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ウォーキングコースの整備依頼


ストーリー Story

●夏に向けて
 魔法学園『フトゥールム・スクエア』は敷地内に自然がいっぱいだ。
 学園の裏山には、思わず歩いてみたくなるウォーキングコースがたくさんある。

「いやあ、委員長? 今年の夏もウォーキングがしたくなりますね?」
「くくく、我ら健康増進委員会の出番だな!」
 学園内に数ある委員会のひとつに健康増進委員会といったものがある。
 活動内容は、健康に関することなら何でもありの委員会だ。
 特にウォーキングは彼らの主な活動範囲にある。
「ところで委員長! 裏山にあるウォーキングコースですが、そろそろ整備活動も始めましょうか?」
「うむ。ちょうど俺からもそう提案したい所だった。ぜひ皆で裏山へ向かおう!」

●キラーホーネット現る!
「ぷはー! やはり裏山にあふれている大自然の空気は美味いなあ!」
「ですね、委員長! 今、コースの折り返し地点ですね? 休憩を入れましょうか?」
 後ろを歩いていた女子委員がその言葉に反応する。
「いいわね、休憩! ん? あれ?」
 健康増進委員会のメンツがコースの中腹に差し掛かった所で異変が起きた。
 ちょうどコース全体の真ん中あたりに大きな蜂の巣ができていて……。
 その中から、巨大なスズメバチがぶん、ぶん、と勢いよく飛び出た!
「きゃあ! 何よ、この変な蜂!」
「おそらくは……。キラーホーネットだ!」
「当然、駆除する! 各自、戦闘準備に入れ!!」

***

 戦うこと数分……。
 健康増進委員会はキラーホーネットにぼろ負けした。
 中には刺されて毒が回り、倒れる者も続出した。
「委員長! ここは逃げましょう! 我々の勝てる相手ではありません!」
「くっ……!! 委員達の生命が最優先だ! ここは撤退するぞ!」
 戦闘不能で倒れた委員達を介抱した後……。
 臨時の会議になった。
「さて、どうしましょう、委員長? ウォーキングコースを整備する必要があります。ですが、あんな恐ろしい蜂がいたら今年の夏はウォーキングコースが開けなくなります!」
「ならば……。俺らから報酬を出すという前提で外部から害虫駆除に長けた者達を集おうか……。ここは名門の魔法学園だ。キラーホーネットを上回る戦闘力を持った者達も多数いることだろう……。彼らを頼ろう……」

 夏に開かれるはずのとあるウォーキングコース。
 今年はキラーホーネットに占領されて開催が危うい。
 それどころか、キラーホーネットをこのまま放置したら山道で被害が増えることだろう。
 求む、害虫駆除の勇者!!


