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君が見えない


ストーリー Story

 見えない。
 遠くなる。
 ぽつんとひとり。
 暗い場所で、ひとり、立っていた。
 だんだんと、離れていく。
 後姿が、遠くなる。
 手を伸ばしたけれど、その姿に届かない。
(ああ、行かないで)
 君の姿が遠くなる。
(だめ、行かないで)
 君の姿が薄くなる。
(お願い、ここにいて)
 君が、見えない。

「『記憶が無くなる迷路』……?」
「はい。最近、噂にもなっているようですね」
 記憶が無くなる迷路。
 それは、遊園地にでもありそうなアトラクションボックスのようなもの、だとか。
 それは、入れば記憶が抜け落ちていく、人の記憶を喰う魔物、だとか。
 それは、意志を持った移動型コンテナのようなもの、だとか。
 どこか掴みどころのない、一貫性もない、ふわふわとした雲のような噂。
 それは、都市伝説や七不思議にも似た、不思議な魅力を纏い、人々の耳から耳へ伝播(でんぱ)する。
「今回、依頼に出されている、討伐対象でもあります」
「迷路を、討伐?」
 耳慣れない討伐対象に、首を傾げる生徒たち。
 無理もない。
 迷路という討伐対象相手に、どう対処すればいいのか、だれもピンときていないのだから。
「はい。この迷路の中には中心となるコアがあり、そのコアを破壊すれば迷路は討伐できます」
 受付職員は、そっと目を伏せる。
「しかし、先ほども申し上げた通り。この迷路は入れば記憶が失われます」
 それも、その人にとって一番大切な記憶から。
 順々に、順々に失われていくという。
 大切な記憶。
 家族の記憶かもしれない。
 幼い時の、初恋の記憶かもしれない。
 勇者になりたいと、強く思う気持ちかもしれない。
 ……失われる? その、記憶が?
 ぞっとする。
 鳥肌の立った二の腕を摩り、ひとりは拒否を示した。
「無理です。記憶がなくなるなんて、考えられない!」
 彼に賛同するように、ひとり、またひとりと声を上げていく。
 職員はぎゅ、と強く目を瞑る。
「……既に、何人か。この迷路に入り、記憶を失っています」
 民間人の、力のない被害者がいる。
 その言葉に、僅かに揺れ動いた者がいた。
 それでも、響かない者もいた。
「……私も、そのひとりです」
 生徒たちは耳を傾ける。
「正直、どうしてここにいるのか、分かっていません。顔見知りの人も、もしかしたら、いらっしゃるのかもしれませんが、すいません。覚えていないんです」
 彼は、彼が受付職員であるということを忘れているという。
 ここにいるのは、僅かに残った責任感と、長年の業務で染みついた習慣のおかげだろう。
 彼は頭を下げる。
「迷路を討伐さえできれば、記憶が戻ってくるかもしれないんです……! 被害者の記憶も、これから入るみなさんの記憶も。どうか、お願いします」
 大切な記憶を賭け、大切な記憶を取り戻す、迷路討伐。
 生徒たちは息を呑む。
 あるいは緊張で、あるいは恐怖で。
 もしかしたら、未知の体験に湧き上がる冒険心を覗かせた者もいるかもしれない。
 職員は空気が揺れ、僅かに変わったことを感じ取る。
「迷路は危険物として登録しています。我々は、件の迷路を暫定的にこう呼んでいます」
 『ロスト・メモリー』と。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-06-11

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2019-06-21

登場人物 8/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《模範生》レダ・ハイエルラーク
 ドラゴニア Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
将来仕えるかもしれない、まだ見ぬ主君を支えるべく入学してきた黒幕・暗躍専攻のドラゴニア。 …のハズだったが、主君を見つけ支えることより伴侶を支えることが目的となった。 影は影らしくという事で黒色や潜むことを好むが、交流が苦手という訳ではなく普通に話せる。 ◆外見 ・肌は普通。 ・体型はよく引き締まった身体。 ・腰くらいまである長く黒い髪。活動時は邪魔にならぬよう結う。 ・普段は柔らかい印象の青い瞳だが、活動時は眼光鋭くなる。 ・髭はない ・服は暗い色・全身を覆うタイプのものを好む傾向がある。(ニンジャ…のようなもの) ・武器の双剣(大きさは小剣並)は左右の足に鞘がついている。 ◆内面 ・真面目。冗談はあまり効かないかもしれない。 ・立場が上の者には敬語を、その他には普通に話す。 ・基本的に困っている者を放っておけない性格。世話焼きともいう。 ・酒は呑めるが呑み過ぎない。いざという時に動けなくなると思っている為。なお酒豪。 ・交友は種族関係なく受け入れる。 ・伴侶を支えるために行動する。 ◆趣味 ・菓子作り。複雑な菓子でなければ和洋問わず作ることができる。
《神(仮)》ゼクト・ゴッドマイヤー
 アークライト Lv13 / 教祖・聖職 Rank 1
【外見】 超絶美形のお兄さん 藍色の髪にウェーブセミロング 両目共に青 右目の下に泣きぼくろがある 細マッチョな理由は神だから鍛えないと皆の願いが叶えられないから 【性格】 自分のこの美貌、最早神だと思ってる 偉そうでナルシスト だけど皆の幸せを常に考えている 争いも嫌い 自分は神だから下々の願いを聞いて叶えてあげる義務があると思い込んでる 自分を信仰してくれる人達にひたすら優しい あと声がでかくオーバーリアクション気味でよく劇団の人に間違えられる 【入学理由】 教祖を履き違えており、教祖というか神になりたがってる 自分の「ゼクト教」の教えを説く為に日々奔走中 ちなみにゼクト教の教えは 1、皆仲良く 2、楽しく 3、自分を崇めて だけである。 『背後理由』 神になれそうな美貌もあり、力も恐らく手にいれた(アークライトになれたから)後は信仰してもらい、自分が死ぬ事で神としての自分を全うできると考えている。 その為にも教祖としての勉強が必要だった。 ※アドリブ絡み大歓迎!
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《妖麗幽舞》サクラ・ブラディー
 リバイバル Lv14 / 黒幕・暗躍 Rank 1
イタズラ好きのリバイバル。 自分の名前や常識等以外記憶から抜け落ちている。 リバイバルになるための強い感情も抜け落ちておりなんで今ここに存在しているのかも本人にもわからない。(という嘘をついている) 取り敢えず毎日が楽しく過ごせればいい。 黒幕・暗躍コースなのは自分の特性がうまくいかせそうだったから 楽して成績優秀なら空いた時間は自由に使えるじゃろ? 趣味は人を揶揄うこと。 特技はなぜか舞踊、剣舞ができる。 また、占いもすることがあるようだ。 偶に変な雑学を披露する。 とある生徒の部下ではあるがそれを理由に相手をおもちゃにするために部下になってる ただ、ちょっとしたことならお願いは聞いているようだ 二人称:おぬし、または 名前殿
《ゆうがく2年生》御影・シュン
 ルネサンス Lv11 / 黒幕・暗躍 Rank 1
おおっ!貴殿…初めましてでござるな!? しかも拙者と同じく新入生と見える! これは自己紹介といくでござろう! 拙者は御影・シュンでござる!あ、「ミカゲ」が苗字でござるよ。 種族は見ての通り祖流種…ルネサンスで、専攻は黒幕・暗躍科でござる! 敵地に忍び込んでの情報収集や、嫌いなあんちくしょうの闇討ちはお任せあれでござるよ! ……あ、物騒でござったか? そうでござるなー…居なくなったペットの捜索とかも請け負うのでござるよ!犬いいでござるよね!なんか親近感湧くー! 細々とした依頼は是非、拙者を頼って下され!…成功報酬は頂くかもしれないでござるがね? 拙者、ご学友の皆と比べるとちょーーっと歳が行っているでござるが、仲良くしてくれると嬉しいでござる! ◆プロフィール 狼のルネサンス 身長176cm 赤味がかった茶の短髪 素早く動く事に特化したしなやかな筋肉を持つ 顎と口元にかけて刀傷の跡が残っている 性格は明るく、社交的 表情がころころと変わり、喜怒哀楽もやや大げさに表す ただし人によっては、その感情に違和感を覚えるかもしれない 実は「ござる」口調はキャラ付けの意味で使っている ボロが出ると標準語になる 「シノビも客商売でござるからね~。キャラ付けは、大事。」 ※アドリブ歓迎でござるよ! ※フレンド申請も歓迎でござる!

