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【幸便】曇り顔と隠されたモノ


ストーリー Story

 グラヌーゼの森に位置する霧の地。
 その地から生徒たちが帰還して、幾日かの日が経過した。
 持ち帰った情報の数々を言葉で表すならば、『未知』。
 奇妙な植物に不可解な生物。そこにあった建物からも、これまた未開の地下室が発見された。
 それは単なる興味か、はたまた何かしらの使命感かはさておき。
 一部の生徒や教師、あるいは学園の関係者たちはその未知を少しずつ探っているようだ。

 学園の一角に位置する巨大な植物園「リリーミーツローズ」。
 数々の植物の栽培を行い、そしてその植物達それぞれに適した環境を用意できる数少ない施設である。
 まさに、植物の研究をするにはこれ以上ない場所といえよう。
 水の量、日の当たる位置、湿度に温度。
 肥料。あるいは土の堅さ、周囲の植物の影響。
 ありとあらゆる環境を試み、やがて彼女達は声を揃えて言った。
「変な植物ですね」
「ヘンテコな植物だな」

 ●
 学園内に存在する学園長室の、内1つ。
 口を尖らせ身振り手振りを交えつつ、ある植物について報告が行われていた。
 件の地から生徒達が持ち帰ったとある植物の種子。そしてその成長記録。
 学園の植物園は、ありとあらゆる植物を研究し、栽培しているといっても過言ではないほどに大規模な施設だ。
 そして、そのような施設の管理を任された2人の少女【リリー】と【ローズ】もまた、ありとあらゆる植物に関する知識と技術を持つ知識人である。
 ……が、今回の植物はそんな2人の知識を持ってしても栽培が困難らしく。
 2人の言葉を整理したものが以下の通り。
 ・成長した植物は種子ごとにそれぞれが米・トウモロコシ・小麦の何れかとなってしまう。
 ・成長した物は、大陸で主に普及している穀物と全く同じ物のようである。
 分からない・難しい・変。その3単語が永遠と並んだような報告を聞き終わり。
「なるほど~? つまり、くっつけちゃったわけだな!」
 1人納得した声を上げる【メメ・メメル】。リリーとローズは互いに顔を見合わせた。
「メメルは何か知っているのです?」
「メメルは何を知っているんだ?」
「……っと、これこれ!」
 机に積んだ本の山から、1冊の本を抜き出す。
 ドバドバと落ちる他の本も、あーあと口を開けるローズの姿もメメルは全く気にしない。本をめくり、彼女らの問に答える。
「魔力に干渉されない、魔力の壁や障壁。まぁ、すごくわかりやすく言うと、結界だな。実は、封印の裏技みたいな、面白い活用法がある。……理論上はできるのではないか? っていう机上論どまりの論文だけど。結構昔のものだけど」
 指さすその項目に書かれた文字をゆっくりと指でなぞる。
「2つの異なる物質を魔力の壁で囲み、1つの部屋を作る。んで、その壁をどんどん小さく、小さくしていき、物質をこれ以上ないほどに押し潰す。……2つの物質はやがて壊れ、けれど魔力の粒子は出口を失い、霧散せずそのまま混ざりあい、溶けあい、1つとなる。上手くいけば2つの性質を持った1つの物質となる。所謂キメラの完成ってわけだな」
 そして、そのキメラこそが、今回持ち込まれた植物だろう。メメルはそう結論付ける。
「かなり昔の論文だし、もう実現されていてもおかしくはないと思うぞ。もっとも封印とかを研究している学者とかマイナーだからなぁ……」
「今までの私達の知識を否定されたような魔法ですね? 色んな毒を合わせた毒草とかできてしまいそうです」
「そんなこと出来たら、なんでもアリの植物もできちゃうじゃないか? 怪我とか病気とかをいっぺんに治せる薬草とか」
「まぁまぁ、リリーたんもローズたんも、落ち着き給え☆ キミ達も知っての通り、完璧とはいかないみたいだ。ほら、例の植物は栽培とかほぼ不可能みたいだし」
 かの土地で生徒達が見たというコカトリスも恐らく、なんらかの欠陥があったのだろう。報告を聞く限り、敵対心の欠如や石化能力の剥脱……ということだろうか。
(キメラになると、魔物は危険じゃなくなる……? うーむ、サンプルがちょいと少なすぎる。もうちょい調べて……)
「そういえば、そのナントカ家って、封印の研究ばっかりしていたんだよな」
「あ、私もそれ、ちょっと不思議に思いました」
「んぅ? 何か思うことがあったのか?」
 顔を見合わせ、やがて2人はほぼ同時に声を発した。
「『封印の研究をしていた過程で偶然キメラを作り出すことが出来たのか』、それとも、『キメラを作り出そうとする過程で封印の研究が必要になった』のか。目的はどっちだったんだろうって」

