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天井裏より愛を込めて


ストーリー Story

「ゴドー!」
 ワイシャツ、ネクタイの上にオレンジ色のダッフルコートを着た姿が、こちらに向けて片手を振っている。
 これを見るや教師【ゴドワルド・ゴドリー】は、通常の三倍増しの早足になり彼の眼前五十センチ前後まで歩み寄って、
「……言ったはずだろう。学校内では『ゴドワルド先生』と呼べ……!」
 元旦のおみくじで三回連続『凶』の卦が出たような顔を見せ、ささやくような口調で、しかし深みとコクのある声(ドスが効いているともいう)でスゴんだのだった。たぶん生徒たちに聞かせたくなかったからこその小声だったのだろうが、ちょうど風がやんだところだったこともあり丸聞こえだったりする。
「ごめん。『ゴドワルド先生』、新入生をたくさん連れてきてくれたんだね。嬉しいよ」
 よろしく、とその教師は集まった面々に告げた。玩具付きチョコレート菓子をもらったばかりの少年みたいな笑顔だ。
 すっきりした顔立ちで柔和そうなタレ目、くすんだ金髪。いわゆる鼻眼鏡をちょんとかけている。ゴドワルドよりいくらか背が低い。
「僕は【イアン・キタザト】、錬金術の教師だよ」
 と、キタザトは隣に立つゴドワルドを見上げて、
「彼、ゴドー……」
「ゴドワルド」
 間髪をいれずボソッとゴドリーは注意喚起する。
「ゴドー……ワルド先生とは幼馴染なんだ」
 ニコニコとキタザトはいうのだが、ゴドリーの考えは違うらしい。
「キタザト先生その情報は、今日の話にはまったく関係がないと思いますが」
 冷たいけれども丁寧に言った。もともと三白眼気味の目を、ますます白面積多めにしてキタザトに向けている。
 幼馴染、という言葉に内心、驚く生徒も少なくなかった。猫背気味、不健康そうな蓬髪に無精髭、いつも徹夜明けみたいに青白い顔色をしたゴドワルドと、童顔でつやつやして育ちが良さそうな、もっというとゴールデンレトリバーの子犬のようなキタザトが、同じ文化のもとで育ったようとは思えない。年だってキタザトのほうが五歳は下に見えた。
 けれどもキタザトは、ゴドリーの反応にはまるで頓着していないようだ。
「それで今日は、僕からの依頼なんだけどね」
 やっぱりニコニコと、けれども、困ってるんだと彼は言う。

 魔法学園フトゥールム・スクエアには複数の校舎がある。複数、というより、かなり沢山と言ったほうがいいかもしれない。
 そんな校舎のひとつに、『旧実験棟』と通称される古い建物があるのだ。木造で、しかもかなりの年月を経てたきたらしく、内部には古木とワックスの匂いがしみついていた。
「旧実験棟は最近ではほとんど使われてないんだ。廃屋みたいなものだよ」
 その旧実験棟に骸骨怪物(スケルトン)が現れるという。歩く人型の白骨だ。汚れた歯みたいな黄ばんだ色をして、同じく骨製の剣や盾で武装しているらしい。出現時間は夕方から夜にかけて、いわゆる逢魔が時というやつだろう。
「このスケルトン、おばけとかそういうたぐいじゃなくって、どうも古い時代の魔法実験の残留物かなにかみたいなんだよね……」
 首をかしげながらキタザトは言うのだ。そもそも『リバイバル』という立派な(?)霊体種族が存在するこの界隈では、『おばけ』のほうがよほどリアリティがあるのだった。
「つまり、その正体をつきとめて退治してほしい――ということですね」
 ゴドリーが締めくくる。一応、教師らしくするためキタザトには敬語で話しているのだが、キタザトのほうは全然配慮していなかった。
「そういうこと! さすがゴド、ワルド先生。冴えてるね」
「冴えてるもなにも、この流れからしたらそれ以外の内容は思いつかんだろうが……ですね、キタザト先生」
 ゴドリーの口調は微妙になりつつある。
「旧実験棟は四階建てなんだ。途中、封鎖されている階段や通行止めがあるから回避しつつ進んでね。骸骨怪物の出所は天井裏が怪しいと僕はにらんでいるんだ」
 なにせ廃屋寸前の建物だ。床板が抜けたり壁が崩れてきたりと、建物自体が障害になることだろう。天井裏とくればなおさらだ。
 そんな足場の悪い状況での探検と戦闘も、きっと貴重な体験になるに違いない!
「頑張ってね。無事に戻れたら、今夜はゴドワルド先生が手料理を振る舞ってくれるそうだよ」
「そんな話聞いてないぞ!」
 やめんか! とゴドリーは威嚇するようなポーズを取った。
 しかし、
「ところで脳内奥さんはお元気?」
 とキタザトに訊かれた瞬間、
「……ノーコメントだ」
 ぷいと背中を向けてしまう。
 どうもゴドリーも、彼が相手だと調子が狂うらしい。
 
 かくて君たちは、ニコニコ顔のキタザトと背を向けるゴドリーと、傾きかけた太陽に見送られつつ旧実験棟に踏み込むのだった。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 4日 出発日 2019-04-20

