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馬をウマく無力化せよ!


ストーリー Story

「えーいっ!」
 草原は今日も晴れていた。さわやかな春の空気が心地よく吹き、あたたかい春の日差しがあたりを包んでいる。そんな中響き渡るのは、気合の入った少女のかけ声。
 【コリーン・デイビー】の斬撃がスライムナイトに吸い込まれる。雷を帯びたその一撃は弱点を突き、たまらずスライムナイトは倒れこんだ。
「ふう……これで終わり、っと!」
 コリーンはひとつ息をつくと、ポケットからハンカチを取り出す。ひたいににじんだ汗をぬぐっていると、仲間たちから声を掛けられた。
「コリーン、調子いいじゃん」
「えへへ、まあね! みんなのおかげ、かな?」
 コリーンははにかみながら答える。以前はスライムナイトにすら苦戦していた彼女だが、魔物の弱点を調べ、実戦経験を積むことで成長をとげ、今ではこの草原に出てくる魔物はほとんど倒せるようになっていた。
「それに新しい目標もできたし、こんなところで立ち止まってられないよ!」
 彼女は思い返す。駆け出しだったころ、自分たちの仇をとってきてくれた8人の勇者たち。彼ら彼女らに負けないように、自分も精一杯頑張る。それが今の彼女を動かす原動力になっていた。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか?」
 コリーンと仲間たちは帰ろうときびすを返した。そこへ、
「ヒヒーン……」
 何かのいななきが聞こえた。
「あれ? 何の声だろ?」

「皆さん宛てに依頼が来ています」
 集められた生徒たちを前に、課外活動担当の職員は簡潔に切り出した。
「依頼内容は平原に出現したデスレイプニール1体の討伐、もしくは説得だそうです。モンスター生態学の教授から聞いた話によると、デスレイプニールは馬のような姿をした魔物です。高速で動き回るので、勢いを乗せた突撃に気を付けてくださいとのことです。それと……」
 そこまで言うと彼は一息いれた。紙をぺらりとめくり2枚目の内容に移る。
「その魔物はどうやら毒を持っているみたいです。魔物にやられたと思しき生徒たちがみな毒に冒されていたので、皆さんも十分に注意してください」
 魔物にやられた生徒たち? 生徒の誰かがいぶかしげな顔をした。その顔色を読み取ったのか、職員は次のように付け加えた。
「この依頼を持ってきてくださったのは武神・無双コースの生徒、コリーンさんです。彼女は今保健室で手当てを受けています。詳しい話は彼女から聞いてみてください」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-03-27

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2019-04-06

登場人物 4/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《大空の君臨者》ビャッカ・リョウラン
 ドラゴニア Lv22 / 勇者・英雄 Rank 1
とある田舎地方を治め守護するリョウラン家の令嬢。 養子で血の繋がりはないが親子同然に育てられ、 兄弟姉妹との関係も良好でとても仲が良い。 武術に造詣の深い家系で皆何かしらの武術を学んでおり、 自身も幼い頃から剣の修練を続けてきた。 性格は、明るく真面目で頑張り屋。実直で曲がった事が嫌い。 幼児体系で舌足らず、優柔不断で迷うことも多く、 容姿と相まって子供っぽく見られがちだが、 こうと決めたら逃げず折れず貫き通す信念を持っている。 座右の銘は「日々精進」「逃げず折れず諦めず」 食欲は旺盛。食べた分は動き、そして動いた分を食べる。 好き嫌いは特にないが、さすがにゲテモノは苦手。 お酒はそれなりに飲めて、あまり酔っ払わない。 料理の腕前はごく普通に自炊が出来る程度。 趣味は武術関連全般。 鍛錬したり、武術で語り合ったり、観戦したり、腕試ししたり。 剣が一番好みだが他の分野も興味がある。 コンプレックスは身長の低さ。 年の離れた義妹にまで追い抜かれたのはショックだったらしい。 マスコット扱いしないで欲しい。
《過去を刻みし者》グレイ・ルシウス
 ヒューマン Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
やるべき事があり、やるべき理由もある。 だがその為の力が。知慧が、技術が、経験が足りない。 それでもやると決めた。決めて、武器を手に取った。 ならば繰り返すしかない。執拗に、着実に、徹底的に。 試行錯誤だ。事が成るなら手段は問わない。 ―――――――――――――――――――――――――――― 【外見】 灰色の髪に灰色の瞳。中肉中背の平凡な青年。 常に古びた皮鎧と要所を補強した皮兜で武装しており、 学生証の種族こそヒューマンとなっているものの 素顔を見たことがある者は極めて少ない。 また、当人もすすんで素性を明かそうとはしない。 【性格】 無遠慮で偏屈。禁欲的で真面目。慎重だが決断は早く、 まるで人間では無いかの様に作業的で事務的。 必要最低限の、自分にとっての事実しか語ろうとしない男。 ユーモアへの理解や相手への気遣い等も意識にはあるが、 とにかく不器用な性質の為、まず表には出てこない。 【戦闘】 良くも悪くも拘りがなく、見切りも選択も速度重視。 有効か、そうでないかの2択のみで物事を即断し、 場で利用出来る物を最大限利用して主導権を奪うスタイル。 その為、一騎討ちや果たし合い・決闘といった 正統派かつ王道の『対戦形式』には苦手意識がある。 【悪癖】 名前を呼ばれると大体1~半テンポ遅れ、 何処となくバツが悪そうな声音で返事をする癖がある。 また、人を呼ぶ時もあまり固有名詞を使わず、 「お前」「そこの」「そっちの」等の代名詞に頼りがち。

