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星の瞬く間に



ストーリー Story

 学園都市『レゼント』に、今年も、次代の勇者を目指す勇者候補生達が集結する。
 各個の努力と研鑽の果て、入学許可を得てついに、憧れの勇者育成機関――魔法学園『フトゥールム・スクエア』への入学を決め、入寮のために世界各国から続々と多種多様な人種の若者達が門を叩く。
 この中の誰かが、もしくは彼らが、次代の勇者とその一行となるかもしれない。そんな期待を胸に、または不安をも胸に、来週に入学を控えたある日の夜。
 緊張のためか、不安のためか、なかなか寝付けずに夜を更かす若者が数人。
 そんな静寂に包まれる夜の『レゼント』に、突如一体のオークが侵入し、若者らと対峙する。
 自分達にはまだ、オークを倒せるだけの術はない。剣も魔法もまだまだで、腕前だってオークを倒せるレベルにはないだろうことは明白。
 しかし放っておけば、民間人への被害は甚大である。ならば放っておけるものか。
 夜を更かしていた若者らは一丸となって協力し、学園の先輩方が駆けつけるまでの時間稼ぎと避難誘導を買って出た。
 これは彼らの、後の次代勇者パーティとなるかもしれないチーム結成に繋がる、きっかけと出会いの物語となるやもしれぬ話。
 星の瞬く間に起きた、短い戦いの物語。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2019-04-18

難易度 簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2019-04-28

登場人物 5/8 Characters
《ゆうがく2年生》不束・奏戯
 リバイバル Lv10 / 王様・貴族 Rank 1
【外見】 金髪セミロングの外ハネ 黄色人種 ややつり目の赤い目 見た目はイケメンなはずなんです 【服装】 基本改造制服 マント無くしてもっとロングコートにしよ! 萌え袖は外せないね! 中の制服の基本カラーが赤と黒で コートは緑で行こう! 【性格】 女子が大好きのチャラ夫 ともすれば一目惚れも多い 大体振られる メンタルは形状記憶合金 3日くらいで元に戻る 器用貧乏というか広く浅い為に中途半端 パリピ 彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい彼女欲しい フェミニストではあるが男子の友達も大事にするよ! 地味に服装に拘りがあるおしゃれさん ※アドリブ大歓迎! GM様へ 思いっきり不遇にしてやって下さい
《ゆうがく2年生》樫谷・スズネ
 ヒューマン Lv14 / 勇者・英雄 Rank 1
「ただしいことのために、今の生がある」 「……そう、思っていたんだけどなぁ」 読み方…カシヤ・スズネ 正義感の強い、孤児院生まれの女性 困っている人には手を差し伸べるお人好し 「ただしいこと」にちょっぴり執着してる基本的にはいい人 容姿 ・こげ茶色のロングヘアに青色の瞳、目は吊り目 ・同年代と比べると身長はやや高め ・常に空色のペンダントを身に着けており、同じ色のヘアピンをしていることも多くなった 性格 ・困っている人はほっとけない、隣人には手を差し伸べる、絵にかいたようなお人好し ・「ただしいことをすれば幸せになれる」という考えの元に日々善行に励んでいる(と、本人は思ってる) ・孤児院の中ではお姉さんの立場だったので、面倒見はいい方 好きなこと おいしいごはん、みんなのえがお、先生 二人称:キミ、~さん 慣れた相手は呼び捨て、お前 敵対者:お前、(激昂時)貴様
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《ゆうがく2年生》アリア・カヴァティーナ
 アークライト Lv14 / 村人・従者 Rank 1
 幼い頃から聞かされてきた英雄譚に憧れて、いつしか勇者さまを導く人物になりたいと願ってきた。  その『導き』とはすなわち、町の入口に立って町の名前を勇者様に告げる役。  けれども、その役を務めるということは、町の顔になるということ。この学校でたくさん学んで、いろんなことを知ることで、素敵な案内役になりたい!  ……それが自分の使命であると信じて入学したけれど、実のところ勉強よりも、花好きが高じた畑いじりのほうが好きだったりする。そのせいで、実はそこそこの力持ちだったりする。  たぶん、アークライトの中ではかなり変人なほうなんだと思うけれど、本人はあんまり気にしていない模様。  基本的に前向き……というか猪突猛進なところがある、かも。

解説 Explan

 今回の皆様の使命は、オークの襲撃から人々の非難を誘導し、かつ引き付ける役目です。
 学園の先輩方が到着するまで、オークの手から人々を守ってください。
 オークは言葉も通じず、興奮しているため意思の疎通が適いません。
 また、片手斧を持っており、怪力もあって普通の剣では折られてしまいます。魔法は使いません。
 今回の皆様はまだ学園生徒ではなく、レベルも低いため以下の条件を提示させていただきます。
・種族特性……レベル1限定
・職業技能……使用不可
・一般技能……現状取得技能から一つだけ使用可能。ただしレベル1
・装備品……防具、及び武具の類は初期装備のみ装備可能。
・魔法攻撃……通常攻撃のみ可。
 雑貨類の使用は借り受けることができますが、うまく行かない場合が多いです。


作者コメント Comment
 初めましての皆様が多いかと思います。自分、とある小説サイトにて物書き見習いをしております、未だ無名の作家、七四六明(ななしむめい)と申します。
 此度は始まりの物語と言うことで、このようなものを用意させていただきました。
 チームワークが試されるものでございます。報酬わずかばかりでありますが、とても重要な役目です。次代の勇者候補として人々をお救いくださいませ。
 話し合いの期間は長く設けておりますので、皆様のキャラクターが素晴らしい活躍をできるよう、御話合いくださいませ。


個人成績表 Report
不束・奏戯 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
いや、逃げる以外のなんの目的で逃げるのさ!?

