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【夏コレ!】ランタン祭りに参加しよう!



ストーリー Story

 夕方、アルチェのサビア・ビーチ。
「海は楽しんだかい? 良かったら、夜の海も楽しんでいかないかい? 実は土産屋をする俺の友人がランタンの仕入れ量を間違えて、売り切れないほどの量になってしまってね。今夜、ランタン祭りを開催する予定だ」
 海水浴アイテムを貸し出す仕事をしている中年男性が、返却に来た客達に何やら親しげに声を掛けていた。
「夜の海で空に向かって飛ばすのはどうかなと思ってね。星空に光り輝くランタン、綺麗じゃないか。願い事があるなら、ランタンに書いたら願いが叶うかもしれない。だから、こうして声を掛けているんだ。ボートと空飛ぶ箒の貸し出しをしているから、海に漕ぎ出したり空を飛んだりしてランタンに溢れる空を見学してもいいし、飲食物も売っているはずだからどんちゃん騒ぎも歓迎だ。時間があったら、是非夜も来てくれ。そうしてくれると助かる」
 客を引き込むのに必死さを見せる中年男性は、ちらりと大量のランタンが入った箱を一瞥した。
 ついに夜が訪れる。
「願い事、何にしようかな」
「空を飛んで見学したいな」
「これだけ人が多いなら、商売繁盛よ」
 闇に染まったビーチには、中年男性が頑張った成果か、日中にも負けない賑やかさを見せていた。
 程なくして、ランタン祭りが始まった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2019-06-27

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-07-07

登場人物 8/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《新入生》ケイ・アカツキ
 ヒューマン Lv5 / 勇者・英雄 Rank 1
母に薦められるがままに学園へ入学する事になった少年。 根は真面目であり、人並みの正義感と良識を持つ。つまりどこにでもいるような比較的平凡な少年。 周囲で困り事があればつい首を突っ込み、頼まれ事をすれば断れない性格な為、必要以上に頭を悩ませる事がある苦労人気質な面もある。 言動に関しては自身を下に見がちな根っからの「後輩キャラ」 学園生活の中でも上級生はともかく同学年に対しても「先輩」呼びで接する事が多い。 学園に入るに至って明確な目標はなく、とりあえず入学させられたという認識もあって行先に不安を感じている。 とりあえず母に薦められたし頑張ってみるかで当面はその時その時の行動で目標を決めている様だ。 母親似の為か年齢の割に幼く見える外見と中性的な顔立ちをしている。 平均よりも低めの身長と相まって男扱いよりも女扱いされる事もあったが本人はあまり気にしていない。 むしろ状況次第ではそんな自分の容貌もとことん利用する強かな一面もある。 上記にある「先輩」呼びが多いのも後輩から年上として見られた事が滅多にない環境故の処世術の一つでもあった。 「容姿とは一生の付き合いであり、持って生まれるものなのでケイさんはそんな自分を卑下する事はないのだよ」とは本人談。 ただしあんまりしつこいと流石にキレるので程々に。
《新入生》クロード・クイントス
 ヒューマン Lv11 / 賢者・導師 Rank 1
色々と考えてから行動するタイプ。 あまり感情的にはならずニッコリ笑顔を心がけている。 でも顔は笑っていても眼は笑ってない。 厳格な家庭で育ったため人間関係に疲れて孤独を好み、自立するために家を飛び出し、秘めていた好奇心をさらけて放浪癖を患う。 ※アドリブ歓迎
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《不屈愛の雅竜天子》ミサオ・ミサオ
 ドラゴニア Lv18 / 魔王・覇王 Rank 1
「ミサオ・ミサオ。変な名前だろう。 この名前は誰よりも大切なあの子からもらったんだ。」 名前はミサオ・ミサオ。無論本名なわけがない。 外見年齢は20代、本年齢は不明。 本人曰く100越えてんじゃないの、だとか。 職業はギャンブラー。 学園に入る前は彫刻師、薬売りなどいくつか手に職を持っていた。 魔王コースを選んだのは、ここが楽だと思ったからだそうだ。 遠慮なくしごいてくれ。 性格はマイペースで掴み所がなく飄々としており、基本滅多に怒ることがない。 面白そうなことや仲の良い友人が居れば面白そうだとついて行き、 好きな人や大切な人にはドロドロに甘やかし、自身の存在を深く刻み付け、 飽きてしまえば存在を忘れて平然と見捨てる外道丸。 いい子には悪いことを教えたり賭け事で金を巻き上げ、 そして悪友のオズワルドや先輩先生にこってり絞られる。 恋愛したい恋人欲しいと言っているが、一途で誰も恋人を作ろうとしない。 たくさん養ってくれる人大好き。 趣味は煙草と賭け事。 特技は煙草芸、飲み比べ、彫刻。
《ゆうがく2年生》リベール・ド・ヴァンセ
 ヒューマン Lv11 / 勇者・英雄 Rank 1
リベール・ド・ヴァンセ。 聞き取り辛いなら名札か手帳を読みなさい。 ……わざわざ言うべきことはないの。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」