解説 Explan

●成功条件
デスレイプニール1体の討伐。もしくは人間を襲わないよう説得してください。

●デスレイプニールについて
馬に似た魔物です。8本の脚をもち、高速で走ることができます。
速度を生かした突撃が得意技です。
※(以下はPL情報となります。コリーンに話を聞くことでPCも知ることができます)
蹄には毒が仕込まれているため、蹴られて傷つくと毒に冒されてしまいます。
毒を治す手段は用意したほうがいいでしょう。
プライドが高いため、挑発すると動きは読みやすくなるでしょう。
また、説得する場合はそのプライドの高さを逆手に取り、プライドをくすぐってやることが有効でしょう。

●地形その他について
平坦な草原です。身を隠すようなものはなく、デスレイプニールにとっては得意のフィールドです。
土質は普通。穴を掘る場合、それなりに時間がかかります。
天候は晴れ。時間帯は好きな時間帯を選べます。夜に戦う場合、敵味方ともに視界が制限されることになります。
(※対応する技能を持っている場合はペナルティはありません)
指定がない場合は昼の時間帯となります。

●その他
今回の依頼はコリーンに話を聞くところからスタートします。
デスレイプニールの基本的な情報は職員が語った通りですが、コリーンはより詳しい情報を持っている可能性があります。
コリーンに話を聞くかどうかは自由です。その後、平原に移動して戦闘もしくは説得となります。


作者コメント Comment
皆さまこんにちは、はじめましての方ははじめまして。はまなたくみです。
今回の敵は現状の皆様ですとかなり手ごわいですが、戦う場合は皆様が力を合わせて全力を尽くす事ができれば、ギリギリ倒すことができる強さとなっています。
また、説得することで戦わずにすませることも可能となっています。
皆様の選択によって結末が変化しますので、どうぞふるってご参加ください。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
「デスレイプニール…この人数で挑んでやられるなんて…」
「…それでも!」
コリーンの情報を元に挑戦。
遭遇までは奇襲を受けないよう、見通しのいい場所で警戒を密に。
万が一、先手を取られた場合は自分が盾になり体制を立て直す時間稼ぎを。

先手を取れた場合、全体方針は戦闘→撃退or消耗したら説得。
仲間の仇を討ちに来たと『勇者原則』を宣言。前衛で盾役を務めてルシウスの準備した罠に誘導。
毒の蹄はクリスタルブレイブと『衝撃享受』で受け、カウンター重視で攻撃。解毒は仲間に期待。
撃破まで半分くらいまで追い込めたら「その強さは倒すに惜しい」「共に戦えないか」と勧誘気味に説得。
可能なら『生物騎乗』で騎乗し、御せるか対決を。

チョウザ・コナミ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
魔物な馬のお肉食べに来たよぉ?
っても、食肉に出来るか、なるか、は場合によるけど。

ザコちゃんはあの魔物をクールな鎧様(グレイ)の罠に引っ掛け炸裂するために、時間稼ぎと防護防衛と引き付けやるねぇ?

基本的には毒ると立て直すのは不可能に近いし、体制崩れない内にどれだけ維持できるかが重要肝要になりそうじゃん?
とりまザコちゃんは罠の準備が終わるまで【挑発】かまして魔物の気引いて、突進は【基本棒術Ⅰ】で【ヒ2】な【全力防御】でどーにか凌ぐ。
隙があるんなら反撃もしたいけど。
毒りたくないから蹄の攻撃はなるべく【危険察知Ⅰ】で警戒しとくねぇ。

そもそも出発前、依頼主のいっつも傷だらけのゆーしゃ様に弱点とか聞けない?