【行動・心情】
なんなの朝から!!
なんで世の中は俺様ちゃんに殺意しか無いの!?
朝からリバイバルになるって相当だと思ったのにまだ殺し足りないの!?

俺様ちゃんになんの恨みがあるのさー!
きゃー!!?
いやぁぁぁぁ!!
まだ女子とお話すら出来てねぇのに死ねるかぁぁぁぁぁ!!
(やたらと騒ぎ立てながら)

やだ怖いやめて殴らないで俺様まだ死にたくないぃぃぃぃぃ!!
あぁぁぁ!でもだめだ!
人居る方に行くと女子が傷つく!
それはイクナイ!

逃げるなら人居ない方に!
(裏路地とかまで叫びながら逃げる)

や、ヤメロヨー!
そんなんだからオークちゃんモテないんだぜー!?
(無意味に挑発)

樫谷・スズネ 個人成績:

獲得経験:24 = 16全体 + 8個別
獲得報酬:675 = 450全体 + 225個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
とにかく、やれるだけのことをやろう
ここで黙って寝てるだけなんて、できるか!

・目的
学園生が来るまでの時間稼ぎ

・行動方針
学園の方向へ誘導し、少しでも早く学園生側と合流する
仲間も住人も、犠牲者を出したくない

・行動
指定技能…緊急回避
オークの前面に立ち、挑発を試みる
出来るだけ聞こえるように大きな声で、そして気をひくように
声で向かなければ一度攻撃、攻撃後はすぐ様離脱
オークが自分達を見失わないようにオークがある程度接近してから路地裏へ誘導開始
路地裏でも同じくある程度の距離を保ちながら走る
追いつかれた際は周囲の障害物(空箱など)を利用し「緊急回避」で避ける
仲間に攻撃が及びそうになった際は庇う

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
人々を守ろうとする偉大な大義も、人々を守るだけの強力な能力も。
何もかも持ち合わせてはおりませんが。
諸々の被害によって、学園の生徒受け入れに支障をきたし遅れが出る、なんて。
そのような事になっては困るのです。ええ、とても困る。

私は名乗れる名すら持ち合わせていないただの親不孝者。
どうぞお心にも留めずに。

現れたオークを討伐できるだけのお力を持つお方がいらっしゃるのでしょう、学園からは。
それまでは悲しみ騒ぎ立てられる人々よりは、私のような者が標的となれば良いのです。
命を失ったとしてもそれはそれ。きっと『彼ら』は私だと気づかないでしょうから
ほら、魔物が入学希望でも良いでしょう。私と学園までご一緒しません?


タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:49 = 16全体 + 33個別
獲得報酬:1350 = 450全体 + 900個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
住民の避難誘導を担当。【信用】を使用
基本「オーク発生!学園方面に進行中!」と叫び続ける

まず、周りにいる人に、自宅に帰り施錠して外に出ないよう指示
周囲の人が減ったら、現場近くの自分の宿へ向かい、事情を話して、自宅に帰れない人の一時受入をお願いする。費用発生なら返済を約束

周囲の避難完了を確認後、すぐに囮役を追いかけ合流しようとする
先に囮を引き受けた仲間が心配だし、正直、功を焦ってもいる
しかし、アリアさんの導きで路地にいる人も危険だと気づき、
注意喚起と避難指示を再開

周囲の避難完了を確認後、囮役に合流
オークを挟撃する様に大声で木刀を振り回し、注意を分散して時間を稼ぐ
救援らしき人が見えたら大声で呼ぶ

アリア・カヴァティーナ 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
わたくしの夢は、町の入口で、訪れた勇者さまに町の名前を告げて案内する役になることですわ!
そんなわたくしが、普通の方々すら案内できずしてどうしましょう?
パニックでタスクさまの誘導が聞こえてない方に、ひとりひとり声をかけて安心させて、安全な方向へ案内いたしますわ!
「慌てずとも、大丈夫ですわ!
ほら、勇者さまがいらっしゃいますもの…家に閉じこもっていれば大丈夫ですわ!
できれば、近くの方を連れて!」
逃げる先がない方へは、一緒に避難誘導するタスクさまの指示に従うよう促しますの!

粗方避難が終わっても、逃げ遅れた方もいるかもしれませんわ
「タスクさま、あちらにも!」
二人で手分けして、一人でも多くお助けしますわ!

