タスク

壁役 ビアンデさん、傭兵さん×3人
攻性防御 フィリンさん、タスク
物理攻撃 貴人さん、ザコちゃんさん
遠距離 ナノハさん、桜花さん

フィーカ回復 ベイキさん、桜花さん(終了後遠距離へ)
避難・保護 ベイキさん
隠匿工作等
護衛 傭兵×2人

☆フィーカくんに示す道(多数決)
・学園に誘う ナノハさん、ベイキさん、タスク

フィーカ君隠匿手段が不足してますね・・・
僕は発煙筒を焚くことにしたので、貴人さん、良かったら厚手の布をご準備いただけませんか?
そして、ベイキさんか桜花さんのほうで、フィーカくんを隠せそうなアクションを何か書いて下さったら大変助かります。
ご検討いただけたらと思います。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 47) 2020-01-27 17:01:25
仮プランを書いてみました!

ベイキさん、フィーカくん対策を色々ありがとうございます。
傭兵さん5人中二人に、護衛をお願いするよう書いてみましたよ。

残り3人は、前衛をお願いしてます。
皆さん、傭兵5人の割り振りは、こんな感じで良いでしょうか?


そして、撃退か撃破かについてですが…
事前調査結果により、場合分けするプランを書いてみました。

つまり…
HP3割で竜を逃がしたことにより、村への復讐が見込まれるなら撃破を狙う
そうでない場合は、逃がしてもいいから安全優先で戦う
事前調査結果に応じて、どちらかを仲間に提案する
このようなプランを書いてみました。

竜との戦闘方針はこのエピソードの肝だと思うので、
皆さんのご意見で調整し、出来るだけベストをめざせればと思っています。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 48) 2020-01-27 17:38:33
竜をどうするかのプランについては、他にも考え方がありまして…

○より簡単な場合分け
校長と地元傭兵に「竜は逃がしたらトロメイアを襲うでしょうか」と訊ねる
・「襲うだろう」「可能性は高い」「分からない」→撃破
・「襲わないだろう」「大丈夫」「心配ない」→逃がしてもオーケー

○メタ読みに基づき撃破狙い
プロローグに「討伐は大成功」とあることから、GM的にも討伐がベストと設定しているはず!
…と、仮定して、あくまで撃破を狙う

以上、ご参考にしていただき、忌憚のないご意見をいただけたらと思います。

《新入生》 櫻井・桜花 (No 49) 2020-01-27 21:14:01
ぅーん、そうなると
空から翼を狙って凍らせる方向が良いかしら?
ならそっちの方向だと、箒を装備する事になるから…。
カイロ、持っていけないかも。

あ、ごめんなさいね?
多分、属性つけるとなると本じゃないとだめだから、回復はベイキさんにお任せする形になるわ。

頑張って凍らせられれば良いのだけど…。

という事で

倒せたら倒す方向でとりあえず書いてみるわ。
よろしくね?

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 50) 2020-01-27 22:02:22
出発ぎりぎりの時間だが厚手の布は了解した
あとラファールくんは学園に誘う方向でいいと思う
あくまで誘うだけで実際に決めるのは本人だしな

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 51) 2020-01-27 22:30:37
ザコちゃんは残骸欲しいから倒す派だし、学園で具体的にやりたいことあるなら来たらいい派だけど。
挙句の結局、選択肢はあればあるほど良き良きなだけで、どうなるかは不明未知数だしね。

諸々にりょーかい。ザコちゃん【エンジュワカイロ】と【風の小瓶】持ち込みな感じかな。
チラ見はぎりまでする気だけど、時間はそんなにあんまりだし。
なんせよ出し忘れはないよーに。前払いの交通費勿体ないしね。自分に言ってる。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 52) 2020-01-27 22:43:14
あと一時間半を切りましたね。
こちらは、プランを補強する経歴を書こうとして、なかなか筆が進まない状況です(笑)

倒す派が多そうですね。倒す方にプランを寄せようかどうしようか
もう少し検討してみます。

それでは、ギリギリですが、再度状況のまとめをしてみますね。

事前調査→情報共有 タスク

壁役 ビアンデさん、傭兵さん×3人
攻性防御 フィリンさん、タスク
物理攻撃 貴人さん、ザコちゃんさん
遠距離 ナノハさん、桜花さん(アクラ、ナノハさんに属性付与)、ザコちゃんさん(魔法アイテム投擲)

フィーカ回復 ベイキさん
避難・保護 ベイキさん(もしものときはアクラで牽制)
隠匿工作等 貴人さん(厚手の布)、タスク(発煙筒)
護衛 傭兵×2人

☆フィーカくんに示す道(多数決)
・学園に誘う ナノハさん、ベイキさん、貴人さん、タスク

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 53) 2020-01-27 23:58:33
もうすぐ出発ですね!

プランは倒す方に調整し、
倒せなかったら今後を警戒し宿場町に残留を希望してみました。(こちらはウイッシュ案件ですが)

経歴も手を入れ、満足行くものが書けました(笑)
もしよければ、学生寮を覗いてみていただけると大変嬉しいです!

フィーカくんを学園に誘う旨明記しましたが、
やることが多すぎてセリフを全然入れられなかったことが悔やまれます。
皆さんのいいセリフに期待します♪

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 54) 2020-01-28 00:00:56
皆さん、今回もご一緒いただき、本当にありがとうございました!
お互いに武運を祈りましょう。

これたけ全力を尽くしたんです、きっとうまくいきますよ!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 55) 2020-01-28 00:01:06