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きつねたぬきせんそう


ストーリー Story

 世の中には、『きのこたけのこ戦争』なる、仁義なき派閥争いがあるという。
 派閥というものは往々にして厄介なものであると相場が決まっている。
 きのこたけのこのみならず、犬派猫派。
 肉派魚派、紅茶派コーヒー派。
 胸派尻派、ウーパールーパー派オオサンショウウオ派と、仁義なき派閥争いの原因は多岐に渡る。
 その仁義なき争いは、この学園でも。
 
「来たな、きつね……! 今日こそその鼻を明かしてくれる!」
「あぁーら! お腹をぽんぽこ鳴らすだけしか能のないたぬきが、一体なにをしてくれるというのかしらぁ?」
 学園内でばちばちと火花を散らす二人。
 ぽっちゃりお腹は筋肉太り! 鶏肉のささみや茹で卵の白身を好んでお弁当箱に入れている!
 たぬき耳を生やしたヘルシー志向のルネサンス! 【タヌーキ・ラクーン】!
 全体的にすらりと細身、食べたものはどこに行く? でもけっしてまな板からは成長しない!
 きつね耳が愛らしい、永遠のロリ体型ルネサンス! 【キーツネ・フォックス】!
 二人は互いの手に持つ雑誌を目敏く見つけ、そしてぎりりと歯噛みする。
「やはりきつねとは相容れないようだ……! なぜこの猫の愛らしさを理解しない?!」
「ただ気紛れに愛嬌を振りまく猫より、従順な犬の方が可愛らしいですわ! たぬきこそ、この可愛らしさを理解しうる頭をお持ちでないようね!」
 廊下にぎゃんぎゃんと響くタヌーキとキーツネの声。
 すれ違う先輩たちは、またやってると言いたげに微笑ましい表情を残していく。
「……ちょうどいいわ、今日こそ決着を付けましょう」
「……ああ、きつねとはいつか決着を付けねばと思っていたところだ」
 争い、その火種は、たまたま廊下で傍観していた君たちの元へ降りかかる。
「君たち! 猫は愛らしいと思うだろう?!」
「いいえ! 犬よ! 犬こそ至高!」
 困った顔を見合わせる君たちの心はひとつになる。
 あんたたち、きつねとたぬきだろ……。と。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-05-19

