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第一回学園一厨二病決定戦開催のお知らせ


ストーリー Story

 前略。
 私は【セカンド・エージェント】。言うまでもないが、偽名だ。
 この度我々『機関』は新たなる『適合者』を求め、この『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』を発動するに至った。
 まずは珈琲でも飲みながら、落ち着いて読んでほしい。
 機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)によって創造されたこの文章は、『ミーム汚染』と『ラグナマグナ』を防ぐために、『第九暗号化術式(コードゼロゼロナイン)』と『削除済み(表示されていないかもしれない)』によって改変を施し、『完全非適合者』および『学園統率者の犬共』には認識出来ないようになっている。彼らには、まったく関係のない違う文章に見えているはずだ。
 つまり、この文章を解読している君には適合者としての素質がある。もしくは『宵闇に選ばれし者』かもしれないが……。どちらにせよ、君は『知っている』はずだ。
 ……前置きはこのぐらいにしておこう。我々には時間がない。
 我々は新たなる適合者を、組織を救済する『鍵』となり得る人物を捜し求めている。
 次の『マギステルの夜』までに、複数の『扉』を開かなければ、我々に未来はない。我々は『常闇の魔動書(ダークシナリオ)』に基づいて、今までいくつもの扉を開き、いくつもの『ミーム災害』を防ぎながら、学園統率者の犬の眼をかわし続けてきたが、ついに『特異点』を見つけられてしまった。
 『ルベラミエの悪魔』を使ったとしても、もはや我々の『贖罪(ちから)』だけではどうにもならない。君達が――すまない。ここも安全ではないようだ。
 我々は扉を開ける鍵(ちから)を持つ適合者を『選別』するために、審判の日、『久遠の舞踏会』を開くことにした。この文章が読めているのなら、頼む、久遠の舞踏会に参加してくれ。もう時間がないんだ。多少の報酬は支払う。
 結果的に君が『すべての罪を背負う者』だとしても、組織に所属しろとは言わない。一時的に、我々に手を貸してくれるだけで良い。
 久遠の舞踏会にはカバーストーリーとして『第一回学園一厨二病決定戦』を適応している。犬共に嗅ぎつけられることはないはずだ。心配するな。
 それでは、『会場』でまた会おう。
 ラ・メメタン・フトゥールム。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-03-18

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-03-28

登場人物 3/8 Characters
《ゆうがく2年生》ドリス・ホワイトベル
 リバイバル Lv12 / 芸能・芸術 Rank 1
【外見】 緑のショートウェーブ つり目 色白 実年齢は15歳だが昔から栄養あるものを食べさせて貰えなかったせいであまり成長出来なかった 【性格】 弱気な中二病 努力家 照れ屋 ちなみに、何故か光属性に拘ってるが名前がホワイトベルなんだから光属性であることを譲りたくない為らしい。 が、種族上どうあがいても闇属性である。 小さい頃に捨ててあった白猫のぬいぐるみ ボロボロで目がとれかけてたから眼帯をつけてあげた 今では白猫はお友達 名前は『ミルク』 よく腹話術でお話してくれるけど口が動いていて腹話術にならない。 【入学理由】 誰にも見向きもされなかった為、友達が欲しくて仕方がない ※アドリブ大歓迎
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。

解説 Explan

●目的
 『機関』の『エージェント』による『選別』を受けて下さい。

●概要
 この『選別』はカバーストーリーとして『第一回学園一厨二病決定戦』が適応されており、『完全非適合者』および『学園統率者の犬共』には、『厨二病具合を競い合っている』ようにしか『認識』されません。

 これ以上の解説は『ミーム的効果を含む認識災害』を発生させる恐れがあるので、以下、精神保護防壁を展開し、『完全非適合者』が認識している文章へと変換します。

――67111110118101114115105111110

●目的
 第一回学園一厨二病決定戦に出場して、厨二病具合を競い合おう!

●第一回学園一厨二病決定戦
 3つのお題に答えて、厨二病ポイントを競い合おう!
 審査員は3名。それぞれ好みの違う厨二病審査員が、君達を審査するぞ!
 審査員が持つポイントは1人につき10ポイント!
 1つのお題で得られる最大ポイントは30ポイントだ!

 お題は以下の通り!

 ・叫べ! 厨二病自己紹介!
  まずは自己紹介だが、もちろん普通の自己紹介じゃないぞ!
  内に秘められし真なる自分を解き放とう!

 ・喰らえ! オリジナル必殺技!
  オリジナルの必殺技を放とう!
  出ても出なくても、とりあえずかっこ良ければ大丈夫だ!
  もし出してしまっても、会場は外だからたぶん大丈夫だ!

 ・語れ! 厨二病フリートーク!
  最後はフリートーク!
  他の適合者に何か聞きたいことがあったら、ここで話そう!
  審査員への質問も受け付けているぞ!

