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炸裂の種、下から仰ぐか傍で爆ぜるか


ストーリー Story

 海の街、アルチェ――近くのとある洞窟。
 そこで夜な夜な、怪しげな人影が目撃されているとの情報を聞きつけ、魔法学園『フトゥールム・スクエア』は生徒達を向かわせた。
「よぉ、着いたか。早速だが、今晩向かって貰うぞ。怪我人の俺がわざわざ調べたんだ、ありがたく思いやがれ」
「動かないでください。包帯が巻けません」
「いいんだよ。今更包帯なんて」
「動かないください……殺しますよ」
「これ治療なんだよな?!」
 二日前に到着していたアークライトの弓兵【シルフォンス・ファミリア】より、看護師志望のカルマ【クオリア・ナティアラール】の治療を受けながらの報告である。
 どうやら地元の人間も近付かないことを良い事に、洞窟で盗賊相手の物資の取引が行われているらしいのだ。
 しかも取引されている物資と言うのが、刺激を受けると爆発する炸裂の種。もしも取引中に爆発すれば、洞窟内部はもちろん、周囲の居住区にも影響を及ぼしかねない量が保管されているという。
「昼間は見事に隠蔽されてる上、万が一にも人が来たら最悪な事態もあり得る。行くなら夜だが……引火誘爆の可能性もある上、商人が邪魔して来る。商人はゴーレム使いだ」
「皆様には、商人の捕縛と、種の回収をお願いします。処理はシルフォンスが行いますので、くれぐれも気を付けて。私は彼の完治していない肩を治しますので」
「もうほぼ治ってるっての」
「完治はしてませんので、治します。大人しくしていないと、殺しますよ」
「――っ。そういうわけだおまえら! 商人は貧弱だが、ゴーレムが多い! あれらをどうにかして種を取って来い! もし失敗して帰ってきてみろ……眉間に風穴開けて――!」
「すみません。騒々しいので、静かにして頂きます」
「ちょ、待て――おまえこれ、冗談じゃ……!?」
「では皆様、こんばんにでも行って来て下さい。怪我をしたならすぐにご報告を。安心してください。殺してでも、治療しますので」
 失敗と怪我だけは許されない。締め落とされたシルフォンスが、そう告げる。
 ともかく今晩の作戦実行のため、作戦会議から始めることとした。
 いざ! 炸裂の種争奪作戦!


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 4日 出発日 2020-08-26

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-09-05

登場人物 3/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。

解説 Explan

 今回の依頼内容は炸裂の種の取引を止め、取引をしている商人を捕まえることです。
 敵は商人と、商人が操る四体のゴーレムになります。商人は、必ず生かして捕縛してください。商人自身に戦闘能力はほぼありません。ゴーレムを操って来ますが、ゴーレムの撃破は必須ではありません。
 ゴーレムは商人の持つ魔導書によって操られており、魔導書での操作は商人しか受け付けません。魔導書を燃やすなどして喪失した場合、最後に受けた命令を実行し続けますのでご注意下さい。
 ゴーレムの情報……。
 アイアン・ゴーレム――炸裂の種を扱うため、体の硬度と耐熱能力に重きを置いて作られた鋼鉄の兵士。
魔法は使えないが、魔導書を介しての指示で鉄拳や体当たりなど出来る。ただし、鋼鉄の体故、動きは鈍重。
水の魔法で冷やした体を炎の魔法で熱するなど、急激な温度変化で硬度を下げるのが効果的。
 洞窟内部は炸裂の種が山のように積み重なっているので、引火、誘爆の危険性があります。爆発の危険を回避するため、外に誘い出して戦う様仕向けて下さい。
 回収した炸裂の種は、不機嫌な天使様が素敵な形にしてくれるかも……。


作者コメント Comment
 こんにちは、こんばんは、無名作家の七四六明です。
 無名作家からまた、戦闘エピソードをご用意させて頂きました。そろそろ、この人戦闘エピソードしか書かねぇな、みたいな感じで認知されていると嬉しいなと思いながら、待望されていると嬉しいなと思う今日この頃。前回から余り間をあけず、懲りずにご用意させて頂きました次第です。
 今回は相談期間を若干短めに設定しましたので、皆様で念入りにご相談の上、参加頂ければ嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。


個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:292 = 97全体 + 195個別
獲得報酬:12000 = 4000全体 + 8000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦と分担
炸裂の種の回収と商人の捕縛

