;
弱き民、迫る脅威


ストーリー Story

「ってことでぇ、ざっと100人くらい? 今から行くんで、よろしくしたいっす。つーか、よろしくしてくんねぇと困るっス」
 がたごと、がたごと。
 長い一本道を、数台の馬車が慌ただしく走っていた。
 縦に長い、特殊な荷台を持つ馬車。普段であれば、商品である植物や魔物を積むためのものだ。
 しかし、今のそれは、何人もの老人や子供たちが、窮屈に敷き詰められていた。
「いつからあなたは、奴隷商になったんだ? 愛しの学園長に振られるぞ?」
「やってねぇ! やってねーっすからね!? いや、世話することになんなら、少しは働かせてもいーと思うっすけど」
 避難中の暇つぶしにもなるだろうし。彼はそう、言葉を続けた。
 先頭馬車から、片肘付きため息交じりに水晶を触るのは、商人【ピラフ・プリプク】。
「軽いジョークだ。……そうだな滞在する間の働き口は、こちらでも幾らかは用意できるとは思うが」
 彼の触る水晶から聞こえる声の主は、生真面目そうな女性のようである。
「……まあ、今からのことは何とでもなるだろう。そして、今、かの村の状況は?」
 水晶の向こうの声の主……、シュターニャの傭兵組合『シュッツェン』。その長【ニキータ・キャンベル】は商人に問う。

 突如としてある村周辺に発生した謎の魔物軍。
 対策を幾度立てども、周囲からの傭兵、商人たちの忠告を全く聞く耳無しの村をニキータも危惧していた。
 シュターニャの郊外とは言えど、距離はそう離れてはいない。
 シュターニャへ魔物がなだれ込むことも、シュターニャへ向かう観光客や商人達が魔物の被害を受けることも予想ができた。善意抜きにしても、自分たちの都市へ何らかの形の被害が現れることだろう。
「ニキータ隊長も心配してたっすもんねぇ。えーと、取り合えず、避難は始めたっすね。とりあえず老人やら子供優先で、馬車に詰め込んでるんで。さっき話した通り、シュターニャで暫く預かりよろしくってところっすね」
 ピラフの報告を受け、ニキータは一先ず安堵の息を漏らす。
「そうか、警告を聞き入れてもらえたんだな? 拉致はしていないな?」
「してねぇっすからね? ……こほん、愛しの学園長殿の、これまた愛しの生徒たちが説得してくれたっすよ」
「……あぁ、あそこの生徒たちが」
 以前、課題として観光案内や魔物退治にシュターニャへ訪れた生徒たちと関わったことがあった。
 右往左往しつつも、課題をこなそうと話し合い、工夫を怠らない生徒達。彼らならば、あの屁理屈達を説得できたかもしれない。
 あの時の生徒かはわからないが、不思議と、その姿が目に浮かぶようだ。
(……なるほど、少し、感慨深いものがあるな)
「……さん、ニキータさん? 聞いてっスか!?」
「……聞いているぞ。それで、残りの人数は?」
「……残っている村人が70人……未満っすね。傭兵とか、戦える連中抜けば50人いかねーくらいだと思うんすけど。そんだけの人数がぞろぞろとシュターニャまで歩いていくのも逆にあぶねぇっスからまた乗り物とかが欲しいところっスね」
 それと、傭兵をできる限り沢山。まだ魔物が来ていないとはいえ、馬車を連れての長い移動はリスクが非常に高い。まして、戦闘経験の殆どない村人たちばかりを連れて行かないといけないからだ。
「こちらとしてもそうしたい。けれど……今は難しいな」
「今は……? 何かあったんすか?」
「こちら……、シュターニャでも別件で少々傭兵たちが立て込んでいるんだ。数ばかりが多いから、終わり次第すぐに向かうことはできると思うが」
 シュターニャに隣接するシュターニャ橋の近辺。現在、多くの魔物が現れ、傭兵たちの多くをその討伐に割いていた。
 町の外とはいえ、町のすぐそばでの出来事なのでそちらを優先せざるを得ない状況である。
「しゃーねぇ……っすね。いつ襲ってくるかもわかんねぇんだけど……!? はぁ!? マジっすか!?」
 馬の嘶き、商人達や村人の騒めきが水晶越しにニキータにも届いた。
「ピラフ? 何かあったのか?」
「煙……、魔物が、村に来たみてぇっス」
「煙……!?」
 思わず、立ち上がり窓を開け、そして空を睨むように見つめる。
「……赤、か」
 微かに空に昇る、赤赤と着色された狼煙。
 この辺の傭兵ならば、この狼煙の意味はすぐに分かる。
 『敵襲あり』だ。
「こっから2時間……、いや、シュターニャ寄った後じゃ、もっとかかるっすね……」
「……ッ、出来る限り、こっちも傭兵を募る。何人集まるかわからないけど……。今の案件片したらそいつらも向かわせる。後、馬車はウチの傭兵用の馬車を使わせる。荷物用の馬車よりは人が乗れるはずだ」
「……了解っす」
 簡単にやり取りを済ませ、連絡を絶つ。
(あっちも騒騒しかったな。……道中の魔物に遭遇したか、あるいは村周辺から湧き出た魔物に襲われたか……か?)
 村だけで、この騒ぎが収まってくれればいいのだが。
(――祈るだけなら、誰にでも出来るものだ……だが、私にしか出来ないことは)
「直ちに、片を付けるぞっ! 私たちを必要としている者たちがいるならば、私たちは、行かなくてはいけない!」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2020-08-18

