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死闘?!ケルベロスのおひっこし


ストーリー Story

 それは早朝の出来事だった。
 学園の掲示板前に人だかりができて、生徒たちは掲示板を指差してざわついている。普段、こんなに人が注目するようなことは滅多にない。
 この掲示板で通達される内容は、基本的に学園の生徒に対するアルバイトに関する内容だ。将来、勇者は各国からの要請を受けて課題をこなしていくことになる。つまりは事前の経験として、そのタマゴにあたる学園の生徒でも達成できる簡単な任務を、生徒は受注することができるのだ。
 ただ、例外だってある。
「みなさんみなさん! なにとぞっ、なにとぞ参加をおねがいしますっ!」
 そうやって、必死に声を張り上げるのは、見た目が明らかに十歳くらいにしか見えない子供のような教師、エリアル族(フェアリー)の【ラクス・アイラ】先生だった。誰が見てもこの人を教師だと思うのは難しいだろうが、エリアル族の伸長が小さいのは特徴のひとつなので仕方がないことだ。アイラ先生は玉虫色の透明な羽根をぱたぱたさせて、その場でぴょんぴょん跳ねながら、さらさらの暖色の髪の毛を揺らしている。かわいい。
 一部のマニアックな生徒たちによって、ファンクラブが結成されているとかないとか。それはさておき、どうやらアイラ先生は早朝から掲示板の前に立って必死に呼びかけているらしい。道理で人だかりができる訳だ。しかしまた、先生が直々になって呼びかけを行うとは珍しい。
「一体、何があったんですか?」
 ある生徒がアイラ先生に声を掛ける。
「よくぞ、きーてくれましたっ!」
 するとアイラ先生は目をキラキラと輝かせてその生徒に食い入り、前のめりになった。
「あのですね、あのですね。結論から言いますとぉ……魔獣棟で管理している『魔獣ケルベロス』を、新しい檻へ移し替える作業を手伝って欲しいのですねぇ……へへ……」
 話を聞いた生徒たちはぎょっとした。そしてアイラ先生は申し訳なさそうに視線を横に向けている。
 『魔獣ケルベロス』。三つの頭を持ち、獰猛で、口からは猛毒を吐く。更には、元々は魔王のペットだったなんて噂もある。聞くからにヤバい奴なのだから、そんなものを目の当たりにすれば誰もがションベンをちびるであろう。
 そしてそれを聞いた生徒が口を挟む。
「アイラ先生。そんなとんでもない化け物を生徒が取り扱って良いものなのでしょうか? 第一、それを管理する担当者がやる事では?」
 全く以ってその通りだ。しかしアイラ先生はまた調子悪そうに、歯切れが悪く、小さな声で答える。
「いやぁ、その……実は今日が檻に掛かっている結界魔法が切れるので、どうしても今日中にやらないといけないんですけどぉ……担当者する魔導士さん達が数日前から原因不明の病で入院してしまって。学内の運営陣も困り果て、これがその結論だったんですよぉ……。いや、決して魔導士さん達は仮病とかじゃあないと思いますよ? ケルベロスが怖いとか、前回ちょっと失敗して担当の一人が半年入院することになったのが怖くなったとか、そういう事じゃないんだと思いますよ?」
 そういう事だと思います。生徒全員は心の中でそう呟いた。生徒全員の表情が曇り出す。
「で、でもですねぇ、報酬は出るんですよ! そこそこですが……」
 アイラ先生は必死にフォローするが、そんな中途半端なフォローでは生徒の下がったモチベーションは帰ってこない。
「そ、それに! 今回の任務は特例で私が非常時に備えてサポートを行います! ひゃくにんりきってやつですね!」
 非常に心もとない。そもそも、このロリ教師が真っ先にケルベロスに襲われる気がしてならない。そもそもアイラ先生は芸術の専攻で、歌ったり、料理ができても戦闘には不向きだ。
 アイラ先生は必死にお願いをするものの、徐々に生徒も踵を返して離れて行ってしまう。仕舞にはアイラ先生も涙目になってしまう状況であった。
「誰かぁ……誰かお願いしますよぉ……」
 そんな中のことだった。少なくなってきた人垣の中から、自分が手伝います、と手を挙げる者が現れ始める。どうやら先生の様子を見かねたようだ。困った人を見捨てられないのは勇者の本質らしい。それを見たアイラ先生は悲しそうな表情を一変させ、目を輝かせる。
「ありがとうぅ……うぅぅ……グスッ……」
 アイラ先生は感動のあまり、そのまま泣きだしてしまった。感受性が豊か過ぎる。本当に子供みたいだ。
「オイオイオイ」
「死ぬぜアイツ」
 一方で茶化す生徒もいる。
 しかしある生徒は課題内容をまじまじと見て、「ほう、減額処理抜きクエスト(課題)ですか」と口にする者がいた。
「教師同伴でのアルバイトクエストは報酬が条件に応じて変動することが多い。その中で教師の行動に縛られず報酬が一定とは、効率がきわめて高い」
「なんでもいいけどよォ、相手はあのケルベロスだぜ? いくら先生がいたとしても……」
 生徒はアイラ先生を横目で見てから、すぐに視線を戻す。それを見たアイラ先生は頬を膨らませて、おこり始めた。
「あーっ! 今ばかにしましたよね! 心の中で、こんなちっちゃい先生じゃなー、とか思っていたんですよねっ!」
 ぴょんぴょん跳ねながらそんなことを言うので、おこっているのに何だかほほえましい。ただ、言われてみれば本当に大丈夫なのか、いささか不安ではある。
 だがしかし、そんなことなど、この学校の生徒からすれば些細なことだった。集まったメンバーは既に臨戦態勢になっている。それを見てアイラ先生は安心したようだ。さっきとは打って変わってテンションが高くなっている。
「さてさてでは参加いただいた皆さん! 放課後に魔獣棟の正面に集合してくださいね! はりきっていきましょー! おー!」
 しかし、アイラ先生の笑顔を見ると、思わずつられて見ているこっちも笑顔になってしまう。その魔法ような魅力にかけられて、生徒たちはつい参加してしまったのかもしれない。
 そして、ケルベロスにも恐れぬ心を持つ勇者のタマゴたちが、アイラ先生の為に立ち上がる。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-02-09

