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ご自慢の絵を持っといで


ストーリー Story

●新たな試み始まる
「発案者は私じゃなくて、あなたのところの生徒さんです」
 そう前置きして【セム・ボルジア】は、学園長【メメ・メメル】に、とある企画書を手渡した。
 メメルはそれを読み、ほほう、と楽しげな声を上げる。
「アマチュア限定の美術展覧会……なかなか面白い試みだな。いいんでないの? まだ名もなき芸術家たちに、日の目を見るチャンスが増えるわけだから。しかし、参加出品料結構な額じゃの」
「そうですか? 安いものだと思いますがね。まだ何者にもなっていない人間の作品を、一流ホテルのイベントホールに展示してあげようというのですから。これはボランティアじゃありませんからね。経費もろもろ差し引いて、黒字とは言わないまでも赤字にならないだけの利益は確保しませんと」
「根っから商売人だなセムたん。で、その展覧会を、わがフトゥールム・スクエアとの共同開催にしたいとな?」
「ええ。今言いましたけど、これはそもそも学園の生徒さんが提案してきたことですし……あなた方の名前をメインにすれば、参加者の方々も安心出来るかと思いましてね」
 セムは、タバコの火を灰皿に押し付ける。ずるそうに口元を吊り上げて。
「可能なら、芸能・芸術コースの生徒さんにも出品していただきたい。それなら、一定水準のクオリティは保証されていますからね……その旨、学園内で告知していただけますか? 集団参加ということでしたら、出品料を幾らか割り引きしてもよろしいですよ?」
「んー、ま、よかろ。ところで出品内容についての規定はないのか? 著しく公序良俗に反するもの、明らかにパクリと思えるものは展示致しかねます、とか」
「特にありませんが」
「した方がいいと思うぞー。愉快犯みたいな連中、世の中たくさんおるからなー。キワキワどころか完全アウトな代物わざとこさえてくる可能性もないとは言えん」
「そういう手合いのは一カ所にまとめて、隔離しておけばいいんですよ。この先問題のある作品が展示されていますと銘打って、成人以外立ち入り禁止。作者の名前と作品内容は、入り口に掲示しておきましょう。そうしたら嫌な人は、見なくてすむでしょう?」
「……そうだな、そういうやり方もあるな。つーか、その方がいいな。怖いもの見たさの客を引き付けること、間違いなしだ。セムたんの悪評がまたひとつ増えそうな感じはするが」
「そのくらいは容認しますよ。名より実を取るのが私のやり方でね」

●世にごまんといる、知る人も知らないアーティスト――のうちの一人
「こっ、これは……」
 魔法学園と『ホテル・ボルジア』のコラボによるアマチュア展覧会の話を耳にした貧乏画家は、わなわな震えた。
「と、とうとうわしの絵が日の目を見るときが来たか……!」
 苦節数十年、描けども描けどもちっとも売れず――それでも描き続けた。
 稼がなくては生きて行けないので、致し方なく港湾の警備人としての職につき、糊口をしのぎ――描き続けた。
 あげく妻子に愛想を尽かされ逃げられてしまったが――描き続けた。
 出品料はかかるようだが、手の出ない額ではない。一カ月食うものを半減させればどうにかなる。『ホテル・ボルジア』と言えばその名も知らぬ人間はない一流ホテル。そこに展示されれば、たくさんの人が見てくれる。中には自分の芸術を理解してくれる人もいるはずだ。というか、いてくれ。頼む。
 必死の願いを胸に秘めた画家は、これまで描いた絵のうちで一番の傑作を持ち出す。受付会場へ向かう。
 そして……自分と境遇の似通った人間が、世の中には思った以上に多く存在していることを知る。

