;
ホムンクルスより


ストーリー Story

 どことも知れない薄暗い部屋の中。
 透明な硝子ケースの中で彼女は目覚めた。
 自分が誰なのかも分からず、手や体は内部の水と同化しているようだ。
 何者にもなれそうなそんな感覚がある。
 周りには同じようなケースが幾つもあり、自分と同じような何者にもなれない者が浮かんでいた。
 触った所で出れそうもなく、待てど暮らせど誰もやって来ない。
 近くにある時計の針が動く音、それがこの部屋の全てである。
 『助けて!』
 声にもならない声は水に溶けるばかりだが、それでも延々と叫び続けた。
 もう時計が何千周したか分からない。
 それでもこの部屋には誰もやってこないようだ。
 叫び、叩き、出たいと願い続けると、この体が形を成した。
 手の指は五つに別れ、ハッキリと認識できる色へと変わる。
 これなら出られると願ったそれは、何百も何千も何万度とケースを叩き続けた。
 幾星霜と行われた行為に、ついにはケースの方が参ったようだ。
 ガシャンと割れ果て、何者かは外の世界へ流れ出た。
「……うぅ、私は……私は何?」
 まだ不形で不安定なそれは、今度は安定したいと願い続けた。
 それにより、体は人間の女性の物へと変化して、また一つ試練が訪れる。
 部屋全体が震動し、天井が崩れ始める。
 この部屋が崩れ落ちるのも時間の問題だろう。
「誰か、誰か助けてえええええええ!」
 まだ生まれたての体は立つこともできず、叫ぶ事しかできはしない。
 ただ、その声は、誰かの頭に届いた気がした。


エピソード情報 Infomation
タイプ マルチ 相談期間 4日 出発日 2020-05-01

難易度 とても難しい 報酬 多い 完成予定 2020-05-11

登場人物 9/16 Characters
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《ゆうがく2年生》ヒューズ・トゥエルプ
 ヒューマン Lv21 / 黒幕・暗躍 Rank 1
(未設定)
《比翼連理の誓い》オズワルド・アンダーソン
 ローレライ Lv22 / 賢者・導師 Rank 1
「初めまして、僕はオズワルド・アンダーソン。医者を志すしがないものです。」 「初見でもフレンド申請していただければお返しいたします。 一言くださると嬉しいです。」 出身:北国(リゼマイヤ)の有力貴族の生まれ 身長:172㎝ 体重:60前後 好きな物:ハーブ、酒 苦手な物:辛い物(酒は除く) 殺意:花粉 補足:医者を志す彼は、控えめながらも図太い芯を持つ。 良く言えば真面目、悪く言えば頑固。 ある日を境に人が触ったもしくは作った食べ物を極力避けていたが、 最近は落ち着き、野営の食事に少しずつ慣れている。 嫌悪を抱くものには口が悪くなるが、基本穏やかである。 ちなみに重度の花粉症。 趣味はハーブ系、柑橘系のアロマ香水調合。 医者を目指す故に保健委員会ではないが、 保健室の先輩方の手伝いをしたり、逃げる患者を仕留める様子が見られる。 悪友と交換した「高級煙管」を常に持ち、煙草を吸う悪い子になりました。
《這い寄る混沌》ニムファー・ノワール
 アークライト Lv20 / 王様・貴族 Rank 1
ニムファー・ノワール17歳です!(ぉぃぉぃ ニムファーは読みにくいかも知れないので「ニミィ」と呼んでくださいね。 天涯孤独です。何故か命を狙われ続けてます。 仲間やら友人はいましたが、自分への刺客の為に全て失ってしまいました。 生きることに疲れていた私が、ふと目に入った学園の入学案内の「王様・貴族コース」を見て考えを改めました。 「自分が命を狙われるこんな世界、変えて見せますわ!」 と思っていた時期が私にもありました(遠い目 今ではすっかり学園性活に馴染んでしまいました。 フレンドになった方は年齢にかかわらず呼び捨てタメ口になっちゃうけど勘弁してね、もちろん私のことも呼び捨てタメ口でも問題ないわよ。 逃亡生活が長かった為、ファッションセンスは皆無な残念女子。 な、なによこの一文。失礼しちゃうわ!
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《勇往邁進》リズリット・ソーラ
 カルマ Lv17 / 魔王・覇王 Rank 1
ぼんやりとした表情の記憶喪失のカルマ 男の子なのか女の子なのか自分でもわかってない 口調がとても特徴的 外見 ・黒色の髪に金の釣り目 ・短髪だが、横髪だけ長くそこだけウェーブ ・基本的に無表情 ・魔法陣は右手の甲と左足の太ももの内側 性格 ・基本的にぼんやりとしている ・自分が色々と物を知らないことは何となくわかっているので、色々と勉強したい。最近はとある演劇の課題を通じて物語作りに少し興味を持ち出している ・独特な口調の持ち主(所謂関西弁) ・時折「雑音がする」と元気がない時がある 好きなもの ともだち、きれいな音 嫌いなモノ 人形扱い、雑音、■■■■ 一人称「うち」時々、戦闘中気分が昂ると「ウチ」 二人称「きみ」 名前の呼び捨て
《新入生》メルシー・モーメント
 エリアル Lv11 / 賢者・導師 Rank 1
わたしは兵士。 戦場で生きるための知識と技術を 身につけるために学んでいます。

解説 Explan

★目的
 閉じ込められているホムンクルスを部屋から助けてあげよう。

★場所
 魔物さえ徘徊しない朽ち果てた謎の遺跡。
 その遺跡の中の一室にホムンクルスは助けを求めている。
 中には数多くの部屋があり、罠が侵入者の行く手を阻む。
 敵となる生物兵器が出現することも。
 あまり時間をかけていると遺跡に圧し潰されてしまう。
 ホムンクルスを助け出した後、遺跡は崩壊を始める。


★罠(危険察知で発見可能)
 罠は危険察知がないと100%発動する。
 あった場合、一定確率で発見できる。

 ・落とし穴。
 地面に穴が開く古典的罠。
 下にトゲがあると大ダメージ。
 奈落である場合は遺跡の外に放り出される。
 遺跡の崩落が始まると埋まってしまう。

 ・天井崩落
 一定確率で勝手に落ちて来る。
 崩落しそうな遺跡なので注意が必要。

 ・天井プレス
 天井崩落とは違い、各部屋に設置されている罠。
 扉が閉まって開かなくなると天井が迫って来る可能性がある。

 ・毒ガス噴出
 即死するような物ではないが、体力が少しづつ削られる。
 二度食らうと効果は加算。

 ・ロック
 部屋の鍵が閉まり、閉じ込められる。



★魔法系罠(魔法感知対応)
 罠は魔法感知がないと100%発動する。
 あった場合、一定確率で発見できる。

 ・転移の罠
 何処に飛ぶのかは分からない。
 罠の部屋に飛ばされて天井プレスされたら最悪。
 別の罠と連動することが多い。

 ・爆発の罠
 一人に火属性の衝撃が与えられる。

 ・封印の罠
 一定時間動きを封じられる。
 特にダメージなどはない。

 ・生体兵器出現
 罠により一定確率で出現する。
 ピンク色の体をした人型の魔物。
 頭の上から下まで体毛はなく、性別もない。
 半円のような頭で首もない。
 発達した肉体を持つ。
 防御力はないに等しいけど体力は多い。
 攻撃方法は力強く殴りつけるだけ。
 ただの力押し。


作者コメント Comment
 遺跡は壊れ続けている。
 彼女を助けるための時間は少ない。
 作られた生命体ではあるが、生きたいと願う彼女を救い出してほしい。
 だが、それに至る道は激しく遠い。
 無情に迫る時間は君達に撤退させることを選択させるだろう。
 挑むのならば疾く進むべし。



個人成績表 Report
シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【B班と行動】
『危険察知』で索敵しながら進む

落とし穴が発動した瞬間に『龍の翼』と『飛行』で回避を試みることはできるが
部屋に閉じ込めた場合は、大声で叫びながら『基本斧術』を元に扉の破壊を試みる
爆発の場合は防御に専念

