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新品の制服はいかがでしょうか?


ストーリー Story

 魔法学園【フトゥールム・スクエア】には春夏秋冬を問わず新入生がひっきりなしに入学してくる。
 この学園では衣食住は保証されるが、その他は自腹になる。
 つまり教科書や文房具、授業で必要とされる道具などetc.は自腹で購入するか、先輩に伝がある者は譲ってもらったり、学園の備品でどうにかしたりすることが殆どだ。
 もちろん様々な理由から無一文の者も少なくない。
 そういう場合は奨学金制度を利用し、課題やアルバイトをこなしながら在学中に払っていくか、卒業してから返していくかのどちらかとなる。世の中は世知辛いのだ。

 今回は制服の話である。
 学園の生徒として最初に手に入れる制服は、学園からの入学祝いであり贈り物でもある。
 フトゥールム・スクエアの制服は男女とも青を基調としたブレザーに、魔法使いのようなマントと三角帽子。
 それこそが魔法学園フトゥールム・スクエアの生徒である証しでもある。
 制服を仕立てる際には、指定されたお店で制服の採寸を行うことになる。
 学園としてもまとめて採寸を済ませてしまいたいのだが、癖の強い学生を一カ所に大勢まとめて行えば、騒動が起きることは分かっている。
 過去に一斉に行ったところ、待ち時間が長くて騒ぎ出す者、女子の着替えを覗きに行く者、そもそも採寸自体をさぼる者などが出た。
 さらに入学時期がバラバラであることもあり、指定日に一定数の生徒がお店で採寸することになったのである。
 メメたんこと【メメ・メメル】校長だけがこの騒動を楽しんで見守っていたので不満げだったが、他の職員は賛成派が多数だったことをここに記しておく。
 この学園ではスルー能力が高くないとやっていけないのだ。
 しかし、スルーしていく内に学園に染まってしまい、個性豊かな変人の仲間入りしてしまうかどうかはあなたの次第である。

 指令日にあなたは制服専門店『アボット』に訪れた。
 学園都市内にある居住区域『レゼント』内にある制服専門店はこじんまりとしているが、ショーウィンドウに学園の制服が飾られているのですぐ見つけられる。
 あなたはどんな制服にしようかとは楽しみにしているだろうか、それとも服は着れれば何でもいいと思いながら面倒くさそうに訪れるだろうか。
 長年学園から注文を受けてきたこの店では制服を改造したり、アレンジしたいというリクエストも受け付けており、イメージ通り仕立ててくれると中々評判がいい。
 さらに制服専門と謳うだけあって、制服を熟知しており、種族によって着心地が良いように素材を変えたり、戦闘をこなしやすいようにデザインをアレンジするなどと気を配ってくれる。
 王族・貴族専攻になるとオーダーメイドした制服を購入する者も少なくない。生地から選び、裏地やボタンなど様々に組み合せて自分だけの制服を作り上げるのだ。
 そこまではいかなくともちょっとしたお洒落をしたい人の為に数種類のリボンやネクタイ、少し肌寒い時に羽織る色とりどりのカーディガンなども用意されている。
 学園でも校章部分を改造さえしなければ、制服のアレンジに関しては寛容だ。むしろ自分らしさをだしていると推奨されているぐらいだ。
 だからこそ、通常の制服をアレンジして着る者は後を絶たない。
 あなたはどんな制服を求めるのだろうか。
 制服を改造するのも、そのままの制服を着るのもあなたの自由だ。それとも制服なんて着ずに私服を貫く、なんてのもいいだだろう。
 まずは勇者の卵として形から入ってみるのも一つの手かもしれない。さて、学園生活を謳歌すると思ってお店に足を踏み入れてみよう!


エピソード情報 Infomation
タイプ EX 相談期間 4日 出発日 2019-04-27

難易度 とても簡単 報酬 ほんの少し 完成予定 2019-05-07

登場人物 7/8 Characters
《ゆう×ドラ》シルク・ブラスリップ
 エリアル Lv17 / 村人・従者 Rank 1
「命令(オーダー)は受けない主義なの。作りたいものを、やりたいように作りたい……それが夢」 「最高の武具には最高の使い手がいるの。あなたはどうかしら?」 #####  武具職人志願のフェアリーの少女。  専門は衣服・装飾だが割と何でも小器用にこなすセンスの持ち主。  歴史ある職人の下で修業を積んできたが、閉鎖的な一門を嫌い魔法学園へとやってきた。 ◆性格・趣向  一言で言うと『天才肌の変態おねーさん』  男女問わず誘惑してからかうのが趣味のお色気担当。  筋肉&おっぱい星人だが精神の気高さも大事で、好みの理想は意外と高い。 ◆容姿補足  フェアリータイプのエリアル。身長およそ90cm。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》ウェルカ・ラティエンヌ
 アークライト Lv15 / 王様・貴族 Rank 1
■身長:152cm ■実年齢:14歳 ■髪形:腰までのストレートロング ■容貌:ややたれ目気味の目元の、大人しそうな容貌の美少女 ■体型:身長は小柄ながら、バストやヒップはかなり大きく、非常に発育は良いが、ウェストや手足等は細めの、極端な体型 ■性格:基本的には内向的で大人しく、穏やかな性格だが、金銭面には非常に厳しく、利害が絡むと冷酷になる面も ■コンプレックス:桁違いに豊満な上、未だに発育途上の胸/[誕生日]の時点で、既に120cmに届くとのこと ■体質:体重が増えるときは、その殆どが胸に集まり、痩せるときは他から痩せるタイプ ■服装:背中の開いたドレス/色は特に決まっておらず、気分次第で変えている ■特技:経営・商売に関連する豊富な知識/一通りの礼儀作法/実は家事全般
《勇往邁進》アレックス・ジェット
 アークライト Lv7 / 芸能・芸術 Rank 1
本名:アレクサンドラ・ジェット 年齢:17歳(覚醒時の年齢は16歳) 身長:165cm 体型:スラりとしたモデル体型 髪型:剃り込みを入れたアシンメトリーのボブ。ベースはグレーでインナーカラーは赤。青や黄色のメッシュを入れている。 服装:パンクファッション。制服は改造してある。 性格:ロックな見た目とは裏腹に、普段の性格は落ち着いている。真面目にコツコツと物事に臨む。ややクール系。 音楽の事になると一転スイッチが入りテンションがぐーんと上がる。バーニンッ! 好き:音楽を響かせる事。相棒(ギター)の手入れ。 苦手:緊張する場面(何時か克服!)。マナーの悪い客。 ★口調(通常) 二人称:アンタ、名前+さん、くん ~だよ。~だね。 「アタシはアレクサンドラ・ジェット。アレックスって呼んで。よろしくね。」 ★口調(ロック) 二人称:名前のアニキ、名前のアネゴ ~だぜ!~だろ! 「〇〇のアニキも!○○のアネゴも!サイッコーに燃えてるぜぇ!」
《新入生》レイ・ローズ
 ローレライ Lv2 / 賢者・導師 Rank 1
(未設定)
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《大空の君臨者》ビャッカ・リョウラン
 ドラゴニア Lv22 / 勇者・英雄 Rank 1
とある田舎地方を治め守護するリョウラン家の令嬢。 養子で血の繋がりはないが親子同然に育てられ、 兄弟姉妹との関係も良好でとても仲が良い。 武術に造詣の深い家系で皆何かしらの武術を学んでおり、 自身も幼い頃から剣の修練を続けてきた。 性格は、明るく真面目で頑張り屋。実直で曲がった事が嫌い。 幼児体系で舌足らず、優柔不断で迷うことも多く、 容姿と相まって子供っぽく見られがちだが、 こうと決めたら逃げず折れず貫き通す信念を持っている。 座右の銘は「日々精進」「逃げず折れず諦めず」 食欲は旺盛。食べた分は動き、そして動いた分を食べる。 好き嫌いは特にないが、さすがにゲテモノは苦手。 お酒はそれなりに飲めて、あまり酔っ払わない。 料理の腕前はごく普通に自炊が出来る程度。 趣味は武術関連全般。 鍛錬したり、武術で語り合ったり、観戦したり、腕試ししたり。 剣が一番好みだが他の分野も興味がある。 コンプレックスは身長の低さ。 年の離れた義妹にまで追い抜かれたのはショックだったらしい。 マスコット扱いしないで欲しい。

