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蠱毒の蠢動


ストーリー Story

 彼は、全身を包帯で覆われた人型だった。
「老いぼれが……」
 荒野を独り歩いている。
 口から出るのは怨嗟の声。
 呪いの塊である彼にとって、それはいつものこと。
 だが、常よりも滲ませる怒りの色が濃い。
「霊樹を喰えると思ったのに、邪魔しやがって」
 それはフトゥールム・スクエアが嵐に包まれた日のこと。
 嵐に紛れ、自分自身でもある蟲を放った彼は、霊樹を喰らうという目的を阻まれた。
 ツリーフォレストマン。
 二千年を生きた巨木に邪魔されたのだ。
「痛ぇ……」 
 全身に焼け爛れるような痛みが走り続け、一歩動くだけでも億劫になるほどの倦怠感に包まれる。
 それはツリーフォレストマンの身体を食ったことによる後遺症だ。
 ツリーフォレストマンは、嵐に紛れ蠱毒の蟲が霊樹を襲おうとしていることを感知し、自らを盾にした。
 自身が霊樹であると誤認させ、全ての蟲を惹き付けると、自分自身を喰わせたのだ。
 しかも自らを毒へと変えていた。
 二千年を生きた古き命が変じた毒は、蟲の本体である彼にも多大な影響を与えている。
 力は大きく削がれ、ただ歩くだけでも苦労する。けれど――
「喰ってやる」
 彼は、何ひとつ諦めてはいなかった。
「霊樹も。老いぼれが繋いだ若い命も、何も残さねぇ」
 仄暗い悦びを声に滲ませ、彼は歩いていく。
 喰らうこと。
 それが『飢餓』の呪いである彼の本質であるのだから。
 だがそれを実行するには、今の彼は弱り切っている。
 なんであろうと、それこそ毒であろうと喰らう彼だが、二千年の命が造り上げた毒は、さすがに利いていた。
 時間を掛ければ毒を分解し、元の力を取り戻すことが出来るが、その時間を耐えることが苛立たしい。
 少しでも早く霊樹を喰らい、ツリーフォレストマンが遺そうとした若い命を摘み取るために、彼は手駒を増やしていた。
「居たぁ……――」
 にちゃりと、糸を引くような歓喜の声を上げ、彼は1体の魔物を見つける。
 それは腰から上は筋骨たくましい狩人の姿を持ち、腰から下は地を力強く駆ける駿馬の形をしていた。
 ケンタウロス。
 魔王が生み出した生物、魔物の内、高い知性と戦闘力を有する種だ。
 駿馬の高速移動と、狩人として卓越した弓矢の腕を振るい、中には槍を得物にする者もいる。
 いま目の前に居るケンタウロスは槍を使うようで、よく使いこまれた槍を警戒して構えていた。
「何者か」
 ケンタウロスは、彼に問い掛ける。
 好戦的な種ではあるが知性が高いため、出会ったからといって戦いにならないことも多い。
 だが今、ケンタウロスが問い掛けたのは、得体のしれない相手を探るためだ。
(なんだ、こいつは?)
 ケンタウロスの目の前の相手は、一見するとヒューマンのような形をしていた。
 だが全身をくまなく包帯で覆い、目も口も隠されている。
 東方の出身者が着るような着流しを羽織っている所を見ると、そちらから流れて来たのかもしれないが、それ以上に特徴的なのは漂わせている気配だ。
 この世全てを呪い害そうとしているかのような禍々しさを匂わせている。
(不快だ)
 見聞を終わらせたケンタウロスは、一気に勝負を決めるべく突進する。
 槍突撃(ランス・チャージ)。
 数百キロの質量が一気に加速され、突撃の威力が槍に集約される。
 まともに当たれば即死は免れないだろう。
 だというのに彼は避けない。
 槍に身体を貫かれ――
「捕まえたぁ」
 狙い通り、槍にしがみついた。
「貴様!」
 ケンタウロスは槍を振り上げ、彼を振り落とそうと槍を振り払う。
 だが無駄。
 がっしりと槍にしがみつき、なにより貫かれた傷口を締め上げ、憑りつくようにまとわりつく。
「おのれ!」
 不気味さを感じながらも、ケンタウロスは振り払おうとする。
 それは失策だった。
 今すぐ槍を捨て逃げ出せば、速さに勝るケンタウロスは逃げ切れただろう。
 けれど長年使った愛用の槍を捨てることが出来ず固執したことが、致命へと繋がった。
「きひっ。喰ってやる」
 ざわりと、槍に貫かれた傷口からタールのような黒い染みが溢れ出す。
 それは蟲だ。
 何十何百という呪いの蟲が彼の傷口から溢れ出し、槍を伝ってケンタウロスに襲い掛かる。
「があああっ!」
 悲鳴が上がる。
 ケンタウロスの耳や口に蟲が潜り込み、皮膚を噛み切り肉に潜り込む。
「ひひひっ、お前も俺になれ」
 愉悦に笑い声をあげながら、瞬く間にケンタウロスを喰い殺し――
「そこそこ喰いでがあったな」
 彼は、新たな端末を造り出した。
「喰って来い」
 身体のいたる所に蟲を這わせた、ケンタウロスだった物に、彼は命令する。
「俺が回復しきるには命が足らねぇ。だから適当に襲って喰らえ。殺しきらなくても良い。適当に襲って命を啜り逃がせ。そうすりゃ、何度でも命を喰える」
 彼の命令を受け、端末と化したケンタウロスの残骸は走り出した。

 それからしばらく経って、幾つもの被害報告が出される。
 ある街道に、ケンタウロスらしき物が出没し、通る者を襲うというのだ。
 襲撃の理由は不明。
 死者は今の所は出ていないが、それは意図された物のようだ。 
 致命傷の一歩手前になるまで傷付けられ、その後は放置される。
 瀕死で逃げ出す場合は追い駆けて来ないようだが、無傷の場合は襲い掛かってくるようだ。
 街道は重要な輸送ルートに当たり、そこを通らねばならない商人達は、襲撃者の排除を決断する。
 そして白羽の矢が立てられたのが、魔法学園フトゥールム・スクエア。
 件のケンタウロスらしき襲撃者を撃破して貰えるよう頼んできた。
 それを受け、新たな課題が出されました。
 内容は、街道で暴れる謎の襲撃者の撃破です。
 この話を聞き、アナタは、どう動きますか?


