瑠架・ヴェリア・ヴェリス（ルカ・ヴェリア・ヴェリス）

　白い髪の三つ編みを、肩から前に垂らす。青に白を大量に混ぜたかのような薄水（うすみず）の眸。透き通るかのような乳白色の肌。
　左手の甲、右胸に魔方陣を刻んだ色素の薄い、雪を連想させるような白いカルマ。
　肌の露出は顔から首まで。他は衣服で覆っている為、魔方陣は見えない。
　故に一見するとカルマだとは分からない。

　心優しい性格、ふとした時に見せる力強さ。
　容貌、性格その全ては、王子と同じもの。
　普段はふんわりふわふわ。天然なマイペース。ひだまりのような暖かみのある笑み。

口調：〜です、ですね、でしょうか？　等丁寧な口調

「瑠架・ヴェリア・ヴェリス。どうぞ瑠架とお呼びください。あ、呼び捨てで結構ですよ」
「ふふ、陽が心地いいですね」
「私と一緒に頑張りましょう。……ね？」

　とある王家にてヒューマンの王子「マイス」の影武者として造られる。
　造られたのは王子が多忙であるため。
　王子は、物腰柔らかで常に親しみやすい笑みを浮かべている男性。
　違うことのないよう、忠実に大切に再現され、自身もまた、『マイスの影武者』であることを強く望む――。

　しかし、「マイス」を名乗るにはまだ未完成。
　なので目覚めた際に与えられた「瑠架」を名乗るよう言われている。
　入学が嫌だと抵抗されないよう瑠架に分からないように手続きが行われていた。その為、気がついたときには入学前日だった。
「『マイス』に近づく為ならば私はなんだってします。……だから入学のことお話し下されば良かったのに……」