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保健室 雑用募集



ストーリー Story

 魔法学園『フトゥールム・スクエア』の保健室は『室』というにはあまりに広すぎる。
 例えるなら、街の病院がそのまますっぽりと、城のなかに仕舞われているようなものだ。
学園の生徒数や授業の危険度、先生たちのチャレンジ精神を考えれば、それなりの医療施設があっても不思議ではないのだが……それにしたって『立派な保健室』であるのは確かだ。
 保健室には担当の治療師が常駐しており、授業中の怪我や軽い体調不良はここで治療される。もしかすると既にお世話になった者もいるかもしれない。
 そんな保健室にちょっとした危機が訪れていた。
 常駐する治療師たちが揃って流行病に臥せったのだ。
 幸いにも、感染した治療師たちは即座に隔離状態となったため学園内での感染拡大は免れた。
 しかし怪我人や病人は待ってくれない。毎日、様々な学科、種族、生徒、先生が重傷軽傷まとめてやってくる。
 腕の良い治療師は重傷者が運ばれる集中治療室にこもりきり。保健室は最低限の人数で業務をこなしている。おかげで保健室はここ一週間、慢性的な人手不足に陥っていた。
 何事にも限界はある。集中力だってきれる。ハイにだってなる。だってここは戦場だもの。そうだ新兵募集しよう。そう思う程度には、みんな疲れていた。
 学園の掲示板にこんな張り紙が出されたとしても誰も止める者はいなかったのだ。
『保健室 雑用募集』
 詳細はない。潔く、縦書き七文字。ダイイングメッセージのように語尾が紙外にはみ出している。ように、ではなく本当にダイイングメッセージなのかもしれない。

「よくきてくれた新兵、もとい新入生諸君! 薬の材料となる薬草をもらいに『植物園(リリー・ミーツ・ローズ)』へお使いを頼む!」
「いえ、溜まっていたシーツやタオルの洗濯物をお願いしては?」
「人手が来たぞ逃すな囲め仕留めろ!」
「足りない備品を補充してもらいましょう」
「脱走兵だ、脱走兵がでたぞー!」
「ねぇ、患者さんの付き添いをお願いできない?」
 扉を開けた瞬間待っていました! とばかりに押し寄せる要望。
 張り紙には放課後だけと書いてあったが……。
「放課後か。つまり日が暮れるまで使っていいってことだな。よし、ミッチリ付き合え新兵ども!」
 みんな、顔は笑っているのに目が血走っている。
 叩かれた肩からギリギリと音が鳴る。
 ど、どこから手をつけようか。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-03-16

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-03-26

登場人物 6/8 Characters
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《ゆう×ドラ》シルク・ブラスリップ
 エリアル Lv17 / 村人・従者 Rank 1
「命令(オーダー)は受けない主義なの。作りたいものを、やりたいように作りたい……それが夢」 「最高の武具には最高の使い手がいるの。あなたはどうかしら?」 #####  武具職人志願のフェアリーの少女。  専門は衣服・装飾だが割と何でも小器用にこなすセンスの持ち主。  歴史ある職人の下で修業を積んできたが、閉鎖的な一門を嫌い魔法学園へとやってきた。 ◆性格・趣向  一言で言うと『天才肌の変態おねーさん』  男女問わず誘惑してからかうのが趣味のお色気担当。  筋肉&おっぱい星人だが精神の気高さも大事で、好みの理想は意外と高い。 ◆容姿補足  フェアリータイプのエリアル。身長およそ90cm。
《新入生》フェル・バルカローレ
 エリアル Lv2 / 教祖・聖職 Rank 1
【人物】 エリアル・エルフタイプの青年(実年齢不明) うっかり死にかけて以来記憶があちこち飛んでいる 記憶を取り戻す方法を探している途中でフトゥールム・スクエアに迷い込んだ。現状手がかりもないため学園に滞在している 教祖・聖職コースを選択した理由は「死にかけた時に色々あってねー、参考になるかなーって。あと興味ー!!」と語る 見た目に反してうるさい、ゆるい性格 名前は思い浮かんだものを適当に並べた(本人談) 【挨拶】 初めまして、でいいかな。違っていたらごめんね 僕は……あー、フェル。フェル・バルカローレ 最近ようやく入学したばかりなんだ 迷惑はかけないようにするし、まあ、教室か何処かで会ったらよろしく。どうぞお見知りおきをー ん、種族?見ての通りエリアルだよ。エルフだよ。耳とんがってるでしょ? 逆にいえばとんがってなかったら判断つかないよねー分かる分かる。僕も僕も。記憶なくした当時なんて「僕ってヒューマンなのリバイバルなのどっちなの?どっちかなの?」って思っててさー。リバイバルに賭けてたんだけどもー、鏡見たらまさかのエリアルだよね。外れたー!
《新入生》リア・カレット
 ヒューマン Lv4 / 勇者・英雄 Rank 1
リア・カレットといいます。 幼いころは孤児院で生活していました。 実は、とある絵本の物語に興味を持っているんです。 その登場人物に憧れ、冒険家になることが私の夢です。 勇者や英雄なんて私には恐れ多いですから(汗 お掃除やお洗濯は任せてください!大の得意なので!! ==========以下プロフィール詳細========= 身長:154cm 体型:細身でややある(C) 髪:焦茶色のミディアム 前髪の左目上の部分に髪留めをしている 性格:優しく真面目だが初対面相手だとよくテンパる (自分1人の時は必ずと言っていい程) 趣味:家事全般(特に掃除と洗濯が大得意) 好物:ホットミルク 寝る前によく飲んでいる 苦手なもの:虫全般 ハチに襲われたことが原因 見たり聞いたりするだけで動転し、特徴を事細かに説明する 装飾:鳥の片翼の形をした銀の髪留めをしている 物心ついた時からつけていたらしい 服装:授業時は基本制服 戦闘が発生しない授業や放課後は私服を着用 出生:物心ついた時から孤児院で生活。捨て子か孤児かは不明。孤児院は年若いシスターが院長を務め、幼児から青年までの男女が共同で生活していた。学園に入学すると決めた時は皆が応援してくれた 口調:年齢差関係なく「~です」「~ですね」の丁寧口調 二人称:英名の場合はファーストネーム、 和名の場合は名前 年齢差関係なく、どちらも「さん」を付ける
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け