リザルト Result

 星の輝く静謐なる夜に響く獣――オークの咆哮。
 学園都市『レゼント』に響き渡るその叫び声は、人々の恐怖心を駆り立てる。
 突如のことに避難警告は鳴り響くことなく、人々は不安と混乱の中に乱れていく。
 そんな中でより一層の混乱と困惑の声で叫んでいたのは間違いなく、現在進行形でオークに追われている【不束 奏戯】(ふつつか かなぎ)に違いない。
「な、なんで俺様がこんな目にぃぃぃぃ!!!」
 事態は唐突だった。
 街の女の子にただ声を掛けまくっていただけだったのに、突然オークと遭遇して何故か自分が追われる始末。
 女の子とは反対方向に逃げたから、彼女達が追われなくてよかったけれど、自分がピンチなのは変わりない。
「ちょ、ちょっと待って! いくら俺様がイケメンで女の子にモテるからって、ジェラシーで追いかけて来ないでオークちゃん!」
 振りかぶられる戦斧をギリギリで躱しながら、人の少ない路地を選んで走っていく。
 狭い道の中、巨漢のオークは進むのに苦労している様子だが、戦斧で破壊しながら進んでくるので危機的状況に変わりはない。
 路地裏で賭博でもしていたのだろう住民も、奏戯の絶叫を聞いて家の中へ逃げる。
「た、助けて! 俺様はまだ死にたくない! 彼女が欲しい! おまえもその気持ちわかるだろオークちゃん! どうせモテたこととかないんだろうし、さぁ!」
 戦斧が掠った。
 ギリギリ躱したが、迫りくる命の危機に心臓はバクバクで生きている心地がしない。もうすぐ戦斧が迫って来る。
「だ、誰か助けてくれぇぇぇ!」
 奏戯の絶叫が戦斧の嵐の中で響く。
 その声を聞き届けた者がいた。
【タスク・ジム】。彼の泊っている宿が丁度オーク発生した地点から近く、宿屋の人達と周辺の人達を宿へと入れて、自分は宿屋の主人から借り受けた剣で出撃しようとしていた。
「皆さん! 絶対に外には出ないように! オークは僕らで……引き付けますので!」
 外の大通りに出ると、人々が混乱の中で逃げ惑っていた。
 皆が自分の思う通りの方向に逃げたいとごった返して、行きたい方向へと逃げられない。
 タスクもまたオークの下へ向かいたいが向かえず、人の圧に狼狽えるばかり。
 オークの振る戦斧が巻き上げる戦塵が見えて、さらに気持ちが焦る。
 と、そのときだった。
「皆さん、落ち着いて! 家の中に避難してください!」
 声が聞こえる。混乱の中でも一際響く少女の声が。
 見るとそこには一対二枚の翼を広げた天使――アークライトが叫んでいた。
「皆さん一刻も早く家の中へ! 他人であろうと関係はありませんわ! 近くの方をすぐさま家の中に入れてあげてください! 大丈夫、勇者は来ます! もうすぐ、もうすぐ来ますわ! それまでどうか頑張って!」
 少女の声がこだまする。
 わずかに届いた人々が連携し、家の中へと混乱する人々を招き入れて逃げ隠れていく。
 道が空いた。これで行ける。
「貴方様も避難を!」
 少女がタスクにまで警告する。
 だがタスクはおもむろに、首を横に振った。
「僕も今年からあの学園に入学する勇者の端くれ。ここで引いては勇者になど……僕がオークを引き付けます! どうか、皆さんの避難誘導を!」
「……わかりました。失礼ですが、お名前は?」
「タスク・ジム、です」
「【アリア・カヴァティーナ】と申します。どうかご無事で。ご健闘をお祈りしております、タスク様」
「皆さん! オークは南西にいます! 彼女の指示通り家の中へ、どうか避難を!」
 避難を呼びかけながら、タスクは走る。
 アリアもまた、声を響かせる。
「皆様! ただいま勇者タスク様が向かわれました! もう大丈夫! ですからどうか家の中へ避難を! 援軍も来ます! どうか皆様、お願い……慌てずとも大丈夫ですから!」
 彼女の言う援軍は『フトゥールム・スクエア』の先輩方を差したつもりだったのだが、確かに援軍は現れた。
 逃げ続けていた奏戯はすでに体力の限界で、しかも路地の行き止まりへと追い詰められていた。
「あぁ待った待った! モテないとか言って悪かったって! 君はオークの中でもかなりの美男子さ!」
 オークは戦斧を振り上げる。
 一瞬、奏戯はオークの股を抜けて躱そうかと考えたが、逡巡した。
 何せ背後は家屋。もしもその中に逃げ隠れた人達がいたら、彼らを巻き込んでしまう。
 オークの攻撃力は散々見てきた。この壁などすぐさまに破壊してしまう。もしそのまま、人々を襲うようなことがあれば――。
 それはダメだ。それでは人々を、女の子達を巻き込むことになる。
 結果的にとはいえ、どうして自分がここまで囮役を務めたのかを考えれば、そんなことはできるはずもない。持っているのは魔法の練習用の杖一本。
 とても敵う相手じゃない。脚だって笑っている。もう走れる体力は残っていない。
 だが――。
「へいオークちゃん……美男子って言ったが取り消すぜ。てめぇが一番不細工だぁ!」
 オークが戦斧を振り下ろす。隙を見つけて戦斧を回避。
 だがその先は、考えていない。おそらく体力が先に尽きて、斧に両断されるだろう。