●事前準備
作戦開始前、洞窟近くに落とし穴などゴーレムを止められそうな『罠設置』
また商人の素性について可能な限り調査し戦闘力など『推測』して警戒。
行動については皆で話しあって情報共有。

●行動
レーネの検討してた『火攻めに見せかけるいぶりだし』案に相乗りで。
洞窟に動きがないようなら『忍び歩き』で潜入。
可能なら種の奪取、無理そうならゴーレムを陽動して牽引。
『全力撤退』と罠を駆使して足止め。
(種は『魔法学園:学生カバン』にいれ保存魔法で衝撃から保護)

種を全て奪い『ハッタリ』恫喝しても降伏しないようならゴーレム退治。
冷却、加熱後に技能。ここぞという時は必殺技で勝負

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
洞窟の入口付近で待機しておき、おびきだしに成功してゴーレムが外にでたところで『ヒド』や『灼けつく息吹』で攻撃する
本命である、レーネの水属性攻撃が叩き込まれたら、『基本斧術』で命中率を上げ攻撃し、防御するときは『忍耐』や『衝撃享受』、『部分硬質化』を使用しながら『攻防一体』で反撃を狙う方針に切り替える

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:117 = 97全体 + 20個別
獲得報酬:4800 = 4000全体 + 800個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
おびきだし

「まちがってゴブリン退治にきたけど、見張りとかもいなくて
でてこないみたいだから入り口に木の枝をあつめて
油をかけてもやしていぶりだそうとおっきな声で相談してる」