解説 Explan

●目的
 新しい制服を仕立てましょう!

●制服専門店【アボット】について
 居住区域『レゼント』にある超大型商業施設『クイドクアム』の近くにお店があります。ショーウィンドウ越しに制服の見本が飾られていてすぐに分かります。年季の入った店内はこじんまりとしていますが、長くから学園に愛用されてきたお店とあって、自分にぴったりの制服を仕立ててくれます。

●制服のリクエストについて
 もはや完全に原型を留めないものや校章部分を改造することはできません。それ以外は、自由に決められます。
 成長期の方だったら大きめな制服を作ることを推奨されたり、オーダーメイドを頼む方は専門の店員が付き、あなたのリクエストに応えるでしょう。
 リクエストについては、動きやすくしてくれ、とか軍服っぽい要素を取り入れて欲しい、とかでも大丈夫です。

●プランについて
 特に記載がなければ、不自然ではない流れで他PC方とも絡んでいただきます。
 何か騒動が起きても長年学園と付き合いがあるだけに店員によって鎮圧されます。


作者コメント Comment
 こんにちは、ozです!
 新入生に必要なものと言えば、制服!
 学生の間しか着れないものですし、せっかくなので制服を仕立ててみませんか。
 制服のアレンジは結構自由なので、皆さんがどんな制服にするのか楽しみでもあります。もちろんそのままの制服もそれはそれでいいですよね!




個人成績表 Report
シルク・ブラスリップ 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
制服の仕立てと、『アボット』に師事(お手伝い、バイト)で働きたい!

●現在の制服
実はこれまで私服。
フェアリー種でも小柄(人間で言うと130~140cmくらい、かつ大人の体型)で
うまく合う服がなかった…という設定。

●希望する服
小柄な自分にあうこと、羽の邪魔にならないこと。
私服の上に羽織って、すぐ脱げるようなのにできれば

●行動
店の事になると途端に早口になる人。柔肌も目に入らないくらい。
自分の制服もだが、朱璃やウェルカ、ビャッカらの注文の仕立ても興味津々。
冒険者の服は頑丈さは勿論着やすく直しやすさも重要で云々

また仕立ての際には職人の募集はないかと熱烈に
『バイトでも何でもします大丈夫ですからっ!』

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
「頼もう!」

と「アボット」の入り口を潜り、今日はよろしくお願いいたします。と丁寧にお辞儀、採寸に臨みますわ

注文も受け付けて下さるとの事。スカートと帽子、それぞれ尻尾と耳を出す穴はきつくならないようお願いします。きついと言えば胸もきつくならないよう頼みますわ

そうそう、私戦闘で蹴り技を多用しますので、スカートの下にスパッツと言う物を履いた方がよいでしょか?下着を見せるのはあまり良くないらしいので。私自身はあまり気にしないのですけれど

そうそう、帽子に花飾りをつけたいので留め具もつけていただけたら嬉しいですわ。後は蹴りの威力を上げる為に靴に鉄板を仕込んでくださいまし♪

ふふ、出来上がりが楽しみですわね

ウェルカ・ラティエンヌ 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
制服の新調、お願い致しますわ。

希望させていただきたいのは、一先ず[羽根が出る様に]ですわね。
色々な種族の方がいる学園ですから、定番の改造ではないかと思いますわ。

そ、それと、少々お恥ずかしい話なのですが、胸のところに大きめの余裕を設けていただけないでしょうか?
何と申しますか、まだ成長中のようでして、今回新調をお願いさせていただきに来ましたのも、また胸元がきつくなってきたからなのですわ。
学園に来たときにも、大きめの余裕を設けていただいたはずなのですが。
出来れば、[胸の下]に[切り返し]の様な形で支えを入れて、[重さ]による負担を多少軽減出来るようにしていただけると有難いのですが、可能でしょうか?

アレックス・ジェット 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:60 = 20全体 + 40個別
獲得報酬:2160 = 720全体 + 1440個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
・目標
クールでロックな制服にアレンジして貰う

・心情
学園指定の制服も魔法使いっぽくていいけどさ
アタシはもっとロックな感じにしたいんだよね
プロの手を借りて、アタシらしい制服にしたいな

採寸はピッシリ背筋を伸ばして
この制服で舞台に立つこともあるだろうから

素材に強い拘りは無いけど、伸縮性のある物がいい
汗をかいても大丈夫な素材も気になる

・夏服
帽子とマントは…炎の意匠をあしらう事って出来るかな
正装しないといけない時に気分アガりそう

コルセットは腹を押さえすぎない様にして貰ってもいいかな
歌う時にお腹も使うからさ。コルセット自体はカッコいいんだけど

…まだ飛べないけれど、羽根の動きに支障が無いようにして貰いたいよ

レイ・ローズ 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
制服を作るのと、お友達作りかしら。

【セリフ】
あら、素敵なお店ね。

制服の希望は取り敢えず露出は低めでお願いします。

【アドリブ度】
A。

チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
ぶっちゃけザコちゃん制服着なくていいなら着たくないんだけど。
画一に染められで属する個体として表されんの気に喰わなみだし。ってもどーせ貰えるんなら一応、もらうだけもらっとこ。
使わないと面倒い、なんてことになったりするかもだし。無いだろーけど。

そんなわけでー、うん。
ザコちゃんてきとーなのでいいから、着れ着用できる大きさならなんでもいーし。
中古とかあるんならそれでもいいし、失敗作的なのあるならそれでもいーよ。気にしない気にしない。
んでもって、服はいらないから。マントだけでいーよ。どーせ着ないし。
規則校則で制服着ろーって言われたとして、一枚羽織っとけば着たっていえっしょ。
これもある種アレンジアレンジ。

ビャッカ・リョウラン 個人成績:

獲得経験:24 = 20全体 + 4個別
獲得報酬:864 = 720全体 + 144個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
私の制服を仕立ててもらおう!

