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私、スケート教室の臨時スタッフになります


ストーリー Story

「ふわぁぁ、すごく重かったなのですぅ……。手伝ってもらって助かりましたぁ」
 そう言って、【シルフィア・リタイナー】は包帯や消毒液などの医療品が入った段ボールを机の上へと置き、そのまま椅子へと腰かける。
 保健室に運ばなくてはならない段ボールは2箱だけだったので大きい方の段ボールを持ってあげたのだが、とても小柄な彼女にとっては小さな段ボール箱だけでも少し重かったらしい。椅子に座って休憩しているシルフィアの額にはうっすらと汗が流れていた。
「ふぅー、思ったより重かったですね。シルフィーちゃんもお疲れさまでした」
「あぁぁぁ、ほんとに手伝ってくれてありがとうなのですよ。あなたがいてくれなかったら私どうしたものかと……」
 小さな箱を持ってくるだけでもここまで疲弊している彼女にとって、自分のひざ丈ぐらいまである段ボール箱は到底持ちきれないだろう。
 食堂で昼食を取った後にたまたま通りかかったので成り行きで手伝うことになったのだが、シルフィアのお役に立てたようで本当に良かった。
「あの……、実はですね。お礼ついでにもう一つお願いしたいことがあるんですが……、いい……ですか?」
「別に構いませんけど……なんです、これ?」
 凄く申し訳なさそうな顔をしながらシルフィアが差し出したのは、アイススケート場の入場チケット。数えてみると、全部で8枚ある。 
 そういえば、階段の踊り場に初心者大歓迎と書かれたスケート教室のポスターが貼ってあったような気もするが、どうやらこのチケットはそのスケート教室が開かれるアイススケート場のものらしい。
 詳しく話を聞くと、シルフィアはそのスケート教室が開催される今週末だけ臨時救護医として呼ばれているらしく、できることなら魔法学園の生徒さんも臨時スタッフとして連れてきてくれないかと頼まれているらしかった。
「いやいや、いくらシルフィーちゃんの頼みでもさすがにそれは無理ですって。アイススケート場の会場スタッフなんて出来る自信ないですもん」
「スタッフといっても会場を軽く見回りしてもらうだけでいいんですぅ。あなたが来てくれるだけでわたしもすごく心強いんですが……。ダメ、……ですか?」
 シルフィアは顔の前でぱちんっと両手を合わせ、懇願するようにこちらを見る。
 自分にそんな大役が務まるとは思わないのでできれば断りたいところではあるのだが、そのつぶらな瞳を見ているとなんだか断るのも申し訳なく感じてきて…………。
「……はぁ分かりました、引き受けますよ。友人にも手伝ってもらえないか頼んでみます」
「うわぁぁ、ありがとうなのですよ。学園の生徒さんが来てくれるだけで、わたしはとても心強いのですぅ」
 スタッフと言ってもそれほど大変な仕事は回ってこないだろうし、そこまで気を張らなくても大丈夫だろう。
 シルフィアも場内の見回りは遊びながらでも全然大丈夫だと言っているし、おそらくなんとかなるはずだ。…………たぶん。
「それでは、当日はよろしくお願いしますぅ。あなたにはすごく期待しているのですよ」
「まぁ、頼まれたからには頑張りますけど……。そういうシルフィーちゃんこそ救護医としての仕事頑張ってくださいよ。いつもみたいにとりあえず注射打とうとはしないで下さいね」
「はうぅぅ~……、痛いところを突かれてしまったのですぅ…………」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-03-04