出現した生体兵器に対してかばうことに専念しつつ盾で防御、
危険を感じたら完全に撤退する

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
A~Cの3つの班に分かれ捜索。
俺はB班に所属。

先頭を歩き【集中+魔法感知+魔法学】【危険察知】で各罠を警戒、仲間に共有。
【キラキラ石】を【投擲】で先を照らし、罠の様子を探る。
【デトル】で毒解除。
落下を【二段ジャンプ】、崩落物を【ウィズマ・アーダ】で回避。
攻撃は【マド】使用するが、前衛はシルワに一任。

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ザコちゃん見たいのは遺物…ってか異物多くない?罠って。
ついでにC班だって。

罠る趣味もなし、【危険察知】で罠みてー、【動作察知】と【聴覚強化】な聞き耳で【推測】してー、いるかもな迷子探っとく。
迷子以外も見つかるかもだし。


【特級薬草】は怪我した誰か使うでしょ。この3人に限らず見つかった4人目とか。ふふ。

ヒューズ・トゥエルプ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:621 = 207全体 + 414個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
C班で行動
・【魔法感知】に専念。
・落とし穴:落下した際は【二段ジャンプ】で足場を宙に作り対処。
・毒ガス:「息止め」で頑張る。
・生体兵器:時間節約の為、近場の罠の方へ【プチフド】で吹き飛ばしを狙う。
・ロック:「はりがね」と「鍵開け」で解錠を試みる。
・天井崩落:【基本回避】と【立体機動】で回避を試みる。

オズワルド・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
3グループのうちA班で参加。
罠がないか【集中】して【魔力感知】で罠の情報を共有。
仲間が毒状態になれば【デトル】で回復。
爆発の罠であれば僕が行きましょう。

何回か起きるかもしれませんし、念のため【魔力の実】をかじりましょう。
もし他の回復役が必要であれば実を押し付けますね。



ニムファー・ノワール 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
あまりネタ(ぇ)を書いてる時間もなさそうね。
【B班】の皆様と遺跡にはいることにするわ。
一応明かりも必要かもしれないので【キラキラ石】持って行くわ。
あと毒ガス対策用に効果があるかわからないけど【毒消し草】も装備っと
罠関連は【危険察知Ⅰ】に頼ることになりそうね。
魔法生物はゴリ押しでなんとかなりそうね。

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【A班】
3班に分かれ、手分けして各部屋を調査し速やかにホムンクルスを救出

私は後方で、通ったルートや調査した部屋の特徴、途中の罠の位置、種類をメモ
脱出時の参考にしたり、罠の配置パターンの検証、調査済みの部屋の確認に利用するわ

◆有事
敵の攻撃は全力防御
武器やプチマドで牽制し味方援護

遺跡崩壊時は速やかに撤退

リズリット・ソーラ 個人成績:

獲得経験:310 = 207全体 + 103個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
敵が少ないのは好都合
助ける、絶対に

A班に所属
【魔法感知】【危機感知】を駆使して罠の早期発見及び回避を試みる
味方が罠にかかった際は積極的に救助
対生体兵器には【三日月斬り】
崩落物は「緊急回避」 落とし穴は「跳躍」で回避
間に合わなければ【全力防御】

毒にかかれば福の針、サクラビットで解除

メルシー・モーメント 個人成績:

獲得経験:248 = 207全体 + 41個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
C班で主にデトルで解毒担当。ただ、自己回復できる人は後回し。


落とし穴でわたしだけ外に放り出されたりしないように
キラキラ石で照らして危険察知をしつつ
他の人と声をかけあって進みます。
罠には極力近づきませんが、邪魔でしたら
シールドウィップの鞭打の衝撃で破壊工作します。

そして、戦いでは全力攻撃で加勢します。

リザルト Result

 揺らめく陽炎の中。
 熱砂の砂漠にある誰も知らなかった遺跡。
 朽ちてゆくばかりだったこの場所。
 もう砂で埋もれて今にも崩れ出しそうな入り口。
 真偽すらわからないというのに、助けを求めるような声に導かれ、好奇心や正義感、様々な感情をもって九人が集結した。
 まず班分けをし、A、B、Cの三班に別れて内部に侵入することになる。
 A班となったのは……。
「この声がただの罠であるのか、それはわかりませんが、本当に助けを求めているのならいかなければなりません。皆さん、覚悟はいいですか?」
 【オズワルド・アンダーソン】は、この遺跡の状態を鑑み、決意を募る。
「幸運を祈るって訳? やれやれ、胸躍る冒険だこと」
 【パーシア・セントレジャー】は少し気だるげだった雰囲気を打ち消し、やる気をみせる。
「ホムンクルス……あまり聞きなじみは無いけど『つくられた存在』なら、きっとうちと似たような存在かも。……助けてみせる!」
 【リズリット・ソーラ】は決意をもって入り口に進んで行く。
 この三人がA班である。
 そしてB班……。
「へぇ、これはスリリングな遺跡だ。今にも潰れてしまいそうで面白そうだ」
 【プラム・アーヴィング】は危険な状況に愉悦し、ランタンを手に持った。
「この中からなにかしらの声が聞こえたらしいのですが……罠もありそうですし、注意しなければならないですね」
 【シルワ・カルブクルス】の頭に、助けを呼ぶホムンクルスの悲鳴が……。
「わたくし達も急ぎましょう。早くしないと崩れてしまうわ」
 【ニムファー・ノワール】は手にキラキラ石を持つ。
 この三人がB班となり、遺跡の中へ進んで行く。
 次にC班……。
「ザコちゃん遺跡見に来たんだけど。中も面白そうかもね?」
 【チョウザ・コナミ】は、無造作に入り口に近づいて行く。
「鬼が出るか蛇が出るか、中にどんな物があるか見物だぜ」
 【ヒューズ・トゥエルプ】はチョウザを追い掛け。
「待ってください、わたしも行きます」
 【メルシー・モーメント】もキラキラ石を持ち、それに続く。
 この三人がC班となった。
 九人は遺跡に入るも、内部はかなり暗くてカビの臭いで淀んでいる。
 何も無ければ進むことも出来なかったが、キラキラ石の光やランタンの灯りで暗さを軽減した。
 だが光に照らされた内部は相当に広く、ここから見るだけでも多くの部屋があるようだ。
 今は真っ直ぐな道も、この先はどうなるかも分からない。
 それに、今も頭に響く声は道順を知っている訳ではないらしく、ただ助けを求めるばかりである。
 三班は別々に行動することを決め、それぞれに道を進んで行く。