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 7日 出発日 2021-08-18

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-08-28

登場人物 7/8 Characters
《光と駆ける天狐》シオン・ミカグラ
 ルネサンス Lv14 / 教祖・聖職 Rank 1
「先輩方、ご指導よろしくお願いしますっ」 真面目で素直な印象の少女。 フェネックのルネサンスで、耳が特徴的。 学園生の中では非常に珍しく、得意武器は銃。 知らない事があれば彼女に訊くのが早いというくらい、取り扱いと知識に長けている。 扱いを知らない生徒も多い中で、その力を正しく使わなくてはならないことを、彼女は誰よりも理解している。 シオン自身の過去に基因しているが、詳細は学園長や一部の教員しか知らないことである。 趣味と特技は料理。 なのだが、実は食べるほうが好きで、かなりの大食い。 普段は常識的な量(それでも大盛り)で済ませているが、際限なく食べられる状況になれば、皿の塔が積み上がる。 他の学園生は、基本的に『○○先輩』など、先輩呼び。 勇者の先輩として、尊敬しているらしい。 同期生に対しては基本『さん』付け。  
《虎児虎穴の追跡者》シャノン・ライキューム
 エリアル Lv11 / 教祖・聖職 Rank 1
エルフタイプのエリアル。 性格は控え目で、あまり声を荒げたりすることはない。 胸囲も控え目だが、華奢で儚げな外見のせいか、人目を惹きやすい。 本人は目立つことを嫌うので、服装は質素で地味なものを好む。 身長は160センチほど。 学園に来る前は、叡智を司る神の神殿で神職見習いをしていた。 叡智神の花嫁と言われる位に、叡智神の加護を受けていると言われていたが、何故か、 「その白磁の肌を打って、朱く染めたい」だの、 「汚物を見るような目で罵って下さい!」だのと言われたり、 孤児院の子供達から、流れるようなジェットストリームスカートめくりをされたりと、結構散々な目に遭っている。 最近では、叡智神ではなく「えぃち」ななにかに魅入られたのではと疑い始めたのは秘密。 学園に腹違いの妹が居るらしい。
《枝豆軍人》オルタネイト・グルタメート
 リバイバル Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
■性別■ えだまめ(不明) ■容姿■ 見た目:小柄で中性的 髪:緑のショートヘア 目:深緑色 服:生前の名残で軍服を好む。 あとなぜが眼帯をしてる。 ※眼帯に深い理由はない。 ■性格■ 元気(アホの子) 意気揚揚と突撃するが、結構ビビりなのでびっくりしていることもしばしば。 ■趣味■ 枝豆布教 ■好き■ 枝豆(愛してる) ■苦手■ 辛いもの(枝豆が絡む場合は頑張る) ■サンプルセリフ■ 「ふはっはー!自分は、オルタネイト・グルタメートであります。」 「世界の半分を枝豆に染めるであります!」 「枝豆を食べるであります!おいしいのであります!!怖くないのであります!」 「これでも軍人さんでありますよ。ビビりじゃないであります!」 「食べないで欲しいでありますー!!自分は食べ物ではないであります。」
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て
《真心はその先に》マーニー・ジム
 リバイバル Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
マーニー・ジムよ。 普通のおばあちゃんとして、孫に看取られて静かに逝ったはずなんだけど…なんの因果か、リバイバルとして蘇ったの。 何故か学生の時の姿だし。 実は、人を探していてね。 もし危ないことをしていたら、止めなければならないの。 生きてる間は諦めてたんだけど…せっかく蘇ったのだから、また探してみるつもりよ。 それに、もうひとつ夢があるの。 私の青春、生涯をかけた行政学のことを、先生として、みんなに伝えること。 これも、生前は叶える前に家庭持っちゃったけど、蘇ったいま、改めて全力で目指してみるわ。 ※マーニーの思い出※ 「僕と一緒に来てくれませんか?」 地方自治の授業の一環でガンダ村に視察に行ったとき、そこの新規採用職員であったリスク・ジムからかけられた言葉だ。 この時点で、その言葉に深い意味はなく、そのときは、農地の手続きの案内で農家を回る手伝いといった用件だった。 「よろしくお願いします。」 これ以降、私たちの間では、このやり取りが幾度となく繰り返されることとなる。 その後、例のやり取りを経て婚約に至る。 しかし、幸せの日々は長くは続かない。 結婚式の前夜、リスクは出奔。著作「事務の危機管理」での訴えが理解されない現状に絶望したとのことだが… 「現状の事務には限界がある。同じことの繰り返しじゃ、世界は滅ぶよ」 結婚前夜の非道な仕打ちよりも、消息を絶つほど思い詰めた彼の支えになれなかったことを今も後悔している。 ※消滅キー※(PL情報) リスク及びリョウに感謝を伝えること 片方に伝えると存在が半分消える(薄くなる) メメ・メメル校長はこのことを把握しているようで、これを逆手にとって消滅を遠ざけてくれたことがある。 (「宿り木の下に唇を盗んで」(桂木京介 GM)参照)
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。

解説 Explan

●目的

街道で暴れる襲撃者の撃破。

●戦場

幅4メートルの街道。
街道の両脇は荒地となっており、移動の際に多少支障があります。

周囲の見晴らしは良いので、不意打ちを受ける可能性は低いです。
分担して周囲を索敵しておけば、敵の接近には早く気付けます。

PC達にとって、敵の発見から襲撃までの時間が稼げる地形です。

敵にとっては、街道では走り易いので速度が上がります。
街道の両脇の荒地は、多少速度が落ちますが、特段不利となる地形ではありません。

●敵

ケンタウロスと思われる個体。
格5以上の強さと予想される。
格5クラスは、一般的な学園卒業クラスの実力でも、一対一ではほぼ確実に返り討ちに合う強さです。

以下、襲われた人達の証言をまとめた物になります。

1 動きが速く、攻撃の見切りも出来る。
  そのため、遠距離攻撃も避ける場合があり。

2 耐久力が高い。
  何度か攻撃したが、傷を受けても攻撃の手を緩めなかった。
  多少傷を与えた程度では、倒せる気がしなかった。

3 蟲のようなものが、身体のいたる所を這っていた。
  タールのように蟲が、敵の身体を這っていた。
  その蟲は、誰かが傷を受けると、傷の深さに応じて増えた。

これらに加え、学園で分析した物が次のようになります。

攻撃手段

槍 近・中距離の射程での攻撃。威力・中

肉弾戦 近距離の射程での攻撃。威力・中

槍突撃(ランス・チャージ) 近距離の射程での攻撃。威力特大

槍の回避は難しく、肉弾戦も難易度は高い。
槍突撃(ランス・チャージ)は、動きが大きいため避け易い。
だが威力が大きいため絶対に避ける必要あり。

これ以外の能力などは、現時点では不明。

●その他

プロローグの前半の内容はPL情報です。
今回のエピソードは、シリーズ物です。
少しずつ、本命の敵の情報などが明かされていくようになります。

敵NPC

???

このシリーズにおける、ラスボスです。
関連エピソードの結果によって、少しずつ情報が出てきます。

以上です。


作者コメント Comment
おはようございます。もしくは、こんばんは。春夏秋冬と申します。
今回は、幾つか運営していこうと思うシリーズ物のひとつの始まりになります。

エピソード、【メイルストラムの終焉】Green、が関わって来たりする物になる予定です。
あのエピソード、ひとつ大きなフラグと、それに繋がる小さなフラグが立ってます。
他に運営する予定のシリーズエピソードの結果も関わって来たりしますが、皆さまの行動で大きく結末が変わる予定です。

霊樹の実や若木がツリーフォレストマンの命を引き継いで、芽を出したり成長したりする予定は無かったので、その辺も今後出て来る予定です。
あと、ツリーフォレストマンとの別れの時に、「またね」と言ってくれたのも、最終的に何かが起るかも?

