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崩落に巻き込まれたルネサンスを救出せよ!


ストーリー Story

 今からおよそ3年前。人里離れた小さな村がジャバウォックの群れに襲われるという事件があった。
 この事件により村で畑作業をしてた成人男性3人が負傷、うち1人は全治1ヶ月の重傷を負った。
 ジャバウォックによる被害は幾度にも渡り、畑は荒れ果て、村人たちはまともに外を歩くことさえ許されない。このままでは村から死傷者が出ることだってあり得るだろう。
 事態を重く見た村人たちは勇者の育成を行っているフトゥールム・スクエアにジャバウォックの討伐を依頼。後日、学園からジャバウォック討伐部隊が派遣された。
 勇者・英雄コースに通う生徒たちで構成された討伐部隊は村人たちからジャバウォックの巣窟と呼ばれている洞窟に足を踏み入れ、負傷者を1人も出さずに見事討伐に成功したのだが、そこで思わぬ問題が起きたのだった。
「ちょっとキミ、大丈夫!!?」
 洞窟内に転がっているジャバウォックの死体が次々と光の粒子となって消滅していく中、肩から腰に向けて深い切り傷を負っている狼のルネサンスが紛れ込んでいたのである。
 彼の存在にいち早く気づいた【サクラ・スミレ】は大慌てでその青年を抱き寄せ、自身が持ちうる限りのありったけの魔力を使って彼の胸元にできている傷を塞ぐ。回復魔法をあまり得意としていないサクラにとって、これが今できる精一杯の応急処置だ。
「早くこの子を救護班のところへ!!」
 しかし、いくら傷を塞いだところで傷が癒えているわけではない。うす暗い洞窟の中でも明確に分かるほど彼の顔からは血の気が引いており、一刻も早く治療しなければ命を落としてしまう。
 幸いにも今回の作戦で負傷者が出てもすぐに治療ができるよう、洞窟の外には回復魔法を得意とする教祖・聖職コースの生徒たちを待たせている。彼らならばこの青年を救うことが出来るかもしれない。
 サクラは今にも死にそうになっている青年をそっと担ぎ、洞窟の外へと連れ出したのだった。


「オレ……、ユウシャ……タオス」
「はいはい、今日もあなたは元気ねー」
 そして時は経ち、勇者暦2019年。ジャバウォックの巣窟から助け出された青年は【ラルフ・ネイン】と名付けられ、フトゥールム・スクエアの生徒として学園に通うようになっていた。
 後に詳しい話を聞いてみると、どうやらラルフは小さい頃からジャバウォックの巣窟に住みついていたらしく、その間はジャバウォックが親代わりとなって育ててきてくれていたらしい。魔物が自種族以外の子供を育てていたなんて話は聞いたことがないのだが、不思議なこともあるものである。
 ジャバウォック討伐の依頼が出されていたとはいえど、ラルフの親代わりとなっていたジャバウォックたちを殺してしまったのは紛れもなくフトゥールム・スクエアの生徒たち。
 ラルフは勇者を憎み、人間を滅ぼすために魔王・覇王コースへと入学を希望したのだが、今では勇者・英雄コースのサクラが親代わりとなって行動を共にしているというなんとも不思議な関係である。
 今日受けた依頼は洞窟の奥深くでしか取れない鉱石を取ってきてほしいという、至ってシンプルなもの。
 力仕事である鉱石採掘はラルフへと任せ、サクラは大きなバックパックを背負いながら適当に歩いていたのだが、ラルフが急に立ち止まったことによりサクラは鼻を強く打ち付ける結果となってしまった。
「痛ッ! もー、急に止まらないでよ。鼻が曲がったらラルフのせいだから……って、どうしたのラルフ?」
「…………ナニカ、クル」
 ジャバウォックに育てられた時の影響からか、ラルフは妙に鼻がいい。サクラには何も見えないがおそらく魔物の気配に気づいたのだろう。
 ラルフは音もたてずに戦闘態勢へと入り、サクラも腰に差している刀に手をかける。さっきまで楽しく会話を楽しんでいたのが嘘のように、2人の間には静寂の時が流れていた。
「……これはなんだかやばそうな気がするね。敵はどれぐらいいる?」
「ジュウ……。チガウ……、モット、タクサン……。カゾエル、ムリ……」
 フトゥールム・スクエアの情報によると、このダンジョンで確認されている魔物はゴブリンとスライムナイトの2種類。どちらも魔物の中では下級と扱われており、2人の手にかかればそれほど脅威な魔物ではない。
 だが1人は野生としての勘、もう1人は勇者としての勘がこう警鐘を鳴らしていた。闘うな、逃げろと。
「サクラ。ニゲル、ユウセン……。ラルフ。テキ、タオス……」
「なに言ってるの。さすがにこの数をラルフ一人で倒せるわけないじゃない。私も一緒に闘うよ」
「チガウ。フタリデモ、タオス……、ムズカシイ。ラルフ。ジカン、カセグ……。サクラ。サキ、ニゲル……」
「……うん、分かった。危なくなったらラルフも逃げるんだよ」
 恥ずかしながら、サクラはあまり逃げ足が速い方ではない。ここで闘うことを諦め、戦略的撤退を選ぶならば、ラルフが敵を引き留めてくれている間にサクラが先に出口へと向かうべきだろう。
 そうサクラは判断し、ラルフができるだけ早く逃げ出せるようにするためにも出口へと向かって全力で駆けだす。脇目も振らず、ただ前だけを向いて。
「……ソレデ、イイ。サクラ。……タオスノ、オレ。オレイガイ、……タオサレル、ゼッタイ……、ユルサナイ!!」
 だが、サクラはそのとき気が付くことが出来なかった。サクラとラルフが無事に洞窟から脱出できたところで、敵の数が減っていなければ窮地に立たされることに変わりないと。
 ラルフは持ち前の怪力さを活かし、鉱石採掘用のピッケルを思いっきり振りかざして手当たり次第に壁を攻撃する。いくらピッケルが壁に跳ね返されようとも、何度も、何度も。
「……ゴゴゴゴゴ」
 魔物たちもラルフが何をしようとしているのか分からず、しばらく様子を見ていたが、洞窟内に地鳴りが響き始めると一目散に去っていく。
 今回の依頼を受ける際に散々言われた注意事項。この洞窟は脆く、崩れやすい。それを逆手に取った捨て身の作戦だ。
 魔物が散っていったことを確認したラルフはすぐさま手に持っていたピッケルを投げ捨て、洞窟の奥へと向かう。
 今ここでサクラが走って行った方へと向かえば、まず間違いなく崩落に巻き込まれてしまうだろう。ラルフが生き残るためには、自分たちが入ってきた方とは違う出口を見つけ出すしか方法はない。
「えっ、これってもしかして……。ラルフ? ラルフーーーーー!!!」
 この地鳴りはすでに洞窟から脱出していたサクラの耳にも聞こえ、振り向いた頃にはすでに崩落が終わった後だった。もう引き返すことはできない。
「早くラルフを助けにいかないと!!」
 洞窟に入るための入口はここを除いてあと1つあるが、サクラ1人で救出に向かったところでラルフを助け出す前に自身が力尽きる可能性の方が高い。
 サクラはラルフの無事を祈り、急いで学園へと戻ってラルフの救助要請を出したのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 7日 出発日 2019-11-30