●PL情報
 組織は第九校舎のクラブの1つです。
 組織はあまりにも隠れて活動をしていたため、学園から『活動してないんじゃない』と思われて、廃部の危機にあります。
 第一回学園一厨二病決定戦は廃部を回避するためのイベントです。


作者コメント Comment
 こんにちは、こんばんは、世界を紡ぎし海豹です。
 嘘です。くそざこあざらしです。
 ここまで読んで下さった皆さんは困惑してると思いますが、1番困惑しているのは恐らく、このエピソードをチェックして下さっているSDさんでしょう。すみません。

 厨二病あふれる皆さんのプランをお待ちしております。


個人成績表 Report
ドリス・ホワイトベル 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
お友達になりたい

【行動・心情】
適合者(アダプティブ)が集まったようね
この世界に降り立った時はこの身は既に虚像の存在と化してしまったけれど…

まだ、この身は此方の世界に順応出来てないようだから、真名を解放、定着させる必要があるかしら?

蒼い空の開拓地(フロンティア)より生まれ、蛮勇の鎮魂歌(レクイエム)を紡ぎに
この学舎に舞い降りた光の戦士

白き鐘の「白の天鵞絨(ホワイトヴェルベット)」

ドリス・ホワイトベルとは私の事よ
この子は私の光の使い魔ミルク

『光の使い魔ミルク、宜しくなんだにゃー!』(ぬいぐるみを構えながら)

さぁ、アポロンの竪琴を響かせないと(購買で買ったお古のハープを弾きながら)

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:52 = 44全体 + 8個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
1.自己紹介
『全てを助く存在(もの)』タスク・ジムです。頑張ります!
…なんだ、この闇の気は。右目が痛む…くっあああ!?
…ふぅ。俺は呪われし『深紅の真眼』を持つ覇王属性の王騎士、
真の名を『神武王(キングジム)』
2.必殺技
『王之大辞典(キングファイル)』で世界の全てを把握し、
流れるような執筆感と永久に消えないインクの『飛翔セシ乱気流ノ筆(ジェットストリーム)』で記述!
そして同神器を剣形態に変じ放つ『天翔ケル狂嵐ノ三連撃(ジェットストリームアタック)』
3.フリートーク
審査員に質問。いつも廃部ギリギリのこの部の行く末が心配で、
状況を改善するため手伝えることはないか、と、用語満載の遠大な言い回しで問う。

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:132 = 44全体 + 88個別
獲得報酬:3600 = 1200全体 + 2400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
事情は分かったわ
廃部の危機なら仕方ないわね
手を貸してあげるけど今回だけよ

厨二病って尊大で悪辣な態度で『オカルト』話を難解な言い回しで語ればいいのよね?
本で読んだし、そんな感じでやってみるわ

・準備
黒いフード付きマントと目元を覆う黒いお面で正体がばれないよう『隠匿』
厨二病の設定的にも真の自分を一般人には明かせないし
現実的にはわたしの社会的身分の危機だもの

・演技中
積極的に他参加者の設定を拾い、振りには乗って仲良くバトル
即興劇のノリで盛り上げるわ

・〆
必殺技を不発に終わらせ、力尽き再び封印されたという流れ
「はっ…いったいわたしは何を!?」
後は正体がばれないよう即退散

・アドリブ、他参加者との連携は大歓迎!

リザルト Result

 鳥すら鳴かない明朝4時50分。
 5時から始まる『第一回学園一厨二病決定戦』、もとい『選別』のために、【エリカ・エルオンタリエ】と【タスク・ジム】は、校庭の特設ステージの上に立っていた。
「……観客が少なくて、正直ちょっとホッとしたわ。これだけ隠してても、万が一って可能性があるから」
 と、黒いフードと目元を覆う黒いお面で顔を隠したエリカは呟く。
 エリカの服は『組織』からの貸し出し品である。顔バレを避けるために、彼女はそうせざるを得なかったのだ。
 他にも組織は出場者である適合者(アダプティブ)達に道具を貸し出し、協力を惜しまなかったが、その熱意に反して、観客の数は少ない。
「こんな時間だから……でしょうか? でも、人が多いと気恥ずかしいですからね。確かにこれぐらいの方がやり易いかもしれません。ふふ……。今日はよろしくお願いします、エリカさん。一緒に楽しみましょう」
 と、タスクは微笑みながらエリカに右手を差し出す。
「本から得た知識だけで、ちょっとだけ不安だけど、足を引っ張らないようにがんばるわ。よろしくね」
 タスクと同じような笑みで、エリカは手を握り返した。
 和やかな雰囲気で、タスクとエリカは決定戦の開始を待つ。
 観客が少ないことは幸いしたのか、緊張感はない。
 ただ――心配事がないわけではなかった。
「そういえば……ドリスさんが見当たらないようですが」
「そうね。出場(で)るって言ってたはずだけど……寝坊でもしたのかしら?」

 明朝4時55分、【ドリス・ホワイトベル】は校庭を走っていた。
「ま、まさか寝坊するだなんて! いけないわ! 急がないと!」
「ワクワクして寝付けなかったなんて言えないにゃー!」
 ぬいぐるみのミルクと会話をしながら、ドリスは会場へと急ぐ。
 かなりのハイペースだが、間に合うかは怪しい。
 そんなドリスの前に、1人の男が立ちふさがった。
「――待ちなさい、ドリス・ホワイトベル」
「だ、誰かしら!?」
「どこから現れたにゃー!?」
 突如として現れた男に、ドリスは驚き戸惑う。
 選別の前に現れた謎の男。
 ただ、男はドリスの敵というわけではない。
「僕は組織の統率者……顧問さ。そう構えなくても大丈夫だよ」
「こ、顧問……先生!? 先生がなんで……。も、もしかして、私が寝坊してしまったから……?」
 遅刻しそうなのを怒られるのではないかと思って、ドリスは思わず涙目になる。
 だが、そうではない。
「ふふ、違うよ。『舞踏会』に遅れそうなシンデレラに、渡したいものがあってね」
 と、男はドリスに小箱を手渡す。
 その小箱を開いて――ドリスは歓喜の声を上げた。