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2019-03-14

登場人物 8/8 Characters
《模範生》レダ・ハイエルラーク
 ドラゴニア Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
将来仕えるかもしれない、まだ見ぬ主君を支えるべく入学してきた黒幕・暗躍専攻のドラゴニア。 …のハズだったが、主君を見つけ支えることより伴侶を支えることが目的となった。 影は影らしくという事で黒色や潜むことを好むが、交流が苦手という訳ではなく普通に話せる。 ◆外見 ・肌は普通。 ・体型はよく引き締まった身体。 ・腰くらいまである長く黒い髪。活動時は邪魔にならぬよう結う。 ・普段は柔らかい印象の青い瞳だが、活動時は眼光鋭くなる。 ・髭はない ・服は暗い色・全身を覆うタイプのものを好む傾向がある。(ニンジャ…のようなもの) ・武器の双剣(大きさは小剣並)は左右の足に鞘がついている。 ◆内面 ・真面目。冗談はあまり効かないかもしれない。 ・立場が上の者には敬語を、その他には普通に話す。 ・基本的に困っている者を放っておけない性格。世話焼きともいう。 ・酒は呑めるが呑み過ぎない。いざという時に動けなくなると思っている為。なお酒豪。 ・交友は種族関係なく受け入れる。 ・伴侶を支えるために行動する。 ◆趣味 ・菓子作り。複雑な菓子でなければ和洋問わず作ることができる。
《新入生》バルド・ダールベルク
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
とある研究所の実験体として作られたカルマ。 様々な実験と教育を受けていたが、ある日突然研究所が壊滅し、身寄りがなくなり困っていたところを別の研究所の所長に保護され、助手として働いていた事がある。 学園に入学したのは、学園での生活に興味があったのと、もっと色々な知識と技能を身につけて、恩を返したいと思ったから。 保護者のことは「ばあちゃん」と呼び、慕っている。 ・性格 陽気で少々荒っぽい。 元は淡々とした性格だったが、保護してくれた人物が豪快で荒っぽかった為、その影響を受けて現在の性格になった。 ・日課 本を読む事。 ジャンルは、小説、詩、魔導書、漫画、絵本など、日によって様々。 時間があれば黙々と読んでいる。 ・身体構造 かなりヒューマン寄りに作られており、味覚なども感じるように調整されている。 ・魔法陣 左手の甲と腰にある。 ・服装・装具類 ジャケットと長ズボンを着用していることが多い。 両手は黒革の指抜きグローブで手の甲の魔法陣を隠している。 縁にアンティークゴールドのレリーフが施されたゴーグルを常に身につけて、大事にしている。
《新入生》クロード・クイントス
 ヒューマン Lv11 / 賢者・導師 Rank 1
色々と考えてから行動するタイプ。 あまり感情的にはならずニッコリ笑顔を心がけている。 でも顔は笑っていても眼は笑ってない。 厳格な家庭で育ったため人間関係に疲れて孤独を好み、自立するために家を飛び出し、秘めていた好奇心をさらけて放浪癖を患う。 ※アドリブ歓迎
《新入生》レイヤ・トラスター
 ヒューマン Lv4 / 武神・無双 Rank 1
何時いかなる時も身なりをきれいに整え、その立ち振る舞いも相まって従者コースと間違われることも。 手袋、眼鏡で礼儀正しい言動 いかにも『なんでも出来るクールな従者』感をだしているが、実際は料理に騎馬等従者として必須なことは何もできない。 従者である父の姿を見て育ったため知識はあるはずだが 『いざやろうとしたら壊滅的に不器用』 着こなしがきれいなのは『幼少時代から躾けられてきた』という理由からである。 ただし、動きやすいようにマントや帽子はあまりつけたがらない。 (正式な場に出るときは着用する) 制服以外でも手袋をつけているのは、火傷跡があるのを隠すため。 一言で言うと『礼儀正しく計算高い不器用』 ◆髪型 髪質サラサラのショート(前髪は目にぎりぎりかからない長さ) ◆目つき ややたれ目(目元だけ見ると少し優しそうな印象を受ける) ◆メガネ フチなしのメガネ ◆着こなし <制服> マントと帽子を外して着用 グローブは愛用している黒の手袋をそのまま使用 戦闘等の汚れが目立たぬよう生地を暗めの色に改造 <私服> シャツにベストといった、シンプルだが整った服装を好む ※黒い手袋着用 ◆よく言う言葉 「こちらのほうが効率がいいんですよ」 ※本人にとって効率がいいだけで実際に効率がいいとは限らない 「幼いころに経験はあります」 ※成功体験とは限らない
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《新入生》コウ・エイトクラウド
 カルマ Lv4 / 武神・無双 Rank 1
「コウ・エイトクラウド。見ての通り、カルマだ。以後よろしく頼む」 身長は凡そ180センチ以上、体重は70キロ前後のカルマ。 護身程度に格闘技を習得しており、それなりに引き締まり鍛えられた身体をしている。 切れ長の鋭い瞳で髪型はミディアム、無造作に下している。 右後方首筋と左手の甲に薄黄色の魔法陣が描かれている。 性格はどれかと言われれば「ミステリアス」が一番近いというだけで、完全にミステリアスというわけではない。 今まで不必要に関わらなかったせいか、他人にどう接すればいいのか分からないところがある。 また、その性格もズレていたりする。 淡々とした口調で話し、声を荒げることは少ない。 食事を通し魔力を取り込む傾向にあるため、食欲旺盛。 何に関しても『美味い』と感じるように設定されているため、非常に悪食。 今まで、他人に関わる事が少なかったためか友情や恋愛といった者に興味を示し、理解を深めようとしている。 ちなみに、寝起きの際に「グポーン」と目が赤く光るが、自覚はない。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《熱華の麗鳥》シキア・エラルド
 ヒューマン Lv25 / 芸能・芸術 Rank 1
音楽と踊りが好きなヒューマンの青年 近況 自我の境界線が時々あやふやになる みっともない姿はさらしたくないんだけどなぁ 容姿 ・薄茶色の髪は腰の長さまで伸びた、今は緩く一つの三つ編みにしている ・翡翠色の瞳 ・ピアスが好きで沢山つけてる、つけるものはその日の気分でころころ変える 性格 ・音楽と踊りが大好きな自由人 ・好奇心>正義感。好き嫌いがハッキリしてきた ・「自分自身であること」に強いこだわりを持っており、自分の姿に他者を見出されることをひどく嫌う ・自分の容姿に自信を持っており、ナルシストな言動も。美しさを追及するためなら女装もする。 好きなもの 音楽、踊り、ともだち 苦手なもの ■■■■、理想を押し付けられること 自己犠牲 二人称:キミ、(気に入らない相手)あんた 初対面は名前+さん、仲良くなると呼び捨て