解説 Explan

 大切な記憶を賭けて、迷路の討伐をお願いします。
 記憶は、迷路に入った時点から時間経過で徐々に失われていきます。
 失う順番は、大切な記憶からになります。
 あなたの、失いたくない最も大切な記憶を、お聞かせください。

【迷路について】
 呼称『ロスト・メモリー』。
 見た目はボックス型のコンテナハウス。
 入った者の記憶を主食としている。
 迷路のどこかにある、アメジストのようなコアが動力源で、破壊すれば一切の機能が失われる。
 コアは見た目の割に脆く、何回か打撃を与えることにより簡単に破壊できる。
 現在は学園の協力により、民間人が入らないよう閉鎖されている。
 
【PL情報】
 迷路自体は至極単純なものになります。
 仕掛けがなければ罠もない、入口と出口、行き止まりで構成されたシンプルな迷路です。
 解いて脱出するだけなら、一時間もかかりません。
 受付職員の情報にはありませんでしたが、どうやら内部では少女がひとり、彷徨い歩いているようです。
 少女の首元には、アメジストのような鉱石らしきものがついたネックレスがかかっています。
 また、この迷路でひとりが持つ記憶をすべて失うのにかかる時間は、おおよそ48時間です。


作者コメント Comment
 大切な記憶はありますか?
 記憶は、自分自身を構成する大切なものです。
 それが突如として失われてしまったら?
 その恐怖を、不安を、味わえます。
 そう、このシナリオならね∈( ºωº )∋!


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●事前準備
記憶喪失への対策は入念に。
シナリオ『学校の前に森が出現?!』での意志あるコアの体験をもとに『推測』『事前調査』で移動や妨害を行う可能性も提言&メモ。
自分の記憶は名前を書いた名札、『フィリン』の設定、探索目的を簡潔に羊皮紙にまとめて懐に入れ、懐に入れた事を腕など目につくところにメモして対抗


●作戦と分担
タスクたちと入口周辺を中心に探索。
マッピングを行いつつ、徐々に探索範囲を広げ、コアを持つ少女が見つかったら近くの仲間に呼びかけ。
少女への対応はコアの化身などの可能性も考慮し慎重に。
コアがダンジョンを解除するなら見逃すことも考えるが、無理そうなら『精密行動』『盾刺し』で破壊を試みる。

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
あぁ、記憶を失う。この迷宮は「家族の記憶」を消してくれるでしょうか。

行動:
名札を作成し、首から下げる。

2組に別れます、僕は周りを歩いて出口を探し、出口から入り探索。
仲間と逸れず行動を共にします。
仲間の所持する口紅を壁に書いて道しるべにします。
魔法感知Ⅰでコアの存在を感知しつつ
コアを見つけましたら声をあげて別グループの仲間を呼びましょう。

もし、仲間によるトラブルがあれば精神分析をし、言葉を選んで説得します。
怪我あれば応急処置をします。


記憶:
彼を構成させたのが「毒」である。
自分が【医者】になり
【医学で】身を守るきっかけを作った事件を無かったことにさせない。
が、もしきっかけと手段が消えたら?

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
記憶が消える順番は経歴の通り

記憶対策として経歴のとおりのメモを3枚書き、所持、自室に貼る、職員に預ける
事前に全員分の名札を羽ペンと仲間の羊皮紙で作成、配る

入口・出口から入る組に別れ、自分は入口組
迷路の【設計】を【推測】し、羽ペンでマッピング

コアを見つける前に合流した場合、出口組のマップと突き合わせる
コアの移動によるすれ違いに備え、範囲を交代して複数回探索

別れて探索中にコアを見つけた場合、合流を待たずに対処する
コアを所持・管理する人がいたら、事情説明
【説得】【信用】【博愛主義】のほか
【勇者原則】の決め台詞とともに、お悩み解決にはそのコアが必要な旨告げる
仲間と一緒に【剣突き】でコア破壊
アドリブA

レダ・ハイエルラーク 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
・コア破壊
・少女保護

◆前置き
・PL情報の少女がいるものとしての行動計画

◆レダの記憶の重要度
・入学志望理由>泡立て器>日常

◆侵入口
・出口側

◆プレイング
・指令書のようなものに自分の目的と仲間の名前・特徴を書き込んでおく(ただし指令syとは書かずにレシピと書かれている)
・【事前調査】【推測】実行
・メモのクセを活かし、マッピングをしながら動く(確実性を高める為他生徒がやっていたとしても行う)
・少女を見つけたら【説得】【子供親和】【信用】【会話術】を駆使してまず信用してもらい、その後ペンダントを少女から離すことを試みる
・少女が逃走してしまった場合は【気配察知】【動作察知】【第六感】
↓へ続く

ゼクト・ゴッドマイヤー 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
迷宮のコアの破壊

【事前準備】
→自分宛の手紙作成
作成後ポストに投函

→名札と迷宮情報の作成
名札と迷宮情報は首から下げておく

【行動】
迷宮に入り
〈カラフルチョーク〉で入り口と出口は見つけ次第書いておく
また行き止まりとかも

少女は見つけ次第
説得orコアの破壊

記憶がなくなっていて、目の前で皆が苦しんでるなら問答無用コア破壊もやむ無し
少女をゼクト教に勧誘する

忘れてなければ少女に
心理学Lv2
人心掌握術Lv3
説得を試みる

【心情】
目の前の人が苦しんでるなら
私はやはり助けたいよ
皆、記憶が無いって辛そうだ
これが正しい事だと思えない

『記憶が戻ったら』
寂しいならゼクト教においで
ゼクト教はその為にあるんだから


チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
記憶を失う迷路ねぇ。面白いけど気に食わない。
人種の独自性奪って何したいんだか。魔物なのかなんなのか知らないけど趣味悪いの。
ザコちゃんにそこまで大事な記憶もないけどね。今現在ここにいる、…それだけでいーよ。

ザコちゃんは出口側侵入組。四角いし周り歩いたら見つかるでしょ。

【羊皮紙】に文系みあるゆーしゃ様(タスク)のペン借りて、ザコちゃんって名前と、記憶の為にアメジストぶっ壊しに来てるーってのと、同じような紙を持ってるお人は同級生ーってことは書いて持っとこ。
そったら少なくとも同士討ちとか、全て忘れて永遠に放浪、はないでしょ。

ゆーしゃ様が取り乱したら?【精神分析】で状態確認して【会話術】で気逸らすかな。

サクラ・ブラディー 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
迷宮に入る前にタスク殿に名札を作って貰うのじゃ
名前と目標を書いて貰って胸元に付けとけばよいじゃろ
わっちリバイバルじゃしの
おそらく生きる執念(記憶)忘れたらそのまま昇天じゃろ?
今はそれが怖いかのぉ?

迷宮攻略としては入り口側からぐるっと外側回って出口側を見つけるのじゃ
そこから侵入コアの発見、破壊を目指すのじゃ

外側に入るのは迷宮の中に入るのを少しは遅らせる為と二手に分かれることを最大限に生かす為じゃの
持って来た口紅で目印書いて行くんじゃよ
分けれ道にの
口紅も三色あるし分かりやすく書けると良いのじゃが

コアは特になければ即破壊じゃ

自分足らしめるものは命か記憶か
記憶がなくなったら自分は死ぬのか
どうじゃろな?

