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行方不明の旅人を見つけ出せ!


ストーリー Story


 川のほとりに栄える町、シュターニャ。西大陸に向かう旅人たちは、この町で傭兵なり観光案内人を雇うのが一般的だ。
 その観光組合『アイネ・フォーリチェ』での出来事。

「もうちょっと安くならないか?」
 旅人の言葉に、組合の代表者【マチルダ・アベーユ】は顔をしかめた。
 無理な要求をしてくる客は多い。特に多いのが値段交渉だ。当然旅人の側にも事情があるのだろうが、安全な旅を保証するにはどうしてもある程度の費用がかかってしまう。
「お客様、このお値段より安くはなりません」
 ゆえにマチルダは旅人を説得にかかる。旅人の安全のためにも、譲るわけにはいかない一線がある。
「信頼のおける案内人と傭兵をつけると、このお値段になってしまいます。お客様の安全のためにも……」
「じゃあいい! もうあんたには頼まない!」
 旅人はみなまで聞かず、怒鳴るとくるりと向きを変えて出て行ってしまった。それを見送ったマチルダは、ふうと一つため息をつく。
「大変だな、案内業というのも」
 入れ替わりにすらりとした体型の女性が入ってきて、マチルダに声をかけた。傭兵組合の長、【ニキータ・キャンベル】だ。
「見ていたの?」
「いや、外まで声が聞こえていただけだ。それと出ていくときの不機嫌な態度で大方の事情はわかるというものだよ」
「まあ、よくあることよ。気にしないわ」
 マチルダは手際よくお茶の用意をする。ニキータと自らの前に新たなお茶を出し、一口すすってから遠い目をした。
「……あの人、無茶しないといいけれど」

 その後、風のうわさで旅人が独自に傭兵を雇い、西へ向かったという話をマチルダは耳にした。
 そして、彼は戻ってこなかった。


 一週間後。
 学園を訪れたマチルダとニキータは、学園生たちに依頼を出した。
「人を探してほしいの」
 簡潔に言い切ると、マチルダは生徒たちを見回す。ひと呼吸置いて詳しい話を始める。
「一週間ほど前に、うちに来た旅人さんが行方不明になったの。皆にはその旅人さんを探してほしいのよ」
 観光組合がそこまでする必要があるのだろうか? そんな一部の生徒の疑問を読み取ってか、マチルダが言葉をつなぐ。
「本来、うちを通さずに旅に出た人を探す義務なんてないのだけれど……なんとなく、寝覚めが悪いじゃない?」
「マチルダの話からすると、旅人は西へと向かったようだ」
 ニキータが話をひきとり、シュターニャ地方の地図を取り出して説明を始める。
「彼らが向かった道中には、リザードマンの縄張りがある」
 そう言ってニキータは地図の一点を指さす。道中には小高い丘がある。この近くにリザードマンの縄張りがあるのだろう。
「彼らはリザードマンの一団に襲われた可能性がある。十分に注意して捜索を行ってほしい」


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2020-08-09

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-08-19

登場人物 7/8 Characters
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《野性のオオカミ》ヘルムート・アーヴィング
 ルネサンス Lv8 / 魔王・覇王 Rank 1
「自分はヘルムート・アーヴィング。誇り高きロイニデッド出身、種族は狼のルネサンスだ。優れた軍人になるべく、この学園へと入学する事となった。諸君らと良い学友になれることを願っている。」                               ―――――――― 【性格】 軍人を目指すだけあって、堅さがある口調だが社交的に見えるよう、人前では口角を意識して上げて笑みを作っている。 己に厳しく、そして他人と一定の距離を置く様にしている。 ポーカーフェイス、冷静で居るよう意識してるが、狼なので尻尾に意識せず感情が現れてしまう。 『優れた軍人であるべき』アーヴィング家の血を引きながら、放蕩な1期生のプラムに嫌悪感をあらわにするが、半年経った現在、態度は軟化してきている。 根が善人の為、厄介事に巻き込まれがち。 【口調】 一人称:自分、僕(感情が高ぶると俺) 二人称:君、諸君、(男女共に)名前+君 「本日の授業の仲間は…諸君らか。勉学ばかりで実戦経験が乏しい自分だが、どうかよろしく頼む。」 「課題を一緒に乗り越えてきた仲間は、一生の宝だ。特に先日のマラソン大会は、少し自分に自信を持てたよ。」 「プラム…貴様さては何も考えてないな????」 【好き】 長姉 家族 酸味 【嫌い】 プラム・アーヴィング 自堕落な人間 侮られる事 傷の舐め合い
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《新入生》シェイミル・ウッズ
 エリアル Lv10 / 芸能・芸術 Rank 1
「うちは、シェイミル・ウッズ。村の外は初めて来たから教えて欲しいんだよ」 「縫い物なら任せてね」 「一緒に音楽はどう??」 【容姿】 体型→やや小さい 髪 →若緑/やや癖毛/腰までの長さ 瞳 →深緑/ぱっちり 服装→ノースリーブワンピース、グラディエーターサンダル、ゼラニウムの花飾り 【趣味】 歌、演奏、裁縫、お絵描き 【性格】 楽しいこと好き、世間知らず
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《後ろの正面》イヴ・イルシオン
 カルマ Lv4 / 黒幕・暗躍 Rank 1
「何事もサクっと進めるのが暗殺のコツなのです」 暗殺技術を高めるために入学したと言う訳では無いのです。 社会適応とかいうのをする為なのです。 その為にはまず金が必要……前の職場同僚の戦場おじさんがそう私に何度も言っていたのです。先立つ物はカネだと。 ここでは収入も得られる上にコミュニケーション渦巻く混沌の世界だと聞いているです。 お手柔らかに会話をお願いするですよ twitter → @ILSION_yusya
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に