解説 Explan

 フトゥールム・スクエアの中でもとにかく寒いこの地域では、冬になると湖が凍って天然のアイススケート場ができます。
 いつもはスケートをしに来る親子やカップルで賑わっているのですが、今週末には初心者用のスケート教室が開かれ、いつも以上の来場者数が予想されているそうです。
 学園の保健室でお手伝い業務をしているシルフィア・リタイナーもこの日は臨時救護医として呼ばれているので、あなたもスタッフとしてお手伝いをしに行きましょう!

 スタッフとしての業務内容は、主に会場の見回りです。
 その他の業務については特にないので、見回りをしながら思う存分アイススケートを楽しんでください。初心者用のスケート教室に参加しても大丈夫です。

 腕にはスタッフと書かれた黄色の腕章を付けているので、お客さんは何か困ったことがあればあなたに話しかけてくることでしょう。
 もしかしたら、見回りをしている最中に親御さんと離れて迷子になっている子供や怪我をしている人がいたりするかもしれません。そのときはスタッフとして、気軽に対処してあげてください。 

 会場にはスケート靴も用意されていますが、上手く滑れない人用に椅子に座るタイプのそりや氷の上でも滑らない雪靴なども用意されています。
 スケートに挑戦してみたい気持ちも分かりますが、無理は禁物です。怪我をしてシルフィアに怒られないようにしてください。


作者コメント Comment
 こんにちはこんばんわ。桜花です。

 2月の頭にあったフロンティアファクトリー通信第21回で、私がアイススケートのシナリオを書く流れになったらしいので、勢いで書いてみました。後悔はありません。
 前回のシナリオではオーロラを題材にしたものを書いて、今回はアイススケートのシナリオを書いてとなんだか雪国のイメージが定着しつつありますが、桜花さんは年に1度雪が積もるか積もらないかレベルの比較的暖かいところに住んでいるので、オーロラを見たことはないですしスケートも小さいころに何度か滑ったぐらいです。なんで私は冬シナリオを書くGMになっているんでしょうね。不思議です。
 桜花という名前的にも春のイメージが強いような気がするんですけど??????

 それでは、挨拶が長くなってしまったのでこの辺りでお暇させていただきますね。ではでは~~(*´ω`*)



個人成績表 Report
レダ・ハイエルラーク 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
・オズワルド・アンダーソンに同行しサポートする
・傷病者の感知・発見
・他生徒との交流

◆技能・道具
聴覚強化Ⅰ
視覚強化Ⅰ
気配察知Ⅰ
第六感Ⅰ
泡立て器

◆プレイング
・オズワルドに同行し各技能で傷病者を見つけ搬送する
・第六感Ⅰが関わるかは状況による
・別の状況(迷子等)にも技能を使用し対処する可能性あり
・泡立て器を何らかの形で使用する可能性あり

◆備考
・絡み歓迎
・泡立て器歓迎

バルド・ダールベルク 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
臨時スタッフを頑張る

●行動
>始めに
スケートは初めてなので、教室に参加
滑る練習をしつつ教室に参加している人達の容姿を覚えておく

>教室が終わったら
黄色の腕章をつけて見回り開始
視覚強化Ⅰと聴覚強化Ⅰで困っている人がいないか探す

>迷子
そっと滑って近付いて手を繋ぎ、励ましながらリンク場の外に移動し
迷子を保護してくれる場所へ預ける
教室で見覚えがある子なら、保護者の容姿を思い出せそうなので
名前を確認した後、再度リンク場に戻り、呼びかけながら保護者を探す

>怪我や急病の人
運ぶ時は背負い搬送(おんぶ)又は横抱きで救護室まで運ぶ
酷い怪我や重病の場合は下手に動かすと危険なのでオズワルドを呼んで対処をお願いしたい

クロード・クイントス 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【アドリブ大歓迎】

アイススケート場の入場チケットで釣られたと思ったら臨時スタッフだった…
初心者歓迎のスケート教室のポスターの前でチケット渡されたら滑る方だと思うよね、普通
皆で楽しく滑るんじゃなくて皆で楽しく臨時スタッフ、これがゆうしゃのがっこうか…

吐息が白い
スケートは滑れないので会場にて氷の上でも滑らない雪靴をレンタルして装備
(問題がなければロングマフラー着用)
ふらふらと巡回

地味にゴミ掃除などをしながら会場の見回りをしつつ


あと必要ないかもしれないが、疲れが見える方(PLキャラ)には無言で流れ弾リソール(気力回復)を掛ける

レイヤ・トラスター 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
臨時スタッフとして見回りを頑張る

●行動
>準備
雪靴を借り、腕章をつけます
ソリも一つお借りできれば…

>見回り
ソリの上にタオルや飲み物をのせ見回ります。
(合間の休憩で飲みます)
予想がつかないのがトラブルです、第六感も生かして…!