(あぁ、せめて……学園で彼女、欲しかったなぁ……)
 戦斧が落ちる。
 覚悟していた奏戯は思わず目を瞑って、膝から崩れ落ちた。
 何せ戦斧は彼のすぐ側に落ち、地面に突き刺さったからだ。あと数ミリでもズレていたら、指がなくなっていただろう。
「人々を守ろうという大義も、守れる力もない。だけど身を挺して守ろうとするのをみすみす殺させるほど、私も人ができていないのです」
 後頭部を擦るオーク。落ちているのはオークが破壊した壁の瓦礫。
 彼女がこれ見よがしに抛(ほう)っているところをみると、オークの後頭部に投げつけて軌道をズラしてくれたことが理解できる。
「そこの人、ここからは私が囮になりましょう。その笑ってる脚では、もう無理そうなので」
「ば、ばば、バカを言うな! 女の子にそんなこと――」
 オークが吠える。
 罵詈雑言よりも、攻撃の方が癇(かん)に障るようだ。
 戦斧を握り締め、彼女へと走る。
 だが彼女には、逃げる様子もない。
「ちょっと! 早く逃げなって!」
「逃げろと言われても……今の私じゃ間に合わないと――」
(実際、脚が竦(すく)んでますし……)
 戦斧が彼女の首を両断しようと振りかぶられる。
 だが、彼女はまるで動かない。いや、動けない。
 それでも彼女は割り切って、すでに諦めてすらいた。
 だが戦斧は、彼女の目の前で空振りに終わる。
 横から飛んで来た少女が剣でオークの膝を突き、片膝を付かせて空振りさせていた。
「人を助けるために出るのはいいが、自分の命を軽々しく捨てるものじゃない。それはただしいことじゃない。キミは、もっと自分を大切にするべきだ」
「そう言われましても、私の命など誰も気にかけないと思うのですが……助けて頂いたことに変わりありませんね。ありがとうございました」
 後に【チョウザ・コナミ】と名乗る事となる女は小さくお辞儀をし、助けた少女は名を伝えた。
「【樫谷 スズネ】(かしや スズネ)だ。私達で囮役をやる。手を貸せ」
「私、ただ人形にすらなれなくなった者ですが……仕方ないですね」
 オークが唸る。縦に振られた戦斧を躱した二人は両側に分かれ、オークはどちらを追おうかと逡巡を見せる。
「私なら簡単に殺せますよ。もっとも、次からはちゃんと逃げますが」
 オークがチョウザの方へと振り返る。
 すると鼻で笑う嘲笑が、オークをスズネの方へと向けさせる。見ると、スズネは剣の切っ先をオークに向けて口角を上げた。
「おや、こちらに背を向けるのか。勇猛果敢、巨漢の戦士オーク様が片膝を突かされた女の子相手に背を向けたぞ? とんだ腰抜け。その鈍重過ぎる腰は、抜かすためにあるらしい」
 オークが吠える。
 戦斧を振り上げ、スズネに斬りかかる。
 路地裏を抜けて大通りへ。すでにアリアのお陰で人もなく、何より学園までの一本道に出られた。オークも追って来る。
 チョウザは瓦礫を投げつけ、度々オークの注意を引く。
 同時、スズネが肉薄して斬る姿勢を見せれば、オークはそれを無視できない。
 軽やかな足取りで駆けるスズネとチョウザの投げる瓦礫とで、オークの動きが段々と雑になってきた。
 戦斧が様々な方向に滅茶苦茶に振られ、迂闊に近付けない。
 対象が多過ぎて、頭に血が上ったオークはひたすらに破壊を続ける。
 そのときタスクは、未だ避難誘導を続けていた。
 足が悪いお年寄りや車いすの人など、一人での避難が難しい人達の避難を優先的に行っていたため、オークの下へはまだ辿り着いていなかった。
 アリアが反対方向へと避難誘導を続けているが、未だ完了はしていないらしい。
 学園からの応援はまだ来ない。
 老人を家へと送り届けると、タスクはオークの下へ向かう。大体の方向は憶えていたが、果たして未だそこにいるかどうか。
 そんな不安がよぎったとき、息も絶え絶えで立てなくなっている青年が壁に寄りかかって座っていた。
「大丈夫ですか?」
「あぁ……さっきまでオークに追いかけられてたからさ。巻いたはいいものの、今更ビビッてこのザマだ。恥ずかしいぜ、まったく……これでも『魔法学園』に通うってのにさ」
「オーク……その場所、わかりますか?」
「まさか立ち向かう気か? その木刀一本で。やめておいた方がいい。俺様が言うのもなんだが――」
「お願いします。場所を教えてくれるだけでいいんです」
 オークの戦斧がスズネの剣を弾く。
 怪力に吹き飛ばされたスズネは立ち上がろうとするが、うまく力が入らない。
 チョウザも瓦礫を投げるが、オークはすでに挑発されたこともあってスズネしか見ていない。血の気で満ちた頭はすでに、スズネをどう叩き斬るかばかりを考えている。
 オークの戦斧が振られる。
 わずかに残った脚力で地面を蹴り、オークの股下を抜けたスズネはすぐさま距離を取って剣を構えるが、石の剣はすでにボロボロだ。
 これであとどこまで、囮になれるか。時間の経過が、だいぶ勘を鈍らせる。
 タスクが奏戯の案内で駆けつけたとき、丁度その場面に出くわした。
 このときタスクは、初めてオークの姿を目の当たりにした。