難易度 難しい 報酬 多い 完成予定 2019-12-10

登場人物 8/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《ゆうがく2年生》クラウス・アイゼンブルク
 ヒューマン Lv12 / 勇者・英雄 Rank 1
よお、俺は「クラウス・アイゼンブルク」20歳 以前は樵をやっていたんだが、勇者や英雄になる夢を諦めきれなくてこの学園に入学したんだ。 力仕事なら任せてくれ。 どんな魔物だってぶん殴ってみせるぜ! ただし、頭を使うことだけは勘弁な。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《ギャンブラー》エズミ・デュラック
 エリアル Lv11 / 教祖・聖職 Rank 1
エズミは良い導きを求めている。 主、風、心、あなた。誰のものでも。
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《イマジネイター》ナノハ・T・アルエクス
 エリアル Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
フェアリータイプのエリアル。 その中でも非常に小柄、本人は可愛いから気に入っている。 明るく元気で優しい性格。天真爛漫で裏表がない。 精神年齢的には外見年齢に近い。 気取らず自然体で誰とでも仲良く接する。 一方で、正義感が強くて勇猛果敢なヒーロー気質。 考えるよりも動いて撃ってブン殴る方が得意。 どんな魔物が相手でもどんな困難があろうと凛として挑む。 戦闘スタイルは、高い機動性を生かして立ち回り、弓や魔法で敵を撃ち抜き、時には近接して攻め立てる。 あまり魔法使いらしくない。自分でもそう思っている。 正直、武神・無双コースに行くかで迷った程。 筋トレやパルクールなどのトレーニングを日課にしている。 実は幼い頃は運動音痴で必要に駆られて始めたことだったが、 いつの間にか半分趣味のような形になっていったらしい。 大食漢でガッツリ食べる。フードファイター並みに食べる。 小さな体のどこに消えていくのかは摩訶不思議。 地元ではブラックホールの異名(と食べ放題出禁)を貰うほど。 肉も野菜も好きだが、やっぱり炭水化物が好き。菓子も好き。 目一杯動いた分は目一杯食べて、目一杯食べた分は目一杯動く。 趣味は魔道具弄りで、ギミック満載の機械的な物が好き。 最近繋がった異世界の技術やデザインには興味津々で、 ヒーローチックなものや未来的でSFチックな物が気に入り、 アニメやロボットいうものにも心魅かれている。 (ついでにメカフェチという性癖も拗らせた模様)
《サンタ見習い》だすく・じむ
 カルマ Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
「おで、まおう。 なまえ、だすく。 おでをうみだしたひと…じむぅ。 おで、まおう。おまえら、くう! …はらへった(ぐぅぅ)。ねむぅ…(ぐーすか)」 とある洞窟で、とある男が創造した「魔王の素体」 闇の魔力変換を肉体増強に全振りしているためか、物理的にあり得ない筋肉量を誇る巨体、まさに魔神と形容するにふさわしい肉体である。 膨大な魔力注入により、とうとう目覚め、ダスク(夕闇)の名を与えられたが、何しろ二言三言話しただけで力尽きてねんねしてしまうので、完全なる目覚めのため魔力供給を続けることにし、放置。 創造主と入れ違いで、授業で洞窟に探索に来た学園生と交戦。 暴力的なまでの筋肉で学園生を圧倒するが、何しろ生まれたばかりなので体の使い方がまるで分かってない。 当然ガス欠となり、しおしおのぷ~とばかりに力尽きたところを学園生に連行され、学園に保護された。 まま(母親がわり) 【マーニー・ジム】 リスク・ジムの元婚約者。リバイバル。 あにぃ(兄がわり) 【タスク・ジム】 マーニー・ジムの孫。広場でうろついていただすくを発見・保護。 アルチェの海蝕洞窟で、似た雰囲気の甲冑の巨人と交戦したようだが…?? *** 【魔王育成計画】 1 レベリング ★レベル1 ひらがながはなせる 一人称「おで」 ★レベル3 カタカナもはなせる 一人称「オデ」 ★レベル5 漢字も話せるし、敬語も使えます 一人称「俺」 ★レベル7 複雑な概念を表現出来ます 一人称「私」 ☆レベル10 魔王としての思想を持ちます 一人称「我」 2 コミュニケーション ・たべものをあげたら、なつきます ・ことばをおしえたら、おぼえます ・つよさをしめしたら、みとめます 3 技能 職業技能は物理攻撃、一般技能は運動系に全振りの見通し

解説 Explan

 洞窟内に残された魔王・覇王コースの生徒、ラルフ・ネインを助けに行きましょう。

 洞窟内にはゴブリンとスライムナイトといった下級モンスターが生息していますが、正確な生息数までは分かっていません。
 魔物単体の脅威レベルはそれほど高くありませんが、集団で襲われると厄介なのでなるべくPC同士で行動を共にしながら捜索を行ってください。

 洞窟へと入ることが出来る入口は2カ所ありますが、すでに1カ所は崩落により通行止めとなっております。
 崩落があった場所は入口からそう遠くない場所ですが、崩落による被害が甚大で、土砂を取り除いての救出は難しいでしょう。土砂を取り除いている最中に2次災害にあう可能性が高いので、洞窟へはもう1つの入口から入って下さい。

 洞窟内は広いですが、あまり入り組んだ道はしていません。道を間違えたとしてもすぐに行き止まりとなってしまうので、迷子になる心配はないでしょう。
 洞窟の全長はおよそ4kmほどあり、足元には大小様々な岩が転がっていて非常に歩きづらいです。ほとんど整備されていないような道を通ることとなりますので、救出任務には動きやすい服装で挑んでください。

 なお、今回の救出任務にはサクラ・スミレも同伴することとなります。サクラは魔物に奇襲をかけられないよう、みなさんの最後尾をそっとついていきますので、前線はみなさんで頑張ってください。


 以下は洞窟に住み着いているといわれている魔物の情報です。

・ゴブリン
 近接戦闘型の魔物。武器はこん棒や斧、剣を持っている。
 本能のままに行動し、集団で襲い掛かる特性を持つ。

・スライムナイト
 ローレライの特性を真似て作られた魔物。対する種族に合わせ、肉体を自由に変化させることが出来る。
 臆病で慎重な性格であり、相手の姿に擬態して闘うことがある。ただし戦闘能力はあまりない。


作者コメント Comment
 こんにちはこんばんわ、桜花です。

 とあるGMさんが「ゆうがくって筋肉キャラの子いないよね?」って言ってたので、試しに脳筋キャラRPを作って遊んでたらいつの間にかこんなエピソードになってました。てへぺろ!!
 いつもはお話のついでにNPCを出してたんですが、今回はキャラを作ってからお話を書いたので、文量もえげつないことになってます。
 こんな長文を読んでくれたそこのあなた! 是非エピソードに入ってくれると嬉しいな♪
 
 このまま話を続けていくと、いつもの文字数オーバーになってしまいそうなのでこの辺りでお暇させていただきますね。ではでは~(*´ω`*)


個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ジャバいっぱい住んでる洞窟とか、ザコちゃんが行きたかったんだけど。
実質入れ食いじゃん?こっちが入ってっし入り食いか。
奥まで進む過程でジャバの残骸とか拾って帰る選択肢はあっから、別にいーけどね。
…え、別の課題のお話?えー…つまんな。

とりま行くだけ行くけどさぁ。…面白いもんの期待できんの?
てか目的なんだっけ。救助?あー、そうだった気がする。しないかも。

洞窟入る前に、塞がってる方の入口に多少なり隙間あるなら【キラキラ石】投げ入れとく。
迷いにくいとはいえ閉鎖空間だし。打ち止めの印はあった方が楽でしょ。
でもってー、多少なり分かれ道あったら二手に別れとく。効率的なあれで。
ザコちゃん…えーちーむ?はいはい。

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
洞窟内の捜索は2班に分かれ、私はB班に入りますわ。一応カンテラを持っていくので必要があれば使用

捜索時は私は戦闘に立っていざという時に壁になりますわ。それとサクラ様が何かラルフ様の匂いが解る物をお持ちであれば嗅覚強化を用いてその匂いを探ってみますわ。同時に魔物が近づいてこないかもそれで探ります

魔物との戦闘では前衛に立ち、ゴブリンが現れた時は立体起動で前後左右に動いて攪乱しながら魔牙で攻撃。スライムナイトに対してはドドを用いて攻撃しますわ。目的はあくまでラルフ様の救出ですので追い払えれば深追いはせずラルフ様捜索を優先しますわ

ラルフ様を発見できたら、状況によっては肩をお貸しし洞窟の外へ向かいますわ

クラウス・アイゼンブルク 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
ラルフ・ネインの救助

【行動】
仲間と離れることなく固まって動く(擬態したスライムナイトと仲間を間違えないたえにも)
仲間と擬態したスライムナイトを区別する方法としては、名前を確認して回答できるか否かで区別する
戦闘時には前衛に立ち、仲間の盾となる。
必要に応じて職業技能『勇者斬り』『スラストアックス』を使用する。
戦闘には積極的に参加し、仲間がラルフ・ネインの救助に専念できる状況をつくる
Aチームに参加する

【アドリブ度】
B ある程度のアドリブは歓迎します

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【Bチーム】
今回の目的は洞窟内に残されたラルフさんの救出
敵の撃破よりもラルフさんの救出を優先

洞窟内で分かれる際は、最初の分岐で2手まで
私はBチーム

洞窟内で他チームと合流した際は、互いの名前を確認し敵の擬態を看破

道中は明かりの範囲の地面や壁面に血痕がないか
血の臭いがするように感じたら、そちらを明かりで照らして貰う等し確認し、その先から戦闘音や何者かが息を潜めるような音がしないか確認

ラルフさんが居たら保護して、祈祷で少しでも傷を塞いで

応戦時は壁役や深手の者を優先し祈祷で回復しつつ、敵の新手や仲間の死角から狙う敵等を警戒し必要なら声かけ

安全な場所に着いたら、深手の者優先で祈祷と簡易救急箱での応急手当

エズミ・デュラック 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:486 = 162全体 + 324個別
獲得報酬:14400 = 4800全体 + 9600個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
アガペー(自己犠牲すら厭わぬ愛)を成す者を救う。
まずエ1で彼のいるであろう方向に目星を付ける。当てになる保証はないが、どうせ最初は当てがない。
そこへ向かって4人組で壁伝いに進む。全方位から攻められないために。
構成はエズミ、じむ、アイゼンブルク、コナミ殿。
エズミの担当は祈祷での回復、プチラドでスライムに攻撃(ゴブリンには使わない)。
魔力節約のため、同じ敵に二発撃たない事。
灯りは長く確保するため、一人ずつ順に使う。
同行していない人間が現れたらだれか尋ねる。言葉が返ってくればスライムではない。
コナミ殿を囮に使えるなら、その厚意を遠慮なくいただく。
帰りはエ1で、できる限り戦闘を避けれる道を探っていく。