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-06-09

難易度 普通 報酬 少し 完成予定 2019-06-19

登場人物 7/8 Characters
《新入生》ロスト・ナンバー
 カルマ Lv8 / 黒幕・暗躍 Rank 1
いちいち動きがキビキビしている軍人口調のカルマ。 大半の記憶を失い、現代の常識から今までに至る歴史まで再学習中だが年齢相応の振る舞いはできる様子。 人に紛れる為に、しっかりと生物の五感は備えているので魔法陣さえなければ人と区別がつかない。 過去の自爆の影響か、敵国の修復の際に生じたものかは不明だが、無いに等しかった自我がめきめき芽生えてきている。 しかし、まだまだ表情や声の抑揚はぎこちない。 【容姿】 髪:黒髪のソフトモヒカン。デコ出し短髪。 目:瞳が漆黒すぎてハイライトがない。所謂死んだ目。 服:中世ヨーロッパの風の軍服。マント着用。黒地に金の装飾が   施されている。カッチリめ。 魔法陣:右手の甲と喉仏に黒と赤色の魔法陣。 眉と目が近く、目は死んでいるが意志の強そうな軍人らしい精悍な顔つき。体系も細マッチョと男らしさを感じさせる。 【口調】 一人称:小生、自分 「小生はロスト・ナンバー。黒幕・暗躍専攻のカルマであります。よしなに。」
《ゆうがく2年生》樫谷・スズネ
 ヒューマン Lv14 / 勇者・英雄 Rank 1
「ただしいことのために、今の生がある」 「……そう、思っていたんだけどなぁ」 読み方…カシヤ・スズネ 正義感の強い、孤児院生まれの女性 困っている人には手を差し伸べるお人好し 「ただしいこと」にちょっぴり執着してる基本的にはいい人 容姿 ・こげ茶色のロングヘアに青色の瞳、目は吊り目 ・同年代と比べると身長はやや高め ・常に空色のペンダントを身に着けており、同じ色のヘアピンをしていることも多くなった 性格 ・困っている人はほっとけない、隣人には手を差し伸べる、絵にかいたようなお人好し ・「ただしいことをすれば幸せになれる」という考えの元に日々善行に励んでいる(と、本人は思ってる) ・孤児院の中ではお姉さんの立場だったので、面倒見はいい方 好きなこと おいしいごはん、みんなのえがお、先生 二人称:キミ、~さん 慣れた相手は呼び捨て、お前 敵対者:お前、(激昂時)貴様
《新入生》ラヴィ・ガロット
 アークライト Lv9 / 魔王・覇王 Rank 1
【名前】ラヴィ・ガロット その愛は時に真綿を締めるようにじわじわと首を締める 【外見】 ・黒のロングツインテール ・やけに色白い肌 ・赤いつり目でおめめぐるぐる 【服装】 赤いワンピース 制服のマント 【性格】 早く恋しないと、ラヴィ死んじゃう 恋、恋、恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋恋 恋したさ過ぎて周りが見えない恋に恋するヤンデレ。 早く恋しないと死んじゃうからそこら辺の人を好きになるけど恋から覚めるのも早い。 どんな障害も盲目的な恋の前には喜びの前座に過ぎない。 恋の障害があると恋は燃え上がるのよ。 フフフフフフフ
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《不屈愛の雅竜天子》ミサオ・ミサオ
 ドラゴニア Lv18 / 魔王・覇王 Rank 1
「ミサオ・ミサオ。変な名前だろう。 この名前は誰よりも大切なあの子からもらったんだ。」 名前はミサオ・ミサオ。無論本名なわけがない。 外見年齢は20代、本年齢は不明。 本人曰く100越えてんじゃないの、だとか。 職業はギャンブラー。 学園に入る前は彫刻師、薬売りなどいくつか手に職を持っていた。 魔王コースを選んだのは、ここが楽だと思ったからだそうだ。 遠慮なくしごいてくれ。 性格はマイペースで掴み所がなく飄々としており、基本滅多に怒ることがない。 面白そうなことや仲の良い友人が居れば面白そうだとついて行き、 好きな人や大切な人にはドロドロに甘やかし、自身の存在を深く刻み付け、 飽きてしまえば存在を忘れて平然と見捨てる外道丸。 いい子には悪いことを教えたり賭け事で金を巻き上げ、 そして悪友のオズワルドや先輩先生にこってり絞られる。 恋愛したい恋人欲しいと言っているが、一途で誰も恋人を作ろうとしない。 たくさん養ってくれる人大好き。 趣味は煙草と賭け事。 特技は煙草芸、飲み比べ、彫刻。
《模範生》レダ・ハイエルラーク
 ドラゴニア Lv16 / 黒幕・暗躍 Rank 1
将来仕えるかもしれない、まだ見ぬ主君を支えるべく入学してきた黒幕・暗躍専攻のドラゴニア。 …のハズだったが、主君を見つけ支えることより伴侶を支えることが目的となった。 影は影らしくという事で黒色や潜むことを好むが、交流が苦手という訳ではなく普通に話せる。 ◆外見 ・肌は普通。 ・体型はよく引き締まった身体。 ・腰くらいまである長く黒い髪。活動時は邪魔にならぬよう結う。 ・普段は柔らかい印象の青い瞳だが、活動時は眼光鋭くなる。 ・髭はない ・服は暗い色・全身を覆うタイプのものを好む傾向がある。(ニンジャ…のようなもの) ・武器の双剣(大きさは小剣並)は左右の足に鞘がついている。 ◆内面 ・真面目。冗談はあまり効かないかもしれない。 ・立場が上の者には敬語を、その他には普通に話す。 ・基本的に困っている者を放っておけない性格。世話焼きともいう。 ・酒は呑めるが呑み過ぎない。いざという時に動けなくなると思っている為。なお酒豪。 ・交友は種族関係なく受け入れる。 ・伴侶を支えるために行動する。 ◆趣味 ・菓子作り。複雑な菓子でなければ和洋問わず作ることができる。
《ゆうがく2年生》マル=ファス・ヴェルガウス
 ドラゴニア Lv10 / 村人・従者 Rank 1
「皆さんおはようございます。マル=ファス・ヴェルガウス、ドラゴニアです。これまで長く生きてきましたが、お恥ずかしながらお友達は出来たことがありませんでしてこの学園にはお友達作りもそうですがここでしかできない出来事を体験しに来ました。皆さんともぜひお友達になりたいと思っています。よろしくお願いしますね。」

解説 Explan

●目的
 この依頼は学園敷地内のとあるウォーキングコースを占領しているキラーホーネットを討伐するお話です。
『整備依頼』とありますが、要は害虫駆除の『戦闘』ものです。

●成功条件
・全部で20匹いるキラーホーネットを全滅させる。

●敵対NPC
 名称:キラーホーネット
 数:20匹(うち1匹が女王蜂のボスですが強さは他の蜂とほぼ同じです)
 色:黄色系
 大きさや形態:バスケットボール程度の大きさのスズメバチ。
 知能:低い。言葉は解せない。好戦的な性格。
 強さ:PCによるデフォルト攻撃2、3発で倒れる程度。素早い。
 攻撃手段:針や牙による近接攻撃(たまにランダムで『毒』付き)。
 スキル:特殊スキルはないものの、『毒』がやっかい。常時飛行。
 属性:風
 備考:上記はPL情報ですが、PC情報として既知でもOKです。

 その他:健康増進委員会のモブNPC達は戦闘に参加しません。

●状況
・学園敷地内のとあるウォーキングコースが戦闘舞台です。地図は以下の通りです。


  森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森  
  ―――――――――――――――――――――  
A→           ★          ←B 
  ―――――――――――――――――――――  
  森 森 森 森 森 森 森 森 森 森 森  


・コースは直線です。直線距離で約6kmです。幅は平均20m程度です。
・出入り口はAとBの二か所があります。通常は、いずれかからコースに入ります。
・直線コースは道が軽く舗装されています。
・周辺は森で囲まれています。
・森の中も移動できますが、動きづらいのでおススメはしません。
・★(コースの真ん中)がキラーホーネットの住処です。敵陣はここを拠点として活動しています。

・コース近辺には他の学園関係者などや追加の魔物はいません。
・健康増進委員会によって、魔法結界等で既に人払いがされています。

・当日の天候は晴れです。時間帯は朝から昼にかけてを予定しています。


作者コメント Comment
 今年もいよいよ夏です。夏の暑い日に野道を歩くのもまた良いですよね。きっと魔法学園でも裏山の良い所でウォーキングを楽しまれる人もいることでしょう。そして、ウォーキングの障害となる害虫さんなんかも発生したりすることでしょう。ぜひ、ぱぱっと害虫駆除をお願いします! ウォーキング大好きなGM、夜神でした!



