;
初夏に肝試し!


ストーリー Story

「肝試しって、知ってるか?」
 湿った風が教室へと吹きこむ或る生暖かい日のこと。
 教室の中は午後の気だるげな空気で満ちていた。欠伸混じりに呟かれた単語を、同じように微睡んでいた隣の耳が拾う。
「何だぁ、それ?」
「恐怖によって己の忍耐を鍛える訓練、らしい」
「らしいって……」
 提案した方も明確な肝試し像が想像できないのだろう。顎を擦りながら他人事のように答える。
「恐怖かぁ」
「恐怖なぁ」
 思考する時間。
「近々、全クラス一斉テストがあるらしい」
「怖い。が、怖さの種類が違う」
 一刀両断である。
「コルネ先生の干しブドウを全部盗む」
「既にやった猛者がいると聞く」
「ゴドリー先生と一緒にハイキング」
「開催済みだ」
「嘘だろ」
 二人は顔を見合わせた。
 ――参加者ゆうしゃかよ。
 ――ゆうしゃの卵だなぁ。
「分かってるよ。後輩の武勇伝に焦る気持ちぐらい」
 負けていられねぇよ、という呟きはどちらのものだったのか。
 焦っている、というよりも新たな好敵手の存在に胸を弾ませている顔だ。
「でも、何をやったらいいんだろうな」
「そこで肝試しの出番だ」
「そのようだな」
 競争心、好奇心、向上心。いずれに火がついたのかは分からない。
「俺だってッ……、俺だって! 可愛い後輩に『キャーセンパイカッコイー!』とか言われたい!」
「不純すぎる動機だが、痛いほど気持ちが分かってしまう自分が悲しい!」
 バンバンと音を立てて叩かれる机に視線が集まるが、不幸なことに、二人を止める者はいなかった。
 へぇ、がんばれよ、と。ぜったいに巻き込むなよ、と。
 外の空気に負けず劣らず、生暖かい眼差しが二人を包みこんでいる。
「聞いた話によると、肝試しっつーのはオカルト的な恐怖でゾッとするのが伝統なんだと」
「オカルトなぁ。『勇者の穴』にある、お化け屋敷みたいなもんか?」
 居住区域『レゼント』に存在する遊戯施設には大抵の娯楽が揃っている。ただし勇者としての訓練を積むことを目的としているため、ただ純粋に遊べるだけではない。
「壁から手が生える」
「魂霊族の壁抜けを初めて見た時はびっくりしたな」
「それから墓場を彷徨う死神」
「グレイブスナッチは強いからな。不意打ちをされたら苦戦する」
 二人は顔を見合わせた。
「ぞっとするか?」
「だから。オカルトには、詳しくないんだって」
「いや、待って。一つ思い出した!」
 一人が手を突き出した。
 額に指を当て、目蓋を閉じるとムムッと唸る。
 ――フトゥールム・スクエアには、勇者暦以前に建てられた旧校舎があるって噂だ。
 ――そこを訪れようとした生徒は、みんな、姿を消すんだと。
「噂じゃ樹海に囲まれているらしい」
「樹海、は知っているぞ。位置もわかる」
「そこに怖い仕掛けがあったら怖くないか? 奥に宝箱置いて、中身を取って戻るとか」
「いいな、それ。どうせなら肝試し大会を企画しようぜ!」
「そうと決まれば、さっそく二人で準備だ! コンニャク、って何だ。どこで買える?」
「さぁ?」
 事件というものは、大抵些細なきっかけから始まるものだ。

 昨晩から、生徒二名の所在が分からない。
 学園内から出た形跡もなく、両名とも実力のある生徒であることから丸一日放っておかれた。
 しかし流石にご飯の時間になっても帰ってこないのは心配だというクラスメイトの訴えにより、有志による捜索隊が結成されることになった。
「センキュー、カミング。生徒、のようなものたち」
 深い樹木と水の匂い。
 鏃(やじり)のような黒の梢がざわめき、ぬばたまの闇と不快な湿度が体に纏わりつく。
「ここ。樹海イズ、おそらく現場」
 集まった顔ぶれを確認した女性教師が樹海を親指で示した。
 仕事の出来る麗人といった整った風貌。
 しかし喋ることが不得意で有名な、サバイバル教師の【ヴィアーレ・ロクスウェル】だ。彼女のとんがり帽子の上でバランスをとっているフクロウが同意するように鳴く。
「あの二人はサバイバルの達人だから。普通の遭難なら帰って来るよ」
「消える直前、樹海や肝試しについて話していたから心配なんだ」
 消えた二人が事前に話していた情報をまとめると、恐らく旧校舎付近に広がる樹海に向かったのだろうと捜索隊は見当をつけていた。
 旧校舎『アリエ・アガルペリア』。姿を見た者はほぼ居らず、存在すら疑わしいとされている建物だ。
 しかし、その周辺に樹海が広がっているという噂は有名である。
 夜空の下で、羽音もなく数羽のフクロウが旋回している。
 内部は通信魔法石(テール)による通信ができず、他チームへの連絡や救助方法はフクロウによる連絡便しかない。
「樹海、魔物いない。けれど迷いやすい。バラバラになるのは、ノー」
 ヴィアーレ教諭は胸の前でバツ印を作った。
 あまり人数を分散させずにチームごとに捜索しろという意味なのか。
 肉体的にバラバラになったら復活に時間がかかるから止めてほしいという意味なのか。
「準備する。情報を得る。みんな協力。とても重要。なぜなら」
 彼女の視線からは何も読み取れない。
「森が敵だとデンジャラス」
 樹海の地面を、重苦しい霞が覆いはじめていた。
「では。皆様、ごー」


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 4日 出発日 2019-06-03

難易度 難しい 報酬 通常 完成予定 2019-06-13

登場人物 6/8 Characters
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《新入生》ケイ・アカツキ
 ヒューマン Lv5 / 勇者・英雄 Rank 1
母に薦められるがままに学園へ入学する事になった少年。 根は真面目であり、人並みの正義感と良識を持つ。つまりどこにでもいるような比較的平凡な少年。 周囲で困り事があればつい首を突っ込み、頼まれ事をすれば断れない性格な為、必要以上に頭を悩ませる事がある苦労人気質な面もある。 言動に関しては自身を下に見がちな根っからの「後輩キャラ」 学園生活の中でも上級生はともかく同学年に対しても「先輩」呼びで接する事が多い。 学園に入るに至って明確な目標はなく、とりあえず入学させられたという認識もあって行先に不安を感じている。 とりあえず母に薦められたし頑張ってみるかで当面はその時その時の行動で目標を決めている様だ。 母親似の為か年齢の割に幼く見える外見と中性的な顔立ちをしている。 平均よりも低めの身長と相まって男扱いよりも女扱いされる事もあったが本人はあまり気にしていない。 むしろ状況次第ではそんな自分の容貌もとことん利用する強かな一面もある。 上記にある「先輩」呼びが多いのも後輩から年上として見られた事が滅多にない環境故の処世術の一つでもあった。 「容姿とは一生の付き合いであり、持って生まれるものなのでケイさんはそんな自分を卑下する事はないのだよ」とは本人談。 ただしあんまりしつこいと流石にキレるので程々に。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《不屈愛の雅竜天子》ミサオ・ミサオ
 ドラゴニア Lv18 / 魔王・覇王 Rank 1
「ミサオ・ミサオ。変な名前だろう。 この名前は誰よりも大切なあの子からもらったんだ。」 名前はミサオ・ミサオ。無論本名なわけがない。 外見年齢は20代、本年齢は不明。 本人曰く100越えてんじゃないの、だとか。 職業はギャンブラー。 学園に入る前は彫刻師、薬売りなどいくつか手に職を持っていた。 魔王コースを選んだのは、ここが楽だと思ったからだそうだ。 遠慮なくしごいてくれ。 性格はマイペースで掴み所がなく飄々としており、基本滅多に怒ることがない。 面白そうなことや仲の良い友人が居れば面白そうだとついて行き、 好きな人や大切な人にはドロドロに甘やかし、自身の存在を深く刻み付け、 飽きてしまえば存在を忘れて平然と見捨てる外道丸。 いい子には悪いことを教えたり賭け事で金を巻き上げ、 そして悪友のオズワルドや先輩先生にこってり絞られる。 恋愛したい恋人欲しいと言っているが、一途で誰も恋人を作ろうとしない。 たくさん養ってくれる人大好き。 趣味は煙草と賭け事。 特技は煙草芸、飲み比べ、彫刻。
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」

