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黄金のちくわ像を奪還せよ!


ストーリー Story

 ――ちくわ祭り。それは学園より南方にある小さな村で催される、ちくわに感謝する春の祭りである。
 ちくわ祭りの歴史は古く、さかのぼること数10年ぐらい前、村を襲った魔物の大群を、突如として現れた謎の武芸者がちくわを吹き矢のように使って退治したことから、村人達はその武芸者ではなく、ちくわを崇めるようになった。なぜ武芸者ではなくちくわなのかは、恐らく、村人の誰も武芸者の顔を覚えていなかったからだろう。
 ちくわ祭りは村の中心にある広場で執り行われ、広場には様々な練り物の屋台が立ち並び、広場の中央にはご神体である『黄金のちくわ像』がまつられる。
 このちくわ像を、ちくわ像がまつられているやぐらを中心として、その周りで『ちくわ踊り』と呼ばれるヘッドバンギングに似た踊りを踊ることが、ちくわ祭りの醍醐味だ。
 ――そんなちくわ祭りに向けて村人達が準備をしていたその時、事件は起こった。
「何やってんだ『雷蔵』ぉぉ! ご神体を元の場所に戻せぇぇ!」
「そんなことをして許されると思っとるのか!? さっさと戻さんか!」
「うるせぇんだよクソジジイ共!」
 雷蔵と呼ばれた青年――【毬栗・雷蔵】(いがぐり らいぞう)は黄金のちくわ像を片手に、村人達を見下ろす。
 黄金のちくわ像は祭りの最高責任者、つまり村長にしか触れることの許されない、神聖なモノだ。
 黄金のちくわ像がまつられているやぐらに上ることも、黄金のちくわ像を普通のちくわのように片手で掴むことも、雷蔵には許されていない。
 だが、そんなことは雷蔵に関係なかった。
「意味分かんねーんだよ! こんな祭り! 何がちくわだよ! 何でこんなもんまつってんだよ!」
「それ以上はよせ! 雷蔵! ちくわ神(しん)の怒りを買うぞ!」
「買わねーよ! ちくわもちくわ神の怒りも俺は買わねーよ! だいたい何なんだよ! ちくわ神って!」
 村の外れというか、もはや村の外と言ってもいいぐらい、平原にポツンと建つ一軒家に住んでいる雷蔵は、大のちくわ嫌いだった。
 そんな雷蔵が黄金のちくわ像を手にした理由は、1つしかない。
 この祭りを台無しにするためだ。
「ちくわ祭りを中止するまで! この黄金像は俺が預かった! このわけ分かんねーちくわを返してほしかったら! こんな祭り中止しろ! さっさとやめちまえ!」
 黄金のちくわ像を片手に、雷蔵はやぐらを跳び下り、家に向かって駆け出した。
『追いかけろぉぉ! 雷蔵を捕まえるんだぁぁ!』
 村人達は当然、雷蔵を追いかける。
 だが――雷蔵が隠し持っていた『細長い筒』を構え、走りながらそれを使って吹き矢を飛ばすと、矢が命中した村人は『眠りこけてしまったり』、『体が痺れて動けなくなった』。
 おまけに雷蔵は恐ろしいほど速く、吹き矢を当てられなかった村人達も、雷蔵に追いつくことは出来ない。
 そして、さらに――。
「うおっ!?」
「おい、大丈夫か!? 何が起こっ――うわっ!?」
「『落とし穴』だ!」
 突発的ではなく、作戦を立てた上での、入念に準備した上での犯行だったのだろう。雷蔵は家の周りに落とし穴を掘っていた。
 落とし穴の深さは数メートル。自力で抜け出せなくはないが、抜け出すのにはやや時間がかかる、ちょっと深めの落とし穴。運が悪ければ、足を捻挫したりしてダメージを負ってしまうだろう。
 落とし穴の上には見えないようにフタとカモフラージュが施されていて、微妙に他の場所と色が違うような気もしなくはないが、それぐらい分かり難いモノであり、村人達には判断がつかない。
 村人達は雷蔵の家から離れたところで立ち止まり、雷蔵が帰宅するのを見守るしかなかった。
「いいか! ちくわ祭りをやめる気になったら言え! 落とし穴を踏みまくって、黄金像を取り戻しに来ても無駄だぞ! どうせ、お前らじゃ俺には追いつけねぇ!」
 捨て台詞――ではないのだが、雷蔵は最後にそう言って、家の中へと閉じこもった。
 このままでは、ちくわ祭りを中止するしかない。
 いや別に、黄金のちくわ像がなくても祭りは出来るのだが、やはり村人達としては、黄金のちくわ像がなければ締まらないのだ。
 誰しもが諦めるようなため息をつく中――。
「……『学園』に依頼しよう」
 村長が、そう言った。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-05-07

