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【新歓】アライブ・ライブラリー・カフェ


ストーリー Story

●新たにご入学された皆様へ
「新しく入学された方ですか?」
 そこに居たのは偶然だったのか。必然だったのか。
 歓迎祭『マジック・オブ・ディライト』に盛り上がる第一校舎の廊下を歩いていると突然声をかけられた。
 見れば線の細い、というか薄い青年が立っている。眼鏡奥のツリ目がキラリと輝いていた。
「良かったらどうぞ!」
 そう言って押しつけ、もとい手渡されたチラシには『大図書館(ワイズ・クレバー)ガイドティーパーティー』の文字。
 どうやら大図書館に併設されたカフェの一つで、ガイドツアーを兼ねた懇談会が開かれるようだ。

 ――あなたも物語の登場人物になれる!?
 いつもとは違う自分で大図書館を楽しみませんか。
 物語にちなんだカフェメニューでおもてなしいたします。
 本好きな先輩や元気な本とお話しできるチャンス!
 ご希望の方には先輩が大図書館内のガイドを行います……。

 元気な本とは一体?

●進級された皆様へ
 重いチョコレート色の本棚迷宮を抜けると景色は一転、青々とした空と芝生を望む開いた空間へと出る。
 噴水の如く茂った鉢植えやゆっくりと動く無人のハシゴやランタン。
 大きな切り株のテーブルと大小様々なキノコの椅子が並ぶ風景は、図書館の中というよりも森の中を思わせた。
 ふわふわとテーブルの間を蝶のように本が飛んでいるのはさすが魔法学園とも呼ぶべきか。
 ここは大図書館に併設されたカフェの一つ『ブックマーク・リーフ』。
 珈琲や薬茶、スパイシーな香辛料や甘いフルーツの香りが混ざり合った独特の空気の中で読書をする生徒もいれば、外のオープンテラスで昼食やアフタヌーンティーを取りながらお喋りを楽しむ教師陣の姿も見える。
 手にしたチラシをもう一度見る。
『歓迎祭初日・午前中限定イベント。大図書館ガイドツアー&ティーパーティーお手伝い募集のお知らせ』
「こっちですよー!」
 窓の向こうのテラス席で誰かが手を振っている。

「今回、こちらのカフェと協力して仮装イベントを開くことになりました。コンセプトは『物語の中』。しかし魔法の鏡を借りたはいいものの人手も時間もアイディアも足りず……そこで皆さんのお力を借りようと声をかけた次第です!」
 『魔法の鏡』。
 ある道具師から借りたその不思議な鏡は、ある時刻まで自身の見た目を好きに変化させるという。
 洋服、種族、はたまた性別まで変えられるが、声や実体は変えられないということだ。
 そう話を切り出したのは図書委員と書かれた腕章をつけたリバイバルの青年【オズマー・クレイトン】。筆跡マニアであり直筆の手紙で釣ればそこそこの無理は聞いてくれる先輩だ。
「ガイドツアーは後輩と一緒に大図書館を楽しくお散歩して頂く形ですね。何かあってもこちらの経験豊富な先輩たちがフォローしてくれます」
 そう言って傍にある大きな袋から取り出されたのは緑、青、赤、金髪の四人の生徒。全員がフェアリータイプのエリアルであり、焦げている。返事はない。気絶しているようだ。
「次にカフェですが、紅茶、サンドイッチ、スコーン以外のメニューは決まっていません。なので皆さんで提供するメニューや飲み物を考えてみませんか? そうそう、このカフェは『魔導書とふれあえる』を売りにしていますから、そういったイメージの品であればとても嬉しいです。配膳には神殿書庫から来た魔導書の皆さんも協力してくれるそうで」
『よしなに頼む』
 周囲を漂っていた本がフワフワと集まり、頭を下げるように上下に動いた。

 募集職種は三つ。
 大図書館内で本の話をしながらガイドツアーを行うツアーコンダクター。
 カフェメニューを考え調理を行うキッチンスタッフ。
 そして本の登場人物に扮装し配膳をするホールスタッフ。

 魔法の鏡で仮装して作業に当たってもらいたいが、無理にとは言わない。
 他にも大図書館を楽しんでもらえる良い案があれば積極的にやって欲しいそうだ。
「一、二時間ほど手伝ってもらったら、あとはカフェで好きに過ごしてください。お昼の12時になったら魔法の鏡の効果がきれますので、そこはご注意を。それでは一緒に目指しましょうね死人ゼロ!」