【行動】
私の制服を仕立ててもらうよ。
ちなみに私はこの日を楽しみにしていたよ。

アレンジは基本を崩さずに装飾品で私らしさを出して。
サイズはピッタリに…だってここ8年くらい体形変わってないんだもん…(遠い目)
翼があるからスリットを入れてもらって。
帽子は…う~ん、角があるから困るなぁ。あんまり覆ったり被せたりしたくなくて。
えっ、リボン?へぇ、こんなのあるんだ!じゃあこれで。

(制服が仕立てあがったら)
さっそく来てみて、くるっと回ってみたり翼を動かしてみたり確かめるよ。
可愛くて動きやすくていい感じ!気に入ったよ!

リザルト Result

 遠くから車輪の軋む音が聞こえる。
 学園の門をくぐり舗装された石畳を真っ直ぐ歩いていくと、すぐ横を馬車が通り過ぎた。
 朝方はまだ肌寒く上着が必要だった。
 【レイ・ローズ】はまだここに来て間もない新入生であり、ようやく学園内をある程度把握したばかりだ。
 店から指定された時間までは、まだまだ時間がある。なのに、こんなに朝早くから出たのは、学園都市の一部でもある居住区域『レゼント』内をゆっくりと散策したかったからだ。
 その為だけに朝早くから起きてゆっくりと気の向くままに歩いていく。
 街を往来するのはレイと同じ学生や住人以外にも、卒業生である冒険者の姿も多く見られた。
 まだ自分はここに何があるかもよく知らない。有名どころは名前を耳にしたことがあるだけで、まだ行ったことがないところばかりだ。
 通りはまるで絵はがきに描かれたような町並みが広がる。
 飲食店や書店、酒場、服屋、宿屋など挙げれば切りがないが、この街にいれば大抵のものが揃えられており、住むのに困らないだろう。
 指定日の記された紙には制服専門店『アボット』に行くまでの地図が載っていて、よほど方向音痴でなければ迷いそうにない。
 学園都市中の店を集めた超大型商店『クイドクアム』。
 品揃えも豊富で特に若者向けの雑貨や洋服店など中心に揃えてある。他にも住人向けの食料品や日用品のみならず、飲食店街もあって学生と住民双方からの人気の高いそこが目印となっているのも分かりやすかった。
 蚤の市を抜けた先にあるのはアーケード街――『パサージュ・カリダライラ』という名の通りだった。
 アーケード内を歩いていくと何度か修繕した痕が残るレトロなタイルが敷き詰められていた。よく見ると比較的新しいタイルと古いタイルがあり、何度か修繕されてきたのが分かりこの街の歴史を感じさせられた。
 クジャクの羽を広げたかのような美しい装飾がパサージュのあちらこちらにあり、重厚なガラス張りの天井からは程良い自然光が入り込む。
 あらゆる専門店が軒を連ねるパサージュは生活と仕事が一体化した古い商店街だ。
 殆どの店が老舗であり、思わぬ掘り出し物が出てきそうなところばかりで、制服の仕立てに来たというのに寄り道したくなってしまう。
 美しく時を経た外観はお店ごとに個性があり、看板も手が込んでいてコーヒーカップの看板があれば、そこはカフェといったぐらいに一目見て何のお店か分かる。逆に大きなトカゲの看板は個性的で何のお店か分からない。
 パサージュのお店の一つである『アボット』では魔法学園の校章が看板代わりとなっていた。
 外観だけ見るとこぢんまりとした印象を受けるが、ドアをそっと開けて店内に入ってみると想像してみたよりも案外広かった。
 ドアに取り付けられたベルがお客様が来たことを告げるように涼やかな音を鳴らす。
「あら、素敵なお店ね」
 レイは思わず店内をきょろきょろと見回してしまう。
 外観は古き良き建物だったが、店内は改装してあるのか思っていたよりも新しい。レトロな部分を残しながらも味のある木の床や煉瓦の柱などは当時のままだった。
 硝子越しに射し込む光が、店内の隅々まで白い繭に包み込まれたかのように柔らかく照らす。
 ひっそりとしてはいるものの居心地の悪い静けさではなく、古くから綿々と紡がれてきた歴史の鷹揚さというべきなのか、むしろ穏やかで親しみやすい。
 掃除が行き届いた店内はより白い壁が清潔さを醸し出し、店の主の気風や人柄が反映されているようだった。
 この店だけ時間が切り取られたかのようにゆっくりとした時間が流れていく。

「いらっしゃいませ」
 ベル音に気づいた店員がこちらにやって来るとにこやかに声を掛けてくる。
「あの、制服の仕立てをお願いしたいんですが……」
 レイはそう言うやいなや、ポケットの中から学生証を差し出すと店員はにっこりと笑い受け取った。
「レイ・ローズ様ですね。では、こちらへどうぞ」
 案内された場所は試着室を兼ねた広めの採寸部屋で外から見えないように厚手のカーテンがかけてあった。
 普段オーダーメイドはもちろん採寸などする機会が少ないレイは落ち着かなげに視線をさまよわせる。
 店員はレイが緊張しているのを見抜いているのか優しく声をかけた。
「肩の力を抜いて、リラックスして下さい。最初はびっくりするかもしれませんが、一瞬で終わりますから」
 そう言い終わると同時にいくつものメジャーがまるで蛇のように一斉に動き出した。
 レイは近づいてくるメジャーに思わず息を呑み、身体を強ばらせる。
 だが、レイの視線に合わせるように伸びると、安心なされ、と言わんばかりに一斉にお辞儀する。レイは思わずくすりと笑みがこぼれてしまう。
 肩の力が抜けるや否や、メジャー達は身長を測ったり肩幅や胴囲を忙しなくあっちこっちを測っていく。
 時には悪戯っ子な個体がいるのかレイの目の前でハートの形になったりして遊んでいた。
「どんなものにしたいか希望がございますか?」
「とりあえず露出低めでお願いできますか」
「かしこまりました」
 レイはそれ以上の具体的な注文が思い浮かばず困っていると、店員が幾つかの制服のサンプルを持ってきてくれた。今流行のものや着心地のいい生地や頑丈で持ちの良いものなどを幾つか紹介してもらう。
 悩んだ末に決めた後は、仕立てるのを待つだけ。
 一仕事終えたメジャーからくるりと丸まって定位置に戻っていく。
 まるでおとぎ話のような光景にレイは心躍らせる。
 レイは店内を見て回りながら、どんな制服が出来上がるのか心待ちにするのだった。