 明朝5時。
『さぁ始まりました! 第一回学園一厨二病決定戦! 審査員兼実況を務めますはこのワタクシ! サード・エージェントです!』
『審査員兼、解説を務めます、ファースト・エージェントです。よろしくお願いいたします』
『ぶちょ……ファーストさん! よろしくお願いします! さて! 早速ですが参りましょう! まずはこちら! デデン! 叫べ! 厨二病自己紹介!』
 ステージの近く、審査員席に座るのは3人のエージェント。
 その内の1人、解説の女子が開催の言葉を口にすると、会場から豪雨にも似た歓声が上がった。
 エリカとタスクが握手をしてから10分で、観客が冗談のように増えたのだ。
「うっ……そでしょ!? こんなに来るなんて聞いてないわよ!?」
 と、エリカはタスクのマントを引っ張りながら戸惑う。
 エリカと同じように、タスクも戸惑っていた。
 だが、観客の人数に圧倒されていたのではない。
「ドリスさんが来ていないのは……もしかしてお客さんが多すぎるからでは……?」
「観客が邪魔でステージに上がってこれない……ってこと?」
「そう思って探しているのですが、見当たらなくてですね……」
 ドリスを心配してタスクとエリカが話していたその時、実況の声が響いた。
『それでは! まずはエリカ選手からお願いします!』
「わ、わたし!? あっ……そうよね。出場者だし。んんっ……」
 実況の声に逆らうことは難しい。
 ドリスを気にしつつも、エリカは咳払いをして、1歩前に出る。
「わたしは賢者・導師専攻の……うっ! あっ……あぁぁ! だ、だめっ……! 出てきちゃっ……!」
「エリカさん!?」
 エリカが自己紹介をし始めたその時――だった。
 エリカは胸を手で押さえながら、跪いて苦しむ。
 いったいどうしたのか。観客たちがどよめきだした頃、エリカはスッと立ち上がって、ニヤリと笑った。
「ククク……ついに出られたか」
「エ、エリカさん……!? お体は大丈夫ですか!?」
「エリカ……? 我はかつて『深淵の魔都(コズミックバビロン)』にて神々と戦った闇の魔道士……『黒衣の魔導士(ブラックマジシャン)』! 『奴ら』の封印は強力だったが……この星辰(せいしん)揃う夜、原初の適合者たる我に奴らの術を破ることなど児戯に等しい」
 エリカは――黒衣の魔導士だった。
 明らかに変貌したエリカを見て、実況が叫ぶ。
『おぉーっと! エリカ選手! 深淵の魔都の支配者である黒衣の魔導士に精神を乗っ取られたぁぁ! どうですか!? ファーストさん!』
『素晴らしいですね。声が低いのもポイントが高いです』
 解説が感想を口にした直後――。
「黒衣の魔導士……闇の……まさかこの『気』は……ッ! ぐっああああ!」
 ――今度はタスクが右目を押さえて苦しみ始めた。
「……ふぅ。まさか、貴様がここにいるとはな」
 タスクの内なる者も解放されてしまったのだ。
 ニヤリと笑うタスクを見て、エリカも暗闇から白い歯を覗かせる。
「ようやく目覚めたか、『千の階層を貫く牙(サウザンドタスク)』」
「その二つ名を知っているということはやはり、貴様は第23層で出会った『漆黒の猟犬』か。ふっ……いかにも。俺は呪われし『深紅の真眼』を持つ、覇王属性の『王騎士(キングアーサー)』、真の名を『神武王(キングジム)』ッ!」
『これは! エリカ選手の気にあてられて、タスク選手が真の名前を取り戻したぁぁ!』
『どうやら2人は異なる階層で会ったことがあるようですね。とても興味深いです』
 顕現してしまった2人の適合者を前にして、会場は神妙な空気に包まれていた。
 下手に動けば殺(や)られる。それは会場にいる全員の共通認識だったのか、誰も言葉を発さない。
 そこに、救世主が現れる。
「待たせたわね!」
 その声で真っ二つに分かれた観客の海の先、ゆらりと立っていたのは、右目に眼帯を付けたドリス。
 ドリスはゆっくりとステージに上がって、審査員達の方を向く。
「この身はまだ此方の世界に順応出来ていない、仮初の身。この選別には不相応かもしれないから、真名を解放、定着させておこうかしら。……私は『蒼い空の開拓地(フロンティア)』より生まれし、『蛮勇の鎮魂歌(レクイエム)』を紡ぐ光の戦士、白き鐘の『白の天鵞絨(ホワイトヴェルベット)』。ドリス・ホワイトベルよ」
「僕は光の使い魔、ミルクだにゃー!」
 ドリスがミルクの両手を振って挨拶を終えた数秒後、会場から割れんばかりの歓声が上がった。『俺の妹になってくれ』と叫びながらステージに近づいた観客が、組織によって連れ去られていく。
『観客からの人気が凄まじいぞぉぉ! ドリス選手!』
『妹にしたいタイプですね。遅刻を利用した演出も得点が高いです』
 ひと通りの自己紹介を終えて、審査員達は採点をし始める。
 もはや忘れ去られているが、このイベントは『決定戦』、各々の厨二病具合を競う戦いなのだ。
『さぁ得点が出ました! エリカ選手29点! タスク選手28点! ドリス選手22点! ……おっと! ドリス選手の得点が低いようですが、ファーストさんこれは?』
『遅刻は遅刻ですから』
『なるほど! それでは次に参りましょう!』

