;
あなたのキャラを教えて下さい


ストーリー Story

 このたび入学してきたある生徒が、大図書館『ワイズ・クレバー』に入って来た。
 課題図書を探しているのだが、なにぶん、つい先月に入学してきたばかりで、不慣れである。
 巨大な本棚の間を、物珍しげに行ったり来たり。
 そのうち、棚の片隅に置かれていた本に気がついて、手を伸ばしてみる。
 それはあまりに無関心な本であった。
 どんな装丁で、どんな大きさだったかは、今となっては思い出せない。
 彼が、本を取ってページを開いた瞬間、見開きから刹那の光が放たれた。
「え、き、君は……」
 愕然とする新入生。
 何しろ、そこには、『自分とそっくり』の人間が、無邪気な笑顔でこちらを見つめているのである。
「君の名前は?」
「【ローラン・アンバー】」
 やはり、自分の名前が返答された。
「年は?」
「15歳」
「趣味は?」
「読書とジョギング」
「特技は?」
「特にないけど、まあ、料理はうまい方かな」
 ……。
 …………。
 ………………。
 君は、しばらく、『自分』の鸚鵡返しを聞いていた。
「それで、最初の冒険はいつだったっけ」
 逆に、ローランに対して『ローラン』が話しかけてきた。
「ああ、ぼくの最初の冒険か? それはね、初めてこの学園で出来た仲間のことだったかな。それとも、故郷の昔話だったかな……どっちを聞きたい?」
 そしてローランは、『ローラン』と向かい合った。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-06-14