解説 Explan

 晴れ渡り満天の星が輝く夜空の下、アルチェのビーチで思う存分過ごして下さい。

【ランタン祭りでの過ごし方について】
 飛ばすランタンに、願い事を書くか書かないかは自由です。
 ランタン飛ばしに参加しなくても問題ありません。
 商売をしたり、屋台の飲食物を味わったり、宴会をしたり、貸し出しのボートや空飛ぶ箒を使って海上や空から景色を鑑賞したり、地元民と交流したりと、自由に祭りを堪能して下さい。


作者コメント Comment
 今回は、イベント「夏コレ! 2019」の連動エピソードになります。
 舞台のアルチェにて、ランタンを流したり夜の海を楽しんだりと自由に過ごして下さい。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
ランタン飛ばしと、地元民との交流。
ランタン飛ばしの後はタスクたちと、祭りの後片付けや清掃などボランティア活動を中心に

●行動
ランタンの願い事は
「スタンテッド家の名に恥じない立派な勇者に」
「人々の笑顔を護れる英雄になりたい」
…ひとしきり書きかけて悩んだ後、見えにくい位置に

『もう一度会いたい。フィリン・スタンテッド』

と。
(敢えて判り辛く書いてますが、このフィリンは『本物のフィリン』の方)

祭りはあまり楽しむ側には回らず(楽しんではいけないと思っている)
『こういう活動も、大事な人助けですから』
と裏方……清掃や後片付けなどの手伝いをいやな顔一つせずに。
(他の人に誘われれば迷いつつもひっぱられますが)

ケイ・アカツキ 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
ランタン祭りを楽しむ。
主に露店での飲食を楽しむ様だが、周囲の喧騒さを眺めて楽しむつもりでもある。

【準備】
用事が終わり次第のタスク・ジム(タスク君)と合流予定。
折角の祭りという事で浴衣を着てくるようだ。ちなみに柄は水色を基調としたシンプルなものである。

【行動】
タスク君と合流する時間帯になるまでは何となしにランタン祭りの様子を眺めている。
(待ち合わせする女子かな?)
合流後は用事を終えた後のタスク君を労いつつ、一緒に露店回り。
というよりケイ君があちこちの露店へ連れ回す。
(射的屋のような飲食以外の露店がある場合はそういう所を優先的に回ろうとする)

クロード・クイントス 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
アドリブ歓迎

仲間から話があれば会話に答える

祭りには思うところあって地元民と交流しつつバイトとして参加
ランタン大量購入で祭り開催との事、祭りを成功させつつ定着させる為にがんばってみようかなっと
服装は私服(ラフな夏服)に羽根付き帽子、を予定してるが学生服の方が良いのかな?

バイトはボートの貸し出し、お客さんと無駄話しながらカップルさんや脈が欲しい野郎さんにボートを貸し出す
で、恋愛成就の成果なり噂なりそこから広がれば成功、来年もがんばってみよう

最後に、帽子に触れつつ幻想的なランタンの空を見上げる

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ランタンを使ったお祭り……そういった行事もあるのですね
せっかくの機会なのでぜひ楽しませてもらいますが、その前にやる事があります

お祭りは人が多く集まる。つまりそれだけトラブルも起きやすいという事です
そこで私はそういった事が起こってないかビーチを巡回します

主にビーチの端など人目につかない場所を『ランタン』片手に見て回ったり、ビーチで迷子がいないか、困ってる人がいないか確認していきます
単位などがもらえるわけではないですが、、勇者・英雄コースの生徒としては自分の出来る範囲でやれる事はやっておきたいんです

一通り落ち着いたら、私もランタンを飛ばしましょう
さて、何を願おうかな?