解説 Explan

【目的】
 失踪した生徒を見つけ、無事に戻ってきてください。
 皆さんは樹海で失踪した生徒を探す捜索隊の一員です。
 事前準備ターン→捜索ターンとなりますので、二種類のプランをご用意ください。
 樹海の中には先輩たちの仕掛けたイタズラが残っています。

①事前準備ターン
 情報収集や必要なアイテムを用意する時間になります。
 夜間のため学園の外へ出る事は出来ません。
 職員室、図書館、購買、食堂、植物園へと話を聞きに行くことが可能です。
 得た情報は樹海へ入る前に、事前に共有することができます。
 樹海の近くにはヴィアーレ教諭と失踪者のクラスメイトがいます。
 質問には答えてくれるでしょう。
 他にも、倉庫から捜索に必要なアイテムを借りることができます。

②捜索ターン
 失踪した生徒を探しに夜の樹海へと入ります。
 樹海の中は見通しが悪く、霧が出そうな天気です。
 苔や腐った木のため足場が悪くなっています。
 樹海の外へ戻りたい場合は、フクロウに頼めば迎えに来てもらえるようです。
 失踪した二人の持ち物は肝試しに使う道具のみ。
 なお旧校舎は、発見したとしても近づくことができません。

【ウィッシュプランに入れて頂きたいもの】
 あなたの怖いものは何でしょうか。
 それは、克服できるものですか?


【その他の情報】
 『ヨイユメゴケ』幻覚作用のある匂いを飛散させる苔。


作者コメント Comment
 こんにちは、駒米たもです!
 波乱の大アンケートで挙手した肝試しの課題です。
 夏でも肝出しでも無くなってしまったのですが、ご容赦ください。
 初夏の夜中に訪れる、半ばコメディ、一匙のシリアス、少しだけこわ~い課題となります。


個人成績表 Report
オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
サバイバル技術に長けていても、樹海に向かうなんて阿呆ですか先輩。
少し計画性を持って行動してください。


事前準備:植物園に向かい、樹海に生息する植物を調べる、詳しい先輩先生に聞きます。
倉庫からは「ランタン、ランタンの油、ロープ、ペン、食料」

捜索:
メンバーで二手に分かれ、迷子防止でロープ1本をグループで持ちます。
「視覚強化Ⅰ・聴覚強化Ⅰ」を駆使し、樹海を捜索。
「プチコート」の光を使って場所を伝えます。

先輩を見つけたら「医学」の知識を使い怪我がないかその場で診察。
「リーラブ」と「救急箱」で簡単な応急手当を使います。
2人の先輩が見つかったら、フクロウを使って迎えに来てもらうようその場で待ちます。

ケイ・アカツキ 個人成績:

獲得経験:213 = 142全体 + 71個別
獲得報酬:7500 = 5000全体 + 2500個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
目的1
・職員室で聞き込み
・使用技能
  説得
  推測
  信用
  精神分析
  会話術

主に捜索隊に関わった職員へ聞き込みを行う。
「捜索時に何か変わった事や報告はなかったか」
「直接関係ないかもしれないが気になった事はなかったか」
少しでも気になった事や違和感を感じた事はとりあえず全部聞く。
聞いた内容を「推測」で統合して最終的に何か手がかりになりそうな事がないか考える。

目的2
・樹海の中での捜索
・所属「Bチーム(仮)」
・主な役割「フクロウを介した連絡係」
フクロウさんを使ってAチームと連絡を取り合う為に紙とペンを用意。
用意したものは荷物カバン(大)へ
何か見つけたものはないか、変化がなかったかの情報共有をAチームと逐次行う。

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■準備
[購買]で知り得た購入物の情報を元にクラスメイトに【会話術】で聴取。
仲間の情報と合わせ【心理学】で樹海のどの辺りに居そうか目星をつける。

■持ち込み品
ランタン、サバイバルナイフ
ランタン油、飲食物は【荷物カバン(大)】に入れる。

■捜索
ザコちゃん、ケイ君とチームを組み他メンバーと別れ行動。
逸れない様にお互い会話しながら楽しく行こう。
肝試しって俺初めてだから楽しみ。

【心理学】で罠の仕掛けられそうな所を警戒し【眠れる者の杖レプリカ】で足元を確かめ【サバイバルナイフ】で蔦や草を取っ払って【気配察知】で先輩を探し進む。

誰か怪我したら【リーラブ】
恐怖で正気失った人には【清廉のオルゴール】使ってあげよう。

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
先輩様捜索?めんどいけど別にいーよ。
こんなことやろうとする位のお人なんだしぃ、この森では勿論、これまでの面白愉快な出来事とかも聞けちゃうかもだし?
捜索の見返り対価。

捜索行く前には食堂行ってみて、先輩様が使ったらしいこんにゃく?を持ってるだろう厨房のお人にお話聞くかなぁ。
森の何処で、どんなとこに行こうとしてたかーとか口滑らせ失言の可能性あるし。聞いてたら教えて。
あと先輩見つけた時のために軽めの食糧と飲み物を【荷物カバン(大)】に…ところで魔物肉のストックない?そっか。

道のり道中は大体【気配察知】と【聴覚強化】な【聞き耳】で先輩様の痕跡気配ないかなーって探る感じで。
会えたら【発煙筒】をぽいっと。



ミサオ・ミサオ 個人成績:

獲得経験:171 = 142全体 + 29個別
獲得報酬:6000 = 5000全体 + 1000個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
いやぁ、面白そうな話をしてるじゃあないか!
こういうのはミサオ・ミサオにお任せをってね。


行動:
準備は樹海周辺にいる先生や先輩方に「二人の先輩」についてと「旧校舎」の謎を聞こうか。
面白そうだからね。
倉庫からは「ランタン、ランタン油、火打石、たいまつ」を持っていくよぉ。

捜索は仲間の指示に従い、ロープをつかんでついていこうか。
その間ちょこちょこ燃やせそうなものを拾ってカバンにしまうよ。
先輩に遭遇したら、たいまつと火打石で小さなキャンプファイヤーな焚火を作ろうかね。
移動するのであれば葦の杖を渡して、それで歩いてもらいましょか。

あぁ面白いから皆どんなことがあったか後でみんなの口から聞いてみようかね!