 ●
 霧も明け、晴れたかの地にて。
 背丈に似合わぬ巨大なシャベルを土に突き刺し、彼女は額につたう汗を拭った。
 一仕事を終えて地面に腰を下ろし、やがて仕事の成果に小さく息を吐いた。
 掘り返した土はあちこちに飛び散り、ある個所は2.3mほど垂直に掘られた落とし穴と化していた。
 満足そうにその穴を見つめ、緩やかに笑う。
「……うん、概ね予想通りで何よりだ」
「おーい、ベルたーん? オレサマ、墓荒らしをするような子に育てた覚えはないぞ?」
 遠くから聞こえる声に、【ベル・フリズン】は悪びれもなく、気だるそうに手を振った。
 廃屋の裏手は一部のみが掘り返され、墓荒らしの張本人も土だらけ。
「ハハ、何を今さら。許可をくれたのはメメル学園長じゃないかい? あと、アタシも育てられた覚えはないよ!」
「ここまで深く掘るとは、流石のオレサマも予想外だぞ? それで、目的のモノは見つかったのか?」
「勿論、予想通りなーんにも埋まってりゃいなかったさ! 骨1本でものこってりゃ、供養してやったんだけどねぇ」

「アイツは、アタシの住んでた村で死んだ。少なくとも10年くらい前、土と石の劣化からして……その結構前にこの墓石はできたと思う。だから、ここで死んだ奴はレオの名前を騙った誰か。それかレオが名前を騙っていたか……って、思ってたんだけど、それもちょいと難しいかもね」
 騙る意味も、そして彼が騙られるような意味も全く分からない。少なくとも、その人物には地位も権力も、知名度も皆無だ。
 【レオナルド・ガイキャックス】。メメルはベルの言葉を聞き流しながら、墓石に刻まれたその文字列をなぞる。筆跡は強く、妙に癖のある文字の書き癖。
 メメルは静かに声を落とした。
「誰も、何も埋まっていなかった、か。ふむ……?」
 頷くベルに、メメルは思い出したように声を出す。
「ちなみにベルたん? オレサマの生徒にも同じ名前の奴が昔いてだな? その生徒の出身がここら辺にあって、妙な癖のある字を書く奴なんだけれども」
「……へ、へぇ……どんなヤツだい?」
「『メメ・メメルの後継者』だとか『世界最強の魔法使いになる男』とかを自称するおもしれ―奴だったぞ☆」
「あー……。多分、同一人物だねぇ、そいつ。ウチの村でもそんな感じだったよ。たしか、『最強の魔法使い』って名乗ってた。……うん、全く嫌な偶然だねぇ」
「おー、全く変わってなかったようで何よりだ! 卒業してから忘れ……いや、話を聞かなかったけどな! まーこの話はおいおいにしてー……。うん、それなら1つ、思いついた仮説がある」
「仮説?」
「———レオナルド・ガイキャックスは、生前に墓を残していたってことさ」

 残された、廃屋の、更にその奥に眠るもの。
 完璧な答えがあるとは決して言い切ることは不可能。
 けれど、答えを知るための足掛かりがあるかもしれない。
 そこにあるのは、獣の木霊と、埃被りの本の山。そして―――。
 ———勇敢なる誰かを待つ何か。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2021-09-25