御影・シュン 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
大切な記憶を失っていく迷宮…嫌な予感しかしないでござるが
…皆とならば必ずこの異変を解決できるでござ候

◆迷宮へ足を踏み入れる前に、拙者が所属していた組織から受け取る指令書という体ので今回の依頼の情報を残しておくでござる
・任は速やかに迷宮を攻略し、コアを発見、破壊する事
・名札は符丁であり、名札を下げた者は協力者である。危害を加えるべからず

忍び装束に身を包み
名札を受け取りいざ迷宮へ
◆入口側
クナイで目印付けに助力
×〇等複数の記号で路の特徴出し
気配察知と聴覚強化で他者の気配を探りつつ探索
情報共有は積極的に

名札を持たぬ少女へは要警戒

説得は遠巻きに
拗れてしまえば拙者の領分
核を部位破壊するなら何時でもござれ

リザルト Result

「フィリン、って……誰だよ……?」
 迷路の中、入ってそれほど時間も経たないときのこと。
 苦し気に頭を抱え、呻き声と共に吐き出される言葉。
 その口調は、普段の【フィリン・スタンテッド】らしくもない。
 空気を求めるように口を開くが、掠れた声しか出ないフィリンの隣。
 苦しんでいるフィリンに手を差し出そうとしては引っ込める【タスク・ジム】。
 何か、大切なことを忘れている気がする。
 いつもその背中を見てきた、大切な何か。
 ぽっかりと、空気の穴しか見えない。
 フィリンに差し出す手も、大切なことを忘れているからか、差し出すまではしても行動には移せない。
(僕は、どうしてしまったんでしょう)
 懊悩するタスクの背後で、【御影・シュン(みかげ しゅん)】が身じろぎをする。
 普段と変わらず、笑みを浮かべてこそすれ、その目の奥はひんやりと冷たい。
 その首には『指令書』と書かれた揃いの名札が下がっている。
(迷宮探索とは奇々怪々。組織にしては毛色の違う任務。……しかれども任務は任務。協力者を利用し速やかに遂行するでござ候)
 苦悩する彼らの間で、励ますように声を上げた【ゼクト・ゴッドマイヤー】。
「私がどうしてこうなっているのか、分からないけど」
 ゼクトは不思議そうに自身の羽を見て、そうしてもう一度彼らに視線を向ける。
「目の前の人が苦しんでるなら私はやはり助けたいよ。皆、記憶が無いって辛そうだ。これが正しい事だと思えない」
 自身が神と自称していたことは、まだ覚えている。
 誰かを助けたいと言う気持ちだけは忘れてはいない。
 だから、早くこの迷路をなんとかしないと。
 ゼクトが拳を握る姿に励まされたのか、少々大きめの声量でタスクが声を上げる。
「そうだ……! みなさん、持っているメモを確認してください!」
 タスクは迷いのある手を引っ込め、首から下がる名札を掲げて見せる。
 そこには自分の名前と、ここに至るまでの経緯や、記憶など、人によって自由に書き込まれていた。
「あぁそっか……。今はフィリン、だった」
 言われた通りに確認したフィリンは、しばらくの後に安堵にも似た深い溜息を吐く。
(でも、フィリンなんて馴染みのない……。名前、ライア、なのに)
 フィリンが懊悩している隣で、同じくメモを見返すゼクト。
「……ああ、コアは記憶を食べて、壊せば記憶は元に戻るかもしれなかったね。大丈夫、まだ覚えている」
 ゼクトは目を閉じ深呼吸をする。
「みんな、できるだけ早くコアを探そう」

 数時間ほど前。
「記憶を失う迷路ねぇ。魔物なのかなんなのか知らないけど趣味悪いの」
 【チョウザ・コナミ】は顔を顰めながら言い放つ。
「対策取らないとね」
 具体的な案を彼女が考えていると、ならば。とタスクが声を上げる。
「名札を作るのはどうでしょうか。名札に、自分の名前と、経緯や記憶なんかを書き記しておくんです」
 名案だ。誰かが呟いた。
 ひとり、またひとりと名札に名前を記入していく。
「記憶がなくなったら自分は死ぬのか。どうじゃろな?」
 リバイバルである【サクラ・ブラディー】は、興味深げな呟きを零す。
(まぁ、人間いつかは死ぬんじゃし、言葉通り第二の人生も歩めたしの。ここで昇天してもまぁ、しょうがないのじゃな。……怖くないかと言われたら怖いのじゃが)
 サクラが瞼を閉じた、その傍らで、物憂げに溜息を口の中で殺す【オズワルド・アンダーソン】。
「あぁ、記憶を失う。この迷宮は『家族の記憶』を消してくれるでしょうか」
 なんて。
 自嘲気味に失笑を零すと、ふるりと首を振り、目の前の名札に集中する。
「私が記憶をなくすとしたら……。泡だて器からか?」
 緊迫した空気をほぐすように、『レシピ』と書かれた名札を手に、【レダ・ハイエルラーク】は冗談交じりの言葉を投げかける。
 その冗談に、小さく噴き出したタスクは朗らかに笑い、書き終えた名札を首にかける。
 そのほかに二枚の計三枚。
 タスクはそのうち一枚を職員に預ける。
「万が一がありましたら、これを記憶を失った僕に渡してください」
 迷路を討伐したとき、記憶が戻らないかもしれない、なんて。
 なんて、嫌な想像だろう。
「もう一枚はどうするんだい?」
 ゼクトがタスクに声を掛けると、タスクは『自室に貼るんです』と言う。
「それはいい考えだ。私はポストに投函しておこうかな」
 タスクの返答を受け、二枚目に着手したゼクトの正面。
 フィリンが難しい顔をして指を組んでいる。
「意思があるコアを、相手にしたことがあるの。もしかしたら、今回もコアは移動しているかもしれないわ」
 フィリンは経験をもとに、提言する。
 一同は、神妙に頷く。
「入口と、出口に分かれて捜索しよう」
 提案は受け入れられ、組み分けが始まる。
「大切な記憶を失っていく迷宮……。嫌な予感しかしないでござるが。……皆とならば必ずこの異変を解決できるでござ候」
 シュンは嫌な予感を振り払うように、そっと呟いた。

 入口からの侵入を担当する四人と別れた出口組。
 出口は存外すんなりと見付かった。
 扉もすんなりと開く。
 一方通行というわけではないようだ。
 入ってしばらく、最初の異変が現れた。
「?」
 初めに異変を自覚したのはレダだった。
 マッピングのために、紙と地形とをにらめっこしている彼は、そのうちに胸の中にあるひとつの感情が欠けたことに気が付く。
(……これは、なんだったか。たしか、言葉にするのなら『恋愛願望』、だったと思ったが)
 ぽっかりと胸から抜けた感情に、最早痛みも感じない。
 それが、驚くほどに、『寂しい』と感じるのはなぜだろうか。
「……自由にさせる気などない家族が私をここに放り込んだ、その意図はどこにあるのか、どなたかご存知ですか」
 このメンバーの中で聞き慣れない言葉遣いが聞こえる。
 声のする方向へ顔を向けると、声の主を見て、驚愕した。
 普段は、『モブだから』と飄々としている、チョウザから放たれた言葉だったからだ。
「どういたしましたか? そんな、スライムがゴーストに掴まれたような顔をして」
 例えとしてはよくわからない。
 だが、彼らはなんでもないと首を振るしかなかった。
「わっちは……なぜまだ死んでおらなんだ?」
 そんな中、まるで幽鬼のようにぼんやりと佇むサクラが、これまたぼんやりと迷路の中心方向を眺める。
 生への渇望でこの世へ留まっていた彼女は、その記憶が消えても尚、存在自体は消えていない。
 しかし、その輪郭は儚く、今にも名前の通りに散ってしまいそうな、そんな危うい雰囲気があった。
 ふわりと誰に問うでもなく、虚ろな目は空間をなぞる。
「……ああ、この迷路を、壊してしまえばいいんじゃな。たしか、そうだったはずじゃ」
 首にかかる違和感に、名札の存在を確認したサクラは目的を思い出す。
 しかし、その姿は投げやりな雰囲気を隠しきれていなかった。
 苦悶する隣人たちの一挙一動に怯えたように肩を跳ねさせるオズワルドは、か細く体を震わせる。
(ああ、だめだ。殺される……!)
 毒という、護身のきっかけを失った彼は、脳裏に鮮明によみがえる兄たちの暴挙に怯えていた。
 仲間が、彼を『また』殺そうとするかもしれないと、幻影に怯えていた。
 かわいそうなほどに震え、害が及ばぬよう息を潜める彼は、思わず頭を両手で抱える。
「あ……」
 そんな彼の視界にちらりと映る白。
 思わず漏れた声に反応した仲間たちの視線に、殊更大袈裟に怯えるオズワルド。
 彼は視線を自分から他へ移すことを願い、視界に映った白を指さす。
「あそこに女の子が」
 先に入った仲間たちが少女を挟み撃ちにするように遠くに見えた。