難易度 とても簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2019-05-29

登場人物 8/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《不屈愛の雅竜天子》ミサオ・ミサオ
 ドラゴニア Lv18 / 魔王・覇王 Rank 1
「ミサオ・ミサオ。変な名前だろう。 この名前は誰よりも大切なあの子からもらったんだ。」 名前はミサオ・ミサオ。無論本名なわけがない。 外見年齢は20代、本年齢は不明。 本人曰く100越えてんじゃないの、だとか。 職業はギャンブラー。 学園に入る前は彫刻師、薬売りなどいくつか手に職を持っていた。 魔王コースを選んだのは、ここが楽だと思ったからだそうだ。 遠慮なくしごいてくれ。 性格はマイペースで掴み所がなく飄々としており、基本滅多に怒ることがない。 面白そうなことや仲の良い友人が居れば面白そうだとついて行き、 好きな人や大切な人にはドロドロに甘やかし、自身の存在を深く刻み付け、 飽きてしまえば存在を忘れて平然と見捨てる外道丸。 いい子には悪いことを教えたり賭け事で金を巻き上げ、 そして悪友のオズワルドや先輩先生にこってり絞られる。 恋愛したい恋人欲しいと言っているが、一途で誰も恋人を作ろうとしない。 たくさん養ってくれる人大好き。 趣味は煙草と賭け事。 特技は煙草芸、飲み比べ、彫刻。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《新入生》ウェルカ・ラティエンヌ
 アークライト Lv15 / 王様・貴族 Rank 1
■身長:152cm ■実年齢:14歳 ■髪形:腰までのストレートロング ■容貌:ややたれ目気味の目元の、大人しそうな容貌の美少女 ■体型:身長は小柄ながら、バストやヒップはかなり大きく、非常に発育は良いが、ウェストや手足等は細めの、極端な体型 ■性格:基本的には内向的で大人しく、穏やかな性格だが、金銭面には非常に厳しく、利害が絡むと冷酷になる面も ■コンプレックス:桁違いに豊満な上、未だに発育途上の胸/[誕生日]の時点で、既に120cmに届くとのこと ■体質:体重が増えるときは、その殆どが胸に集まり、痩せるときは他から痩せるタイプ ■服装:背中の開いたドレス/色は特に決まっておらず、気分次第で変えている ■特技:経営・商売に関連する豊富な知識/一通りの礼儀作法/実は家事全般
《模範生》レダ・ハイエルラーク
 ドラゴニア Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
将来仕えるかもしれない、まだ見ぬ主君を支えるべく入学してきた黒幕・暗躍専攻のドラゴニア。 …のハズだったが、主君を見つけ支えることより伴侶を支えることが目的となった。 影は影らしくという事で黒色や潜むことを好むが、交流が苦手という訳ではなく普通に話せる。 ◆外見 ・肌は普通。 ・体型はよく引き締まった身体。 ・腰くらいまである長く黒い髪。活動時は邪魔にならぬよう結う。 ・普段は柔らかい印象の青い瞳だが、活動時は眼光鋭くなる。 ・髭はない ・服は暗い色・全身を覆うタイプのものを好む傾向がある。(ニンジャ…のようなもの) ・武器の双剣(大きさは小剣並)は左右の足に鞘がついている。 ◆内面 ・真面目。冗談はあまり効かないかもしれない。 ・立場が上の者には敬語を、その他には普通に話す。 ・基本的に困っている者を放っておけない性格。世話焼きともいう。 ・酒は呑めるが呑み過ぎない。いざという時に動けなくなると思っている為。なお酒豪。 ・交友は種族関係なく受け入れる。 ・伴侶を支えるために行動する。 ◆趣味 ・菓子作り。複雑な菓子でなければ和洋問わず作ることができる。
《妖麗幽舞》サクラ・ブラディー
 リバイバル Lv14 / 黒幕・暗躍 Rank 1
イタズラ好きのリバイバル。 自分の名前や常識等以外記憶から抜け落ちている。 リバイバルになるための強い感情も抜け落ちておりなんで今ここに存在しているのかも本人にもわからない。(という嘘をついている) 取り敢えず毎日が楽しく過ごせればいい。 黒幕・暗躍コースなのは自分の特性がうまくいかせそうだったから 楽して成績優秀なら空いた時間は自由に使えるじゃろ? 趣味は人を揶揄うこと。 特技はなぜか舞踊、剣舞ができる。 また、占いもすることがあるようだ。 偶に変な雑学を披露する。 とある生徒の部下ではあるがそれを理由に相手をおもちゃにするために部下になってる ただ、ちょっとしたことならお願いは聞いているようだ 二人称:おぬし、または 名前殿
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。

解説 Explan

 犬派、猫派に分かれて討論会をしてください。
 それぞれのいいところを熱弁するのもよし。
 統計(仮)なんかを取ってみるのもよし。
 なんなら、派閥? 知ったこっちゃねえ! 俺は私は犬猫以外が好きだああ!! という熱い思いをぶつけるもよし。
 みなさんの熱い胸の内をお待ちしております。

【PL情報】
 タヌーキとキーツネはあなた方の先輩です。
 また、二人は付き合ってます。
 カップルです、恋人です。
 犬猿の仲、もとい狐狸の仲のアツアツカップルです。


作者コメント Comment
 今回は好きなものに対して好きなだけ語ってもらう課題になります。
 こんにちは、宇波(うぱ)です∈( ºωº )∋
 みなさまは何が好きですか?
 その好きだー! という思いを存分にぶつけてください! さあ! ハリー!
 ちなみに宇波はウーパールーパー派です。


個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
嗜好と思考の言い合い大会?ならザコちゃんも【会話術】でちょっか…盛り上げにまーざる。

ってもザコちゃんは別に犬も猫も趣味じゃないんだけど。ザコちゃん的な可愛さポイントにはつき刺さらない存在ってーか。嗜好もそれぞれだしね。

ザコちゃんどっちかってっとお魚派。
ほとんどの人種が及ばぬ水中を気まま勝手に生きるための体はつやきらできれーだし。
逆にザコちゃん達が変わらず生きる空気中に晒されっと、秒速惨めにお陀仏するとことか。近しい場にいて違う世界に生きてんだなって感じでいーよね。
焼いたら美味しいし。

ってな感じで。
個々みんな、犬猫お魚って嗜好はあるもんなんだけど。
それを押し付け強要しちゃうのは、面白くないよぉ?

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:犬ってかわいいですよね。
賢くて従順で健気に尻尾を振ってくれ…ミサオは猫派なんです?
…は?

