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ストーリー Story

 その日、学園内は、とある噂で持ちきりだった。
 その噂というのは、普段は「マスターランク」に達している生徒しか利用できないラウンジ、通称「マスターラウンジ」と呼ばれるその場所でしか食べられない食事に関する事だった。
 ちょっとした手違い、あるいは卒業生からの寄付。
 噂の始まりに多少の違いはあれど、結論としては一つ。
 一般生徒にも利用可能な居住区にある料理店。
 そこで、マスターラウンジで使われるような食材を用いた料理が出される――というものだった。
 噂は瞬く間に広がり、ほぼ全校生の耳に届く事となる。
 当然、お昼時になれば食堂の大混雑が予想され、果たして何人がお昼ご飯にありつけるだろうか。
 そんな噂を耳にした生徒達は皆、授業の最初の方こそ集中していたが、お昼の時間が近付くにつれ、段々と集中力は切れてきて。
 ――いや、集中が切れるというよりは、別の事に集中し始めた、というのが正しいだろう。
 すなわち、いかにして早く、混む前に、食堂へと向かうか、と。
 あるものは学園内にある箒で飛ぶ事を思案し。
 あるものは無駄に考えずにただただその料理店まで突っ走るだけだ、と意気込んで。
 あるものはグリフォン便を利用するための餌を確認し始めて。
 各々が各々の考える食堂への向かい方、それの最終確認を脳内で完了させるのと、お昼の時間を皆に伝えるチャイムが鳴り響くのが同時であり、その合図を受けて、まるで弾けるように飛び出した生徒達は食堂へ大急ぎで向かうのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-03-04

難易度 とても簡単 報酬 なし 完成予定 2019-03-14

登場人物 8/8 Characters
《今を駆ける者》ダケン・ヴァルガー
 ルネサンス Lv15 / 魔王・覇王 Rank 1
「姓はヴァルガー、名はダケン。故郷は知れず、世間が呼ぶには流しの無頼。ま、よろしく頼むぜ」 「……って、駄犬じゃねぇ!?」 #####  狼系ルネサンス。  若い頃から正々堂々、スジを通して道理を通さぬ荒くれ者として世間様に迷惑をかけてきた年季の入った無頼。  本人は割とイケていたつもりだったが、ある時襲った貴族の娘から 『獣臭い』『薄汚い』『さっさと死んでくれないかな?』  と容赦ない口撃を浴びて脱落(リタイア)  一念発起して系統立った悪の道を修めるべく、学園の門を叩く。 ◆性格・趣味嗜好  一言で言って『アホの二枚目半』  前提知識が足りない系アホの子で脳筋単細胞。悪人ではないが、パワーオブジャスティス。  ひらめきや発想は普通にあり社交性も悪くないため、決められる場面では最高に二枚目。  いざという時以外は基本三枚目。足して二で割って二枚目半。  脱ダサ悪党を目指して清潔感は増したが、服装センスが致命的でやっぱりダサ悪党。   ◆外見補足  顔立ちは濃いが造りは悪くなく、黙って無難な服を着ればワイルド系イケメンおっちゃん。  服装センスの悪さは『イモっぽい』『田舎もの』といった類。  気合が入ると脱いじゃう系の人。
《新入生》バルド・ダールベルク
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
とある研究所の実験体として作られたカルマ。 様々な実験と教育を受けていたが、ある日突然研究所が壊滅し、身寄りがなくなり困っていたところを別の研究所の所長に保護され、助手として働いていた事がある。 学園に入学したのは、学園での生活に興味があったのと、もっと色々な知識と技能を身につけて、恩を返したいと思ったから。 保護者のことは「ばあちゃん」と呼び、慕っている。 ・性格 陽気で少々荒っぽい。 元は淡々とした性格だったが、保護してくれた人物が豪快で荒っぽかった為、その影響を受けて現在の性格になった。 ・日課 本を読む事。 ジャンルは、小説、詩、魔導書、漫画、絵本など、日によって様々。 時間があれば黙々と読んでいる。 ・身体構造 かなりヒューマン寄りに作られており、味覚なども感じるように調整されている。 ・魔法陣 左手の甲と腰にある。 ・服装・装具類 ジャケットと長ズボンを着用していることが多い。 両手は黒革の指抜きグローブで手の甲の魔法陣を隠している。 縁にアンティークゴールドのレリーフが施されたゴーグルを常に身につけて、大事にしている。
《新入生》レイヤ・トラスター
 ヒューマン Lv4 / 武神・無双 Rank 1
何時いかなる時も身なりをきれいに整え、その立ち振る舞いも相まって従者コースと間違われることも。 手袋、眼鏡で礼儀正しい言動 いかにも『なんでも出来るクールな従者』感をだしているが、実際は料理に騎馬等従者として必須なことは何もできない。 従者である父の姿を見て育ったため知識はあるはずだが 『いざやろうとしたら壊滅的に不器用』 着こなしがきれいなのは『幼少時代から躾けられてきた』という理由からである。 ただし、動きやすいようにマントや帽子はあまりつけたがらない。 (正式な場に出るときは着用する) 制服以外でも手袋をつけているのは、火傷跡があるのを隠すため。 一言で言うと『礼儀正しく計算高い不器用』 ◆髪型 髪質サラサラのショート(前髪は目にぎりぎりかからない長さ) ◆目つき ややたれ目(目元だけ見ると少し優しそうな印象を受ける) ◆メガネ フチなしのメガネ ◆着こなし <制服> マントと帽子を外して着用 グローブは愛用している黒の手袋をそのまま使用 戦闘等の汚れが目立たぬよう生地を暗めの色に改造 <私服> シャツにベストといった、シンプルだが整った服装を好む ※黒い手袋着用 ◆よく言う言葉 「こちらのほうが効率がいいんですよ」 ※本人にとって効率がいいだけで実際に効率がいいとは限らない 「幼いころに経験はあります」 ※成功体験とは限らない
《ゆうがく2年生》御影・シュン
 ルネサンス Lv11 / 黒幕・暗躍 Rank 1
おおっ!貴殿…初めましてでござるな!? しかも拙者と同じく新入生と見える! これは自己紹介といくでござろう! 拙者は御影・シュンでござる!あ、「ミカゲ」が苗字でござるよ。 種族は見ての通り祖流種…ルネサンスで、専攻は黒幕・暗躍科でござる! 敵地に忍び込んでの情報収集や、嫌いなあんちくしょうの闇討ちはお任せあれでござるよ! ……あ、物騒でござったか? そうでござるなー…居なくなったペットの捜索とかも請け負うのでござるよ!犬いいでござるよね!なんか親近感湧くー! 細々とした依頼は是非、拙者を頼って下され!…成功報酬は頂くかもしれないでござるがね? 拙者、ご学友の皆と比べるとちょーーっと歳が行っているでござるが、仲良くしてくれると嬉しいでござる! ◆プロフィール 狼のルネサンス 身長176cm 赤味がかった茶の短髪 素早く動く事に特化したしなやかな筋肉を持つ 顎と口元にかけて刀傷の跡が残っている 性格は明るく、社交的 表情がころころと変わり、喜怒哀楽もやや大げさに表す ただし人によっては、その感情に違和感を覚えるかもしれない 実は「ござる」口調はキャラ付けの意味で使っている ボロが出ると標準語になる 「シノビも客商売でござるからね~。キャラ付けは、大事。」 ※アドリブ歓迎でござるよ! ※フレンド申請も歓迎でござる!
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》ウェルカ・ラティエンヌ
 アークライト Lv15 / 王様・貴族 Rank 1
■身長:152cm ■実年齢:14歳 ■髪形:腰までのストレートロング ■容貌:ややたれ目気味の目元の、大人しそうな容貌の美少女 ■体型:身長は小柄ながら、バストやヒップはかなり大きく、非常に発育は良いが、ウェストや手足等は細めの、極端な体型 ■性格:基本的には内向的で大人しく、穏やかな性格だが、金銭面には非常に厳しく、利害が絡むと冷酷になる面も ■コンプレックス:桁違いに豊満な上、未だに発育途上の胸/[誕生日]の時点で、既に120cmに届くとのこと ■体質:体重が増えるときは、その殆どが胸に集まり、痩せるときは他から痩せるタイプ ■服装:背中の開いたドレス/色は特に決まっておらず、気分次第で変えている ■特技:経営・商売に関連する豊富な知識/一通りの礼儀作法/実は家事全般
《やりくり上手》ルーノ・ペコデルボ
 カルマ Lv10 / 村人・従者 Rank 1
【外見】 褐色肌 丸関節 眼鏡 銀髪外ハネ短髪 赤目 紋章は右手の甲と左目 【性格】 感情が余り出ないが無い訳じゃない 合理的 上からの命令に従順 入学の一番の目的は『感情を理解して表に出す事』 家事が得意 【備考】 人間と同じになりたい願望があるのか普段は手に手袋をつけている 見られるとちょっとだけ罰が悪そうな顔をする ※アドリブ大歓迎!
《新入生》ルクラ・プレオ
 アークライト Lv8 / 教祖・聖職 Rank 1
『叡智の欠片を小さき者に授けよ』 神はそう仰られました。 残り幾ばくも無い寿命のわたしではありますが、 正しき教えを世界に広める使命を遂げねばならないのです。 ------------------------------------- のんびりと話す善意のひと。 ただし他者に向けられる善意は一方的で独善的なもの。