解説 Explan

【保健室の雑用を手伝おう!】
・この依頼には制限時間があります。
 日が沈むまで残り三時間。その間に、できるだけ保健室の仕事を手伝ってあげましょう。
 ①~⑤のうち一つ選択してください(⑥のみ追加で仕事を増やすことができます)
・この依頼は「達成した仕事の数」「質」「量」によってエピソードの成功度が変動します。

①植物園(リリー・ミーツ・ローズ)へのおつかい
「植物委員会」の人から保健室に納品する薬草を受け取ってきて下さい。
 箒での往復となりますので、魔力切れに充分注意しましょう。
「何往復でもいいよ!!」

②掃除・洗濯
 洗濯や掃除は必要ない?
 いえいえ、保健室を清潔に保つことも立派なおしごとです。
「結構な重労働だけど大丈夫?」

③資材の補充
 試験管や注射器、包帯を可能な限り資材倉庫から運んできてください。
 繊細な道具が多いので運ぶ際には注意が必要です。
「棚に並べておいてくれるともーっと助かるな!」

④脱走兵がでたぞー!
 消毒や注射が嫌だって? なるほど諦めろ。
 相手は素早いので何らかの方法で足を止め、捕獲しなくてはいけません。
 「一応、そいつ怪我人ですー!」

⑤カウンセリング
 怪我や病で心が弱くなっている人もいます。
 時には話を聞いたり、寄り添う事も大切と言えるでしょう。
「興奮状態の脱走兵が簀巻きでやってくることもありますね」

⑥その他
 こういったお手伝いも必要じゃないかな?
 思いついたことはどんどん実行していきましょう。きっと治療師さんたちは喜んでくれるはずです。


作者コメント Comment
 この度は当エピソードに興味を持って頂き、ありがとうございます。
 掲示板にダイイングメッセージを貼り付けた駒米たもと申します。
 今回の課題は学園側のお手伝いとなります。
 人手が不足している保健室を助けましょう。
 報酬は微々たるものですが、成功した暁には一週間くらい、保健室の天使と崇められるかもしれません。
 余談ですが、箒で制限速度ギリギリまでぶっ飛ばしても今回のみ大目に見てもらえます。
 


個人成績表 Report
オズワルド・アンダーソン 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:132 = 44全体 + 88個別
獲得報酬:3600 = 1200全体 + 2400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【心情】
本当は、先輩方の活動を見学したかったです。

【役割】
①の植物園へのおつかいをやりましょう。

【移動途中】
もし、可能であれば植物園と保健室の間を移動しつつ、
チョウザさんが作ったマスクを学生徒たちに流行り病のことを伝えながら配りましょう。
1つしか選択できませんが、
質を高めるために「移動途中で簡単な手伝い」はできるかなと。

近場であれば脱走兵捕獲を手伝います。
脱走兵が通り掛かった、脱走兵が逃げたという情報が耳に届いた場合
『即断即決Ⅰ』で脱走兵を仕留めることに専念して向かいます。
『プチマド』か、厚手の布で視界を奪って動きを止めるか、箒のスピードを生かして『本』で殴って仕留めます。
容赦?なんですそれ。