「君も、この迷路に迷い込んだのかい?」
 少女に対し目線を合わせるように屈んだのはゼクト。
 優しげな声色で、ゆったりと少女に話しかける。
「うーん……。わかんない」
 対し少女は、随分とここにいたのか、すっかりと何もかもを忘れている様子で返答する。
 その割には表情に陰りもなく、至って活発な幼い娘に見えた。
 少女が首を傾げる動作に、ちり、と視界を焦がすのは紫色の鉱石の輝き。
 少女の首から、小ぶりな鉱石が下がっている。
「なあ、それはなんだ?」
 フィリンは少女の胸元、鉱石を指さし問いかける。
 少女は嬉しそうに鉱石を摘まむ。
「綺麗でしょ? あたしの宝物なの!」
 フィリンはコアが意志を持って移動しているかもしれないという記憶を思い出す。
(少女は操られているだけかもしれねえ。早めに引き離さねえと)
 胸に燻るのは焦燥。
 『カシラ』の顔がいやに浮かぶ。
 恐怖に顔を青ざめさせるフィリンをすり抜け、タスクは少女と視線を合わせる。
「勇者・英雄コース、タスク・ジムです。お困りごと、解決いたします!」
 にこ、と笑顔で、染みついたセリフを言う。
 少女はぽけー、とタスクを見る。
 その隣から、ぬ、とレダも顔を出す。
「私たちも、記憶を失ってしまったようなんだ。記憶を戻すには、コアを破壊すれば戻るかもしれない。君の持っているその石はおそらく、コアだと思う」
「ええ、お困りごとを解決するには、その石が僕たちには必要なんです」
 信じて渡してくれないか?
 そう問いかけるレダとタスクに、少女はしばらく悩んだ後、悪戯気な笑みを見せる。
「やだ! これ、あたしのだもん!」
 きゃらきゃら笑う少女に、レダはしょうがない、と一度手を引っ込める。
 タスクも困ったような笑みを浮かべ、どうすれば渡してくれるかの思案に耽る。
「それより、おにいちゃん、おねえちゃん! 遊んで! あたし、ひとりは寂しいの!」
 少女はゼクトの腕を掴む。
 ゼクトの扱いは完全に親戚のお兄ちゃんのそれのようだ。
「……どうしようか?」
 ゼクトは困ったように微笑み、仲間たちに解決案を求める。
「私はよろしいですよ」
 本音としては一刻も早く壊したい。
 しかしチョウザは、それを抑えた。
 記憶を失い不自由なはずの少女が、どういうわけか自由に見えた、その眩しさに体が硬直したのかもしれない。
「それじゃあ、鬼ごっこ! あたしが逃げるから、おにいちゃんとおねえちゃんたちが鬼!」
 途端に、ゼクトの腕から離れ駆けだす少女。
 遠くから、はしゃいだ声が聞こえるが、それもすぐに消えていった。
「なにをぼうっとしているでござるか。対象が逃走したのであれば、すぐに追いかけるでござるよ」
 やはり笑顔ではあるものの、目は冷え冷えとしているシュンが、一行に喝を入れる。
 組織に在籍していたころの癖か、初動も彼が一番早かった。
 遅れて彼らは動き出す。
「……コアは、移動しているんじゃったな」
 薄れそうなサクラの自我は、ぎりぎりのところで保たれた。
 コアを破壊しなければならない、その目的によって。
 しかし皆が動き出した中、オズワルドだけは立ち尽くしていた。
 殺されるかもしれないという恐怖が、自らを通り去っていく。
 その事実は、束の間の安堵を彼に与えるには充分だった。
 彼にはもう、医者であったという記憶さえも残っていないのだから。
 しかし、恐怖は突然振り返りやって来る。
「どうしたんだ? 一緒にあの子を探そう」
 ゼクトは、立ち竦むオズワルドにそっと手を差し伸べる。
 オズワルドは肩を跳ねさせる。
「……あなたも、僕を殺そうとするのですか」
 ゼクトはオズワルドの尋常でない怯えように眉を上げる。
「……ねえ」
 ゼクトからの短い言葉に、オズワルドは一歩後退する。
「首にかかっている名札、よーく見て」
 疑心暗鬼を形にしたようなオズワルドは、危険物を取り扱うように名札を摘まみ上げる。
「……なんですか、これ。僕が、医者であったとか、毒に対する知識がある、とか」
「ここに入る前に皆で書いた自分の記憶だよ。それも忘れてしまったかい?」
 恐怖心に、ほんの少し光が差す。
「ここに来ているみんなは君を殺そうとなんてしない。もちろん、私もさ」
 ゼクトはもう一度、オズワルドに手を差し伸べる。
「一緒にあの子を探そう」
 オズワルドは涙を流し、ゼクトのその手に縋りついた。

『昔に親族共に寄って集って殺されそうになったことがあってのぅ。いや、実際殺されたんじゃが』
 チョウザは幽鬼の如く漂い歩くサクラを見ていた。
 名札を作るとき、サクラがそんなことをぼやいていたのを思い出す。
『当時、生活は面白くなくての。あと数年我慢すれば解放される約束だったのじゃが、それを破っての事じゃ』
 面白くなさそうにつん、と横を向こうとして。
『もしも忘れられるのなら、親族がってとこくらいは忘れてみたいものじゃな』
 自嘲気味に笑うサクラの顔を思い出し、ぎり、と唇を噛みしめる。
「そのざまはどういうことですか?」
 サクラはぼんやりとチョウザを見る。
「なぜ、生きたいと願う自由を忘れているのですか!」
 サクラの瞳にほんの少し生気が戻る。
 まるで忘れていた殻を取り戻したように。
 勢いのまま叫んだチョウザは、目の前に揺れた名札の存在に気が付く。
 裏返してみれば自分が書いたとは思えない乱暴な言葉で、『今は自由である』ことが書かれていた。

「いいからなんとかしろってんだよ! こんなんじゃまたカシラに殴られる……!」
 少女に追い付けず、焦りがピークに達したフィリンは、がたがた震えながら苛立ちを壁にぶつける。
 壁を殴った手が痺れを伴う痛みを伝えてくる。
 その拳は、タスクにそっと抑えられる。
「焦らないでください。ここにはあなたを殴る人はいません」
「どうしてそうやって言い切れる! この名札だって、フィリンとか訳の分からない名前が出てきて!」
 私はフィリンじゃない! 叫ぶフィリンに、タスクは首を振った。
「いいえ。あなたは自由を掴み取るため、今もそれを守るため、フィリンの名を名乗っている。それはとても誇り高い選択です。あなたは誇り高い、僕たちの仲間です」
 戸惑ったように顔を上げるフィリンに、タスクはできるだけ優しく微笑み、おどけて見せる。
「僕を誰だと思ってます? 報道勇者ですよ?」