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2019-02-18

登場人物 8/8 Characters
《新入生》ロスト・ナンバー
 カルマ Lv8 / 黒幕・暗躍 Rank 1
いちいち動きがキビキビしている軍人口調のカルマ。 大半の記憶を失い、現代の常識から今までに至る歴史まで再学習中だが年齢相応の振る舞いはできる様子。 人に紛れる為に、しっかりと生物の五感は備えているので魔法陣さえなければ人と区別がつかない。 過去の自爆の影響か、敵国の修復の際に生じたものかは不明だが、無いに等しかった自我がめきめき芽生えてきている。 しかし、まだまだ表情や声の抑揚はぎこちない。 【容姿】 髪:黒髪のソフトモヒカン。デコ出し短髪。 目:瞳が漆黒すぎてハイライトがない。所謂死んだ目。 服:中世ヨーロッパの風の軍服。マント着用。黒地に金の装飾が   施されている。カッチリめ。 魔法陣:右手の甲と喉仏に黒と赤色の魔法陣。 眉と目が近く、目は死んでいるが意志の強そうな軍人らしい精悍な顔つき。体系も細マッチョと男らしさを感じさせる。 【口調】 一人称:小生、自分 「小生はロスト・ナンバー。黒幕・暗躍専攻のカルマであります。よしなに。」
《勇往邁進》レアン・フレイン
 ルネサンス Lv12 / 武神・無双 Rank 1
【外見】 金色の狼のルネサンス セミロング程の金髪を邪魔にならないようキツく縛っている つり目の両目赤茶 八重歯 【性格】 好戦的 強者との戦いを常に求めている 入学した理由も強者との戦いを求めて そこに善も悪も介入する事はない 戦って勝った相手は全て舎弟であり保護対象 ※アドリブ大歓迎!
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《新入生》バルド・ダールベルク
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
とある研究所の実験体として作られたカルマ。 様々な実験と教育を受けていたが、ある日突然研究所が壊滅し、身寄りがなくなり困っていたところを別の研究所の所長に保護され、助手として働いていた事がある。 学園に入学したのは、学園での生活に興味があったのと、もっと色々な知識と技能を身につけて、恩を返したいと思ったから。 保護者のことは「ばあちゃん」と呼び、慕っている。 ・性格 陽気で少々荒っぽい。 元は淡々とした性格だったが、保護してくれた人物が豪快で荒っぽかった為、その影響を受けて現在の性格になった。 ・日課 本を読む事。 ジャンルは、小説、詩、魔導書、漫画、絵本など、日によって様々。 時間があれば黙々と読んでいる。 ・身体構造 かなりヒューマン寄りに作られており、味覚なども感じるように調整されている。 ・魔法陣 左手の甲と腰にある。 ・服装・装具類 ジャケットと長ズボンを着用していることが多い。 両手は黒革の指抜きグローブで手の甲の魔法陣を隠している。 縁にアンティークゴールドのレリーフが施されたゴーグルを常に身につけて、大事にしている。
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《新入生》セイラ・ラテュール
 ヒューマン Lv2 / 教祖・聖職 Rank 1
みなさん、はじめまして。 教祖・聖職コース専攻のセイラ・ラテュールと申します。 聖職者としてはまだまだ未熟者ですけれど、わたしなりに精一杯みなさんのお力になりたいと思っていますので、よろしくお願いしますね。 えっと、それから……わたし、誰かのためになりたいと常日頃から考えているんです。ですから困った人を見かけると放っておけなくて。周りからはお人よしなんて言われますけど、それがわたし自身の望みでもあるので、それでどんなに苦労したとしても後悔はしていないつもりです。 ですので、なんでもお気軽におっしゃってくださいね? わたしにできることでしたら、何でもしてさしあげますから……こう言うとみなさん、特に男の人は喜ぶことが多いんですよ。 どうしてでしょうね……うふふ♡ みなさんの喜ぶ顔がわたしの何よりの生き甲斐です。 ですから、たくさんご奉仕させてくださいね♡ —————————————————— 色々と怪し気な子ですがよろしくお願いします。

解説 Explan

 学園が飼育している危険な魔獣、ケルベロスを新しい檻へ移し替えるアルバイトを行います。

1)目的
 場所は生物園『アニパーク』内にある魔獣飼育棟。敗北条件はケルベロスの脱走、死亡。もしくはパーティの全滅です。
 目的の檻がある場所へ誘導したら、閉じ込めて鍵を掛ければクリアです。(合計の移動距離は約100メートル程です)

2)ケルベロスについて
 ・容姿:三つの頭を持ち、人の倍近くの体格をしています。
 ・特徴:獰猛で凶悪。口からは猛毒を吐き出し、強力な手足でPC達へ襲い掛かります。
 ・弱点:甘いものが好きで、見つけ次第追いかけて来きます。美しい音楽を奏でると、その演奏中だけは眠ってしまいます。
     PCの演奏技能や歌唱の場合、技能のレベルにも寄りますが、おおよそ30秒ほど眠った後、直ぐ起きてしまいます。
     強力な光にも弱く、浴びると混乱状態になります。

3)設備について
 ・基本情報:3階建。内装はまるで独房の様。石積みの壁をしています。
 ・外装:壁と檻は頑丈でよほどのことがない限り壊れることはありません。
 ・通路:広めです。ケルベロス2頭分くらいが通れる位になります。通路の両脇には鉄格子の檻があります。
 ・移動:2階から3階へ移動するにあたって、大型の転送魔法石(通称:トープ)を使用します。
     設置場所から半径2メートル内に入れば転送可能です。同時に移動できるのは4人のみ。ケルベロスと一緒に転送できる人数は一人になります。

4)アイラ先生について
 ・エリアル族(フェアリー)
 ・性格:優しい、子供っぽい
 ・特技:料理もそうですが、歌が大の得意で、ケルベロスを眠らせることができます。しかし、歌に関心のない人の前で披露する気はありません。(中途半端な評価をされるのがイヤ)

5)補足&ヒント
 ・アイラ先生のお手製はちみつパンが配られます。それでケルベロスをおびき寄せて下さい。一人6枚の1斤分です。
 ・もしアイラ先生の歌唱力を借りるならば、うまくおだててあげてください。


作者コメント Comment
 はじめまして、へぼあざらしと申します!
 今回、初めてのGMを担当させていただきました! 
 ケルベロスは強力ですが、討伐する必要は無い事、仲間と連携して弱点を利用すればクリアできることから普通の位置付けにしています。報酬はあくまで学校のアルバイトなので、割は良いとは言え普通。といった形になります。
 堅苦しく書いてますが、殺伐だけどウキウキライフって感じで、楽しんでいただけるように頑張ります!!



個人成績表 Report
ロスト・ナンバー 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
ケルベロスを檻に誘導する

■行動
転送魔法石より目視10mの地点でパンを持ち待機。
ケルベロスの転送後、先生の歌唱にて足止めし2Fの仲間の到着を待つ。
起床の兆候が見られた辺りで走り始めチョウザ殿の元へ(立体起動)で逃げ、追いつかれる前に(清廉のオルゴール)使用で逃走時間を稼ぐ。

■アイラ先生
先生には3F転送魔法石付近に待機して頂き、ケルベロスが転送されてきた直後に歌唱を披露して頂けるように
「小生、軍歌しか歌を知らぬ軍人ではありますが、歌の持つ力は身をもって知っているであります。戦場に送り出される者達を鼓舞し、慰めてきた歌を一度は壊れたこの身に、また響かせて欲しいのであります。」
と伝えたい所存。

レアン・フレイン 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ケルベロスか…強そうだな!
倒しがいがありそうたな!
え、倒したらダメ…?(耳垂れ

あー、とりあえず判った
ケルベロスを2階から3階に誘き出せば良いんだな?

ってか、ちっこい先生は生徒が体はってケルベロスの囮やってんだから、少しくらい手伝ってくれても良いんじゃないか?
その代わり、絶対怪我はさせないように俺が守ってやる(にっと笑い

てことで3階の護衛に近いのをやるつもりだ
いや、だってこっちから頼んでて怪我させたら可哀想だろ

3階に来たらロストとザコの二人と…ちっこい先生に攻撃がいかないように檻に入るまで出来るだけケルベロスと並走する

危なかったらパンを投げてケルベロスの気をそらすぞ

攻撃はなるべく避けて対応する

シキア・エラルド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
2F担当
演奏による足止め役
眠らせるのを試みるタイミングは
・ケルベロスが逃走
・ケルベロスの攻撃で味方が2人以上倒されそうな時
のいずれか

楽器を演奏してケルベロスを頑張って足止めしてみよう
どうかちょっとでも長く眠りますよーに…!