難易度 とても簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2020-06-24

登場人物 8/8 Characters
《新入生》フランツ・キャンベル
 ドラゴニア Lv12 / 村人・従者 Rank 1
■容姿■ 見た目:気だるげな中年男性(脱ぐとムキムキ) 髪:銀髪 目:桔梗色 ■口調補正■ 一人称:俺、おいちゃん(主に年下に話すときに使用) 二人称:兄ちゃん、姉ちゃん、名前呼び捨て 語尾:~だぞ。~だわ。 ■性格■ 面倒くさがり 趣味優先 ■趣味■ 道具の製作、修理 ■宝物■ 子どもたちに貰ったお守り 『引き寄せの石』と呼ばれる石を削ったお手製 『どこにいても必ず君を見つける』という意味があるとかないとか。 ■苦手■ 面倒くさいもの ■サンプルセリフ■ 「名前、名前ねぇ…、おいちゃんはフランツ・キャンベルだぞ」 「おいちゃん、めんどくさいことはしたくないんだわ」 「えーはーたーらーきーらーくーなーいー」 「はぁ、しゃーない、ちょっとだけだぞ」 「帰って来れる場所くらい作ってやるよ」
《新入生》ナレディ・ディトゥーニャ
 ルネサンス Lv8 / 勇者・英雄 Rank 1
『我は一族を護る為の力、そして強き伴侶を求めてガクエンの門を叩いた。ここは地面が固く、大地と隔たりがあるようで慣れん。お前らはこんなので平気なのか?…信じられんな。』                              ――――――― 【種族】 アフリカスイギュウのルネサンス 【性格】 健康的で美しい容姿をしているが、争いの絶えない土地で育ち、幼少より生き残るべく戦闘技術を骨の髄まで叩き込まれてきた為『諍いは力の優劣で決める』脳筋気味の思考をしている。 気性はかなり荒く、一度敵対したら徹底抗戦するが、仲間思いでもあるので学友には努めて理性的に接し親切にしてくれる。 「ただしライオン、貴様は許さん。殺す。」 彼女の部族では文字は一般的でなく、族長や祈祷・呪術師が扱う特別で神聖なものだったので座学は不得手な様子。 なので、貴方が勉学を教えてあげれば大変感激し「我らはもう親族だ!ボト族の地を訪れた時は集落全体で歓迎の宴をしよう」と喜ぶだろう。 男なら彼女を口説く方法として有用だ。 「おお!そうか、ならば我は喜んで妻になろう。」 「―お前が我に勝てたならな!」 …最後には必ず戦闘に入るが。 因みに、パンツは履いていない。 そんな文化はない。 【好き/好意的】 グリーンスムージー(文明が発達した国で口にして感動した) 強い男 ボト族 土、草地(舗装されていない地面) 空 ダンス(宴/祭) 【嫌い/敵対的】 ライオン(ルネサンス、原種問わず) 牛肉 自分の意見がハッキリしない者
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《勇往邁進》ツヴァイ・リデル
 カルマ Lv11 / 教祖・聖職 Rank 1
「このコースに来た理由?回復って使えると便利だよ…えっ?うん、それだけ」 「僕は僕のやりたいようにやるだけさ」 容姿 ・黄色のメッシュをいれているショートウェーブ ・釣り目、少しまつげあり ・眼鏡着用、度が入ってるのか入ってないのかは不明 ・魔法陣は右手、もう一つは胸の中央 性格 ・のらりくらりのマイペース、基本的にのほほんとしてる ・穏やかであろうと努めているが、仲間が傷つけられると口調が荒れる傾向がある ・宗教に興味はあまりなく、蘇生の技術に関心を持ってコースを選択している ・ある目的を以て造られたカルマ、使命と願いを守るつもりではいるが、縛られたくはない模様。というより反抗心バリバリ ・一方的に知っている子どもたちがいるらしいが…? 好きなもの 物語、魔術本、こどもたち 趣味 おやつの食べ歩き 一人称:僕、お兄さん 二人称:きみ、激昂時:お前
《呪狼の狩り手》ジークベルト・イェーガー
 エリアル Lv8 / 黒幕・暗躍 Rank 1
あぁ?俺? 俺はジークベルト、歳は44 ……はぁ?年齢詐称??生言ってんじゃねーぞ 見た目で判断すんじゃねぇよ、クソが!! 元々は潜入や暗殺、調査専門の冒険者だ。 …見た目がこんなんだからな…こういう場所潜入し易いだろって仕事振られたんだが…なんか、よく解んねーこと捲し立てる女に無理やり入学させられたんだよ。 ホント、ワケ解んねぇとこだな、此処。 センター分けのさらりとした絹糸の様な鉛色の長い髪を緩く編んだ三つ編み、そしてアホ毛が突っ立つ。 藤色の瞳、翅脈(ヒトでいう血管)が青く光るジャコウアゲハ型の翅の白皙の美少年フェアリー ……の、様に見える合法ショタのおっさん。 身長:80cm 体重:2~3kg 見た目はショタ、中身はおっさん。目が死んでる。 発する声はどこから出てるの?と思わず言いたくなる低音。 発する言葉は皮肉と嫌味。 好きな物は酒とたばこと酒に合う肴。アサリの酒蒸しとか。 居酒屋大好きだが、見た目のせいで居づらい 子供の悪意ある「チービ!」には鉄拳制裁する 苦手なものは向かい風 空気抵抗により飛ばされる。 ヘビースモーカーで、大体喫煙所に居る。 一般的に市販されている煙草は彼の体には大きいので、 いつも紙を巻き直している。 煙管はやっぱ味が違うし、こっちの方がめんどくせぇ 最近、タバコ着火の為だけにプチヒドを覚えた。
《ゆう×ドラ》タックス・ジム
 ヒューマン Lv12 / 村人・従者 Rank 1
気高き税の執行者ゾーゼイ・タックス様の従者、タックス・ジムでございます。 ゾーゼイ様の野望「適正課税」の達成のためなら、例え火のなか水のなか、ノー残業デーなんのその、24時間戦えます。恐縮です!! *** 村役場で十分経験を積んだのち、他市町村の経済の根幹である税に関わって回った経歴から、学園周辺市町村の政財界、各種産 業に結構なコネがある。 当初は主の従者としての務めを果たしたいだけだったが、折角学園に入ったのだから、戦闘面で足を引っ張るかわりに、得意分野である社会戦や物資調達で役に立とうという意欲が出てきた。 甥のタスクや母のマーニーが生き生きと課題に取り組む姿に影響を受けたことも大きい。
《真心はその先に》マーニー・ジム
 リバイバル Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
マーニー・ジムよ。 普通のおばあちゃんとして、孫に看取られて静かに逝ったはずなんだけど…なんの因果か、リバイバルとして蘇ったの。 何故か学生の時の姿だし。 実は、人を探していてね。 もし危ないことをしていたら、止めなければならないの。 生きてる間は諦めてたんだけど…せっかく蘇ったのだから、また探してみるつもりよ。 それに、もうひとつ夢があるの。 私の青春、生涯をかけた行政学のことを、先生として、みんなに伝えること。 これも、生前は叶える前に家庭持っちゃったけど、蘇ったいま、改めて全力で目指してみるわ。 ※マーニーの思い出※ 「僕と一緒に来てくれませんか?」 地方自治の授業の一環でガンダ村に視察に行ったとき、そこの新規採用職員であったリスク・ジムからかけられた言葉だ。 この時点で、その言葉に深い意味はなく、そのときは、農地の手続きの案内で農家を回る手伝いといった用件だった。 「よろしくお願いします。」 これ以降、私たちの間では、このやり取りが幾度となく繰り返されることとなる。 その後、例のやり取りを経て婚約に至る。 しかし、幸せの日々は長くは続かない。 結婚式の前夜、リスクは出奔。著作「事務の危機管理」での訴えが理解されない現状に絶望したとのことだが… 「現状の事務には限界がある。同じことの繰り返しじゃ、世界は滅ぶよ」 結婚前夜の非道な仕打ちよりも、消息を絶つほど思い詰めた彼の支えになれなかったことを今も後悔している。 ※消滅キー※(PL情報) リスク及びリョウに感謝を伝えること 片方に伝えると存在が半分消える(薄くなる) メメ・メメル校長はこのことを把握しているようで、これを逆手にとって消滅を遠ざけてくれたことがある。 (「宿り木の下に唇を盗んで」(桂木京介 GM)参照)
《新入生》エジル・イムニン
 エリアル Lv10 / 勇者・英雄 Rank 1
僕はエジル・イムニンです。 種族はエルフ型のエリアルですね。 身長は1.9mで…体重ですか?わかりませんね。 性格が知りたいのですか?自分に関してはよくわからないのですが…真面目なやつで正直者だと言われています。 それがあっているかどうかは、知りませんけどね。 趣味は…本を読むことや、勉強をすることでしょうかね? 絵を買いたり彫刻を掘るといった美術館系も興味がありますね。 あとは腐っても勇者なのでちゃんとトレーニングもしていますよ?

