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導きの隠者


ストーリー Story

●殺人鬼と老人
 海と潮風の街『アルチェ』周辺には、幾つもの漁村がある。
 それらの漁村のうちのひとつを、灰色のローブを纏った老齢の男が訪問した。ローブの老人は漁村に足を踏み入れると、一軒の漁師宅を真っ直ぐに目指してゆく。
 その漁師宅には、小さなボートサイズの漁船を格納するボートハウスが隣接している。ローブの老人は開けっ放しのゲートから、ボートハウス内を覗き込んだ。
 ボートハウス内では、白塗りの椅子に腰かけた四十代見当の頑健な男が、グラス片手に穏やかな海をのんびりと眺めていた。男の左頬には大きな傷跡が見られるが、顔立ちとしては決して悪くない。寧ろ男前の部類に入るといって良く、短めの黒髪と不精髭が印象的であった。
 男は老人の訪問に気づくと、人懐っこそうな笑みを浮かべて腰を上げた。
「よぅ爺さん。久しぶりじゃないか」
「お前さんも元気そうだなぁ、ディンス」
 ローブの老人は持参した酒瓶を軽く掲げる。出迎えた男【ディンス・レイカー】、即ち連続殺人鬼【ブリードスミス】は、戸棚からもうひとつのグラスを取り出すと、老人から受け取った酒瓶から琥珀色の甘い香りが漂う液体をふたつのグラスに注いだ。
 ふたりはグラスの縁を軽く合わせてから、一気に飲み干す。ボートハウス内に酒臭い空気が漂い始めた。
「クォールとイズロがやられちまったそうだな。今の学園生は中々骨があると見える」
「俺がいうのも何だが、実に良く出来た自慢の後輩達だよ」
 ディンスは白い歯を覗かせた。心底嬉しそうな表情だった。
「しかし、爺さんの方から来てくれるなんて、珍しいこともあるもんだな」
「……実はな、お前さんにひとつ頼みがある」
 ローブの老人はグラスをテーブル上に戻すと、少しばかり背筋を伸ばして居住まいを正した。
「俺はもう長くねぇ……そこで、お前さんの後輩達に挑戦する機会を貰いたくってな」
「何を水臭いこといってんだ。俺と爺さんの仲じゃねぇか。まぁ要するに、最後の死に花を咲かせたいってぇ訳だな」
 ディンスの笑みに、ローブの老人も小さく破顔した。
 このローブの老人の名は、【ザガル・フリンスマン】。かつては【導きの隠者】として名を馳せたテロリストである。

●謎の魔物群
 数日後。
 アルチェと、西部への玄関口『シュターニャ』の間に存在する某村にて。
 フトゥールム・スクエアの二期生にして勇者・英雄コースに通うヒューマンの少女【キーラ・マドセン】は、突如村の南方から押し寄せてくるジャバウォックの群れに肝を冷やしていた。
 森に住む動物を真似て造られた魔物であるということは分かっているが、数十体という規模で人里に押し寄せてくることなど、今まで聞いたことが無かった。
 だが現実に、ジャバウォックの群れがキーラの視界の遥か向こうで、集団となって黒い影を見せている。
 キーラはアルチェで遊んだ帰りに、たまたまこの村に立ち寄っただけであったが、あのような光景を見たからには、迎え撃たなければならないという使命感に駆られた。
 尤も、当然ながらキーラひとりで立ち向かえる数ではない。キーラ自身、まだまだ半人前の実力しか身に着けていない。
 それに、本来であれば野生の本能しか持たないジャバウォック共が、驚く程に整然と群れを為して迫って来る様子には、何かただならぬ気配を感じた。
 幸いにも、ジャバウォックの群れの歩みは遅い。この調子なら、近隣で課外活動に励んでいる学園生を呼び集めることも可能だろう。
「今から、他の学園生を呼び集めてきます。どうか少しだけ、時間を下さいッ!」
 動揺する村人達にそれだけいい残すと、キーラは街道へ飛び出していった。
 ジャバウォックの群れを撃退する為の仲間を、掻き集める為に。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 7日 出発日 2020-05-08

難易度 とても難しい 報酬 通常 完成予定 2020-05-18

登場人物 8/8 Characters
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《勇往邁進》金田・一郎
 ヒューマン Lv15 / 賢者・導師 Rank 1
著名な名探偵の孫 (金田なんて名前の有名な名探偵いたっけ?) 寝言のような突拍子のない迷推理を展開することから「寝言の一郎」、逃げる犯人を投げコイン(火炎ツーホー)で狙撃するところから「銭形一郎」の異名を持つ どんな事件にも首を突っ込みたがる「遊び人の金田さん」である。 「みんなを集めてくれ」 「あなたですね、犯人は」 「私の灰色のSTAP細胞が活動を始めた」 「この背中の紙吹雪散らせるものなら散らしてみやがれ」 など謎めいたセリフをよく使う 得意技は「投げコイン」 (レールガンほどの威力はない) 背中に紙吹雪の刺青シールを貼っている ホームズという名のワンコを飼っている(三毛猫ではない、ジ○りも関係ない) LV20で、もしかしたら賢者に転職・・・
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《ゆうがく2年生》ヒューズ・トゥエルプ
 ヒューマン Lv21 / 黒幕・暗躍 Rank 1
(未設定)

解説 Explan

 今回は、ジャバウォックの群れが迫る内陸の某村を救う為に、キーラの呼びかけに応じて馳せ参じたというところからスタートします。
 本来であればジャバウォックが数十体もの群れを為して、ひとつの村に攻撃を仕掛けるというようなことは有り得ない筈なのですが、何故かキーラの前に現れたこの群れは実に整然と、まるで軍隊のように秩序を持って襲い掛かってきます。
 対する学園生側は、キーラを含めても最大9名までしか戦力になり得ません。かなり厳しい戦いになるでしょう。

■ジャバウォック
森に住む生物の特性を真似て作られた魔物。
強力な爪と顎を持つ。
外見は、熊のようであったり、狼のようであったりと様々。
ジャバウォックに共通する特徴として、
・「発達した爪と牙」を持つ
・「目が異様に赤い」
といった2点がある。
鋭い爪と牙による引っ掻きや突き刺し、噛み砕き等で戦う。


作者コメント Comment
 本プロローグをお読み下さり、誠にありがとうございます。
 『流血の匠』、『クラックネット』から続く『ブリードスミス』シリーズのオープニングとなります。
 今回の敵はジャバウォックの大群ですが、オープニング本文にもあるように、明らかに異常な行動を取る巨大な群れとして襲い掛かってきます。
 兎に角数が多く、しかも妙に統一感のある戦術を取って来る為、ただ単に迎撃するだけでは勝ち目が無い可能性もあります。
 この群れの謎を解き、上手くジャバウォックの群れを四散、或いは分断する必要性が出てくるでしょう。
 色々と予想し、この巨大な群れの正体を暴いてみて下さい。


個人成績表 Report
エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:132 = 110全体 + 22個別
獲得報酬:3000 = 2500全体 + 500個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
魔物の異常行動の原因は魔法や特殊な道具で洗脳されたり
もしくは子供をさらわれるとか、ひどく傷つけられるとかで怒り狂ってる可能性?