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
僕はミサオ・ミサオと二人で行動します。

彼は翼で空を飛ぶそうなので、僕は箒を使って空を飛んで眺めていましょう。
せっかくですから屋台のごはんを買ってきましたよ。
チーズのサンドイッチにソーセージ、そういえば「タコヤキ」というのも買ってみました。
これ可愛らしくて面白い食べ物ですね。
箒に座ってのんびり食べましょうかね。

あぁでもお祭りだからってお酒は控えてくださいねミサオ。
その代わり、炭酸の飲み物を買ってきましたから。

そういえば、ランタンに願いを書いて空に飛ばすみたいですね。
すっかり忘れてました。
そうですね、願いは「少しでも早く医者に近付けますように」でしょうかね。
空に近いから、叶えてくださいね。

ミサオ・ミサオ 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
「ランタン祭り、下から見るか?横から見るか?

オレなら空から見下ろすねぇ!」

ということで、悪友のオズワルドを無理矢理引っ張っていこうか。
龍の翼で空を飛んで高いところから見下ろそうかねぇ!
オズワルド?あいつ魔力けっこうあるからきっと箒で飛んでくるさ。

そういえば、ランタン祭りといえば
さっきおじさんから二つほどランタンを譲ってもらったんだぁ。
オズワルドに一つあげて、願いでも書こうかねぇ!

うーんそうだなぁ。
「世界中に存在する高級酒を飲んでみたい」!
空に近いところに来たんだ。オレの願いを聞き入れてくれや。

ところでオズワルドはなんて書いたんだい?
…なんでぃつまんない内容だな。
実際なんて書いたか見てやる。

リベール・ド・ヴァンセ 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
夜警のバイトをする。
ランタンを見上げる人々の間をスリを牽制するために練り歩き、人混みから外れた物陰などを積極的に探っていく。
人が減ってきてからの遅い時間は、ビーチから住宅街への帰り道を主に警戒する。人気が減った中で一人で帰る人を狙う奴がいるかもしれない。
暗視順応と動作察知で、やけに早く鋭く動く者を捉える。

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:62 = 52全体 + 10個別
獲得報酬:1920 = 1600全体 + 320個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
客を引き込むのに必死なおじさんを見かけ
仲間と一緒に「お手伝いしましょうか」と声をかける
「フトゥールム魔法学園、勇者・英雄コースのタスク・ジムです。お困りごと、解決いたします!」
【勇者原則】【信用】で頼もしい印象を持ってもらい
【説得】手伝いたいと頼み込む