>トラブル時
氷の上だろうと関係なく走り急行します
滑ったまま止まれない人がいたら、雪靴で踏ん張り受け止める体制をとります

負傷や迷子、装備の不備等、氷の上で身動きが取れない人がいたら…
大声と身振り手振り(肉体言語)でほかのスタッフに状況を伝えます
ソリに乗ってもらい、リンクの外へと連れていきます

負傷者は救護の人へ、迷子は子供の扱いが上手そうな人へ託し、私は見回りを続けますよ

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
臨時救護医見習いとして見回りのお手伝いをします。
活動を始める際
まず先生に緊急を考慮した陣地作成できるスペースを聞き
許可を貰えるよう説得してから作ります。
可能であれば、先生がいる救護スペースから簡単に応急手当できるものを少し拝借したい。
またどこでも対応できるよう雪靴を使用。

僕はレダさんと二人で行動しますね。
陣地作成した場所からあまり距離を取らずに活動します。
レダさんに周りでトラブルが起きていないか確認をしていただき
怪我人がいた場合は自分から向かうか、仲間に連れてきてもらいましょう。
大きな怪我は先生に向かうようお願いします。

距離が遠いところのトラブルや喧嘩などは他に見回りをする仲間に任せましょう。


コウ・エイトクラウド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
主に荷物運びなどの力仕事を請け負いたい。
具体的にはスケート靴やプロテクターなど、様々な道具の運搬など。

怪我人などがいたら装備している簡易救急箱と応急処置Lv1を使い、簡易的な処置を施してから、医務室などの治療が出来る場所に連れていく。

迷子を担当することになったら、子供親和Lv1と会話術Lv1を駆使して相手をする。
親の呼び出し等は他のスタッフに任せる。

特にやる事が見当たらない場合は、会場に異常が無いか見回る。
見回る場所はスケートリンクの周囲を重点的に見回る。

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:195 = 65全体 + 130個別
獲得報酬:6000 = 2000全体 + 4000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【事前調査】で過去の事例を調べ対応策を練っておく

・危険地域の立ち入り禁止 開場前に現地視察【危険察知】
 立て看板・張り紙・ロープを張るなどで誘導
 氷の張っていない・薄い所は立ち入り禁止に

一般客の間を滑りながら巡回
【危険察知】しながらトラブルや困った人がないか注意しながら滑る

・迷子案内 【子供親和】子供と目の高さを合わせて優しく対応
 【自然友愛】精霊の協力【風の民】風の声を聞く
 子供を探す親や連れの声を探知

・落し物対応 拾得物に場所や時間を記録したメモを付けて保管。または風の声を聞く
 
・トラブル仲裁 【博愛主義】【説得】 順番待ちや喧嘩など→穏便な解決へ導く

・怪我人の搬送 【簡易救急箱】応急処置をして救護班の元へ誘導

シキア・エラルド 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
・事前準備
会場の見取り図を確認しておく
もしかしたら、スタッフとして色々聞かれるかもしれないね
最低限のことは頭の中に入れておく
スケート教室のこともきちんと確認
確認事項は場所と時間
多分、これが目当ての人も少なくないだろうし

・当日
スタッフとして見回りをしていくよ
基本的には会場の色んなところを見て、何かトラブルがないかの確認
怪我をしている人は一緒に救護室まで行く
スケート教室が始まる15分くらい前にアナウンス
みんな調べてはきてるだろうけど、一応お知らせはしておこう
持ってきたハープを少しだけ鳴らすよ
「まもなくスケート教室が始まります。参加する皆様はお集まりください」
聞こえるといいんだけどね