ビャッカ・リョウラン 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
デスレイプニールをやっつける。

【行動】
説得に関しては他の人に任せるよ。


戦いになったら、剣を構えて前衛に立つよ。

まずは挑発して引きつける。
来い、馬!私達が相手だよ!

突進は部分硬質化と流水の構えで受け流してダメージを軽減して耐える。
毒の蹄が来そうなら、龍の翼を駆使して回避を試みるよ。
上手く往なせたら挑発して苛立たせるよ。
どうした!自慢のスピードはそんなものか!(キリッ)

デスレイプニールの動きが単調になったり隙が出来たら攻めに転じる。
剣を改めて構え直して素早く踏み込んで、馬の攻撃よりも先に勇者之斬を叩き込む。
ブレェェイブ…スラァァァァッシュッ!!!

グレイ・ルシウス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
役割:罠担当

準備:事前調査で魔物の情報収集
どちらの脚で蹴られたかを念入りに確認
出来れば傷跡も見せて貰いたい

現地への道中は地面の土を採取。水筒に用意した水と混ぜる
標準的な土質なら、水と土1:1で軟泥が出来る筈だ
携帯するカバンに詰めておく

戦闘:4人一丸となって昼間に襲撃
「敵の誇りに敬意を表して全力を尽くす」と明言
無論、正々堂々等とは言うまい
視界が通る昼、凹凸のない地形、遮蔽物無し
だからこそ罠を張る意味がある

仲間を盾に、自身は武器投擲狙いと見せつける
機を伺う。此方に毒を癒す術はない。敵の圧倒的優位
魔物が武器投擲など恐れるに足りぬと突進を仕掛ける瞬間
武器投擲をフェイントに携帯カバンを進路上に投げる

リザルト Result


 フトゥールム・スクエアの保健室は常に騒がしい。様々な負傷者や病人が四六時中運び込まれ、常駐の治療士によって手当てを受けている。治療士の指示を受けて、手伝いの生徒たちも忙しく働いている。
 だから病人のベッドの周りで多少騒がしくても、誰も気に掛ける者はいなかった。
「コリーン! 毒って聞いたけど大丈夫!? 生きてる!?」
 ドラゴニアの少女、【ビャッカ・リョウラン】が【コリーン・デイビー】に声をかける。
「あ、ビャッカ。それにみんなも来てくれたんだ。ありがとう。私は大丈夫だから、心配しないで」
「そうなんだ。よかった……」
 ビャッカはほっと胸をなでおろす。
「この依頼主のゆーしゃ様、いつも傷だらけだねえ?」
「えっと、それだけいろんな課題を受けて、戦ってるってことだよ。すごいことだと思うな」
 派手な外見のヒューマン【チョウザ・コナミ】と対照的に黒髪で地味な外見の【フィリン・スタンテッド】がささやきあう。彼女たちは一歩下がった位置にいる。ひとまず依頼人から情報を引き出すのはビャッカに任せるつもりのようだ。全員でよってたかって質問攻めにしては病人にも負担だろう、という意識も働いているのだろう。
「毒を受けたって聞いたけど、いったい何をされたの? 毒がどこに仕込まれていたのか教えて?」
「えっとね、馬の魔物が現れたから、仲間と挟み撃ちにしようとしたんだ。仲間たちが相手の気を引いてる間に、わたしが後ろから攻撃しようとしたんだ。そうしたら、相手が後ろ脚で蹴ってきたの。頭を蹴られて、そのあとふらふらして……気づいたらここにいたの」
「できれば傷跡を見せてもらいたい」
 後ろに控えていた【グレイ・ルシウス】が進み出て言う。室内でも兜を外さないその姿は奇異に映るかもしれないが、学園生はみな慣れており誰も気にするものはない。
「うん、いいよ。依頼のためだもん。なんでも協力するよ」
 コリーンは素直にうなずき、頭に巻かれている包帯を取った。
「失礼する。ふむ……」
 グレイは仔細に傷跡を見分していう。
「左足で蹴られたのか」
「うん、そうだよ。左から回り込んでいったから……」
「蹴られた後ふらふらした……ということを考えると、毒は蹄に仕込まれていた可能性が高いな」
「治療してくれた先生もそう言ってた。傷口から毒が回って危なかったから、しばらくは安静にしてなさいね、って」
(これだけでは利き脚を特定することはできないか。あとは実地で確かめるしかあるまい)
 黙り込んだグレイに代わって、再びビャッカが話しかける。
「そういえば……この依頼って討伐だけじゃなくて、説得って入ってたよね?」
「うん、そうだよ」
「それはどうして? 依頼の条件に説得を加えた理由って何かあるのかな? 特に意味がないなら討伐を目標にしちゃうと思うけど」
 ビャッカの言葉に、うーんと少し考えるそぶりを見せる。
「えっとね……あの魔物、たぶん草原のボスだと思うんだ」
「ボス?」
「あの魔物が出てきたとき、こんなことを言ってたんだ。『我が治める草原で狼藉を働くのは何者か?』って。あいつ、あの草原のボスか何かだと思うんだ。だから、今の私たちじゃかなわないかも……って思ったんだ。だからみんなが倒せるなら討伐でもいいよ」
「そうなのね。じゃあ、討伐を目標にして、だめだったら説得、って感じにするのがいいのかな」
「ザコちゃんも特に異論なし、って感じ?」
「それじゃコリーン、行ってくるね。お土産話、期待しててよ!」
 コリーンに声をかけ、四人は草原へと出かけていった。