手伝いは基本的におじさんの指示に従う他
飛ばす前のランタンの飾りつけを提案
【設計】で見栄え良く設置

手伝いが無くなったら、仲間と合流して祭の会場を歩く
仲間に出会うたび的に話しかけ、合流を試みる
箒で飛んでる仲間に「おーい」と手を振る

祭の後、仲間と一緒に
後片付けと【清掃】に励み
楽しい機会をくれたおじさんにお礼言い
お別れする

祭の思い出を手紙に書き
家族に送る



リザルト Result

●1章 ランタン祭り開催

 星々輝く夜、アルチェのサビア・ビーチ。
「お手伝いしましょうか」
 日中の必死な客寄せを知る【タスク・ジム】が主催者の店主に声を掛けた。
「魔法学園フトゥールム・スクエア、勇者・英雄コースのタスク・ジムです。お困りごと、解決いたします!」
 タスクは正々堂々名乗り、頼もしい印象を持たせて頼み込む。
「そりゃ、頼りになるな」
 店主は快諾した。
「こんなラフな格好だけど、自分も手伝いをしていいかな? 開催経緯を聞いて、祭りを成功させつつ定着させる為にがんばってみようかなっと」
 ラフな夏の私服に羽根付き帽子を被った【クロード・クイントス】が登場。
「あぁ、頼むよ。格好も夏らしくていい」
 店主は大層歓迎し、タスクにはランタン、クロードにはボートの貸し出しを頼んだ。
「ランタンの事ですが……」
 早速タスクは、店主の指示を仰いだ。
「好きにやってくれ」
 店主は軽く返した。
「では、飛ばす前のランタンに飾りつけをするのはどうですか」
 早速とばかりにタスクが提案。
「こういう感じに見栄え良く」
 そして、見事な手際で設置。
「へぇ、すごいな!」
 店主を感心させた。
「これなら、すぐにランタンもなくなるな」
 クロードがボートを準備しながら言葉を挟んだ。
「あら、こんな所で何をしてるの?」
 そこに【リベール・ド・ヴァンセ】がタスクを見付け、声を掛けて来た。
「祭りの手伝いです、リベールさん!」
 気付いたタスクは、祭りの経緯を伝えた。
「へぇ、発注ミスの埋め合わせに祭りって随分下らない理由で始まるのね」
 リベールは、呆れたとばかりに肩を竦めた。
「だろう」
 聞いていた店主が意に介さず、笑って返した。
「美味しそうですね」
 タスクがリベールの手にあるタンドリーチキンに気付いた。
「向こうの屋台で売ってたのよ。スパイスが効いて美味しいわよ」
 リベールは、来た道を振り返ると立ち並ぶ屋台を示してからチキンを頬張った。
「さて、運営委員会か衛兵隊が警備の人手を求めてるだろうから、バイトにでも行くわ」
 チキンを食べ終えたリベールは、タスクに背を向けた。
(彼ほど模範的青年じゃないからこんな茶番に付き合う気はないけど……この茶番に乗じるごろつきどもを殴るのはいいかも)
 ドライな様子とは裏腹に祭りの安全を考える所は、よりよき世界を目指し活動していた社会運動家らしい。
「……あの、私も一緒にいいですか。お祭りは人が多く集まりトラブルが起きやすいですから、勇者・英雄コースの生徒として自分の出来る範囲でやれる事をやっておきたいので」
 前に出る事が苦手な【ビアンデ・ムート】がそろそろと話に加わった。
「……いいわよ」
 リベールの対応は、断る理由はないと感じだった。
「ありがとうございます」
 ビアンデは礼を言ってから店主に向き直った。
「……それで、見回りのためにランタンを一個、貰えませんか」
 そして、ランタンを一つお願いした。
「頑張って下さい」
 手渡したのはタスクだ。
「……ランタンの飾り付け、素敵ですね」
 ビアンデは笑顔で受け取りつつ、タスクが施した演出を褒めた。
 リベールとビアンデは、警備のバイトを貰いに向かい、無事仕事に励んだ。
 二人が行った後。
「ところで、祭りの内容を詳しく教えて頂けませんか? ランタン確保や運営ノウハウが分かれば、故郷の村でも出来そうなので、役場の職員をやってる父に教えようと」
 タスクは故郷のため店主に質問し、色々と教えて貰った。
 一方。
「告白をするかどうか迷ってるの?」
 冴えるクロードは、店の前で溜息を吐く男に声を掛けた。
「……そうなんだよ」
 男は弱気に答えた。
「ランタンって昔は通信手段として使われてたらしいよ、狼煙みたいに……そもそも『願いが叶う』って由来から考えると伝えなきゃ叶わないという構図だね」
 クロードは、ちらりと賢さを見せた。
「??」
 訳が分からずきょとんとする男。
「つまり、伝えるべき事をちゃんと伝えないと叶うものも叶わない、いいムードになったら落ちやすいから告れ」
 クロードは強めな調子で、男を煽った。
「いいムードかぁ」
 男はまだ弱気で煮え切らない。
「ムードなら、ボートに誘って海上でランタンを飛ばしたらいい」
 クロードは、さらに煽る。
「……誘ってみるよ」
 ついに男は勇気を出し、女性を誘いに行った。
「……誘って乗ってくれるなら大丈夫だろう」
 クロードは行方が気になり見守る。
 誘いは成功し海上で告白はするが、結果は失恋であった。
「ありゃ、玉砕だな」
 ビーチに戻り男は女性と別れて孤独にランタンを飛ばし、膝を抱え泣き濡れ始めた。
 この後もクロードはカップルや色んな人達にボートを貸し出し、告白成功例を幾つか生み出した。

「……ム所に入る前の私なら、多分話を通さず勝手に自警をやってたでしょうよ。何も学んでないわけじゃない……まあ、代わりに遊んだり何かを目指したりすることを忘れたようだけど……本当に前向きオーラに塗れた観光地になんて来るんじゃなかったわ」
 無事に警備のバイトを貰えたリベールは、激しい市民運動に流された当時の自分と比べ自嘲気味に口の端を歪めた。
「注意するのは、人混みから外れた物陰に……」
 考え事をしながらも、祭りに参加する人々の間でスリが悪さをしないか牽制するために練り歩いたりときっちり仕事をした。

「……こういうランタンを使ったお祭り、あるのですね」
 ビアンデは、周囲を照らすランタンの優しい光を見ながら呟いた。
「せっかくの機会なのでぜひ楽しみたいですが、その前にやる事をしないと」
 ビアンデは楽しむ気はあれど、祭りを楽しむ人達の事に重点を置いていた。
「……ここは問題ありませんね。トラブルが何も起こらなければそれはそれで皆平和に楽しく過ごせてるという証拠ですね」
 ビーチの端や人目に付かない場所を念入りに警邏する。
「迷子や困っている人は……」
 場所の安全だけでなく、迷子や困った人はいないかと注意を巡らせる。
「何かお困りでしょうか。私にやれる事はありませんか」
 困っている人やトラブルを見付けるとビアンデは、思いやりの心で解決した。