 筋肉質な赤々とした皮膚の巨漢。振り回す戦斧は、ブンブンと風切り音を立てている。
 駆けつけたものの、目の前に存在する明確な脅威。
 脚は笑い、手にはグッショリと汗を掻いている。
 あんな暴力に、脅威に対して勇敢に立ち向かっている黒髪の少女は、なんというたくましい心の持ち主なのだろう。
「あなたも加勢?」
 と、チョウザに声を掛けられる。
 余裕の笑みを浮かべているが、そんな状況でないことはわかっている。
 未だ避難誘導を続けてくれているアリア。背後には震える奏戯。虚勢を張っているのか、ヤケになって見えるチョウザ。
 そして、未だ立ち向かおうとするスズネ。
「掛かってこい……私は、私はただしいことをするためにここに来たのだ! そのために死ぬなら悔いはない!」
 勇者にずっと憧れていた。幼い頃から、ずっと。
 今、目の前で自分よりもずっと強い存在と戦う彼女の姿がどこか、そんな憧れに近い気がしてしまう。少なくとも、自分よりも。
 少なくともここで脚が笑い、動けなくなっている自分よりも、彼女はずっと勇ましい。
 と、彼女に戦斧が迫る。回避しようと試みるが、脚に力が入らず動けない。
 そのとき空を裂く音。避難誘導を続けていたアリアが飛んできて、ギリギリのところでスズネを抱き上げ回避する。
 ただし戦斧の勢いに吹き飛ばされて、二人は転げた。
「大丈夫、ですか……」
「すまない、助かった」
「……よかった」
 瞬間、タスクの震えが止まった。
 アークライトの飛行は覚醒した者しかできないという。彼女は今、スズネを助けるために覚醒したのだ。
 避難誘導のために走り回ったというのに、仲間の窮地を助けるため自ら危険に飛び込んだ少女の姿。これに鼓舞されず、何が勇者か。
「あの」
「はい」
「応援を呼んできてください。僕が……」
「わかった。あなたもどうです? 少なくとも、ここよりは安全かと」
「あ、あぁ……」
 奏戯を連れてチョウザは路地を抜けて走っていく。
 タスクは木刀を抜き、オークの前へ。オークはタスクの存在に気付いて唸る。
(来てくれた)
 安堵が涙に変わって、アリアは気付いて涙を流す。
「オーク、僕はタスク・ジム。いずれ勇者になる者。ここで、おまえを倒す!」
 オークが吠える。
 唾液を撒き散らしながら戦斧を振り回し、タスクに迫る。
 身を屈めて横薙ぎを躱し、肘の関節を狙う。捕まえようと伸ばされた手と胴体の隙間を抜けて脇を打ち、目で追おうと振り返ったところで下顎を突く。
 戦斧が振りかぶられ、とっさに身を引く。
 地面を割る一撃を躱すと横から目を潰そうと振り抜いたが、オークの裏拳がタスクを殴り飛ばす。
 水樽にぶつかり、全身ずぶ濡れになって地に伏せる。
 衝撃が全身を走ってまともに立てない。脚に、腕に力が入らない。
 迫りくるオークには、ダメージを感じられない。
 ここまでか、と。振りかぶられる戦斧を見上げた次の瞬間、オークの巨漢が真横から、殴り飛ばされる。
 下顎の牙が砕け、オークは短い悲鳴を上げる。
 見ると、オークに負けない巨躯の筋肉質な大男が立ち尽くしていた。クマの耳を生やし、肩の体毛の色からクマのルネサンスだと思われる。
「さすがルネサンスは速いなぁ」
 遅れて二人、長身のエルフタイプのエリアルと、片目を閉じたカルマが到着する。
 堂々たる姿は、幾つもの戦場を潜り抜けた強さを感じさせる。
 タスクがその姿に見入っていると、上空から光の矢が降り注いできた。見上げると、翼を広げたアークライトが矢を番えている。
「機嫌、悪そう」
「帰って来て休む間もなく駆り出されたからね。僕も疲れた。さっさと終わらせよう」
「待て」
 静謐なまま、やってきた和装の女剣士。
 両腰に刀を携えて、下駄を鳴らして遅れてくる。
「下がれ。私が斬る」
「だってさ。ここは任せて、僕らは救出作業に移るよ」
 エルフがタスクを背負い、ルネサンスは両脇にスズネとアリアを抱える。
 アークライトとカルマ、剣士は立ち上がるオークと対峙する。
「話は聞いたよ。僕らが来るまでご苦労様。あとは任せておけば大丈夫だ。あの二人も、学園で保護したからね」
 エルフがタスクに言い聞かせる。
 だがタスクは彼の言葉よりも、オークと対峙するヒューマンの剣士に見入っていた。
 勝負はまるで一瞬で、タスクもまだ知らない魔法や技能の数々が炸裂し、一分とかからずにオークを鎮圧して見せた。
 刀を収めた女剣士が、タスクの頬を指先で払う。
「ナイスファイト。いや、ナイスプレイ、か? ともかくよく頑張ってくれた。称賛に値する働きだ。学園長には私から、君達の活躍を報告しておく。報酬もある程度貰えるだろう。ともかく今は休め。学園で待っているぞ」
 彼らは垣間見た気がしてならなかった。
 己のなりたい者。なりたい形。憧れを抱いて、後日来る入学式が待ち遠しくなる。
 自分もいつか、彼女達のように――。
 星の瞬く間に起きた短い事件は、こうして幕を閉じる。
 この短くも色濃い戦いを、彼らは決して忘れることはない。