エピソード情報 Infomation
タイプ マルチ 相談期間 7日 出発日 2020-05-06

難易度 とても簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2020-05-16

登場人物 15/16 Characters
《商人の才覚》マリウス・ザ・シーフ
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
「マリウス・ザ・シーフ……『怪盗マリウス』だ」 「固すぎるビンの蓋、どこからでも開けられるはずの袋、開かずの金庫……そして、誰かに奪われた何が何でも取り戻したい宝物……」 「そういったものがあるならば、私のところに来たまえ。無論、相応の報酬はいただくがね」 本名不明。年齢不明。性別不明。国籍不明。 依頼を受けてターゲットを盗み出す、謎だらけの怪盗。 (性別に関しては、男物の服をよく着ているため、男性と仮定して扱われることが多い) 両利きで、魔法陣の位置は両手の甲。 カルマらしい球体関節の身体に、魔術的なものと思しき紋様が刻まれている。 どちらも露出の低い服で隠しており、一見してヒューマンと見分けがつきづらい。 話し方は紳士的で気障な口調、無機質で機械的な口調、フランクな若者口調の3つを、恐らくは気分によって使い分けている。 特技は鍵開け。好物はプリンアラモード。 【怪盗6ヶ条】 マリウスが己に課している、怪盗たるための6つの鉄則。 一、己の仕事に誇りと自信を持つべし 一、美意識は高く保つべし 一、日々、鍛錬に励むべし 一、道具は丁寧に扱うべし 一、暴力・破壊は極力慎むべし 一、一度定めたターゲットは必ず盗み出すべし
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》シェイミル・ウッズ
 エリアル Lv10 / 芸能・芸術 Rank 1
「うちは、シェイミル・ウッズ。村の外は初めて来たから教えて欲しいんだよ」 「縫い物なら任せてね」 「一緒に音楽はどう??」 【容姿】 体型→やや小さい 髪 →若緑/やや癖毛/腰までの長さ 瞳 →深緑/ぱっちり 服装→ノースリーブワンピース、グラディエーターサンダル、ゼラニウムの花飾り 【趣味】 歌、演奏、裁縫、お絵描き 【性格】 楽しいこと好き、世間知らず
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《新入生》レナード・アドクリス
 ドラゴニア Lv12 / 武神・無双 Rank 1
「オレはレナード、よろしくな!」 「このアンクレットは特別らしーんだけど、オレにはよくわかんねーよ」 血の繋がらない兄弟たちと共に育ったドラゴニアの少年 冒険家の両親から託された謎のアンクレットを手に、彼は学園へ 容姿 ・青みがかった銀髪、活発な光を灯す藍色の瞳 ・左目の下に小さく三角のフェイスペイント ・角は黒、翼は銀色 ・右足に水晶のアンクレットをつけている 性格 ・真っ直ぐで前向き、熱くなりやすいのが長点で欠点 ・幼い頃から様々な種族の人に囲まれて育っており、人懐っこい ・おいしいご飯を食べるのが好き、仲間たちと食べるのはもっと好き ・強くなりたい。自分に課せられた使命の為に、兄弟の為に 好きなもの おいしいごはん、皆で雑魚寝 苦手なもの 苦い薬、長時間のお説教
《野性のオオカミ》ヘルムート・アーヴィング
 ルネサンス Lv8 / 魔王・覇王 Rank 1
「自分はヘルムート・アーヴィング。誇り高きロイニデッド出身、種族は狼のルネサンスだ。優れた軍人になるべく、この学園へと入学する事となった。諸君らと良い学友になれることを願っている。」                               ―――――――― 【性格】 軍人を目指すだけあって、堅さがある口調だが社交的に見えるよう、人前では口角を意識して上げて笑みを作っている。 己に厳しく、そして他人と一定の距離を置く様にしている。 ポーカーフェイス、冷静で居るよう意識してるが、狼なので尻尾に意識せず感情が現れてしまう。 『優れた軍人であるべき』アーヴィング家の血を引きながら、放蕩な1期生のプラムに嫌悪感をあらわにするが、半年経った現在、態度は軟化してきている。 根が善人の為、厄介事に巻き込まれがち。 【口調】 一人称:自分、僕(感情が高ぶると俺) 二人称:君、諸君、(男女共に)名前+君 「本日の授業の仲間は…諸君らか。勉学ばかりで実戦経験が乏しい自分だが、どうかよろしく頼む。」 「課題を一緒に乗り越えてきた仲間は、一生の宝だ。特に先日のマラソン大会は、少し自分に自信を持てたよ。」 「プラム…貴様さては何も考えてないな????」 【好き】 長姉 家族 酸味 【嫌い】 プラム・アーヴィング 自堕落な人間 侮られる事 傷の舐め合い
《新入生》ギムレット・フォレノワール
 ローレライ Lv3 / 賢者・導師 Rank 1
ギムレットにはまだ早い、ってネ。 私ン名前はギムレット。 「ギムレット・フォレノワール」。 …ンまあこりゃコードネーム?偽名?みたいなものサ そうだネ、何を話すべきか… おじさんの名前の話でもするかい?しようか! おじさんの名前はねーぇ? ギムレット、っていうお酒(カクテル)と、 フォレ・ノワールっていうお菓子の名前から付けたんだ。 これでも料理全般、得意でね。 和食洋食、中華もご随意に! 勿論!お菓子からカクテルもOKだよ? …あ、いや、ここから先は主人が書いてくれるそうだ。 助かるネ!っつーわけで、どうぞよろしく! ーー 身長:184cm 体重:人並みより軽い 声 :いる世界によって可変とは本人談 ▼【外観】 メガネをかけた30代前くらい(想定)のひょろいおっさん。 赤みのピンク髪で長髪。基本結っている 目は「垂れ目」の「反転目」。目の色は鮮やかな緑。 無精ひげは生やしてない。 制服は冬でも基本夏服(+コートとマント)。 怒られんのかお前。 ▼【性格】 主人のいう事には従順で忠実。少々マゾヒズムの気がある。 しかしそれ以外での接近戦や面倒ごとが嫌い。 …少しおだてると気をよくするので扱いは楽。 良くも悪くもマイペースで趣味人。 主人とその身内以外の話はあまり聞かない。 やはり主人(背後)に似たか… 実は割と酒豪で割とバイ。 ▼【口調】 一人称:私、あたくし /ボク 特殊二人称: 「(見た目がロリ~10代女性の人に)お嬢ちゃん、 ~のお嬢ちゃん」 「(〃がショタ~10代男性の人に)お坊ちゃん、 ~のお坊ちゃん」 キレると主人とこの方言が出たりでなかったり。(小倉弁)
《新入生》オリヴィア・レヴィ
 エリアル Lv5 / 芸能・芸術 Rank 1
学園中を踊りながら骨組みのみのヴァイオリンを奏でながら踊る少女は オリヴィアと名乗った。 踊ることや楽しいことが好きで 学園の広場ではヴァイオリンを弾きながら踊る姿が見られる事だろう。 ※※※ただし声楽に関しては音痴である。※※※ そんなことより、オリヴィアの歌が聞きたい。
《新入生》マルガレーテ・トラマリア
 ヒューマン Lv12 / 王様・貴族 Rank 1
「仮面が気になりまして?言わずとも分かりますわ、特注品ですもの!」 仮面をつけたヒューマンの少女 素顔に刻まれし呪いに臆せず、今日も不敵に微笑む 容姿 ・黒色のウェーブボブ、白色の瞳。頭にはリボンの飾りがついたカチューシャをつけている ・目元を覆うベネチアンマスクが特徴的、頼まれれば普通に取る ・仮面の下にはヒビのような痣が両目の周囲に広がっている 性格 ・感情豊かで負けず嫌い、何事にも基本は真面目に取り組む ・普段は優雅な振る舞いを心がけているが、余裕がなくなると感情的になりやすい。そこは欠点として自分でも自覚している。 ・呪い道具への関心が強く、よく図書館で本を探すことも ・可愛いもの、綺麗なものが好き。それを身につけた綺麗で可愛い人を見るのはもっと好き。 ・顔の痣はそこまで悲観的に捉えてはおらず、頼まれれば普通に見せる ・「いちいち腫れ物に触る様に、声をかけられるのも面倒です」とは本人談 好きなもの 紅茶、りんご、童話の本、可愛いものや人 苦手なもの 薬、暑さ、暗くて狭いところ 愛称:マギー 二人称:貴方、〜様、仲が深まれば呼び捨て。敵対者にはお前 三人称:あの方
《新入生》ヘンリー・クラウン
 ドラゴニア Lv3 / 村人・従者 Rank 1
「俺か?俺はヘンリー・クラウン。見た目に反して一応どらごにあ?という種族だ。よく分からないがな」 異世界で有名なパティシエをしていたらしく、幸せに暮らしていたという。 だが、何かの拍子で階段から落下。 その直後に異世界、この世界に飛ばされたという。 王様のシェフやそういう形でならないかと言われていたが断っていた矢先のことだったため、最初は混乱していたらしい。 そして、湖に映った姿を見て驚愕した。 ある小さな街に辺境伯がおり、そこで数ヶ月喫茶店を開いてた。 その噂を聞きつけた一人の貴族がやってきて、味に大変満足したらしく、1年間、貴族様のお抱えシェフとして活躍していた。 だが、貴族に話が持ちかけられ、学園に入ることにした。 ただ、学園に入るには理由がいるので、貴族に迷惑かけないため、安定した生活をするという理由で入ったようだ。 だが、本当の理由ではない。 名前は「ヘンリー・クラウン」 現年齢:24歳 転移前:44歳 現種族:ドラゴニア 元種族:この世界で言うルネサンス 見た目:赤い羽と尻尾があり、角はおでこに鬼のようなものがあり、鱗などがいろんな箇所にある。     美形 補足:前世界では子持ちのパパ    以前から料理やらお菓子作りなどが得意    家事は得意だが、ルーズ    基本クールだが、好きなものは好きと決意が固い 「貴族さまに恩を返す為に俺はなんでもするさ…。なんでも、な。貴族さまに悪意を向けるようなことは俺が許さない」
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《新入生》乃皇女・睡
 ルネサンス Lv3 / 芸能・芸術 Rank 1
眠るの大好きナマケモノ系羊姿のルネサンス乃皇女・睡(のみこ・ねむり) ナマケモノのように、はっと目を離せばすぐに眠り込んでいる男の娘 睡が名字で乃皇女が名前 手品や絵画を嗜み、それらを駆使しながら戦う、アーティスト系狂戦士 常に眠たい系男の娘だけど、狂戦士 オンとオフの落差が激しいだけ 音楽や文学には疎く、どれを見ても「……いいものなんだね……」と済ませてしまう 天才肌で、アートも全て感覚で行っているため、教える能力は壊滅的にない 「……どーんってやって……ばーんって……やれば……しゃららんって……できると思う……んだよ……」 のんびりおっとりとした気性は口調にも表れており、一句一句の間に「……」が入るレベルでのんびりさん 常に目を閉じているため、起きているのか眠ってるのか、その境目が分からない 目を閉じたまま行動することもあるため、眠りながら行動できるのだと勘違いされがち 狂戦士モード以外で開眼しているのを見るのは稀、非常にレア 気が付いたら学園の門前にいた どうしてここに来たのか、どこからここに来たのか、重要な記憶のピースが欠けている 残っているのはアートの腕と、朧げな過去の記憶だけ 「……なんとでも……なる……よー……」 本人はあまり気にしてない 口癖は 「種も……仕掛けも…….ないん……だよ……」

解説 Explan

 ようこそ! 
 此方は歓迎祭『マジック・オブ・ディライト』初日、大図書館午前中の一幕です。
 大図書館内に併設するカフェの一つを借りて仮装ガイドツアー&ティーパーティーを行います。
 いわゆるメイド喫茶やねこカフェの魔導書バージョン。
 物語の登場人物や別の種族の姿、色んな服装になれますが、魔法はお昼の12時できれてしまいます。

 『一期生』と『二期生』で選択肢が異なります。
 自分の学年、行き先の番号、なりたい格好を忘れずにお書きください。
 一緒に交流したい方がいる場合、相手のお名前や呼び方を忘れずにお書きください(こちらは一期生、二期生間を問いません)

〜二期生(新入生)〜
・大図書館へ行き、楽しく過ごしましょう!

【1】ガイドツアーに参加する
 大図書館の中を散策できます。
 他の方のご迷惑にならないよう戦闘行為はお控え下さい。

【2】飲食を楽しむ
 屋内席とガーデンテーブル席の二種類があります。
 カフェの雰囲気を楽しみたい方にオススメ。
 
【3】魔導書と戯れる
 ふわふわとその辺りを漂っている魔導書です。
 お喋りや、ちょっとした魔法を見せてもらえます。

【4】その他/お任せコース
 他にやりたいことがありましたら此方の番号をお選び下さい。全部お任せという猛者も此方へどうぞ。

~一期生(在校生)~
・仮装してカフェやガイドツアーのお手伝いをしましょう!