個人成績表 Report
ロスト・ナンバー 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
■巣の破壊

仲間達と、巣の破壊組とキラーホーネット戦闘組で二手に分かれ掃討作戦を成功させる。

戦闘組が敵のヘイトを集めた頃に反対側から【隠密】【沈黙影縫】【隠れ身/忍び歩き】で近くの木の陰に紛れながら[巣]に近づく。

レダ殿に蜂蜜の有無を確認して頂いた後、得るものが無ければそのまま持ち込んだ【ランタン油】を巣にかけ、破壊組の仲間に火をつけてもらい破壊する。

キラーホーネットと戦闘の際は【剣突き】【基本回避】を駆使して掃討したい所存であります。

■アドリブ度:A

樫谷・スズネ 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
よし、任せろ
安全に歩けるように追い払ってくる!

・担当
対蜂に専念
「巣はほかの仲間に任せよう」

・事前準備
巣に行くまでに道端の小石or小枝があれば拾う
「意識が向けばいいからな」

・行動
巣破壊組が動きやすいように初手で蜂の群れに拾ったものを「投擲(小物)」して「挑発」
蜂がやってきた所で交戦開始
巣に蜂を近づけすぎないよう、距離を取りながら戦闘
意識を向けさせる為、攻撃を当てることを意識
一匹一匹確実に仕留めるように【勇者斬り】
攻撃は直撃を避ける事を意識
攻撃は【第六感】「緊急回避」で回避
直撃を避けれない時は【流水の構え】で受け流しを試みる

他の仲間が煙を使用した際は無理に煙の中に突っ込まないように意識

ラヴィ・ガロット 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:144 = 48全体 + 96個別
獲得報酬:3600 = 1200全体 + 2400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
恋の邪魔をする蜂を殲滅して恋をする

【行動】
挟み撃ちする形で巣を取り囲む

蜂に殺意を持って攻撃
まず持ってる丸太で、蜂を攻撃

数回殴って行動不能に出来そうなら普通に殴る

殴ってすぐ倒せないようなら

『基本棒術』で道を通せんぼ
自分が来た方へは行かせない

もし取りこぼしそうになったら
『ゴツンと一撃』で気絶させる

巣は…蜂蜜が取れるかもしれないから壊さない
何か作ってくれるかもしれないから楽しみに待機してる

ただし、女王が出てくるまで油断しない
女王を倒すまでは何時でも行動出来る体制を崩さない

【心情】
ラヴィの恋を邪魔するのは貴方ね?
ぼっこぼこにしてやるんだから

え?ラヴィが欲しい?
判ったわ
ラヴィ、貴方の為に頑張る

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
まずはガロットくんに
「君が(部下として)欲しい・・・俺の下に来てくれないか?」
とナンパ

蜂蜜所望してるのが多いみたいなので、出来るだけ巣を傷つけないように制圧するつもりだ。
蜂には(元いた世界では)煙攻めと決まってるんだ

なので、巣の風上に設計と拠点制圧でそこらの生木、草を使って櫓を作り燃やす
生木だし煙は大量に出るはずだ
燃えずらいと思うので油をぶっかけてからプチヒドだな

蜂が巣から出てこなくなったら慎重に近づいて蜜があるか調べる
その際に巣に残ってる蜂にとどめを刺していく
調べ終わって蜜があれば回収してから巣を破壊して燃やす

蜜が捕れればパンケーキでも作ろうか
部下をねぎらうのも良い魔王の姿だからな

ミサオ・ミサオ 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:
いやぁ、面白そうだからお手伝いさせてもらおう思ったけど、
簡単にいくわけではなさそうだねぇ!

作戦:巣破壊と戦闘メインの2グループに別れ、自分は戦闘に回る。

戦闘:
こちらに注目させるよう威圧感、殴打の構えで怯ませる。
また、敵と距離が近くなったらタバコの煙を盛大に吐き出したりして視界を防いだりできないかねぇ!
怯んだところを「コツンと一撃」!

また、同じグループ別グループの仲間が危険な目にあったら、自ら前に出て庇おうか。

レダ・ハイエルラーク 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
・巣破壊

◆プレイング
・できるなら【事前調査】【推測】、他生徒へ通知
・【挑発】を有効活用
・【立体機動】で森も活用可能であれば活用
・使えるなら【生物学】等も活用できれば活用
・素早い敵らしいので「即断即決」で次の行動を決めやすく
・使える技能は限界まで使う

・戦闘後、巣にハチミツがあるかどうかを調べる
・あればパンケーキを焼いて皆に振舞う(泡立て器使用)
・無ければ腹いせに巣を粉々にする(!?)