課題評価
課題経験:16
課題報酬:450
星の瞬く間に
執筆:七四六明 GM


《星の瞬く間に》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-04-12 00:08:04
ザコちゃん、オークなんて1回も見た事も戦ったことも食べたこともなしなしのはずなんだけどなー。
それなのになんでか、過去記録の該当者名簿にちらっといるんだもん、おっかしーの。

ま、そのへんはいーとして。
無力な状況上体でオークとどーして戦ったか思い出そうにも、ザコちゃんには記憶が無いんだけどお。
逆に、ザコちゃんならどーやって戦ったかーって考えればいーかんじ?

一般技能ひとつ、ねぇ。
ザコちゃんの出来ることで言ったら、【挑発】か【投擲(小物)】あたりが、時間稼ぎ引きつけにも使えそーじゃん?たぶん。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2019-04-13 01:46:26
勇者・英雄コースのタスク・ジムです!
入学前のロールプレイが出来るというのはここでしょうかっ…!?(どきどき)

早速、装備を初期装備に一新して、職業技能を全部外してきました。
皆さん、よろしくお願いいたします。(ぺこり)
ザコちゃんさん、またご一緒できて嬉しいです。よろしくお願いします!

一般技能は【信用】を選択して、自分は町の人の避難誘導にあたろうと思います。
でも、避難誘導が落ち着いたら、オークの元に戻って引き付けに加わろうとも思います。
ザコちゃんばっかりに、危険な思いをさせられないですものね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2019-04-13 12:34:49
文系みあるゆーしゃ様様もいらっしゃい。
…別にわざわざ外さなくっても、思い出す(プラン)内容に1個しか記入使用してなかったらいーんじゃん?
って思いはするんだけど。…どーなんだろ。外さなきゃ系なのかな。
ってか、初期装備、がどこまで指すのかもなぞなぞだしねぇ。
購買で売ってるものなら全部おけまるちゃんなのか、いわゆる300G販売の武器限定なのか。

入学前思い出し振り返り課題っても、ザコちゃんその場にいなかったし。
オークとの戦いどんなだったかなーって思いだそうにも、そもそもいなかったんだってば、って感じだし。
ってなわけで、きちっとしかっと思い出せるゆーしゃ様は頑張って張り切って思い出しちゃって。

まー、ほら、もしかしたらゆーしゃ様たちの記憶の中に、ザコちゃんが想像するよーな戦い方する生徒がいたかもだし?
そのどこぞの誰かさんにザコちゃんの想像する戦いはお任せしちゃおう。
保証?ないけど。

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 4) 2019-04-13 21:33:16
王族・貴族コース、リバイバルの不束 奏戯だぜー!

いやー、あん時はさー。
リバイバルなりたてだったし?
なんか大騒ぎして逃げ回った記憶しかないんだけどさー。

よくよく考えてみたら俺様ちゃん、リバイバルなんだよ。
物質透過があるじゃん?
逃げなくても透けたら良かったんじゃね?
って今なら俺様ちゃんも思ったんたけどさ。
うん、あれなんだぜ。

わ か げ の い た り。

《ゆうがく2年生》 樫谷・スズネ (No 5) 2019-04-13 22:56:08
勇者・英雄コースの樫谷スズネだ、よろしく頼む

装備は…まぁ、イメージしやすいという意味ではいいんじゃないか?
今と昔じゃどのくらいできることの差があるかを確認するのは悪くないと思うぞ

んん、とはいえあの時は必死すぎてかえって記憶があまり残ってないな…
課題はオークの引き付け、あとは避難だったかな。私はオークの方に行った…と思う
逆上させ過ぎるのも問題だが、気をひくこと自体はそこまで難しくはなかっただろう
…私は多分、大きな声で挑発でもしたんじゃないか。いや本当に記憶が曖昧だけど、私ならそうする
避難する人に意識を向けられたら、危なかったしな

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 6) 2019-04-13 23:30:32
皆さま、わたくしはアリア・カヴァティーナと申しますわ!
わたくしがこの学校に参った理由は、勇者さまを導く役を務めるためですの。たしかあの時も、「ここで人々を導くことができなければ、勇者さまを導くことなんて、できるはずがありませんわ」……なんて思って、避難誘導をしていた記憶がありますわ。

……もっとも、あの事件のせいでいろいろあったせいで、わたくしの入学は皆様よりも遅れて、今日になってしまったのですけれど。
改めて……こうしてあの時の皆様と再びお会いできて、嬉しいですわ!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2019-04-14 06:22:41
奏戯さん、スズネさん、アリアさん、よろしくお願いします(ぺこり)
えーとそして、ザコちゃんさんは、あの場にいらした覚えはないけど、
似たような戦い方をする名も知れぬどなたかがいたのではないか、と…
オッケー了解です♪

皆さん、良い感じに過去を思い出してきましたね。
それでは、不慣れではございますが、皆さんの行動をまとめて見ますね。

1.オーク引き付け役 ザコちゃんさん(に似た人)、スズネさん
2.住民避難誘導 アリアさん、タスク
3.逃げ回り大騒ぎ 奏戯さん

1と3については、学園の近くに引き付けるとか、学園に向かって逃げて
大騒ぎするとかであれば、学園の先輩が察知・救援しやすいのではないでしょうか。
当時は無我夢中でしょうけど、結果的に、「助けて~」と学園の方向に足が向かうのは
自然なことだと思いますし。

2について、アリアさんのモチベーションはとっても面白いですね。
僕は、勇者・英雄コースなので、まず僕で練習をしてみてはいかがでしょうか?
僕は、避難誘導はするけど、囮役のほうも気になって集中できないので、
そのへん、導き甲斐があるかもしれませんね(笑)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2019-04-14 06:27:45
連続書き込みすみません。
もし、上記「1と3は無我夢中だったけど結果的に学園に向かう」でOKな場合の、2.避難誘導の案はこんな感じです。