 草原までの移動中。
「ふむ、この辺りがいいか」
 下を向いて歩いていたグレイは何か得心がいったのかひとりごちる。そして、おもむろに地面の土を採取し始めた。
「およ、鎧のゆーしゃ様何してんの?」
 目ざとく見つけたチョウザが質問する。
「……軟泥を作っている」
 説明しながらもグレイの手は止まらない。採取した土を携帯したカバンに詰めると水筒に用意した水を注ぎこむ。カバンの中はあっという間に泥で満たされた。
「それが罠、ってことね?」
 フィリンは得心がいったようにうなずく。
「そうだ。これを魔物の進路上に投げる。転んだところを囲んで叩く、という寸法だ」
「そうなんだ。じゃあ、私のも使う?」
 グレイと同じカバンを携帯していたビャッカが聞く。
「いや。相手は知性ある魔物だ。二度と同じ手は効くまい。チャンスは一度だけだ」
「そうなんだ。……じゃあ、私たちが盾役をやるわ。確実に作戦を成功させるために」
(きっとフィリンならそう言うはず……)
「ザコちゃんもやれるだけやってみる感じぃ? 毒りたくないから蹄の攻撃はなるべく警戒しとくねぇ」
「コリーンのためだもんね。頑張るよ!」
 フィリンの申し出に続き、チョウザとビャッカも前衛に名乗りを上げる。顔にこそ出ないものの、仲間たちに感謝しながら、グレイは言った。
「……ああ。確実に成功させよう」


 デスレイプニールは昼の草原に悠然とたたずんでいた。こちらにちらりと一瞥をくれる。
「む。また来たか、人の子らよ。この草原から早々に立ち去るがよい」
 デスレイプニールはそう声をかけてきた。こちらを認めても急に攻撃を仕掛けることはない。それは草原の王者としての余裕か、はたまた傲慢か。
「同胞コリーンとスタンテッド家の名にかけて……デスレイプニール、貴方を止める!」
「来い、馬! 私達が相手だよ!」
「デスレイプニール。お前の誇りに敬意を表し、全力を尽くそう」
「魔物な馬のお肉、食べに来たよぉ?」
 四人もそれぞれ決意表明を……若干おかしな決意があった気もするが……口にする。デスレイプニールと四人の戦いの幕が開く。

