とある実験によって世界と世界の境界を超えてしまった人物。その際法則の差故か身体に異変が生じ、性別不詳のローレライとなった。これはこの世界において二年前のことである。
　現在の目的は真に普遍的な法則を見つけ出すことであり、その通らなければならない過程としてこの魔法や精霊の解明を位置付けている。
　具体的な活動としては博物誌の作成が挙げられる。現在鋭意作成中であり、できれば既存の人が多いプロジェクトに属したいと望んでいる。
　本人は好奇心旺盛、趣味は研究、好物は甘露。姿は中性的なものを取ることが多い。

　元の世界で知り合いの研究者に頼み込んで見学させてもらった時空グラフ論の実証案として提案された新時空生成実験における理論的不備によって新時空は予想に反して数瞬も維持されてしまった。このため真空は時間分だけ拡大し、彼と彼の故郷の一部を飲み込み。彼は故郷と共に物的要素をばらばらの方向に叩きつけられた様にして消滅した……はずであった。
　偶然にもその消滅具合は致命的でなかった。頑強性の高い殻に入った意識だけはどうにか新時空に適応できた為生き延びることができたのである。その後は新時空消滅の慣性に従って吸い込まれるようにこの世界へと到達した。
　到達後は身体の著しい変化を含めた数々の驚異を目の当たりにしてこの世界に根差した知識を得る必要があると認識し、学園の門戸を叩いた。

「教えてください！これどうなっているのですか！？解体してもいいですよね！！」