「追いついた……!」
 レダは息を切らし、少女の肩に手を置く。
 きゃっきゃと笑いながら少女は楽し気に跳ねる。
 跳ねるたびに胸元の石が揺れる。
「捕まったー! じゃあ、次はあたしが」
「もういいでござろう?」
 はしゃいだ少女がお代わりを要求する前に、シュンが釘を刺す。
「拙者らは早急にそのコアを破壊し、任務を遂行しなくてはならないのでござるよ。ハイエルラーク殿も、なにを暢気に鬼ごっこなどと」
 シュンの雰囲気に、少女はレダの服を掴む。
「あたしがいたら、迷惑だった?」
 潤む瞳に、レダはなんと声を掛ければいいのか迷う。
 迷った末、レダは跪いて視線を合わせる。
「一緒に遊べたことは、楽しかった。けれど、私たちは記憶をなくしてしまって困っている。だから、そのコアが必要なんだ」
 ぽろぽろと大粒の涙を零す少女はぎゅ、とコアを掴む。
「あたしがいなくなっても、忘れないでくれる?」
「記憶など、不確かなものでござるよ」
 シュンの言葉に、少女は俯く。
「しかして、どこかで思い出すこともあれば、覚えていると言えるでござろう」
 俯いた顔を上げた少女。
 その顔は、涙に濡れながらも笑みを浮かべていた。
「約束だよ」
「然り」
 コアは砕かれる。
 ひび割れる音が甲高く響く。
 瞬間。
 周囲が光の粒となる。
 迷路が光の粒となる。
 光は空へと立ち上る。
 彼らの頭に、失ったはずの記憶が濁流のように流れ込む。
 思い出した、と誰かが笑む。
 思い出した、と誰かが泣く。
 幻想的な風景は、民間人が入らないように張っていた見張りも見惚れる。
「そうだ、ここに、小さな女の子がいませんでしたか? このくらいの、コアを持っていた小さな女の子……あ、あれ?」
 問いかけたタスクは、違和感に固まる。
「ねえ、いましたよね。小さな女の子」
 タスクはどことなく焦った表情を見せる。
「ええ、ぼんやりとしか覚えていないけど」
 フィリンはそわそわと辺りを見渡す。
「ひとりは寂しいって、言っていたんだ」
 レダは額に手を当て、眉間にしわを寄せる。
「いけません、記憶がどんどん薄れていく」
 オズワルドは光を見上げる。
「いたのは少女、いや、少年だったかのぅ?」
 サクラは曖昧な記憶を必死に手繰り寄せようとする。
「あ、ぜんぜん思い出せない。……で、誰かいたー?」
 チョウザはふ、と憑き物から解放されたようにぽかんと問いかける。
「誰も、いなかったでござるよね?」
 シュンはなにかおかしいことを言っているか、と不安そうに辺りを見渡す。
「……今度は、寂しかったらゼクト教へおいで――」
 ゼクトは、自身が誰に話しかけているのか分からないまま、頭に浮かんだ言葉を吐いた。
 そうして、石が粉々になり風に舞うように、少女は誰にも見えなくなった。

 記憶も平穏も戻ってきた学園窓口。
 記入の終わった書類の束を、職員はとん、とまとめる。
『あなたは立派な職員でした。そして今も』
 真面目そうな、あの勇者の卵に言われた言葉が思い出され、何もないのに笑みが込み上げてくる。
「よう、お前も災難だったな」
「先輩」
「記憶の戻ったお祝いだ。奢ってやるから、飲みに行こうぜ」
 仕事場の先輩に誘われ、慌てて追いかけようとする職員の、背後。
「お、っと」
 零れた一枚の書類を拾い、束の上に置き直す。
「先輩、待ってくださいよ!」
 束の上に置かれた一枚の書類。
 『報告書』と、書かれたその書類は、職員たちの背中を見送る。
『報告書
 記憶を喰らう迷路、ロスト・メモリーの討伐を確認。帰還した生徒たちの話を聞いた見張りによると、中には少女がいたという。曰く、少女は迷路のコアを持ち歩いていたという。コアの破壊後、少女も同じく消えてしまったという報告から、迷路のコアは意思疎通のできる生物であった可能性が高い。
 また、コアの破壊後、生徒たちから少女の記憶が徐々に薄れていったことを確認。記憶が戻る対価か、あるいは存在そのものの記憶が、迷路と共に消失したか。専門家の意見が待たれる。
 現在は、生徒たちは迷路でコアを討伐した記憶は残るものの、少女の記憶が完全に消失していることを確認した。
 以上の性質から、暫定的に危険物と登録していた件の迷路を、敵対生物と断定する。
 報告は以上である』



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
君が見えない
執筆:宇波 GM


《君が見えない》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2019-06-06 05:46:22
勇者・英雄コースの、タスク・ジムです。
よろしくお願いいたします!

大人気授業に当選して嬉しいです!
…が、被害に遭った人のことを考えると、喜んでばかりもいられませんね。
ともに頑張りましょう。

(ここからはメタ意見になりますが…)
一番大切な記憶ですが、なかなか絞りきれずにいます。
家族のことなのか、勇者になる夢のことなのか。
家族なら誰が一番なのか。
敢えて一番を決めることが、この授業を最大限に楽しむ方法みたいなので、
じっくり考えてみようと思います。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 2) 2019-06-06 06:20:02
勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。
猶予は思った以上になさそうね…でもやるしかないわ。
怖いのは

『討伐さえできれば、記憶が戻ってくる【かもしれない】』

って憶測なこと…コアが意志をもって記憶を選んでいるようにも見えるし、ただ倒すだけでいいのかしら…?

【以下、メタ…というかPL発言】
最も大切な記憶は『自分がフィリン・スタンテッドであること』
恐らく最初の記憶喪失で色々大惨事になります。ご注意を(プロフの経歴欄参照)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2019-06-06 14:11:45
フィリンさん、またご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いいたします!

確かに、コアを破壊して記憶が戻るとは限らないですね。
そこで、記憶の損害を少しでも減らす方法を色々と考えてみました。
1 忘れたくないことを紙に書いて、学生寮の自室に貼っておく
  (忘れても、それを引き金に記憶が戻る可能性あり)
2 死ぬほどどうでもいい記憶を、一番大事だと思い込む
  (いわゆるデコイ。自分でも効果があるとは思えませんが、ダメもとで。)
3 【事前調査】とエリア分担で、最短で迷宮全部を探し終わる。
  アメジストを見つけたらすぐ破壊を試みる。
  (記憶損害が時間に比例するなら、スピード勝負ですし、
  中に敵が出そうな描写がないので、分担が可能と思います)

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 4) 2019-06-06 18:14:15
教祖・聖職コース所属!
アークライトのゼクト・ゴッドマイヤーである!

そう、神、降☆臨!(どや顔

>記憶に関して
ふむ。
記憶に関してだが…恐らく大事な記憶は書き留めておくで多分いけるような気はする。

もし思い出せなかった時の為に、自分宛の手紙を頼んでおくのはどうだろうか?

そして、コアを破壊する事に関してなら、恐らくは少女さえ見つける事が出来れば破壊できると思うよ。

私の一番大事な記憶は…『アークライトとして覚醒した記憶』だからね。
神である自覚が消えただけなら、私を止める事は出来ないよ。

目の前で皆が苦しんでいるなら尚更ね(神様シリアルモード

>エリア分担
神に任せたまえ!
多分はりきって探してると思う!
いや記憶無くなってないから知らんけどね!(どや顔

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 5) 2019-06-06 22:07:31
賢者・導師専攻のオズワルド・アンダーソンです。
よろしくお願いいたします。
大切な記憶…そうですか、それを忘れられたら僕はどうなっちゃうんでしょうねぇ。

無難ではありますが、紙や手に書くのはいいと思います。
それでも忘れてしまうかもしれませんが、…そこは頑張りどころですね。


あれ、アメジストの情報は知ってていいんですかね。
…ふむ、個人的に「情報共有できる場」
「迷って出られないようにしない目印」が欲しいところです。

目印はコンテナハウスみたいですから「口紅」や「チョーク」で何とかなりそうですが
情報共有できる場を決めたいななんて。

無理に言う必要はないと思うので、
自分にとっての大切な記憶は今回は伏せさせていただきますね。

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 6) 2019-06-07 08:54:41
私ちょっとメタい事言うけど気にしないでね!