難易度 難しい 報酬 通常 完成予定 2019-05-17

登場人物 3/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《新入生》ケイ・アカツキ
 ヒューマン Lv5 / 勇者・英雄 Rank 1
母に薦められるがままに学園へ入学する事になった少年。 根は真面目であり、人並みの正義感と良識を持つ。つまりどこにでもいるような比較的平凡な少年。 周囲で困り事があればつい首を突っ込み、頼まれ事をすれば断れない性格な為、必要以上に頭を悩ませる事がある苦労人気質な面もある。 言動に関しては自身を下に見がちな根っからの「後輩キャラ」 学園生活の中でも上級生はともかく同学年に対しても「先輩」呼びで接する事が多い。 学園に入るに至って明確な目標はなく、とりあえず入学させられたという認識もあって行先に不安を感じている。 とりあえず母に薦められたし頑張ってみるかで当面はその時その時の行動で目標を決めている様だ。 母親似の為か年齢の割に幼く見える外見と中性的な顔立ちをしている。 平均よりも低めの身長と相まって男扱いよりも女扱いされる事もあったが本人はあまり気にしていない。 むしろ状況次第ではそんな自分の容貌もとことん利用する強かな一面もある。 上記にある「先輩」呼びが多いのも後輩から年上として見られた事が滅多にない環境故の処世術の一つでもあった。 「容姿とは一生の付き合いであり、持って生まれるものなのでケイさんはそんな自分を卑下する事はないのだよ」とは本人談。 ただしあんまりしつこいと流石にキレるので程々に。
《神(仮)》ゼクト・ゴッドマイヤー
 アークライト Lv13 / 教祖・聖職 Rank 1
【外見】 超絶美形のお兄さん 藍色の髪にウェーブセミロング 両目共に青 右目の下に泣きぼくろがある 細マッチョな理由は神だから鍛えないと皆の願いが叶えられないから 【性格】 自分のこの美貌、最早神だと思ってる 偉そうでナルシスト だけど皆の幸せを常に考えている 争いも嫌い 自分は神だから下々の願いを聞いて叶えてあげる義務があると思い込んでる 自分を信仰してくれる人達にひたすら優しい あと声がでかくオーバーリアクション気味でよく劇団の人に間違えられる 【入学理由】 教祖を履き違えており、教祖というか神になりたがってる 自分の「ゼクト教」の教えを説く為に日々奔走中 ちなみにゼクト教の教えは 1、皆仲良く 2、楽しく 3、自分を崇めて だけである。 『背後理由』 神になれそうな美貌もあり、力も恐らく手にいれた(アークライトになれたから)後は信仰してもらい、自分が死ぬ事で神としての自分を全うできると考えている。 その為にも教祖としての勉強が必要だった。 ※アドリブ絡み大歓迎!

解説 Explan

《解説》
●目的
 黄金のちくわ像を【毬栗・雷蔵】(いがぐり らいぞう)から取り戻して下さい。

●成功条件
 黄金のちくわ像を取り返す。

●失敗条件
 雷蔵を取り逃がす。

●フィールド情報
 雷蔵の家以外の遮へい物がない、だだっ広い平原です。
 雷蔵の家を中心とした半径およそ10メートル以内(およそ5マス以内)には、大量の落とし穴が掘られています。落とし穴の数は不明ですが、かなりの数が掘られていると思われます。
 数10キロ以上の物体が乗らなければ、落とし穴は作動しないようになっています。

●フィールドイメージ図
      北
      □
     □□□
    □□□□▲
   □□□□□□□
  ▲□□□□□□□□
西□□□□□■□□□□□東
  □□□○□□□□□
   □□□□□□□
    □▲□○□
     □▲□
      □
      南

 ■=雷蔵の家
 □=不明
 ▲=落とし穴
 ○=平原(雷蔵が通った場所)

●敵情報(雷蔵)
 雷蔵は『恐ろしく素早い』です。ただの攻撃はまず命中しないと思った方が良いでしょう。また、雷蔵は『恐ろしく器用』でもあります。
 雷蔵は吹き矢だけを使って攻撃を仕掛けてきます。
 吹き矢の射程はおよそ4メートルです。
 吹き矢によるダメージは皆無ですが、『麻痺』『睡眠』『毒』といった状態異常を付与される可能性があります。
 PC達が『合計して数回』落とし穴に引っかかると、雷蔵は身の危険を感じて、ちくわ像を持って家から逃げ出します。何回落ちれば逃げ出すかは分かりませんが、1回や2回では逃げ出さないでしょう。
 どんなPCであれ、ぶん殴ることが出来れば、雷蔵を気絶させるのはそう難しくありません。


