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芸術クラブ放置施設――リフォーム進行中


ストーリー Story

 学園某所。なにがし山。
 そこには、かつて芸術クラブの関連施設として使われていた建物がある。
 新施設建造に伴い長年放置されていたこの建物、つい最近その存在が見直され、大々的な清掃が行われた。
 その見直しのきっかけを作ったとある委員会は当初、この物件を資材室の一つとして使う方針だった。
 だが清掃を請け負った生徒達から『何らかの事件に巻き込まれた人間を保護する施設として活用出来ないだろうか』という提案が行われたのを受け、改めて審議。その結果方針を転換。建物は資材室ではなく、人身保護施設として生まれ変わることになった。
 とはいえ現段階で完了しているのは、敷地の除草と建物の清掃。加えて建物内部に残されていた学園OB製作の美術作品整理だけ。
 やらなければならないことは、まだまだたくさんある。
 保護施設としての本格的な運用を始めるまでには、今しばらく時間がかかりそうだ。

●施設に住まう光の精霊
 真夜中。
 保護施設(予定)の中を、ゆらめく光が行き来している。
 光は精霊だ。【蜃気楼(ミラージュ)】という名の精霊だ。
 といっても、本人はその名にまだ馴染んでいない。何故ならそれがつい最近、つけられたものだから。とある学園女子生徒によって。
 これまでずっと『精霊』と言う大ざっぱな属性で自己を認識していたものが、急に固有名詞を得たので、かなり戸惑っている次第。
(……私は、ミラージュ? ……ミラージュ……ミラージュ……)
 呟きながら磨かれた床の上を跳ねていく。美術作品が一括収容されている大部屋に舞い込む。立体、平面、多種多様な作品を眺め、きれいに拭きあげられたステンドグラスの窓を通り抜け、庭に出る。
 庭は前回の清掃作業によって、雑草が取り除かれていた。ミラージュはそれを、非常にさっぱりし過ぎてしまって寂しいと感じる。
 しかしよくあたりを巡ってみれば、草が残っている場所もぽつぽつあった。
 ミラージュはそこへ重点的に力を注ぐ。早く大きくなるように。それから、露になったオブジェ――高く低く右に左に傾いて並ぶ、柱の列――を眺める。
(これ、何かな?)
 彼はオブジェが本来どんな形をしていたか知らない。施設が放棄されてからずっと後にここへ来て、住み着き始めたのだから。

●リフォーム参加する子豚ちゃん。
 朝。丸々肥えた小柄な豚のルネサンス【アマル・カネグラ】は顔を洗う。眼鏡を拭いてかけ、寮の個室を、つぶらな黒い目で見回す。
「うん、今朝もいい感じ」
 部屋は、床も壁も窓もぴかぴかだった。学園に入って最初に覚えたスキル『掃除』は、彼自身の役にとても立っているらしい。
「いただきまあす」
 他人の三倍ほどある朝食をとった後、栗色の髪とピンク色の豚耳にブラシをかけ、自前の制服から屋外作業着に着替える。靴も屋外作業用ブーツに履き替える。
 なんとなれば本日は、屋外作業の課題があるからだ。
 前回同じものに参加して服をさんざん汚す羽目になった経験から彼は、事後似たような課題がある場合、ちゃんと汚れてもいい格好に着替えて行くと決めたのである。
 世間的に誤解されやすいが、豚は実はきれい好きだ。