行動:犬派の僕は、基本キーツネ先輩に便乗して猫派と衝突します。

平和的に解決していきたいです。
僕は犬のいいところをしっかり伝えます。
賢く、従順で、尻尾でわかりやすく自己表現してくれるし、寄り添ってくれる。
また、勇気ある彼らは僕ら勇者にふさわしい動物であり、パートナーだと思います。

ええ、もちろん手を出すことは致しませんよ。
彼らの意見は己の好みを必死に伝えているのだから、好きなものを否定はしませんよ。
ただし奴は別だ。

ミサオ・ミサオ 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
なんかきつねとたぬきが言っとるなぁ。
まぁオレぁどっちも好きだが、猫のほうが好きさねぇ。
あら、オズワルドってば犬派なのかぁ…(ニヤリ)

行動:
オレぁこう見えて面白いことが好きなんだぁ。
猫派で参加するよぉ。

猫の好きなところは
オレと同じ気まぐれで感情が読みづらい。
上品で美しく冷たいが、ツンデレなところがまたねぇ。
そこが似てるやつがいるんだよなぁ。(じー)

せっかくだ、【ハッタリ】や【挑発】で討論に便乗したり、相手側にけしかけようか。
静かに解決なんて面白みがないしねぇ!
平和的な解決は仲間に任せようかねぇ!
…いいねぇ、なんか魔王っぽいねぇ!魔王コースだしねぇ!

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:20 = 13全体 + 7個別
獲得報酬:540 = 360全体 + 180個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
「タヌーキ先輩もキーツネ先輩もイヌ科のルネサンスですよね?」
情報過多が過ぎませんか、面白いから首を突っ込みますけど。

■イヌ派に加担する
この情報過多戦争に俺も「イヌ派」として参戦表明をする。
「俺はネコ(意味深)ですが、イヌを多数可愛がるのでイヌ派といえばイヌ派でしょうか。フフ。」

きっと皆のトンチキ議論が白熱したり、仲裁したり引っ掻き回したりするだろうから、その間に俺は可愛がってるイヌを連れて来よう。

廊下に立ちっぱなしは嫌だから、イヌに座りつつイヌの有用性と遊ぶ楽しさでもプレゼンしようかな。

■使用技能
会話中は
【説得/会話術/演技/心理学/人心掌握学】
を常に使用。

■アドリブ度:A

ウェルカ・ラティエンヌ 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
[犬派]と[猫派]の論争、ということで宜しいでしょうか?
……私としては、何方かなdp選べませんわ。

わんこさんは、人懐こい子が多いのですわ。
大型の犬種は[番犬]としてとても頼りになりますし、小型の犬種は多くのスキンシップが楽しめますわ。

にゃんこさんは気儘でクールな割に、慣れるととても甘えてくる等、その[べたべたしすぎない距離感]が良いのですわ。

そして何より、何方も共通して、もふもふしてとても可愛らしいのですわ。
わんこさんにゃんこさんに限らず、ハムスターさんや兎さん、フェレットさんも可愛いのですわ。
それぞれに魅力が有るのですから、一つに絞ったりせず、色々な生き物の魅力を感じると良いと思うのですわ。

レダ・ハイエルラーク 個人成績:

獲得経験:20 = 13全体 + 7個別
獲得報酬:540 = 360全体 + 180個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
・(可能なら)議長
・(なった場合)白熱した論議の巻き添え阻止
・(上記二項目以外の場合)話を聞く

◆プレイング
・レダ本人は犬も猫も好きなので、どれにも加担しない方針

・(議長or話を聞く)基本的に双方の話を聞いてメモを取る

(以下議長(できたら)プレイング)
・【博愛主義】【説得】等で平和的に場を進め、【即決即断】で仕切る(仕切れれば)、【勇猛果敢】【衝撃享受】で【グローリー・シールド】持って(ヒートしていれば)仲裁に入る
・仲裁に入らずともとばっちりが来そうなら【衝撃享受】【グローリー・シールド】【部分硬質化】で防御
・仲裁に入る際、間に合いそうにないなら【オーパーツ・レンズ】で威嚇射撃

↓に続く

サクラ・ブラディー 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
前提条件として近くにいる先輩になんの騒ぎか聴きなおかつ、PL情報をPCの情報として入手します
その上で・・・

正直、犬でも猫でも狸でも狐でも個人の趣味嗜好なのじゃから言い争うだけ馬鹿らしいのじゃよ?
わっちとしては小動物であればほとんど可愛らしいと思うのじゃがの。

それよりも言いたいことがあるんじゃが、なんだかんだ言って狸先輩殿と狐先輩殿はじゃれ合う口実が欲しいだけなんじゃないのかの?
夫婦喧嘩はなんとかも食わぬとは言ったものじゃが・・・

まぁ、どうでもいいんじゃがの
さて、わっちはご飯食べに行くのじゃよ
今日はきつね(うどん)じゃな
ここの学食のはお揚げがジュワ、ほわって感じでたまらんのじゃよな

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:16 = 13全体 + 3個別
獲得報酬:432 = 360全体 + 72個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
「私、犬の仲間ですけれど犬派猫派で言えば猫、ですわね」

といきなり意見を求められ困惑しつつそう答えますわ。いえ、同族嫌悪という訳ではありませんがやはり自分とは異なる物を愛でたくなるのが人情という物ではないでしょうか?