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2021-10-05

登場人物 4/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《1期生》アケルナー・エリダヌス
 ローレライ Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
目元を仮面で隠したローレライの旅人。 自分のことはあまり喋りたがらない。適当にはぐらかす。 ふとした仕草や立ち居振舞いをみる限りでは、貴族の礼儀作法を叩き込まれてるようにもみえる。 ショートヘアーで普段は男物の服を纏い、戦いでは槍や剣を用いることが多い。 他人の前では、基本的に仮面を外すことはなかったが、魔王との戦いのあとは、仮面が壊れてしまったせいか、仮面を被ることはほとんどなくなったとか。 身長は160cm後半で、細身ながらも驚異のF。 さすがに男装はきつくなってきたと、思ったり思わなかったり。 まれに女装して、別人になりすましているかも? ◆口調補足 先輩、教職員には○○先輩、○○先生と敬称付け。 同級生には○○君。 女装時は「~です。~ですね。」と女性的な口調に戻る。
《運命選択者》クロス・アガツマ
 リバイバル Lv26 / 賢者・導師 Rank 1
「やあ、何か調べ物かい?俺に分かることなら良いんだが」 大人びた雰囲気を帯びたリバイバルの男性。魔術師であり研究者。主に新しい魔術の開発や科学を併用した魔法である魔科学、伝承などにある秘術などを研究している。 また、伝説の生物や物質に関しても興味を示し、その探求心は健やかな人間とは比べ物にならないほど。 ただ、長年リバイバルとして生きてきたらしく自分をコントロールする術は持っている。その為、目的のために迂闊な行動をとったりはせず、常に平静を心掛けている。 不思議に色のついた髪は生前の実験などで変色したものらしい。 眼鏡も生前に研究へ没頭し低下した視力のために着けていた。リバイバルとなった今もはや必要ないが、自分のアイデンティティーのひとつとして今でも形となって残っている。 趣味は読書や研究。 本は魔術の文献から推理小説まで幅広く好んでいる。 弱点は女性。刺激が強すぎる格好やハプニングに耐性がない。 慌てふためき、霊体でなければ鼻血を噴いていたところだろう。 また、魔物や世界の脅威などにも特に強い関心を持っている。表面にはあまり出さねど、静かな憎悪を内に秘めているようだ。 口調は紳士的で、しかし時折妙な危険性も感じさせる。 敬語は自分より地位と年齢などが上であろう人物によく使う。 メメル学園長などには敬語で接している。 現在はリバイバルから新たな種族『リコレクター』に変化。 肉体を得て、大切な人と同じ時間を歩む。  
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。

解説 Explan

目的:ガイキャックス本家の地下を探索する。
 前回の探索にて発見した、地下室の調査が目的です。
 

〇前回の調査を元に、新たに判明した情報
 ・ガイキャックス家は封印の技術を利用し、キメラ(のような存在)を生み出していた可能性がある。
 ・魔法学園の卒業生。【ベル・フリズン】の故郷にて死亡が確認されている。

●ガイキャックス家の地下について
 【メメ・メメル】の使役する複数の精霊によって、以下の情報が確認されています。
 ・地下は3階まで続く。部屋がそれぞれの階層に数部屋あり、いずれも何かしらの魔法がかかっているらしく視野に影響はない。
 1階……大小さまざまな檻が放置されている。何かが入っている檻、何も入っていない檻がある。
 2階……生活感がある部屋が多い。書物、地図等が放置されている。
 3階……魔法の道具や用途不明の器具が多く見受けられる。

●補足
 2階から3階までの通路にて、精霊の数匹からの連絡が途切れる。このことについて、他精霊により、以下の情報が判明している。
・5m以上の大きさがある、巨大な4足歩行の生物が1匹徘徊していた。
・鋭い爪と牙、まるで意志を持つように動く尾を持つ。(推定脅威度:各4~6)
・目はあまり良くないが、嗅覚・聴覚が優れているらしく、姿を消した精霊を探し出し、捕食する様子を他の精霊が目撃している。
・上記生物に関して、皆さんは倒す必要はありません。ですが、この生物に関して調査や攻撃を試みることは可能です。


作者コメント Comment
お久しぶりです、根来言です。
今回は【幸便】の続きのエピソードとなっております。
前回に引き続き、探検の課題となりますが、前回とは違い危険な生物(?)もいるようです。
皆様がどのように何を調査するのか、そして調査の結果次第で今後の展開が変わっていくかもしれません。
皆様の素敵なプラン、お待ちしています。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦
ガイキャックス家の調査。家主の死因と目的、経緯を中心に

●事前準備
整然のレオナルド・ガイキャックスについて、わかる範囲で『事前調査』

●行動
B1から順番に調査。
移動時は先頭で襲撃と罠に警戒し、特に足跡など移動の形跡を『追跡』
B1では最優先で昇降口(階段など)と檻を確認。
空の檻や、B2以降から怪物の痕跡があったら怪物の襲撃を警戒し、集団行動を呼びかけ。
問題なければ念のため昇降口に『鉤爪付ロープ』と木片などで鳴子の罠をかけ、分散して捜索。
書類や実験器具は可能な限り回収。