解説 Explan

 居住区にある料理店へ行き、お昼ご飯を食べることが目的です。
 滅多に手に入らない珍しい料理が振る舞われており、料理を食べると皆笑顔になるでしょう。

 料理店までの距離は直線距離にして20km程であり、料理店へと向かう手段は学園にある施設や乗り物。あるいは自分の脚で。それぞれ一長一短があります。
 
 ・箒……手軽であり学園内の箒置き場に行けばあるため、確実な移動手段になります。ですが魔力を消費して飛ぶものであり、燃費はあまりよくありません。
 ・グリフォン便……学園内を循環するバスのようなもので、定時に決まった場所にくる循環バスのような存在です。箒と違い、グリフォンが来なければ利用できない点や餌をあげないと移動してくれない事がデメリットですが、箒のように魔力を消費しない、複数人利用できる点がメリットです。
 ・己が肉体……身体能力などに自信があれば非常に頼りになると思いますが、現実的な居住区と校舎の距離を考えると途中までは上記の乗り物に頼った方が無難です。

 ・箒に関して――速度はグリフォン便よりも遅く、前述の通り燃費が悪いため箒のみで目的地に向かう場合は「他人の箒に紐等を付けて引っ張って貰う」「二人で乗り消費魔力を二人で賄う」等の対応が必要です。
 ・グリフォン便に関して――グリフォンの餌となる肉に関しては授業合間の休み時間を利用して食堂に貰いに行ったり、各先生が所持している「グリフォン用肉餌」を事情を説明することで手に入ります。グリフォンも生き物であり、餌を原動に移動手段となっていますので、肉の量によっては他の生徒にグリフォンを乗っ取られる恐れがあります。
 ・他生徒からの妨害について――上述した「他人の箒に紐等を付けて引っ張って貰う」や「グリフォンの乗っ取り」が考えられます。


作者コメント Comment
 初めまして!! GMの瀧音 静です!
 無事に料理店に辿り着き、食事を取れた場合には皆様方のキャラが好物に舌鼓を打つかと思います。
 ですので皆様のキャラの好物を記載していただき、よりキャラの設定を深めることに役立てられれば、と思います。
 例えば「肉が好きで洋風の料理を好む」という具合に大雑把に指定していただけるとありがたいです。
 また、逆に苦手な食べ物を記載していただき、克服するために利用していただくというのも可能です。
 このシナリオで少しでも皆様方に楽しんでいただけるように頑張ります!!



