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土産物屋の苦悩


ストーリー Story

 アルチェの街。
 様々な店が軒を連ねる、フィオレモールの一角に人だかりができていた。
 店の名前は『フォルテ』。最近できた土産物屋だった。
 通りを歩き、何気なくその店に近づいた男性観光客2人組は、人だかりの熱量に思わずぎょっとして後ずさった。
「すげぇ……キラキラしてる……」
「俺には眩しいよ……」
 人だかりは全て女性で構成されていた。
 まだ10歳にもならないような小さな女の子から、腰の曲がったおばあ様まで。ありとあらゆる世代の女性が揃っている。
 彼女たちはうっとりとした表情を浮かべ、店内を一心に見つめていた。
 その視線の先には。
「いらっしゃいませ、お嬢様」
 そう笑顔で言い、女性客をエスコートする見目麗しい店員。
「とてもお似合いです、お嬢様」
 女性客に髪飾りをつけてやりつつ、優しく褒める見目麗しい店員。
 そう。『フォルテ』はイケメン店員による丁寧な接客で、女性客のハートをつかんでいたのだった。
 そんなきらびやかな店内の様子を、静かに見つめる男が居た。
「はぁ。相変わらずお向いさんは盛況なことで」
 男の名前は【リンツ・シュライデン】。
 サビアビーチに昔からある土産物屋『海猫』の3代目の店主だった。
 『フォルテ』ができてからというものの、向かいに位置する彼の店は閑古鳥が鳴きっぱなしだ。
 今も店内には1人の客も居ず、彼はこうして店の扉の隙間から向かいのライバル店ウォッチングにいそしんでいたのだった。
「しっかし、眩しいな……ウチとは大違いだ」
 彼は棚の商品にハタキをかけつつ、ちらりちらりと向かいの様子を盗み見る。
 丁度、店員がお土産を購入した女性客を見送りに出てきたところだった。
「またいらしてくださいね、お待ちしております」
 青年の優雅な一礼にきゃあ、と黄色い声があがる。
 リンツのところにまでその声は聞こえてきて、彼はうーんと唸った。
「……ウチも『いらっしゃいませ、お嬢様』って接客すればいいのか?」
 その問いかけに答える声は当然無い。
「俺イケメンじゃないし無理か」
 リンツは自分でそうオチをつけると、ふと棚の商品を手に取った。
「ウチの商品も悪いわけじゃないんだよなぁ」
 リンツは『珍味・ジェムフィッシュの干物』と書かれた袋を見つつ、つぶやいた。ジェムフィッシュの干物は見た目こそアレだが、美容に良い成分がふんだんに含まれているという。
 他にも店内には、海産物の加工品や工芸品など様々な商品が並んでいる。そのどれもが、リンツが店を継ぐ前から扱われていた物だ。
「いい加減古くさいのか……? 新しい商品も開発しないと……」
 今度は『海猫のランプ』を磨きながらぼやいた。色ガラスが使われているランプを慎重に手に取り、柔らかな布で磨いていく。
 このランプも先代が開発した商品だった。
 リンツはここで、今まで考えていた内容を指折り数えて、頭を抱えた。
「無理! やることが多すぎる!」
 もともと身内だけで経営していた店のため、リンツの他には時々手伝いに来てくれる近所のおばさまくらいしか店員はいない。
 作業を行おうにも、手が足りないのは当たり前だった。
「……一旦落ち着こう」
 はあ、と息を吐いたリンツはそう言うと、店の奥に引っ込んだ。
 店の奥は居住スペースになっている。
 キッチンでお茶を淹れ、お茶請けに余り物のクッキーを用意しようとして、リンツは手を止めた。
「皿、洗ってないなあ」
 キッチンには朝食の皿がそのままの状態で置かれている。今朝は寝坊をしてしまい、片付ける間もなかったのだ。
 仕方なく、リンツは海で拾ってきた『鳥貝』という貝殻を皿代わりにして、クッキーを載せた。
 そしてリンツは店のカウンターの中へと戻って行く。相変わらず、店内には誰の姿も見えなかった。
「……何とかしないとだよなぁ。店の存続がかかってるんだ」
 リンツはポリポリとクッキーをかじりながらつぶやいた。
 このまま何もしないでいれば、いずれ店はつぶれてしまう。
 先祖代々続いてきた、歴史のある店だ。なんとなく継いだ店だが、リンツにも思い入れはあった。
 リンツは覚悟を決めると、店の一大改革に乗り出すことにした。
 