◆備考
・泡立て器大歓迎
・絡み大歓迎
・アドリブ大歓迎
・(無かった時の)粉々大歓迎

マル=ファス・ヴェルガウス 個人成績:

獲得経験:57 = 48全体 + 9個別
獲得報酬:1440 = 1200全体 + 240個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
課題解決の為協力して動く。また友人を作る為メンバーと委員会の面々には友好を結びに行く。
巣の破壊に向かったメンバーにハチが向かわないよう蜂の陽動、足止めを行い周りで蜂に攻撃されているキャラクターがいる場合体を張ってかばう。
また大なべを使い片側の持ち手を持って振り回したり、龍の翼で空を飛び上から鍋を叩きつけたり、相手の目の前に鍋を掲げてドロップキック、手首をかえして鍋の縁を相手にぶつけたりして戦う。
無事?解決した場合は20歳以上のメンバーとはあらかじめ持ってきたリンゴ果汁のはちみつ酒で乾杯をします。

リザルト Result

●事前
「よし、任せろ。安全に歩けるように蜂を倒してくる!」
【樫谷・スズネ】は委員会へそう告げると、仲間達と共に蜂退治へ向かった。
 道中の裏山では、小石や小枝を拾いながら黙々と歩みを進める。
 A出入り口から巣を目指して共に歩く【マル=ファス・ヴェルガウス】がにこやかに声を掛ける。
「熱心に集めていますね? よろしかったら、私も協力しましょうか?」
 スズネが説明を加える。
「うん。陽動に使おうと思ってな」
「そうですか、了解しました。今回の相手はキラーホーネットと聞きます。蜜蜂ぐらいが相手の方がまだ気が楽でしたね……」
 スズネは孤児院時代の事を思い出して表情が緩む。
「蜜蜂か……。いやぁ懐かしい。妹の1人に虫が苦手な子がいて、小さな蜜蜂でもとっても怖がってたなぁ」
 スズネ達の少し後ろを歩く【ミサオ・ミサオ】は機嫌良く煙管を吸いながら歩いている。
「いやぁ、面白そうだからお手伝いさせてもらおうと思ったけど、殺人蜂相手に簡単に行く訳ではなさそうだねぇ! ん? おやおやぁ?」
 ミサオは、ある人に注意を引かれた。ミサオ以上に楽しそうにスキップしながら歩いているのは【ラヴィ・ガロット】だ。
 ラヴィは今、恋の世界にいる。
 始まりは、出発の少し前の事……。
 ラヴィは【仁和・貴人】から声を掛けられたのだ!

***

「君が欲しい……。オレの下に来てくれないか?」
 仮面越しだが、キラキラとした貴人から衝撃の告白が!
「え、ラヴィが欲しい? そ、そんな事、言われたの初めて。ラヴィ、貴方の為に頑張るわ」
 2人は手を取り合い、ここに新カップルが突然、成立したのだ!

***

 他にもう3人参加者がいる。
 彼らはB出入り口から入り、コース中心部に位置する巨大な蜂の巣を目指していた。
 そろそろコースの中腹だ。【レダ・ハイエルラーク】は獣道を指さしてこう告げる。
「先ほど、事前調査をしたのだが、この道を抜けて行くとちょうど巣の裏側に出るんだ。森の中に入ってしまうが、他に魔物はいないので、道中で戦闘になる事もないだろう。道が少し険しくなるが距離はそんなにないので頑張って欲しい」
 レダが真面目に説明している所、貴人は仮面越しで、うはは、と笑っていた。
 不審に思った【ロスト・ナンバー】が気に掛ける。
「レダ殿、ありがとうであります。それと仁和殿、大丈夫でありますか?」
 出発前にこんな事があった。

***

「君が欲しい……。オレの下に来てくれないか?」
 貴人は『部下』が欲しかった。ラヴィがとても使えそうに見えたのだ。
「え、ラヴィが欲しい? そ、そんな事、言われたの初めて。ラヴィ、貴方の為に頑張るわ」
 ラヴィを貴人の傘下に加える事に成功した。にやけてしまう訳だ。

***

 貴人は、仮面の目元をキラリと光らせて答える。
「もちろん大丈夫だ。むしろ調子が良いぐらいだ」

●戦闘班
 戦闘班が巨大な巣の近くまで着いた。
 巣の前には2匹いるが、全部で20匹と聞く。
 まだまだ中にいるのだろう。
 スズネが一歩、前に出て小石を投げた。
「そこの虫ども、何をしてる! 群れなければ何も出来ないのか腰抜けどもめ!」
(悪口は『ただしいこと』ではないが、今は『挑発』の為の必要悪と考えよう……)
 小石が巣にこつん、と当たると手前の蜂がぴくり、と動いた。
 続いて、スズネが小枝も投げる。
 次々と投擲されていくので、マル=ファスは手持ちの小石と小枝を次々と渡す。
 当然、手前の2匹が怒って向かって来る!
 巣からも怒った蜂達が出て来た!

 『挑発』は成功した。
 と、同時に怒涛の勢いで蜂達が向かって来る!
 巣の手前にいたスズネとマル=ファスが真っ先に狙われた。
 ぶんぶんと毒針を構えて蜂からの先制攻撃が来たが、スズネは……。
「それ、なんの!」
 紙一重の所で回避した。
 体勢を崩した蜂に向かって、大きく振りかぶった剣の一撃をお見舞いする。
「とう! これでどうだ?」
 キラーホーネットは、実はあまり強くない。スキル攻撃で楽々沈んで行った。
 マル=ファスは大鍋を手に持ち構えながら、向かって来る蜂に突進する。
「トオ! 貴方の牙、しかと見切りました」
 とある格闘技小説の主人公になりきってマル=ファスは戦う。
 大鍋をぶんぶん振り回して、がこんと鍋の縁で打撃を与え、鮮やかに蜂を倒す。