その辺りから考えてみると魔物が目指す村に
そこに向かう『何か』があるのではないか

そう考えて、村にジャバウォックを操る『誰か』がいないかとか
ジャバウォックを引きよせる『何か』がないか調べてみる

自然友愛で精霊を呼び出し、手分けして村に怪しい人や物がないか捜索
同時に魔物の接近を村人に知らせ、避難か厳重な戸締りでの立てこもりをしてもらう
捜索には魔力感知・第六感・視覚強化を動員

不審な物があれば機能停止か破壊し学園で調査
魔物の子供は魔物に返す
不審者は警告後フドなどを使って制圧後に尋問

朱璃・拝 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:330 = 110全体 + 220個別
獲得報酬:7500 = 2500全体 + 5000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
キーラ様の知らせを受け全速力で問題の村へ駆けつけますわ。群れが到達するギリギリまで罠設置を手伝い、群れ現れ罠から逃れた個体がいたら各個撃破していきます

村に近い個体から魔牙とドドを使って攻撃。戦いながら

(何者かが操っているにしろ、現場で指揮を取る個体は必要かも)

と考え群れ思考を推測を使い敵の群れを観察、その仕草等から司令塔を判別出来た場合その個体を優先して叩きます。祖流還りを使い能力を上げ、敵の攻撃を心頭滅却と新陳代謝で耐えつつ密着したら精密行動と真中正拳突きで敵の心臓を貫きますわ。各種の動物毎にいるかもしれませんが全部叩かなければいけませんわね

ただ最悪の場合村人だけは無事逃がすよう努めますわ

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:132 = 110全体 + 22個別
獲得報酬:3000 = 2500全体 + 500個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◼︎村人を一ヶ所に集める
敵の進行方向を定める囮でもあるが、バラけた村人を守るのは難しい。
それに、裏切り者が潜んでいたとしても探し易い。

◼︎罠
敵の侵攻を妨げる罠等を仲間の指示を仰ぎ作成。

◼︎ランタン/油
獣は火を恐る。
状況に応じ浴びせたり、地面に撒くなりで油を【プチヒド】で着火。
敵をパニックにさせて統制を崩し、ダメージ稼ぐ。
村から離れた状況で使用。

◼︎戦闘
【プチヒド/マドガトル】

◼︎ブレイン
ジャバウォックの知能じゃ無理な動きなら、訓練されたか魔術で操られているかだ。
魔術なら、指示を飛ばすであろうタイミングで【魔法学/魔法感知/集中】て索敵。
発見したら、その状況で適切な仲間へ位置を知らせ討たせる。

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:165 = 110全体 + 55個別
獲得報酬:3750 = 2500全体 + 1250個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
荷物鞄一杯に炸裂の種とハライタダケが入ってたが
まさか役に立つとは…

【信用】
仲間と協力して村人を一ヵ所に集め
必ず守ると約束
別途指示あるまで動かないようお願い

【設計】【罠設置】【防御拠点】
仲間と協力して火罠と防御柵の設置
事前調査で調べた地形情報を効果的に活用
火罠の要所に炸裂の種を置き効果を高める

いよいよ魔獣が接近したら
まずは罠の効き具合を注意して観察
群れがどのように統率されているか【推測】し仲間に情報共有

接敵前に減衰・分散策を講じる
・炸裂の種をあるだけ【投擲】
・以前の課題でも魔獣を惹き付けた実績あるハライタダケを遠くに【投擲】

いよいよ接敵したら【挑発】で惹き付けひたすら【衝撃享受】で防御

アドリブA

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:132 = 110全体 + 22個別
獲得報酬:3000 = 2500全体 + 500個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
仲間が迎撃の罠等を用意する間に、村人を一所に集めて守りやすいように防御拠点Ⅰ使用
敵が一度に襲って来にくいように大きな建物に村人を集めて
出来れば既存の柵や周りに建物がある場所を選定

窓やドアの陰等から外の様子を警戒しつつ、村人の様子も確認

負傷者は祈祷で回復し、毒・麻痺を受けた者はデトルで解除

◆警戒
もし村に居る何者かが、ジャバウォック達を視覚や聴覚を介して操ってる場合は……屋内だと都合が悪いかも

合図を出すにも、窓やドアから合図出さないと外には見えない
音も屋内からだと屋外には届きにくい

不自然に窓の側から動かない人や、避難自体を拒否する人が出た場合はあやしいかも
特に挙動に注意し必要なら仲間にも伝えて

金田・一郎 個人成績:

獲得経験:110 = 110全体 + 0個別
獲得報酬:2500 = 2500全体 + 0個別
獲得友情:300
獲得努力:50
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【導きの隠者】・・・ね。
まぁ、その名のとおりビーストテイマーを得意とする者らしいな。
やはりこいつをなんとかするのがいいだろう。
【事前調査】【推測】にて村になんらかのジャバウォックを引き寄せるものがないか、調査&索敵。
そして実行犯がいないか調査。
発見出来た場合は、そのものの排除。
ジャバウォックは正直自分にはキツいので支援&遠距離攻撃に徹する。

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:132 = 110全体 + 22個別
獲得報酬:3000 = 2500全体 + 500個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
「ジャバウォックの群れの歩みは遅い」
そして
「まるで軍隊のように秩序を持って襲い掛かってきます」

「軍隊のように」集団が行動するならその場に「指揮官役」が必要です。

ただ、追い立てて暴走させてる、何かに突撃させてるというわけではなく
ゆっくりと秩序を保って行動しているなら「進軍状況」を判断して
「進軍速度の指示」をも行っていることになりますから。

ですから、動作察知Ⅰで魔物の動きを読み取り、
視覚強化Ⅰと聴覚強化Ⅰでその指示を出してる「指揮官役」を
みつけてすぐ仲間におしらせします。


たたかいでは天使の歌を演奏して、仲間のけがをなおし、
フドで攻撃します。

準備とかで必要ならおてつだいもしますね。

ヒューズ・トゥエルプ 個人成績:

獲得経験:132 = 110全体 + 22個別
獲得報酬:3000 = 2500全体 + 500個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
学園生には荷が重くねーか。
村人を引き連れて逃げて欲しかったぜ。キーラ。
職業柄って奴かね…。
洗脳…学園生…アルチェ…なんか引っかかるぜ。

【戦闘】
村から油や木っ端を調達。
横一線に油を引いて【プチヒド】で発火。
タイミングを計って足止めか分断に用いる。
後方からマドを撃ち前列のジャバウォックを足止めをして、
味方の戦術のサポート。

魔力感知と動作察知で統率してる輩を探る

疑惑が持ち上がった人物の背後から接近し
「怪しいお通し」の出汁を流し込み昏倒させ
口内を指で探って毒物が見つかれば、
ジャバウォックの群れに投げ込んでマドで砕く。(息止め・投擲)
気体が流れてこないように「双扇」で扇ぐ。