個人成績表 Report
ダケン・ヴァルガー 個人成績:

獲得経験:0 = 0全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【同乗者】

ウェルカたちと協力、箒とグリフォン便の合わせ技で最速に挑む。
グリフォン用肉餌は授業合間の休み時間で確保。
(もし可能ならグリフォン便の時刻表も合わせて確認)
昼休みになったら(グリフォン便の時刻表が確認前ならそれも確認して)
スタートと同時に箒置き場へ向かい、箒も確保。
便がついていたらウェルカたちと乗り、出発済みなら箒で最短ルートを進んで途中乗車。
グリフォン便は循環バスらしいので、遠回りになるよう区間は途中下車して箒で進み
また別のグリフォン便に乗り換え…の、繰り返しで進む。
(乗り換えても早くならないなら乗りっぱなし)

一応、箒はグリフォンを取られた時の保険にもなるし、無駄にはならないはず…

バルド・ダールベルク 個人成績:

獲得経験:0 = 0全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
料理店で珍しい料理を食べる!

●行動
休み時間を利用し、
箒と学園から料理店までの地図を準備
可能なら食堂でグリフォン用の肉も手に入れておきたい

お昼になったら、レイヤと合流
グリフォン用肉餌をゲットできてたら、グリフォン便の人達に渡して
レイヤと箒の二人乗りをして料理店を目指す
※グリフォンには乗らず、箒でチャレンジ

>他の生徒からの妨害
紐をつけられたりしたら
ささっと双剣を取り出して、紐をブチッと切断
進路を妨害される場合は、どっちが速いか勝負だと挑む
競り合って体当たりなどになった時は全力防御で落下を防ぐ

>好きな食べ物
何でも食べるけれど、特に豆腐、卵、米が大好物
デザートもあったら最高

>嫌いな食べ物
特になし

レイヤ・トラスター 個人成績:

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獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
最高のご飯を頂きたい!

●行動
休み時間の間に鉤爪付きロープを用意

バルドさんと落ち合ったら…さて、参りましょう…!
箒の後ろにのせてもらい…地図を貸してください。
魔力提供と飛行時の周囲警戒、お店までのナビゲートを行います。

●ナビゲート&補助
一度高く飛んでもらうよう指示
地図で店の位置を確認したら、魔力節約と妨害対策も兼ね「上昇→滑空」を繰り返しながらの移動を進言
鍵爪付ロープを投擲し、樹などに引っ掛けながら旋回等の操縦をサポートする

●対妨害
ロープを引っかけられたら素早くはずし、二度使えないよう鉤爪部をとってお返し

●好きな食べ物
肉、どんぶり飯
珍味や、調理法が面白い等一風変わったもの

●嫌いな食べ物
なし

御影・シュン 個人成績:

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獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
組織に居た頃には口にできるどころか存在すらよく知らなかった至高の食事…
学園の生徒となった以上、拙者を止める上司はおらぬ…!
拙者、本気で行くでござ候!


箒置き場から箒を一本拝借し走り出すでござる!

基本的には自らの足で走り、
悪路や障害物等に直面した時は箒を使い進むでござる
出来る限り直線距離を行きたいでござるな

なぁに、一番乗りはしなくて良いのでござるよ
派手に行動して妨害に合うのはダメでござるから
堅実に、確実に、素早く…誰にも邪魔される事もなく…食事ってのはそういう物なんでござるよなぁ…

もしもの妨害は危険感知で一手先に反応できる様注意しておくでござる
立体起動Ⅰで妨害者を巻き、また料理店を目指すでござ候

朱璃・拝 個人成績:

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獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

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獲得称号:---
【同乗者】

休み時間に先生に事情を話しグリフィン用肉餌を分けていただき、事前調査でグリフィン便の通行ルートを調べておきますわ

お昼になったら同乗者と共にグリフィン便が最も早く捕まえられる場所へ移動、現れたら餌肉を示し騎乗。同じ目的の妨害者が現れるかもしれませんが、その際は私の持てる全ての力を尽くして妨害を跳ね除けますわ!

餌が足りない時は虎の子の干し肉を提供

目的の料理店がルート外ならルート上の一番近い場所で降り、そこからは己の能力を駆使して料理店目指し走りぬきますわ

無事食事をゲットできた際は、やはり狼らしくお肉を所望。出来れば上質の鹿肉に香辛料をたっぷり聞かせた鹿肉のローストを頂きたいですわね♪

ウェルカ・ラティエンヌ 個人成績:

獲得経験:0 = 0全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
折角の機会ですし、是非味わってみたいですわ。

まずは[グリフォン便]を利用するつもりで、[餌用のお肉]を確保しに参りましょう。
[授業の合間]を利用して[食堂]でいただいておくのが良さそうですわ。
[帰り]のことも考える必要が有りますから、[往復分]をいただいておけると有難いですわね。
出来れば[先生]にもお願いして[予備]もご用意したいですわ。
後は[お昼時]に備えて【同乗者】を募りましょう。

無事[グリフォン便]に乗れましたら、後は警戒しつつ急いで、ですわね。
複数人で持ち寄って、[肉の量]を増やすことで[乗っ取り]へも対策出来ますわ。
あとは、最寄り地点で降りたら全力で、ですわね。

お料理、楽しみですわ。

ルーノ・ペコデルボ 個人成績:

獲得経験:0 = 0全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
店に着くために地道に走る

【心情・行動】
あの店にはどうやら珍しい食材なんかも使った料理の品々があるようです
料理人としては、絶対に食べてみたいところ
皆さんに美味しい料理を食べてもらう為にも…僕は、修羅になります

とはいえ戦闘向きではありませんから出来れば妨害にあいたくない

となれば箒やグリフォン便を使わずに地道に走るのがいいでしょう

走るより早いかもしれませんがただ走る人を妨害しようとする人はそんなに居ないでしょう

さぁ、行きますよ
チャイムと同時に走り出しますよ

ランニングポーズに気を付けて

体力の消費を極力おさえます

妨害は多少あるかもしれませんが…
叩かれたりするくらいなら僕には効きませんから(微笑み

ルクラ・プレオ 個人成績:

獲得経験:0 = 0全体 + 0個別
獲得報酬:0 = 0全体 + 0個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
わたしはまりょく量が多めですし、箒を選んだ方が良さそうですね。
グリフォン便は餌に関する妨害がありそうなのと、箒は学園の公共物なので妨害されない筈、ですしね。

