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言うことちゃんときけ~! がおーっ!
コルネ・ワルフルド


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【幸便】封じられた魔物とハレの土地 根来言 GM
2000

ジャンル 戦闘

タイプ EX

難易度 とても難しい

報酬 多い

公開日 2022-05-16

予約期間 開始 2022-05-17 00:00
締切 2022-05-18 23:59

出発日 2022-05-27

完成予定 2022-06-06

参加人数 1 / 8
 エルメラルダのとある土地の話。  その場所は遥か昔、大樹海とまで呼ばれた場所であったらしい。  数多の植物で溢れ、土は潤い、泉は常に透き通り、数多くの動物がその恵みを享受していたらしい。  人々も、自然と同化するように木々の上や洞穴で豊かな生活をしていたらしい。  ……『らしい』というのは、それが今では架空の出来事のようなものとなってしまったから。  その地は毒々しい木々が生え、土は枯れ、雨水以外に飲み水は無く、汚染された動植物や魔物以外の生物が存在しない土地。生命は毒を含む果実や虫、あるいは魔物。常人ならば食料だとはとても思えない物ばかり。  ただ、珍奇なことにそのような土地でも、生活する人々は存在したという話もあったそうだが、それもまた『らしい』に過ぎない。  姿は巨大な鳥。  10m以上もある巨大な翼。  炎のように輝く羽とその身体。  人々はその鳥を『神の使い』とし、畏怖し、そして信仰し。  人々はその鳥を『不死鳥』とし、恐怖し、そして討伐していた。  幾度も蘇り、幾度も倒され、そして再び蘇る。  最後に倒されたのは確か……そう、10年前。 〇  かつて程の強大な魔力はまだ蓄えられておらず、復活したばかりといったところか。  倒すならば、今が絶好の機会と言えよう。しかし。 (この距離でワタシの魔力を……。無意識なのでしょうがなかなかきつい)  【ブラッド】は同行する生徒達と共に、不死鳥の行方を探っていた。  魔物が集まる土地、人々が寄り付かない、あるいは殆ど居ないような場所。  あるいは先代達の残した手記や地図、封印の書物を残した場所。  ……手がかりを元にたどり着いた場所が、この地であった。 「……撤退する前に、少しでも手がかりが欲しいところではありますが」 「早く帰ろ!? このままじゃ死んじゃうよぉ!?」  生徒は、かなり大袈裟に(本人にとっては大真面目なのだろうが)泣き喚く。名前は【アデル・ミドラ】と言ったか。  よわ……いや、慎重そうな雰囲気がある。学園側はブラッドの生存最優先でこのような生徒を送りつけたのだろう。数分でも目を離せばすぐに死んでしまうのではと思わせるほどに頼りない。 (危険な行動は慎めというメッセージなのでしょう。死なれては学園側とこぎつけた協力関係を壊してしまう) 「……今回はここからの観察のみにしましょう」  もう少し近づいて見てみたかったのだが、と。その姿を目に焼き付けようと観察を再開する。 「……あれは」  不死鳥の身体に違和感を感じ、身を乗り出して凝視した。  違和感の正体は、輝く身体に不釣り合いな、色。  本来の柄や色とは異なり、左右対称でもなければ、均一の大きさでもない。  蛍光色の点が幾つか散らばっているのだ。 「なんでしょうあれ。アナタは分かりますか?」 「んー……蛍光塗料っぽいかなぁ? 悪戯で何回かつけられたことがあるけど―――って、言ってる場合じゃないっ! 魔物が来てる、早く逃げよ!」 「……成程」 (バカ息子様はタダで死んだわけでは無かったワケですね。……これは良い収穫です) 〇 「勿論キミはその不死鳥に挑むんだろ?」 「その通り、【メメ・メメル】。必ず連絡をしろという命令をされましたので、これでよろしいのでしょう? 