 手始めに彼は、手伝ってくれる人材を募集することにした。
 最近よく噂を聞く、魔法学園の生徒達。
「若者の意見も取り入れたいしなぁ、一回尋ねてみるか」
 こうしてリンツは学園へ相談を持ちかけたのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-09-15

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2019-09-25

登場人物 4/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」

解説 Explan

●目的
 リンツの手伝いを成功させましょう。

●依頼内容
 リンツからは以下の内容を依頼されています。
 どちらか一方のみを行っても構いません。

1.新商品開発
 観光客を惹きつけるような新商品の開発をしてください。
 リンツからは、以下の素材を使用してほしいと頼まれています。

 A.夫婦貝
 指の先に乗るくらいの大きさの観賞用の貝。磨くと表面に艶がでて宝石並みの輝きを見せる。穴をあけたり加工も可能。
 B.星屑の砂
 周囲の光を吸い込み発光する不思議な砂。日光でもランプの光でも、光なら何でも吸収する。
 C.鳥貝(とりがい)
 海辺で集めた白い貝殻。鳥の羽根に形がそっくり。大きさは手のひらサイズ。加工も可能。

 商品は複数種類開発しても構いません。
 また、全ての素材を使う必要はありません。

2.客引き
 現在ある品物を活かしつつ、お客さんを呼びこんでください。
 リンツが特に推したい品物は以下の3種類です。

 A.ジェムフィッシュの干物
 見た目は黒く、一見するとただの炭。焼いて食べると美味しい。
 B.海鮮クッキー
 魚の形をしたクッキー。決して海鮮の味がするわけではない。顔が1つ1つ微妙に違っているらしい。
 C.海猫のランプ
 手のひらに乗せられるくらいの大きさ。火を入れると綺麗に辺りを照らしてくれる。

 もちろん、1で開発した商品を宣伝することも可能です。

 客引きの方法は自由です。
 また店の前にはある程度スペースがあります。
 『フォルテ』に負けないような、個性的な客引きをお願いします。

●『海猫』付近の情報
 ・このあたりを訪れる観光客の男女比は半々。カップルが多い。
 ・庶民層が多い。
 ・女性がフォルテで買い物を楽しんでいる中、暇そうにしている男性の姿をよく見かける。

●店にあるもの
 ・栓付きの瓶(親指サイズの小さなものから、てのひらサイズまで様々)
 ・紐
 ・錐(色んな物に穴が開けられる)
 ・調理道具(フライパン、鍋)
 ・移動式かまど(キッチン以外でも火が使える魔法道具)


作者コメント Comment
 ゆうがくエピソードでは実は初めましてな海無です。
 今回の依頼は、さえない青年リンツ君のお手伝いです。
 商品開発はターゲットを意識することが成功のコツ。素敵な商品をお待ちしています。
 客引きはアイディア勝負です! 思いっきり盛りあげちゃいましょう。


個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
表面のペラ皮で、人を引きつけあつめて。
それ自覚して商売にしてる、ってなると確かに、個性の活かし方だもんね。
…ザコちゃんはそもそも、あの手の存在にいい思い出がな…苦手だから。関わりたくもないんだけどさぁ。

ただ暇つぶしにちょっかいかけに行こ。
自分の考えなしなしで、他者の意見改善頼りきりってのはどーかと思うけどさ。


じゃ、ザコちゃんここらの貝とか砂とか使って、装飾業みたいなことやるね。
ランプとか買ったら購入得点で飾ったげる、みたいな。
選んでもらってー、好きな貝とか砂で模様付けたりして。
錐借りるね。あとあるなら接着剤もかーして。

髪飾りとかの装飾品は有料ね。
…売ってないって?売ってんじゃん。『目の前』で。

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:66 = 55全体 + 11個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【行動】
店の前に移動式かまどと調理器具を置いて試食コーナーをするのじゃ。
黒騎士ジェム(ジェムフィッシュの干物)を焼いて客を呼び込むのじゃ。
メインは暇そうにしている男性じゃ。

そこのお兄さん、ここの名物を試食して行かんかのー?
見た目は悪いが味は格別じゃ。一度食べてみるのじゃ。
小腹が空いた時の間食や夜食、酒の肴なんかにもオススメじゃぞ。

さらに美容に良い成分がたっぷり含まれておる。
最近は男子のモテアイテムとしても絶賛売り出し中じゃ。
黒騎士ジェムで君もあの子のナイトになろう!(キリッ)…なのじゃ♪

なぬ?男に美容など不要とな?
向かいを見よ!ハリツヤのある男はモテるのじゃ!
ならば男を磨くのも道理であろう!