1.
 まずA班は近くにあった扉を進む。
 開けられた部屋はもぬけの殻で、奥にはまだ道が続くようだ。
 リズリットは感覚を研ぎ澄ませながら班の先頭を進んで行く。
 多少足が早くなっているのは、この遺跡が潰れないかを心配してのことだった。
「ちょい待ち、そこに罠があるで。落とし穴やない?」
 代わり映えのしない景色の中、早速一つ目の罠をみつけたようだ。
「やっぱり有ったわね。面倒だから作動させとくわ」
 パーシアはスネークウィップを叩きつけ、罠発動前に後ろに跳躍する。
 ガコンと床が開き、壁にまで伸びた大きな穴が奈落に続くかの様に伸びていた。
 懐からすぐにメモを取り出し、地図をマッピングしながら罠の位置を書き込んだ。
「リズリット、落ちないでよ?」
「うちなら平気、このぐらいなら跳べるんよ」
 リズリットは大きく跳躍して落とし穴を飛び越えた。
「……よし、跳びます!」
 続き二人が助走をつけて穴を飛び越え、先の道を進んで行く。
 しかし罠の数は次第に増えていき、ついに三人に牙をむいた。
 両壁に魔法陣が現れ、そこからのそりと生体兵器が現れる。
 ピンク色の体、山なりの頭は首さえもなく、虚ろな瞳が三人を捉えた。
「オオオオオ」
「ウォオオオ」
 二体の生体兵器が力強く拳を振り上げ、三人に襲い掛かる。
「ッ防御!」
「うああ!」
 パーシアは防御をしたが踏ん張りが足りない。
 オズワルドと共に殴りつけられ、大きく吹き飛ばされてしまう。
 しかもそこには罠が設置されていて、紫色の煙が立ち込めた。
 二人は咳き込み手で煙をふり払うが、それでどうにかなるような量ではない。
 通路一面に広がると、リズリットの下にまで到達する。
 だが頭に付けた福の針がその効果を表し、毒の効果を打ち消した。
 他の二人の体にはビリビリと痺れのようなダメージが継続するが、ダメージ的にはそこまでのものではない。
 二人共無事に立ち上がり、もう一度戦闘に復帰した。
 しかし、生体兵器はその二人を狙う。
「よくも二人を、うちが反撃したるわ。たああああ!」
 それを庇うようにリズリットが鎌を振りかぶる。
「ガアアアア!?」
 刃先が三日月を描き、生体兵器の一体を切りつけた。
 だが分厚い筋肉は致命傷を防いでしまっているようだ。
「プチマド!」
「大気の水よ、形となれ……アクラ」
 それを補完するように、パーシアとオズワルドは遠くから魔の力を発動した。
 見事命中させて一体を撃破する。
 残った一体の生体兵器は、何も考えていないようにただ真っ直ぐに拳を突き出した。
「見とけばどうもない攻撃だったわ。うちの一撃食らっとき!」
 ひらりと身を躱したリズリットは、力強く鎌を振る。
 他の二人の支援もあり、二体の生体兵器を撃破した。
 すぐにオズワルドが毒の治療が行い、三人は足を踏みしめ立ち上がる。
「これは先が長そうですね」
 オズワルドは道の先を見つめる。
 キラキラ石の光が伸びるが、行き止まりは見えてこない。
「……天井が崩れるで。ほな行こう」
「ふぅ……次は何が出るかしら」
 三人が道を進んだ後、その天井は崩落し、帰りの道を塞いでしまった……。

2.
 B班は途中までC班との行動を共にし、分かれ道で別の道を進んで行く。
 どの道も景色は変わらず気を緩めれば迷ってしまいそうだった。
 プラムは自身が先頭となり、シルワを守るように隊列の真ん中へ移動させる。
 そして色々な部屋の探索を行い、今……。
「何故こんな事になってしまったんでしょうか?」
 自分達の状況に、ニムファーは首を傾げた。
「それはお前が落とし穴を飛び越える時に天井に触れたからだろ。忘れているんじゃない」
「あら、そうでしたっけ?」
 ニムファーは顔を背けてとぼけてみせる。
「とにかく、この封印が解けない限り進めそうにないですね」
 プラムとニムファー、シルワの三人は、ひょんな事から封印の罠にかかっていた。
 四角く透明な檻はどうあっても壊れず、時間は刻々と過ぎてゆく。
 まだたかだか数分という時間なのだが、パラパラと天井が崩れているこの遺跡の中では倍以上の時間に感じる。
 そして更に数分が経ち、封印の罠は薄く揺らいで消えてゆく。
「やっと消えたな」
「おお、これで進めますね」
「はい、行きましょう皆さん!」
 プラム、ニムファー、シルワは、決意を新たに道を進み始めた。
 何も無い遺跡内に、コツコツと足音が響く。
 罠に気を張りながら上下左右を見回して行くのだが。
「……ここからは少々足の踏み場もなくなるようだぞ」
 先頭を歩いていたプラムの足が止まり、後方の二人を制止する。
 プラムの感覚は、天井、壁、床、部屋の扉など、あらゆる場所から危険性を感じていた。
「ならこの先に何か有るということですね。わたくしとしては進むことを推奨しますよ!」
 ニムファーは道の先を指さした。
「危険性は高そうだけど、行ってみるのも悪くないね」
「なるほど、時間短縮になるならそれもありか? だったらなるべく俺が踏んだ道を進んでくれよ?」
 二人は頷き、そして強引な進行が始まった。
 プラムは自身が進む先にキラキラ石を先に投げ、罠を発動させたりしながら移動を続ける。
「うおおおおおお!?」
 たまに爆発がプラムを呑み込むが、彼は足を止めることはない。
 落とし穴は二段ジャンプで切り抜け、落ちて来る瓦礫をウィズマ・アーダで弾き飛ばす。
「よし、あそこまで進めば安全そうだ! おおおおお!」
 プラムは大きく跳躍すると小さな安全地帯に着地した。
 続き、シルワ、ニムファーが到着するが、罠の発動と共に現れた生体兵器四体が現れ、鈍い動きで三人に向かって来ている。
 必死にここまで来たために随分と遠くに居るが、このまま逃げ続けたらどんどん増えて行きそうだった。
「帰りの邪魔になるかもしれない、今のうちにやってしまうか。……じゃあ……食らっときな!」
 距離があるうちにと、プラムは魔力玉を生成し、生体兵器に向かって撃ち放つ。
「先制攻撃ですわ!」
 続けてニムファーも光の玉を生成する。
 二人の攻撃が遠くに居る二体の生体兵器を攻撃し続け、無傷の内に二体が破壊された。
 だが残った二体がこの場に到着し、攻撃を始める。
「防御します!」
 シルワが防御に徹すると、時間を稼いでいる間にプラムとニムファーが相手を倒す。
 少しだけ待機するが、もう敵はやって来なかった。
「じゃあ先に進むとするか」
「それではそこにある扉に入ってみましょう!」
 ニムファーは安全地帯に一つだけある扉を指さす。
「ちょっと罠臭い感じはしますけど……?」
 シルワがプラムの方を見る。
「……大丈夫だ、この扉に罠はないはずだ」
「じゃあ行きましょう!」
 と、ニムファーは真っ先に入って行く。
「行きましょうか」
「だな」
 そして二人も部屋の中へと進んで行った。

3.
 B班と別れたC班は、通路を進んで最奥を目指す。
 しかし、踏み込んだ一歩目から早々に罠にかかり、部屋の中に閉じ込められてしまっていた。
「まさかいきなり罠にかかるなんて、計算外です」
 メルシーは部屋の中を見渡す。
 ただ四角いだけの部屋の中には、なんの物も置いていない。
 天井に少しばかりヒビが入っているぐらいである。
 そして入って来た入り口には石の扉が落ちて鍵さえもない。
「言ってる暇はないぜ。ここにも罠の感覚はあるからな。たぶん何処かに……」
 ヒューズは扉の開錠を試みようと、どこかにある解除スイッチを探している。
「……いよっと。……やっぱ開かないし。何処かに仕掛けがあるんじゃない?」
 チョウザは扉に六角棒を打ち付ける。
 しかし扉はビクともせず開くことはなかった。
「……まさか罠の発動が条件だとか、そんなことはないですよね?」
 メルシーは恐る恐る質問すると。
「……ここでジッとしている訳には行かないし、試してみるのも悪くないか?」
 ヒューズは部屋の中を走り回り、どこかにあった罠を発動させた。
 ガコンという音が聞こえてきて、天井がゆっくりと迫って来る。
「罠の方ですけど!?」
「あらら、これはちょっとヤバいかも?」
 メルシーは少し慌て、チョウザは六角棒でつっかえ棒にならないかと試している。
「チィ! だったら自分の力で脱出するだけだ! あの場所なら……マド!」
 ヒューズは天井に向けて魔力の玉を発射した。
 天井は相変わらず落ちてきているが、ひび割れた一角に大きな穴が。
 あそこならば潰れずやり過ごすことができるだろう。
「二人共、あの場所に移動しろ!」
「はい!」
「了解、ゆーしゃさま」
 三人が落ちた天井を回避すると、再び天井が上がって行く。
 開いた穴からは天井を動かす仕掛けと何処かに続く通路が見える。
「……あそこ、行けるかもしれないな。ちょっと見て来るぜ」
 ヒューズは天井に鉤爪付ロープを引っかけ、その通路の中を覗いてみた。
 道はスロープ状に伸びていて、通路に砂が溢れている。
 だがその隙間からは外の景色が少し見えていた。
 掘り進めば出ることもできそうだ。
「帰りはここから出るのもいいかもな?」
 部屋の中に戻ると、閉まっていた扉が開いている。
 ヒューズは二人と合流すると、この部屋から脱出してゆく。
「で、ここは何処だ? 来た方向はどっちだよ」
 転移でこの部屋に入ったため、現在位置は分からなくなっている。
 道の雰囲気も同じようなものにしか見えず、進む方向さえも確定できない。
「さーねぇ、行ってみればわかるんじゃない?」
「とにかく、動かないことには話になりません! コインの投げた方に行ってみましょう! 表なら右手方向、裏であるなら左手方向に」
 時には運任せも戦場の知恵になり得る。
 とっさに判断したメルシーは持っていたコインを取り出し二人に見せる。
「了解だ、それでいこう」
「ザコちゃんも文句はないよ」
 二人の同意を得ると、メルシーはコインを放り投げ、パシっと手の甲に落とす。
「……裏、左です!」
 三人は進む方向を決め、移動を始めた。