死滅願望常時発動
アドリブ度A

リザルト Result

●昼下がりの疑念
 穏やかな午後の陽射しの中──。
 その村は、岩を積み上げて造った外壁によって周囲を覆われていた。
 基本的には大人の背丈程度の高さで構築されており、東西南北の四カ所にある木製の門や、崩れて補修が必要な箇所といった、出入り可能な場所も散見される。
 遥か南方からジャバウォックの巨大な群れが迫りつつあるということで、村は緊張に包まれていた。そんな中で【タスク・ジム】は南側の門から一歩外に出たところに黙然と佇んでいた。
 後方から、【ヒューズ・トゥエルプ】と【プラム・アーヴィング】の両名が肩を並べて歩み寄って来るのが、気配で分かった。タスクは僅かに振り返り、ふたりに軽い会釈を送る。
 一方のヒューズとプラムは、タスクの左右で歩を止めてから、改めて周囲を見渡した。
 村は緩やかな丘の上に鎮座し、西と北には麦畑が広がっている。東側では広い川面が陽光を跳ね返してきらきらと眩しく輝き、桟橋には数艘の小舟が停留していた。
「あと30分ってなところか」
 街道を越えた向こう側の若草に覆われた起伏に、黒い塊が見える。その不気味な影がゆっくりと村の方向へ近づいていくるのを、プラムはぼんやりと眺めた。
「いや……もうちょっと早くなるかもな」
 ヒューズが、前髪に隠れていない方の目を僅かに細めて、口元を引き締めた。ジャバウォックの群れの進軍速度が、明らかに速くなっていた。
「罠の発動タイミングを調整し直す必要がありますね」
 タスクはヒューズとプラムを促して、門の内外に新設した防護柵の裏側へと足を向けた。
(今回も、クラックネットが?)
 歩を急がせながら、ふとそんなことを考える。ここ最近のタスクは、暇さえあれば大図書館に通いつめ、これまでに遭遇した事件と過去の経緯の繋がりについて調べるようになっていた。
 殺人鬼【ブリードスミス】こと【ディンス・レイカー】が組織した犯罪結社『クラックネット』──その構成員の中にひとり、気になる人物が存在していることが分かった。
 その人物は【ザガル・フリンスマン】、またの名を【導きの隠者】と称するテロリストである。
 詳細は分かっていないが、魔物の群れを何らかの方法で指揮し、攻撃対象の街や村に向かわせる能力を持っているという。今回も、或いはもしかしたら、そのザガルの手によるものかも知れない。
 だが確証を得た訳でもなく、ザガルの能力も不明点が多い為、タスクは触り程度の情報を仲間と共有するだけにとどめた。
 門を守る防護柵の裏側には、【金田・一郎】が渋い表情で木椅子に腰かけている姿があった。
「よぉ、どうした? 浮かねぇ顔だな」
 プラムが問いかけると、一郎は何ともいえない表情で小さく肩を竦めた。曰く、村の内側に魔物を引き寄せる何かがあるのではないかと捜索していたのだが、今のところ、それらしいものは見つかっていないという。
「村人は中央広場の集会所に全員集まっているから、誰かが妨害しているという訳でも無し……本当に、何も無いのかも知れない」
 一郎は、しかし、然程に残念がっている様子でもない。村の内部に敵を引き寄せる原因が無いということは、逆をいえば敵との戦闘に意識を集中させることが出来るともいえる。
 そういう意味では、一郎の捜索は全くの無駄ではなかった。
「それにしても、村人を一カ所に集めるってのは良い案だったな。お陰で他の連中も、色々と動き易くなっている」
 一郎の言葉に、今度はタスクとプラムが複雑な顔つきで視線を交わした。

●悪夢の接近
 村の中央広場には、大きな集会所がある。
 石造りの堅牢な建築物で、籠城戦では魔物からの攻撃に対して十分に耐え得る施設といえそうだが、包囲された際には脱出経路が全く無いというデメリットもあり、集会所内に集められた村人達は一様に不安の表情を浮かべていた。
 玄関に程近い窓の傍らで目を光らせている【ベイキ・ミューズフェス】は、村人の中に敵は居ないかも知れないと、早い段階から結論付けようと考えていた。彼女が観察したところ、村人達は集会所内に入ってからは誰ひとりとして外部と接触を取るような動きを見せてはおらず、互いに不安げな顔を見せて静かに寄り添うばかりであった。
 一郎と同じく、村の内部にジャバウォックの群れを引き寄せる要因があるのではと疑っていたベイキであったが、少なくとも村人に対してはその疑いを解いても良さそうであった。
 そこへ、村の内部を一郎と共に捜索して廻っていた【エリカ・エルオンタリエ】が引き返してきた。幾分残念そうな表情を見せているのは、問題解決に繋がりそうな手がかりが何も得られなかったことを、如実に表していた。
 だが、その瞳の奥にはある種の確信めいた煌めきが見える。その理由は、ベイキにも何となく察することが出来た。
「今回も恐らく……ブリードスミス、或いはクラックネット繋がりじゃないかしら」
「タスクさんがおっしゃっていた、導きの隠者の可能性が高い、ということですね?」
 傍らに並んで窓の外を眺めるエリカの横顔を、ベイキは静かに見つめた。疑いというよりも、エリカの中ではほぼ確定しているというようにも受け取ることが出来る、強い口調だった。
 エリカも導きの隠者の存在については最近知ったばかりではあったが、彼の人物がクラックネット所属だったという点から勢いに任せて色々調べてみたところ、今回のようにジャバウォックの群れを構成し、テロ攻撃を仕掛けた過去が幾つも見受けられた。
 クラックネットの動きが再び活発化し始めたことと考え合わせても、この攻撃がザガルの手によるものであると考える方が、寧ろ自然なのかも知れない。
 ベイキは再び、視線を窓の外へと向けた。木造の家屋が村道の間に、まばらに建っている。その隙間を縫うようにして、ふたつの人影が南の門へと向かおうとしていた。
 【朱璃・拝】と、【レーネ・ブリーズ】の両名であった。
 ふたりは、タスクからの報告を受けて、防衛戦の開始時刻が予想よりも早まっていると判断し、迎撃の準備に入ろうとしていた。
「ご苦労様です……敵の速度が速まったこと以外には、大きな変化はありません」
 朱璃とレーネを南門の防護柵で出迎えた【キーラ・マドセン】だったが、その声は若干震えている。キーラにとって大規模な敵との戦闘は、これが初めてであるらしい。
 ここで朱璃は、穏やかな笑みを浮かべた。自分もキーラと同じように緊張していては、彼女に無用の恐怖感を植え付けるだけだという判断からであった。
「何としてでも、敵を退けましょう。こういう時の為に、日々訓練を受けている訳ですからね」
「それに、小さな村といっても、住民の皆さんにとってはここが唯一の生活の拠り所……必ず、守り切らなければなりません」
 朱璃に続いて、レーネも力強く頷きかけた。ふたりの言葉を受けて、キーラは僅かに瞳を輝かせた。
 一方、朱璃とレーネは再び南の起伏へと視線を転じたが、ふたりは同時に眉間を皺立たせた。
「群れが、ふた手に分かれましたね……」
「戦術的進軍という訳ではありませんが、何かの意図を感じる動きですね」
 このまま傍観していては、何か拙いことが起きそうな予感がする。
 朱璃、レーネ、キーラの三人は他の学園生達に事態の変化を告げるべく、素早く散っていった。

●迎撃戦
 タスクは再び、南門の防護柵から草萌ゆる丘へと飛び出した。
「ふた手に分かれた……というよりは、一部が進路を少し外れたといった感じでしょうか」
「……だな。大部分は依然として、南からの正面だ」
 傍らに駆けつけてきたヒューズも、西側に逸れた十数体規模の塊に疑念の眼差しを送る。決して大きく迂回しようとしている訳ではなく、ほぼ並行してふたつの群れの塊が同時に迫ってきている。
「それよか、別の意味で面倒なことになっちまったなぁ……これじゃあ、罠に点火する隠れ場が確保出来ねぇよ」
 いつの間にかヒューズの横に立っていたプラムが、不機嫌そうな顔を見せた。ジャバウォックが或る程度まで接近したところで、横一文字に仕掛けた炎の罠に点火する作戦が控えているのだが、別動隊となって分かれた群れの進路が、プラムの予定点火位置とまともにぶつかってしまうのだ。
 プラムの悩みは同時に、ヒューズの悩みでもある。彼もまた、燃料としての油を用いた分断火線の罠を仕掛けている。その予定点火位置が、プラムの罠と若干被っていた。
「何とかこちらで派手に仕掛けて、敵をもう一度こちらに引き付けてみます」
 タスクは手元に残しておいた炸裂の種や、接近戦にも使えるハライタダケの詰まった袋を左右に握り締めた。そのタスクの言葉を受けて、プラムとヒューズも腹を括った。危険ではあるが、一撃離脱戦法の要領で一気に予定点火位置へと走り、敵をぎりぎりまで引き付けて罠の発動へと入る覚悟を決めた。
「んじゃあ、ちょっくら行ってくるわぁ」
「また後でな」
 プラムとヒューズはしかし、怯えている様子等は微塵も見せなかった。寧ろ、その歩調にはどこか嬉々とした調子が伺える。駆け付けてきた朱璃とレーネが、思わず顔を見合わせてしまう程に、プラムにもヒューズにも悲壮感が感じられなかったのだ。
「何だか……楽しそうですね」
「その癖、妙に覚悟というか、腹が据わっているような印象を感じます」
 朱璃にしろレーネにしろ、危地へと飛び込んでゆくプラムとヒューズの後姿に、己の命を顧みぬ危なっかしさを敏感に感じ取っていた。それはタスクも同じだったが、ここであれこれ論じている暇は無い。
「微力ながら、俺も参戦するぜ……で、何をすれば良い?」
 申し出た一郎に対し、タスクは改めて彼の装備を上から下までじっくり眺めた。
 すぐに、答えは出た。
「遠隔からの援護射撃をお願いします。接近戦担当者の背中をしっかり守ってあげて下さい」
 タスク自身も接近戦には打って出るつもりではあったが、彼の脳裏にあったのは朱璃やレーネの姿であったろう。
 一郎は任せておけ、と胸を張る。タスクが読み取った通り、一郎は遠隔からの援護射撃に於いてこそ、その力を最大限に発揮出来る人材であった。
 やがて、群れの先頭に位置する魔物の顔が、いよいよはっきり見て取れる距離にまでジャバウォックの大集団が接近してきた。
 朱璃、レーネ、タスクの三人は敢えて魔物の群れと相対するかのように、南門の防護柵から数歩踏み出した辺りでジャバウォックを待ち受ける態勢を取った。
 その一方でプラムとヒューズが罠の予定点火位置へと到達する。群れの別動隊が接近するのが早いか、罠の発動が早いか──ある種の賭けであったといって良い。
 ここでタスクが意味不明な言葉の羅列を大声で並べ立てた。すると、本隊側の群れの速度が一層速まり、村との距離は見る見るうちに狭まってゆく。同時に朱璃が更に数歩、前へ出た。レーネがその補助として、すぐ後ろに控える。
 ジャバウォックの群れは、戦うべき相手が姿を見せたとあって、更に歩速を上げた。その先頭付近が、罠による境界線をいよいよ踏み越えてきた。