『次の競技はこちら! デデン! 喰らえ! オリジナル必殺技!』
「ほう……。愚かにも我が力を試そうとはな」
 実況が言い切ると同時に、エリカは審査員席に近づく。
 必殺技である以上、誰かを必殺しなければならない。――なんてルールはたぶんないのだが、エリカはその対象を審査員達に決めたようだ。
「では、我をこの小娘に封じし神々への復讐の前菜として――お前達を我が贄(にえ)とさせてもらうぞ! 刻め! 『断罪の星屑(ジャッジメントスターダスト)』ッ!」
 エリカはローブの袖に手を突っ込み、審査員達の前に砂時計を置く。
『おっとこれは! エリカ選手はいったい!?』
『黒い砂時計ですね』
「この砂が落ちきった時! お前達は魂を破壊し尽くされて死ぬ! じわじわと命が削り取られる恐怖に怯え! 狂い踊るがいい!」
「ダメよ。こんなところで『魂の福音(カウントダウン)』を鳴り響かせるなんて」
 と、エリカの必殺技に割って入ったのはドリス。
 ドリスはハープを演奏(ひ)きながらエリカに近づき、その右目に付けていた眼帯を取り外す。
 現れたのは――金色の瞳。
 ドリスが統率者から受け取った小箱の中には、眼帯とカラコンが入っていたのだ。
「『金環蝕の魔眼(マギア・イクリプス)』。あなたの断罪の星屑は無効化させてもらったわ。悪いわね、黒衣の魔導士」
「くっ……確かに第2階層に属する金環蝕の魔眼は強力だ。しかし!」
「我の断罪の星屑を無効化するには贖罪(ちから)足りない――だろう?」
 と、タスクはエリカの台詞を奪う。
 驚きを隠せないエリカを見て、タスクは本を開きながら不適に笑った。
「『王之大辞典(キングファイル)』、貴様の行動はすべてここに書かれている。もっとも、貴様の隠匿は強力すぎるからな。『飛翔セシ乱気流ノ筆(ジェットストリーム)』で王之大辞典に記述し、貴様の行動を少し操作させてもらったが」
「しかしそれでも……我の断罪の星屑は……っ!」
「無駄だにゃー! 神武王は君がそう答えることも知っているにゃー!」
「その通りだ! 食らえ! 『天翔ケル狂嵐ノ三連撃(ジェットストリームアタック)!』」
 タスクの手から放たれた羽ペンが弧を描き、エリカの砂時計をコツンと倒した。
 エリカの必殺技は不発に終わったが――しかし。
「……っ! 止めるのが少し遅かったようね! 『闇(ダークネス)』を呼び寄せてしまったわ! この数はあたしの『アポロンの竪琴』でも……っ!」
 と、ドリスは空を見上げて言う。
 どうやら、エリカの必殺技が闇を呼び寄せてしまったらしい。
「尻拭いはしてもらうぞ、黒衣の魔導士」
「ふんっ……。あれの後片付けはいつものことだ、お前達の力を借りるまでもない。神武王」
「黙って合わせろ! いくぞ!」
『天翔ケル狂嵐ノ三人連撃(真ジェットストリームアタック)!』
 3人は叫びながら同時に手をかざし、空に向けて何かを放つ。
 何が起こったのか、起こっているのか、非適合者には分からない。
 だが、上手くいったのだろう。
「……即興の連携にしては、悪くない」
 と、タスクが呟いた。
『じ、実況をはさむ余地のない必殺技の応酬! これは素晴らしいのではないですか!? ファーストさん!』
『ええ、特に連携技が良かった。ここは全員満点で良いでしょう』
『出ました! まさかの全員満点です! それでは、最後の競技に移りましょう!』