B2以降は集団行動を心がけ奇襲を警戒、怪物からは撃破より生還重視。
勝ち目が薄ければ発煙筒を目くらましに『全力撤退』も検討

アケルナー・エリダヌス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
ガイキャックス本家の地下を調査

◆方針
1階は手分けし調査
2階以降はまとまって調査

キメラっぽい生物は可能な限り交戦を回避

◆調査
チョークで調査済みの箇所に目印を残しつつ調査

第六感を頼りに、1階では檻以外に、檻の中に居た何物かの観察記録等無いか調査
2階では、ガイキャックスや助手等の日記やメモ等無いか調査
3階では、頻繁に使われた形跡がある道具や、使いかけの資材等無いか調査

後々、役に立ちそうなものは回収し持ち帰るように

◆有事
衝撃享受で身を守りつつ、後衛やピンチの仲間が攻撃されそうなら我が身を盾にで庇ったり、隙をみてグリフォン返し、アクア、アクエラ等で反撃

敵が何か落としたり、気になるものがあれば回収を

クロス・アガツマ 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
1階はフィリン君の方針に従い、実験生物らしきものの形跡を調べ、同じ階にいる可能性が低い場合は分かれて調査
檻の中を慎重に覗いてみたり特徴を観察してみよう

2階、3階は有事に備え、皆で固まって行動

通路にいると思われる生物には、2階の扉がある部屋に高級なお肉を置き、通路の先へ向けてほら貝を吹いて誘導
物体透過で壁を通りその生物とすれ違いに部屋の外へ逃れ、肉に気が向いているうちに扉をそっと閉める
その際、尻尾にも知覚能力があると仮定し悟られぬよう最大限に警戒
通路は静かに通ろう

罠や敵など、危険が及ぶ時はスピット・レシールで仲間の守護
攻撃にはダードガを使用

3階は技能の知識も活用し、何が行われていたか調べてみる

レーネ・ブリーズ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
ふしぎな植物がみたくてきました。

わたくしがエリアルとしてもつ種族特性「風の民」で
植物について調べてみますね。
地下でいきものがくらしてたなら、空気もながれてるはずです。
その風もいっしょにたどっていって。

そのために、職業技能の「聴覚強化Ⅰ」と「魔法感知Ⅰ」も準備してます。
音については「絶対音感Ⅰ」も使ってみますね。
もちろんフクロウのティムさんにもおてつだいおねがいします。

あと、けがにそなえて「魔法薬生成キット:B」も用意しますね。
種族特性の「言の葉の詩:ラブ・キャロル」もつかえますし。

手分けや集団行動については他の人に従いますが、
回復手段があるのでほかのひとをなおしてあげられるようにしてますね。

リザルト Result

 陽当たりの良い廃屋から、日の届かない地下へ。
 4人の人物が1歩、また1歩と下っていた。
 大人1人が入るには、しゃがまなければならないほどに天井が低い階段。
 しかし、少し下れば、先ほどまでの薄暗さとは無縁の明るい天井へと姿を変えていく。
 そしていつしか階段は無尽蔵に広がるような広い空間へと続いていた。
 学園でも使われている、魔法を動力源とした照明が天井や壁に使われているらしい。
 しかし、光源があることに安心しつつも、彼らは決して油断はしない。
「これでよし……。鳴らないことが、一番いいのだけれど」
 【フィリン・スタンテッド】は自分たちが入ってきた昇りの階段、そして更に地下深くへ続く下りの階段にロープと木片で作成した簡易的な鳴子の罠を仕掛けた。
 ―――カロン。
 小さくなるその音に、少しだけ満足そうに頷き、改めて辺りに広がる空間へと視線を向ける。
 大小様々な檻が無造作に置かれたような、巨大な一部屋。
 見渡す限り、敵の姿もなければ。
 耳を澄ませても、敵の息遣いすら聞こえない無の空間。
 ……自分たちの足音と、覇気のない動物の鳴き声だけが空間に空しく響き渡っていた。