こんなかんじでやってみます。

夜や洞窟のなかは暗いですから「暗視順応Ⅰ」でまわりをよく見ます。

そして、カルブクルスさんにつづいて、水の魔法「プチミド」でゴーレムをひやします。

また、ほかの仲間がけがしたら「天使の歌」を「演奏」して回復します。

楽器効果:射程内の自分を除く味方全員のたいりょくを30回復する。

そのときは、「絶対音感Ⅰ」と「調律」もつかって回復量を増やします。

ゴーレムからの攻撃は金属鎧でたかくしたがんじょうでふせぎますね。

リザルト Result

「ううん。重畳、重畳。タンマリっすわぁ」
 男は、袋の中の金の数をザっとながら数えて、満足そうに懐に仕舞う。
 傍では、月光を受けて輝く炸裂の種が積み重なって、幾つかの小さな山となっている。明日の夜には、これがすべて金に変わっている予定なのだから、笑いが止まらない。
 これで例の牛の角があれば言う事なしだったのだが、無い物ねだりしても仕方がない。何より、明日の相手はお得意様だ。交渉次第ではガッポリ稼げる。
「ここがゴブリンの巣穴でしょうか」
「先輩方の情報によれば。ですが……見張りも何もいませんね」
 不意に、外から声が聞こえた。ゴブリンの巣窟だ何だと聞こえるが、そんな噂は知らない。誤報か、それとも独自の情報網か――いずれにしても、さっさと出て行って欲しいものだと願う男は、まったく動こうとしなかった。
 洞窟の闇に目を順応させていた【レーネ・ブリーズ】が入口から中の様子を窺うが、男の姿は見えていなかった。
 暗闇もあるが、単純に距離、そして地形の問題だ。だが風の具合から言っても、相手は様子見を決めたらしいことは察せられた。
 【シルワ・カルブクルス】に視線を送り、二人並んで少し奥へ。声が最奥にまで響きそうな場所まで行くと、手筈通りに進める。
「……でしたら、仕方ありません。いぶり出しましょう。木の枝を集めて、油で燃やします。カルブクルスさん、手伝って頂けますか?」
「わかりました」
「な――?!」
 声を出せば、一発でバレる。
 敢えて出て行くという策もあるが、その場合は言うまでもなく傍にある宝の山を手放すことになる。それはゴメンだ。
 何よりわざとらしく声を響かせて聞かせている時点で、ハッタリであることは明白。こちらを誘き出そうとしているのが目に見えている。何もいないとわかれば、彼女達もさっさと退散するはず――。
「……動きませんね」
「なら、そろそろね」
 洞窟付近に罠の設置を終えた【フィリン・スタンテッド】が戻って来た。すでに着火用の木の枝も収集し、入口に並べてある。
「じゃあ、行って来るわ。二人共、後はよろしくね」
「スタンテッドさん、お気を付けて」
「任せて。こう見えて潜入は得意なの」
 フィリンが音を消し、闇の中に消えたと同時、二人も行動を開始した。
(――煙?! 嘘だろ、何考えてるんだ!)
 破れた天井から漏れる月光が、洞窟内に立ち込める煙を晒す。破れていると言っても、本当に小さな隙間から差し込んでいる程度だ。煙で満ちる方が早い。
 男は口元を布で覆い、種の山の中に隠していた魔導書を取って開く。魔力を籠め、魔導書に綴られた文字が微量の光で輝くと、地中に埋まったいた岩の塊が起き上がり始めた。
 ゴーレムである。
「表のハエを払ってくるっす……!」
 魔導書を介して通った魔力が、起き上がった四体のうち二体を動かし、進ませる。
 煙と、ゴーレムを動かす方に意識を取られ、男は足音を消して迫り来ていたフィリンの存在に気付くのに、かなり遅れてしまった。
 辛うじてその場から飛び退いて、背後から拘束されるのを逃れたが、無様に転ばされた挙句、種の山を背にされてしまう。
「まさか、こんなにあるだなんてね」
「誰っすか……」
「誉れはない故、名乗りは略させてもらうわ。けれど……これ以上、違法な取引はさせない!」
 月光の下、抜刀した剣がフィリンの顔を反射する。瞳の中の青色が、月光を帯びて洞窟の中で鋭く光った。
「はっ! 商売に違法も合法もあるかって話っすよぉ! 要は金になるかどうかっす! ゴーレム!」
「種は私の後ろにあるのよ! それでも戦う気?」
「だからっすよぉ! 取り返せ!」
 ゴーレムの目が怪しく応じる。
 迫り来る鈍重な腕の上を駆け抜け、頭部に打ち込んだ剣撃が楽器の如く洞窟内に響く。が、響いた音とは相反して、強固な体のゴーレムにはほとんど響いていない様子だった。
 さすがにアイアン・ゴーレムと言うだけあって、相当に硬い。このまま闇雲に打ち込んでも、先にくたびれるのは打ち込む腕の方だ。
 なら――。
 フィリンは走る。潜入して来た時と違って、逆に足音を響かせて、出口へと走る。
「何すか?! あれだけ啖呵切っておいて、もう逃げるんすか?!」
 だが、洞窟の暗闇に慣れている男の目は見落とさなかった。
 大量の山の中から、わずかながらにフィリンが奪い取り、カバンの中に詰め込んだ炸裂の種だ。商人は戦慄した。