連発は効果が薄くなるかもしれない
でも気を引くくらいならちょっとはできるよね?
美味しいパンもいいけど、たまには楽しそうな音楽もどう?

始まる前に先生に説得を試みる
俺はシキア、先生の専攻コースの新入生です
先生の歌は、あのケルベロスも眠ってしまうくらい素敵なものだとお聞きしました
歌が大好きな身としては、先生がもし歌って鼓舞してくれるなら
すごーーく頼もしいんだけど…

フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
「これが、ケルベロス…っ!」
2F担当。バルドさんと分担して、転移魔法石までの2F後半の囮役としてケルベロスを引き付ける。
お手製はちみつパンは鉤爪付ロープの鉤爪に固定。
バルドさんが予定ラインまで来た、もしくは予定より前でも危険そうなら、釣りの要領で目の前に頬り、ロープで引っ張り回してケルベロスを引きつける。
最後は転移魔法石の部屋にパンを置いて気を引き付けてワープ。
転移成功後もまだ戦えそうなら自分も続いて転移して、3階班の援護に。

対ケルベロスは初手『勇者原則』後、『衝撃享受』(ブレスには『防護魔力』)で防御専念。
クリスタルブレイブの防御力を信じて…反撃は基本せず、セイラやシキアの支援を信じる。

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
ケルベルちゃんを檻まで誘導する囮のモブでーす。いえい。

ザコちゃん達は3階、ザコちゃんは部屋と転移転送装置の中間地点位で、あります系カルマ様(ロスト)から囮役を引き継ぎ継承の流れみたいなぁ?
引き継ぐ時に【挑発】かましてターゲット狙いをザコちゃんに向けてもーらお。

パンを掲げて気を引いて【清廉のオルゴール】は流しっぱでなるべく落ち着いてもらって、距離が詰まったら1回ケルベルちゃんに向かってパン投げて距離を取る。
万が一攻撃されたら【忍耐】な【全力防御】で凌げ…たらいーけど。

檻にぶち込む時は【投擲(小物)】で残りのパンを全部投げ込み投擲して、ケルベルちゃんがパンめがけて檻に入ったら急ぎの秒速で鍵かけを。



バルド・ダールベルク 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:195 = 65全体 + 130個別
獲得報酬:6000 = 2000全体 + 4000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
>作戦前
アイラ先生に歌ってもらうのを頼みこむ

>担当
2階、最初の地点の囮役

>流れ
最初と中間地点に囮役を配置し、リレー形式で転送装置へ誘導する作戦を実行
鉤爪付ロープにつけたパンで引きつけつつ全力で走り、
中間地点のフィリンに囮役をバトンタッチ
その後も装置へ誘導するフィリンをサポートする

>ケルベロス
今回は檻に入れる依頼なので
戦闘に入っても全力防御で防ぎ、できるだけ傷つけないよう心がける
万一ケルベロスがルートから逸れた時は追跡し、パンを掲げて再度誘導
仲間がケルベロスに狙われたら守る

>転送
パンが余っていたら装置の方へパンを投げ入れて即転送できるようにしたい
転送後は3階へ駆けつけて、檻へ誘導するのを援護

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
役割:3階班、回復役。

先生への説得:先生の機嫌を窺いつつ、真剣にお願いしましょう。
仲間の説得にも応じなければ、少しだけ脅します。

行動:3階のワープゾーンから少し離れたところで待機。
主にこちらに来る傷だらけの仲間の回復に力を入れます。

(もし、もし自分にケルベロスのヘイトが向くようでしたら
全力防御で攻撃を防ぎつつ
手鏡で光を反射させて隙を作り、自分を目線から外すように背後に回って動きます。)

捕獲後:同じ回復役のセイラさんと一緒に回りながら
一人ずつリーラブで回復していきましょう。



セイラ・ラテュール 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●アイラ先生
先生の歌で捕縛のご協力をいただけるよう説得します

●ケルベロス捕獲作戦
2階までの誘導班と、3階の待機班に分かれます
(全員が固まると3階転移時に孤立する恐れがあるため)

わたしは2階班で毒治療を主に担当

毒治療が不要な場合、囮役のローテが不安定な場合にパンを持ち囮役として一時的に参加
盾持参の上で全力防御活用

HPが危険な人がいれば祈祷

ケルベロスが囮から離れ暴走する最悪の状況になった場合は最終手段のプチコード使用
一時的に混乱させその隙に取り押さえ立て直しを図ります

対象を3階に移す際、同時転送を望む人がいなければわたしが担当
他にいればその方と対象が転送された後すぐ転送石で後を追い3階でも支援続行

リザルト Result

 放課後の夕暮れ時。生物園『アニパーク』内にある魔獣飼育棟内には、ただならぬ緊張感が漂っていた。
「さ、さ、さ、さてみなさん! げんき出して、ががが、がんばっていきましょぉぉぉ……」
 魔獣飼育棟2階には【ラクス・アイラ】先生の声援と震え声が入り混じったものが響き渡る。見ればアイラ先生は顔を真っ青にしてふるふると震えていた。ただ、怯えるのは当然かもしれない。何故なら相手は猛獣、ケルベロスなのだから。他の生徒たちも少し緊張している様である。流石に、アイラ先生ほどではないが。
 今回の課題における作戦だが、話し合いの結果として、生徒たちは2階と3階でそれぞれ配置について待機することになった。そして、リレー方式を取り、ケルベロスを交代で引き付けることにした。ちなみに、アイラ先生は3階で待機する案もあったが、
「私はかんとくしゃとして、みなさんを見守るしめーがありますからね!」
 そんな発言もあって、アイラ先生は2階の『魔法転送石(トープ)』付近の位置で待機することになった。
「さてと、ここはトップバッターとして頑張りますか」
 【バルド・ダークベルク】はケルベロスのいる檻から少し離れたところで待機していた。手にはかぎ爪つきのロープが握られている。その先端にはアイラ先生お手製の『はちみつパン』が取り付けられていた。どうやらロープで引っ張り回してケルベロスを引きつけるらしい。
「バルドさーん! 気をつけてくださいねー! ピンチになったら回復しに駆けつけますからねー!」
「ケルベロスの足止めなら任せてくれよ!」
 少し遠くから【セイラ・ラテュール】と【シキア・エラルド】が呼びかける。そして、さらに遠くには【フィリン・スタンテッド】が中間地点で控えている。フィリンは後半のおとり役を担うことになっていて、同じくパンを取り付けたかぎ爪付きロープを手に持っていた。見れば控えめに手をひらひらと振っている。

