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それから、これから


ストーリー Story



●つかの間のお別れ

 初夏の日差しの中、精霊の【ミラ様】はふわりと保護施設の庭に出た。
 懐かしい人間が訪れて来た気配を感じたのだ。
 その人間はかつて、保護施設にいた。【カサンドラ】と皆から呼ばれていた。
 ちょっと前にこの世のくびきから解き放たれ、新しい生に向け旅立った……はずだった。

 一体どうしたのかと尋ねるミラ様に、カサンドラは言った。
『少し猶予が貰えましたので、生きているときに行けなかった場所や見られなかったものを見て回っていたんです。ここが最後の訪問先でして……これが終わったら、新しく生まれてこようと思います。どこに生まれるかは分かりませんが、今度は元気に健康に生まれてこられるということでしたので、とても楽しみにしてるんです』
 そして、保護施設を見上げた。
 建物は彼女が生きていたときと、全く変わっていなかった。でも中からは、そのときにはなかった賑やかな話し声が聞こえる。
『新しい人達が入っているのでしょうか、ミラ様』
 その質問にミラ様は、そうだ、と答える。随分ここに入る人も増えたのだと。
『それはよかったです。リフォームを手伝った甲斐がありました……私が生きているときお世話になった方々は、皆様お元気でしょうか?』
 もちろん元気だ、とミラ様は答える。皆この保護施設にせわしく出入りしているとも。
 それを聞いてカサンドラは大いに安心する。最も気になっている【トーマス・マン】、【トマシーナ・マン】の近況について尋ねる。
『あの二人は、どうしていますか?』
 ミラ様は彼女に、リアルタイムな二人の姿を『視せて』やった。
 トーマスは、芸能・芸術コースの教室で絵を描いていた。年上の少年――【ロンダル・オーク】と何か言い合いながら。
『よかった、あの子、友達が出来たんですね。気難しい子だから、ちょっと心配してたんです。前と比べて顔付きが穏やかになりましたね、うんと』
 トマシーナは、王様・貴族コースの幼年クラスで算数を習っていた。授業参観の日なのか、【ドリャコ】が教室の後ろで多数父兄に交じり、彼女を見守っている。
 続けてミラ様はカサンドラに、施設関係者たちの現状を『視せて』やる。
 【アマル・カネグラ】は、相変わらず鯛焼きをどっさり買い込んで小道を散歩。学園に入ってきた時と比べて。少し背が伸びたようだ。
 【ガブ】【ガル】【ガオ】の3兄弟は、新入生にからんでいる不良たちをいさめている。
「おい止めろお前ら」
「弱いの相手にイキっても格好悪いぜ」
「ケンカがしたいなら、俺たちが買ってやんぞ」
『まあ、あの子達。変われば変わるものですねえ』
 カサンドラはおかしそうに笑った。そして、確実に時が流れていることを実感した。
 ミラ様は彼女に言う。外に見たいものがあるか? と。
 カサンドラはこう答えた。
『見たいものはたくさんなのですけど、もうそろそろ時間ですので』
 ミラ様はカサンドラの気配が遠くに去っていくのを感じた。
 行ってらっしゃいと餞の言葉を贈る。新しく生まれたら、またここにおいで。待っているから。とも。
 カサンドラは大きく頷いた。
『ええ、間違いなくまた、学園にお世話になりたいと思います』
 この場所が、いやこの世界が幾久しく平和であるようにと願いながら。

●一年後……
 世界の片隅、グラヌーゼの一角に新しい命が誕生した。冬のさなか、冷たい空気が満天の星をきらきら光らせる夜に。
 若い夫婦とその家族は、うれしそうに嬰児の顔を見下ろしている。
「まあまあ元気な女の子ねえ。なんて大きな泣き声かしら」
「本当だ。これはおてんばになりそうだなあ」
「名前は何にしましょう」
「そうだなあ……カサンドラってどうかな? この地方出身の、有名な画家の名前だよ」









エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2022-05-16

難易度 とても簡単 報酬 通常 完成予定 2022-05-26

登場人物 6/8 Characters
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《勇往邁進》オリヴァー・アンダーソン
 ローレライ Lv14 / 武神・無双 Rank 1
「あいつを殺す、邪魔はするな」 出身:北国の有力貴族の生まれ 身長:186㎝ 体重:80前後 好きな物:戦争、酒、チェス 苦手な物:__ 殺意:弟→無し 補足:大きな期待を受けた男は一人の男によってあっさり見棄てられた。 傲慢な男は氷のような外道だった。 補足②:斬れば早いと思ってる脳筋であり、 冷酷かと思いきや実はツンデレで心配性なところがある、ガッカリしてくれ。 補足③:彼は思う以上に不器用な男であり、 褒められたがりな所がある。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。

解説 Explan


Kです。
これが最後のエピソードとなります。
近未来(ざっと一年後くらい)を描くお話となります。
制限は特にありません。
自分のPC、あるいはNPCがこうなっていたらいいなあ、という希望をプランとして提出してくださいませ。
可能な限り形にしてお返し致します。

追伸:カサンドラは、どうやら無事に健康優良児として生まれ変わったようです。会いに行かれたい方は、ご自由にどうぞ。



作者コメント Comment


これまでエピソードにご参加くださった方々、まことにありがとうございました。
名残惜しいですが、これにてKは『ゆうしゃのがっこ~』でのGM活動を終了致します。


皆様のPCの未来に、幸多からんことを!







個人成績表 Report
タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:60 = 40全体 + 20個別
獲得報酬:1050 = 700全体 + 350個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
一年後
行政、地域振興系の依頼に精力的に取り組み
【勇者行政官】の二つ名を得るにいたったタスクは、
グラヌーゼ復興支援のためトーマスくんを連れてたびたび訪れ
住民と協力して復興まつりに取り組んでいた

【事前調査】
住民とした打合せ

「【勇者行政官】タスク・ジムです。
復興まつりの打ち合わせで参りました。
共に頑張りましょう!

ところで、まつりの他に
『お困りごとはありませんか?』」

ジム家の始祖アスク・ジム(経歴参照)の再来の如く
呼吸するように困りごと聞く
するとまあ陳情が出るわ出るわ

住民感情に寄り添い
多数のお困りごとを落ち着いて整理

「僕一人の力は小さいですが
僕には心強い仲間がいます
皆の力を借りて
きっと解決いたします」


オリヴァー・アンダーソン 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:840 = 700全体 + 140個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
一年後、
フトゥールム・スクエアとグラヌーゼを交互に身を置きつつ、
勇者…ではなく、騎士として人々を護る事に専念している。


タスク主催の復興祭りの警備を行いつつ、
祭りの様子を歩き回りながら見ていよう。


オレのような強面は子供を泣かせちまう、
以前子育ての手伝いをした経験を活かし(子供親和)、
子供とはしゃがんで目線を合わせるようにし、
可能であれば手持ちの菓子を譲ろう。…別に、邪魔なだけだ!


赤ん坊には…大きくなれよ。と、小指を差し出して握らせ。
言の葉の詩:ノクターンで眠りへ誘おう。

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:840 = 700全体 + 140個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
最初に保護施設を訪れますわ。入居者に何か不都合な事はないか尋ね、その後ミラ様とお話しますわ。ミラ様がカサンドラ様の訪問と、今頃は何処かで生まれ変わっている事を聞けたら、お礼を言ってその場を後にします

タスク様からグラヌーゼでのお祭りの話を聞きましたら、私は出し物として演武を行うと参加を表明。トーマス様とロンダル様には似顔絵コーナーをお任せして、トマシーナ様と狼ズにもお手伝いをお願いしておきますわ

演武を行う際はなるべく動きが大きく、見栄えのする技を中心に行いますわ。見て下さる方が元気になるように思いを込めて。ただ敵を倒すだけではなく、誰かの希望になれるような拳士こそが世界最強の拳士なのだと、そう思いますから