【1】ツアーコンダクターでがんばる
 後輩をつれて大図書館の中を散歩するメンバーです。
 
【2】ホールスタッフでがんばる
 店内をコーディネイトし、当日は物語の登場人物の服を着て配膳するメンバーです。

【3】キッチンスタッフをがんばる
 カフェで提供するメニューを考え、当日は調理を行うメンバーです。

【4】その他・こういうのはどう?
 大図書館カフェのスタッフとしてやってみたい事があれば、こちらをお選びください。

【5】お客さんとしてくつろぐ
 ブックカフェのお客さんとして楽しむ事ができます。
 ゆっくりと過ごしたい方にオススメ。


作者コメント Comment
 こんにちは、駒米たもと申します。
 お祭りだー! 新入生歓迎だー!
 二期生は存分に全力でのんびりしていってくださいね!!
 シャイな方のための完全お任せコースも設置しております。
 プレイングが思いつかない。そんな時は4番を選んで好きな本や好きな物を書いて下さい。

 今までの課題結果から発生しました此方のイベント。
 一期生が積み重ねてきた努力のおかげです。ありがとうございます!
 なお名前は出てきませんが、保健室で世話になった人や肝試しで交流のあった名も知らぬ生徒たちが全員助力として使う事ができます。


個人成績表 Report
マリウス・ザ・シーフ 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
アドリブ絡み歓迎
一期生の名前を呼ぶ際は「◯◯先輩」と呼ぶが、「キミ」と呼んだりタメ口を使うのは同じ
【2】に参加
推理小説に出てくる憧れの大怪盗に扮し
貴重そうな書物や美術品を堪能しつつ食事

コーヒーとプリンアラモードがあるといいが、無ければお茶でも

先輩や他の生徒たちが面白そうなことを始めたらそっちを鑑賞

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:37 = 24全体 + 13個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
1期生【3】

カフェの調理をお手伝いしますわ。メニューとしては先ずミルクレープを作り、その層を本のページにみたてますわ。本の形に切った物に、表紙、裏表紙、背表紙としてココアを使って作ったチョコスポンジを薄く切ってはりつけ、薄いホワイトチョコの板を乗せそこにチョコペンで表題を書き本型ケーキの完成ですわ

シェイミル・ウッズ 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
二期生【3】
①参加理由
学園で迷子になったら大図書館についていたんだよ。
そしたら、楽しそうなことをしていたから入ることにしたんだ。

②行動
ふらふらーっと中を歩いて裁縫や音楽の本を見て回るんだ。
村では見たことないものがいっぱいで楽しいよ!
魔導書もあるみたい!折角だから音楽関係の魔法を見せてほしいな!

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【4】
ひとりで個人的な調べものをしてみるわ
大図書館って言うくらいだし、いろんな本がありそうね

調べたいのは……私が生まれた国の行く末
城が落ちて、敗国の女がどうなったか……多分、歴史の例に漏れずでしょうけど

でも、私を助けてくれた人達がどうなったか
そのせいで不幸になってたら、申し訳ないわ

それを知りたいの

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【二期生、1】
ツアー中、先輩方に図書館の使い方などを教えてもらい、その後一冊借りて黙々と読んでいく
読んでいる本は「植物学」、特に「花」を好んで読む。たまに今後のため「魔物学」も読むことがある
なにか興味深いことがあれば先ほど教えてもらったことも含めて手帳に書き込んでいく
もちろん、読み終わった書物は返す

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【2】/一期生
接客使用技能:【人心掌握学/心理学/会話術/演技】

よく来たな新入生共。
ほら、これがメニューだ。
…ん?あぁ、この恰好の元ネタを知っているのか。
俺の素顔?おっと、取る気はないぜ。
そんなに気になるなら、後で俺の部屋にでも来るか?クク…

ま、なんにせよメニューはしっかり頼んでいけよ。

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:67 = 24全体 + 43個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
【事前調査】【設計】大図書館の構造把握
魅力的な書架や施設を効率よく回りカフェに着くコースを設定
レーネさんと調べもの講座を企画
コース上最適な場所時機を打ち合わせ

【料理】グラヌーゼ麦を薄く伸ばした栞型クッキー制作

当日は魔王勇者戦役の作品群の中でも特に人気の高い登場人物
大賢者セージ様に扮し張り切ってご案内

レナード・アドクリス 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
図書館って、本がいっぱいある施設なんだろ?
すげぇ楽しみ!

【1】二期生としてガイドツアーに参加

先輩から図書館内でのマナーを聞いておく
ふんふん、大きな声は出しちゃいけないんだな。
わかった!(小声)

先輩達の講義もしっかり聞いて
予習が大事なんだな
ばーちゃんも「敵を知り己を知ればなんとやら」って言ってた!

ヘルムート・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ロイニデッドの大図書館で飲食なぞしたら、懲戒ものだが…ここの学園は随分緩い。
魔導書も…気さくなんだな。これも土地柄というやつか?

二期生/【1】
離れた土地の蔵書はやはり気になる。
魔導書も気になるが、この土地の知識が欲しい。
諸先輩の知識も同時に得られないだろうか。
後は、戦術に関する本があればいいのだが。

ギムレット・フォレノワール 個人成績:

獲得経験:24 = 24全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:300
獲得努力:50
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---

オリヴィア・レヴィ 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【4】その他/お任せコースにて、

カフェでみんな楽しくお話ししている横で
可能であればヴァイオリンで楽器演奏していたいです。

『純白笑顔』を使って他の学生たちを巻き込んで
歌とヴァイオリンのワンマンショー開けたらいいなぁ。
お父さんが喜んでくれたからみんなも楽しんでほしいなぁ。

マルガレーテ・トラマリア 個人成績:

獲得経験:37 = 24全体 + 13個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
ワタクシの国にも書庫はございましたが、こちらはこちらで大きいですのね…

【3】魔導書とお話
おしゃべりする本は初めてですの!
まずはご挨拶ですわね、ご機嫌よう
この学園には、皆様のような魔導書がたくさん?
普通の書物とどう違うのかしら、よければ教えていただけませんか?
話に花が咲けば魔法のお披露目をお願い

ヘンリー・クラウン 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
選択【2】飲食を楽しむ

適当な席に着き前の仕事でのこともあり色々とチェックする
所謂職業病でもある
賑わっているかなど店員の仕事ぶりを拝見

食事を適当に選んで食べながら自分だったらと考える

デザートだけは目を光らせながら、味見、改善点なども探す
勿論、これは楽しんでるからできる

飲み物も頼んで味を確認したりする

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:37 = 24全体 + 13個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
一期生の【1】をします。

ただ、ツアーコンダクターそのものではなく、
予習・復習として今までの課題の関連事項などをしらべていて、
ツアーの方が来ましたら、「しらべごとをしてるひと」の実例として
図書の利用法を具体的に説明します。

予備知識の重要性

図書分類の有用性

多様な文献調査の必要性

元に戻す責任

などですね。

乃皇女・睡 個人成績:

獲得経験:29 = 24全体 + 5個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【選択肢:一期生の5】
お客さんとして過ごしてみるよ
とは言っても大半の時間を寝ているだけかな
「ここ……は……ほどよく音があって……静かで……寝やすい……ね……」
ひつじがいっぴ……ぐぅ

【人物】
いわゆる男の娘です
常に眠っている系男の娘
文節の間にしつこいくらいに「……」が入る

アドリブ、絡み大歓迎

リザルト Result

●Music Live Library!
 【シェイミル・ウッズ】はワクワク、知らない廊下を歩いていました。
 世間ではそれを迷子と呼ぶのですが、なにせ憧れの魔法学園はシェイミルが歩くたびに違う景色を見せてくれるので、ついつい楽しくなってしまうのです。
 今日は新入生歓迎祭初日ということもあって一層賑やか。楽しそうな集団につられ、大きな扉の奥をのぞいてみると――。
「すごーい!!」
 はちみつ色の光に照らされた沢山の本がシェイミルを迎えました。
「これ、全部本?」
 初めて訪れた大図書館に大興奮。誘われるように中へ、中へと入ります。
「わぁ~! みんなが小さく見える!」
 本棚より高い振り子時計に金文字を天井に綴る羽根ペン。
「なんで動いてるのかなぁ?」
 あっちへ、こっちへ。自由に、愉快に歩きます。
「村では見たことないものがいっぱい!」
『驚きましたか?』
「とっても! ……え?」
 シェイミルは声をかけてきた相手を見つめました。
 ぷかぷか。本が浮いています。
「え、えー!? 本が宙に浮かんでしゃべってる!?」
『本ではありません、魔導書です』
 そう言って、楽しそうに魔導書は回転しました。
『探している本があればご案内しますよ』
「あのね、刺繍や音楽関係の本を探してるんだ」
『ほう、音楽……』
 本が考えごとをするように動きを止めたので、シェイミルは首を傾げました。
『いまカフェの近くで演奏をしていますが、良ければ聞きに行ってみますか』
 シェイミルは大きく頷きました。

