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暑い日こそカレー!


ストーリー Story

 残暑の厳しい学園内――。
「そうだ、炊き出しをしよう。暑い時期だ、みんなの食欲も落ちている。カレーかトン汁でも良い」
 そう誰かが言った事から悲劇が始まる……。

 大図書館『ワイズ・クレバー』から言いだしっぺの誰かが取り出した、学園の記録。
 そこには学園伝統の炊き出しの作法がいくつか載っており、なんと炊き出しのカレーにマンドラゴラを使うとか書いてある。
『マンドラゴラを使ったカレーは滋養強壮に良く、古くから愛されている家庭料理であるカレーに応用が利く。ニンジンのような甘みがあり、筆者も試してみたがとても美味しい。夏バテ解消、美容にも良い万能の食材である』
「これは……トン汁の方が……」
「でも俺はカレーが良い……」
「俺もカレーに一票」
 試しにトン汁の項目を開いてみた生徒がそっとページを閉じた。カレー以上の無理難題だったらしい。
「マンドラゴラは何処で確保する?」
 炊き出しと言う慈善行為のため、植物園『リリー・ミーツ・ローズ』のマンドラゴラを使わせてもらう事になって、問題は解決したのだが……。
 植物園の奥深くに眠っているマンドラゴラは群れをなしていて簡単には引き抜けない。しかも手入れをされているマンドラゴラは野生よりも巨大で生徒の手には余る。ような気がしなくもない。
 どうする? 炊き出し班!


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2020-09-18

難易度 普通 報酬 ほんの少し 完成予定 2020-09-28

登場人物 3/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《新入生》クルト・ウィスタニア
 ヒューマン Lv9 / 勇者・英雄 Rank 1
「まったく……彼女はどこに行ったんだ!」 「俺は魔法はさっぱりだけど……入ったからには、頑張ってみるさ」 「もう、だれも傷つけたくない。傷つけさせない。そのための力が欲しい」 [略歴]  以前はとある国で、騎士として活躍していた。  しかし、とある出来事をきっかけに国を離れ、パートナーと共に各地を旅していた。  その道中、事件に巻き込まれパートナーとはぐれてしまう。  人の集まる魔法学園でなら、パートナーの行方の手がかりがつかめるかもしれないと考え、入学を決めた。 [性格]  元騎士らしく、任務に忠実で真面目。常識人っぷりが仇となり、若干苦労人気質。 [容姿] ・髪色…黒。 ・瞳……淡い紫。 ・体格…細マッチョ。ちゃんと鍛えてる。 ・服装…学園の制服を着ている。が、若干イタイんじゃないかと心配もしている(年齢的に)。 [口調補足] ・一人称…俺。改まった場では「私」も使う。 ・二人称…君、名前呼び捨て。目上の人には「さん」「様」をつける。 ・語尾…~だ。~だろう。目上の人には敬語。 [戦闘] ・剣を扱う。 ・「もっと守る力が欲しい」。  そう思い、最近は魔法と剣を融合させた剣技を習得したいと考えている。

解説 Explan

・炊き出しのカレーの材料、マンドラゴラを手に入れましょう。
 小さめのマンドラゴラなら10体、大きめのマンドラゴラなら2体もあれば大丈夫です。
 引き抜く時に悲鳴をあげ、その悲鳴を聞くと恐ろしいことになります。
 具体的にはバッドステータス『萎縮』『混乱』が付与され、酷いと『気絶』してしまいます。
 なんらかの対策を練らないといけないでしょう。

・終わった後のお楽しみ
 調理を手伝うもよし、ご飯を炊くもよし。
 手伝ってくれたみんなには美味しいカレーが待っています。みんなで頂きましょう。


作者コメント Comment
 暑い日はそうめんも良いですが、カレーもまた良し。


個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:29 = 19全体 + 10個別
獲得報酬:900 = 600全体 + 300個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
さて、マンドラゴラの叫び声が危険と言うのは私も聞いた事はありますし、とりあえず耳栓はしておきますわ

引き抜く際はなるべく慎重に。もし耳栓で叫び声が完全にカバーできなくても、萎縮に関しては勇猛果敢で対処してみますわね。混乱についてはきつけ草を、他の方が混乱した時は食べさせ、自身が混乱した時は食べさせてもらいますわ

1本抜いた後は推測を使い叫び声をあげにく抜き方を考え、精密行動できっちり同じように抜いてみますわ

無事必要な数入手出来たら調理のお手伝いを。そういうえばカレーにコーヒーを入れるといい感じの渋みや苦みが出ると聞いた事がありますわ。やってみましょう♪

さて、マンドラゴラ入りのカレーライスのお味は?