シルク・ブラスリップ 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
3『資材の補充』メインで、あちこちにちょっかい。
身長の問題があるので、自分は資材倉庫より並べる方メイン。
資材倉庫への調達は他に担当する人がいれば頼み、いなければ手の空いた面々(PC)、
4の脱走兵に『逃げた罰よ』と押し付けたり、5のカウンセリングに来た人に治療の一環で頼んだり。
(自信を無くしてる人に簡単なものを依頼して、褒めて元気づけたり等)
1で植物園にお使いに行く人に協力を頼んだり(報酬は自分も同行して魔力貸すなど)

また手が空いたら、2『掃除・選択』のお手伝い。
衣類やベッドなど、破れたり解れている箇所があれば修繕を。
「こっちの方が本業なんだけどねー」

フェル・バルカローレ 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
目的
保健室で雑用をこなすよ!
感染拡大はなくても流行病は怖いよね。予防対策はしたいなー

④担当
可能なら治療師に道具を借りる。脱走兵への足止めや脅し用
・注射(危ないから使わない。見せるだけ)
・消毒薬(こっちは使うかも。御用改めであるー!)

保健室中を駆け回りながら「聞き耳」で脱走兵を追う
隠れてる脱走兵がいたら一旦通り過ぎてみて油断も誘うよ。捕獲はロープでぐるぐる巻く
ついでに流行病への予防接種注射コース(※あれば)または治療師のありがたいお説教コースの刑に処すよ!

⑥その他
①~⑤の誰かに会えたらちょこっとお手伝いしたいね(④の合間にできる簡単なもの)
荷物カバン(大)を持っていくから荷物運びは出来ると思うよ


リア・カレット 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
お仕事は② お掃除・お洗濯に専念します

【行動】
・仕事開始直後
治療師の方から道具の場所・洗濯物を干す場所・立ち入り禁止区域・注意点などを聞いておきます

・お洗濯
お仕事開始から早くても1時間で片づけることを目標に動きます
洗濯物や道具を持って移動する際には周りや足元に注意して移動します

・お掃除
残った時間で保健室のお掃除をします
最低でも床掃除は終わらせるように動きます
床掃除はモップ掛けでは足を滑らせる恐れがあるので、掃き掃除をします
テーブルや壁、棚などの手の届く範囲の汚れは雑巾で拭き掃除をします
薬品は勝手に動かさないよう注意します

【その他】
どのような状況でも走らないことを徹底します

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:66 = 44全体 + 22個別
獲得報酬:1800 = 1200全体 + 600個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
なんかよくわかんないけどお話が求められてるらしーじゃん?
大体てきとーなこと話すのはモブのお役目でしょ。

【精神分析】で全体的に様子伺い拝見しといて、お話なんて聞きたくも話したくもないーっぽい病人患者様達には近寄らないよーに。
そうじゃなかったらてきとーにそれなりな【会話術】でそこそこ聞けそうにしたモブ特有のどうでも語りするねぇ?

んでさ、治療師のせんせー様達は流行り病でお陀仏って聞ーたんだけど。
そったらそのうち学園の内部でも感染が流行拡大な可能性あんじゃん?
からザコちゃんはお話しつつ包帯とかガーゼ拝借して【ソーイングセット】でマスク仕込んどくかなぁ。
ほら、感染ほんとに始まったらどーせ使うし?たぶん。

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■雇われ先:⑤
■行動
なんて哀れなラム肉達なのでしょう。
ここは、修道士の出番かと。
先ず、他のカウンセリングに当たっている女性へ興奮状態の男共が危害が加える前に、俺が男共を無差別にかき集め【清廉のオルゴール】で落ち着かせます。
お利口さんになった所で【説得/演技/心理学/人心掌握学】を駆使して男を誑し込み、弱みに寄り添い完全鎮静化を図ります。
…まぁ、もしかしたら一部だけ興奮状態かもしれませんが。
問題ありません。私が全て後ほど鎮静化しましょう。私の部屋で。