解説 Explan

●成功条件
 行方不明となった旅人を見つけ出せれば成功となります。
 旅人が雇ったと思われる傭兵を見つけ出す必要はありません。
 なお、旅人および傭兵の生死は問わないものとします。

●捜索する際の注意事項
 あらかじめシュターニャ近辺について下調べを行うといいでしょう。
 彼が口にしていた道のりの近くには、リザードマンの縄張りがあるようです。
 彼らはリザードマンに襲われたのかもしれません。対策をしてから行くことをおすすめします。

●リザードマンについて
 高山に住む生物の特性を真似て作られた魔物です。
 オオトカゲのような見た目ですが、二足歩行を行い獣人に近い容姿を持っています。 
 人語を解し会話も可能ですが、高レベルな交渉となると話が噛み合わないので注意が必要です。
 縄張り意識が強く、不用意に縄張りに入る者は誰彼構わず襲ってきます。
 石の大剣を持ち、振り下ろしや薙ぎ払いといった攻撃を行ってきます。
 また、尻尾を岩場に打ち付けて石つぶてを飛ばすという攻撃も行うようです。
 岩場のような標高の高い所や悪路でも動きが鈍らないという特徴を持っています。
 彼らの攻撃を受けると不運になる可能性があるようです。


作者コメント Comment
 はまなたくみです。
 今回は人探しのエピソードとなります。魔物に注意して、行方不明となった旅人を見つけ出してください。


個人成績表 Report
チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
お初じゃん、リザードマン。
革は縫い込むのに使えるとして、お肉も味見…仕留めるの確定って訳でもないの?えー。

とりまザコちゃん提案交渉するのについてくかな。
…っても話通じたりそうでもなかったりだし、脅すってよか、気分良くしてぱやぱやの方がよさげ?なのかな。
【新鮮なお魚】持ってっとこ。食べんでしょ?水生っぽいし、たぶん。

中身的にはこんな人知ってたら教えてほしいんだけどー、ってことと、知ってたら連れて行くなり来るなりしてほしーなーってあれかな。
早々に動いてくれるってならいーとして。
ゴネ喚いたりで追加要求されそうなら、手伝ってくれたら追加でお礼出すしーって【ハッタリ】かまそ。
用意ないから最終手段みある。

ヘルムート・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
シュターニャ近辺の地形、情報を【事前調査/地質学/魔物学】で把握し、共有。
旅人、傭兵の私物があればその匂いを、無ければ目的地周辺に漂うヒト特有の匂いを【嗅覚強化/第六感】と【追跡】で辿る。

リザードマンの生息域手前で、先行(偵察/潜伏)組と交渉組の二手に分かれ、先行組として行動。
【嗅覚強化Ⅰ/聞き耳/息止め/隠れ身/忍び歩き】で索敵と偵察、潜伏し交渉組が包囲され袋叩きにされるのを防ぐ。

戦闘は【絶対王セイッ!/支援補正:追撃Ⅰ】で攻撃、【やせーの勘/緊急回避】で回避。

周辺の安全が確保された時、二手に分かれ捜索提案。
プラムと別の班に分かれ、発見の連絡を【祖流還り】の遠吠えで行う。

■アドリブ度:A

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
交渉組

■事前準備-交渉
シュターニャで旅人の情報収集、及びリザードマンとの交渉を【説得/信用/ハッタリ/会話術/演技/心理学/人心掌握学/魔物学】で仲間と行う。

縄張りに侵入され殺気立つリザードマンに【清廉のオルゴール】を用いて敵意が無い事を示す。
その後、リザードマンとの取引の際に、ザコちゃんと共に分かり易い物品を用いて有利に進める。
例:一日限定での縄張りでの探索許可、捕縛された旅人の引き渡し交渉など

■捜索
周辺状況、リザードマンや仲間からの情報等を元に【心理学】で旅人や傭兵の心理に立ち、居場所を【推測】。

■戦闘
【立体機動/二段ジャンプ】で立ち回り、【ヒドガトル】で攻撃、【緊急回避/跳躍】で回避。

シェイミル・ウッズ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
行方不明は、困っちゃうんだよ。絶対に見つけたいんだよ!
事前に、【絵画】で行方不明者さんの似顔絵を描いてみようと思うんだよ。
そしたら、リザードマンの皆も分かりやすいと思うんだよ。

移動する時は、2グループで移動するらしいんだよ。
うちは、後ろのグループで移動するんだよ。
移動中は、【聴覚強化Ⅰ】【風の民】で、音を聞いていくんだよ。
何かあったら、すぐに報告するんだよ。

