蛇神を崇拝し、蛇の力を体に宿したと云われる、東洋の異端宗派『玄蛇』の系譜に連なる『権蛇』の現当主。
シャーマンの素養の一つである魄の受容は歴代でも最高と評される。伸びをして寝返りが打てるという理由で大蛇の霊に憑かれている。幼少期には次元移動を経験しており、彷徨っていた所を母性を獲得した変異種の蜂に母乳の替わりに蜂蜜を与えられて育てられたという経験を持つ。とうとう子離れが出来なかった女王は次元を超越し、執念が形成した生霊として憑いてしまう。こうして格式の高い怪を守護霊（？）として持ったことにより、妖狐に興味を持たれ、乗っ取りを企てた妖狐にまで憑かれてしまった。物怪達による八朗の奪い合いが繰り広げられた結果、三者の寄生跡が外見に残っている。また、権蛇は数世代前にシャーマンとしての訓練方法を失伝してしまっているため、八朗自身は守護霊の力を借りるどころか、コンタクトすら取ることが出来ない。日々、変化する己の外見に、内心ヒヤヒヤしながらも日々を生きている。