その辺りは、他のエピソードの結果も込みで変わってきます。
そこに行くまでにはまだまだ先になりますので、興味を持っていただけましたら幸いです。


個人成績表 Report
シオン・ミカグラ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ケンタウロス、珍しい魔物ですね
でも、何だか様子がおかしいような……?

戦闘では後方から援護射撃で攻撃します
どうも異常さを感じるので、戦闘中もケンタウロスをよく観察してみましょう

見切りを警戒し、ファストショットの早撃ちで攻めていきます
また、蟲の存在が確認できたら、オクタルヴァの能力で光属性に変えて攻撃
効果ありならそのまま。そうでなければ他にも属性を変えて弱点を探ってみます

罠などによって動きを止めることができたら、スナイプショットで脚の破壊を試みます
相手は格5クラス、うまく機動力を奪いたいですね

もし仲間に蟲が何らかの形で付いたら、持っている聖水ですぐ治療してみます
呪いの類ならこれが有効かもしれません

シャノン・ライキューム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:156 = 65全体 + 91個別
獲得報酬:4800 = 2000全体 + 2800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
街道に出没する襲撃者の排除

◆方針
荒地に罠を仕掛け、襲撃者を罠に誘い込み、機動力を削いで襲撃者へ対処

◆索敵
街道周辺の見晴らしのいい場所で、聴覚強化と聞き耳で、蹄の音等に警戒し索敵

◆誘い込み
襲撃者が現れたら、街道から逸れて逃げるように見せつつ、仲間が仕掛けた罠まで襲撃者を誘導

◆対処
襲撃者がうまく罠に掛かったら、蟲を引き剥がせて、聖水やデトルでの解毒で正気に戻せそうなら、襲撃者を取り押さえる手伝いや、デトルでの解毒等を試みて
既に正気ではなく、排除せざるを得ないならば……せめて、速やかに楽にする

◆応戦時
後方から負傷者を祈祷で回復しつつ、仲間が毒・麻痺を受けたらデトルで治療
必要なら復活呪文も使用

オルタネイト・グルタメート 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
これ以上、被害は出させないでありますよ!

行動:
「事前調査」で敵の位置を把握、誘導経路を割り出し
「罠設置」で設置のお手伝い

準備が出来次第、【総統演説】で注意をひく
相手が乗ってきたら、荒地まで誘導

戦闘になったら、前衛として攻撃を引きつける
壁役のタスクさんと協力して前線維持

攻撃は【覇道行進】〖マカロンボム〗〖聖水〗
〖マカロンボム〗は足元狙い
〖聖水〗は蟲がいるところ狙ってかける
【気配察知Ⅰ】【危機察知Ⅰ】で周囲警戒
【リ1】【リ2】【リ4】【リ5】で防御/回避
相手の正面に立たないよう移動を続ける

目標:
①会話ができるか話しかける
・なぜ襲うのか
・引く気はあるか
・自分の意思か 等
②なるべく攻撃を受けない

シキア・エラルド 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
通せんぼのつもり?それとも……
ま、ともかく通らせてほしいもんだよ!

捜索時は「聞き耳」【聴覚強化】で音を拾うことを意識
蹄の音が聞こえれば即座に味方に伝達

戦闘時は中衛
【演奏】で凍結付与を試みながら攻撃
罠にかかれば聖水を蟲に投げつけ、足を狙って集中的に【演奏】して凍らせる
槍突撃発動後の隙を見て【アレグロ・インベル】
攻撃が盾役以外に向く場合は【魅翠の笑み】
接近された際は距離を取りつつ「緊急回避」「ダンス」

うわ、気持ちワル
何あの蟲?なーんかヤな感じがする
注意深く観察、飛ばされたら嫌だし
分離したらしれっと【プチヒド】しよ。
燃えなかったら普通じゃない蟲ってことで、これも情報収取の一環だよ

マーニー・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
茶飲み友達のツリーフォレストマンさんのため、
彼の残した若い命のために負けられない戦いです。

出発前
シトリ先生とツリーフォレストマンさんを偲ぶ話をする中で
彼に巣くっていた蟲毒のことを詳しく聞く
事前調査と信用を活用

上記情報を基に孫のタスクと共同して事前調査
教導の才でタスクの事前調査を底上げ
調査内容は蟲毒について
性質や弱点、生成・飼育方法から作成者・飼育者についての推測も進める
分かったことはシトリ先生と仲間に共有

タスクと共同で罠を作る
ロープ、罠作成、防御陣形を活用


戦闘はエーデンユートで光属性にして蟲に通常攻撃
罠で無力化できたら聖水を振りかける

標的を無力化出来たらロープで拘束




タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
街道から外れた荒れ地を主戦場と定め
罠設置と防御拠点を駆使して罠を色々と設置し周囲の草で隠匿

仲間の索敵により早めに標的を発見したら
囮役をガードしつつ自分も挑発を駆使し連携して主戦場に誘い込む

戦闘においては勇者原則と挑発で標的を引付け
仲間を攻撃に行かせない
防御魔力と晴天灰陣で攻撃を凌ぎながら
相手の動きと状態を推測しつつ
剣撃と挑発を織り交ぜて標的を罠の方へ誘導する

ランスチャージの動きを推測出来たら
腹からの大音声で仲間に回避を促し
罠の手前に位置取り自分に向かってくるよう挑発した上で基本回避で避ける

罠などにより無力化できれば良いが
戦意喪失しないようなら撃破狙いに切り替え
月下白刃で積極的に攻撃する

交流歓迎

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
まず周囲を警戒して魔物をみつけたら
すぐなかまのひとたちにおしらせします。
みつめる「視覚強化Ⅰ」、風を感じとる「風の民」、
そして音を完全に聞き分ける「絶対音感」で。
戦闘中もそれで敵のうごきをつかんでよけますし、
魔物が槍突撃をつかうようなようすがあったら
「言の葉の詩:フォルテ」もつかってねらわれたひとに警告します。

なかまのひとたちのめとみみとして。

攻撃は基本は属性をえらべるエーデンユートをつかった通常攻撃で、
まずはわたくしとおなじ風属性、ききにくいようでしたら
火属性以外をためして、だめなら無属性で魔法攻撃します。