 商売相手は盗賊だ。多過ぎるなら文句はないが、少しでも少なければ文句を言われる。機嫌を損ねれば、命にすら係わってくる。
「追え! 追うっす、ゴーレム!」
 とはいえ、ゴーレムは防衛に特化した形態。追跡には向いていない。
 が、追い付けば少女をひれ伏させるだけの力はある。ここまで来ればもう火攻めで来ない事はわかる。入口で煙を焚いているだろう二人――先程聞こえて来た会話で女であることはわかっている――もまとめて、ゴーレムの腕力で潰すだけだ。
 女だろうと、加減などしない。
「教えてやるっすよ。面白半分で裏稼業に手ぇ出すと、どうなるかって事を」
 面白半分――それはこちらの台詞だ。
 衝撃を与えれば爆発する炸裂の種が、見た限りでも危険と判断出来るだけの量が積まれていた。危険も何もかも承知の上だろうが、金目当てで周辺の人達まで巻き込みかねない危険な商売に手を出すなど、面白半分でも許せない。
「さぁ、追ってきなさい……!」
(ゴーレムに速度を合わせてる……三人で迎撃する気っすか? 望むところっすよぉ)
「追え、ゴーレム! 追ってまとめて叩き潰せ!」
 大分、頭に血が上っているようだ。四体全員で掛かって来るつもりなら、返って好都合。わざわざ鈍足のゴーレムに合わせなくて済む。
 ただしその場合、四体一挙に足止めすることは出来なくなってしまうが――止むを得ない。
 フィリンは、自身が持つ本来の速度で走り出す。追ってくるゴーレムも男も置き去りにして、先にシルワとレーネの下へ向かったゴーレムの背に奪った炸裂の種をぶつけ、炸裂。止まった一瞬のうちに股下を抜けて、追い越す。
「シルワ! レーネ! 外へ!」
 フィリンの言葉を聞いて、シルワとレーネは洞窟の外へ飛び出す。
 燃える木の枝を跳び超えたフィリンを追って、火種を踏み消しながら二体のゴーレムが並んで追撃して来る。
「シルワ! 今よ!」
「レーネ先輩、失礼します」
 シルワがレーネの両脇を抱え、翼を広げて後ろに飛び上がり、フィリンはそのまま真っ直ぐに跳ぶ。
 すると追って来たゴーレムの足元が崩れて、二体揃って落とし穴に転落した。鈍重なゴーレムは、なかなか上がって来られない。
 レーネが穴の中に残っていた油を撒き、シルワのヒドが油に引火。ゴーレムを焼く。さながら、特大の窯だ。
 熱に苦しむことこそないものの、這い上がろうとするゴーレムの重さに負け、落とし穴は広がっていくばかりで、まるで上がって来れない。二体のゴーレムと共に出て来た男は、先に行かせた二体の姿に歯噛みした。
「やってくれるっすねぇ。しかも勝手に商品まで使って、こりゃあ弁償して貰う他ないっすわ。みんな奴隷にして、明日来るお得意様に付属品として売りつけてやるっすよぉ」
「……何ですって」
「スタンテッドさん……」
 落ち着け。落ち着いて対処すれば問題ないはず。
 むしろ、自分を律しなければ、落ち着かなければ過去の二の舞。しかも今度は仲間をも巻き込んで。それだけはしてはならない。
 そうしないためにも落ち着けと、フィリンは自身に命じる。
 まだ、炸裂の種の引火誘爆の可能性を避けられる洞窟の外へと誘き出しただけだ。本番はここからだ。
 自分の役割、目的、そのために何をすべきか、何が出来るかを胸の内で反芻する。もう、あの日のような失態は招かない。
「上等。いっその事、明日来るっていうそのお得意様と一緒に、全員捕まえて牢屋にぶち込んでやるわ!!!」
「落とし穴に二体も落としたからって、調子に乗っちゃあいけねぇっすよぉ! ゴーレム!」
 判断が早い上、性格が悪い。
 一番防御の弱そうなレーネ目掛けて、ゴーレムを向かわせた。
 が、甘く見てはいけない。レーネとて、もう幾つもの戦火を潜り抜けているのだから。
「スピリア……!」
 空気中の魔力を風と共に帯びて、軽くなった体で後ろに跳び退く。地表スレスレを浮遊しているかのように、滑らかな動きと速度でゴーレムの重いパンチを躱し、背後のシルワが繰り出すヒドに合わせてフドを繰り出す。
 風の助力を受けて火力を増したヒドが、防御したゴーレムの腕を焼く。鋼鉄の体が赤く染まると、再び滑るように肉薄したレーネのプチミドを受けて、急激な温度変化に白煙を上げさせた。
(炎と水……弱点まで露見してるじゃねぇっすか……なら――!)
「レーネ先輩!」
 ドラゴニアとエリアルなら、翼の機動力のないエリアルを狙う。
 まずは二体で集中攻撃し、穴に埋もれている二体も直に合流させて、四体で集中攻撃させれば、魔力もそう持つまい。
「この! 鬱陶しい!」
 斬りかかるフィリンの攻撃を躱し、自分とフィリンの間にゴーレムを入れて壁にする。
 回避に必要最低限の距離だけを取り、二体のゴーレムでレーネを集中して狙いながら、フィリンとシルワの攻撃からゴーレムを盾に身を護る作戦だ。
(こいつ、やたらと判断が早い! 戦い慣れてる!)