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ネインくんの早急な救出をメインに行動しようと思う
早急に無事を確かめたいので出来るだけ戦闘は回避していきたい
なので威圧感出していく
あと、推測、魔物学、第六感で警戒しつつ進む
光源はキラキラ石で確保
チームを分ける場合Bチームに
Bチームの皆にキラキラ石を分けておく


戦闘になってしまったらヒ10で槍の射程を増やしつつ威嚇
ヒ5にてとどめを刺していく
ゴブリン相手なら槍だけで対処
槍を使う際は基本槍術を使う
洞窟内だし長物はと考えたが槍なら基本突くだけなのでそれほど邪魔にはならないだろ

ネインくんが土砂に埋まってた場合スコップ(大)を使用
喉を潤すのにプチミドで飲み水確保

無事に救出出来るとよいのだが

ナノハ・T・アルエクス 個人成績:

獲得経験:194 = 162全体 + 32個別
獲得報酬:5760 = 4800全体 + 960個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
ラルフを助けよう

【行動】
二手に分かれるらしいから、僕はBチームに入るよ。
基本的には後衛として、後ろから付いていく感じだよ。

ゴブリンやスライムが出てきたら、射線が通った奴から片手弓をドンドン撃っていくよ。
上手く当てられなかったり、有効打を与えられなかったら、マドガトルもバラまいていくよ。
無理に急所を狙わず当てることを重視。ダメージを与えれば動きも鈍るはずだ。
そこっ!あたれっ!

基本は前衛に抑えてもらうつもりだけど…
もし抜けてきたり奇襲されたら、他の後衛を守るように一歩前に出て盾を構えて防御。
受け止めた後、懐に潜り込んで喉か心臓を狙って直刺しで矢を突き立てる。
いけるか!?いや、いけるはずだ!

だすく・じむ 個人成績:

獲得経験:243 = 162全体 + 81個別
獲得報酬:7200 = 4800全体 + 2400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
AB2チームに別れ、Aチームで行動

・戦闘
【威圧感】で引き付け、【全力防御】【立体機動】【運動神経】で回避型壁役をつとめる
ゴブリンに通常攻撃
スライムナイトにプチダート

・戦闘以外
【運動神経】【立体機動】で普通行けなさそうな地形の所まで隈無く動き回って捜索
穴や崖等高低差に対応が必要なら鉤爪ロープを使用
周囲に気を付けつつ、安全な間は、サクラに、ラルフとの関係について話を聞き、友情について考える。

・スライムナイトの擬装対策
離れていた仲間の姿が見えたら「だれだ」と問う
名前、もしくは何か言葉が帰ってきたら仲間、言葉による返事がなければ敵と判断
自分が問われたら「だすく、だ」と答える。

リザルト Result

「……ネインくん達が巻き込まれた崩落って、思っていたよりもでかかったんだなぁ……。これじゃあスコップの出番はなさそうだ」
 【サクラ・スミレ】からの依頼を受けた【仁和・貴人】達はサクラの案内の下、件の洞窟へと足を運ぶ。
 貴人はもしもの時の為に大きなスコップを持ってきていたのだが、これほど大規模な崩落であれば土砂を掻き出しているうちに次の崩落が起きてしまうだろう。
 入口から冷たい風が流れ込んでくるので、この土砂の山にも風を通すぐらいの穴は開いているのだろうが、土砂が道一杯に広がっていてどこに穴が開いているのかも分からない。
 サクラが土砂の向こう側にいるはずの【ラルフ・ネイン】に向かって大声で呼びかけてみるも、土砂の向こうから帰ってくる言葉は何一つとしてなかった。
「やっぱり、返事がない。もしかしたら、ラルフは、もう……」
「確証はない。だがあなたはアガペーを為す者を救う。その為にエズミ達を呼んだはず。今はまだ可能性を諦める時ではない」
「まだ探し始めてすらいないのに、もう無理って決めつける方がおかしいとは思わない? それに、その人も相当強い人なんだよね。こんなに大きな崩落を怪力だけで起こせるような人が、ゴブリンやスライムナイトなんかに負けるはずがないよ」
「あぁ、デュラックくんやアルエクスくんのいう通りだ。さて、気分を変えるためにも一旦外に出て新鮮な空気でも吸っておこうか。ネインくんを救い出すためにも、まずは一度作戦を立てるとしよう」
 最悪の事態が頭をよぎってしまって蒼白な表情になっているサクラに対し、【エズミ・デュラック】と【ナノハ・T・アルエクス】、貴人は励ましの声をかける。
 サクラがフトゥールム・スクエアにラルフの救援依頼を出したのが昨日の事。すでに夕刻だったということもあり、ラルフの救出に向かったのが今朝となってしまったのだが、それまでラルフが学園に戻ってくることはなかった。
 いくら洞窟内に閉じ込められたといっても、本来のラルフの実力であればそれほど脅威ではない魔物しか住んでいない洞窟で、である。
 それがどういうことを表すのか。サクラはあまり考えないようにしていたのだが、一度過ぎった不安はそう簡単には打ち払えない。サクラの頬には一筋の涙が流れている。
 泣いていることを悟られないようサクラは俯き気味に顔を隠していたのだが、たまたまその涙を見てしまった貴人はエズミとナノハに目配せをし、サクラを連れて一足先に崩落現場を後にする。
 だが、この崩落現場を見て気を落としているのはサクラだけではない。この場にいる全員だ。
 もしこの土砂の下敷きとなっていたとすれば、いくら屈強な戦士であろうともまず命はないだろう。なんとか一命をとりとめたとしても、待っているのは洞窟内に住んでいる大量の魔物たち。いくら実力差があろうとも、多数で押し寄せられてしまっては一溜りもない。
 先生たちから依頼内容を聞かされた時からある程度は覚悟していたが、もしかしたら皆が思っている以上に一刻を争う事態なのかもしれない。皆は言葉を交わさずとも、心の中では最悪の事態を覚悟した。
「……この大量の土砂、皆で頑張ればなんとかならないのか。その方が早くネインさんを救出できると思うのだが」
「それ、さんせい。おでも、おそうじてつだう」
「確かにその方が近道になるかもしれませんが……。この大量の土砂を片付けている間に、また崩落が起きる可能性だって捨てきれません。助けに来た私たちが二次災害に遭う可能性だってありますし、より確実に救助へと向かうためにも大人しくもう1つの入口まで行きますよ」
「……おまえ、あたまいいな。おで、そこまでかんがえてなかった」
「……確かにミューズフェスさんの言う通りかもしれない。よしっ、みんな行くぞー」
 ラルフを即救出するためにも、もう1つの入口へと回らずにこの土砂を片付けようとしている【クラウス・アイゼンブルク】と【だすく・じむ】に、【ベイキ・ミューズフェス】が冷静に静止の声をかける。ベイキの説得に納得したクラウスとだすくはそのまま洞窟の外へと歩いていった。
 続々と崩落現場から立ち退いて行く中、まだこの崩落現場に残っているのは【チョウザ・コナミ】と【朱璃・拝】の2人だけだった。
「さて、それでは私たちもベイキ様たちに続いて……って、チョウザ様はそこで一体何をしているのですの? もう皆様行ってしまわれましたよ」
「あぁ、ちょっとだけ待ってねぇ。すぐ向かうからー」
「? ……じゃあ先に行かせていただきますわね。それでは後ほど」
 チョウザは朱璃を見送った後、自分の指を軽く舐めてどこかに小さな通気口のようなものがないか探し始める。
 別に人が通れるほどの大きさじゃなくていい。どこか、この土砂の向こうへと繋がる小さな隙間があれば……。
「おっ、ここにちょうどよさそうな隙間があるじゃない。これなら向こう側にも届くよねー」
 しばらく探し回った後、チョウザは大きな石と石の間に半径数センチ程度しかない小さな穴を見つける。それを見つけたチョウザは自身のポケットからキラキラ石をいくつか取り出し、穴の中に腕を突っ込んで石を土砂の向こう側へ軽く投げた。
「チョウザ様ー、そろそろ出発しますわよー。早く戻ってきてくださーい」
「ほーい、りょーかい。いま行くねー」
 入口から聞こえてくる朱璃の声にチョウザも返し、残りのキラキラ石をポケットの中にしまいながらその場を後にする。
 チョウザが戻る頃にはサクラの気分もだいぶ落ち着いていており、出発の準備を整えたサクラ達はラルフ救出の目的の下、もう1つの入口へと向かっていった。