 最後はフリートーク。
 しかしここまでで出し切ったのか、参加者達はやや疲れた表情で、1分か2分、審査員席を眺めていた。
 そんな中、タスクが手を上げる。
「……俺はこの瞬間(とき)を待っていた。あの日笑われた時から、僕はずっとこうして――」
 思い出すのは、過去の厨二病の記憶。
 その少年の肩を、ドリスとエリカは叩いた。
「大丈夫よ。今はわたし達がいるんだから」
「あ、あたしも! み、みんなと友達になれた良いって……友達だって思って……思ってるにゃー!」
 素に戻りそうになるのを、タスクはぐっと堪える。
「――俺は、強敵(とも)との出会いを待ち望んでいた。これも『運命(フォーチュナル・クエスタ)』だ。『千夜一夜(ワルプルギス)』を回避するために、何か俺達に出来ることはないか? 解説のファースト……いや、部長」
 タスクの言葉を聞いて、部長は立ち上がり、ステージに上った。
 そこで、部長は指を鳴らす。
『ぐっ……あぁぁぁ!』
 それが『合図』であることは、適合者である彼らは分かっていた。
 タスクとエリカは同じように苦しみ、ドリスはどさくさに紛れてカラコンを外す。
 厨二病は、とりあえずここまで。
「はっ……いったいわたしは何を!?」
 と、エリカが口にした後に、部長は言う。
「ありがとう。君達がこのイベントに参加してくれた、それだけで良いんだ。厨二病を愛する仲間がいる、それを証明してくれるだけで、良かったんだよ。だからこれで、僕達の『厨二病クラブ』は廃部を免れる。ふふ……本当にありがとう。君達は間違いなく、適合者だ」
「ここも全員満点……ですかね? 部長」
 後ろから話しかけてきた実況に部長は『ああ』と答えて、微笑みながら審査員席に戻った。
 実況も嬉しかったのだろう。少しだけ涙声で、彼女は叫ぶ。
『ただ今をもって、すべての競技が終了しました! 最終結果は――エリカ選手の優勝です!』
『えっ?』
 全員優勝――ではない。この競技が全員満点だっただけだ。
 良い話で終わりそうだったが、それはそれ、これはこれ、決定戦である以上、優勝者は決めねばならない。
『おめでとうございます! 優勝商品としまして! エリカ選手にはすべての罪を背負う者を名乗る権利が与えられます!』
「……悪いけど、名乗らないわよ?」
 こうして、第一回学園一厨二病決定戦はエリカの優勝で幕を閉じた。



課題評価
課題経験:44
課題報酬:1200
第一回学園一厨二病決定戦開催のお知らせ
執筆:くそざこあざらし GM


《第一回学園一厨二病決定戦開催のお知らせ》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2019-03-14 05:04:09
こんにちは、こんばんは。<全てを助く存在(もの)>タスク・ジムです。
村にいたころ、近所の裏山で、そんなことを色々設定しては木の棒を振って遊んでました~。
誰も相手してくれなかったので、一人でひたすら棒振ってましたけどね~・・・(遠い目)

今回は一人じゃないんですよね!そういう設定して、演技する楽しみを、人と分かち合えるなんて!最高すぎます!
よろしくお願いします!!!

(ふと、われに返って)
さて・・・この行事(エピソード)、作戦会議をする必要って、あるんでしょうか?(首かしげ)

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 2) 2019-03-14 14:34:29
フフフ……<全てを助く存在(もの)>だと?

(気配を感じさせずに暗がりからフードを目深に被った人物が現れる。その顔は闇に覆われ見通せない)

この『霊格階層(ファンタズムレイヤー)』ではそう名乗っているのか。
かつて『千の階層を貫く牙(サウザンドタスク)』と恐れられたお前が文字通り牙を抜かれたものだ……

まあいい。それよりも『会議』か……
確かにそんなものは真の『適合者(アダプティブ)』たる我々には不要。
だが、この階層で同時に多数の適合者が顕現すれば、互いの力が干渉を引き起こし、不測の事態が起こる可能性もある。
念の為に互いの属性だけでも知らせておいて、不測の事態に備えておくというのも有りかもしれんな……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2019-03-14 22:42:30
だっ、誰ですかっ!?さ、サウザンドタスク、ですって・・・
その名を聞くと、くっ、頭が痛む・・・(眼帯をさすりながら)この、かつて封印されし右目が、燃える様に熱い・・・くっあぁああっ!!??

・・・ふぅ。まさか、この次元に、俺の二つ名を
・・・かつて、そう、あの忌まわしい日、『千夜一夜大戦(ワルプルギス・オーバーウォー)』終焉の日に、に捨てたはずの二つ名を・・・知るものが現れるとは。

この忌み名を、あの大戦の惨禍を思い出させ、この俺をまた『マギステルの夜』に引き戻そうとする貴殿には、相応の報いを与えるべきだとは思うが・・・
(ノリノリの演技で、じろりとにらんで、ふぅと息をついて、いわゆる「やりますか」的な表情を浮かべる)
・・・そうだな。本来は『適合者(アダプティブ)』が『適合者(アダプティブ)』らしく或ることができる唯一の憩いの時空間でもあった、『マギステルの夜』が、これ以上歪められ、万が一にも、『千夜一夜(ワルプルギス)』を引き起こすことだけは避けなければいけない。
そうでなくても、どういった不測の事態があるか予測が付かないこの状況。
まずは、貴殿の言葉に乗ってみるのも悪くない。情報交換と行こうじゃないか。

駆け引きも嫌いじゃないが、状況は切迫している。まずは、手っ取り早く自分のカードを見せるとしよう。
(いそいそと、分厚い革表紙で夥しい枚数の紙を挟んで丈夫な紐で閉じた小道具を取り出す)

『王之大辞典(キングファイル)』千の階層を貫く、俺の≪能力≫だ。
その名の通り、1ページに千項目のタスクリストを埋めていけば、事態の大まかな真相はつかめるはずだ。

ところで・・・(フードをじっと見て)、この『王之大辞典(キングファイル)』すら撹乱するとは、なんと驚くべき隠蔽能力。
貴殿のごとき実力のある『界渡り(パラダイムシフター)』であれば、わざわざこの『霊格階層(ファンタズムレイヤー)』まで降りてきて、この俺の名を呼ばずとも、<全てを云々>などと寝ぼけたことをのたまう少年を直接、貴殿がいた『霊格階層(ファンタズムレイヤー)』に引きずり込むことが出来たろうに。