生徒もワタシも無事帰還です」 「命令なんて、オレサマはお願いしただけだぞ♪ ブラッドたんは何をするか分からないからな! ま、無茶しなかったようでよかったよ」 「……アナタから信頼を勝ち取ることは難しそうですね」  不死鳥の住処は、巨大なクレーター状の土地。  その中心で蔦のような物に身を包む不死鳥。その周囲には魔物が溢れかえっている。  1体1体はそう強くはなく、生徒達ならば撃破はそう難しくない相手だろう。 「一番厄介なのはやはり、不死鳥の存在自体。魔力を枯らすんだっけ?」 「不死鳥を討伐するにしろ、封印するにしろ攻撃を与える必要があります。しかし大抵の傷は一瞬で治ってしまう。……ですが」  僅かに頬を緩ませ、ブラッドは続ける。 「以前挑んだ者が着けたと思われる、傷の痕を確認しました。喉元、羽の付け根に幾つか。いずれも不死鳥の弱点かと。そこを狙い撃ちできればかなりの効果があるかと」 「以前……? あぁ、もしかしてレオナルドたん? キミ達と折り合いが悪そうな事を聞いていたけど、なんだかんだ言いつつ、キミ達の為、人々の為に戦ったって感じだな!」 「……。そういえば、そちらにお世話になっていたようで」  第2のメメ・メメル、あるいは最強の魔法使いを自称していた【レオナルド・ガイギャックス】。  その最後は人々の敵である不死鳥と相打ちとなったということなのだろう。非常に勇者らしいものだったのかもしれない。 「優秀だったぞ。実力はオレサマに遠く及ばないがな」 「かの魔法使いにお褒め頂けるとは。バカ息子様も誉でしょう」 (功績はそこそこのものだったのでしょう。少なくとも10年は魔物を無力化できたわけですから。彼が亡くなったことでもう封印に使える血液はワタシが所有しているものだけになってしまったわけですが)  封印の結界を張るために必要なものは3つ。  1つ目は戦力。倒す、封印するにせよ不可欠だろう。  2つ目は封術。封印の術式を使用するための知識、魔力、が必要だ。  3つ目は血液。術を使用する為の触媒として、無くてはならない物である。  1つ目に関しては、学園側との協力を結び、補う手筈になっている。  2つ目と3つ目に関してはブラッドが補うことができる。  ……逆に言えば、ブラッドにしかできないということなのだが。  協力の見返りはブラッドより学園側への知識の提供。これには封術の扱い方、結界や魔物の使役が含まれている。  血液に関しても、いずれは他の血統でも同じような魔術を行使することができるようになるだろう。……何十年も先になるだろうが。 「大事な魔法貰ってもいいの? あ、オレサマもしかしてかなり信頼されちゃったカンジ?」 「いいえ、アナタは全く。ですがアナタの育てた学園というものは信頼に値しますから」 「それもそうか。んじゃ、作戦決行まで、屋敷の構造、魔物とかの情報。後は罠とかもあれば。暫くは学園で準備をするんだろ?」 「そうですね。遺書代わりとして書き綴っておきましょうか。魔物が徘徊していますから気を付けて」  顔色を変えずに淡々と話すブラッドに、メメルは頬を膨らます。 「もー、遺書なんて! ブラッドたんは悲観的すぎだぞ? 死ぬこと前提で準備し始めてさ! もっと夢のあることを語ってくれてもいいんだぜ?」 「アナタは楽観的です。カルマに夢を語れと?」 「誰であろうと何であろうと、だ。暗い話ばっかじゃ士気がさがっちまうぜ☆」 「……飽きました?」 「そうかもしれん! ま、士気が下がるのは本当だぞ? 色々ブラッドたんの事聞けたなら、守りたいな~みたいな感じでやる気がでるかもしれないし!」 「……ワタシはおしゃべりを目的として作られたわけではないのですが」  メメルの飄々とした様子に感化されてか、変なことをブラッドは考える。  偶にはバカらしく、目的のないお喋りをしてみても、なんて。らしくないことを考えてもみる。 (バカ息子様であれば、喜んでこの誘いを受けたのでしょう。……あの方の感情はよくわかりませんでしたけど、今なら理解できるのでしょうか?)  単なる戯れとはわかっている筈。けれど。  ブラッドは少しだけ、羽目を外してみることとした。 「それでは、旦那様が好んでいた、特製ハーブティーのお話でも」
白銀のフィロソフィ 七四六明 GM
1500