 デスレイプニールは何を考えたかはたまた何も考えていないのか、前衛に位置する三人――フィリン、チョウザ、ビャッカをめがけて駆け出す。
 最初の一撃はスピードを乗せた突進だった。予想以上の速度に多少虚をつかれた三人だったが、すぐにステップを踏んで突進の進路上から体をかわす。デスレイプニールは突進しながら蹄による攻撃を加えようと試みるが、フィリンはクリスタルブレイブで、チョウザはひのきの棒で、ビャッカは青銅の剣で。それぞれの得物ではじき返す。
 突進の勢いは止まらず、デスレイプニールは遠ざかっていってしまう。その間に三人は体勢を立て直し、次の攻撃に備える。
「ぬ……なかなかやるではないか。しかし、これならどうだ」
 次の一撃はスピードを抑え、フェイントを交えた蹴りだった。相手に毒を与え、隊列を崩す目的に切り替えたようだ。
「おっとぉ」
「くっ……!」
「うわっ、と!」
 危険を察知することに長けたチョウザは蹄の攻撃を察知してかわす。フィリンは手にした剣を巧みに使い衝撃を受け流す。蹄の攻撃を受けそうになったビャッカは翼を力強くはためかせ、すんでのところで空中に舞い上がって攻撃をかわす。三者三様。それぞれの強みを生かした戦い方で、彼女らはデスレイプニールと渡り合う。
「どうした! 自慢のスピードはそんなものか!」
 実際のところあまり楽観視できる状況ではない。スピードにはついていくのが精一杯だろう。それでもビャッカは挑発する。相手を苛立たせて動きを読みやすくし、確実に罠にかけるために。
「人の子風情が、我を愚弄するか……!」
 ざわり、と。デスレイプニールがまとう雰囲気が変わった。それは明確な怒りの色。
 デスレイプニールは再び突進する。先ほどより一段と早い。……だが。
「動きが見え見え、って感じじゃーん?」
 怒りによって冷静さを欠いたデスレイプニールの突進はチョウザによって容易にいなされてしまう。
「隙ありっ!」
 カウンターを狙っていたフィリンがデスレイプニールに一撃を叩きこむ。深手とはいかなかったが、血がしぶくのがわかった。
「貴様、絶対に許さん……!」
 デスレイプニールの怒りはますますヒートアップしているようだ。だが今の一撃でフィリンを脅威と認識したのか、慎重に出方をうかがっている。その時。
「よし、動きは見切った。次で決める」
 デスレイプニールの観察に専念していたグレイが口を開いた。
(観察していてわかった。やつの利き足は左だ。左の前脚めがけて罠を投げる。それで終わりだ)
「わかった。任せるわ」
 フィリンが応じ、グレイを守る位置に立つ。
「来なさい、デスレイプニール!」
 グレイは手にした剣に両手を添え、剣先を後方に下げる。武器を投擲する構え。
 デスレイプニールはグレイの構えに目を止めたが、それ以上に傷をつけられた怒りが大きかったのだろう。フィリンとグレイのほうへ駆け出した。
(3……2……1……今だ!)
 グレイはタイミングを見計らい、武器を投擲する……と見せかけ、肩にかけたカバンを手にする。そのままデスレイプニールの進路上へと投げ込む。泥の入った必殺の罠。
「むっ!」
 見慣れぬ物体に戸惑ったか。デスレイプニールは踏みそうになるが、すんでのところで飛び跳ねてかわした。
「かわされた!?」
「いや、歩様が乱れた!」
 重力が存在する以上、飛び上がったならば着地せねばならない。しかも急に跳ねたために体勢が崩れている。うまく着地するのは至難の業だ。
「行けるわ!」
「お、お肉ゲットーな感じ?」
「食らえ! ブレェェイブ……スラァァァァッシュッ!!!」
「魔物は殺す。皆殺しだ」
 着地地点めがけて四人は殺到する。狙いは脚。機動力を削げばこの魔物はたいした脅威にはならない、はずだった。だが。
「ふむ……なかなかやるではないか。人の子らよ」
 前の二本の脚を目いっぱい折り曲げ、着地の衝撃を殺す。当然四人もその軸足を狙うが。
「舐めるな!」
 デスレイプニールは前から二本目と三本目の両脚、歩行には直接関係のない脚を使って攻撃を防ぐ。必殺の毒の蹄に蹴られるかもしれない。その可能性は毒を治す手段を持ち合わせない四人にとっては十分な脅威であった。そのままデスレイプニールはすっと駆け出す。四人と再び距離を取り、向きなおる。
「我をここまで追い詰めたのは貴様らが初めてである。褒めてやろう」
 デスレイプニールも無傷とはいかなかったようだ。左の二本目の脚と右の三本目の脚は力なくぶら下がっている。だが、突進に支障はなく、蹄の脅威も消え去ったわけではない。
「我はこれ以上油断せぬ。もう貴様らには傷一つつけられないであろう。もう一度言う。この草原から早々に立ち去るがよい」
「デスレイプニール……この人数で挑んで、ここまでしか追い込めないなんて……それでも!」
 フィリンの闘志はついえていない。だが、
「これ以上は危険だ。罠による奇襲が成功しなかった以上、このまま戦い続けてはジリ貧だ。互いの脅威を認めあった上での停戦交渉に持ち込もう」
「わかった。説得は任せるよ」
 グレイが提案し、ビャッカがうなずく。
「くっ! ……わかったわ」
 悪態をつきかけたフィリンだったが、彼女も提案に同意する。
 四人の次なる戦いが始まろうとしていた。