解説 Explan

【解説】

初めまして。新入りGMの夏樹です。これからよろしくお願いします。

皆様のキャラのプロフィールなどを知りたくて、今回のエピソードを組ませていただきました。

・簡単なプロフィールを『自分』と語らせてください。名前や年齢など簡単な事だけではなく、『これぞ自分のキャラの推し!』というところを読ませていただけると幸いです。

・最初の冒険については、既に提出されているエピソードの場合は、そのエピソードは丁寧に読ませていただいた上で復元させていただきます。

・それとは別に、「自分の故郷のエピソード」のような場合は、プランに書いていただいたものを参考にさせていただきます。

・「自分のキャラを本にするならこんな感じ」というように、本関係などで色々盛り込んで下さっても構いません。

皆様の素敵なキャラの紹介をお待ちしております。


作者コメント Comment
初めまして。新入りGMの夏樹です。これからよろしくお願いします。皆様の素敵なキャラの紹介をお待ちしております。


個人成績表 Report
フランツ・キャンベル 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
自分と話すってのは、なんだか変な気分だぞ…
俺なら、知ってるだろうが、話すとしよう。
俺は、フランツ・キャンベル。しがない道具屋だ。

学園には、なんかノリできちまったからな…
初めて、課題受けたんだよ。
だから、冒険とか、この年だしないかな…
まぁ、来る前の話でもしようじゃないか。『フランツ』。

学園に来る前…道具屋をやってた頃…
あれは疲れんだわ…ガキどもが遊び場にしやがってたからな…
ったく、村の奴らもやつらだぞ…
「おじじのとこなら、安心だ」ってふざけるな。託児所じゃねぇぞ…

あいつらが、村を出ていくときは、そりゃ、清々したぞ。
うるさくなくて、1人でいるのは……とっても静かでよ…
……あぁ、ほんと、静かだった。

ナレディ・ディトゥーニャ 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
いやー、世界は広い!
我が生まれた所では文字など無くとも支障はなかったのに、こうも文字が重要視される所だと何をするにも不自由してしまうなんてな。
全く、同じ人類というのに面白いものだ。

さて、この機会にまずは本という存在に馴れてみるか。
お前は文字が無くとも読める本なのだろう?

我は、熱帯の土地を踏み鳴らすボト族の誇り高き戦士、ナレディ・ディトゥーニャ。
高慢なライオン共を根絶やしにする力と、屈強な伴侶を欲し此処へ来た。

このまま経験を積み上げる事で、奴らの屍で大地を潤す事が叶うだろう。フフ。

しかし、残念ながら伴侶の方はダメだ。
どうやら、此処での恋愛事情は我の知るものとは大きく異なっているらしい。

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
拝朱璃、17歳。家族構成は祖父と父、母。兄がおりましたが事故で亡くなってしまいましたわ、と少し辛そうに語る『自分』を見つめ妙な気持に

趣味と特技を聞くと

「勿論お菓子作りと食べ歩きですわ!私甘い物には目がありませんので。目についたお店の商品は軒並み制覇いたしました。当然帰宅後はそのレシピを再現する事も忘れませんわ。私の解る範囲で、ですけど大体同じ味にする自信はありますわよ」

勿論食べた分修行も兼ねて運動する事も忘れませんわ、と熱く語り、この学校に入った理由を尋ねると

「世界最強の拳士になる為ですわ。私ならなれると信じてくれた兄の思いが間違っていないと証明するために。それが私と兄の夢ですから」

と語ります

ツヴァイ・リデル 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
なぁに?この本?あははっ自分が出てくるなんて!
ほんと、面白いものがたくさんあるね!