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:82 = 55全体 + 27個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
商品開発の一つ目は星屑の砂を使った砂時計を提案

二つ目として磨いた夫婦貝を細かく砕いた物と、星屑の砂、それにビーズ等を使った万華鏡。筒の外側にはアルチェの街の様々な風景を描いたイラストを描いてお土産感を出して。完成品のみならず鏡や筒、外に張り付けるイラストや中に入れる夫婦貝や星屑の砂をお客様がそれぞれ選んで万華鏡制作キットとして販売するのもどうでしょう。殿方は自作という物がお好きな印象がありますし

3つ目は開発という程ではありませんが、リンツ様が食器になされているのを見て、鳥貝をそのまま食器として販売する事を提案

客引きでは常に笑顔で男性客やカップルにいかがですかとお声がけし、商品を売り込みますわね

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:165 = 55全体 + 110個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
【事前調査】【読書】大図書館で【経済学】と包装の研究
クイドクアムで包装用品と瓶を鞄一杯買い込む

・彼女がフォルテで買い物中暇してる彼氏
・フォルテに通う女子とお近づきになりたい男子
をターゲットに商品イメチェン

干物
男子が好きな黒のカラーリングを生かし
カッコよく包装・シーリング
焼いて食べると旨味たっぷりな上美容に良い
男子のモテアイテムとして宣伝
「【黒騎士ジェム】で君もあの子のナイトになろう!」

クッキー
店内と自分の瓶を総動員しクッキーを詰め
海をイメージさせる青いリボンを結ぶ
女子のプレゼントを探す男子向けに宣伝
瓶もクッキーの顔も全部違うことを生かして
「君とあの子だけのひととき、【恋人たちのアクアリウム】」

リザルト Result

●ただいま準備中
 アルチェの街、土産物屋『海猫』。
 そのバックヤードで、【朱璃・拝】(しゅり おがみ)は銀の狼耳をぴんと立たせ、気合をみなぎらせていた。
「商品開発は初めての経験ですけれど、お役に立てるよう精励恪勤いたしますわ!」
 そこに店主【リンツ・シュライデン】がやってきた。
「おーい。頼まれてたもの、準備できたぞー」
 抱えていた箱を机の上におろし、リンツは封を開ける。中には星屑の砂や夫婦貝、瓶など様々な材料が詰め込まれていた。
「それで、君はなにを作るんだ?」
「まず一つは砂時計ですわ」
 朱璃は星屑の砂を選び取ると、瓶の半量ほどまで入れた。もう一つ同じ形の瓶と口をあわせ、接着剤で固定する。
「これで枠をつければ完成ですわ! 光を吸収する砂ですから、他のお店には無い珍しい商品になりますわ」
「器用なもんだなぁ。枠は俺の方で作ってみるよ。いくつか木材も調達してきたからさ」
 リンツは完成した砂時計を借りると、サイズを測りはじめた。
「では私はその間に次の作業を……」
 箱から夫婦貝を取り出すと、やすりで表面を磨いた。きらびやかな輝きにほれぼれとしながら、店のハンマーを借りて細かく砕く。さらに箱からガラス片やカラフルなビーズを見つけると筒型の入れ物の中にサラサラと流し込む。
「蓋をつけて……万華鏡の完成ですわ! っと、絵を付けるのを忘れていましたわ」
 朱璃はペンを持つと、カラフルなインクを使い分け、筒の表面に描き込みをはじめた。
 不意にキッチンから甘い匂いが漂ってきた。濃厚なバターの香りにぴくりと体が反応してしまう。
(あら、焼きあがったみたいですわね)
 朱璃は一度手を止めると、声をかけようと立ち上がった。

 【タスク・ジム】は慎重な手つきでオーブンの戸を開いた。
「あぁ、綺麗に焼きあがりました!」
 ハート型のクッキーは一つも割れることなく、綺麗に天板の上に並んでいた。表面も期待した通りの真っ白。
 焦げなくてよかった、とほっと胸をなでおろす。
 グラヌーゼの麦はもともと生産量が少ないため、リンツの店で安定して仕入れることは難しい。タスクの持参したものもこの1回分のみ。
(失敗したらもったいないことになっていましたね……)
 できあがったクッキーを割らないように丁寧に回収。朱璃が一緒に磨いてくれた夫婦貝に乗せ、包装をかけて完成。
「名付けて『汚れなき心・白騎士グラン』です!」
 またグラヌーゼ麦を仕入れることができた際に作れるように、タスクはレシピを書き留めるとリンツに渡した。
「さて、次は……」
 『黒い塊』を手に取りつつ、タスクは仲間を呼ぶため、店舗の方に向かって声を張り上げた。