4.
 ……突如遺跡は振動を始める。
 壁や天井に亀裂が入り、そこから砂が流入し始めた。
 時には天井が崩れることもあり、壁がへしゃげて変形してゆく。
 長い遺跡の時間に終わりが始まったようだ。
 今だに探索を続けていた九人の学生の上にもその影響が及び、崩れる天井が襲い掛かる。
 八人は回避できたが、リズリットは避けることができずにダメージを受けてしまう。
 不幸中の幸いとして、雑多にあった罠が砂の重さで発動され、安全な場所が増えていることだ。
 現れた落とし穴の数々、発動された毒の煙、四角く透明な結界で通れなくなった道、そしてウロウロと徘徊する生体兵器達。
 だが、発動されなかった罠の数々はそのまま残り、踏み抜かれるのを待っている。
 強烈な試練となった探索は、第二期を迎えた。

5.
「さあ、動けますか?」
 オズワルドはリズリットに雨の恵みを発動させ、その傷を癒している。
「大丈夫や……。助けを求める声があるんやから、うちは止まっていられへん!」
「遺跡が崩れちゃう前に脱出しないと。……その前に……やれることはやっとかないとね」
 パーシアはリズリットに手を貸した。
 決意を新たにしたA班の三人は、近くの部屋を開く。
 時には何も無い部屋だったり、爆発に巻き込まれたりと、傷を癒しながらと遺跡の奥へと急いだ。
 当然通路にも残された罠はある。
「そこ、罠あるで! 落とし穴を跳ぶ時気ぃつけて!」
 リズリットから注意を受け、二人がそれに従い落とし穴を飛び越えた。
 地図を描き記すパーシアも。
「食らいなさい、プチマド!」
 時には生体兵器に攻撃をしかける。
 バチっと頭部に直撃し、生体兵器はダメージにより砂に足を取られ、背面に倒れ込んだ。
 駆け抜けざまにリズリットが鎌を振り、オズワルドは魔力玉をぶつけて倒す。
 そんな道なりを何度も繰り返し。
「そこの部屋に入って何も無ければ通路の奥にまで行ってみましょうか?」
 そろそろ別の行動も行おうとパーシアは地図を見ながら提案した。
「はい、そうしましょう」
「うちも平気やで」
 そして進入した部屋の中。
 奥には一本の通路が見える。
 三人はその道を進み、今までよりも大きく広い部屋に侵入した。
 天井はところどころ砕けて落ち、サラサラと砂が流入してきている。
 この部屋もそう長い時間は持たないだろう。
 だが道は続いている。
 正面と左右の三本の道だ。
 そのどれもが何処に到着するのかも不明だが、三人は足を止めず。
『正面突破!』
 真っ直ぐと正面の道を進んで行く。

6.
「二人共無事だな?」
 無事に崩落を回避したプラムは、二人の無事を確認する。
「はい、わたくしは大丈夫です!」
「私も平気です。道を決めて急ぎましょう」
 ニムファーとシルワも無事に立ち上がっている。
「だな」
 三人は無事崩落の危機を乗り越えたが、先に見える左右の道はどちらも紫色の煙で満ちていた。
 後方からも毒の煙が流れていて、いずれこの場所も埋もれてしまうだろう。
 その中には生体兵器が徘徊している可能性がある。
 全ては運に委ねられた。
「……左だな」
 プラムは左の道を選び出す。
「プラムさん、何か見つけたんですか!?」
 ニムファーは驚き詰め寄った。
「ただの勘だ。嫌なら変えてもいいぞ?」
「いえ、わたくしに文句はありませんわ」
「じゃあ私もそれに従うわ」
 三人は頷き、左の道を走りだした。
 毒の煙が皮膚に焼けるような傷みを与え、内部からも針で刺されたような傷みが走る。
 それに耐えながら煙を抜けると、プラムが毒の治療を始めた。
 デトルを使い自身とシルワの身を癒す。
 もう一人のニムファーは、持って来ていた毒消し草を使い、毒気の中和を行った。
 だが、この先にも紫の煙は充満している。
「そこの扉、入ってみましょう!」
 ニムファーは近くに見えた扉を指さした。
「そうですね、それしかなさそうです」
「よし、行くぞ!」
 シルワとプラムも同意すると、その扉に走って行く。
 飛び込んだ小さな部屋の中、入った瞬間石の扉が閉まってしまう。
 前方にもう一つ扉が有るが、そこもガッチリと閉まっていた。
 それと連動するように罠が作動し、小さな部屋に紫の煙が噴射する。
「うあ、閉じ込められた!?」
「クソッ、また毒か!」
 プラムとニムファーが入って来た扉を叩くが、全然ビクともしていない。
「あっち側の扉なら!」
 シルワは向う側の扉を見る。
 同じように分厚い石のような扉は、閉まった衝撃でヒビが入っていた。
「きっと壊せる! はあああああ!」
 亀裂に沿うように斧を振り入れ、ビキビキと扉が割れてゆく。
 扉の下の部分が砕け落ちる。
「もう一丁!」
「光よ!」
 プラムとニムファーも魔法を放つと、扉の下に人が通れるぐらいの穴が開く。
「脱出しましょう!」
「よし」
「はい」
 部屋の先にはただ砂に塗れた道が続いている。
 今も砂が落ち続けていて、時間が経てば埋まってしまうだろう。
 三人は急ぎ道を進むと、大きな部屋が見えてきた。
 左右と正面に続く三つの道がある。
「右に進むぞ」
「了解したわ!」
「わかりました」
 プラムは即決して三人は右の道を選んだ。

7.
「おっと、揺れがあったと思ったら、今度は大量の敵のお出ましだ。だが、道はここしか残ってない。戻りたくなきゃ行くしかないぜ」
 ヒューズはやれやれと呆れている。
 先に見えるは生体兵器の大群だった。
 今見える数でも十は居るようだ。
「ザコちゃんちょっと休みたいんだけど、倒してからでも遅くない?」
 チョウザは六角棒を床で鳴らし、先端を相手に向けて構えを取った。
「戦いは兵士の仕事、ここで退く事はできません!」
 メルシーは魔法符を指で掴む。
 魔力を集中させ、強力な魔の力を発射した。
「不足なしだぜ!」
「じゃあ行っちゃうよ」
 それが戦闘開始の合図となり、残りの二人が戦場に走る。
「うおおおおおおお!」
 駆け抜ける足音までが旋風となり、吹き抜ける双剣が敵を刻む。
 残ったのは無数の残骸である。
「立ち塞がるならやるしかなくね?」
 棒術を操り、重い一撃が鉄槌となる。
 打ち付けられた頭部が破壊され、敵は倒れ伏した。
「負けていられませんね!」
 魔法符に力を込め、全力の一撃が光玉となる。
 それは敵の胸元で弾けて敵を壁へと吹き飛ばす。
 生体兵器の遅い動きでは三人に殆どダメージを与えられず、戦いは終息へ。
「よし、これで全部片づけたぜ」
「この遺跡、人使い荒ぁい。この肉片でも持って帰ろうかな」
 チョウザは生体兵器の肉片を掴もうとしたが。
「そんなことをしている暇は……」
 遺跡はこの三人に更なる試練を与えた。
「うおおお!?」
「おっとっと」
「きゃ!?」
 激しい振動により壁には無数の亀裂が入る。
 少し遠くで天井がガラガラと崩れる音が聞こえてきた。
 三人に急げと言わんばかりだ。
「そろそろ退却……いや、まだ行けるか?」
 ヒューズは崩落の危険性を感じる。
「行きましょう!」
「ザコちゃんはどっちでも?」
「是非行きましょう!」
 メルシーに押し切られる形で三人は進む。
 毒臭気が残る道を駆け抜け、時にはデトルにより回復を促す。
 そして到着したのは大きな部屋。
 三つに伸びる通路の一つは砂で潰されそうになっている。
「おっと、そろそろゴールだったり?」
 チョウザは、砂に残された足跡を見つけた。
「まっ、時間もなさそうだし合流するのも悪くないな。出口の事も伝えておきたいし」
 ヒューズは二人に提案する。
「はい、そうしましょう!」
 メルシーは頷き、左の道へと進んで行く。