「ここが、制服専門店『アボット』――!」
 【シルク・ブラスリップ】が憧れの人に出会ったかのように打ち震えていた。
「お色気フェアリーのゆーしゃさま、感動感激しているところ悪いんだけどさ。入口のところで固まってられるとザコちゃん達は通行止めな感じ?」
「そうですね、そろそろ入りませんかシルク様?」
 指定時間にやって来た【チョウザ・コナミ】と【ウェルカ・ラティエンヌ】に促され、我に返ったようにシルクは『ごめんなさいね』と謝り、ごくりと唾を飲み込む。
「やっぱりちょっと待って! 心の準備をさせてくれないかしら……」
「うんうん、好きなだけ準備していいよぉ。じゃぁ、ザコちゃんも独り言独白でもしてよっかなぁ」
 真剣な表情で待ったをかけるシルクにチョウザはいつも通り気だるげに頷きながら話し始めた。
「ぶっちゃけザコちゃん制服着なくていいなら着たくないんだけど。画一に染められて属する個体として表されんの気に喰わなみだし」
「そうね! そういう考え方もあるでしょう。オリジナリティを求めて我が道を行くのも良し! でも制服という型にはめられているからこそ、どう既存のイメージを破るか問われるの。そう、制服は学生の間しか着られない言わば青春の象徴なのよ!」
「そんなわけでー、うん。規則校則で制服着ろーって言われたとして、一枚羽織っとけば着たっていえっしょ。これもある種アレンジアレンジ」
「皆が学生服を着ている中、私服で登校するのも乙なものよね! でも、できることならザコちゃんの学生服も見て見たかったわ」
 互いに言葉を交わしている筈なのだが、一方的なドッジボールになりつつある。
「二人ともちゃんと会話なさっていますか?」
 思わず困った表情でウェルカが突っ込んでしまうのも仕方ない事だった。
「冷静でいる方が無理! だって、ここは制服仕立ての老舗よ! あらゆる種族、地位を超えて制服を仕立てる技術は、あぁ……」
 思わずシルクは恍惚とした表情で悩ましい溜息をこぼす。想像しただけで身を震わせるシルクに二人は生温かな目を向ける。
「うん、心の叫びを聞いてもらったおかげで落ち着いてきたわ。……それじゃあ、入りましょう」
 シルクが扉を開け店内に入ると、そこは制服専門店というよりは手芸屋のようだった。
 学園から指定された日が来るのを心待ちにしていたシルクは店内を前にして目を輝かせる。
 新しい制服を仕立てるのも楽しみにしているが、それ以上にシルクには他の生徒とは違う目的を胸に抱いていた。
(『アボット』にできることなら師事を……、そうでなくともここで働きたい!)
「あぁ……想像以上だわ」
 シルクが恋する乙女のように店内に熱視線を向けているのとは対照的にチョウザは淡々と店内を見回す。
 トルソーに着せられた多数の制服はもちろん、ボタンや糸、生地に至るまで、あらゆる服飾素材が店内を彩る。
 まさにシルクにとって玩具箱のようなお店だった。
 店員が扉のベル音に気づき、『いらっしゃいませ』とお手本のように頭を下げる。
 チョウザは近くにいた店員に飄々とした態度で物怖じすることなく声を掛けた。
「店員さん店員さん、ザコちゃんてきとーなのでいいから、着れて着用できる大きさならなんでもいーし。中古とか古着あるんならそれでも構わないし、失敗作的なのあるならそれでもいーよ。気にしない気にしない」
 個性的な生徒には慣れているのか、店員は動じることなく『他にご要望はありますか』と尋ねる。
「んでもって、服はいらないから。マントだけでいーよ。どーせ着ないし」
「チョウザ様、おそらく中古の品は置いてないようですわ」
 ウェルカが店内を見渡しながらそう答えると、チョウザはにやりと口端をあがる。
「ん、つってもどーせ貰えるんなら一応、もらうだけもらっとこーってね。使わないと面倒い、なんてことになったりするかもだし。無いだろーけど」
 言葉遊びするように語るチョウザは店員の方を向くと。
「ってことで、ザコちゃんはあそこにデコって飾られてるやつでいーや。身長もおんなじくらいだしぃ。そん代わり、糸を一巻ある? ついでに余った布はぎれとかも。服よか安いでしょ。ダメならふつーに買い購入だけど。色もなんでもいーよ。死ぬか消滅する前に見ときたい色とかでも」
 そう店員に交渉すると、今回制服を受け取らない代わりに糸はタダではぎれは自由に使わせてもらえることになった。
「そんじゃあ、モブが隅っこでお裁縫繕い物してるだけだから、どーぞお気にならさず留めず」
 マントの丈の調整を待つ間、チョウザは店内にある休憩用の革のソファに腰かけると自前で持ち込んだソーイングセットでバンダナ作りを始めていた。



「生地から選べるなんて学園も太っ腹よね。どんな素材があるのかもそうだけど、プロの技術を間近で見れるなんてワクワクするわ」
 羨望が込められた声がシルクの口からこぼれる。
「オーダーメイドで良かったですわ。まだ成長期ですし……お店で買い物しても自分に合ったサイズのものは中々見つからないですから」
「そうよね、あたしもフェアリー種の中でも小柄だから合う服が見つからないもの……さらに気に入った服となるとサイズは大抵合わないし」
 華奢な身体に見合わぬ豊満な胸を持つウェルカは困ったように微笑を浮かべた。
 ウェルカは既に制服を持っているが、未だ成長が止まらぬ胸のせいでシャツがそろそろ厳しい。
 シルクもまたウェルカと似た悩みを抱えていた。
 シルクは、ヒューマンで言うと130~140cmくらいの低身長な割りにバストからヒップにかけての女性として理想的な体つきしている。その体型のままフェアリーになったところを想像してみるといいだろう。
 二人共、一般サイズの物を着ようとすれば、胸元のボタンが閉まらなかったり、服がパツパツになってしまう。
 そういうわけで、既製品では着れるには着れるが中々気に入ったものがないというのが実状だった。
 学園では本人の個性を最大限尊重しているので、私服でも全く問題ない。課外授業では制服でなく私服で受ける者も多い。
 だが、どうせ学園生活を満喫するならば制服を着てみたいではないか。自分の制服もだが、他の生徒がどんな制服を仕立てるのかシルクは興味津々でいた。