●導きの隠者
 見慣れない男が村内に足を踏み入れているという報告が、集会所内を俄かに緊張させた。
 たまたま窓の外を覗いた村民のひとりが、見覚えの無い顔が集会所脇の通路を歩いていったというのである。当然エリカとベイキは敵である可能性を考慮に入れて、集会所を飛び出した。
 村人が窓の外に見かけたという人影は、すぐに見つかった。外壁西門へと続く村道を、黒い革製の上下に身を包んだ長身頑健な体躯の中年男が、のんびりと散策していた。
「何者ッ!?」
 戦闘態勢を取りつつ、エリカが誰何した。黒髪と無精髭、左頬を垂直に走る大きな傷跡を覗かせて、中年男は静かに振り向いた。巨大なボウガンを右肩に担いでいるが、戦闘態勢を取ろうとはしなかった。
 この時エリカは思わず、息を呑んだ。どこかで見た覚えのある雰囲気、佇まいだ。
(……ビューゴ?)
 エリカは直感した。この男はディンス・レイカー。即ち、殺人鬼ブリードスミス。
 ベイキもエリカの反応から、相手が何者であるのかを察した。
 斃さなければならないという意識から、エリカとベイキは瞬時に攻撃態勢に入った。と同時に、南門の方角で爆発に近しい轟音が響いた。次いで、もうもうと噴き上がる黒煙。ほんの一瞬だが、エリカとベイキは目の前の男から視線を外し、後方に意識を向けた。
 そして再び、男に対して視線を戻した時、男の姿は忽然と消えていた。
(そんな……一体、どうやって?)
 エリカは周囲を慌てて見廻した。ベイキも同様に視線を左右に走らせるが、男の姿はどこに見当たらない。
 今のは、幻だったのか。
 いや、地面には足跡が残っている。矢張り間違いなく、先程の男は今の今まで、そこに居たのだ。
 ならば一体どうやって、エリカとベイキの視界の中から件の男は消え失せたのか。全くその手管が解明出来ないふたりであったが、南門方面では、更に黒い煙が勢いを増して蒼空を汚しつつある。
 その火元は、プラムとヒューズが点火した炎の罠であった。
 ジャバウォックの群れ本隊の半数近くが横一直線に引かれた油と火薬のライン上を通り過ぎたところで、罠が発動し、灼熱に燃える紅蓮の壁がジャバウォックの群れを前後に分け隔てたのである。
 炎より後方に位置するジャバウォックは、まるで夢から覚めたように周囲を見渡し、炎の壁から素早く離れていった。
 だが、その炎の壁から村側に位置するジャバウォックの群れは逆に、恐ろしく獰猛な咆哮を連呼し、学園生達に殺到した。
 瞬く間に乱戦となった。自ら進んで魔獣の群れの中に突入していった朱璃は、変幻自在の体捌きで鋭い爪や牙による雪崩の様な猛攻を掻い潜り、一体、また一体と正拳や蹴りを叩き込んで動きを封じてゆく。
 キーラも負けじと剣を振るい、タスクは頑強な守りの態勢で猛獣共の攻撃を凌ぐ。レーネの癒しの歌が、肉体を襲う苦痛を瞬時に和らげてくれた。
 一郎の援護射撃のお陰で、どの面々も背後を衝かれるという心配は無かったが、兎に角数が多い。
 プラムとヒューズは、別動隊を本隊側へ誘導する為に駆け廻っており、まだ合流していない。つまり、この乱戦は今居るメンバーで凌ぎ切らなければならなかった。
(匂いを使っての誘導、という訳ではなさそうですね)
 だが、指揮官は必ずどこかに居る。朱璃は半ば信念に近しい思いで、魔獣の攻撃を躱し、討ち倒しながら必死に目を凝らして誘導役の姿を求めた。
 そして、遂に発見した。
 頭付きの熊の毛皮を頭頂部からすっぽりと被り、巨大な鉈を二刀流で携えている老齢の人物の姿が、炎の壁近くに悠然と佇んでいる。
 事前にタスクやエリカから聞いていた導きの隠者の姿と、完全に一致している。あれがザガル・フリンスマンだと、朱璃は一瞬で理解した。

●成就
 勝機が見えた。
 朱璃がザガルの姿を見つけ、果敢に攻め込んでいった瞬間に、ジャバウォックの群れはあっという間に統制が崩れ、大半が炎の壁の威力に気圧されたらしく、四散していったのである。
「そいつから、魔力の思念みたいなのが出ていやがったが……もうすっかり消えちまったぜッ!」
 遠くから響くプラムの声に、朱璃は力を得た。いよいよ、ザガルとの一騎討ちだ。
 残ったジャバウォックはキーラ、タスク、そして駆け付けてきたプラムとヒューズといった面々が確実に斃していった。
 そしてザガルは二刀流の鉈を駆使し、肌と肌が擦れ合う程の超至近距離の接近戦を展開。当初は互角だったものの、直ぐに呼吸が乱れ、瞬く間に劣勢に陥った。
「歳と病には勝てんなぁ……しかし、良い最期を迎えられた」
 かすれた声が朱璃の鼓膜を打った直後、次の瞬間にはどこからか放たれたボウガンの矢が、ザガルの喉を貫いていた。
 朱璃の目の前で、老人がうつ伏せに昏倒する。何が起きたのか──朱璃は矢が飛んできた方角に視線を走らせた。
 同じくレーネと一郎も、南門脇の外壁上に気配を感じた。
 そこに、ボウガンを構えた男の姿があった。
 何故だか分からないが、その姿を見た瞬間に、誰もが即座に直感した。
 この男こそがブリードスミスである、と。そのブリードスミスらしき男は、何故か神妙な面持ちで学園生達に小さな会釈を送った。
「爺さんの最期をしっかり飾ってくれて、ありがとうな。このブリードスミスからも御礼申し上げるよ」
 渋みのある声に我が耳を疑った学園生達だったが、次の瞬間には、男の姿は忽然と宙空に消え去っていた。
 一体、何が起きたのか。レーネと一郎には全く分からない。
 と、そこへエリカとベイキが駆けつけて来た。
「ブリードスミスはッ!? 今、そこに居たわよねッ!?」
「ボウガンを持っていた筈ですが……どなたも、攻撃を受けていませんか?」
 エリカとベイキが立て続けに問いかけるが、しかし、誰も答えられなかった。
 老人の死と同時に、残っていたジャバウォックは警戒の唸り声を放ちながら、村の前から散り散りに逃げ去ってゆく。
 村は、守られたのだ──だが、どうにも納得がいかない。
 ザガルは一体何をしたかったのか。何か、とんでもない置き土産を残していったのではないのか。
 誰もが、同じ疑念を抱いた。
「でもこの表情……凄く、満足そうですね」
 血の海に沈んだザガルを、レーネはぼんやりと眺めた。
 ブリードスミスは何故、ザガルを殺したのか。そしてザガルは何故村を襲い、そして己の死をこうも安らかに受け入れたのか。
 若い学園生達には分からないことばかりであった。
「いや、何か分かるような気がする」
 ヒューズだけは、老人の死に顔から何かを察した。そして同時に、自分達はこのテロリストの自己満足に付き合わされただけだということを悟り、ひとり苦笑に頬を歪めた。