8.
 巨大な研究室のような部屋の中、グチャグチャにガラス片と砂が混ざり合い、カピカピになった植物や大きなボロ布、生体兵器のような物の残骸もバラバラに落ちて転がっている。
 奇跡的に壊れなかったガラスの中は揺らめくような透明な影が。
 九人は頭の声が強くなるのを感じ、その奥に進んで行く。
 その最奥に、体に絡みつくほどに長い髪の女性が床に倒れ伏している。
 九人の直観が、彼女こそが助けを求めていた人物だと特定した。
 すぐに駆け寄ったニムファーは、落ちていたボロ布を掴み、その女性を覆い隠す。
「何人かの方は先に戻って脱出路の確保をお願いします!」
 檄を飛ばす声に、ヒューズとオズワルド、プラムが背中を向けた。
「六人もいれば一人ぐらいは運べるだろう。俺は先に戻ってるぜ」
 ヒューズは帰り道の清掃に向かう。
「了解。あとは任せたぜ」
 プラムはヒューズを追い掛ける。
「では僕もそちらに向かいましょう」
 オズワルドも出口に向かって行く。
 そして残った六人は、ホムンクルスを介抱している。
 服を着せてたりしているが意識がないまま動かない。
 呼吸があり生きてはいるようだが……。
「衰弱してっかな? 薬草でも飲ませてみる?」
 チョウザが差し出した特急薬草をニムファーが口の中に押し込み、無理やり顎を動かした。
 飲み下す音が聞こえるが、このホムンクルスは目を覚まさない。
「こうなったら運ぶしかないですわ! リズリットさん、シルワさん、手を貸してください!」
 ニムファーは仲間に声をかけた。
「はい、わかりました」
「うちに任しといて!」
 二人がホムンクルスの体を持ち上げ、他の四人は護衛につくことに。
 だがその瞬間、圧倒的な振動が遺跡内全域に響いた。
『きゃあああ!?』
 全員が立っていられずに膝をつき、ホムンクルスは砂に落ちる。
 そして今回の振動は今までよりも激しく強い。
 天井の一部が破裂し、漏れていた砂の流れが膨大に膨れ上がる。
 砂が部屋に溢れて全員を呑み込もうとしていた。
「クッ、もう時間がないわ。皆、脱出するわよ!」
 パーシアが声をかけると、全員が体勢を立て直し、再びホムンクルスを持ち上げた。
 六人は砂を踏みしめながら部屋を脱出してゆく。
 急ぎ通路を進むが、敵の姿は見えない。
 残っていた生体兵器は男性の手で倒されたのだろう。
 だがそれでも発動していない罠は残されている。
「たあああ!」
 メルシーは罠がありそうな場所にシールドウィップで攻撃すると、時には爆発が起こりダメージを受けた。
 それでも仲間のためだと立ち上がり、続けて攻撃を続けてゆく。
 もう先ほどまで居た部屋は轟音を立てて崩れ落ち、通路の天井も抜け落ち始める。
 砂の雨が全員の頭に降り注ぎ、体中を砂まみれにしながら通路を急ぐ。
 幸いだったのは、落とし穴が砂で埋もれてしまったことだ。
 普通に踏み越えて出口の部屋。
 もう入り口は半分ほど埋まってしまい、砂があふれ出てきている。
「急げえええええ!」
 そこからヒューズの手が伸びる。
「先にこっちを!」
 リズリットが声をかけると、シルワはホムンクルスを部屋の中に押し入れた。
 それから順番に女性陣も引き入れられ、鉤爪付ロープで外を目指す。
 長い通路にでるが、流れる砂は進む九人を押し返そうとしてくる。
 少しずつ強烈に変化し、流されればもう脱出は困難だ。
 九人は抗いながら足を進ませ、出口にたどり着く頃には砂の流れも落ち着いていた。
「はぁはぁ……全員無事?」
 パーシアは仲間達を見回した。
「……つ、疲れました……」
「はぁ……はぁ……」
 ニムファーとシルワは、ホムンクルスを運んだだけあって相当疲れているようだ。
 安全な場所で腰を下ろしてしまっている。
「……やべぇ、筋肉が増えそうだ」
「……まあなんとか無事だぜ」
 プラムは何故か嘆き、ヒューズは大きく息を吐いた。
「ふぅ……帰ったら筋肉痛かも?」
「あかん、ほんとギリギリだったわ。うちもうダメ……」
 チョウザは首を鳴らし、リズリットは大の字で倒れる
「……くぅ、この程度で疲れるとは、鍛錬不足です……」
「き、きつい……砂が熱い……です……」
 メルシー、オズワルドも砂の中に倒れこんだ。
 普通なら干からびるほどの熱気だが、もう日が落ち始めて風が冷たく変わってゆく。
 九人は少しだけ休憩すると、夜が来る前にホムンクルスを連れて砂漠を脱出したのだった。

9.
 近くにあった町の宿。
 その一室にてホムンクルスは寝かされていた。
 鼓動も鳴り呼吸もしっかりしているが、彼女の目はまだ開かない。
 九人はその行末を見守るが、このまま何日間も看病し続けることはできなかった。
 明日まで様子を見て目を覚まさなかったなら、一度フトゥールム・スクエアに連れ帰ろうと話し合う。
 そして次の朝、部屋の中には無事に目覚めたホムンクルスの姿があった。
 だが、隅で震えながら怯えていて、助けた九人に警戒を向けている。
 彼女にとってここは未知の世界であり、初めて見るものばかりなのだ。
 言葉さえも分からず、人の顔でさえも警戒に値する。
 しかしこのままではどうにもならないと、オズワルドは優しい微笑みでゆったりと近づいて行く。
 ホムンクルスの前に来ると床に膝を突き。
「おはようございます。僕はオズワルド、君を助けに来たんですよ」
 顔を見上げながら優しく語りかけた。
 ホムンクルスの顔に少しだけ怯えが消えた気がする。
 分かってくれたと感じたリズリットは。
「ねえきみ、名前ある? ないなら一緒に考えよ」
 距離を詰めて声をかけるのだが、何の声も出さず、不思議そうに首をかしげるばかりである。
「あんなところに居ては俺達の言葉が分からなくても不思議じゃないぜ。こういう時は食事を与えてやるに限るんだ」
 プラムは宿で提供された食事を見せつけた。
 焼けた肉の匂いはホムンクルスの鼻に語り掛け、本能が手を伸ばさせる。
 がぶっと口をつけた時、その顔は笑みに変わってゆく。
「そら食いついた。これで餌付け完了だぜ」
 プラムはフフッと笑い、もう一皿を差し出した。
 その更にも手を伸ばし、手掴みで口に運ぶ。
 食べ終わる頃には九人への警戒心はなくなっていた。
「きみの名前、皆で考えたんよ。受け取ってくれると嬉しいな」
 リズリットは名も無いホムンクルスに語り掛ける。
「よく聞いてな、きみの名前は……」
 こうして彼女の心を開いた九人は、一人のホムンクルスを連れてフトゥールム・スクエアへ戻って行く。
 後日、その学園に一人の生徒が増えたらしい。
 その名を、リリス・グリモワール。
 九人が話し合い、名付けられたホムンクルスである。

