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図書館教養実技「私が選ぶ1冊」


ストーリー Story

●教養図書部門から実技授業のお誘い

 魔法学園フトゥールム・スクエアは巨大な知的宝庫そのものだ。
 大図書館『ワイズ・クレバー』という知の要塞があることはご存知だろうか。

 本日、大図書館の一スペースである『教養図書部門』から実技授業が提案された。
 教養図書部門の司書代表である【ヨハン・ビブリオテーク】が勇者候補生たちに語りかける。
「まずは、学園生の皆さん、本日は私共の実技授業説明会にお越しくださり誠にありがとうございます。さっそくですが、説明しますね?」
 ヨハンは、この部門の代表であることからそれなりに年のいったヒューマンの男性である。だが、魔法でも使っているのか、それともそういう体質なのだろうか。姿が若いままだ。見た目は三十歳前後で、きりっとした物腰のインテリメガネだ。
「私共の教養図書部門というのは、その名の通り、『教養』の本を蔵書するのに特化したスペースとなります。これぞ万巻の教養書籍を収集した貯蔵庫とも言えましょう! ふふふ、ここまで集めるのは大変だったのですよね」
 ヨハンはきらり、とメガネを光らせて講義を続ける。
「ですが、世界に知識は無限にあり、私たち学徒の知識欲も永遠にあることでしょう。私共は、この世界の教養に関する本を学園があり続ける限り集め続けるのです! 教養は素晴らしい! 人生の何たるかを教えてくれるのです!」
 話が長くなりそうになり、学生たちが退屈にし始めるや否や、ヨハンは核心を話す。
「さて、そこで、実技授業なのですが……。皆さんには、当図書館に入荷する『教養』の本を1冊、推薦して頂きたいのです!」
 ヨハンは、まとめに入る。
「ここに入荷するに相応しい本であれば何でもかまいません! 当然、審査はあります! 皆さんには、ここの図書館の講堂でプレゼンテーションをして頂きます! 皆さんの本に対する熱い思い、ぜひ聴かせてくださいね!」

 教養図書部門からの実技授業が始まる……。
 あなたは、どんな面白い本をここの図書館に入荷してくれるのだろうか!?


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-05-18

難易度 簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2019-05-28

登場人物 4/8 Characters
《ゆうがく2年生》アリア・カヴァティーナ
 アークライト Lv14 / 村人・従者 Rank 1
 幼い頃から聞かされてきた英雄譚に憧れて、いつしか勇者さまを導く人物になりたいと願ってきた。  その『導き』とはすなわち、町の入口に立って町の名前を勇者様に告げる役。  けれども、その役を務めるということは、町の顔になるということ。この学校でたくさん学んで、いろんなことを知ることで、素敵な案内役になりたい!  ……それが自分の使命であると信じて入学したけれど、実のところ勉強よりも、花好きが高じた畑いじりのほうが好きだったりする。そのせいで、実はそこそこの力持ちだったりする。  たぶん、アークライトの中ではかなり変人なほうなんだと思うけれど、本人はあんまり気にしていない模様。  基本的に前向き……というか猪突猛進なところがある、かも。
《大空の君臨者》ビャッカ・リョウラン
 ドラゴニア Lv22 / 勇者・英雄 Rank 1
とある田舎地方を治め守護するリョウラン家の令嬢。 養子で血の繋がりはないが親子同然に育てられ、 兄弟姉妹との関係も良好でとても仲が良い。 武術に造詣の深い家系で皆何かしらの武術を学んでおり、 自身も幼い頃から剣の修練を続けてきた。 性格は、明るく真面目で頑張り屋。実直で曲がった事が嫌い。 幼児体系で舌足らず、優柔不断で迷うことも多く、 容姿と相まって子供っぽく見られがちだが、 こうと決めたら逃げず折れず貫き通す信念を持っている。 座右の銘は「日々精進」「逃げず折れず諦めず」 食欲は旺盛。食べた分は動き、そして動いた分を食べる。 好き嫌いは特にないが、さすがにゲテモノは苦手。 お酒はそれなりに飲めて、あまり酔っ払わない。 料理の腕前はごく普通に自炊が出来る程度。 趣味は武術関連全般。 鍛錬したり、武術で語り合ったり、観戦したり、腕試ししたり。 剣が一番好みだが他の分野も興味がある。 コンプレックスは身長の低さ。 年の離れた義妹にまで追い抜かれたのはショックだったらしい。 マスコット扱いしないで欲しい。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。

解説 Explan

●目的

 この依頼は、学園の教養図書部門向けの本1冊を入荷して頂くお話です。
 そして、なぜ、その本を入荷するべきなのか? プレゼンテーションをして頂きます。

●どんな本?