課題評価
課題経験:110
課題報酬:2500
導きの隠者
執筆:革酎 GM


《導きの隠者》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2020-05-01 00:33:49
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
今回もよろしくね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2020-05-01 00:41:21
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします!
またまた大事件、今度は魔物の大軍勢!
裏に潜む計略を破り、みんなで解決いたしましょう!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 3) 2020-05-01 01:02:13
ディンスを追い詰めたい気持ちはあるけれど、今回はそれよりは
目の前のジャバウォックをどうにかするだけで手いっぱいになりそうかしら?

ジャバウォックを操っている人ないし手段を突きとめられればいいんだけど、
これもかなり手がかりをつかむのが難しそうね。

ジャバウォックの進路上の村の住人の避難をしてやり過ごすというのも
消極的かもしれないけれど、安全牌とも言えないかしら?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2020-05-01 06:06:00
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
街道沿いの村を襲うジャバウォックの群れで、妙に統率がとれてる……事前に仕込まれたり、何者かが指示してそうにもみえますけど、まずは敵の撃破が先決ですよね。

ここまで準備万端で仕掛けて来てて、整然とした動きとなると、主力以外の戦力が別に居る可能性も見越しておいた方がいいですかね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2020-05-01 06:14:05
しかしですね部長さん、群れの謎を解かないと防衛自体覚束ないわけで、
そのためには、操ってる人の正体に迫ることも視野に入れる必要があるかもしれません。

緊急避難で凌いでも、あのディンスに連なる人のことですから、その後どんな動きをするか分かったもんじゃありません。
村に留まって離れなかったり、通りすぎてもUターンしてきたり、他の村を遅いに行ったり…

そういう心配を無くすためには、群れを解体する手立てが必要なのですが…

…こほん。
つい、白熱してしまいました。まるで、部室で議論しているときみたいに(苦笑)

《勇往邁進》 金田・一郎 (No 6) 2020-05-01 08:09:22
金田・一郎だ。

またミスリードするかもしれないがよろしく頼む。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 7) 2020-05-01 09:14:40
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
よろしくお願いします。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 8) 2020-05-01 14:36:49
可能性をはばひろくかんがえることはとてもたいせつだとおもいます。
ちがってたとしても「しらべてみたらちがった」という結果はえられます。
できることはかぎられますし、ほかにもやりたいことがあるとかで
できないことはあるかもしれませんが、意見をだしあうことは
とってもたいせつだとおもいます。

それで技能とかでやくにたつかもしれないものをまとめてみました。
ただ、お金とかかかりますからむりに修得することではないです。
またちがう技能やちがうつかいかたもあるとおもいます。
あくまでも参考としてですが、みていただけましたらと。

わたくしは《感覚・感知》職業技能はもうすこしふやしたかったので
今回、どなたもつかわないものがありましたら
いい機会ですからとってみようかなとおもっています。

職業技能

●聴覚強化Ⅰ
ジャバウォックを統制する音がある場合、聞き取れるかもしれません。

●嗅覚強化Ⅰ
ジャバウォックをひきつけるにおいがある場合、かぎとれるかもしれません。

●魔法感知Ⅰ
ジャバウォックをあやつる魔法がつかわれていた場合、その行使を感知できるかもしれません。

●気配察知Ⅰ
ジャバウォックをあやつる者がどこかにかくれていた場合、みつけられるかもしれません。

●動作察知Ⅰ
ジャバウォックのうごきを観察して、統制元をみつけられるかもしれません。


一般技能

●推測
周辺状況から、問題の原因について検討し、深く調べられるようになります。

●読書
沢山の書を読み、様々な知識の表層について、知っている場合があります。

●聞き耳
聞き耳を立てて、自身の周囲の状況を推察する事ができる場合があります。

●事前調査 ※1
課題を行う前に、課題に関係する場所に関して調べる事ができる場合があります。

●生物学  ※2
この世界の魔物を除く生物に関して、知識を有する場合があります。

●魔物学
この世界の魔物に関して、知識を有する場合があります。

●魔法学
この世界の魔法に関して、知識を有する場合があります。

●歴史学  ※3
この世界の知的交流可能な存在の歴史に関して、知識を有する場合があります。

●帝王学  ※4
国家や町の運営に関わる諸知識に関して、知識を有する場合があります。

※1
緊急であつめられましたから、これができるとしましたら
「普段から調べていた」という事で書くしかないとおもいます。
わたくしは事前調査の技能は修得していませんが、日常系課題などで
いろいろと情報収集してきましたので、事前調査を希望なさる方に
「普段からの共同調査」という事でおてつだいできるかもしれません。
必要でしたらおっしゃってください。
クラブでは報告していますからおなじクラブの方は
特にやりやすいのではとおもいますが、
ほかの方にももちろん対応させていただきます。

※2
ジャバウォックは魔物ですが「森に住む生物の特性を真似て作られた」と
なっていますのでもとの生物の特性に関する知識が参考になるかもしれません。

※3
歴史の中で過去に起こされていた類似事件に関する知識があるかもしれません。

※4
テロ行為対策は国家や町の運営に必要な治安の知識です。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 9) 2020-05-01 18:49:45
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

ブリードスミス絡みのようですが、今の所PL情報なので上手くそこまで辿りつければよいですけれど先ずはジャバウォックをどうにかしませんといけませんわね。

ジャバウォックの様子から何者かに操られているという事は推測できそうですわね。レーネ様が挙げてくださっている技能の中では私が今持っているのは嗅覚強化、推測、聞き耳、事前調査でしょうか。使えそうなものはどんどん使ってどうやって操っているか突き止めたいですわね。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2020-05-01 21:02:08
わたしは感覚強化系のスキルは一通り取っているので、有効に生かしたいわね。
一般技能の『推測』や『事前調査』も取っているので、なんとかブリードスミスにつなげられないか考えてみるわ。

あと、あまり気分のいいことではないけど、キーラさんや村人の中に
ブリードスミスに操られていたり、その仲間が紛れている可能性はあるかもしれないわね……

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 11) 2020-05-01 21:19:12
あ、聴覚強化ももっていましたわ。まだ実戦で使っていないのですっかり忘れていました。ただジャバウォックとの戦闘用のスキルももっていかないとですから職業技能としてはもっていくとしても一つかと思います。持っていくとしたら嗅覚強化でしょうか。

歩みは鈍いとはいえまっすぐ村に向かってきているという事は、エリカ様の仰るように村人の中にブリードスミスの仲間なりがいてジャバウォックを惹き付ける何かをしている可能性はありますわね。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 12) 2020-05-01 22:45:35
お、親の顔より見たメンバーだな。
今回もよろしくな。