■アドリブ度:A

リザルト Result

「軽いノリだと思ったか。残念だったな新兵」
 そこに立っていたのは、日頃お世話になっている治療師ではなかった。
「ここは命預かる最終駅。油断は死である文字通り」
 上官。もしくは教官。
 戦場で生き残りたくばそう呼べと言わんばかりの仁王立ち。
「もっとも死亡程度、遠慮なく蘇生させるからそのつもりで」
 ようこそ、煉獄一丁目。何人たりとも死出の旅路を許さぬ最終防衛線。其の名も保健室。
「では良い感じに周囲を取り巻く空気がお通夜になったところで新兵の所属を伝える。まず【オズワルド・アンダーソン】!」
「はい」
 一歩前へ歩み出たのは優しげな雰囲気を纏った青年。気品のある面立ちは緊張しているが、強い決意を秘めた青の双眸は爛々と輝いていた。
「先日誕生日だったようだな。おめでとう。君には希望通り、植物園への兵站運搬業務を行ってもらう。後方連絡線の確立任務だ」
 薬草を持ってくるお使いが後方連絡線らしい。独特な言い回しであるが場の雰囲気に合わせた方が利口であると、六人は背筋を伸ばしたまま目で会話する。
「二番【リア・カレット】!」
 胸元で手を組み合わせ、進み出たのは焦げ茶色の髪を持つほっそりとした少女。白を基調としたブラウスと上着、そして桜色のスカートが春らしい風の中で揺れている。
「中々の経歴だ。存分にあの目障りな汚れどもを仕留めてこい」
「はいっ」
 大人しそうな外見とは逆に返す視線は真剣そのもの。芯がある者の目だと治療師の間に感嘆の声が漏れる。
「三番【チョウザ・コナミ】、待合室でのカウンセリング業務を任せる」
「……はぁーい、おっけー了解。ザコちゃんにおまかせぇ」
 窓の外に向いていた視線が、いま初めて名前に気づいたとばかりに、ゆるりと教官へ向けられた。曲がった二本の指を額に当て、離す仕草はどこかの国の敬礼を模した所作であろうか。相手の疑念に気づいたのか、朧のような笑みが一層深まった。
「いち、に、さん、四番! 【フェル・バルカローレ】です!」
 エリアルの青年が点呼よりも早く手を挙げた。大きなカバンを背負い、伸びやかな若木を思わせる長身が愛嬌のある笑顔を浮かべている。顔立ちは整っているが、言葉づかいか纏う雰囲気のためか。神秘性よりも親しみやすさを感じさせる青年だった。
「君には哨戒任務に当たってもらおう」
「やったー」
「良かったわね」
「君は」
「【シルク・ブラスリップ】。あたしは何をすればいいの?」
 フェルと並べば膝丈ほどの身長が強調される。視線で自分の所属先を促すフェアリーの女性を前に、教官の顔が思案に沈んだ。
「備品の補充作業を任せよう。捕虜を使っても構わない」
 最後にと、教官は視線を止める。そこには修道士の服を纏った青年が立っていた。
「六番【プラム・アーヴィング】。君には治療室での暴動鎮圧を任せる。可能か?」
「勿論です」
 治療室では乱闘が多く、一度発生すれば芋づる式に増える現状。目の前の青年は華奢に見えるが、修道士としての経歴があると聞く。立って居るだけである程度の抑止力になるだろう。
(度胸がありそうだと賭けてみたが正解だったな。快諾してくれて何よりだ)
「患者を埋葬しない限り大抵のことは許可しよう。怪我だけは避けるように」
「はぁい」
 プラムが、笑った。
(あ、不味いことを言ったかも)
 虫の知らせか、それとも心配のし過ぎか。教官の胸に飛来したのは一抹の不安。
 困惑を振り払うように声をあげる。
「では各自、持ち場につくように!」


 地面に咲いた薄紫色の花弁が揺れる。風に混じる干し草の甘い香り。そして少しの清涼感。檸檬色の太陽の中に高速で飛ぶ箒の影が過ぎる。ほどなくして植物園『リリー・ミーツ・ローズ』に一人の青年が降り立った。
「もう戻ってきたの?」
 驚きのあまり、応対した植物委員が抱えていたマンドラゴラを取り落した。
 濡れた額の感触に指を当てれば、金糸に絡んだ汗が一筋。顎まで伝う。オズワルドは気恥ずかし気にはにかむ。
「体力と魔力には少し自信があるんです」
「そんなにハイペースだとバテちゃうわ」
 普段なら清々しく感じる箒乗りも、流石に連続すると息がきれる。軽く呼吸を整え、疲労を隠してオズワルドは普段のように穏やかに笑った。
「ご心配ありがとうございます。待っている患者さんがいるので休んでもいられません」
 手伝える時間は限られている。それに苦しんでいる人のことを思えば悠長にもしていられない。
「余計なお世話だったかしら。ちょっと待っててね」
 保健室での治療法は大きく分けて二つある。一つは魔法での治療。そしてもう一つは植物を用いた治療だ。植物園では数多の植物を生育しているため、保健室に薬草を納品することが多い。
 医者を志すオズワルドにとって詰め込まれた薬草の状態や種類をつぶさに観察したいという欲求が隠せない場所でもある。探求心を何とか飲み込み、背負った革袋からチョウザの作ったマスクを取り出す。
「友達が作ったマスクです。良かったら植物委員の皆さんで使ってください」
「あら、助かるわ」
 作った人にお礼を、と言う声に頷きながら薬草の詰まった袋を抱え直す。
 重みを増した箒が青空の下に浮かんだ。 