 ―――コッケコッコー……。
 鳴き声の主の正体は、恐らく外にいたであろうコカトリスらしきものだろうか。
 恐らく以前の探索時、この家の中に迷い込んでいた個体。
 敵対心はまるでなく、逃げ足だけが異常にまで早いキメラとなったコカトリス……。
 響き渡るその間抜けた鳴き声に、【アケルナー・エリダヌス】は僅かに苦笑する。
「魔物がいたら、直ぐに気づくことができそうだね。……逆に、私達の存在も気づかれそうではあるけれど」
「大丈夫、少なくともこの階にはいないらしい。この声の主以外は。―――あぁ、また聞こえた。こっちかな?」
 アケルナー、【クロス・アガツマ】の2名は各檻の様子を探りつつも、少しずつ声の方へと進んでいく。
 檻は恐らく全てが同じく鉄性、どれも年数による劣化があり、そのいくつかは素手で破壊できてしまいそうなほどに細く、弱弱しい。
 そして、檻の殆どには魔物であっただろうモノの死骸が時折、檻の底にへばりつく様な状態で横たわる。
 ……かなり長い間放置されていたのだろう。元々のキメラとしてのあべこべな容貌に加え、半端に腐敗した死骸。それは強い悪臭を放ち、見るに堪えない代物となっていた。
「かなり長い間、檻の中にいたらしい。魔物とは言え……なかなか酷い有様だね。俺はこういった類は慣れているが、見るのはおすすめしないな。これは、本来あるべき形を捻じ曲げられている……」
「じっくり見るものではないかもね。ゴブリンの頭に、ジャバウォックの身体……、これは魚と、なんだろう、羊かな? ……こんな中で生活出来るような真似はとてもできそうにないよ」
 会話を交わしつつも目は自然とその『真似ができない生活をしている』であろう存在……コカトリスへと注目していた。
 平然とした様子のコカトリス。彼が住処としている檻の柵は一部欠けていた。そこから自由に外へも出入りができるようになっているらしい。
 外に群生していた植物で簡易な巣を作り、穀物を啄むその姿。外敵もおらず、食べる物にも困ることのない生活……。コカトリスにとっては、楽園に違いない。
 ―――もっとも、魔物として生息しているコカトリスと姿はほぼ同じはずなのだが。その姿はもはや、飼育されている鶏そのもののようだ。
「2人ともちょっといいかしら? あの檻をよく見て欲しいの。一番奥にある、大きなやつ」
「フィリン……? どうし……、これは?」
 別行動のフィリンの声に振り向き、そして目を疑う。
 一見何の変哲もない1辺が4mほどの巨大な檻。しかし、少し頭を傾ければその異常性に直ぐに気が付くことが出来た。
「1辺が大きく抉れている。少なくとも、金属が劣化して出来るような壊れ方ではないわ。……例のキメラが入っていた檻かもしれない」
「そとへの通路はとてもせまかったです。だからきっと、このしたの階層にいるとおもいます」
 【レーネ・プリーズ】も、フィリンの言葉に続ける。
「下の階層……か」
 巨大な檻のその更に奥。大きく口を開けたような出入口と、下の階層へと繋がる階段。
 この場所を知るためには、その階段を下るしかないのだろう。


 入った瞬間、その惨状に驚かされた。
 雑多に散らばった書物。植物は鉢植えごとなぎ倒され、そのまま踏みつけられたのだろう、ぐしゃりと果実は潰れ、カーペットに染みを作っていた。
 そして、目につくものは、壁を抉る爪の跡。
「……ひどい、です。かれてしまっています」
 レーネが植物に触れる。本来、青々と色づいていたであろう葉をなぞる。
(リンゴのような赤い果実。針葉樹のような葉……きっと、よりよいものになる努力をしていたのでしょう。……あれ? )
「レーネ君、何かあったかい?」
 眉をしかめるレーネに、アケルナーが声をかける。
「えっと、説明がむずかしいのですけれど……。少し枯れ方が変なんです。枯れた植物にも、魔力が少しだけあるのですが、この植物はとてもすくないみたいで」
「魔力が異常に少ないってことかな? キメラになってしまったから……とかじゃなくて?」
「はい。外の植物にも、うえの階にも枯れていたものはありましたが、寿命だったり、茎が折れてしまったり……でも、こんなに魔力がすくなくなかったとおもいます」
「ふむ……、魔力が吸い取られる何かがある、とかかな? そのような装置は見当たらないが……。いや、もしかすると件のキメラが魔力を食べている……とか、どうだろう?」
 クロスの言葉に、レーネは耳を傾ける。
 魔力を喰らう巨大な魔物。……調査に向かった【メメ・メメル】の使いの精霊も、今頃は文字通り、キメラの血となり肉となっているかもしれない。
「皆、出来るだけ離れないようにしましょう。……いつでも撤退できるようにしておくの」
 フィリンの言葉に、静かに頷いた。