難易度 難しい 報酬 多い 完成予定 2020-08-28

登場人物 8/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《1期生》アケルナー・エリダヌス
 ローレライ Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
目元を仮面で隠したローレライの旅人。 自分のことはあまり喋りたがらない。適当にはぐらかす。 ふとした仕草や立ち居振舞いをみる限りでは、貴族の礼儀作法を叩き込まれてるようにもみえる。 ショートヘアーで普段は男物の服を纏い、戦いでは槍や剣を用いることが多い。 他人の前では、基本的に仮面を外すことはなかったが、魔王との戦いのあとは、仮面が壊れてしまったせいか、仮面を被ることはほとんどなくなったとか。 身長は160cm後半で、細身ながらも驚異のF。 さすがに男装はきつくなってきたと、思ったり思わなかったり。 まれに女装して、別人になりすましているかも? ◆口調補足 先輩、教職員には○○先輩、○○先生と敬称付け。 同級生には○○君。 女装時は「~です。~ですね。」と女性的な口調に戻る。
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《過去を刻みし者》グレイ・ルシウス
 ヒューマン Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
やるべき事があり、やるべき理由もある。 だがその為の力が。知慧が、技術が、経験が足りない。 それでもやると決めた。決めて、武器を手に取った。 ならば繰り返すしかない。執拗に、着実に、徹底的に。 試行錯誤だ。事が成るなら手段は問わない。 ―――――――――――――――――――――――――――― 【外見】 灰色の髪に灰色の瞳。中肉中背の平凡な青年。 常に古びた皮鎧と要所を補強した皮兜で武装しており、 学生証の種族こそヒューマンとなっているものの 素顔を見たことがある者は極めて少ない。 また、当人もすすんで素性を明かそうとはしない。 【性格】 無遠慮で偏屈。禁欲的で真面目。慎重だが決断は早く、 まるで人間では無いかの様に作業的で事務的。 必要最低限の、自分にとっての事実しか語ろうとしない男。 ユーモアへの理解や相手への気遣い等も意識にはあるが、 とにかく不器用な性質の為、まず表には出てこない。 【戦闘】 良くも悪くも拘りがなく、見切りも選択も速度重視。 有効か、そうでないかの2択のみで物事を即断し、 場で利用出来る物を最大限利用して主導権を奪うスタイル。 その為、一騎討ちや果たし合い・決闘といった 正統派かつ王道の『対戦形式』には苦手意識がある。 【悪癖】 名前を呼ばれると大体1~半テンポ遅れ、 何処となくバツが悪そうな声音で返事をする癖がある。 また、人を呼ぶ時もあまり固有名詞を使わず、 「お前」「そこの」「そっちの」等の代名詞に頼りがち。
《ゆうがく2年生》ヒューズ・トゥエルプ
 ヒューマン Lv21 / 黒幕・暗躍 Rank 1
(未設定)
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする

解説 Explan

目的1:村人・冒険者の避難を完了させる
目的2:魔物の軍を、村の外で制圧する
※目的1のほうが優先度は高いです。
 2は、課題解決時点で魔物が村の中にいないことに加えて村の損害(建物の破壊等)が抑えられることで達成とします。

□戦闘について
 ●村の傭兵や冒険者達(20人)
 村に残った傭兵や村人の数人は戦うこともできますが、ゴブリンと互角に戦える程度の力です。
 皆さんの指示があれば、協力を行います。指示がない場合は、外壁にて戦闘を行います。
(例:ゴブリンを中心に戦う、村の防衛に集中する)

 ●現時点で確認されている魔物
 課題開始時点、森エリアにすべての魔物がいます
(他の種類、更に多くの数がいる可能性もあります。)
 ・ゴブリン×50
 ・ハイゴブリン×15
 ・ジャバウォック×10
 ・馬のような蹄を持つ魔物×1?

1.森
 魔物の発生源です。かなり広く、迷いやすい場所です。
 奥に進むにつれて木々が茂り、視界が悪くなっていきます。

2.外壁
 村と森の間のエリアです。簡易的な木の柵がありますが、直ぐに壊されてしまうでしょう。
 所々植え込みの植物が柵に隣接される形で茂っています。

3.村
 民家や家畜小屋が建てられているエリアです。民家はあまり丈夫ではなく、魔物の攻撃が数度当たれば穴が開いてしまう脆さです。武器になりそうなもの(斧や鎌等)が充実しています。
 戦うことのできない村人の多くは、このエリアの広場で固まって待機しています。

□その他
協力者
 【ガープス・カーペンター】……元最強の戦士と呼ばれた男性です。森にて、戦闘を行っています。
より格の高い魔物を優先して討伐しています。2匹以上の敵を同時に相手することは不得意です。
幾らかの敵は他のエリアに逃がしてしまうでしょう。
 【ニキータ・キャンベル】……シュターニャの傭兵の長です。戦闘には参加しません。
彼女の乗る馬車隊が村人達を回収し、避難を完了することが課題の主な目的です。


作者コメント Comment
□前回参加された方へ
 前回、学園関係者であることを伏せ、かつベールで顔を隠した状態での戦闘を行っていました。
 そのため、再び村人たちの前に現れたとしても皆様の正体に気づくことは難しいでしょう。(プランで正体を現す等の行動を行う場合は気づかせることができます)

熱くなってきましたね、根来言です。
今回の課題は前作『弱き剣、強き枷』の連作となります。
前回は皆様の活躍もあり、村人たちに避難を促すことに成功しました。
今回はそんな村人達の避難の手伝いと、防衛、そして現れる魔物の調査を行う課題となっています。
難易度こそ高いですが、魔物は全てが強いわけではありません、罠や作戦次第で弱体化させることもできるでしょう。
皆様の素敵なプラン、お待ちしています。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦
村と村人、盾の勇者として…どちらも守り抜く!

●事前準備
ガープスさんたちに挨拶と作戦の擦り合わせ、できる限りで柵と落とし穴(空堀)強化。
また馬車が襲われた時など、有事に使える馬がないか確認
(『蹄の怪物』の種類によっては振り切られる危険があるので)

●行動
持久戦の構えで村人の脱出までは防御重視、脱出完了後は攻勢に参加。
ゴブリンは極力傭兵と村人に任せ、自分はガープスさんと共闘。
危険度の高いジャバウォックやハイゴブリンを優先的に倒しに。
『グリフォン返し』も惜しまず使い、速攻を心掛ける。

蹄の怪物は正体と目的が判り次第、最優先。
機動力の差はグロリアスブースターもしくは騎馬でカバーして馬車を守りに

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■森/外壁の境界で戦闘
ジャバウォック>ハイゴブリン>蹄の魔物の優先順で対処。

傭兵とペアを組み、前衛後衛で役割の分担で迎撃にあたる。
【リーラブ】を傭兵が倒れないよう、優先してかける。
ハイゴブリンは撃ち漏らしても、深追いを禁じる。

【古の戦士の旗】【リーラブ】で仲間(ガープス、傭兵含む)の支援。
【ヒドガトル】で遠方の敵の数を減らし、接近した敵は【ウィズマ・アーダ】もしくは【投擲】+【炸裂の種】で対処。
ゴブリン系の性欲・知能がある敵に接近された際は【甘美の口づけ】でも無力化を図り、まりょくの節約と傭兵でも叩きやすくする。
【全力防御】【緊急回避/フェイスシール:翡翠】で防御/回避。

■アドリブ度:A

アケルナー・エリダヌス 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
村人の脱出、敵群の撃退

◆分担
森~柵間で応戦する人員、柵を補強し村に迫る敵を討つ人員
村人の脱出の支援・脱出時の護衛に別れる

私は村人の脱出の支援

◆村人脱出
まずは、馬車が来るまでに、村人へ
・手で持てる最低限のものだけ持つ
・重い家財等の荷物は持ってこない
・有事の際に走ったりできる靴を履く

等の準備をして貰う

村の家や家財は可能な限り守るけど、まずは村人を守ること……命を最優先

準備ができたら村の広場等に村人を集め、馬車が着次第、それぞれの馬車に整列し速やかに乗り込む

脱出後は、冒険者と手分けし前後左右を警戒
異常あれば大声で知らせ、敵襲時は反逆精神、全力防御で村人を庇い敵を食い止め、二連突き、アクラで応戦

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
メイン:村人達の護衛兼避難誘導役
サブ:村人(怪我人と女性)、傭兵の不安奪取