 まず、どんな本を入荷するのか考えてみましょう。
 PL目線から言いますと、最初に本のデータを作ります。

・本のジャンルは?
・本のタイトルは?
・本の著者は?(公式NPCや他のGMのNPCは除外。公式ではないモブNPCや自身のPCさんなど推奨)
・本の特徴は?(分厚い・薄い、難しい・簡単、最近の本・古典、同人・商業など)

●どんなプレゼン?

 ご自身のPCさんが選んだ本を図書館の講堂でプレゼンして頂きます。
 どうやってプレゼンすると効果的でしょうか?
 この本を入荷するべき! という熱い情熱を知的に伝えましょう!

 備考:用紙、ポスター、マーカー、クレヨン、黒板とチョークなど貸し出し自由です。

●本の入荷のためのフック

 本のジャンルは多岐に渡りますので、ぱっと思いつかないかもしれません。
 そんな方のために、以下、アイデアのフックです!

 1.人文分野(哲学、文学、歴史学、考古学、言語学、宗教学、人類学、芸術など)

 2.社会分野(社会学、法律学、経済学、政治学など)

 3.自然分野(化学、物理学、生物学、地学、数学など)

 4.魔法・精霊分野(攻撃魔法研究、回復魔法研究、補助魔法研究、魔法研究入門、精霊研究入門など)

 5.その他の教養分野(マナー、恋愛、料理、娯楽、雑学、格闘技、スポーツ、サブカルなど)

●その他

 ヨハンの存在に対して『既知設定』も歓迎します。

●注意

 今回の依頼でプレゼンされる本は基本的に全て図書館に入荷されます。
 お持ち帰りはできず、後日、ショップで販売される予定は今のところありません。


作者コメント Comment
 何気に図書館好きのGM、夜神です。
 そう言えば、現状の【ゆうがく】では図書館に関する『エピソード』が少ないですね。
 あと、プレゼンの授業も今のところないですね。
 と、いうことで!!
 お好きな本をプレゼンして入荷して頂く授業でもやりませんか?
 特に本好きなあなたのご参加を心待ちにしております!


個人成績表 Report
アリア・カヴァティーナ 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●掴み
昔、とある商人の方に少しだけ見せてもらった本を、ご紹介しますわ!
この本は、小説の形式こそ取っておりますけれど、実際にはある種の異世界図鑑ですの…次元知識の教養を積むのに相応しい一冊ですわ!

●説明
『夢幻図書館紀行』は、分厚い、星の魔力に満ちた本ですわ!
著者は、主人公と同名のアストロメテウス名義…主人公の体験記という体の作品で、彼は「星の中に無数の本棚が浮かぶ迷宮」にいざなわれますわ!

実際、読者の前にもその光景が広がりますの!
さらに本棚の本を手に取り開けば今度は、雲の上の尖塔の世界、無限に洞窟が続く世界、機械と戦争の世界…鮮烈な光景が読者の魂を惹き込みますわ!
どれも素晴らしい旅になりますわ!

ビャッカ・リョウラン 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
私がおすすめするのはコレ。
「世界の武術大図鑑(分かりやすいイラスト付き)」
ブレイブメディア出版から出てるよ。

分厚くて情報量満載。
でも、カテゴライズされててイラスト付きで解説も丁寧で分かりやすいよ。
初版は結構古いけれど、今も改版されてるんだ。

古今東西の武術や流派のことが、剣槍斧拳など武器を問わず網羅されているよ。
その武術や流派の特徴、基本の構え、歴史や著名人など、
この一冊で大体のことが分かるようになっているんだよ。

世界には一体どんな武術があるんだろう?
あの憧れの人の流派は?自分に合いそうなのは?その他色々…
ちょっとでも武術のことが気になった君たち!入荷されたら、ぜひ読んでみてね!

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:49 = 16全体 + 33個別
獲得報酬:1350 = 450全体 + 900個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
せっかくのプレゼン授業なので、他薦による投票をヨハン先生に提案し、先生にも投票をお願いする
【説得】【信用】【博愛主義】使用
承諾を得たら感謝を述べ、【陣地作成】【設計】で手早く会場設営

【説得】【信用】【博愛主義】で、【法律】【帝王学】【従者学】が凝縮された「愛【読書】」をプレゼン

「やさしい行政事務入門」
マーニー・ジム著
事務を司る家系のジム家によるこれまでの難解な著作を、驚異的なまでに平易に親しみやすくまとめたザ・入門編

一見、ゆうしゃに関係なさそうだが、町や村を助けるにあたり、行政の流れが頭に入ってると、ニーズ把握、依頼側の苦労や負担への配慮に役立つため、学園の仲間に強くお薦めしたいと思っている