「呼ばれて飛び出てきてみたのじゃ!」
 【ラピャタミャク・タラタタララタ】がバックヤードに駆けこんできた。さっきまで外で宣伝の準備をしていたからか、額にうっすら汗がにじんでいる。
「おぉ、ジェムフィッシュの干物じゃな。聞けばアルチェの名物、美容効果もたっぷりとのこと。埋もれさせておくなんてもったいないのじゃ! なんとしても、世の中に広めねばならんのじゃー!」
 のじゃー! のじゃー! のじゃー……。
 少女の元気いっぱいの声が通りにまでこだまする。タスクもそうですね、と力強くうなずいた。
「女性に魅力的なワードもありますし、ちゃんと宣伝すれば人気はでそうですが……」
「甘いのじゃ、タスクよ。美容は女子のものだけにあらず、なのじゃ」
「どういうことですか?」
「向かいを見るのじゃ。ハリツヤのある男はモテるのじゃ。つまり、男が美容に気を遣う、男を磨くことも道理!」
力説され、タスクもなるほど、と納得する。美容、大事……よし、覚えた。
「では、男性が惹かれるように商品名を変えてみるのはどうでしょうか? たとえば……『黒騎士ジェム』とか!」
「ほぉ、洒落た名前じゃの。確かに名前一つで、印象が変わるものじゃ。炭の塊も、光り輝く宝石のように見えるのじゃ!」
 さっそくラピャタミャクはリンツに報告しに行った。リンツは『右目がうずきそうだ』とかよく分からないことを言っていたが、名前を変えることに異論はないらしい。
「カッコイイ書体でラベルも作るのじゃー♪」
 今度は鼻歌がフィオレモールに響いた。

「赤目のまおーさま、ご機嫌っぽいねー」
 縫い針の調子を確認しながら【チョウザ・コナミ】はつぶやいた。
 店の一角に椅子と机を用意し、自分のスペースは確保済み。あとは客が来るのを待つのみである。
「あれ、もう準備はいいのか?」
 リンツがひょっこりと顔を出した。余裕なチョウザをみておや、と首をかしげる。
「万全万端ばっちしおーけー。ってか、店主さま他者の意見改善頼りまくりってのどーかと思うけど」
「返す言葉もないなぁ……」
 歯に衣着せぬ物言いにリンツは苦笑を浮かべる。ま、いーけど、とチョウザは話を切ると、外に出ようと扉に手をかけた。
「どこ行くんだ?」
「暇だし、ちょっかいかけに行こって思ってたり」
 チョウザが視線で示すのは一足早く店を開けていた『フォルテ』。まだ早い時間のためか、客入りはそこまで多くなかった。
「あ、それ僕も一緒に行きたいです」
 そこにタスクがやってきた。彼もまた向かいに用事があるらしい。
「お、おぉ……。気を付けて行ってこいよ」
 若いってすごい、度胸あるわ。そんな心情のリンツに見送られ、二人は連れ立ってフォルテへと向かった。

「いらっしゃいませ」
 キラキラという効果音が聞こえてきそうな笑顔。チョウザはうへぇと内心つぶやいた。
 なるべく店員から距離を取りつつ、ざっと店内を眺めまわす。きらびやかなアクセサリー、実用性を度外視した凝った作りの飾り釦。
(使えそうじゃん)
 脳内で徐々に宣伝計画が完成へと組みあがっていく。
 一方タスクは、店員になにやら話しかけていた。両者ともにニコニコ笑顔。和やかな雰囲気で会話が進んでいく。……おや、一瞬目の奥がギラリと光ったような。さながら素敵な獲物を見つけた鷹のよう。
 最終的に両者はがっちりと固い握手を交わした。
 チョウザもタスクもそれぞれ得るものがあったらしい。満足気な雰囲気で海猫へと戻ってきたのだった。