●生徒さんたちお手伝い
 本日【アマル・カネグラ】は、他の生徒達とともに展示会のお手伝い。
 イベントホールに移動式のついたてを並べ、通路を作る。
 床に絨毯を敷いたり、案内板を置いたり。入り口にパンフレットを並べたり。やることはたくさんある。
 中でも一番大事な仕事が、絵の仕分け。
 自費出展とあって、ちまたのコンクールなどで見られないような変わった題材や描き方をしたものが次々運び込まれてくるのだ。公序良俗に反する者はゾーニングせねばなるまい。
 ところで中には、これが絵だろうかと首を傾げたくなるものもある。
 目下アマルが手にしているのが、まさにそれだ。
「うーん……こうかな? いや、こうかな?」
 彼はキャンバスをクルクル回す。それというのもどっちが上でどっちが下なのか、さっぱり分からないからだ。
 絵のタイトルは『華麗なるシュターニャの遠景』。
 だが実際に描かれているのは、無数に交錯する多色の直線――ただそれだけ。
「……どのへんがシュターニャなのかなあ……?」
 どっちにしても分からなかったので、気に入った方を下にして掲げることとする。
 続いての絵は……どうにもこうにもあられのない女性の絵としか表現出来ないもの。
 アマルは鼻の下を延ばしつつ、その絵を、隔離ゾーンに持って行く。
「これは間違いなくこっちだね」
 そのとき頭の上に、暖かいものがポンと飛びのってきた。
 何かと思えば、猫――【赤猫】である。
「こら、降りろ」
 そう言われても赤猫は知らん顔。頭の上からどかない。ばかりか、絵にちょっかいを出そうとする。あえて人が嫌がることをしようとするあたり、魔物のときからの性格は変わっていないらしい。
「こら、駄目だって。傷をつけたら! これは展示が終わったら持ち主に返すんだから!」
 アマルは丸い体で絵を抱き込みガード。
 そこに、声。
「こら、邪魔しちゃだめよ猫ちゃん」
 赤猫はアマルの上からポンと飛び降り、声の方に――【ラインフラウ】のほうに向かう。甘えた声を出し、抱き上げてもらう。どうやら、彼女によくなついているらしい。
 続けて【セム】がやってきた。憮然とした顔で。
「ここにいたんですか。全く、手に負えませんねこのけだものは」
 赤猫はわあーおと鳴いてラインフラウの腕から抜け出す。
 セム自身はかまおうとしないのだが、そんなことはおかまいなし。彼女の足を八の字に回り、存分匂いつけをする。察するに、一定の好意を持っているようだ。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2021-10-10

難易度 簡単 報酬 通常 完成予定 2021-10-20

登場人物 5/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。

解説 Explan

展示会のお手伝い。
会場設置の雑務から、問題ありそうな作品のより分けまで、いろいろなお仕事がありそうです。
何なら自分の作品を、出品してくださってもかまいません。
思い思いに芸術の秋を過ごしてください。
NPCへの絡みは自由自在。
エピソード本文に未登場のNPCも、プランに明記してくだされば召喚します。



※これまでのエピソードやNPCの詳細について気になる方は、GMページをご確認くださいませ。
そういうものが特に気にならない方は、確認の必要はありません。そのままプランを作成し、提出してください。エピソードの内容に反しない限り判定は、有利にも不利にもなりません。




作者コメント Comment
Kです。
PCさんの発案により、この世界に、新しいイベントが生まれました。
描いてよし、出品して(有料)よし、見てよし。
秋の夜長に、アートを楽しんでみましょう。





個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
私は会場の設営や、絵の展示等主に体を使う仕事をお手伝いいたしますわ。問題ある絵と無い絵のより分けの際はトマシーナ様には外して頂いた方がよいでしょうか

必要な事は受付台の設置と、問題ある絵と無い絵の展示のパーティション分け、順路を示す表示設置と、あとは勿論絵とその解説の展示でしょうか?

問題ない絵を展示する際は私が絵をかけていきますので、トマシーナ様に額が曲がっていないか等の確認をしていただきますわね。同時に絵も鑑賞できるでしょうし

あとはトマシーナ様を見て思いつきましたが、子供も見やすいように登って見られる台を用意しておくのも良いかも?