難易度 簡単 報酬 少し 完成予定 2019-04-30

登場人物 8/8 Characters
《勇往邁進》レアン・フレイン
 ルネサンス Lv12 / 武神・無双 Rank 1
【外見】 金色の狼のルネサンス セミロング程の金髪を邪魔にならないようキツく縛っている つり目の両目赤茶 八重歯 【性格】 好戦的 強者との戦いを常に求めている 入学した理由も強者との戦いを求めて そこに善も悪も介入する事はない 戦って勝った相手は全て舎弟であり保護対象 ※アドリブ大歓迎!
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《甲冑マラソン覇者》ビアンデ・ムート
 ヒューマン Lv20 / 勇者・英雄 Rank 1
●身長 148センチ ●体重 50キロ ●頭 髪型はボブカット。瞳は垂れ目で気弱な印象 顔立ちは少し丸みを帯びている ●体型 胸はCカップ 腰も程よくくびれており女性的なラインが出ている ●口調 です、ます調。基本的に他人であれば年齢関係なく敬語 ●性格 印象に違わず大人しく、前に出る事が苦手 臆病でもあるため、大概の事には真っ先に驚く 誰かと争う事を嫌い、大抵の場合は自分から引き下がったり譲歩したり、とにかく波風を立てないように立ち振舞う 誰にでも優しく接したり気を遣ったり、自分より他者を立てる事になんの躊躇いも見せない 反面、自分の夢や目標のために必要な事など絶対に譲れない事があれば一歩も引かずに立ち向かう 特に自分の後ろに守るべき人がいる場合は自分を犠牲にしてでも守る事になんの躊躇いも見せない その自己犠牲の精神は人助けを生業とする者にとっては尊いものではあるが、一瞬で自分を破滅させる程の狂気も孕んでいる ●服装 肌を多く晒す服はあまり着たがらないため、普段着は長袖やロングスカートである事が多い しかし戦闘などがある依頼をする際は動きやすさを考えて布面積が少ない服を選ぶ傾向にある それでも下着を見せない事にはかなり気を使っており、外で活動する際は確実にスパッツは着用している ●セリフ 「私の力が皆のために……そう思ってるけどやっぱり怖いですよぉ~!」 「ここからは、一歩も、下がりませんから!」
《人たらし》七枷・陣
 ヒューマン Lv18 / 賢者・導師 Rank 1
異世界:情報旅団テストピアという所に住んでいたが、とある仕事の最中に、この世界に強制転移してしまった。 普段は一人称おじさん。真面目、シリアスな場合はオレ。 本来は50手前のアラフィフおじさんだが、何故か30歳以上若返ってしまった。強制転移した経緯が原因と思われるが真偽は不明。 普段はいかに自分の得意分野だけで楽出来ないかを考えているダメ親父的な人間。 自分や同行する仲間が危機に陥ると気合いを入れて打開しようと真面目モードに。 厄介事に巻き込まれるのは嫌い。お金にならない厄介事はもっと嫌い。でも一度関わってしまったら何だかんだ文句言いながら根気よく取り組む。 やれば出来る人。でも基本ダメ人間。 恋愛事は興味をあまり示さない枯れ気味な人。超若返っても現状は変わらず。 どうにかして元の世界へ戻る為、フトゥールム・スクエアに入学。 転送、転移関係の魔法や装置を徹底的に調べる事が目下の目標。 魔法系の適性があったらしいので、雷系を集中的に伸ばしたいと思っている。自前で転移装置の電源を確保出来るようにしたいのと、未成熟な体躯のフォローとして反応速度メインの自己強化が主な理由。理想は人間ダイナモ。 転移直前まで一緒にいた仲間の女性3名(マナ、マリア、マルタ)の安否を心配している。 「はぁ~…どうしてこんな事になったんだ?…おじさん、ちゃんと元の世界に戻れるんだろうか…こんな厄介事は前代未聞だよ…トホホ」
《新入生》バルド・ダールベルク
 カルマ Lv7 / 黒幕・暗躍 Rank 1
とある研究所の実験体として作られたカルマ。 様々な実験と教育を受けていたが、ある日突然研究所が壊滅し、身寄りがなくなり困っていたところを別の研究所の所長に保護され、助手として働いていた事がある。 学園に入学したのは、学園での生活に興味があったのと、もっと色々な知識と技能を身につけて、恩を返したいと思ったから。 保護者のことは「ばあちゃん」と呼び、慕っている。 ・性格 陽気で少々荒っぽい。 元は淡々とした性格だったが、保護してくれた人物が豪快で荒っぽかった為、その影響を受けて現在の性格になった。 ・日課 本を読む事。 ジャンルは、小説、詩、魔導書、漫画、絵本など、日によって様々。 時間があれば黙々と読んでいる。 ・身体構造 かなりヒューマン寄りに作られており、味覚なども感じるように調整されている。 ・魔法陣 左手の甲と腰にある。 ・服装・装具類 ジャケットと長ズボンを着用していることが多い。 両手は黒革の指抜きグローブで手の甲の魔法陣を隠している。 縁にアンティークゴールドのレリーフが施されたゴーグルを常に身につけて、大事にしている。
《グラヌーゼの羽翼》エリカ・エルオンタリエ
 エリアル Lv33 / 賢者・導師 Rank 1
エルフのエリアル。 向学心・好奇心はとても旺盛。 争い事は好まない平和主義者。(無抵抗主義者ではないのでやられたら反撃はします) 耳が尖っていたり、整ってスレンダーな見るからにエルフっぽい容姿をしているが、エルフ社会での生活の記憶はない。 それでも自然や動物を好み、大切にすることを重んじている。 また、便利さを認めつつも、圧倒的な破壊力を持つ火に対しては慎重な立場を取る事が多い。 真面目だが若干浮世離れしている所があり、自然現象や動植物を相手に話しかけていたり、奇妙な言動をとることも。 学園へ来る前の記憶がないので、知識は図書館での読書などで補っている。
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《新入生》レイヤ・トラスター
 ヒューマン Lv4 / 武神・無双 Rank 1
何時いかなる時も身なりをきれいに整え、その立ち振る舞いも相まって従者コースと間違われることも。 手袋、眼鏡で礼儀正しい言動 いかにも『なんでも出来るクールな従者』感をだしているが、実際は料理に騎馬等従者として必須なことは何もできない。 従者である父の姿を見て育ったため知識はあるはずだが 『いざやろうとしたら壊滅的に不器用』 着こなしがきれいなのは『幼少時代から躾けられてきた』という理由からである。 ただし、動きやすいようにマントや帽子はあまりつけたがらない。 (正式な場に出るときは着用する) 制服以外でも手袋をつけているのは、火傷跡があるのを隠すため。 一言で言うと『礼儀正しく計算高い不器用』 ◆髪型 髪質サラサラのショート(前髪は目にぎりぎりかからない長さ) ◆目つき ややたれ目(目元だけ見ると少し優しそうな印象を受ける) ◆メガネ フチなしのメガネ ◆着こなし <制服> マントと帽子を外して着用 グローブは愛用している黒の手袋をそのまま使用 戦闘等の汚れが目立たぬよう生地を暗めの色に改造 <私服> シャツにベストといった、シンプルだが整った服装を好む ※黒い手袋着用 ◆よく言う言葉 「こちらのほうが効率がいいんですよ」 ※本人にとって効率がいいだけで実際に効率がいいとは限らない 「幼いころに経験はあります」 ※成功体験とは限らない

解説 Explan

 古い古い木造校舎を探索し、骸骨怪物を倒しましょう。
 ああ見えてわりとちゃっかりしている【イアン・キタザト】は、スケルトンが何匹いるかという話をしませんでした。
 ……はっきり言いますと、けっこういます。

●目的
 天井裏に骸骨怪物のボスがいます。
 これを倒せば任務終了です。

●骸骨怪物(スケルトン)について
 原理不明な魔法によって動く白骨です。といっても人体模型だったりしますし、他は文房具や実験器具が骸骨型に組み合わさっただけというシュールな姿です。
 材質が材質なので、腕に覚えがあるキャラクターなら苦戦はしないはずです。
 ただし天井裏にいる大型は、それなりに堅い材質でできている模様です。天井裏は足場も脆弱なのでご注意を。

●木造校舎
 想像以上の廃屋ぶりで、床は抜けるし壁は破れるしで、むしろ骸骨怪物よりこちらに手こずるかもしれません。
 なお、大変よく燃える材質なので、火気の取り扱いには本当に注意して下さい。校舎丸ごと火事になってしまったら『失敗』判定です。(先生たちが助けに来ます)。

●その他
 手料理が振る舞われるかどうかは謎です。(実は決めていませんので、皆さんのアクションプラン次第だったりします)


作者コメント Comment
 マスターの桂木京介です。よろしくお願いします。

 体よく廃校舎掃除にかり出されているような気もしますが、一応報酬もでることですし、上手くいけばディナーもある(かもしれません)ので元気に冒険しましょう。
 今回の冒険はコミカルテイスト出行きたいと思っています。

 それでは、次はリザルトノベルでお会いしましょう。
 楽しい冒険を! 桂木京介でした!