「ふぅ、やっと着いた……。思っていたよりも入口って遠くない? 今からネインくんの救出に向かわなくちゃいけないっていうのに……」
「おでも、たかとのいけん、さんせい……。やっぱりあのどしゃ、かたづけたほうが、はやかった……」
 ラルフの救出に向かおうとするも、ここまで歩いてくるのにすでに疲れてしまった貴人とだすくはその場に座り込んで一度の休憩を取る。出来るだけ早くラルフの救出に向かいたいところではあるが、皆ここまでの移動で体力を消耗してしまったのは確かである。
 特にエズミは他の者よりも小柄な体格ということもあって、長距離の移動はとても辛いものがあった。
「……私もなんだか疲れてきましたし、あなたの提案通り、ここで簡単な作戦会議でも開くことにしましょうか。この洞窟の内部について聞きたいことがあるのですが、誰か知っている方はいないでしょうか」
「あっ、それなら私が知ってますよ。ここの洞窟は何度かラルフと来たことがあるので、簡単にならお伝えする事が出来ます。ちょっと待っててくださいね……」
 サクラはポケットの中から羊皮紙とペンを取り出し、洞窟内の概略地図を描いていく。
 崩落現場からここまでずっと歩いてきただすく達は、この洞窟がとてつもなく長いということは既に身をもって知っているのだが、洞窟内がどうなっているのかは未知数。ラルフの救出へと向かう前に洞窟内の概略だけでも知っておいた方がいいだろう。
 そう思っての質問にサクラはなるべく多くの情報を共有しようとしたのだが、それほど有力な情報は得られなかった。
 洞窟内はそれほど道が入り組んでいるわけではないが広大で、何度か足を踏み入れているサクラ達でさえも進んだことのないルートがあるらしい。
 サクラが伝えられたことはいつも鉱石取りをしに来ているときの道と、岩をよじ登らなければ先へと進めない道があるらしいというぐらいで、ラルフの救出に直結するような優良な情報は何一つ聞き出せなかった。
「申し訳ありません、皆さんのお役に立てなくて……。こんなことになるなら洞窟内を隅々までマッピングしておくべきでした……」
「よく分からないけどなんとなく分かったような気もする。そーだねぇ……、途中で道が分かれていることは確実だし、2つの班に分かれて行動するっていうのはどーお? その方が野性的なルネサンス様を見つけられる可能性が高くなるとは思わない?」
「足場が悪いのが少し気になりますが、それほど強い魔物が出るわけでもありませんし私たちなら大丈夫ですわよね。私はチョウザ様の意見に賛成ですわ!」
 サクラの説明を受けたチョウザ達は、これからどのようにしてラルフの救出を行っていくか話し合う。二手に分かれることは満場一致の賛成だったが、問題はどのようなパーティー分けをするかだ。
 まず回復魔法を扱えるエズミとベイキが分かれ、頑丈には自信のあるだすくと戦いに慣れている朱璃が分かれる。いくら頑丈といえど、だすくはそれほど戦闘経験が豊富なわけではないので、クラウスはだすくのフォローも兼ねて同じチームに入る。
 前に出て闘う人が2人も居れば、後ろから弓でフォローする機会はさほどないだろう。むしろ、敵に当たることよりも味方に当たらないことを考えながら矢を放つことになる。ナノハはだすくたちのいるチームを避け、ベイキがいるチームに入って後衛を務めることにする。
 残るはチョウザ、貴人、サクラの3名なのだが、だすくの強い希望によりチョウザはだすくと同じチームで闘うこととなった。同じくサクラもだすく達と同じチームに入り、メンバーはだすく、クラウス、チョウザ、エズミ、サクラの計5人になる。
 よって必然的に貴人もベイキ達のチームに入ることとなり、朱璃が前衛を務め貴人がそれをフォロー、ベイキとナノハが後ろから魔法や弓で攻撃する構成となる。
 思っていたより綺麗なチーム分けをすることができたからか、だすくは満足気に頷き、洞窟の中へと入っていく。
 しばらく皆で歩いたのち、分岐点にて二手に分かれる。スライムナイトの対策として、もし他チームの人と出会った場合は、まず相手に名前を尋ねる事となっていた。スライムナイトは人の姿を真似ることはできるが、人の声帯まで操ることはできない。もし不審な動きをしているようであれば問答無用で切りかかることとなっている。
 他には、もし助けが必要となった場合は大声で助けを呼ぶことを二手の間で取り決め、互いの健闘を祈った後にそれぞれの選んだ道を歩んで行った。

「……あれ? すいません、ちょっとこっちに来てもらっていいでしょうか。ランタンでこの辺りを照らしてほしいのですけど」
 二手に分かれてラルフの捜索を始めてからおよそ10分後。壁面に血痕が付いていれば大きな手がかりになるのではないかと壁に手を当てながら進んでいたベイキが、岩に引っかかっていた小さな布切れを見つける。
 ベイキは先頭を歩いていた朱璃を呼び止め、持っていたランタンでその場所を照らしてもらって布切れを注意深く観察し始めた。
「これってネインくんが着ていた服……なのか? オレにはこれがなんなのかさっぱりだ」
「……おそらくですけど、これはラルフ様とは関係なさそうですね。だいぶ前からここに挟まっていたのでしょう」
「朱璃、よく分かったね。僕にはこれがラルフのものかなんて判別できそうにないよ」
「だって、この布からはほとんど匂いがしないんですもの。もしこれが最近の物ならば誰かしらの匂いは残っているはずですわ。ラルフ様がいつも身につけているハンカチをサクラ様から貸していただいておりますので、嗅ぎ間違えなんてことはないでしょうし、信用していただいても大丈夫ですわよ!」
 朱璃は自身の鼻を指さしながら、貴人とナノハの問いに自信満々に答える。
 ベイキが見つけた布からはほんの少しだけ獣臭い匂いが付いているような気もするが、洞窟内にはすでに魔物の匂いが充満しているのでその匂いが染みついてしまっているのだろう。それほど長い年月ここに挟まっていたのだから、ラルフの物であるはずがない。
「……そうですか。やっと有力な手掛かりを見つけたと思いましたが、残念ながら空振りみたいですね。最も、これが今回の救出作戦とは全く関係ないものだと聞いて安心している私もいるのですけど」
 ベイキが見つけた布はすでにボロボロに切り裂かれており、これが服の切れ端なのかも判別できないレベルである。もしこれが本当にラルフのものであるとすれば、それほどせっぱつまっている状況下に置かれているということになる。
 ラルフ捜索の手がかりとしては空振りに終わってしまったが、心の中ではここにいる全員が小さな安堵の息をついていた。
「それにしてもオレ達が進んでいる道は尖っている岩が多いしスライムナイトはうじゃうじゃいるしで移動しづらいな。スライムナイトがこっちを襲ってこないだけまだましだけど、足場だけはどうしようもない。オレもアルエクスくんみたいにエリアルだったらこんな足場なんてへっちゃらなんだろうか……」
「もう。簡単そうに言うけど、飛ぶのって思っている以上に疲れるんだからね。あまり長時間飛べるわけでもないし、普通に歩くのとそう変わらないぐらいだよ。時には飛ぶより走った方が早い時もあるしね」
 そう言いながらも、ナノハは足で地面を軽く蹴って宙を舞い、羽を動かしてゆったりと着地する。洞窟内はそれほど天井が高いわけでもないが、ナノハの身長であれば頭を打ち付ける心配もない。
 洞窟に入って二手に分かれるまでは足場が悪いといってもそれほど気にならないぐらいだったのだが、奥へ奥へと進んで行くにつれて次第に角ばった岩が多くなってくる。
 貴人たちは軽くて丈夫と噂の羽付きブーツやハッピータップを履いてきたのでなんとか前へと進めているが、もし足元をよく見ずに歩いていればすぐに足首を捻ってしまうだろう。
 朱璃、貴人、ベイキの3人がいつもとは違う環境の変化に手間取っている中、常日頃から地面からほんの少しだけ浮かんで移動をしており、背中に生えている4枚の羽をパタパタと器用に動かしながら華麗な着地を決めているナノハが、貴人は羨ましかった。
「せっかくなら、私もみなさんと同じように羽付きブーツを履いてくれば良かったですかね。確かに軽いので動きやすいのですけど、ここまで足場が悪いとは思っていなかったのですよね。これは失敗ですね」
「そんなのどっちでも似たようなものだよ。失敗加減で言ったらオレが一番失敗してるんだから。槍ならあまりスペースを取らずに戦えるだろうと思って色々と準備してきたのに、気がついたら大鎌を持ってきてたんだよなぁ……。いや、いつもとあまり変わらないから手にはすごく馴染んでくれるんだけども」
 貴人は持ってきた大鎌を杖のようにして前を進んでいるが、先ほどから鎌の刃が天井にあたって正直歩きにくい。前を歩いている朱璃から見れば、うす暗い洞窟の中で仮面を被った青年が大鎌を持って後ろから着いてくるのである。ホラー以外の何物でもない。
 ベイキが布の切れ端を見つけてしばらく無言状態が続いたものの、この場の空気に耐えきれなくなった朱璃は重いため息をついた。
「……はぁ、やっぱりこの広い洞窟の中でラルフ様の匂いを嗅ぎ分けるのは、なかなかに骨が折れそうですわ」
「僕も風の声を聞いてラルフの気配を感じ取ろうとしてるんだけど、この洞窟色んな魔物がいるし風が弱いしでさっぱりなんだよね。せめてもうちょっと魔物が少なかったら良かったんだけどなぁ……」
 朱璃は小さな鼻をクンクンとひくつかせながら、ラルフの匂いが一番強そうな方角に向かって歩みを進めていく。
 と言っても、これほど広大な洞窟だ、朱璃もラルフの匂いを完全に嗅ぎ取れるわけではない。だが、ある程度一本道になっている部分も多かったため、何とか前に進み続けることができた。
 ナノハが風の声を聞きラルフの存在を感知することが出来ればそちらに方向転換するのだが、どちらもラルフの気配を感じ取れない以上、今は自分達の勘を信じるしかなかった。
 後ろに戻るよりはましだろうと朱璃は先頭を切って進んで行き、あれほど狭かった道も次第に広くなっていって今では4人が横に並んでも余裕を感じるほどだったのだが、行きついた先で1つ問題が起きた。
「……もしかしたら、こっちの道を選んでしまったのは失敗だったかもしれませんわね」
 朱璃達が行きついたのは、ゴブリンが住処として使っている大きな巣穴だったのである。