 大図書館を飾るのは本だけではありません。
 大鴉の装飾がついた琥珀の書物机、美しい女性の絵画。
 それに宝石色の傘を持つランプといった調度品もまた、大図書館の一部です。
「そう睨まなくても、盗ったりしないさ」
 性別不明の麗人が唯一見える口元で告げると、尾行していた本達はたちまち本棚の裏へ隠れてしまいました。
 尻尾の長い燕尾服に目元を隠す黒いシルクハット。
 絵本から飛び出してきた大怪盗を本達は警戒しているようでした。
「もっとも、延滞されている本を取り戻してくれとキミたちが依頼してくれたら別だがね」
 悪戯っぽく告げる怪盗に一冊の魔導書が近づきます。
『随分熱心に見ているようだが楽しいかね?』
 挑戦的にも聞こえる問いかけを、怪盗は大らかに笑って肯定しました。
「楽しいとも。カルマは芸術や文化に無頓着な者が多いというが、どうやら私は例外のようだ。私という個体の特性なのか、はたまた職業柄かな」
『どちらにせよ我々には好ましい特性だ。よければ名を教えてくれないか』
 あいさつ代わりにマントを広げ、指先でシルクハットのつばを上げます。
「私の名前は【マリウス・ザ・シーフ】……『怪盗マリウス』だ」
『正に名は体を表すだな』
「それにかけて仮装したことは否定しないよ。おや?」
 遠くから、美しいヴァイオリンに混じって調子っぱずれの歌声が聞こえます。
「どうかしたかね」
「どうやら楽しそうなことが始まったようだ」

「あれ? 何だろう」
 本の形をしたクレープケーキと栞のクッキーを食べ終わった【オリヴィア・レヴィ】は青い宝石のような瞳でそこを見つけました。
 天窓からキラキラ降り注ぐ太陽のスポットライト。
 屋内だと言うのに舞台には緑の芝が生えています。
 夜色のピアノには銀の蔦が巻きついていて使用禁止と書かれていましたが、近くの黒板にはフリーステージの文字。誰でも自由に演奏できるようです。
「いいじゃない!」
 さっそくオリヴィアは立ち上がりました。
 ゆったりと肩に乗せられたのは骨組みだけのヴァイオリン。
 柔らかな黒色の曲線に弓が触れると、紅茶の香りに負けない甘い調べがカフェの内を満たしました。
 首元を覆う立襟。伸びる多重のレースが細い腕を覆います。ゆったりと重ねられた布地は細波のようなドレープを描いて、なめらかな彫刻のように風に揺蕩いました。
 鈴蘭色のドレスを着たオリヴィアは女神と見紛うほど。
 軽やかな足音がリズムを刻んで、時計の針が回るようにくるりくるりと足音を刻みます。
 前奏はもう終わり。奏者は深く息を吸いました。
「♪るるるる~ るるぅ~↑」
「!?」
 音程? 知らん、そんな概念。
 そう言わんばかりの堂々とした歌声です。
 けれどもオリヴィアの楽しそうな顔といったら!
「いいぞー!!」
 それで充分でした。
 今日は新入生を歓迎するお祭り。楽しければそれで良いのです!
 歓声をあげる学生に向かって、オリヴィアは手を振ります。

「凄かったよー!」
 果実ジュースで喉を潤していたオリヴィアに興奮した声がかけられました。緑髪の女の子が、にこりと手を差し出します。
「あ、ごめんね。うちは芸能・芸術コースのシェイミル・ウッズ。二期生なんだ」 
 最初はびっくりしたオリヴィアも相手が同期生と分かって安心したようです。手を握り返しました。
「同じコースなんてびっくり! 私はオリヴィア・レヴィ。楽しんでもらえたなら嬉しいわ」
「それでね、もし良かったら」
 もじもじとしたシェイミルの様子にオリヴィアはキョトン。
「一緒に演奏してもいいかな?」 
 オリヴィアは破顔し、すぐさま挑戦的にステージを示しました。
「もちろん!」
 少女たちの陽気なヴァイオリン音に合わせて、どこかからやってきた五線譜たちが舞いはじめました。
『楽譜は気まぐれ屋が多くて困る』
 ぼやく魔導書の言葉通り、次第に楽譜は数を増やしていきます。
 幻影のビオラやチェロ、それにトランペットにティンパニー。音を重ね、曲調に合わせて射しこむ太陽の光が色を変えていきます。
「これはこれは、ふむ」
 宝石に見立てられた果物と、監獄要塞のような大きなプリン。一匙崩して口にいれ、マリウスは満足そうに舞台を眺めます。
「キミはあちらに加わらなくていいのかな」
 読みかけていた文庫本の蝶は、いやいやと白黒の翅を動かしました。
「フトゥールム・スクエアでの学園生活……ふふ、面白いことになりそうだ」
 幾分軽くなった文庫本を肩に乗せ、マリウスはゆったりと珈琲に口をつけました。

「演奏会か」
 流れはじめたバックミュージックに背の高い青年が顔をあげます。
 ラフな白の開襟シャツにかかる銀髪。
 テーブルの上には空になったお皿が行儀よく並んでいます。
 額から生えた一本角は『オニ』と呼ばれる存在によく似ていて、けれども所々に見える鱗が【ヘンリー・クラウン】の種族が古龍族であると示していました。
「この世界にはだいぶ慣れたと思ったが、未だ知らない素材と出会う事に驚く。この歳で入学など一時はどうなるかと思ったが」
 紅茶で味を洗い流し、ついでに組み合わせを考えるように赤い目を閉じます。
「学ぶ事は多い」
 声には喜色がにじんでいました。
 傍らに置いたメモにはぎっしりと文字や図が並んでいます。どれも料理に関するものです。
「お待たせしました!」
「……構わない」
 混んだ店内の様子を見て、納得したようにヘンリーは頷きました。
 頼んだのは砂糖スミレのトライフル。
 野原を模した緑の粉砂糖の下にはスポンジ生地やフルーツが詰まっています。
 一口含んでヘンリーは動きを止めました。
「どうかしました?」
「いや。勿体ないと思ってな」
「モッタイナイ?」
 迷ってから少しだけ、ヘンリーは思っていることを口にしようと決めました。
「店内の混雑状況と気温、そして作りやすさを考慮するならトライフルではなくミニパフェにした方が効率が良い」
 果物はもう少し小さく切った方が歯ごたえが出るし、陶器よりもグラスの器の方が見栄えが良くなるだろう。甘すぎるカスタードクリームはクレーム・シャンティに変えてもいいな。
 次から次に湧き出るアイディアは、喫茶店で培ったもの。
「ねぇ、きみ! 今の助言、厨房で聞かせてもらっていいかな!?」
「厨房に入ってもいいのか。こう見えても新入生なのだが」
「ごめんね、こんなお願いしちゃって」
 考えるように顎に手を当てたヘンリーは、ゆっくりと頷きました。
 本当は少し、カフェの裏側が気になっていたのです。
 
 そんな厨房の中は、午前中だけでも大忙し!
 本格的なコック帽をかぶっている人もいれば、エプロンをしている人もいます。
 その中心には、必死でお皿と格闘している白銀の影がありました。
 何重にも積み上げられた柔らかいミルクレープのページに、ぺたぺたとチョコレートスポンジで出来た表紙をはりつけて。
 最後にチョコレートペンで本のタイトルを書けば……。
「完成ですわ!」
 本の形をしたミルクレープケーキを前に【朱璃・拝】の顔がほころびます。
「朱璃ちゃんの考えたケーキ、凄い売れ行きだな!」
「このケーキは『ルネサンスのこもりうた』か」
「こっちは『オルベネ物語』って書いてあるぜ」
 有名な絵本のタイトルを見て、図書委員たちは目頭を押さえました。
『とても尊い』
『がんばってたもんね!』
「このケーキを永久保存したい」
 ちゃっかり、体で覚えるシリーズの魔導書が厨房に入りこんでいましたが、誰も止めようとはしませんでした。
 ルネサンスには文字という文化がありません。
 それでもたった一年でここまで読み書きができるようになった朱璃の努力に、図書委員達にも思うところがあったようです。
「皆様から教えて頂いた本のおかげで、この通りですわ!」
 成果を見せる事ができて嬉しいと朱璃は微笑みました。
「猫耳メイド!」
『普段とイメージ違ってびっくりかわいい!』
「……とてもグッド」
「語彙をどこに捨ててきたんだ」
 真面目に働いているのは朱璃ひとり。
「ねぇー、これ、もう持って行っていいー?」
 ウェイターとして働く黒鎧の兜が本型のケーキを指さし、厨房の入り口で腕を組んでいたヘンリーがOKサインを出しました。

「ロイニデッドの大図書館で飲食なぞしたら、懲戒ものだが」
 カフェ席を見た【ヘルムート・アーヴィング】は目をぱちくり。
「へぇ、ずいぶんと厳しいトコロから来たんだねー」
 先頭を歩いていた先輩がふりかえります。
 ケラケラ笑う金髪のフェアリーに何と返していいものやら。
 口ごもるヘルムートを心配したでしょうか。オロオロと魔導書が近づきます。
「魔導書も……気さくなんだな。これも土地柄というやつか?」
「そうかもなー。学園はちょうどエイーア大陸の真ん中にあるし、中立的な立場をつらぬいてるから変な圧力かけられることも少ないし~。まっ、ここが暢気で変な責任の九割はメメたん学園長だけどな~。はっはっは」
 本人に聞かれたら雷どころではすまない話を聞いたヘルムートは、よしよしと魔導書の表紙を撫でてやります。
 驚きながらも引き締まった表情を崩さないのはヘルムートが持つ良い所の一つです。
「他に見たいところはあるか?」
「そうだな。後は、戦術に関する本が……んっ」
「どうかしたか?」
 立ち止まった後輩に先輩は首を傾げました。