「……レーネ君。これは……?」
「壁にかけてありました。古い地図みたいですけれど、とても大切そうにがくにいれてありました」
 大陸全土が書かれている、巨大な地図。
 地図には10か所以上も印と、そして年数が刻まれている。
 ……どの年数も、少なくとも10年以上昔のようで、場所もまるでバラバラ。北の端から南の端までを適当に×を描いた落書きの様。
 クロスが軽く手で払えば、埃がそこら中に舞い降りた。
「何を差しているかは分からないが、何かしらの意味はあるだろう。それに、ここは学園の土地じゃなかったかな?」
「他のばしょはわかりません。けれど、このばしょなら、覚えがあります」
 そう言って指さした場所は、シュターニャ……から、少し離れた土地。
「きたに森、しばらくみなみにくだって、川。そしてひがしにシュターニャ……。以前、魔物がたくさん出た村です。たぶん間違いありません」
「……魔物が現れる場所ってことかい? いや……まさか、な」
 クロスは偶然であることを祈り、けれど何かしらの意味があると期待する。

 同室内。紙が散乱し、部屋は見るに堪えない有様となっていた。
「書類の量が……なんというか、あまりにも多いわね。持ち帰るにしても厳選したいところだけど」
 研究に使っていたであろうもの、単なる覚書、資料、手紙……。
 散乱した紙はこれでもかというほどに必要なものとそうでないものが混ざり、まさに玉石混交といったところだろうか。
 フィリンが適当に紙を幾つかを読み込んでみる。料理のレシピと、魔物のスケッチ。それから高度そうな魔法陣の設計図……。どれがアタリなのか、素人目にみても判断が難しい。
「下調べした限り……ガイキャックス氏の情報は殆ど分からなかった。故意にすべての情報を分かりにくくしているってところかしら。……この紙も、きっと殆どがフェイクでしょうね」
「そうだね……、本に付箋が貼ってあるものとか、書き込みが多い物を幾つか持ち帰ってみないかい? あとは……日記とかがあればとても良い」
「日記……か。これだけ紙があるのなら、それらしいものがあっても可笑しくはないわね……? ねぇ、これは手紙かしら?」
 本棚からはみ出た古い便箋をフィリンは抜き取り、アケルナーへと差し出す。
「手紙……だね。開封はされているようだけど、宛先は書いていない……いや、これは宛先かな?」
 封筒に書かれた宛先は『勇敢なる誰か』様へ。封には決まったように、茨の鳥かご、中に鳥の姿が掛かれた封蝋印。
 何とも曖昧な手紙の宛先に首を傾げつつも、2人は手紙を取り出す。
 『この手紙を手に取るのは、我が息子だろうか。それとも、勇敢にもこの地へと足を踏み入れたものだろうか。貴方が何者であれ、貴方には真実を知り、そして我が頼みを聞き入れて欲しい』。
 ―――手紙の最後には、【ルネ・ガイキャックス】。……恐らく、かの一族の内の名なのだろう。
 『貴方が自分で達成すること。誰かに託すこと。……見なかったことにして、他の誰かに伝えることにしてもいい。……幸便。きっと我々にとって、都合の良い誰かであることを祈ろう』。
 達筆で、震えるその字。執筆当時の彼に残された時間は、僅かだったのかもしれない。
 『我がガイキャックス家は、弱き人々を魔王との戦いから守るために封術を造り、そして更なる戦いの激化からも守り抜くために究極の封印術を求め続けた。……しかし、その過程に、恐ろしいモノが出来上がってしまった。……この手紙を読んでいるということは、きっと貴方もそれがどういったものなのか、知っていることだろう』―――。
 ―――手紙を読み終わるよりも早く、それは突然やってきた。

 ―――ッォォォ。
 遥か遠くから聞こえたはずのその雄たけび。しかしそれは、階層そのものを震えさせるほどの轟となる。
「したの階から、あがってきてます。……こっちにむかって―――」
「こちらの位置は分かっているってことか。迎え撃つ?」
「……えぇ、けれど歯が立たないと判断したら直ぐに撤退よ! レーネ、距離を教えて」
「はい、……いま、鳴子が壊れて……その前の扉……、この部屋の前。いま、でてきます!」
 レーネの声に合わせたかのように、扉が切り裂かれた。