 しばらく後。
「……落ち着いた所で私もランタンを飛ばしましょう」
 見回りは一段落し、ビアンデは祭りに加わった。
「さて、願い事は……」
 ビアンデはランタンを見下ろし、願い事を考え始めた。
(……私の願いは……自分の力で叶えようと決めてますから、その分他の人の願いが叶えばいいですね)
 控えめながらも芯が通っているビアンデが思うのは、自身ではなく他者。
「……どうか、願いが叶いますように」
 ランタンに優しい願いを書いてから星空に飛ばし、見送った。
「貴重な経験をさせてもらったお礼も兼ねて何かお手伝いが出来れば」
 祭りが終わった後、ビアンデは後片付けに加わった。

 ビアンデの願い事は、『みんなの願いが叶いますように』。

「ランタンを貰えませんか?」
 【フィリン・スタンテッド】が主催者の店を訪れ、ランタンを所望した。
「あぁ、どうぞ。祭りを楽しんでくれな、嬢ちゃん」
 店主は気の良い笑顔で、ランタンを渡した。
「ありがとうございます」
 フィリンはランタンを受け取り、ビーチを歩き出した。
「……楽しんで、か」
 歩きながらフィリンは店主に掛けられた言葉を口に出し、祭りを楽しむ周囲に目をやった。
「……私には楽しむ資格はない……私は……」
 目に賑やかな祭りを映すフィリンには、大変な事情から楽しむ様子が無い。
 そうして、歩き回った結果。
「……ここにしようかしら」
 フィリンはランタンを飛ばすのに丁度良い場所を見付ける事に成功し、足を止めた。
「……綺麗」
 フィリンはランタン輝く夜空を見上げ、ぽろりと感想をこぼした。
 それから願い事に頭を巡らせる。
(……願い事……スタンテッド家の名に恥じない立派な勇者に……人々の笑顔を護れる英雄になりたい……でも……)
 ひとしきり書きかけては悩む。
「……私の本当の願いは……」
 結果、フィリンは見えにくい位置に本当の願いを書いた。
「……絶対に叶わないし、叶ってはいけない願いだと分かっているけれど……フィリンに……」
 フィリンは切なげな横顔で、書き終えた願いを見つめた。
(……私を庇わなければフィリンは今も……間接的だろうと殺したのは私……だから……)
 自分を庇い命を落とした本当のフィリンへの罪悪感や運命の瞬間を思い出し、胸が締め付けられる。実は、彼女はライアという大変な人生を歩く少女なのだ。
「……」
 そしてランタンを飛ばした。フィリンの表情は、多くの人の楽しんでいる様子からは遠く離れていた。書いた願いには、どこかで許しを欲する思いが込められているのかもしれない。
 しばし自身のランタンを見送った後、フィリンは祭りの片付けに加わった。

 フィリンの願い事は、『もう一度会いたい。フィリン・スタンテッド』。

 仕事が一段落した後。
(……願い事……大好きなおばあちゃまが生き返ってほしい……助けられなかった村人が生き返ってほしい……)
 ランタンを前にタスクは優しい祖母を思い浮かべ書こうとして止めて、村人を思い浮かべ書こうとして涙が一筋流れた。
「そうだ……」
 涙で吹っ切れたタスクはランタンに願いを書いて空に飛ばし、仲間との待ち合わせ場所へ。

 タスクの願い事は、『世界平和』。

「……待ち合わせの時間より少し早かったか。タスク君の用事が終わるまで待ってよう」
 【ケイ・アカツキ】は時間を確認してから待ち人が来るまで、今立っている待ち合わせ場所で待っている事にした。
「折角の祭りだから浴衣を着てきたが、これでいいのか? 一応着付けは教わった通りにしたが……うーむ、防御力低い」
 ケイは着てきた水色を基調としたシンプルな浴衣を見下ろし、僅かに眉を寄せる。中性的な顔立ちと低身長のため、その様子は待ち合わせをする女子だ。
「……ランタン祭りか」
 ケイは天を仰ぎ、星々と仲良く輝くランタン群にほっこり。
「そう言えば、故郷を離れてから依頼以外で地域の行事に参加する事がなかったな」
 周囲の喧噪からケイは、しみじみと呟いた。
「気分転換にちょうどいい。タスク君と合流したら露店回りをしよう。露店特有の雰囲気や露店でしか出ないような食べ物が楽しみだな」
 ケイは視線を天から屋台群に移し気持ちを弾ませ、乗り気だ。ここから見ているだけでも楽しい。