その後は祝福コーナーでお手伝いを。赤ん坊のカサンドラ様一家が訪れたら、この子はもしかしてと居合わせた保護施設関係者にミラ様のお話を伝え、再び巡り合えた事に感激の涙を流しながら頭を撫でますわ

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:840 = 700全体 + 140個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
一年後、どうなっているかはわかりません。

でも、どうであってもたすけをもとめるひとびとを
うけいれられる場所は必要でしょう。

だからわたくしは保護施設がそういう場所でありつづけることを、
そして、そのために、おおくのひとびとが協力できることを、
それをのぞみ、そのためにがんばります。

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:840 = 700全体 + 140個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
セムさんのところに押し掛けて、救出時に傷の消毒に使ったブランデーで乾杯する

◆行動
セムさんのところに行って、ブランデー手土産に近況を聞いたりしましょ
サーブル城の辺りの開発状況とか、新しい遺跡の発見とかあるかもしれないし

他にも、あの三兄弟が真面目にやってるかとか……他にも、今年のカサンドラ賞展覧会も考えないといけないわね

オーク不動産との係争については触れないけど、愚痴られたら聞いておくわね

あ、そういえばタスクさんがグラヌーゼでお祭りするそうね
セムさんのところも、便乗して催しとかやってるかも

お時間が許すなら、セムさんもラインフラウさん同伴で、お祭りに参加してみたら?
面白い人に会えるかもよ?

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:840 = 700全体 + 140個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
保護施設の薬草園や林檎の木のお手入れ

◆行動
保護施設の薬草園や林檎の木のお手入れをしつつ、ミラ様に最近の様子をお尋ねしましょう
もしかしたら、懐かしい方がいらっしゃったりしてるかも?

……カサンドラさんが?

魂は巡るものとも言いますし、そういうことも、あるかもしれませんね

そう言えば、今度、グラヌーゼでお祭りがあるそうですし、今年生まれた子の中に、いらっしゃるかもしれませんね

聖職者募集中だったら応募しちゃいましょうか
聖職者の装束を着るのも、これが最後になるかもしれませんし



生まれてきた子ども達に、それぞれ祝福の祈りを捧げて、よき未来を願って
ああ、これは……この子達は

久々に、いい内容の幻視が見えそう

リザルト Result

●春――保護施設『ミラちゃん家』

 【レーネ・ブリーズ】は収容者の個人情報に関わる書類を整理をしながら、耳を澄ます。近くで交わされている【朱璃・拝】と収容者らの会話を聞き取るために。
「不都合なことですか」
「はい、もしあれば、何なりとおっしゃってくださいませ。小さなことでもかまいませんので」
「そうですねえ……出来れば少しの間でも子供を預けられると助かるのですが……次の仕事を探さなくてはいけませんし」
「分かりました。そのこと、運営に相談してみますわ」
「お願いいたします」
「ほかの方は、何かございませんか?」
「あのう、職業訓練など受けさせてはもらえないでしょうか。どうにか手に職をつけたいのです」
「分かりました。けれども、あなたの場合は学園入学を考えてもいいかも知れませんわ。魔法の初歩は使えるのでしょう?」
 この施設は必要なものだ。助けを求める人々はいついかなる時も、尽きることはないのだから。
 大勢の人間がこの施設に関わり、協力していかなければ。であればこそここは、血の通った場所であり続けることが出来る。
(そのためにわたくしも、できるかぎりのことをしませんと、ね……)
 まとめた書類をバインダーに綴じ、棚に並べる。必要に応じて、素早く引き出せるように。
 収容者からの聞き取りを終えた朱璃が、レーネに声をかけた。
「お手伝いいただきありがとうございます、レーネ様。とても助かりますわ」
「いいえ、たいしたことはしておりませんので」
 そこからは二人で書類の整理に勤しむ。
「これでおしまいですわね」
「ええ」
 作業がひと段落ついたところで朱璃は、窓の方を向いた。
 薬草畑に人がいるのが見える。
 背中に流れるつややかな、深緑の髪。あれはまさしく【ベイキ・ミューズフェス】のもの。