個人成績表 Report
レアン・フレイン 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
強い奴と戦う

【攻撃・心情】
スケルトンねぇ…
まぁ、最近あんま殴ってねぇし
数が居るならある程度楽しめるかもな
それにこういうのの最後には親玉が潜んでるもんだろ?
ちょっと楽しくなってきたぜ

思った以上におんぼろだな。一応足元は気をつけておくぜ
戦いになったらとりあえず足場を先に確認してなるべくその場で動かない戦い方をするぞ
床が抜けて落ちたらたまったもんじゃねぇからな

…暗いな
ランタン持ってくるって誰か言ってたから、俺は油を持ってきたんだが
それでも30分の延長だからな
出来るだけ早く倒すぞ

ボスが出たら仕留めるぜ

『祖流還り』と『真中正拳突き』で思いっきり殴る
さぁ、頑丈勝負だ
俺とお前、どっちが丈夫かな?

フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●事前準備
優位を取るためでなく、不利を削るため
・可能なら旧校舎を『事前調査』、時間がなければ地図か構造を聞いて以下を『推測』、皆と共有
・脆弱な箇所、見通しの悪い箇所、燃えやすい箇所を確認
・事前調査可能なら可燃物はどかし、壊れそうな場所は補強

●潜入時
盾には湿らせた布をかぶせ防火用に。火災発生時は叩きつけて鎮火を。
死角と背後に注意して行動。照明を持つ人(エリカかバルド?)を守るように布陣し、自分は壁として前衛に。
敵と遭遇したら『衝撃享受』で護り、レアンやビアンデの攻撃に繋ぐ。余裕があれば『盾刺し』で攻撃。
撃破出来たら新手がいないか油断なく確認、大丈夫なら骨を回収し調査できるように。
報告して終了。

ビアンデ・ムート 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
時間帯的に暗いと思うので『ランタン』で灯りを確保
旧実験棟は全体的に脆いらしいので、移動中は危険な場所を見つけたら避けて進み、怪しいと思ったら軽く叩いてみるなどいつも以上に慎重に進みます
さらに【危険察知】で敵を警戒。察知したら知らせましょう

戦闘時は『おおなべ』を構えて防御姿勢
踏ん張りがきかない場所なので【防護魔力】を緩衝材代わりにしたり、攻撃を受け流すようにして床を踏み抜かないよう注意
床を踏み抜いて身動きが取れない方が出たら、敵を『挑発』して私に攻撃が来るようにします
私が踏み抜いちゃって身動きが取れないなら、それを利用して私を狙い撃ちさせます
どんな形であれ最後まで皆さんを守るのが私の役目です

七枷・陣 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
【目的】
天井裏まで進行して大型スケルトンを倒す

【行動】
暗視順応で視界確保
道中は忍び歩きで気配を殺しながら探索
スケルトンを動作察知で先んじて発見、戦闘時には大きな攻撃を先読みして防御や、いなしをする味方に来るぞ!と教えたり
重力思念で動きを阻害して攻撃、防御や回避のフォロー
全力撤退は、道中スケルトンを全部倒しながら進んだらボス戦で息切れするかもしれない
だから、相手にするのはそこそこで前向きに突っ切る意味で装備して行動

戦闘する味方を支援する行動をメインに、可能なら道中の戦闘や、スケルトンを観察などする中で、魔法実験の残留がなんなのか考察しながら、そもそも何が原因で起きた騒ぎだったのかも判明させたい

バルド・ダールベルク 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
骸骨退治と調査を頑張る!

●行動
脆い建物なので推測と隠密で慎重に調査
封鎖された階段や通行止めは回避
聴覚強化で不審な音に気づいたら仲間に知らせて警戒

ランタンの油が切れたらランタン用の油を使用
万が一火がついた時はプチミドで消火

>骸骨怪物
古い時代の魔法実験の残留物かなにかと聞いてるので
魔法感知で位置の特定が出来ないか試す

>戦闘
前衛で戦い、後衛を守る
仲間が足場を崩す作戦に出たら邪魔にならないよう動く

>作戦以外で壁や足場が崩れる等のトラブル
緊急回避と立体起動で対応
仲間がトラブルにあいそうになったら
盾になったり仲間の手や腕を掴んで落下を防ぐ

>戦闘後
天井裏を魔法感知で調査
気になる物があれば持ち帰る

エリカ・エルオンタリエ 個人成績:

獲得経験:60 = 40全体 + 20個別
獲得報酬:1200 = 800全体 + 400個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
・目的
骸骨騒動の解決
骸骨を操る魔法や物品の存在(根源)を見つけ停止
発見できなければボスを倒す

・準備
『事前調査』
過去の実験・出来事を先輩や先生に尋ねる&文献で調査
校舎図面を入手

『魔物・魔法学』
骸骨や魔法生物を作り操る方法・能力や弱点について知識はないか

・探索
事前調査や『魔法感知』『危険察知』でボスや根源を探す
図面で効率的に屋根裏を目指す
通常骸骨は回避が無理なら戦闘
穴や梁で怪我しない様にランタンで照らして注意を促す
油が切れたら予備を貰う

・骸骨
闇属性なら光に弱いかもと『プチコード』を試し
有効なら継続使用
他は『プチフド』使用
骸骨は根源を止めないと復活するかも
復活すれば根源を突きとめるかボスの撃破を急ぐ

チョウザ・コナミ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:120 = 40全体 + 80個別
獲得報酬:2400 = 800全体 + 1600個別
獲得友情:5
獲得努力:5
獲得希望:5

獲得単位:0
獲得称号:---
スケルトンをどーにかしよーって課題。
とりまスケルトンの骨は数本持って帰って煮込んでお出汁とろ。一口飲んだら後は手料理作るらしい教官にあげる。

ザコちゃんは引きつけ囮的な存在で。
屋根裏までの道中道のりは、けんじゃ様の消耗を防ぐために、なるだけザコちゃんがぽこぽこしたりされたり?【忍耐】力はわりとあるし。
そんなに強くないんならいけんじゃん?
…ってかわりかし多くない?おもしろ。


屋根裏は崩れやすいーって話だからさ、それを活用利用出来んじゃないかなーって。
あのスケルトン硬そうだけど、この高さ落ちたら痛いっしょ。
ほら、元からこんなずたぼろ建物なんだし、屋根裏にちょーと穴あけるくらいは許されんじゃん?たぶん。

レイヤ・トラスター 個人成績:

獲得経験:48 = 40全体 + 8個別
獲得報酬:960 = 800全体 + 160個別
獲得友情:3
獲得努力:3
獲得希望:3

獲得単位:0
獲得称号:---
●目的
骸骨退治にて、暗闇や悪状況下での戦闘経験を得る

●進行
後方を進行
第六感と周囲の観察をしながら警戒

●戦闘
物音や、仲間の魔法による光を頼りに敵の位置を把握し殴る。
倒せたら、部位破壊として足を構成していた部品を壊す、もしくは窓から外に投擲
(再構築防止の為)
武器を持っている敵は、まず武器破壊を試みる

●鉤爪付きロープを使う状況
・仲間が落下時の救助
・帰還時に階段崩壊等で降りられない時
・壁が倒れたりを支える
・遠距離の敵を絡めとり動きを止める
(構成物を引き剥がすよう引き倒す、武器を狙い投擲等)