【魔法感知】【魔法学】は持ってるぜ。
こっから違和感と大本に辿り着ければいいが。

さて、ジャバウォックを何とかしつつ…だが。
一々殴ってたら考察どころじゃないし、時間稼ぎと優位に立つために罠とかを仕掛けられればいいが…時間との闘いだなー。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 13) 2020-05-02 10:43:19
たたかいをかんがえますと拝さんのおっしゃるとおり
職業技能をいくつも用意するのはたいへんだとおもいます。
また、一般技能につきましてもたとえばエルオンタリエさんが
いろいろまなんでこられた技能をすべてつかいこなすとしましたら
プランの字数がすごいことになってしまいそうです。
職業技能についてはわたくしもなにか分担したいとおもいます。

あとこの場面ではたいへんそうですが、必要でしたら
種族特性の「言の葉の詩:フォルテ」の支援もかんがえます。
ただ、これ、簡単な物でも詩作したほうがよさそうですので
できましたらはやめにおっしゃってください。
ヒューマンの方は「得意を伸ばす」や「三度目の正直」、
ルネサンスの方は「行動習性」や「群れ思考」というような
類似した効果の種族特性がありますから
ミューズフェスさんかエルオンタリエさんを優先したいとおもいます。


キーラさんたちをうたがうのはしかたのないことだとはおもいます。
ストーリーをみますと犯人のテロリストはわたくしたち学園生に
挑戦する意図をもち、なおかつ時間がもうあまりないと認識してます。

この件にわたくしたちがかかわるにはキーラさんの行動が不可欠でした。
キーラさんがいなければそもそも学園生とのたたかいにはなりません。

となりますとテロリストの意図がキーラさんの行動に影響してるのでは
とかんがえるのは自然だとおもいます。

ただ、直接的にキーラさんがあやつられているのか、
それとも村人の方の依頼や噂などの情報で誘導されているのか、
またそもそも犯人は学園内部にいてキーラさんに
課題をだした先生があやつられていたとか
そういう可能性もいろいろあるとはおもいますが。

出発時点ではそれを前提に行動しにくいのがむずかしいですね。
いままでの依頼でも「関係者をうたがう」というのは
さすがにやっていませんからこちらは「普段からやってる」
というのはわたくしも言いにくいです。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 14) 2020-05-02 19:31:11
ジャバウォックの方だけど、普通の生態では考えられない動きのようだし、
原因を考えてみるなら、魔法や特殊な道具で洗脳されたり操られてるか、
もしくは子供をさらわれるとか、ひどく傷つけられるとかで怒り狂ってる可能性があるかしら?

その辺りから考えてみると、ジャバウォックが目指す村に
彼らがそこに向かう『何か』があるのではないかと思ったわ。

そういうことで、わたしは村でジャバウォックを操る『誰か』がいないかとか
ジャバウォックを引きよせる『何か』がないか調べてみようと思うわ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 15) 2020-05-02 23:41:02
ジャバウォックって熊や狼っぽいんでしたっけ?
狼なら……集団で狩りをしますし、目的が狩りなら連携もしますよね。
でも、熊みたいなのも混じってて連携してる……。

もしもの話で申し訳ないのですけど、例えば高レベルのルネサンスなんかだと、野性動物に似たジャバウォックを、習性を利用したりして操れたりするのかな?
なんて思ったりもしたところです。

まあ、それよりはジャバウォックを惹き付けるような何かが、村にあると考えた方が現実的かもしれませんが。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2020-05-03 00:43:20
今回も名探偵がたくさんです!
色んな方向から考察して、今度こそ、目指せ大成功!ですね!

とはいえ、今回は防衛ができないと考えないと命が、そして村が危ないので・・・

謎解きと並行して、僕は、万一謎が解けなくても防衛できる方法にも、字数を割いてみようと思います。

まず、罠ですね。プラムさんのご指摘のとおり、時間との戦いになるので、よかったら、一緒にやりませんか?
【設計】とかを使って頑張りたいと思います。

次に、アイテムの活用。以前の課題で、ハライタダケをぶん投げたらジャバウォックがそれに殺到した実績があるので、今回もやってみようと思います。

最後に、盾役として。・・・全部のジャバウォックの襲撃をまともに喰らうと多分死ぬので、上記の方法で出来るだけ数を減らした上で・・・
ここは、戦闘のプロの朱璃さんとご一緒出来れば助かります。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2020-05-03 01:01:39
ジャバウォックがどうなっているのか、についてですが、
「歩みが遅い」「軍隊のように整然と」というプロローグの表記から、
習性や怒りを利用している(子を餌に村へ来させる、など)というよりは
洗脳(意思を完全に奪って思い通りにしている、など)のほうがしっくりくるように感じます。

穿った見方をすると、「歩みが遅い」というのは、「学園生の集合を待っている」ようにも、感じてしまいますね。

そんなわけで、エリカ部長さんのおっしゃる「誰か」「何か」を村の中から探すというのは、かなり有効だと思います。

そして、レーネさんのおっしゃる、「関係者を疑う」ということも。
僕の場合、最初の事件、そしてクラックネット、と、このような事件が続いたので・・・

「まず関係者を疑う・・・習い性になっちまった。因果なもんだ」

みたいなロールプレイも、アリかも・・・なんて思ってます(苦笑)

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2020-05-03 13:00:00
そうですわね、あれもこれもは難しいので私は対ジャバウォック戦をメインに動こうかと思いますわ。とにかく村に近づけないようにという事と同時に、なるべく時間を稼ぐ事で村に引き付ける原因を探る方のアシストになればと考えています。勿論その場で解るかもしれない事については観察、暴くようには努めますわ。タスク様とご一緒するのも大丈夫ですわ

とはいえ流石に数が多すぎるので罠などで数を減らすのは有効だと思います。その設置の時間もなるべく稼ぐように頑張りますわ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 19) 2020-05-03 20:35:49
バタバタしちまって返答が遅れて悪い。

いいぜ、ジャバウォックを何とかしない事には謎もクソもねェしな。
正直、対人スキルに極振りなもんで、手先が器用系の技能が無いからどれくらい戦力になれるかわからないけどよ。

ただ、罠に関しても何時もの知能が低いジャバウォックを前提に作っても失敗する可能性は高い。
軍隊的行動をしているなら、指示を飛ばしているブレインが居るだろうしな。

極力見破られないか、避けられないような罠、もしくはある程度まとめてデカイダメージを与える手段でもいい。

…火薬振ってこねーかな(大の時に寝転がる)

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 20) 2020-05-03 20:38:03
あ、そうそう。
そういう訳だから俺は基本ジャバウォックをメインに何とかするわ。
なんだかんだか力高いしな、俺。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 21) 2020-05-03 22:42:10
罠とかについて具体的なところはわたくしはおもいつかないですが、
ヒューマンの方の種族特性「創意工夫Ⅰ(略称:ヒ9)」は
役に立つかもしれません。字数の余裕次第にもなりますが。
参考にしていただけましたらと。

そして、わたくしとしましては「まるで軍隊のように」
という言葉がすごく気になります。


ただの形容なのかもしれませんが、ほんとうに「軍隊のように」
動くとしましたらその集団のなかに現場の統率者が必要です。

ですから動作察知Ⅰなどで指揮の源、統率者である魔物が
どれかをさがしてみたいとおもいます。

そして、罠をつくっていただけるのでしたら、その罠に
指揮者が対応して、指示を出すとおもいますから
それをチャンスにさせていただこうとおもっています。

それが判明すれば、優先的に倒して敵のまとまりを
分散させることもできるかなとおもいますから。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2020-05-04 06:25:17
まあ……仮にリアルタイムで整然とした動きをとるような指揮を執るなら、軍隊でも指揮杖や旗なり音なりで合図を出しますよね。
もしかすると、村人の誰かや、群れに紛れた何者かがそんな動きをするかもと警戒しておく手はあるかもですが。