私、猫のあの気まぐれな所が気に入っておりますの。近づけばツンと逃げ、相手に出来ない時に限ってゴロゴロすり寄ってくる所などとても可愛らしいではありませんか♪

特に正座して精神統一を図っているときにふと膝に飛び乗り眠り始めるあの姿。その愛らしさに心乱れそうになるのを必死に抑えるのはとても良い修行なのですわ♪やはり犬ではそうは参りませんし。傍に置くなら断然猫、ですわね!

と自身の思いを語ります


リザルト Result

「私、犬の仲間ですけれど犬派猫派で言えば猫、ですわね」
 勢いよく詰められ、困惑しながらも答えを返したのは、狼耳のルネサンス。
 彼女の名前は【朱璃・拝(しゅり・おがみ)】。
 正真正銘のイヌ科のルネサンスだ。
「あなた、もしかして同族嫌悪でもなさっているのかしら?」
 くわ。
 突っかかるのは【キーツネ・フォックス】。
 今回の元凶の内のひとり。
 彼女もまた、イヌ科のルネサンスである。
「そこにいる、タヌーキのように!」
 名指しをされた、筋肉太り、たぬき耳のルネサンス。
 【タヌーキ・ラクーン】は、はっと鼻で笑う。
「同族嫌悪? しているわけじゃないさ。同族を嫌悪するまでもなく、猫は素晴らしいということだ!」
 どーん。
 張り出されるは、胸でなく腹。
 朱璃は同調するように頷く。
「同族嫌悪という訳ではありませんが、やはり自分とは異なる物を愛でたくなるのが人情という物ではないでしょうか?」
 朱璃はほぅ、と熱を持った溜息を吐きながら両手を頬に添える。
「私、猫のあの気まぐれな所が気に入っておりますの。近付けばツンと逃げ、相手に出来ない時に限ってゴロゴロすり寄ってくる所などとても可愛らしいではありませんか♪」
 その瞳、まるで恋する乙女のよう。
「特に正座して精神統一を図っているときにふと膝に飛び乗り眠り始めるあの姿。その愛らしさに心乱れそうになるのを必死に抑えるのはとても良い修行なのですわ♪ やはり犬ではそうは参りませんし。傍に置くなら断然猫、ですわね!」
 びしぃ。
 指を一本立て、決めポーズを決める朱璃に、タヌーキは称賛の拍手を贈った。
(なんかきつねとたぬきが言っとるなぁ)
 その隣、【ミサオ・ミサオ】は目を細めて彼らを眺める。
「まぁオレぁどっちも好きだが、猫のほうが好きさねぇ」
 面白いこと好きな彼は、興味半分、愉悦半分に会話に参加する。
 キーツネとタヌーキは、新たな参加者に勢い良く顔を向ける。
 その姿は寸分の狂いなく揃い、なんだかんだ言っても仲がいいのだろうと、ミサオの表情を微笑ましそうなにやけ顔に変えさせる。
「猫の好きなところは、まず、オレと同じ気まぐれで感情が読みづらいところがいいねぇ。それに、上品で美しく冷たいが、ツンデレなところがまたねぇ」
 彼は指をひとつ、ふたつ立てながら、猫の好きなところを挙げていく。
(そこが似てるやつがいるんだよなぁ)
 じぃ。
 ミサオはある一点を見つめる。
 なんとなく、猫のようだと思い浮かんだ顔。
 その顔は、すごく、ものすごく嫌そうな、思い切り苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「あら、オズワルドってば犬派なのかぁ……」
 その顔が意味するところを読み取り、ミサオは思い切り顔をにやけさせた。