●リフォーム参加する狼ズ。
 黒目黒髪の【ガブ】、灰目灰髪の【ガル】、茶目茶髪の【ガオ】。魔王(志願)の狼ルネサンス三兄弟。三つ子だから年の差はない。皆大柄な体格で、きつそうな顔をしている。耳と尻尾はおそろいの灰色。
 彼らは前回に引き続き今回も、施設のリフォーム作業に参加していた。今度はアマルの招集を受けたからではない。魔王・覇王コースの担当教諭であるドラゴニアの【ドリャエモン】(御年77・♂)から、強制参加させられたのである。
 彼らについてドリャエモンは、常から頭を痛めていた。揃いもそろって座学がからっきし駄目な上に、素行が悪い。このまま行くとプリズン・スクエアどころか退学になるやも知れぬ、と。
 なのでことあるごとに熱血指導をしていたのだが、世代間ギャップのせいなのかどうも空回りしがちで、成果が芳しくなし。
 そんな最中、三兄弟が村人・従者コースの新入生アマルをカモろうとし、猛反撃を食らい、ついでパシらされるという事件を起こした。
 ありとあらゆる情けなさに角も翼も折れそうな思いをしたドリャエモンであったが、その後清掃依頼におけるガブたちの言動を聞き及ぶに至り、これはむしろ連中にとっていい機会かも知れぬと考え直した。たとえ強制的でも他生徒と共同作業をすることが、意識の変化に繋がるのではないか、と……。
 そんな親心が教諭にあるとも知らず三兄弟は、猛火を吐かれ追い回され課題現場に来させられたことを不服に思い、ぶつぶつ言っていた。
「ちっ、クソジジイのせいでだりーぜ」
「こんなの魔王がすることじゃねえよな」
「なあ」
 本日彼らに与えられた仕事は、建物敷地に設置されているオブジェのリフォームを手伝うこと。
 灰色の棒と成り果てているものたちの表面を削ってサビを落とし、傾きを正し、ついでペンキを塗って生まれ変わらせるのだ。
「おい、なんかあそこ、やけに花が咲いてねえか?」
「何? あ、本当だ。目茶苦茶伸びてんな」
「一月もたたないのに、あんなに茂るもんか?」

●子豚ちゃんからの提案
 アマルは前回さる先輩と一緒に整理した美術作品群を前にし、言った。
「僕はやっぱり、売った方がいいと思うんですけど。ここを利用していた美術クラブの関係者から、残して行った作品の処理については一任するという了承を、すでに得ているわけですし。こっちに集めているのは、現在市場で人気がある人の作品です。特にこの絵は」
 と言って彼は、一枚の油絵を指す。
 描かれているのは明かりの絶えた夜の町。
 屋根の上でヒューマンの少女が、たくさんの猫に囲まれ、浮かれ調子に踊っている。
 身につけているのはビーズを縫い込んだ絢爛なガウン。背中まで伸びた真っ赤なくせっ毛を振り乱し、頬を上気させ、緑色の目をきらきら光らせ、笑っている。いかにも楽しそう。
 だけど注意深い人がよく観察してみれば気づくだろう。少女の表情に酩酊が見え隠れしていることに。足元に空の酒瓶が多数転がっていることに。
 少女から少し離れた煙突の上には、彼女と同じ衣装を着たヒューマンの若い男が座っていた。真っ黒な髪に黄色い目。少女に向ける視線には、苛立ちと疎ましさが混在している……。
「すごく高く売れると思いますよ。これを描いた方はもう亡くなられていて、新しい作品が出ませんから。きっと、欲しいって言う人たくさんいます」
 保護施設として整備されることになった以上、改良すべき点はいくらもある。
 まずセキュリティの問題。
 八つの隠し部屋と九つの隠し階段には前回の清掃以降、不審者が立ち入り出来ないよう防犯錠が取り付けられた。だが、本当に保護施設とするならばそれではまるで不十分。腕力、あるいは魔法の心得が一定水準以上あるものなら、錠を破壊することも可能だからだ。
「結界とか、そういう仕掛けが入り用では? それに保護施設というのなら、誰かが常駐していなければならないと思います。いつ助けを求める人が現れるか分かりませんから。後は、宿泊機能も必要ですよね。ここには机や椅子はたくさんあるけど、ベッドとか、置いてませんよね? 新しく調達しないといけないんじゃないでしょうか」
 そういったもろもろをこれから整備していこうとするなら、何よりお金がいる。美術品の売買はその助けになるのでは、とアマルは言うのである。