交渉の時は、プラム様達の交渉に合わせて、似顔絵を出すんだよ。
いきなりは出さないんだよ。

もし、戦うことになってしまったら、サポートに回るんだよ。
【演奏】で味方を鼓舞し、【鼓舞激励Ⅰ】できようを上げられるようにするんだよ。

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
◆方針
旅人の装備や目的、傭兵の数、リザードマンの縄張りやシュターニャ近辺の情報収集後、旅人を探しに西へ
旅人の身柄確保を目指す

◆道中
二手に分かれ、片方の3名程度が10m程離れ斥候として先行
私含む残るメンバーは、一団で周辺を警戒しつつ捜索

◆リザードマン
なるべく刺激しないようにし、可能なら交渉で荒事を避けて

まずは
「人を探している」
「似顔絵の人を見つけたら、すぐに帰る」
「縄張りは荒らさない」
「あなた達と戦いたくない」

等を伝え、荒事を避けるように
もし、怪我してるリザードマンが居たら、応急処置を施し敵意がないことを行動で示して

それでも荒事を避けられないなら、後方から祈祷で負傷者を回復しつつ応戦の援護

イヴ・イルシオン 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
 先行組として10Mくらい先で行動。まずは丘の下りで伏せながら気配を探りつつ見える範囲を目視。さらに足跡や岩場を地質学や魔物学を役立てながら調べます。
使用スキルは【隠密】。
 縄張りが把握出来て来たら【沈黙影縫】をさらに使用、効果中に縄張り内を積極的に調べるです。
 もし見つかったら動物型のヘルムートさんを囮として頼るか、【不可視気】を使って萎縮を狙いつつ退散です。
 こちら側から話しかけられれば、心理的に優位になれる、というのが狙いなのです。
偵察中にきりょくが切れたら『ちまき』を食べるです。

 戦闘になったら岩の近くの居るリザードマンからの射線上の敵を壁にしつつ戦うのです。【精密行動】と通常攻撃で戦うです。

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
旅人探しとのことだが手がかりが少なすぎて何ともな・・・
取り敢えずヘルムートくんが追跡掛けてくれるそうだがどうなることか

リザードマンに聞き込みをする場合や捕えられていた場合、まずは交渉班にお任せ
交渉の邪魔にならない程度に交渉役を護衛しておこう
不意打ちされた場合、全力防御できっかりガードする

交渉が失敗しり、戦闘に発展してしまった場合、前衛として動く
基本的に基本鎌術、絶対王セイッ!、ウィズマ・アーダ 、全力防御を使い
壁になりつつ攻撃を与えていこう

旅人がとらえられていた場合、覇道行進も使いつつ旅人の元へ」弱っていたら桃花酒をあたえ少しでも回復して貰う



アドリブA 絡み大歓迎

リザルト Result


 出発前。旅人を探すために集まった7人の生徒たちは、おのおの事前の準備に取り掛かっていた。
「行方不明は、困っちゃうんだよ」
 【シェイミル・ウッズ】はそう言った。旅人が行方不明になって、悲しむ人もきっといるはず。その人たちのためにも……。
「絶対に見つけたいんだよ!」
 彼女はシュターニャ観光組合の代表者【マチルダ・アベーユ】に会いにきていた。
「ええ、そうね。それで、私に何のご用かしら?」
「旅人さんの似顔絵を作りたいんだよ」
 そう言って彼女は画材を取り出す。
「そしたら、リザードマンの皆も分かりやすいと思うんだよ」
「なるほどね。なら、私もできるだけお手伝いするわ」

「顔の輪郭はこんな感じでよかったかな?」
「ええ、そうね。そんな感じだったわ」
 マチルダはシェイミルの手元を見ながら、独り言のようにつぶやいた。
「それにしても、話を聞くだけでここまで再現できるなんて……絵が上手なのね」
「そ、そんなことないんだよ。照れるんだよ」
 シェイミルは自らの特技を生かし、精密な似顔絵を作り上げていく。
「服装はこんな感じで……よし!」
 ひとりうなずくと、シェイミルはマチルダに完成品を見せる。マチルダはそれを見て、黙ってうなずいた。
「描けたんだよ!」
「まあ、とってもお上手ですね」
 【ベイキ・ミューズフェス】も出来上がったものを見て、感嘆の声をあげる。
「申し訳ありませんが、少しこちらの絵をお借りできませんか?」
「それはいいけど、何に使うの?」
 首をかしげるシェイミルに、ベイキはほほえんで答える。
「シュターニャの町で聞き込みを行おうと思いまして。この方がどんな装備をされていたのかとか、雇った傭兵の数とか」
「それはいいな。俺も行こう」
 【プラム・アーウィング】も調査に名乗りを上げる。ベイキとプラムは情報を集めるため、シュターニャの町へと消えていった。

 一方、学園の図書館で調べ物をするグループもあった。
「シュターニャ周辺の地図はこれか」
 【ヘルムート・アーウィング】はシュターニャ近辺の地形を把握することに努めていた。地の利を知ることは戦闘を有利に運ぶことにつながる。
「リザードマンの生息域は……このあたりか?」
 自らの知識を総動員し、彼らの縄張りに当たりをつける。あとで全員に共有しておけば、うっかり縄張りに入って襲われる事故の可能性を減らせるだろう。
「あとは……旅人やら傭兵やらの私物が欲しいが……手に入るか?」
「仕留めるんならお肉とか味見したい感じ……だけど、仕留めるの確定って訳でもないか。ちぇー」
 一方、【チョウザ・コナミ】もリザードマンについて調べていた。彼らの習性や、好物について深く調べておけば交渉時に役立つだろう、との考えだ。
「正直受付さんの話を聞くと、助けたくはない人種だと思うが……」
 【仁和・貴人】は肩をすくめる。どんな理由があろうと他人に高圧的に当たる人物にはいい印象を抱くことはできない。
「受付さんがかわいそうだからな」
 貴人が調べるのはリザードマンが使いそうな罠についてだ。罠について多少の造詣がある貴人は、その知識を生かしリザードマンの行動を読み解こうとしていた。