 前衛の2人が次々と出て来る蜂の相手をするが、時には撃ち漏らしもある。
 前衛を抜け出た蜂達は、A方面へ向かって飛んで来る。
 後衛には殺気立つラヴィが丸太を抱えて待ち構えていた。
「ラヴィの恋を邪魔するのは貴方ね? ぼっこぼこにしてやるんだから!」
 丸太棒術を駆使したラヴィは、丸太をぶんぶん振り回して蜂の頭にごちんとぶつける。
 蜂からの反撃もあったものの、数回殴ったら蜂はころりと死んでしまった。
 ラヴィのすぐ近くで楽しそうに棒を振り回して戦っているのはミサオだ。
 蜂2匹に囲まれたが余裕だ。
「ほらよぉ! 煙でもいるかぃ?」
 煙管から、ぷはぁ、と煙を盛大に吐き出すと、蜂達が煙たそうにふらふらする。
「そらよっとぉ!」
 隙を突かれた蜂達は、棒で叩かれて撃退されて行く。

***

 蜂の巣の方々の穴から煙が上がる。
 巣破壊班の人達が何かをしたのだろう。
 血相を変えた蜂達が次々と出て来た。
 スズネが仲間達に向かって声を上げる。
「仲間が煙を使用したようだ! 無理に煙の中に突っ込まないように!」
 敵陣は焦りながらも攻撃して来る。
 スズネに向かって突っ込んで来た蜂の一撃を、流水の構えでいなした。
「ふぅ、危ない!」
 スズネは反撃に出るが、蜂は次々と出て来る……。

 マル=ファスは龍の力を覚醒させ、翼をはためかせて飛び立つ。
 そして上空から鍋底を先端に構えて飛び込んで来た!
 がちこぉぉん!
 真下にいた蜂の頭上を直撃して襲う。
「ソレ! まだまだ敵は多いですね?」
 格闘技小説の主人公の如く、その後も華麗にドロップキックを決めた。

 蜂が狙うのは前衛だけではない。
 3匹もの蜂がミサオを囲みながら倒しに掛かる!
「よぉ? オレを誰だと思っているのかねぇ? オレぁ……『龍魔王』ミサオさぁ!」
 ミサオがハッタリじみたセリフを決め、蜂達に向かい熾烈な咆哮を放つ。
 威圧されて怯んだ蜂達は動きが鈍くなる。
 近くにいたラヴィはその隙を見逃さない。
「ラヴィの人生の残り時間は少ないの。邪魔をするんだから、命の保証、しなくていいわよね? 終わったらあの人に褒めて貰うんだから!」
 ヤンデレな雰囲気の笑みを浮かべたラヴィは丸太で片っ端からぶん殴っていく。
 当たりが悪い敵には、ごつん、と一撃をお見舞いした。
 一方、ミサオは『きりょく』を使い過ぎて疲れたので、煙管で一休みだ。

***

 巣が爆発して燃えている。
 巣破壊班がまた何かをしたのだろう。
 敵はもう後がない。
 最後の最後で女王蜂が出陣だ!
 近衛兵らしき蜂達がスズネに向かって突撃して来る。
 最初の数匹はいなしたものの、女王蜂の毒針の一撃がすぐそこに!
「危ないです!」
 とっさに庇ったのはマル=ファスだった。
 彼はスズネの前に立ち塞がると、腹を思い切り刺されてしまい、その場に倒れ込む。
 その時になってスズネ達ははっとする。
 今回、癒し手の専門がいない上に毒消しアイテムもない。
「大丈夫か!? まずいな……。皆、速攻で終わらそう!」
 スズネは、マル=ファスにとどめを刺しに来た蜂達を剣で薙ぎ払う。
 勇者斬りの構えを取り、次々と倒して行く。

 女王蜂はそのまま逃走した。
 A方面を目指して、ぶんぶんと逃げる。
 そこにラヴィが立ち塞がる。
「女王蜂……? 貴方がラヴィの恋を邪魔するのね? 許さない許さない許さない許さない許さない……!」
 女王蜂とラヴィの一騎打ちが始まった。
 攻撃が当たりづらい上に、牙からの攻撃を受けてしまう。
 ラヴィは負傷しながらも、あきらめずに丸太で攻撃を続ける。
 一方、近衛兵が忍んでいた。
 戦闘で夢中になるラヴィに向かって毒針の一撃が!
「危ねぇ!」
 ラヴィは守られた。
 だが、庇ったミサオが背中に毒針を刺され、うずくまる。
「きゃあ! ミサオが、ミサオが!」
 焦るラヴィに対して、ミサオはにやにやと笑っている。
「くっ……。蜂め、やってくれるねぇ? 覚悟はいいよねぇ?」
 ミサオが力を振り絞り、最後の一撃を近衛兵に叩き込んで、ぶっ倒した。
 その直後、ミサオも倒れる。
「すまねぇ……。あとは、任せたよぉ……」
 ラヴィは、女王蜂をにらみながら丸太を高く構える。
「仲間の仇よ、もう本当に許さない!」
 ラヴィの怒りの打撃を浴びて女王蜂は弱る。
 牙で反撃してラヴィの肩に噛り付く。
 その次の一撃では、女王蜂の方が先に倒れた。
 マル=ファスを肩に抱えたスズネがやって来る。
「どうやら敵は全滅したみたいだ。こっちはケガ人が多い。早めに撤退しよう」
 男2人をどう抱えて帰るか、と考えていた所……。

●巣破壊班
 巣から少し距離を取り、貴人達は生木や草やらを集めていた。
 貴人の陣地作成により、ミニチュアのやぐらが完成する。
 そして油をじゃんじゃん注ぎ、仕上げに貴人のプチヒドで着火する。
 やがて煙が立ち、風向きによって、勢いのある煙が巣へ向かって行く。
 工作が上手く行き、貴人が仮面の奥でにやりと笑う。
(蜂蜜を欲しい人が多いみたいなので、出来るだけ巣を傷つけないように制圧するか。オレが元いた世界では、蜂には煙攻めと決まっているんだ)
 しばらくすると、蜂達が続々と巣から出て来た。
 大半は戦闘班がいる方面へ出て行った。
 少数だが巣破壊班がいる方にも出て来た。
 煙を出している貴人の姿を見つけるとすぐに蜂は襲い掛かって来る!
「オレは、始末の関係上、ここに残るから先に行け。さぁ、蜂はおやすみなさいの時間だ」