●戦闘後
校舎を壊さないよう気を付けながら調べる
敵の残骸(骨など)が残っていればそれを持ちかえり提出したい

リザルト Result

 本能的な速度で左肘を突き上げ、横殴りの一刀を受け止める。
「いると思ってたぜ!」
 遠心力を込めカウンターの右、ブロンズナックル。
 腹の底から怒号が噴きだす。
 綺麗に入った。食器を叩き割ったような手応え。
 骸骨に表情はないが、あったとしたら驚愕と、泣き顔に歪むところが見られたのではないか。
 殴り抜ける。破片が散る。一撃で【レアン・フレイン】は、スケルトンの頭蓋を木っ端微塵にしていた。
「まだ来るぞ!」
 声を張り上げ【七枷・陣】は注意を喚起する。あらかじめ暗視順応している両眼にしっかりととらえている。
 陣の指さすその向こう、レアンの倒した骸骨をまたぎ越し、あるいは後方の出入り口からもしくは窓から、空き教室より次々と、わらわらいっぱい白骨が出てきたではないか。
「スケルトンっ!」
 ぞわりと肌が粟立つ。【ビアンデ・ムート】の声はワンオクターブほど高くなっている。いくら魔法の被創造物だとわかっていても、人骨が歩いている姿というのはおっかない。
「で、でも……!」
 恐怖を責任感が上回った。ビアンデは大鍋(おおなべ)を突き出すのである。たちまちカンカンと激しい音が立った。骨軍団の攻撃を防ぎ足止めする。鬼に金棒ビアンデに鉄鍋、鉄壁の守りだ。
「おっと」
 さっそく危ういとこだった、と【エリカ・エルオンタリエ】は後退する。魔法攻撃を浴びせるべく出した右足が、古い床を踏み砕いたのだった。警戒していたので難は逃れることができた。
「闇属性……なのよね? 光に弱いかも」
 エリカが放った光弾プチコードは、骸骨の頭部を吹き飛ばすに十分な威力だった。ただ相手が弱いので、属性効果まであるのかはわからない。
 すでに【フィリン・スタンテッド】も迎撃姿勢に入っている。
「出たわね……と、いってもアンデッドじゃないようだけど」
 フィリンが手にする『クリスタルブレイブ』は儀式用の宝飾刀である。されど剣は剣、骸骨剣士と鍔迫り合いを演じるには十分だ。
「それほど力は強くない……!」
 押しきって骸骨のバランスを崩し、大きく明いた相手の胴を薙いで打ち破る。
「あのセンセーの話ぶりじゃ、天井裏のでっかい一体とせいぜい取り巻きくらいのイメージじゃなかったー?」
 と言う【チョウザ・コナミ】の唇には薄笑みがあった。
「……ってか、わりかし多くない? おもしろ」
 えいやと喰らわすチョウザの武器は、単なるひのきの棒なのだ。ポコッという音は軽いがそれでも、目の前の敵の肩甲骨を砕くくらいはできた。
 たしかに、と【バルド・ダールベルク】はチョウザに相槌を打つ。
「こんなにいるなんて聞いてない、って言っても、キタザト先生は『数のこと言い忘れてた。ごめんごめん♪』って言いそうだよなぁ……」
「そういえば敵は一体とは聞いておりませんね!」
 バルドに応じたのは【レイヤ・トラスター】、骸骨を拳で粉砕するその猛々しさと、知的で身ぎれいな風貌は、不思議と調和が取れている。
 依頼主の教師【イアン・キタザト】は、一見すると生徒みたいな童顔で、無邪気すぎるくらい無邪気な人に見えた。しかし悪い意味で大雑把というか、どこか肝心なところが抜けているらしい。
 これも良い機会ってことで、とバルドは前向きに考えることにする。敵の数は多いが力は弱い。ビアンデが足止めした個体をばっさりと斬り伏せる。その隣ではレイヤが、また一体を砕いていた。
 武器が、あるいは拳が、魔法が骸骨に音を立ててぶつかる。
 骸骨は面白いくらい容易に倒れる。
 派手な音の連続はまるで、体育の授業で行われたボウリングのようではないか。
 集中し重力思念を向け続けると、魔力組成が乱れたらしく、骸骨戦士の頭がポロリと取れた。首のない体のほうもすぐにバラけている。
 集中をとき陣は周囲を見回した。
 戦いは終わった。散らばっている骨、骨、骨……あきれるほどの量だ。いずれも骨格模型だから本当の人骨より一回りほど小さいが、あまり愉快な光景ではない。陣はため息まじりに言う。
「……数多すぎないかい?」
「ここ使ってたのは人骨模型マニアだった? みたいな」
 チョウザはアハハと笑って受け流した。
 人骨模型の破片を足で押しのけつつレアンは歩き、
「といっても殴るにはちょうどいい堅さだし、こんな連中ならいくら出てきても気にはならねえな」
 何歩か目でズボっと床を踏み抜いていた。
「……思った以上におんぼろだな。むしろこの建物のほうに手こずりそうだぜ」
 これを見てキャッと甲高い声を出したのは、踏み抜いた当人のレアンではなくビアンデだった。戦闘中は忘れていた怖さを思いだしたらしい。
「大丈夫?」
 レアンに手を貸しながらバルドは問いかけた。
「さて進行方向だけど……」
 彼らはこの木造の建物、旧実験棟に足を踏み入れたばかりなのだ。
 最初に通りかかった教室前でいきなり大量の模型人骨に襲われたのだった。といっても彼らは慌てなかった。気配察知や魔法感知に長けたメンバーであれば、最初の最初から『ウェルカム』の予兆を感じていたからだ。
「任せて」
 エリカが図面をひろげる。事前に入手しておいた校舎の図面だ。旧実験棟に行くむねを【ゴドワルド・ゴドリー】に聞いてすぐここまで準備できたのだからなかなかのものだろう。
「最短コースならつぎの階段を上がるべきだろうけど、『家庭科室』だとか『非常食倉庫』だとか、骨に関係ありそうなところの横を通ることになりそうね」
「『実験棟』という建物に家庭科室……?」
 フィリンは怪訝な顔をする。図面をのぞきながらビアンデも言った。
「『音楽室』や『瞑想室』もあるようです。思考実験ということでしょうか?」
 私が気になるのはこれです、と言ってレイヤは眼鏡の位置を直す。
「『お仕置(おしおき)部屋』とあります」
 このとき彼の眼鏡が冷ややかに光ったように見えた。
「まさか拷問用具でもあるのか」
「昔の建物だからね……焼きゴテの設備とか……」
「鞭と三角木材」
「水責め用の水槽?」
「嫌すぎる!」
「案外くすぐり棒とかかもよ」
 みな口々に意見を交換するが結論は出ない。(どの発言が誰なのかは、ご想像にお任せします)
 なおどの方向を見ても、危険感知のセンスはビンビンに反応していたということも記しておく。
 要するにここは、スケルトンだらけなのだ。