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-05-23

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-06-02

登場人物 8/8 Characters
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《新入生》セオ・フォスター
 カルマ Lv10 / 教祖・聖職 Rank 1
■容姿■ 見た目:褐色系高身長の細マッチョ男子、顔が少し怖い 髪:銀髪ショート 目:紅色 服:ローブ 魔法陣:両手の甲 ■性格■ 大人しいというかややコミュ障 時折自信がなくなり「…多分」と言う ■趣味■ ガーデニング ■好き■ 静か ■嫌い■ 墓で暴れる人 ■苦手■ 虫 ■口調補足■ 独特の間がある 怒ると口悪くなり、間がなくなりやや早口 怒る理由は墓で暴れる人を見た時 怒った時の一人称→俺 怒った時の二人称→てめぇ 怒った時の敬語→なし ■サンプルセリフ■ 「…セオ。……よろしくお願い致します。」 「…静かな方が…いいです。」 「…平和。……死者が静かに…眠れます。」 『てめぇら!いい加減にしやがれってんだ!!』 『墓場はライブ会場じゃねえんだ一昨日来やがれ!!』 『うっせぇ、埋めるぞ!!』
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《ココの大好きな人》アンリ・ミラーヴ
 ルネサンス Lv18 / 教祖・聖職 Rank 1
純種が馬のルネサンス。馬の耳と尻尾を持つ。 身長175cm。体重56kg。 16歳。 性格は温厚。 あまり表情を変えず寡黙。 喋る際は、言葉に短く間を置きながら発していく。 少しのんびりした性格と、言葉を選びながら喋るため。 思考や文章は比較的普通に言葉を紡ぐ。 表現が下手なだけで、年相応に感情は豊か。 好奇心も強く、珍しいものを見つけては、つぶらな瞳を輝かせながら眺めている。 群れで暮らす馬の遺伝により、少し寂しがり屋な面もある。 やや天然で、草原出身の世間知らずも合わさって時折、突拍子の無い発言をする。 好きな食べ物はニンジン。 食べていると美味しそうに目を細めて表情を和らげる。 趣味はランニング。運動自体を好む。 武術だけは、傷付ける行為を好まないため苦手。 入学の目的は、生者を癒し死者を慰める力を身に着ける事。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。

解説 Explan


 皆さんこんにちは。Kです。
 第一回目のエピソード、「【新歓】春、新入生、そして大掃除」の続きです。
 前の話を知らなくても参加は可能ですが、ざっと確認しておいた方がプランを考えやすくなるかも知れません。

 今回PCに求められる課題は下の2点。

1:庭のオブジェの修復。
 サビを落としたり傾きを直したり、ペンキを塗ったり。いわゆるDIY。

2:美術作品売買についての意見表明。
 売るか売らないか、理由もつけて立場を明らかにしてください。数が多い方の意見に従って、美術品は処理されます。『どちらでもない』の立場は棄権と解釈され意見としてカウントされません。
 美術品の処理方法についてはすでに関係OBから、在校生徒達の意思に任せるという承諾が取れています。エピソード内でアマルが紹介した絵についても、それを製作したOBの遺族から承諾が取れています。従ってここで作品を売り払っても、PCとして、なんのペナルティもありません。
 アマルは『売る』の立場です。
 狼ズは『どちらでもない(どうでもいい)』の立場です。

 この2つの課題さえこなせば、後は自由に行動していただいて結構です。NPCに絡むとか、個人的に気になることを詮索するとか、まあ、色々。思いつくままにどうぞ。
 掃除後に起きた施設の変化としては、前回作った薬草エリアの急拡大があります。ミラ様の御加護です。ラベンダーやカモミールといったハーブ系の花が、今を盛りと咲き誇っていることでしょう。
 ミラ様自身は今回も、人間たちがやることに積極的な関与はしません。そっと物陰から見守るだけです。ただ前回よりは人なれしているので、若干近くに寄っても逃げなくなりました。急に大声で呼びかけたりしない限りは。



作者コメント Comment
 美術クラブ施設の改装計画、進行しています。
 前回手伝って下さった方も、そうでない方も、よろしければお手伝いに来てくださいませ。
 お待ちしております。



個人成績表 Report
ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆オブジェ
錆を洗い流したり、道具を洗ったりする必要があるでしょうし、私は井戸から水を汲んできて用意し、修復するみなさんのお手伝い

◆薬草園
オブジェが隠れたり通路が確保できなかったりと不都合が出そうなので、建物のメンテナンスや防犯の妨げにならないように、薬草園にしたいエリアの周りを煉瓦や石で囲んで、広がりすぎないようにして