 盗賊相手にどれだけ商売して来たのか知らないが、今日まで生き延びている理由がわかった気がする。
 単に商売がうまいだけではない。戦い方を心得ている。
「シルワ! あなたはゴーレムの破壊に専念しなさい! レーネをカバーしながら、確実に魔法をぶつけるの!」
「そんな大声で作戦言っちゃって良いんすか?」
 煽りながらもわかっている。それしか手がないのだ。
 炎と水の魔法を繰り出せるのが二人だけしかなく、フィリン単体でゴーレムを破壊できるだけの力がない以上、自分だってそうする。
 だから今更露見したところで、然程変わりはない。双方、やることに変わりはないのだから。
「レーネ先輩、下がってください!」
 先程のように風の助力を受けて火力を上げるのをやめ、シルワのヒドを連続で当て、数で熱を蓄積する作戦に変更する。
 シルワの魔力残量が厳しくなるが、狙われてない分レーネよりは余裕があるし、接近戦もレーネより出来る。
 故に遠距離から闇雲に撃つのではなく、戦斧をぶつけて接近し、至近距離から腕目掛けてヒドを連発。フィリンの言う通り、確実にぶつけ、熱を持たせる。
「カルブクルスさん!」
 ゴーレムの腹を蹴ってシルワが飛ぶ。
 直後、レーネがゴーレムの足元を滑り抜けて、自分を追いかけるもう一体と衝突させた。潜り抜けた修羅場の数――戦闘経験値なら負けてはいない。
「やるっすねぇ」
「ちょっと!」
 フィリンの斬撃が、男のすぐ脇を走る。アスリート走りですぐさまゴーレムを挟んだ反対側へと走り、距離を取った男に、フィリンは躊躇なく舌打ちした。
「んの、ちょこまかと!」
「育ちが悪いっすねぇ。すぐ頭に血が上る癖、治した方がいいっすよ」
「大きなお世話よ!」
 と、いけない。
 この手の挑発にやられた苦い思い出を思い起こし、自分を律することに努める。そのためにフィリンはまず、追いかけることをやめ、その場に剣を突き立てて深呼吸を始めた。
 ゴーレムは今、フィリンを狙ってはいない。なら目まで閉じれずとも、深呼吸くらい出来るだけの余裕はある。
 もしもこの時間を隙だと思うなら来ればいい。ただし、がら空きになった隙をシルワが突くとわかった上で、そうする勇気があるのならの話になるが。
(悪いけど、あなたみたいなタイプの考えはお見通しなのよ。少し、休ませて貰うわ)
 フィリンの考え通り、男はゴーレムを差し向けられない。かと言って、自分自身の戦闘力では、フィリンに及ばないこともわかっている。
 戦いをわかっているからこそ感じる、手出しが出来ないもどかしさ。歯噛みしている男に、フィリンは挑発的な笑みを見せた。
 そうしてフィリンが男の気を引いている間に、シルワの炎がゴーレムの鋼鉄の体――主に左側に熱を持たせた。
 払われるゴーレムの腕の下を潜り抜けたレーネは、捕まえようと伸ばされる腕の上に乗り、肩まで駆け上がった勢いのまま、舞い踊るように跳んだ。
「飛んでください!」
 翼を羽ばたかせてシルワが飛び退くと、レーネのプチミドが放たれる。
 熱されたゴーレムの体に当たると白い蒸気が広がり、視界が一挙に奪われて、男はその場から動かずに頭を低くして構える。
 フィリンかシルワの不意打ち。レーネの魔法。警戒すべきことは多かったが、最も警戒が希薄だった方向から、崩落音が響いて聞こえて来た。
 衝撃で水蒸気が晴れたので見てみれば、いつの間にかゴーレムの上に跳び乗っていたフィリンが全体重を掛けて剣を捻じ込み、ガードした腕を斬り落とした挙句、左胸を貫いて全身に亀裂を入れ、破壊していた。
 膝から前のめりに崩れ落ちたゴーレムから飛び降りたフィリンは、間髪入れずに男に斬りかかる。だが狙いは、男の視線の先だ。
 自分で防衛の術を持たない男には、ゴーレムを盾にするかゴーレムに来させるかの二択しかない。だから状況の把握を目に頼っている男の視線の先には、当然ゴーレムがいる。
「右!」
 水蒸気に紛れて消えていたゴーレムの位置を割り出したフィリンの指示を受け、シルワの吐く灼けつく息吹がゴーレムを焼いた。
 直後、レーネのプチミドがゴーレムを冷やし、水蒸気で包む。
「ゴーレム! 目の前の敵を薙ぎ払え!」
 男の指示を受けたゴーレムが、白い蒸気を突き抜けて走る。
 目の前にいたレーネはスピリアで後方に下がるが、後方には先の二体を落とした落とし穴。そしてすでに、灼熱の塊と化した二体のゴーレムが落とし穴から這い出ていた。
「レーネ!」
「レーネ先輩!」
 跳躍後に翼を羽ばたかせ、シルワが飛翔。側面から、レーネを攫って飛んで行く。
 体格がほぼ同じ相手を長時間抱えて飛ぶには体勢が不充分だったためすぐ下ろしたが、挟み撃ちされる危機は脱した。
 着地直後にレーネの放ったプチミドが熱を持った二体のゴーレムに炸裂し、再び蒸気が広がって視界が遮られる。
「ウィズマ・アーダ……!」
 水蒸気が晴れるより前に、フィリンが走る。