ただ無策という訳にもいきません。
妨害やロープなどによるタダ乗りに近い行為はロリメガネ教の掲げる叡智には程遠いのでしませんので……

グリフォン便の真後ろについて飛んで、風の抵抗を受けずにまりょくを温存しながら飛ぼうと思います。

妨害を受けたら?
ちょっと手が滑って『発煙筒』を焚いてしまったり『プチシルト』で防いだりするかもしれませんね。

グリフォン便の弱点は箒に乗り移る際や降りて徒歩になること。
申し訳ありませんが、その隙に先に行かせていただきますね。

リザルト Result

 箒を一本持ったまま、しかしその箒を利用することは無く走っている二つの存在。
 片方は【御影・シュン(みかげ・シュン)】。
 そしてもう片方は【ダケン・ヴァルガー】。
 二人共に箒に乗らないのはそれぞれの考えがあってのことだが、双方に共通するのは、箒が保険だと言うことだ。
 箒を持ったまま目的の料理店へと真っ直ぐに向かうシュンに対し、ダケンは後を追わずに大きく曲がる。同行者達と合流し、グリフォン便を利用して料理店へ向かうために。
 お互いが離れる際に、アイコンタクトで『武運を祈る』『お前もな』と交わした二人は、胃袋に従って進み始めた。

「ダケン様! こちらです!」
 箒を確保しグリフォン便の乗車場へと着いたダケンに飛んできたのは、同じ方法で料理店を目指すと決めた同行者の一人、【朱璃・拝(しゅり・おがみ)】からの声。
 そちらを見るとグリフォンに既に跨がり、ダケンを呼ぶ朱璃と、同じく同行者でグリフォンの首に抱きついている【ウェルカ・ラティエンヌ】の姿。
 ――そして、何故だか低い姿勢から二人を見上げている数人の生徒。
 一瞬たじろいだダケンだったが、むしろその行為が生徒達の視線に晒す時間を延ばすだけと理解して、早々にグリフォンに跨がった。
 グリフォンの前に肉を掲示し、ご機嫌に喉を鳴らして肉に食いついたグリフォンは、羽ばたき一閃。
 周囲に風圧をまき散らしながら三人の重さをものともしない様子で大空へと飛び立った。
 ……乗っていたウェルカ達以外が吹き飛ばされたのは、言うまでもない。

「んで? 何だったんだあいつら」
 優雅に空の旅……とはならず全力でグリフォンにしがみつきながら、ダケンが先ほどから気になっていた疑問を口にする。
「実は……朱璃様とグリフォンを確保しようとしたら他の方々も取り合いになってまして」
「餌肉の量で私たちが使えることになったのですが、それでも引き下がらない方もおられまして」
「朱璃様が、『まさか女の子の楽しみを奪うような殿方ではありませんわよね?』とチャイナドレスの裾を持ち上げて太ももを見せましたら……」
「ウェルカ様がグラマーな体型を強調するようなポーズを取りましたら……」
『あのように大人しく引き下がってくれたのです』
 思わずがっくりきそうになったダケンだが、頬を打つ風圧を思い出し、むしろ力を入れ直す。
(それにしても肉の量で決まるとはな。バルドとレイヤには感謝しなくちゃな)

「クシュンっ!」
 そんな思いが本人に届いたかは知らないが、上空を箒二人乗りで滑空していた【バルド・ダールベルク】はくしゃみをした。
「大丈夫ですか? 上空は結構冷えますね」
 そんなバルドの身を気にするのは後ろに相乗りしている【レイヤ・トラスター】である。
 グリフォン便では無く、箒を利用して料理店へと決めた二人は、箒に乗ると一度思い切り上昇。目的地を確認すると、そこまで滑空する。というレイヤの提案を採用し、飛行ではなく滑空という移動方法を取っていた。
「大丈夫だ。そこまで寒さは感じていない……誰かに噂されているとかだろう」
「なら良いのですが。魔力が切れそうになったときは言って下さいね? 私のも使えるのですから」
「もちろんだ。消費役を交代した後は、レイヤも魔力切れそうになったら早めに言ってくれよ? 気をつけないと落下するから。それにしても高度を取ると周りに人が居なくなるのはいいな。皆グリフォン便と同じか屋根を越える高さギリギリで飛ぶせいか妨害の欠片も無い」
「飛行よりは滑空の方が魔力消費の効率は良いですし、やはりこの移動方法が正解ですね」
 自信満々に言うレイヤに相槌を打ったバルドは知らなかった。
 レイヤの『効率が良い』と言う言葉に、何の根拠も無い事を……。

 時間は少しだけ戻ってダケン、ウェルカ、朱璃を乗せたグリフォンが飛び上がった時。
 吹き飛ばされるローアングラー生徒達とは違い、グリフォンの羽ばたきによって作り出された揚力を利用し、箒で飛び上がった生徒が一人。
 現在、後ろを振り向く余裕すら無いウェルカ達の後ろに、まるでグリフォンを風除けにするようにポジションを取っているのは【ルクラ・プレオ】。
 魔力に多少の自信はあるものの、それだけでは料理店に到着する前に尽きてしまう、と昼休みまで悩んで考え抜いた彼女の作戦がこれである。
 負担になりそうな箒での上昇や、飛行中の空気抵抗をグリフォンで無くしてしまえ。という大胆な発想のその作戦は、今のところ成功と言って良いだろう。
(どうかこのまま、料理店まで一直線でグリフォンが進んでくれますように!)
 そう願う彼女の背後に、少しだけよろしくない気配が近づいていることに、ルクラ自身はもちろん、ルクラの前のウェルカ達も当然のように気付けていなかった。