問題ある絵の展示の際はトマシーナ様にまた外してもらいますわね

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
アマルさんにルサールカさんへ口利きを頼み。新人画家発掘の協力(ルサールカさん自身の商売にもなるはず)を要請
一緒に周辺の町や村を回り、有望なアマチュア画家を探す
【事前調査】込み

画家と作品を見て、将来性を感じれば出品料を建て替え、将来の作品売却などで回収

また作家発掘以外に、宿や食堂・酒場などで展覧会の宣伝・チラシ配りを行い、客を呼び込む

巡回先の貴族やお金持ちなどに、期待の新人を発掘し支援することは、市民に希望を抱かせ、統治や商売の人気向上、支持・成長にも繋がると積極的な出品料の支援や、作品購入を勧め、交渉の成立した相手は展覧会宣伝のチラシや看板に後援者・協賛者として名を大きく掲載
【説得・会話術】

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
展覧会成功とトーマスさんの出展後押し

◆後押し
出展費用がなくて、トーマスさんが出展を諦めないように、ゴールド袋を用意して出展費用に使っていただいて
受け取りを渋るなら、
「これは投資ですから、得するのも損するのも私の自己責任」
「だから、いい作品を出展してくださいね」

等と後押し

◆準備
その後は、出展予定作品を仕分けするお手伝い
一応、魔法感知、第六感でいわく付きの作品や呪われてそうな品が紛れてないか確認

もしかしたら、ボルジア家や学園に良からぬ感情を抱く者が、何か画策しててもいけませんから

指輪に呪われた騎士とか、ノア一族、ボルジア家の祖先と指輪なんかを描いた作品等があったら、特に入念にチェックして

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:97 = 65全体 + 32個別
獲得報酬:3000 = 2000全体 + 1000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
トーマスくんの画壇デビューを応援する

一番自信がある作品を出品するよう【説得】
(だが言葉は「~してみないか?」というお誘いベースで)

出品手続きの書類作成と提出、作品搬入など一連の事務を一緒にやる
まずやってみせ、同じことをやらせてみて、だんだん手を離し、もしまた同じような展覧会があったら彼一人で出品出来る状態を目指す

出品料は自分のゴールドで支払う
他に同じ主旨でゴールド装備の仲間がいた場合は割り勘
トーマスくんには「君の未来に投資したいのだ」と説明

展覧会当日は一緒に見て回り、トーマスくんの反応や感想に寄り添いながら
ヒ16ヒ27を活用し
より深い気付きを得られるようさりげなく問いかけなどをする

アドリブA

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:78 = 65全体 + 13個別
獲得報酬:2400 = 2000全体 + 400個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
展覧会の成功と、トーマスさんの作品を展覧会に出品して貰う

◆根回し
この展覧会に、カサンドラさんの名前を冠することができれば素敵よね
開催前にカサンドラさんの親族にお願いして、お名前をお貸しいただけるよう根回しを

トーマスさんの作品の出品費用が足りないなら、私もゴールド袋からいくらか出すわ
十分なようなら、展覧会を盛り上げるためにも、出展費用が賄えない人のパトロン代わりになるように動いて

勿論、誰でも彼でも良いわけじゃない
ちゃんと出展予定作品を見て、その上で制限時間内にどれだけのデッサンができるか試験
納得できる腕前の人を金銭的に支援するわね

資金的に厳しくなったら、芸術振興と言うことでアマルさんに相談

リザルト Result

●はじめの一歩
 保護施設の一隅。
「トーマスくん、君も展覧会に絵を出してみないか? 一番自信のある作品をさ。きっと、注目の的になると思うんだよ」
 【タスク・ジム】の誘いかけに【トーマス・マン】は首を振る。
「いいよ。お金がいるんでしょ、それ」
 タスクは、相当額のゴールドをテーブルの上に置いた。こう言いながら。
「そのことは心配しなくていいよ。僕が出すから」
 【ベイキ・ミューズフェス】と【朱璃・拝】もまた、同じようにゴールドを出す。
 その際朱璃は、このように言った。
「パーシア様からも、ゴールドを預かってきていますのよ。トーマス様が必要なら、是非使って欲しいと」
 それを見てトーマスは、いよいよ激しく首を振る。
「そんなの、いいよ。そこまでして、その展覧会に出したいとは思わないし……」
 タスクは最初から、トーマスがこういう反応に出ると予測していた。慈善による援助など受けたがらないだろう。警戒心と自立心が、ことさらに強い子だから、と。
 なので慎重に言葉を運ぶ。
「あのね、僕は――僕らは君の未来に投資したいんだ」
「投資?」
 トーマスは鸚鵡返しに呟いた。
 ベイキは彼に重ねて言い聞かせる。
「ええ。そうです。これは投資ですから、得するのも損するのも私の自己責任――だから、いい作品を出品してくださいね」
 そこまで言われてもトーマスは、まだ逡巡している。
「投資って言っても……僕、将来そんなに偉くなれるかどうかわかんないよ」
 すかさず朱璃が言った。
「もしかしたらそうかもしれません。でも、貴方がその結果について、気にする必要は無いのですわ。これはあくまでも、私達が私達の意志でしていることなのですから。どうぞお受け取りくださいませ」
「……」
 トーマスは無言でゴールドを見下ろした。
 タスクが自信満々に言い放つ。
「君はきっと、偉くなるよ。僕の見る目に間違いはないから安心してくれ、トーマス君」