メイン:金などの貴重品以外の荷物を控えてもらうよう「説得」を試みる。


村から先の避難は傭兵2人と3人組のグループになり行動。
「視覚強化」で周りの安全を確認しつつ誘導。

サブ:不安がる村人…主に女性や怪我人に「精神分析、医学」の知識を使い、
「信用、説得」で不安を取り除いていく。



戦闘:傭兵後衛支援、遠距離攻撃を行う。

「魚心あれば水心」で傭兵、前衛のアケルナーさんの支援に回り
「アクラ、マドガトル」で遠距離魔法攻撃。
「マカロンボム、あぶないおくすり」で近距離の敵にぶつける。
怪我をした村人、傭兵に「リーラブ」を使用。

グレイ・ルシウス 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:324 = 108全体 + 216個別
獲得報酬:7200 = 2400全体 + 4800個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
担当:柵補強の指示・管理・戦闘支援
目的:ゴブリン、ハイゴブリンの掃討

事前準備:
【事前調査】により村で荷馬車・荷車を引ける者
木材に心当たりがある者を調べ、協力を要請
脱出時刻をリミットとして外壁へ木材を輸送

外壁では【罠設置】【創意工夫】利用
傭兵は3人1組×4チームの12人で各柵の補強を依頼
柵間の植え込みには尖らせた木片を埋め込むことで
素足移動を阻害する罠を張る

一通り目処が立ったら発煙筒を赤で点火
森からでも障害物さえ無ければ見えるだろう
熟練の戦士のガープスが踵を返してくれる事を期待する

実戦闘:
主にハイゴブリン対応
同担当のヒューズと位置が近い場合連携して速攻
2箇所以上の柵が苦戦中の場合分担してフォロー

ヒューズ・トゥエルプ 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
魔物の蹂躙、珍しい話じゃ無え。
故郷の滅亡には立ち会う事すら出来なかった。


【行動】
城壁の持ち場より「ソレイユ」の高射程で前線の支援
「罠設置」でグレイや傭兵と陣地の形成のサポートを行う
合戦時は基本的に【二連射】で複数敵に対処
【視覚強化】【精密行動】で狙いを定めて精度を高める
【死滅願望】でプラン値の増強。
持ち場の傭兵が傭兵が負傷した場合等は後方に下がってもらい撤退支援
最優先は前線を突破したハイゴブリンやジャバウォックを攻撃する。
ゴブリンが固まっている場所には【炸裂の種】を月の天幕の繊維(糸)で矢に巻き付けて射撃する。

→対馬?
ケンタウロスなら同タイプの機動射撃の体捌きを読んで【二連射】で一矢狙ってみる

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:129 = 108全体 + 21個別
獲得報酬:2880 = 2400全体 + 480個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ザコちゃんの任され担当は森から外壁までの警備的なやつ。
ゴブリンよりか、じゃばとかハイゴブとか超絶ぽこしていこーねー。
あんましぱたぱた動き回るよりか、撃ちもらし流さないよーにー、流しても攻撃しとく。

…ってのが最低限基礎方針。で、いーんだよね?
でもそれはそれとして、魔物たちの動き方は気になるくない?
そもそもまえもおもっったけどさぁ、こーんな寂れ辺鄙なとこに来る集団の量じゃなくない?
そーいうのが好き、ってならザコちゃんとお仲間だけど。洞窟とかで間に合うんじゃん。。

…防衛?はいはい。
ザコちゃん如きモブがどれだけ傷つこーが誤差なんだし。ほっといてくれたらいーよ。
最低限ぱやぱやはするってー。ほんとほんと。

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:162 = 108全体 + 54個別
獲得報酬:3600 = 2400全体 + 1200個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
外壁にて『基本斧術』と『灼けつく息吹』などでジャバウォックを優先的に攻撃しつつ、同行している傭兵に対して背中合わせになったり、遠距離攻撃や強力な攻撃を『忍耐』や『衝撃享受』と『部分硬質化』を駆使して庇いに行ったりして、傭兵の援護を務める
また、一瞬手が空いたりしても近くの敵を攻撃するなどして傭兵を庇いやすい位置を取るように心がける
ジャバウォックを掃討かつ例の馬の蹄の魔物が現れた場合、ガープスや傭兵(もちろん傭兵を庇う重視することも忘れずに)と協力して足止めをする
きりょくが足りなくなったら「ちまき」を食べる

リザルト Result


 森から聞こえる葉音。そこに混じる魔物達の声。
 今か今かと、武器を下すこともできずにただ、衛兵達は森から現れるであろう未知の怪物達を待つのみだった。
「あれは、なんだ?」
 1人の衛兵が指さす先には、先ほどまでなかった神々しい魔法陣。
 光を放ち、やがて周囲に溶け込むように消えていく。その中には複数の人影があった。
 魔法。それも高度な転移魔法だ。
 このような魔法を使えるものなど、あまり多くはない。それに……その中には、見覚えのある顔もある。
 突如として戦場に現れた8人の姿に、群衆が驚く中。【ガープス・カーペンター】だけは、安堵の息をついた。
「来て、くれたのか。……共に戦ってくれるのだな」
「えぇ、約束を果たしに来ました……、よろしくお願いします」
 8人の中の1人。クリスタルブレイブを装備した勇者【フィリン・スタンテッド】は、そう言うと小さく笑った。