 不意に、草原に優しい音色が響いた。
「なんだ、これは……?」
 デスレイプニールは相変わらず油断なくこちらを警戒しているが、敵意は多少薄れたように感じられる。
 音の正体はチョウザが持っていた『清廉のオルゴール』であった。リラックス効果をもつその音で、デスレイプニールの気を引き付けることには成功したようだ。だが、肝心なのはここからだ。
「あなたは強いわ、デスレイプニール。この強さ、力……私たちに貸してはくれない? その強さは倒すには惜しいわ」
 まずはフィリンが説得を試みる。相手の強さを認めたうえで、プライドをくすぐる訴えかけだ。
「ふむ。確かに貴様らは強い。それは認めよう。だが、持てる策をすべて使い切り、追い込まれていたのは貴様らのほうではないか? このまま戦い続ければ、我の勝利は揺るがないであろう」
 だがデスレイプニールは拒否した。やはり四人では攻めるのにも限界がある。自分たちが脅威であると思わせるには一手足りなかったようだ。
(ちっ……!)
 フィリンは反射的に悪態をつきそうになったが、抑える。
(フィリンはそんなこと言わない……)
「現時点でこっちは四人しかいないわけじゃん? それでこれだけやれんなら、もうすぐ来る援軍ならよゆーかもーって感じ? 引き際分かんないほどよわよわな魔物じゃないんじゃん?」
「む……」
 フィリンに代わってチョウザが言葉を選びながら説得を試みる。もうすぐ援軍が来る、というのはハッタリであるが、デスレイプニールは考え込むそぶりを見せた。
「確かに以前やってきた人の子らに続き、貴様らもやってきたということは、次の人の子らが来ないとは言い切れぬ、か……」
「そーそー。ザコちゃんたちがやられても次のゆーしゃ様が来るだけだし? ならここで手打ちにしちゃうのが賢さクレバーな感じなんじゃん?」
「ふむ……条件を聞くとしよう」
「コリーンは『人を襲わないようにして』って言ってたよね。人を襲わないなら、私たちはそれでいい……よね?」
「私はそれで構わないと思うわ」
「ザコちゃんもそれでいいんじゃん? で、肝心の鎧のゆーしゃ様は……」
 ビャッカ、フィリン、チョウザの視線がグレイに集中する。グレイはしばし考えたのち、口を開く。
「魔物は皆殺しだ。その考えに変わりはない。だがこちらからの攻め手がない以上、講和もやむを得ないだろう」
「じゃあ、決まりね」
 フィリンが代表してデスレイプニールに向かい、条件を告げる。
「私たちはあなたたちが人を襲わなければそれでいいわ。……どうかしら?」
「我はこの草原の守護者である。この草原に住む者に手出しせぬのなら、こちらとしても戦う理由はない」
 デスレイプニールの言葉には重みがあった。それは草原の守護者としての矜持によるものなのだろう。
「ええ、伝えるわ」
「ん、りょーかい」
「……ああ」
「約束するよ」
 四者四様の返事を聞き、デスレイプニールは大仰にうなずいた。
「こちらもこの草原の者らによく言い聞かせるとしよう。人の子らに手出しせぬよう、とな」
 かくして、生徒たちはデスレイプニールの無力化に成功したのだった。
 戻った四人から報告を受けたコリーンも、冒険の様子を聞いてとても興奮し、また困難な依頼を成し遂げてくれた生徒たちに感謝の意を伝えた。
 彼女の笑顔こそ、この依頼の一番の報酬だったかもしれない。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
馬をウマく無力化せよ!
執筆:はまなたくみ GM


《馬をウマく無力化せよ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 1) 2019-03-22 06:17:46
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。
オーソドックスな討伐依頼は久々?かも。

コリーン先生に聞いた情報だと
(※情報ゼロだと話が進まないため、容易に確認・推測可能なPL情報は確認する前提で進めます。ご了承を)

・馬に似た8本脚の生物。速度を生かした突撃が
・蹄には毒が仕込まれており、蹴られると毒を受ける。解毒スキルか道具の準備推奨
・プライドが高いため、挑発すると動きが読みやすい
・人語を理解してる? プライドをくすぐれば説得もできそう?

討伐・説得どちらでいくにしても、私は前衛で攻撃・盾担当になるわね。
解毒スキルはないし使う余裕もないだろうから、その辺は皆にお願いするわ。

あと……うがった見方をするなら、何で学生のコリーンからの依頼なのかしら?
かたき討ち希望とかならいいのだけど、ちょっと心の留めておいて方がいいかも?