「うん? またですか?」
 規則正しいランニングポーズで、規則正しいペースで走り続ける【ルーノ・ペコデルボ】は、頭上から降ってきた箒をすんでの所で躱し、変わらず足を動かす。
 チャイムと同時に走り出し、グリフォンも、箒さえも使わずに走り出したルーノは順調に目的地までの距離を縮めていた。
 とはいえ、何かしら妨害があるかと身構えていた彼を襲うのは、魔力切れかはたまた妨害かで落ちてくる箒や、鉤爪付きのロープ。
 なまじ狙いがないせいで読めない。故に避けづらい。
 果てには民間人などに当たりそうになるので、何度か身を挺して守りさえしている始末。
 忍耐の技能で耐えながら進んでいるが、流石に小言の一言も言いたくなってくる。
「食事くらい、もっと落ち着いて取りたいものですが……」
 そう、呟いた時である。
「おろ? 拙者よりも前に徒歩のお方がいたでござるか?」
 突如、頭上から声が聞こえた。
 思わず身構えようとするが、その前に。
「あぁ、拙者は妨害などしないでござるよ。食事は邪魔が入ったり、不確かなものであってはいけないでござる」
 先ほどルーノがため息交じりに吐いた独り言と似た事をシュンが言ったことで、姿勢を崩さずにランニングフォームを維持するルーノ。
「結構走る早さには自信がありましたが、まさか追いつかれるとは……」
「拙者は徒歩だけではござらんからなぁ。悪路は箒、建物は鉤爪付きロープを使ってショートカットしていたでござる」
 言葉通りに現在は箒に乗っており、屋根から飛距離を稼ぐために飛んでいるシュンは、そのままルーノの頭上から続ける。
「あまり魔力はござらんし、何より徒歩仲間を見つけたでござる。拙者もここからは徒歩オンリーで行くでござるよ」
「馴れ合う気は……ありませんよ?」
「妨害してこないだけで十分でござる。ささ、ラストスパートでござる! 共に限定メニューを目指すでござるよ!」
 一人では無くなった事で少しだけテンションが上がったのか、ちょっとだけ張り切って箒から飛び降りて地を蹴ったシュンは――。
「あっ」
 頭上から落ちてきたモノに気付いて声を出したルーノの言葉の意味が分からず……。
「げふっっ!」
 身構えることも、受け身を取ることも敵わなかったが為に、
「まさかグリフォンに人数制限があるとはな……」
 スタートしてすぐに分かれたダケン達の乗るグリフォンの――下敷きになった。

 シュンとルーノが出会う頃、上空では異変が起きていた。
 まずは箒二人乗りで消費可能な魔力を増やし、さらには上昇と滑空の繰り返しという方法で魔力を温存する策を用いた、バルド、レイヤのペア。
 出だしは好調、妨害も無い。このまま苦労なく料理にありつけるかと思ったが、どうやら学園に居る以上何かしらのトラブルに巻き込まれることは確定のようだ。
「うん? ありゃあ何だ?」
 箒の操縦を任されているバルドは、突如として発生した視界を遮る煙に怪訝な顔をする。
「ゴホッ! ゴホッ! 煙……ですか?」
 仕方が無く煙から脱出するために、僅かにだけ箒の軌道を変えたバルドは、煙の発生源を確認する。
 どうやら、前方少し下にいるグリフォンの後ろ辺りから出ているらしい。
 目を凝らせば、グリフォンからでは無く、グリフォンの後方にピタリとつけた箒で移動中の生徒から発されていることが確認できた。
「妨害の一種なんでしょうか?」
「むしろ妨害から身を守ろうとしてるんだろう」
 位置を変えた二人からは、延びる煙を避けようと、ジグザグ飛行する箒に乗った生徒が何人か。
 手には鉤爪ロープが持たれており、いかにも妨害の真っ最中といった感じだ。
「私たち以外にも二人乗りをしている生徒さんが居たんですね」
「そりゃあ、まぁ。居るだろ」
 自分たちは未だ妨害らしい妨害を受けていないため、他の生徒が妨害する場面を確認し、自分らに起こった場合の対処を考える。
 鉤爪付きロープであるならば、避ければ良いだけであるし、避ける方法はいくらでも思いつく。
 ましてや後ろには両手を自由に使える相方がいるのだ。
 仮に引っかけられたとしても、レイヤが外してくれる。
 そこまで考えたバルドは、ふととある疑問が浮かんできた。
「何のための妨害なんだ?」
「? 限定メニューというぐらいですから数に限りがあり、その上限に届かないようになのでは?」
 バルドの口にした疑問に、即座にらしい答えを返すレイヤだが、バルドは別のことを危惧していた。
「だったら魔法でよくないか? わざわざ鉤爪付きロープを使う理由は?」
「……疲れたから他者の推進力を利用するため。でしょうか?」
 概ね理解出来る解答。けれどもバルドはさらに一つだけ疑問を追加する。
「疲れた。の内容は?」
 その疑問に対しても即座にバルドの思う答えを返すレイヤだが、その答えは出切れば違って欲しかった内容で。
 と同時にお互いがスタート直後に声に出して確認した筈の内容で。
「私みたいにもうすぐ魔力が切れてしまいそうだとか……ですかね?」
 バルドとレイヤで、魔力を箒に伝える役は既に交代済み。
 そして、交代先であるレイヤの魔力が切れかけとなれば……。
 ほんの僅かに箒の滑空するスピードが落ちたように思えてしまい、バルドの頬に冷や汗が伝う。
「……レイヤ」
「はい?」
「鉤爪付きロープの準備を。――何かあったら……頼む」
「分かりました!」
 背後でごそごそと動く気配を感じ、脱力しかけた身体を何とか支え、最悪の事態にならないことを祈ったバルドの思いは――――届かなかった。

