宇波 GM
皆様初めまして ウーパールーパーには未だなり切ることのできない宇波(うぱ)と申します∈( ºωº )∋ 基本的には日常ジャンル等のほのぼのしたお話を好んで書きます∈( ºωº )∋ しかし個人的には、救いのないお話も大好物です∈( ºωº )∋ どうぞよろしくお願いします∈( ºωº )∋ ∈( ºωº )∋∈( ºωº )∋∈( ºωº )∋∈( ºωº )∋∈( ºωº )∋∈( ºωº )∋ 追伸 最近身内にもコメディのはずなのに文体ホラーと言われました∈( ºωº )∋ |
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担当NPC
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メッセージやだ……最近コメディ多すぎ……? そろそろシリアスを出したい∈( ºωº )∋ |
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作品一覧 |
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サンプル「ねぇ、乾き、って、どう表現すればいいのかな」 ぼんやりとした疑問を言語化したような、唐突な疑問。 吐き出した疑問は、木製ベンチで跳ね返る。 スズメを数羽、見送って、頬の空気を吐き出し笑う。 「なあに、突然」 肩を竦め、隣に顔を向け。 ベンチの隣人は、悠揚とした微笑みを浮かべる。 細い指は口元へ、何を考えているのか読み辛い糸目は、傾げた首とともに傾く。 「だって、例えば笑うって行動ひとつ取っても、豪快な笑い、とか、忍んだ笑い、とか、泣きそうな笑い、とか、色々あるじゃない」 「そうね」 眉を下げ、への字の口元をそのままに、細い指は腕組みに仕舞われる。 「だったら、乾きはどう表現すればいいのかな」 隣人は、再度質問を繰り返す。 貧相な知識量に窮乏としつつも、捻りだしたのは、やはり面白味もなにもない、陳腐な回答のみ。 「乾燥とか、普通に乾いた、とかじゃない」 「ああ、やっぱりそうよね」 隣人は、頭上を蓋する青空に手を伸ばす。 疲れた体をほぐす、ストレッチの動き。 隣人の動きに合わせ、視線は上下に移動する。 「ねえ」 「なあに」 問いかけに、反応を示す隣人。 ぽん、と木製ベンチに跳ね返らせた質問は、ぼんやりとした疑問を言語化したような、ある意味必然の疑問。 「もしかして、アキは渇いているの」 細い指は体の横に。 糸目が僅かに揺れ動く。 隣人は頭上の蓋を大きく見上げる。 「……ねぇ」 「なあに」 隣人はぼんやりとした答えを言語化する。 「喉、渇いたね」 「そうだね」 |