学園と反対方向に避難を始めます。
学園と反対方向の住民は、そのまま帰宅して施錠するよう案内します。
学園の方向に住む住民を連れて避難開始。
反対方向で一番大きな家に協力依頼して、そこに避難民をかくまいます。
その後、タスクとアリアさんで、避難民のケア、新手敵の警戒にあたります。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2019-04-14 23:49:13
逃げひきつけな方向は学園じゃん?やっぱり。
むしろ街の外まで引っ張ってって、そこで別の魔物と挟み撃ち挟撃されてたら多分こうやって会話してないだろーし。
なにより、しろーとにできることなんて、プロ玄人にぶんなげるくらいだもんねぇ。

あとは逃げる動線ルートもある程度考え検討しとかなきゃだよねぇって。
ほら、大通りなら他の住人とか建物を巻き込まないってメリットありつつ、自分を守るものなしなしで危うげ危険ってデメリット。
逆に細い路地なら、オークは通り通行に苦戦するかもってメリットありつつ、建物とかそこにいる住人への被害懸念なデメリット。

ザコちゃんなら?多分後者選ぶかなぁ。ぶっちゃけ被害気にまでの強い実力も、高尚で気高い意志持った存在でもないし。
近くに自分じゃどーにもならない魔物いるんだから逃げてるでしょ。
保証?ないけど。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2019-04-15 06:23:23
「フロンティア通信」でエピソードの情報が出ましたね!
・装備・技能は外す必要なし(自動的に、初期装備+技能なしで判定)
・時系列は入学前で統一(エピソード発生の日以降の入学時期のバラつきはありうるものとして解釈可)
・時系列がキャラ設定に関わるものはプラン次第
そんなわけで、僕は安心して装備をフル装備に戻そうと思います(笑)

ザコちゃんさん、ありがとうございます。
動線については、僕も路地のほうに賛成です。
無我夢中なら、本能的にそっちを選んで自然だと思いますし。

避難誘導については、一晩考えて、以下の案に変更しようと思います。
1.周りにいる人に、自宅に帰り施錠して外に出ないよう指示する
2.自分の泊まっていた宿に協力を要請し、一時避難所にする。
  「自宅に一人は怖い」「一人の帰り道が怖い」等家に帰らない人を収容
2-A 避難民のケア
2-B 避難所前で見張り オークに備えて+新たに外に出てきた人に避難指示

1はアリアさんと一緒にできればと思います。
2について、僕は2-Bを担当したいので、アリアさんに2-Aをお願いできればと思います。

現時点の提案ですので、ご意見や、他にやりたいこと等あれば教えてください。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-04-15 17:47:18
避難誘導について再考してみました。

家に帰らない人が少なければ、避難所に常駐する必要が少ないかと思うので、
僕が囮役に加わると、囮役の負担が減るかな、と思います。
具体的には五人未満をラインとしてみましたが、ご意見いただけると助かります。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 12) 2019-04-15 23:17:30
タスクさん、わかりましたわ! おっしゃるような方法で、やってみようと思いますの。
でも……2-Aですけれど、この場合は、「避難民のケア」というよりは、「混乱して避難できていない人のケア」のほうが、避難誘導がスムーズにゆくような気がしますの。もしかしたら、タスクさんもそのつもりでいらしたのかもしれませんけれど……。

あと、囮役は、犠牲者が出そうになりましたら、わたくしも頑張りますわ!
少しでも時間稼ぎになればいいですの!

《ゆうがく2年生》 樫谷・スズネ (No 13) 2019-04-15 23:19:28
タスクさんやザコさん、提案助かる
発言が少なく申し訳ない、私も今出ている案で異論はない
ある程度の狭さなら興奮してるのも相まって真っ直ぐ来るだろうよ
…路地を使うなら下手に挑発しすぎない方がいいか?
ある程度気をひく程度で済むなら、私達も逃げることに集中できるし

…そういえばこの夜、だいたいどのくらいの時間帯だったかな
いや、夜ならばそもそも外に出る人間は少なかったのでは…と思ったが
よく考えたら私達も眠れずに起きていたし、人のことは全く言えないな!

>帰らない人
あぁそうか、そもそも家がすぐ近くにない人もいたな
避難者の人達は宿の人に協力してもらえれば、常駐人数は減らせる、ないし常駐しなくていいと思う
学園に応援要請してること、早く来てもらえるように学園側へ誘導していることを伝えておけば
ある程度スムーズに避難もできるんじゃないか…というのはあくまで希望的観測だけどな

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2019-04-16 06:16:21
アリアさん、スズネさん、ありがとうございます!

アリアさん、2-Aはおっしゃるとおりの方向のほうが、より良い感じがしますね!
さすが、導くことに主眼を置いてらっしゃるだけありますね。

スズネさん、僕も常駐に関しては迷っていて、確かに、宿にお任せしてよい部分は多そうですね。
泊り客と同じように相手してもらって、普通に戸締りして警戒してもらえばいいですからね。

その方向で、避難誘導プランを練り直して見ました。

1.周りにいる人に、自宅に帰り施錠して外に出ないよう指示する
2.避難所にしてもらえるよう自分の泊まっていた宿に協力を要請する。
3.混乱して避難できてない人(「自宅に一人は怖い」「一人の帰り道が怖い」等)宿に誘導
4.周囲の避難完了を確認後、囮役を追いかける形で、路地で避難できてない人に避難指示する
4-A 1と同じ行動
4-B 3と同じ行動
5.周囲の避難完了を確認後、囮役に加わる

囮役を追いかけるとなると、危険は増しますが…
アリアさん、ついてきていただけますか?
入学前の未熟な、勇者以前の僕には、導きが必要ですので(ぺこり)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2019-04-16 07:59:52
補足です。

2と3が分担できると思うので、僕は2に集中できたら助かります。
4のAは広範囲に指示を飛ばし、Bは個別にケアするイメージですので、
アリアさんはBの方に向いているのではと思いますので、検討いただけたら嬉しいです。
5は僕は囮役に加わりますが、アリアさんはフリーに動いていただいていいと想います。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 16) 2019-04-16 23:12:33
どうやらさっそくタスクさんのお力になれたようで、嬉しいですわ! ええもちろん、避難誘導の際にも、喜んでお力添えいたします!