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:19 = 16全体 + 3個別
獲得報酬:540 = 450全体 + 90個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
『ある画家の物語』

天使や精霊のような美しい存在や悪魔や魔物のような恐ろしい存在をまるで見てきたかのように精細に表現した彼。
しかし、実際の彼は滅多にアトリエのある街から出ることはなく、身近な人々、そして自身の内面を人ではない存在の姿で表現していたという。
彼は言った。「見えない所にこそ人の本質が隠されている」そして「人は天使にも悪魔にもなれる」と。
そして、美しい天使が慈悲もなく人々を裁く様子や、恐ろしい姿の鬼が人間と仲良くなりたいと思い悩む作品も描いた。

絵は生涯大きく売れる事はなかったらしい。
晩年の彼は生活が荒れたとも、反対に死の寸前まで精力的に作品に打ち込んだとも伝えられ、真相ははっきりしない。

リザルト Result

●開講
 大図書館教養図書部門の講堂には『選書大戦―レイド・セレクション―』と大書された横断幕が掲げられている。
 本日、ここの講堂で教養図書部門に入れるべき本を推薦するプレゼンテーションの授業が行われるのである。学園生4人が講壇に立って発表し、講堂の席には100人もの観客が集まっている。授業の最後には、誰のプレゼンが最も良かったかを評価する投票までもが設けられているのだ。

●タスクのプレゼン
 威風堂々と青年が講壇に上がる。彼は大きな声で自信を持って話し始める。メガネの奥の眼光は力強く光っていた。
「本日、最初にプレゼンをさせて頂く【タスク・ジム】と申します。専攻は勇者・英雄コースです。よろしくお願い致します」
 ちなみにタスクのプレゼン時の口調は敬語だ。この授業で審査する先生方が目上ということもあり、何よりも公の場での改まった発表だ。敬語が使えるのならば、敬語でやり取りをする方が無難なケースであるだろう。
 タスクは、ある一冊の本を取り出し、魔法投影機の前にそっと置いて、手前の大きなスクリーンに表紙絵を映す。
「僕がご紹介させて頂く書籍は、【マーニー・ジム】による『やさしい行政事務入門』です。著者であるマーニー・ジムは、事務を司る家系のジム家の一員です。ジム家の著作シリーズは、難解な物が多かったのですが、これまでのそういった難解な著作を、驚異的なまでに平易に親しみやすくまとめたザ・入門編が本書です」
 タスクは、投影機で行政に関する学問の相関図のページを映し出す。解説するタスクの表情と口調にはどこか愛情が込められていた。
「行政事務と一言で言いましても、実は色々な教養を前提として知っておくべきでしょう。例えば、法律学。行政法を知らないと行政事務は務まりません。あるいは帝王学。行政の運営方法について詳しくあるべきでしょう。他にも従者学等も必要です。行政窓口の使い方を人に教えられるだけで村人や町人達の生活の質が違ってくることでしょう。そして、こういった難しい学問との関係等もひとまとめにわかりやすく解説されているのが本書のすごい所なのです!」
 タスクは本書の魅力を十分に語り終えた後、ご清聴ありがとうございました、と述べ発表パートが拍手で終わった。
 そこで司会の【ヨハン・ビブリオテーク】が出てくる。
「タスクさん、ありがとうございます。とても良いプレゼンでしたね。さて、せっかくですので質疑応答も設けましょう。どなたか質問したい方はいませんか?」
 司会が客席にそう問いかけると【ビャッカ・リョウラン】が手を挙げた。
「一つ、質問していいかな。ここの学園は勇者を目指す立場の人も多いと思うけれど、行政事務は勇者の仕事とどう関係があるんだろう?」
 タスクはこの質問に微笑して答える。
「はい。この本は、一見して、勇者に関係なさそうですけれど、実は関係がある本なんです。例えば、町や村を助けるにあたり、行政の流れが頭に入っていますと、依頼側のニーズ把握から苦労や負担への配慮等に役立つことも多かったりします。学園の仲間に強くお薦めしたいと思っているんですよね」
 なるほどね、とビャッカが頷くと、今度は【アリア・カヴァティーナ】が手を挙げた。
「その著者についてですが……。マーニー・ジムさまってどんな方でしょう? タスクさまと名字が同じですが、まさか?」
 タスクはこの質問が来て嬉しそうだ。
「マーニー・ジムは、僕の大好きな祖母です。もう故人ですけれどね。身内の本を薦めるのは気が引けますが、学園生にぜひ読んで頂きたいので、全力でプレゼンすることにしたんです。町村を気遣う意識を持つ人が、パーティの中に一人でもいて欲しい、との思いが彼女の根底にはありました……」
 質疑応答も無事にこなしヨハンが締める。
「ところで私事で恐縮ですが、『選書大戦』と聞いて最初ははっとしました。実は私、タスクさんのお父様とは知人でして、過去にとある都市の図書館運営研修で彼の教育担当を受け持ったことがありました」
 タスクが照れくさく笑い補足する。
「そうなんです。その研修の総仕上げに『選書大戦』というイベントで父とヨハン先生が対決して、父の方が敗れたのは父にとっても良い思い出ですけれど……」
 講堂から温かな笑い声が起こり、タスクの質疑応答は無事に終了した。