「木が必要なのか? なら、薪用に取ってきたもんが表の納屋にあるはずだ」
「それでいい、ありったけ集めてくれ。……あぁ、できれば木片も一緒に」
 【グレイ・ルシウス】は残った村人たちへ的確な指示を出していく。
 これから始まるのは、長い防衛戦だ。柵に、落とし穴、簡易的なものではあるが、ゴブリン達を少しでも足止めできたならばきっと、それは防衛戦において強い盾となるはずである。
 それに、粗末な柵は急ごしらえではあるものの、直ぐに作り直し、設置し直すことも簡単だ。それに、壊れた破片に魔物が気を取られたその瞬間ならば、余り強くない衛兵たちでも魔物の不意を突くことができるかもしれない。
「こっちは大体おわりましたよっと。グレイさん、柵はこの辺でどうだ?」
 粗末な柵をぐりぐりと地面にねじ込み、【ヒューズ・トゥエルプ】は息を吐く。
「あぁ。後は、お前が狙いやすいようにすればいい。遮蔽物が多すぎても、狙いを定めにくくなるだろう」
「そりゃぁ助かる。そんじゃぁ、こう……、ここら辺に広い隙間を作ってもらって――」
「成程。ではこの辺りに――――」
 適当な木の枝で地面に簡単な見取り図を地面に書き、作戦をまとめる。
 入口は広く、そして段々と狭めるような配置。一か所に敵が集まるならば、処理も楽になる。
「後はどんだけ倒せるかってところっすかねー」
「ヒューズぅ、グレイー、調子はどうよ? ……おっ、面白そうなの作ってんじゃん? 俺も混ぜろ☆」
 ひょっこり。【プラム・アーヴィング】がグレイとヒューズの間に入り込む。
「プラム、お前はどの辺で戦う予定?」
「ふーん? じゃ、ここら辺で適当な傭兵君とイチャコラすっかなー。……つーわけで、当たんねぇようにヨロシク」
 柵に囲まれた空間に、大きく指で丸を書きなぐる。
 柵と柵の間。ヒューズの狙撃予定ラインと丁度重なる場所だ。
「……お前、正気か?」
「モチのロンよ。まぁ? 何とかしてくれんのがヒューズよ」
 信じてるぜっ☆ 当たったら当たったで面白そうだし? 鼻歌でも歌うのではないかというほど機嫌良く、プラムはヒューズに笑う。
「はぁ、しゃーない。ワザと当たりにくんなよ、プラム?」
「任せとけ!」
 その任せとけは、どちらの意味なのか。
 きっと、どのように言っても聞かないのだろう。とはいっても、彼が無残に死ぬような姿も想像することもできない。
「……まぁいい。後は合図だが」
「う、うっす」
 気にしてはいけない。妙に機嫌のよさそうなプラムの背中を2人は見つめるしかなかった。


「……来た、な。皆、迎撃の用意を」
 ガープスが静かに大剣を抜くと、他の皆も各々武器を構える。
 新たな戦力が増えたとはいえ、姿の見えない魔物の軍団が相手となる。
 不安と期待、焦燥、そして高ぶる昂揚感。
 ……森の奥から微かに聞こえていた騒騒しい声が、次第に大きくなっていく。
 かすかに聞こえる足音に合わせるように、小さく、息を整える。
 『――パキッ』。
 木の枝が折れる音。
 音と共に、一斉に飛び出す影達。そして、向かい打つは勇者の卵達と、村の衛兵達。
 二つの勢力が今、ぶつかり合う。

 森から一斉に湧き出す魔物達を遠巻きに、彼女はいたって平静だった。
「おー、気持ちわるっ。ゆーしゃ様たち頑張ってー。ザコちゃんはてきとーボコってるから」
 【チョウザ・コナミ】は散歩するようにゆっくりと歩きつつ、接近してきたジャバヴォックの頭を棒で殴りつける。
 あまり1匹1匹は強くはない。しかし、数だけが異様に多い魔物達。
(それにしてもみょーな感じ。こーんなとこ襲う謎みあるー……あれ?)
 目を細め、魔物達の動きを観察する。森から魔物が湧き出、そして、その多くは村へと流れるように向かう。
 しかし、幾らかの魔物は村とは全く別の方向へ向かう者もいれば、森の中に踵を返すものもいるようだ。
「森からにょきにょき出てー、そんで、……村狙ってるってよりは、単に近くにあったから襲ってる系?」
 ほぼ隣接した村に流れ込む魔物達。その流れに1人、納得したように手を叩く。
「ま、分かりやすくて助かりみ? 散りじり拡散されてもめんどーだし。とりま、村来る魔物ぼこっとこーっ」
 後方から振り下ろされたゴブリンのこん棒を、六角棒で華麗にいなすと、そのままくるり。回りながらゴブリンの頭をぶん殴る。
「ぐぎゃっ……」
「ゆーしゃ様じゃなくて、ザコちゃん殴るなんて、わかってんじゃん。それこそモブの役割ってやつ?」

「うわぁぁぁっ!?」
 傭兵の1人は、ハイゴブリンに詰め寄られていた。
 負傷兵を連れ戻そうと、柵から身を乗り出した瞬間、頭部に衝撃を受け、地面に倒れ伏す。
「……ッ、クソッ! ここまでか」
 目を瞑り、終わりの時を待つ。
 しかし、その時はまだ、今ではないらしい。
「目を開けてください! 諦めるのはまだ、早いです! はぁぁぁッ!」
 ガギィィン――。鉄と鉄がぶつかったかのような鈍い音。衛兵は目を開ける。
「ぐぅるるるるる……!?」
「はぁ……、はぁ……。貴方は、その方を連れて村へ撤退してください!」
 目の先に居た彼女、【シルワ・カルブクルス】。とっさに腕を硬化させ、ハイゴブリンの攻撃を受け止めている。
「た、助かった! ……すまない! 後は頼んだ!」
「油断はせず、気を付けて……ッ! たぁぁッ!」
 短く、呼吸を整え、ハイゴブリンの持つ武器をそのまま払いのけると、その勢いで斧を振りかざす
 まっすぐ首を叩き切り、あっけなく光となり消えていくハイゴブリンの姿を見届け、シルワは戦場を再度見渡す。
(次々と出てきて……これではキリがないですね。けれど、引き下がるわけにはいかない)
 軽く自分の怪我の治療を済ませ、再び戦場に戻る。
 自分も、そして同行する傭兵達も。少しずつ消耗しているのを感じる。
 そんな彼女に、近づく影があった。
「加勢する。お前は少し休むといい」
「グレイさん……? 後方は良いのですか?」
「問題ない。ゴブリン程度ならばヒューズと衛兵達で処理可能になった」
 その言葉に嘘はないのだろう。グレイと共にやってきた衛兵達も、殆ど傷も疲れも見えない。
「わかりました、では私達は少しだけ回復に専念します。でも……、危険だと判断したらすぐに知らせてください。私達も加勢します」
「……承知した。そうならないように努めよう」

「どんどん来るねぇ! ……いいぜ、たぎってきた」
 楽しそうに戦場を駆け巡り、杖を振るうプラム。前方にいる傭兵とタッグを組み、仕留め損ねた魔物を正確に倒していく。
(こんだけの魔物に襲われたこと、ねーんじゃねーの? 愉しいけど、そろそろ魔法使うのもしんどくなってきたわ……作戦変更しとくか。こっちのが消耗すくねーし)
「プラムさん! 倒し損ねて――」
「お? 早速か! よーし任せとけっ。 ……んー、チュ☆」
 傭兵が倒し損ねたハイゴブリンの前方に颯爽と現れ、躊躇いなく口づけをする。
「――っはぁ、がっついてくる男は嫌いじゃないぜ? ……これで夜のお相手なんてしてくれりゃぁ、サイコーなんだが」
 突然のキスに放心したゴブリンが、遠距離から放たれた矢に射抜かれる。ヒューズが放ったものだ。
「お? キューピットみてー。綺麗にハート射抜いたな。ククッ」
 心臓を一突き。刺さった矢を見て楽しそうに笑う。
 遠くにいるヒューズに手を振ると、彼はやや苦笑いで手を振り返してくれた。
 そして、ハイゴブリンと同じように、呆気にとられ放心する傭兵に笑いかける。
「そういえば、死に掛けると生存本能かなんかで性欲爆上がりするらしいな。これが終わったら、俺とよろしくするつもりはないか?」
 ま、何はともあれ、お前(傭兵)は何とか生かすから安心しな。囁き、蠱惑な笑いを浮かべた。