そしてたたかいの終盤には「スプリーム・クラッシュ」で
魔物を「虫」ごとたたきつぶします。

リザルト Result

 街道に向かう前、【マーニー・ジム】と【タスク・ジム】は事前調査のため、【シトリ・イエライ】に会いに来ていた。

「では、やはり呪いということでしょうか?」
「ええ、おそらく」
 大図書館で調べていたタスクがシトリに尋ねると、応えが返ってくる。
「【ツリーフォレストマン】さんを蝕んだ物と、何か関係があるのかもしれません」
 シリトは応えながら、先ほどまでツリーフォレストマンを偲ぶように語り合っていたマーニーに視線を向ける。
 彼女は常と変らぬ穏やかな表情をしていたが、並々ならぬ決意を瞳に宿しているように見えた。
「ツリーフォレストマンさんを蝕んでいた呪いについて、詳しいことを教えて貰えませんか?」
 マーニーは尋ねると、2本の若木を見詰めた。
 いま3人が居るのは霊樹の前。
 学園生達のお蔭で、ツリーフォレストマンが繋げる事の出来た若い命を前に、マーニーは誓うように想う。
(ツリーフォレストマンさんが残した若い命のためにも、最善を尽くさないと)
 マーニーの想いを感じ取ったのか、シトリは自身が知り得る全てを教えてくれた。
「ツリーフォレストマンさんを蝕んだ呪いの名は蠱毒。呪いを作り出し、それを共食いさせ、残ったものを使う邪法です」
 シトリの説明に、タスクは思わず息を飲む。
 それは大図書館で調べた中に、蠱毒を作り出す方法が記されていたからだ。
(絶対に放置できない)
 危険性を学んだタスクは決意する。
 それは蠱毒に蝕まれたツリーフォレストマンが、マーニーの茶飲み友達であり、彼のために祖母が奮闘を誓っているのを感じ取ったことも理由のひとつだ。
 2人の強い意志を汲み取ったシトリは、戦う術を伝えるように説明を続ける。
「蠱毒は呪いです。そのため聖水が効果を及ぼすでしょう。ですが強い呪いの場合、聖水だけでは決定打にはなりません。気を付けて下さい」
 シトリの説明をタスクが書き記す中、マーニーが尋ねた。
「蠱毒の作り手について、なにか推測は立てられないかしら?」
 それは蠱毒の性質や弱点、生成・飼育方法から作成者・飼育者について知ろうとする問い掛けだった。
 シトリは意図を理解し詳細を説明する。
「蠱毒は、リバイバルの仕組みを利用した呪法です」
「リバイバルの?」
 他人事ではないマーニーが思わず聞き返すと、シトリは応えた。
「そうです。リバイバルはヒューマンでなければ起りません。これは生前と同じ知性と人格を持ってリバイバルになれるのがヒューマンしかいないからです。ですが逆に言えば、知性も何も持たない『何か』であれば、成れる可能性があるのです」
「それは……」
 浮かんできたおぞましい推測にマーニーが言葉を濁していると、シトリが答え合わせをするように言った。
「死の直前に刻まれた強烈な感情を核に人工的に作り上げられたリバイバル。それが蠱毒です。ツリーフォレストマンさんを蝕んだ蠱毒は『飢え』を核に作られていました」
「誰がそんなことを」
「分かりません。ですが邪な者であることは確かです。そして――」
 僅かに言い淀んでからシトリは続けた。
「通常は虫を用いて行いますが、場合によっては動物や人さえ使うことがあります。首から下を地面に埋めた犬の前に餌を置き、飢えで死に掛ける直前に首を刎ねて作り出す『犬神』。そして、同じような方法で人を用いた物を『人蟲』と呼びます。気を付けて下さい。そうした呪いは、おぞましいほどに強力です」
 シトリの言葉に、頷くマーニーとタスクだった。

 話を聞き終り、今回の課題で同行する皆と情報共有する。
 聖水が有効だということで持って行き、現地に向かう。
 道中――

「ケンタウロス、珍しい魔物ですね」
 皆と情報共有をしながら、【シオン・ミカグラ】は言った。
「人里には、あまり姿を見せない筈なんですが」
 ケンタウロスは好戦的だが、知性が高いので無用な争いに繋がることはしない筈だ。
「誰かに命令されているんでしょうか?」
 魔物ではあるので、そうした繋がりから命令を受けることもあるのかもしれないが、今まで学園が集めてきた情報の中には、そうした事例は見られない。
「命じられているのではないとするなら――」
(操られている?)
 不穏な物を感じながら、シオンは皆と共に現場に到着した。
「報告書だと、あちらから襲い掛かってきたようでありますな」
 事前調査をしていた【オルタネイト・グルタメート】は、敵の進行ルートを予測し皆に伝える。
「走り易い街道を中心に移動していたようでありますから、荒地を移動するのは嫌っていたようであります」
 元軍人であるオルタネイトは、自分達に有利な戦場を提案した。
「荒地を主戦場にするであります。ケンタウロスの機動力を削るのと、罠を仕掛けるのにバレ辛いので一挙両得であります」
 オルタネイトの提案に皆は賛同し、罠を設置していく。
「さあ、迎え撃つでありますよ」
 皆と協力してオルタネイトは罠を仕掛けていく。
 今まで何度か一緒に課題をこなして来た仲間と一緒なので、連携も取れて手際が良い。
 罠は、色々と準備していたタスクを中心として張り巡らされていく。
 マーニーが手伝いテキパキと作り上げ、手際の良さを見ながら、皆も作っていった。
 皆が罠を作る中、地形を考慮に入れて張り巡らせているのは【シャノン・ライキューム】だ。
(窪地を上りきったり、飛び越えた先や岩陰等に罠を仕掛け、それを回避されてもいいように、更にその先にも罠を仕掛けておけば……罠を看破して気を抜いたところを衝けるかも)
 単純に罠に掛けるだけでなく、外された場合のことも考え、十重二重に設置していた。
 罠を皆が張る中、どうしても周囲の警戒は薄くなってしまう。
 それを補うため、【レーネ・ブリーズ】と【シキア・エラルド】が周辺の警戒に就いてくれていた。
「今の所、視認範囲で敵影はありません」
 視覚強化した状態でレーネは周囲を探る。同時に――
(風も、まだ穏やかですね)
 種族特性で風の動きに敏感なレーネは、肌感覚も使って周囲を探っている。
 しかも絶対音感で聴覚も駆使していた。
 そして『音』に関しては、プロフェショナルともいえるシキアが居る。
「何か異変があったらすぐに知らせるから、安心して作業してね」
 仲間の精神的負担を和らげるように声を掛けながら、索敵を続けていった。

 そして罠を掛け終え、少し小休憩を取った頃、異変に気付いたのはシキアだった。

「蹄の音が聞こえる……向こう側からだね」
 いち早く音で気付いたシキアが示す方向に、皆は注意を向ける。
 そこで相手の姿を一番に確認したのはレーネだった。
「報告書通り……体の表面を蟲が這ってますね」
 おぞましさに、思わず眉をひそめる。
 距離が離れているので、まだ皆は判別できていないが、視覚強化をしたレーネがそうなるのも仕方がない。
 けれどレーネは戦闘に意識を切り替え、皆に言った。
「わたくしは、みなさんのめとみみになります」
 それは仲間との役割分担。
 今回の相手は格5の魔物、ケンタウロス。
 単体で勝ち目は、まず無い。
 だからこそ、チームワークがカギとなる。
 この場にいる皆は、それを十分に理解し、各々の役割をこなそうとしている。
 学園生だからこその強みを活かし、戦いは始まった。

●戦闘
 敵が視認できる距離まで近づき、その有り様に気付いた学園生達は思わず声を上げた。

「うわ、気持ちワル。何あの蟲? なーんかヤな感じがする」
「そんな、酷い……」
 シキアは眉を顰め、シオンは凄惨さに息を飲む。
 身体のいたる所を這いまわる蟲に覆われたケンタウロスは、尋常でないことは明らかだった。
「あの蟲、飛んでくるかな? それならプチヒドで焼くけど」
 感覚を研ぎ澄ませ注意深く観察しながら、シキアは皆と同じく、荒地に誘導するように動く。
 彼と同じように動きながら、シオンは過去から来る憤りを感じていた。
 それは彼女の父、『勇者殺し』である彼の教えだ。