もしくは、そんな合図なしで直接ジャバウォック個々の動きを統制できるような手段でもあるのか。
例えば魔法的な手段や魔法の道具といった手段があるとか。

それとも、事前にジャバウォック達に仕込んでおいて、その上で罠や状況変化に対し、群れのリーダー格や各々の個体で判断して対処できるような手段があるのか。

可能性の高さでは、群れのどれかの個体や村人等に紛れた者が、直接指揮を執るのが……難易度的にも状況変化への対応としても一番高そうでしょうか。
次点としては魔法的な手段や魔法の道具的なイメージですが、モノさえあれば……これが一番楽で確実ではありそうですよね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 23) 2020-05-04 21:42:54
>罠
どういう罠を仕掛けるかは私達が到着した時点でジャヴァウォックがどの辺りにいるかでも変わって来るのではないでしょうか?OPを読む限りではキーラ様が私達を集めにいった時点ではまだ遠いようですけれど、私達が到着した時点でどこで迎え撃つ事になるのかははっきりしませんし。

とはいえどこでどんな罠が有効かというのは私も具体的にはまだ思いつきませんが。流石に落とし穴なんかは気づかれそうですし・・・。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 24) 2020-05-04 22:50:32
>罠
時間的に大掛かりな罠は難しそうですよね。
最初から用意するのは無理でしょうし、既製品を活用して罠に転用するような罠が現実的だと思います。

例えば、柵の切れ目にロープを仕込んでおいて、切れ目に殺到した敵が引っ掛かる高さに張って、殺到した敵を足止めしたうえで一気に叩くとか。

あとは、苦し紛れにその辺の物を投げたりするのに紛れさせて、油仕込んだ樽とか転がして火をつけるとか。
更に油染み込ませたロープを仕掛けておけば、燃え盛る火で文字通りファイアウォールにもできるかも。
風向き注意ですし、油の臭いに気付かれる可能性もありますけど。

等と、聖職らしからぬことを考えてみた。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2020-05-05 01:25:40
朱璃さん、プラムさん、ありがとうございます!
防衛戦は戦闘のプロ、罠は名探偵とご一緒できて、どっちもやりたい僕としては頼もしく、ありがたいです。

そして、罠への対処を見て指揮者の存在の手がかりにするという、レーネさんの考えは鋭い気がしますね!

具体的には、ベイキさんの案はかなり有効な気がします。

以上を踏まえて、僕の動きとしては、
まずは罠設置と防衛戦に字数を割き、
アクションの余りで事前調査を、
ウイッシュの余りでとにかく推理や妄想をGM様宛に投げる(笑)
という動きになると思います。

装備や技能は、防御極振り+防御陣地で検討中です。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 26) 2020-05-05 19:16:13
戦闘ではどう動きましょうか。今の所複数相手の攻撃方は私にはありませんから一体ずつ相手するしかない訳ですが・・・外部から操っているにしろそれを受けて群の中から支持をだす個体がいるならその個体を集中して攻める事にはなりそうですわね。そういう個体が見当たらないなら一先ず村に近い個体から倒していく事になりますか。


あとは嗅覚強化で何かの匂いを使って操るなり村へ誘導するなりしているなら戦いながらそれを探る、という感じでしょうか。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 27) 2020-05-05 22:11:27
穴を掘るのはそも広範囲じゃないと意味がねぇし、時間も無い。
村の地形も未知数だし、難しいな。

ベイキの言う様に、そういったモンやランタン油をぶっかけてプチラドで燃やしてダメージ稼ぐとかが有用そうだが、木造の家が多い村だろうしな。微妙だ。
策を作るのも、7人全員でやっても間に合うかどうか…。
困ったな、マジで。

…【甘美の口づけ】って有用か…?
足止めする、戦力を削る状態異常付与の技能が本当に欲しいぞ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 28) 2020-05-06 00:01:00
えーと…
従来よりも牙が長くて統制の取れたジャバウォックが数十体…。
手に負えないね。

箒に乗って空襲とか鶴翼の陣で包囲。
でも、数の暴力で押し切られちまよなぁ。
何かないかなー。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 29) 2020-05-06 03:15:15
俺としては村内部までおびき寄せてそこで戦う、のが一番効率と勝率が高いと考えるんだが、それじゃあ俺らが呼ばれた意味ないってね。
ぶっちゃけ、命があるならその方がマシだろ、って話だが。

ま、愚痴はおいておいて。
村から距離を取った所で戦う方が、村への被害を抑えられるだろうな。
ジャバウォックに油をぶつけてプチヒドで着火してダメ―ジを稼ぎつつ、魔力を温存したいと俺は考えているんだが…。

罠は目の前に見えている時点で不意を付けないから成功率は低いと考える。
ダメージをいかに効率よく稼ぐか、村に到達するのを妨害出来るか、に焦点を当てた方が良さそうだ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 30) 2020-05-06 18:51:02
罠では無いですが、可能性としてジャバウォックを操っている手段が匂いや音ならそれを妨害するような手段を使うのも手ではあるかもしれませんわね。とはいえ具体的に何を使うかとなるとOPに出ているのが熊と狼だけなので、熊なら蜂蜜の匂いなどに惹かれるかもですが・・・。


《模範生》 プラム・アーヴィング (No 31) 2020-05-06 22:40:20
後は、肉か?

まあ、統制を崩したいところだからな、炎や食い物でなんとかできればいいが。

つーかそんなこんなで明日じゃぁん…火薬は?火薬は至急されないの?
あぁそう…。

ま、少なからず動物を模しているならまとめて火達磨にすれば統制崩して各個撃破狙えるかもしれねえしな、俺はその方向でプラン考えてみるわ。

タス坊やヒューズ、朱璃で何かいい案があれば都度取り入れるから、明日までよろしくな。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 32) 2020-05-06 23:49:50
罠も偽装したり、うまく地形を利用したりすれば、ある程度効果はあるんじゃないかしら?
(地形があらかじめわからないのが難点だけど)

わたしは村で不審な人や物品などがないか捜索するけど、
犯人らしき人を見つけた時は『飛んでく花火』を上げて、みんなに知らせるわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 33) 2020-05-07 00:28:33
う~む、今回難しくて、(中の人もどたばたして)
なかなか掻き込めない感じはあります。

火薬、炸裂の種ならありますよ。
荷物カバン(大)に、炸裂の種とハライタダケをいっぱいにつめこむ、
とプランに書いてみます。通る保証はないですが。

戦闘はですね~、まだまだ考えあぐねてまして、
防御極振りで耐え続けるか、片手剣盾で数を減らすことも考えるかで
なやんでいます。


《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 34) 2020-05-07 01:08:03
希望的観測だがブリードスミスが関与していて、もしジャバウォックを指揮している奴が近くに居るとしたら…奥歯に仕込んである大気中に揮発する猛毒。
今ん所…ジャバウォックを殲滅するには、これしかねえと思ってる。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 35) 2020-05-07 01:20:02
操られているなら、操っている人物を無力化するか、
操作のための道具などを奪うか破壊すれば、自然に帰ってくれるんじゃないかと思うわ。

それをやるためには、その人物ないしアイテムを見つけないといけないわけだから
頑張って探させてもらうわね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 36) 2020-05-07 01:53:13
>罠
一番の問題は時間ですよね。
既にジャバウォックの群れが視認できる状況ですから、大掛かりなものは難しいでしょうし。
短時間でできるものとなると限られるので……あ、もしジャバウォックを操ってる者が村に紛れてたら、注意しないと罠も筒抜けになっちゃうかも?