●いざ、開店!
 日が高くなり、観光客の姿も目立ち始めた頃。通りには暇そうな男性の姿が増えてきた。
「……ん?」
 その中の一人、若い男がひくひくと鼻を動かした。香ばしい匂いがどこからか漂ってくる。
 なんだろう。視線を動かし、彼の目に飛び込んできたのは――。
(なんかすっげぇ格好した女の子がいる!!)
 思わず二度見した。だって男の子だもん、許して。
 紫の肌を惜しげもなくさらし、干物を焼くラピャタミャクの姿は注目を集めていた。しかし、それは過度に刺激を与えるわけではなく、彼女の無邪気さを最大限に引き出す健康的な魅力にあふれていた。
「そこのお兄さん、ここの名物を試食して行かんかのー? 見た目は悪いが味は格別じゃ。一度食べてみるのじゃ」
 ほい、と差し出された一切れを口に放り込む。噛めば広がる塩味と魚の風味。思わずご飯が欲しくなる。
「それだけじゃないのじゃ。実はこの黒騎士ジェム、美容成分がたっぷり含まれておる。男子に欠かせない美容アイテムとしても絶賛売り出し中じゃ! どうじゃ? これで男を上げて、彼女だけの騎士になってみるというのは」
 ラピャタミャクの言葉に、男の表情がだらしなく緩む。きっと脳内で彼女との素敵な妄想を繰り広げているに違いない。
 よし、もう一押し。
「さらにさらに! 小腹が空いた時の間食や夜食、酒の肴なんかにもオススメじゃぞ。彼女とのくつろぎタイムのお供にも! 見た目のインパクトで話題性もバッチリじゃ!」
「買う! なんなら全部買う!」
「まいどありなのじゃー♪」

 その横で朱璃はカップルを相手にしていた。
「こちらの砂時計、周囲の光を取り込みこのように砂が光りますのよ」
 先ほど作った砂時計にランプの光を当ててみせる。少し待つと、ガラスの中の砂粒が淡い水色の光を帯びる。彼女の方がわぁ、と声をあげた。
「すごくきれい! それに珍しいし……」
「当店でしかお買い求め頂けないまさにご旅行の思い出にぴったりの商品ですわ」
 すかさず朱璃はもう一押し。彼氏の方も惹かれたようで、二人は仲良くおそろいの砂時計を買っていった。
「あら、万華鏡ね。描かれてるのはアルチェの漁港の絵かしら。とっても上手」
 次にやってきたのは老夫婦。見て、と妻が夫に筒の絵を見せた。
「よく描けてるねぇ。いい思い出になりそうだ」
「中身もアルチェがいっぱいですのよ。この地でしかとれない輝く貝と星屑の砂を使い、取り込む光によってまさに千変万化の光景を演出いたします」
 よどみのない説明に二人は感心して聞き入っている。さらに朱璃がとっておきの商品です、と引っ張り出したのは――。
「制作キットも販売しておりますのでオリジナルの万華鏡をプレゼントすることもできますわ」
 途端、夫の目がキラキラと輝いた。まるで少年のような無邪気な瞳。妻が苦笑した。
「この人、工作がとても好きでねぇ。いくつになっても子供なんだから」
「いや、どうしてもこういったものには惹かれてしまうね」
 照れたように夫は笑うと制作キットと完成済み万華鏡を一つずつ購入していった。
(殿方は自作がお好きな印象がありましたが、正解だったようですわね)
 一緒に押し出した鳥貝のお皿も、どんどん枚数が減っていく。
 確かな手ごたえを朱璃は感じていた。

「はい、買い物かんりょー済みのお客さまはこっちね」
 店の一角、チョウザは会計を終えたカップルに声をかけた。不思議そうな顔をして二人はチョウザの方に寄ってくる。
「購入特典サービスでザコちゃんがお土産飾ったげる。貝とか砂とかで模様入れて、独立の個性な感じ。食べ物のお客さまは服になんかやったげるよ」
 針を片手になんでもいーよー、とゆるく言うチョウザに彼女の方が惹かれた。
「それじゃ、このランプに貝で模様を入れてもらいたいわ」
「はいよ」
 チョウザは貝を物色すると持ち前の器用さを発揮し、丁寧に装飾を施していく。途中、会話を挟み、好みをリサーチしながら進めるのも忘れない。
「キラキラ石も入れるといー感じだけど、どう?」
「あ、本当? お願いするわ!」
 彼女たちの購入したランプは表面が暗めの青で夕暮れの夜に近い空を連想させる。貝や石で星座を描き、星空のランプといった具合だ。
「ほい、完成」
「きゃーっ! これは『映え』だわ!」
 彼女の言っていることはよく分からないが、好みにジャストフィットだったらしい。チョウザはそう結論付けた。
「俺もお願いしていいかな? 干物買ったんだけど」
 見ていた彼氏の方も面白そうだ、とノリノリな様子。
「どれに縫い付けな感じ?」
「じゃあ、この上着で」
 彼から上着を借りると、チョウザは小さめの貝と錐を用意する。
「変わったサービスだよね。なんで始めたの?」
 作業を見ていた彼に尋ねられ、チョウザは手を止めることなく答える。
「みんなこーいう誰かと画一にならない選択肢、好きでしょ? ザコちゃんも好きだし」
「たしかに。俺の彼女もそうだし」
 ちらりと横目で彼女をうかがう。まだ興奮冷めやらぬ様子に苦笑した。
 貝の表面に二つ穴をあけ、釦を作る。わざと形は整えない。それを上着の胸元に縫い付け、模様を描く。
 鮮やかな手つきに感心していた彼に完成した上着を渡すと、チョウザは大きく伸びをした。まだまだ客の列は途切れそうになかった。
「ご希望なら髪飾りとかもやったげるよ。あ、有料だけど」
 客の列に声をかけると、皆一様に首を傾げた。あれ、売って無くないか?
 チョウザはにやりと笑みを浮かべる。
「目の前で売ってんじゃん」