「ニキータはその旅人のことをどう思ったのです?」
 【イヴ・イルシオン】は傭兵組合の長、【ニキータ・キャンベル】に会いに来ていた。
「なぜそんなことを聞く?」
「気になるのです。捜索には役立たないかもしれないけど、知っておいたほうがいい気がするのです」
「まあ、別に構わないが……私はすれ違っただけだからな。マチルダに聞いたほうがいいと思うぞ」
 そう言いながらもニキータは自らが感じた印象をイヴに伝える。
「一見高圧的にも見えたが……」
「焦っていた……?」
 イヴはニキータの言葉に首をかしげる。


 リザードマンの縄張りへ向かう道中。7人は、それぞれが集めた情報を共有しあっていた。
「旅人さんは軽装だったようです。食料こそ多めに準備していたものの、武器のたぐいは持っていなかったようです」
「まあ、自分で戦えるなら傭兵は雇わないだろうから当然か」
 ベイキの報告に貴人はつぶやく。
「雇われた傭兵は二人組だったようだぜ。このへんじゃ見かけない顔だったらしいから流れ者だろう」
「それじゃあ、これ以上の詳しい情報は期待できそうにないんだよ……」
 プラムの報告に、シェイミルが感想を漏らす。
「丘の頂上にリザードマンの縄張りがあるみたいだ。丘のふもとからリザードマンの縄張りが広がっている可能性が高いから、注意すべきだろうな」
「リザードマン何でも食べるっぽいから、お魚あげてみよーと思って持ってきた」
 ヘルムートとチョウザもリザードマンについて報告する。
「ザコちゃん、リザードマンのことについて調べたんだよな?」
「ん、そだけど?」
「『甘美の口づけ』って効いたりしないか?」
「そんなこと聞いて、どうするつもりなんだ……」
 プラムの質問にヘルムートがぼやく。
「知りたいか?」
「いや、いい」
 顔をしかめて首を振るヘルムートを見て、プラムはニヤニヤ笑う。
「んー、効くかどうかはわかんない感じ? 自分で確かめるしかないんじゃない?」
「なんだそうか。残念」
 チョウザの言葉にプラムは心底残念そうに言う。
「ニキータに旅人のことを聞いたのですが……」
 イヴも調査の結果を報告する。
「『どうも彼はひどく焦っている、そんな印象を受けたな』と、そんなことを言っていたのです」
「焦っていた……?」
 イヴの言葉に全員が首をかしげる。理由はわからないが、頭の片隅に留めておいたほうがよさそうだ。
「あの、私に考えがあるのですが……」
 ベイキの言葉に全員が振り向く。
「リザードマンと縄張りの外で接触するために、水場を探すのはどうでしょうか」
「いいんじゃないか。戦いをさけるにこしたことはないからな」
「そだね。いー感じじゃない?」
 仲間たちも賛成する。
「なら、ここからの行動なんだけど……」


 そして、生徒たちは二手に分かれた。
 貴人、イヴ、ヘルムートの3名は先行し、偵察の任を負うことになった。縄張りに入らないよう気を付けながら、リザードマンに接触する方法を探す。
「見える範囲には敵はいなさそうなのです」
「人の匂いはするが……これは街道を通った人間の匂いだろうな。やはりまだ遠いか」
 イヴとヘルムートはそれぞれの特技を生かし、あたりを探ってみる。が、旅人の手掛かりは見つからない。
 いつの間にか街道の周りの風景が変化していた。草木が減り、ごつごつとした岩が随所に転がっている。そろそろリザードマンの縄張りが近いのかもしれない。
「ん? これは……」
 貴人は乾いた地面にうっすらと残る何かの跡に気づいた。
「リザードマンの足跡じゃないか?」
 その声にイヴとヘルムートも集まってくる。
「たしかに、本で見たものと同じだな」
「ということはもうリザードマンの縄張りのはずなのです。気を付けないといけないのです」
「もし敵に発見されたら、ここに集合しよう。各個撃破されるといけないからな」
 貴人の言葉に二人もうなずく。
 イヴは身にまとった魔力で自らの気配をなるべく消しながら進む。慎重に、かつ大胆に。見つけられるより先に、相手を見つけなければ。もうリザードマンがいつどこから現れてもおかしくないのだ。
 反対側ではヘルムートがリザードマンと旅人の捜索を行っていた。自らの直観を信じて。街道を外れたことで人のにおいは薄れてきているが、代わりに先ほど嗅いだ足跡と同じ匂いが濃くなってきている。
「どこだ、どこにいる……?」
 風景と同化し、足音を消しながら、慎重に進む。
 