『教えておこうシオン、植物や有害な生物ばかりが、毒のすべてじゃない』
『とりわけ強力なのは、呪いによる毒だ』

『お父さんの銃も、そうなの……?』

(誰が、こんなことを……!)
 目の前の呪いたる蠱毒を操る相手に、どうしても父のことが重なる。
(父の使っていた、勇者を殺す毒の弾丸……)
 思い出してしまう。呪いの毒によって殺された勇者達のことを。
 だからこそ――
「先輩! サポートします!」
 シオンは学園生として、戦闘に集中する。
 なぜならシオンは、『勇者殺し』の娘である前に、勇者候補生であることを選んだのだ。
 シオンは、オクタルヴァを抜き打ちファストショット。
 敵の進行を止めるように攻撃した。
 いち早く察した敵は危なげなく避けるも、突進の勢いが落ちる。
 その間に、皆は配置に就いていた。
 敵は獲物の見定めをするように顔を向けようとするが、機先を制する様に口上が響き渡る。
「フトゥールム・スクエア学園生、タスク・ジム! これ以上の狼藉はさせません!」
 タスクの口上に敵は注意を引き付けられる。
 攻撃に動こうとした瞬間、オルタネイトが演説を高らかに響かせた。
「ふはっはー! 自分は、オルタネイト・グルタメートであります! 世界に枝豆を広げるためにも、撃破させて貰うであります!」
 オルタネイトの演説に、敵はタスクとどちらを先に狙うか迷いを見せる。
 その隙を逃さず、レーネが攻撃した。
(まずはわたくしとおなじ風属性で)
 レーネの所持するエーデンユートは、属性を変えて攻撃が出来る。
 鎌鼬のように鋭い疾風が敵に襲い掛かり、攻撃先を迷っていた敵を切り裂く。だが――
(あまり効いてない?)
 ケンタウロスは健在。
 多少の切り傷は見えたが平然としており、蟲も変わらない。
(なら、次は違う属性で――)
 レーネが属性を変え攻撃をしようとすると、敵の肌を這っていた蟲の一部が、羽を生やしレーネへと飛び掛かって来た。
 感覚を強化していたレーネが、いち早く回避に動くと、蟲も合わせて来る。そこに――
「させないよ」
 シキアがプチヒドを放つ。
 蟲達は炎に包まれ、幾らか勢いを落としたが、変わらずレーネを襲おうとする。
「炎で焼かれても元気に飛び続ける所を見ると、やっぱりただの虫じゃないね」
 情報を共有する様に、シキアは声をあげる。
 風と火の属性は効果が薄いことを確認し、皆は他の属性で攻撃できるよう対応していく。さらに――
「普通の虫じゃないなら、これでどうかしら」
 マーニーは持って来ていた聖水を蟲達に浴びせかけようとする。
 途端、露骨に嫌うようにして、蟲達はケンタウロスの肌に戻っていった。
「聖水は嫌いなようね。どうにかして、浴びせかけてやりましょう」
 敵の動きを封じるように、マーニーはわざと声を上げ、敵に警戒させていた。
 戦いの中で、シャノンは蟲をどうにかできないかと試みる。
(もし蟲のせいで操られてたりするならば……ケンタウロスも被害者かも)
 デトルを掛けられないものかと立ち回るが、敵の動きが激しく余裕が無い。
 それどころか、狙いを付けられ槍の切っ先を向けられそうになる。その瞬間――
「こっちでありますよ!」
 オルタネイトが敵を引き付け、シャノンは窮地を脱する。
 それでも迷いを見せるシャノンに言い聞かせるように、オルタネイトは言った。
「薄情と言われても、死を体験するのは自分たちリバイバルだけでいいでありますよ……」
 オルタネイトの言葉にシャノンは息を飲む。
 その言葉に、経験からくる重みと覚悟が感じられたからだ。だからこそ――
(私も――)
 シャノンは覚悟を決めるように、より深く戦いへと向き合って行った。

 戦いは膠着状態になる。
 レーネが皆の目と耳になるよう集中してくれるお蔭で、皆は自分の行動のみに集中できていたが、それでも敵は強かった。
 時折、レーネを潰そうと敵が動くが、その度にタスクやオルタネイトが注意を引いてターゲットから逸らすことで、致命へと至る流れを回避している。
 その度に皆で連携して攻撃するも、敵は避け、あるいは痛打を与えられない。
 長期戦になれば不利になっていく。
 それを感じ取ったタスクは、腹を括った。

「援護を」
 言葉少なくマーニーに告げる。
 だがそれだけで全てを通じることが出来たのは、やはり身内だからだろう。
「死なないように」 
「はい」
 短く言葉を交わし、2人は一斉に動く。
 マーニーが聖水を敵に見えるよう、わざと投げる構えを取る。
 聖水を嫌った敵が距離を取ろうとするが、その先にはタスクが。
「ここは通しません!」
 敵はタスクに標的を絞り突進。
 槍突撃。
「回避してください!」
 タスクは皆に、腹からの大音声で回避を促し、自分は引き付ける。
 ギリギリで回避を試み――

 ドンッ!!