 ゴーレムの位置は、水蒸気が広がるより前に確認済み。一瞬のうちに移動できる機動力もない以上、方向さえ見失ってなければ、捉えるのは難しくない。
 男の指示を受けたゴーレムが、目の前まで迫り来た自分に振るう腕の一撃を真正面から受け、突き崩し、背後に控えるゴーレムへと滑り込んだ勢いのまま、魔力で形成した刃にて脚を払い、前方のゴーレムへ向けて倒して動きを封じる。
 迫り来たもう一体の拳を躱し、倒れているゴーレムへとぶつけさせると、拳の方が砕けて落ち、殴られたゴーレムの背に亀裂が入った。
 直後、飛翔していたシルワが急降下。落下速度に自重を加えた戦斧の一撃で、亀裂が入ったゴーレムの背を叩き、ゴーレムの背を砕き割った。
「これで二体……」
 背が砕かれ、沈黙したゴーレムをシルワごと引っ繰り返し、未だ熱を持ったゴーレムが起き上がる。
 すでに熱の籠ったゴーレムにヒドは不要と考え、戦斧を構えたシルワへもう一体が突進。両腕を硬質化させて受けたシルワが吹き飛ばされ、同時に飛んだ戦斧が落ちる。
「シルワ!」
「カルブクルスさん!」
「問題……ありません」
 飛ばされた先に草が生い茂っており、クッションになってくれたお陰で大きなダメージは負わずに済んだ。自分達で熱したせいもあって、かなり熱かったが問題はない。
「行けるの? シルワ」
「はい。問題なく」
「大丈夫なのですか?」
「はい。この程度なら、演奏の魔力をプチミドに費やした方がより早く片付くかと」
 三人合流。
 全員ほとんど傷もなく、ここまでやって来れている。残りはゴーレム二体に、操る男。ゴーレムはそれぞれ片腕が砕けており、男に戦闘力はない。
 もう少しだ。残す大敵は油断だけ。
「全員潰してやるっす!」
「二人共! 全力で行くわよ!」
『はい!』
 突進するゴーレムに応じて、シルワが走る。
 先に突進して来たゴーレムを翻って躱し、次に迫り来たゴーレムの拳を盾で受けて下に流すと、腕を足蹴に翼を羽ばたかせ、より高く跳躍。高々と戦斧を振り被る。
「もっと強く! もっと速く! 風を斬り裂き、岩を絶つ!」
 振り下ろされた戦斧の一撃がレーネの言の葉に後押しされて、風を切り、ゴーレムの体に深々と刃を落とす。
 そのまま行きたかったが、未だ硬い体に刃が減り込んで動かない。
 ゴーレムの拳が見えて、咄嗟にシルワが後退。入れ替わりに通過していったレーネのフドが、ゴーレムの裂け目に炸裂して砕く。
「今です!」
「はい!」
 戦斧を拾い上げ、入った亀裂目掛けて一閃。ゴーレムの頭部が斬れ落ち、砕けて割れた。
 同時、フィリンも決めに行く。
 ゴーレムの突進と拳を躱しつつ、腰に差していた宝飾武具を取り、持っていた剣と合体。新たに伸びた柄を握り取り、伸びた切っ先をゴーレムに向ける。
「クリスタル……ブレイヴ――!!!」
 胴体に入った亀裂目掛けて、振り払った宝飾の剣撃一閃。
 音色のように響く剣撃が、輝ける軌跡を残してゴーレムを砕き割った。
「フィリン先輩、お怪我は」
「それはこっちの台詞よ。大丈夫なの?」
「はい。思ったよりダメージはありません。しかし……」
 シルワの視線の先には、先程までゴーレムを操る男がいた。が、今そこに彼の姿はない。持ち前の見切りの早さで、ゴーレムをさっさと見限って逃げたようだ。
 が、フィリンは肩を竦めて微笑を湛え。
「あぁ、知ってたわ。だから、もう捕まってる頃かもね」
 シルワとレーネで顔を見合わせ、互いに何のことかわからず首を傾げた直後、男の呻き声が聞こえて駆け付ける。
 三人も現場に来るときに使った道の真ん中で、男が脚を抱えた状態でうずくまっており、抱えていない方の足に、草を結んで作った簡易的な罠が絡まって、男を捕まえていた。
「私達が行きで使った道が、ここに来るのに最適な道だったから、逃げられたときのために罠を張ってたんだけど……あんたほど頭の回転が速い奴が、そこを見落とすなんてね。少しは、動揺してくれていたってことかしら」
「この手際の良さ。あんた、堅気じゃねぇっすね……」
「金のためなら周囲の被害も厭わない男に、言われたくないわ」
 そのとき、突如として、男の側に何かが落ちて来る。
 男を救いに来た新手の敵か何かかと思ったが、煙が晴れると同時に男の意識を刈り取った【クオリア・ナティアラール】を確認した三人は、安堵してから、危機感を覚える。
「怪我人はいますか。いたら名乗り出て下さい、三秒以内に。名乗り出ない以上、全員を診ます。全員を治します。例え殺してでも生かします」
「だ、大丈夫ですナティアラール先輩。全員無事です、怪我人はいません」
「……そうですか、ならば良し。そろそろ怪我人が出る頃と思って駆け付けましたが、全員無事なら結構です。作業に戻りなさい。私は、この怪我人を治しますので」
 と、クオリアが男を担ぎ上げて走り去っていくのを見届け、三人は炸裂の種を回収すべく、洞窟へと戻っていった。