 村と森の境界線。
 始めこそ数の多かった魔物達も、少しずつ少なりつつある。後は馬車を待つのみ……だ。
「村人たちの準備は完了した。そちらの様子はどうかな?」
「いい感じ? じゃねぇっすかね。魔物の波は粗方引いてきたと思う」
 【アケルナー・エリダヌス】の声に、ヒューズは視線を反らさず反応する。
「数は多いけど、1撃当たれば倒せるのは楽だわ。そっちはどんな……、こっち来てる時点でもう」
「うん、こちらは大体終わっているかな。最低限の荷物だけ持って広場に集まっているよ……、それに、かなり遠くだけど迎えの馬車を目視できた」
「つーことは、そろそろ打ち上げてもいいか? てか、打ち上げたい」
「うん、いいと思う。それに、他の村人達も安心してくれるかもしれない」
 じゃぁ。意気揚々と。グレイより預かった青い煙の発煙筒を取り出す。
 『戦場が落ち着いたら、使うこと』。ならば、今がその時だろう。
 ヒューズは発煙筒の栓を思いっきり引き抜いた。
 ぼふぅん。
 筒からあふれる青々とした粉が辺りに充満し、やがて天へと昇っていく。
「ぶぁっ!? ごほっ、ごほッ!? 勢い良すぎねぇ!?」
「遠くまで届くように、だろうね……。ま、まぁ。これでガープスさん達にも伝わればいいんだけど」
 青の狼煙。その意味は『収束・撤退準備』。

「……よしっ! これで大丈夫ですよ」
 戦場となった森や、森と村の堺から少し離れた広場に、村人達が集まっていた。
 この村本来の住人達は時折聞こえてくる物音に小さく声を出し、いつ来るかも分からない迎えを待ち続ける。
 【オズワルド・アンダーソン】が衛兵の治療を行う。
 救援はまだなのか。そして、自分たち無事なのかと不安が大きくなる村人たち。
「もう、助けは来ないのよきっと……。私達、見捨てられたのよ! 近隣の街からも、先に行った皆にも、商人達にも!」
 ヒステリックな悲鳴を1人の女性が上げる。極限のような状態に、精神が限界を迎えたのだろう。
「そして、きっと……。このまま、皆死ぬんだわ!」
「……、大丈夫。僕は、貴方を殺させはしません」
 泣き叫ぶ彼女の肩を、オズワルドはそっと支える。
(彼女は、きっと不安なのでしょう。迎えの馬車が来てくれないかもしれない、傭兵達が負けてしまうかもしれない……。どんどん、ネガティブなことばかりを考えてしまって、すべてを投げ捨ててもよいと自暴自棄になってしまっている)
 女性の目をまっすぐに見つめ、優しく笑う。
 彼女と同じ不安を抱えた者も、中にはいるだろう。そんな彼らにも聞こえるよう、ゆっくり。そして優しく語り掛ける。
「不安で、怖くて、仕方がないのですね。……でも、僕を信じて欲しいです。僕は医者です、絶対に貴方を見捨てることはしません。必ず、無事……、仲間のもとまで送り届けます」
「でも、貴方が死んでしまうかもしれないじゃない! それに、」
「確かに、僕は後ろで支援するタイプなので戦闘面ではあまり役には立てませんが」
 静かに苦笑し、手に付けたグローブを彼女へ見せる。
「ゴブリンくらいなら、僕でも倒せます。それに、僕よりもっと強い仲間も、ここには沢山います。……でも、僕は医者なので、今回は皆さんの怪我や不安を少しでも取り除いていきたいと思います。医者……といってもまだ見習いなんですけどね」
 言葉を終えるころには、女性はただ、涙を流しながら俯くのみ。
「だから、不安なことがあれば何でも僕に相談して欲しいです。……きっと、少しでも皆さんの心の支えになれるはずだから」
 ね? と、笑う彼の姿に、辺りの村人の幾らかは息をつく。
「やるねぇ、兄ちゃん!」
 幾らか場が収まったのを見計らったかのように、近くにいた衛兵の一人がはやし立てる。
「僕に出来ることを、話させてもらっただけですよ。……もうすぐ、馬車も来る頃合いです。皆さん
、村の外のほうへ向かいましょう。焦らず、何か異常があれば直ぐに知らせてくださいね!」
 遠くから、馬の嘶きが聞こえた。


「はぁ、はぁ……」
 息も絶え絶え。フィリンは流れ出た汗を、手の甲で拭う。
 何匹のハイゴブリンを切りつけ、何匹のジャバヴォックを屠っただろうか。
「数もだいぶ減らせたようだ。……あちら(村)も撤退を始めたようだな」
 ガープスの言葉に空を見上げる。
 天高く舞い上がるは青の狼煙、撤退の合図だ。
「ゆーしゃ様達、ちょーしいい感じ?」
「チョウザ……、えぇ。私達も撤退しなくちゃ」
 剣を鞘に戻そうとするフィリンを、チョウザが止める。
「……ゆーしゃ様、ちょいたんま。……まだいるっぽい」
 耳を澄ませば、軽快な足音。荒い息。
「この足音は……。まだ、帰ることはできなさそうね」
 木々をへし折り、現れたその影は、巨大だった。
 3メートルを超えるほどの巨体に、巨大な石の斧。これまた巨大な2本の角。
 その魔物を一言で表すならば、『直立した牛』のような姿と言ったところか。
「この辺では見たことのない魔物、だ。……だが、どのような魔物であれ、通すわけにはいかない」
 ガープスの声に、フィリンは我に返る。
「――そうね。どんな敵であれ、……私は、皆を守る。スタンテッド家の名に懸けて!」
 新たな敵を見据え、剣を力強く握りしめる。……疲れはあれど、引く理由は一つもなかった。
 それは相手も同じようで、少しずつ、様子を窺うように距離を詰める。
 そして。同時に動き出した。
「ブモーッ!」
「はぁぁぁっ!」
 ガキィィィン――。
 斧と剣、二つの刃が合わさる。
 力は互角のように見える。しかし、魔物の巨大な体躯が少しずつ、フィリンを押しつぶす。
「く……、うぅぅ……」
(力では敵わない……でも!)
 押し返す力を横にそらし、上手く刃を反らす。
多少腕を切られこそしたが、目はそらさず、2発目をお見舞いする。
「――――ッ! たぁ!」
 痛みを堪えつつ、空ぶった斧を持つ腕を狙った一撃。
 切り落とす、とはいかないまでも、鮮血が視界を汚す。
「そのまま、後ろに下がれッ!」
「ッ! はいっ!」
 一歩下がったフィリンの横から、ガープスが切り込む。
 魔物のガードは間に合わず、足から腹にかけて勢いよく切り裂く。
「――ッ!?」
 声にもならない雄たけびを、魔物が上げる。
「……力こそ強いが、こいつはかなり隙が多いようだ。それに、君のとっさの判断も良かったようだな」
 魔物は辺りを見渡すと、傍にいた他の傭兵に襲い掛かる。
 その屈強そうな巨体からは、想像のつかないような速足だ。
「ひ、ヒィィィッ!?」
「ブモォォォッ!」
 とっさの受け身もできず、無抵抗の傭兵へ斧を振りかざす。
 ビリィィィ。痛々しい音と共に、白い、ものが噴き出す。
「あーあ、もったいなーい。ザコちゃんのウサギ、超爆裂してんじゃん、うける」
 楽しそうな声。飛び散る綿と布。
 そして、衛兵と魔物の前に立ちふさがるチョウザ。
「狙うならそこらのえーへー様よか、このモブが今日のおすすめ? 次からはちゃんと……、いや、次ないか」
「――ッモ!?」
 大きく空を切る斧。そして。
 辺りに散らばる。布と綿。そしてそれに混じる、鋭い何か。
「ナイス、ザコちゃん。その位置ならよく見える……、喰らえッ!」
 ヒューズの放った2本の矢が、深く、魔物の首と右胸を貫いた。