 除草作業をしていたベイキは、近づいてくる足音に振り向く。
 そこには、朱璃がいた。
「ベイキ様。お久しぶりですわ。お元気そうで何よりです」
「こちらこそお久しぶりです。朱璃さんもお元気そうで何より」
 開口一番そんな会話になったのは、ベイキがここ数ヶ月学園に顔を見せていなかったから。
 目下彼女は現リーベラント王の后候補者――もとい、確定者。ジルヴェストロ男爵家の養女という体で、嫁入り準備の真っ只中なのである。
「いつこちらに戻られたのですか?」
「つい先日です。伯爵家のほうに少し無理を言って、数日逗留できるよう手配したんです。たまには息抜きもしたいですから……薬草園のお手入れをする時期ですしね。林檎も、摘果しなくてはいけませんし」
 朱璃はベイキの横にしゃがんだ。除草の手伝いをしつつ、尋ねる。少し寂しそうに。
「リーベラントに嫁がれた後も、学園には来られるのですか?」
「ええ、卒業までは。頻繁には無理でしょうけど……朱璃さんは、卒業後はどうされます?」
「勿論、強い奴に会いに行くのですわ! あ、そういえばご存知でございますか? グラヌーゼで今度、お祭りが開かれるんですの。タスク様がそれに関わっていらして――」
 そこからしばし四方山話を続けた後、二人は、同時に言葉を途切れさせる。【ミラ様】がふわふわやってくるのが見えたからだ。
 ベイキも裾を払って立ち上がり、尋ねる。
「最近、施設には誰がいらっしゃいましたか?」
 ミラ様は彼女らに教えてあげた。つい最近カサンドラがここを訪れたこと、そして、新しく生まれることを。
「そうですか……!」
 ひと声発して朱璃は、感慨に耽る。夕暮れの中消えて行った彼女の姿を瞼に浮かべて。それから、ミラ様に頭を下げる。
「教えて下さってありがとうございます」
 ベイキは胸を抑えた。満腔の思いを込め彼方を見つめる。
「……魂は巡るものとも言いますし、そういうことも、あるかもしれませんね」

●春――グラヌーゼ公民館。
 『復興まつり実行委員会』の張り紙が張られた会場内には、大勢の地域住民が集まっていた。
 壇上の【タスク・ジム】は、彼らに向かって声を張る。
「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。【勇者行政官】タスク・ジムです」
 『勇者行政官』というのは職業名ではない。行政、地域振興系の依頼に精力的に取り組むタスクの姿を見て、いつしか回りがつけた二つ名なのである。
 最初は学園内だけで使われている異名だったが、今やこのように、学園外でも定着しつつある次第。
「復興まつりの打ち合わせで参りました。皆様の協力を得まして、まつり開催が決定致しましたことにまず感謝をいたします。まつりの成功を目指して、共に頑張りましょう!」
 前口上を終えたタスクは、すぐさま本題に入った。会場の場所割り、イベントのプログラム、運営委員会の人選、案内所の設置、トラブルが起きた際の対処、各方面への広報等々必要不可欠な事柄を提示し、意見を吸い上げていく――彼には生来、実務の才能がある。恐らくそれはジム家の始祖【アスク・ジム】に由来するものなのであろう。
「学園主催『こんにちは赤ちゃん』のコーナーというのは、どういうことをするんかいね」
「年内に出生した新生児のおられます世帯希望者に、聖職コースを履修している我が学園の生徒が、祝福を授けます。新しい命の誕生を、住民とまつり見物客みんなで祝いましょうという趣旨の企画でして――」
 助手として同行している【トーマス・マン】は、つくづく感心しながら、流れるような進行を見守る。
(タスクさん、すごいなあ……こんなにたくさんの人の話をよく捌けるなあ。僕には無理だ)
「ところで皆さん、まつりの他にお困りごとはありませんか?」
「腰が痛いだが、近くのいい薬屋がやめちまってよ。湿布を町へ買いに行くだが、片道一時間もかかるだ」
「総領息子が、跡を継ぎたくねえと言い出してなあ。町へ行ってミージシャンになるとか言い出してるだよ」
「ここんとこサーブル城で工事してるが、ありゃなにをやってるのかね。聞いてきてくれねえだろうか」
 玉石混淆な苦情の数々。
 タスクはそれらすべてに平等に寄り添う。内容を整理し、解決を約束する。
「僕一人の力は小さいですが、僕には心強い仲間がいます。皆の力を借りてきっと解決いたします」

