入学願書が手に入りました!
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oz GM
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勇者の育成を理念とする魔法学園「フトゥールム・スクエア」は年齢や種族問わず、その門戸を開けている。どんなものであれ学びたいという意欲さえあれば学生として歓迎される。
その為、学園と交流のある町や村にビラのように入学願書が配られているので、簡単に手に入れられる。
学園にちょっとでも興味を持てば、どこからともなく入学願書は現れる――そう、受け取らない限りずっとだ。一度受け取ってしまえば、紙の束に埋もれることはないし、そういう仕様なだけで学園への入学を強制するものではないので安心して欲しい。
学園に入学したい者は、当然入学願書に名前その他諸々記入する必要がある。だが、世知辛いこの世の中、文字が書けない者も一定数いるわけで、そういう場合は血判のみというワイルドな方法でも大丈夫だ。
たまに記入するのが面倒臭がって血判で済ませる者が毎年出るのだが、よい子は真似しないように。
入学願書を記入し終わったら現れた時と同じように魔法であっという間に学園に届く、ということはなく――極めて現実的な手段で提出しなければならない。
学園に郵送してもらうか学園関係者に直接手渡したり、あるいは学園へ直接持ち込みも可だ。
なぜ受け取るときのように記入し終わったら魔法で届かないのかというと職員の手抜きゴホンッ――これも学園に入学する為の試練なのだ、おそらく。
願書受理の珍しい例だと、食事に困った末に学園に忍び込み、7日間誰にも見つからず潜伏しきった末に、何故か学園長に勝手に願書をねつ造され生徒になっていた、という前例もある。
よくある例だと、ターゲットを殺しに学園に侵入した暗殺者やスパイが呆気なく捕まり、強制的に学生になっていたなど学園あるあるだ。
学園に入学すれば寮を割り当てられ、卒業するまで学生としてそこで暮らしていくことになる。
さて、君はどんな経緯で入学することになったのだろう。
魔法を極めたい、あるいは手に職をつける為にと真面目な理由もあれば、女性との出会いを求めて入学を決めた不純な動機の者も中にはいる。
他にも一旗揚げる為にと家出した末に……であったり、迷子になっていたら、いつの間にか学生になっていたなどの経緯もあるだろう。
衣食住につられて学園に来ましたというある意味切実な理由で、入学する者も結構いる。例え目標がなくてもこれから見つければいい。そういう学生も学園でたくさんのことを学んで欲しい。
そうやって自分の意志で学園に来た者もいれば、一族の仕来たりで入学が決まったり、勇者に憧れていた親が勝手に入学願書を出していたなど入学する理由は様々だ。
何か目的を持って入学をした者がいれば、なんとなく入学してしまったり、仕方なく入学することになった者もいるかもしれない。
どんな理由にせよ、ここに入学した以上は一度っきりの学園生活を謳歌して欲しい。
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参加人数
8 / 8 名
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公開 2019-01-26
完成 2019-02-10
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新品の制服はいかがでしょうか?
(EX)
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oz GM
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魔法学園【フトゥールム・スクエア】には春夏秋冬を問わず新入生がひっきりなしに入学してくる。
この学園では衣食住は保証されるが、その他は自腹になる。
つまり教科書や文房具、授業で必要とされる道具などetc.は自腹で購入するか、先輩に伝がある者は譲ってもらったり、学園の備品でどうにかしたりすることが殆どだ。
もちろん様々な理由から無一文の者も少なくない。
そういう場合は奨学金制度を利用し、課題やアルバイトをこなしながら在学中に払っていくか、卒業してから返していくかのどちらかとなる。世の中は世知辛いのだ。
今回は制服の話である。
学園の生徒として最初に手に入れる制服は、学園からの入学祝いであり贈り物でもある。
フトゥールム・スクエアの制服は男女とも青を基調としたブレザーに、魔法使いのようなマントと三角帽子。
それこそが魔法学園フトゥールム・スクエアの生徒である証しでもある。
制服を仕立てる際には、指定されたお店で制服の採寸を行うことになる。
学園としてもまとめて採寸を済ませてしまいたいのだが、癖の強い学生を一カ所に大勢まとめて行えば、騒動が起きることは分かっている。
過去に一斉に行ったところ、待ち時間が長くて騒ぎ出す者、女子の着替えを覗きに行く者、そもそも採寸自体をさぼる者などが出た。
さらに入学時期がバラバラであることもあり、指定日に一定数の生徒がお店で採寸することになったのである。
メメたんこと【メメ・メメル】校長だけがこの騒動を楽しんで見守っていたので不満げだったが、他の職員は賛成派が多数だったことをここに記しておく。
この学園ではスルー能力が高くないとやっていけないのだ。
しかし、スルーしていく内に学園に染まってしまい、個性豊かな変人の仲間入りしてしまうかどうかはあなたの次第である。
指令日にあなたは制服専門店『アボット』に訪れた。
学園都市内にある居住区域『レゼント』内にある制服専門店はこじんまりとしているが、ショーウィンドウに学園の制服が飾られているのですぐ見つけられる。
あなたはどんな制服にしようかとは楽しみにしているだろうか、それとも服は着れれば何でもいいと思いながら面倒くさそうに訪れるだろうか。
長年学園から注文を受けてきたこの店では制服を改造したり、アレンジしたいというリクエストも受け付けており、イメージ通り仕立ててくれると中々評判がいい。
さらに制服専門と謳うだけあって、制服を熟知しており、種族によって着心地が良いように素材を変えたり、戦闘をこなしやすいようにデザインをアレンジするなどと気を配ってくれる。
王族・貴族専攻になるとオーダーメイドした制服を購入する者も少なくない。生地から選び、裏地やボタンなど様々に組み合せて自分だけの制服を作り上げるのだ。
そこまではいかなくともちょっとしたお洒落をしたい人の為に数種類のリボンやネクタイ、少し肌寒い時に羽織る色とりどりのカーディガンなども用意されている。
学園でも校章部分を改造さえしなければ、制服のアレンジに関しては寛容だ。むしろ自分らしさをだしていると推奨されているぐらいだ。
だからこそ、通常の制服をアレンジして着る者は後を絶たない。
あなたはどんな制服を求めるのだろうか。
制服を改造するのも、そのままの制服を着るのもあなたの自由だ。それとも制服なんて着ずに私服を貫く、なんてのもいいだだろう。
まずは勇者の卵として形から入ってみるのも一つの手かもしれない。さて、学園生活を謳歌すると思ってお店に足を踏み入れてみよう!
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参加人数
7 / 8 名
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公開 2019-04-20
完成 2019-06-01
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