 チョウザ、プラム、シェイミル、ベイキの4名は、偵察隊の後方を慎重に進む。もちろん不意打ちに備え、警戒は怠らない。
「うーん……静かなんだよ」
 風の音を聞きながら、シェイミルは誰にともなく言う。彼女の鋭敏な聴覚をもってしても、今のところ異変は見当たらない。
「リザードマンに襲われて、逃げたとする。なら、どっちへ逃げる?」
 プラムは考える。旅人と傭兵は、何を考えてどちらへ行ったのか?
「ん? それはまー、敵のいない方向じゃん?」
「囲まれていない限り、そうなりそうなんだよ」
「そうだろうな。そして、普通敵は前方から現れるはずだ。すると、来た道を引き返すことになるはずだ」
「それにしては、今まで何の痕跡も見つかっていませんね」
「そうだ。そこがおかしい……」
 誰かが痕跡を隠したのか、それともこちらに逃げたわけではないのか……?
「何か聞こえたんだよ!」
 シェイミルの鋭い声にプラムの思考は中断される。
「ヘルムートさまの合図なんだよ!」


 交渉隊の4名が合図を耳にする少し前。
「あれ?」
 突然の声に、周囲を警戒していたイヴの心臓が跳ねる。が、平静を装い声がした方向を探る。
 周囲には誰もいない。とすると……上だ。
「どうした?」
「いや、誰かがいたような気がしたんだけど……」
 思った通り、イヴの頭上、せり出した岩場の上にリザードマンがいる。数は1……2……3匹。地の利でも数の上でも劣勢だ。
「まずいのです」
 つぶやき、イヴはヘルムート、貴人と合流する準備に入る。
「お前! そこで何してる?」
 声が飛んできた。どうやら見つかってしまったようだ。
「た、ただのうさぎなのですウサー……」
 一応は敵意がないことを示しておく。ただ、効果には期待しない。
「うるさい、問答無用だ!」
「ま、やっぱりこうなるのです」
 仲間と合流して戦うため、足場の悪さをものともせずひょいひょいと歩いていく。
「待て!」
「待てと言われて待つやつはいないのです」
 だが岩場での移動ならリザードマンが一枚上手だ。距離を詰め、イヴに一撃を加えようとしたその時……。
「うわっ!?」
 目の前を通り過ぎた火球にリザードマンはひるむ。
「間に合ったみたいだねぇ」
 プラムがにやりと笑う。ヘルムートからの知らせを受け、交渉隊の面々も接近してきていたのだ。
(なるべくなら、穏便にすませたかったんだよ)
 シェイミルは顔を曇らせる。できればリザードマンとは戦いたくなかった。
(でも、こうなったら覚悟を決めるんだよ!)
 ポケットから取り出したのは、風の精霊の魔力と想いを宿したオカリナ。
(みんな、頑張ってほしいんだよ!)
 思いを込めて、シェイミルは吹く。
「この野郎!」
 リザードマンの1匹は矛先を変え交渉隊の面々に襲い掛かる。
「ザコちゃんと一緒に傷ついてこ?」
 チョウザが自らの足元に炸裂の種を投げる。種の中身である固い破片が飛び散り、チョウザとリザードマンを襲う。
「いたたた!」
 チョウザはダメージを受けなかったが、リザードマンのほうはそうはいかない。慌てて飛びすさるが、その動きは読まれていた。
「これで終わりだなァ?」
 追い打ちの火球がリザードマンを襲い、彼は意識を手放した。

 一方、イヴたち偵察隊の面々に向かったリザードマンは……。
「てえいっ!」
 気合の入った声とともに手にした石の剣を振り下ろす。
「させない!」
 貴人がイヴとリザードマンの間に割り込んだ。手にしたオリーブグリーンの大鎌でリザードマンに一撃を加え、距離をとる。
「むやみに傷つけると、話がよりややこしくなりそうだからな」
「なめるな!」
 リザードマンは怒りに任せて距離を詰めてくるが、それは貴人の待ち受けるところだった。
 手首を返し、鎌の峰を強くリザードマンに叩きつける。彼はたまらず崩れ落ちた。
 もう1匹のリザードマンはヘルムートに狙いを定めた。だが、彼のルネサンスとしての勘が働き、攻撃はかわされる。
「侮らないでもらおう!」
 逆に鎌の強烈な一撃がリザードマンに入り、彼の意識を刈り取る。戦いは終わった。


「大丈夫ですか?」
 ベイキは気絶したリザードマンをいやす。仕掛けてきたのは向こうとはいえ、負傷者をそのままにしておくのは寝覚めが悪い。
「あ、いたぞ!」
 その時、またも声がして別のリザードマンの一団が現れた。また戦いか、と一部の者は身構えたが、どうやら様子が違うようだ。
「お前ら、また先に行きやがって! ……あれ? あんたらは?」
 どうやらリザードマンのほうを探しに来ていたようだ。生徒たちはすばやく目配せを交わし、チョウザが前に出る。
「ザコちゃんたち、リザードマンに聞きたいことがあんだよね。そしたらこの人らに襲われたってわけ」
「ああ、俺たちは必死に争うことの無力さを説いていたんだが……」
 プラムも話に加わる。
「調子のいいことを……」
 ヘルムートがぼやくが、幸いリザードマンの耳には入っていなかったようだ。
「親分! こいつらが俺らの縄張りに入ってきてたから……」
 介抱されていたリザードマンの一人が気づき、ボスと思しきリザードマンに訴える。が、
「話はあとで聞く」
 ひと睨みされ、黙ってしまった。