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:23 = 19全体 + 4個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
学園伝統の炊き出しレシピのカレーが食べたい!

■行動
まずはマンドラゴラ採り。大物狙いで行くのじゃ。
耳栓をしっかり付けて悲鳴対策。
萎縮してしまっても勇猛果敢で堪えようとし、さらに福の針で一回だけ状態異常を無効化。
伊達に魔神を名乗ってはおらん!グルメを前にして、このあちきが引いてなるものかぁーーーっ!!

無事に採れたら、調理を手伝うのじゃ。
自前の調理道具一式を使って、材料を切っていくのじゃ。
そーれ、トントントーンっとな。

完成したら…いざ、実食!
見た目を楽しみ、香りを楽しみ、そして最後は味を楽しむ。
これ程までに材料にこだわったカレー…クククッ、実に楽しみなのじゃ♪
それでは、いただきま~す♪パクッ!

クルト・ウィスタニア 個人成績:

獲得経験:23 = 19全体 + 4個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
アドリブ:A

マンドラゴラ……うまいのだろうか…。
食わず嫌いは良くないよな…うん。

未知の食べ物に戸惑いながらも、マンドラゴラ狩りに全力を尽くす。

萎縮は【勇猛果敢】を使って回避、混乱は耳栓で予防。
万が一状態異常に陥ったら松竹梅のブローチ使用。気休め程度だとは思うが……。

悲鳴を上げられる前に仕留める方法はないのだろうか…。

マンドラゴラ狩りのあとは調理を手伝う。
とはいえ料理はあまり得意ではないので、邪魔にならない程度に働く。
力仕事は任せてくれ。

食べ物の好き嫌いは無いが、マンドラゴラはあまりにも未知なので若干戸惑っている。

リザルト Result

 植物園『リリー・ミーツ・ローズ』。此処にあるマンドラゴラをカレーの炊き出しの材料に使っても良いとのお達しで集まったのは三人。
 【朱璃・拝】【ラピャタミャク・タラタタララタ】【クルト・ウィスタニア】の三人の生徒だった。
「らぴゃたみゃくたらたたららた! 炊き出しと聞いてグルメなあちきが来たのじゃーっ!」
 ラピャタミャクがそのグルメな舌を満足させようとして元気溌剌に声を上げる。
「マンドラゴラとはまた凄い物を使うのですね。ですが確かに効能はありそうですし、ちょっと食べてみたい気は当然ありますので頑張って採取いたしますわ! あの、ところでラピャタミャク様、その、私甘い食べ物が大好きで……私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。自分でも作るのですけれど……」
「なんと! あちきもグルメを味わうだけではなく、最近、食材や料理に関する事を学び始めたのじゃ! 料理仲間がいて嬉しいのじゃー」
 朱璃も乗り気で張り切ってマンドラゴラ採取に前向きだ。ついでにラピャタミャクとお料理トークに花を咲かせている。
「マンドラゴラ……うまいのだろうか……食わず嫌いは良くないよな……うん」
 クルトは他の女性二人に比べると消極的な姿勢だった。
「学園伝統の炊き出しとな!? カレーにマンドラゴラじゃと!? 何という壮絶なレシピ…とてつもないグルメ力(ぐるめぢから)を感じるのじゃ!? 是非とも食べてみたい逸品じゃ。全力で頑張るのじゃーっ!!」
 ラピャタミャクがとてつもなくやる気になっている。
「取り敢えず……マンドラゴラ自体は見たことがある。俺のパートナーが魔法使いだったので、時々魔法薬を作るのに使っていた……どうやって手に入れていたのかまでは知らない」
 クルトが言う事に、三人で連携してマンドラゴラを引き抜く作戦に出る事にした。
 マンドラゴラは引き抜く時に悲鳴を上げて、その悲鳴を聞くと恐ろしい事になると言う。他に特に戦闘能力があるとは聞かないが、その悲鳴を聞かない為に遠くから犬に引っ張らせて採取するのだとか、そう言う伝説が残っている。しかし、この場に犬を犠牲にすると言い出す非情なものはいなかった。
 耳栓を用意し、状態異常への対策をおのおの練って、マンドラゴラ狩りへの意欲を高める。