 さて、ミサオが顔を向けた先。
 【オズワルド・アンダーソン】が顔を顰めさせて佇んでいる。
 ほんの少し前まで、ほんわかと『犬ってかわいいですよね』と話していたばかりだと言うのに。
「……ミサオは猫派なんです? ……は?」
 訳が分からない。
 そう言いたげな、見事な顰め面。
 とん、彼は一歩前に踏み出す。
「……ええ、できれば平和的に解決していきたいです。……ねぇ? ミサオ?」
 名指しで呼ばれたミサオは、楽し気に口角を上げる。
 対照的に、オズワルドの口角は下がっていく。
「犬は、賢く、従順で、尻尾でわかりやすく自己表現してくれるし、寄り添ってくれる」
 オズワルドの主張に、キーツネがうんうんとしきりに頷く。
「また、勇気ある彼らは僕ら勇者にふさわしい動物であり、パートナーだと思います」
 今度は全体に、犬は勇者にふさわしい動物だと宣言した。
「ブラボー! 素晴らしい主張ですわ!」
 これにはキーツネもにっこり。
 反対に、タヌーキはそのまん丸顔を赤くさせ、悔しそうに唇を歪ませる。
 まさか犬派がいるとは思ってもみなかったと言いたげだ。
「君は? 君は猫派か? 犬派か?」
 タヌーキが白羽の矢を立てたのは、【プラム・アーヴィング】。
 しかし立てたはいいが、振り向いたその瞬間、タヌーキは見なきゃよかったと後悔した。
「俺はネコですが、イヌを多数可愛がるのでイヌ派といえばイヌ派でしょうか。フフ」
 意味深に微笑むプラム。
 吐き出す言葉も、全てが意味深に思えてくる不思議。
 ネコ(意味深)。
 イヌ(意味深)。
「ところでタヌーキ先輩もキーツネ先輩もイヌ科のルネサンスですよね?」
 にこにこと、意味深な微笑みから慈愛の微笑みへ変化をする、プラムの表情。
 修道服姿の彼は、見た目だけなら敬虔な神の使徒。
 人々を救う、修道士。
 そんな、修道士プラムは座っている。
 なぜか、椅子に。
 お忘れではないだろうか、ここは廊下だ。
 わざわざ廊下に椅子を引っ張り出してきたのだろうか。
 よくよく観察すれば、それは椅子ではない。
 人だ。
 しかも中々に容姿の整った人が、四つん這いになり背中にプラムを乗せている。
 彼の前世はきっと馬に違いない。
 恍惚とした表情を浮かべ、プラムを乗せている。
 時折尻を叩かれ、さらに恍惚とした表情を浮かべている。
 ……うん、やはり彼の前世は馬だったのだろう。そう思いたい。
 プラムは事前に、タヌーキとキーツネがカップルであることを、イヌ(意味深)に聞いていた。
(フ、喧嘩ばかりの恋人達を導くのも修道士の役目。SMプレイの良さを説きましょう)
 マンネリにはアブノーマルなプレイを。
 プラムはすっくと立ち上がる。
 その際、ヒールで椅子(意味深)を踏みつけるのも忘れずに。
 両腕を大きく広げ、光を一身に浴びるように。
 まるで神の教えを説くが如く、その姿は神々しい。
「当然、いきなりハードなのは取っ付きにくいだろうからソフトなモノからにしますよ。フフ」
 別にありがたくない気遣いを見せ、プラムは発言する。
「まずですね、このイヌ(意味深)は『自主規制』すると『自主規制』して『自主規制』します。つまり『自主規制』すると『自主規制』して『自主規制』できることになるのです。それをおふたりで『自主規制』の『自主規制』が『自主規制』で『自主規制』ですね……。ですので、『自主規制』は『自主規制』ということになります」
 『自主規制』が乱舞する、全然ソフトでも何でもないイヌ(意味深)派の主張に、狐狸カップルの狸は狐の耳を塞いだ。
 実践したかは、神のみぞ知る……。

「嗜好と思考の言い合い大会? ならザコちゃんもちょっか……盛り上げにまーざる」
 何を考えているのか分からない、普段の飄々とした笑みをさらに深め、【チョウザ・コナミ】は彼らの背後に立つ。
 トンデモ性癖を植え……付けられたかは神のみぞ知るところではあるが。
 宣教師のようにそういったほにゃららなことを説いた、プラムの椅子(意味深)を押し退け、一歩前へ出る。
「ってもザコちゃんは別に犬も猫も趣味じゃないんだけど。ザコちゃん的な可愛さポイントにはつき刺さらない存在ってーか。嗜好もそれぞれだしね」
 では、何を話しに来たのかと言いたげなタヌーキとキーツネの視線を、チョウザは華麗にスルーする。
「ザコちゃんどっちかってっとお魚派。ほとんどの人種が及ばぬ水中を気まま勝手に生きるための体はつやきらできれーだし。逆にザコちゃん達が変わらず生きる空気中に晒されっと、秒速惨めにお陀仏するとことか。近しい場にいて違う世界に生きてんだなって感じでいーよね。焼いたら美味しいし」
 水中を優雅に泳ぐ観賞魚でも、食料としての魚でも、チョウザにとっては、この犬猫論争と同じだけの価値がある。
 チョウザは飄々とした笑みの中、エメラルドグリーンの瞳をほんの少し細めた。
 