ビアンデ・ムート 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:427 = 142全体 + 285個別
獲得報酬:15000 = 5000全体 + 10000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
〇事前準備
図書館へ行って二人の目撃情報や何をしていたかなど聞き込み
あとは本でなにか調べものをしていたか(例えば肝試しの仕掛けに使えそうな知識とか)を探ります
完了後は倉庫へ行きランタンの油や紙とペンを調達
【『荷物カバン(大)』に入れます

〇捜索
情報共有が終わったら二手に分かれて出発
『ランタン』を持ち、念のため『グローリーシールド』を構えながら先頭を歩きながら捜索
道中は二人の名前を呼びながら足場や周囲に危険な物がないかを警戒。何かあれば皆さんに教えます
状況が変化したり新しい情報を見つけたらフクロウに手紙をつけてもう一方のチームに送ってもらいます


二人を見つけり不測の事態があればフクロウを呼んで帰ります

リザルト Result

●職員室
「失礼します」
 蒸し暑い夜風に季節を感じながら【ケイ・アカツキ】は職員室の扉を叩いた。
 空気がさっと変わり、奇妙な緊張がピリピリと肌を刺す。見張られているような落ち着きのなさを感じつつ、ケイは失踪者についての情報を集めようと口を開いた。
「捜索時に何か変わった事や報告はありませんでしたか。直接関係ないと思ったことでも、何でも構いません」
 少しでも多くの情報を。
 反応はまちまちだった。これから樹海に赴く彼らを心配する者もいれば、仕事の邪魔だと追い払う者もいる。
「失礼しました」
 閉めた扉を背中に息を吐く。普段と違う種類の緊張感は、思った以上に神経をすり減らすらしい。
 少年は首を傾げた。顎に手を当て、今しがた得た情報の少なさを吟味した。
「仮にも教師が、一様に口を揃えて『何も見つけられなかった』だなんて、あり得るのか?」
 漠然とした疑念。曖昧な直感。消化しきれない気持ちの悪さが胃の腑に溜まっていた。

●食堂
「こーんばんは」
 灯りのついた厨房の入り口に派手なバンダナがするりと潜り込んだ。甘さとぶっきらぼうさを同居させた声色に、コック帽をかぶった男性が振り返る。
「どうした、夜食が欲しいのか」
 ん、と肯定の頷きを一つ。二本立てられた【チョウザ・コナミ】の指は蝸牛の触覚を模している。
「持ち運びできてお腹にたまるよーな夜食二人前。迷子で樹海で空腹な先輩様たちの為に、アップで作っちゃったりできちゃったりする?」
「おう、話は聞いてるぜ。分かった。何か作ってやるから、少し待っていろ」
 厨房にいた男性はチョウザに背を向け、野菜やパンを次々に取り出していく。
「料理人様。最近、コンニャクってーのを欲しがる、物珍し系の人たちは来なかった?」
「あ、あぁ、来たな。森の入り口でコンニャクで人を脅かしたいとか言うバカ二人が。全く、食べ物を何だと思ってるんだ。一度は断ったんだが結局二枚も持っていかれちまった。もしかして遭難者ってのはそいつらなのか? まったく……ほれ、できたぞ。ついでだ。飲み物も持ってけ」
「サーンキュ」
 世間話か。情報収集か。相手の目を回しながら交わされる会話は、ごく自然に始まり、終わった。
 大きな鞄にサンドイッチを詰め込んでいたチョウザが顔をあげた時、厨房の主人はこのふらりと現れた生徒が何か妙な事を言い出すのではないかという予感めいたものがあった。
「ところで魔物肉のストックはない?」
「ない」
 すぱっとノー。
「そっか。残念無念」
 明るい髪が角を曲がって見えなくなると、ふと厨房男は最近聞いた噂話を思い出した。
「最近、ゴブリン肉やらワイバーン肉にこだわる生徒がいると聞くが……いや、まさかな」

●植物園
「肝試しの準備で遭難した奴を、今から樹海で探すんだって?」
「誠に遺憾ですが、はい、概ねその通りです」
「それは、まぁ……頑張ってこい」
 目を丸くして呆れる植物委員に【オズワルド・アンダーソン】は同調するように頷いた。彼らの会話の六割が溜め息で構成されても咎める者は居ない。
「止めとけ、っと言っても聞かないんだろうな」
「はい。なので樹海の植物について、先輩から話を聞こうと思いまして」
 賢明な判断だと植物委員は頷いた。
「今の時期、樹海で気をつけた方がいいのは『ヨイユメゴケ』だ。湿度の高い場所に生える苔で、向こうから攻撃してくるような事はないんだが……ある意味厄介な植物でな。見た目は普通の苔と変わらない。幻覚を見て初めて、ヨイユメゴケが近くに生えてることに気付くんだ。幻覚が見えはじめたら直ぐに探して処理しろよ」
 それと仲間からあまり離れないようにしろ。忠告にオズワルドは感謝を込めた一礼で応えた。

●図書館
「誰かいませんか?」
 図書室は夜の顔をしていた。無人の重圧が重苦しいまでの静寂を生み出している。
 目撃者を探す【ビアンデ・ムート】は受付カウンターへ向かった。
「あの」
 おずおずと聞こえた少女の声にカウンターに座っていた青年が顔をあげた。肝試しのために樹海に向かった二人の件と、その捜索について説明すると青年はのんびりとした動きで頷いた。
「その二人組なら覚えてるよ」
「本当ですか!」
「うん。肝試しのネタを探しているってオカルト蔵書の辺りで呻いてたからね。確か『身の毛もよだつ悪戯百科』と『人形にまつわる怖い話』の二冊を持っていたな。良ければ同じ本を取ってこよう」
「は、はいっ! お願いします」
 二冊の表紙を見た瞬間、大きな目を不安げに瞬かせ、けれどもしっかりと頷いた。

●購買部
「その二人組なら覚えてるよ」
 購買部の女性は欠伸混じりに【プラム・アーヴィング】を出迎えた。
「肝試しに使うぞって、目玉飴を瓶ごと買っていたからな。それと大量の悪戯グッズ」
「悪戯グッズ、ですか。例えばどんな?」
 紫陽花を思わせる瞳が怪しく細められる。どこか幼さを纏わせた声色で唇に手を当てた青年に、購買部の女は丁寧に商品の説明しようという気になったのか。スッと指を売り物の方へと向けた。
「そっちに置いてあるだろう。出血多量系血糊とか、バカには見えない糸とか、情緒不安定系喜怒哀楽人形とか。そういうのを山ほど買いこんだ。視界が悪い場所での攻撃は怖いとか何とか言いながら」
「フフ。それはそれは」
 色とりどりの玩具を楽し気に指で突き、にこりと笑顔を浮かべてみせる。
「良い事を教えてもらいました」

●樹海周辺
「二人の情報? 男女のドラゴニアで、付き合っていて、サバイバルが得意」
「そうそう。普段なら二日か三日放っておいても平気」
「『カップルが森に入るとオカルト的に良いらしい』なんて噂を聞いたせいか、余計に張り切ってた」
 喋り続けるクラスメイトに相槌をうちながら【ミサオ・ミサオ】は目を細める。
「樹海のどの辺りに居るか、予想しているような場所はあるかい?」
「あまり遠くには行っていないと思うぞ。だって」
「ばか!」
 頭を叩かれた方のクラスメイトはハッとした顔で口をつぐむ。
「おーい、樹海に入るやつ。倉庫行くぞー」
 出発の声に、渋々ミサオは踵を返した。