●アリアのプレゼン
「2番手でプレゼンさせて頂きますのは、村人・従者コース専攻のアリア・カヴァティーナですわ。わたくしは、昔、とある商人の方に少しだけ見せてもらった本をご紹介しますわ!」
 アリアは、既に黒板に貼り付けられた魔法の紙ポスターを教鞭で指しながらのプレゼンだ。ポスターには徐々に不思議な絵が浮かび上がって行く。とある事情でこの場にその本そのものはないが……。
「お薦めしたい本は、『夢幻図書館紀行』と言いまして、小説の形式こそ取っておりますけれど、実際には分厚い異世界図鑑の一種ですの。著者は、主人公と同名の【アストロメテウス】名義でして……主人公の体験記という体裁の作品ですわ。多数の異世界に関する教養を積むのに相応しい一冊ですわ!」
 ポスターの絵が完全に浮かび上がる。やがて絵は映像となって動画が流れる。
「この本はですね、著者によると『星の中に無数の本棚が浮かぶ迷宮』とも言われていますわ。実際、読者の前にもその光景が広がりますの!」
 流れる動画を追いながら、アリアが解説を加える。
 まずは、雲の上の尖塔の世界。
「穏やかに流れる雲に差し掛かる真っ赤な太陽が無数の尖塔を照らすのが美しいですわ!」
 そして、無限に洞窟が続く世界。
「鉱物が光りまるで夜景の中のような幻想的な世界がどこまでも続きますわ!」
 最後に、『機械』と呼ばれる物による戦争の世界。
「わたくし達の世界にはないような『機械』と呼ばれる魔導兵器らしき物による戦闘が鮮やかですわ!」
 アリアは他にも複数の異世界についてポスターを追って紹介した。
 ちなみにこのポスターで流れていた全ての映像は書籍からの本物ではなくコピーである。
「鮮烈な光景が読者の魂を惹き込みますわ! どれも素晴らしい旅になりますわ!」
 情景鮮やかな彼女の発表パートは拍手で終了し、やがてヨハンが司会に入り、質疑応答へ移行する。
 今度の質疑では、タスクがまず挙手した。
「ところで、なぜその本を選んだのですか?」
 アリアは自信ありげに答える。
「もし、こんな不思議な世界を勇者さまに案内できたなら、とても光栄なことですわ! わたくしも、この本のような案内をできるようになりたいですわ!」
 おお、なるほど、と皆、納得する。今の回答は、村の出入り口にいる案内役を目指すに相応しい人物の信用ある答え方だろう。
【エリカ・エルオンタリエ】も続いて質問する。
「プレゼンでは、幾つかの異世界のシーンが登場していたわね? 疑うつもりはないけれど、そのシーンって実在するのかしら?」
 アリアは、ううーん、と唸った後、にっこりと答える。
「わたくしは、実在する異世界を記した本だと信じていますわ。ですが、実際は全て著者の創作かもしれないと評価する論者もいますので、実は何とも……」
 謎が残る所だが、そろそろ時間なのでヨハンがまとめる。
「アリアさん、とても良かったです、ありがとうございました。プレゼンに問題はありません。ですが、その本ってたしか、流通で出回っていない特別な本ですよね? 持ち主に譲って頂くか写本をするしかないような気もしますが、その点はどうお考えですか?」
 アリアは、どやっと答える。
「ヨハン先生や学園長先生ならきっと、魔法ごと写し取れるに違いありませんわ!」
 ハハハ、がんばります、とヨハンが答えて、講堂にどっと笑いが起こり、プレゼンは無事に終わった。