リザルト Result

 そして、気がつけば日付けは過ぎ去って今日はスケート教室が開催される当日。
 購買部のパンにつられてこの仕事を引き受けたりスケート教室のポスターの前で半ば強引にチケットを渡されたりと様々な形でスケート教室の臨時スタッフをすることになった8人は、今日の大まかな流れについて説明してもらうために、開場するよりも一足先に事務室へと集められて軽いミーティングを行っていた。
「お二人共、今日は私と同じ臨時スタッフさんですね。一緒に頑張っていきましょう。バルドさん、シキアさん」
「まさかレイヤ達とこんなところで一緒になるとはな。……っよし、ここでいっちょ叫んでみるか!!」
「あの……、バルドさん? 他の方に迷惑になるのでここでは叫ばないで下さいね。叫びたい気持ちは分かりますけども!!」
 ミーティングを終え、本日の臨時救護医である【シルフィア・リタイナー】がスタッフと書かれた腕章を取りに行っている間、【レイヤ・トラスター】は見慣れた顔である【バルド・ダールベルク】と【シキア・エラルド】に挨拶がてら声をかける。
 バルドとは共に鍋を囲った仲であり、さけ部の部長と部員の仲でもある。シキアはさけ部の部員ではないが、談話室にある『さけびば』にはよく顔を出しているのでお互いに顔見知り。
 別に約束してここに来たわけではないのだが、まさかのさけ部関係者全員の参加に思わず会話が弾んでいた。
「……なんだか全体的に顔見知りの人が多いみたいね。わたしも何度か顔を合わせたことのある人が多いし、これならわたしも安心して仕事が任せられるわ。初めてご一緒される方もいるけど、皆で力を合わせて頑張りましょうね」
「そういえば、エリカさんとご一緒するのは何気に初めてですね。僕は【オズワルド・アンダーソン】。賢者・導師コース専攻で、医者を目指しているものです。改めてよろしくお願いします」
「あら、オズワルドさんとはどこかでご一緒していたのかと思ったわ。それではわたしも改めて、【エリカ・エルオンタリエ】よ。よろしくね」
 オズワルドとエリカは既に友人として親しくしていたが、こうして一緒にお仕事をするのは初めてである。二人は共に握手を交わし、その後も他愛もない話をしながら交流を深めていた。
「ふわぁぁぁ、遅れてごめんなさいなのですよ~~。これがスタッフの腕章なのですぅ」
 みんな思い思いの話を始めて事務室がずいぶんと賑やかになり始めた頃、ようやくシルフィアが腕章を持って事務室へと帰ってきた。
 どうやらここに戻る途中で自分がどこにいるのか分からなくなってしまったらしく、スタッフの人に事務室の場所を聞いていたのだそうだ。シルフィア先輩……、あなたが迷子になってしまってどうするんですか……。
「そ、そんなことより今日はみなさん頑張ってくださいね。わたしは医務室の方にいるのでお手伝いはできませんが、なにか困ったことがあれば気軽に呼んでほしいのですよ~~」
 一時も早くこの場を立ち去りたいのか、はたまたこれから医務室の方でやらないといけないことが残っているのか少し強引気味に話を終わらせようとするシルフィア。
 そんなシルフィアに、オズワルドはエリカと話し合っていたことについて一つ提案をすることにした。
「あの……、スケート教室の近くにもう一つ簡易的な救護室みたいなものを作ることはできないのでしょうか。この見取り図だと、スケート教室の会場からシルフィア先輩のいる救護室まで結構距離がありますし……」
「うーん……、確かにそこに救護室があればわたしたちからしても安心なんですけど……。かといってオズワルドさん一人に任せるのは少し心配ですし……」
「ふむ、なら私がオズワルドと共に救護に周るとしよう。医学的な知識はないが、絆創膏を貼るぐらいなら私にもできる」
「俺も簡易救急箱を持っているし、いざとなったら応急処置ができるような知識は身につけている。主に荷物運びなどの力仕事を受け持つつもりなのですぐにはそちらに向かえないかもしれないが、もし人手が足りないようであれば遠慮なく呼んでくれ。直ぐに駆けつける」
 スケート教室の近くに臨時的な救護室を設置するというオズワルドの提案に、【レダ・ハイエルラーク】と【コウ・エイトクラウド】も賛成する。
 やはり新入生達だけに任せることに抵抗があったのか、最初はなかなか首を縦に振ってくれなかったシルフィアだったが、みんなの協力とオズワルドの説得によりなんとか許してもらえることになった。少しでもシルフィアの力になれて嬉しい限りである。
「あとわたしからも一つ確認をしておきたいのだけど、このスケート場に立ち入り禁止区域等はあるのかしら。確か数年前に子供が湖に落ちたと文献に書いてあったのだけど」
「あぁー、そういえばそんな話もどこかで聞いたような気もするね。確か6歳の女の子が普段は人が立ち入らないところに入って行って、足下の氷が割れたんだっけ?」
「えぇ。幸いにも大事には至らなかったらしいけど、その事故があったのも今みたいに冬が終わろうとしていた頃だったのよ。お客さんが入ってくる前に、一度会場を視察した方がいいかもしれないわ」
 学生でもあり旅人でもある【クロード・クイントス】もどこかでその話を聞いたことがあるのか、エリカの話に乗る。
 話し合いの結果、クロードとコウは会場の設営や誘導、オズワルドとレダは臨時救護室、エリカとシキア、レイヤそれにバルドを含めた四人が会場の巡回に当たることになった。
「はわわわ。まさかみなさんそこまでしてくれるとは思ってなくて、わたしはとても心強いのですよ~~。わたしもそろそろ行かないといけませんが、みなさんには頑張ってほしいのですぅ」