「マンドラゴラ採り。大物狙いで行くのじゃ!」
 ラピャタミャクが指揮をとる通り、何本もある中でも大きなマンドラゴラが鎮座しているのを狙っていく。大きさとしては立派な大根ほどもあるだろうか。丸々と太った美味しそうなニンジンにも見える。
「さて、マンドラゴラの叫び声が危険と言うのは私も聞いた事はありますし、とりあえず耳栓はしておきますわ」
「耳栓で予防出来る……よな」
「耳栓をしっかり付けて悲鳴対策をするのじゃ!」
 三人とも、引き抜く前に耳栓をしてマンドラゴラの悲鳴対策とする。
「ここは俺に任せてくれ」
 女性二人の前で元騎士であるクルトが前に出た。クルトは二人が女性だから、と言う訳でもなく、たとえ同行者が男女どちらでも紳士的に自ら先に出るつもりであった。一際立派なマンドラゴラの茎を掴んでえい、と引っ張る。
『ぎゃああああああ~~~~!!!』
 マンドラゴラが大きな悲鳴を上げるのに、耳栓をしていても脳内に響き渡る魔法の声が三人を襲う。耳栓をしていなかったら気絶しそうになる位の大きな悲鳴に怯みそうになったのを、勇猛果敢に己を奮い立たせて立ち上がっている三人。
「こ、これは……?」
 クルトが余りの衝撃的な声に混乱しかけると、朱璃とラピャタミャクが同時に動いた。朱璃の方が若干早く、きつけ草をクルトに食べさせる事に成功し、事なきを得た。なお、ラピャタミャクは福の針を持っているので、まだまだ余裕がある。今の瞬間こそ起動しなかったが、クルトの松竹梅のブローチの効果も期待出来る。
「ふう……次に私達に危険な叫び声を聞かせたら、皆さん全員枯らしてしまいますわよ」
 朱璃がハッタリをかますのに、マンドラゴラ達がどよめいた……気がした。魔法生物なので知性があるかはわからないにしても、なんとなく危険を察知したのだろう。勿論、此処は学園内の施設のものなので、枯らす等と言う事は出来ない。ハッタリである。
「伊達に魔神を名乗ってはおらん! グルメを前にして、このあちきが引いてなるものかぁーーーっ!!」
「悲鳴を上げられる前に仕留める方法はないのだろうか……」
 ラピャタミャクとクルトがもう一本、と気合を入れるところに、朱璃がにこにこと前に出る。
「私に考えがありますの。お二人は下がってくださいませ」
 朱璃は一本抜いた時に推測を使い、マンドラゴラが叫び声をあげにくい抜き方を考え、精密行動できっちり同じように抜いてみせる。マンドラゴラは二股に分かれている根っこが引っかかって悲鳴を上げるので、上手く引っ張れば根がスムーズに抜けてするりと悲鳴も上げずに抜けていくのだ。
 事前に行っていたハッタリも効いたのか、マンドラゴラは大人しく抜かれていった。
「これで問題ないですわね」
 それでも何本か抜いていく時に、根っこが複雑だったのか悲鳴を上げるものもあった。
『きあああああああ~~~!!!』
「うわ、びっくりした」
 クルトの松竹梅のブローチが作動して、状態異常を打ち消す。
『ぎょええええ~~~!!!』
「ぎゃー! 福の針じゃ! えい!」
 マンドラゴラの悲鳴が耳栓で防げなかった場合はアイテムで回復し、ようやく必要な数のマンドラゴラが揃った。
「……マンドラゴラ自体は見たことがあるが食べたことはさすがに無い……これは本当に美味しいのか?」
「あちきは食巡りを趣味としているグルメじゃが、グルメは冒険じゃよ。大体のものを美味しいと感じるし、ゲテモノだろうと食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食じゃが……美味しいものはより美味しく感じるのじゃ。その勘が告げておるぞ。これはきっと美味しいのじゃ!」
 ラピャタミャクが自信満々に採れたてのマンドラゴラを前に胸を張って言う。
 ラピャタミャクが言う通り、栄養たっぷりの丸々としたマンドラゴラ達は心なしか美味しそうに見える気もする。苦労した甲斐があったと言うものだ。これなら滋養たっぷりのカレーが出来る……ような気が、マンドラゴラを食べる事に抵抗があるクルトも少しした。