あくまで『三千世界法則(ゲームシステム)』と『神格紳士協定(プレイマナー)』にのっとるそのポリシー、嫌いではない。
この事態を共に乗り切る縁でもある、良ければ・・・真の名とまでは言わん。二つ名だけでも、教えてもらえないか。

そうだな、『神格紳士協定(プレイマナー)』に乗っ取り、まず俺から、真の名を明かそう。もっとも、貴殿ほどの実力者ならとうに見破っていることとは思うが、まあ、マナーとして、な。

俺は『千の階層を貫く牙(サウザンドタスク)』、左手に『王之大辞典(キングファイル)』、右手に『飛翔セシ乱気流ノ刃(ジェットストリーム)』を備えし、真紅の覇王属性の王騎士!

そういうと、不意に眼帯が外れ、その言葉を裏付けるかのごとく、真紅に輝く覇王眼が現れた!
(と、ナレーション口調で言いながら後ろ手で眼帯をはずし、もともとオッドアイである右目を出します)

            キングジム
俺の真の名は・・・ 『 神 武 王 』

《ゆうがく2年生》 ドリス・ホワイトベル (No 4) 2019-03-15 11:52:07
(なんか挨拶する前に物凄い戦いが起こってるー!?)←レベルの高さに武者震い

ま、負けない!(ふんすっ)
行くわよミルク!
『合点承知乃助だにゃー!』(ぬいぐるみを顔の前に持っていきながら)

皆、ごきげんよう?
既に『適合者(アダプティブ)』の皆様は知っているかもしれないけれど。
一応自己紹介しておくわね?

蒼い空の開拓地より居でしこの身、勇ましき鎮魂歌(レクイエム)を歌い、この世界に舞い降りた光の戦士。

『白の天鵞絨(ホワイトヴェルベット)』幽玄に響きし白の鐘。

ドリス・ホワイトベルとはあたしの事よ。

この子はあたしの魂を分けた光の使い魔、ミルクよ。
よろしくね?
『ふっふっふー、僕は魔界に現れ居でしドリスの光の使い魔!ミルクなんだにゃー!よろしくー!』←ぬいぐるみを顔の前に持っていき両手をぶんぶんさせながら。

>レイカさん
そう、貴女も『適合者(アダプティブ)』だったのね。
互いの力が鳴動すれば世界に歪みが出来るのは明白。
よって、現時点で己がなんであるかを定着させ、周知させる事で設定…。
もとい真名を解放させて歪みごとこの世界に定着させるのはとても良い手だと思うわ。

>タスクさん
あ、オッドアイなんてずるいわ!あたしもやりたい(とっても楽しそうに

ち、ち、違った!
『神武王』とは…聞いた事がある(ような気がする)
その出で立ち、まさしくこれは真紅の覇王。

お会いできて光栄よ、キングジム(微笑みながら)


《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2019-03-15 12:48:30
(思わず素になって)あはは、この目は「地」なので…げふんげふん、いやその、なんだ(一瞬動揺)
(気を取り直して)こんなものは、無い方がよいのだ。忌まわしき『真紅の悪神覇王(ハラール・スゥ・メメント)』を始祖にもつ、この呪われた血統の証に過ぎないのだからな…(ノリノリで、どこか哀しげに遠くを見つめます)

ホワイトヴェルベット、ドリスか。君のことは、このキングファイルにのっている。(先に名乗っていただいてほんと助かります、ありがとうございます♪)
蒼い空の開拓地、聞いたことがある。我が忌まわしき先祖が、『三千世界征服事業(ブラックワーク・レコンキスタ)』をあと一歩で成し遂げようというときに、唯一、激しい抵抗を見せ、その後の奴の打倒につながる一里塚を築いた、そう、真の勇者たちが集う伝説の地、と。

忌まわしき血の俺と、勇者の地の君。
ここで出会い、そして、この事態に直面することになるとは…
(ノリノリで、キングファイルをパタンと閉じ、またもや「やりますか」みたいな顔で、天を仰いで)

これも、『運命(フォーチュナル・クエスタ)』か…。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 6) 2019-03-15 22:59:43
ほう……『神武王(キングジム)』だけではなく『白の天鵞絨(ホワイトヴェルベット)』まで顕現するとは。
『マギステルの夜』が近付き、『学園統率者の犬共』の結界が弱まっていると言ったところか……

しかし、『選別』を前に気分が高揚するのは分からないでもないが、お前達の発する霊圧はあまりも高すぎる……
その調子で闘気を放ち続ければ、我々が勝負を始めるまでにこの階層が崩壊を始めてしまいかねない。
崩壊の気配と神気を探知した犬共が早々に介入してきても興醒めと言うもの。
我らの開演の幕が切って落とされるまで、その闘気は隠しておくのだな。

それと……勘違いをしてもらっては困る。我々は最後の一柱になるまで戦う『選別』に召喚された敵同士なのだ。

(しかし、戦いの前に自らの≪能力≫や真名まで明らかにするとは……まさか手の内を見せても私に勝てるという余裕か? 侮れぬ奴らめ……)