 事務室での打ち合わせが終わると、コウとクロードはそのまま会場の設営へと向かう。二人に任されたのはスケート靴やプロテクターなどの備品の運搬であったが、問題はその量だった。
「……ふう。ただのスケート靴でも、ここまで量があると疲れてくるものだな。一体何足あるんだ」
「サイズごとに微妙な数の違いはあると思うけど、聞いた話によると各サイズ少なくとも30足は用意しているらしいよ。それでも足りないかもしれないってさっき係の人が嘆いてた」
「30か……意外と重労働になりそうだ」
 比較対象がないのでその30足というものがどれ程多いのかは分からないが、今持っているこの箱にはざっと見て10足ぐらいしか入っていないだろう。
 たったそれだけしか入っていないのに、まるで箱の中に鉄でも入っているのではないかと思うほどずっしりとした重みを感じる。
 クロードやコウの他にも運搬を手伝ってくれているスタッフさんがいるのでなんとかなるのだろうが、山のように積まれたスケートやプロテクター等の備品をあと30分ほどで全て運ばなければならないのかと考えると一気に疲れが出てきた。
「…………?」
 あまりの仕事量の多さにコウはついやる気を失いかけていると、急に心の底から力が湧いてくるような感覚に襲われた。
 振り返ってみると、そこには杖を手にしたクロードが立っており、今度は自分に何か魔法のようなものをかけている。どうやらさっきのは、クロードが何かしてくれたものらしかった。
「……? あぁ、気にしないで。自分にリーソルをかけようとしたらたまたま手元が狂っちゃっただけだから。せっかく気力が回復したんだし、その分頑張ってね」
 そう言って、クロードはまるで何事もなかったようにまたスケート靴を運び始める。
 コウはわざわざ箱を下ろしてまでリーソルをかけてくれたクロードにお礼を言い、その後もスケート靴等の備品を運び続け、開場するほんの数分前にようやく重労働から開放されたのだった。


 備品の運搬業務を終え、一段落着いたコウはそのまま見回りへと移ったのだが、開始早々ある大きな問題に直面していた。
「ビィエェェェェ!! ……」
 そろそろ第一回のスケート教室は終わったのかなと思いながら辺りを見回していると、地べたに座り込んで泣きじゃくっている男の子と遭遇してしまったのである。
「……おや、コウさん。こんなところでどうしたんですか」
 近くに親御さんらしき人も見当たらないし、話かけても一向に返事が返って来ないしで困り果てていると、たまたま近くを通りかかったレイヤとエリカがコウの元に駆けつけてくれた。
 おそらく子供の泣く声を聞いて駆けつけてくれたのだろうが、コウにとってはまさしく救世主である。
「あら、これは随分と元気に泣いてますね。一体何があったのでしょう」
「それがよく分からないんだ。なかなか泣き止んでくれないし、もう俺にはどうすることもできん」
 試しにレイヤが話しかけようとしてみるも、一向に泣くのを止めようとしない。むしろ知らない人に声をかけられてしまったからか、更にボリュームを増す一方だった。
「あー、もうほらほら、男の子なんだから声をあげて泣かない。あなたのお父さんやお母さんはどこにいるの?」
 一向に泣き止む様子のない男の子に対し、エリカは男の子の頬を少し強めに挟んで目を合わせようとする。
 あれほど大泣きをしていた男の子もエリカに目を合わせてもらって次第に落ち着いてきたのか、徐々にすすり泣きへと変わっていった。
「……ぐすっ、……分かんないの。気がついたらお父さんもお母さんもいなくなってて。……僕、どこに行ったらいいのか分からないの」
 どうやらこの男の子はさっきまでスケート教室に参加していたらしく、教室が終わってスケートリンクから出てみると親御さんの姿が見えなくなっていたらしい。
 もしかしたらどこかで親御さんがこの子を探しているかもしれないと思ってエリカは風の民を使って風の声を聞こうとするも、あまりにも多くの人がこのスケート場に集まっているので、この子を探している声があったとしても聞き分けることができない。
 このスケート場にも迷子センターはあるが、この子曰くスケート教室の近くではぐれてしまったらしいので、もしかしたらまだその近くに親御さんがいるかもしれない。
 一先ずこの子をオズワルドやレダの元へと連れていき、手分けして親御さんを探すことにした。
「はい、とりあえず飲み物でも飲みながら気楽に待ちましょう。貴方のお父さんとお母さんは僕達がすぐに見つけてあげるので」
「……ありがとう」
 レイヤはついに泣くのをやめた男の子にソリの上に置いていた飲み物を渡す。男の子もひとしきり泣いて疲れたのかすぐに飲み物を口にしようとするも、カラカラに枯れた喉にはほんの数滴しか水が落ちてこなかった。
「これ、凍ってる……」
「えっ……。あぁ……少し走り回りすぎましたかね。まさか飲み物が凍ってしまうとは……」
 そう言って、レイヤは気まずそうに頬を掻く。確かにソリの上にタオルと飲み物を用意してそこら中を走り回っていたが、どうやら冷たい風に当たりすぎて飲み物が凍ってしまったらしい。この予想だにしなかったハプニングには、男の子も大爆笑するしかなかった。