 リンツは店内の変化に目を見張った。この賑わいもそうなのだが、もう一つ。
「さっき向こうのお店で進められて」
「干物がイケメンの秘訣って言ってたから」
 皆フォルテの名前を一様に出すのだ。どういうことかと首をひねっていると、タスクが現れた。
「それはですね、コラボを打診してみたんですよ」
「コラボ?」
「先ほどフォルテに行った際にお願いしてきたんです。僕たちの商品をさりげなくお店で話題に出してもらう。その代わり、こちらでも男性に女性の贈り物に最適な商品を宣伝させてもらうんです」
「もしかして、さっきのクッキー『恋人たちのアクアリウム』の値下げもその一環?」
 タスクは頷く。フォルテの商品を会計で見せると、クッキーが半額になるキャンペーンを企画していた。
「すごいな……。俺、向こうの店に勝たなきゃって思ってたけど、共存するって道もあるんだな。目が覚めた思いだ」
 しみじみとリンツがつぶやく。その間にもまた一つ、商品が売れていった。
「今後も良い関係を築いていけたら、素敵ですよね」
「ああ」
 タスクはよし、と気合を入れると店頭へと出た。
 ディスプレイにも工夫を凝らした黒騎士ジェムはラピャタミャクの試食販売もあって、残りもわずかとなっていた。
「そこのお兄さんたち」
 暇そうな男性観光客がぼんやりと立っているのを見つけると、タスクは声をかけた。右目を押さえるポーズをさっと取り――。
「我が真名は神武王(キングジム)。天から授かりし黒の宝玉、黒騎士・ジェム。貴様にも分け与えようぞ」
「おもしろい。どれほどの力を秘めているか、試してみようではないか」
 くっくっくっ、と芝居がかった黒い笑いが伝播した。

●本日の営業は終了しました
 夕方。星が空に光り始めるころ。リンツは『Closed』の看板を表に出した。
「すごい、完売だ……!」
 用意した商品はすっかり売り切れ、店内はがらんとしていた。チョウザの装飾業も好評で、長い列が店の外まで続く盛況ぶりだった。
 接客に作業にと休むことなく働き続けた四人は疲れていたが、その表情はどこか達成感にあふれていた。
 リンツはお茶と休憩用に保管していたクッキーを用意し、四人の労をねぎらった。
「実は、今日この店始まって以来の売り上げをたたき出したんだ。俺、この店はもう駄目なんじゃないかって心のどこかで諦めてたけど、君たちのおかげで勇気をもらったよ。まだ頑張れるんだ、って」
 リンツは晴れ晴れとした表情をしていた。
「これからもアルチェを盛り上げる土産物屋として、頑張っていくよ。もしアルチェに来ることがあったらぜひ立ち寄ってくれ。歓迎するよ」

 アルチェの街。
 様々な店が軒を連ねる、フィオレモールの一角に人だかりができていた。
 店の名前はフォルテ。最近できた土産物屋だった。
 そして海猫。三代目の店主が営む、歴史ある土産物屋。
 どちらもアルチェを代表するお店の一つとして観光客から人気を博している。
 そんな未来は目の前に迫ってきている。
 期待に胸を膨らませ、リンツは今日も店を開ける。



課題評価
課題経験:55
課題報酬:1500
土産物屋の苦悩
執筆:海無鈴河 GM


《土産物屋の苦悩》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 1) 2019-09-11 00:18:06
…物より外っ側のペラ皮部分ばっか見る存在が多いんだねやっぱ、人種には。
ザコちゃん的には有難くはあるんだけど…あの手の存在にいい思い出がな……あー、嫌いだから。うん。
…あっち側がこっちにちょっかいかけたりはしてこないよね?色々思い出して吐き…超絶に不快なんだけど。
こっち側に手出しはするね。お手伝いになるかは別として、暇つぶし半分。人件費タダでいーからいーでしょ。