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 2) 2019-03-23 19:37:13
同じく勇者・英雄専攻のビャッカ・リョウラン
皆、よろしくね。

私も前衛だね。
とにかく挑発して引きつけて、単調な動きになったところを攻めるって感じかな。

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 3) 2019-03-23 21:16:41
黒幕・暗躍コース専攻……グレイ・ルシウスだ。
馬の魔物か。けんたうろす、ではないのだな。
何にせよ、人を害した以上魔物は殺す。それだけだ。

敵の形状を聞く限り高速移動、突進、いずれも邪魔だな。
如何に機動力を殺すか、が肝か。馬なら横転したら起きれん可能性もある。
罠なり、策なり、仕掛ける価値は有りそうか。


《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 4) 2019-03-24 00:58:10
わりかし出遅れ案件。…ごめんね?
今んとこ全員顔見知り面識だけど、ザコちゃんはザコちゃん。棒振り回すモブ的な。

ザコちゃん一応、出来ること的に説得の援護射撃もできっし、戦闘での囮とかなんとかも出来んだけどぉ。
そもそも説得試み挑戦からの戦闘?それとも出たとこ開幕から戦闘な感じぃ?
ゆーしゃ様達がどーしたいかでかわり変化だけど。

ザコちゃん?どっちでもいーよぉ。
ところで馬のお肉って地方によっては生で食べられるらしーけど、蹄に毒ある奴だったら、流石に加熱は必須義務?

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 5) 2019-03-24 20:31:43
言われれば今のところみんな見知った顔ね。改めてよろしく。

>方針
説得か戦闘かだけど…いきなり襲い掛かってから説得は難易度があがりそうだし、まず説得を試して、応じなければ戦闘(戦闘不能にして余力があれば再度説得)がいいんじゃないかしら?

ただ説得を先にすると、グレイが考えてくれたような罠や策は絞られちゃうデメリットもあるのよね…強敵だそうだし、皆の意見が討伐優先なら説得にはこだわらないわ。

自分の行動は、交渉系スキルと盾が役に立ちそうだから説得とタンク役の予定。
説得から入るなら決裂した時の守りにもなれると思うし

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 6) 2019-03-25 01:46:31
説得なら説得、戦いなら戦い重視…のがいーのかな、人数的にも。
半端になっちゃうと失敗も全然ありありだもんねぇ。聞くところには強いっぽいし。

(勝手に3人の学生証覗き見つつ)
ふんふん。ぶっちゃけジャンルの違うキュートさが4人集まっててバランスいーんじゃん?
は、まだ作戦未定未確定だから今だけ置いといて。

ザコちゃんと圧を感じる女ゆーしゃ様(フィリン)は防御防護が得意系、
白銀鱗の女ゆーしゃ様(ビャッカ)は受け流し的な防御防護が得意系、
クールな鎧様(グレイ)は斥候不意打ち搦め手系。
…改めて見っとこんな感じぃ?ザコちゃんの知識記憶とその他だから、違うぞーってのあったらごめんね?

現状は割と攻め手に欠け欠けしてる感じなのかな。あと毒ると危うげっていう。
逆に言うとこんなけ頑丈みにあふれてっと、ひとまずすぐに押し切られることはまず無さそーじゃん。
それこそなんか罠作るとか大技やるとかなら、そこまで耐えれば活路道筋もぱかぱかになるかもだし?

あとも1個気になったのがー、うん。
圧を感じる女ゆーしゃ様も、白銀鱗の女ゆーしゃ様も【生物騎乗】出来るんじゃん?
動物じゃなくて魔物だし、嫌われにくくなってるのの効果があるかないかはあやしーけど。
……あの馬、乗れない?

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 7) 2019-03-25 07:07:23
>方針

説得か討伐かならば、討伐を推す。理由は3つだ。
1つ。強敵とされる以上、準備段階から最善を尽くさねば勝ちは拾えまい。
2つ。説得するなら討伐は半ば失敗前提だが、そこまでして尚決め手がない。
3つ。討伐から始めたならば万が一痛み分けになろうと
「互いの脅威を認めあった上で」相手を上に立てた停戦交渉に持ち込める。
気位が高いなら、先に説得を自ら蹴っていてはもう勝敗が決するまで止まれまい。

後は討伐を仕掛けるタイミングは重要だな。夜討ちはメリットも大きいが
卑怯な印象を禁じ得ない。殺す気かどうかで選びやすくも難くもなる。


《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 8) 2019-03-25 07:22:15
……。
今気付いたが。きゅーとさ。とやらは3人の間違いではないのか。