では……わたくしは、3(&4-B)を中心に、タスクさんの指示に従うよう、お願いして回りますわ!
あまり、タスクさんを導く形にはなっていないかもしれませんけれど……。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2019-04-17 01:08:45
アリアさん、ありがとうございます!
1については二人でやるイメージなので、アリアさんにも一緒にお願いできたらと思います。
とにかくパニックを収めてその場にいる人を出来るだけ早く減らす、初動でありスピードが大事だと思うので。
1が落ち着いたら、2と3を手分けして行うイメージですね。

4については、実は、早速「導くもの」としての出番があると思うんです。
僕、今から思い起こせば、こんな風に冷静に話せますが、
(訳 掲示板では作戦を書いていますが、キャラクターの心情としては…)
当時は、早く囮役に加わりたい一心で、路地に踏み込んだと思うんです。
囮役の二人が心配だったし、正直、功を焦る気持ちが無かったともいえません。

だから、路地にも逃げ遅れの危険があるなんて、(キャラクターは)思い至らないと思います。
そこで、アリアさんの導きでそこに思い至り、結果的に4の行動を取る、
という流れが自然じゃないかな、と思うので、ご検討いただけないでしょうか。

(自分のプランでは、アリアさんの導きで4を行うよう書くつもりで、これだけでもGM様に伝わるだろうとは思いますが、
もし、字数に余裕があれば、導く描写を検討して頂けると大変嬉しいです。)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2019-04-17 02:23:38
プランを書いて見ました!
下書きプランはもう書いていたのですが、おかげさまで
これ以上ないくらいブラッシュアップして、もはやまったく別物に仕上がりましたよ~(笑)

今後、何かあれば可能な限り修正していきますが、
出発までに時間が取れなくて修正できない場合も考えられます。
その際は申し訳ありません。

18日の0時出発ということは、本日いっぱいが期限となりますので、
プランの出し忘れには要注意!でお願い致します。(ぺこり)

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 19) 2019-04-17 06:57:45
ザコちゃん個人的に認識思うのはぁ。
ある程度若干、誰とかじゃなくって、学園方向にオークが向かってるぞーって知らせ続けるだけでも、
逆に言えば、学園と反対方向の場所に余裕は確保出来んじゃん?みたいな。
むしろそんな声聞こえたら、逆方向に逃げ脱兎るだろーし。
無理して避難場所まで連れてき連行な余裕なかったりしたら、それだけでもって感じで。
死滅願望の存在?知らない。

今夜には振り返りも締切だかんねぇ。
思い出したこととかなんとか、書き忘れないよーに、ねぇ?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2019-04-17 08:29:55
ザコちゃんさん、ありがとうございます!
「オーク発生!学園方面に進行中!」と叫び続ける描写を追加しました。
アリアさんも、字数に余裕があれば、いれてみていただけると、より効果的かと思います。

他に、自分でも記載漏れ(一般技能の使用)があったので、
ちょうどよかったです。
完璧だ!と思っても、一晩寝て見直すと穴だらけ、というあるあるですね(笑)

《ゆうがく2年生》 不束・奏戯 (No 21) 2019-04-17 17:10:07
あー、多分冷静にはなれてなかったけど
叫びまくって敵がここアピールとめっちゃ注目は浴びるくらいの事はしてたかも!
そして多分なにも無いところを意識して走ったら路地ってた。
俺様びっくり!

まぁ、あれだよなー。
リバイバルな事を途中で思い出したから死にはしないんだけどな!
透ければいいから!

【PLより】
色々考えた結果、こんな感じのプランになりますたのでご報告までに。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 22) 2019-04-17 21:00:22
わかりましたわタスクさま!
こんな感じのプランになれば、いかがでしょうか……?

『パニックでタスクさまの誘導が聞こえてない方に、ひとりひとり声をかけて安心させて、安全な方向へ案内いたしますわ!
「慌てずとも、大丈夫ですわ!
ほら、勇者さまがいらっしゃいますもの…家に閉じこもっていれば大丈夫ですわ!
できれば、近くの方を連れて!」
逃げる先がない方へは、一緒に避難誘導するタスクさまの指示に従うよう促しますの!』

あとは……逃げ遅れた方を発見したらタスクさまを呼ぶ内容を入れておりますの。これでいかがでしょう!

《ゆうがく2年生》 樫谷・スズネ (No 23) 2019-04-17 23:34:57
私もプランを提出してきたぞ!
基本的にはオーク相手に声で挑発、やってきたところを路地裏へ誘導という流れだな
意識が向きそうな時は軽く攻撃も試みる予定だ
ダメージは無くとも気を引くぐらいは…出来たらいいな、うん
それでは、みんなよろしく頼む