作者コメント Comment
 こんちくわ、こんばんは、くそざこあざらしです。
 難易度『難しい』となっておりますが、雷蔵は『素早く器用である』だけなので、連携が取れれば、十分に成功出来るエピソードとなっております。

 それでは、皆様のご武運をお祈りしております。



個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:120 = 100全体 + 20個別
獲得報酬:4200 = 3500全体 + 700個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
意味不明なカル…変わった宗教行事の見学に来たらなんか巻き込まれた系のモブ。
…よくわかんない踊りとかに巻き込まれるよかよっぽど気が楽だしおもしろそーではあるんだけど。

っても、やってる事の是非は部外者のザコちゃんがどーこー言うもんじゃないからともかくだけど。
思考の行き道は分かりみ理解なんだよね。うん。
無名の画家の功績を突如別人がかっ攫った、みたいなのに近いムカつき腹立ちなんじゃん?違う?

なんせよ、家向かわないとだからそっちいこ。
…で、落とし穴?…即消滅の罠とかじゃない分優しみあるけど。だからって別に嵌りたい訳でもないし。
【ひのきの棒】で地面に体重かけつついこ。地面に穴空いたらそこ避けてく感じで。

ケイ・アカツキ 個人成績:

獲得経験:120 = 100全体 + 20個別
獲得報酬:4200 = 3500全体 + 700個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
雷蔵の説得。
黄金ちくわを取り返す。

【行動】
吹き矢の射程距離4メートルまで近づく(4メートル外の落とし穴はチョウザ先輩の索敵で把握しておく)
「説得」を行使しつつ、「精神分析」を行い慎重に相手へ言葉をかける。
「会話術」を用いり言葉を選びつつ、雷蔵が黄金ちくわを手放すように促す。

チョウザ先輩、ゼクト先輩による「ハッタリ」で相手の様子を伺う。
村の文化に寛容になるように説得を行うか、ひとまず現状はこれ以上変えられないので今は折れてくれと泣き落としに掛かるかは状況次第で選択する。

念の為、装備「おおなべ」を構えて吹き矢に備えておく。
余裕がある場合はチョウザ先輩とゼクト先輩の二人も庇う。

ゼクト・ゴッドマイヤー 個人成績:

獲得経験:120 = 100全体 + 20個別
獲得報酬:4200 = 3500全体 + 700個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
ちくわをゼクト教に入信させたら全部解決☆

【行動・心情】
ちくわを奉っているだって?
そうか…実はゼクト教という宗教の大本はちくわなのだよ
つまり、ちくわは私であり私はちくわなのだよ!(くわっ

だから君たちもゼクト教に入信しないかい?

まぁ、問題は雷蔵君だ

状態異常は『デトル』で治すからいいとして
雷蔵君の説得は必須だな

『心理学』で雷蔵君の精神状態を分析しながら
『人身掌握学』を駆使してちょいちょい村人さん(チョウザさん)の援護射撃出来たらいいな

そう、私は神だ神だと言っているが、私は神ではないよ
人は何か支えが無いと辛い人や頑張れない人がいる

その人の拠り所を、君が勝手に取り上げてはいけないよ?

リザルト Result

 黄金のちくわ像奪還の依頼を受け、急遽、集まったのは3人の生徒達。
 村長は言われずとも、生徒達が少数精鋭であることを理解していた。
 しかし、生徒達と挨拶を交わした村長は安堵の言葉を口にしなかった。それどころか逆に、喉元まで出かかっていた不安を黙って飲み込んでいた。
 『あまりに少数過ぎるのではないか』と、村長は思ったのだ。
 村長の読みは概(おおむ)ね正しい。
 圧倒的な素早さを誇る雷蔵を捕まえるには、精鋭でなくとも人数が必要だった。もしくは一騎当千のような、精鋭を超える異次元の強さを持つ者が必要だった。
 しかしそれはあくまで、『雷蔵をマトモに捕まえようとすれば』の話である。