「んだと!」
「やるかっ?」
「まーぁまぁまぁ、ご両人様ぁ。今日はここまで痛み分けぇ。喧嘩は成敗ご相殺ー」
 揉め事の中心にするりと潜り込んだのは鮮やかな紅紫。音を立てて揺れる大量のアクセサリーが陽射しの中で一斉に煌めいた。まだら模様のバンダナ姿がのんびりと言葉を紡いでいく。
「せっかく痛い思いして一段落したんだからぁ、ここで続けてコンティニュるのはヤボってもんじゃん? むしろ痛み損?」
「そ、それもそうだな」
 軽い口調のレフェリーストップではあるが、今にも再燃しそうであった二人には効いたようだ。狐につままれた顔で椅子に座り直している。
 待合室にチョウザは座っている。
 今のように口論を煙にまくこともあれば、小さな子供相手に海千山千の冒険譚を語ることもある。
 無傷のチョウザが待合室にいる事を誰も疑問に思わない。シルクやリアが持ってきた布でマスクを作り、オズワルドやフェルが配って回る。鼻歌を歌いながらチクチクとマスクの山を築く光景は、斜めに傾き始めた陽射しの中で溶け込んでいた。
「お疲れ様です」
「お疲れぇ。もしかしなくともお次の患者様をお呼び出し召喚する感じぃ?」
「構いませんか」
「良さげ良さげ。落ち着きメーター順調そうだよぉ」
 時には診察室にいるプラムと連携し、患者の心の準備が整うまで待合室で待たせることもあった。
 チョウザに最も望まれた役目は聞き手となる事であった。いつの間にか隣に座っている彼女に驚く者もいたが、大抵の者は病や怪我の恐怖に耐えていたのか、ぽつぽつと不安を語る。そして、すっきりとした顔で診察室へと吸い込まれて行くのだ。
 人の持つ『たいりょく』『きりょく』『まりょく』。それらは総じて生命力と呼ばれる力である。種族による差異はあるものの、三種のどれか一つでも減ってしまえば健康であるとは言えない。しかし『たいりょく』はまだしも『きりょく』や『まりょく』の減少は蔑ろにされがちだ。
 目に見えない怪我。その痛みを知らぬ者は、気づくことが出来ない。
「ありがとう、お嬢ちゃん。こんな爺の長話に付き合ってくれて」
 つまらなかったじゃろう、と眉を下げたルネサンスの老講師に間延びした否定が答える。
「おじーちゃんせんせー様の話、面白かったよぉ?」
 チョウザが差し出したのは縫い終ったばかりのマスク。バトンを渡すような気軽さでひょいと掌に乗せられたそれは随分と細かい縫い目をしていた。
「ザコちゃんにとっては貴重なお話聞きまくれる充実満足なお時間だったしぃ? お互い、お得お徳なお時間を過ごせたならウィンウィンな関係だよねぇ」
「そうかね」
「そうそう。だから、次にお話聞くまで病気に気をつけてね」
 老人は嬉しそうに、皺だらけの手でマスクを受け取った。
 
 幸か不幸か。迷える子羊とプラムにとっての美味しい餌は等記号で結ばれている。
 つまるところ、彼にとって治療室は趣味と実益を兼ね備えた独壇場であった。またの名を食べ放題会場。
「なんと哀れなラム肉達なのでしょう」
「はい?」
 どこから食い散かしたものかと視線を走らせていると、訝しんだ治療師の一人が首を傾げた。慌てて意識を聖職者モードへ切り替え、プラムは胸に手を当て微笑む。
「いいえ、何でもありません。それよりも」
「やっぱり注射はNO!」
「予防接種ですから!」
 プラムの質問を遮るように、治療室に悲鳴が響いた。
「大人しくしグボァ!」
「ダウン! ダウン! 軍曹が殺られた!」
「見たか、同志たち! 今こそ予防接種への反旗を翻さん!」
 仲間が殺られヒートアップする治癒師たち。
 恥も外聞もなく注射を嫌がる同志を見て、我も我もと嫌がる患者たち。
「ここは何時もこんなに荒れているのですか?」
「そうですよ。だから困っているんです」
 運ばれる犠牲者とすれ違い、思わずプラムは祈りを捧げた。
「頼む、あいつに予防接種を……」
「私にお任せください」
「任せたぞ、ガクリ」
 誠実な声色に安心したのかリーダーシップを取っていた治療師から力が抜ける。プラムは担架に乗せられた治療師の手を握った。それは聖者が救いの手を伸ばしたかの如き光景。後光が射しているようにも見えるだろう。
 例え後光の中心にはためいているのが大漁旗でも。
 例え静謐な空気を纏った青年が内心で『豊作!』と快哉を叫んでいたとしても。
 見えなければ問題ない。
「それは?」
「見ていて下さい」
 荷物の中から取り出した箱の蓋を開けば、恵みの雨のようにオルゴールの音色が流れだす。室内の喧騒を洗い流す様に、一人、二人と興奮状態にあった人々が正気を取り戻し始めた。
 清廉な調べの中に、歩く踵の音が重なる。
「あんたは……」
「はじめまして」
 一瞬の隙。密やかに掴んだ袖を引いて身体を近づける。プラムが耳殻に注ぐのは美しい音色と蠱惑的な誘惑だ。
「注射ができたら、あとで存分に甘やかしてあげましょう。……私の部屋で」
 その日、初めて予防注射に行列ができたと。視線を逸らしたまま目撃者は語った。