うん。少女の情報は出ていないようだけどね。
ただ『迷宮の中心にコアがある』『コアを壊すと迷宮は消える』
あと恐らく迷宮情報で『アメジストのコア』も入ってるからここまではPC情報に昇華されてると考えてもいいと思うね。

ただ、恐らく少女の情報が無いから誰かが中心まで行き

コアが無い!→もしや誰かがコアを持ち歩いてる?→探さなきゃ!

までやらなくてはならないのが大変かもしれないね。
そして、記憶が無くなる時間も稼がせられてる気がする。

それまでにどのくらいの記憶がなくなるか分からないが…。

入る前に情報を整理しておくのはどうだろうか?

一番厄介なのは『時間がたちすぎて迷宮の情報を忘れてしまう』事だと思うんだ。
個人的な事は手紙にしたため行かない職員に渡しておくとして
迷宮の情報だけは自分で持っていく必要がある気がする。

…あと少女の情報だね。
少女の情報は見つけた後にしか書けない。

チョークを持っていく案があるから私はチョークを持っていくつもりだよ。
それなら目印になるからね!

◇大事な事◇
迷宮の情報はPC情報

少女の情報はPL情報

だね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2019-06-07 13:23:38
教祖さま、ご無沙汰いたしております!
さすがの分析、いつもながら冴えてますね!
神様の思し召しというか、やはり、ご自分が神様だからでしょうね。

オズワルドさん、今回もよろしくお願いいたします!
口紅やチョークはいいアイデアですね!僕も買ってみようかな。

大事な記憶を言うか言わないか、ですが、
「私にいい考えがある」(ノリノリで、無駄に良い声で)
突入前のブリーフィングの最後に、「一番大事な記憶は…」
と切り出して、一番下らない記憶を、言い合う、というのは、どうでしょう。

例えば、「僕にとって一番大事な記憶は…学生寮に小指をぶつけたことです!」とか。
もし、記憶の奪取が深層心理ではなく表層意識からである場合は、大切な記憶を、一つプロテクト出来るかもしれない!と、思いまして。

シリアス授業のアクションプランに、超下らない記憶が並んでたら、
なんだか面白い、という思いもあります。
そんな、おふざけに近い、いや、おふざけ以外の何者でもないし、
キャラに合う、合わないもあるので、もちろん全員参加とは言いません。

面白いかも、と思ったら、一緒にやってくださったら嬉しいですし、
「そんなことより一秒でも早く突入を」というご意見が多ければ、
「ですよね~」と言いながら引っ込めます(笑)

ご検討いただけたら嬉しいです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2019-06-07 13:56:15
迷宮について

前情報によると、「迷路のどこかにコア」であって、中心と限定してないので、
何処にあるかわからないこと前提で、総当たり的に探す方がいいと思います。

また、【事前調査】で類例を調べるなどすれば、
コアが移動することもありうるという【推測】も可能なので、
分担・総当たり調査を複数セット行う、という線で計画した方が良さそうですね。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2019-06-07 21:19:08
別にザコちゃん消えて困る記憶なんてそんなにないんだし、適モブ適所できっかな。
気になることだけメモとっとくけど、それはそれとして。

で、ザコちゃん思うのはー、全員がメモ身体に貼るかぶら下げとくかしとくのが良くない?って。
自分が忘れたくないこと、は別に好きにしたらいーけど、最低限
・自分の名前(他者にも見えることで忘れてしまった際の呼び名になる)
・全てを思い出すためにアメジストのコアを壊しに来ていること(授業中自体の目的を忘れないため)
・この紙を持っているもの同士は同じ学園の生徒で敵ではない(記憶を失うことによる同士討ちの防止)
を書いといたら、何もかも忘れてただ歩く物体概念になることは防げんじゃん?って。

で、あとー、受付様に聞く限り、入口と出口、は分かってんだよね?
そったら入口と出口の二手に別れてコア探しした方がいーよね。どうせ脱出目的じゃなくて捜索目的なんだし。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 10) 2019-06-07 21:32:14
で、文系みあるゆーしゃ様のいう、でまかせ嘘っぱちの記憶を掲げとく案に関してはー、
多様性ってよきよきだし、特に理由のない不快感と恐怖を与えようとしてくる存在への対策としては面白いと思う。
やるなら応援しちゃうから、全力で頭に刷り込めるようなしょーも無い記憶考えんのがいーんじゃん?

って言いながらで悪いんだけど、ザコちゃんは1抜け案件。
受付様の様子を伺い拝見する限り、ちっちゃめしょーもない記憶すら抜け落ちてるっぽかったし、
どれぐらいの時間で見つけられるか、どれだけの記憶が失われるかも分からないのに、
自分の大切な記憶、として本当に意味をなすかもびみょい1個だけ備えるってのがー、ザコちゃんにはキツいってかー、
費用対効果?文字数対効果?怪しめってのが。ってかぶっちゃけザコちゃんが常に文字数カツってるからぁ。うん。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2019-06-07 21:36:11
(水煙草の瓶の柄で眉間をつつき)
…あれ、出口は分かってない(PL情報限定)かな。っても見た目四角いコンテナハウス系なら、分かってもおかしくないのかなぁ。

受付様ちょっとー…って忘れてんのか。じゃあ学園に聞けない…よねぇ。んー、迷いどころ案件。

《妖麗幽舞》 サクラ・ブラディー (No 12) 2019-06-07 22:13:58
黒幕・暗躍コースのサクラ・ブラディーじゃ。
よろしくの。

ううむ・・・記憶、のぅ。
皆に言うほどのものは持ってないじゃな。
と、いうか大事に思ってるだけで本当にそれが『一番大事な』記憶なのかのぅ?

安全策ならザコちゃんの言うメモ方式の方が安全性が高いと思うのじゃ
まぁ、これも文字を忘れたらアウトじゃがの。
ま、よっぽと書物が好きでない限り大事な記憶との関連も
少ないじゃろうからかなり時間がたたないと忘れることもあるまいて。

コンテナ型なら周りぐるっと回ってみてはどうじゃ?
中に入るとリスクがあるなら入る前にいろいろやるのは当然のことじゃよな?

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 13) 2019-06-07 22:23:02
>コアが動く可能性
実は似たような話がついこの前あったのよね。
一緒に冒険した人も多いけど(あと別のGMのだけど)『学校の前に森が出現?!』で、破壊を妨害しようとする迷いの森のコアと戦ってきたばかり。
この辺りの経験則から『コアが何かする』(PL情報のように動いたり、破壊を阻止しようとする)のを推測するのは自然にできると思うわ。

>忘れないために
メモは考えたけど、『メモした記憶を忘れる』のは見落としてたわ…強く覚えようとするでしょうし、難しいわね。
…掌とかすぐ目につくところに書いておくのがいいのかな。
(『わからなくなったら〇〇を見ろ!』とか、示唆的な内容で)


《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 14) 2019-06-07 23:04:16
黒幕・暗躍科専攻。御影・シュン参上でござる。
皆々方、よろしくお願い致す!

ううむ、拙者の場合大切な記憶というものが少ない身の上でござるからなぁ…。
些細な記憶を大切にとは、自分を騙せないと思うんでござるよね。
ジム殿の案には乗れぬでござる。誠に申し訳ない…!