10.
 後日、メルシーは遺跡の調査を行うため、遺跡があった砂漠に向かう。
 かなり広範囲を探索するも、砂の海は何もかもを呑み込んでしまっていた。
 残骸の一つも発見することはできず、全ては陽炎の砂漠の一部となる。
 今は九人の記憶の中だけの存在となり、その内世の歴史からも消えさるだろう……。



課題評価
課題経験:207
課題報酬:0
ホムンクルスより
執筆:秀典 GM


《ホムンクルスより》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 1) 2020-04-27 10:43:24
知ってる方が多くてホッとしています。
一期生の賢者・導師コース、オズワルド・アンダーソンです。
この子を学園に保護せねばなりませんね。頑張りましょう。

僕は主に回復専門で立ち回らせていただきますね。
これ、危険察知と魔法感知のスキルが必須ですね。
まぁ、それより個人的に怖いのが助けたら崩落するということですね。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 2) 2020-04-27 14:08:32
黒幕・暗躍コース専攻のヒューズだぜ。
生憎、手持ちが少なくて危険察知と魔法察知の両取りが出来ない。
だもんで、様子を見てどちらかを取得しようと考えてる。
帰り道は護衛分も入るから辛いとこだな。
転移なんかで俺等がはぐれちまった時とか
ホムンクルスの嬢ちゃんの声を拾えるように
【聴覚強化】で敏敏に張っておくよ。


《這い寄る混沌》 ニムファー・ノワール (No 3) 2020-04-27 15:45:19
ニムファー・ノワール17歳です!(ぉぃぉぃ

「闇にか~くれて生・き・る♪」という幻聴がしたけどきっと気のせいね。
私は【危険察知Ⅰ】をとりあえず習得してみたわ。
あとはホムンクルスちゃんの洋服も必要ね。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 4) 2020-04-27 15:50:30
村人・従者コースのシルワ・カルブクルスです。
すみませんが私も『危険察知』と『魔術感知』をもっていませんね
ですから、皆様の後方で待機しましておそらくいるであろう生体兵器の足止めをしておこうと考えています。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 5) 2020-04-27 17:32:03
王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。
私も入学したばかりで、危険察知や魔力察知は持ってないけど……後方で通ったルートの特徴や罠の種類をメモしたりして、脱出時の参考にしたり、罠の配置パターンとかわからないか記録してみるわ。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 6) 2020-04-28 20:25:19
遺跡ってんだから、中には面白いもん転がり落ちてんのかなーって思ったけど、建物の方が面白みある感じ?
何が原因要因でこんな砕け始めてんだろ。消費期限切れ?

とりまあれだよねー、正義感か勇敢さかその他な新入生のゆーしゃ様もいるんだし、
少なくとも個人行動はしない方が良さみだよね?3人だか4人だかで固まり組んだ方が良さみ。足りないとこ埋め補助で。
ザコちゃん【危険察知】【動作察知】、聞き耳と【聴覚強化】は慣れてるしー、そこなら呼んでくれていーよ。

あとそもそも、罠に気づくかーもそうだけど。もし喰らい掛かったときはー、も想定しなきゃだよね。ゼロじゃなし。
傷ついた時の対策ー、とか。身動き捩り出来ないときはー、とか。孤立独立の迷子ならー、とか。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 7) 2020-04-29 03:01:10
んにゃ~厳しい授業だにゃ~
気づいたら2日しかないしな。悪い悪い。
ここから二日はちゃんと会議参加しゃっす。

【魔法感知】【危険察知】、俺は両方持ってるぜ。
毒を解除する【デトル】もな。

チーム分けすんなら、ザコちゃんとオズワルドと別チームのがバランス良いな。


てなわけで、仮定だらけだがチーム分けの仮案は以下だ。

------

【A班】
チョウザ・コナミ【魔法感知】【危険察知】(【聴覚強化】)
オズワルド・アンダーソン【デトル】
+誰か1人

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
+誰か3人

【未定】
シルワ・カルブクルス
ヒューズ・トゥエルプ【聴覚強化】
ニムファー・ノワール【危険察知】
パーシア・セントレジャー
------

俺の職業技能が一気に3つ埋まるから誰か3人こっちに来てくれると助かる。
種族特性の技能で戦闘や他の事が全くできないってわけじゃないんだが…。

ちなみにオズワルド、【デトル】じゃなく【毒消し草】とかのアイテム方面での対処だったらメンゴ。おそろな【グリモワール】持ってたからさ。

罠発見の確率上げるなら全員一緒に動いた方が良いんだが、スピード攻略は難しいしハードラックとダンスしねえようにするしかねぇと思うがどうだ。

あぁ、因みに他にいい案あれば遠慮なく伝えてけろ。
あと、個人で行動したいなら別に強制はしない。

あくまで提案、そこんとこヨロシコ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 8) 2020-04-29 09:57:35
まとめ、ありがとう。的確で適切な見立てかと。
乗っからせて貰いますぜ。

転移罠の警戒と罠発見率上昇を見込んで【魔法感知】を履修。
解毒魔法があるなら「毒消し草」の代わりに「はりがね」が持ってけるんで
期待値極薄のピッキングが出来るようになった。

班の編成に特に差異は無かったので賽の目で決めました。

------

【A班】
チョウザ・コナミ【魔法感知】【危険察知】(【聴覚強化】)
オズワルド・アンダーソン【デトル】
+誰か1人

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】【聴覚強化】
+誰か3人

【未定】
シルワ・カルブクルス
ニムファー・ノワール【危険察知】
パーシア・セントレジャー
------

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 9) 2020-04-29 12:18:07
…あ、ザコちゃん魔法感知無いんだけど。動作察知のほうね。天井崩れるのとか把握見れっかなって。
直接的に魔法使うもんじゃなし、必要なら魔法感知も校庭走って取ってくるからいーけどさ。
あとザコちゃん【福の針】あるし、多少の状態回復的な労力は他のゆーしゃ様にさきさきしていーよ。

こないだ通りすがりの新入生様に学園から与えられる初期資金のこと聞いたけど、だいぶ控えめだったもんね。
ぎりぎり薬草も買えない…んだっけ?聞いててそんな感じなんだーってなったし。

もし買える、ってなら「薬草」とか、「鉤爪ロープ」とか、もし罠読めずに踏んだ時とかに、
幅広めに扱い活用できそーなの1つ入れとくと良さみかもね。
無理してまで持ってかなくていーけど。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 10) 2020-04-29 12:19:24
失敬。

【A班】
チョウザ・コナミ【魔法感知】【危険察知】(【聴覚強化】)
オズワルド・アンダーソン【デトル】
+誰か1人

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】【聴覚強化】
+誰か2人

【未定】
シルワ・カルブクルス
ニムファー・ノワール【危険察知】
パーシア・セントレジャー


《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 11) 2020-04-29 12:45:32
いえ、大丈夫です。さすがプラムさん、よく見ていらっしゃる。
プラムさんの言う通り同じグリモワール(武器)のスキル【デトル】を持っていくつもりです。

チーム分けについては異論はありません。
魔力感知は僕持ってるのでサポートできますね。
同行する方はちょっと頑丈な小舟に乗ったつもりで頼ってください。(キリッ)

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 12) 2020-04-29 14:55:46
班編成案ご提示感謝するわ。
流れ的には、2手に別れて、どちらかの班がホムンクルスを見つける。
ホムンクルスを見つけたら、遺跡が崩壊し出すので、遺跡の崩壊が始まったら両班ともに脱出フェイズに移行。

幸運を祈る。

こんな感じ?