「これ、お土産。食べる? 新鮮な魚」
「ありがとう。もらっておこう」
 チョウザは交渉を円滑に進めるため、アルチェ近海で獲れた魚を持参していた。リザードマンもよろこんで受け取る。
「私たち、人を探しているんです」
 ベイキが交渉の口火を切った。
「何かご存じないですか?」
「人間なら見たことあるけど……どんな人?」
「こんな感じなんだよ」
 シェイミルが自作の似顔絵を取り出す。リザードマンはいい出来栄えのそれをしげしげと眺めて、言う。
「うーん、僕は見たことないな。ほかのやつにも聞いてみよう。これ、もらってもいい?」
「もちろんなんだよ」
 そういうとリザードマンは傍らに控えた仲間に何事か指示をする。彼はうなずくと似顔絵を手に、縄張りの中へと消えていった。
(嘘をついている様子は……ねえな。なら……)
「なら、この周辺を捜索……探させてもらえないか? もちろん、監視……見張ってもらって構わない」
 リザードマンの様子をうかがっていたプラムは、彼らの言葉に嘘はないと判断した。そもそも嘘をつくメリットが存在しない。提案を行う。リザードマンの知能に合わせて、わかりやすい言葉を使うことも忘れない。
「うーん……」
 リザードマンは考えるそぶりを見せた。自らの縄張りに知らないものを入れるのは、警戒して当然と言えるだろう。
「縄張りを荒らす気はありません。どうでしょうか……?」
 ベイキの言葉に、リザードマンも折れたらしかった。
「わかった。ただ、見張りはつけさせてもらうよ」
 その時、縄張りの中へと消えたリザードマンが戻ってきて何事かをボスにささやいた。
「この前捕まえた人間が、この人のこと知ってるらしいけど聞いてみる?」


 生徒たちは再び二手に分かれた。交渉組はリザードマンとともに縄張りの内部捜索。先行組は捕まった人間とやらに話を聞きに行った。
(どういうことでしょう……?)
 リザードマンとともに縄張りを見回りながら、ベイキは考える。
(リザードマンは旅人を知らないと言いました。なら、リザードマンに襲われたという線は薄い……)
「リザードマンって好物とかあんの?」
「うーん、僕らは割と何でも食べるよ」
 チョウザがリザードマンと会話しながら捜索をすすめる横で、思考を進めていく。
(大穴のリザードマンと意気投合した、という線もなさそうです……)
「それにしても、歩きにくいところなんだよ」
「そだね。人間が来るのは珍しいから、見かけたらわかるはずだよ」
(ということは、リザードマンとは別の脅威……もしくは事故?)
「難しい顔してんな」
 声に顔を上げる。見ると、プラムがこちらを見ていた。
「ええ、この一件、わからないことが多すぎます」
「俺にもさっぱりわからん……っと、連絡だ」

「捕まっていたのは旅人が雇った護衛だった」
 貴人が報告する。
「遅いと文句を言ってきたからぶん殴ってやった」
「おいおい、大丈夫かぁ?」
「殺されていたとしても不自然じゃないよな? とか言って脅してやった。それより……」
 そこで貴人は言葉を切った。 
「旅人は護衛と別れて一人で山の上へと向かったようだ。そこに何かあるんじゃないか?」
「あっ!」
 その時、何かを見つけたシェイミルが大声を上げる。チョウザ、プラム、ベイキもそれを認めた。
 山の頂上、見晴らしの良い場所がこんもりと盛り上がり、細長い木の枝が立っている。まるで墓標のように。
 その前には少ししおれた花束と、外套が置かれていた。
「おいリザードマン、これはお前らの仕業か?」
「いやいやいやいや、知らないよ」
 プラムが必死で首を振って否定する。その言葉と表情に嘘は見られない。
「ここに来るのが旅人さんの目的、だったんでしょうか……?」
 ベイキがつぶやいた。彼が何を考えていたのか今となっては分からない。
「……これ、持って帰ってやんねえとな」
 生徒たちは旅人の存在した証として、外套の一部を持ち帰ることにした。



課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
行方不明の旅人を見つけ出せ!
執筆:はまなたくみ GM


《行方不明の旅人を見つけ出せ!》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《野性のオオカミ》 ヘルムート・アーヴィング (No 1) 2020-08-04 00:13:57
魔王・覇王専攻のヘルムート・アーヴィングだ。
先ずは自分が出来る事を共有しておく。

旅人の探索であれば、【嗅覚強化】で匂いから追えるかもしれない。
ただし、事前調査、もしくは道中で旅人の匂いのついた物品が無いと厳しいだろう。
また、リザードマンとの交渉を試みるのであれば、自分の[信用][肉体言語][魔物学][語学]技能が役に立つ可能性がある。
戦闘は、ペリドット・サイス(大鎌)での近接戦闘が主だ。

一緒に課題に挑む者はよろしく頼む。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 2) 2020-08-04 00:39:04
リザードマンと異種カン交流があると聞いて。
ふんどし伝道師…じゃねえや、賢者・導師専攻のプラム・アーヴィングだ。
よろぴー。