●Aチーム
「夜の森って結構怖いけど魔物に襲われる心配がないのと迷っても帰れる保証があるから捜索に専念できますね」
 揺れるランタンの灯りがくるりと踊った。盾を構えるビアンデは、場と己の緊張を解すように声をかけた。ランタンの油と紙、そしてペン。倉庫から借りた品を詰めこんだ鞄が腰元で揺れる。
「ビアンデさんも疲れたら言って下さい。先頭を代わりましょう」
「まだ平気ですよ」
 片手に盾、片手でランタン。両手が塞がった先頭の代わりに素早く動けるよう、オズワルドは警戒しながら草むらに視線を走らせる。
「それで『身の毛もよだつ悪戯百科』と『人形にまつわる怖い話』だっけ? 先輩が借りて行ったのは」
 ページを捲る音が響く。夜の樹海ではお目にかかりたくない類の表紙。周囲の不気味さなど気にすることもなくミサオは雰囲気を味わっている。
「首吊りの木、呪われた人形、血塗れの目玉」
「ミサオ」
 驚嘆の声。オズワルドが咎めるように悪友の名を呼んだ。
「今から心の準備をしますので、朗読は少しだけ待っていてください……」
「おっと、参考になりそうな箇所に興奮してしまったよ。許しておくれ」
 口から飛び出した単語に全ての責があると言わんばかりの表情でミサオは謝罪する。
 オズワルドが諌めようと口を開いた、その時。
『うわぁーーーーーーー……』
 長い長い、叫び声が聞こえた。
「うひゃぁっ」
 ビアンデの涙腺は、この森に入ってから少しだけ緩みがちだ。
「今のは……」
「オレには、ケイの悲鳴に聞こえたねぇ」
「フクロウ便で、何があったのか聞いてみましょう」
 隊列を崩したフクロウたちを見あげる。もう一つのチームは無事だろうか。近い場所に居たのだろう。返事は直ぐに来た。
「どうやら先輩の仕掛けた悪戯にひっかかったようです。それと人が歩いた気配があるから、そちらの方に進んでみると」
 フクロウからの手紙を読み上げ、安堵した表情で畳む。
「仕掛けた先輩も、引っかかった人がいたなら本望だろうねぇ」
 くつくつ、喉の奥で笑うミサオの脇腹をオズワルドが肘で突いた。
「私たちもそろそろ……あら?」
 二人の様子を見守っていたビアンデの靴先が、何か固いものを蹴飛ばした。疑問に首を傾げながら細い指先が白い石のようなものを摘まみ上げる。蟻のたかった、丸い眼球を。
「……っ、……!? ……あう」
 言葉もなく。驚きのあまり咄嗟に手放すことも出来ず。パクパクと口を開きながら助けを求める。異変に気付いたオズワルドはギョッと、ミサオは少しだけ驚いたように目を開いた。
「これは」
 固まって動けないビアンデからミサオは目玉を取りあげた。鼻を近づければ甘い砂糖の香が仄かに漂っている。
「こりゃあ飴玉だねぇ。購買で先輩たちが買ったという悪戯グッズの一つだと思うぜ」
「飴ですか」
 ふぅと息を吐く声が重なる。
「どこぞの童話みたく先輩が目玉をポロポロ落としてれりゃあ助かるんだが……」
「ありました!」
 あるんですか、と思わず呟いたのはオズワルド。草むらに落ちた白い飴を手分けして探し出す。
 お菓子の道こと枯れ葉の積った道を通っていくと、ぽっかりと開けた場所へと出た。周囲と比べると木が少ない。代わりに巨大な黒い樹が一本、中央に生えていた。
 その木から逃げるような恰好でドラゴニアの少女が倒れている。身に着けているのは学園の制服だ。彼女の下には、じっとりとした、黒い、水溜まりのようなものが広がっている。
「しっかりして下さい、大丈夫ですか!?」
 抱えると、掌に濡れた感触があった。べったりと赤黒いものが付着している。薄暗い中でも分かるほど鮮やかな、粘度のある鉄錆色。
「オズワルドさん!」
 その呼びかけは悲鳴だった。
 恐ろしさがじわじわと染みこんでくる。身体が、冷たい。

●ビアンデ・ムートのおはなし
 どうしよう。
 怖い。怖い。怖い。
(死んだら、身体は粒子になって消えるはず。だから、まだ、死んでない。助けられる)
 自分に言い聞かせながら、追って来てくれる仲間を待つ。
「オズワルド、さん?」
 反応がない。
 明るく話していた声も。芯の強い声も。
 木々のざわめきも。
 じっとりとした空気の中、荒い呼吸の音が聞こえる。
「ミサオさん?」
 振り返ったビアンデが見たのは苦しそうな表情で蹲る二人の姿だった。
 混乱。無理矢理飲み下した薬が喉に詰まったように目の前が白くなる。何が起こっているのか。目の前の光景を処理できず、脳が停止する。
『誰も守れませんでしたね』
「誰ですか!?」
 盾を構えて立ち上がる。するりと耳に入り込んだ子供の声が身体を動かした。
『手遅れ、手遅れ。どうせ皆んな、助からないですよ。諦めた方がいいと思います』
 声は、地面に転がる人形から聞こえてきた。見る見るうちに、人形が溶けていく。笑い声もどろどろとして不鮮明だ。
「もしかして、これがヨイユメゴケの幻覚?」
 出発する前に交わした会話を思い出す。植物園からもたらされた情報。
 見た目は普通の苔と変わらない。それがヨイユメゴケと分かるのは――。
「幻覚を見てから!」
 木の根元に密集した苔を見つけた時、彼女は迷わなかった。真上の枝には大量の人形がぶら下がっている。ぎょろりとした目が一斉にを射貫き、思わず喉から引き攣った音が漏れた。
 でも、でも。
 皆が危険な目にあっているかもしれないのに。
 何もできないだなんて。
「そんなの、嫌!」
 掲げた盾が象徴するのは不屈の心。固く、折れず、逃げだしたくなる足を叱咤し、立ち向かう。
 ぐじゅりと湿った音が鳴り苔が幹から剥がれた。ボロボロと枯れていく姿を認め、ビアンデは仲間の元へと駆けた。
「ミサオさん、しっかりして下さい、オズワルドさん!」
 必死に呼びかける。
 皆で一緒に帰るのだと、信じて。

●ミサオ・ミサオのおはなし
「おやおやぁ?」
 振り返る。あくまでも、見た目は冷静に。
 そこにはミサオにとって愉快かつあまり喜ばしくない思い出が立っていた。
 親の顔より見慣れたゴブリン顔。
 まさかこれが現実では無いだろうと楽観するも、目の前の血管がはち切れそうな顔を見ていると、ミサオにとって面白くなかった事態ばかりを思い出す。
「いやぁ恥ずかしいねぇ、それでもオレぁ馬鹿だったころには怖い思いしたんだ」
 取り立て屋のがなりたてる声。破裂しそうな肺と鼓動。
 めいっぱい吸い込んだ黴臭い路地裏の空気は今も鮮やかに思い出せる。
「ギャンブルで大失敗して、大量の借金を抱え、取り立て屋から追いかけられる毎日」
 中でも、このゴブリン顔の取り立て屋とは長い付き合いになった。なってしまったと言うべきか。
「勿論今でも震えるほど怖いさ。ただし」
 取り出した煙管をくるりと回す。昇る紫煙から、僅かに薬の匂いが漂う。
「昔とは違って逃げる術はたくさんある」
 経験。積み重ねた技術。生命の在り方を存続させる方法は一つではない。
 解明。冷静さを失わない事こそ、ハッタリの極意。
 必死に自分の名前を呼ぶ声。暖かい指先が腕を掴んでいる。
 切欠と時間さえあれば、夢からだって逃げられる。