 さてチョウザの発言からほんの少し時間が経った頃。
 【ウェルカ・ラティエンヌ】がぽよぽよと、どことは言わないが、大きな大きなふたつのぽよよんを揺らしながら前のめりに主張する。
 ……当然、犬猫論争の意見の主張である。
 他意はない。
 しかし永遠のロ……まな板体型ルネサンス、キーツネは、主張するウェルカのダブルウェルカを視界に入れ、そこからさらに目線を落とし、ずーん、と効果音の付きそうなくらいに落ち込んだ。
「私としては、何方かなど選べませんわ。わんこさんは、人懐こい子が多いのですわ。大型の犬種は番犬としてとても頼りになりますし、小型の犬種は多くのスキンシップが楽しめますわ」
 ウェルカはまず、犬のいいところを挙げていく。
 それに対しキーツネは、先ほどの落ち込み様はどこへやら。
 上機嫌に相槌を打っている。
 ウェルカは、次に。と前置きをした後、タヌーキの方へ向かい合う。
「にゃんこさんは気儘でクールな割に、慣れるととても甘えてくる等、そのべたべたしすぎない距離感が良いのですわ。そして何より、何方も共通して、もふもふしてとても可愛らしいのですわ」
 慈愛の微笑みを浮かべたウェルカは、己のその両手をしっとりと合わせ、ゆったりとした口調で説く。
「わんこさんにゃんこさんに限らず、ハムスターさんや兎さん、フェレットさんも可愛いのですわ。それぞれに魅力が有るのですから、一つに絞ったりせず、色々な生き物の魅力を感じると良いと思うのですわ」
 穏やかに言い切ったウェルカの言葉に、もじもじと気まずげに視線を合わせたり離したりするキーツネとタヌーキ。
 そんなふたりの様子を見て、シャカンと、およそこの場で聞くような音ではない音が、廊下に響く。
「話し合いは一区切りついたか? では、まとめを発表しよう」
 先ほどまで、互いの主張をメモに取っていた【レダ・ハイエルラーク】が、泡だて器を手に議長を行っていた。
「待ってくれ、いろいろと突っ込みどころが多すぎる」
 タヌーキが片手でストップをかけた。
 レダに対して質問があるようだ。
 レダは鷹揚に頷く。
「なんで廊下に机なんて持ってきていたんだ」
「取りに行ったのは言い合いが始まってすぐのことだ。置いたのはついさっきだが」
 ちがう、そういうことじゃない。
 タヌーキはぐっと飲みこみ、机の上を指さす。
「なぜ、裁判の判決を言い渡すような小道具セットが置いてあるんだ」
「俺は今、議長だからな」
「んんんっ!」
 タヌーキは何か言いたいのをこらえた。
 最後に、とタヌーキは恐る恐る禁断の質問をしてしまう。
「……どうして、裁判の木槌、ガベルが泡だて器になっているんだ」
 レダはシャカーン! と泡だて器を掲げた。
「俺が黒幕・暗躍コースだからだ」
「なるほどな(?)」
 ひとまずご納得いただけたようだ。
 納得いただけたところで。
「では、判決――」
「ちょぉっと待ったぁ!」