可能ならミラ様にコンタクトして、成長への感謝と薬草園エリアのスペースをお伝えします

こんなに薬草が育つところなら、樹もよく育つかも
折角ですし、復旧開始記念みたいな感じで、シンボルツリーになりそうな林檎の樹とか……植えてもいいかも

ここに植えた林檎でアップルパイなんか焼けたら素敵ですし

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■美術品の取り扱い
美術品は鑑賞されてこそ。
再び埃を被る前に物好きに売りつけようぜ。

ほら、『チャリティーオークション』って事にすれば資金も相手の名声も上がるだろ?
Win-Winの商売が出来る訳よ。知らんけど。
オークションするなら【人心掌握学/心理学/会話術/演技/説得/早口】で役に立てる筈だ。

■オブジェ修復
力仕事ならそれなりに、ってことで傾いたオブジェを元に戻す。
庭のオブジェを売り払わない(売り払えない)なら、また傾かないように地盤とオブジェ自体に補強しねぇと。

この作業に【ロープ】と【スコップ】を使用する。
【危険察知/集中/芸術親和/創意工夫】で最適な補強箇所について情報を得れればいいが。

レーネ・ブリーズ 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
オブジュ
施設に対する襲撃への警戒や迎撃をさまたげないように、
それから倒壊などの危険がないように直しますね。
結界展開の礎石などにつかえるのでしたら
活用できたらとおもいます。
邪魔なようでしたら撤去でもいいです。


美術品
施設内の保管はさけたいですから、問題がなければ
売却、譲渡、破棄でいいと思います。
ただ、ストーリーの絵については描き手だけではなく
モデルとなった人にも可能なら連絡、
または広場などでの張り紙告知で確認します。
あんまりいいシーンじゃないですよね。


施設の人員は確保したいですが、常駐はむずかしいとおもいます。

緊急時に先生方を中核に各コースや各クラブに協力を要請する
連絡先一覧をまとめていきますね。

朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
美術品については売却に特に異論はありませんわ。ただ素人がいきなり持ち込んでも買いたたかれるのがオチですので信用のおける方に鑑定してもらってからが良いでしょうか

さて、オブジェに関しては私は錆取りを担当致しますわ。割と力も要りますし。重曹を使って錆取り剤を作ったり、ブラシでこすったりしてすっかり綺麗にさせていただきますわね

錆取りが終わったら、傾きの修正やペンキ塗りを他の方がしている間に薬草エリアへ赴き、蓬があれば採取させていただきますわ。まだギリギリ若芽がある筈。採取できたら調理器具セットを用いて草餅を作りますわ。皆様のお仕事が終わったら全員でいただきましょう。疲れた時にはやはり甘い物ですものね♪

セオ・フォスター 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
心情:「…素敵な庭。…あとでいじりたいです。」

オブジェ:もくもくとペンキを塗る
直せるものを中心に行う
丁寧過ぎるぐらいで行うため、やや行動が遅いかもしれない
作業終了後はきちんと片付けを行う

絵の売買:賛成
遺族が同意しているから
また、売ることで少しでも資金の工面ができるから
売ることが決まった場合、絵に手を合わせ、故人へ敬意を払う

その他:終了後は薬草エリアの手入れを行う
あまりにも広がりすぎても使いにくいので、通路に近い場所はレンガなどで拡張阻止
雑草を抜いてハーブが育ちやすいように環境を整える
『植物学』で抜いていいものと行けないもの判断する

全体を通して:『掃除』や片付けは積極的に行う

タスク・ジム 個人成績:

獲得経験:90 = 60全体 + 30個別
獲得報酬:2250 = 1500全体 + 750個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
オブジェは傾きの修正担当しましょう
【設計】を活かして配置にも凝ってみようかと。

美術品は売却に賛成
保護施設整備事業の収支予算書を策定します。

アマルくんに
例の絵と、その他の美術品の売却益を、辛めにみつもってもらい
僕は、
プロローグでアマルくんが指摘する点と
発案者のレーネさんの意見を合わせて
保護施設のアイデアを洗いだし、
それにかかる経費を各方面に知恵を借りて見積ります。

アンリ・ミラーヴ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
『踊る少女の油絵』の前で、アマルさんと狼ズにする。
彼らの考えの幅が広がるように。