●ビャッカのプレゼン
「3番手、勇者・英雄コース専攻のビャッカ・リョウランです。私がお薦めするのはコレです。『世界の武術大図鑑』という本です。『ブレイブメディア出版』から出ています」
 ビャッカは分厚い本を講壇に立てかけて見せ、一方で魔法動画のセットもする。
 彼女も本日のプレゼン時は敬語を心がけている。
「この本、分厚いですよね? でも情報量満載なんです。カテゴライズされててイラスト付きで解説も丁寧でわかりやすいですよ。初版は結構古いですが、今も改版されていたりします」
 そこで魔法動画がスクリーン画面から流れる。動画の中では格闘家達が剣の型を構えて戦っている。
「古今東西の武術や流派について、剣・槍・斧・拳など格闘スタイルを問わずに網羅されています。その武術や流派の特徴、基本の構え、歴史や著名人等、この一冊で大体のことがわかるようになっている優れ物なんです。例えば、今、動画に流れていますのは、私の養父が使う流派である『百花流一刀の型』です。こういう動画は本書の付録だったりもします。…………以上です、今回のプレゼンで皆が武術に興味を持ってくれたら嬉しいな!」
 ビャッカの詳しい解説後、彼女は清聴の礼を述べ、拍手が起こり、質疑応答に移った。
 今度は最初にアリアが挙手する。
「わたくしは、武術は詳しくないですが、感心ですわ! この本はどんな人にお薦めですの?」
 ビャッカは口調をいつものに直して、笑顔で答える。
「例えばね、こんなこと考えたことあるかな? 世界には一体どんな武術があるんだろう? あの憧れの人の流派は? 自分に合いそうなのは? そんな感じで、ちょっとでも武術のことが気になったら、ぜひ読んでみてね!」
 つまり、武術に少しでも興味が沸いた全ての人がターゲットである。
 エリカも続いて質問をする。
「では、なぜその本を選んだのかしら?」
 この質問には待っていました、のビャッカであった。
「この学校って武器を扱うことが多い訳だけれど、武術に詳しくない人も多い気がしてるよ。何というか、習うより慣れろでいきなり実戦って感じだったからね。我流で武器を振り回してたり、流派なんて知らずに習ったって人もいるかなって。武術や武器のことを知るきっかけになるから、初心者でもわかりやすそうなこの本を選んだよ」
 ヨハンはうんうん、と頷いて補足コメントに入る。
「ビャッカさん、ありがとうございました。とても良かったです。武術も教養。たしかに、この学園の教養図書部門に入れるべき本でしょう。ただ、実戦が伴う分野ですので、本の導入と同時に実際のクラブ等の助力も必要でしょうね」
 ビャッカは嬉しそうに答える。
「この本以上に詳しいことが知りたくなったら、クラブ入会したらどうでしょうか? ヨハン先生も私達の『武術同好会』にいらっしゃいませんか? 皆もどう? 武術に興味がある人は誰でも歓迎するよ!」
 わはは、と講堂に面白い時の笑い声が起こりヨハンは照れる。実は、ヨハンは格闘技が苦手な典型的な魔法使いだったりするのだ。

●エリカのプレゼン
「本日、最後のプレゼンをさせて頂く賢者・導師コース専攻のエリカ・エルオンタリエです。わたしがご紹介しますのは、『ある画家の物語』です。【ブレイカー】という画家の生涯を記述したとある美術史研究家による本となります」
 エリカもフォーマルな場なので敬語口調だ。今日は凛々しいメガネをかけ、手元には複数の色のチョークがある。彼女は古風にも黒板に板書してプレゼンするスタイルだ。もっとも、美術室から借りて来たレプリカの絵も何枚か使う。さっそく黒板にはキーワードが書かれる。
「ブレイカーという画家の特徴は、天使や精霊のような美しい存在や悪魔や魔物のような恐ろしい存在をまるで見てきたかのような精細な表現力にあります。しかし、実際の彼は、滅多にアトリエのある街から出て取材することはなく、身近な人々や自分自身の内面を人ではない存在の姿で表現していたそうです」
 エリカは天使や悪魔の複雑な絵画コピーを指して解説を続ける。
「彼は言いました。『見えない所にこそ人の本質が隠されている』そして『人は天使にも悪魔にもなれる』と。そんな思いを胸に、美しい天使が慈悲もなく人々を裁く様子や、恐ろしい姿の悪魔が人間と仲良くなりたいと思い悩む作品も描いたのです」
 エリカのプレゼンは淡々とスムーズに進んだが、その本に対する彼女の愛情すらも感じられる力強いプレゼンだった。もしかしたら彼女は、その画家に自分自身の姿を重ねていたのかもしれない。
 やがて拍手で発表が終わり、質疑応答の時間になり、ビャッカがまず挙手して質問する。
「その画家なんだけれど……有名人かな? ごめん、私、美術は詳しくなくて……」
 エリカは、ええ、それはね、といつもの口調で答える。
「絵は生涯、大きく売れることはなかったらしいわね。晩年の彼は生活が荒れたとも、反対に死の寸前まで精力的に作品に打ち込んだとも伝えられ、真相ははっきりしないわ。無名、と見て良いと思うわね」
 続いてタスクが手を挙げる。
「その本って深そうですね? テーマは何でしょう?」
 エリカはメガネをかけ直し、ううーん、と唸る。
「わたしなりに解釈するとね……。見ための影響は大きくても、それだけが全てではなくて、見えない所にこそ人の魅力が隠されていることもあるわ。それって、勇者を目指す者にとって大切な心のあり方を教えてくれる気がするのよね」
 へえ、なるほど、とタスクも満足そうに頷いた。
 ヨハンが補足に入る。
「エリカさん、ありがとうございました。とても良いプレゼンでした。実はエリカさん、図書館にも懸命に通っている学生さんです。図書館で私の手伝いをしてくれたこともありまして助かっております。美術書のコーナーをもっと充実させてはどうか、という話も以前に彼女からありましたので、これを機に積極的に検討させて頂きます」
 実は、記憶喪失なので図書館に通い自主的に知識を集めているというエリカの事情については、ここで詳しく触れられることはなかった。