おそらく、大切な記憶を失った拙者は……皆々方と信頼を置く事は出来ぬ状態にあると思われるでござる。
故に皆に見える形でメモを残すのではなく、拙者自身に向け上からの「指令書」という形で情報を残しておく予定でござる。
その際、迷宮の核を破壊する事が任務である事、出会う者に危害を加えぬ事等を指定しておくでござるから、一人帰還したりはしないのでご安心召されよ。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 15) 2019-06-08 00:03:22
黒幕・暗躍専攻のレダだ。宜しくな。

一番大事な記憶か…志望理由、だろうか。
忘れてしまわぬように私も何かしら書き残すだろう。
技能も少し考えてみるとしよう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2019-06-08 06:42:00
>下らない記憶作戦
で、ですよね~(引っ込め)
真面目な話、ザコちゃんさんのご指摘の通り、文字数なんですよね~。
僕も、いつもカツカツなんです。
自分で言い出してなんですが、止めておこうと思います。
お騒がせしました~(ペコペコ)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2019-06-08 06:43:27
そうそう、名札は、必要だと思います。
全員、首から下げておくことで、いいのではないでしょうか。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2019-06-08 22:45:01
ご挨拶が後先になりましたが…

ザコちゃんさん、今回もご一緒できて嬉しいです。よろしくお願いいたします!

サクラさん、はじめまして!よろしくお願いいたします。
コンテナをぐるっと回る案は、いいですね!出口の場所のほかにも分かることがあるかもしれません。

シュンさん、ご無沙汰いたしております!
初めての授業で、僕が必死についていった忍び走りは、さらに磨きがかかっておられるみたいですね!

レダさん、いつぞやはアイスをご馳走さまでした!
ご一緒できて嬉しいです。よろしくお願いいたします!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2019-06-08 22:58:50
フィリンさん、あの、森が出てきた授業って、そうだったんですね!
解決方法がコアの破壊という時点で、僕も似てるなあと思ってたのですが…
これは、重要な情報です。ありがとうございます!

【フィリンさんへ、PL相談です】
経歴を拝見させていただき(切ないですがすごく魅力的に感じました!)、
タスク・ジムとしては、「知っている」という設定を希望します。

そして、もし良かったら、フィリンさんが第一の記憶を失ったとき、
崩れたり惨事になることを、フォローする行動を取りたいと思います。

これは、フィリンさんのキャラクターに関わることですので、
まずは相談とし、ご承諾いただけたら実行したいと思います。
お手数をおかけしますが、ご検討いただけたら嬉しいです。

内容にご興味がありましたら開示しますし、
セリフやロールプレイの合わせが必要であれば大歓迎です。


《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2019-06-09 00:24:59
経歴はプラン内で、GM様に参照をお願いできる、ということなので、
忘れたくない記憶を、リミットの48時間に合わせて、48個書き出してみました。
これもお遊びの類いではありますが、ご興味があればご覧いただけたら嬉しいでしは。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 21) 2019-06-09 08:05:39
あ、そうか。名札は確かに必須ね。
忘れるものが増えると互いの事も忘れかねないし…うん、気を付けないと。
指名と一緒に、誰と一緒に挑んだか、どういう人物だったかもメモしておかないと、最悪同士討ちも起きかねないわね。

(ここからPLより…PL発言の連発が不快な人もいるかもなので手短に)
>タスク(PL)
フィリンの経歴についてはプロフィール【経歴】の『脚注』に掲載通り、参照自由です。
(秘密秘密で絡みづらくなるのを緩和する目的での『公然の秘密』なので…)
絡みは想定してますので、フォローなどはありがたくいただきます。
特に前置き不要でいじっていただいて大丈夫です。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 22) 2019-06-09 08:28:02
たびたびの書き込みになり、恐縮ではございますが、
出発が11日(会議期間は10日いっぱいまで)に迫りましたので、
作戦案の叩き台を書いてみたいと思います。

○記憶対策を各自で取る
 (メモを所持、部屋に貼る、職員に預ける、自分への手紙を投函するなど、文字数の許す限り)

○入口組と出口組の2チームに別れ、分担して捜索
・入口組はすぐ突入
・出口組は外周をぐるっと周り、出口を見つけて突入。
 外周に何か手がかりがあればそれも記録しておく
 出口が見つからなければ入口から突入し、入口組が探してないルートを探索

○情報共有のため、各チームで取り組み
・探索した場所がわかるよう、チョークや口紅で目印
・各チームでマッピングしておく(僕は、【設計】【推測】でマッパーを担当できます)

○コアを見つける前に合流した場合
・各チームのマップを付き合わせ、未探索範囲を割り出し、分担して探索する
・コアの移動によるすれ違いが予想されるため、未探索範囲が無くなったら、範囲を交代して二周目の探索に入る

○別れて探索中にコアを見つけた場合、合流を待たずに対処する
・少女のことは知らなくても、前情報から少女が持ってるのがコアだと推測可能と考えます
・少女を恐がらせないよう、コミュニケーションを取り、コアを渡してもらい、破壊する
・少女が拒むようなら、(もちろんですが、戦闘ではなく)説得により対応する。
・本当は合流したいところですが、密閉の迷路内なので連絡手段が思い付きません。発煙筒が効けばいいのですが。

○コアの破壊
・少女から引き取ったあと、攻撃系職業技能で破壊を試みる
・メタ読みですが、今回は記憶が無くなるというギミックや、少女とのコミュニケーションがメインと推測されるため、コアの破壊自体はそう難しくないのではないかと思います。

以上、長くなってしまい恐縮ですが、叩き台としてご検討いただけたら嬉しいです。

PL的余談ですが、シュンさんの「上からの指令書にして持っておく」という案は、とてもシノビっぽくて、個人的にはすごく好きです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 23) 2019-06-09 08:38:12
【PL発言です】(たびたびすみません。手短にします)

>フィリンさん
ご回答ありがとうございます!了解いたしました。
であれば…あの相談の後で考えた、以下の内容が、問題なく合致しそうですね。

実は、フィリンさんに限らず、名前を忘れた仲間に対して、
「あなたは○○さんです!あなたが忘れても、僕が覚えています!」
というアクションを取りたいと思います。

まあ、経歴に書いたとおり、あまりに時間がたつと、学園の仲間も順々に
忘れていってしまい、完全に名札頼りになってしまいますが。

それにしても、経歴を書きながら気付いたのですが、
大切な記憶のなかに、自分の名前は無いんですよね。

ということは、自分の名前は最後まで忘れない理屈になりますが、
それだけ、自分というものを他者に依存してる、恐ろしい子なんですタスク・ジムは(笑)
家族、故郷、最後に学園のことを忘れてしまえば、
タスク・ジムという名前は覚えてても、自分はもはや何なのか。
この授業の醍醐味を、今、たっぷり味わっております(恐笑)

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 24) 2019-06-09 23:00:01
>コアが動く可能性
なるほど!
経験した事がある方が居るなら確かに動く可能性を予測出来る!
最初から予測して動けるなら時間の短縮も出来るかもしれないな!

>入り口出口の組分け
なら、私は入り口から入る組にならせて頂こうかな。
自分の記憶がなくなっても、恐らく私は脱出する方向で行くだろうしな。
時間がたっても動けなくなるって事はないと思う。

>説得
覚えていたら、説得したいが…。
ただ記憶がなくなって皆辛そうだったら私は説得ではなく問答無用で破壊してしまうかもしれない。

神としても、私個人としても。
このやり方は間違ってると思うからね。
間違ってしまった道は正しく導いてあげなければね!
あとあわよくば少女をゼクト教に入信させよう(人の心の弱さにつけこむ悪逆

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 25) 2019-06-10 01:36:46
アイス等は趣味で置いていってるだけだから気にしないでいい。
まぁ…ありがとう、といっておこう。>タスク

支援系の技能がいいようだな。
職業技能は【気配察知】【動作察知】【第六感】【博愛主義】で行こうと思う。
子供には【説得】【子供親和】【信用】【会話術】辺りが役立つだろう。
もし逃げてしまった時は【気配察知】【動作察知】【第六感】【緊急回避】【聞き耳】【隠れ身】【追跡】辺りで追えると思う。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 26) 2019-06-10 01:56:57
たはは、教祖様、相変わらずだな~。
布教にかける情熱は尊敬に値します。

レダさん、本当にありがたいご趣味です。甘いもの大好きですから!
もし良ければ…お時間ある時教えていただけませんか?
グラヌーゼ麦で美味しいお菓子を作りたいのです。
(訳 【料理】が未取得なので、げんきが貯まって取得できたら、レダさんに教わったことにしたいですm(._.)m)


《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 27) 2019-06-10 01:58:15
(構いませんよ)>料理

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2019-06-10 02:21:27
○組分け
僕も、入口組に立候補します。
滞在時間が長くなる分リスクは高まりますが、どんとこいです!