 そうして、祭りの雰囲気を楽しむ事しばらく。
「お待たせしました!」
 タスクが来た。
「お疲れタスク君。俺も今来た所だよ」
 ケイは笑顔で労いと共に迎えた。優しい彼は待った事など口にしなかった。
「お腹すいちゃってるし、あそこのタンドリーチキンの屋台はどうかな?」
 空腹を訴えつつケイが、食欲をそそる匂いを放つ近くの屋台を示した。
「スパイスが効いて美味しいと聞きましたよ」
 タスクは、覚えのある匂いに声を弾ませた。
「じゃぁ、行こう! 折角の機会、今日は精一杯羽根を伸ばそう」
 ケイはすぐに屋台へ直行した。
「ちょっ」
 慌ててタスクも続いた。
 そして、二人はタンドリーチキンを購入した。
「んー、本当にスパイスが効いていて美味しいね」
「お肉に味がしっかり染み込んでいます」
 ケイはホクホクと頬張り、タスクは料理勉強中ぶりを見せた。
 食べ終えた後。
「次は……あっ、タスク君、射的屋だよ! ちょっと覗いてみよう」
 ケイは次の飲食物を探し、目についたのは遊戯屋台。飲食屋台よりも優先するのか嬉々として駆けた。
「いいですね……って、あれは」
 続こうとした瞬間、タスクは上空で祭り鑑賞をする【ミサオ・ミサオ】を見付け足を止めた。
「おーい」
 タスクは手を振った後、射的屋へ向かった。
 射的に挑戦した後も、ケイがタスクを連れ回す形で屋台巡りをした。
 祭り終了後、タスクは後片付けに向かい、ケイは祭りの余韻を胸に帰路を急いだ。

「……賑やかですね」
 悪友と共に来た【オズワルド・アンダーソン】が、華やかな祭りの光景を眺める。
「ランタン祭り、下から見るか? 横から見るか?」
 その横ではミサオがランタン輝く夜空を眺め、何やら考え込んでいた。
「よし、決まった! 龍の翼で空を飛んで高いところから見下ろそうかねぇ!」
 ミサオは決まったとばかりに、突然声を上げオズワルドの方に振り返った。
「見下ろす……それなら僕は箒を使いましょうか」
 察したオズワルドは魔力を持っているという事で、箒を選ぶ。
「せっかくですから、箒を借りに行くついでに屋台のごはんを買って来ますね」
 オズワルドが祭りの楽しい雰囲気に声を弾ませた。
「それなら、幻想的な光景を肴にこう……」
 ミサオが手振りを交えて酒を頼もうとする。
「お祭りだからって、お酒は控えてくださいねミサオ」
 しかし、察したオズワルドによって阻まれた。
「さすが、オズワルド」
 悪友の察しの良さにミサオは、口元を歪めた。
 という事で、オズワルドは食料調達をしてから主催者の店で空飛ぶ箒を借り、ミサオは主催者の呼び声に誘われオズワルドに内緒でランタンを二つ譲って貰った。

 準備が整った後。
「随分買い込んだみたいだねぇ」
 ミサオが一番に気になったのは、オズワルドが持つ沢山の飲食物。
「チーズのサンドイッチにソーセージに……タコヤキというのも買ってみました。可愛らしくて面白い食べ物ですね」
 オズワルドは、調達した物を披露した。たこ焼きには一際関心を見せた。
「……あぁ、さっきおじさんから二つほどランタンを譲ってもらったんだぁ」
 ミサオは思い出したと、ランタンを二つ見せた。
「そういえば、ランタン祭りでしたね」
 オズワルドもまた思い出したとばかりに言った。
 という事で、ランタンをそれぞれ一つずつ持ってから、ミサオは龍の翼を羽ばたかせ、オズワルドは借りた空飛ぶ箒で空へ。