「さぁ、しっかり僕に掴まってください。足元に気を付けて」
「は、はい!」
 オズワルドが、最後の村人を馬車にエスコートする。
「思っていた以上に乗組員が多くなったな……。まぁいい、全員しっかり摑まっていてくれ!」
 先頭の馬車の手綱を引くは【ニキータ・キャンベル】。
 馬たちは速度をどんどん上げ、周囲をさまよう魔物達を追い抜いていく。
「被害もかなり少なくすんだ。村に帰ることができれば、再建も早くできるだろう。シュッツェンの傭兵の幾らかを屯駐兵とし、管理も任せることにした」
「……それはありがたいのですが。常にシュッツェンの傭兵を配置することはできないのですか?」
 アケルナーの言葉に、ニキータは顔を横に振る。
「残念だけど、距離が遠すぎて難しい。それに、ウチはボランティアでやってるわけではないんだ。……常に傭兵を雇うことができるほどの余裕ある村なら別だけども」
 そのような余裕があれば、もっと丈夫な家や柵を建てることもできただろう。
 今回の行動も、報酬の殆ど発生しないボランティアのようなものだ。数多くの傭兵を養う身、これ以上の手助けは難しい。
 ニキータ自身も歯がゆい思いをしているのだろう。時折、操縦する傍ら眉間にしわを寄せる。
(しかし、ここらで魔物の群れが現れたという報告は、少なくとも私は聞いたことのない……。原因があるならば……あるいは)
 人々を乗せた馬達は、駆けていく。
 未だ、道はじめ。
 そして、また。
 シュターニャへの道のりは、未だ、遠い。



課題評価
課題経験:108
課題報酬:2400
弱き民、迫る脅威
執筆:根来言 GM


《弱き民、迫る脅威》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 1) 2020-08-13 07:19:30
焚き付けた以上、魔物は殺さねばならん。
黒幕・暗躍コース……グレイ・ルシウスだ。
……知った顔も多いが、宜しく頼む。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 2) 2020-08-13 18:43:55
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。
私もガープスさんのところは2回目ね…グレイも、みんなも、よろしくお願いするわ

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 3) 2020-08-13 19:35:17
黒幕・暗躍コースのヒューズだ。よろしく頼むぜ。
今の所は後方から弓矢でサポートする予定
具体的に言うとガープスさんの討ち漏らしとか、
村人や傭兵が相手してるモンスターに横槍を射し込む等々。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 4) 2020-08-13 22:48:54
やあ。私は勇者・英雄コースのアケルナー。よろしく頼むよ。

まずは残っている村人50人程度の避難を最優先。
最終的には戦闘可能な村の冒険者等20人程にも避難して貰うのかな。

さらに、魔物の軍勢を撃退する。
村への被害はなるべく抑える……という感じかな?

残ってる村人の数が多い……徒歩で動くのは得策と言えないかもしれないし、シュターニャの傭兵の馬車が到着するまで耐えて、村人を馬車に乗せて避難。
私達は馬車が魔物に追われないよう、村で魔物を食い止めるような感じになるかもしれないね。

随分と大雑把ではあるけど。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 5) 2020-08-13 23:05:10
大まかな流れにも関わってくると思うけど、今回は敵の数が多く、私達だけでは敵の制圧は難しそうだ。
戦える冒険者達やガープス氏の助力も受けて、なるべく敵の数を減らしたい。

馬車が魔物に追われないようにするためにもね。

そのうえで、早めに確認しておきたいのは、

①馬車で村人を避難させる場合、護衛の戦力をつけるか。
②戦力を分散しすぎるのは、敵に付け入る隙を与えかねないので、誰がどのエリアで動く予定か。


まあ、戦術や罠等の使い方次第で変わる部分だと思うけど、この辺がある程度わかってると、どこに穴があるか等も考えやすそうだと思ってね。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 6) 2020-08-13 23:13:01
と、私の現状で考えてる行動は、村の物見櫓等に登って敵全体の動きを監視したり、柵を破って入ってきた敵の迎撃に向かおうかと思ってるよ。
さすがに、腕利きのみんなと比べると、腕前的に見劣りするからね。

村人を馬車に乗せて避難させる場合は、護衛の戦力をつけるなら私が行くよ。
このメンバーで村から離れても影響が少ないのは私だろうしね。
その場合は、村の冒険者を2~3名回して貰えると助かるかな。

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 7) 2020-08-15 18:27:46
見知った皆は宜しく頼む。

さて、今回の課題は2つ。1つ。村人・冒険者の脱出。
2つ。魔物を村に入れない、かつ村を破壊させない。

以上を満たそうとすると、村と外壁とでは行き来する時間が惜しい。
必然的に外壁エリアを主戦場にせざるを得ないだろうと思う。

避難の護衛>
避難者の護衛についての必要性は課題内で言及されている。
仮面の勇者がそれを担うと言うなら異論無い。
前3、後ろ2で警戒するとして冒険者4、5人程は
護衛に割いた方が良いだろう。少し多い位の方が自由が効く。

それと。仮面の勇者の力量を疑うわけではないが
もう1人学生が居た方が良いだろう。理由は後述する。

懸念>
今回先に提示しておきたい懸念がある。
1つ。シュターニャ内部で事前に某かのトラブルを事前に検知。
2つ。課題過程で発生している傭兵の長が観測したらしき狼煙。
3つ。ほぼ同時進行の敵襲に混ざる未確認の蹄を持った魔物。