 現れたその獣は、めちゃくちゃな姿をしていた。
 ライオンの頭、ヤギの胴体、蛇の尾。3種の異なる生物を無理やり繋ぎ合わせ、それらを異常なほどに肥大化させたような姿。
 遠目からも分かるような巨大な口は、時折赤い炎を吹き出し。
 既に役目を失った木製の扉は、その爪の間からボロボロと木片となって崩れていく。
(……思った以上に強そう……、でも、倒す必要はない! 隙を作りさえすれば―――ッ)
「―――ハァッ!」
「―――フドっ!」
 フィリンの一閃とキメラの爪が重なるその刹那、レーネの放つ風の魔法がキメラの腕を切り裂いた。
「ふぅッ……。堅い……けど、効いていないわけでなさそうね」
 低く悲鳴を上げるキメラ。その口からは火の粉が飛び散る。
 炎が出されるその前に、反応をしたのはクロスだった。
「ブレスか―――ッ! スピット・レシール!」
 ほぼ同時に、炎の渦とクロスの召喚した障壁が現れ、2つのエネルギーが互いにぶつかり合う。
 吐き出された炎は壁や本を焦がし、部屋が熱気に包まれた。
 グゥルルウ……。獣のような唸り声を出し、その鋭い爪で障壁を引っかく。
 ―――多少のヒビが入るものの、多少の時間が稼げそうなことに、皆が安堵の息を吐いた。
「ふぅ……、なかなか熱そうだね。さて、どうしたものか」
「出入口にアレがいる以上、外に出るのは難しいかもしれないわね」
「窓……は、ないか。ここは地下だったね。隠し部屋でもあればいいんだけど」
 アケルナーが辺りを見渡す。が、この部屋にあるものはそう多くはないらしい。
 障壁が消えるまで、後数秒。奇襲を仕掛けようにも、こちらの姿を見られている状態だ。
「空気が、淀んで……。―――みなさん、その棚のうしろにへやがあるみたいです」
 煙の充満した部屋の中、レーネが風を感じ、声を上げる。
「ッ! わかった、動かしてみよう……。っ、扉だ! 鍵は……掛かっていないね」
 アケルナーが扉を動かすと、棚の後ろに小さな扉が現れる。
「―――っ!? マズイ、壊れるぞ!」 
「中の危険は……なんて言っている場合じゃないわね! ―――ッ」
 軋む障壁を抑え、フィリンを先頭に4人が部屋の中へと駆け込んだ。
 ―――パリン。
 その瞬間、軽く、弾けるような音と共に障壁が砕け散る。
「……しまっ」
「―――っふぅッ! 先へは行かせないよ、アクラ!」
 最後尾のクロスが一瞬出遅れ、アケルナーが衝撃を盾で受け止める。
 衝撃で盾を手放しそうになるが、歯を食いしばり何とか持ちこたえる。
「助かったよ、アケルナー君。……そして、君にはこれをあげようっ! ―――ゆっくり味わってくれよな」
 盾を構えるアケルナーの後方から、クロスが投げつけた物体―――生肉が音を立ててキメラの鼻先にぶつかる。
 へばり付いた肉を取ろうと手を引き抜いたその隙に、ゆっくりと扉を閉めた。
 背に扉、息を整える。
「何とか、巻いたみたい、だね……はぁ……」
「皆無事でなによりだよ。それにしてもこの部屋は……」
 殆ど物の入っていない粗末な棚。そして、上へと続く狭い階段が1つだけ。
 危険な生物も、そして罠もない空間に一先ずの一安心。
「助かったわ……。それにしても、アイツはあまり賢くはないみたいね。危険な生物には変わりなさそうだけど」
「このいえに入らないかぎりは、だいじょうぶだとおもいます。出入口がせまくて、そとにでれないみたいです」
 息を切らしながら、念のためと部屋にあった棚や家具で扉を抑えながらフィリンとレーネが話す。
「あと、この階段……そとに繋がっているみたいです。そとに吹いていた空気と、おなじかんじがします」
 どうやら、この場所が地下への道への正式な『玄関口』というわけらしい。
 少し覗き込んでみれば、微かではあるが光が差し込んでいる。
 ……恐らく、普段は岩かなにかで出入口を塞いでいるのだろう。
 更に地下へ進むことは可能なのかもしれない。
 しかし、先にいるであろうあのキメラをどうにかしない限りは少々先へ進むことは難しいのかもしれない。
「……うん、命あってこその成果だ。一先ず報告に戻ろう。少し悔しいが……、一度対峙したのなら対策はできるだろう」
 そうは言ったものの、クロスは名残惜しそうに先の扉に目をやる。
 今頃、キメラは食事をお楽しみ中なのだろう。先ほどまでの唸り声は消え、肉汁を啜るような音が聞こえてくる。