じゃあ僕の名前は?「ツヴァイ・リデル」
…作った奴の名前は?「リデル・ラトウィッジ、だから僕もそうなるはずだった」
凄いねぇ、ほんとに自分なんだ

僕の好きなもの、それは勿論「甘いもの!」
最近のお気に入りはレモネードソーダかなぁ
「そう?課題の帰りに食べたチョコバナナのパフェも美味しかったよ」
あれは絶品だったね、限定のイチゴタルトも食べたかったなぁ
「でもたまーにチープな駄菓子も食べたくなるよ」
ふふ、僕ってば甘いもの大好きだねぇ
「そりゃそうさ、味覚があるからね。それだけは感謝してるよ」
…はは、よくわかってるじゃないか

ジークベルト・イェーガー 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
「…ホント、ワケ解んねぇの多いなこの学校」
なんだ魔法の本か?
目的のモンじゃねぇなら、他探させろ

ジークベルト・イェーガー
生まれてこの方43年
住んでた所のご意見番だか長老だかに成長止まった事相談しに行ったら
オベロン王の再来とか言われて、なんか祭り上げられそうになったから逃げた

馴染みが酒場やってて、そこに厄介になってたら
馴染み客の何処ぞギルドの情報屋からの依頼で此処に来たら
よく解んねぇ女に掴まれたと思ったら、入学してた

自分よりデカイ女が掴みかかってきたんぞ、振りほどけるかっての
不意打ちでぷすっとやったんなら、どうにかなったかねぇ

趣味は1人キャンプと料理
煩わしいのは居ないし、焚火見てると落ち着くじゃん

タックス・ジム 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
ママの頼みで不思議な本と向き合っている。
「私の死に目にあえなかったんだから、今くらい親孝行しなさい」
と言われては断れない。

【自分→本】
名前→自己紹介まんま全文高らかに述べる
年齢→いたいけな男子にそれ聞いちゃいますぅ!?…アッハイ40です
趣味→税額計算
夢→全世界の適正課税。それと…叔父【リスク・ジム】と仕事をすること、という夢がございました。

【本→自分】
その夢を叶えるための冒険話を聞かせて→なんだかんだ理由をつけて他市町村への派遣を希望し、着任した先々で叔父を探しながら、片手間に税制改革してました

叔父には会えた?→それがここ数年間の記憶がなくて。おたく、知りません?

アドリブA

基本慇懃無礼な口調で

マーニー・ジム 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【自分→本】
名前→普通に回答
年齢→享年70。リバイバルとしてはまだ一年経たないかな
夢→先生になること。専門の行政学を生徒さんに教えて、勇者が出来ることの幅を広げてあげたいわ
それだけ?→…。

話題を変えるように質問者交代

【本→自分】
最初の冒険→そうね、入学直後の面談で、生き返った経緯を率直に話すのは、結構な冒険だったわ【ゆうしゃのなつやすみ】

他には→それからも、蘇った意味を考えさせられる冒険が続いたわね

生前は→…【リスク・ジム】、彼との時間は全て冒険だった。出会いも、別れさえも。

彼にまた会えたらどうする?→…。彼に、言ってやるの。

【二人同時に】
「世界への回答、あなたと違う案を持ってきたわ」

エジル・イムニン 個人成績:

獲得経験:14 = 12全体 + 2個別
獲得報酬:252 = 210全体 + 42個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
僕の自己紹介ですか?
そうですね、僕の名前はエジル・イムニンです。
種族はエリアルです。俗に言うエルフですね、僕の場合は。
年齢は、人間でいうと24歳ですね。
身長は190cmなんですよね。ちょっと僕自身も気にしているのですけどね。

出身はこの学園より遠くにある、エルフの森です。詳しい住所は言えませんよ、仮に知っていても魔力で隠れているのでまず侵入はできないかと思います。
あのエルフの森にいては、堕落しそうだったし、いろんな事を知りたいので森を抜けて学園に入学したんですよね。
そして森の道中でこの日本刀を手に入れたんですよね。
そのうちこの刀を使いこなせるようになりたいですね。

リザルト Result

【フランツ・キャンベル】

(自分と話すってのは、なんだか変な気分だぞ……)
 フランツ・キャンベルは、肩を竦めて、本から出てきた自分を見つめた。
「俺なら、知ってるだろうが、話すとしよう。俺は、フランツ・キャンベル。しがない道具屋だ」
 そう告げて、フランツは大図書館の片隅に移動し、椅子に座って話をした。
 二人は同時ににやりと笑い、テーブルに肘をつくリラックスした姿勢を取った。
「学園には、なんかノリできちまったからな……初めて、課題受けたんだよ。だから、冒険とか、この年だしないかな……まぁ、来る前の話でもしようじゃないか。『フランツ』」
 フランツは初めての依頼である。だから、学園に来る前の話をした。
 小さな村で道具屋を経営していたこと。
 趣味で行っているため、その道具屋は、子どもたちのいい遊び場だったこと。
 なんだかんだ悪態をつきながらも、子どもたちの面倒は見ていたし、相談に乗っていたこと。そんな話をした。
「学園に来る前……道具屋をやってた頃……あれは疲れんだわ……ガキどもが遊び場にしやがってたからな……ったく、村の奴らもやつらだぞ……『おじじのとこなら、安心だ』ってふざけるな。託児所じゃねぇぞ……」
 子どもたちが大きくなると、村をでることになったのだ。
「清々する」
「静かになる」
「どこでも行け」
 などなど、そんなことを口では言うものの、本心は別れたくなかった。
 そんなフランツに、
「立派になって戻る」
 なんて言いながら、子ども達は手に手にフランツに手作りのお守りを渡した。
 そのお守りは、今でも、大切な宝物。
「あいつらが、村を出ていくときは、そりゃ、清々したぞ。うるさくなくて、1人でいるのは……とっても静かでよ……。……あぁ、ほんと、静かだった」
 その後は、子どもたちの帰る場所を維持するためにも、お金がいる。お金を稼ぐには、しっかりとした道具屋にならなければならい。
 それならば、改めて、勉強するしかないと思い、入学したのだ。
(今頃、あいつらはどうしているだろうか?)
 そう思ってフランツはフランツを振り返った。同時に、同じ顔でフランツがこちらを見ていた。
 思わず、噴き出して笑った。