 自分の仕事と周辺環境を理解してからのリアの行動は素早かった。それは何年にも渡る実践、否、実戦により培われてきた圧倒的な経験値の差。
 効率的に、完璧に。多すぎる仕事を終わらせることができないなら、最善の手を尽くすのみ。身体に深く刻み込まれた家事行動は一朝一夕で消えるものではない。
「洗濯物の山が、ない?」
「いや、庭を見ろ!」
「何だあれは!」
 周囲から驚愕を向けられているなど露知らず。リアは虹色に光る泡の中、布地の水気を軽やかな音で弾き飛ばす。
「ふぅ、こんなものでしょうか」
 芝生の上には沢山のロープが張られ、数多のシーツが白旗のようにはためいていた。汚れや染みどころか、皺ひとつない純白。破れ、ほつれた箇所は綺麗に修繕を施されている。
「皆さん、お手伝いありがとうございました!」
 よっこいしょと余ったシーツを抱えるリアに、いえいえとシーツを干していた数人が首を振る。
 保健室で問題を起こし、鎮圧、捕獲された患者や見舞客たちである。
 厳しい処分を受けるかと思いきや、配属された先には必死に洗濯物と格闘する愛らしい汚れスナイパーの姿。奮起しない方がおかしい。下心満載の助力もあって洗濯物はきっちり一時間で片づけられた。
「そのシーツはどうするんですか?」
「これはチョウザさんにお願いして、マスクにしてもらおうと思っているんです」
 処分してほしいと渡された備品の布地もリアの目からすればまだまだ現役。当て布としても充分利用できそうだ。
「よし、次はお掃除です!」
「まだやるのっ?」
「はい!」
 ギャラリーからのツッコミを応援と捉えたのか。シャボン玉の泡の中、リアは嬉しそうに微笑んだ。

「ふんふんふーん」
 大きな箱を抱えたエルフの青年が鼻歌交じりに廊下を歩く。背はすらりと高く、襟足から一房伸びた若草色の髪がつる草のように揺れている。辿り着いたのは資材室の前。勢いよく、たのもーと扉を開ける。
「お待たせー」
「早かったわね」
 棚を整理していたフェアリーの女性が振り返った。棚の中段にも届かない小柄な体躯とはち切れんばかりの豊満な肉体が同居するアンバランスさ。
「ありがとう。そっちに置いてくれる?」
「こっち?」
 身長差はあるものの、エリアル二人のコンビネーションは実に見事なものである。
 フェルが荷を運び、シルクが手際よく包帯や備品を並べていく。しかし、並べた先から減っていくのだからきりがない。
 不意に風にのって聞こえた声にフェルは顔をあげた。同じく風の民であるシルクの耳にも届いている。
「もう、またなの?」
「いってきまーす」
 飛び出していったフェルの背中に、呆れ顔のシルク。腰に手を当て、一人呟く。
「まったくみんな、楽しそうなとこばかり行っちゃうんだから……」
 やれやれ、と首を振る顔はやんちゃ盛りの弟を見守る姉のようであった。
「俺は死なん! メメたん校長の胸に飛び込むまでは!」
「だったら簀巻きにされないように、大人しくしててよー」
 一方、フェルは元気すぎる脱走兵に難儀していた。
「保健室広くない? 保健室詐欺だー」
 追いかけっこは遂に延長戦へと突入。しかし屋外に飛び出したところで急展開を迎える。
「注射器を振りながら追いかけてくる時点でまったく信用できな、む?」
 保健室の外に出た時点で長期戦は必至。しかし脱走兵に誤算があった。それは前方から高速でやってくる箒の存在。
「おや、あれはフェルさん?」
 薬草を抱えていたオズワルドは前方の騒ぎに目を止めた。
「オズワルドー! やつが脱走兵だー!」
「っ、分かりました」
「お?」
 急加速した箒の速度に脱走兵とフェルの声が綺麗に重なる。
「ふんっ」
 それは一瞬の出来事。高速で接近してきたオズワルドの片手に握られたフトゥルムの書。
 青空に響く爽快な音。空を飛ぶ脱走兵。懐に仕舞われる凶器的教科書。
「軍規を乱す者には容赦しません」
 その言葉と眼差しに迷いはない。
「え、えいせいへーい!」
「落ち着いて、僕たちが衛生兵です」
「そうだった」
 脱走兵は完全に目を回している。
 かなり戻れないところまで来てしまったオズワルド。
 動かない相手に刃物を見せない気配りを見せつつロープを過剰に巻きつけるフェル。
 二人ともすっかり保健室色に染まってしまった。
「彼をどうします?」
「お説教コースにしよう!」