「制服の新調、お願い致しますわ」
 そうお辞儀するとウェルカは落ち着いた様子で店員が採寸しやすいように体を任せる。
 店員だとしても見知らぬ他人にパーソナルスペースに踏み込まれれば、どんなに些細でも警戒心が呼び起こされるものだ。
 警戒を怠らず、されど他人に警戒されないようにするのは案外難しい。どうしても咄嗟の時に所作や表情に反射的に出てしまい、そう簡単に身に付くものではない。
 微笑みの裏に隠してそういった振る舞いが身についているのは、王族としての資質かそれとも生まれ育った環境が育んだのか。どちらにせよそれは王様・貴族専攻にとって得難い素質でもあった。
「希望させていただきたいのは、一先ず羽根が出る様にですわね」
 どんなものがいいのか自分でも分からず戸惑う学生も多いが、ウェルカははっきりと要望を伝える。
 だが、次の瞬間、戸惑ったような表情を浮かべて口籠った。
「そ、それと、少々お恥ずかしい話なのですが、胸のところに大きめの余裕を設けていただけないでしょうか?」
 コンプレックスである桁違いに豊満な胸について口にするのは、さすがに勇気がいった。
 恥じらいを滲ませながらウェルカは周囲には聞こえないよう小声で店員にお願いした。店員もそういった相談を受けることもあるのか先程と変わらぬ対応のまま、採寸した数値を書き込む手を一旦止め、相槌を打った。
「何と申しますか、まだ成長中のようでして、今回新調をお願いさせていただきに来ましたのも、また胸元がきつくなってきたからなのですわ。学園に来たときにも、大きめの余裕を設けていただいた筈なのですが……」
 弱り切った表情でウェルカは一瞬自身の胸元に視線をやると、溜息交じりに話す。
「出来れば、胸の下に切り返しの様な形で支えを入れて、重さによる負担を多少軽減出来るようにしていただけると有難いのですが、可能でしょうか?」
「可能ですよ、そうなると定番の形となりますがコルセットジャンパースカートがいいと思いますが、お持ちしましょうか」
 そういって店員がサイズは違うもののウェルカの要望に応える制服をいくつか見繕って見せてデザインを決めていく。とはいっても、ウェルカは素材等の希望はなく、当たり前のように、
「本職にお任せします。専門知識がない私よりも良い品を選んでくれるでしょうから」
 生まれ持っての王族らしい鷹揚さを見せ、店員のやる気を上げていく。
 生まれた時から人を使う立場であった為か、ウェルカは人の扱いが上手かった。
「あの、ところでサイズを見せていただいてもよろしいかしら?」
 店員がサイズを記入した紙にはボディが描かれ、身長はもちろん腕の長さやスリーサイズまでみっしりと書かれていた。ウェルカは胸のサイズのところで視線をピタリと止めた。
「そ、そこまで大きくなっておりますの?」
 動揺のあまり思わず声に出してしまった。
 学園に入学して慣れない生活のせいかウェストは細くなっているのは嬉しいが、肩が凝るほど重たい胸はまだまだ発展途上とばかりに成長していたのだ。
(この調子だと……また体型の変化で着られなくなる可能性がありそうですわ)
「このお店の常連になるかもしれませんわね……」
 人知れず呟いた言葉は誰にも聞かれることなく溜息と共に消えていった。



「頼もう!」
 突然、まるで道場破りのような威勢のよい声が店内に響く。
 【朱璃・拝】が堂々と入ってくるのを見て、驚き固まっていた店員達もすぐさま『いらっしゃいませ』と明るい笑顔で迎え入れてくれた。
 朱璃から少し遅れて【ビャッカ・リョウラン】が苦笑いしながら後ろから顔を出す。
「いきなり朱璃が『頼もう!』って入っていくからびっくりしちゃったよ」
「つい気合が入ってしまいましたわ。私、制服など着るのは生まれて初めてですから。楽しみで」
「私もこの日を楽しみにしてたんだよね」
「ええ、是非とも私だけの一着といえる制服にしたいですわね♪」
 この日を心待ちにしていたのは二人共同じだった。朱璃はどこかそわそわしながら店内を見回すと、先に来ていた【アレックス・ジェット】と目が合う。
「中々ロックな挨拶だったぜ、姉御」
 アレックスは口端を上げ、挨拶のように手を軽く振る。
「アレックス様も今日が指定日だったんですね」
「そうだよ、どうやら他の子が採寸してるみたいだからさ。店内を見て暇をつぶしてたんだ」
 アレックスも加わり三人の女子が集まると話題はどんな制服にしたいかに変わっていく。真っ先に口を開いたのは、アレックスだった。
「学園指定の制服も魔法使いっぽくていいけどさ、アタシはもっとロックな感じにしたいんだよね。プロの手を借りて、アタシらしい制服にしたいな。二人はどう?」
「そうですわね、私はやはり動きやすい制服でしょうか。……そういえば昔お友達の貴族の子の前でスカートを一度履いた事があるのですが、そのまま蹴り技を使ったらはしたない! と怒られてしまったのですわ。スカートの中は神秘の世界、と言っておりましたが……」
 そう話しながらも朱璃は不思議そうに首を傾げる。その友人の真意がきちんと伝わっていないのを見て、二人は苦笑いする。
「私も朱璃と同じで動きやすい制服にしようと思ってるよ。サイズはピッタリに……だってここ8年くらい体形変わってないからね……」
 朱璃の方を一瞬見て自分の胸元に視線を戻したビャッカはどこか遠い目をしていた。
「気にすることはないさ。ビャッカさんはビャッカさんらしいのが一番だよ」
「アレックス、ありがとう。うん、私の体型のことはいいんだ……それにしても制服代がタダっていうのは正直助かるよ」
 ビャッカはアレックスに笑みを浮かべ、これ以上落ち込みそうになる前に話題を変える。
「そうだね、アタシも実家に負担を掛けたくないから有り難いよ」
 アレックスも空気を読み、話題に乗っかる。
「実は制服代含め、学園生活の最初で必要になる分は予め家から出してもらったんだよね。ただ、本当に最初の分だけだけどね。一応は私も名家の令嬢ではあるんだけど、武芸の一家だけあってその辺は厳しいんだよ。母様曰く『勇者を目指す者ならば自らの手で稼ぎなさい』ってね」
「まあ、素敵なお母様ですわね。私も一人の武芸者として見習わなくては」
 朱璃は拳士として何か感じ入るものがあるのか、目を輝かせる。
「ありがとう、自慢の母様だよ。ちなみにタップリ仕送りすると言い出した私に甘々な父様は、母様の手刀にあっけなく沈んだよ……」
 見た目とっても厳つい父が嫋やかな母の一撃で倒れ伏した姿が蘇り、ビャッカは再び遠い目をするのだった。