●投票
 さて、投票のお時間だ。ヨハンは審査員なので投票はせず今から審査会議である。
(自分のお薦め本から一番遠いジャンルの本に投票しよう……。となると、武術かな?)
 タスクがビャッカに投票する。
(村人にとって最もお役に立ちそうな本は……)
 アリアがタスクに投票する。
(人の本質……哲学的で気になるよ)
 ビャッカがエリカに投票する。
(未知への探求心がかき立てられる本ね……)
 エリカがアリアに投票する。

●閉講
 審査会議も投票もついに終わった。ヨハンは閉講の言葉を述べる。
「この度は皆様、素敵な授業となりありがとうございました。審査委員会の方でも討議しましたが、今回ご紹介された4冊の本は全て近日中に導入させて頂きます! そして投票結果は面白い結果が出ました。有効投票数104票で、4人とも各自26票で引き分けでした!」
 勇者候補生達は選書とプレゼンの授業を通して、本についての教養を深めたのであった。
 新書籍の導入もあり、大図書館の知的な要塞は、今後もより一層充実して行くことだろう。

 了



課題評価
課題経験:16
課題報酬:450
図書館教養実技「私が選ぶ1冊」
執筆: GM


《図書館教養実技「私が選ぶ1冊」》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 1) 2019-05-13 00:19:42
わたくし、勇者さまの英雄譚ももちろん好きですけれど、実は、未知なる場所を訪れる本も好きですわ! だって、いつかわたくしもそんな場所の住人になって、勇者さまを案内できるようになりたいんですもの!

そんな本の心当たりが幾つかあるのですけれど……どうやら、この図書館にも入っていないものがあるみたいですわ!
わたくしがご紹介するのは、そんな本の一冊ですわ!

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 2) 2019-05-14 20:56:57
勇者・英雄専攻のビャッカ・リョウランだよ。

教養図書部門のおすすめの本、か…さて、何を選ぼうかな。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2019-05-14 21:41:10
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします。
レファレンス(「まだ見ぬ知識を求めて」にて)に続き、今度は選書の授業ですね!

僕は、行政事務の入門書をお薦めしようと思います。
一見、ゆうしゃに関係なさそうですが…
町や村を助けるにあたり、そこの行政の流れが頭に入ってると、
活動がスムーズになるし、お困りごとを把握しやすくなるし、
依頼する側の苦労や負担にも配慮することが出来るんですよね。

まあその、書いた人が身内なので、ちょっと気が引けるんですが…
自分にとってたいせつな本だし、同級生に是非読んで欲しいので、
全力でプレゼンしますね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2019-05-15 06:28:15
せっかくの、図書館で本をプレゼンする授業なので、
どうせなら、ビブリオバトルでもやれたら面白いなあ、と思っています。

「ビブリオバトル」というのは、
本のプレゼンのあと、参加者が他薦で1票ずつ投票して、
もっとも票を集めた本を「チャンプ本」として表彰することにより
票の数≒本がどれだけ「面白そう」か≒紹介の匠さ等 を競うゲームです。
「知的書評合戦」と呼ばれることもあります。

例えば、紹介する本の概要をあらかじめここに書き込みしておき、
各自ウィッシュプランで投票する、といった方法が考えられます。

もし、皆さんが面白そうだと思ったら、僕のアクションでヨハン先生に
許可を求めてみたいと思いますが、
皆さんのご意見を教えて頂けたらと思っています。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 5) 2019-05-15 15:30:20
ええタスクさま! ビブリオバトル、とっても面白そうですわ!
でも、それをするにはプランの文字数が足りませんの! この場で語るぶんにはいくらでも語れる自信がありますけれど、プランにする際には端折ってしまいますわ! それではアンフェアな戦いになってしまいますの!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2019-05-15 15:49:22
確かに、おっしゃるとおりで、
フェアにするなら、掲示板に事前に載せる内容について、少なくとも
「アクションプランの掲載内容と同じ文字数、
細かな違いまでは問わないが、同じ内容」くらいの制限は
必要そうですね!