「戻ったか。無事に回収出来たんだな」
 相変わらず不機嫌そうな【シルフォンス・ファミリア】の椅子にされている、先程の男。矢筒に入った大量の矢。これから出掛ける雰囲気の意匠に、灰皿に積もった煙草の山と、ツッコみたいところは山ほどあったが、宿へ戻った三人はシルフォンスへと炸裂の種を入れた麻袋を渡した。
 中身を確認したシルフォンスは、周囲がドキドキするくらい勢いよく袋を担ぎあげると、窓を開けて身を乗り出し、翼を広げ始める。
「これから後始末に行ってくる。うまく行けばここから良いのが見えるかもしれないが――いや、良い物が見える。良い物が見えるから見ておけ。目を離すな。後で見逃したなんて言ってみろ。眉間を射貫くからな」
 と、脅された三人は窓から飛び立つシルフォンスを目で追いかける。
 宿のすぐ側は海。シルフォンスは水平線ギリギリ上を駆け抜け、予め泊めておいたのだろう舟の上に降りる。
 袋から取り出した炸裂の種を頭上に高々と抛ると、すぐさま矢を放ってぶつけ、アルチェの空に色鮮やかな火花を炸裂させた。
 次から次へと上空に抛り、落ちて来たそばから打ち抜いていく。空で爆ぜると連鎖的に炸裂するため、一本の矢で十個近い花火が、華々しく咲き誇る。
 一本の矢に五、六個の種を括り付け、魔力を籠めて放つと、高々と揚がった矢が上空で爆ぜて、大輪の花を咲かせた。
 その後も次々と、闇夜の海上に花火が咲いては散っていく。最後に特大の花火が散ると、見計らったかのように空が白み始め、朝焼けがシルフォンスと舟の姿を照らす。
「三人共、お疲れ様でした。帰ってきたら感想を求められるでしょうから、考えておくように。あれでもどうやって労おうかと、らしくもなく考えていたようですから」
 まだシルフォンスとの付き合いは少ないが、クオリアの言う通り、らしくない気がする。
 それでも彼が自分達を労おうと考えてくれていたのは、本当に後始末のついでなのか、自分が肩の怪我で行けなかった申し訳なさからなのか。
 いずれにせよ、悪態をつき、乱雑な言葉を使ってくるシルフォンスだが、自分達のことをまったく認めていないわけでないことは、伝わった気がした。
「ほら、戻ってきますよ」
 不機嫌な天使が、窓辺に降り立つ。
 視線が三人の方へ向くと、まずシルワが言葉の代わりに拍手を鳴らした。
「素晴らしかったです。とても、とても綺麗でした」
「は、はい。とても綺麗で、感動的で……ありがとうございました」
 レーネが続けて頭を下げ、シルフォンスはフィリンへと視線を向ける。
「……おまえは、気に入らなかったか。フィリン・スタンテッド」
 てっきり、嘘でも良かったと言えとか怒鳴られると思っていたのだが、純粋に問われる。
 考えておけと言われていたものの、感想は、自然と湧いて出て来た。
「ありがとうございました。とても素敵で……疲れが吹き飛んだ気分です」
「……そうか」
 と言ってから二、三秒黙ったかと思えば、三人を差した指が、ベッドの側で転がされている男の方を向いた。
「今回、おまえらがこいつを捕らえた功績はデカい。こいつの持っている情報は、今回学園側が用意している報酬では足りないと判断したため、俺が即席で用意しただけの話だ。だから驕るなよ、努力を怠るな。それこそ、今度はおまえらが散らねぇよう気を付けろ」
「……訳すると、付き合わせて悪かった。疲れただろうから今は寝ていろ、だそうです」
「どこをどう訳したらそうなる、ナティアラール!」
 と言いながらも否定はせず、舌打ちしたシルフォンスは疲れたと言って男を担ぎ上げ、隣の部屋へと行ってしまった。クオリアは小さく溜息をついてから、肩を竦める。
「フィリン・スタンテッド。シルワ・カルブクルス。レーネ・ブリーズ。此度の遠征はこれにて終了となります。お疲れ様でした。初めての同行となりましたが、今回は立派でしたね。次も期待していますよ」
『は、はい!』
 照れた弾みか、狙ってないのに三人の返事が重なる。
 そのとき初めて、ほんの一瞬だったが、クオリアが微笑を浮かべてくれた。
「では、今回の遠征に関する怪我や体調不良は後日にでもすぐさま私に報告するように。花火などと大層なものは送れませんが、せめて、徹底的に診て差し上げましょう」
 激しい戦いを繰り広げ、幻想的な光景が広がった夜が明け、朝を迎える。
 これからより一層の成長と活躍を期待された三人は、より一層の活躍ためにまず、疲れ切った体をベッドに沈み込ませて、死んだように眠るのだった。