リザードマンが10歳程度の知能ならヘルムートの[子供親和]も役に立つかもな。
勿論、俺も交渉に参加するつもりだ。なんてったって異種カン交流だからな、ハハハ。

戦闘はまあいつも通り両手杖での魔法攻撃を行っていく感じだな。
デトルは今回役に立たないし。

…あ、そうだ、旅人。メイン忘れてた。
うーん…状況や相手の心理に立っての[推測]は出来ると思うが、知識量が多い名狼ヘルムートに任せようかなァ。
出来る範囲でアシストはすっけどさ。

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 3) 2020-08-04 06:09:36
どうもなんだよ。
うちは、芸能・芸術コースのシェイミル・ウッズなんだよ。

うちは、あんまりできること少ないけど、
【絵画】で探し人の似顔絵を描いてみようと思うんだよ。
依頼者なら、どんな顔だったか覚えてると思うから、聞きながら描いてみるんだよ
あとは、【聴覚強化】で音を聞いてみようと思うんだよ
もしかしたら、風が教えてくれるかもしれないんだよ。

交渉の時は、【信用】して貰えるように笑顔でいるんだよ
使っていいならとっておきの【笑顔】もできるんだよ

戦闘は、【演奏】したり【鼓舞激励】したり、サポートメインになるんだよ。
楽器は3種類。
すばやさをあげられるオカリナと太鼓。すばやさを下げられるヴァイオリン。
希望があれば言って欲しいんだよ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 4) 2020-08-04 08:45:41
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
探し人の安否は不明で、依頼の成否でも旅人の生死は問わないと。
傭兵は探す必要ない。

途中にリザードマンの縄張りがある。

考えられるケースは、旅人がリザードマンに襲われて捕らえられたか、命を落としたか。
なんとか逃げ切ったものの、どこかで迷ったか。

それとも、リザードマンとは別の驚異や事故によって動けなくなったり、命を落としたか。

大穴で、リザードマンと意気投合して入り婿になったとか?

安く雇った傭兵に裏切られて……って線は、難しいお仕事ならありそうですが、今回はそこまでの深読みは要らないかも。

まあ、戦闘の用意や下調べは必要ですね。

>似顔絵
特徴を口頭で伝えるよりも確実そうですね。
ただ、旅人がリザードマン達の怒りを買うようなことをもししてたら、いきなり襲い掛かって来ることもありうるかも。

一応、リザードマンに似顔絵見せるときは注意しといてくださいね。

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 5) 2020-08-04 22:44:21
黒幕・暗躍コースのイヴなのです。ゆるーくお願いするですよ。
偵察が必要なけれぱ戦闘に集中するです。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 6) 2020-08-05 08:32:41
>偵察
リザードマンの縄張りに入って、いきなり奇襲を受けるのは避けたいですし、周辺の警戒をお願いできると助かりそうですね。
ただ、この人数ですし、少数が先行しての斥候的な偵察は厳しいかも。

その上で確認ですが、今回は一団で動くか。
それとも、手分けして動くのか。

個人的には、何が起こるかわからない状況で、旅先を発見しても連絡する手段がないと考えると、一団で動くのが安全かなと。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 7) 2020-08-05 12:58:48
×旅先
○旅人

おのれ予測変換め

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 8) 2020-08-05 17:41:16
〉似顔絵
勿論、出会い頭で「知ってますかー!!」はやらないから、安心して欲しいんだよ。
交渉上手さんがいるみたいだから、お話聞きつつ、合図とか貰えれば嬉しいなと思ってるんだよ。

〉偵察
状況がわかることはいい事だと思うんだよ。
危なくない程度にやって貰えたら、嬉しいんだよ

〉集団か個か
ある程度はまとまった方が、いい気もするんだよ。
ただ、現状の7人が縄張り入って「ヤンノカコノヤロー」ってなったら怖いなーと思ったんだよ。
不用意に入らないように注意すれば大丈夫かな?

ヨソク=ヘンカンに関しては…どんまいなんだよ

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 9) 2020-08-05 20:27:26
偵察についてご意見、有難うなのです。

隠密系スキルを駆使して少しだけ先に、縄張りのゾーンの把握と短時間の縄張り内偵察をするプランで書いておいてみたです。
相手の場所を先に知ることが出来ていれば、心理的に優位になる理屈も盛り込んであるです。(抜いてもいいかもです)

説得や戦闘は今のところ一行しかないので、サポート程度なのです。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 10) 2020-08-06 03:31:01
おっ、サボ…顔出さないうちに人数増えてるな。
改めてよろしく。

>似顔絵
シェイミルの似顔絵案いいね、人探しの王道っぽくて面白そうだ。
街中(事前調査)で似顔絵作成にあたっての情報収集、そしてトカゲとの交渉を行うつもりでプラン提出するな。

>偵察
不用意に立ち入って交渉不能なんて最悪だからな。偵察は有難い。
戦闘になったら前衛が結構いるしなんとかなるだろ。

>集団
トカゲの縄張りで敵対した場合、相手の有利な地形で包囲されてしまう可能性があるからなぁ。
高所から岩を落下されてまとめて打撃を受けるのは回避したいし、3と4で分かれても良いと思うんだよ俺。
ただ、ベイキの言う様にあんまり離れすぎても連絡の取りずらさがあったり、各個撃破されたりするリスクもあるから、捜索の為の手分けっていうよりは包囲されて窮地に陥らない為に備えるみたいな感じだな。