 朱璃達がちょうどゴブリンの群れに出くわしている頃、二手に分かれて行動を行っていただすく、クラウス、チョウザ、エズミ、サクラのチームでは、だすくによるサクラへの質問攻めが行われていた。
「っていうことは、さくらとらるふは、ともだち? ……ちがう、……こいびと?」
「だからそんなんじゃないですって! ラルフは私の大切なただの相棒、パートナー!! もうっ、何回言ったら分かってくれるんだか」
「へー、恋人すっ飛ばして人生のパートナーとは、大きく出たものだねぇ。保護者のゆーしゃ様もやるー」
「ちょっと話が飛躍し過ぎていませんかね。私とラルフは普通のパートナーのつもりなんですけども!?」
 洞窟の中はうす暗く、エズミが持ってきたランタンで先を照らしていたとしても数メートル先がぼんやりと見えるぐらいなのだが、それでもサクラの頬が紅色に染まっているのが分かる。
 チョウザとエズミは、既にサクラとラルフの独特な距離感についてはなんとなく察していながら、その辺の感情に疎いだすくとクラウスは頭にはてなマークを浮かべながら、サクラへと質問攻めを行っていた。
「パートナーと相棒って何が違うのだろう? どっちも一緒に行動する人。同じ意味のような気もするのだが……」
「あまり深く考えていないでちゃんと前を向いて歩け。それに、あなたもそろそろそれぐらいにしといてやれ。さすがに可哀そうだ」
 こちらのチームでは、洞窟に入って二手に分かれてから特に変わった様子もなく、たまたまエンカウントしてしまったゴブリンやスライムナイトを数匹倒しただけである。
 ラルフ救出作戦と言えど、ベイキたちのように狭い道を通らなくてはいけなくなったということもなく、魔物から奇襲をかけられるようなこともない。
 探索を始めて最初の方は、魔物から奇襲をかけられないようにと周りを警戒しながら慎重に進んでいたのだが、こうも刺激がなくては緊張感もどこかへとすっ飛んでいってしまう。
 次第にチョウザたちの間では会話が弾み始め、お互いの親睦を深める為にも談笑でもしながら和気あいあいと探索を進めていると、チョウザたちが行く先に仮面を付けた1人の男が立っていた。
「……おまえ、だれだ。たかと……か?」
「その仮面をつけているということは、まず間違いないだろう。まぁそれが本当に貴人であったのならの話なのだが。ちなみに聞くが、あなたの合言葉は」
 先頭を歩いていただすく達が貴人らしき人影に気づき、エズミが合言葉を返すように求める。
 もしそれが本物の貴人であるならば、こちらの問いに合言葉が返ってくるはずだ。1人が誰? と聞き、聞かれた方は自分の名前を応える。ただそれだけのこと。
「なかまなら、おでたちのしつもん、こたえられるはず」
「…………」
「おまえ、たかとじゃない。おで、おまえたおす」
 貴人からの返答をしばし待ち、それが答えだと確信しただすくは貴人の姿に化けているスライムナイトを攻撃するために距離を詰める。
 スライムナイトは物理攻撃がほとんど効かないことを教えてもらっていただすくはプチダートで魔力球を作り出し、渾身の一撃をお見舞いするために一歩大きく踏み出した。
「!!? ……ぐっ」
 だが、踏み出すところが悪かった。だすくが踏み込んだところには大きな岩が転がっており、上手く体重移動を行えずにバランスを崩しただすくは無防備のまま、敵の懐へと飛び出す形となってしまった。
 その絶好のチャンスを敵が逃すはずもなく、貴人の姿をしたスライムナイトは手に持っていた大鎌でだすくを薙ぎ払おうとする。
 幸いにもスライムナイトは敵の姿は真似ることが出来ても武器の扱いについてはとんだ素人。だすくの首を狙ったその一撃は大きく外れ、だすくの腕へと直撃した。
「……プチラド」
 既に詠唱を開始していたエズミのプチラドはスライムナイトの頭へと直撃し、僅かに動きが怯む。その隙にだすくは負傷した腕を抑えながら、前線を離脱した。
「こいつらは俺に任せてみんなはネインさんの救助に向かってくれ。スライムナイトぐらい、俺一人で十分だ」
 クラウスは背中に背負っていた長柄の斧を取り出し、負傷しただすくの前へと立つ。
 だすくは必死に腕を抑えているが、その腕からは血がしたたり落ちる。後方に控えていたエズミが即座にだすくの元へと駆けつけ、祈祷でだすくの傷を治し始める。
 本来であれば魔物の攻撃を受けないためにも十分に距離を取ってから回復動作に入るべきであり、それを考慮してクラウスは自分の身を危険にさらしてまで先に行けと言ったのだが、チョウザもサクラも人を危険にさらしてまで自分の身を案ずるような人たちではなかった。
「ドッペル的な魔物は前に戦ったことあっけど、スライムナイトがどんな擬態モノマネすんのか、興味あっからね。ザコちゃんも混ざる」
「すいませんがクラウスさん、その提案は了承しかねます。先日、その言葉を鵜呑みにしてしまって誰よりも悔やんでいるのはこの私です。それに、元はといえばあなたたちを巻き込んでしまったのは私の失態。つまりだすくさんに怪我を負わせてしまったのも私の失態。責任は最後まで取らせていただきます」
 チョウザとサクラはそれぞれ腰に差していた得物を取り出し、身構える。
 チョウザが取り出したのは六角形に加工された六角棒。一見どこにでも売っていそうなただの六角棒だが、実はチョウザ用に強化されている。そしてチョウザの戦闘経験はこの中でもずば抜けている。いくら弱そうに見える武器だからといっても、侮れない。
 サクラはあまり戦闘が好きなわけではないが、数年前のジャバウォック討伐依頼に参加できるほどの腕の持ち主である。足を引っ張るほどではない。
 先ほどまでの雰囲気とは打ってかわって急に戦闘モードになったチョウザたちは、どのタイミングで攻撃を仕掛けられようともだすくたちの方に被害が及ばないように細心の注意を払う。チョウザ達とスライムナイトの間でしばらくにらみ合いが続いていた。

