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飛べないグリフォン (ショート)
GM
●飛べないグリフォン  鷲の顔に翼、ライオンの胴体、のそのそと優雅な四足歩行。  狂暴そうな一面も持つものの、どこか憎めないある種の萌えキャラ。  その名は、グリフォン。  魔法学園フトゥールム・スクエアでは多数のグリフォンを飼育している。  主な用途は、移動手段だ。  学園敷地内には少なくない数のグリフォン乗り場が存在する。  グリフォン第一委員会には、グリフォン管理の一部が任されているが……。  皆さんの入学開始早々、ちょっとしたトラブルが起きた。 「おい? このグリフォン、成長する度に翼の形がおかしくなってないか?」 「ん? 成長途中か変種じゃないか? 『グリフォン』としては機能するだろう?」  飼育員たちは子どものグリフォンの様子がおかしいと心配していた。  翼の形が中途半端というか、半分ぐらい壊れているような姿だ。  もっとも、物は試しであり、飛べるならばそれで問題はない。  翌日、飛行テストをするものの……。 「ダメだ! こいつ全く飛べない!」 「え? まずいね? それじゃあ乗用の『グリフォン』として機能しないでしょう?」 「くぅぅぅ……」  グリフォン本人は、やり取りを理解しているのかいないのか、どこか悲しそうだ。  しかし、自分が『飛べなかった』ことは自分が一番理解している。  これから何か悪いことが起こるのか、とでもいうかのようにぶるぶる身震いしていた。 ●グリフォン第一委員会からのお願い  ある日、魔法学園フトゥールム・スクエアの掲示板にとある張り紙が出された。 ***  学園の皆様、こんにちは!  私たちはグリフォン第一委員会です。  突然ですが、私たちからお願いがあります。  現在、委員会管理下で飼育している子どものグリフォンの処遇について悩んでいます。  実は、その子どものグリフォン、翼の形が壊れていて飛べません。  つまり、乗用のグリフォンとして将来的に機能できる見込みがないということです。  物騒な話ですが、殺処分も検討されています。  ですが、我々としても、できる限り穏便な方向で解決策を見つけたいと考えています。  そこでですが、問題となるグリフォンの処遇や今後について一緒に対策して頂けないでしょうか?  私たちがこう言うのも変ですが、グリフォンは乗用として機能しなければ生きられない訳ではないと思います。  もしかしたら、違う生き方や利用方法もあるかもしれません。  どうか、行き詰っている私たちにお知恵を貸して頂けないでしょうか。  どうぞよろしくお願いいたします。  グリフォン第一委員会一同より ***  困っているグリフォン第一委員会と殺処分寸前のグリフォンを救うのは……。  新入生のあなたかもしれない!?
参加人数
3 / 8 名
公開 2019-04-08
完成 2019-04-26
アクアスライムに関する清掃依頼 (ショート)
GM
●水辺は清潔に!  巨大学園『フトゥールム・スクエア』には敷地内に大きな水辺がいくつもある。  当然、学校の美観は保たれるべきであり、各地には清掃を専門とする委員会もあるのだ。 「うふふ。今朝も麗しい湖ですこと! 箒でぱたぱたとお掃除してしまいますわよ!」  水辺美化委員会の委員長は日課である朝の湖の掃除を張り切っていた。 「アヒルボートも雑巾でぴかぴかにしましょう! ……ふぅ、こんなもんでしょうか?」  委員会の学生たちも楽しそうにボートの類を綺麗にふきふきしていた。  しかし、そんな朝の平穏を脅かす事件が!! 「きゃああああああ!」 「おい、なんだ、こいつら!」  水上でカヌーをこいで早朝デートしていたカップルがいたのだが……。  ぷかぷかと泳ぐスライムたちに囲まれて、衝突して、カヌーがひっくり返った! 「ん? うおおお!」 「え? いやあああ!」  浅瀬でゴミ拾いをしていた委員たちも泳いで来たスライムたちにつまづいて……。  次から次と、水辺へ、どぼん、どぼん……! 「委員長、大変です! アクアスライムらしき害獣が現れました!」  委員の報告を受けて、委員長は箒をぱたりと落としてしまった。 「あら? いけませんわね! わたくしは水上にいるカップルを助けますわ! あなたは他の委員たちや近隣にいる方たちを避難させて!」 「はい!」 ●アクアスライムに関する清掃依頼  その後、委員長や委員たちが必死に活動したお陰で、当面の被害は避けられた。  湖は人払いがされて、各出入口には立入禁止の黄色い魔法結界が張り巡らされた。  だが、問題が解決した訳ではない。  大量発生したアクアスライムは今も我が物顔で湖を占領していることだろう。 「委員長、本当にどうしましょう? 私たちはお掃除のエキスパートの集まりであって、戦闘向きの者がこの中にはいません! 現に私も平穏な『村人』志望ですし……」 「そうねえ……。わたくしも戦闘はダメよねえ……。では、こうしませんか? 外部から臨時で戦力を調達してみては?」 「具体的には?」 「先日、他の委員会の方でも外部からアイデアを募って事が上手く処理されたそうね? この学園には人助けを率先する心が綺麗な方たちも多いのよ! 扶助の精神に溢れているお強い学生たちを募るのですわ!」  臨時会議は満場一致で決まった。  どうか、お強い皆さん、非力な水辺美化委員会の危機を救ってはくださらないだろうか?