 スケルトン。
 あっちからもこっちからもスケルトン。
 骨じゃなくてもスケルトン。
 数学準備室から出てきたスケルトンは、三角定規やコンパスの集合体だった。
 家庭科室からは調理器具を組み合わせたスケルトンが出た。
 音楽室からは、やっぱり楽器のスケルトンが。
 資料室からはなんと、丸めた紙筒を集め人骨型にしたものが。
 全部弱い。とくに紙のスケルトンなんて文字通り紙並みのへろへろさであった。とはいえほとんど全部の部屋からスケルトンが出てきた。
 さすがにうんざりする。
「もうずっと敵多すぎ!」
 陣はうなってしまう。キタザトはこの事態を把握していたのだろうか。
「ゴドリーの若先生が、キタザト先生を苦手そうにしてた理由がなんとなくおじさんにもわかった気がするよ……」
 意外とあの人、腹黒いのではないかと思ってしまう。あるいは本当になにも考えていないのか。
「でもザコちゃん、紙のスケルトンにぽこぽこされるのはマッサージみたいでむしろ気持ちよかったなー」
 チョウザは楽しげである。
「ってわけで、次はいよいよ『お仕置部屋』だったりするじゃん? ゆーしゃ様」
 そうなのだ。
 やがて例の『お仕置部屋』を横切らなければならないのである。
「そうみたいね」
 エリカは言った。道は梁が崩れふさがっていたり、階段は崩れ落ちていたりで、ここまで限りなく一本道に近い道中となっていたのである。
「お仕置……ですか」
 嫌な響きです、と言いかけて柱に手をついたビアンデは、その柱が嫌な音を立てて軋(きし)んだのでヒャッと声を上げて手をどけた。
「その部屋が本当に拷問目的の場所だとしたら、怨念のたぐいが残っていてもおかしくは……」
 とまで言ったところでフィリンは、ビアンデが小動物のような目で自分を見ていることに気付いた。なので空咳して、
「いえ、実際は単なる反省室程度だと思うわ」
 と言い直した。品行方正な勇者『フィリン』が、いたずらに人を怯えさせるはずはない。
 用心に越したことはありません、とレイヤが言った。
「次の部屋は、離れた場所からまず扉を開けてみることにしましょう」
 鉤爪付きロープを取り出している。これを投じ、巧みに『お仕置部屋』の引き戸に架けたのである。
「よし、準備はいいぞ」
 力強く、レアンが両の拳を打ち合わせた。
「たとえ拷問用具のスケルトンでもはたまた反省文の束でも、何が出てきても殴り飛ばしてやるぜ」
 軽く開いた唇の間から、鋭い八重歯がつきだしている。
「開けます」
 仲間たちにうなずいて見せ、レイヤは強くロープを引いた。
 扉は廊下側に向けバタンと倒れ、もうもうと埃を立てた。
 埃が収まるまで待ったが、例の部屋からは何も出てこなかった。
「見てくるよ」
 バルドが偵察に向かった。壁際をそろそろと進み、意を決しランタンを掲げ、『お仕置部屋』をのぞき込む。
 外は暗くなりはじめているが、
「木製のロッカーのようなものがあるけれど、あとはからっぽだね」
「へぇ?」
 チョウザも続いた。
「ほんとだ、これもしかしなくても更衣室ってやつじゃん?」
 骨の材料にできるものもないゆえ、ここからスケルトンは出なかったというわけだ。
「拍子抜けですね……これがどうして『お仕置部屋』に……」
 レイヤも首を傾げている。ほっとしたような、残念なような(?)。
「もしかしたら、だけど」
 自信なさそうにエリカが言った。
「『お仕度部屋』を書き間違えただけ、とか?」
 そうらしかった。


 埃が綿のように積もっている
 暗くて湿っぽくて、かび臭い。
 天井裏だ。
 暗闇に閉ざされたその場所にぼんやりと光が差したとき、壁の隅にまとめられていた器具がぐらぐらと動き出した。
 野外テントを設営するときの鉄製器具らしい。磁石に引かれるようにして器具は組み合わさり、やがて大きな人型となったのである。
 鉄パイプやワイヤー、ペグで組み上げられた人骨。鉄のスケルトンだ。
「いたいた……とりま名付けるとしたら『アイアンスケルトン』って感じぃ?」
 ホラーのお話とかだとしたら、第一発見者のモブっていきなり怪物に殺されちゃったりするんだよねー、などと思いながらもチョウザは背を向けアイアンスケルトンから逃れようとする。
 がっしゃがっしゃと音を立て怪物はチョウザを追った。
 しかし入れ替わるようにして、その前に現れたのはレアンだった。
「俺が相手してやるぜ。来いよ」
 ランタンを傍らに置き、レアンは不敵な笑みを浮かべて手招きする。
 スケルトンは足を止めたが、ゆっくりと接近を再開した。
 レアンのところまでチョウザはたどりつくと、彼の背後に回った。
「じゃ、開始ってことで」
 鉄骸骨が目標地点に到達したところで、チョウザは木の箱を抱え上げて投じた
 それは箱ではなかった。『お仕度(お仕置)部屋』にあった木製のロッカーである。
 投げつける相手はスケルトンではない。
 スケルトンの足元……ひどく老朽化していた床だ。
 下調べしておいた予測にたがわず、床はスケルトンを乗せたまま大きく抜けたのである。
「元からこんなずたぼろ建物なんだし、屋根裏にちょーっと穴あけるくらいは許されんじゃん? たぶん」
 チョウザの目の前でスケルトンは落ち行くかに見えた。しかしもがき、手を伸ばして逃れようとする。
「どれ、そっと背中を押してあげるとするか」
 言葉と行動は正反対、レアンは渾身の正拳突きをスケルトンの背に浴びせたのである。
 もう耐えられない。打撃の重さもあって床の穴は広がり、鉄骸骨は階下に消えていく。
 床というのはつまり、下の階から見上げれば天井ということになる。
 雷鳴のような音とともにアイアンスケルトンは四階教室に落下した。だがさすがに強固らしく、間接をところどころたがえながらも立ち上がろうとする。
「天井裏から、愛ならぬアイアンのご到着、ってところかい?」
 陣は皮肉な口調で告げると、手にした書を触媒にして念を怪物に送る。正確には怪物ではなく、怪物を構成する魔力に対して!
 鞘走らせた長剣、その輝ける切っ先をフィリンは怪物につきつけた。
「スタンテッド家の名にかけて……使命を遂行する!」
 これは誓い。勇者としての、『フィリン』としての誓いだ。先日の校長面談を経て、告げるフィリンの口調にはかすかながら変化が訪れている。
 フィリンの一刀、だが怪物はなおも立ち上がろうとする。
 激しい金属音! 空気も切り裂くレイヤの手刀が続いていた。
「さすがに硬いですね、古いもののようですが、いい材質です」
 タフな相手らしい。鉄製の人骨は、小山のような身を起こした。 
 埃や漆喰がばらばらと振ってくるがビアンデは迷わない。もう怯えることもない。
「校舎の倒壊具合、心配するべきかもしれませんが……!」
 彗星のごとく止まらず、ずしんと大鍋を前面にして体当たりした。
 これは効いた。怪物は姿勢を崩して転倒する。
 激しい光がまたたいた。プチコードがスケルトンに追い打ちをかけたのだ。光弾の発生源には『眠れる者の杖(レプリカ)』を握るエルフの少女がいる。名はエリカ、自然の声を聞く者。
 このとき明確に、スケルトンに感じられる魔力の圧が減った。
「やはり闇属性!?」
 今度は確実な手応えを感じ、エリカは左拳をぎゅっと握った。
 さらに一撃しようとしたバルドは、蹴り上げられ空き教室の壁際まで弾き飛ばされていた。
 肺の中の空気が全部吐き出されたような気がした。それほどの衝撃だった。
「っ……さすがに強力……!」
 両腕をついて立ち上がる。楽ではないが、まだまだやれる。
「狙うなら私にしてください!」
 ビアンデがバルドを守るようにして立つと、
「連携お願い!」
 フィリンが攻撃を開始した。スケルトンの眼前をあえて横切って突きを入れ、同時に、
「了解です!」
 流れるようにレイヤの拳が飛ぶ。真中正拳しかと見よ。
 疲れてはいる、と陣は思う。だが全力撤退の必要はないとも判断していた。
「今必要なのは……集中だ」
 念じて念じて念じつづけて、スケルトンを動かす魔力に干渉を加える。操り人形の糸を狙うような作業だ。糸は目に見えないが、確実にそこにある。
 味方を除いては、まるで生命の気配はない。エリカにとってはあまり得意な状況ではなかった。
 しかし光はここにある。エリカの光弾も、スケルトンを動かすものを確実に削り取っていく。
 気合いを込めバルドは駆けた。縦横無尽、崩れかけの廃屋でも立体機動は可能だ。近づき離れ、攪乱し攻撃する。
 黄金の獣がスケルトンの後頭部を襲った。
 両拳を固め、ハンマーのように振り下ろしたのだ。
 鉄でできた頭蓋が陥没した。怪物はまた横転する。しかもその場所が古くなっており、スケルトンは半ば以上床にめり込む格好となった。
「さぁ、頑丈勝負だ……俺とお前、どっちが丈夫かな?」
 へっ、とレアンは鼻で笑う。祖流還りを果たした彼は、すでに金色の狼と見分けがつかない。
 いけない、とフィリンは声を上げた。
「床が……!」
 その声が終わらぬうちに、教室の床全部が内側に砕け落ち始めたのだ。いち早く気付いたフィリン、それにレアンは窓枠につかまった。バルドと陣、エリカは外周付近にいたため廊下に難を逃れている。
 ビアンデは走って廊下を目指し、
「こっちだ!」
「ジャンプして!」
 間一髪のところを跳躍し、陣とエリカにつかまえてもらった。
「すみません……助かりました」
 問題はレイヤだった。
「しまった……!」
 スケルトンに近づきすぎていたのだ。ともに落下しそうになる。
 足元が忽然と消える感覚。
 しかし、
「落ちんの阻止れるかも、って思って、ロープを近くの柱と腰に巻いといたんだよね」
 転ばぬ先の杖ってやつじゃん? と降りてきたチョウザが伸ばした腕が、彼をとらえていたのだった。
 宙づりになったレイヤに対し、
「眼鏡、無事かっ!?」
 両手をメガホンのようにしてバルトが叫ぶ。
「じゃなくてレイヤ、無事か!? ……間違えた、ごめんなーっ」
「おかげさまで眼鏡は無事です! ええ! 曇りなく!!」