【ナレディ・ディトゥーニャ】

「いやー、世界は広い!」
 ナレディは大図書館を訪れている。
(我が生まれた所では文字など無くとも支障はなかったのに、こうも文字が重要視される所だと何をするにも不自由してしまうなんてな。全く、同じ人類というのに面白いものだ)
 並み居る本棚はナレディにとってまるで見慣れないものだった。
「さて、この機会にまずは本という存在に馴れてみるか。……お前は文字が無くとも読める本なのだろう?」
 ナレディは、本棚から魔力を発する本を見つけて、そう呟いた。
 ほどなく、目の前に、もう一人のナレディが現れた。
「我は、熱帯の土地を踏み鳴らすボト族の誇り高き戦士、ナレディ・ディトゥーニャ。高慢なライオン共を根絶やしにする力と、屈強な伴侶を欲し此処へ来た」
 ナレディがそう自己紹介すると、ナレディが笑って答えた。
「このまま経験を積み上げる事で、奴らの屍で大地を潤す事が叶うだろう。フフ」
 ナレディが頬をゆがめると、ナレディは頷いた。
「しかし、残念ながら伴侶の方はダメだ。どうやら、此処での恋愛事情は我の知るものとは大きく異なっているらしい」
 ナレディは、何故か、自分より弱い男にばかり声を掛けられるタイプである。
 望んでいるような強い男性からは、そんなに声を掛けてもらえない。
 鏡映しの自分を見つめて、自問自答をする事で、答えを見つけ出そうとした。
「我は弱いか?」
「未熟だが、弱いと言い切る程でもないだろう」
 そう。ナレディは強い。
「容姿はどうか」
「一族でも、此処でも容姿は褒められた。その為、ちょっと自信ありだ」
 そう。ナレディは独特の魅力のある容姿だ。
「性格はどうだろう」
「戦いでは気が荒い面もあるが、素直な性格だと思うぞ」
 そう。ナレディは素直でさっぱりした気性である。
「ふむ、自分に聞いてみたは良いが、そこに現れたのも自分自身故、答えが出んかったな。ま、今迄よりすこし自信が付いた気がするから良いか」
 結果、そんな感じで自己肯定感は上がった。
 何が原因なのかは、ナレディにはわからなかったけれど。
「しかし、原因の事など気にする事はない。我は、自分の目標のためにこの学園を訪れたのだ。卒業までには目的を果たしてみせようぞ」
 ナレディは、強く美しい笑みでそう言い切って、本を閉じた。

【朱璃・拝】

「拝朱璃、17歳」
 声をそろえて朱璃・拝は、もう一人の拝朱璃と自己紹介して、思わず吹き出してしまった。
 それから、静かで低い声でおしゃべりを始めた。
「家族構成は祖父と父、母。兄がおりましたが事故で亡くなってしまいましたわ……」
 片方の朱璃がほんの少しだけ辛そうに語ると、もう片方の朱璃が『自分』を見つめている。
 趣味と特技を朱璃が朱璃に尋ねる。
「勿論お菓子作りと食べ歩きですわ!私甘い物には目がありませんので。目についたお店の商品は軒並み制覇いたしました。当然帰宅後はそのレシピを再現する事も忘れませんわ。私の解る範囲で、ですけど大体同じ味にする自信はありますわよ」
 それから朱璃は自分に向かって重ねて言った。
「勿論食べた分修行も兼ねて運動する事も忘れませんわ」
 朱璃が朱璃にこの学園に入った理由を尋ねた。
「世界最強の拳士になる為ですわ。私ならなれると信じてくれた兄の思いが間違っていないと証明するために。それが私と兄の夢ですから」
 やがて、『自分』に初めての冒険について聞かれた。
(自分に自分の事について聞くのも聞かれるのも変な感じですわね。まぁ別に隠すような事もありませんけれど)
 だって自分の相手は自分なんだから。
「そうですわね……」
 それでも自分相手なのに考えを巡らしてしまった。そのあと、言った。
「まだ小さかった頃、兄とお友達の貴族の女の子と3人で拝の集落のある山の洞窟へ入った事ですかしら? 大人達には入ってはいけないと言われていたのですけれど、そう言われたらやはり入りたくなりますわよね? でもネズミが出ただけで驚いて飛び上がったり、今思い返したら恥ずかしいですわ。結局奥にいたのは子供嫌いの精霊様で早々に追い返されましたわ。大人が禁止する事にも一応の理由があるのだとその時理解しましたわ」
 そんなふうに話し合った。自分だけの本と。
 本の自分は緩く笑って朱璃だけを見て居た。