なんか、考えるほどに決め手がなくなっていきますね……。

>村人
ところで、今回は村人を避難させたりはせず、村人を守る(という名の監視も含む)イメージでよいでしょうか。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 37) 2020-05-07 02:16:03
>導きの隠者
これは現状ではPL情報ですけど、導くというと羊飼いなんかも連想しますよね。
羊飼いは笛を使ったりもしますし、楽器の音色でジャバウォック達を操ったりする可能性はないでしょうか。

もし、楽器を使ってジャバウォックを操ってるなら、別の楽器で打ち消したりできないものでしょうか?
(犬笛的な人が聞き取りにくい周波数の音を出すような楽器だとわかりづらいかもですが)

あと、羊飼いって杖をもってますし、杖をついてたり楽器を持ってる人が居るなら注意した方がいいかもとも思ったり。
暗殺者なんかは、本職ほど「それらしく」みせないで無害を装うものですし。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 38) 2020-05-07 02:31:54
村を出たキーラさんが視認して、引き返しての連絡ということだから
村の直近では無いようだし、草木もない平坦な土地ではないなら
ある程度死角になる場所もあるだろうし、街道沿いに来るなら
街道わきの木や岩の影から物を落としたりはできるんじゃないかと思うわ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 39) 2020-05-07 13:56:14
ジャバウォックを統率している者が居るにせよ、何にせよ村をやられたらゲームオーバーだ。

俺は、罠にジャバウォックが持っている知能以上の対応をしてくる可能性も考えている。
(GMコメントにそんな感じの事書いてありますネ)

時間資材費やして不発に終わるのは最悪だ。
つーか、そもそも時間がないから落とし穴やそれを隠す大掛かりなモノも難しいし、視認されてりゃ避けられるのが必然だ。

まぁ、ある程度見切り発車も必要な状況だがな...。
獣が本能的に恐る火を利用し統制を崩し、倒すまでは行かなくても混乱させたい。

俺はそんな感じでエンカウント時にある程度アドリブ、臨機応変に対応可能な策を考えとくわ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 40) 2020-05-07 19:40:43
とりあえず状況的に最大限急いで駆けつける事にはなるでしょうから、その上で罠の設置をギリギリまでお手伝いしての迎撃になりますかしら。戦闘自体は先述の通り罠を避けたりして抜けてきた相手を潰していく感じで行っていきますわ。あとは戦闘中出来る範囲でどうやって操っているかを探る感じでしょうか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 41) 2020-05-07 19:42:51
難易度もベリーハードなので最悪村の建物を捨ててでも村人の命だけは護る選択をしないといけないかもしれませんわね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 42) 2020-05-07 20:17:25
ひとまずプランは提出しましたわ。可能性としては低いかもですがザガルが何らかの方法で操っているにしろ、それをうけて現場で指揮を取る個体がいるかもしれませんからもしそういう個体がいたら優先して潰すようにしておきますわ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 43) 2020-05-07 20:23:46
決め手となる作戦を捻り出すことが出来ないまま迫る期限...
そうだな、朱璃の言うように進行を妨げる様な罠が時間的にも良いな。
俺もそれの製作に加勢するわ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 44) 2020-05-07 20:42:32
あ、罠については私は設置を手伝う事しか書いておりませんので、申し訳ありませんが罠そのものについては何方か記述しておいていただけると有り難いですわ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 45) 2020-05-07 20:58:51
ギリッギリですまねえ。
もう第三の壁向こう視点で話すが、元凶見つけたら【重力思念】浴びせることで倒さずともジャバウォックの統率崩せるんじゃないか?
【武器:両手本/片手本】で利用できる技能だが、推理組は持っていくと有用かもな。

ま、あくまで提案なんで採用するかどうかは任せるぜ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 46) 2020-05-07 20:59:37
とりあえずプラム君の火攻めに乗っかることにしたぜ。
村から油と木っ端のようなもんを調達して横一線に油を流すことにした。
名付けて火の防波堤。こんなんしか思いつかないって。
とんま其れと遠距離からマドで前列の足を止められりゃあな。
村人の力を借りたいくらいなんだが糸引いてる奴が居るかも分からないんで
参っちんぐだよ、ほんと。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 47) 2020-05-07 21:28:00
よし、俺のプランは以下で決定だ。
これ以上変更することが都合で難しいが、可能であれば対応しておく。

・村人を一か所に集めて敵の進行方向を定める(及び防衛しやすくする)
・敵の侵攻を妨害する罠設置の加勢
・ランタン油を直で敵に浴びせて着火、パニックを起こして統制を崩しダメージを稼ぐ
・魔術の類なら、パニックを起こしたタイミングで感知できないか試みる

じゃ、各々健闘を祈るぜ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 48) 2020-05-07 21:47:04
プラン

・油を敷くだけの簡単な火の罠。タイミングを足止めか分断に使えるかも。
・魔法感知と動作察知で探してみる。
・ブリードスミスと今回の件が結びついて首謀者が発覚時点で、自決に使われる前に奥歯の毒を抜き取ってジャバウォックの殲滅を図る。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 49) 2020-05-07 22:02:53
村人を集めて敵進行方向を絞った上で、守りやすくするなら、村の建物や既存の柵とかがあれば、防衛拠点使って更に守りやすくできないか試してみます?
と言っても、ひとりでは高が知れてますが。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 50) 2020-05-07 22:17:48
俺は仲間の指示に従っての罠作成と書いたから、加勢出来ると思うぜ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 51) 2020-05-07 22:23:34
あ、もし村に居る何者かがジャバウォック達を操ってるなら、視覚や聴覚を介して操る場合は……屋内だと都合が悪いかもしれませんよね?

合図を出すにも、窓やドアから合図出さないと外には見えませんし、音も屋内からだと屋外には届きにくいですから……少しでも操りやすいように、窓や入口側に陣取ろうとするかもしれませんよね。

村人を一番大きな建物に集めたりすれば、普通は恐怖から窓際やらは避けようとするでしょうが……不自然に窓の側から動かない人や、避難自体を拒否する人が出た場合はあやしいかも。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 52) 2020-05-07 22:35:48
今回、大した案出しが出来なくてごめんなさい。
いつもそんなに役に立ててるわけでもないですが、
今回はいつにもまして…アイデアが全然でなくて。

皆さんが色々アイデアを出してくださったので、
今回はありがたく乗っからせていただきます。
罠はプラムさん、ヒューズさん、ベイキさんの案に合わせた行動を、
戦闘は朱璃さんと連携するような行動を記載し、
謎解き組のための時間を稼げるよう奮戦するつもりです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 53) 2020-05-07 23:02:18
ベイキさん、一人じゃないですよ。
僕もベイキさんとヒューズさんの案にのって、
共同で準備するよう書いときますね。
また、【防御拠点】もセットしました。

プラムさんが村人を一ヵ所に集めるのも【信用】で協力しますね。
その過程で、ベイキさんの指摘する怪しい動きに気をつけておくのは、
大変有効そうな気がします。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 54) 2020-05-07 23:31:40
ギリギリでプランを投げました!

本当に今回はアイデア脳が枯渇していて、100文字も埋まらないんじゃないかって勢いだったのですが、
皆さんのアイデアに乗っかって色々書いた結果、ちょっきり300文字ずつで埋まりました。

あとは、ブリードスミスの事件以来図書館と校長室に通い詰めて
事前調査を続けていたことにしてプロローグをキャラ知識に落とし込もうとしたり、
キーラさんは信用するふりして操られてないか観察したりしてみました。

装備は大盾バンガード
技能は衝撃享受、基本盾4、防御拠点、勇者原則です。

零時ギリギリまで、何かあれば出来るだけ調整しますが、
とりあえず、全力出し切ったつもりです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 55) 2020-05-08 00:00:29
いよいよ出発ですね!
ご一緒いただいた皆さん、本当にありがとうございました!

こんなに頑張ったんですから、きっと、村を守れるし、
何らかの成果がありますよ!