 アイアンスケルトンは、階下でバラバラになっていた。


「スケルトン制作に異様なまでの愛をもっていた過去の研究者がいたようね」
 エリカは天井裏に、濃い紫色の水晶球を見つけた。大量の研究メモも。水晶球は砕けている。アイアンスケルトンと運命を共にしたのだろう。
「とうに死んだ魔法使いだったんだろうけど、年月をおいて研究の正しさが証明されたのかもしれないねえ」
 陣は丁寧に破片を拾い集めている。知識を追い求めたという意味では自分に通じるものがある。頭から否定したくなかった。
 こうした成果とともに教室を出たとき、すでに中点には月が昇っていたのだった。
「やあ、お疲れ様」
 鼻眼鏡姿のキタザトが一同を出迎えた。
「楽な冒険だったんじゃない?」
 屈託なくそんなことを言う。どうやら本気らしい。
 楽なはずあるかこの野郎! と、フィリンは叫びそうになったが自制している。かわりに、
「ええまったくー」
 超棒読みで陣が返してくれた。
「まずお風呂に入りたいです……」
 埃や漆喰で真っ白な姿になったビアンデは疲れた笑みを浮かべている。
 レアンは腕組みしたまま無言だ。強い奴と戦う、その目的は果たせたと思う。
「ところでキタザト先生、ゴドリー先生は?」
 バルドが言った。
「ゴドー……先生ね?」
 にっこり笑ってキタザトは応じる。
「学食の一角を借りてパンケーキを焼いてるよ。こんなに早く戻ってくるとは思ってなかったから、いまから急げば、エプロン姿で三角巾を頭に巻いた彼の姿が見られるんじゃないかな?」
「眼鏡、いや、レイヤ!」
「もちろん!」
 バルドとレイヤは顔を見合わせ嬉しげに駆けていった。
「……ふーん。ま、ザコちゃんも見とこ」
 チョウザも続く。

 間もなく、
「み、見るなっ!」
 というゴドリーの叫びが近くの学食で響くことになる。



課題評価
課題経験:40
課題報酬:800
天井裏より愛を込めて
執筆:桂木京介 GM


《天井裏より愛を込めて》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 1) 2019-04-16 00:03:47
賢者・導師専攻のエリカ・エルオンタリエよ。
よろしくね。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 2) 2019-04-16 00:06:39
黒幕・暗躍コースのバルド・ダールベルクです!
よろしくお願いしまーすっ

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 3) 2019-04-16 00:12:21
スケルトンって煮込んだら何の出汁出んのか。牛?豚?鳥?人?その他?
その辺確認しに来ただけのただのモブだから、てきとーに視界の端に投げ捨てといて。
1口飲んだら後は欲しかったらあげる。

っても相談期間短めかつかつだから、早速思ったこと好き勝手に述べ連ねちゃうんだけど。
床とかちょっとした衝撃でずぼーって穴空き崩れちゃう程度に脆いんならさ、逆にそれ活用できんじゃん?みたいな。
ほら、なんかそれこそ骨じゃないスケルトンのなんらか部品をパチって強奪しといて、
天井裏が特に脆いなら、そこのスケルトンの足元に【投擲(小物)】でそこそこの力でぶん投げて穴開けてー、みたいな。

んで、燃えやすくて危うい感じなんなら、【松明】は持ってかないほーが良さげだよねぇ。
自動的に【ランタン】になりそーだなーって思いつつ、それはそれで転けたりぶっ倒れたら大炎上な気がしちゃうし。
持つのは後方で控えるゆーしゃ様だけにするほーが良さげかなーとか。
もしくは、プチ…なんだっけか。光の魔法あるんじゃん?あれ使えるゆーしゃ様がいるなら、それで戦って光源にしてもいーのかな。

って感じのことだけ言いおいてくね。あと何か言うことあったかな。まーいっか。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 4) 2019-04-16 06:19:07
勇者・英雄専攻のフィリンよ、よろしく。

スケルトン相手だと火は通りそうにないわね…そもそもアンデットかもわからないし。
素直に物理が正解かしら?

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 5) 2019-04-16 07:05:57
おはようございます!
武神・無双コースのレイヤ・トラスターです。
火に気をつけて、殴りにいけば良いみたいですね…
あとは、校舎の痛みが激しそうですし…あまり周囲にも影響がある方法は避けた方がよさげ、ですかね?


《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 6) 2019-04-16 07:32:09
勇者・英雄コースのビアンデ・ムートです
皆さんよろしくお願いします

私は前衛で盾役として動きますね
とはいえ、床が脆いなら踏ん張りも効きにくいでしょうからいつも以上に気をつけなきゃいけませんね……となると受けるより流す感じでいくべきでしょうか

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 7) 2019-04-16 08:09:01
火は危なそうだからもって行かないほうがよさげだな~。
うーん、ラドは雷の魔法だからバリバリィって光りそうだけど、どうだろう?