「へっくしゅ!」
 愛らしいくしゃみが資材室に響く。
「やだ、もしかして流行病? あたしも後で診てもらった方がいいのかしら」
 何やら寒気のようなものを感じとったシルクは両腕を擦った。
「あの、大丈夫ですか?」
「リア。そっちは順調?」
 知った顔を見れば緊張もほぐれる。ほっとした表情でお互い笑い合った。
「はい。お洗濯が終わったところです。チョウザさんの所にマスクの材料を持って行ってから、お掃除をしようかと」
 リアは両手に抱えたシーツの切れ端を掲げてみせる。
「そう、頑張ったのね。あたしもこっちが一段落したら手伝いに行くから」
「はいっ、一緒にやりましょう」
 手先が器用なシルクにとって裁縫や修繕もまた得意分野。
 そんな時だ。遠くからズルズルという音が聞こえてきたのは。
「あ、やっほー。リアさん、そっちはお仕事どう? 捗ってる?」
 原因がやってきた。
「何をやっているのかしら」
 足元に転がる脱走兵。
「説得を手伝ってもらおうと思いまして」
「お説教コース一丁お願いしまーす!」
「……ごめんなさい、リア。そっちを手伝うのは少し遅くなるかも」
「せ、説得、がんばってくださいねっ」
 ふふふと機嫌良く笑った(ように見える)シルクに向かってリアがエールを送った。
「くそっ、俺は消毒に屈しないぞ!」
 目覚め、蠢く蓑虫こと脱走兵。
「ほら、そこ!」
 頭上から降ってくる凛とした声。見上げた先には仁王立ちする小さな影。悪戯っぽく揺れた青の瞳とサクランボ色の唇が挑発するように弧を描く。
「こんな小さい子が苦労してんのよ? ちょっとは手伝おうって気は出てこないワケ?」
「何なりとご命令を、マム!」
 脱走兵が脱皮し、従順な一兵卒が生まれた瞬間である。

「本日の業務はこれにて終了! ほんとうに助かったよ」
「良かったら毎日も来ない?」
「こら、新入生の邪魔しちゃだめだよ」
「ちっ」
「目が本気だった」
 夕日が白い保健室を朱色に照らす。疲労でぐったりとした者や興奮冷めやらぬのかキラキラとした瞳の者。流行病や治療師を心配する者。そして抱きつこうとする治療師や患者の熱い抱擁から巧みに逃れ続けている者。
 血走った眼の治療師たちも戦闘が終われば穏やかだ。
「新入生とは思えない働きぶりだったわ」
「グリフォン便まで見送りたいところなんだけど、今から夜勤なんだ」
「気をつけて帰るんだよー」
「怪我以外なら大歓迎だからねっ」
「ばいばーい!」
 窓から手を振る顔には治療師以外にも、今日、知り合った顔が混じっている。
「ようやく終わったな」
 グリフォン便を待ちながら、欠伸混じりにプラムが首を回す。
「今から夜勤って、いつ休むんでしょう」
「あまり考えたくないわね」
 素朴な疑問を抱いたリアの隣で長い溜息と共にシルクが肩を竦める。
「忙しいって想像していたよりイメージ以上じゃん?」
「僕たちも、できるだけ怪我をしないように気をつけないとね」
 椅子に並んだチョウザとオズワルドが長く息を吐けば、共に遠くに見えはじめたグリフォン便に向かってフェルが手を振る。
「来たよー!」
 こうして新米志願兵たちの一日は幕を閉じた。後日、病床から復活した治療師たちが菓子折りをもってお礼にやってくるのだが、それはまた別のお話。