【ツヴァイ・リデル】

「なぁに? この本? あははっ自分が出てくるなんて! ほんと、面白いものがたくさんあるね!」
 彼ともう一人の彼は、軽やかな声で笑った。
 彼と彼は向かい合わせで笑いながら話し合い始める。
「じゃあ僕の名前は?」
「ツヴァイ・リデル」
「……作った奴の名前は?」
「【リデル・ラトウィッジ】、だから僕もそうなるはずだった」
「凄いねぇ、ほんとに自分なんだ」
 お互いに感心して、ひゅーっと口笛を吹いてみたりする。
「僕の好きなもの、それは勿論?」
「甘いもの!」
「最近のお気に入りはレモネードソーダかなぁ」
「そう? 課題の帰りに食べたチョコバナナのパフェも美味しかったよ」
「あれは絶品だったね、限定のイチゴタルトも食べたかったなぁ」
「でもたまーにチープな駄菓子も食べたくなるよ」
「ふふ、僕ってば甘いもの大好きだねぇ」
「そりゃそうさ、味覚があるからね。それだけは感謝してるよ」
「……はは、よくわかってるじゃないか」
 そこにいるのは、自分自身。
 ゆるふわなようで内面はそこまでそうでもないお兄さん。
 甘いものが大好きで、自己犠牲がきらいなお兄さん。
 ……すべては、使命のために。
「そう、ならこれは分かる? 僕がこの学園に来た理由」
「……あの子とよく似た人を見つけたから」
「そうだね、本当は?」
「使命を果たす為に」
「……でも、自分を犠牲にするつもりなんかない」
「そうだろ?」
「当たり前だ、僕はあいつらとは違う。オリジナルのリデルとは違う」
「うんうん! その意気やよし!」
「何言ってるのさ、動くのはキミだろ」
「それもそうか、はは」
「本当、キミが『僕』に似てて良かったよ。おんなじ顔は見たくないから」
「そうだね、前にも見たからね」
「……? 何の話?」
 前の話を、ツヴァイは忘れていた。
 それは夢の中の出来事だから。
 そのまま、鏡合わせの姿勢で自分と向き合っている。

【ジークベルト・イェーガー】

「……ホント、ワケ解んねぇの多いなこの学校」
 ジークベルトは、大図書館で本を探している。
「なんだ魔法の本か? 目的のモンじゃねぇなら、他探させろ」
 ジークベルトは、授業に使う図書を探しに来たのだった。
「フェアリーに人間用の本探させるなよ。持って行けないかもしんねぇじゃん……つうか、上の方とれねぇし、どうしたもんかねぇ……誰か背高い奴呼ぶかー」
 結局、司書を呼んで、数冊の本を取ってもらった。その中に、一冊、不思議な本が紛れ込んだのに気付かず持ち場へ戻った。
「え? ……なんだこれ?」
 そう独り言を言いながら、本を開いた。
 その途端、彼の前に、彼自身が現れた。
 ホルターネックのワイシャツと黒いカマーベストなので、背中は素肌であるが髪の毛と翅であまり見えない。ズボンは黒い膝丈ズボン。片方だけソックスガーター付けてるが、もう片方は曰く『どっかいった』らしい。身長は80cm、体重は2~3kg。1歳の猫と同じくらい。実は翅があるので、胸筋と僧帽筋がムキムキ。
 ジークベルトは、ジークベルト自身に語りかけ始めた。
「ジークベルト・イェーガー。生まれてこの方43年。住んでた所のご意見番だか長老だかに成長止まった事相談しに行ったら、オベロン王の再来とか言われて、なんか祭り上げられそうになったから逃げた」
 死んだような目で、ジークベルトはもう一人のジークベルトの声を聞いている。
「馴染みが酒場やってて、そこに厄介になってたら、馴染み客の何処ぞギルドの情報屋からの依頼で此処に来たら、よく解んねぇ女に掴まれたと思ったら、入学してた」
 入学の事情を語られて、ジークベルトは苦々しく笑った。
「自分よりデカイ女が掴みかかってきたんぞ、振りほどけるかっての。不意打ちでぷすっとやったんなら、どうにかなったかねぇ」
 そうだったなあ、と、ジークベルトは思い出す。
 二人は本棚の脇に身を寄せ合った。同じ顔、同じ姿で。
「趣味は1人キャンプと料理。煩わしいのは居ないし、焚火見てると落ち着くじゃん」
 二人は疲れ切ったような笑いを浮かべて、顔を見合わせた。
「今度いかねえか、キャンプ」
「俺とか? ……俺とならなぁ」
 ジークベルト同士で悩む。
「それより、俺、本探さなけりゃならないんだけど……」
「ああ、悪い悪い、俺」
 本のジークベルトが手を振って消えた。ジークベルトはやる気のなさそうに見送った。