施設の作業で時間が開いたら、四人を呼ぶ。

油絵の前で、自分はアマルさんのように市場の価値はわからないが、別の価値を感じたと話す。

これは絵の中の男女と猫の性格に、加害者・被害者・擁護者をどう振り分けるかで、見方が変わってくる。
擁護者とは、この学校の生徒。俺やアマルさんや狼ズ。
三つのシチュエーションを基に、心得て欲しい事を説明する。

庭のオブジェは、傾きの修正を手伝う。


美術品売買:賛成。保護施設に資金は必要。
油絵だけは、なぜ高価な絵が残っていたのか気になる為、少しの間売るのを待ってもらう。

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
狼ズと課題をこなす

■行動
あちきは狼ズと庭のオブジェの修復をするのじゃ。
力仕事とペンキ塗りなら任せるのじゃー!
この魔神ラピャタミャク・タラタタララタが塗り替えてやろう!
(ドヤ顔かっこいいポーズ)

狼ズには力仕事をメインに手が足りないところを手伝ってもらうじゃ。
せっかくの大きく引き締まった身体を活かして、いいところ見せてみせい。
ほれほれ、頑張るんじゃぞ~い♪

駄弁る愚痴るは別に構わん。あちきもたまに駄弁る。
じゃが、サボったり逃げたりした時にはラドを撃ち込んでお仕置きじゃ!
ラピャ子サンダー、シュビっとな!

修復が終わって朱璃の料理が出来たら、狼ズも誘うのじゃ。
お~い、一緒に食わんかー?

リザルト Result

●絵は売ることに決めました
 アマルの売却提案に対し【レーネ・ブリーズ】は理解を示した。
「わたくしは、美術品の施設内の保管はさけたいとおもっています。ですから、問題がなければ売却、譲渡、破棄でいいと思います」
 とはいえ、無条件の賛成というわけではなさそうだ。優しげな茶色の目に迷いの色が浮かんでいる。
(これは、あんまりいいシーンじゃないですよね)
 もしモデルがいるものなら――当然作者はこういう絵を描くと最初に断りをしているものと思うが――もし万一そうでなかった場合、自分たちが不本意な描かれ方をしていると感じないだろうか。そういうものが売りに出されたら嫌な気分にならないだろうか。
 そんな懸念を皆に伝えてから彼女は、以下の提案をする。
「モデルとなった人にも可能なら連絡、または広場などでの張り紙告知で確認したほうがいいのではないでしょうか」
 【プラム・アーヴィング】が浅く首を傾げる。
「こんだけうまく描いてもらっといて、文句つけるモデルなんかいねえと思うけどなー」
 彼は人間の負の側面を面白がれるメンタルの持ち主だ。従って、絵が醸し出している不穏さが全く気にならない。
 【ベイキ・ミューズフェス】は、慎重な意見を口にする。絵からやや目をそらして。それというのもじっと見ていると、苦手な酒の匂いがしてきそうだからだ。
「もし魔法の品や曰く付きのものがあったらいけないので、その辺は十分確認して、売れそうなものはある程度処分してもいいと思います」
 【朱璃・拝】は絵自体について、あまりどうこういった感想は持たなかった。それよりも現実的な方面に気を回す。
「美術品については売却に特に異論はありませんわ。ただ素人がいきなり持ち込んでも買いたたかれるのがオチですので、信用のおける方に鑑定してもらってからが良いでしょうか」
 アマルが、はあいと手を挙げる。
「それなら僕、お役に立てます。うちには美術商が出入りしてますから」
「おー、使える奴だな肉まんちゃん。脂身過多な触感サイコーだぜ」
「いたたた、やめてくださいよお」
 プラムから頬をこねられつつ、なんかそれほど嫌そうでもないアマル。
 そこで【アンリ・ミラーヴ】が声を上げた。
「待て、売るのは、ちょっと、少し」
 彼は、なめらかとは言いがたい喋り方で、思っていることを伝える。銀の髪から突き出た馬耳をぱたぱさせて。
「美術品売買、賛成。保護施設に、資金、必要。けど、この絵だけ、高価な絵なのに、どうして残っていたのか、気になる、一応、調べた方が、いいんじゃないか?」
 タスク・ジムは手にしたペンの尻を下唇に当てた。茶、赤、色違いの瞳を改めて絵に注ぐ。
「うーん、そこは確かに。発表するつもりで描いた絵ではなかったという可能性もありますが……アマルくん、この絵の作者について何か知っていますか?」
「はい。簡単な所なら。名前はカサンドラ。ヒューマンの女性です。出身地であるグラヌーゼの風物をテーマにした作品を多く描かれています。気の毒なことに今から12年前、22の若さで病死されました。生来虚弱な方だったそうで」
 その話を聞いた【セオ・フォスター】は、長身の体をややかがめ、絵に向かって手を合わせた。墓守として作られたカルマである彼は、『死者』というものに対する思い入れがことのほか強い。
「……故人には……申し訳ないですが……売った方が……いいと思います……少しでも資金が工面出来るのなら……」
 そこでベイキが話を戻す。
「油絵については調べが終わるまでひとまず置くとしても、ほかの物については……この施設の改修費や維持費も必要ですし、できるだけ高値が期待できる売り方がいいですよね。オークションなんかどうでしょう?」
 プラムが軽々しく口を挟む。
「いいねー。美術品は鑑賞されてこそ。再び埃を被る前に物好きに売りつけようぜ。ほら、『チャリティーオークション』って事にすれば資金も相手の名声も上がるだろ? Win―Winの商売が出来る訳よ。もしやんなら、俺参加すんぜ? そんでガンガン売りまくっちゃう♪」
 話がまとまったと見た【ラピャタミャク・タラタタララタ】は、退屈そうにあくびしている狼ズに深紅の目を向けた。
「あちきは美術品売るに賛成じゃ。細かい扱いは皆に任せるのじゃ」
 そして彼らに向け、さあさあさあ、とやかましく手を叩く。
「再びのリフォーム作業、張り切っていくのじゃ! せっかくの大きく引き締まった身体を活かして、いいところ見せてみせい。ほれほれ、頑張るんじゃぞ~い♪」
 しかし狼ズやる気なし。
「ちっ、うるせーなー」
「こんなん村人・従者コースの奴がやるこったろー」
「魔王のやるこっちゃねー」
 文句だけはいっちょまえ。
 ラピャタミャクはやれやれと首を振る。
「まぁ、気持ちは分からんでもないが、あちき達は同時に学園生じゃ。前回とは違い、形はどうあれ汝等自身が課題を受けたからにはキッチリとやるのじゃ。魔王にしろ覇王にしろ逃げは許されん!」
 朱璃は追い立てられて行く彼らの背に、声をかけてやった。
「またお菓子を作るので、しっかり働いた後に食べましょうねー」
 続けてあちこち視線をさまよわせ、窓際に見え隠れしている光に呼びかける。
「ミラ様、宜しければお仕事見学なさりますか?」
 光は焦ったように揺らいだが、逃げていきはしなかった。
 朱璃は狼の尻尾をふわりと揺らす。
(ミラ様、人に慣れてきてくださっているようですわね)
 