 ランタン輝く夜空。
「こりゃ、絶景だねぇ」
「地上から見るとはまた違いますね」
 ミサオとオズワルドは、見上げるとは違う美しさを満喫。
「箒に座ってのんびり食べましょうかね」
 オズワルドがまずはと、取り出したのは当然たこ焼きだ。
「ミサオ、お酒の代わりに炭酸の飲み物を買ってきましたよ」
 忘れずにオズワルドは、ミサオのために買っておいた飲み物を差し出した。
「ほう、炭酸」
 ミサオは礼を言って受け取り、一口。
「あれは……」
 飲んでいる所に、タスクが地上から手を振るのを見付けたミサオは振り返した。
「そういえば、今日の祭りはランタンに願いを書いて空に飛ばすみたいですね。すっかり忘れてました」
 たこ焼きを平らげた所でオズワルドは、ランタンの事を思い出した。
「そうだったねぇ。早速、願いでも書こうかねぇ!」
 ミサオの言葉を合図に、ランタンへ願い事を書き始めた。
「……そうですねぇ」
「うーんそうだなぁ」
 オズワルドとミサオは、少し考え込みながら願い事を書き終えた。
 終えると当然、相手の願い事が知りたくなるもの。
「ミサオはどんな願いを書いたんですか?」
 先に訊ねたのは、オズワルドだった。
「世界中に存在する高級酒を飲んでみたい、だ。オズワルドなんて書いたんだい?」
 ミサオは、飄々とした調子で返した。
「少しでも早く医者に近付けますように、でしょうかね」
 オズワルドが口にしたのは至極真面目な内容だ。
「……なんでぃつまんない内容だな」
 聞いたミサオは肩を竦め、大袈裟にがっかりしてみせる。
「ミサオの方こそ」
 オズワルドは笑いながら返した。
「さて、空に近いところに来たんだ。オレの願いを聞き入れてくれや」
「空に近いから、叶えてくださいね」
 互いの願いを伝え終え、ミサオとオズワルドは揃って迫る夜空にランタンを放った。
 その後は、のんびりと幻想風景を目の保養に食べたり飲んだりを楽しんだ。
「……綺麗ですね」
 のんびりと景色を満喫するオズワルド。
(……あのつまんねぇ願い事を実際書いたか見てやろうか。見せて貰ったわけではないからなぁ)
 隣ではミサオが何やら納得がいかぬと、周囲をきょろきょろ。
「……これだ。この字は間違いなくオズワルドの」
 ついに覚えのある字で、願いが小さく書かれたランタンを発見。
「なんだ一緒じゃないか」
 ミサオは願い事を見て、小さな声で呟いた。

 ミサオの願い事は、『悪友とこれからも馬鹿したい』。
 オズワルドの願い事は、『ずっとミサオと馬鹿をしていたい』。

●2章 ランタン祭りが終わって

 ランタン祭り終了後。
「こういう人が減ってきてからの遅い時間が危ないのよね。ビーチから住宅街への帰り道を主に警戒する必要が」
 リベールは、辺りを警邏していた。
(……人気が減った中で一人で帰る人を狙う奴がいるかもしれない)
 祭りの明かりが次々と消え、宵闇が深くなろうとも日々の訓練により目が常人より闇に慣れるのが早いため、リベールの警邏の質は落ちる事は無かった。
 時に武力行使をする者を相手にする事もあった。
「プチラド」
 その際は、気配でいち早く気付き、魔力を使い手の平に魔方陣を展開し雷を発生させ速やかに無力化し、相応の所へ連行したりと、客が皆帰るまでリベールは抜かりなく仕事を続けた。

「……成功だな。恋愛成就の噂が広がりそうだ」
 片付けを終えたクロードは告白作戦の成功の声に満足してから、視線をビーチの端に向けた。
「……まだ泣いているのか」
 そこには、変わらず膝を抱え失恋にむせび泣く男がいた。
「しょっぺえな」
 と言うなり、クロードは生暖かい眼でたこ焼きを男にプレゼントして励ました。
「……」
 そしてビーチを去る前に、帽子に触れつつ幻想的なランタンの空を仰いだ。

「こっちは終わったから、次は……」
 タスクは、後片付けや清掃に励んでいた。
「何か手伝える事はありませんか」
 ビアンデが手伝いに登場。
「私もお手伝いします。こういう活動も、大事な人助けですから」
 続いてフィリンが現れた。
 こうして三人は、誰一人嫌な顔をせず祭りの後始末を行ってから帰路に着いた。

「楽しい機会をありがとうございました」
 タスクは、去る前に店主に礼を言った。
 後日、祭りの思い出を綴った手紙を家族に送った。

 ランタン祭りは成功し、主催者の店主は祭りに関わった皆に大層感謝していた。



課題評価
課題経験:52
課題報酬:1600
【夏コレ!】ランタン祭りに参加しよう!
執筆:夜月天音 GM


《【夏コレ!】ランタン祭りに参加しよう!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《新入生》 クロード・クイントス (No 1) 2019-06-23 02:20:14
賢者・導師専攻のクロードです、よろしく。