 一方、ラルフの匂いを辿っていくうちに間違えてゴブリンの住処に足を踏み入れてしまった朱璃達はゴブリンと目が合ったことを確認した後、こちらに向かってこようとしているゴブリン達に先制攻撃を仕掛けることにした。
「みんな、下がって!」
 ナノハはすぐさま肩にかけていた荷物カバンの中から矢を取り出し、放つ。
 ナノハが放った矢は見事ゴブリンの腕に命中するも、致命傷とはなっていない。だが、朱璃が聖銀の惨爪:レプリカを腕に嵌め、貴人がバタフライリッパーを構えるには十分すぎる時間だった。
 貴人は手に持ったバタフライリッパーを敵に当たるか当たらないかぐらいの微妙な距離で大振りし、ゴブリンが攻撃をかわそうと後ろに全体重をかけたときに朱璃が懐へと飛び込んで首元を掻き切る。
 あまりにも一瞬の出来事だったので攻撃を食らったゴブリンはなにも反撃できず、そのまま後ろへと倒れ込んでしまった。
「皆さまお見事です。私が出る幕もありませんでしたね。けど、この状況一体どうすればいいのでしょうか……」
「今回の依頼はラルフの救出だからあまり無駄な戦闘は避けたいところだったんだけど……、これはもうやるしかないよね。逃げようにも逃げれそうにないし」
「戦うしかないみたいですわね。足場があまりよろしくないのがちょっと怖いですけど、なんとかやってみせますわ! 貴人様はベイキ様達の援護をお願いしますね」
「りょーかい。本当はオレも前に出たいところだけど、今回は拝くんに任せることにするよ。くれぐれも気を付けて」
 貴人はすでに祈祷の準備をしているベイキの前に立ち、バタフライリッパーを構える。ゴブリンの群れと言えど、目の前にいるのは僅か5匹なので朱璃だけでもそれほど手こずらないだろう。
 そう判断した貴人は前線から退き、念のため祈りを捧げているベイキの前へ立ってフォローするつもりだったのだが、その隙に岩陰に潜んでいた1匹のゴブリンがナノハの背後に回り込んでいた。
「アルエクスくん! 後ろにゴブリンが!!」
「!!?」
 貴人の叫び声と共にナノハは思いっきり地を踏みしめ、前方へと転がる。もし貴人が警告してくれなければあの巨大な斧の餌食となっていたことだろう。
 ゴブリンは先ほどまで立っていたナノハの位置めがけて巨大な斧を振り下ろし、周りには高々と土埃が舞っていた。
「あっぶなぁ……、さっきはよくもやってくれたねぇ。反撃開始だよ!」
 態勢を取り直したナノハは弓に矢を番え、距離を取ろうとせずにそのまま一気に突っ込んでいく。
 どうやら先ほどの攻撃はゴブリンの中でもかなりのフルスイングだったらしく、力任せに振られた斧はなかなか持ち上がらない。
 その隙にナノハはゴブリンの間合いへと入り込み、喉元に向かって超近距離から矢を放った。
「や、やりますわね……」
 喉に矢を喰らったゴブリンは叫び声すらも上げることを許されず、苦しみ悶えながら絶命する。その手際は戦闘の最中である朱璃でさえも思わず見入ってしまうほど洗練された動きで、全く無駄が感じられない討伐の仕方だった。
 その後も朱璃とナノハは着々とゴブリンたちを倒していき、ベイキが唱えていた祈祷で僅かな怪我を癒して、ゴブリンの住処を後にするのだった。

 ナノハが最後の一匹へ超近距離から矢を放って勝利を納めていた頃、負傷しただすくを庇うように前へと出たクラウス、チョウザ、サクラの3人は、どこからともなく現れるスライムナイトの大群に苦戦を強いられていた。
「くそっ、この数どうにかならないのか。倒しても倒してもキリがない」
「どこでルネサンスの女武人様たちを見つけたのか知らないけど、ちょこちょこ知ってる顔が見えてなんだか飽きるんだよねー、最初は面白かったんだけど。魔物と一緒に行動しているんだからまず間違いなく敵なんだろうけど、どうしても攻撃するときに躊躇しちゃう」
 貴人の姿をしたスライムナイトの他にも、朱璃やナノハ、ベイキといったよく知った顔がいる。だすくたちと対峙したことにより、徐々にチョウザやクラウスの姿をしたスライムナイトも現れる。
 ナノハの姿をしたスライムナイトはハウンド・ドッグに矢も装着せずにそのまま殴りかかってくるし、エズミの姿をしたスライムナイトは邪魔だったのか杖を手放した状態に変身していたりと色々と雑な部分が目立つので、今襲い掛かってきている魔物がスライムナイトだということはすぐに判断が付くのだが、何より数が多い。
 この状況を切り抜けるためにも今はだすくの回復が最優先だと判断した3人は、なるべくスライムナイトを近づけさせないようにと、攻撃しては距離を取り、攻撃しては距離を取りを繰り返して時間を稼いでいる。
 しかし、いくら魔物に知能がそれほどないといえど、何度も同じ行動を繰り返していたら次第に慣れてきてしまう。
 最初は得物を適当に振り回すだけでも大きな牽制となっていたのだが、その攻撃に敵意と魔力が詰まっていないことを見抜いたスライムナイト達は得物が届かないギリギリのところで回避行動をとるようになり、じりじりと距離を縮められてしまっている。
 かといって下手に攻撃して隙を作るわけにもいかないチョウザたちは守りに徹することとなり、しばしの間膠着状態となってしまった。
「ちっ、このままじゃ埒があかない。じむさん、腕の調子はどうだ?」
「わかってる。おでもやられっぱなし、いやだ。だすくもたたかう」
「あまり無茶しない方が良い。
せっかく塞がった傷がまた開いてしまう」
 エズミはだすくの傷を治すのによほど魔力を使ったのか額に浮かんだ汗を腕で拭いながら、先ほどまで味方に向けていたクリスタルワンドを、今度は敵の方へと向け、プチラドを放つ準備を始めた。
 祈祷で少し疲れてしまっているということもあり、魔力消費を抑えるためにもプチラドはスライムナイト1匹に対して1度しか放たないように心掛ける。この数のスライムナイトを相手にすることを考えれば、1匹に2度プチラドを放っていたら途中でまりょく枯渇に陥ってしまうだろう。
「だすく、きられた。すごく、いたかった。このいたみ、おまえにかえす!」
 だすくはプチダートを使い、己の掌に魔力で出来た小さな球を作りだす。あまり長い時間持つわけでもないが、プチダートを相手に当てることが出来れば普通の物理攻撃よりもより大きなダメージを与えることが出来るだろう。
 プチダートで作り出した魔球が無くなる前に攻撃をしかけるためにもだすくは敵へと一気に距離を詰め、相手の顔面めがけて魔球を放った。
「くらえ、ぷちだーと!!」
「……せっかくの遠距離魔法なのに距離を詰めて攻撃するんだな。……というか、そっちは先ほどエズミが治療をした腕ではなかったか」
 ほとんど距離がないところから魔球を放っただすくはそのまま突進し、敵がよろめいたのを確認したのちに距離を取る。
 だすく本人としてはあまり深く考えておらず、利き手の方の腕に攻撃を受けたからその恨みを返しただけである。
 まず外すことはないであろうだすくの怒りのこもった渾身の一撃は貴人の姿をしたスライムナイトに見事命中し、大ダメージを入れる。そう、お互いに……。
「……なおしてもらった。けど、おもったより、いたい。やっぱりおまえ、ゆるさない」
「今のはどう考えてもあなたの責任だと思うが……。魔力があれば、また後で癒やすとしよう」
「へー、なかなかじむさんもやるじゃないか。俺もいっちょやってみますか。食らえ、『勇者斬り』!」
「スライムナイトは物理攻撃が効きにくいということ、先ほどの攻撃で学ばなかったのか……。なぜここのパーティーには脳筋が多い……」
 だすくの男気のある捨て身攻撃に心を打たれたのか、クラウスは長柄の斧を大きく振りかぶり、勇者斬りを放つ。魔力を帯びていないその斧はスライムナイトに決定打は与えられないものの、まず間違いなくダメージは入っていた。
「皆様、ここにいらしたのですね。私たちも加勢致しますわ」
「あれー、人の言葉を喋ったってことは今度は本物ってことでいいんだよねー? 新種の魔物だったりするー?」
「正真正銘の本物ですわ! 先ほどからこちらが騒がしかったので、様子を見に来ましたの。お礼はナノハ様に言ってくださいね」
 ゴブリンとの戦いが終わり、たまたま近くで道が合流していた朱璃たちが助太刀に入る。これで回復魔法を扱えるものが2人に増え、攻撃魔法を使えるものも多くなってきた。ここまでくればあとはただ一掃するだけである。
 ナノハ、貴人、朱璃、ベイキを含めた計9名のパーティによるスライムナイト戦は先ほどまで苦戦を強いられていたのが嘘のように形勢が逆転し、だすく以外の負傷者を誰一人として出すことなく、勝利を納めることとなった。

「みなさん、お疲れさまでした。それにしても、なぜあそこまで大量な魔物が一気に出てきたのでしょう。ラルフと一緒に来た時はあそこまで襲われなかったのに……」
「今回はネインくんを救出するのが第1目標。無駄な戦闘は避けようと威圧感を出すようにしたんだが、一向に逃げようとしなかったな。少しぐらい効いてくれてもよくないか?」
「おでも、いっぱいいかくした。けど、だれもにげなかった。ふしぎ」
 戦闘を終えただすく達はもう近くに魔物が潜んでいないことを確認した後、近場の適当な石に座ってしばしの休息を取る。 
 今回の戦闘を思い返してみると、どれも魔物たちが集団で行動しており、だすくや貴人の威圧感ではびくともしなかった。まるで逃げようとしない魔物たちは自暴自棄のように突っ込み、自分たちを倒そうとしていた。
 この依頼を受ける際にこの洞窟について色々と調べてきたつもりだったのだが、魔物がやけに好戦的なことや魔物が群れで行動していることについては知り得なかった情報である。
 どうやらそれが皆の中で引っかかっているらしく、各々その原因について考えていたのだが、しばらくしてチョウザはある1つの仮説を立てた。
「……もしかしたらの話なんだけどさー、魔物たちも何かから逃げていたっていうのは考えられなーい? その逃げてる途中でたまたまザコちゃんたちに会っただけってこと」
「この先に、私たちよりも恐ろしい誰かがいる、ということになるのですね。なるほど、あなたが言おうとしていたこと、なんとなく分かったような気もします」
 今の会話でチョウザやベイキの他にも朱璃やナノハたちもチョウザが何を言おうとしていたのか分かったのか、次第に顔が明るくなる。
 しばらくしてサクラもチョウザが言わんとしていることに気づいたのか、喜びを隠し切れなくなって思わず大声で叫んでしまった。
「!!? も、もしかして……、それって……」
「まっ。これはザコちゃんのただの推測だし、必ずしもそうだとは言い切れないんだけど、可能性的にはそれが一番高いと思うんだよねー。気になるんだったら見に行ってみればー?」
 サクラは先ほどまでの戦闘の疲れを全て無視し、ふらつく足を叩いて無理やり直しながらも全力疾走で洞窟奥へと向かっていく。
 そのわずか数分後、洞窟の奥からは泣きながらラルフを叱っているサクラの声が聞こえてきた。
 しばらく2人をそのままにしておいた後、今度はこの洞窟から脱出するために朱璃がサクラ達を呼びに行くと、そこには足を怪我してほとんど動けなくなってしまっていたラルフの姿と、泣き疲れてラルフの胸の中で眠っているサクラの姿があった。