ジャンル シリアス

タイプ EX

難易度 とても難しい

報酬 多い

公開日 2022-05-11

予約期間 開始 2022-05-12 00:00
締切 2022-05-13 23:59

出発日 2022-05-22

完成予定 2022-06-01

参加人数 0 / 8
 北の方に、フィロソフィという集落があった。  始まりの先祖は白銀のアークライト。  人々は女神として称えて敬い、彼女を中心に一つの集落が出来、彼女は女王として長く集落を統治した。  女神と称えられた女王の名は、アリスフィア・フィロソフィ。  以後、彼女の子孫は集落を街へと発展させ、フィロソフィ一族を本当に王家にした。  だが十七代女王、マリー・フィロソフィとその夫は、初代女王たるアリスフィアに対して心酔するあまり、初代と同じ銀髪のアークライトしか我が子として認めなかった。  二人の間には四人の子供がいたが、アークライトとして覚醒したのは一人だけ――しかし、その子の髪の色は金。しかも言語理解能力が乏しいとして、両親に見限られた。  結果、その子は街から遠く離れた学園に預けた――というのが、世間に伝わっていたのだが。 「実際は実の家族さえ騙して、娘を売ったのか。とんでもねぇ毒親――いや、どクズ親だな」  自称、魔法学園(フトゥールム・スクエア)一忙しい男、【シルフォンス・ファミリア】。  何の因果か、依頼先で討伐した盗賊から救い出した同族の少女【アリエッタ】について、あれこれと情報を掻き集めていたのだが、まさか王家だ何だが出て来るとは思わなかったし、そんな大規模の情報操作が行なわれていると思ってもいなかった。  通りで今の今まで見つからなかったはずだと納得したのと同時、とんでもないどクズがいたもんだと、虫唾が走った。  彼女が自分の本当の名前さえ失うほど記憶を混乱させているのは、そうした両親の仕打ちのせいなのか。だとすると、その眉間に一発ぶち込むくらいしないと、気が済まない。 「クオリア!!!」 「そんなに大声で叫ぶと、声帯に響きますよ」 「ぅるせぇ! そんな事より、調べ終わったのか?! フィロソフィとか言うクズ家族の詳細は!?」 (久し振りに怒髪冠を衝いたようですね……)  【クオリア・ナティアラール】は至って平静を保つ。  が、シルフォンスほどでなくとも、怒り心頭しているのは同じ思いであり、今回の単独調査も、今まで以上に力を入れた。 「フィロソフィ王城は、アリエッタを手放したと思われる日から、ほとんど籠城してますね。門はほとんど開けられず、人の出入りも極々わずか。ただ、数か月前の夜に城で一騒動あり、街の住人曰く、マリー王女の悲鳴が聞こえた、と」 「ざまぁ。と言いたいところだが、中の状況がわからない以上、下手に喜べねぇし、聞く限り喜べる状況じゃあねぇな。あいつらの眉間に矢を捻じ込むのは、俺じゃなきゃあいけねぇ」 「学園長に報告したところ、学園の方で調査隊を組むと言う事になりました。至急、掲示板に依頼が張り出されるでしょう」 「まぁ、今回は魔族も魔王も関係ねぇから、集まりが悪そうだな」 「そうですね。ただ、考慮しておくべき事が一つ。王家には専属のシルキーがいたのですが、その一体が例の夜、壊れた状態で城から投棄されていたと」 「……シルキーか。よし、わかった。クオリア、依頼が出されたら追加でこう書いておけ」 「はい」 「戦闘の可能性大、だ」 「わかりました」  矢筒を番えて天使は飛ぶ。窓から飛び立った天使が向かうはおそらくフィロソフィ。  偵察に向かったのだろう。普段は調査結果だけ聞いて判断する彼が、珍しく慎重だ。それだけ今回の事に対して、思い入れが強いという証だろう。  しかし、自身で調べた時も思ったが、この事件予想していたより血の気が多い。  何事もなければいいのだが――。
それから、これから K GM

