「なんともまぁ平和だ、暇だ。そして暇だ。...ふむ、貴殿よ付き合え。何、トレーニングだ」
「強者と戦うと心が踊...なんだ貴殿。え...ダメ、なのか?どうしても?」
「アハハッ♪いいねぇ、イイヨこレ♪あァヤハリ壊スコトわダノしイ♪俺ヨギつよいボノヲタ尾ス野ハ心治イい♪」
自分を救ってくれたのが学園に所属する物であった。ドコの誰かはわからないが、自分の感情が抑制された。あいにく全て戻ったわけでは無いが、今は普通に生活できるレベルまで安定はしている。...稀に暴走するが。
だが、それでもどこか冷静なのか。自分を鍛えるための努力は惜しまず、魔術の本を読み漁る地道な事から筋トレという体を鍛えること。はたまた武器を振るい武術を極め、実際に魔術を唱え演習の日々を過ごしている。学園通いの生活も悪くなく、大事な短剣は常に肌身離さず持っていた。 それはより強くなるためと言う衝動に狩られた者であり、より破壊活動するという暴走の表れでもある。日常生活を通してどこで破壊活動をすればより良く破壊活動出来るかという思考も混じっている。
理由がなければ無害で暴れる所かショゲたりふて腐れる。しかし、理由さえ破壊活動してい訳さえ出来れば彼女は全身全霊でそれを行うだろう。 と、言ってもまだ弱いのである程度安心していいかもしれない。あの頃と違い肉体改造による恩恵はかなり減り、暴走して無差別に攻撃することは多分無い。...多分。
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元々はちょっと栄えた街にすんでいた武闘家である。その街の中では優秀な武闘家で近接戦闘を得意とする冒険家であった。親から貰ったら御守り代わりの短剣を常に装備している。街の中で少しずつ名が売れ始めた頃事件が起きた。ある組織に誘拐監禁され肉体改造の魔術の実験台にされる。
様々な魔法による肉体改造を何度も何度も行った結果、肌が焦げて硬くなり、ところどころひび割れている。感情も不安定になり性格も凶暴化して思考も改造された。暴走する事もあり、運がいいのか悪いのか、暴走した結果自分をさらった組織を壊滅し滅ぼすことが出来た。
しかし、改造に改造を重ねられたため男女どちらなのかさえ忘れ、過去の記憶も曖昧。破壊活動と優先する言う洗脳も組織の人間に刻み込まれ、感情の暴力、そしてそれによる破壊活動の衝動に常に駆られていた。ただ、あの短剣はひもを付けて首にぶら下げている。なんとなくしか覚えてないが自分にはとても大切な者であると理解していた。
ただあるとき自分を救ってくれた者が現れたが、実力が不足していたのか、あるいは長年染みついた洗脳やほぼ全身に渡り肉体改造を施された肉体であった為か完全に直すことは出来ていない。 そんな歪で不安定な形で今は生きている。
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