課題評価
課題経験:162
課題報酬:4800
崩落に巻き込まれたルネサンスを救出せよ!
執筆: GM


《崩落に巻き込まれたルネサンスを救出せよ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2019-11-23 00:04:08
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《ギャンブラー》 エズミ・デュラック (No 2) 2019-11-23 03:21:01
教祖・聖職コースのエズミ。アガペー(自己犠牲すら厭わない愛)を成す者の救援に参じた。

救援とはいえ、敵が多く、足場も悪い。急いては事を仕損じかねない。
中は広いようだから、固まって動いて互いの横を守りあいながら進み、戦いは迎撃主体にすべきと見る。
擬態したスライムナイトを味方と間違えないためにも、互いに離れるべきではない。

《ゆうがく2年生》 クラウス・アイゼンブルク (No 3) 2019-11-23 07:29:47
勇者・英雄コースのヒューマン、クラウス・アイゼンブルクだ。クラウスって呼んでくれ、よろしくな。

デュラックさんの言う通り固まって動くべきだろうな。
まあ俺は難しいことを考えることは苦手だから、ゴブリンやスライムナイト駆除を中心に行動して、他のみんなが救助行動に専念できるようにしたいと思っているぜ。

《ゆうがく2年生》 クラウス・アイゼンブルク (No 4) 2019-11-23 07:34:10
続けての発言済まない。

「動きやすい服装」とは具体的にどのような格好のことを指すのだろうか?

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 5) 2019-11-23 15:48:01
まおう、だすく、だ。

おで、みたいな、やつ、とじこめられてる。
おで、たすける!

(訳 魔王・覇王コースのだすく・じむです。
言葉をおぼえたてのため、PL補足が多くなるかと思いますが、
どうかよろしくお願いいたします。)

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 6) 2019-11-23 17:32:19
うごきやすい、ふく。
やまみち、でこぼこ。おもいよろい、うごきにくい、かも。
くつは、じょうぶなの。でないと、あんよ、いたい。

「軽装とブーツ系でまとめて、腕輪などで「がんじょう」を稼いだらどうかしら」
と、ままが、いってた。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 7) 2019-11-23 17:34:31
「スライムナイト。相手の姿に擬態して闘うことがある。」
(脳にインプットされたかのようにスラスラと)

いくまえに、おれたちはちにん、おなじしるし、つけたら、どうか。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2019-11-23 19:35:28
固まってー、ってのはそーなんだけど。
目的は捜索なんさし、二手くらいには別れてもいーかなって思いみ。
8人いるんだし?密集しすぎも動きにく案件?

動きやすい服、ってんだし、がっちゃがちゃの鎧とか、裾とかヒラヒラした…最近のなら冥土服?とか。
その辺の見た目重視系の類とかじゃなかったらいーんじゃん?ふつーに動ければ。たぶん。

でもってー、スライムナイトが外側のペラ皮だけの模倣って時点で、見た目の印はあんましダメくない?
挙句の結局、見たまんまを真似するわけだし、その印ごとまるっとパチられるでしょ。
でもって何より、薄暗い中だと、外観的なもんにしちゃうと判別できない可能性あったりすっし。

(たしたしと水タバコの瓶を指で叩く)
だからー…なんてーの?言葉なり、意思疎通的な面でいった方が良くない?決め言葉…
…ってか、そもそもスライムなんだし言葉は話せないんだし。その辺で。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 9) 2019-11-23 19:51:38
>動きやすい服装
そうですわね、今出ているようにヒラヒラな服やあまり重い鎧などでなければ大丈夫ではないかと。

あと洞窟なので灯りはいるでしょうか?

>おなじしるし
これはチョウザ様の仰るようにそのしるし毎擬態されるかもしれませんので、合言葉は指によるサインみたいな物のほうがよいかもしれませんわね。

《ギャンブラー》 エズミ・デュラック (No 10) 2019-11-23 21:27:42
二組に分かれるのはもっともな理屈。どう分かれるか。
少なくとも、どっちのパーティーにも火と水以外の魔法攻撃ができる者はいるべき。
スライムナイトには火、水、物理がほとんど効かない。だがこれ以外の属性の魔法、特に雷はよく効くとのこと。

ところでこの洞窟、暗いと明記されてない。灯りよりも持ち込みたい雑貨があるなら、そちらを優先しても問題ないかも。
「動きやすい服装」については、エズミはすばやさを上げよと解釈する。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 11) 2019-11-23 21:42:43
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
閉じ込められた方の捜索ですし、分かれるなら途中で道が分岐してるところ辺りからでしょうか?

まあ、あまり細かく分かれても合流が大変ですし、せいぜい二手までかとは思います。
敵はこちらに擬態するようですし……合流時の合言葉とかもあった方がいいかもしれませんね。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 12) 2019-11-23 21:50:15
ざこ、ちゃん。かしこい。あにぃが、いった、とおり。
しゅり。トライアスロン、うごき、おしえてくれた。「ありがとう」。
えずみ、おで、まほう、できない。ごめん。かべやくを、がんばる。

しるし、まねされる。おで、ことば、にがて。うごき、できる。

ふんぬっ!!【肉体言語】

こういうの、どうだ。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 13) 2019-11-24 12:21:00
魔王・覇王コースの仁和貴人だ。
よろしく頼む。

合言葉なぁ・・・山、川とか勇者、魔王とかそんなんで良いんじゃないか?

あと、魔物は倒した方が帰りとか楽にはなるだろうが・・・体力と時間の兼ね合いもあるし追い払うってのは駄目だろうか?

どっちもメリットデメリットあるからどっちもどっちだと思うが・・・

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 14) 2019-11-24 12:51:53
なまえをきいて、こたえるのは、どうか。

スライムナイト、おれたちのなまえ、しらない。
おれたち、スライムナイトのなまえ、しらない。おなじ。

なまえを、きいて、こたえられない、てき。
おででも、わかりやすい。

おまえらのなまえ、おで、がんばって、おぼえる。
「なかま」だからな。あにぃが、おしえてくれた。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 15) 2019-11-25 00:08:56
ちょっと遅くなったけど…

賢者・導師コースのナノハ・T・アルエクスだよ。
よろしくね♪

《ギャンブラー》 エズミ・デュラック (No 16) 2019-11-25 09:13:52
では共にいない(同じパーティーでない)者が来たら「誰」と尋ねよう。何であれ、言葉が返ってくればそれはスライムではない。
ペース配分は各自の良いように。エズミは祈祷(体力回復)と攻撃魔法を用意するが、攻撃魔法はスライムにしか使わない。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 17) 2019-11-25 16:27:26
なまえいうかんがえ、さんせいしてくれて、うれしい。
えずみ、ありがとう。
(※語彙が増え、台詞の文のまとまりがだんだん長くなってきました(笑))

えずみのほかに、こうげきのまほう、だれかつかうか?
いなければ、おで、まま(母親がわり。賢者・導師コース在籍)におしえてもらってくる。
「ぷちらど」、で、いいか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2019-11-25 18:48:56
確認の際名前を尋ねる、ですわね。私もそれで特に異論はありませんわ。

>魔法
ドドを使うかもしれませんが、まだ思案中ですわね。だすく様がぷちらどを使うのは構わないと思いますわ。

>魔物
一番の目的はラルフ様の救出ですから、基本追い払うで倒せそうなら倒すで良いかとは思いますわ。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 19) 2019-11-25 22:34:19
しゅりは、まほう、できるか。すごい!
どど、は、ひでも、みずでもない。ならば、スライムナイトにきく。

たたかわなくても、おでとにてるやつ、たすければいい。
なら…おでの「いあつかん」で、ごぶりんども、おいはらえれば、いいのだが。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 20) 2019-11-26 08:14:41
>合流時の確認
確かに名前を確認するのが、シンプルで間違いもなさそうですね。
いいと思います。

>魔物
今回は救出が最大の目的なので、無理して敵を倒す必要はないかもしれません。
もちろん、逃がした敵が退路で待ち受けてる可能性もありますが……そのときは遠慮する必要もないでしょうし。