「よく来たな新入生共。ほら、これがメニューだ」
 ほいっとメニュー表が差し出されたその瞬間、現れた黒紫の重騎士の姿に誰もが言葉を失いました。
 あまりの静けさに、ぼとっと誰かのフォークに刺さったケーキが落ちた音が聞こえるほどです。
 黒いフルフェイスに隠された素顔を見る事はできませんが、密着した黒と紫の布地に覆われた肉体は、成長期途中の身体を艶めかしく際立たせていました。
 肌を露出するだけがえっちにあらず。
 遅れて爆発的な黄色い悲鳴(一部野太い)がカフェを包みこみました。
「あああの! 椅子に座って足を組んでもらってもいいですか?」
「……ん? あぁ、この恰好の元ネタを知っているのか。いいぜ」
 素顔が美形過ぎて周りが拗らせ、国が傾いた悲劇の騎士のお話では足を組んだだけで部下が一斉に忠誠を誓ったという逸話も含まれているのです。
 その証拠にカフェにいた何人かは即座に足を組んだ【プラム・アーヴィング】に跪きました。
「ねぇ! 兜の下はどうなってるの?」
「俺の素顔?」
 視線を集めるように動いた指がフルフェイスメットに添えられます。
「おっと、取る気はないぜ。そんなに気になるなら後で俺の部屋にでも来るか? クク……」
 またしても、カフェは沈黙しました。
 あまりの静けさに、誰かの口に入った飲み物がだーっと落下する音が聞こえるほどです。
「ま、なんにせよメニューはしっかり頼んでいけよ」
 椅子から立ち上がるとひらりひらりと手を振ってプラムは立ち去ります。
 数秒遅れて、またしても黄色い悲鳴(かなり野太い)がカフェを包みました。
 そんな中、熱い視線以外を感じたプラムは兜の下でシャンパンガーネットの瞳を動かしました。
 白髪に緑玉を抱いたルネサンスの男性がぎろりとプラムを睨んでいます。
 ふーんとプラムは視線を逸らします。
 ――俺嫌われてんな?
 こきりと首を鳴らして、それで終わり。プラムは厨房へと戻って行きました。

 ミシィッ……。
 ヘルムートが掴んでいた手すりが悲鳴をあげました。
 苛立ちの感情を隠すようにこっそりと掌で顔を覆います。
「ふーっ」
「大丈夫か?」
「大丈夫だ。それよりも学園や土地の歴史書はどこだろうか」
 まったく大丈夫ではない顔でヘルムートはカフェに背を向けました。
 顔を隠していたものの、間違えるはずがありません。あれはプラムです。
「反射的に睨んでしまった」
 これはいけないとヘルムートはもう一度深呼吸。
 今日は本を探しに来たのであって怒りにきたのではありません。
 しかし、思えば思うほど脳内でチラチラする煽情的な黒騎士の姿。
「先輩」
「なんだ、何でも聞いデャッ!?」
 振り返った先輩は思わず悲鳴をあげます。
「アンガーマネジメントの本は、どこにある?」
 ヘルムートのまわりには押し殺した感情が陽炎のように揺らめいていました。

●Interval 
 ――からん。
 涼し気な音をたてて丸い氷が揺れます。
 憂いを帯びた顔が反転して琥珀色の水面に映りました。
 眼鏡のレンズ越しでも鮮やな、緑の双眸。
 ノンアルコールのみ提供と書かれたバーカウンターでグラスを傾ける【ギムレット・フォレノワール】の虚ろな瞳は、どこか遠くを見つめていました。
 ぐっとグラスを呷ると、濃い麦の香りが喉を湿らせるように通りぬけていきます。
「お客さん。もしかして、やっちまったね?」
 麦茶のお代わりを注ぎにきたバーテンが、訳知り顔で頷きます。
「ふふ、言わずとも分かります。なぜなら私も先刻、課題の提出期限いつまでだったっけ。は、昨日までだけど? という恐ろしい会話を交わしたばかりなのですから」
 ずーん。
 場末のバーが如き空気に、更なる重力が発生しました。
「これは独り言ですが……先生には優しい方が多いので方向性さえ伝われば一言二言でも色々何とかなる事が多、ぐぼへ!?」
「変な事を教えるなァー!!」
「そして麦茶をちゃんと注いでやれェー!!」
 鋭いパンチがバーテンの口を強制的に閉ざしました。
「あ、もしかして新入生さん? くつろいでいるところ邪魔してごめんね」
「変なのに絡まれないよう、自衛するんだぞっ」
 先輩たちの激励に、ギムレットは引きつった笑顔で手を振ります。
 ギムレットの真似でしょうか。
 近くの魔導書たちもパタパタとページをふっていました。

●Dance Clever Guidance!
「図書館って、本がいっぱいある施設なんだろ? すげぇ楽しみ!」
 右足首につけた水晶の飾りが光を宿して紺色の瞳と一緒にきらきらと輝きます。
 なにせ【レナード・アドクリス】が大図書館の中に入るのは、今日がはじめて。隠し切れない興奮と共に巨大な扉を潜り抜けます。
「ようこそ、大図書館(ワイズ・クレバー)へ!」
 巨大なアーチ状の天窓から差し込む太陽の光と白鳩のように群れで羽ばたく魔導書たち。
 壁面の書棚を繋ぐ白磁の渡り廊下は気まぐれで、少し見ぬ間に階段に。
 キャラメル色の柔らかな本棚は天まで届きそうで、見上げたレナードの瞳にたくさんの好奇星が宿ります。
「すっげえーー!」
 大図書館内ではお静かに。
 けれどもそんな初々しい新入生の反応を止める者なんかいません。
 だって今日は、新入生を歓迎する為のお祭りなのですから!
「はい、どいたどいたー」
「邪魔してごめんな!」
 静かな印象の大図書館も今日は賑やか。
 カウンター前からも楽し気な声が聞こえてきます。
「それでは、大図書館ガイドツアーの前に注意事項です」
「ガイドツアー?」
 レナードは人の輪の外から、モグラみたいにひょっこりと顔を出しました。
 世界樹の杖にオーロラの神衣に丸眼鏡。
 三角旗を持ってガイドツアーを呼びかけるのは、なんと大賢者セージ様。有名人の登場に、集まった人たちも驚いているようです。
「先輩がしてるの、大賢者セージ様の仮装かな」
「本物かと思った」
「でもセージ様って女の子だっけ?」
 誰かがはてなと首を傾げます。
 でも、その質問は当然の事。
 丸眼鏡をかけた可愛い三つ編み女子学生のセージ様は、最近大流行している乙女小説に出てくる解釈なのですから。知らない人がいて当然です。
「読んだことないの?」
「うん」
「大図書館にもありますから、よかったら読んでみて下さいね」
 セージ様が、いえ【タスク・ジム】が微笑みます。
 図書館系眼鏡美少女の可憐な微笑みにときめかない人などいるでしょうか。いえ、いません。
 けれどもタスクは男の子。大図書館の為だと羞恥心は既に燃やせるゴミに捨ててきました。
 声で男だとバレないのは幸いでしたが、ちょっぴり複雑でもありました。でも男だとバレたとしても、むしろ有難うと言われただけかもしれませんね。
 鏡よ、鏡よ、鏡さん。
 どうしてよりにもよって、この解釈の本を選んでしまったの?
 答え、一番上に置いてあったから。
「ふんふん、大きな声は出しちゃいけないんだな。わかった!」
 レナードはしっかりと注意事項を頭に刻みました。彼のまわりではツアー参加者がほっこりと心を和ませています。
「さあ、出発しましょう!」
 本、本、本。よく迷わずに進めるものです。
「それでは本の調べ方ですが……ああ、ちょうど良い所に。レーネさん!」
 チョコレート色に輝く髪がふわりと浮かびました。
「はい」
 巨木の本棚に寄りそっていたほっそりとした影が振り返ります。可憐な少女の、胡桃色の理知的な眼差しがぱちりと一行を捉えていました。
「こちらは僕、じゃなかった、私と同級の【レーネ・ブリーズ】さんです。大図書館にとても詳しいんですよ。今、何を調べているんですか?」
「次の課題で向かう街の地理について調べていました。今日は歴史と宗教、そして種族比率についても調べようと思っています」
 ふむふむとレナードは頷きます。
「予習が大事なんだなぁ。ばーちゃんも『敵を知り己を知ればなんとやら』って言ってた!」
「その通りです」
 レーネは春の芽吹きを思わせる優しい眼差しを向けました。
「わたくしたちにとっての常識が、他所では非常識となる。そのような問題を避ける為に予習や下調べがあるのです。課題で外へ出る時は学年など関係なく、わたくしたちは皆、魔法学園の代表となるのですから」
「でもさ。こんだけあったら、欲しい本探すの大変じゃねぇの?」
 レナードが良い質問をしたので、先輩二人は顔を見合わせてにっこりと頷きました。
「そう、大図書館には膨大な資料が収められているので多様な文献調査が可能です。けれど広大すぎるため効率的に資料を探さないと、時間があっという間に過ぎてしまうという欠点もあります」
「では、どうやって効率的に資料を探すか。一例ですが、分類番号が近い資料を纏めて調べるというものがあります。例えば2に分類される歴史と地理は比較的近い書棚に収められていますから、二つを同時に調べれば――」
 一見無作為に見えるガイドツアーのルートも全てタスクとレーネが事前に計画し、入念な下準備によって作られたもの。ここで出会ったのも偶然ではありません。道すがら彼らが紹介していく場所はカフェへと向かう最短ルートでもあるのです。
「なぁ、本を元の棚に戻さないとどうなるんだ?」
「次に資料を探す人が困ってしまいます。それに本の取り扱いが悪いと」
「みぎゃーっ!?」
「ああなります」
「お、おう」
 本から生じた雷魔法に打たれる生徒を見てレナードは顔をひきつらせました。
「ありがとうな。タスク先輩、レーネ先輩。分かりやすかったよ」
「レナードさんも、お疲れ様でした」
「ここを抜けたらカフェですから休憩しましょうね」
 後輩たちに隠れて二人はほっと息を吐きました。実は、ちょっとばかり緊張していたのです。
「そうだ。レーネさん」
 タスクはこっそりとレーネに紙包みを手渡しました。
「栞型のクッキーを焼いたんです。色々ご協力ありがとうございました。おかげで満足のいくガイドツアーになりました!」
「わたくしも手伝った甲斐があったというものです。クッキー、ありがたく頂戴しますね」
 タスクから渡された包みからはふんわりと甘い香りがこぼれています。レーネは密やかな声で囁きました。
「ここで食べてしまったら、雷が落ちてしまいますね」
「あ、あれもしかして魔導書!?」
 一行が近づいてきたのが分かったのでしょうか。一冊の魔導書がふわふわと飛んできます。
「迎えにきてくれたんですね。ありがとうございます」
 その本の名前は『事務の危機管理』。本と戯れる大賢者の姿は絵本の挿絵のようでした。