 ――ヒュンッ。――シュンッ。
 空気を裂くような音を出して投げられる鉤爪付きロープを躱しながら、ルクラは必死で箒をコントロールしていた。
 可能な限りグリフォンの影から出ないよう、最小限の動きで躱す姿は、見る人が見れば拍手を送ったかも知れない。
 そうまでさせる動機が、珍しいご飯のため。であることを聞かされなければの話ではあるが。
(それにしても……どうして妨害などするのでしょうか? 相手を蹴落とすためや、利用するためならば、ロリメガネ教の信者としてその卑怯な考えを改めさせたいところですが……)
 未だ続く妨害に嫌気がさしたルクラは、ふと持っていた道具のことを思い出す。
「あぁ! 手が滑ってしまいました!」
 わざとらしいそんな台詞を吐き、ポケットからおもむろに取り出したのは発煙筒。
 もちろん手が滑ってしまったため、起動させてしまったソレは、キュポンッ! という音を出し、もうもうと青い煙を発生させ始めた。
 目くらまし代わりにでもなれば。そう考えての行動――手が滑った結果なのだが、どうやら効果は抜群だったらしい。
 視界を奪われ、煙にむせた先ほどまでの妨害者は、煙を避けるために大きく動き、結果――魔力を使い切ってしまったのだろう。
 咳き込む声だけが徐々に小さくなっていく。
(何とかなったようですね)
 ホッとして気が抜けてしまったせいか。
 あるいはそれまでが緊張していたせいか。
 気付けば魔力の残り量が少なくなったルクラは目の前のグリフォンへと、落下の恐怖からか咄嗟に手を伸ばす。
 そんなとき、
「今のは何の音でしょうか?」
 グリフォンに跨がる三人の内、一番後ろに居た朱璃が振り返ったのだ。
 目と目が合う数瞬。状況が全く分からない朱璃はルクラの背後に見える青い煙、こちらへと手を伸ばすルクラを確認して――。
「大丈夫ですか!?」
 伸ばされた手を掴み、グリフォンへと引っ張り上げた。
 それまでルクラが跨がっていた箒が、操縦者の重みを失い彼方へ上昇していくのを尻目に、
「一応聞きますけど、妨害とかしませんわよね?」
 と朱璃がルクラへと問いかけ、それに対し勢いよく首を縦に振るルクラ。
 三人から四人になったことで、少しだけ速度が落ちた気がするグリフォンだったが、この直後に人数はさらに追加されることとなる。

 魔力が尽きて落下する直前。
 何か引っかけられそうなものは無いかと辺りを見渡したバルドとレイヤは、もの凄い勢いで上昇してくる箒を視界に捉えた。
「レイヤ! あれ!」
「引っかけてどうする気ですか!?」
「前を飛ぶグリフォンに飛び移るんだよ! やれるか!?」
「わ、分かりました! 何とかします!!」
 無茶を言い過ぎとも思われたが、レイヤの投げた鉤爪付きロープはしっかりと箒を捉え、ある程度の勢いを箒で殺し、殺せなかった勢いは振り子運動の要領で前方へと向きを変える。
『届けぇっ!!』
 両手を前に出し、グリフォンへと向かった彼らは、無事だった。
「うぉっ!? 何だお前ら!?」
 驚いた声を上げるダケン。しかしもっと驚いたのはグリフォンの方で。
 驚いた事に加え、六人という元の二倍になってしまった人数では、どうやら飛び続けることが出来ないらしい。
 六人を乗せたまま、高度は落ち続けることとなった。

 シュンの上に落ちてきたグリフォンから投げ出されたルクラを受け止めながら、大丈夫ですか? とシュンに声をかけるルーノ。
 絞り出すように大丈夫だと聞こえるが、まるで信用出来ないのは何故だろうか。
 しかしそれにしても、目的の料理店までもう少しというのに……。
「お、あそこが噂の料理店だな!? ウェルカ! 朱璃! 行くぞ!!」
「あ、えぇっと……。はい!」
「お連れ様に申し訳ありませんでしたわ。食事後、改めて謝罪に来ますわ」
 一番乗り! と声を上げて駆け出したダケンを追うように朱璃、ウェルカと続き。
「何とか……なりましたね」
「しばらくは御免な体験だったよ」
 よろよろと立ち上がり料理店へと向かうレイヤとバルド。
「わ、私も行きます! ありがとうございました!」
 ルーノから離れ、きっちりと受け止めてくれた事へお礼をして走り出すルクラ。
「せ、拙者達も……行く……でござる」
 ようやくシュンの上からグリフォンがどいたことで、動けるようになったシュンは、結構大丈夫そうに走り出した。
 それを受けてゆっくり走り出したルーノは結局、シュンとほぼ同じタイミングで料理店へと足を踏み入れたのだった。

 料理店の中は当然のように大盛況だった。
 テーブルはほぼ満員。運ばれる様々な料理に、空腹を刺激する美味しそうな匂い。
 調理する音も聞こえてくるとなれば、否が応でも気分が高まるというモノだ。
 大衆食堂らしく長テーブルに案内されたルーノとシュンは、先ほどの面々と相席することとなった。
 すでに大盛りのチャーハンを同乗者全員によそっているダケン。
 同行者のレイヤの分のすき焼き定食を取り分けるバルド。
 香辛料たっぷりの鹿肉ローストをダケンに切り分けている朱璃に、バルドと交換するために自身の前にある丼から別の茶碗にミニ丼を作っているレイヤ。
 ウェルカはクラムチャウダーをどうダケンに分けようか目下画策中らしい。
 既につみれ汁セットを味わっているルクラは、うっすら目を潤ませ、うっとりとした表情だ。
 顔ほどの大きさのサーモンステーキの注文者はシュン。
 そして……どうやら蜂の子の炒め物はルーノの注文のようだ。
 ここに来るまでの道中のことを思い、それぞれがそれぞれの注文を口いっぱいに掻き込み、胸一杯に達成感や満足感を感じ、思わず味の感想も忘れ無言になるほどに悦に浸っていた生徒達へ、この料理店の店長からの言葉が飛んだ。
「どうだ!? うめぇか!?」
 水を差す者が居るはずもなく、全員が肯定の意を込めて声を、音を立てると、満足そうに店長は続ける。
「んなら、こんな料理がいつでも食えるマスターランクってのになってみたいと思うだろ!?」
 これまた音と声が上がる。
「それを聞いて安心したぜ! 全員! その気持ち忘れんなよ!! おかわりが居る奴は皿掲げとけ!!」
 ドタバタし、賑やかで、大満足な食事を終えた後、店長が先ほどの勢いとは違った口調で生徒達へと尋ねた。
「ちなみに学園へ帰る方法を持ってる奴はいるか?」
 思わず顔を見合わせる生徒や、箒を握りしめる生徒が見受けられるが、特に返事を待たずに店長が続ける。
「店の裏に帰りのグリフォン便があるから、それに乗ってけや。ここに来るまでに使ったやつとは違って、大型ソリ付きだからここに居る人数なら全員乗れるだろ。餌は与えてあるしな」
 怪訝な顔で、初耳の情報を処理しきれない生徒達へ、
「マスターランクの奴らからの伝言だ」
 と前置きして、その伝言の内容を語り始める。
「最大乗車人数が少ない臨時グリフォン便に差し替えて済まなかったね。けど普通のグリフォン便だと特に考える必要も無くここに来ることが出来ていたし、必要な措置だったんだよ。代わりと言っては何だけど、帰りの手段は用意させて貰った。……あ、そうそう。すでに食事の代金は全てマスターランクのメンバーが支払っているから、もし感謝の気持ちがあるなら、早くマスターランクに上がって、いつか君たちが新入生達へ同じ事をして上げて欲しい。以上」
 最初は訝(いぶか)しんでいた生徒達だったが、伝言が進むにつれて顔が引き締まっていく。
 今回の噂は、マスターランク主導の、他の生徒達の気を引き締めさせるための催し物だった。
 そう理解し、しかし貴重な体験をしたことと、今日思った事を腹に落とし込んだ生徒達は、ゆっくりと帰りのグリフォン便へと乗り込むのだった。