 避け切れず槍で貫かれ吹っ飛ばされたように見えた。だが――
「大丈夫です!」
 身代わりうさぎのお蔭で致命傷を免れる。
 敵は追撃を掛けようとするが、足を取られた。
 それはタスクの罠。
 とりもちが蹄にくっつき動きを止める。
 その瞬間、シキアが冷たき旋律を奏でた。
 手にした演奏武器、凍蝶は演奏者であるシキアの意志に応え、敵の足を凍結させる。
 動きが完全に止まった敵に、一挙攻撃。
 マーニーが聖水を投げつけ、浴びせかけられた蟲達はもだえ苦しむ。
 それを見たレーネは、エーデンユートの属性攻撃を光に変換。
(聖水が効くなら、きっと――)
 レーネの予想は当たる。
 光属性の攻撃を受けた蟲達は、聖水を浴びせられた時と同じように苦しんだ。
 そこにレーネは、さらに追撃。
 スプリーム・クラッシュを発動し、大渦の魔力の奔流を叩きつけた。
 連続攻撃で敵の動きが鈍る。
 皆の活躍に、シオンは高揚していく。
(私も、先輩達に続かないと)
 機動力を削ることを狙って、足をスナイプショット。
 敵が動いてる間は無理だったが、今なら余裕がある。
 片眼を閉じ、一拍呼吸を落ち着かせ、引き金を引く。
(当たった!)
 見事命中。
 それにより、敵の動きはさらに鈍った。
 このタイミングで、シャノンは敵に駆け寄りしがみ付く。
 それは決死の覚悟。
 シャノンは暴れるケンタウロスから傷を受けるが離さない。
(彼はもっと……苦しんでる)
 その想いと共にデトルを掛け、効果が無いと分かると復活呪文を唱えた。
 それは『死せる肉体』への優しき導きの声。
 ささやかな、けれど必死な呼び掛けは、本来は倒すしかなかった運命へ介入する契機となる。
「ぉ……ぁ……」
 ケンタウロスは振り絞るように声を上げた。
「……せ、ころ……せ」
 それは自害を望む声。
 彼の意志を聞き届けたオルタネイトは、声を張り上げた。
「負けるなであります!」
 それはリバイバルである、オルタネイトだからこその力ある言葉。
「自分の死を奪われてはならないであります! 取り戻すであります! そのためなら力を貸すであります!」
 オルタネイトの言葉が、ケンタウロスの誇りに火を灯ける。
「ぉ、あああっ!」
 ケンタウロスは自身を這う蟲を槍で薙ぎ払う。
 バラバラと地面に落とされたそれに、皆は聖水を掛け、あるいは光属性で攻撃。
 その度に蟲は蒸発するように消えていく。すると――
「――ろ、止めろテメェら!」
 ケンタウロスの身体を這っていた蟲が集まり人の顔を象ると、苛立たしげに怒声を上げた。
「せっかく育てた蟲が消えちまうだろうが!」
 その声こそが黒幕だと理解した学園生達は、蟲達に一斉攻撃。
「テメェら――」
 蟲の声の主は怒気を増し攻撃しようとするが、そこでシキアが彼の血筋に伝わる魔法を使った。
「■■■■■?」
「テメェ言霊使いの呪詛師か! 俺が誰かなんて教える訳ねぇだろ!」
「理解できるんだ?」
 シキアは冷たく目を細め、決心する。
(理解されたら潰すしかないよねぇ?)
 学園生達には気付かれないよう、悪徳の微笑を浮かべ、冷たい旋律を奏で蟲を凍りつかせていった。
 自我を取り戻したケンタウロスと学園生達、両方の全力攻撃に蟲達は耐えきれず――
「クソがあぁぁあ! 忘れねぇぞテメェら!」
 呪いの言葉を吐きながら、蟲達は飛んで逃げていく。
 その内の一匹、シキアにより凍結され動きが止まった物をマーニーが確保。
「捕まえた」
 聖水の入っていた瓶に入れると、残っていた聖水が効いているのか、動きがさらに鈍り捕獲することが出来た。

 そうして戦いは終わり、ケンタウロスと対峙する。

「肉体はもう限界だったようですね……」
 シオンの言葉通り、彼は光の粒子となり消えていく。
「復活呪文を……」
 シャノンがどうにかしようとするが、ケンタウロスは断る。
「無用だ。死に際は弁えている」
「……それは」
 目を伏せるシャノンに彼は言った。
「気にするな。酒が無いのは不満だが、この死に様は悪くない」
「お酒なら、あります」
「あるのか!」
 彼はシャノンから酒を貰い受け一気に飲み干すと、満足げに言った。
「ははっ! 末期の酒を飲めるとは! これは礼をせねばならぬ!」
 そう言うと、持っていた槍を地面に突き刺し言った。
「儂はケンタウロス槍の氏族、荒地駆ける蹄【クレ・アベ】。この槍を持って我が氏族に会うがいい。クレ・アベが、死の誇りと末期の酒の礼を返せと望んでいたと」
 その言葉を最後に、クレは笑顔で消えて逝った。
 あとに残るは、彼の槍のみ。
 それを学園に持って帰ることにした学園生達だった。

 かくして戦いは終わりを見せる。
 その戦いは――
「しかし……蟲に仮面に、ホンット、ろくでもないものばっかりだな最近。あーやだやだ。別に英雄になりたいわけじゃないけど、平和でいさせてほしいよね」
 シキアの言葉通り、不穏さと、平穏のありがたさを感じさせるものだった。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
蠱毒の蠢動
執筆:春夏秋冬 GM


《蠱毒の蠢動》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 1) 2021-08-11 06:59:56
エリアルの教祖・聖職コースのシャノンです。よろしくお願いします。

機動力、攻撃力、攻撃精度、耐久力いずれも高く、戦いに馴れた敵のようですね。
四足歩行なら、森や草原に誘い込めれば罠などで足止めしたり、機動力を削ぐ対策を打てそうですが、敵との遭遇場所を考えると……ちょっと難しいかもですね。

でも、部位破壊なんかで機動力を削ぐことはできるかも?

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 2) 2021-08-12 16:59:36
いそふらぼんじゅーる!
おやおや、ミカグラ殿にライキューム殿。
以前の課題ではお世話になったのでありますよ~!
改めて、秘密結社『えだまめん』総統、オルタネイト・グルタメートであります!


厄介極まりない相手なのであります…
槍突撃に関しては、死ぬ気でよけないとダメとは、リバイバル殺しでありますか?(

部位破壊ができればよいでありますが、「動きが速く、攻撃の見切りも出来る」と言われているので難易度は高めだと思うであります。

個人的に、蟲が気になるであります。
「誰かが傷を受けると、傷の深さに応じて増えた。」とありますので、
相手にとって蟲は大事なもの?なのかもしれないと思ったでありますよ。

《光と駆ける天狐》 シオン・ミカグラ (No 3) 2021-08-13 11:21:30
教祖・聖職コースのルネサンス、シオン・ミカグラです。挨拶が遅くなってしまいすみません。
はい!こちらこそ。お二人とも、よろしくお願いします!

動きを止めて、そこを叩くのがセオリーでしょうか。
部位破壊はたしかに難しそうですが……槍突撃の隙や動きが止まったときに狙ってみる価値はありそうですね。
あっ!それでこの蟲なんですが、ひょっとしたら聖水が効くかもわかりません。
話を聞くに、呪いの類のようなので、試してみたいです。

それでご提案なのですが、私は身代わりうさぎという、ダメージを肩代わりしてくれるアイテムがあります。
なので、ちょうど冒頭にあるように、あえて攻撃を受けて動きを止める戦術もできると思います。
しかし、それだとポケットの都合で聖水が持てないので、私の作戦にご同意頂ける場合にはどなたかに使っていただきたいなと……
もちろん、これ以外の作戦でも構いません。何れにせよ、強敵なので万全で望みたいですね……

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 4) 2021-08-14 06:54:10
グルタメート先輩は、先日の授業ぶりですね。今回もよろしくお願いします。

蟲に聖水ですか……試してみる価値はあるかもしれませんね。
効かない場合も考えて、聖水が敵に掛かったら速やかに距離をとった方がいいかもしれませんが。

聖水の用意については、残念ながら私は手持ちにないので……準備するのは難しいです。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 5) 2021-08-14 09:55:49
芸能・芸術コースのシキア・エラルドだよ。
はじめましてな人もいるね、今回はよろしく

で、聖水がご入用なんだって?俺持ってるから準備していくよ
何でも試してみるのが一番だしね
……攻撃に使うわけでもなさそうだけど、何なんだろうね?あの蟲。

部位破壊も狙っていっていいと思う
俺も凍蝶持っていくしね(任意のタイミングで「氷結」付与)

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 6) 2021-08-14 13:31:47
賢者・導師コース、教職志望のマーニー・ジムです。
よろしくお願いいたします。

大切な茶飲み友達の仇につながる事件ですからね、
気合入れて解決するわよ~
(称号【真心は~】を【伝説の賭博師】に付け替えて腕まくり)

蟲に乗っ取られてるのはケンタウロスさんなのね…
かなり強い戦闘種族のはずだから、孫も連れてきておくわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2021-08-14 13:35:24
連れてこられました(とことこ)

改めまして、勇者・英雄コースのタスク・ジムです!
よろしくお願いいたします。

僕が来たからには、壁役はお任せください!(どーん)
・・・なんて、ちょっと言い過ぎましたね。でも、頑張ります。

また、絶対に当たるわけにはいかないランスチャージ対策としては、
相手の動きをよく観察して、皆さんに発動を知らせて避けやすくする
というようなプランを書こうと思います。

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 8) 2021-08-14 14:47:06
わー、人が増えたであります~!