ランタン飛ばすと聞いて最初は購買部で売ってるようなオイルランタンをロケットとかで飛ばすのかと思ったがそんな事はなかった。
( ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 2) 2019-06-23 13:39:51
勇者・英雄コースの、タスク・ジムです。
ギリギリの駆け込みになり、恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

お願いごとは一杯あるのですが、他にも、自由に色々していい、ということみたいですね。
遊んだり、商売をしたりは苦手なので、ランタン祭りのお手伝いしたり、
この機会に、隠れた人気技能【清掃】でも取って、祭りの後片付けしたりと、
ボランティアに勤しんでみましょうかね。

お手伝いは、ちゃんと報酬はもらいますよ~!
ランタン祭ってお手軽…げふんげふん!えーと、コスパが良さそうなイベントで、
故郷の村でも出来そうなので、おじさんに色々話を聞いて、
村役場の職員やってる父に、教えてあげるんです!
(訳 中の人が)苦しい中仕送りしてくれてるので、たまには恩返ししないとな~、なんて。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 3) 2019-06-24 01:24:28
そうそう、広場イベントに登場した鬼面・墜悪さんに
ポジティブな感情をあげられるように、
祭に連れ出してあげたいんです。
具体的には、以下の図のように、かぶって祭を練り歩きます。
背後に光が灯ってて、ちょうどランタンの光に似てますし。

いっそ、お手伝いの段階からかぶりっぱなしでもいいかもしれません。
祭の準備のわくわく感、成功を祈る気持ち、ランタンに願いを託す気持ちも
ポジティブな感情でしょうから。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2019-06-24 01:24:41

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2019-06-25 03:25:10
ご挨拶が後先になりましたが…
クロードさん、ミサオさん、初めまして!
フィリンさん、ケイさん、ビアンデさん、オズワルドさん、リベールさん、またご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いいたします!

せっかくのお祭りなので、仲間で何か一緒に出来たら楽しいかもしれませんね。
仮プランには、学園の仲間に話しかける旨書いてみましたので、
文字数に余裕があれば、会話に答えるような描写を書いていただけたら
とっても嬉しいです♪

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 6) 2019-06-25 15:49:02

《新入生》 ケイ・アカツキ (No 7) 2019-06-25 16:01:17
挨拶に顔を出すのが遅れてしまった。
勇者・英雄専攻のケイ・アカツキだ。初見の先輩方はよろしく頼む。

じゃあ折角だし暇な時間とかもあるならタスク君、一緒に回る?
俺自身で特に何か商売やら何やらをする予定はないんだけれど
友達と祭りを回るって…何か凄く学生っぽい気がするんだ(健全な学生らしい事をしときたいらしい←

鬼面も、その件に関しては俺はノータッチだったけれど、
祭りの場で着けてても違和感なさそうだし良さげ……ん?あの面って連れ出せるの?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2019-06-25 23:19:48
ケイさん、ありがとうございます~!!
遊ぶのは苦手とか言いつつ、一人じゃ寂しかったんですよ~!
仮プランを調整し、手伝いが無くなったらケイさんと合流するという内容にしてみました。
ただ、やっぱり遊ぶのは苦手なので(訳 文字数の関係で)
ケイさんがリードしてくださると大変助かります。(←女子か)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2019-06-25 23:43:03
鬼面さんは、学園に許可申請を出してるんです。
許可が下りなければ、普通に祭とボランティアを楽しむだけです。

(ウィッシュに書いてますので、叶うか叶わないかはGM様次第と思っています。)

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 10) 2019-06-26 01:42:05
皆さんとはお顔を合わせてますね。
オズワルド・アンダーソンです。
僕は箒に乗って空からランタンを眺めていますね。
…とだけお伝えします。
もしご一緒する方がいましたら宜しくお願いいたします。(ペコリ)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-06-26 12:49:30
オズワルドさん、空からランタンを眺めるの、楽しそうですね。
仮プランを調整して、箒の仲間に手を振るようにしてみましたよ♪

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 12) 2019-06-26 22:15:56
ぎりぎりになっちゃったけど…勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。
私もランタン流し以外のプランは決まってないし、タスクの案に乗せてもらおうかしら?
あえて清掃やお手伝いもいいかもしれないわね

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2019-06-26 23:03:40
フィリンさん、ありがとうございます!
お手伝いも一人じゃさみしいなあ~と思ってたので、嬉しいです!
プランを微修正して、「仲間と」手伝いをするようにしてみました。
お手伝いが無くなったら祭をぶらぶらする予定にしてるので、
良かったらご一緒にいかがですか?