俺も前衛で戦う感じになりそうだな!
足場が脆いのを利用したり、落ちないように気をつけたりできるといいな~っ

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 8) 2019-04-16 08:25:04
武神・無双コース、ルネサンスのレアン・フレインだ。
まぁ、大体会った事があるな。
今回も宜しく。

あ、今回は殴っていい敵だよな?
最近全力で殴ってねぇから体が鈍ってきててな。
という事で、俺は前衛やりてぇな。

>罠の件
あー、ザコは作戦ありがとうな。
抜けやすい床を罠に使うのは確かにありだな。
あと、火を使うなら念のため誰か水魔法持っておいた方が良さそうじゃないか?
火事になったら失敗みたいだし。

>バルドさん
あー、雷も良さそうだな…念のため水魔法持ってく方がいい気はするのは変わらないが。

《甲冑マラソン覇者》 ビアンデ・ムート (No 9) 2019-04-16 14:07:53
ふと疑問に思ったのですが、色々壊れやすい場所ではあるのですがどこまで壊していいのでしょう?

>校舎丸ごと火事になってしまったら『失敗』判定です。(先生たちが助けに来ます)。

一応全焼したらダメというのはあるのですが、それ以外の基準は多分ないはずです
つまり極端な話、原型さえある程度留めておけば問題ない、という事なのでしょうか?
一応ウィッシュプランで出発前に確認をとろうかなと思ってますが、皆さんの意見も聞いてみたいです

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 10) 2019-04-16 15:55:23
>攻撃手段
物理で殴るのが確実性が高そうだけど、
骸骨がもし闇属性だったら光属性に弱いかもしれないので、
光属性のプチコードを試してみようと思うわ。
副次的に明かりにもなりそうだし。

>建物の破壊
全焼とか、全壊は流石にアウトでしょうね。
骸骨に床を踏み抜かせる程度はセーフだと思うけど、
建物自体を壊して生き埋めにするとかはやり過ぎになると思うわ。
原型は無くさないように気をつけた方がいいでしょうね。

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 11) 2019-04-16 17:56:51
あ!エリカは光の魔法使えるんだなっ
ならその方が安全だな、よろしくお願いします!
レアンも雷の魔法のこと、助言ありがとなっ

>建物
多少の損傷はセーフだと思うけど、壊れすぎるとヤバいかなとは思う。
そのあたりも気を付けながら皆と探索と戦闘ができたらいいな。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 12) 2019-04-17 01:24:01
そうは言ってもプチコードの明かりは長くもつ物じゃないから、
明かりは持って行った方がいいわね。
ザコちゃんも言ってるように、松明よりはランタンにした方が良さそうだわ。
わたしが後衛に立つつもりだから持とうと思うけれど、それでいいかしら?
万全を期すなら、予備があった方が安心かもしれないわね。


《新入生》 バルド・ダールベルク (No 13) 2019-04-17 07:55:07
あーーそうだなっ 長くもたないんだった、ごめんっ
それじゃ、ランタンの油をもっていくようにする。
あと、万が一の時はプチミド(水の魔法)で消火をやってみるよ。

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 14) 2019-04-17 17:33:49
>建物
一応、ある程度床が抜けるのは仕方ないとして。
んー、なんていうか。
一応ここ勇者育成機関な訳だから。
あんまり倫理に反する壊し方さえしなきゃいいんじゃねぇかとは思うぜ。
無意味に意図的に多く破壊するみたいなのが無ければいいんじゃねぇか?
まぁ、憶測に過ぎないけどな。

…まぁ、敢えて『良く燃える』と書いてあるのが気になるちゃ気になるが。

>ランタン
確かランタンは30分程度は大丈夫だったよな?
念のため俺も油を持って行った方が良さそうだな。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 15) 2019-04-17 18:49:42
弱い構造を罠としてガイコツに使うのはいいけれど、
やり過ぎたら想定の規模を越えて建物が崩壊して、
わたしたちまで巻き込まれる可能性はないと言えないから、
やり過ぎないように注意した方がいいんじゃないかしら?

それに「校舎丸ごと火事になってしまったら『失敗』判定」ともあるので、
全壊でも同じように判定されると思うわ。
後々校舎を手入れして再利用できる程度には留めておきたいわね。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 16) 2019-04-17 20:28:41
>火災と破壊について

スケルトンごと燃やして勝利! みたいなのでなければ大丈夫かな…と、楽観的に考えていたけど…ちょっと気を引き締めた方がいいかも。

『勇者らしさ』も含めてなら…こんなところかしら?

・火気はできる限り避ける
・出火に備えた消火準備(共通魔法『プチミド』、水など)
・火災や建造物破壊を積極的に行わない(敵を倒す手段にしない)

照明は今のところ松明かランタンしかないし、そこは仕方ないけど…
あとはみんなで『暗視順応Ⅰ』を習得して、明かり無しで頑張ってみる?

《人たらし》 七枷・陣 (No 17) 2019-04-18 00:39:01
賢者・導師専攻の七枷陣だよ。出遅れちゃったねぇ…すまん。
取りあえず、おじさんは各自の行動補佐で動こうかな。
動作察知Ⅰ、暗視順応Ⅰ、重力思念、全力撤退装備して行くよ。

フィリンの言ってる通り、暗視順応有効そうだからそれで視界確保。
スケルトンは無機物だから動作察知で先んじて発見、戦闘時には大きな攻撃を先読みして防御、いなしをする味方に来るぞ!と教えたり。
重力思念で動きを阻害して攻撃、防御や回避のフォロー。
全力撤退は、道中スケルトンを全部ぶっ倒しながら進んだらボス戦で息切れしちゃうかもだから、相手にするのはそこそこで前向きに突っ切る意味で装備して行動フォロー。…こんなところかな。

今回は火災防止の行動や実際に物理で殴るをしてくれそうな人が結構いるみたいだし、おじさんはそれ以外の部分をカバーさせて貰えればと思うよ。
サポートは任せろ~(バリバリ

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 18) 2019-04-18 17:24:38
別に、外壁だけ残して家具も床もその他諸々もまるっと粉砕壊滅させるーってなら、面白そうだしザコちゃんも手伝うけど。
火事じゃないにしたって、原型なしなしの時点で、課題的には失敗になりそーだからねぇ。やるなら手伝うけど。

【暗視順応】できてるゆーしゃ様はともかく、この世全てのゆーしゃ様がそんな夜目効くって保証確証もないんじゃん?
そったらこの世に明かりなんて文化は広まってないわけなんだし。ってか明かりもある方がいいしね。たぶん。
そこはほら、自分のやりたいこととのごそーだん。活躍頑張りたいならあと1日で突貫訓練してもそりゃいーけど、
全員取らなきゃ行けない!なんてばかばかしい義務責務に追われて無理することはないかんね。

ぶっちゃけ時折たまにでも魔法なりランタンなりの光源で、ちらっとでも認識視認出来れば、攻撃の目処も立ちそうだしね。
むやみに動けば床抜けて危ういのはあっちも同じだろーから、爆速高速で移動はしないだろーし。
なんなら物音なり呼吸音…呼吸すんのかは知らないけどぉ。ってもそーいうのも判断警戒の材料にはなりそーだし。