出口組さんには、外周ぐるりして得られる手がかりや、
入口組が記憶を失いすぎてヤバい時のフォローなどをお願いしたいところです。

○コアの破壊
確かに、状況は差し迫っていますので、
少女さんの意に反して破壊するのも、やむを得ないかもしれません。
(キャラとしては止めますが、メタ的にはそれもありかと思います。)

少女さんがコアを身につけた状態を想定して、
僕は、【剣突き】でコアだけ破壊できる自信はまだありませんが、
教祖様の魔法なら出来るかもしれませんし。

説得方法は、僕も、【説得】【信用】【博愛主義】のほか、
説得材料として、【勇者原則】を発露し、「僕たち勇者に任せて」というプランも予定しています。
(経歴に書いた記憶喪失順によると、八時間経過するまでは、勇者になる動機を覚えているので、おそらく大丈夫かと。)

それにしても、レダさんの技能の豊富さよ…(○_○)!!
噂に聞いてはいましたが、実際目の当たりにすると、すごさを実感します。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 29) 2019-06-10 02:32:05
(レダさん、ありがとうございます!)

○名札
良ければ全員分用意しましょうか?
マッピング用に用意した羽ペンで全員分その場で書く、
もしくは荷物カバンに入れて持ってくる、というプランにすると思います。
(訳 仲間が自分の名前を忘れた時のフォロー策「あなたは忘れても僕は覚えてます」についてもそうなのですが、
「自称・報道勇者(になりたい)」という設定上、名前を把握するという動機が強いのです。)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 30) 2019-06-10 06:23:41
持って行くものについて

僕は、マッピング用に羽ペンを用意しますので、
どなたか、チョークや口紅など、目印を付けるものを持っていっていただけると助かります。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 31) 2019-06-10 06:36:22
仮プランを書きました。

今日いっぱいで出発ですね。
皆さん、プランの書き忘れ等に気をつけて、頑張っていきましょう!

本日夜は時間が取れるかどうか微妙なため、
今後の方針変更には対応できない可能性があるため、
あらかじめお詫び申し上げます。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 32) 2019-06-10 08:57:49
記憶を失うことで本人達に悪い意味で変化が起きなければいいのですが、


うーん。
僕は出口側に入りましょうか。
持ち物はチョークだと色的にも分かりづらいかもですし
それでしたら、簡単に消えにくく目立つ色が多い口紅がいいかなと。
なので口紅を持っていきますね。
……でも、救急箱も欲しいような、ああもうこういう時にレベルが足りないのは辛いです。

《妖麗幽舞》 サクラ・ブラディー (No 33) 2019-06-10 10:02:05
記憶を失うことで受ける影響が一番大きいのはわっちじゃろうなぁ・・・
種族的に執念で現世に留まっておるようなものじゃしの。
下手したら昇天!じゃの

それでもお仕事はお仕事やらなければならないのよな。
なんで、わっちは少しでも迷宮に遅くはいれるように出口組に回るのじゃよ。

救急箱か口紅、わっちが持っていっても良いのじゃよ?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 34) 2019-06-10 12:24:24
ザコちゃん別に入口出口どっちでもいーし、最後まで余った方にしとっかな。夜まで伺い様子見。
で、名札用に【羊皮紙】持ってっとくから、文系みあるゆーしゃ様の羽根ペンで書いてもらえばいーかなって。
無くしそう?捨てそう?なら服に直接書いてもいーだろーけど。

あと、いるかどうかもわかんない女の子のことをいるー!って決めつけてプラン書くのは(PL情報なので)良くないし、
いろいろもしもしで対策献策するのはいーけど、書き方には気をつけよーね。
中にいた女の子にーなんて書き方したって、そんなのなんで居るって決めつけてんのー?ってなるし。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 35) 2019-06-10 12:40:10
オズワルドさん、サクラさん、出口はよろしくお願いいたします!
サクラさんにとっては、おっしゃるとおり特に危険ですよね!
無理はしてほしくないですが…とにかく、みんなで協力して、スピード解決目指しましょう!

ザコちゃんさん、羊皮紙ありがたいです!
羽ペンと仲間の羊皮紙で名札を作る、と表記を調整し、文字数節約できました!
あと、少女についてはおっしゃるとおりなのですが、
コアを所持・管理する人がいる、というのはありうる想定なので、
そういう風に表記を調整しました。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 36) 2019-06-10 14:35:52
チーム分けについて、現時点回答の確認をします。

入口組 教祖様、タスク
出口組 オズワルドさん、サクラさん
人数足りない方 ザコちゃんさん

必ずしも、両組が均等でなくてもよいと思います。
上記を参考に、どちらかに入っていただけたらと思います。

いつもながら、文字数ギリギリの調整を終え、
(下らない記憶作戦をやっていたら、全然足りないところでした)
申し訳ないですが、今回が最後の書き込みになる予定です。

戦闘以外の難しさがある授業に、みんなで取り組めて楽しかったです。
本当にありがとうございました!

あとは、うまくいくことを祈りましょう。
大切な記憶を、みんなで守りあい、そして取り返せますように!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 37) 2019-06-10 14:42:30
補足です!
出口組の方も、どなたかが何らかの方法で
マッピングしてくださると、助かります!

(入口組は、僕がすでにプランに書きました。)

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 38) 2019-06-10 21:55:15
ごめん、分担を出し忘れてたわね。
そうしたら私は入口の方がいいかしら。

コアへの攻撃は…手加減やピンポイントは想定した方がいいかしらね。
私は守りも考慮して『盾刺し』を準備しておくわ

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 39) 2019-06-10 22:23:23
サクラさん>いいんですか?
ありがとうございます。
もし何かのトラブルを考えて、僕は【救急箱】を持っていきますね。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 40) 2019-06-10 22:24:01
なら私は出口側から行こう。
仮に、中に少女が居ることを前提として組み上げるから、役に立たないこともあるかもしれないがな。

《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 41) 2019-06-10 22:38:44
拙者、同業者の匂いのするハイエルラーク殿とは反対側から突入したいのでござるが…。そのまま書いておけばいいでござるかね?
どちらの組に属するかは出発後に決める事になるかもしれないでござる。どの組もよろしくお願い致す…!

そうそう。名札を持った者と協力し、危害を加えぬ事を拙者の指示書に書き留めておいたでござる。
これならば、名札を持たぬ者…アメジストを持った少女に出会った時に警戒を行う理由になるでござろう。

コアへの攻撃は「部位破壊」を用いる予定でござる。
とはいえ、交渉を行う者も居られる様でござるから、交渉時は手を出さず…拗れた時に攻撃を行わせていただくでござるよ。

《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 42) 2019-06-10 22:39:49
おっと!では拙者は入口側から入らせていただくでござる!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 43) 2019-06-10 23:16:52
そったらザコちゃん消去法で出口側かな。おけまるちゃん。

なんせよ、プランのだし忘れだけないよーにね。勿体ないし、めんどいし。

《妖麗幽舞》 サクラ・ブラディー (No 44) 2019-06-10 23:29:43
ギリギリじゃがプランは送れたのじゃ

オズワルド殿は気にせずともよいのじゃ
持ってくもの決まって無かっただけじゃしの