●その名を貸して
 グラヌーゼ。
 【パーシア・セントレジャー】は【カサンドラ】の親族と、話し合いをしている。彼女の残したアトリエ――現在は彼女の名を冠した、小さな小さな記念館となっている――で。

「カサンドラの名を冠するのですか? その展覧会に」
「はい。ぜひそうしたいと……構いませんでしょうか?」
「――はい、構いませんよ。自分の名前が使われることを、カサンドラもきっと喜んでくれると思いますから」
「ありがとうございます。では、そのように取り計らいますので。展覧会の進行や受賞者についての情報は、その都度、お知らせいたします」
 快い承諾を受けたパーシアは、まず肩の荷を降ろした気分になった。ふうと息をついて、窓の外を見る。高い高い秋の空と、収穫が終わったからっぽの畑。その向こうに、白い街道。
「あら、街道、砂利石が敷かれたんですね」
「はい。つい最近『ホテル・ボルジア』商会の方が来られまして。こちら方面からホテルへ来られるお客様が、どうもこのあたりの道は悪くて馬車が通りづらいと仰られるので、街道を整備させてくれないかと――」
「あら、そうなんですか」

●展覧会成功に向けて、支援者募集
 【エリカ・エルオンタリエ】は【ルサールカ】と共にシュターニャ・学園周辺の地を巡回している。展覧会の宣伝、市井に埋もれた画家の発掘、並びに各地の有力者へ、展覧会への支援を呼びかけるために。
 現在彼女らは、とある邸宅の応接間にて、説得工作を行っているところだ。

「『学園主催・『ホテル・ボルジア』協賛/カサンドラ賞展覧会』? ほう……そんなものがあるとは知らなかったよ」
「いかがでしょう子爵様。この展覧会の後援・協賛をしてはいただけませんでしょうか?」
「……後援・協賛? いや……ねえ。私はこういう事にはとんと門外漢だから」
 子爵は見るからに気乗り薄。しかしエリカは怒涛のごとく畳み掛ける。相手の自負心をくすぐりながら。
「子爵様、芸術の担い手を発掘し支援することは、ご領地の更なる成長に繋がるものです。たとえ不遇な環境にいても花開くチャンスがあるのだと知れば、市民は希望を抱きます。子爵様への好感、支持も今以上にいや増すことでしょう」
 ルサールカがさりげなく、子爵へ名簿を差し出した。そこには展覧会への協力を確約した人間のサインが、ずらりと記されている。
「既にこれだけの篤志家から、ご賛同いただいておりまして――ご参考までにどうぞ」
 どの名もこの名も爵位のあるなしにかかわらず、社会の上流にいる人間――早い話が金持ちばかり。
 そこに自分の知り合いの名を幾つも読み取った子爵は、ちょっと考えこんだ。
 ルサールカからこう言われたことにより、更に考えこんだ。
「この方々の御名は展覧会宣伝の広告や看板に後援者・協賛者として大きく掲載させていただくことになっております」
 で、決意する。
「まあ、かまいませんよ。たいした額は出せませんが、それが我が良民の文化発展の役に立つというのなら、喜んで名前をお貸ししましょう」
「ありがとうございます子爵様!」
「それでは誠に恐縮ですが、この名簿にサインを頂戴いたしたく……」