(補足 「ビブリオバトル」は特定の名称・呼称にあたるため、
プランにする際には、「ヨハン先生に、プレゼンを投票制にして競うことを提案する」くらいの表現にしようかな、と考えています。)

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 7) 2019-05-15 16:55:54
でしたら……制限は、アクションプランに入る300文字、がちょうどよさそうですわ!
わたくしはもうプランは作り終えていて、そこからアクションプランを取ってくるだけで本をご紹介できますわ! わたくしは……その勝負、望むところですけれど、ビャッカさまはいかがですか!

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 8) 2019-05-15 23:37:45
>ビ○リオバトル
う~ん、どうしよう…
個人的には、どんな本が出てくるのかは当日の楽しみにしようと思ってたんだけどね。
ただ、追加で来た人も含めて皆がやりたいってなるようなら吝かじゃないよ。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 9) 2019-05-16 00:57:55
どうしましょう……わたくし、その気持ちもわかってしまいますの!
申し訳ありませんわタスクさま! 先ほどは賛成いたしましたけれど、今の気持ちは、半分半分くらいになってしまいましたわ!
こういう時は……先ほどいらしたエリカさまにもお尋ねしてみるのがきっといいですわ!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2019-05-16 01:42:13
わたしはビブリオバトルができれば面白いと思うわ。
紹介したい本は「とある芸術家の記録」ね。
プランが纏まるまで、少し時間が掛かりそうだから、待ってもらえたら嬉しいわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-05-16 03:38:35
なるほどなるほど、ビャッカさんのおっしゃることも、もっともです。
当日の楽しみをキープしつつ、「投票」する方法はいくつか考えられます。

1.ジャンルだけ明らかにして、ウィッシュで投票
現在、「未知なる場所を訪れる本」(アリアさん)、「行政事務の入門書」(タスク)、「とある芸術家の記録」(エリカ部長さん)が明らかになっていますね。

2.内容が分からないまま、ウィッシュで投票先を描写
以下の例のようにウィッシュで描写し、投票結果はリザルトにお任せしちゃいます!
・自分のお薦め本から一番 近い/遠い ジャンルの本に投票
・一番○○な本に投票(平易/難解、薄い/分厚い、文字が大きい/小さい 等色々考えられます)
・○○のジャンルの本に投票(分野別のほか、絵本・大型本・薄い本・非書籍等色々考えられます)
・○○さん(授業参加者)の本に投票(いわゆる決め打ちですね。他薦のみですので要注意です)

なお、ヨハンさんにも投票してもらえるよう、お願いしてみるつもりです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 12) 2019-05-16 04:05:18
投票方法については、特に確定しなくても、
1、2、または上記以外の面白い方法など、各自気に入った方法で投票すれば問題ないかと思います。

そんなわけで、今後参加していただける方も、もし面白いと思われたら、ウィッシュの字数を少し割いていただき、投票に参加していただけると嬉しいです。

ちなみに、本家ビブリオバトルは5分(もしくは子供向けとして3分)の時間制限があることから、
紹介分量は、アリアさんのご提案どおり、アクションプラン内(300字以内)がちょうどいいでしょうね。

先述の1や2のようなファジー投票なら、紹介内容の事前掲示や公平性の問題がなくなるので、
実際は、多少字数が増えてウィッシュに突っ込んでも問題ないかとも思いますが。

僕は逆に、紹介を200字くらいに抑えて、ヨハン先生に投票を提案することに100字くらい割くつもりです。
また、【博愛主義】で日常的な提案を補強し、【陣地作成】【設計】で会場作りをします。
まるで戦闘クエストのように、技能をフル活用してます(笑)

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 13) 2019-05-16 09:26:57
あ、そういえば私オススメの本のタイトル言ってなかったね。
「世界の武術大図鑑(分かりやすいイラスト付き)」だよ。
詳しい内容は後で…と言ってもタイトル通りだけどね。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 14) 2019-05-16 11:20:10
わたしが選んだ本の内容よ。アクションプランをきっちり使いきったわ。
ウイッシュの方は内緒にさせてもらうわね。