 そうして、ついに課題が始まった。19時を示す鐘がなった時、ケルベロスが入っている檻に付けられた、金色の巨大な錠が音を立ててひび割れ始める。そのあと、それは粉々に砕けて金の砂になり、風に舞って消えてしまった。
 次に、何かが何度も激しく檻にぶつかる音がする。息を呑む一同。そして次の瞬間、檻の扉は突き破られて、そこから凶悪な風貌をしたケルベロスが現れた。
 それを見たバルドは、パンを引きずりながら一気に走り出す。もちろん、ケルベロスが好物のそれを追わないはずがない。
「うおっ、早いなコイツ!」
 バルドはケルベロスの走るスピードに驚く。みるみるうちにバルドとケルベロスとの距離は縮まっていき、中間地点付近までは近づいたものの、ついにパンを奪われてしまう。そして、ケルベロスはすぐにそれを平らげた。ケルベロスは次の得物を探そうときょろきょろしている。
「マズイ!」
 バルドはケルベロスがルートから逸れた時を恐れてパンを掲げた。あと少し、中間地点まで引き付ければ次のフィリンにバトンタッチできる。しかし、ケルベロスの反応とスピードは早く、バルドはケルベロスの突進を受けて吹っ飛ばされてしまう。
 バルドは『全力防御』をするがケルベロスのスピードに間に合わなかった。一方で、『無痛のいたみ』がなければバルドは大ダメージを受けていただろう。
「バルドさん! 大丈夫ですか!?」
 吹っ飛ばされたバルドの様子を見たセイラが杖を持って駆け付ける。しかし、ケルベロスはバルドの目前だ。それを見たシキアは声を上げる。
「バルドとセイラさん、あぶない!」
 その叫びと同時、シキアはハープを取り出した。
「どうかちょっとでも長く眠りますように……!」
 シキアは祈る様にハープに手を掛けると演奏をはじめる。するとケルベロスは少しずつ動きが鈍くなり、そして崩れる様にうなだれてしまった。その隙にセイラはバルドに駆け寄り、ケルベロスから距離を取る。
「……きっつー! た、助かったよ二人とも! シキアの演奏もキマってた! しかし、気持ちが安らぐなぁ……ほんわか♪」
 バルドはケルベロスの様子を見ながら、シキアとセイラに感謝する。
「ここまでありがとうバルド。それに、これなら先生の言う通り少しは時間が稼げそうだね」
 シキアが安堵していると、一方でセイラがある異変に気が付いた。
「皆さん……それどころじゃなさそうですよ!」
 見ればケルベロスはうずくまってはいるが、薄くまぶたが開き始めているではないか。思っていたよりも起きるのが早そうだ。この気づきはセイラの動作察知によるものだった。三人がマズイと思ったその時、後ろから誰かの声が聞こえてきたのであった。
「後は任せて。ここからは……私の使命だから……!」
 それはフィリンの声だった。バルドが吹っ飛ばされたこともあり、すでに中間地点にたどり着いていたのだ。そして、フィリンはかぎ爪つきのロープに付けたパンをケルベロスの脇に放り投げる。同時にフィリンはトープの方へ駆け出した。
 ケルベロスはそれを目にしてからのそりと起き上がって、大あくびをしてから、パンの方へ走り出す。おかげで三人は襲われる難を逃れたが、またセイラはあることに気が付く。
「あれ? フィリンさんのロープ、ちょっとバルドさんのよりロープが短くないでしょうか?」
 確かに見れば、バルドが持参したかぎ爪付きロープは6mでフィリンは3mのものだった。パンが取られてから、ケルベロスが再び追い始めるまでの距離を稼ぐにはいささか不安だ。
 そして、フィリンは粘ったものの、トープの近くまであと5mほどのところでついにケルベロスに追いつかれ、引きずっていたパンが奪われてしまった。それから、ケルベロスはパンを平らげると、フィリンの方へ目を向ける。
 しかし、フィリンもだいぶトープまで近づいている。よって、手持ちのパンをトープの方へ放り投げようとするが、その様子をケルベロスが見逃すはずがなかった。ケルベロスは一直線にフィリンの方へ駆ける。
 このままパンを投げれば、自分はケルベロスの攻撃を受けて大けがをしてしまう。なので、フィリンは咄嗟にケルベロスの方向に振り向き、自身の胸に秘めた言葉を口にする。
「スタンテット家の名にかけてッ……! 任務を……遂行するわ……!」
 そして、フィリンはケルベロスを正面にして、衝撃享受の構えを取る。
 ――だが、ケルベロスの突進の威力は強く、フィリンは大きく後ろに跳ね飛ばされてしまう。ただ、ダメージは大きいと言ったものの、衝撃享受が無ければ恐らく再起不能になっていただろう。フィリンは地面を転がりながら、派手に吹っ飛ばされる。
「くそっ……こんな犬っころごときに……!」
 フィリンは地面に横たわったまま、聞こえないくらいの声で暴言を吐く。追い詰められたことにより、焦って本来の性格が少し漏れてしまった。
「……こんなとき、『フィリン』ならどうする?」
 フィリンは、自分を救ってくれた本当のフィリンの事を考え込みながら、もう万事休すだと思っていた時のことだった。
「よく……がんばってくれましたね……」
 その時、そっとフィリンの身体を優しく包む者がいた。アイラ先生だ。そう、フィリンはトープのそばにまでたどり着いていたのだ。だが、ケルベロスはフィリンとアイラ先生の方へ向かってくる。その時、
「私は歌に関しては素人です……でも、先生の歌声の力を信じています! 歌を聞かせてください!」
 セイラは必死にお願いする。
「先生、俺からもお願いします! そんな可愛い声音で歌ってもらえたら、ケルベロスの気持ちもふんわりと包み込めると思うんです!」
 続けてバルドも頼み込んだ。そして、その生徒たちの声に教師が応えないはずがなかった。
「しょーがないですねぇ! そもそも、シキア君のあんな上手な演奏をきーて、先生が黙っているわけないんですから!」
 すると、アイラ先生はすうと息を吸い込んで、その歌声を辺りに響き渡らせた。澄んだその歌声は思わず聞き入ってしまうほどで、あっという間にケルベロスを眠らせた。もちろん、トープの射程範囲内でだ。
「よーし、わたしはかんとくしゃですからね! わたしがこのケルベロスちゃんを移動させますよ!」
 ケルベロスと一緒に移動できるのは一人しかいない。よってアイラ先生はトープに手を当てて、転送の準備を進める。
「アイラ先生! わたしたちもすぐに駆けつけますから!」
 セイラは弱っているフィリンに『リーラブ』を使いながら、アイラ先生に声を掛ける。セイラも3階へ移動したいところだが、彼女の性格から弱っている人は放っておけない。
「じゃあみなさん、先に向かってますよ!」
 そしてアイラ先生とケルベロスは淡い光に包まれて、消えてしまった。舞台は3階へと移る。