だがいいだろう、『暁光の歌姫(デイブレイクディーヴァ)』そして『深紅の魔眼(ルビーアイ)』よ。
『神格紳士協定(プレイマナー)』の盟約により、私もお前達の礼に応じなくては神格を疑われるというもの。
私はかつてここより遥か上位の階層『深淵の魔都(コズミックバビロン)』で『暗黒邪龍軍(ダークネスドラグーン)』を率いて神々と覇を競い、
『黒衣の魔導士(ブラックマジシャン)』、または『漆黒の反逆者(ダークリベリオン)』と呼ばれた存在(もの)だ。
そして我が宝具はこの『断罪の星屑(ジャッジメントスターダスト)』(と懐から黒い砂の入った砂時計を取り出して見せる)
本来であればこのような茶番に付き合っている暇などないが、私をこのような脆弱な肉体と言う檻に閉じ込めた神々への復讐の前に、
お前達の命と絶望を喰らい、我が力を復活させる生贄とさせてもらうとしよう。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2019-03-16 14:13:21
なっ…!黒衣の…魔導士…!だと!!?

そのとき、突如、一陣の風が吹いた。
キングファイルのページがけたたましい音を立ててめくれる。
まるで、最大級の警報を発するかのように!
(とナレーション口調で言いながら、ノリノリでページをめちゃくちゃに繰る)

名を発しただけで、この霊圧!
さすがは、『真紅の悪神覇王』が闇に堕ちた契機を作った、かと思えば『三千世界征服事業』崩壊を影から促したなど、数々の逸話を持つだけは、ある。

ドリスとやら、俺達はとんでもない存在の前で、真名を名乗ってしまったらしいぞ。
『黒衣の魔導士』ほどの『原初の適合者(ザ・ファーストアダプティブ)』クラスの者に真名を握りられてしまっては、例え俺達『適合者(アダプティブ)』といえども、存在自体思い通りの操り人形にすることすら容易だ。

全くもって、今回ばかりは、くだらない『神格紳士協定』とやらに感謝する他無いようだ。
そして、本来ならデウス・エクス・マキナなど問題にすらならず、全てを瞬時に無にしてしまうことさえ可能なはずの貴殿が、牙を抜かれた俺や、『千夜一夜大戦』すら経験していないほど『霊格階級(ファンタズムランク)』の若いドリスに、わざわざ声をかける、という、貴殿の気紛れにも、な。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 8) 2019-03-17 00:21:33
さて、いよいよ『選別』の開始まで24時間を切ったようだ。
敗北の恥辱に塗れ、死後の魂にすら安息の与えられぬ破滅の運命が恐ろしいと言うのなら、
今のうちにできるだけ遠い階層へと逃げ去る事だ。

我がこの階層を手中に収め、神々への復讐を遂げるまでは命を長らえることもできよう……
しかし、いずれ全ての階層が我によって破壊される事は変えることのできない『運命(フォーチュナルクエスタ)』だがな……

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2019-03-17 02:12:48
ふっ・・・果たしてそれが、本当の貴殿の望みかな。
俺は知っている、貴殿のもう一つの異名を。

『灰色の魔術師(エターナルリベラリスト)』・・・あるときは悪、またあるときは善に手を貸し、世界の中立を保つ摩訶不思議な存在、と、この『王之大辞典』に記されている。
伝説に囁かれる、つまり外野・よそ者が勝手に騙る異名だ。貴殿の本意ではないのだろうが、な。

しかし、貴殿の嘯く言葉どおり、全てを生贄に、復習・・・じゃなかった間違えたっ(あせあせ)
えーごほん。全てを生贄に、復讐という本懐を遂げる・・・
それが、あくまで貴殿の願いということであれば、それもまたよいだろう。

(ノリノリで淋しそうに天を仰ぎ)
ちょうど、死に場所を探していた。(自分的には、超絶無駄にイイ声のつもりで)
この、呪われた血統・・・その証、貴殿の云う『深紅の魔眼(ルビーアイ)』ごと、このくだらない命を葬り去るのに、これ以上ふさわしい舞台も、ない。

だが・・・(じゃり、と大げさに足音を立てて一歩踏み出し、ドリスさんをかばうように位置取ります)
この、『霊格階級』の若い、未来のある『適合者』を、むざむざやらせるわけにはいかない。
せいぜい、貴殿の能力を余すところなく一言一句までこの『王之大辞典』に、流れるような執筆感でしかも数千億年経過しようと永久に消えない『飛翔セシ乱気流ノ筆(ジェットストリーム)』を用いて余すことなく書き付け、後世に残せば、
こののちの『語られざる千年紀(ミレニアム・アポカリプス)』のうちには、貴殿を打倒する存在(もの)も現れよう。

もっとも・・・
(『王之大辞典』をパタンと閉じ、『飛翔セシ乱気流の刃』をぎゅっと握り締め)
ただでやられるつもりは、毛頭無いが、な。
(ノリノリで、鮫のように笑う)

(※適当に色々書いてしまいました。違和感を覚えましたら、おっしゃっていただけると、お詫びして訂正いたします。
特に、ドリスさんにつきましては、ノリで若い扱いしてしまい、ごめんなさい。「若くないし」と思われた場合は、是非おっしゃっていただけると助かります。)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2019-03-17 03:14:53
(ふと、戦闘体制を解き)話は、変わる。
俺は、今回の『久遠の舞踏会』、単なる『選別』で済む話ではない、と睨んでいる。
考えてもみろ、『機関』が『適合者』に≪頼む≫など、奇妙ではないか。