参加人数
3 / 8 名
公開 2019-05-01
完成 2019-05-12
図書館教養実技「私が選ぶ1冊」 (ショート)
GM
●教養図書部門から実技授業のお誘い  魔法学園フトゥールム・スクエアは巨大な知的宝庫そのものだ。  大図書館『ワイズ・クレバー』という知の要塞があることはご存知だろうか。  本日、大図書館の一スペースである『教養図書部門』から実技授業が提案された。  教養図書部門の司書代表である【ヨハン・ビブリオテーク】が勇者候補生たちに語りかける。 「まずは、学園生の皆さん、本日は私共の実技授業説明会にお越しくださり誠にありがとうございます。さっそくですが、説明しますね?」  ヨハンは、この部門の代表であることからそれなりに年のいったヒューマンの男性である。だが、魔法でも使っているのか、それともそういう体質なのだろうか。姿が若いままだ。見た目は三十歳前後で、きりっとした物腰のインテリメガネだ。 「私共の教養図書部門というのは、その名の通り、『教養』の本を蔵書するのに特化したスペースとなります。これぞ万巻の教養書籍を収集した貯蔵庫とも言えましょう! ふふふ、ここまで集めるのは大変だったのですよね」  ヨハンはきらり、とメガネを光らせて講義を続ける。 「ですが、世界に知識は無限にあり、私たち学徒の知識欲も永遠にあることでしょう。私共は、この世界の教養に関する本を学園があり続ける限り集め続けるのです! 教養は素晴らしい! 人生の何たるかを教えてくれるのです!」  話が長くなりそうになり、学生たちが退屈にし始めるや否や、ヨハンは核心を話す。 「さて、そこで、実技授業なのですが……。皆さんには、当図書館に入荷する『教養』の本を1冊、推薦して頂きたいのです!」  ヨハンは、まとめに入る。 「ここに入荷するに相応しい本であれば何でもかまいません! 当然、審査はあります! 皆さんには、ここの図書館の講堂でプレゼンテーションをして頂きます! 皆さんの本に対する熱い思い、ぜひ聴かせてくださいね!」  教養図書部門からの実技授業が始まる……。  あなたは、どんな面白い本をここの図書館に入荷してくれるのだろうか!?
参加人数
4 / 8 名
公開 2019-05-10
完成 2019-05-22
ウォーキングコースの整備依頼 (ショート)
GM
●夏に向けて  魔法学園『フトゥールム・スクエア』は敷地内に自然がいっぱいだ。  学園の裏山には、思わず歩いてみたくなるウォーキングコースがたくさんある。 「いやあ、委員長? 今年の夏もウォーキングがしたくなりますね?」 「くくく、我ら健康増進委員会の出番だな!」  学園内に数ある委員会のひとつに健康増進委員会といったものがある。  活動内容は、健康に関することなら何でもありの委員会だ。  特にウォーキングは彼らの主な活動範囲にある。 「ところで委員長! 裏山にあるウォーキングコースですが、そろそろ整備活動も始めましょうか?」 「うむ。ちょうど俺からもそう提案したい所だった。ぜひ皆で裏山へ向かおう!」 ●キラーホーネット現る! 「ぷはー! やはり裏山にあふれている大自然の空気は美味いなあ!」 「ですね、委員長! 今、コースの折り返し地点ですね? 休憩を入れましょうか?」  後ろを歩いていた女子委員がその言葉に反応する。 「いいわね、休憩! ん? あれ?」  健康増進委員会のメンツがコースの中腹に差し掛かった所で異変が起きた。  ちょうどコース全体の真ん中あたりに大きな蜂の巣ができていて……。  その中から、巨大なスズメバチがぶん、ぶん、と勢いよく飛び出た! 「きゃあ! 何よ、この変な蜂!」 「おそらくは……。キラーホーネットだ!」 「当然、駆除する! 各自、戦闘準備に入れ!!」 ***  戦うこと数分……。  健康増進委員会はキラーホーネットにぼろ負けした。  中には刺されて毒が回り、倒れる者も続出した。 「委員長! ここは逃げましょう! 我々の勝てる相手ではありません!」 「くっ……!! 委員達の生命が最優先だ! ここは撤退するぞ!」  戦闘不能で倒れた委員達を介抱した後……。  臨時の会議になった。 「さて、どうしましょう、委員長? ウォーキングコースを整備する必要があります。ですが、あんな恐ろしい蜂がいたら今年の夏はウォーキングコースが開けなくなります!」 「ならば……。俺らから報酬を出すという前提で外部から害虫駆除に長けた者達を集おうか……。ここは名門の魔法学園だ。キラーホーネットを上回る戦闘力を持った者達も多数いることだろう……。彼らを頼ろう……」  夏に開かれるはずのとあるウォーキングコース。  今年はキラーホーネットに占領されて開催が危うい。  それどころか、キラーホーネットをこのまま放置したら山道で被害が増えることだろう。  求む、害虫駆除の勇者!!
参加人数
7 / 8 名
公開 2019-06-01
完成 2019-06-13

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