 【オリヴァー・アンダーソン】は馬に跨がり、まつり会場となる場所を見回っていた。弓に張った弦のようにぴんと背筋を伸ばし、乱れた髪を撫で付ける。学園と当地を行き来し始めて久しいが、いつ来てもここは風が強い。
 進む左手には麦畑、右手には草の生い茂る荒野。
 山羊や羊が点々と散らばる向こうには、うずくまる森と城。
 城の近くにはテントが立っている――工事のためだ。シュターニャの『ホテル・ボルジア』が修復と改装を行っているらしい。観光施設化するために。
「もの好きというか、怖いもの知らずというか……よくやるよなあ」
 『人々を守る騎士』を自認している彼には、魔族が住んでいた場所を見世物にするなんて試み、悪趣味の極みとしか思えない。そんな金があるならもっと有意義なことをすればいいのに、なんてつい考えてしまう。

●春――シュターニャ
 『ホテル・ボルジア』社長室。
「忙しいとかでしばらく会えずにいたけど、元気そうで何よりね。まずは快癒に乾杯」
「乾杯」
 【パーシア・セントレジャー】とグラスを打ち合わせた【セム・ボルジア】は、ブランデーを一口飲み下し、会心の笑みを浮かべる。
「いいですねー、この喉が焼ける感じ」
「お、いける口ね、セムさん――サーブル城の辺りの開発、かなり進んでるみたいね? 最近、随分と新聞なんかに売り込んでるでしょう」
「分かります?」
「そりゃそうよ。シュターニャの主要紙がこぞって、『サーブル城地下に新空間出現。ノア一族の遺産発見か』なんて見出しを出してるんだもの」
 みゃん、とかわいい声がした。
 【赤猫】がセムの足元にいそいそ寄ってきて、体を擦り付ける。
「相変わらず、赤猫に好かれてるみたいね」
「私は好いてないんですけどね」
 と言いつつセムは、飲み残したブランデーを猫用の水皿にあけた。
 赤猫は喜んでそれを嘗め始める。
「酒好きなのは変わらないわねー。で、本当のところ遺産はあったの?」
「さてどうでしょう? 気になるのでしたら、開館の際見に来てください」
「出し惜しむわねー」
「そりゃそうですよ。大事な大事な見世物ですから」
 すまし顔で言ってのけたセムは、手酌で二杯目をいただく。
「……ウルドさんが描いた絵に、本来はない通路があったんだって?」
 パーシアの言葉に頷き、社長室の机の引き出しを開ける。そこから一枚の絵を……【ウルド】が描いたものを取り出す。
 絵の中には、地下道を進むセムの姿があった。行く手にラインフラウが待ち構えている。例の剣を手にして――言うまでもなく、サーブル城におけるラインフラウとの無理心中沙汰を表したものだ。
「私あのとき、どこをどう通ってあの場所までたどり着いたのか、記憶が曖昧で。だから気づかなかったんですよ。こういうものがあったということを」
 セムの指が指す先を、パーシアの目が追う。
 地下道の壁の一部に、縁取りされた小さな穴が穿たれていた。
「……溜め升の広間で見たのと良く似てるわね」
「似てるどころか同じものですよ。もしかしてと思って、あの時あなたが拾った鍵を使ってみたんです。そうしたら、難なく開きましてね」
「そうなんだ。これは、ウルドさんに感謝しないとね」
「してますよ、もちろん。だから私はあの子に投資している次第で」
「えっ、ウルドさんに奨学金出したのって、もしかしてセムさん!?」
「ええ」
「知らなかったわ……トーマスさんにそうしている話はちらっと聞いたんだけどね――今のところお眼鏡にかなってる訳ね。二人とも」
 セムは満足げに頷いた、その後、少し愚痴った。
「どうも、だらだら出費が続いてましてねえ。オーク不動産との裁判関係で」
「あの件、手打ちで一段落したんじゃなかったの?」
「ええ、あれはね。でもまた別件が持ち上がりまして」
 相変わらず貪欲に、同類項と蹴落としあいをしているらしい。死にかけたことを契機にこれまでの生き方を考え直すなんてこと、彼女は絶対やらないようだ。
「ガブたち、サーブルでバイトしてるんだって?」
「ええ」
「真面目にやってる?」
「してくれていますよ。実に有能な子たちで。今年のカサンドラ賞展覧会でも、警備の方頼もうかなと思ってまして――」