とりまザコちゃんは、新商品開発の方かな。
ある3つの諸々と、持ち込んだ【キラキラ石】、あと商品としてあるランプ使って、店頭で装飾業的なことやる。

購入特典的にランプを飾るなり、帽子や服に縫い付けるなり。少なくとも同じ装飾は存在しないだろーし。
思い出にはなるでしょ。貝とか選んだり飾ったりするの。人種って選択肢好きでしょ?ザコちゃんも好き。
無難に装飾品作ってもいーけど、それはここじゃなくてもあるだろーし、おすすめはしない。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 2) 2019-09-11 21:18:11
ラピャタミャク・タラタタララタ!
よろしくなのじゃ。

あちきは客引きをするのじゃ。
特にジェムフィッシュの干物を押したいのじゃ。
こんな美味しい珍味が埋もれているなんて勿体ないのじゃ!

珍味ならば実食させてみるのが一番かのぉ。
店の前に立って通行人に呼び掛けて試食してもらうのじゃ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2019-09-11 23:53:57
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

商品開発と客引き、両方行うかどうかは思案中ですが、商品開発としては星屑の砂を使っての砂時計や、夫婦貝と砂を使っての万華鏡はどうかと思っておりますわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2019-09-12 00:35:05
遅刻遅刻~♪
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
お土産屋さんのお困りごと、みんなで解決いたしましょう!

ザコちゃんさん、朱璃さん、またご一緒出来て嬉しいです。
ラピャタミャクさんは、授業でご一緒するのは初めてですね。
よろしくお願いいたします!

商品開発、素敵なのが出来そうですね!
ラピャタミャクさんの客引き、物凄く目立ちそうなので、ライバル店に対抗できそうですね。

僕は今回は、マーケティング実習と思って臨みます。

まず、ターゲットを絞ることが必要ですよね。
これは、依頼文をヒントに考えて、「男性」一択でしょう。
具体的には、まず「彼女がフォルテで買い物中暇してる彼氏」
加えて、「フォルテに通うマブい女子とお近づきになりたい男子」
…ちょっと、おばあちゃまの死語が移ったかも(赤面)

これらの客層を取り込むため、僕は、既存の商品のリニューアルに挑戦したいです。
お金や物資をかけて改良しなくても、ネーミングとパッケージを変えるだけで、だいぶイメージ変わると思うんですよね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2019-09-12 00:36:48
余談ですが、商品ラインナップが、海や貝など、なんだか夏っぽいので。

気持ちを上げるため、このスタンプを使っても、問題ないですよね!

では、失礼して…

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 6) 2019-09-12 00:36:56

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2019-09-12 23:38:45

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2019-09-12 23:44:31
既存の商品リニューアル大作戦

1 ジェムフィッシュの干物
「黒い」「美容にいい」ということで、男子のモテアイテムとして売り出すのはどうでしょうか?

2 海鮮クッキー
海鮮の文言さえなければ、見た目が味わいのある普通のクッキーですね。
女子にプレゼントを送りたい男子に、プレゼント用として売り出すのはどうでしょうか?
ネーミング案「恋人たちのアクアリウム」
プレゼント選びが苦手な男子に、特に喜ばれそうです。
何しろ、自分がそうですから(苦笑)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2019-09-12 23:54:03
後はですね~、フォルテさんと、コラボ出来ないかな~と思ってまして。

例えば…フォルテの店員さんに、干物を贈呈した上で、お願いしとくんです。
「もし、「どうしてそんなにカッコいいんですか」「美容の秘訣は」的なことを聞かれたら、「「海猫」さんの「漆黒の魔石(仮称)」を食べたからですよ」と言ってください」…と!
彼氏持ちには「彼氏さんに食べてもらってみては?お薦めですよ」なんて言ってもらえたら、完璧ですね!