>割り振り
二手に分かれるとして、どんな基準で分かれますか?
コース的にエズミさんと私は分かれた方が良さそうですが。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 21) 2019-11-26 22:42:44
えずみ、いった。こうげきのまほう、つかうやつ、わかれる。
だから、えずみ、と、しゅり、わかれる。

えずみ、と、べいき、かいふくできる。だから、わかれる。

しゅり、たたかいつよい。おれ、きんにくあるし、がんじょう。
だから、かべやくとして、わかれる。

つまり…

えー えずみ(まほう、かいふく) だすく(かべ)
びー しゅり(まほう、かべ) べいき(かいふく)

こんなので、どうか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 22) 2019-11-26 23:17:05
>割り振り
私はだすく様の案で特に異論はありませんわ。

《イマジネイター》 ナノハ・T・アルエクス (No 23) 2019-11-27 01:30:53
僕は片手弓での遠距離攻撃をメインに戦うよ。
一応魔法も少しは使えるけれど、基本は弓のつもりだよ。

>合流時の確認
名前を確認する…うん、了解したよ。

>割り振り
僕はどっちでも構わないよ。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 24) 2019-11-27 12:39:52
おで、まほう、ひとつおぼえた。
かみなり、むずかしかった。ごめん。でも、ひ、みずじゃない。
がんばってみる。
(訳 キャラ設定を考慮し、プチダートを習得しました。)

えーは、まほうふたりつかえる。
なのは、は、びーにはいったら、どうか。

えー えずみ(まほう、かいふく)、だすく(まほう、かべ)
びー しゅり(まほう、かべ)、なのは(まほう、ゆみ)

みんな、どっちかに、はいってくれ。
にんげんは、「まど」をつかえる、と、ままがいってた。
つかってくれると、たすかる。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 25) 2019-11-27 12:42:56
べいき、ごめん。かきわすれた。
やっぱり、あにぃみたいに、うまくいかないな。

えー えずみ(まほう、かいふく)、だすく(まほう、かべ)
びー しゅり(まほう、かべ)、べいき(かいふく)、なのは(まほう、ゆみ)

しゅり、なのは、おでは、たたかいのほうが、とくい
えずみ、かいふくもしなきゃいけない
だから、まほう、ひとりでも、おおいほうが、いい。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 26) 2019-11-27 12:49:22
おでのぎのうは、こんなかんじだ

【威圧感】【立体機動】【プチダート】【全力防御】

あとは、おではまおうだから、あいつらのしってること、みんなにいう(魔物学)
きんにくあるし、たくさんうごいて、いろんなとこさがす(運動神経、立体機動)
あとは、かぎづめろーぷと、にもつかばんをもっていく。

ぎのうは、あといっこくらいとれそうだから、
ほかに、ひつようなことがあれば、おしえてくれ。

《ゆうがく2年生》 クラウス・アイゼンブルク (No 27) 2019-11-28 05:42:39
Aチームに参加させていただきます

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 28) 2019-11-28 05:48:54
だすくさん割り振りの案ありがとうございます。お気になさらずに。
私はBですね。異議ありません。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 29) 2019-11-28 06:19:49
そう言えば、拝さんも仰ってますが洞窟内ですし、各班複数名で明かりを用意しておいた方がよさそうですね。
私もランタンは用意できますが、4km位の足場の悪い洞窟内ですし、途中で油切れになりそうではあります。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 30) 2019-11-28 17:14:49
くらうす、おでと、にてる。(多分、筋肉具合が)
スライムナイト、おの、ききにくいが、ゴブリンども、いっぱいやっつけれそうだな。
しゅり、べいき、さんせいしてくれて、ありがとう。


えー えずみ(まほう、かいふく)、だすく(まほう、かべ)、くらうす(おの)
びー しゅり(まほう、かべ)、べいき(かいふく)、なのは(まほう、ゆみ)

あかり、いるかな。
ろーぷとか、いるとは、かいてないので、おでも、らんたんにするかも。
もすこし、かんがえる。かんがえるの、にがてだけど、がんばる。

《ギャンブラー》 エズミ・デュラック (No 31) 2019-11-28 17:36:13
暗いと明言されていないとはいえ、「難しい」以上は灯りは持っておく。
月見うどんでかしこさとがんじょうを上げたかったがやむを得ない。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 32) 2019-11-28 22:03:02
>灯り
私も何か灯りになりそうな物はもっていっておきますわ。ベイキ様の仰るように複数人持っていた方がよいかと。、

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 33) 2019-11-28 22:24:06
ザコちゃん思うんだけどー、【キラキラ石】あれば明かり良くない?てか最近全くランタン使ってない。
ランタンみたいに明かり切れることも無いしー、投げて遠くの索敵的な明かりにもできっしー、そこそこ明るいし。
少なくともザコちゃん、暗い課題で困ったことは無かったしね。10個入りだから誰か分けたらそれで終わりだし。
ザコちゃん持ってっし、ポケットふたつあるから出してもいーよ。

ついでにもう一個の塞がってる穴の隙間にも1個詰めとけばよさげかな。もし迷ったら目印要になりそーだし。

てかあれ。着いてくるゆーしゃ様の割り振り分け方どーする?
ちなみにザコちゃんなんでもいーから。囮か斥候もどき的なことならやってもいーよ。余った所で。
なんても、所詮モブのヒューマンだし?レベル0.5な存在に期待はしないでくれていーけどね。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 34) 2019-11-29 12:32:37
きらきらいし、すごい!
ざこちゃん、ありがとう。おねがいする。
きらきらいし、いっこかしてくれるなら、おで、ろーぷもっていく。
らるふが、あなとかにはまってたら、たいへんだから。

あくせさりー、は、かしこさをあげるやつをかんがえている。
ぎのうは、ついかはむずかしい。おかねがたりない。

さくら、は、えーちーむにきてほしい、と、おもう。
おでににてるやつのこと、ききたい。
(訳 ロールプレイ的な理由ですので、戦略的に別意見があれば、もちろん優先します。)

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 35) 2019-11-29 12:38:50
ざこちゃん、あにぃがいってた、すごいひとだって。えーちーむにきてほしい!
たかと、まおうのせんぱい。いろいろききたい。えーちーむにきてほしい!

ふたりともえーちーむ、だめ。びーちーむがこまる。
でもどっちもきてほしい。おでには、きめられ~~ん(頭爆発)

《ギャンブラー》 エズミ・デュラック (No 36) 2019-11-29 15:29:37
エズミとしては、(サクラ・)スミレ殿が攻撃魔法を使えるならAチームに来ていただきたい。
正直Aチームは平均レベルが低く、魔力や攻撃力が不安。
だが彼女は最後尾にいるとのこと。どこまで当てにできるかはわからない。
彼女に期待しないならコナミ殿に防御や囮などをお願いしたい。あなたがこの顔ぶれの中で圧倒的に頑丈なのは明らか。レベル21だから、0.5倍でも10.5。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 37) 2019-11-29 19:10:22
ふむ・・・ではオレはBチームに行くとしよう。
Bチームの分のキラキラ石とスコップ持っていこう。
本当は鶴橋がいいんだが・・・

携帯しやすく消化のよさそうな食料も考えたんだが・・・
まぁそこは分担するしかないな。


《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 38) 2019-11-29 21:33:46
ひとまずプランは提出しましたわ。私はB班ですわね。戦闘になった時はゴブリンに対しては魔牙、スライムナイトに対してはドドで攻撃していく感じでしょうか。あとは嗅覚強化で魔物の匂いや、もしサクラ様がラルフ様の匂いのする物を持っていたらそれでラルフ様の匂いも探ってみようかと思いますわ。

《サンタ見習い》 だすく・じむ (No 39) 2019-11-29 22:11:14
なるほど、れべるのことをかんがえてなかった。みんな、ごめん。
えずみ、おしえてくれて、ありがとう。
たかと、びーちーむにいってくれて、ありがとう。
しゅり、においでさがすの、いいかんがえ。たたかいかたも、すごい。

あらあらの、したがきは、したんだが、
りょうのへやにかえったら(訳 帰宅次第)、がんばってしあげる。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 40) 2019-11-29 22:29:42
なるほど。キラキラ石というものがあるんですね。
しかも購買に置いてるとは……どこかにこの石の鉱山とかあるのなら、きっとキラキラでしょうね。

と、では私はランタンの代わりに何か食べ物を探して用意しますね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 41) 2019-11-29 22:33:41
あ、魔法で回復しきれない傷があるかもしれませんし、負傷者が多くなる可能性もあるので、今回は簡易救急箱を用意しますね。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 42) 2019-11-29 23:18:21
そったらザコちゃんえーに行けばいーんだよね?おけまるちゃん。
そんな感じでふわっとしてっから、頭数に含めない程度に、ねぇ?

なんせよ、プラン出し忘れはないよーにね。
文字数余ってんなら、今の気分とか、その場について思うことでも書いとけばいーよ。秒で文字数溶けるから。