 屋敷から退出したエリカはルサールカをちらりと見上げ、小声で言った。
「名簿ってものすごく効果的ね」
 ルサールカは魅力的かつ慇懃無礼な愛想笑いで応じる。
「自分だけ参加してなかったら、恥をかくんじゃないかと言う気にもなりましょうからね。それではエリカ様、続けて有望な描き手の発掘に参りましょうか。ひとまずは、パーシア様と合流しまして――」

●展覧会前日のこと・一般区画
「トマシーナ様、お姫様には芸術に対する造詣の深さも必要ですわ」
「げいじゅつにたいするぞうけい……どうすればみがけるかしら」
「まず、『本物』を見ることです。なるべくたくさん――それ以外に近道はありませんわ」
 そんな会話を【トマシーナ・マン】と繰り広げつつ、朱璃は、壁に突き出た留め金に額を引っかける。説明書きのプレートを添えて。
「トマシーナ様、どうですかしら? 曲がってはいないですか?」
 トマシーナは絵から距離を取ってためつすがめつした後、両手で大きな丸を作った。
「うん、だいじょうぶ! まっすぐ!」
 朱璃はにこっと微笑んで、額から手を放す。
「そうですか。では、ひとまず展示終了ですわ。トマシーナ様、今から一緒にこの矢印を壁に貼っていきましょう。見に来る人が道に迷わないように」
「うん!」
 トマシーナは張り切って任された作業に勤しむ。爪先だち、最大限の背伸びをして。
 それを見て朱璃は、自分の不備に気づいた。急ぎそのあたりで足台を探し、持ってくる。
「トマシーナ様、これにお乗りくださいませ。そのほうが貼りやすいですわ」
「うん。あ、ほんとだ。はりやすい! えのうえのところ、よくみえるー」
 順調に作業を進めながら、二人はまた、絵についてあれやこれやと話ししあう。
「ねえ、しゅりねえたん、どういうえがげいじゅつてきにいいの? やっぱり、このがらすびんとつぼのえみたいに、ほんものそっくりにかけてるのがいいの?」
「うーん……そうとばかりも言い切れませんわね。子供の頃お友達の貴族のお屋敷で色々絵をみましたけど、どれも心に訴える物がありましたわ。技術も大切だとは思いますが。やはり芸術は心に響く物があるかどうかではないでしょうか?」
「こころにひびくかあ……じゃあわたしこのがらすびんとつぼにはあまりうったえられないきがするわ」
 大人ぶった物言いをしながらトマシーナは、ガラスケースつきの額に入れられた絵の前で、足を止める。
 それは以前学園で開かれたオークションにて【セム・ボルジア】が落札した、『踊る少女』の絵だった――セムはこの絵を特別に公開展示することにしたのだ。本人いわく『催しには目玉が必要ですからね。彼女の名を冠した展覧会でもありますし』。
「これ、かさんどらせんせいのえね」
「ええ、そうですね」
「わたし、このえ、なんだかこわいとおもうわ。おどっているこはたのしそうだけど」
 とそこに、トーマスがやってきた。布でくるんだキャンバスを抱えて。
 絵の搬入に来たらしい。
 トマシーナはぴょいと足台から飛び降り、そちらへとことこ歩み寄る。
「にいたん、え、もってきたの?」
「あ、トマシーナ。うん、そうだよ。今から受付に行くんだ」
「みせてみせてー」
「いいよ」
 トーマスはキャンバスの布を剥いだ。
 その下から出てきたのは、この間彼が描いた晩夏の海の風景画。
「この絵を選ばれたのですね」
 朱璃の言葉にトーマスは、うん、と頷いた。
「色々迷ったんだけど……カサンドラ先生に見せ切れなかったもの、出したいなあって思って」