「ミサオさん!」
 ビアンデの声にパチリとミサオは瞼を開けた。目の前に飛び込んできたのは黒い瞳。暗闇の中、ランタンの明りを灯して紅く燃えていた。
「あいたたた、こんな美女に起こしてもらえるなんて」
 後頭部に手を添えながらミサオは身体を起こした。まだ揺れる視界が、盾を持つビアンデの白い手の上で止まる。震える彼女を元気づけるように笑ったがビアンデの表情は強張ったままだ。今にも崩れそうな感情を必死に抑えつけているように。
「ミサオさん、オズワルドさんの様子がおかしいんです」
 彼は、膝をついていた。
 近づいて名前を読んでみる。
 返事はない。目の焦点が合っていないことを認め、ミサオは顔をしかめると肩を掴んだ。
「しっかりするんだ、キミらしくない」

●オズワルド・アンダーソンのおはなし
『嫌だ』
 彼は必死に消滅を否定した。
『邪魔しないから』
 燃える痛みの中で、沸騰する臓腑を掻きむしり、生を求めた。
 お願い、苦しいんだ。
 正常に考えるだけの理性は残っていない。
 解け始めていた精神が救いを求めて手を伸ばす。
 熱い。体が痛くてたまらない。
 沸騰する血液の何パーセントかは、彼と同じ物なのに。
 痛みに呻く声は固い扉に阻まれ、外に届かない。
 その事を少年は知らない。
 もう嫌だ、お願いだから。
 何に対して抱いていた罪悪感なのか思い出す事もできない。
 ただ願った。みっともなく懇願した。聞こえていたら助けて。
『助けて、オリバー』
 其の人こそ痛みの元凶だというのに。
 なのに、なぜ名前を呼んでしまうのだろう。
 彼は、哂っていた。
 耳に届いた声は、その場の熱とはあまりに不釣り合いで。
 絶望するには十分だった。
 誰か。だれか。
 目頭から一筋、熱い雫が零れた。
 視界がけぶる。紫煙がくゆる。包み込むような煙草の匂い。
 じっとりとした汗は引かない。熱にうなされた意識は霞がかっていて少し動くたびに吐き気がこみ上げてくる。
 でも。
 でも。
 高そうな煙管を片手に、いつもの笑みを浮かべて。
 何でも無い顔で迎えに来てくれる人を思い出せるから。
 だから、起きないと。
 干した植物の甘さが苦い煙草の香と混じる。霧の向こうに森を思わせる深い緑が見えた。

 肩を揺する誰かの手。虚ろだったオズワルドの焦点がミサオに結ばれる。
「ミ、サオ?」
「おかえり。本気で叩く前に戻ってきてくれて嬉しいぜ」
 跳ねるように、腹と口元を押さえたオズワルドの背をミサオが撫でた。荒い息のなか、掠れた声を絞り出す。
「ご心配を、おかけしました」
「いいって。オレも彼女のおかげで戻ってきたようなものだし」
「無事でよかった」
 ケラケラと笑うミサオ。まだ青ざめた顔のオズワルド。ビアンデの肩から力が抜けた。
「ところで、こちらの方はどうしましょう」
 不安そうにビアンデが指さした先には、ぐーぐーとのんきに寝息を立てる血糊まみれのドラゴニアが一匹、倒れていた。

●Bチーム
「先輩様捜索? めんどいけど別にいーよ」
 面倒だと思うほどには億劫で、面白そうだと思えるほどには興味が抱ける話だと、かくしてチョウザの天秤は夜の森を選んだ。
「これまでの面白愉快な出来事とかも聞けちゃうかもだし? 捜索の見返り対価は必要じゃん」
 流れる霧の中、互いの存在を証明をするべく会話を交わしながら歩く。
「奇妙な依頼を受けてしまったとは思うが、肝試しをするような時期にもなったんだな」
「肝試しって俺初めてだから楽しみ」
 周囲の変化を紙に書き留めながらケイが言えば朧月猫のような笑みが答える。
「ん?」
 道を塞ぐ蔓の幕を切ろうと肉厚の刃が触れた先。プラムの意志でも森の意志でもない僅かな違和感が存在している。
 ヒュッ、と。灰色の物体が、風切り音と湿った音を立て地面に存在を主張した。
「何だ?」
 ケイが手にした明りを近づければ、粘液に塗れた何かがつるりと照らされた。
 果実を潰すような音が今度は肩口から聞こえた。柔らかな、肉片に近い湿った衝撃が制服の上を這って落ちていった。
 プラムとチョウザは夜空を見上げていた。
 導かれるように、ケイもまた、上を向いた。そして葉陰から自分にに向かって降り注ぐ小さな落下物たちの姿を認めた。
 べちゃべちゃと額や頬に触れた感触の生臭さ。
 生ぬるく、柔らかさを持つ粘液を認識した時。
「うわぁぁーーーーー!!」
 樹海に絶叫が響いた。上空を旋回していたフクロウたちが隊列を崩す。
「へぇ、これがコンニャクかぁ」
「ザコちゃん、見るの初めて?」
「んー?」
 不思議な顔をして見せたチョウザの手の中で、コンニャクは珍しい宝石のように扱われている。
 コンニャクの断片を取り除きながらケイはげっそりした顔を地面に向けた。普段は元気良く跳ねる一房の髪の束も、本人の心情を代弁するように元気がない。
 虫のように空から降りそそぎ、ケイに不意打ちを食らわせた灰色の残骸は、今やチョウザの指先で遊ばれている。腹から捻りだされた渾身の叫びは樹海を探索するもう一つのチームまで届いたに違いない。案の定、フクロウが飛んできた。
「魔物肉は無いのにコンニャクはあるって、摩訶不思議センスだよねぇ。厨房の食材選択チョイス」
「チョウザ先輩」
 ショックとコンニャクの処理から立ち直ったケイが、二人の背後に立つ。
「普通、厨房に魔物肉は無いと思う」
「えぇ~」
 とにかく。こほんと咳払い。場を仕切り直すには、今が最高のタイミングだ。
「何か厄介事に巻き込まれているかもしれないし、早々に先輩方を見つけないといけないね」
「肝試しの仕掛けがあったって事は、この辺りに居たってことだもんねぇ」
「ねぇ、二人とも」
 手にした杖で草むらを掻きわけていたプラムが、ちょいちょいと手首を動かした。
 折れた茎、踏み荒らされた草から染み出た水気。獣道から外れた場所に、人の気配が残っている。
 湿った地面に沈んだ靴跡はまだ新しい。
「急ごう」
 腰に結び付けたランタンの油が、歩くたびにタプリと傾く。草を踏みしめる音。驚きに飛び上がった虫の聲すら聞こえなくなったのは、何時頃だろう。
 足早に歩いていた三人の目前に、木々の密集していない場所がぽっかりと現れた。
 腐り果てた大樹の残骸。骨と皮だけの枯れ木。中央の巨樹以外に生気は無く、風化した死を並べたてた森の墓場がそこにはあった。
 枝に異様なほど巨大な、黒い果実を実らせている。地面から盛り上がった巨大な根は、歪な瘤を連ねていた。
 その影から、何かが飛び出した。
 足をもつれさせながら走る、制服姿。
「先輩っ?」
「くるな!」
 制服を着たドラゴニアの青年が振り返った。蒼褪め恐怖に支配された顔に正気の気配は無く、必死に動かしていた足がたたらを踏み、胴から地面へ倒れ伏した。
「あれは、完全に混乱してるね」
「とにかく助けに行かないと」
 踏み出した靴の裏に付着した泥が湿った音を立てる。腐った木片や枯れ葉が積み重なり、ぐんにゃりとした感触を足の腹から伝えて来る。
 近づくほどに、枝を張り巡らせる大樹の存在感は増していく。
 枝葉はなく、巨大な果実が剥き出しになった枝の先端で揺れている。ランタンが黒い果実を照らす。
 果実は人の形をしていた。
 それは来訪者を観察していた。
 眼。たくさんの眼球。枝に並ぶ人形たちの目が動く。
 聞こえた声。吸い込まれるように、意識は闇へと落ちていく。