●庭の整備をするのです
 青空の下、傾いていたオブジェが少しづつ立ち上がる。
「もうちょっと……10度ほど右に、いや、それだと行き過ぎです、左――そう、そこで止まってください」
 測量器を手に傾き補正を指揮するのは、タスク。
「オーエス、オーエス! 狼ズ、もっと押せ押せじゃー!」
 オブジェに結び付けられたロープを引っ張るのは、セオ、アンリ、ラピャタミャク。
「押してるっつうんだよ!」
 引っ張られたオブジェが再び倒れないよう支えるのは、狼ズ。
 地面に半ばめり込んでいたオブジェは、水平にすると浮き上がった形となる。重みがすべて支える人間にかかってくる。
 プラムが砂利を積んだ猫車を押してきた。
 オブジェの足元で猫車を止め、浮き上がりで出来た隙間へ砂利を突っ込んでいく。口笛を吹きながら。
 気楽そうなその姿に、全身の筋肉を突っ張らせる狼ズが文句を言った。
「おい、早くしろよ!」
「何ちんたらやってんだよ!」
 プラムが手を止め唇を上向けた。色気を感じさせる流し目もつけて。
「まーそう焦るなよ。こういう仕事は最初を丁寧にしないとな」
 と言うなり一番近くにいたガブの尻を叩き、声を低めて囁く。
「いいケツしてんな。そそるわ」
 だけで終わらず、耳元にキス。
 ガブ、固まる。髪と耳と尻尾の毛がぶわっと逆立つ。
 支える力のバランスがおかしくなった拍子にオブジェがぐらり。
 反対側からラピャタミャクが叱咤する。
「こりゃ、何しとる狼ズ! しっかり支えんか!」
 人が悪くもプラムは、ピンクの瞳に喜色を浮かべて大笑い。
 そこに野太い声が聞こえた。
「お前達、ちゃんと真面目にやっとるかー」
 見れば御年70、縦横ともに充実したごっつあん体型と顔中を覆うモサモサの白ヒゲがチャームポイントの【ドリャエモン】先生。
 どうやら教え子たちの様子を見に来たらしい。
 プラムはそそくさと、取り澄ました修道士面を作る。
「先生、北風と太陽ってご存知でしょうか? 彼らに良い変化を与えたいなら、私も助力しましょう。ほら、私は修道士ですから。迷えるラム……ウルフミート達を導いて見せます。私の愛で」
 そんな感じでオブジェの立て直しは着々と進んでいく。
 朱璃はそれを追いかけるようにして、錆落としを始めた。
 ベイキが汲んできてくれた井戸水を傍らに、近場を浮遊しているミラ様に話しかける。
「この錆を取る作業も武術の修行になるのですわ。ほら、この動き。相手の攻撃を腕で払う動きになりますのよ」
 重曹を使ったお手製錆取り剤を塗り、専用の金ブラシで、シャッと斜め上にこすり上げ。
 オブジェは次第に金属としての輝きを取り戻して行く。彼女の髪の色のような。