 『神の言葉は両刃の剣よりも鋭い』という言葉はあるが――。
 生徒達が雷蔵の神になれるかどうかは、まだ定かではない。

「私が口にしたちくわは、私の血肉となっている……。それがどういうことか、分かるかな? そう、つまり! ゼクト教はちくわを内包しているということなのだよ! つまり私はちくわであり、神である!」
 と、ちくわの着ぐるみを着た【ゼクト・ゴッドマイヤー】は高々に宣言した。
 誰に宣言したのかと言えばもちろん、同行者の2人にである。雷蔵にではない。ゼクト達がいる場所はだだっ広い平原、雷蔵の家はまだ少し先、見えない落とし穴をかいくぐった先だ。
 しかし、ゼクトの声はその場所からでも雷蔵に聞こえなくはないだろう。
「あー……神様先輩が神様でちくわってことは何となく分かるんだけどさ。あっ、いや、見て分かるからさ。もうちょっと声のボリュームを下げてくれないか。ここで逃げられちゃ元も子もないし」
「ふむ……なるほど。迷える子羊が逃げる子羊になってしまう……と」
「分かってくれて助かるよ。で、まずは雷蔵の家に近づくまでだけど――」
「安心したまえ! ケイ君! ゼクト教はどんな子羊でもウェルカムだ!」
「んなこと聞いてないよ! 俺はデカい声出すなって言ってんだよ!」
 大きなアホ毛をピンと立たせながら、【ケイ・アカツキ】はゼクトに激しくツッコミを入れる。
 ゼクトよりも大きな声を発してしまったことに、ケイは『しまった』と表情を歪めたが、その声に反応して雷蔵が逃げ出すようなことはなかった。
 ホッとするケイの横で、【チョウザ・コナミ】は笑う。
「ふふ……。まぁーこんだけ叫んでもだいじょーぶなら、会話お喋りの声で逃げられるパターンはなさげじゃん? つっても、こっちのお話ガン無視だと困んだけど。そのへんは近づけばどーにかなるっしょ」
「……気にせざるを得ない距離まで、かなり近づかないといけないか。最初っからそのつもりだったけどさ」
「そーゆーこと、はねっ毛のゆーしゃ様。だからそだね、セルフ教祖様の宗教かんゆ……説教もそっからだと有効かも。分かんない当てずっぽーだけど」
「そうだね。雷蔵君を『説得』するには私達が彼に歩み寄らねばならないだろう。いや……そうするべきだ」
 遠い目をしながらそう言ったゼクトを見て、ケイは息を呑んだ。
 ちくわ姿のゼクトは一見してふざけているようにも見えなくはないが、そんなことはない。ゼクトも真剣なのだ。
 きっとゼクトが大声で叫んでいたのも、雷蔵を説得するための作戦の一部なのだろう。今のケイにはそう思えなくもない。
(しまったな……俺の考えが浅かったか……)
 『余計なツッコミをしてしまった』と、ケイが気まずそうな表情をすると、ゼクトはケイの顔を見て微笑んだ。
「そう! すべては雷蔵君を! そしてついでに村の人達を! ゼクト教に入信させるために!」
「やっぱそれかよ! 違うだろう! ちくわ像を取り返すためにだろう!」
「あの意味不明なカル……ちくわよりかはセルフ教祖様崇める方が健全だと思うけどねぇ。……なぁーんて、部外者のザコちゃんはどーも思ってないよぅ? あー……さっさと行こっか」
 ケイは呆れた表情で、チョウザは半笑いで、雷蔵の家へとゆっくり歩みを進める。
 そしてゼクトは――立ち尽くしていた。
「……村人君」
「ん?」
「わざわざ作ってもらって悪いのだが、この着ぐるみ、脱いでも良いかね? ……足の可動域が狭くてね、実は歩けないのだよ!」
「あー……うん。ふつーに脱いで良いよ?」