 レダ議長が判決を言い渡すべく泡だて器を振り上げたところにかかる制止の声。
 声を上げたのはミサオ。
 しかしより険悪なのは、ミサオと睨みあっているオズワルドの方だ。
「おい、手を出すような乱闘沙汰は……」
「ええ、もちろん手を出すことは致しませんよ。彼らの意見は己の好みを必死に伝えているのだから、好きなものを否定はしませんよ」
 レダの制止の声に、にっこりと笑いながら返答するオズワルド。
 だが、またすぐにその顔はミサオへ向けてしまう。
 普段の穏やかな雰囲気とは一変、険しい表情を浮かべガンを飛ばすオズワルド。
「ただし奴は別だ」
 オズワルド・アンダーソン。
 彼は、ただミサオと意見が正反対なのが気に食わないだけである。
「オズワルドがやる気みたいだし、せっかくだ。この際白黒決着付けるのも面白そうかもねぇ」
 ミサオは余裕たっぷりな笑みを浮かべ、片手を差し出すオズワルドを見る。
 おそらく魔法を放つ準備をしているのであろう彼に、ミサオは目を輝かせながら挑発をかけた。
「静かに解決なんて面白みがないしねぇ! 平和的な解決は仲間に任せようかねぇ! ……いいねぇ、なんか魔王っぽいねぇ! 魔王コースだしねぇ!」
「ほざきやがれ!」
 オズワルドの放つ魔法に、ミサオは魔法でできた盾を打ち合わせ、その威力を相殺する。
 ミサオは唐突に、ひょこり、首を傾げて問いかけた。
 脈絡のない話である。
「ちなみにオズワルド。目玉焼きには、何をかける? ちなみにオレぁソースだ。塩だけじゃあ味気がすくねぇ」
「ミサオ、どうやら僕たちは相容れないようですね……。塩派です」
 にっこり。
 単なる挑発、されど挑発。
 犬猫論争から外れた、目玉焼き論争をきっかけに、ミサオとオズワルドのやり合いは激化していく。
 平和的な解決? そんなこと言いましたっけ? (すっとぼけ)
「目玉焼きかぁ。ザコちゃんソース派。まぁ、実際どーでもいいけど」
「俺、マヨネーズかな。あのとろっとした感じ、いいよね」
 そんな風に、いつの間にやら目玉焼き対決になってしまったふたりを傍観する、チョウザとプラム。
「あ、あの、廊下で喧嘩はよくないですわ!」
 ウェルカはあわあわと右往左往する。
 その度にふるふると揺れるのはダブルウェルカ。
 朱璃は喧嘩勃発前。
「白熱した議論をされておられますが喧嘩するほど仲が良いという物なのでしょうか? 羨ましいですわ、うふふ」
 そう、上品に笑いながら購買の方へ歩いて行ったばかりである。
「静粛に!」
 泡だて器、シャカシャカ鳴らす、レダ議長。
 必死に止めるにもかかわらず、ヒートアップしていくふたりに、周囲の野次。
 ぎゃあぎゃあ、わあわあ。
 塩! ソース! あ、なんか喉乾かない? シャカシャカ!
 昏迷を極めたこの状況に、目をぱちくりと丸くして、【サクラ・ブラディ】は野次馬と化している周囲に話を聞いていた。
「はー、なるほどのう」
 大方理解できたのだろう。
 彼女は呆れたように眉を下げ、言葉を発する。
 それは、騒がしくなったこの場でもよく通る声だった。
「正直、犬でも猫でも狸でも狐でも目玉焼きでも卵焼きでも、個人の趣味嗜好なのじゃから言い争うだけ馬鹿らしいのじゃよ?」
 ぴたり。
 まさにこの言葉がぴったりなほど、一斉にしん、と静まり返った廊下。
「わっちとしては小動物であればほとんど可愛らしいと思うのじゃがの」
 サクラは肩を竦め、自身の意見を述べる。
 キーツネとタヌーキは、お互いに顔を見合わせる。
 タイミングを見計らったように、朱璃がひょこりと顔を出す。
 どうやら購買へ、お茶と甘味を買いに行っていたようだ。
「白熱した議論もよいですが熱くなりすぎて喧嘩になっても困りますし。甘い物を食べれば皆幸せな気分で意見交換できるという物。え? 私だけですか?」
 先ほどまで熱くなりすぎて喧嘩(物理)していたオズワルドは気まずそうに目を逸らし、ミサオはきゃらきゃら笑っていた。
「ま、個々みんな、犬猫お魚って嗜好はあるもんなんだけど。それを押し付け強要しちゃうのは、面白くないよぉ?」
 あ、これ、うま。
 おはぎを頬張りながら、チョウザはへらー、と笑う。
「だってさぁ。仮に、ね。犬でも猫でもいーけど。世の嗜好がどっちかに画一統一されちゃったら、誰からも好かれない『それ』は排斥されんの? ってお話。だからぁ、好み嗜好を喋んのは良き良きだけど、対立して嗜好を強制強要して染めようとすんのはどーよ? っての」
 おはぎを食べ終わったチョウザは、周囲の気まずげな空気をよくするためだろう。
 彼女のオルゴールで曲を流していた。
「それよりも言いたいことがあるんじゃが」
 もっもっも。
 おはぎをお茶で流し込んだサクラは、ハンカチで口元を拭う。
 こてん、と首を傾げた彼女の、髪飾りが揺れる。
「なんだかんだ言って狸先輩殿と狐先輩殿はじゃれ合う口実が欲しいだけなんじゃないのかの?」
 手を合わせ、朱璃に礼を言うサクラは、まぁ、どうでもいいんじゃがの、と先輩ふたりに背を向ける。
「夫婦喧嘩はなんとかも食わぬとは言ったものじゃが……。やりすぎて、後悔の無いようにの」
 的確についてきた図星と、その後のアドバイスにも似たフォローに、キーツネとタヌーキは赤面した。
「さて、わっちはご飯食べに行くのじゃよ。今日はきつねじゃな」
 じゅるり。
 舌なめずりをしたサクラに、キーツネはぞわわと身震いした。
「何を勘違いしておるのじゃ。うどんじゃよ、う・ど・ん。ここの学食のはお揚げがジュワ、ほわって感じでたまらんのじゃよな」
 ころころと笑いながら食堂方面へ去っていくサクラは、はたして天然か、それとも確信犯か。
 それは食堂内で、きつねうどんの到着を心待ちにしているサクラ以外、きっと誰にもわからない。