課題評価
課題経験:97
課題報酬:4000
炸裂の種、下から仰ぐか傍で爆ぜるか
執筆:七四六明 GM


《炸裂の種、下から仰ぐか傍で爆ぜるか》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 1) 2020-08-22 10:01:24
勇者・英雄コースのフィリンよ、よろしく。

善いも悪いも魔導書次第…ってわけにはいかないゴーレム退治ね。
柔軟性には欠けるようだし、指示を誘導して罠に填めるのが王道かしら?

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 2) 2020-08-23 21:59:56
村人・従者コースのシルワ・カルブクルスです
よろしくお願いします

そうですね、罠を仕掛けるなら「炸裂の種」を誘爆させないように外へ誘導しておきたいですね

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 3) 2020-08-24 06:53:36
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。

基本的には楽器の演奏での回復を主にしたいですが、水の魔法がたりなければプチミドはつかえます。
火の魔法は必要でしたらおぼえますが、エリアルは風属性ですからあまりむいてないです。
カルブクルスさんの種族特性のヒドとかの方がいいとおもいます。

おびきだしについては、そうですね、
「まちがってゴブリン退治にきたけど、見張りとかもいなくて
でてこないみたいだから入り口に木の枝をあつめて
油をかけてもやしていぶりだそうとおっきな声で相談してる」
とかはいかがでしょうか。

きこえたらあわててでてくるでしょうし、
つかまえにきたんじゃなさそうとごまかそうとするなら先手をとれます。

きこえないくらい奥にいるなら引火はしないでしょうからホントにいぶりだしてもいいですし。

とりあえずこんなかんじでかんがえてます。よろしくおねがいします。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 4) 2020-08-24 21:57:09
レーネもよろしくね。

>炸裂の種
確認し直したら
『洞窟内部はもちろん、周囲の居住区にも影響を及ぼしかねない量』
ってあるから、少なくとも視界に種があるところで火炎系は避けたいわね…
誘爆させる作戦はまずそうかな。

いぶりだしは割といい考えかもしれないわね。
口車に乗らなくても煙でいやがらせになりそうだし。

あとは…商人自体の能力は高くなさそうだし、忍び込んで種を先に幾つかでも盗み出しちゃうのも手かも?
盗めなくても、バレたところでゴーレムをけしかけさせて、守りがなくなった商人を本隊が強襲とか…

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 5) 2020-08-25 22:41:35
そうですね、ゴーレムは耐火性能が高いようですが急激な温度変化に弱いらしいので、最初に私が火属性で攻撃しますので、そのあとでレーネさんは水属性攻撃をお願いできますか?

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 6) 2020-08-25 23:12:56
それでは回復以外では、いぶりだしや水魔法とかでいきますね。