「これでカレーの素材が揃いましたわね。あとは普通のカレーと同じ材料を揃えて炊き出しの準備ですわ」
「うむ! 学園の皆に美味しいマンドラゴラカレーを作るのじゃ。無事に採れたから、炊き出しの調理を手伝うのじゃ」
 ラピャタミャクが自前の調理道具一式を使って、カレーの材料を切っていく。
「そーれ、トントントーンっとな」
 ラピャタミャクが見事な包丁捌きでカレーの準備をしていく。グルメを自称しているだけに、その腕前は素晴らしいものだった。
「調理で手伝える事があれば言ってくれ」
 クルトも料理はあまり得意ではないとは言え、女性陣二人の指示通り、力仕事をメインに働く。主に大量の野菜の下ごしらえや皿の準備などを手伝っている。料理をした後の物を洗い片付けるのもクルトがしている。
「そう言えばカレーにコーヒーを入れるといい感じの渋みや苦みが出ると聞いた事がありますわ。やってみましょう」
 朱璃はカレー調理の際にコーヒーを入れる他に、ライスは白ご飯ではなくバターで炒めて、そこに赤ワインを少々とバジルを加えた物を作っていく。風味豊かなバターライスが出来上がり、食欲をそそる香りがあたりに漂う。
 因みにアルコールが駄目な人の為に、赤ワイン抜きのバターライスも作っている。ラピャタミャクはアルコールが駄目なので、そちらの赤ワイン抜きのバターライスを用意している。
「このライス、多分カレーと相性が良いと思います」
「おお、美味そうじゃのう! 完成したら……いざ、実食!」
 ラピャタミャクが出来たてのカレーを目の前にして、両手を合わせている。
 見た目を楽しみ、香りを楽しみ、そして最後は味を楽しむ。これぞラピャタミャク風グルメ。
「これ程までに材料にこだわったカレー……クククッ、実に楽しみなのじゃ。それでは、いただきま~す」
 パクッ!
 さて、マンドラゴラ入りのカレーライスのお味は?
 朱璃も出来上がったら早速一口。
「これがマンドラゴラ入りのカレーのお味ですか。中々ですわね」
 と採取の苦労も吹き飛ぶ味に満足。
「やはりカレーは良いですわね」
 クルトは食べ物の好き嫌いは無いが、マンドラゴラはあまりにも未知なので若干戸惑っている。
「ええい、頂きます!」
 ぱくり。
「ん、ライスが……バターなのかな、風味豊かで。隠し味に……ワイン? カレーとよく合う。……美味しい」
 クルトは味覚音痴ではないので、美味しい物は美味しい、マズい物はマズいと感じる普通の味覚だ。だが、誰かが作ってくれたものについては基本的に褒めていくスタイル。それに疲れた後のカレーとあり、残さずしっかり食べる程の美味しさだったらしい。
「これは炊き出しとして夕食に振舞いましょう。きっと皆さんの体力も回復いたしますわ」
 大量に出来たマンドラゴラカレーを前に、朱璃は生徒の皆が喜ぶのを目にしているかのごとく微笑む。
「なんと、これは美味しそうなのじゃ!」
 ラピャタミャクが何かの本を見て目を輝かせている。大図書館『ワイズ・クレバー』の炊き出しのレシピの一覧だった。
「トン汁のレシピもめっちゃ気になるから確認しておいたのじゃ。ワイルドボアとドラゴンの肉を使うと書いておるぞ。ワイルドボアの肉だけだと臭みが出るが、ドラゴンの肉は滋味が強く味に深みが出るそうじゃ」
 それだけでなく、それ以外の料理のレシピも見て、ほうほうと頷いている。
「作れるかはさておき、グルメの知識を増やす意味でも非常に興味深いからのぉ。世の中にはこんな材料を使ったグルメがあるとは……グルメの世界はまだ果てしないのじゃ」
 生き物が食事にかける情熱は果てしない……。
「ふむふむ、此処に載っている中ではこれが良さそうじゃのう……食後のデザートに、余っているマンドラゴラでキャロットケーキを作るのじゃ! 朱璃、汝は甘いものが好きだと言っていたので食べさせてあげるのじゃ!」
「まあ! 嬉しいですわ!」
「……女性は甘いものが好きなのか?」
「女性だからと言う訳ではないのじゃよ。美味しいものは生き物の活力なのじゃ。動いた後は甘いものが美味しいのじゃ」
 カレーを食べた後の、皆で食べた甘い甘いマンドラゴラケーキはまた格別だった。ラピャタミャクの料理の腕はなかなかのもので、自分で作った未知なるグルメのケーキを満足そうに食べていた。特に甘い物に目が無い朱璃は食す際、実に幸せそうな表情を見せていた。クルトもマンドラゴラを使用していた魔法使いの少女のパートナーを思い出して、なんだか懐かしい気分になったとか。