罠については草原に着くまでに水筒と土を荷物鞄に入れて混ぜ込み
粘泥を作っておこうかと思っている。
草原だろうが何だろうが、高速移動なり突進なりで踏めばまず転ぶ。
蹄も影響がない。仕掛罠ではない分、使い所は難しいがな。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 9) 2019-03-25 19:02:51
>方針
私も討伐かな。少なくとも説得に関しては皆にお任せな感じだよ。

基本は受け流しで耐えて、毒蹄は回避。そして挑発して苛立たしせる。
隙が出来たら、そこに勇者之斬を叩き込むつもりだよ。

>あの馬、乗れない?
面白そうではあるけれど、落馬のリスクが大きそうで止めたよ。
もう少し人数が居たら考えるんだけどね…

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 10) 2019-03-25 22:31:36
グレイさんの素顔がきゅーと。なのかも…?
そういえば私もグレイさんの素顔って知らない…

>方針
拳で語る…っていうのかな?
二人がそういう方針なら、構わないわ。私も合わせていく。
初手は『勇者原則』でバフと引きつけてグレイさんの罠へ誘導。後は毒蹄に盾スキルで耐えながらカウンターで削っていくってスタイルかしら

>騎乗
一応もってるけど、どうしようか検討中。
だいたいビャッカと同じ感じね…この人数でハイリスクハイリターンはちょっと怖いわ。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 11) 2019-03-25 23:50:05
あー、キュートなのは冷静に考えっと3人だけだったかな。
たしかにザコちゃん、か弱いモブだからキュートってよりエグゼキュートされちゃう側だしぃ?

ってーことは。全力でぶつかり戦いでー、満身創痍なら降伏勧告的な言いくるめ、ダメなら最後までグサーって感じぃ?
説得できるよーな語彙力話術もせーぎかんもなしなしだけど、それっぽいお話とかなら出来んのかなぁ。
【会話術】とか【ハッタリ】とか【隠匿】お話にいり混ぜるのは出来っし。

ザコちゃんも一緒に【挑発】で気引き付けて、罠側に持ってけるよーにするのがいーのかな。
罠にかかった後は…そーいや、依頼主のいっつも傷だらけのゆーしゃ様に、弱点的なの聞けないのかな。
もしくはそんな隙だらけチャンスの時に、それこそ【生物騎乗】で文字通りの馬乗りになって、首とかの血管にグサーって?

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 12) 2019-03-26 13:29:30
いや。俺がこれと言ってきゅーとである覚えがないと言っている。
素顔は……素顔も、特に、きゅーとさは無い……と思う。

では勇者2人とモブに足止めは任せる。
毒もある。連携して足止め役をスイッチすると良いだろう。
俺は搦め手に徹する。挑発は頼む。
転んだら囲んで叩く。互いに被害が大きい時は痛み分けを狙う。
こんなところだな。プラン提出は今日中だ。注意しておこう。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 13) 2019-03-26 21:02:07
自分が自分たり得る何かとか、何が何でも譲れない一点とか。
がちっと置いてる軸へと遮二無二足掻いて頑張り励む姿ってーのは誰だってキュートだけどねぇ。
あ、ただ鎧様の素顔は未見だからともかく、ピクシーの課題で布かぶった姿はとくに超キュート炸裂してたじゃん?

とりまザコちゃんはほぼ言い発言したとーりだけど。基本挑発煽りまくる感じで。
依頼主のいっつも傷だらけのゆーしゃ様に弱点的なのでわかるー?って聞いといて、そこ狙いの反撃にするか、防御に徹するか。
んで、満身創痍な感じだったら一応降伏勧告的なお誘い提案かけてーって流れ動線?
優しさを見せるってよりは合理的提案的な。

一応ギリギリまではここ覗き見拝見してっから。なんかあったらいじったり調節したりしとくね。

ちなみにもし倒す流れになったら、お肉は持って帰りお土産にしよーね。
生は毒る可能性ありありだし、食堂に持ってってフライにしてもらお。
…依頼主にもおすそ分け還元するべき?

《過去を刻みし者》 グレイ・ルシウス (No 14) 2019-03-26 21:59:20
ぴくしーの布は白髪の魔法使いの発案だろう。
そしてその定義に則るならばモブの中のモブがきゅーととやらから
外れる道理がない。……む。これだとやはり4人になるのか……。

まあ、良い。俺はあくまで殺すつもりで行く。
降伏勧告にせよ休戦協定にせよ、最悪に備えての緊急避難だ。
触れてはおくが、全力は戦いに割く。宜しく頼む。

……フライは、そもそも、喰えるのかこの魔物……。