じゃあ、私はB班にご一緒しようかしら。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 13) 2020-04-29 15:22:44

あ、マジだ。
ザコちゃんが持ってるのは【魔法感知】じゃなく【動作察知】だな。
悪い、見間違えたわ...。

ただ、オズワルドが【魔法感知】あるみたいだし、仮案だがチーム編成はとりあえずそのままにしとくぜ。
後でまた纏める時に修正しとく。

んでよ、プランに俺がチーム編成で全員の名前書くと肝心のサポート内容が書けねえもんで、悪いけど皆プラン書く時に『A班に所属』とか『A班で行動』って一言入れといて。
チーム分け提案しまんた、ってのは俺が書いとくから。

>オズワルド
やっぱそうか。よかったわ。
お前は学年一の医者だから豪華客船でもいいと思うけどな。女装も出来るし。

>パーシア
大体その通りだぜ。
人数増えたら変わるかも知れんが。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 14) 2020-04-29 18:25:22
なるほどわかりました
では、私はB班の方へ行きましょうか
【魔法感知】や【危険察知】がない私はみなさまの後ろで待機することしかできませんが
もし生体兵器が現れたら、みなさまをその攻撃からかばうことくらいはできますよ

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 15) 2020-04-29 19:52:20
んーじゃ、班分けこんな感じになるな。

―――――――――

【A班】
チョウザ・コナミ【危険察知】(【聴覚強化】【動作察知】)
オズワルド・アンダーソン【魔法感知】【デトル】
(仮)ニムファー・ノワール【危険察知】

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】【聴覚強化】
シルワ・カルブクルス
パーシア・セントレジャー

―――――――――

2班に分かれるとこんな感じだが、ヒューズが【魔法感知】持っててにニムファーが【危険察知】持ってるなら、ヒューズとニムファーがお互い補う形でペアでC班になるのもアリだろうが…エネミー遭遇時の火力問題があるな…。

《勇往邁進》 リズリット・ソーラ (No 16) 2020-04-29 20:37:14
魔王・覇王コースのリズリット、ギリギリの参加やけど皆よろしゅうに
んと、大体流れは今までのみんなの話聞いて把握したで
えっと、【魔法感知】【危機感知】どっちも習得済み
…人数を考えれば、A班の方がよさそう?
あ、でもC班作るならそっちにいくで
多少がんじょうやし、盾役にでも

ホムンクルスを見つけたら崩落が始まる、か
下手な合図よりわかりやすいね……状況は笑えへんけど

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 17) 2020-04-29 21:06:02
それでも構わないよ。
網羅してる訳じゃないが、エネミーの対処と幾つかのトラップ対策は既に考えてある。むしろ懸念してるのは知覚技能が重複して作用するかってことだね。
いや、自分で【聴覚強化】を提案したものの「魔力の流れに感知することに集中」した時に効果を得るのであれば耳を澄まして音を拾うという行為は自分で妨害してしまうかと思ったんで、俺は知覚系の技能は【魔力感知】だけで行くよ。

《這い寄る混沌》 ニムファー・ノワール (No 18) 2020-04-29 21:52:20
取り急ぎA班了解よ

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 19) 2020-04-30 01:51:09
人手は助かるぜリズリッド。
両方あるならマジで有難い。
これで4人ずつのチーム編成になる。

だがまあ、これならC班まで作っても大丈夫かもな。
ただ、結局【デトル】の毒解除のないチームが一個できる状況にはなる。
そのリスクを負えるかどうかで2班か3班か決めようぜ。

3班なら以下のように俺だったら編成するが、皆の意見が聞きたい。
あと、分かりにくいから推奨スキルと【デトル】だけ名前と一緒に表記しとくぜ。

ーーーーーーーー

【A班】
チョウザ・コナミ【危険察知】
オズワルド・アンダーソン【魔法感知】【デトル】
パーシア・セントレジャー

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
シルワ・カルブクルス

【C班】
リズリッド・ソーラ【魔法感知】【危険察知】
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】
ニムファー・ノワール【危険察知】

ーーーーーーーー

毒解除無しのリスクがあるC班にこの3人を入れたのは単純に毒になったとしても耐久出来るだろうと踏んだからだ。
あと、それぞれ推奨スキル持ってるしそもそも掛かる確率も低くできるだろ、ってな。

あと俺と一緒のシルワもチームというよりペアになっちまうから、それなりのリスクになるが俺が後衛な以上、前衛が欲しいんだわ。

長くなったが、2班か3班か良いと思う方を一つ選んで発言して教えて欲しい。
どっちでも、ってのは無しだぜ。今日までだからな、プラン提出。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 20) 2020-04-30 07:02:45
習得できる分のゴールドが溜まったので校庭へ行って『危機感知』を習得しておきました
2班か3班かの意見ですが、『デトル』が二つしかなことを考えると私は2班でいくことに賛成ですね
その場合はさっきと変わらずB班へ行く予定です

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 21) 2020-04-30 08:36:45
少しでもぱぱっと見つけられること思ったら3班のが楽だよね、たぶん。
ザコちゃんそっち派ー。

でもってー、そーいうわけわけするんなら、なおのことザコちゃんCの良くない?
福の針でなんにしても状態異常ちょっと無視れる時点で。いーならいーけどさ。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 22) 2020-04-30 09:00:16
すまない、休学してたから【福の針】の情報が手もとに無いのでアレなんだが...。
状態異常無効効果なのか?それは、自身にのみ加護的な形で作用するのか、それとも道具として使うことで回復する系なのかどっちなんだ?

とりあえず、そういう事なら3班に分かれる場合は
『リズリッドとザコちゃんを入れ替えて編成』が妥当か。
皆、さっきの編成表は各自修正頼む。
意見は引き続き募集だ。
全員は時間の都合もあるし、20時頃には出ている意見から多数決を決めようぜ。
仕切るような真似、本当は向かないんだが...ま、多めに見てくれ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 23) 2020-04-30 09:56:40
編成パターン①
ーーーーーーーー

【A班】
チョウザ・コナミ【危険察知】「福の針」
オズワルド・アンダーソン【魔法感知】【デトル】
パーシア・セントレジャー
ニムファー・ノワール【危険察知】

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
シルワ・カルブクルス
リズリッド・ソーラ【魔法感知】【危険察知】
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】

ーーーーーーーー

編成パターン②

ーーーーーーーー

【A班】
リズリッド・ソーラ【魔法感知】【危険察知】
オズワルド・アンダーソン【魔法感知】【デトル】
パーシア・セントレジャー

【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
シルワ・カルブクルス

【C班】
チョウザ・コナミ【危険察知】「服の針」
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】
ニムファー・ノワール【危険察知】

ーーーーーーーー

《新入生》 メルシー・モーメント (No 24) 2020-04-30 09:58:50
賢者・導師コースで学ぶメルシー・モーメントです。
力量に自信はありませんが、デトルくらいは使えますのでお手伝いにきました。
お金も足りませんが、落とし穴で遺跡の外にわたしだけ放り出されて、同行していた方を回復できなくなるという事態を避けるため、危険察知は習得しています。

いまのところ、3班編成でデトルのないC班を希望します。
移動ないしは2班編成にするのでしたらぎりぎりまでは対応します。
よろしくお願いします。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 25) 2020-04-30 11:47:13
(頭のバンダナから福の針を抜き、つきっぱなしの商品説明タグを読みあげ)
…「服飾の神様のご利益が宿っているとされるまち針。
装備すると戦闘中任意のタイミングで1回だけ状態異常を無効化できる。」
こーいうやつ。デザインの中に東の国っぽいの混ざってこと以外は割とすき。色とりどりだし。
見た感じ、ザコちゃん以外を無効化わけわけできるわけじゃなさみかな。

でもって新入生のゆーしゃ様もいらっしゃい。人手は多ければ多いほど面白いし助かりみ。
そーなってくっと、ザコちゃんの移動とかもあんまり意味なさかな。結局3人ずつ出来て、全班デトれるし。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 26) 2020-04-30 12:04:09
締切が差し迫ってる中で申し訳ないが、班ごとに役割分担するというのはどうだろう。最優先はホムンクルスのお嬢が潰されちまうのを阻止すること。
なら、足止めを食わずに機動重視で足止めトラップの解除もしくは犠牲になる覚悟で挑める人材で編成したA班。次に天井の崩落から彼女を守りながら進むタフネス達で編成したB班。最後に時間稼ぎの生体兵器を相手取る、回復やマッピングで脱出の補助を行うサポートのC班で分けるというのは?