聖水は自分も持っていくでありますよ~
あとは…マカロンボムでも持っていくでありますかね?

行動としたら、いつも通り【楽園楽土Ⅰ】を使いたいでありますな。
囮として使ってほしいでありますよ

あーそうだそうだ。
久々に教科書を調べたでありますが、
「魔物の中では比較的高い知能を持つ種族。
 人語を解し、流暢且つ高尚な会話も可能。」
とありますが、会話はできるでありますかね…
チャレンジはしようと思うであります。

あとは…お酒が好きらしいので、お酒でつれたりは…しないでありますかね?

教科書に載っているのと同じなら、「気絶」、「萎縮」もあるかもなので、気をつけねばでありますな。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-08-14 23:26:13
はい、増えましたよ~!
及ばずながら、頑張ってみますね!

シオンさん、敢えて攻撃を受けるとすれば、良ければ僕に立候補させていただけませんか?
身代わりウサギは、もともと持っていくつもりでしたので。

というのも、蟲に聖水が効きそう、ということについては同意見でして、
一人でも多く所持していった方が良さそうに思うのです。
そこで、シオンさんのポケットも、聖水を優先された方がよいのかも、
と思った次第です。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2021-08-14 23:42:52
索敵によって敵を早く発見できる状況を利用して
ある程度こちらの用意した戦場に誘導できるなら、と仮定して
罠による作戦を考えました。

グラヌーゼ麦から鳥もちを作る、というプランを以前書いたことがあり、
それをやってみたいと思っています。
(麦を挽いて小麦粉にし、こねて水で洗ってひたすら揉むと完成)

挑発によってチャージの方向をある程度誘導し、
鳥もち罠に引っかかれば、動きを止めることが出来るはず。
その隙に、聖水持ちの皆さんで寄ってたかって振りかける!
というのは、どうでしょうか。

もし、この作戦をやってみて良さそうなら、
僕のポケットはグラヌーゼ麦と身代わりウサギになります。
事前に作った鳥もちを運搬するため、アクセサリには荷物カバン(大)をしょっていきます。

ご意見を頂戴できれば幸いです。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 11) 2021-08-15 00:14:36
私のポケットは、聖水とロープ(大)にしておくわ。
仮に鳥もち作戦をするなら、ロープは、
鳥もちの前に張って足を引っかけるなど、補助的な活用ができるから。

さて、今回は戦闘ももちろん重要だけど、それ以上に
情報収集、つまり事件の手がかりを得て、次に繋げることが肝になると思うの。

例えば、軍曹さんの「会話にチャレンジ」という案は
相手の正体に迫る、という点でとても有効だと思うわ。

(こんな戦闘課題でなければ、お酒をそれこそ枝豆とともに楽しみたいところね。
ケンタウロスさんが興味を示して、戦闘どころじゃなくなれば最高なのだけど・・・)

コホン。ちょっと失礼して、METAなことを言うわね。

PL情報としては、襲撃者はすでに「喰い殺され」、謎の敵の「端末」と化している。
目的は、襲撃者=端末が人に傷を負わせることによって、「蟲」を増やし、それにより謎の敵が自身を回復するためである。

上記に私たちPCの認識が追い付くように、会話チャレンジや敵の観察など、色々なことを試したいところね。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 12) 2021-08-15 00:27:38
あるいは、襲撃者を撤退させ、敢えて泳がせて追跡すれば、
親玉にたどり着くかもしれないわね。
(今回課題では無理かもしれないけど、プランに書く価値はあるかもしれません)

仮に、蟲に聖水が効くならば、蟲を全滅寸前まで追い込めば
端末たる襲撃者は「やばい」って思って、撤退してくれるかもしれない。

などなど、時間いっぱい、色々な可能性を考えてみましょう。


取り急ぎ、今まで出た行動やアイデアをまとめてみるので、
プラン検討の参考にしてみてね。

・戦闘 オルタネイト軍曹さん(囮)、シキアさん(氷結)、シオンさん(身代わりウサギ※)、タスク(壁役)
・罠 タスク(鳥もち)、マーニー(ロープ)
・聖水 シキアさん、マーニー
・情報 オルタネイト軍曹さん(会話チャレンジ)、マーニー(事前調査)

※シオンさんについては、タスクからのご提案はあるものの、ひとまず、最初のご発言を尊重してみました。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 13) 2021-08-15 00:30:13
失礼しました。軍曹さんも聖水を準備してくれる予定なのね。
これで3人目。次にまとめなおすときに追加するわね。

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 14) 2021-08-15 07:19:37
一気に先輩方が増えて、頼もしいですね。
エラルド先輩、マーニー先輩、タスク先輩よろしくお願いします。

鳥もち作戦は、敵の馬力は相当なものでしょうし、強引に足止めを破られる可能性も否めないので……他の罠と併用するのがよさそうですね。
そういった罠を仕掛けるならば、街道よりも荒地側の方が、罠を隠すのに適してるかもですね。

荒地ならば、露出した岩や、雨で土が流れて窪んだ場所、疎らに生えた草や灌木等、罠を隠蔽するのに適した箇所を探せそうですし。

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 15) 2021-08-16 14:50:26
自分も荒地は賛成であります。
少しでも速度が落ちるならそれに越したことはないでありますからな。

罠設置の際はお手伝いするでありますよ〜

相手がおしゃべりに応じてくれれば、嬉しいでありますがねぇ…

《光と駆ける天狐》 シオン・ミカグラ (No 16) 2021-08-17 02:37:26
荒地を利用する方向ですね?了解しました。
私は罠や陣地作成などの技能は持ち合わせていないので、設営はできる方に任せます。

それと聖水ですが、言い出しっぺなので私も持っていこうと思います。
ポケットの余裕があれば身代わりうさぎも持っていきたかったのですが……
私のは攻撃でなく、治療用に取っておきます。この蟲、読んだ限りでは他者にくっつくかもしれないので……ヒルに似たようなものかもしれません。

それと、撤退させて泳がせるというお考えに関しては、すみませんが私は賛成できません……
望みは薄いですが、もしこの状態でもケンタウロスさんが生きているなら、その場でなにか聞けるかをプランに書く方がいいと思いました。
聖水で毒が弱まれば、一時的に精神が戻ることもダメ元ですがひょっとしたらあるのかも……?
ですが基本は、状況的には操られてかなり時間が経っているうえに、蟲をすべて取り除くのも困難かと考え、このような意見を述べさせていただきました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2021-08-17 04:05:47
シャノンさんのご指摘のとおり、荒れ地を戦場と定めて罠を張り
そこに誘導するのが良さそうですね。

罠設置は僕も祖母も持っていますので、陣地作成も併用して頑張ってみますね。
オルタネイトさん、一緒に頑張りましょう!
ケンタウロスを鳥もちだけで止められるかというと、確かに不安なので、
多重に仕掛けていきたいところですね。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 18) 2021-08-17 04:25:20
そうね…確かに、泳がせて情報を、というよりは
ケンタウロスさんを助けられる可能性をまず考えるべきね。
そのためにも、たとえ一瞬動きを止めて、確実に聖水を振りかけましょう!