 『ひのきの棒で落とし穴を確認しながら進む』という、チョウザの作戦は有効だった。
 落とし穴のフタには魔法で作られた『白く脆い板』が使われており、それはチョウザが体重をかけたひのきの棒で押すと、独特な音を立てて凹んだ。ひのきの棒を引き抜いた後の、土に紛れたその白い凹みを見れば、どこに落とし穴があるのかはすぐに分かった。
 かくして、チョウザ達は雷蔵の家に近づく。
 もっとも、この作戦が成功したのは『少人数で固まって雷蔵の家に向かったから』だろう。
 誰かが近づいていることに雷蔵は気づいていないわけではない。『自分を追いかける時にその作戦は使えない』と、『その人数では捕まらない』と、雷蔵は高を括っているのだ。
 そして実際、雷蔵が逃げればチョウザ達は追い付けない。
 だから、チョウザは最初から惜しみなくハッタリをかました。
「ちょーっとお話だけしたいんだけどさ、窓から顔だけでも出してくんない? あ、逃げないでね! 逃げたらつい追いかけちゃうし、手加減もできないから!」
 と、珍しく声を張りながらチョウザは言う。
 雷蔵を家に閉じ込めておくために、自分に雷蔵と同等以上の戦力(ちから)があることを、チョウザはハッタリで演出したのだ。
 技量を存分に発揮していたチョウザは、言葉だけでは表現し切れない『強者の雰囲気』すらもかもし出している。
 そんなチョウザを窓枠の陰からちらりと見て、雷蔵はゆっくりと、チョウザ達に顔を見せた。
「……誰だお前ら? この村の人間じゃねーな」
「ザコちゃんはザコちゃんだよぉ? 見てのとーりただのモブ……だと思ったら痛い目見るかも? なんてねぇ。……で、こっちが」
「俺はケイ・アカツキ。フトゥールムの学……勇者だ。……で、こっちが」
「私はゼクト・ゴッドマイヤー。神である」
「フトゥールム……魔法学園の学生かよ。つまりあのクソジジイ共が……ちょっと待て……最後のヤツなんつった!?」
「私はゼクト教の神、ゼクト・ゴッドマイヤーである。君は雷蔵君だね? ちくわ像を奪ったことについて、話を聞かせてくれないか?」
「なっ……はぁ!? 神ぃ!?」
 真面目な顔で神を名乗る男と喋ったことのない雷蔵は、かなり取り乱していた。
 その隙とも呼べる心神の乱れに、機会を見出したのだろう。
「ちくわを持ってった理由は、聞かなくてもなーんとなく分かってんだけどね? 無名の画家の功績を別人がかっさらった、みたいなのに近いムカつき腹立ちというか、『あの件』があったからじゃん? 違う?」
 と、チョウザは言う。
 前情報から推測して察しはついていたようだが、もちろん、チョウザは『あの件』など知らない。ハッタリだ。
 しかし、チョウザは知っているように見える。
 雷蔵は『何でお前が』と呟いてから、間を置いて、声を荒げた。
「るっせぇんだよ! だったら悪ぃか!? 悪くねぇよな!? 悪ぃのは俺じゃねぇ! あのクソジジイ共だ! ちくわなんてまつりやがってよぉ! 村を助けたのはちくわじゃねぇだろうが! あいつらはバカにしてんだよ! 毎年毎年! 俺の……死んだ俺の親父をッ!」
 吹き矢の筒を握りしめた雷蔵の右手に力が入る。
 怒りに身を任せて、雷蔵は生徒達を攻撃し兼ねない。
 その雰囲気を察して、雷蔵の精神状態が不安定であることを推測して――。
 ケイはあえて、構えていた『おおなべ』を捨てて前に出た。
「俺達は君の味方だ。もっと教えてくれないか? 君のお父さんについて」
 と、雷蔵の吹き矢の間合いでケイは両手を上げて言う。
 ケイは雷蔵を優位に立たせることで、雷蔵に精神的余裕を与えようとしていた。さらに『敵ではない』ではなく『味方だ』という言葉選びも、雷蔵に余計なことを考えさせないためのモノだった。
 その言動が功を奏したのか、雷蔵はポツリポツリと語り始める。
 ――数十年前に村を救った武芸者が、雷蔵の父であったこと。村に急いで向かった父が、吹き矢の筒と間違えてちくわを持っていってしまったこと。ちくわが神聖視され始めたせいで、父が名乗り出れなかったこと。
 第三者からすれば、雷蔵の話は笑い話にも聞こえるだろう。
 『間違えてちくわを持っていったのが悪い』と、あざ笑えるはずだ。
 しかし、ケイは雷蔵の話を聞いてポロポロと涙を流した。
「君の気持は分かるよ。悔しいよな、ムカつくよな、ちゃんと認められたいよな。俺も……そうだった。どんなに男らしいことをがんばっても、こんな見た目だからさ、女みたいだって――」
 時おり声を詰まらせながら、涙を拭いながら、ケイはゆっくりと言葉を紡ぐ。
 ケイの話は本当かどうか分からない、ただ、ケイが雷蔵に共感しているのは本当のようだ。
 だがしかし――ケイの涙は嘘だ。
 迫真の演技で、ケイは雷蔵を泣き落としにかかっていた。
 その中性的な容姿も相まってか、『雷蔵がケイを泣かせた』ような雰囲気が高まり、雷蔵はなぜか罪悪感を感じだす。
 そしてケイの話が終わった絶妙なタイミングで、チョウザは再びハッタリをかました。
「……気に食わないのはザコちゃんも分かっけど、そんな像が作られちゃうまでの信仰に発展進化してるのが現実で、無闇に妨害すっと各地のやばめ思考な信者に手出されっかもだし、関わらない方が良さげじゃん? さっさと返した方がいーよ、それ」
「俺も……そう思う。残念だけど、ひとまず現状は変えられない。だけどいつか村の人達が正しく認識してくれるように、俺達も協力するからさ」
 ここでようやく、2人はちくわ像の返還を雷蔵に求めた。
 その言葉に雷蔵は――窓を閉じることで答える。
 交渉に至るまでが早すぎたのではない。
 雷蔵は揺れていたからこそ、生徒達との接触を断ち、その信念を確固たるモノにし直そうとしていたのだ。雷蔵の心理や気持ちを汲み取れる生徒達には、それが分かっていた。
 『もうひと押しだ』と、ケイが踏み出した時――。
「ここは私に任せてくれないか、ケイ君」
 その肩を、ゼクトが掴んだ。