「ここからは自由に行動して良いのですね」
 てくてく歩くたびに細く編まれた銀の三つ編みが栞のように揺れました。
 【シルワ・カルブクルス】の手には魔法植物の図鑑。
 冷静な表情の彼女ですが、隠し切れないうきうきが足音に滲んでいます。
「本当は魔物学の本にも興味をひかれたのですが」
 棚に戻す時のことを考えて、読むのは一冊ずつ。
 野苺のような目をキョロキョロさせて、賑やかなカフェから少し離れた読書スペースを見つけました。
 パンケーキみたいなふわふわのソファにシルワはそうっと座ります。
 近くでは少女と見紛う羊のルネサンスの少年がうたた寝していました。
 眠り雲のような穏やかな世界に、ぱらりぱらり。ページをめくる音が響きます。
 猫足テーブルに広げたのは、雪みたいに真っ白な手帳のページ。
 シルワの好きな花の名前をつめこんで、ページが増えていきます。
 世界にたった一冊だけの大切な手帳。
 いつのまにか読んでいた図鑑から挿絵が浮かび上がり、幻影の花となってシルワの周りを包みこんでいました。
 霧の朝に銀鈴を鳴らす蘭。
 梅雨の夕暮れに舞う紫苑の八重時計草。
 新月の夜にしか咲かない幻竜桜。
 満月の夜に胞子を飛ばす藍羊歯の葉。
 手帳に綴る文字の花が増えるたびに、シルワの口元に笑みの花が咲きこぼれます。
 読み終わればコトリと本棚に戻して。
「さあ、次の本はどれにしましょう」
 伸ばした細い指が背表紙に触れました。

 ほどよく暖かいお日様と桜色の髪を撫でる涼しい風。
 ゆったりと身体を包むソファは雲と同じくらい柔らかくて。今日も【乃皇女・睡】はうつらうつら。
「ここ……は……ほどよく音があって……静かで……寝やすい……ね……」
 本には疎いけれど、この場所は乃皇女のお気に入り。とろりとろりと眠りの鍋を煮詰めます。
「ひつじがいっぴ……ぐぅ」
 こくり、こくり、ぱちり。
 突然、乃皇女が目を開きました。
 周りの生徒はびっくり仰天。
 だってそんな事、今までありませんでしたから。
 ふわりふわり。
 陽炎の蝶々のように本の迷路に消えていく乃皇女の後ろ姿を呆気にとられながら見送りました。
 
 ゆるら、ゆるら。
 一人のリバイバルが本棚の奥から顔をのぞかせます。
 黒髪美しい彼女の名は【パーシア・セントレジャー】。緑の双眸は学びにきたというよりも、何かを耐える覚悟を宿していました。
「大図書館って言うくらいだし、いろんな本がありそうね」
 長い長い過去の回廊から、ようやくパーシアはその国をみつけます。
 それにしたって、歴史書とはどうしてこんなに分厚いのでしょう。静寂の中、頁をめくる音だけが降り積もります。
「城が落ちて、敗国の女がどうなったか……多分、歴史の例に漏れずでしょうけど」
 文字だけでは戦火の黒煙や悪臭、そして憎しみは伝えきれません。
 王族の章を飛ばして後の歴史を追うパーシアの姿は、まるではぐれた知り合いを探しているようでした。
 一冊、二冊、三冊。
 本を戻すのももどかしくなって、床には分厚い本の階段ができました。
 姫を慕い守った兵の話。
 真摯に仕事をしていた真面目な下級役人の話。
 後に将軍になった者や大臣として帝を支えた者の話。
 本に残らなかった誰かの話もたくさんありました。
 それを知っているのは、今やパーシアだけかもしれません。
 それすら、分かりません。
 ある一冊の本を見つけたパーシアは手を止めました。
 ほろほろと灰のように、勝手に目から何かがこぼれます。
 ――とある王女に義理立てし、聖堂を建て聖職に入った者の話。
「そう。私が居た聖堂跡は、あの泣き虫坊やが……」
 ひっそり本棚の隅に仕舞われていた表紙をパーシアは優しく撫でました。
 感謝なのか。それとも安堵だったのか。
 残されなかった幼い彼の歴史は、いまもパーシアの胸の中に。
 
「……どうしたの?」
「ひゃっ!?」
 そばに誰かが居るなんて思わなかったものですから、パーシアは本を抱きしめたまま声をあげてしまいました。
 美しい羊のルネサンスがぼんやり立っていました。乃皇女です。彼はれっきとした男性なのですが、あまりにも可愛らしい顔だちと恰好をしているので、よく女の人と間違われてしまうのです。
「な、何でも無いの。ほ、埃が目に入ったの」
「そう……」
 赤くなった眦をこするパーシアの前に乃皇女はトランプを差し出します。
 今度はパーシアが首を傾げる番でした。
「トランプ一枚……好きなの引いて」
 パーシアは素直にカードを一枚引きました。
 というのもびっくりし過ぎて、何かを言うタイミングを逃してしまったからです。
 パーシアの手には真っ赤なハートのエースが握られました。
 言われるままに山札の上に戻して、カードをシャッフル。
 パッチン。指を一回鳴らせば乃皇女の魔法は終わり。
「えっ!?」
 ハートのエースはパーシアの胸のポケットに。
「種も……仕掛けも……ないんだよ……」
 満足そうに乃皇女はカードを仕舞いました。涙はすっかり止まっています。
「あれ、その本……」
 乃皇女にしては珍しくびっくりした調子で言いました。
「珍しいね。自分から……貸出し、されたがってる本なんて……」
 乃皇女は本に詳しくありませんが、本の機嫌なら少しは理解できるつもりです。
 貸出しカウンターはあっち、と乃皇女は示します。
「摩訶不思議な図書館を……楽しんで……ね……」
 摩訶不思議なのは目の前の先輩なのでは?
 パーシアはこっそりと、そう思いました。
 