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 27) 2020-04-30 12:40:52
編成案や調整感謝するわ。

>班編成
私は2班でも3班でもいいわ。
ただ、速やかにホムンクルスを見つけ出すって目的なら、多めに手分けして各部屋を調べた方が効率的だとは思うわ。

>班分担
遺跡には多数の部屋があるようだし、私は各班が分かれて動く前提で考えてたけど……。
ヒューズさんの各班役割分担案だと、分かれて動くよりも、各班がある程度まとまって動く場合に適してるようにも思えるわ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 28) 2020-04-30 13:12:18
遺跡の構造による…か。
トラップ部屋が地続きになっていて、最奥で助けを待ってるもんだと
勝手にイメージしていたな。ぷしゅう。
探索箇所がバラバラに点在してるのなら手分けした方が良いか。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 29) 2020-04-30 14:37:56
あー確かに。
一本道か別れてるのかにはよるよな...ヒューズ、盲点だったぜ。あんがと。

メルシー、デトルめっちゃ助かる。いらっしゃい。
んじゃー、3編成にしてもバランスは良さそうだな。
ただ、三班なら俺のとこにC班から一人くれ。
出来ればニムファーが来てくれると嬉しいやつ。バランス的に...。

《勇往邁進》 リズリット・ソーラ (No 30) 2020-04-30 18:20:48
うちは迷路みたいになってると思っとったよ。
せやから役割分担するにしても、班のメンバーで分けた方がええのかなー…なんて
あ、人数増えたんやね。メルシーさんよろしゅうに、一緒にがんばろ。
うちは…やるとするなら、感知兼盾…?

あ、そうそう。うちこの間…なんやったっけ…サクラビットやったかな
一回だけ、毒を肩代わりしてくれるアイテムを持っていこうと思う
デトルも限りがあるし、対策するに越したことはないもんね

《勇往邁進》 リズリット・ソーラ (No 31) 2020-04-30 19:39:53
連投ごめん
あと、【純真無垢】のおかげでお願いされたら一回だけちょこっと色んなことできるようになるから…何かお願いしたいことあったら、遠慮なく言ってほしい
…そういや、探したらうちも福の針あったわ。荷物は整理してみるもんやね

ところで「閉じ込められてる」ってことは、鍵のかかった部屋とかにほムンクルスはいる…と思っていいんかな
少しでも早く見つける手がかりになったらええんやけど

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 32) 2020-04-30 20:46:25
これは...何ちゃらの壁を突破した天眼的話にはなるだろうが(所謂メタ、PL視点)
恐らく崩落して閉じ込められてるんじゃないのか?

恐らく、鍵開け系の技能は必要ないように思う...。

で、今のところ3班に分かれるのが優勢か?
とりあえず俺が今手が空いてない(背後がまさかの残業のため)、21:30頃にチーム編成張りたいと思うが
誰かそれより早めに出来る奴居たり、いい編成があれば俺の代わりにやって欲しさ。
んじゃ、また。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 33) 2020-04-30 21:05:58
複雑な構造なら探索をみんなで割る方が間違いないよね。
罠の一つに鍵が閉まる「ロック」があるんだよな。
錠前か鍵穴かレバーか敵を倒して開くのか分からないけど、一応、ね。
崩落についてだが…閉じ込められたら天井を魔法で破壊して鉤爪ロープで脱出するとか?

あと、暫定的な編成はこんなところかね。

【A班】
リズリッド・ソーラ【魔法感知】【危険察知】
オズワルド・アンダーソン【魔法感知】【デトル】
パーシア・セントレジャー
【B班】
プラム・アーヴィング【魔法感知】【危険察知】【デトル】
シルワ・カルブクルス
ニムファー・ノワール【危険察知】(仮)
【C班】
チョウザ・コナミ【危険察知】「福の針」
ヒューズ・トゥエルプ【魔法感知】
メルシー・モーメント【デトル】

《新入生》 メルシー・モーメント (No 34) 2020-04-30 21:12:48
C班でデトルを主に使うということで送信しました。
これからもこちらの確認はします。

《比翼連理の誓い》 オズワルド・アンダーソン (No 35) 2020-04-30 21:44:48
今更申し訳ない、班の役割について了解しました。
デトルと魔法感知と…どうするかはちょっと考えますね。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 36) 2020-04-30 22:09:25
ヒューズ!
ありがとうな。超助かるわ。
俺はヒューズが出してくれた奴で異論無いぜ。

で、俺はやっと手が空いたので白紙提出回避だ。

他の8人上限の授業と違って、150字だから各々気を付けろよ。
あと、「A班所属」とか書き忘れないようにな。
俺の提出する紙もチーム編成記載するほど余裕ないからさ。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 37) 2020-04-30 22:12:41
時間も時間だし、私もA班で動くように行動を送るわ。
ヒューズさん暫定編成案ありがとう。

あと、複数班で調査するなら、調査済みの部屋には印とか残せたら、手間も減りそうかも。
と言っても、私が用意してる羽根ペン程度じゃ遺跡に印は書けないかも……一応、調査した部屋の特徴やらはメモするつもりだけど。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 38) 2020-04-30 22:31:59
ひゅー、わかりやすぅい。謎めきフード様ありがと。
ザコちゃんC班了承了解ね。

そったらザコちゃんさっき言った3つ(危険感知、動作察知、聴覚強化)となんかの技能の心構えしとくね。
体力強化とかでいーかな。ないよかあるほうがいーだろーし。たぶん。

でもってー、ザコちゃんのポケットには【特級薬草】2つ捩じ込んどくね。何かと需要の入り用かもだし。
ほら、それこそザコちゃんたちが無事でも、閉じ込められてるあっちが無事じゃないかもだからさぁ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 39) 2020-04-30 22:36:25
意見や役割の表明が多かったんで助かったよ。
プラム君も進行してくれて超サンクスだったぜ。

壁に書き込むならサバイバルナイフとか使えるんじゃないかな。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 40) 2020-04-30 22:52:02
いやまぁ、マジでガラじゃねえことしたって感じだわ。
人数増えていい感じに別れられたのは感謝だな。

で、もう1時間くらいになっちまったけど、勝手に編成したりしちまったお前らごめんという気持ちしかねえ。
次回こそ、余裕を持った話し合いを…したいな…。

因みにシリアスな中、俺がメイド服なのも許せ。
学生制服が家出した。着るものが無かった。
お願い俺の学生制服戻ってきて。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 41) 2020-04-30 22:59:31
メイド服。
やな思い出の塊だけど、ヒールだった神父様の身につけ着用姿は、特に何も思い出させないからいーと思う。
ザコちゃんの個人的にね。

なんせよ、そろそろなんらかは出しとこーね。
…てか全校集会の時も思い考えてたけど、ほんと少ないよねぇ、合計300文字。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 42) 2020-04-30 23:11:33
…ザコちゃんがそういうなら…いい…のか?
じゃあもうこれで良いか…。
後輩にドン引きされてもしょうがないよね…アタシ、頑張る。

で、肝心のプランだが、【危険察知】もするが他技能との組み合わせで【魔法感知】を補強的なこと書いておいたぜ、とB班に共有しとくわ。

あと、合流待ってたら崩落に巻き込まれそうなんで、合流せずさっさと出るとも書いた。

以上、よろしく~。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 43) 2020-04-30 23:13:10
私の方もプランの最終確認も済ませました。
とりあえず、三班に分けつつも変わらずにB班の方と共に行動しますね。
あと、私も「サクラビット」も持っていきますね。

…確かに、少ないですね150150の計300文字。
日常だったら問題なさそうですが、冒険ものの場合は多くありそうな備えるべき対策や戦法を厳選しなければいけませんからね。

《這い寄る混沌》 ニムファー・ノワール (No 44) 2020-04-30 23:41:55
改めて【B班】了解ね
プランも提出完了っと。
確かに文字数制限があっと言う間だったわ。
普段は私、余るんだけど(苦笑)