ジャンル 日常

タイプ ショート

難易度 とても簡単

報酬 通常

公開日 2022-05-07

予約期間 開始 2022-05-08 00:00
締切 2022-05-09 23:59

出発日 2022-05-16

完成予定 2022-05-26

参加人数 6 / 8
●つかの間のお別れ  初夏の日差しの中、精霊の【ミラ様】はふわりと保護施設の庭に出た。  懐かしい人間が訪れて来た気配を感じたのだ。  その人間はかつて、保護施設にいた。【カサンドラ】と皆から呼ばれていた。  ちょっと前にこの世のくびきから解き放たれ、新しい生に向け旅立った……はずだった。  一体どうしたのかと尋ねるミラ様に、カサンドラは言った。 『少し猶予が貰えましたので、生きているときに行けなかった場所や見られなかったものを見て回っていたんです。ここが最後の訪問先でして……これが終わったら、新しく生まれてこようと思います。どこに生まれるかは分かりませんが、今度は元気に健康に生まれてこられるということでしたので、とても楽しみにしてるんです』  そして、保護施設を見上げた。  建物は彼女が生きていたときと、全く変わっていなかった。でも中からは、そのときにはなかった賑やかな話し声が聞こえる。 『新しい人達が入っているのでしょうか、ミラ様』  その質問にミラ様は、そうだ、と答える。随分ここに入る人も増えたのだと。 『それはよかったです。リフォームを手伝った甲斐がありました……私が生きているときお世話になった方々は、皆様お元気でしょうか?』  もちろん元気だ、とミラ様は答える。皆この保護施設にせわしく出入りしているとも。  それを聞いてカサンドラは大いに安心する。最も気になっている【トーマス・マン】、【トマシーナ・マン】の近況について尋ねる。 『あの二人は、どうしていますか?』  ミラ様は彼女に、リアルタイムな二人の姿を『視せて』やった。  トーマスは、芸能・芸術コースの教室で絵を描いていた。年上の少年――【ロンダル・オーク】と何か言い合いながら。 『よかった、あの子、友達が出来たんですね。気難しい子だから、ちょっと心配してたんです。前と比べて顔付きが穏やかになりましたね、うんと』  トマシーナは、王様・貴族コースの幼年クラスで算数を習っていた。授業参観の日なのか、【ドリャコ】が教室の後ろで多数父兄に交じり、彼女を見守っている。  続けてミラ様はカサンドラに、施設関係者たちの現状を『視せて』やる。  【アマル・カネグラ】は、相変わらず鯛焼きをどっさり買い込んで小道を散歩。学園に入ってきた時と比べて。少し背が伸びたようだ。  【ガブ】【ガル】【ガオ】の3兄弟は、新入生にからんでいる不良たちをいさめている。 「おい止めろお前ら」 「弱いの相手にイキっても格好悪いぜ」 「ケンカがしたいなら、俺たちが買ってやんぞ」 『まあ、あの子達。変われば変わるものですねえ』  カサンドラはおかしそうに笑った。そして、確実に時が流れていることを実感した。  ミラ様は彼女に言う。外に見たいものがあるか? と。  カサンドラはこう答えた。 『見たいものはたくさんなのですけど、もうそろそろ時間ですので』  ミラ様はカサンドラの気配が遠くに去っていくのを感じた。  行ってらっしゃいと餞の言葉を贈る。新しく生まれたら、またここにおいで。待っているから。とも。  カサンドラは大きく頷いた。 『ええ、間違いなくまた、学園にお世話になりたいと思います』  この場所が、いやこの世界が幾久しく平和であるようにと願いながら。 ●一年後……  世界の片隅、グラヌーゼの一角に新しい命が誕生した。冬のさなか、冷たい空気が満天の星をきらきら光らせる夜に。  若い夫婦とその家族は、うれしそうに嬰児の顔を見下ろしている。 「まあまあ元気な女の子ねえ。なんて大きな泣き声かしら」 「本当だ。これはおてんばになりそうだなあ」 「名前は何にしましょう」 「そうだなあ……カサンドラってどうかな? この地方出身の、有名な画家の名前だよ」
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