 さて、盛り上がりを見せたこの議論も、ひとまずの決着が付こうとしていた。
 朱璃の持ち込んだおはぎの効果もあって、先ほどまでの仲違いが嘘のように穏やかだった。
「ミサオ、さっきは……」
「うん、オレも悪かったねぇ」
「はい、実は、わりかし本気でミサオの顔面狙っていました……」
「え」
 仲違いしても仲直りができる関係は素晴らしい。
 感動的な空気を残しつつ、こほん、と咳払いをしたのはレダ議長。
「では、本日のまとめだ」
 泡だて器を高らかに振り上げる。
「結論。みんな違って、みんないい」
 シャッカーン。
 泡だて器が振り下ろされ、この犬猫戦争ならぬ、きつねたぬきせんそうは幕を下ろした。
 授業開始30分前、昼休憩中のことだった。
 以上、廊下からお伝えしました。



課題評価
課題経験:13
課題報酬:360
きつねたぬきせんそう
執筆:宇波 GM


《きつねたぬきせんそう》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-05-15 00:06:37
野次馬のモブがいなかったからザコちゃんそれやるね。

ザコちゃんは別にどっちも好きとか嫌いとか美味しい不味いとかないんだけど。
あえて言うならお魚派。見た目も味も。
っても別にそれを押し付け強要するつもりはなくってぇ、二人のスタンスにちょっかい掛けに行くだけ。

《不屈愛の雅竜天子》 ミサオ・ミサオ (No 2) 2019-05-15 16:02:45
犬派猫派、みんな違って皆いいが1番だと思うけどねぃ。
まぁオレァ、猫派だけどねぇ。

あぁ、魔王覇王コースのミサオ・ミサオだ。
よろしく頼むぜぃ。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 3) 2019-05-15 18:21:57
皆様ご機嫌良う。
王様・貴族コース専攻のウェルカ・ラティエンヌと申します。
宜しくお願い致しますわ。

私としては、何方も可愛いと思いますし、正直なところ選べませんわ。
ですので、「[両方派]として仲裁に立つ」イメージで考えておりますわね。
片方だけなど、勿体無いと思うのですわ。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 4) 2019-05-15 20:13:20
こんばんは、初めましての方は初めまして。
オズワルド・アンダーソンです。
よろしくお願いしま……あぁ、ミサオは猫派ですか、

犬派の僕とは仲良く出来なさそうですね。(にっこり)
(僕は犬派猫派の戦いに便乗します、事前に謝罪させていただきますすみません。)

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 5) 2019-05-15 20:17:47
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

私、犬の仲間である筈ですけれど犬派猫派で言えば猫派でしょうか。

《妖麗幽舞》 サクラ・ブラディー (No 6) 2019-05-15 21:33:26
黒幕・暗躍コースのサクラ・ブラディーじゃ。

きつねかたぬきかでいえばきつねじゃな。
店や作る者によって変わるとは思うのじゃがお揚げが美味いんじゃよな。


・・・何か間違ったのかのぅ?

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 7) 2019-05-16 11:26:28
うん、情報過多。でも面白そうだから首突っ込んでみるプラム・アーヴィングです。

俺はネコ(意味深)だけど、イヌは複数可愛がってるし寄ってくるからイヌ派といえばイヌ派なのかな...?まあ躾のなってない駄犬なんだけど。
あ、そうだ。
加勢?的な感じで連れて来れたら連れてくるね。フフ。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 8) 2019-05-18 21:28:38
犬派だが猫も好きだな…。
という事で私は第三者として話を聞く事とする。