 ふわふわ浮かんだオレンジ色の灯が照らす大図書館。
 焦げ茶色と真紅の書斎のような区画を抜けることもあれば、白と金の装飾で彩られた美術館のような棚の下を通ることもあります。
「ワタクシの国にも書庫はございましたが、こちらはこちらで大きいですのね……」
 薄暗い道を通ってきたせいでしょうか。
 ガラスの窓から青空が透き通る窓辺のカフェは【マルガレーテ・トラマリア】の目には眩しく映りました。
 枝の伸びた切り株のテーブルはどうやらリンゴの木をモチーフにしていたらしく、近づけばふわりと甘酸っぱい香りに包まれます。
『御機嫌よう、仮面の姫君』
『大図書館は楽しんでいるかい?』
 とつぜん声をかけられて、マルガレーテは仮面の奥で大きな目を瞬かせます。鴉の群れのように数冊の本がテーブルに留まっていました。
「おしゃべりする本は初めてですの!」
 マルガレーテはしゃんと背筋を正します。
 相手が誰であろうと礼儀は大切です。
 まずはご挨拶を。
「ご機嫌よう」
『御機嫌よう、お嬢さん』
『貴女の椅子を引けないのが、実に残念だ』
 丁寧なカーテシーを受けた黒色の魔導書達は楽しそうに笑います。
 あの、とマルガレーテは好奇心旺盛な瞳を魔導書に向けました。
「この学園には、皆様のような魔導書がたくさん? 普通の書物とどう違うのかしら、よければ教えていただけませんか?」
 だって魔導書といったらとても貴重で、滅多に目にすることなんてできませんからね。
『うん、この学園には私達のような存在が比較的多いと思うよ』
『今日は祭りだからね。見栄を張って魔導書らしくもするさ。こんな風に』
 幻惑のリンゴの花がマルガレーテの頭上に花の雨を降らせました。
 ちょうど良い機会かもしれません。
 マルガレーテ切り込んだ質問をしてみることにしました。
「あのう、この学園に、呪いにまつわる書物はございまして?」
『呪い?』
 魔導書達の纏っていた空気の質が変わりました。
 マルガレーテは慌てて、相手が抱いている誤解を否定します。
「あ、いえ、ワタクシが使うというわけでは決して」
 否定してから、マルガレーテは秘めていた憂い顔を表に出してしまった事に気づきました。
『どうやら事情があるようだ』
『君から悪意が感じられないので答えるが、危険な書物は実力が無ければ閲覧できない』
『辿りつけないようになっているんだ』
「つまり、それを探すのも勉学の一つという訳ですのね」
 呪いにまつわる本など無い、とは言いませんでした。
 ならばきっとどこかにあるはず。
 覚悟は当然。だって、その為にマルガレーテは歩き続けているのですから。
「……きっと見つけてみせますわ」

●Delight
 それでは歓迎の宴に、ひとまず栞を挟みましょう。
 これが大図書館を訪れた在りし日の彼らの姿。
 アナタが気になるのは彼らの過去?
 それとも未来?
 おはなしはまだまだ続きます。
 だって彼らの物語は、まだ始まったばかりなのですから。
 此処は無限の蔵書が揃う場所。
 叡智の宝庫にして記録の神殿。
 ついでに課題前の駆け込み寺。
 ようこそ、大図書館『ワイズ・クレバー』ヘ。



課題評価
課題経験:24
課題報酬:0
【新歓】アライブ・ライブラリー・カフェ
執筆:駒米たも GM


《【新歓】アライブ・ライブラリー・カフェ》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2020-04-29 00:48:20
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

今の所1期生の【2】か【3】で考えておりますわ。

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 2) 2020-04-29 17:22:33
芸能・芸術コースのシェイミル・ウッズだよ。
はじめて参加するから今からドキドキだよ〜よろしくね!

うちは、ご飯も食べたいけど魔導書も気になるな。

《商人の才覚》 マリウス・ザ・シーフ (No 3) 2020-04-29 18:49:56
黒幕・暗躍コースのマリウス・ザ・シーフだ。
これが初めての依頼参加となる。どうぞよろしく頼む。
行動は決まっていないが、取り急ぎ挨拶だけさせていただいた。
まあ私たち二期生は好きなように楽しめばいいってことなんだろうけど。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 4) 2020-04-29 20:13:01
二期生、村人・従者コースのシルワ・カルブクルスです。

とりあえずは【1】の方へ参加しようと思います。
いろいろな書物がありそうですし、楽しみですね。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 5) 2020-04-30 12:32:21
王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。
何をするかは検討中だけど……大図書館って言うくらいだし、いろんな本がありそうね。
もしかすると、適当にひとりで本を漁ってるかもしれないわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2020-04-30 16:55:15
遅刻帰国~!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!
図書館好きとしては是非とも外せないイベントですね。
【事前調査】でいつもお世話になってる恩返しのチャンスでもあります。

どの仕事もメッチャスキッティーなので、手薄なところに行こうと思いますが…
同じ1期生の朱璃さんが2か3なら、僕は【1】に手をあげておきましょう。

…【1】も、コスプレしていいんですよね?いいんですよね?!(笑)

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 7) 2020-05-01 08:56:33
コスプレ……2期生はやらなくていいのよね?

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 8) 2020-05-01 22:36:38
【2】、だな。
配膳とかしたことねぇけど、色々衣装着るのは好きだしな。
ちなみに、奉仕自体は得意だ。くっくっく…

んま、気楽にやってやろうじゃん。
……誰かにスゲー睨まれてる気がするけどな。

《商人の才覚》 マリウス・ザ・シーフ (No 9) 2020-05-02 00:20:59
行動はまあ、【2】かな。
色んな格好をした人たちや不思議な本に囲まれてお茶をするなんて、
不思議の世界に迷い込んだような気持ちになれそうだからね。

……プリンアラモードあるかな……。

《新入生》 ギムレット・フォレノワール (No 10) 2020-05-02 02:10:15
お初に目にかかるよ!
新入生、賢者・導師コースのギムレット・フォレノワールってゆーの。
これが初めての依頼参加になるネ、よろしく!

うーんそうだな、私は【3】か【2】…
…初めてだし【4】でお任せでもいいかなと思いつつあるんだよねえ

《新入生》 レナード・アドクリス (No 11) 2020-05-02 20:58:05
へー!ここか相談室ってところか、広いんだな!
オレは武神・無双コースのレナード・アドクリスだ
課題ってのに入るのは初めてだけど、よろしく!

折角参加したし、オレは【1】に行こうと思う

《新入生》 ヘンリー・クラウン (No 12) 2020-05-02 22:21:37
初めましてだ。
俺はヘンリー・クラウン。
村人・従者コースだ。

俺は【2】に入るつもりだ。
一応、料理系統作る感じだし、どんなのが出てくるか気になるからな。
あとはスタッフとか?

もし絡みたければ絡んできてもらって構わないからな。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2020-05-03 00:06:05
皆さん、よろしくお願いします!
この課題が初めての方は、何でもご相談くださいね!
2期生だけどスタッフさんに興味がある方、プランに書けば、GM様判断でOKもらえる可能性はあると思いますよ。
(保障はまったく出来ませんが・・・経験上。)

現在の状況をまとめてみましたので、検討中の方は参考にしていただければと思います。

【1】(1)ツアコン/(2)ツアー参加
(1)タスク 
(2)シルワさん、レナードさん

【2】(1)ホール/(2)飲食
(1)朱璃さん(検討中)、プラムさん
(2)シェイミルさん(検討中)、マリウスさん、ギムレットさん(検討中)、ヘンリーさん

【3】(1)キッチン/(2)魔道書と戯れ
(1)朱璃さん(検討中)、タスク(料理のアイデア出し。文字数足りれば・・・)
(2)シェイミルさん(検討中)、ギムレットさん(検討中)

【4】(1)その他提案/(2)お任せ
(2)ギムレットさん(検討中)

【検討中】パーシアさん

今のところ、【2】の人気が高いようですね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2020-05-03 02:06:02
ところで、皆さんにご意見をちょうだいしたいことがあります。
ごくごく個人的なことで恐縮なのですが・・・

今回、コスプレするぞ~と張り切ってはみたものの、
何の作品の誰にするかを、決めかねています。
大図書館に通いつめていると、物語もいっぱい読めるぶん、選択肢が無限に広がっちゃって・・・

そんなわけで、オススメのコスプレを教えていただければ嬉しいです!

(メタ発言)
この世界観における「コスプレの対象となりうる作品」というのが分からない(設定されてない?)ため、コスプレといっても何をしよう、という状態なので、お知恵を貸していただきたい。

というのが建前で、本音は、タスクに何着せたいかのアンケートを取りたいのです(笑)

自分でも考え中ですが、プランの箸休めに、何らかのご意見を投げていただけると、大変嬉しいです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2020-05-03 14:07:49
えーと、コスプレの相談についてですが、
自分ばっかり相談してもしょうがないよな、と、
一晩寝て反省しましたので、質問を変えます。

コスプレされる皆さんは、どんなコスプレを希望、
または検討してますか?

楽しそうなアイデアなら僕もご一緒したいし、
もしかしから揃いやコラボなども検討出来るかもしれないので、
教えていただけると嬉しいです。

僕がいま思い付いてる案としては、
歴史に出てくる七選の勇者のコスプレはどうかな、というのはあります。
伝説の最終装備なども、魔法の力で精巧なレプリカが出来るでしょうから。

なお、コスプレはリザルトノベルまでのサプライズにしたいというお考えも、
もちろん尊重します。

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 16) 2020-05-03 17:56:53
ジムさま、見やすくしてくれてありがとう!
うちも悩んだけど、魔導書の方にしようと思うよ
ツアーの人たちは通りかかったら会えるかな?

(敬称略)
【1】(1)ツアコン/(2)ツアー参加
(1)タスク 
(2)シルワ、レナード

【2】(1)ホール/(2)飲食
(1)朱璃(検討中)、プラム
(2)マリウスさん、ギムレット(検討中)、ヘンリー

【3】(1)キッチン/(2)魔道書と戯れ
(1)朱璃(検討中)、タスク(料理のアイデア出し。文字数足りれば・・・)
(2)シェイミル、ギムレット(検討中)

【4】(1)その他提案/(2)お任せ
(2)ギムレット(検討中)

【検討中】パーシア

《野性のオオカミ》 ヘルムート・アーヴィング (No 17) 2020-05-03 18:05:14
自分は蔵書に興味がありますので、【1】へ。
あぁ、自己紹介が遅くなりました。
魔王・覇王専攻のヘルムート・アーヴィングです。

御一緒になる諸先輩方、どうぞよしなに。

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 18) 2020-05-03 18:05:30
コスプレ?については、2期生もいいのかな?