課題評価
課題経験:0
課題報酬:0
限定メニューをゲットせよ
執筆:瀧音 静 GM


《限定メニューをゲットせよ》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2019-02-28 00:18:19
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

これは、是非とも一度食してみないといけませんわね。必ずたどり着いて食事をゲットいたしますわ!

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 2) 2019-02-28 06:22:09
黒幕・暗躍コースのバルド・ダールベルクです。
よろしくお願いします!!

珍しい料理が気になる、気になる~っ

《やりくり上手》 ルーノ・ペコデルボ (No 3) 2019-02-28 11:19:32
村人・従者コース所属、ルーノ・ペコデルボです。
色んな料理。
きっと勉強になるに違いない…。

僕は、食べる為に修羅になります(真顔

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 4) 2019-02-28 17:04:49
皆様、初めまして、もしくはご機嫌良う。
王様・貴族コース専攻のウェルカ・ラティエンヌと申します。
宜しくお願い致しますわ。

珍しいお料理、気になりますわね。
頑張って参りましょう。

早速ですが、「グリフォン便の同行者」を募集させていただきますわね。
「グリフォン便」は「箒:グリフォン便より遅い=選択肢で最も速い」「複数人利用出来る」となっておりますから、此方を安定して使えれば、早く到着できると思いますわ。
その上で、「考えられる妨害」として「肉の量によっては他の生徒にグリフォンを乗っ取られる恐れ」が挙げられておりますから、「複数名で協力して[グリフォン用の肉]を持ち寄る」ことが出来れば、「[妨害の対策]をしつつ、安定して辿り着ける」可能性が高いと思いますの。
御検討いただけますと幸いですわ。

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 5) 2019-02-28 21:35:52
うっし、挑戦権ゲット!
魔王・覇王専攻のダケンだ、お互いよろしくな。

そうか、グリフォン便も多人数ありか…箒もMP切れあるし、基本徒党で攻めた方がいいっぽいな。

後は…これ、手段は一人一つなのかね?
箒取ってきてグリフォン便乗って、射程内に来たら途中下車して箒…みたいなのも考えてみたんだが

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 6) 2019-02-28 23:19:30
武神・無双コースのレイヤ・トラスターです、よろしくお願いします。
ふむ、確かに…組んで挑む方が食事にありつける可能性は高そうでしょうか。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 7) 2019-03-01 00:10:08
距離を考えたら箒なりグリフォン便を使った方がよさそうですから、固まってグリフォン便を使うのはありかと思いますわ。デメリットとしては来なければ乗れないという事と餌が必要、乗っ取りもありという事ですわね。
確かに協力して餌など確保していけば乗っ取りも防げそうですし、良いのではないでしょうか?

>手段
「己が肉体」の所を見ると、途中まで乗り物にのって途中で降りて自分の足で走る、みたいな事もOKみたいですから、途中から箒でもよいのではないかと。私はMP少ないですから途中から違う手段を取るなら走る事になりそうですけれど。


《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 8) 2019-03-01 17:39:25
>手段
朱璃様の仰いますとおり、「途中からの変更」も可能ではないかと思いますわ。
その上で、「グリフォン便」+「箒」ですと、「両方を確保しに行く時間」が必要になりますから、そのあたりのロスをどう見るか、でしょうか。

そう考えますと、「箒」→「グリフォン便」を検討するのも有りかも知れませんわね。
此方も朱璃様の仰いますとおり、「グリフォン便」には「来なければ乗れない」という欠点が有りますから、「手分けして餌の確保」→「確保時点で[グリフォン便]が到着していればそのまま騎乗/確保が終わっても[グリフォン便]が着いて居なければ、[箒]を確保して迎えに行き騎乗」という流れも、検討に値するのではないかと思いますわ。

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 9) 2019-03-01 21:22:21
……すみません、少し考え、私はグリフォンには直接乗らない手段で挑ませてもらいおうと思います。
あとは気合いと根性です!

>バルドさん
叫ぶ仲間のバルドさん、箒の後ろはあいてますか?よろしければ、必要道具の用意はこちらでしますので二人のりさせてもらえないでしょうか。

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 10) 2019-03-01 21:23:00
>拝、ウェルカ
あー、そか。徒歩のこと考えると複合できない理由がないか。サンキュー。

「箒」→「グリフォン便」はオレもちょっと考えた。
ある程度グリフォン便のルートを抑え解く必要があるが、途中まで箒でグリフォン便捕まえたら騎乗して節約、また近くなったら…って。
グリフォン便を乗り継いでく感じだな。
後は多段ロケット式に肉確保して箒で追いかけて、グリフォン組とバトンタッチ…みたいのもありかな?

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 11) 2019-03-01 21:36:03
>乗り継ぎ
確かに、上手くたどることが出来れば、時間が短縮出来そうですわね。
[多段式]は、[基本的にグリフォンの方が速い]みたいですから、後からで追いつけるかどうか、でしょうか?