【タックス・ジム】
「私の死に目にあえなかったんだから、今くらい親孝行しなさい」
 ママにそう頼まれて断れなかった。
 本を開くと、そこに自分が現れた。
「気高き税の執行者【ゾーゼイ・タックス】様の従者、タックス・ジムでございます。ゾーゼイ様の野望『適正課税』の達成のためなら、例え火のなか水のなか、ノー残業デーなんのその、24時間戦えます。恐縮です!!」
 タックスは目を見開いたが、とりあえず、本のタックスの話を聞いてみることにした。
「君の年齢は?」
「いたいけな男子にそれ聞いちゃいますぅ!? ……アッハイ40です」
「趣味は?」
「税額計算」
「夢は?」
「全世界の適正課税。それと……叔父と仕事をすること、という夢がございました」
 本のタックスが、タックスに向かった。
「その夢を叶えるための冒険話を聞かせて」
「なんだかんだ理由をつけて他市町村への派遣を希望し、着任した先々で叔父を探しながら、片手間に税制改革してました」
「叔父には会えた?」
「それがここ数年間の記憶がなくて。おたく、知りません?」
 ふざけていったタックスに、タックスは吹き出した。
 やがてタックスは基本的に慇懃無礼な口調で、本の中から出てきたタックスに尋ねた。
「その間のことをご存じありませんか?」
「とうとう叔父を探しあてまして、随分沢山の仕事を見せてもらいましたよ」
「どんなお仕事ですか?」
「魔王に関係する人、物、場所を探索し……育てたり唆したり儀式をしたりする計画を数多く立案ですね」
「魔王! 叔父の目的は一体何ですか?」
「世界への脅威を用意するのです。それが私の危機管理だと、仰ってました」
「なぜ叔父から離れたんですか」
「叔父の命によりまして、魔王の素質がある人物の従者になったのです。その人物が学園への入学を希望しました。叔父は反対したのですが、自分は彼の希望を叶えるため共に逃げたのです。もっとも学園にはたどり着きましたが、記憶は消えていましたので、誰が仕えるべき従者かも、その従者が本当に素質があるのかも、覚えている記憶すらも本当かどうか分かりませんが」
 最後に本の中の自分が、タックスに尋ねた。
「不思議と後悔などしておりません。今の主人の学園生活を見守りたいと本音で思ってます」

【マーニー・ジム】
 大図書館を訪れたマーニーは、この本に質問することで記憶にないことや無意識下のことをも答えてくれるのではと『オカルト知識Ⅰ』に基づいて『推測』した。
 そこで、本を利用して、息子のタックス・ジムに行方不明の間の事を質問させ、自分もその場に立ち会った。
 自分が死んだのはタックスの行方不明期間中。
「親の死に目に会わなかった代わりに今親孝行しなさい」
 そう言えば、タックスも断れないだろう。
「よく、私を見つけられたね。……リョウの息子、タックス」
 物語の彼は、柔らかい音程で呟いた。
「もちろん知っているさ。君が私を探していたことも知っている。君の仕事ぶりも知ってる。私を探しながら、派遣先の税収を少なくとも通常の三倍にして回っているのだから、たいしたものだ。そういうの、嫌いじゃないよ。もし、私と仕事がしたいなら、早速ひとつ頼みたい」
 彼は息を整えた。
「私の『計画』に必要な人物……そのうちの一人に、ついててあげてほしいんだ。彼の名は……」
 そして今、タックスは、その人物に付き従って、こうして学園生活を送っているのだった。
 その場に立ち会ったマーニーは、リスクの野望を知った。脅威を作り出す事で世界の団結を促すという、その計画の一端だ。
 マーニーが本を開くと、そこからもう一人の自分が現れた。
「あなたは?」
「マーニー・ジムよ?」
「年齢はいくつ?」
「享年70。リバイバルとしてはまだ一年経たないかな」
「夢は?」
「先生になること。専門の行政学を生徒さんに教えて、勇者が出来ることの幅を広げてあげたいわ」
「それだけ?」
「……」
 マーニーが問いただすと、本のマーニーは黙りこくってしまった。
 次に、本のマーニーが、マーニーに質問をした。
「最初の冒険ってどうだった?」
「そうね、入学直後の面談で、生き返った経緯を率直に話すのは、結構な冒険だったわ『ゆうしゃのなつやすみ』」
「他には何かあったかしら?」
「それからも、蘇った意味を考えさせられる冒険が続いたわね」
「生前は」
「……彼、彼との時間は全て冒険だった。出会いも、別れさえも」
「彼にまた会えたらどうする?」
「……彼に、言ってやるの」
 二人は声をそろえて言った。
「世界への回答、あなたと違う案を持ってきたわ」
 マーニーは学園長に会う事を決意した。彼の野望が判明した事を報告し、警戒を促すのだ。孫を導いた学園長であるから、悪いようにはしないはずだと、信頼しているのだった。