 三人で楽しくお喋りしていると採寸部屋が空いたのか、順々に名前を呼ばれる。
 アレックスはひとりでに動き出すメジャーに驚きながらも、採寸しやすいようにピッシリ背筋を伸ばす。
 それだけなのに人目を引きつけるのは、芸能・芸術専攻の生徒だからなのか。アレックスの鮮烈な赤い視線が店員を見据える。
「今のアタシに、いやこれからのアタシに似合う制服が欲しい」
 アレックスは真剣な表情を浮かべて店員に頼む。彼女に目を奪われていた店員はハッと我に返ったように動きだした。
「アタシの生きた証を、音楽を響かせる為に」
 思わぬ注文に店員は一瞬瞠目するものの、にっこりと笑みを浮かべ、かしこまりました、と頼もしく承った。
(きっとこの先この制服で舞台に立つこともあるだろうから)
 その存在感で店員の視線を奪ったにも関わらず、アレックスはストイックなまでに音楽のことを考えていた。
 緊張するステージ上で自分の納得いくロックな制服を着ていたら、きっと自分を奮い立たせることができるだろう。
 そんな事を考えていると、採寸中の店員から質問を受ける。
「素材に強い拘りは無いけど、伸縮性のある物がいい。汗をかいても大丈夫な素材も気になるね」
「芸術・芸能専攻の生徒さんですか。なら、制服で舞台に立つこともあるでしょうね」
「うん、それと夏服の仕立てもお願いしたいんだ。帽子とマントは……炎の意匠をあしらう事って出来るかな」
 夏の暑さにも負けないロック魂を響かせる象徴の炎。誰かの心に響かせたいならまずは自分が燃え上がらなければ。
「それとコルセットは腹を押さえすぎない様にして貰ってもいいかな。歌う時にお腹も使うからさ。コルセット自体はカッコいいんだけど」
「大丈夫ですよ、そういった希望を出す生徒さんは多いですから」
「……まだ飛べないけれど、羽根の動きに支障が無いようにして貰いたいよ」
 一瞬口籠ったが、すぐに力強い声で店員にそう告げた。



 朱璃はワクワクとした雰囲気を隠すことなく『今日はよろしくお願いいたします』と丁寧に店員にお辞儀すると自動で動き出すメジャー達も朱璃を真似するようにお辞儀を返す。
「まあ、動くメジャーなんて初めて見ましたわ」
 頬に手を当てて感心していると、メジャー達はせっせと働きだす。メジャーが腕に巻き付き、真っ直ぐ伸びて何かをアピールする。
「ああ、腕を伸ばせばいいんですね。賢いですのね」
 朱璃はメジャー達に採寸を任せて、店員の方へ声を掛ける。
「注文も受け付けて下さるとの事。スカートと帽子、それぞれ尻尾と耳を出す穴はきつくならないようお願いします。きついと言えば胸もきつくならないよう頼みますわ」
 店員が『かしこまりました』と相槌を打ちながら、万年筆を走らせる。
「そうそう、私戦闘で蹴り技を多用しますので、スカートの下にスパッツと言う物を履いた方がよいでしょうか? 下着を見せるのはあまり良くないらしいので。私自身はあまり気にしないのですけれど……お願いしますわ」
 そう話しながらも当の本人はよく分かっていない様子で首を傾げている。
「それと、帽子に花飾りをつけたいので留め具もつけていただけたら嬉しいですわ。後は蹴りの威力を上げる為に靴に鉄板を仕込んでくださいまし♪」
 朱璃は店員から質問をいくつか答えながらも思いつく限りの注文をお願いすると、今にも鼻歌を歌いだしそうな満面の笑みを浮かべる。
「ふふ、出来上がりが楽しみですわね」



 この店特有の採寸方法に瞠目したが、学園のあれやこれを経験し慣れてきたビャッカは動じることなく『働き者なメジャーだね』と褒める。するとメジャーは照れたようにへにゃりとなった。
「制服は基本を崩さずに装飾品で私らしさを出して欲しいんだ。翼があるから背中にはスリットを入れてもらって」
 色んな種族がいる為、角や翼があっても着やすいようにするのは学園の制服としては定番となる改造だ。
「帽子は……う~ん、角があるから困るなぁ。あんまり覆ったり被せたりしたくなくて」
 注文を聞いている店員とは別に他の店員が装飾品を並べていく。
 こちらの表情や仕草一つで何を求めているのか読みとり、先んじて動く店員にビャッカは思わず感心する。装飾品に視線を向けると艶やかな帽子に巻かれたのと同じリボンが目に留まる。
「――えっ、リボン? へぇ、こんなのあるんだ! じゃあこれで」
 他にもちょっとしたお洒落が楽しめるように胸元にはストライプ柄や無地も揃ったカラーバリエーション豊富なリボンやネクタイ、スカーフなど選び放題だ。
 さらにちょっとしたお洒落にシャツの袖にはカフリンクスを。遊び心はあるけれど派手すぎず、カッコいいものを選んだ。
 注文をし終えたビャッカは満足感を覚えながら、どんな自分だけの制服が仕上がるのかを楽しみに待つ。採寸部屋から出ると皆が集まっている作業場へと足を向けるのだった。



 制服の注文が入った作業場は一気に慌ただしくなる。
 ある店員は、はさみを踊らせるように生地をリズミカルに切っていく。無造作に適当に切った布は型紙通りだ。
 何人かの店員がさらに目にも見えぬ速さであっという間に縫い上げると、制服が魔法のようにできていた。
 シルクは思わずその洗練された技術に感動し、店員に突撃する。熱烈に職人の募集はないかと喰い気味に話しかけた。
「バイトでも何でもします大丈夫ですからっ!」
 情熱が迸るまま、シルクは店員に直談判した。熱すぎる程の想いの丈を訴えられた店員はたじろぎながらも、最後まで話を聞いた結果。
「――……残念でしたわね、シルク様」
 今回は人手が足りており募集は既に締め切られていた。
 学園の生徒がここで働く際には生徒のサイズ情報という極めてプライベートな情報を知ってしまう為、個人情報を口外しないという契約を結ぶことが多いそうだ。
「ありがとう、ウェルカ。……でも、実際の現場をこの目で見れたことは大きいわ。ここで働く人から直接話が聞ける機会なんて滅多にないもの」
 シルクが余りにも残念がるので店員がこっそり学園に接客のアルバイトや素材の回収の依頼を出すこともあると教えてくれた。そう機会はこれだけではないのだ。
 シルクは気持ちを切り替えたのか、熟練された技術を食い入るように見る。まるで少しでもものにしようと、技術を盗み取ろうと言わんばかりに。
 自分がこれから歩んでいく道の先達の姿を忘れないように目に焼き付けていた。
 シルクの他にも制服が出来るのを待っている生徒が作業場に集まり始めた。
 気になった点をシルクが質問する度に店員の一人が生徒達に作業工程やちょっとした雑学を披露してくれる。
 これが特殊かつ貴重な魔法素材を使ったものとなると、また勝手が違い時間がかかるそうだ。
 そういった特殊素材で作られたものは大抵人を選ぶ。まだ勇者の卵の身でそんな代物を身につけようとすれば力に振り回されるか、最悪身を滅ぼしかねない。
 さらに値段も当然高額で、そういった制服は基本的にオーダーメイドできないようにされているのだ。
 店員が様々なことを教えてくれ、あっという間に時間が過ぎる。