 巣裏口前の戦闘は貴人に任せてレダとロストは巣の内部へ急いだ。
 幸い、戦闘班の陽動が効いているらしく、巣の中にいる蜂は少ない。
 巣はそれなりに広いが、レダがざっと見た所、女王蜂が奥にいる。
 その付近に何匹かの蜂もいるが、こっそりと忍んで行けば、見つからないかもしれない。
 レダは巣の中でぜひとも確認したい事があった。
 それは、蜂なのだから蜂蜜を持っているかもしれない、という事だ。
 ざっと探した所、蜂蜜は……。
 隠れているロストがレダに話し掛ける。
「奴らは肉食故に蜂蜜が見つかる可能性は低いと仁和殿が言っていたであります。どうやら蜂蜜は……ないのでありますか」
 死んだ目と棒読み声で残念そうにするロストだったが、レダは『ある物』を発見した!
「ふむ? 変だな? ないはずの蜂蜜が壺みたいな所に溜まっているな?」
 レダは計量スプーンを取り出して、ひと掬いして、口に入れてみる。
「ん!? これは蜂蜜だ! しかし、なぜ? いや、待てよ……」
 レダは魔物知識と料理知識を脳内で総動員させてある結論に至った。
「これはキラーホーネットの蜂蜜ではなく、ハニービーの蜂蜜だ。そうか、ハニービーからすればキラーホーネットは天敵だ。ハニービーから取り上げた蜂蜜をここに蓄えていたのか!」
 隠れているロストはガッツポーズを取って、やったであります、と小さく喜ぶ。
 上機嫌のレダは調味料を入れる瓶に蜂蜜を掬い入れる。
 その後、その瓶をロストに渡して、彼の鞄に入れて持ち帰る事にした。

 しかし、ここは敵地だ。そう簡単に帰してくれる訳がなく……。
 ぶん、ぶんと巣に残っていた蜂達が迎撃に来る!
「危ないであります!」
 気配を消して巣の隅から様子を探っていたロストが突然飛び出した。彼はレイピアを突き立てて蜂を刺し殺した。
 次の攻撃が来た時、レダはひらりと回避する。
 そして二刀の調理用ナイフを構えて、華麗なステップで蝶のように舞い、蜂を刺す。
「ひとまず、外へ出ようか?」
「了解であります。活路を開くであります」
 ロストとレダのコンビプレーで少ない数の蜂達はばたばたと倒されて行く。
 たまに傷を負うが、まだ致命傷ではなく、運が良く毒が回っていない。
 このまま、逃げ切れるか……!?

***

 蜂に追われている2人が巣の外へ出たら、貴人は別の蜂を始末していた。
 味方に被害が出るといけないので、煙は既に消してあった。
 追手を3人で協力して倒し終えると、貴人からの確認がある。
「蜂蜜は手に入ったか?」
 ロストが鞄から瓶を取り出して見せる。
「手に入れたであります」
 レダが、正確にはハニービーの蜂蜜である事を補足した。
「よし。それさえ手に入ればもうこの巣に思い残す事は何もない。焼くか」
 貴人は先ほどの煙作戦の時に使った油の残りを巣に掛ける。
 ロストも持っていた油を豪快に全部、巣に向かってぶっかけた。
「さて、これでとどめだ」
 レダはゴーグルを被ると、オーバーツ・レンズからビームを発射する!
「さぁ、面倒な蜂や巣ともお別れの時間だ」
 貴人は手元で火を生成して、プチヒドを巣へ放り投げた!
 どっかあああん、ごおおおお!!
 油にまみれていた巣はビームと火炎の両方から着火して、派手に爆発して炎上した。
 もし、中に残っている蜂がいたとしたら、全て焼き殺した事だろう。
 巣を破壊して、火の後始末をすると、貴人はある事を思い出してはっとした。
「ガロットくんがピンチかもしれない。さぁ、援軍に向かおうか?」
 巣破壊班の3人が援軍へ向かうと、ちょうど戦闘班も敵勢を全滅させた頃だった。
 だが、それと引き換えに内2人が重く負傷してしまい困っていた。
 貴人がカッコ良くキラリと笑う。
「オレに任せろ。その2人はオレが背負う」
 いやいや、マル=ファスはかなり巨体だし、ミサオもそれなりに重量がある。
 結局、レダやロストも含めて男3人で負傷者を運び、一命は取りとめた。

●解決
 勇者候補生達は無事にキラーホーネットを討伐した。
 彼らは負傷者を保健室へ渡した後、委員会へ報告に行った。
 極上の蜂蜜も入手したとの事で、討伐の祝賀会を委員会と共に開く事になった。
 料理が得意なレダ、貴人、スズネの3人は食堂の厨房を借りてパンケーキを作る。
 貴人がパウダーを袋から開け、スズネがボウルに牛乳を注ぐ。
 ボウルに泡立て器が入るその瞬間を、この男はどれほど待った事だろう?
「ふふ、私の出番だ。ぜひ私に任せて貰いたい」
 愛用の泡立て器を取り出して、ボウルに入っているパウダーやら牛乳やらを混ぜる。
 シャカシャカというあの食欲を刺激する音が甘美に食堂に響いた。
 レダが泡立て器と一体化してあまりにも様になっていたので2人は疑問を抱く。
「か、樫谷くん、ま、まさか泡立て器の方が本体では?」
「う、うん……。彼の頭まで泡立て器に見えるのは気のせいか?」
 皆に出す前に味見をした3人は絶妙な甘さで頬っぺたが落ちそうだったという。