 扉をゆっくりと開いて、ゼクトは雷蔵と対面した。
 ちくわ像を床に置いて、雷蔵は頭を抱えてうずくまっていたが、ゼクトを見るや否や、雷蔵はすぐにちくわ像を手にして立ち上がった。
 雷蔵はゼクトがちくわ像を奪いに来たと思ったのだろう。
 だがしかし、そうではない。
「やぁ、雷蔵君。私は」
「自己紹介はもういい! 教祖か神か何か知らねーけどよ! どうせお前らはクソジジイ共に頼まれて、コレを奪いに来ただけだろーが!」
 ゼクトは首を横に振る。
「雷蔵君、確かに私は教祖だが――」
 そして、ゼクトは言った。
「――実はね、私は神ではないのだよ」
 ゼクトの遠い目は、『そっちは聞いてない』なんて言葉を雷蔵に吐かせなかった。
「私はゼクト教を、誰かの支えになるような宗教にしたい。私自身が、誰かの支えになりたい。だから私は、神でもないのに神を名乗っているのだよ。……そうすることで、私が誰かの支えになると信じているのだよ」
 さらに、ゼクトは続ける。
「君のお父さんの件については、非常に残念だと思う。けどね、雷蔵君。何かの支えがないと辛いことに耐えられないヒトや、頑張れないヒトがいるのも事実だ。そんなヒト達の拠り所を、君が勝手に取り上げてはいけない。それは、間違っている」
 黙りこくっている雷蔵に近づき、ゼクトは雷蔵の肩を叩く。
「君のお父さんが村を救ったからこそ、そのちくわが村の人達の拠り所になったのだよ。神と崇められるモノが何であれ、きっかけを作ったのは君のお父さんだ。だから私は、君のお父さんを尊敬している。誰かの支えになっている、君のお父さんをね。私もそうなりたいと、願っている」
 そしてゼクトは、雷蔵に右手を差し出した。
「そのきっかけを、私にくれないかい?」

「――まさかこうなるとは、いや、予想してなかったわけじゃないけど」
 木製のベンチに腰掛けながら、木の棒に刺さった焼き立てのちくわをかじり、ケイは呟く。
 ケイが見ていたのは、ちくわ像のやぐらの上に立つ『ちくわの着ぐるみを着たゼクト』と『雷蔵』。
 ゼクトはちくわと雷蔵の父の素晴らしさについて村人に説き、そして雷蔵は、ゼクト教の素晴らしさについて説いていた。
 そして、広場の看板には『ちくわ祭りwithゼクト教』の文字があった。
「ふふ、まぁー終わり良ければってやつじゃん? 穏便平和に解決したし、こーんなおいしーのが食べれたし、ザコちゃん的には満足だけど」
 濃い魚の味がするちくわを食んで、チョウザは満足げに微笑む。
 それに対して、ケイは半笑いで返した。
「俺も不満はないけど……なんか美味しいとこをゼクト先輩に持ってかれたような気がするんだよな……。雷蔵君と何話してたんだろう、あの人」
 ケイがそう言ってすぐに、チョウザはにやりと笑う。
「美味しいところ持ってかれたって、ちくわだけに?」
「……そのジョークには穴があるな」
「おぉ……まさかそー返されるとは。さっすがはねっ毛のゆーしゃ様」
「別に上手いこと返そうとしたわけじゃないよ! ……アレ見たら分かるだろう?」
 ケイが指差したのはゼクト――にちくわを勧められて首を横に振る雷蔵。
 どうやら本当に、単純に、雷蔵はちくわが嫌いなようだ。
「ちくわを美味しいと思わないヒトもいるからさ」
 そう言って、ケイはちくわを頬張った。



課題評価
課題経験:100
課題報酬:3500
黄金のちくわ像を奪還せよ!
執筆:くそざこあざらし GM


《黄金のちくわ像を奪還せよ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-05-04 01:19:41
思考も思想も信仰も様々だよねぇ。つくづく。
多様性はいーことだし、自分のやりたいことを削って画一にはめ込む教えならなんでもいーよ。おもしろいし。