●展覧会前日のこと・閲覧注意区画
「書類作成と搬入、トーマスくんに一人でやらせたんですか?」
「ええ。やり方は教えましたから。この先似たような機会があったときのために、自分で全部の手続が出来るようにしておいた方がいいかなって」
 【アマル・カネグラ】を前に言葉を切ったタスクは、重ね置かれているキャンバスの上で丸くなる【赤猫】を見る。
「……えーと、ちょっとどいてくれない?」
 パーシアがそう呼びかけ絵を動かそうとした瞬間、赤猫は毛を逆立てた。
 鋭い息を吐き猫パンチ(爪出し)。
 パーシアは思わず手を放す。
 ベイキがため息をつく。
「さっきからずっとこうなんですよねえ……私も何度かどかせようとはしたんですけど、言うことを聞かなくて」
 そこで赤猫が急に起き上がった。人間の邪魔を止めた。
 セムがやってきたのだ。
 彼女は足元に纏わり付いてくる赤猫に煙たげな視線を向けながら、こんなことを言ってくる。
「どうですか、作業の進み具合は」
 ルサールカが、重ね置かれているキャンバスの中から一枚の絵を引き出す。
「セム様にちょっと確認を取っておきたい作品がありまして」
 それは、彼がエリカ、パーシアと共に行った巡回で見つけた作家――ある森のほとりで細々暮らしている、エリアルの少年だ。親はない。祖父母と暮らしている。ことのほか無口で全く物をいわない。毎日毎日小屋にこもって、ひたすら絵を描いている。それがどうも不健康な雰囲気を漂わせるものばかりなので、祖父母は正直止めさせたがっている――の作品だった。
 硬質で精緻な線の交錯によって描かれているのは、豪邸における晩餐の光景。
 床一面が金銀財宝で埋められている。
 席についている紳士淑女は全て死体だ。蝋人形のように青ざめ口から鼻から血を流している。
 その中にただ一人だけ生きている女がいた。グラスを傾け、薄笑いを浮かべながら、ゆったり席に座っている……。
 セムの口の端が、くっと上向きに曲がった。砂が混じったパンでも噛んだみたいに。
「これ、私ですね」
 その通り、それはセムだった。髪形その他でぼかしてはいるが明らかに彼女だ。そうとしか見えないし、それ以外にありえない。
 ルサールカはセムへ、遠慮がちに尋ねる。
「ベイキ様にチェックしてもらいましたが、呪いその他に関する気配はありませんでした。危険はないものと思います。ですが……展示してもかまいませんでしょうか?」
「かまいませんよ。で、題名は何ですかね?」
「『祝杯』となっております」
「おや、そうですか。どうせなら『ボルジア家の晩餐』とでもすればよかったのに」
 このセムの態度にパーシアは、ある意味感心する。家族殺しを連想させるこの絵は彼女にとって、けして愉快なものではないだろうに。
 と、そこに、ラインフラウが来た。
 彼女もこの絵を見て、笑う。セムとは少し意味が違う笑いのようだった。
「あらまあ、想像力の豊かなこと――どこのどなたの描かれた絵?」
 話を振られたルサールカは、非常によそよそしく母親を見る。そして大嘘をつく。
「さあ、所在も名前も私はとんと存じません」
 ベイキは今一度絵を眺めた。
 ふっと一瞬彼女は、軽い幻視を見る。
 絵の中のセムのそばに、もう一人女が立っていた。
 女は、ノアだった。
 ノアはセムの頭に、金色に輝く王冠を乗せようとしていた。

●当日
 生徒達の宣伝のかいあって、展覧会には大勢の来客が訪れた。
「通常の金銀銅のほかにも、特別賞があるそうですよ。なんでも、カサンドラ賞とか言うそうです。後は、メルたん賞というのもあるとか」
「カサンドラ画伯の未公開作品が展示されているんですって」
 そんなことを言い合いながら皆、パンフレットを手にして入ってくる。
 整然とパーティーションで仕切られた会場は、順路が要所要所に表示してあって、歩きやすい。
 子供用の踏み台も用意してあった。子供連れのお父さんお母さんなどは、一々抱き上げたり肩車したりする手間が省けて大助かりだ。
「あらまあ、気が利いてるわね」
「さすが一流ホテルだな」
 自分の小さな改善案が好感を持って迎えられていることについて、本日客の一人となっている朱璃は、うれしく思う次第。
(やってみてよかったですわ)
 彼女と手を繋いでいるトマシーナは、お手伝いの時に見た絵をもう一度最初から、しかつめらしく眺め回している。
 木漏れ日に遊ぶ鹿の絵を鑑賞していたエリカは、後援の人々の姿を見るやそちらへ近づき、トーマスの絵の売り込みにかかった。
「伝説の画家、カサンドラの再来かと言われています。この子は、まだまだ伸びますよ。将来価値が出ることは間違いないと思います」
「ほう、そうかね。確かにこのタッチはカサンドラに似ているねえ」
「投機の対象としても見逃せないと思いますよ」
「ふむん……」