 完成したこんがりと焼けたパンケーキにとろりと蜂蜜を掛ける。
 ふかふかのパンケーキには優しい匂いが香り立つ。
 スズネはトレイにパンケーキを皿ごと乗せると食堂の席へ運んだ。
 マル=ファスとミサオも復活していて、委員会も含め、メンバーが全員そろっている。
 腹をすかせた委員会の子達がパンケーキに集って来た。
「パンケーキ食べたい、わかる! 私もみんなで分けて食べたよ。たまにこう、均等に切れなくて争奪戦が起きたりな! あれはまさに決闘だった、うん」
 そう言いながらスズネはパンケーキを何とか均等に切り分ける。
 実は当時、スズネは小さいのを選んでいたが、今日はそこまで遠慮する必要はないだろう。
 切り分けられたパンケーキに向かってロストが手を伸ばす。
 スズネと目が合った。
 2人の間にややぎこちない沈黙が流れた。
 スズネから切り出す。
「食べるか? 先日は、別の課題でも世話になったな」
(やっぱり、どこか暗い目をしてる。何か抱えているのだな……)
 ロストもかしこまって会釈する。
「ははは、甘味は最近の好物でありまして……。いえいえ、小生の方こそ……」
(悲しい目をしているであります。きっと、何か背負っているのでありましょうか……)
 実は2人の関係は微妙な勘違いをしている仲だったりする。
 その後、席の譲り合いでも気遣いが続いた。

 貴人はパンケーキのお皿を持って浮かれていた。
 愛しの部下をねぎらうのも良い魔王の姿である、とるんるん気分である。
「さぁ、ガロットくん。美味しい蜂蜜がかかったこの出来立てパンケーキで、『はい、あ~ん♪』しながら、一緒に食べないか?」
「うん。ありがとうね」
 ラヴィはお皿を受け取ると、自分でさっさと切り分けて黙々と食べだす。
 貴人は置いて行かれたような気持ちになった。
「な、なぜだ、ガロットくん? 君はオレの物だろう?」
 ラヴィはきっぱりと笑顔でこう告げる。
「蜂を倒してわかったけれど……。ラヴィのこの気持ち、恋じゃない気がするの。サヨナラ」
 貴人、見事に玉砕!
 粉砕された彼はとぼとぼと去って行った。
 しかし、去り際にある事を思い至った。
(あれ? 恋? 何の事だ? ガロットくんは『部下』になってくれたのだろう? なぜ『恋人』みたいな事を言うのだろう?)

 マル=ファス、ミサオ、レダは林檎果汁の蜂蜜酒で乾杯していた。
 宴の場を盛り上げる為、マル=ファスがお酒を持って来てくれたのだ。
 委員達もご相伴にあずかり、マル=ファスを中心として酒で宴会が盛り上がっている。
 もちろん、この酒盛りに参加しているのは20歳を超えた者達だけである。
「いやぁ、楽しいねぇ? 極上の蜂蜜が乗る手作りパンケーキって奴ぁ、酒の肴に合うねぇ?」
 ミサオは片腕をマル=ファスに回し、マル=ファスも腕を回し返す。
 2人は酔いながら上機嫌だ。
「突然ですが、皆さん、ありがとうございます。お陰様で夢が叶いました」
 ん? どんな夢? と、その場にいる皆が問い掛ける。
「皆さんと仲良しになるという夢です。もし今後も何か困った事がありましたら、私を頼って来て下さい。私達、もうお友達の仲ですよね?」
 委員長が改めて返事をする。
「おう、俺らはもう友達だ! そうだ、皆でウォーキングをやろう!」

 後日、夏のウォーキングコース開きに勇者候補生達も立ち会うのだった。
 キラーホーネットもいなくなり、今年の夏のウォーキングコースは盛況だったという。
 蜂退治という経験は、戦闘経験だけではなく、交友を広げる経験にもなった事だろう。

 了



課題評価
課題経験:48
課題報酬:1200
ウォーキングコースの整備依頼
執筆: GM


《ウォーキングコースの整備依頼》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《新入生》 ラヴィ・ガロット (No 1) 2019-06-05 19:58:53
…ラヴィ、恋がしたくてここに来たのよ。
でも、ラヴィが恋出来ないのはきっとこの蜂のせいなのね。
ラヴィ許さないんだから。

あんな巣ラヴィの丸太でぼっこぼこにしてやるんだから!(丸太を振り回しながら

◇PLより◇
宜しくお願いしますー♪

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 2) 2019-06-05 20:59:21
この度の任務に参加するロスト・ナンバーであります。よしなに。

とりあえず、6人参加しているのであれば王道に二手に分かれるのが無難でありますな。
もしくは、二手に分かれるにしても人数を偏らせキラーホーネット担当と巣破壊担当を分けるか。

ところで、蜂蜜は採れるのか気になるところであります。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 3) 2019-06-05 21:51:39
魔王・覇王専攻の仁和だ。
よろしく。

陽動組と本丸(巣破壊)組で別けるのはいいな。
ただ、巣を守る蜂もいるだろうからその点は注意だな。
キラーホーネット・・・(スズメバチ)は社会性が高いからな。

あと、(俺が知ってる)奴ら(だとしたら)、基本肉食だから蜜採れないんじゃないか?