 ◆ ◆ ◆

 魔獣飼育棟3階。辺りは静まり返り、張り詰めた空気が流れている。ケルベロスがやってこない今は、独特の緊張感が漂っていた。
「2階の皆が無事ならいいのでありますが……」
 【ロスト・ナンバー】が不安そうにつぶやく。ロストは3階で一番目のおとり役を担っており、目視10mの地点でパンを持ち待機していた。
「まぁ2階は、ちみっこ先生ちゃんもいるしだいじょーぶでしょー。そんなことよりぃ、ケルベルちゃんの誘導をよろしくおねがいねぇー」
 最後のおとり役を担当する【チョウザ・コナミ】が、ゆるい口調でこたえた。責任重大な役柄にしてはずいぶんと余裕が見られる。
「しかし、ケルベロスか……倒しがいがありそうだぜ!」
 護衛役の【レアン・フレイン】がにやりとしながら、こぶしを手の平で叩いている。強者との戦いにうずいているようだったが、
「レアンさん、倒しちゃダメですよ」
 回復役の【オズワルド・アンダーソン】が的確にツッコミを入れた。
「え、倒したらダメ……?」
 それを聞いたレアンは少ししょぼんとしていた。そんなやり取りをしていた時のことだった。突然、トープが淡く光りだし、その光の中から何か大きなシルエットが見えた。ケルベロスの登場に皆は身構えたが、どうやら様子がおかしい。見ればケルベロスはすっかり眠りに落ちているではないか。
「みなさんみなさん! おまたせしましたよぅ!」
 そして、アイラ先生がとてとてと皆の方へ走ってやって来る。どうやら、アイラ先生がケルベロスを寝かしつけてくれたようだ。そして、ケルベロスはゆっくりと目を覚ます。
「さぁ、ケルベロス! こっちでありますよ!」
 ロストはトープから少し離れたところでパンを掲げて声を上げた。彼は立体機動によって縦横無尽に動き回り、相手の動きをかく乱しながら逃げ回る。ケルベロスも狙いが定まらず、困惑しているようだ。上手く注意を引けて周りへの被害が少なくなっている。
 ロストならびにアイラ先生は中間地点へ向かう。その近くにはレアンもオズワルドもいる。ただ、ケルベロスの足はやはり速く、ぐんぐんと距離を詰められてしまが、こっちにも策がある。
「これで……どうでありますか!」
 ロストは懐から清廉のオルゴールを取り出して起動させた。優しい音色が流れ出し、聞くものの心を落ち着かせる。すると、ケルベロスは眠らないものの、少しだけ動きが鈍くなったように見える。するとケルベロスは足を止めて、口をモゴモゴとさせる。
「まさか、毒か?!」
 レアンは『やせーの勘』によってケルベロスの攻撃モーションに気が付いた。危険を察知したレアンはすぐさま『祖流還り』で姿を金狼に変えていく。
「ちっこい先生!」
 レアンはアイラ先生をくわえ、ケルベロスの毒から退避しようとする。基本回避によって、ケルベロスが吐き出した毒から何とか避けられた。しかし、ケルベロスの口は三つある。第一波を避けられたとしても、その次も毒攻撃は続く。レアンは退避を繰り返すが、『祖流還り』の効果も切れ、人の姿に戻ってしまう。
「クソッ!」
 見ればケルベロスは目の前で突進攻撃を仕掛けようとしているではないか。レアンは全力防御をしたが、耐えきれる確証はない。レアンはやむを得ず、攻撃を受ける覚悟した時のことだった。
 チカリと何かが光って、ケルベロスは少しだけひるんでしまう。そう、オズワルドが手鏡でケルベロスの目に反射させた光を当てたのだ。おかげで時間が稼げ、全力防御の構えをする。ケルベロスの突進攻撃は受けて吹っ飛ばされてしまったものの、ダメージは軽減できた。
「しっかりしてください、もう少しですよ」
 オズワルドは倒れたレアンに近づいて『リーラブ』を発動させる。
「ありがとうな」
 それに対してレアンはにっと笑って礼をする。
「さーてと。こっからはザコちゃんのおしごとかなー」
 ザコちゃんもといチョウザが、気の抜けた口調で現れた。チョウザはひらひらとパンを動かしながら掲げて、ケルベロスを挑発する。それに乗せられたケルベロスはチョウザ目がけて走り出した。
「おお、こわこわだねぇ。……まぁでも、ザコちゃんも持ってるわけだし」
 そう言うと、チョウザもまた、懐から清廉のオルゴールを取り出した。その音色を聞いたケルベロスはより動きが鈍くなって、よたよたとしている。ロストが使用しているものに重ねがけされているからだ。
「あります系カルマ様も、そのままオルゴールを使っててねぇ」
 どうやら、『あります系カルマ様』とはロストのことらしい。一方でロストはあだ名(?)を付けて貰って喜んでいる。
「さてとぉ……このまま任務の遂行完了といっちゃいましょうかねぇ」
 そうして、余裕しゃくしゃくでチョウザがケルベロスの檻へ向かったその時だった。
「あ……オルゴールが止まってしまったであります!」
 突然、ロストのオルゴールが鳴り止んでしまう。流石に、いつまでも鳴り続けてくれるような物ではないらしい。よって、ケルベロスは再び少し元気を取り戻す。
「あー……これってヤバヤバな感じ?」
 チョウザは少し焦ったようで、小走りから全力疾走にシフトする。勢いを取り戻したケルベロスもぐんぐんとチョウザとの距離を詰めてくる。ただ、檻までの距離は、あと少しだ。そこで、チョウザはここで投擲の構えをする。
「ほうら、ケルベルちゃん! ごはんだよっと!」
 チョウザは持っているパンを、ケルベロスの檻に目がけてフリスビーのように投げつける。すると、それは見事に檻の中に届いたのであった。すると、ケルベロスはチョウザには目もくれず、パンの方へ走り出した。これでようやく課題が終わったと思ったのだが、
「……で、この後どうするの?」
 チョウザはふと気がついた。檻にケルベロスは入ったものの、閉じなければ意味がない。そして、当のケルベロスはもうパンを食べ終えて獲物を探そうとしている。
「ヤバヤバヤバだって! こっち向いちゃってるし!」
 チョウザが焦り始めたとき、
「先生の歌が必要なんです。お願いします!」
 オズワルドが先生に頭を下げて懇願する。
「たしかにぃ、先生の歌はスーパーで超一流っていうか……ほら、あります系カルマ様だって分かるでしょ?」
 こうなれば全員でアイラ先生に拝み倒すしかない。チョウザも咄嗟に話をつなぎ、ロストに話を振る。すると、ロストは少し戸惑ったものの、こほんと咳払いしてから、大真面目な顔をしてこう告げた。
「……小生、軍歌しか知らぬ者ではありますが、歌の持つ力は身をもって知っているであります。戦場に送り出される者達を鼓舞し、慰めてきた歌を一度は壊れたこの身に、また響かせて欲しいのであります!」
 これだけ堅く、しっかりと思いが伝えられるのはロストの人間性あってのものだろう。彼の言葉から出る信用は固いものだった。だから、
「もー……だって生徒たちにこれだけ期待されたからには、歌わないわけないじゃないですかぁ!」
 アイラ先生は歌う。生徒の思いを乗せて、その美しい柔らかな声で。そして、ついにケルベロスはゆっくりと檻の中で身を崩して、深い深い眠りについたのであった。
 そして、ケルベロスが眠りに落ちたのを確認すると、全員檻の前に駆け寄って、檻の扉に手をかける。
「せーのっ!」
 そして、がしゃんと音がして、扉は閉ざされた。トドメにアイラ先生が金色の錠をかけ、魔法で封をした。それを見て、課題が完了したことを確認してから、わっと皆が沸き立った。
「みなさん、みなさん! 成功です! 無事大成功ですよっ!」