●春――学園
 グラヌーゼから戻ったタスクは、大々的に『復興まつり』の告知ポスターを貼り出した。『こんにちはあかちゃん』への企画参加者募集。持ち込み企画も大歓迎、との但し書きをつけて。
 それを見た朱璃は、早速企画を持ちこんできた。
「復興まつり! よいですわね。私、演武など披露したいのですが、よろしいですかしら?」
「もちろん、大いにお願いします!」
 続いてはベイキが、企画参加を申しこんできた。
「私は『こんにちはあかちゃん』に参加したいかと……聖職者の装束を着るのも、これが最後になるかもしれませんし」
「はい、よろしくお願いします」
 そこに【ガブ】【ガル】【ガオ】の三兄弟。
「おっ。まつりだってよ」
「グラヌーゼか。いいじゃん、バイト先だし」
「休み時間に抜けだそうぜ」
 そんなことを言いあっている彼らに向け、朱璃はきらりと目を光らせる。
(ちょうどよいですわ。舞台のお手伝いをお願いいたしましょう。後でトマシーナ様にも、お声がけしましょうか)
 そこに、聞き覚えのある声。
「ふん。感情表現なんて、絵画の趣旨に反するよ。あるものをあるように描くのが本当だろう」
「だったら、絵じゃなくて写真で事足りるってことになるじゃないか」
 【ロンダル・オーク】と【トーマス・マン】だ。絵画の方向性について議論を戦わせているらしい。
 これはいい。彼らも巻き込もう。そう思って朱璃は、声をかける。
「相変わらず色々競い合っておられるようですが、次は似顔絵コーナーでどちらが沢山の人に似顔絵を描けるか競ってみますか? 勿論質も重要ですわ」

●春――グラヌーゼ。
 荒れ地に野の花が咲き乱れ、風にそよぐ。
 復興まつりが始まった。
 多くの出店が田舎の通りを埋め尽くしている。
 広場の一角には、大勢の人だかり。剣舞の催しが行われているのだ。

「私は世界最強を目指す者、そしてそれを成し遂げる者ですわ。私の命と魂の輝き、とくとご覧あれ!」
 赤い布を結び付けた剣を手に、朱璃は、拍子をつけて舞台を踏む。三兄弟が繰り出す槍を華麗に受け流し、宙返り。返す刃で槍を弾く。見得を切る。動きの全てに無駄がない。かつ、あでやかだ。
 彼女の動き、表情は、観客に余すことなく伝える。ただ敵を倒すだけではなく、誰かの希望になれるような拳士こそが世界最強の拳士なのだという、熱い思いを。
 それを受け止め、皆惜しみなく拍手を送る。舞台に向かって。