●ケイ・アカツキのおはなし
 よく或る話だ。
 美しい母親。母親の血を継いだ美しい子供。
 男児であるが故に、心無き言葉が向けられた。それは粘着質な糸の如く幼子の精神に絡みつく。幾重にも幾重にも、運命づけられた呪縛が魂に結ばれていく。
 或る口は三日月を描いた。
 或る眼は可笑し気に爛々と輝いた。
 よく回る口は嘲笑いを生み、よく滑る噂は細波のように、波紋のように、どこまでも広がっていった。
『似合わない』
『勇者だなんて』
 古今東西、他者を堕とす者は存在する。
 老若男女、ケイを知る者も、知らない者も口さがない噂に自ら飛び込む。
 ぽつんと、子供の人形が落涙した。
『おとこおんなの癖に』
『本当に男か?』
 首を吊っている人形は俺じゃない。正しくケイは自認している。
 人形は誰でもない。守るように身体を抱いたのも、拳に力を込めたのも、ただ無意識の内に行っただけのこと。
 こういったことには、慣れている。残念なことに。慣れざるを得なかった。
 大丈夫。本当に、平気。何でもない。何とも思ってない。
 笑顔の完成度はどうだろう。言葉は震えてないだろうか。
 大丈夫。大丈夫だ。だから去れ、去れ、いっちまえ。
 見知らぬ廊下を歩き続けている。朽ち果てて、寂しい建物の中を一人で歩く。
 怖くない。不快感はまだ胸から消えないけれど。歩く、歩く。
 ここはどこだろうか。知っているようで知らない場所だ。
 廊下の先から一筋の旋律が聞こえる。垂らされた銀色の糸を手繰り寄せるように、扉を開けた。

●チョウザ・コナミのおはなし 
 こわいもの。怖い物。怖い者。
 熟した果実の代わりに糸操り人形たちが大樹にぶら下がっている。垂れた足が風に揺れた。覚束なく、ゆらゆらと。
 人形たちは一様に同じ顔を晒し、虚空を見つめていた。
 人形一覧。悪趣味な陳列棚。見栄と金をかけた贅沢な人形劇。パペット、ドールズ、マスコット。
 綺麗な洋服、綺麗な靴。キラキラキラキラ見せびらかして、ひらひらひらひら揺れている。
 曇天、緞帳、幕があがる。
 虚ろな眼差しがチョウザに同情していた。
『戻ってきたのね』
『だから言ったのよ。あなたには無理だって』
『帰ってこい、――』
 鋭く尖らせていた聴覚が、忘れたはずの音を拾った。
 そんな名前は知らないし、あんな顔も知らないし。
 ――そうは答えてはみるものの、脳みその一部には、染色したように剥がれて消えない思い出というものがありまして。それが何だかんだとザコちゃんの、愉快なモブ生邪魔しては、我が物顔で居座っているのです。
 乾いた喉の通り道を存在を主張した唾液が通過する。
 お前等なんか怖くない、なんて言って笑えているだろうか。
 与えられた物を露わにするのは爽快で、嫌悪哀れみ嘲笑優越。これら全てを盛りに盛った眼差しをくれてやった。
(これは、あの人からもらったものだ)
 これが空ろなお前に出来るのかと勝ち誇ってやる。
 自らの胸に宿ったものを見せびらかす良い機会だ。
(これが、あの人からもらったものだ)
 誰にだって分けてやるものか。
 音を頼りに歩む道。少しだけ、震えている。
 閉じていく瞼が最後に捉えたのは、どこか懐かしさを覚える古い建築物。
 あの建物の下に集っている人影は勇者達だろうか。ざわめきもあれば笑いもある。
 苦しそうな顔を無理やり押さえつけ、無表情を保つ者もいる。
 少女の人形が背後で揺らめいて、瞬きの間に消えていった。
 すなわち終幕。ジ・エンド。おしまい。

●プラム・アーヴィングのおはなし
 白い世界は何もない。
 黒い世界に溶解する。
 虚無の世界は退屈で、刺激が無いとつまらない。
 痛い世界はいい。悲鳴をあげるほど優しいから。
 羊水のように優しい世界もいい。飽き飽きするほど、どうでもいい。
 汚濁は美しく、清貧は忌むべき怠惰。軋む隷属は懐かしく、愛有る所有は纏めてゴミ箱へ。
 目の前で首を吊る人形にプラムは声をあげた。
「へぇ」
 自分と同じ顔。出来の良い人形。蒼褪め、生気もなく、淡々と首を吊ったまま恨めし気にプラムを見下ろしている。
 その表情の健全さに思わず零れたのは感心の聲。
「先輩が遭難したのはこれが原因かな?」
 返事は無かった。何時の間にか、傍らにいたはずの二人の姿がない。
 二人分の気配はまだ近くにある。途切れた同行者との会話を冷静に反芻していく。
 取り出したのは自鳴琴。精神を安定させる音色が暗闇に溶けていく。
 正しく現実に戻ることができれば幻は消えるだろう。もしかしたら一生ここに囚われたままかもしれないが。
「だとしたら退屈」
 彼にとっては、恐怖とはただ、それだけの話なのだ。
 プラムの生存本能が壊れているのかと問われれば本人は否定するだろう。
 肉体と精神を作っている最中に、死の恐怖と高揚感が、間違って繋がってしまっただけなのだ。
「『恐怖』って、『何かに執着する』事で生まれるものなのかな」
 いっそ人形の方が健全に見えると、彼は独り言ちた。
 何せ、生まれてこのかた執着というものに縁が無い。
 プラムの瞳の奥には零れた星空が存在し、いつだって輝いている。それを歪みと呼ぶ者もいるだろう。
 世界の在り方と自分の在り方、そして生命の在り方が重ならない者に与えられた歪な純粋さ。
 プラムの中にある致命的にずれた感情の歯車は、奇跡的に噛み合ったまま回り続けている。
 閉じていた瞼を開ける。まだそこにある黒い世界。風が吹いて、樹海がある世界。
 頭を抱えて起き上がった学友たちに手を差し出す。告げる文句は決めていた。それはもちろん。
「おかえり」