 一方、運搬の仕事が終わった途端にどこかへと姿をくらませていたクロードはスケートリンクの端に立てられている柵に身体を任せながら、ゆったりとスケート教室の様子を眺めていた。
「うわっ! 痛ってぇ……、ケツ打ったぁぁ……」
 そして、たくさんの子供達で賑わっているスケート教室の中で誰よりも真剣に取り組んでいる生徒が一人。それがバルドである。
 バルドはこれまでにスケートをやったことがなかったらしく、お手伝いついでにスケート教室に参加することとなったのだが、なかなか思うように滑れないらしい。
 なんとか氷の上で立って滑れるようになったものの、気を抜くとすぐに尻もちをついてしまう。まだ何度か失敗している様子が目立つが、あと何回かスケート教室は残っているし、今日が終わるころにはきっと安定して滑られるようになるだろう。
「いてて……、思ったよりスケートって難しいもんだな。せっかくだし、シキアも一緒にやってみないか。シキアはスケート上手そうな気がする」
「俺はいいよ。あんまりそういうのは得意じゃないし、スケート教室のアナウンスもしなくちゃいけないしね。滑るのはまた今度にするよ」
 スケート教室は2時間ごとに区切られて開催されているのだが、シキアはその15分前になると場内を歩き回ってアナウンスをしてくれている。
 お客さんの中には今日がスケート教室の開催日とは知らずに来ている人もおり、ハープを鳴らしながら行うシキア独特のアナウンスはいい宣伝となっていた。
「そっか、ならクロード一緒にやらないか。こんな所まで来て滑らずに雪靴しか履かないなんてなんかもったいないぞ」
「いや、自分も遠慮しとくよ。自分はここに立って、スケート教室の全体を把握しておくよ。いつどこで怪我人が出るのか分からないからね。バルドさんは自分のことに集中してていいよ」
 誰も誘いに乗ってくれなかったのでバルドは一人スケートの練習を続けていると、ソリを押しながらこちらの方へと歩いてくるレイヤ達の姿が目に入った。
 あんなにも大勢を引き連れてどうしたのだろうか。それにしても、シキアが押しているソリに乗っている男の子、どこかで見たことがあるような……。
「すいません。バルドさんに一つお尋ねしたいのですが、この子の親御さんをどこかで見かけてないでしょうか。どうやら途中で逸れてしまったみたいで……」
「あー、確かにこの子とはさっきのスケート教室で顔を合わせたような気もするな。一人で探すの、心細かったよな……。待ってろ、お兄ちゃん目と耳がいいからすぐに探してきてやるからな」
 バルドはシキアから詳しい事情を聞くと、そのまま親御さんを探しに行く。うろ覚えではあるが、確かにあの子はスケート教室に参加しており、その子の親御さんはスケート教室が終わるまでずっと柵のところで見ていたような気もする。あまりはっきりとは覚えていないが、もしかしたらもう一度顔を見れば思い出せるかもしれない。
 バルドはその子の名前を大声で叫びながら、スケートリンク周辺で親御さん探しを始めることにした。


「はい、もうこれで大丈夫ですよー。よく頑張りましたね」
「ありがとうございます。どうもお世話になりました」
 そう言って、オズワルドの治療を受けた子供とその親は医療室を後にしていく。
 先ほどまで痛みに歪んでいた子どもの顔にはいつの間にか笑みがこぼれており、こちらに手を振っている。オズワルドもそれに応えるかのように、満面の笑みで手を振り返していた。
「……それにしても、やはり手慣れたものだな。私にはそこまで上手く治療することは出来ない」
「まぁ、こう見えても医者の端くれですからね。今日は靴擦れを起こした患者さんばかりですし、怪我の治療もそこまで難しくないですよ」
「だが、それを難しくないと言い切れるのもオズワルドの技量あってこそだ。私も料理で火傷を負った時にはオズワルドに治してもらうのがいいかもしれないな」
 できれば怪我をしないで過ごすことが一番なのだが、いざという時に頼りにされるのは誰でも嬉しいことである。
 どうやら人の波も一段落したらしいので、オズワルドはレダにどうしても質問したかったことについて聞いてみることにした。
「あの……僕から一つ質問していいですか? さっきからずっと気になっていたんですが、泣いている子供には必ず泡だて器を持たせようとしていましたけど、あれは何故なんです?」
「何故と言われても、これを持ったら心が安らぐと思ったのだが……、ダメだっただろうか?」
「泡だて器で、心が、……安らぐ?」
 想像だにしていなかったレダの返答に、オズワルドの頭の中には思わず大量の疑問詞が浮かび上がる。
 最初はただ聞き間違えただけだと思っていたのだが、どうやらレダの顔を見ると本気で言っているらしい。もしかしたらレダが腰に差している泡だて器には特別な効果があるのかもしれないとオズワルドは必死に考えようとするが、考えれば考えるほどドツボに嵌って結局レダが何故そこまで泡だて器を推すのかは分からずじまいだった。
「……なんだか外でバルドが叫んでいるな。何かあったのだろうか……」
 そんな中、外では必死の親御さん探しが行われている。それはレダとオズワルドの耳にも聞こえ、ちょうど患者さんが途絶えていたということもあり、レダとオズワルドも親御さん探しに参加する。
 結局、コウがその子どもを保護してからおよそ1時間ほど経った頃だろうか。スケート場の場外にまで子供を探しに行っていた親御さんをバルドが見つけ、男の子迷子事件と名付けられたこの大事件は無事閉幕となるのであった。