あとはーあれ。
参加するゆーしゃ様的にはほぼ前衛な感じ雰囲気じゃん?
そったらこう、全員で突っ込むよりは、後衛控えなけんじゃ様達の射程狙い圏内にじわじわっと寄せて足元狙いとかのが良さげな感じ?
そもそも、足元以外に狙うべき場所部位があるとかなら、それでもいーだろーけど。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 19) 2019-04-18 18:31:12
繰り返しになるけれど、『失敗』の条件を満たさないためにも、建物の積極的な破壊は避けたいわね。
とは言え、落ちそうな床とか、既に開いている穴を骸骨への罠として利用するぐらいなら大丈夫だと思うわ。

暗視を有効にするなら、ランタンは消さないといけなくなるし、
全員が暗視を取るのも、あまり現実的ではないわよね。
単独行動するなら暗視も使えそうだけど、ひとりで戦闘状態になると厳しいでしょうし、
充分に気をつける必要がありそうだわ。

あと気になったのは、旧校舎へ向かうのは夜でいいのかしら?
日のあるうち、骸骨が出ない時間に屋根裏まで行ってしまったらいけないのかなと思ったのだけど……

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 20) 2019-04-18 20:51:36
>『暗視順応Ⅰ』作戦
うんまぁ、提案はしてみたけど無理よね。極端な意見という事で流していいわよ。

>旧校舎に向かう時間
オーマ、もとい逢魔が時にしか出現しないそうだし、少なくとも中で夜になる時間じゃないと戦えないわよね。

で…エリカの提案に一つ追加で何だけど。
朝一で出かけて、マッピングとか探索すませちゃわない?
逢魔が時にしか出現しないということは、昼間は絶対安全なわけよね。
なら出てこないうちに隅々まで調べて、壊れそうな箇所をメモしたり、補修あてたり、戦いの邪魔になりそうな物はどかしたり…掃除したり。

足場を固めるだけ固めて、地の利を取っておくの。
もし綺麗にして出てこなくなったらそれはそれで勝利だし、どうかな?

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 21) 2019-04-18 21:32:22
全体が見えずとも、魔法などで敵の一部分が光る等すれば(位置が分かれば)攻撃自体は可能かと思います。
暗視は…すみません、投擲に全降りしてしまったのですでに元気が枯渇していまして…

持ち込みも、鉤縄付きロープが最近のブームなので、皆さんの明かりを頼りに進むことになると思います。
(落下や不測の事態にそなえ、鉤縄付きロープをポケット持ち込みします)

>マッピングに関して
こちらに関しては、話を聞いたあとそのまま「傾きかけた大陽に見送られつつ」とあるので難しいかと…
話を聞いてから、軽く準備を整えてむかうのが精一杯かと思います。

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 22) 2019-04-18 21:37:53
すみません、読み落としがありました…
夕方に話を聞きましたが、翌日の日中に向かう(マッピングや天井裏)ということでしょうか?

ただ、課題に時間をかけすぎると評価が芳しくない予感がするのと…
先生方としては「夜の視野が悪いなかでの進行や戦闘での対応」を期待されているのでは…とも。

《新入生》 レイヤ・トラスター (No 23) 2019-04-18 22:06:06
暗視は元気じゃありませんでしたね!!お恥ずかしいところをお見せしました…!

明かりに関しては
「ランタンを持ち込める人は持ち込む(油含む)」
「引火に注意し、水魔法ができる人は火事に対し留意」
あと個人的になりますが
「暗視ができる人は、暗視を装備していない人に敵の方向指示などサポートしてもらえたらとても助かる」

校舎自体に関しては
「戦闘や移動で崩れたりは仕方ないが、大規模破壊につながることは避ける」

まとめると、こういうことでよろしいでしょうか?

《新入生》 バルド・ダールベルク (No 24) 2019-04-18 22:36:53
レイヤ、どんまい!
後、気を付ける点の纏めありがとなっ

>旧校舎に向かう時間
ん~~っと!朝一で出かけてって話が出てるようだけど
『かくて君たちは、ニコニコ顔のキタザトと背を向けるゴドリーと、傾きかけた太陽に見送られつつ旧実験棟に踏み込むのだった』
ってガイドに書いてあるから、俺達は『夕方に到着してスタート』って状況だと思うんだ。
だから、日が完全に落ち切る前の夕方~夜の間に解決する感じで構えていた方がいいかなと。
俺もキタザト先生はそれも含めて評価出しそうな気がしてる。

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 25) 2019-04-18 22:50:34
明るいうちに調べられたらと思ったけれど、先生の意向が夜というのなら
旧校舎へは暗い時間に行くという事で了解よ。

レイヤさんのまとめはわかりやすくていいわね。
大まかな方針もそれでいいと思うわ。

《勇往邁進》 レアン・フレイン (No 26) 2019-04-19 11:27:15
>まとめ
レイヤはまとめありがとな。
ランタンの油は俺も持っていくが…。
最悪気配と匂いを辿って攻撃すればいくらか戦えるか?
まぁ、やれるだけやってみるわ。


>旧校舎のマッピング
んー、明るい内にって言ってたが…。
やるとするなら『事前調査』のスキルが無いと厳しい気がするな。
持ってるならやってみる価値はある気も。
技術(スキルレベル)と時間が足りなかったって言われそうな気もしないでもねぇが。
あとはこれがその場で言われたならなんでそこを調べたかの理由も欲しい気がするな。
文字数が大丈夫なら、ってなるが。
やれたら有利にはなるからやるなら頑張って。
あ、俺?事前調査とか頭良さそうなスキルなんか持ってないから頼むだけ無駄だぜ?(やたら偉そうに

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 27) 2019-04-19 13:21:24
レアンさんありがとう。
『事前調査』は持っているので、みんなに迷惑がかからない方法で
何とか有利な情報が得られないか考えてみるわ。

今夜12時が締め切りだから、とりあえず今のプランで送信しておいて
ギリギリまで粘ってみるわ。

《自称「モブ」》 チョウザ・コナミ (No 28) 2019-04-19 21:17:48
教官が許してくれんなら、予め調べ調査るなり、遮蔽物とかなんとかの位置下見しててもいーんじゃん?
そーじゃなくても、見取り図貰うなり、ある程度聞いとくくらいなら【事前調査】で許して欲しいもんだけどねぇ。
だめーって言われんなら、【推測】する他ないんだけど。

ザコちゃんは前にもちらっと言った感じで、抜けそうなとこにおびき寄せて床抜けできないかなーって試みぶん投げな感じで。
あとは屋根裏までの道中で、けんじゃ様達の体力温存確保できっといーなー、みたいな。

なんにしても、締切は今日までだかんねぇ。
ひとまずでもいーから、提出忘れはないよーに、ねぇ?

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 29) 2019-04-19 21:35:23
>時系列
あー、うん。そうね。ダメかもね。
ダメもとでまぁ書いて進めてみるわ。
迷惑はかけないから大丈夫よ

《グラヌーゼの羽翼》 エリカ・エルオンタリエ (No 30) 2019-04-19 23:29:25
もう30分ほどで出発ね。
宣言通りに『事前調査』をするつもりでプランを書いたわ。
無理ならおそらくカットされると思うし、上手く行ったらラッキーってところね。

明かりについてはわたしがランタンを持って行くので、
もし途中で油が切れちゃうような事があったら、
バルドさんとレアンさんに補給をお願いするわね。

戦闘では光属性の攻撃が有効かどうか試してみるわ。
物理攻撃は得意な人に任せるわね。

上手く行くように乗ってるわ。