 トーマスは、学園生の作品を、くいいるように一つ一つ眺めていた。
 どれもこれも段違いの完成度である。
 自分も相当描ける方だと自負してはいるが、それでもやっぱり気圧されてしまう。
「みんな、すごいや。レベルが違うなあ」
 思わずため息をつく彼に、タスクが言った。
「トーマス君、君もすぐにこのレベルまで行けるよ。芸能・芸術コースに入りさえすれば」
 トーマスは思わずタスクの顔を見る。
 真剣だ。本気の顔だ。
「学園に来ないか、トーマスくん。君には十分その資格がある。黒犬が魔物でなくなった以上、学園生になることは彼への敵対行為でなくなったはずだろう?」
 トーマスは黙っていた。両の目に決断への迷いが伺える。
 それを断ち切らせるためにタスクは、彼を安心させる情報を提示した。
「そもそも、ね。学園生は勇者になることを求められるけど、魔族と戦うことを義務付けられていないんだよ。『自由にのびのび、各人が楽しいことを見つけ出す』それが僕たちの校長の方針なんだ」
「えっ。でも……じゃあ、それじゃあ勇者ってなにをする人なの?」
 タスクは確信を得た顔で、言い切った。
「勇者って言うのは……世のため人のためになることをする人のこと全てを言うんだよ。僕はそういう人になりたいと思って、学園に入学したんだ」
 それから、手回しのよい付け足しを加える。
「実はね、もうラビーリャ先生とドリャエモン先生に、君の入学推薦状を書いてもらっているんだ」


 ひとまず第一回のカサンドラ賞は、トーマスが受賞した。







課題評価
課題経験:65
課題報酬:2000
ご自慢の絵を持っといで
執筆:K GM


《ご自慢の絵を持っといで》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2021-10-04 00:34:24
賢者・導師コースのエリカ・エルオンタリエよ。よろしくね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 2) 2021-10-04 19:57:04
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

今の所会場設置等の力仕事のお手伝いをしようかと思っておりますわ。あとはトマシーナ様を連れて絵を鑑賞しようかと。お姫様になる野望をお持ちのようですので、芸術に触れて学ぶ事も必要かと思いますので。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 3) 2021-10-06 00:29:10
わたしは周囲の集落を回って、展覧会の宣伝をして集客と、埋もれている画家の発掘作業をしてこようと思うわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2021-10-06 00:32:26
遅刻帰国、ご無沙汰瘡蓋~~!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします。

僕らが見守ってきたトーマスくんの晴れの舞台!
このイベントで華々しく画壇デビューを・・・ん?んん???
プロローグには、トーマスくんのことは書いてないようですね。

トーマス君が、このイベントに絵を出品する流れかと思いましたが、
それは、確定した未来ではないようですね。
で、あれば、それはプランでお膳立てしないと、ですね。

僕は今回は、そのことに注力しようかと思います。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 5) 2021-10-06 06:58:55
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
私もトーマスさんの作品を展示して貰えるようにと思ってますが、まあ現金積めばいいですかね(アイテム的な意味で)。

でも、返すあてがないトーマスさんは、二つ返事でOKとはならないかも。
ああ見えて、結構しっかりしてますからね。

あと、赤猫からシャーッ!!と威嚇されたらどうしよう。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 6) 2021-10-06 15:24:26
それじゃ、わたしは出先で「伝説の画家、カサンドラの再来か!? 将来有望な新人発見!」と
お金持ちや貴族を中心に注目度を煽って回ってくるわね。

回収が確実となれば先行投資もしやすくなるんじゃないかしら?

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2021-10-06 19:58:22
「カサンドラの再来」か~!いいですね!
そしてベイキさん、袖の下大作戦!!