●中間テストとは
「頼んだ」
 ふくろうの足に手紙を入れると、ぎょろりとした丸い瞳孔がケイに向かって頷いた。
 既に発煙筒も焚いてある。小さなキャンプファイアーが周囲を明々と照らし、つかの間の安らぎを供していた。
 もう暫くすれば救援が来るはずだ。長かった夜もようやく終わりを迎える。
「サバイバル技術に長けていても、樹海に向かうなんて阿呆ですか先輩。もう少し計画性を持って行動してください」
「返す言葉もございません……」
 傷の具合を診ながら告げるオズワルドの迫力に、倍は大きな体を持つドラゴニアが力無く項垂れる。頑丈な彼に目立った怪我はなく、後輩から逃げた時に擦りむいた額を念のために診てもらっていた。
「まぁまぁ。先輩様がたも無事だったんだし、万事オールオッケー、万々歳じゃん?」
 チョウザはそう言いながら、厨房で用意してもらったサンドイッチと飲み物を取り出した。それを皮切りに生徒たちの鞄から次々に食料が出てくる。念入りに準備していたお蔭か、まるでキャンプのような様相だ。ビアンデは思わずクスクスと笑みをこぼした。
「はい、お二人とも無事で本当に良かったです!」
「おかげで助かった」
 プラムからの治療を終えたドラゴニアの少女が、たんこぶの具合を確認しながら頭を下げた。人形をぶら下げていたという彼女は、うっかり枝に頭をぶつけ、木から落ち、その際にぶちまけた血糊で全身盛大に血塗れになるという見事なコンボを成立させていた。背筋を正した血塗れのドラゴニアが座っているのは、ある意味視覚的な恐怖である。
「後輩に面倒をかけてしまうとは不甲斐ない」
「此方こそ面白い経験をさせてもらったよ。それで、先輩たちは『旧校舎』を見つけられたのかな?」
「いや。駄目だった。運よく外観を見ることは出来たんだが、結界が張られているのか近づくことすら出来なかったよ」
「昨日もその件で怒られたしな」
「昨日?」
 小枝をくべていたミサオの眼が細められる。
「いや、それは間違いでした」
 顔が青い。冷や汗を垂らしながら、視線を必死にそらそうとしている。
「えーっと、あぁ、そう! 何も見つけられなかったよ」
「ふ~ん?」
 薪が弾け、火の粉がぱらりと舞った。
「そういえばケイ。キミ、確か奇妙な感じがすると言っていたね」
「あぁ」
 ミサオは小声のまま続ける。
「職員室に話を聞きに行ったんだが、捜索時に何か変わった事や報告はなかったかと訊ねたんだ」
「もしや全員、口を揃えて『何も見つけられなかった』としか言わなかったんじゃないかな?」
 ケイは目を丸くした。
「どうして知っているんだい、ミサオ先輩」
「樹海周りの生徒や職員に話を聞いた時にも、同じセリフを聞いたからさ。プラムは、彼らの反応をどう思うね?」
 プラムは夜空を一瞥したまま動かなかった。形の良い顎に曲げられた人差し指の関節が当てられる。
「彼らが心配をしていたのは確かだと思うよ。けれどあれは行方不明になっている先輩のことを心配していたというより……どちらかというと、俺たちを気にかけていた反応に思えたな」
 おっ、とチョウザが顔をあげた。
「回収タイム来たかな、これ」
「おつかれ」
 ふくろうを携え【ヴィアーレ・ロクスウェル】が現れた。生徒たちの中に重傷者が居ない事を確認すると、サラサラと持っていた紙に羽根ペンを走らせる。
「ヨイユメゴケ、想定外。しかし見事全員合格、抜き打ちテスト。救助探索課題、これにて完」
 祝、と書かれた紙がキャンプファイアーの炎にひらひらと揺らいだ。
「そこの二人、補講おつ。今後、樹海で肝試しはノー」
 気まずそうにドラゴニアの二人は身体を竦めた。
「ごめんな。勝手に樹海に入って肝試ししようとした罰として後輩の抜き打ちテストに協力することになっていたんだ」
「騙すような真似をして悪かった」
 何とも言えない表情をした一行に向かって、二人は再度、頭を下げる。
「だが、ヨイユメゴケの発生は予想外だった」
「本当に助けられるとは思わなかったよ。君達の将来は有望だな」
 ぱん、と柏手が一つ。
「今年の新入生は見どころがある。今夜は解散。それではグッナイ」

●ハピリー・エバー・アフター?
 あの、と。おそるおそる、手が挙がった。
「先生。図書室から借りた本は明日返却してもいいですか」
 二冊の本を抱えたビアンデに『借りた?』とヴィアーレは首を傾げる。
「図書室と購買部は、無人になるように指示をしておいたが」
「えっ」
「ふーん、そういうこともあるんだ?」
 本を抱えたままビアンデは立ち尽くす。
 プラムは普段と変わらない。つまり完璧で神秘的な笑いを浮かべている。
 ヴィアーレは悲しそうな顔をした。
「いや、きっと。誰か、間違えて来ていたんだろう……メイビー」



課題評価
課題経験:142
課題報酬:5000
初夏に肝試し!
執筆:駒米たも GM


《初夏に肝試し!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 1) 2019-05-30 00:05:27
主にノリと興味で参加したプラムです。
皆よろしくね、フフ。

他人の怖いものって何か気になるよね。
俺は退屈、それだけなんだけど皆はどう?

とりあえず魔物は居ないなら攻撃魔法はおいていこうかな。

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 2) 2019-05-30 13:52:05
怖いもので表現される範囲はどれくらいなんだろうか。
例えばにんじんが怖いって言ったら、大量の手足の生えたにんじんが囲ってきたりするのか?

……まあ、ひとまずおいとこう。
ケイ・アカツキだ。よろしく頼む、先輩方。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2019-05-31 14:03:20
なんかややこし愉快なことになってんのに、提出期限超短いんだね、この課題。
ひとまず全員顔見知り面識だから名乗りは省略。ってもザコちゃんはザコちゃんだし。

で、森の捜索ひなに持ってくのってことと、どんなふうに探すのーってのを決めないとなのかな。
ひとまず迷わないようにロープとかは必要?いらなめ?行く道道にロープ括りつつ歩いて手繰ってく感じで。

それからー、自分の苦手なもの…ってか怖いもの?って共有しとかないといけないの?
少なくともザコちゃんは隠してないし隠す気もないからいーけどさ。
自由奪われっこと。おわり。
物理的なのとか思考的にもそーだけど。何より感情の自由奪われたらさすがにちょっと耐えられっか怪しめ。
あとはあの人がもし………こっちはいいか。どっちにしろ確認する術なんてないし。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 4) 2019-05-31 20:59:31
さて、熟考してたけど情報が頭の中で散らかってきたな。

迷って一度出直したい場合は【フクロウで戻れる】んだよね。
なら遭難の心配はなさそう。
まあ、同じ場所グルグル回る可能性は否めないけど。

有力な情報が聞けそうなのは【コンニャク】がありそうな[購買][食堂]かな。

とりあえず、最低でも同じ場所で聞き込みしないように担当を決めておいた方が効率良さそう。
あと倉庫から色々借りれるようだし...両手塞がらないように【荷物カバン(大)】は持ち込もうかな。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 5) 2019-05-31 21:56:48
ケイさんは初めまして
賢者・導師専攻のオズワルド・アンダーソンです。
よろしくお願いいたします。

捜索:
夜の森で霧が出てるから今回はチョークやカラフル糸じゃあ見づらそうですし
途中ではぐれそうですね。
バラバラはまずいと先生が言ってるので
迷子にならないようにみんなで1本のロープを持って捜索するのはどうでしょうか。

また、捜索の効率を考えてグループを分けるという案も言っときますね。
とはいえ、夜の森で危険ですから2グループくらいになると思いますが。
…あ、ただの提案なので駄目であれば言ってくださるとうれしいです。

事前準備:
ふむ、プラムさんの言う通りですね。
僕は植物園に行きましょうか。
あの樹海でどんな植物が生息してるか先輩方に聞いておきたいです。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 6) 2019-05-31 22:39:44
怖いもの、怖いもの……色々あるけど本当に怖いものってなんだろう
と、考えてたら挨拶が遅れました。ビアンデ・ムートです。皆さんよろしくお願いします
戦闘はなしで、帰ろうと思えば問題なく帰られるようなのでそこは安心して行動できそうで何よりです