ザコちゃんは今日もただ野次馬しに来ただけのしがないモブ。そんな感じ。

他にどのゆーしゃ様が来んのか、誰も来なくて課題として成立しなくなっちゃうのかわかんないけど、一応。
ザコちゃんはとりあえずー、吹き矢の射程外の落とし穴は先に全捜索しとくかなーって。
ほら、棒で地面押す感じつついて、落とし穴の場所には穴あくでしょ。たぶん。体重かけたら10キロは超えるだろーし。
…ザコちゃん体重なんて測ったことないけどさあ。そんな綿のように軽いならもはやヒューマンじゃないだろーし。

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 2) 2019-05-04 16:18:39
一応これで二人目、遅れながら俺も参加する。
またよろしく先輩。

世の中ちくわを信仰する村があるのなら、きっとかまぼこを奉る村もある…みたいな割と自由な発想が出来るこの世界を素晴らしく思う。
いや、皮肉とかではなく本心から。

とりあえず吹き矢…という事は貫通力はそんなにない筈。
奴の射程距離4メートル内の落とし穴はどうにかするとして、顔等の生身の部分を隠す様に盾を構えれば幾らか防ぐ事は出来そうだな。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2019-05-05 01:15:59
はねっ毛のゆーしゃ様もいらっしゃい。

別にザコちゃん特定の宗教に則り信仰する予定は無いけど、それはそれとしてどんなのか見物はしたい。
楽しめるかは別として、多様性に浸りたいのはある。

鎧のデザイン構造にもよるけど、固めの鎧に全身防護しちゃうのは全然ありだよね。機動力はちょっと落ちっかもだけど。
…声出さなきゃ鎧様に間違われそ、なんてここにはいないから言うべきじゃないかな。ふふ。
もしくは盾とか持ってるってなら、掲げつつ前進するだけでもわりかし効果はありそう。
…ってもそれは、家からあの吹き矢使い様が出ない前提ならだけど。その辺謎いからねぇ。

…ってか4mくらいから吹き矢打ってくるんだよね?
それくらいなら多分声張ったら会話出来る距離だし、なんらかの【ハッタリ】かまして返却させらんないかなぁ。

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 4) 2019-05-05 06:31:23
今更だけれど、はねっ毛とは頭のこれを指しての事なんですかね…。

まあ、そうだな、依頼後に見て帰るのもいいね。
流石にちくわ踊りを一緒にするのは遠慮したいけれど、露店とかもあるなら土産は買っときたいかな。

うん、ただ重量もありそうだし、落とし穴に落ちちゃうとそこから抜け出すのに苦労しそうだからな。
それと吹き矢を使うタイミングか……落とし穴に落ちた回数で危険を察して逃げ出すって言うのは、状況としてはどういう形になるんだろう?
別に外の警戒はしてない?落とし穴に落ちる音が近づいて来る事で危険を察知するのかな?

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 5) 2019-05-05 06:46:08
しまった、発言の途中で切ってしまった。

とりあえず文面通りに受け取ると、音で察するまでこちらの接近には気づかないという事になる。まあ、家の窓から外の様子は見れるだろうし一概に音だけで判断していると決めつけるのも無理はあるのだけれど。

まあ、こちらの接近に気づいたり、逃げ出した所を追いかけてる状況でもない限り
吹き矢は使ってこないのでは……と俺は予想してみる。


おー、なるほど、ハッタリからの説得で穏便に解決とかの方がいいかもしれないよね。
何せこっちは今の所二人だけだし、連携で包囲して捕まえようにもまず数が足りないだろうしな…。

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 6) 2019-05-05 17:52:44
真打ちは遅れてやってくる!
そう、私は神である!(ヤバイくらいのどや顔

村人さん(チョウザさん)は久しぶりだね!
ケイさんは初めまして!

ゼクト教の教祖にして神!
ゼクト・ゴッドマイヤーとは私の事だよ!

…ちくわ、ちくわだね!
大丈夫、何も問題ないさ!
ゼクト教は多神教…つまり。

ゼクト教はちくわも内包する!!!(くわっ

迷える雷蔵さんに道を示しに来たわけだ!(もっと混沌に落としに来ました

>ハッタリの件
ハッタリ…気を引けばいいのかね?

なら

御身はちくわの化身!ゼクト・ゴッドマイヤーなるぞ!?
貴様がちくわを返さずにいるからちくわ神は怒っているぞ!
成敗してくれるわ!!

って感じでなら多分気は引けると思うし多少思うところはあるから隙は出来るんじゃないかと思うんだ!