課題評価
課題経験:44
課題報酬:1200
保健室 雑用募集
執筆:駒米たも GM


《保健室 雑用募集》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 1) 2019-03-12 00:12:16
1番、導師・賢者専攻のオズワルド・アンダーソンです。
学園一の医者を目指してるので、この活動が大きな一歩になるといいなぁ、なんて。

保健室の雑用の内容を見たところ、
これは各自の得意分野に合ったお手伝いをする感じでしょうかね。
さて、どれにしようか少々迷っています。

《新入生》 リア・カレット (No 2) 2019-03-12 00:57:20
えっと…に、2番? 勇者・英雄コース専攻のリア・カレットです。
お手伝いに来たのですが…

…ここって学園ですよね?

とにかく、お仕事は②を担当します。
日頃のお掃除で鍛えているので任せてください。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2019-03-12 01:33:52
雑用やってないモブとかいるぅ?
ってな理由で人手の一つとして混ざりこんどくね?

ザコちゃんはザコちゃん。村人・従者コースだけど見た目通りにモブやってる感じ。

モブってのはテキトーな事話したり聞いたりする存在なんじゃん?
だからザコちゃん【⑤】でお話係しとくね?
色んな危うげなゆーしゃ様達が来るなら、訳わかんないくらいに色々聞けそーじゃん?

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 4) 2019-03-12 19:45:38
はいリアさん、ここは学園ですよ。
怪我や病気を治すため仕方ないことなのです…。

僕は第一候補で①、場合によっては⑥で何かできることがないか考えております。
【1番】は、魔力を使って箒で往復するみたいですし、魔力の自信はあるほうです。
ただ往復でどれくらいの魔力が消費されるかわからないので、何往復できるかなんとも…

あ、【4番】は面白そうですね。

《新入生》 フェル・バルカローレ (No 5) 2019-03-12 21:09:51
いち、に、さん、よん……はい、4番!保健室の新たなる雑兵!
教祖・聖職専攻のフェル・バルカローレです!よろしくね。

お仕事は楽しげな④にするよ。脱走兵捕まえるぞー。怪我人でもそこそこしか遠慮してあげないぞー。

あ、仕事の片手間になるけど⑥で何かお手伝いもいいねー。そもそも流行病で倒れたのが人手不足の原因だっけ?
それへの対策をアドバイスするのもいいんじゃない?時間が余ったらだけど、思いつきー。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 6) 2019-03-12 22:23:19
こ~んば~んわ~♡
なんだか俺の対人スキルが役に立つと聞いてやってきたプラム・アーヴィングだよ。よろしくねー。

ってことで、俺は⑤でお手伝いかな。
ほら、修道士でもあるし一応。あ、服は当日になったら着替えとこ。

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 7) 2019-03-12 22:37:28
5番目かしら?
村人・従者専攻のシルクよ。よろしく。

今のところ人がいないのは3だけど…あたしの背丈だとちょっと運ぶのが辛いのよね。
(※フェアリー種エリアルで身長0.9mなので)
並べるのは小回り利くし得意なんだけど、誰かあと一人助っ人にこない?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 8) 2019-03-13 02:14:23
あー、そっか。雑用(⑥)は他のことやってても並行していーんじゃん?

だったらザコちゃん。【ソーイングセット】持ってき持ち込みで、包帯とかガーゼ拝借してひたすらマスク仕込もうかなぁ。
ほら、裁縫なんてお話会話しながらでも出来ちゃうし。
てんやわんやの原因要因が流行り病ってなら学園に広がる可能性あるし、マスクがあって困ることまずないじゃん?多分。
どうせあらって天日干しえば数回は再利用再使用できちゃうし。症状にはよるけど。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 9) 2019-03-13 14:04:59
なるほど、メインはあれど
ながらで別の件のお手伝いをできなくもない。

箒で移動しながらチョウザさんの作ったマスクを配ったり声をかけたりすることもできますし、
あと逃がした脱走兵を捕まえることもできるかもしれませんね。

《新入生》 フェル・バルカローレ (No 10) 2019-03-14 12:35:16
並行もいいね。数もこなしたいけど質も欲張りたい気分。
あ、ここって広いし他の仕事中の皆に会えるかは運もあるかな?
まあ、あちこち駆け回る予定だし見かけたらちょこっとは手伝うよ。資材運んだり。薬草運んだり。考えてみるー。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2019-03-15 23:05:54
やってるうちに他のゆーしゃ様と何らかで通りすがることはあるかもしれないし、無いかもしれない?

ま、何にしてもプランの受付は今日までだかんね。
うっかりぽっかりなお忘れだけはないよーに、ねぇ?