『ある画家の物語』

天使や精霊のような美しい存在や悪魔や魔物のような恐ろしい存在をまるで見てきたかのように精細に表現した彼。
しかし、実際の彼は滅多にアトリエのある街から出ることはなく、身近な人々、そして自身の内面を人ではない存在の姿で表現していたという。
彼は言った。「見えない所にこそ人の本質が隠されている」そして「人は天使にも悪魔にもなれる」と。
そして、美しい天使が慈悲もなく人々を裁く様子や、恐ろしい姿の鬼が人間と仲良くなりたいと思い悩む作品も描いた。

絵は生涯大きく売れる事はなかったらしい。
晩年の彼は生活が荒れたとも、反対に死の寸前まで精力的に作品に打ち込んだとも伝えられ、真相ははっきりしない。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2019-05-16 14:52:01
ビャッカさんらしいチョイスですね。
戦闘にとても役立ちそう!大図書館に受け入れされたら一番に借りたいです!

エリカ部長さん、すごーく興味をひかれます。読んでみたいです!
しかし、投票はナイショです(笑)

(事務連絡 明日出発ですが、明日夜は時間が取れない可能性が高いため、
明日早朝でプランを固める予定です(実質完成済、必要あれば調整)
ギリギリの方針変更に対応が難しい旨、あらかじめお詫びします)

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 16) 2019-05-16 19:06:05
わたしも、アクションプランは使いきっておりますわ!
わたしが紹介する本は、こんな魔法の本ですわ……!

========

昔、とある商人の方に少しだけ見せてもらった本を、ご紹介しますわ!
この本は、小説の形式こそ取っておりますけれど、実際にはある種の異世界図鑑ですの…次元知識の教養を積むのに相応しい一冊ですわ!

『夢幻図書館紀行』は、分厚い、星の魔力に満ちた本ですわ!
著者は、主人公と同名のアストロメテウス名義…主人公の体験記という体の作品で、彼は「星の中に無数の本棚が浮かぶ迷宮」にいざなわれますわ!

実際、読者の前にもその光景が広がりますの!
さらに本棚の本を手に取り開けば今度は、雲の上の尖塔の世界、無限に洞窟が続く世界、機械と戦争の世界…鮮烈な光景が読者の魂を惹き込みますわ!
どれも素晴らしい旅になりますわ!

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 17) 2019-05-16 21:24:15
私がおすすめするのはコレ。アクションプランは使い切ったよ。

========
「世界の武術大図鑑(分かりやすいイラスト付き)」
ブレイブメディア出版から出てるよ。

分厚くて情報量満載。
でも、カテゴライズされててイラスト付きで解説も丁寧で分かりやすいよ。
初版は結構古いけれど、今も改版されてるんだ。

古今東西の武術や流派のことが、剣槍斧拳など武器を問わず網羅されているよ。
その武術や流派の特徴、基本の構え、歴史や著名人など、
この一冊で大体のことが分かるようになっているんだよ。

世界には一体どんな武術があるんだろう?
あの憧れの人の流派は?自分に合いそうなのは?その他色々…
ちょっとでも武術のことが気になった君たち!入荷されたら、ぜひ読んでみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2019-05-17 06:16:39
言いだしっぺが一番遅くなってごめんなさい。
僕の本も紹介させて頂きます。
宣言通りアクションの一部をヨハン先生との交渉に使ったため、
本の紹介はあっさりめです。

=======

「やさしい行政事務入門」
マーニー・ジム著
事務を司る家系のジム家によるこれまでの難解な著作を、
驚異的なまでに平易に親しみやすくまとめたザ・入門編

一見、ゆうしゃに関係なさそうだが、町や村を助けるにあたり、
行政の流れが頭に入ってると、ニーズ把握、依頼側の苦労や負担への配慮に
役立つため、学園の仲間に強くお薦めしたいと思っている

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2019-05-17 06:20:21
この授業に備えて、実は装備も一新してるんです。
武器を本にして、青銅鎧を、上品系の服装に変えました。
そして、メガネ。メガネ最強です(笑)
戦闘系クエストではなかなかできないですが、
見た目から入るというのも楽しいものですね。

本を通じて、皆さんの考え方などに触れ、大変楽しい時間でした。
いよいよ今日出発ですね。皆さん、よろしくお願いいたします(ぺこり)

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 20) 2019-05-17 18:53:13
「そこに三冊、自分の紹介する以外の本があるじゃろ?」

どれも興味深いけれど、一冊だけというルールなので選ばせてもらったわ。
どんな結果になるか発表が楽しみね。

《ゆうがく2年生》 アリア・カヴァティーナ (No 21) 2019-05-17 23:29:20
わたくしも……選びましたわ!
あとは……当日を待つだけですわ! どんな評価がいただけるのか、楽しみですわ……皆様、お疲れ様でしたわ!