「ふわぁぁぁ。みなさん、おつかれさまなのですよー。本当に助かりました??」
 その後もスケート教室の臨時スタッフとして会場内を回り続け、気がつけばすでに閉場時間である。
 朝にミーティングを行った時のようにまた事務室へと集められた8人であるが、みんなの顔にはすでに疲労の色が見え隠れしていた。
「他のスタッフさんからはよく働いてくれてすごく助かったと聞いているのですよ~~。それでこそフトゥールム・スクエアの学生さんなのですぅ」
 備品の運搬や会場の視察、お客さんの誘導等、今日一日でいろんなことがあった。それこそ、日頃は学生生活を行っている私たちが教える側に回ることなんて、そうそうできない体験だっただろう。
 今日は本当に大変な一日ではあったが、これまでには味わったことのないような達成感を感じていた。
「できることなら、ずっとうちに欲しいってスタッフさんが言ってくれてたのですよ~~」
「それだけは勘弁してください!!」
 あまりにもみんな疲弊しきっているので誰がその言葉を口にしたのかは分からなかったが、おそらくその言葉は、この場にいる誰もが心から思っている言葉だった。



課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
私、スケート教室の臨時スタッフになります
執筆: GM


《私、スケート教室の臨時スタッフになります》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2019-02-27 00:02:23
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。
今回もよろしくね。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 2) 2019-02-27 00:05:18
黒幕・暗躍コースのバルド・ダールベルクでっす。
よろしくお願いします!

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 3) 2019-02-27 00:14:47
賢者・導師専攻のオズワルド・アンダーソンです。
レイヤさんは、初めましてですね。
本日はよろしくお願いします。

見回りつつ臨時救護医(見習い)としてお役に立てたら幸いです。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 4) 2019-02-27 00:28:36
黒幕・暗躍専攻のレダ・ハイエルラークだ。
宜しくお願いする。

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 5) 2019-02-27 08:02:07
武神・無双コースのレイヤ・トラスターです。
皆さんよろしくお願いします。

《新入生》 クロード・クイントス (No 6) 2019-02-27 12:15:44
賢者・導師専攻のクロードです、よろしく(*´ω`*)

《熱華の麗鳥》 シキア・エラルド (No 7) 2019-02-27 19:02:30
芸能・芸術コースのシキア・エラルドです
みんな、よろしくね

《新入生》 コウ・エイトクラウド (No 8) 2019-02-27 19:52:09
武神・無双コース専攻のコウ・エイトクラウド。
今回はよろしく頼む。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 9) 2019-02-27 22:55:00
オズワルドさんとシルフィアさんが救護担当なら心強いわね。

それじゃ、私は迷子や落し物がないか見回る事にしてみるわ。
もし怪我人が出る様な事があれば、救護担当の居る場所に連れていくわね。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 10) 2019-02-28 00:00:00
私はオズワルドさんと一緒に行くとしよう。
彼のサポートができそうな職業技能に変えてきた。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 11) 2019-02-28 06:24:52
救護担当の人がいるの、すっごく助かるな!ありがとっ

俺はスケート初めてだから、教室に参加してから見回りに行こうと思ってるよー!



《新入生》 レイヤ・トラスター (No 12) 2019-02-28 06:35:07
オズワルドさんはじめまして、よろしくお願いします。

私も、なにかトラブル等ないかの見回りを行います。
何かあれば救護室ですね、了解しました!

《新入生》 コウ・エイトクラウド (No 13) 2019-02-28 13:26:03
来場者数が例年より多いという認識で構わないのだろうか。
そうなると、余計なトラブルも多そうだな……見回りは出来る限り多い方がよさそうだ。
俺も見回りに行くとしよう。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 14) 2019-03-02 09:03:57
ありがとうございます。
いつでもすぐに駆けつけるよう準備させていただきますね。

救護の拠点は救護室とかあると思いますが、
念の為に陣地作成で1つ作っておこうかな。
作っていいスペースとかあるか先生に聞いてみますね。

《新入生》 クロード・クイントス (No 15) 2019-03-02 12:34:10
ふー、やっと土曜日か。
自分も見回りのへ行こうかな、でもスケートは滑れないからそちらの方はよろしくお願いするよ。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 16) 2019-03-03 16:26:39
今日の深夜が締め切りね。

みんなと楽しく掛け合いや緊急時の連携などができることを楽しみにしているわ。