一応、【清廉のオルゴール】(鎮静アイテム)と【不思議なほら貝】(拡声器)を持って行くつもりだ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 11) 2020-08-06 08:25:24
>集団
確かに、囲まれたときは一団でもきつそうですし、リザードマン達を刺激する可能性もありそうですよね。

というわけで、折衷案的に10mほど間隔をとって二手で動くのはどうでしょう?
先行組に偵察向きの方に入ってもらって、3名程で行動。

その後ろに残る人員がつく感じで。

目視可能な距離でも、それなりに離れてれば……もし包囲されても、包囲網が延びて薄くなれば、有事に突破もしやすいでしょうし。

《野性のオオカミ》 ヘルムート・アーヴィング (No 12) 2020-08-06 09:33:56
おはようございます。
改めて諸先輩方、よろしくお願いします。

10m程度の距離感で二手に分かれ、行動する案に異論ありません。
先行組が偵察と潜伏し有事に備え、残るメンバーが交渉を担う、というイメージでよろしいでしょうか?
黒幕・暗躍専攻には及びませんが、一般技能と【祖流還り】で偵察、潜伏行動が可能ですので、自分は先行・偵察組として動こうかと思います。
自分が居なくても、話術に長けている方々は多そうなので、交渉は上手くいくかと思います。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 13) 2020-08-06 11:17:39
顔を出すのが遅くなってしまってすまない。
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく頼む。

攻撃を受けると不運状態になるらしいからメメたん印の石鹸を持っていくつもりだ。
・・・リザードマンはトカゲっぽい見た目だというが習性や体質はどのような感じだろうな?

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 14) 2020-08-06 21:20:29
2グループについてかしこまったんだよ
えっと、今のところ、ヘルムートさまが、先行組希望だけかな?
うちは、偵察は得意ではないから、残り組の方を希望しておくんだよ。

教科書通りのリザードマンっぽいんだよ?
習性となると、しっぽを切るとかいうあれとかかな?

うちは、アイテム、【ちまき】を持っていこうと思うんだよ
多分きりょく切れはしないと思うけど一応なんだよ。
武器に関しては、【奏風のオカリナ】。
みんなのすばやさが少しあがるんだよ。

んー、デバフ付与の方がいいのかな??

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 15) 2020-08-07 06:34:21
では先行・偵察組として活動するです。

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 16) 2020-08-07 06:52:59
別記:敵に気配で見つかった時に狼になったヘルムートさんに囮になって貰うプランは大丈夫ですか?

《野性のオオカミ》 ヘルムート・アーヴィング (No 17) 2020-08-07 07:56:22
もちろん、囮になって構わない。
その隙をついて離脱するなり、不意打ちをするなりして貰ればと思う。

《後ろの正面》 イヴ・イルシオン (No 18) 2020-08-07 10:05:06
ありがとうなのですよ、ヘルムートさん。

デバフの方は効果が分からないですが、バフが基本安定かもです。→シェイミルさん

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 19) 2020-08-07 12:19:05
なんかふた手に別れるっぽい流れのあれ?なんとなくりょーかい。
ザコちゃんもこそこそやる色してないし、さっさと交渉のあれしよっかな。
強さもハイゴブリンぐらいでしょ?たぶん。ザコちゃん如きモブが多少ぽこされても被害としては誤差だし。

てかザコちゃん謎みあるんだけど。
「高レベルな交渉」はだめ…って。どんなあれ?
逆に低レベルな交渉しなきゃってなら、何したらいーんだろーね。単語単語で会話的な?お魚と交換的な?

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 20) 2020-08-07 12:34:56
習性・体質はアレだ。
トカゲだし、寒さに弱いのかとな。
動きが鈍ったりするのであれば氷ぶつけて嫌がらせとかな。
・・・氷無かったらかき氷とかになるが。

交渉は分りやすいものじゃないと駄目ってことじゃないか?
交換とかは目に見えてるモノの交換とか・・・

《新入生》 シェイミル・ウッズ (No 21) 2020-08-07 14:06:36
イヴさま、ありがとうなんだよ。
デバフに関してはすばやさを下げるってやつなんだよ。
とりあえず、バフの方で持ってくんだよ

〉交渉
えっとねえ、教科書見てきたら10歳くらいの知識ってあったんだよ。
だから、ヒューマンの10歳児に伝わらない=高レベルって捉えちゃっていいと思うんだよ

〉性質・体質
寒さに弱いとかそっちけいなんだね。
んーと、どうなんだろう。
苦手な属性ないから、この時期だと逆に喜ばれたりして?

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 22) 2020-08-08 04:46:54
おーし、今日出発だから適当に俺の行動共有しとくぞー。

旅人達の情報収集後、目的地に向かう。
先行組の情報を活かし、リザードマンと交渉をし、穏便に旅人の探索をする。
完全に敵対する前にアイテムで鎮静を測るが、失敗した場合は先行組と連携し応戦する。

…探索時、もし離れての行動が可能な状況なら、発見次第、先行組はヘルムートが遠吠えで、交渉組が俺のほら貝で連絡を取り合えればと思っている。