見返りに、こちらも、女子へのプレゼントにフォルテさんの商品も2、3薦めてあげるんです。
そうすれば、今後も長期的に、この二店は共存出来るのではないでしょうか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2019-09-13 12:59:57
以上の感じで、仮プランを書いてみました~!
他に協力が必要なことなど、何かありましたら教えてくださいね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2019-09-13 19:59:47
干物のイメチェン
男子が好きな黒のカラーリングを生かし、カッコよく包装
シールに商品名を記入し貼り、男子のモテアイテムとして宣伝
「【黒騎士ジェム】で君もあの子のナイトになろう!」

クッキーのイメチェン
店内と自分の瓶を総動員しクッキーを詰め、海をイメージさせる青いリボンを結ぶ
女子のプレゼントを探す男子向けに宣伝
瓶もクッキーの顔も全部違うことを生かして
「君とあの子だけのひととき、【恋人たちのアクアリウム】」

以上、どんな感じにしたかのご報告でした。

そこで、ラピャタミャクさんにお願いがあるのですが、
干物については、【黒騎士ジェム】の商品名と宣伝文句で
試食販売を呼び掛けていただけると、とても嬉しいです。
設営や商品陳列は【設計】でお手伝いしますので!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 12) 2019-09-13 20:25:51
タスク様もよろしくお願いしますね。

そうですわね、商品開発においてはネーミングやキャッチコピー等も重要そうですからそれも考えないといけませんわね。

男性向けを目指すなら例えば万華鏡なら完成品だけでなく、組み立てキットのようにパーツだけをパッケージングして販売するのもよいかもしれませんわね。殿方はこういうのを組み立てるのがお好きなのではないでしょうか?

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 13) 2019-09-13 21:57:30
ふむふむ、黒騎士ジェム…いいのぉ、洒落た名前なのじゃ。

もともと男子をメインに据えるつもりだったから、商品名と宣伝文句を含めてみるのじゃ。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 14) 2019-09-14 02:18:09
そーいやちょこっとだけ口出し。

食べ物なんだしさ、食べ方提案くらいはあったほーが良くない?
いくら美味しかろうと、いくら効果があろうと。
どんな味ー?とか、どう食べんのー?とか聞かれて答えられないよーじないんじゃん?

口先のでまかせなでたらめでいーんだから。なんかしか用意しとけば?
と、思いつつザコちゃんはちまちま貝とか石弄るのであった。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2019-09-14 11:41:20
朱璃さん、さすが!
少年心どストライクです!僕もほしいですそれ(笑)
出来た万華鏡をあの子にプレゼント、というニーズも見込めそう!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2019-09-14 13:01:35
ラピャタミャクさん、気に入ってもらえて嬉しいです!
試食販売は移動式かまどで出来そうですね。楽しみにしてます♪

ザコちゃんさん、ありがとうございます!
おっしゃるとおりなので、商品説明に、焼いて食べる旨追記しました。


《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 17) 2019-09-14 20:31:01
そうですわね、では客引きの際にタスク様が仰るような感じで万華鏡の宣伝をしてみましょうか?

鳥貝はあまりいい物が思いつかなかったのですが、OPでリンツ様が使っておられたように、食器として販売してもいいかもですわね。鳥の羽には飛躍や上昇という意味があるそうですから、これで食事を取れば出世間違いなし!といった感じで。・・・なんだか怪しい感じになってきましたけれど。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2019-09-14 21:53:23
朱璃さん、いいんじゃないでしょうか?
飛躍や上昇のイメージは基本的に男心くすぐりますし、
騎士道物語の多くは立身出世を描いていますから、【黒騎士ジェム】や
グラヌーゼ麦を使用したお菓子【白騎士グラン】(ウィッシュに記載)とも相性がいいですね。
セット販売にしてもいいくらいです。

ご心配される怪しさについては、
宣伝イメージを、「出世間違いなし」ではなく
「縁起がいい」くらいに留めておけば、問題なくなるのではないでしょうか?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 19) 2019-09-14 22:03:19
朱璃さん、万華鏡の件は、賛成いただき嬉しいです。
朱璃さんの客引きの成果も楽しみにしています!

なお、今回の商品開発があまりに楽しかったので、
商品の学園購買部取り扱いを、ユリ・ネオネ先生に提案してみたいと思っています。
お問い合わせフォームか、フロンティア通信あたりで。
これは、授業の本筋に関係はないですし、実現について過度に期待しているわけでもないのですが…
ただ、そうしたいくらい楽しかった、という気持ちの、ご報告です。
ご一緒いただいた皆様、本当にありがとうございました!

もうすぐ出発ですね。
プランの出し忘れ等に注意しつつ、みんなで最善を尽くしましょう!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 20) 2019-09-14 22:08:34
干物について

字数を調整して
「焼いて食べると旨味たっぷりな上美容に良い」と記載しました。
これで、食べ方と味について伝わる…といいなあ(祈)

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 21) 2019-09-14 23:12:16
よし、プラン書いたのじゃ。

店頭で移動式かまどと調理器具を置いて試食で客引きなのじゃ。
焼いたら美味しいらしいから、実際に焼いて出すのじゃ。