一言で言えば動く鎧で、非常に大柄。 人知れず倉庫で眠っていたが、突如目覚め、色々あって学園の新入生として迎え入れられた。
自分の名前も含めた全ての記憶を失っており、現在彼についてわかっている事はその殆どが周囲から得られた断片的な情報でしかなく、当然正確性にも欠けるものが多い。
【外見】 鈍色の古びた甲冑そのもの。 甲冑内は魔力に似た漆黒のモヤのようなもので充満している。
仮にそれが霊魂であるとするならば彼はリバイバルとして扱われるべきなのだろうが、カルマの特徴である魔法陣が右手の甲と鎧内部に刻まれている事から、便宜上「鎧を器とした特殊なカルマ」と扱われている。
【性格】 とにかく無口だが、話し掛ければ反応を見せ、身振り手振りによる応答や筆談などでの意思伝達ができる事から、一般的な人間程度の知性を確認できる。 最近筆談を覚えた為、より複雑な意思疎通が可能となった。
また、彼の正体を解明する為に鎧の中身をどうにかして外に追い出そうとした際、地の底から響くような恐ろしい声で「ヤメロォ」と発したという報告が上がっており、喋れないわけではないらしい。
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【報告書:リッター・エンディミオ】 学園の倉庫で眠っていた鈍色の騎士鎧。 相当大柄な人物の為に拵えられた物の様で、2mを優に超える。 記録によれば古物商を通し、装飾品として学園で購入された物だったようだが、記録が古く情報の欠落が多い。
不気味に思われながらも放置されていたが、ある日突然ひとりでに動き出し、倉庫の外で太陽を見上げていたという。
当然ながらちょっとした事件になりかけたが、敵意が無いと判断され、魔物として討伐されずに済んだ。
その後、学園関係者の手によってあらゆる調査が行われた結果、平均的な知性を有すると判断された為、学園長の判断で一先ず学園の新入生として迎え入れる。
入学後も調査は続けられ、甲冑に元の持ち主の家名と思われる『エンディミオ』の記述が発見された事で、彼は騎士を意味する『リッター』の名と共に仮の名称が与えられる事になった。 ――――――――――――――――――――――――――――――― 【調査メモ】 ・暇な時は窓際で日向ぼっこしている。
・食物等も摂取する模様。摂取された食物は甲冑内部のモヤに覆われて消滅するのが確認された。食事が必須かは不明。
・七選、人間族を脅威から守護、それらに対して敵対する事が魔物の襲撃で確認される。
・文字を覚えたらしく、筆談が可能に。一人称・二人称等の項目を更新。
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