 まず最初に試着室から出てきたのはウェルカだった。
 思わずステップを踏みたくなるような青い生地の揺らめきが美しいコルセットワンピース。
 水分を含んだようなしっとりとした肌触りなのにこれからの季節に丁度良い生地感。
 どの角度から見てもきれいなシルエットを描く円形に広がるスカートは丁度膝に少しかかるくらいでふわりと動く。
 ウェルカの落ち着いた柔らかな雰囲気を引き立てる装いだった。
 シルクがウェルカの魅力を最大限引き出す制服に感動し捲し立てるように語り出す。
「神の仕事を見たわ! たゆんと丸みのある胸とウェストの細さが対比されるように計算されつつも、ふわりと広がるスカートが大人の女性へと変わりつつある少女が蕾から花開くところをイメージしてるのね」
「え? そこまで計算なされているのですか……?」
 店員の方を見るとその笑みが深まった。それを見て、ウェルカは制服の奥深さに戦慄する。
 胸下で切り返しとストラップが豊満な胸を支える。さらにストラップが背中でクロスし編み上げ仕様となっている。
 深みのある青のコルセットワンピースで胸を隠すことなく強調しながらも上品さを失わず瑞々しさの残る仕上がり。
「ひゅー、母性溢れる天使さま。似合ってんじゃん、その制服。魔法使いっていうより蝶よ花よと育てられた深窓の令嬢っぽいじゃん」
「ありがとうございます、チョウザ様」
 学園の青いマントを私服の上に羽織ったチョウザが口笛を吹きながら褒めるとウェルカが嬉しそうにはにかむ。



 他の生徒も続々と仕立て終わった制服を着て試着室から出てくる。
「朱璃様は上着を改造なさったんですね、ボレロ風の上着が素敵ですわ」
 ウェルカはこういった改造もあるのかとしきりに感心していた。
 青いブレザーを大胆にチャイナ風のボレロに改造し袖口にチャイナボタンが付けられている。
「ええ、上着もですけどシャツとスカートはフリルを付けてもらいましたの。実は件のお友達が着ていたフリフリと言う物に少し憧れていたのですわ♪」
 ボレロの下から覗く白いノースリーブシャツは小花のような連なりのフリルが胸元を華やぐ。
 シャツは程良くフィットし、身体のラインを綺麗に見せるだけでなく朱璃の希望通り動きを阻害しないデザインとなっている。
 フリルを重ねたティアードスカートはふんわりと広がるシルエットにすっきりとしたミニ丈がより健康的でしなやかな美脚をアピールする。
 羽のように軽いスカートは皺にもなりにくく、ボリューム感があるものの、それがかえって茶色い革のコルセットが引き締めている。
 コルセット周りにはサスペンダーと共に革のポーチがついていて、ボーイッシュさと制服の可愛らしさが両立している。
「可愛らしい制服になりましたが、着心地が良くって派手に動いてもこれなら大丈夫ですわ。私の要望をほぼ実現して下さいましたわ」
 朱璃の獣耳がぴくぴくと嬉しそうに動くと、帽子に付けられた花飾りがしゃらりと音をたてて揺れる。

 シルクは朱璃の全身を嘗め回すように見て自分の目は間違っていなかったと、うっとりしながら持論を語り出す。
「冒険者の服は頑丈さはもちろんだけど動きやすく直しやすいのも重要よ! いくらお洒落でも動きにくい服で戦闘なんて無謀だもの。それでも私はお洒落を兼ね備えた武具を作りたいの! その人だけの為に作られた最高のパフォーマンスが発揮できる一品……お洒落は自分の気持ちを明るくしてくれるだけじゃなくて、相手への気遣いだったり、その人にとっての戦闘服なんだから!」
 ウェルカが穏やかにシルクの話を聞き、朱璃が感心したような表情を浮かべた。
「そういう風に考えたことありませんでしたわ。でも、新しい服を着ますと、気分が上がりますわよね。シルク様の制服は私服に合わせても着やすそうですわ」
「そうなのよ、私服の上に羽織ってもおかしくない上着をお願いしたの。それにしても羽の動きを一切阻害しないようにありとあらゆる工夫と気遣いが感じられる逸品よ!」
 いつの間にか新しい制服に着替えたシルクはよりテンションを上げていく。
 シルクはその着心地に感動し、誰でもいいから語らずにはいられなかった。
 普通のブレザーならば胸囲に合わせると他がぶかぶかになり、お辞儀すれば胸元が胸パカッと開いてしまう。それを阻止しつつ、スタイルを綺麗に見せ、胸パカしないように隠しホックがついている。
「それにブラウスも伸縮性のあるものを使ってあるし胸元には隠しボタンが用意され、きつめにボタンが縫い付けられているのも好感度が高いわ」
「戦闘中に胸元が弾けることにならずに済みますわ」
 シルクの言葉に朱璃が同意すると、ウェルカも安堵したように頷いた。
(あぁ……いいわね)
 シルクはそう心からそう思う。
 着ていると勇気が出てくるような、心がわくわくしてくる。
 今日一日が特別な日になりそうな予感を感じさせるいい服だ。
 職人の道に終わりはない。
 どこまでも極みに至る為に研鑽を重ねていく道。
 この人だけの武具。その人にしか使いこなすことができず、手に取った時からまるで昔から使っていたようにしっくりと手に馴染む武具を。
 命を守り、生かす為の武具を作りたいという気持ちが自分の胸の奥から溢れ出してくるのを感じていた。