 ……今が一番安全だ。生徒達はそう判断し、一度撤退をすることに決めた。
 階段を昇りながら、次第に明るくなる道に気づき、僅かに落胆する。
 昇るにつれて、薄くなっていく焼け跡の匂いに気づき少し安堵する。
 次ここに来る時が何時になるかは分からない。
 しかし、次こそ彼らは、確実に―――。
 ―――地下深くに眠る物が何であれ、手にすることだろう。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
【幸便】曇り顔と隠されたモノ
執筆:根来言 GM


《【幸便】曇り顔と隠されたモノ》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 1) 2021-09-20 10:46:52
勇者・英雄コースのフィリンよ。初めての人も引き続きの人も、よろしく。

今回は以前に発見されたガイキャックス家の調査ね。

既に判明している脅威だと解き放たれているキメラ?一匹。
それに一階の檻にまだ残っている何がしか。

安全な状態のものは持ち帰るとして、決めておきたいのはわかれるか、まとまって動くか…からね。
キメラはかなりの強さのようだし、位置が判明するまでは散開は避けたいと思うけど、みんなはどう?

行動だけど、私は片手剣+盾で有事に備えつつ、足跡や痕跡から追いかけてみようと思うわ。
時間経過にもよるけど、痕跡から行先や特性を調べられるかもしれないし。

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 2) 2021-09-21 22:44:12
やあ。私は勇者・英雄コースのアケルナー。よろしく頼むよ。

調査する地下は3階層。視野は確保されてるようだから、光源は不要かもしれないね。
精霊を捕食するような強力な存在が、地下2階から地下3階に向かう通路に居る。
3階に向かうには、こいつをやり過ごすか……倒すかも決めた方がよさそうだね。

>まとまるか分かれるか
1階に居る存在は檻の中みたいだし、分かれて調査できるかもしれないね。
まあ、檻が経年劣化で壊れて、フロアを彷徨いてる個体が居ても……おかしくはないけど。

2階は、3階へ向かう通路が危険みたいだし、分かれて調査すると……気付かないうちに通路に迷い込む可能性もありそうだね。
個人的には、1階は分かれての調査も可能だと思うけど、2階は用心のためにまとまっておいた方がいいように思えるよ。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 3) 2021-09-23 06:56:25
アケルナー、今回もよろしくね。

>分散について
一階は『何も入っていない檻』っていうのが、抜け出したのか、最初から入ってなかったのかわからないのがちょっと怖いのよね。
(壊れてはないようだし、可能性は低いと思うけど…)

考えてみたけど、まず昇降口と空の檻を確認して、1Fへの移動の形跡がなければ1Fは分かれて調査。
調査が終わったら、2~3Fをまとまって調査…という感じでどうかしら?

《運命選択者》 クロス・アガツマ (No 4) 2021-09-24 00:18:13
賢者・導師コースのクロス・アガツマだ、よろしく頼む。
興味もあったし人数も少なめだったので、参加させてもらった。人手として使ってくれ。

1階はすでに話が進んでいるとおり、分かれての調査に俺も賛成だ。
移動の形跡を先に調べる、というのもそれで構わないと思う。その方が安心も出来るだろう。
2階、3階はまとまって行動という方針にも同感だ。

そして、一番厄介なのがキメラらしき生物だが……
確か前に地割れを調査したときも似たような状況があったか。
もし出くわしたら、やはり音などで別の場所に誘導するのがいいだろうか?
その場合は、2階のどこか近い部屋の中に誘い込んで、可能なら扉を閉めたいと考えているのだが、高望みかな?
どうあれ、戦うのは得策ではなさそうだ。
もし必要なら餌代わりになる肉でも持っていこう。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 5) 2021-09-24 20:44:28
>クロス
ありがとうクロス、こちらこそよろしくね。

>キメラ対策
この人数だし、キメラは回避の方向で私もいいと思うわ。
部屋に誘い込んで閉じ込めも一応プランに入れているけど
装備が目くらましようの煙幕と探索・警戒用のロープでいっぱいだから
クロスが餌や誘い込み用の装備を持ち込んでくれるなら、ありがたいわね

《1期生》 アケルナー・エリダヌス (No 6) 2021-09-24 22:49:36
クロス君もよろしく頼むよ。

流れについては、1階は手分けし調査。
2階以降はまとまってに異議なしだよ。

とりあえず、私は調査済みの場所等にチェックするチョークと応急手当の道具を用意しておくよ。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 7) 2021-09-24 23:47:04
ぎりぎりになっちゃいましたけど、参加させていただきますね。

芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。
聴覚と植物、それから魔法感知で調査のおてつだいします。

よろしくお願いします。