 美術コース生徒の似顔絵コーナーは、まずまずの繁盛を見せている。
 中でも一二を争っているのが、トーマスとロンダル。行列の様子を観察するに、トーマスの方がやや優勢らしい。
(人物画については、彼の方に一日の長ありかな)
 こっそり自慢に思いつつ、タスクはその前を通り過ぎる。責任者としてやることはたくさんあるのだ。各所への目配り、気配り。挨拶、打ち合わせ。
 なんやかや、気づけば正午を過ぎている。
「わ、もうこんな時間。早くしないと」
 慌てて『こんにちはあかちゃん』のイベント会場へ走る。
 そこにはすでに、聖職コースの生徒達が待機していた。その中心に聖職者の衣装を着たベイキが控えている――彼女はひときわ荘厳な空気を醸し出していた。本職であると言っても、誰も疑わないくらいに。
 タスクはコーナーの前に置かれていた『準備中』の立て札を『開催中』に取り替える。集まっている人々に呼びかける。
「遅れてすみません皆さん! どうぞ会場にお入りください!」

 迷子が泣いているところに出くわしたオリヴァーは、強面顔を精一杯緩め、しゃがんで相手と目を合わせる。
「どうした、迷子か」
 と言いながら、手持ちのチュロッキーを出す。
「案内所へ行こうな。そこで待っていたら迎えが来るから」
 その言葉に子供は、顔をほころばせる。彼が差し出した手を握り、一緒に歩いていく。チュロッキーを齧りながら。
 案内所についてみれば、手伝いとして来ていたレーネが顔を出してきた。
 一通り事情を聴いた彼女は、オリヴァーに礼を言う。
「まいごをつれてきてくださって、ありがとうございます」
 オリヴァーは照れ臭くなった。ので、早々に背を向ける。
「……別に、邪魔なだけだ!」
 そしてまた歩き出す。警備の続きを行うために。
 なにやら、赤ん坊連れの団体がいる。聞けば、祝福のイベントがあるらしい。
 一人の赤ん坊がむずかり、泣き始める。
 オリヴァーはその子に言の葉の詩を聞かせ、眠らせてやった。小指を差し出し、握らせながら。
「泣くな泣くな……大きくなれよ」

「世を統べる精霊王よ、我、乞い願う、この幼子の行く末が、光満ちたものであらんことを」
 祝福の文句を唱えるベイキの目の前に、次の光景が浮かび上がってきた。
 光あふれる野辺に子供たちが駆けて行く。
 駆けて行くうちに子供たちは大人になる。
 そして、新しい子供たちが生まれる。
 彼らもまた駆けて行く。光に向かって……。
(久々に、いい内容の幻視……)
 幻視が薄らぎ途切れたところで、赤ん坊連れの若夫婦が駆け込んできた。
「すいません、まだ受付をやっていますか? 遅れてしまって」
 受付のタスクは、彼らを快く迎え入れる。
「ええ、もちろんです。どうぞお入りください。お子さんのお名前は?」
 次の言葉を聞いた瞬間、彼は、手にしていたペンを取り落とした。
「この子の名前はカサンドラです」
 朱璃は目を見開いて赤ん坊に駆け寄る。
 目は青、髪の毛は金色。血色のよいほっぺた。元気いっぱいな健康優良児。
 知っているカンドラには全然似ていない。だけど、カサンドラがそうでありたいと願い続けた姿には、そっくり。
 ベイキは赤ん坊の頬に触れた。いとおしげに、柔らかく。
「……戻るべき場所に、ようやく戻ったんですね」
 朱璃は目を潤ませた赤ん坊の頭を撫でた。タスクに、ミラ様から聞いたことを伝えた。
「タスク様、実は――」
 タスクは大急ぎでトーマスを呼びに行く。号泣しながら。
「トーマスくん、トーマスくん!」
 それを追いかけるようにして朱璃も、トマシーナを呼びに行く。
 彼らの反応を見て、若夫婦は不安になった。おろおろとベイキに聞いてくる。
「あの、この子に何か悪いところでも……」
 ベイキはいいえ、と首を振った。
「逆です。この子はとても……とてもよい星の下に生まれた子供です」