僕は、カサンドラさんの絵か、海で描いた絵か、はたまた新作か
トーマス君に出品を薦める会話をプランに描くことが第一ですね。

あとは、どう発展させるか・・・
少なくとも、前回ラストでラビーリャ先生に示唆された
「もー学園誘っていいんじゃね?」(意訳)というアドバイスは
せっかくなので活かしたいとは思います。

以前そうしようとしたら、GMがはっきりノーを表明しましたけど、
今回は逆にGMから、学園へのいざないを示唆してますからね・・・
(これで結果「僕は学園に行く気はない」というリザルトなら、
GM様前情報のそもそものとらえ方を考え直さないとならないw)

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 8) 2021-10-06 20:56:24
トーマス様に関しては出品料の問題もありますから私達のプラン次第、という所なのでしょうね。

私達が貸すならそれはそれこそ先行投資ですから、駄目になる事もあるけれどそれはトーマス様次第、みたいな所から話ていけばいいのかも?投資に失敗したから返せとは別に言いませんしね

>学園への入学
前回のリザルトで書いてある以上、説得次第で入学という事になるとは思いますわ。ただ一度拒否しているのでかなり強力に説得が必要かもしれませんけれど。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2021-10-08 06:45:52
あ、お金は袖の下じゃなくて、出品料の問題がありましたね!
ベイキさん、大変失礼いたしましたm(_ _)m
僕もゴールドは装備していきますので、割り勘ということにしませんか?

(貸す貸さないの問題については、少し考えます。このあたりは、ロールプレイの好みの問題になるとは思いますが)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2021-10-08 06:50:17
トーマスくんの説得は、
・ラビーリャ先生指摘の通り、黒犬の件が終わって、状況が変わったということ
・スペシャルコンテンツ「dear my…」で書かれた校長の方針「自由にのびのび、各人が楽しいことを見つけ出す」ということ
このあたりをうまく活用できたら、と思っています。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2021-10-08 23:11:36
出品料について、僕もゴールドを装備して支払うプランを書きました。

場合わけで「もし同じ主旨でゴールドを装備してる仲間がいたら割り勘」
と書いてみました。もし問題があれば変更しますので教えてください。

支払うことについての、トーマスくんへの説明は
「君の未来への投資をしたいのだ」としてみました。
他に出品料肩代わり組がいらっしゃる場合は、同主旨発言で補強してくださるのも、
違う観点から説明や説得を試みるのも、どちらも熱いと思います。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 12) 2021-10-09 13:13:05
ひとまずプランは提出しましたわ。先述の通り会場の設営や絵の展示等おもに体を使うお仕事をお手伝いしますわね。あとはトマシーナ様に額が曲がっていないか等見て貰いつつ絵も鑑賞していただこうかと。

トーマス様に関しては出品料に関して私もこれはあくまで投資なので貴方が気にする必要はない、といった感じですわね。ゴールド袋を持って行っておきますわ

それで、もしトーマス様が学園に入学されるのでしたら、トマシーナ様も一緒にどうかと聞いてみるつもりですわ。王様・貴族コースに素敵な王子様がいるかもしれませんので。お姫様への野望に近づけるかもしれません。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 13) 2021-10-09 19:36:20
「夏の終わりに、海へ」を読む限り、トマシーナちゃんは何だか大物になりそうですね(笑)
兄が学園に入るなら妹もついていきたいだろうし、そして将来的には兄妹だけよりも広い人間関係に触れるのは、二人にとってとてもいいことだと思います。

朱璃さんがトマシーナちゃんのケアをしてくださるので、こちらは安心してトーマス君の将来に集中できるというものです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2021-10-09 19:36:28

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 15) 2021-10-09 20:20:02
王様・貴族コースのパーシア。よろしくお願いします。
現金積み要員と、できれば他に予算的に出品が難しい人へのパトロンとして動くつもりよ。

もちろん、支援する際には入賞の見込みがあるかとか、軽く試験して冷やかしを排除するけど。

それと……この展覧会って、名称は未定っぽいわよね。
折角なら、カサンドラさんの名前を冠することができれば……素敵だと思わない?

問題なさそうなら、カサンドラさんの親族に当たって、了解を取ってくるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2021-10-09 21:01:10
取り急ぎ。
カサンドラ杯?
カサンドラ記念展覧会?
賛成に一票です!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 17) 2021-10-09 23:18:08
個人的にはカサンドラ賞展覧会とかで、大賞以外にもボルジア商会側の賞とかメルたん賞とか設けて貰ってもいいかもと思ったり。