 そうしてから、2階のメンバーが3階へ転送されてきた。到着するやいなや、皆は大丈夫か大丈夫かと声を上げていたが、ケルベロスが檻の中で眠りについているのをみて歓喜の声を上げる。
「しかし、本当に良かったであります……小生、犬好きにつき、ケルベロスが傷つかなくて良かったであります」
 ロストはそんな事を口にした。すると、アイラ先生は驚いた様で、
「お! そうなのですか! でしたら、もう少し先のことですが、この子の子どもが産まれますから、この子の出産に立ち会ってみたらどうでしょう?!」
 一同、その発言に驚く。女の子だったのね、このケルベロス。なおさら、無事におひっこしができて良かった。
 とにかく、この課題には苦難がいくつもあった。その中で、ゆうしゃのたまごたる彼らが知恵と勇気を振り絞り、この課題に立ち向かえたことは大きな経験になるだろう。
余談だが、話を聞けばアイラ先生の課題を受けた生徒は皆立派な成績を残しているとかなんとか。彼らは未来ある新入生だ。これからの活躍を期待して、教師アイラはこの課題の結果について『大成功』の判を押したのであった。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
死闘?!ケルベロスのおひっこし
執筆:へぼあざらし GM


《死闘?!ケルベロスのおひっこし》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-02-04 00:17:26
参加するゆーしゃ様達はよろしくよしなにぃ。

ザコちゃんは見た目外見がもう自己紹介なところはあるんだけどね。実際ただのモブでーす。いえい。
学んでる技術技能は村人技能全般と棒術全般、あと第六感とか聴覚強化とか反撃とかなんとか。
あとはお話と裁縫とかがちょこっとだけ出来るモブって感じぃ?

技能技術的にも囮やりまーす…っていーたいとこなんだけど。
流石にあのケルベルちゃんの攻撃は一撃すら受け喰らえそうにないし。綿密な作戦はまず必須かなあって。
とりあえず先生のパンは一口食べたい。きっとおそらく美味しい。

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 2) 2019-02-04 01:00:23
武神・無双コース所属、金狼のルネサンスのレアン・フレインだ。
宜しくな。

とりあえず

ケルベロスって無茶苦茶強そうだよな。
戦闘になったら楽しそうだ。
…とはいえ、討伐する必要は無いらしいが。

パンで誘きだしが必須になりそうだが…。
えーっと、ザコ?モブ?ええい、モブ子って呼ぶぞ(勝手に
モブ子が囮やるってんなら、俺は護衛に回らせて貰うぜ。
その方が正面から戦えそうだしな。

俺なら防御スキルあるから少しなら行けるだろ。
ただ…毒が厄介だな。
受けたらもろに毒くらいそうだな。
受け流しできないか頑張ってはみる。

《新入生》 セイラ・ラテュール (No 3) 2019-02-04 06:39:26
教祖・聖職コースのセイラ・ラテュールです。
よろしくお願いしますね。

わたしは誘き出しの他、回復治療も担当したいと思います。
体力回復と毒治療の両方とも扱えるんですけど、使用条件の武器が杖と本のどちらかに限定されるので実質的に片方だけになりますね。
(祈祷で回復もできますけど、かなりあてにならない運任せになります)

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 4) 2019-02-04 07:30:05
黒幕・暗躍コースのバルド・ダールベルクだ。
よろしくお願いします!

俺は歌を歌う人や演奏する人を守る役をやろうかなーっと考え中。
パンは余ったらちょこっと食いたいなぁ、美味そうだし。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 5) 2019-02-04 16:54:10
導師・賢者専攻のオズワルド・アンダーソンです。
顔見知りの方は、よろしくお願いします。初めましての方は以後お見知り置きを。

セイラさん、宜しければ僕が杖か本のどちらかでサポートのお手伝いをさせていただきたく思います。
正直なところ、自分の手伝えるところが思いつかなかったもので
良ければセイラさんと一緒にサポートに回りたいと思うのですが、
あ、嫌であれば言ってくださいね。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 6) 2019-02-04 19:27:04
芸能・芸術コースのシキア・エラルドです
みんな、よろしくね!

丁度楽器も持ってることだし、俺は演奏担当…でいいのかな
ちょっとでも長く眠ってくれたらいいんだけどね?

一人6枚ってことは、使えるパンは48枚か(計算が違っていたらごめんね)
パンで誘導しつつ、誘導が間に合いそうにない時に演奏で眠らせるとか?
図体でかいし、足もそこそこ早いかも

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 7) 2019-02-04 21:20:24
ザコちゃんって呼び呼称してほしーけど、ザコちゃんでもモブでもモブ子でもお前でも貴様でも、ご自由に気ままにどーぞ。

(そして勝手に生徒証をのぞき込む動き)
んー、見た感じ。音楽関係のげーじゅつか様が一人しかいないから、結構みんなが積極的にケルベルちゃん追い込まないといけない系?
もしくは歌が上手らしいって噂のちみっこせんせー様のお力お借り拝借?

一個思ったのがー、ケルベルちゃんを2階から3階に転移移動させて檻にぶち込むわけじゃん?
ケルベルちゃんと一緒にザコちゃん達が転移するのは割と危なっかしリスキーだと思い考えてるわけ、ザコちゃんは。
そったら、2階と3階に予めゆーしゃ様達半々で担当分担したほーが、待ち受けられる形になっていーんじゃん?って。

それとも、リスクを覚悟でみんなで追い回して、一緒に転移して最初から追い込む形を維持する形のが良さげ希望?どーぉ?

《新入生》 セイラ・ラテュール (No 8) 2019-02-04 21:56:18
>オズワルドさん
ええ。こちらこそ、ぜひご一緒したいと思います。
わたしは本のほうで毒治療対策に当たりたいので、もしよろしければ杖を担当していただけますか?
祈祷でも一応体力の回復はできますので……それと魔法以外の手当も少しはできると思います。

>ケルベロス追い込み
アイラ先生にはわたしからもお願いしてみるつもりです。
歌については詳しくないのでどこまで説得できるかわかりませんが……

解またぎの転移については、コナミさんがおっしゃるように全員一緒に動くのは少し危険ですね。
ケルベロスと一緒だと転移できる人数がたった一人になってしまうようなので、もし先の階に誰もいなかったら、ほんの少しの間とはいえケルベロスと一対一になってしまいますね。
なのであらかじめ分担するというのはいい案だと思います。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 9) 2019-02-04 22:11:49
マジですか。(後ろから覗いて)
さすがにアイラ先生の力をお借りしたほうがよろしいかと思います。
先生の説得はおだてるのが得意な方にお任せしましょうかね。

そういえば今回捕獲するケルベロスの数は、
話の内容からして1体であってますかね。
すみません、内容がちゃんと把握できてなくて自身がなかったもので。

役割分担か一緒に追い込むか、
僕はチョウザさんが提案した役割分担のほうが体力等々を考えると比較的効率がいいと思います。

あ、持ち物ですが、手鏡を持っていく予定です。
強い光を出せないとは思いますが、無いよりはマシかと。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 10) 2019-02-04 22:12:59
了解いたしました、それでは杖の技能をいくつか準備してきますね。>セイラさん

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 11) 2019-02-04 22:51:22
ちょっと遅くなったわ。
勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。
もう結構話は進んでいる感じかしら?

階ごとの分担の件は転移考えるとしていった方が良さそうね。
転移の瞬間だけとはいえ、ケルベロスと1VS1はきついし、先手打って動けた方が有事にも備えやすいでしょうし…

あと私も思ったけど、これ数は1頭でいいのよね?
一応、2頭以上いた場合も備えておく?