これだけ揃えば、一連の動きが何かの意図の下に在ってもおかしくはない。
その場合この村の襲撃が本命か、囮かで危険度が変わってくる。
そして万が一本命だった場合。避難道中に仕掛けて来ない保証は皆無だ。

リーダーが居ない傭兵だけでは止められない可能性が十分にある。
8人中2人を完全に避難専属にすればその分迎撃は厳しくなるが、
ある程度事前準備でリスク相殺が狙える側が負荷を受け持った方が
課題の1を達成しやすくなるだろう。以上、一考頼む。


《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2020-08-16 00:43:35
蹄の音がするー、ってならさー。で…でぶ…(学園案内ぱらぱら)…ですれいぷにーる…か、ケンタウロスかもね。
鎧様のいう意図がもしあるんなら、これに指示ってまとめ束ねさせてるーってのあるかも。なくてもリーダー的な。
どっちも知能高いし、それくらいのことやってのけんでしょ?たぶん。

ただそーなるとー。
デスレイプニール…なら毒のこともちょっと気にした方がいーだろーし。
ケンタウロスなら遠距離で強めの弓矢ばしゅばしゅなの嫌だよね。あと久々だけど確か強いし。格5?だったっけ。
もしもしの仮定、やばげなのがいるー、ってならその前提のがいーだろーからねぇ。めんどいけど。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2020-08-16 00:49:34
…あとさー、村にいっぱいいる傭兵様?とか冒険者様?
ご本人が戦いたくて止まらないー、うわー。ってなら別に止めないしいーんだけど。
あんまし前線で戦ってもらうー、ってのはしないほうが楽かもねーって。思いみ。

ぶっちゃけさぁ、ゴブリンってザコちゃん達が一発ぽこせば落ちる存在じゃん。
それと互角、ってならゴブリン以外の攻撃食らったら危うさ凄まじーでしょ。戦線秒で瓦解の崩壊しそう。

やられて本望ー。かどーかは知らないけど、本人がいいならなんでもいーけど。
村に残った戦わないお人への影響は中々な事になりそーじゃん。
同郷のお人がやられたー、次は自分たちに牙がぐさーってするかもしれないーって。なりえみ。
ちょーど周辺に斧とか鎌とかの武器がお誂えの御膳建てしてんだし。
自衛飛び越し超えて、錯乱で暴れたらめんどくない?対処。これももしもしだけどさー。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 10) 2020-08-16 00:55:07
グレイ、アケルナー、まとめありがとう。
退避の完了まで耐えて、一転攻勢…って流れかしらね。

>蹄の音
ケンタウロスだとちょっとまずいわね……
高速移動で弓矢を使われると、馬車単独だと逃げ切れないかも。
デスレイプニールでも速度は間違いなく馬車より早いでしょうし、 
護衛を誰かついていた方がいいかも……?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2020-08-16 00:59:18
…ただ、そーなったときに敵が多いーってのもそこそこあんだよねぇ。

さっき行ってた護衛やるゆーしゃ様が二人としてー、あと六人は均等にーってするか、
森で騒ぎ立てて陽動して、村より優先して狙われるよーにする側と外壁で戦う側と分かれるか…の二択?
もっといい分けかた提案あるなら遠慮なくどっこいしょするけど。

万遍なく外壁いる、ってなら、よそ見のうちに侵入ー、は防げっけど、一点突破食らったときに危うげ。
森で騒ぎ立て陽動するー、ってなら。村への襲撃は抑えやすくなんだろーけど、
うまく引き付けれるか、抑え切れっかは怪しい、って感じ。

…もうちょっと良さげな楽そうなことできないかな。ピンとはこなみ。
(水煙草の瓶をくるくると回し)

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 12) 2020-08-16 10:41:40
傭兵の使い道でもっとも手早く効果が大きいのは
1つ、落とし穴。2つ、柵の補強。のいずれかだろうか。
陽動に手を割くと森で戦う戦士に何かあった場合
こちらからは支援出来ない点が払拭出来ないのでな。

落とし穴>
外壁の村に近い位置に出来るだけ多く掘って貰い
これに嵌まったゴブリン・ハイゴブリンだけを殺させる。
と、動けば傭兵側の被害リスクは大きく減る。
跳び越える可能性が高いじゃばうぉっくは此方で確実に殺さねばならんが。

柵の補強>
村に既にある柵を森に面している部分のみ補強する。
と言う感じだな。10人以上を投入すればある程度効果が見込める。
後は門に当たる部分だけを抑えて貰えば外壁が戦闘に専念出来る。
流石に難攻不落とはいかないだろうと考えれば結局時間勝負にはなるな。

いずれも何処かしら決め手に欠く訳だが。もう少し考えてみるか。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 13) 2020-08-16 10:43:44
幾つか罠などが上がっているが基本陣形の提案をさせてくれ
とにかく相手の駒が多い、打ち漏らしや手数不足で突破されるのは確実として、
劣勢を脱するまでは村人や冒険者の協力は不可欠だと思っている。
後は…課題②を達成するにも、ある程度の割り切りが必要とも思っている。
外壁で野戦を行う者はガープスさんとやら同様にハイゴブリンやジャバウォックの駆除を優先して、最悪でも後ろにはゴブリンだけを流すように努める。
外壁のフィールド中央〜後方を冒険者達の持ち場にして、
勇気ある村人と傭兵には村内で侵入しちまったゴブリンを駆除して貰う。
一連の流れは汚水をろ過する装置のようなイメージだ。
グレイさんの言うように、統率する者が必要だろう。
こっちの人員を適切に配置・分散して…ってのでどう?
何か気になる点や問題点があれば言ってくれ。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 14) 2020-08-16 19:40:12
大変遅くなってしまいすみません。
賢者・導師専攻オズワルド・アンダーソンです。
よろしくお願いします。

村人避難の護衛の件確認いたしました。
他に護衛入りますという方がいないのであれば、僕も護衛に参加させていただきますね。


《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 15) 2020-08-16 22:13:21
遅くなってしまい申し訳ございません
従者・村人コースのシルワ・カルブクルスです
よろしくお願いします

私は外壁の方でハイゴブリンやジャバウォックの駆除しに行きましょうか
ゴブリンたちはヒューズさんの言う通りに傭兵たちに任せておきたいですが、例の馬のような魔物が私たちを無視して村人や傭兵たちへ突撃する可能性も否定できませんので、だれが足止めをしておきたいです
立候補いない場合が、私が足止め役をかってでますね

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 16) 2020-08-16 22:53:46
あちゅい…とけりゅ…。(這いずりながら登場)
あ゛~~(オッサンの声)、会議室結構涼しい。ありがたさ。
知り合いしかいないし、自己紹介割愛するね。