◎事前準備
私は「図書館」へ聞き込みに行こうかなと思ってます。肝試しに使えそうな知識とかそういうのを調べた可能性もありますし

◎捜索
チョウザさんやオズワルドさんが言ってるように、ロープを使っての捜索はいいかなと思います
たどった道に縛って行くか、みんなをロープで繋ぐか。利点はどちらにもありますねぇ

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 7) 2019-06-01 18:10:00
こちらこそ、よろしくオズワルド先輩。
ビアンデ先輩も今回が初だな、合わせてよろしく頼む。

・事前準備
ではケイさんは職員室を訪ねてみようかな。
捜索時の状況で何か気になった点がなかったか関わった職員に聞いて回ろうと思う。

・捜索
少なくとも俺達よりも樹海の探索が得意そうな先輩二人が戻ってこない状況だから手分けする事のリスクもある気がする
…けれど効率を考えたら分かれた方がいいよねってのもある。

それと、もしチームごとに動く場合だけれど
樹海から戻る際に頼るフクロウさんって連絡便としても使えるなら、
手紙みたいな情報交換出来る手段を使えばフクロウさんを介してお互いの状況を共有しながら動く事も出来るんだろうかね。

・持ち物
とりあえず現時点の持ち物は俺も荷物カバン(大)を背負って、後は合流やら他の目的での目印代わりに発煙筒もとは思ったけれど……樹海の中から空の発煙筒の煙は確認出来るんだろうか…?

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 8) 2019-06-01 19:48:13
じゃ、俺は[購買]に聞き込みするね。
購入したものからある程度行動を推測して目星着けれそう。
この辺は[心理学]の応用かな。

二手に分かれるの俺も賛成。
とりあえず俺とオズワルド君は同じチームにならないほうが良さそう。
職のバランス的に。
まあ戦闘ないから大丈夫だとは思うんだけど、念のため今回は回復魔法持っていくね。

後、どこまで持ちものを記入するかなんだけど
・ランタン
・ランタン油
は必須かな。
ま、夜だし流石に書かなくても貰えそうなもんだけど…。
あと、倉庫でロープ支給してもらえたら助かるけど何があるんだろう。
丸腰で行けとは言われないだろうし、多少欲張ってもいいかも。

あとフクロウ使用についてもいい案だね。
なら紙とペンもいりそうだね。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 9) 2019-06-02 08:57:16
二手に分かれるのは私も賛成です。危険はないとの事ですし、なによりその方が二人を発見できる確率も上がると思いますし

私はどちらのチームになっても、ランタンを持って先頭付近で足場や周りに危ないものがないか警戒しようと思ってます

倉庫から持ってこれる物品がどこまでかわからないですが、プラムさんの言うように捜索に必要ならある程度問題ないかと

お互いの位置や状況がわからない以上、フクロウを使っての情報共有は大事ですね。それなら私も紙とペンを調達しましょう

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 10) 2019-06-02 17:36:55
出発時間も迫ってきているね。
ひとまず現状の調査箇所の割り振りを確認すると

オズワルド先輩:植物園
 ビアンデ先輩:図書室
  プラム先輩:購買
     ケイ:職員室

後は食堂だけのようだけれど、
まだ表明してない方はよろしくお願いしたい。

それとチーム分けなんだが
プラム先輩の言うとおり一応戦闘の心配はないとの事で特に編成のバランスを考える必要はないが
今日中に出発という事で時間もあんまりないので一応のチーム分けは考えてみた。

Aチーム
オズワルド先輩
ミサオ先輩
ビアンデ先輩

Bチーム
プラム先輩
チョウザ先輩
ケイ

…とりあえず専攻コースが被らない様にという基準だけで考えたものなので
変更が必要なら時間までに何とか纏めたいものだね。



《新入生》 ケイ・アカツキ (No 11) 2019-06-02 17:43:47
もしこのチームの割り振りでいくならBチームでのフクロウさんを使った連絡係は言い出しっぺの自分がしたいなーって。
なので紙のペンの準備は俺がしておく事にするよ。

とりあえず倉庫品に関してはこちらが欲しい品を一通り言っておけばいいんじゃないかな。
まあ、○○系統の道具は用意できないとか、
一部制限が掛かってる様な事も言われてないし大抵の物は準備出来そうだけれど。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 12) 2019-06-02 18:35:53
そったらザコちゃん食堂行くね。こんにゃくとか魔物の肉のお話とか聞き訪ねてくるかな。
他に食堂でいるもん多分ない?よね。捜索が複数日になるなら食料いるかもだけど、そこは考慮思考しなくていーでしょ。

チーム分けに関してはザコちゃんも異議なしの無反対。
あとは暗いから発煙筒の煙届かないだろーし、もし使うんなら使ってから【プチヒド】なりの光当てて…なんてーの?
煙に対して光源乱反射させる感じにすれば、遠くでも見えるかなって。森の状態がそうとうやばかったら無理だけど。

あとは暗いからちょっと目離したらゆーしゃ様迷子ーって面倒みの気配だし、定期的に振り向くなり、常に話し続けるなりして
お互いが無事が、だいじょーぶか、ってかんじの意思疎通対話は欠かさないよーに、とかかな。

ザコちゃんカバンに借りるロープとランタン油とかぶちこんで、腰にランタンでもつっとこうかなあ。
あとなんかいるもんってあるのかな。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 13) 2019-06-02 19:45:15
ヘンゼルとグレーテルみたいに食堂から貰って来たパンのくず落として道しるべにするのも良いかもね?
あ、あれ食べられちゃって結局意味なさないんだっけ。フフ。

チーム分け了解だよ。バランス良さげ。

逸れるといけないから、念のため俺もランタン持ってこ。
一人づつランタンあれば安心だし。
あとは遭難者によく渡す食料とか飲み物とかあれば優しさ溢れる感じ。
とりあえずBチームの二人は怪我したら俺に言ってね〜

《不屈愛の雅竜天子》 ミサオ・ミサオ (No 14) 2019-06-02 19:54:27
顔出ししてなくて申し訳ねぇな。
オレぁ魔王・覇王コースのミサオ・ミサオだ。
よろしく頼むぜ。
オレもチーム分けは特に異議はないよぉ。

あぁ事前準備…全員埋まってるね。
さてどうしようか、樹海の近くに先生達もいるみたいだからそっちに行ってみるか?
もしくは他の人たちの後ろについていこうかねぇ。

持ち物についてはランタンもそうだが、
場合を考えてたいまつも倉庫から持っていく予定だぜ。
あとは、杖も持っていく予定。怪我したらを考えてだけどねぇ。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 15) 2019-06-02 20:00:10
了解しました、
捜索やチーム分けは特に問題はありません。

あぁ、でしたらAチームのメモ準備、持ち込みは僕がやりますね。
ふむ、ザコさんの案を使わせていただきますね。
「プチコード」を持っていって、それで発光してみましょうか。

皆さんよろしくお願いいたしますね。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 16) 2019-06-02 21:02:03
あ、紙ペンはビアンデさんが持ち込むんでした。
では僕は、救急箱を持ち込みますね。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 17) 2019-06-02 21:23:46
そったらザコちゃん側チームに発煙筒ないもんね。ザコちゃん発煙筒持ってっとくかな。
あとはヒールの神父様が言うよーに渡すようの食料は持ってくようにしてー。
魔物いるんなら現地調達もできそうなんだけどねぇ。いないっぽいし。
残りはてきとーに借りてカバンぶち込めばいいでしょ。たぶん。
…入り切るか怪しい?それはそれ。どうせ戦闘もないんだしね。

なんせよ、締切は今日までだからね。
探しに行こうにも送り忘れたー、なんてことにはならないよーに、ねぇ?