課題評価
課題経験:19
課題報酬:600
暑い日こそカレー!
執筆:江戸崎竜胆 GM


《暑い日こそカレー!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2020-09-14 19:07:01
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 2) 2020-09-16 00:03:30
らぴゃたみゃくたらたたららた!
グルメと聞いてあちきが来たのじゃーっ!!

魔王・覇王コースのラピャタミャク・タラタタララタ。よろしくなのじゃ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2020-09-16 18:59:19
ラピャタミャク様、よろしくお願いしますね。

さて、マンドラゴラを入手するのがなかなか厄介そうですが、萎縮は勇猛果敢でなんとかなりそうですわね。混乱はどうしたものでしょうか。一応耳栓をすれば軽減されますでしょうか?

無事採取できたら調理を手伝おうかと思いますわ。

《新入生》 クルト・ウィスタニア (No 4) 2020-09-16 22:11:48
クルト・ウィスタニアだ。二人とも、よろしく頼む。

俺も混乱は耳栓で予防しようかと思う。
あとは松竹梅のブローチで回復手段を……運しだいだから気休めにしかならないだろうが。
いっそのこと、悲鳴を上げる前に一刀両断とかできないだろうか……。

料理はそんなに得意ではないが、力仕事は引き受けるぞ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 5) 2020-09-16 22:38:59
クルト様、よろしくお願いしますね。

>一刀両断
そうですわね、対策も施した上で試してみるのは良いかもしれませんわ。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 6) 2020-09-17 02:13:42
こちらこそよろしくなのじゃ。
採取できたら、あちきも料理を手伝うつもりじゃ。

>予防対策
あちきも耳栓で悲鳴に対策しようと思っておるのじゃ。
それでも状態異常になったときは、福の針を使うつもりじゃ。
一回しか使えぬが…まぁ、何とかなるじゃろう。たぶん。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 7) 2020-09-17 19:15:38
>混乱
一応きつけ草を持って行っておこうとおもいますが、自身が混乱していたら食べられないので誰かが混乱した時用でしょうか。

《新入生》 クルト・ウィスタニア (No 8) 2020-09-18 00:03:25
そうだな。
先に食べて予防ができるわけではなさそうだし、もし混乱して味方に危険がおよぶようなら……遠慮なく食わせてくれ……。