>護衛or外壁
アルケナーとオズワルドが護衛に回るなら、既に前衛・後衛でバランスが取れてるし、俺は外壁の方に行こうかしらね。

>外壁の配置
グレイとヒューズ、両方の意見に異議なし。
というか、脳みそ解けてて何も浮かばないってのが本音だが、それでも適切な案だと思うぜ。
…そうだな、撃ち漏らすにしても体力は削っておいてやるべきだろうし、後衛だがある程度外壁に近い所に配置して貰えればと思う。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 17) 2020-08-17 00:12:47
>避難の護衛
こちらはある程度、村での迎撃に戦力を残しておいた方が、村を抜けて避難民を狙われる事態は避けられるかな……と思ったのもあって、必要最小限の人員を護衛にと考えてたけど、余分に戦える人員を回して貰えるのは助かるよ。

ただ、そうなると村の守りは大丈夫かな?
大丈夫もなにも、なんとかせざるを得ない状況ではあるが……。

>罠
開始時は敵はすべて森にいるようだけど、敵が襲来するまでにどこまでの対応ができるかも鍵になりそうだね。
ゴブリンといえども、十分に足止めとして機能する落とし穴となると、結構な深さが要るだろう。
確実に引っ掛かるようにするならカモフラージュ等の対処も要る。

落とし穴は時間的に厳しいかもしれないね。
もちろん、魔物の通り道になりそうなポイントに絞って配置して、敵の進行ルートを制限するような運用はできるかもしれないけど。

残る時間を考えると、柵を補強して、門や柵と植え込みの境目なんかに人を当てて、弱そうなところを狙うゴブリンを冒険者達に片付けて貰うのが、個人的にはいいように思えるよ。

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 18) 2020-08-17 07:44:22
……さて。時間もあまりない。
現状各人から出た意見を元に考え得る限り考えてみた。
草案を出すので意見を求めたい。

■森~外壁の境界
目的:ハイゴブリン半減、ジャバウォック掃討、蹄の魔物足止め
目標:ガープスと共闘体制を敷く、同名を生存させる
配置:フィリン、チョウザ、シルワ、プラム+傭兵4名
工夫:一瞬でも手が空いた場合、最も近い敵に一撃入れる。
逃がしても良い。移動は必要最小限。手数を無駄にしない。
攻撃対象の優先順はジャバウォック>ハイゴブリン>蹄の魔物

到着直後に赤の狼煙を立てれば森に居る戦士は高確率で気付く
同名と視線が届く範囲で戦えると望ましい
傭兵は生徒1人につき1人担当。自分の死角を潰すなど面倒見ること

■境界
目的:ゴブリン、溢したハイゴブリンの掃討
目標:傭兵達だけで処理が間に合う段階で森へ支援に向かう
担当:グレイ・ヒューズ+傭兵12名
工夫:村にあるだろう荷馬車、荷車の類で木材を運ぶ
運び込みには村人の協力を要請。針金等で柵を補強
傭兵は3名1組×4。各柵担当=周辺の迎撃担当を兼ねる

生徒両名は補強指揮及び、押されている地点のフォロー
柵と柵の間が広い地点=ハイゴブリンが通り易いルートを予測
足先が引っ掛かる程度の段差を作っておくと良い

■村
目的:村人の脱出準備、及び道中警護の達成
目標:傭兵に被害を出さない
担当:アケルナー、オズワルド+傭兵4名
工夫:傭兵は生徒1人につき2名ずつ担当し、指揮系を明確に
村に残っている村人達の荷物の運び入れの際極力無駄を省く
=敵方の想定より馬車を軽量化しておきたい

襲撃の際は傭兵含め互いに声掛けを徹底。奇襲を避ける
=乗っている村人の恐慌を回避する意図
必ず馬車前方、後方の両面警戒を忘れない

また、村人にも目はある
道中落ち着いている村人は最大限利用すること

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 19) 2020-08-17 08:23:32
グレイさんは草案ありがとう。
時間もないし、大まかな方針は草案をもとにして、必要なことは穴埋めしていく感じでいいと思うよ。

そういえば、柵の間に植え込みがある箇所があるようだけど、植え込みを掻き分けて強引に入ってくる個体が居るかもしれない。
そういった強行突破対策として、切り口を斜めにした短い竹槍や寸足らずの杭を繁みに仕込んで、足止めに使うのはどうかな?

これなら、さほど準備に時間をとられないだろうし。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 20) 2020-08-17 08:35:35
>村人脱出
当初は脱出準備が済むまで、櫓等での索敵やらを考えてたけど、この草案に乗るなら、私は最初から、村人脱出の準備に掛かってた方がいいかな。

とりあえず、手で持てる最低限のものだけ村人に持って貰って、重い家財等の荷物は持ってこないように伝えて、有事の際には走ったりできるような靴を履いて来てもらう。

もちろん、村の家や家財は可能な限り守るけど、まずは身を守ること……命を最優先。

そのうえで、村の広場等に村人を集め、馬車が着次第、それぞれの馬車に一列で速やかに乗り込む

脱出後は、前後左右を手分けして警戒し、異常あれば大声で知らせる感じでいいかな?

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 21) 2020-08-17 15:10:16
仮面の勇者の挙動については異論無い。
植え込みの工夫についても盛り込む余裕があれば
盛り込んで損はないだろう。考慮する。

家財と動ける様にはした方が良い。
加えて子供や老人などのフォローを誰がするかも決めておけると
望ましいが、しかし1人がとれる行動量には限界がある。
極力役割分担すると良いだろう。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 22) 2020-08-17 19:44:35
>村人のフォロー
子供や老人は、先行するピラフさんの馬車に乗ってるようだけど、女性や怪我人が居るなら優先してフォローした方がいいかもね。
もし病人が居るなら、ある程度同じ馬車に乗って貰った方がいいかもしれないし。

女性の扱いはオズワルドさんが得意そうだよね。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 23) 2020-08-17 20:28:13
村人のフォロー:
・・・いえいえ御冗談を、女性の扱いは僕よりはアケルナーさんが上手だと思いますね。
ですが、精神分析、信用、医学の知識を使って村人たちの不安を奪取できるようどんな方でも全力でフォローに回らせていただきます。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 24) 2020-08-17 22:17:28
流石だぜ…リスクの分配から
人員の配置はパーペキって感じだな。
タフな前衛陣が居て助かるぜ。
案に異論は無い。



《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 25) 2020-08-17 22:24:47
こちらも、現時点でこれと言って特筆する程の問題は出ていないと見ている。
一応誰が持ち込むか不明瞭な狼煙だけは用意しておこう。

これからプランの作成に移る。以上、宜しく頼む。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 26) 2020-08-17 23:21:38
まとめありがとう、グレイ。
私もそろそろプランにうつらないと…

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 27) 2020-08-17 23:21:55
グレイさん、作戦立案ありがとうございます
でしたら私は共に戦う傭兵を全力でお守りしますね

さて、私もプランの最終調整を行います
みなさんよろしくお願いします

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 28) 2020-08-17 23:52:16
プラン提出が無事完了した。皆の健闘を祈る。