ただ、蟲が逃げ出した場合は、やはり親元に帰るだろうから
その尾行はありかもしれないわね…
もしくは、確保して学園に持ち帰れば手がかりになるかしら…
ただ、今回の課題は襲撃者の撃破なので、これらの優先順位は下がるけれど。

また、蟲がくっついた場合の治療を想定してくれてるのは助かるわね。
仮に蟲が伝染するなら、すでにこれまでの襲撃で新たな端末が増えていそうなものだけど…
事前情報から漏れてるだけで、可能性はゼロじゃないから、警戒するに越したことはないわね。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 19) 2021-08-17 04:46:00
いよいよ出発当日になったので、状況をまとめてみるわね。

・索敵
・荒れ地への誘導
・戦闘 オルタネイト軍曹さん(囮)、シキアさん(氷結)、タスク(壁役)
・罠 オルタネイト軍曹さん、タスク(鳥もち)、マーニー(ロープ)
・聖水 シキアさん、オルタネイト軍曹さん、シオンさん(治療用)、マーニー
・情報 オルタネイト軍曹さん(会話チャレンジ)、マーニー(事前調査)

荒れ地を戦場にすることになったので、誘導役が必要なのだけど…
戦闘で囮を買って出てくれてる、軍曹さんにお願い出来たらと思うけど、
検討してもらえたら助かります。
お手伝い兼ガードで孫にも行ってもらうように頼んでみるわね。

また、先に敵を発見できたら誘導がよりスムーズになるので、
どなたか得意な方に、索敵をお願いしたいところね。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 20) 2021-08-17 06:05:14
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。

へんな虫といっしょのまものがいるとききましておてつだいにきました。
エーデンユートとかつかって攻撃します。
あと「視覚強化Ⅰ」とかならってますから魔物とかそのうごきとかを
警戒したりしてみなさんにおしらせしますね。

よろしくおねがいします。

《枝豆軍人》 オルタネイト・グルタメート (No 21) 2021-08-17 08:33:59
へい、誘導任せろであります!!
索敵もなんなら一緒にやるであります〜

ブリーズ殿はよろしくでありますよ〜

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 22) 2021-08-17 12:20:26
へんな虫につきましては
範囲攻撃の「スプリーム・クラッシュ」を
校庭でおしえてもらってますから
たたかいの終盤にはまとめてたたきつぶすために
つかってみるつもりです。
あと、わたくしたちへの攻撃にその虫がつかわれたときも
敵と味方が区別できますからつかえます。
たたかいがおわったあともかくれてるかもしれませんから、
つかってみますね。
ただ、さすがに魔物を味方とかんがえるのは
この状況ではわたくしにはむずかしいです。
おそわれちゃったひとたちがいますもの。
ですから「スプリーム・クラッシュ」で
魔物から虫をふっとばして
魔物をたすけてあげるとかは無理だとおもいます。

《虎児虎穴の追跡者》 シャノン・ライキューム (No 23) 2021-08-17 12:36:13
ブリーズ先輩よろしくお願いします。
索敵については、聴覚強化と聞き耳で、蹄の音等に警戒しようかと考えてます。

応戦時は、逃げながら罠の場所に誘い込んだり、祈祷での回復を考えてます。
一応、毒等に備えデトルも用意します。

>ケンタウロス?
確かに、既に被害を受けた方が居ることを考えると、助けたら無罪放免……とはいきませんよね。
ただ、幸いなことに死者は出てませんし、もし蟲のせいで操られてたりするならば……ケンタウロスも被害者かもしれません。

まあ、この辺はどれが正解とも言えないし、今のところは推測での話になりますんで、もし、うまくケンタウロスから蟲を引き剥がせて、正気に戻せそうなら試みて。
既に正気ではなく、排除せざるを得ないならば……せめて、速やかに楽にする。

個人的には、そのくらいしか思いつきません。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 24) 2021-08-17 16:25:45
あ、レーネさんよろしくね。
俺も「聴覚強化」持っていくつもり
足音もそうだし、あの蟲動くときの音とかしないかなーって
カサカサ言うじゃん、蟲(偏見です)
なんだかんだで仲間も増えたし心強いや、みんな頑張ろうね

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 25) 2021-08-17 21:32:57
あ、わたくしは魔物がわるいことしたからやっつけなきゃ、
とかはおもってないです。
やさしいきもちをだめだともおもいません。
これ、範囲効果についての不安、です。
範囲効果って「範囲内の敵の~」、「範囲内の味方の~」というのが
すごくおおくて、敵味方というのがどうしてもわたくしはきになっちゃうんです。
それをあやふやにしちゃうと効果がへんなふうになっちゃいそうで、
おそわれちゃったひとたちをかんがえるとどうしてもこわいです。
ですから、これは「スプリーム・クラッシュ」についてのことです。
今回、わたくしにはちょっとなさそうですけど、
範囲効果じゃないことでたすけてあげられそうなことがあったら
「敵だけど被害者かもしれない」とかんがえたとおもいますし、
そういうたたかいをしたこともありますから。

ですからたすけてあげたいとかについてはわたくしをきにしないでいいです。
そのおきもちはがんばってほしいですもの。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 26) 2021-08-17 22:10:39
レーネさん、いつも孫がお世話になってます。よろしくね。

索敵・誘導にたくさん集まってくれて心強いわ。
軍曹さん、シャノンさん、シキアさん、頼りになるわね。ありがとう。

それでは、直前のまとめをしてみますので、
プランの総仕上げの参考になればと思います。

・索敵 オルタネイト軍曹さん、シャノンさん(聴覚強化)、シキアさん(聴覚強化)
・荒れ地への誘導 オルタネイト軍曹さん、タスク(ガード)
・戦闘 オルタネイト軍曹さん(囮)、シキアさん(氷結)、シャノンさん(誘い込み、回復、解毒)、レーネさん(範囲攻撃)、タスク(壁役)
・罠 オルタネイト軍曹さん、タスク(鳥もち)、マーニー(ロープ)
・聖水 シキアさん、オルタネイト軍曹さん、シオンさん(治療用)、マーニー
・情報 オルタネイト軍曹さん(会話チャレンジ)、マーニー(事前調査)