だが、とにかく時間が惜しい。そこで、俺の『王之大辞典』を用いて『思考直接接続(フルコントロール・エンカウント』を開放する。
≪ゲシュタルト崩壊≫(ふんいきがこわれる)を避けるため、各自に許された猶予は『1接続単位(フレーム ※1フレームは60分の1秒)』が限界だろう。

・・・怖いか?ならば、「今のうちにできるだけ遠い階層へと逃げ去る事だ。」
(この世界でも部活でも尊敬する先輩のセリフをかぶせることができ、ご満悦の表情で)

05486024862006126426(以下、思考直接接続により普通に書きます。もし気が向いたら、読んでいただいたら嬉しいです)

①自分が考えるフリートークの方針
この部活、廃部の危機を迎えてはこうしてひっそりイベントを開く、というギリギリでやってきているようですが、これを、改善できれば(というウィッシュを書きたい)と思っています。
そこで、「3.フリートーク」では、審査員さんに、改善のために手伝えることは無いか、聞きたいと、自分は思っています。

②連携のお誘い
機会があれば連携したい、というアクションを書こうと思っています。
2人連携と3人連携のネタと、連携する旨の字数は僕が用意します。
載っていただける場合は、「連携OK」等の記載をお願いします。
(記載無ければ流す、という旨も僕が記載します)
なお、「我こそは自分発信の連携を」という場合ももちろん大歓迎です。
(僕は「他人発信連携OK」と記載します。)
もちろん、本文をまっすぐ読めば、連携の可能性は無いとは思います。
そのため、「機会があれば」と表記し、GM様が気が向くこと等に期待するものです。

ぜひ共闘を、という野暮は申しません。
気が向かれたら、「こんなのもあるんや~」と思ってもらえたら、
面白そうなら、「なに考えとんねんこいつ」と笑ってもらえたら、
これ以上ない幸せです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-03-17 04:04:06
05486024862006126426(以下、思考直接接続により普通に書きます。事務的報告のため。)

不測の事態に備えて、現時点のプランを提出しました。
明日の出発までに時間が取れれば、直近の会議内容を再度確認し、対応できたらと思います。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 12) 2019-03-17 09:49:46
その様に呼ばれるのも懐かしいな……
だが、それは我の一〇八ある顕現の一つに過ぎん。
気紛れに発したノイズの様なものよ……

いいだろう。所詮消えゆく者の最後の足掻き……お前の余興に乗ってやる。
華麗なラストダンスで精々我を楽しませてくれ。

(訳:了解です。アドリブ無茶振り大歓迎なのでよろしくお願いします)

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 13) 2019-03-17 12:52:07
しかし、このような脆弱な肉体を媒介にしていては、我が神力の全てを発揮するには少々手厳しいか……
調子を取り戻す準備運動代わりに、お前達と手合わせをさせてもらうとしよう。

(訳:プランの文字数がとてもとても足りないので、フリートークでの絡みはすべてお任せします)

《ゆうがく2年生》 ドリス・ホワイトベル (No 14) 2019-03-17 13:37:36
了解したわ。キングジム。
ふふ、あたしはこの特異な体故、成長が止まっているの。
(リバイバル)

だから貴方が見ているこの虚像はその年齢に引きずられているから。
その解釈で間違いじゃないわ。

ふふ、私も早く書かないといけないわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2019-03-17 16:57:42
(お二人とも、ありがとうございます!)

(思考直接接続を解いて)…ふぅ。ジャスト・1接続単位だ。
二柱とも、刹那の間、俺の問わず語りに付き合ってくれて感謝する。

べっ、別に、馴れ合いたい訳ではないのだからな。
『選別』となれば、無論、手加減は無しだ。

『黒衣の魔導士』、胸を借りる、などと甘えたことは言わん。
俺の牙を呼び覚まさせたこと、後悔させてやる。
『ホワイト・ヴェルベット』ドリス。接続してみて、君の非常な『潜在霊格(ファンタズムポテンシャル)』を思い知った。
恐れ入ったよ。見た目に引きずられた非礼を詫びる。本気の手合わせをもって報いるとしよう。

宣戦布告の言葉は、しかし、どこか惜しむようでもあった。
(ナレーション口調で。やはり、ノリノリで。)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2019-03-17 22:32:02
(最初のイメージから微調整。フリートークは、普通にアクションに。
連携はウイッシュに入れています。
なお、連携を除いては、絡みを入れる字数はとても足りず、残念でした。)

では、そろそろ時間か。次に会うときは久遠の舞踏会…『選別』の場、だな。
柄ではないが、『機関』のいけすかない挨拶を、今こそ、万感の思いで送ろう。
ラ・フトゥールム・メメタン!

(訳 ウイッシュの部分に、お二人への想いを滲ませて見ましたので、
GM様の拡大解釈等により、何とか絡みが発生することを期待したいところです。
大変楽しい数日間でした。お二人とも、本当にありがとうございました!
勿論、この素晴らしき舞台をご用意くださったGM様にも、感謝です!ありがとうございました!)