【エジル・イムニン】

「君は……」
 エジルが本から出てきたエジルに話しかけると、彼は不思議そうに首をかしげた。
「僕の名前はエジル・イムニンです」
 エジルは頷いた。彼は自分自身だ。そうだろう。
「種族はエリアルです。俗に言うエルフですね、僕の場合は。年齢は、人間でいうと24歳ですね。身長は190cmなんですよね。ちょっと僕自身も気にしているのですけどね」
 本のエジルがそんなふうに話すと、エジルはふっと笑って、頷きかけた。奇妙な経験だったが、悪い気はしなかった。
 その後は、彼が引き継いで話し始めた。
「出身はこの学園より遠くにある、エルフの森です。詳しい住所は言えませんよ、仮に知っていても魔力で隠れているのでまず侵入はできないかと思います。あのエルフの森にいては、堕落しそうだったし、いろんな事を知りたいので森を抜けて学園に入学したんですよね。そして森の道中でこの日本刀を手に入れたんですよね。そのうちこの刀を使いこなせるようになりたいですね」
 日本刀と言いつつ、エジルは木の棒を軽く振って見せた。
 察した本のエジルは笑っている。
「最初の冒険はどうでしたか?」
「この学園に来てからは、新歓の時期に、タイムカプセルを埋めたんですよ。友達と」
 エジルがエジルに話しかけ、エジルがエジルに答えを返した。
「タイムカプセルの中に、色々入れましたね」
「そうですね、確か。十字架のネックレス、昔ある人から貰ったおもちゃの指輪に、未来へと宛てた手紙」
 エジルは指折りながら数え上げた。
「大切なものを忘れてますよ」
「なんでしょう?」
「友達や、この世界を守るという、決意」
 エジルは自分自身に指摘されて、顔を引き締め頷いた。
「それ以前はどちらに?」
「森に」
 エジルは自分に微笑んだ。
「かつては僕はエルフの森インドア派だったので、趣味や勉強に没頭していましたね。その間にこの世界の脅威や不思議について色々知りたくなりましてですね、その際にエルフの森から出ることを決意したんですよね。そしてかつての仲間は僕のことを勇者といってきたんですよ。だから勇者コースになったというのもありますが」
「そうでしたね」
 懐かしそうに目を細めるエジルに、自分自身が微笑んだ。
 エジルはしばらく彼と歓談し、やがて本を閉じた。自分の目的を再確認した気持ちであった。



課題評価
課題経験:12
課題報酬:210
あなたのキャラを教えて下さい
執筆:夏樹 GM


《あなたのキャラを教えて下さい》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2020-06-08 11:21:20
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

《新入生》 フランツ・キャンベル (No 2) 2020-06-08 20:34:09
名前、名前ねぇ…、おいちゃんはフランツ・キャンベルだぞ。
まー宜しくしてやってくれ。

《真心はその先に》 マーニー・ジム (No 3) 2020-06-08 22:55:47
賢者・導師コース、教職希望のマーニー・ジムです。
よろしくお願いいたします。

私、生き返った経緯が経緯なのと、これまでの授業を通じて、
自分はなぜここにいるのか考え続けてるものだから、今回はまさにうってつけの本だわ。

それとは別に、皆さんと一緒出来たのも、何かのご縁だと思うから、
もし、何かお手伝い出来ることがあれば、このおばあちゃんに何でも言ってちょうだいね。

《ゆう×ドラ》 タックス・ジム (No 4) 2020-06-08 23:02:06
ママ~、ママ~?
全く、人を呼び出しておいてどこをほっつき歩いているのか。
時は金なり、税収のみならず時間も有限であるというのに!

おっと、これは失礼いたしました。
自分、高貴なる税の執行者ゾーゼイ・タックス様の従者を務めております、
村人・従者コースのタックス・ジムと申します。恐縮です!
どうか、お見知りおきを。

《新入生》 エジル・イムニン (No 5) 2020-06-10 19:50:11
僕はエジル・イムニンです。
専攻は勇者と英雄、種族はエリアルです、
それではみなさんよろしくお願いしますね。

《呪狼の狩り手》 ジークベルト・イェーガー (No 6) 2020-06-10 19:51:13
あー、えーと此処でいいのか?

えーと、黒幕・暗躍コース?でいいんだっけか。…の、ジークベルトだ。
まぁ、よろしく頼むわ

……図書館だから、タバコは火着けなければ銜えててもいいよな?

《新入生》 ナレディ・ディトゥーニャ (No 7) 2020-06-10 22:46:00
我はナレディ・ディトゥーニャ!
勇者・英雄コースの者だ。

いつか討伐課題で一緒になるかもしれんからな、学園生徒を見知っておくのも良いかと参加した次第だ。
よろしく頼む。

《勇往邁進》 ツヴァイ・リデル (No 8) 2020-06-11 22:05:09
おや、お兄さんが一番最後かな?
僕はツヴァイ、教祖・聖職コースだよ。よろしくねー

面白い課題だねぇ、自分が出てくるの?
あははは……はぁ、僕に似てるならいいけど