勇者の格好もかっこよさげでいいね
ジムさまは、背が高いのできっと似合うと思うよ!
あとは、違う職業の服装とかどうかな?

うちは、やっていいなら、童話とかの格好がいいな〜
可愛いお洋服とかありそうだし、自分では作れないような服を着てみたいな。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 19) 2020-05-03 18:17:55
やだ〜☆選択肢多くて迷っちゃ〜う☆やだ〜☆

てなわけで、この大図書館に腐る程民話や神話含め物語が溜め込まれてんだろうし、適当にでっち上げた物語さえ似た様モンが存在しそうだから、自分の好み、もしくは面白そうなジャンルからコスプレは探すが...

フ、やっぱ騎士のゴツゴツの鎧は男子として気になるよネ!

《商人の才覚》 マリウス・ザ・シーフ (No 20) 2020-05-03 18:25:23
私はやはり、先達の大怪盗になりきろうかな。
怪盗ものの小説も置いてあるのだろうし、その中からカッコいいのを選ぶとしよう。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 21) 2020-05-03 19:59:55
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
わたくしは【1】(1)になるとおもいます。
ただ、直接案内するのではなく、しらべごとをしていることで、
図書館利用の具体例となるつもりです。
しらべるテーマは「課題についての予習・復習」、
関連しそうなことを幅広くとかんがえています。
ですからわたくしは仮装しません。

よろしくお願いします。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 22) 2020-05-03 23:26:04
そうねえ……私は【4】で、個人的な調べものをしてみるわ。

>コスプレ
やりたい人は、2期生でも受付の人に頼んでみたらどう?
ダメならダメって言われるだけでしょうし、いけるなら儲けものじゃない?

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 23) 2020-05-04 14:09:23
色々考えましたが私は一期生【3】のキッチンスタッフのお手伝いをしようかと。図書館のイベントなのでスポンジを薄く切るかミルフィーユを四角に切った物に別色のスポンジ等被せて本のような見た目にしたケーキを作ろうかと。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2020-05-05 00:22:31
いよいよあと1日、明日0時で出発ですね!
これまでのご希望を踏まえて、現状をまとめ直してみますね。

【1】(1)ツアコン/(2)ツアー参加
(1)タスク、レーネさん(調査見本)
(2)シルワさん、レナードさん、ヘルムートさん

【2】(1)ホール/(2)飲食
(1)プラムさん
(2)マリウスさん、ギムレットさん(検討中)、ヘンリーさん

【3】(1)キッチン/(2)魔道書と戯れ
(1)朱璃さん、タスク(料理のアイデア出し。文字数足りれば・・・)
(2)シェイミルさん、ギムレットさん(検討中)

【4】(1)その他提案/(2)お任せ
(2)ギムレットさん(検討中)、パーシアさん(調べもの)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2020-05-05 00:22:55
シェイミルさん、照れるなあ(笑)
ありがとうございます。
ただ、違う職業というアイデアも面白いですね!

と思ってたら、プラムさんがゴテゴテの騎士鎧に興味を示してるのを見て、ピンと来たのですが、
プラムさんが重層騎士、僕が魔法系という、職業チェンジ企画はどうでしょうか。
魔法使いがツアコン案内して、騎士がホールで出迎えるというのも面白いですし。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2020-05-05 00:23:38
レーネさん、調査の見本になってくださる、というのも面白いですね!
それでは、ツアーの順路としてレーネさんのところを通りかかり、調査の見本を見せてください、みたいに僕が話を振り、レーネさんが色々教えてくださる、という流れはどうでしょうか。

朱璃さん、僕もお菓子を考えましたので、文字数が足りれば事前に【料理】で作って納品しますね!

グラヌーゼ麦で、栞をイメージしたうす~いクッキーを作ろうと思ってます♪

《新入生》 乃皇女・睡 (No 27) 2020-05-05 09:20:13
こん……にちは……だよ……
一期生……乃皇女……睡……
5で……のんびり……したいん……だよ……
よろ……しく…….ね……(zzz)

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 28) 2020-05-05 10:38:12
ジムさん、対応ありがとうございます。
流れについてはそれで問題なさそうですね。

とりあえず、いまのところ、わたくしはアクションプランで

・予備知識の重要性     ・図書分類の有用性
・多様な文献調査の必要性  ・元に戻す責任

を説明するとしています。

そしてウィッシュプランでは

「おなじ一期生の【1】でツアーコンダクターをなさる
タスク・ジムさんと事前にしっかり打ち合わせをしておきます。
わたくしの基本的な位置、ツアーの方々がくるおおまかな時間、
そしてジムさんとわたくしの説明の整合性をとりますね」

としています。

マルチタイプ課題はプランの字数がすごく限られます。
ジムさんがクッキーも作りたいという事でしたら、
このあたりの分担の調整でジムさんの字数確保にも
ある程度お力添えできるかなと思いますので
なにかありましたらおっしゃってください。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 29) 2020-05-05 14:46:28
タスク様案のお菓子も楽しみですわね。一応固まったお菓子案としてはミルフィーユじゃなくミル・クレープの方が本のページぽいのでそれにして、あとは先述の通り別色のスポンジを薄く切って表紙等にして、チョコプレートをおいて表題にする感じですわね。

《新入生》 ギムレット・フォレノワール (No 30) 2020-05-05 18:03:44
よく見てみれば出発日は明日!
…ということは、今日のうちに提出しないと痛い目見そうだネ(苦笑

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 31) 2020-05-05 19:12:04
コスプレについて本気だして考えてみました。

世界設定読み直したら、「七選の勇者」ではなく、
「七選の代表と勇者の一行」が「多くの犠牲を払いながら」魔王を倒した、
ということらしいですね。

そんなわけで、誰が勇者で誰が魔王を倒したとかは歴史の闇に包まれており、
その分、人びとは勇者と魔王の戦いを自由に想像し、いろんな物語を創造できたわけですね。

そんなわけで、魔王と勇者の戦いについては多種多様な作家さんが筆を競っており、色んな解釈に基づくベストセラーも数々ある、と考えられますね。

そこで、僕は、そんな物語の中でも特に人気の高いキャラクターである、大賢者セージ様に扮してみようと思います!

最終装備の世界樹の杖、オーロラの神衣、全智の書、そして忘れちゃならない丸眼鏡に身を固め、皆さんを張り切ってご案内しますね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 32) 2020-05-05 19:13:07
…って、よく見たらこの本新刊だ。
セージ様が女性?三つ編み姿の女学生時代から描いていて、しかも後の勇者である騎士見習いに淡い恋心?

すーごい攻めた解釈だなあ。
魔法の鏡でコスプレするとき、間違って持っていかないように、気を付けないと!

…でも、なかなか面白そう。
ちょっと借りて読んでみよう…

※PLより
…というわけで、間違えて女装するフラグを立ててみました(笑)
もし文字数が余って、気が向かれたら、構ったり絡んだりからかったりしていただいたら嬉し恥ずかし楽しいです♪

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 33) 2020-05-05 19:16:48
レーネさん、さすが情報のスペシャリストさんだけあり、
早速明日から役立つ情報収集講座になりそうですね!

それだけ表記していただけていたら、こちらも話を振るのがだいぶらくになり、クッキーにも字数を割けそうです。

追加で要望したいことなどは、特にないですね。
真面目で有用で素敵なコラボ企画になって、とても嬉しいです!

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 34) 2020-05-05 20:39:25
ホーン、タス坊はなんかやりたそうなモンできたくさいし、俺も適当に面白そうな恰好しよ~☆

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 35) 2020-05-05 21:54:04
なるほど、レーネ先輩の講座はためになりそうですね
私は図書館に行ったこともなくて、ぜひ使い方とかを教えてほしいです

その後は日が当たる場所で本を読んでいますね

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 36) 2020-05-05 23:29:09
プラン書けました!
いや~150文字はきついですね!足りない足りない(笑)

それでも、最後にはきっちり150文字ずつ。

レーネさんの講座については、こんな表記になりましたよ。
「レーネさんと調べもの講座を企画
コース上最適な場所時機を打ち合わせ」

本業のツアコンのほか、クッキー、コスプレ、
上で触れた「お遊び」、さらには過去の同GM様授業の登場魔道書まで詰め込んで
満足いくプランが書けました!

ご一緒いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
リザルト楽しみですね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2020-05-05 23:58:22
気付くの遅れましたが、朱璃さんのお菓子、超美味しそう!

本の形にデザインしているところに、こだわりを感じますね。
ホンテッド/ハンテッドで「ルネサンスは文字が読めないんです」と言って
魔道書にショックを与えていたころから、本に親しんだという変化を感じますね。
図書館好きとしては嬉しいことです!