 試着室で新しい制服に着替えたビャッカはさっそく鏡の前でくるっと回ってみたり翼を動かしてみたり確かめる。
「可愛くて動きやすくていい感じ! 気に入ったよ! って、あっ! このリボンも付けなくちゃね」
 白銀色の真っ直ぐに伸びる双角の片方に赤いリボンを結ぶと、カーテンを開き外に出る。
 他のメンバーも制服に既に着替え終わっており、話が盛り上がっている中、少し離れた場所で壁にもたれかかっていたチョウザがビャッカに声を掛ける。
「うんうん、品行方正な姫騎士系女ゆーしゃさまらしい王道正道の制服で似合うじゃん。折り目正しく規則正しく露出が少なく清楚可憐って感じだねぇ」
「なんかそこまで言われると照れるね……」
 チョウザの冗談めいた口調で褒めるとビャッカは照れくさそうに頬を掻いた。
「それにさぁ、なるべく布とか金属の多いのがいいよぉ。あの学園じゃぁ、いつ何に巻き込まれるか分かんないしねぇ、それがザコちゃんには楽しいんだけどぉ」
 あの学園では騒動が日常茶飯事。それを心底愉快に語るチョウザだったが、一瞬何かを思い出すように目を細めて呟いた。
「……それに己が身の価値を計られるような視線を防げっからさ」
 ビャッカが何か尋ねる前に、チョウザは瞬きの間にいつも通りの飄々とした態度で話し出した為、聞き逃してしまった。
「……そーいや今きてんの全員女ゆーしゃさまなんじゃん。ひゅー、面倒い野暮な視線を感じない平和な室内」
 チョウザは気だるげな口調で大げさに肩を竦めた。
「あぁ……っ!」
 そんな平穏な店内に感極まった声が響いた。
 新たな制服の発見し、頬を上気させたシルクが目を白黒させるレイに向かって賞賛し始めた。
「異国の魔法使いみたいだわ! ローレライ特有の水の質感を引き立ててるのは、冬の夜空のような生地ね! 神秘的で触れがたいのに思わず触れたくなる……っ! ……ふふ、大丈夫よ、怯えないで制服を見たいだけなの……はぁっ……」
 息遣いの荒いシルクが手をわきわきしながら距離を縮めていくのを見て、レイは『ひえっ……!』と怯えた声を上げ後退していく。
 ビャッカを含めたメンバーが慌ててシルクの暴走を止めに入るのだった。



 青いダブルライダースジャケットを着た自分が鏡に映る。真新しいライダースは新入生のアレックスにぴったりだった。
「参ったね、本当に注文通りだ」
 着込みすぎると羽に違和感を感じていたのが嘘のようだ。
 鏡の中のアレックスは嬉しそうに笑うと、白い羽をばさりと広げた。
 上質なカウレザーを使った重厚感がありつつも、タイトなシルエットでこれ一枚あればスタイリッシュな着こなしになってしまう。
 このライダースーツと一緒に成長していくのだ。長年着こむほどに質感や艶に色の深みが加わっていくように、自分もロックの高みへと登っていく。
 上着の下にはまるで海賊のようなアンダーバストコルセットに白いシャツを着こみ、猛犬の首輪にも似たスパイクスタッズのチョーカーが印象的だ。
 青いプリーツスカートは裾に1本の紅いラインが入り、そこから覗くしなやかな足には編み上げブーツが履かれている。
「……予想以上にロックだね」
 鏡に映る自分の姿はまるでステージに立っているかのよう。
 この制服を着ているとピンと背を伸ばし前を向かなければいけない気持ちになる。
 まだ着ていない夏服も冬服と似たような路線で、注文通りコルセットの締め付けも気にならず、いくらでも腹から声が出せそうだった。
 燃え上がる炎の意匠をあしらったマントを翻しながら、試着室から堂々と出る姿は初々しさを残しつつも似合っていた。
 そのまま自分の担当だった店員の元へ真っ直ぐ歩み寄る。
「作ってくれて、ありがとう」
 アレックスは心からの笑みを浮かべて、店員たちに礼を言う。
「この制服は……アタシの歌を、世界に響かせる為の第一歩なんだって感じるよ」
 アレックスは未来を真っ直ぐに見据えて、今の自分自身の言葉で感謝の想いを告げる。
 店員達は真新しい制服を身にまとった学生達の笑顔を誇らしげに目に映すのだった。



課題評価
課題経験:20
課題報酬:720
新品の制服はいかがでしょうか?
執筆:oz GM


《新品の制服はいかがでしょうか?》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 1) 2019-04-23 00:06:29
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

そうですわね、私はやはり動きやすい制服が良いでしょうか。

《新入生》 ウェルカ・ラティエンヌ (No 2) 2019-04-23 16:49:00
初めまして、もしくはご機嫌良う。
王様・貴族コース専攻のウェルカ・ラティエンヌと申します。
宜しくお願い致しますわ。

取り敢えず、[羽根]が出る様には改造していただく予定ですわね。
此方は、結構色々な種族の方が希望されるでしょうし、定番の改造ではないかと思いますわ。
……あとは、お恥ずかしながら、最近また大きくなってきたみたいですので、少し大きめのサイズと、出来れば、そのあたりの負担を軽減出来るような[カット]を入れていただければ、でしょうか(ぷるぷる)。

《ゆう×ドラ》 シルク・ブラスリップ (No 3) 2019-04-23 21:19:31
村人・従者コースのシルクよ、よろしくー。

あたしとしては作る側にも興味あるけど、今回はプロのお手並み拝見ね。
あたしも空飛ぶ邪魔にならないようなのはお願いしたいなー…
って、まずフェアリー用の制服ってあるのかしら?(※身長約90cmです)

《勇往邁進》 アレックス・ジェット (No 4) 2019-04-24 01:30:21
こんちは。芸能・芸術コースのアレックス・ジェット。よろしくね。

アタシは…制服って魔法使いらしさが強いから、もっとラフな感じにして貰おうかな。こう、ロックな感じに…。
皆のアレンジが良かったら、ちょっと真似させて貰うかも。
アークライトだから、羽根は自由にしておきたいしね。

学園は色んな種族の生徒が居るし、フェアリー用の制服もちゃんと準備されてると思うよ。
……そのサイズでもちゃんと他の種族と同じ様な制服になるんだからすごいよね。

《新入生》 レイ・ローズ (No 5) 2019-04-24 14:27:16
初めまして。賢者・導師コースのレイ・ローズと申します。
仲良くしてもらえると嬉しいです。

今のところコースが綺麗に分かれてますね。

服の方は露出の低いものにしたいなとは思ってます。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 6) 2019-04-24 18:14:16
コースが割れてる空気雰囲気の中、情け容赦も遠慮もなく混ざりに来るザコちゃんであった。
ザコちゃんはザコちゃん。着たくもない制服与えられに来た、ただのモブ。

別に今回は採寸して服選ぶだけだし、協力してなんかするーって訳でもないっぽいけど。なんかあったらよろしくね。
ザコちゃん?お店の隅っこで針と糸借りるか買うかしてると思う。

《大空の君臨者》 ビャッカ・リョウラン (No 7) 2019-04-24 23:00:14
こんにちは。勇者・英雄専攻のビャッカ・リョウランだよ。

制服のアレンジはどうしようかな…?
自分らしく動きやすく。あと、翼や角があるから、その辺を考慮したいかな。