あ!ハッタリじゃないけれどもね!(とってつけたように

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 7) 2019-05-05 19:34:17

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 8) 2019-05-05 19:39:45
……はっ、しまった。
神とか言うから何か変な電波が(天啓という名の誤爆

ともかく初めまして神さまな先輩。
ケイ・アカツキです、今回はよろしく頼む。


《新入生》 ケイ・アカツキ (No 9) 2019-05-05 21:07:57
>ハッタリ
ちくわの化身か。だったらちくわの着ぐるみ被ればより説得力が増すのではとケイは思う訳で。
どこで調達するか?そこまでは分からん知らん←


とりま、方針としては対話という形で進める感じでいいのだろうか。
気分はさながら籠城する犯人を説得する都市の衛兵の如し、と。

そういう事なら俺はハッタリからの精神分析、会話術、説得等の対人技能フル活用で声を掛けてみようか。

えーと説得の際は「ちくわ神は実はいるんだぞ怒ってるんだぞ」の方向で話す方がOK?

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 10) 2019-05-05 23:10:04
ふむふむ、君は感受性が強いようだ!
私のアークライト的パゥワーを受信してしまったんだね!
仕方ない、私神だから!(くわりっ

>ハッタリ
あー、じゃあ白いシーツをそれっぽく塗るかい?
シーツなら適当に調達できないかな(雑味を感じる出来映えになりそう

今いるメンバーが良ければになるけれど、その方向でOK!
ゼクト教を布教…
説得もとい丸め込むか混乱に乗じて殴り倒すかしたいよね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2019-05-05 23:27:51
セルフ教祖様もいらっしゃい。
っても別に今回は宗教戦争やるわけじゃないから、穏便に、ねぇ?ふふ。

んー、ザコちゃん個人的には。
ちくわの神様が実際にいるーって言っちゃうのは無理あるかなって。思いみ。
ほら、ちらっと聞きかじったお祭りの成り立ちだけでも、功績の混同によるものって分かるんだし。
あんなけ反対してる吹き矢使い様ならなおのこと、それをわかってるから腹たちムカつきで奪ってんだろーし。

ってなると、どっちかってって、こんな訳わかんない意味不明な衣装作るくらいの
局地的カル…変わった宗教にまで発展してんだから、多様性として受け入れた方が気楽だよぉって。
無理してそーいうことしてっと、周辺地域のやばめの思考の信者に何されっかわかんないよーって。
そんな感じの方向でハッタリかますほう楽し…効果いいかなーって。盛ってはいるけど、100が嘘って訳でもないし。

着ぐるみ作るってならザコちゃん【ソーイングセット】持ち込んでお【裁縫】してもいーけど。
【厚手の布】かなんか持ってきてくれたらてきとーに。羽織るくらいなら適当に作れるでしょ。保証?ないけど。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 12) 2019-05-05 23:30:29
ま、その辺の適当なお話はザコちゃんが【ハッタリ】かませるけど、
むしろはねっ毛のゆーしゃ様【説得】使えるっぽいから、穏便に返してーって感じの内容の方中心でお願いしたかったり。

ザコちゃんができんのはそーいうたのしーお話だけで、そっち系はめんどく…得意じゃないから、ねぇ?

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 13) 2019-05-06 10:44:29
ほー、なるほど、そういう事なら…
ではひとまず、出来るだけ相手を諭す様な内容で話し掛けて見た方がいいか。

それで相対的に神様先輩のヤバさを際立たせて現状をとりあえず受け入れざるをえなくする的な感じで、やってみますか。

《神(仮)》 ゼクト・ゴッドマイヤー (No 14) 2019-05-06 11:00:42
了解したよ!

なら私も『人身掌握術』と『心理学』で説得の手助けができればいいな。
今日締め切りだね。頑張ろう!

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 15) 2019-05-06 17:48:54
プラン提出完了、と。

説得の方針として、文化として寛容な態度で受け入れて貰うか、現状は変えようがないから諦めて返して貰うかは「ハッタリ」の際の反応次第でって事にしといた。

「おおなべ」を構えての吹き矢対策と場合によっちゃチョウザ先輩と神様先輩の二人も庇うように動くつもりだ。まあ、そんな余裕ある動きが出来ればだけど。

どっちみち逃げられちゃ捕まえるのも困難だし、説得に全力を尽くす。
それはもう文字通り何でもするつもりで説得する。説得の鬼になるぞケイさんは(鬼?

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 16) 2019-05-06 23:14:55
ただ、ちょっと遅めかもだけど一応。

(課題ポスターの左上を水煙草の柄でつつきつつ)
…一応課題としてはこーいうことになってるし。じわっとぼんやりとだけでも、
戦うことになるかもーって認識はある方が良さみかなって。

なんだったらザコちゃんも矢面立ちはだかり肉壁にしてもいーかんね。
たぶん1番丈夫だし、モブは使い潰すもんだし?ふふ。

とりま、プランの提出だけはこなしとーねぇ。ザコちゃんもまだなの内緒。今バレた。