対ケルベロスの役割分担は私も前衛ね…多分、この中だと一番頑丈だと思うし。
盾スキルは『衝撃享受』にしているけど、防護魔力にもスイッチ可能よ。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 12) 2019-02-04 23:01:36
作戦会議室はこちらでありますな!

自分、専攻を黒幕暗躍とするカルマ、名をロスト・ナンバー。よしなに。

諜報活動を主として活動してきたため、スキルもそのような構成であります。

作戦…
パンを持った囮が、先生や、シキア殿に歌でケルベロスの足止めしてもらいつつリレーのような形でケルベロスから檻に向かって逃げる…などは。

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 13) 2019-02-05 00:45:50
>ケルベロスの数
あー…檻に入れなきゃいけないのに二体居るならちゃんとそう書くんじゃないか?
かなり狂暴らしいし。

>ケルベロスの追い込み
あー…歌か。ここで歌えるのはシキアだけなんだな。
ちょっとリスキーか?
…先生に…頼むのは…苦手な分野ではあるが…。
俺も説得してみるわ。

>転移階層分担
俺もさんせー。
デカイ奴を狩る…もとい相手するのに体格も負けてる俺等が勝つには一人では限界がある。
あと、一人欠けたら多分難易度上がりそうな予感がするしな。
なるべくリスクは避けたいところ。
だから正直、回復役が居てくれるのは助かる。

>リレー形式
役割分担してるからそういう形になるか?
ただ、もしもの為にその階の奴は後をついていってサポートはした方がいいかもしれないな。
囮が動けなくなると結構きつい。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 14) 2019-02-05 01:07:27
ザコちゃんが話してくれた2階と3階で役割分担する案に俺も賛成ーっ
歌と演奏は、先生とシキアが担当っていうのも了解!

ケルベロスの攻撃に対しては、
俺も『全力防御』と種族特性の『無痛の痛み』で耐えられるように構えておく。
もしも怪我や毒った時は、回復よろしくお願いします!

そうだなぁ。流れはリレーみたいな形になりそうな気がする。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 15) 2019-02-05 06:14:56
>数
1頭で大丈夫よね……うん。ちょっと心配しすぎたかも。

>リレー
そうね、そんな感じでいいと思う。
2Fの人は誘導終わって無事なら、3Fまで走るか転移で援護に向かうって感じで。
転移させる時は何か合図出せないかしら……いきなりだと不意を打たれそうな感じも怖いのよね。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 16) 2019-02-05 07:15:18
言いそびれてた…!
ケルベロスは1頭だと思う!!

>合図
購買見て来たけれど、使えそうなのは発煙筒か?
これでいけそうなら、俺持って行こうか?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 17) 2019-02-05 09:03:18
ザコちゃんもお話(【隠匿】で音楽に詳しくないことを隠し、【ハッタリ】混ぜた【会話術】をきめること】は出来なくはないけど。
音楽に関して思うのは好きか合わないかの二択だかんねぇ。ほんとに音楽に好き嗜好だったり説得力あったりなゆーしゃ様におまかせ案件。

分担するなら、ザコちゃんは3階担当希望しとこ。
投擲(小物)はちょっと出来るし、檻にケルベルちゃんぶち込む時に役立つかなーって。
ほら、2階から3階に囮役が来る時はケルベルちゃんと一緒でもいーだろーけどさ。
檻に入れる時までは流石に一緒入ったりとか出来ないしぃ?むしろしたら命が危うい重篤でしょ。
そったら最後は檻にパン投げ込み投擲してケルベルちゃんにだけ入ってもらうかなーって。

合図ってどーなんだろうね?そもそもあの転移の石が発動前に光ったりしない感じぃ?ザコちゃん魔法品には詳しくない系。
吹き抜けとかならともかく、ふつーの石造り建物っぽいし。転送がはつどーする直前に2階の階段下から発煙筒とかがいーのかなぁ。
もしくはなんか天井を全力で叩き殴打で音出せたりするぅ?音ざ響き届くかあやしーけど。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 18) 2019-02-05 16:46:43
自分、魔法陣は全て光るものだと思っておりました。むむ、合図...。

ケルベロスはパンの方に狙いを優先しそうでありますし、確かにザコちゃん殿の投擲でパンを檻に投げ入れて貰うのが一番良さげでありますな。
一人一斤分でありますし、転送の時もケルベロスだけ単独で転送できる様に同じようにパンを投擲する方が被害が出ないと推測します。

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 19) 2019-02-05 20:59:00
てっきり魔法陣って光る物だと思ってた…

リレー形式だね、わかった
音楽できるのが俺と先生だけなら、別々にいた方がいいかな?
なんとなくだけど、そう何回も眠ってくれるような気はしないんだよね
眠らせるタイミングは、ケルベロスが変な方向に行こうとした時とか、みんなが一斉に攻撃されそうになった時とか…んん、ちょっとまだ俺は考え中

《新入生》 セイラ・ラテュール (No 20) 2019-02-05 23:15:40
>転送の魔法石
情報が不そうしているので何とも言えないところですけど、発動の時に光る可能性はありますね。
その場合は光でケルベロスが混乱する可能性もあるので注意が必要でしょうか。

光る魔法といえばプチコード(光属性魔法)も扱えますので、一応使えるようにしておきますね。
手荒になってしまいますし、なるべくなら眠らせる手段に頼りたいと思うので、できれば使いたくありませんけど……

>2階と3階担当
特に問題なければ、わたしは2階担当に立候補しておきますね。
ご希望あれば3階とで交代も問題ありませんよ。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 21) 2019-02-05 23:57:46
フィリン殿の言う通り、2Fで無事だったメンバーは3Fに一緒に駆けつけるのが良い案かと。

また、回復、歌唱を担える方々は囮役ではなくその支援に徹し、それ以外の者で囮になる旨を提案します。
ですので、自分は囮役を志願します。

あと、あまり大きな声では言えないでありますが、技能のlvが高いであろう先生をどうおだてて配置・使用するかも問題でありますな。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 22) 2019-02-06 01:48:34
んーっ発煙筒を使うの考えてたが。
ちょっと位置関係がハッキリ分かんねーから、合図になるかどうか…だなぁ。

3階担当の人達に『3階の転送装置から少し離れた所で待機』してもらって
いつ来ても大丈夫なように構えておく方がよさげ?と思い始めた。
転送されてきたら、多分何か前兆みたいなのは起こりそうだしな。

>2階と3階担当
2階を希望するけれど、3階でもOK~っ
もし2階担当になったら、3階に駆けつけるようにする。

>回復役・眠らせる役
各階に居た方が安心だな。

うーん、先生にはどこの階にいてもらうのがいいのかは…
ぱっと思ったのは、先生の歌の効力が高いなら3階がいいかも?
そしたら、2階の面子が駆けつけやすくなるかなぁっと。

あ!それと。俺も先生に歌のことを頼んでみようと思ってる。
作戦始まる前に、気を悪くさせないように気をつけて話しかけてみる。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 23) 2019-02-06 06:18:17
>魔法陣
私も光るものだと思ったけど、トラップとかだと何も前触れなく瞬間移動だけ…みたいのもあるし、どうなのかなって。
…逆に光る鳴るで転移までタイムラグがあるなら、その間のケルベロスの足止めも考えないとダメ…?