>ご協力いただける方
一応、残り時間を鑑みまして、此方の【タグ】をご用意させていただきましたわ。

■タグ:【同乗者】
・使用者同士で同行&協力
・各自[グリフォン便]用の[肉]を入手して合流、同じ[便]に同乗して[料理店]を目指す
([便]到着まで時間が有る場合は[箒]を入手、[便]との合流と降りた後の移動に使用)

一番下の「括弧」で囲んである箇所は、「今後の相談次第で調整する予定の部分」ですわね。
【タグ】に入れるのが微妙な場合は、[個人行動]に記載しようと考えておりますわ。

問題が無ければ、此方を[ウィッシュプラン]の方に記載する予定ですので、何か御座いましたら、仰っていただけると有難いですわ。
宜しければ、利用の方を御検討下さいませ(礼)。

《ゆうがく2年生》 御影・シュン (No 12) 2019-03-01 23:19:41
黒幕・暗躍科専攻、御影・シュン。ここに参上仕りござ候!
挨拶が遅れてまっこと申し訳ないでござる。よろしくお願い致す!

うーむ、そうでござるなぁ……。
拙者は箒を利用しつつも、基本的に己の足で料理店を目指そうかと思うでござる。

無事に食べられる様、拙者…全力を出し切るでござるよ…!!

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 13) 2019-03-01 23:29:27
>レイヤ
おう、箒で2人乗りしていくんだな!
大丈夫だ、俺の後ろ、空いてるぞっ
俺も妨害を警戒したり、準備もがんばるよ!

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 14) 2019-03-02 09:52:34
>バルドさん

ありがとうございます!ええ、二人のりで魔力補いながら向かいましょう!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 15) 2019-03-02 13:43:56
私はグリフィンビンと自分の足で走るの二つでしょうか。祖流還りを上手く使えれば早く走れるかもしれませんし。

グリフィン便はそれではもしよろしければウェルカ様と同乗させていただこうかと思いますわ。お肉と調達と、グリフィンビンのルートも調べておかなければいけませんわね。

《やりくり上手》 ルーノ・ペコデルボ (No 16) 2019-03-02 14:41:09
うーん、なんとなく書かれているのを見ると妨害ありきなのかと思ってグリフォン便を使うのに抵抗がありましたので…。

お誘い頂いてるのですが僕も自分の足で行こうかと思います。
『忍耐』はカルマの特性でもありますから。
MPもそこまで高くはないのでやはり自分の足を信じて行くしかないですね。
千里の道も一歩からコツコツと地道に走ります。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 17) 2019-03-02 18:23:14
>朱璃様
有難う御座います、宜しくお願い致しますわ。

それでは、「[時間が空いた場合]の箒の確保」は、私個人の行動としておいた方が良さそうですわね。
その形で、記載を変更しておきますわ。

【タグ】を使うかどうかの判断は、もう少し先で良さそうですわね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2019-03-02 23:15:09
>ウェルカ様
はい、よろしくお願い致しますね。

あとは・・・無事お料理をいただけた時何を頼むか考えておかないとですわね。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 19) 2019-03-03 08:47:06
>朱璃様
それでは、まだお二方、方針を表明されていない方がいらっしゃるみたいですので、「プラン」を修正する時間を考えまして、「14:00」頃を目途に「他の同行希望者」が居ないようでしたら「同行指定」、誰か御同行いただけるようであれば【タグ】をご用意、という形にさせていただけますと、有難いですわ。
二人だけでしたら「同行指定」の方が、MS様も解り易いと思いますが、「3人以上」になりますと、お互いに「同行者」と指定するよりも【タグ】の方が解り易いと思いますので。
「[字数]等の関係上【タグ】の方が良い」「プランを書く時間の関係上、もう少し時間を変えた方が良い」等、何か御座いましたら、仰っていただければ調整させていただきますわ。

>お料理
私は、素材として「鶏肉」と「乳製品」をお願いする予定ですわ。
「調理法」は指定しないつもりですので、どうなるか楽しみですわね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 20) 2019-03-03 13:19:37
>ウェルカ様
了解いたしましたわ。

>お料理
私も元が狼なのでやはりお肉でしょうか。鹿肉あたりで。

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 21) 2019-03-03 13:56:43
>ウェルカ
よし、ギリギリだが俺も協力させてもらうぜ。
時間があれば箒もあわせて確保して追いつかせてもらう。
時間がなければ…まぁ肉のみで正攻法だな。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 22) 2019-03-03 15:23:51
少々、予定より遅くなってしまい、申し訳御座いません。


>ダケン様
ご協力、有難う御座いますわ。
一緒に頑張って参りましょう。


>朱璃様/ダケン様
ダケン様にご協力いただけることになりましたので、これで「3名」ですから、【タグ】にした方が良さそうですわね。
一応もう一度、「上記の括弧を外した形」を、此方に記載しておきますわ。

■タグ:【同乗者】
・使用者同士で同行&協力
・各自[グリフォン便]用の[肉]を入手して合流、同じ[便]に同乗して[料理店]を目指す

「21:00頃」までは調整出来ますので、何か御座いましたら仰って下さいませ。
改めまして、宜しくお願い致しますわ(礼)。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 23) 2019-03-03 18:44:29
了解ですわ。ダケン様、よろしくお願いいたしますね。

ではタグ【同乗者】を使わせていただきますね。

《今を駆ける者》 ダケン・ヴァルガー (No 24) 2019-03-03 19:28:53
こちらこそギリギリになっちまいわるいな。
タグ使わせてもらったぜ
ウェルカ、拝、よろしくな!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 25) 2019-03-03 20:21:22
プランは提出しましたわ。ウェルカ様、ダケン様、お料理目指し頑張りましょう。

あと売店で売っている干し肉も餌に使えるみたいなので、先生たちに頂く分で万一足りなくなった時の為に持って行っておきますわ。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 26) 2019-03-03 20:37:53
此方も、プランの最終チェックを終えましたわ。
朱璃様、ダケン様、重ねてになってしまいますが、頑張って参りましょう。

《新入生》 ルクラ・プレオ (No 27) 2019-03-03 22:13:18
教祖科のルクラで…ああっもう時間がない!
1人で箒で追いかけますね!