ん~~とね。リーゼはかみさまになるの。だって、パパがいってたんだよ。『おまえは神になるのだ。神となって魔王を打ち倒し、世界を救うのだ』って。
でも、まおうってやつ、もういないんだよね・・・リーゼずっとねてたから・・・みんな、なにもいわないけど、パパも、もういないってわかってる。リーゼにだってそれぐらいわかるよ。
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とある廃墟で、培養液に満たされた、巨大な水槽の中で眠り続けていた。建物の腐食が激しく、放置すれば下敷きになってしまうため、学園所属の研究員に保護された。
その廃墟は、魔王事変発生時、忽然と姿を消した、高名な魔導師、ゲオルグ・ガルシュタインの研究所であり、長らく、その所在は不明であった。
資料となりえるものはすべて朽ちてしまっているが、彼が創造したものと推測される。
”父”の英才教育の賜物か、幼い見た目にかかわらず、知能は高い。だが、経験がなく、精神年齢が低いため、それを十分に生かせないようだ。天真爛漫で、ちょっとわがままな、甘えん坊。駄々をこねだすと大変なことになるが、甘いものをあげれば、すぐ大人しくなる。
『神となって、世界を救う』という意思は強固であり、どんな敵にも物怖じすることはない。
武神コースを選んだのは、武神が何かわからずに聞いたら、武術の神様と返答を得たため
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<残された手記1> 魔王・・・恐ろしい奴だ。まともな人間ではおそらく適うまい。そう、人をはるかに超えた存在。”神”でもなければ。
<残された手記2> 様々な、生命の因子を集め、一つの胚を生み出すのに成功した。
<残された手記3> 経過は順調だ。既に体長は、成人の2倍近くに生育している。だが、まだ幼児に過ぎない。このまま成長を続ければ、巨なる神の誕生を迎えることになるだろう。
<残された手記4> わたしは何という愚かな間違いをしてしまったのだろう。肉体を魔力で維持する。それは純粋な”生命”ではなくなってしまうことを意味する。この子の体に流れる魔力は、現状を維持するように働いている。もう、成長することはないだろう。
<残された手記5> 失敗作だからといって、どうして破棄することなどできようか。この子はわたしの娘も同然なのだ。だが、表に出すこともできぬ。立派に戦うだろうが、死ぬかもしれない。
<残された手記6> どうやら、わたしの命火も残りわずかなようだ。あの子が再び目覚めるとき、世界が争いごとのない、平和な時代でありますように。
朽ちかけた日記より抜粋 ____________________________
身長:298cm 体重:不明 年齢:4歳(2千年ほど眠っていた) スタイル:巨人な幼女。ゴールデンブロンドのセミロングでツーサイドアップ。結び目に大きなリボン 魔法陣:両手の甲と臀部(蒙古斑に擬態)左手甲はダミー
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