 まつり会場を訪れたセム、【ラインフラウ】、パーシアは『こんにちはあかちゃんコーナー』と銘打たれた一角で足を止める。
「おや、皆さん揃い踏みですね」
「あら、本当、何してるのかしら」
「さあ?」
 何をしているのか確かめるため、そちらへ足を運ぶ。
 朱璃が、どこかの夫婦に抱かれた赤ん坊を覗き込み、トマシーナにこう言っているのが聞こえた。
「トマシーナ様、霊樹の葉を手に何時か話した事を覚えておられますか?」
「うん、せんせいが、いつかまたこのせかいにかえってくるっていったのよね」
「ええ――また、会えましたわね」
 タスクは涙を拭いながら、夫婦に話しかけている。
「もし、この子が絵に興味を持ち、絵が大好きになったら、是非、ご入学をお勧めします。この、トーマス先生の元に習いに来てください」
 トーマスが膝をつき、赤ん坊に話しかける。
「初めまして、カサンドラ。僕はトーマス。トーマス・マンだよ。大きくなったら、学園においでよ。カサンドラ先生のこと、たくさん、たくさん教えてあげるからね」
 赤ん坊の額にベイキの手が置かれた。
「世を統べる精霊王よ、我、乞い願う、この幼子の行く末が、光満ちたものであらんことを」
 光の花が空中に、ふわあっと咲いた。かぐわしい香りを放って。
 赤ん坊はきゃっきゃと笑った。生きていることがうれししくてたまらぬかのように。







課題評価
課題経験:40
課題報酬:700
それから、これから
執筆:K GM


《それから、これから》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2022-05-11 05:55:46
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします!

一年後ということで、肩の力を抜いて、
いっそのこと、全校集会が大変うまくいった前提で、
超カッコイイ将来像を勝手に描いてしまおうと思います(笑)

行動方針としては、グラヌーゼの復興支援のため、
復興祭りを実施します。
そこで、「最近生まれた赤子を、学園生(聖職コース)が祝福する」
というコーナーを設け、
そこにカサンドラ赤ちゃんが来る、というプランを書くことによって
トーマス君とカサンドラ赤ちゃんをスムーズに出合わせる作戦を考えています。

もしよかったら、祭りについて一緒に何か楽しんでいただけたら
大変うれしいです。内容は何でもいいと思います。

その他、皆さんがしたいことがあれば、僕も出来るだけ協力したいと思います。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 2) 2022-05-11 19:24:52
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくおねがいしますね。

お祭りは面白そうですわね。何か出来る事がないか考えてみますわ。

それ以外ですとまだ何をするか思案中ですわ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2022-05-13 20:12:33
そうですわね、それではお祭りで演武を行わせていただこうかと思いますわ。あとはトーマス様を参加させるなら似顔絵コーナーを設けるとか、でしょうか。それならロンダル様と競わせてもよいかもしれませんわね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 4) 2022-05-14 19:04:35
考えたら、私達はカサンドラ様が生まれ変わった事自体はまだ知らない筈ですわよね・・・?ミラ様なら解るかもしれませんから一応最初に保護施設に行ってPC情報にする行動をとる等した方ががよいかもしれませんわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 5) 2022-05-15 05:46:22
朱璃さん、復興祭りのご協力ありがとうございます!
トーマス君の似顔絵コーナーは大変ふさわしいと思いますし、
演武は、朱璃さんらしいですね。祭りに花を添えると思います。

僕は、カサンドラさんの転生を知らなくても、
「祝福イベント」を実施し、そこに転生カサンドラさん親子が来る、
という展開をウィッシュプランに書いても問題ないと思っていまして。

そこで提案なのですが、
朱璃さんは保護施設でミラ様に転生のことを聞いていて、
タスクたちは聞いてなくて、
転生カサンドラさん親子が祝福コーナーに現れたら、
朱璃さんから「その子もしかして…」と教えてくださる展開はどうでしょうか?
もしよかったら、ご検討いただけますと幸いです。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2022-05-15 09:20:46
>カサンドラ様

「もしかして」、と教える展開は問題ないかと思いますわ。ミラ様も生まれ変わっている事は解っても、具体的にどこの誰かまでは解らないかもしれませんし。そういう感じで書いておきますわ。