瀧音 静 GM
初めましての方も、どこかで自分の小説を読んでくださっていて初めましてではない方もとりあえず、初めまして!! GM活動は初めてですが精一杯頑張ります! 皆様の活躍に華を添える事が出来る様に一意専心活動しますのでよろしくお願いします!! * エピソードについてはほのぼの系やコメディを基本に執筆するかと思います。 |
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担当NPC
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メッセージ |
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作品一覧 |
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サンプル毎日のように聞いている、朝の始業を知らせるチャイム。 そのチャイムから遡ること十五分ほど。 それもまたお馴染みの、朝の校内放送が流れてきたのだった。 * 「皆さん、おはようございます。もう既に朝の部活動や依頼をこなしている生徒の方や、授業で使う資料や道具を揃えている先生方で賑わっているとは思いますが、教室や部室、研究室に職員室の窓は開いていますか?」 よく通る声を校内に響かせているのは果たして誰なのだろうか。 落ち着いた表情が読み取れるような、やや低めの魅惑的な女性の声。 今までとくに気にしていなかった生徒は、毎日こんな放送があったかと首を傾げながらどのようなことが放送されるか耳を傾ける。 「自然の風を取り込み、空気の入れ換えを行うことは結構ですが、先ほど植物園から大量の花粉が舞ったとの情報が入りました。……即座に窓を閉めて下さい」 何という自然テロ。その放送を聞いた瞬間にガラスが割れるのでは無いかと懸念してしまう程の勢いで、窓が閉められる音が響く。 「さて、かなり珍しい校内放送ですが、初めて聞くという方もいらっしゃると思いますので、自己紹介をさせていただきます」 コホン、と咳払いを一回。その女性は自己紹介を始めた。 「炎髪灼眼に紅尾、額に流星の一筋を乗せた馬のルネサンス、【ダヴィヤ・スカーレット】と申します。以後お見知りおきを」 どうやら容姿の説明のようだが、どうにも想像がつかない生徒がほとんどのようだ。 「さて、緊急の放送は先ほど終えましたので先にスポンサーの紹介をさせていただきます」 しかし、声しか届けていないスカーレットはまるで気にせずに放送を進める。 「この放送は、『メメル先生カワイイヤッター』、『気に入らない子はメメントしちゃうゾ☆』、『メメりメメればメメル時、お前もまた、メメられているのだ』と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」 瞬間、生徒は、職員は、教員は、察した。 ――メメル←こいつか……。と。 そして、映像付きの放送では無いのに、ご覧も何も無いとは思うが、ツッコんだところでどうせスカーレットやメメルには届かないだろうとツッコミを我慢する生徒や先生達。 「スポンサーの紹介も済んだところで、まずは昨日の依頼の達成具合、並びに、本日朝の時点で受けることが出来る依頼の数からです」 今までのふざけた雰囲気を吹き飛ばすように、急に周囲の空気が変わった。 「依頼の達成具合については先生方の統計次第で、私達生徒が詳しく知ることは出来ませんが、経過は良好。とのことです。また、依頼の数についても、昨日までに達成された依頼と入れ替わる形で入ってきており、昨日時点と数に変化は無いとのことです。授業の無い生徒は、依頼を確認してみるのもいいかもしれません」 全くと言っていいほど情報が無い様な気がするが、とりあえずやることは――やれることは変わらない。 それだけを聞いて、既に依頼を確認しようと動き出す生徒がちらほらと出てきた。 「続いて、本日は購買部の特売セールが行われると情報がありました。……特定の時間は干しぶどうを求める一部先生によって修羅の土地となり得る可能性がございますので、はやる気持ちを抑え、安全を確保した上で購買部をご利用下さい」 どう考えても一人しか浮かばない先生の情報を放送すれば、数人が武器を構えて立ち上がる。 並々ならぬ闘志を燃やし、まるで、修羅の地へ自ら足を踏み入れようとしているようだ。 「また、本日は絶唱ルームの定期メンテナンスの日となっております。本日一日は利用が出来ませんので予めご了承下さい」 これには主に女性生徒達から不満が飛んだ。 放課後行く予定だった。や、今すぐに大声で叫びたいのにー! との言葉がどこからか聞こえたような気がした。 「現在の連絡事項は以上となります。この放送を行うための魔法、魔力を提供していただけているメメル先生に感謝をしつつ最後に――」 スポンサーに気を遣いながらラストを締めくくるのは……。 「メメたん体操を行います」 全生徒と教員が、放送から興味を無くして自分のやるべき事に取りかかった。 |