《新入生》 ラヴィ・ガロット (No 4) 2019-06-06 17:56:19
…ハチミツ!!!
は、ハチミツで何か作るんだったら、頑張って巣は傷つけないようにするのもやぶさかじゃないわ!

ハチミツ…取れないのかしら…?(しゅん

えっと、ラヴィは蜂倒す方に行きたいわ。

《ゆうがく2年生》 樫谷・スズネ (No 5) 2019-06-06 20:30:32
勇者・英雄コースの樫谷スズネだ、みんなはじめまして…だな?

うん、二つに分けるのは良いと思う
幸い向こうも好戦的だし、挑発も成功しやすいと思うぞ
女王蜂はだいたい同じ強さらしいけど、見た目も同じなのだろうか…?

それじゃあ蜂の方に立候補しておく、挑発なら幸い持ってる
バランスも見て移動も可能だ

《不屈愛の雅竜天子》 ミサオ・ミサオ (No 6) 2019-06-06 22:14:47
魔王・覇王コースのミサオ・ミサオだ。よろしく頼むぜぇ。

組わけには特に問題ないよぉ。
どっちに行ってもオレぁ問題ないねぇ。

うーむ、毒攻撃がいやだし、素早いみたいだから倒すのに一苦労しそうだぁ。
ちょっとした動きを止める方法とかないかねぇ。
蚊には蚊取り線香、みたいなね。
まぁ、ちょっとだけ怯ませることくらいならできるがね。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 7) 2019-06-06 23:42:19
そうでありますか…パンケーキ…
八ッ、最近覚えた甘味に思考が引きずられ気味であります。いかんいかん…。

自分は職で言えば、隠密で巣の破壊が妥当でありますな。
一番いいのは巣に点火と思われるものの、中途半端に火をつけては更なる猛攻が予想されるであります。
なので、【ランタン油】で火に油を注ぐ改め油に火をつける作戦(?)などはどうでありましょうか。

…誰か着火か油をぶん投げて頂けるとありがたいのでありますが。
持ち込み数はどちらか一つ故。
また、燃える煙で蜂も弱体できるのでは。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 8) 2019-06-07 11:21:05
その・・・なんだ、あくまでも俺の知ってるキラーホーネットだったらって話だからな?
蜂は全般的に煙に弱いんだが・・・巣のこと燻してみるか?
燃やすのは蜜を保有してるか確認した後でも良いしな。

《ゆうがく2年生》 樫谷・スズネ (No 9) 2019-06-07 20:06:41
煙か、そういえば購買部に発煙筒があったがあれでもいいのだろうか?
…いや、かえって見づらくなるかな…(自分で想像してるのかむむむっとした顔)

折角だからミツがあるかは確認しておいてもいいと思う
…パンケーキ、いいな。私も食べたい

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 10) 2019-06-07 23:42:27
挨拶が遅れたな…レダだ。宜しくな。
戦闘、索敵、支援に調理まで。なんでもござれ、だ。

器用貧乏、ともいうがな…。

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 11) 2019-06-08 01:32:09
では、直ぐに巣の破壊に移るのは控えた方が良いでありますな。

今日中に提出故、大体の行動を纏めさせて頂いたのでありますが…


■戦闘組
ラヴィ・ガロット
樫谷・スズネ


■巣破壊組
ロスト・ナンバー

□未定
ミサオ・ミサオ
仁和・貴人
レダ・ハイエルラーク

(敬称略)
…と、このような状況であります。
レダ殿も暗躍コースでありますし、何より蜂蜜チェック等して頂けるとありがたいので巣破壊組の方へ来て欲しい所存。パンケーキ…(小声)

そして破壊と決まれば、レダ殿と小生で【ランタン油】→【たいまつ】で燃やすというのがスムーズかと思われるであります。

《不屈愛の雅竜天子》 ミサオ・ミサオ (No 12) 2019-06-08 08:24:46
ふむ、ならオレぁ戦闘組に入ろうか。
派手に戦いたいねぇ!

なら、煙草はどうだァ?
同じ煙だし、至近距離で煙草を吹いてみて不意打ち食らわしたらどうなんだろうねぇ(ぷかぷか)
まぁ、喫煙者じゃない人や未成年は無理しちゃああかんよ。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 13) 2019-06-08 14:42:45
ではオレは巣破壊組に行こう。
燻すのはそこら辺の生木や草を火にかければ簡単に燻せそうだしな。

蜂蜜入手出来たらパンケーキ作ろう。
まぁ、料理に関して俺はハイエルラークくんの手伝いぐらいしかできないが。

《新入生》 ラヴィ・ガロット (No 14) 2019-06-08 15:26:48
ふふ、ラヴィは一応自分が来た方には蜂を行かせない方向で書いてるわ。

蜂ごときがラヴィの恋を邪魔しようとするんだもの。
殺しても仕方ないわよね?

火は、皆に任せちゃうかもだけど…宜しくね。

《模範生》 レダ・ハイエルラーク (No 15) 2019-06-08 21:16:01
では私は破壊組に行こう。
【危険察知】【立体機動】【ダガーステップ】【即断即決】を基本に、職業技能を組み合わせていこうと思う。

《ゆうがく2年生》 マル=ファス・ヴェルガウス (No 16) 2019-06-08 22:29:57
出遅れてしまいましたね。
ぽっとでで申し訳ありませんが私は戦闘組に参加いたしましょうかね?

《新入生》 ロスト・ナンバー (No 17) 2019-06-08 23:06:47
了解であります。
そういえば、火はレダ殿か仁和殿が持ち込むということで相違はないでありますか?
自分は火力を高めるべく【ランタン油】なのでありますが。