>担当回
今のところ2Fで。3Fに移動もOKよ

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 24) 2019-02-06 18:59:14
ふむ、小生で簡単にではありますが、現状の役割についてこちらに纏めたであります。相違があればご指摘願います。

――――――

[2F]
セイラ・ラテュール殿:プチコード所持。回復役。
オズワルド・アンダーソン殿:手鏡持ち込み。回復役。
バルド・ダールベルク殿:囮役。
フィリン・スタンテッド殿:囮役。


[3F]
ロスト・ナンバー:囮役。
チョウザ・コナミ殿:囮役アンカー。パン投擲でケルベロスを檻に入れる。


[階未定]
アイラ先生:歌唱可能。
シキア・エラルド殿:歌唱(足止め)役。
レアン・フレイン殿:護衛役。

――――――

現在、3Fが手薄な為アイラ先生は3Fに待機して頂き、ケルベロス転送直後に歌唱の披露にて、2Fの皆が3Fに到着するまでの時間稼ぎをして頂くのが最善と考えます。

後、合計の移動距離は約100メートル。
ということは、各階50メートル程。
各階2人が囮役で走るのであれば、各々25メートル何とか逃げきれば勝機は見えるでありますな。

むぅ、自分は匂い袋を持ち込み危ない時は鼻先にでもぶつけて時間稼ぎ等試みる所存。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 25) 2019-02-06 22:36:13
あれ、僕はまだ何も言ってないですよ。
それに回復役は同じ階だとバランスがあれかと思うので僕は3階に行きますね。


《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 26) 2019-02-06 23:00:49
先生が3階行くなら俺2階に行こうかな
こっちもばらけた方が良いしね

仮に何回も眠らせられなくても、気を引いてちょっと足止めすることならできそう
ちなみに技能のおかげで、演奏中は敵のつよさが1だけ減らせるよ
…ぶっちゃけ焼け石に水だとは思うけど、やらないよりはやった方がいいよね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 27) 2019-02-07 00:18:19
あります系カルマ様はまとめ一覧ありがと。
こーいうの見やすくて感謝がとめどなくぶわぶわ。

たしかにケルベルちゃんの足の速さがいざ会ってみないと分かんない不明だもんねぇ。でもおっきいらしーし超速に速そう。
そーなると、囮やるゆーしゃ様はこう、部屋最初と中間地点でバトンタッチ交代する形になるのかなぁ。
ってなると、バトンタッチ交代するときに、うまいこと上手に気を引く対象を切り替える方法があると良さげな感じぃ?

ちなみにザコちゃんはランタン持ち込み所持予定。危ない時に目に近づけたらまぶしーってならないかなーって。
できるかはわかんないけど。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 28) 2019-02-07 08:17:40
ロスト、纏めありがとー!!
特に変更がなければ、2階で頑張るーっ

最初と中間地点な流れで行くなら
2階は俺が最初に囮役で引きつけて、フィリンにバトンタッチ!でいこうかな?
最初の方がよかったら、教えてくれると助かる!

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 29) 2019-02-07 11:25:47
ロストはまとめありがとうな!

あー、まとめ見ると3階が足りねぇか?
なら、俺は3階で行くか。
ちっこい先生にこっちから頼んでて怪我させたら申し訳ない気もするから…。
こっちの護衛に行くか。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 30) 2019-02-07 14:05:21
オズワルド殿これは申し訳ない。
セイラ殿と一緒にサポート役に、と伺っていたもので同じ階での行動かと早合点してしまったでありますな。

懸念でありますが...歌が届く範囲、というのも気になるところであります。
まあ50メートル程度れあればどこに居ても場所的に響きそうでありますが。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 31) 2019-02-07 21:51:57
ロストさん、まとめありがとう。
2階は今のでまとまりよさそうかしら?

囮の順番はバルドさんが先希望なら、私が2番手担当で大丈夫。
私のところで転移魔法石になりそうで、責任重大だけど…頑張る。

>ポケット
パンを引っかけるのに鉤爪付きロープを持っていって見ようかと考えてるわ。
手で構えるより距離とれるしローリスクかな、って

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 32) 2019-02-07 22:33:48
名案でありますなフィリン殿。>鉤爪付きロープ
ふむ、そちらの方が確実そうであります…。

では、階数を分けるのは以上にて決定でありますか。

さて、先生をどうその気にさせたものか…。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 33) 2019-02-07 22:38:16
…あっ小生、とんでもなくメルヘンで乙女チックなオルゴール所持していたであります。いつの間に…!?

…これを持ち込むでありますかなぁ…。
……願わくばこの音色が小生のレクイエムにならぬよう…。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 34) 2019-02-07 22:46:36
あ、そういうことだったのですね。
こちらこそややこしい表現をしてしまって申し訳ありません。
ロストさんとは同じ階なので、サポートさせていただきますね。

説得…そういえばレベル1ですが説得がありました。
この技能が役に立つことを願います・・・(遠い目)

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 35) 2019-02-07 22:50:43
ロストさん、オルゴール持っているんですか?
それはすごく役に立ちますね。
ケルベロスに活用できますし、もしかしたら先生の説得の材料に使えそうな気がします。
…いや、説得の方法が思いつかないとかそんなことありませんからね。(目を逸らして)

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 36) 2019-02-07 22:54:45
……そういえばパンって6枚の1斤。

これを持って走らずとも等間隔に一枚づつ設置すれば辿ってくれたりしないでありますか、ケルベロス…。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 37) 2019-02-07 23:05:34
あ、そーいやそんなオルゴールあったねぇ。ザコちゃんも持ち込み所持…するべきぃ?
それとも1階につき一つでそれなりに響き届く…かなぁ?

ほら、おっきい巨体なケルベルちゃんだし、足元は注意しないと見えにくいんじゃん?
ザコちゃん達だって、足先に落ちてる麦粒に絶対気づくかーって言うと微妙あやしーしぃ?
だから掲げて、こっちのご飯はおいしーぞぉーってするのが重要なんじゃん?おそらく。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 38) 2019-02-07 23:14:57
人間3人分くらいの大きさ…でありますが、やはり確実性を重視すべきでありますか。
逃げるものを追いかけるのが犬(いぬ?)の習性でありますしな。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 39) 2019-02-08 00:28:49
フィリン、教えてくれてありがとな!
俺もバトンタッチした後、援護を頑張るんでよろしくっ

ケルベロスは足速そうだし、鉤爪付ロープにパンをつけて距離とるのいいな♪
一枚つけて、やってみようと思う。

オルゴールはポケットに余裕があったら持っていけるといいかもだ(頷く

俺がアイラ先生にお願いする内容は、んーと。
アイラ先生の声を聞いて、この声で歌ったらどんな感じか思い浮かべた後
思った事を伝えながら手を合わせて頼みこむ、という感じになりそうだ。
大したこと言えてなさそうだが、伝えてみる…っ

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 40) 2019-02-08 06:05:14
ザコちゃんもちょこっとだけ説得混ざり加わりだけど、まー、怒らせ不愉快にないようにだけ注意しないとなあ…という自己懸念であった。

そっから、行動申請期限の締切は、今日の日が変わるまでだかんねぇ?
うっかりしっかり送り忘れのないよーに、まずは下書きだけでも送っとくのがいーんじゃん?