 レーネは建物の中から庭の作業を眺めていた。オブジェの位置を確認していたのだ。襲撃への警戒や迎撃の妨げとならないかどうか。
 その結果、オブジェが視界の障害とならない配置をされていることが分かった。恐らくそのあたり、きちんと計算して建築されたのだろう。
(ちょうど建物を囲むように建っていますし……結界展開の礎石につかえそうですね)
 ほっとしている彼女のもとへ、アマルが分厚い本を手に駆け寄ってくる。
「レーネさーん」
「あら、カネグラさん。どうされましたか?」
「はい、お聞かせしたいことがありまして。あの絵についてのことなんですけど……これ、カサンドラさんの画集です」
 と言って彼は分厚い本を開き、めくる。
 掲載されている絵はどれも明るい色と光に満ちているのに、哀調を帯びていた。早世した画家という情報が頭にあるから、ついそう見えてしまうのかも知れないが。
「本人の生前に発行されたものです。『ワイズ・クレバー』で借りてきまして――見てください、ここ」
 アマルが指したページの素描を見たレーネは、思わず目を丸くする。
「これは……あの絵に描かれていたお二人ですね」
「はい。で、ですね、この画集の説明によりますと、これ『魔物』をイメージした人物画だそうで――レーネさんが心配されたように、実在する人間のモデルがいるわけじゃないみたいです」
「あ、そうなのですか」
 懸念材料がまたひとつ消えて、レーネは更にほっとした。
 そこへ外作業を終えたタスクがやってくる。
「アマルくん、美術品最低価格の見積もり、出来ましたか?」
「はい、タスクさん。出来ました」
 アマルがよこした見積もりを受け取ったタスクは、自身が策定した保護施設整備事業の収支予算書と見比べ、頭をかいた。
「ちょっと足りないですね、これだと」
 レーネが脇から予算書を眺め、意見した。
「『職員常駐費』の項目、削れるのではありませんか?」
「ええ? ここを削ったら、人を置けなくなっちゃいますよ」
「施設の人員は確保したいですが、常駐はむずかしいとおもいます。緊急時には先生方を中核に各コースや各クラブに協力を要請する、という形をとった方がよいかと」
 顔を見合わせるアマルとタスクに、彼女は重ねてこう言った。
「この施設は、学園全体で維持していくべき性質のものだとおもうのです。戦闘的なコースの方々にはたたかいを。村人・従者コースの方々には施設の維持を。黒幕・暗躍コースの方々には警戒を。賢者・導師コースの方々には現状の分析を。王様・貴族コースの方々には全体の統制を。教祖・聖職コースの方々には癒しを、――もちろん、ほかにもそれぞれにできることがあるとおもうから、それをかさねることでまもりぬけるようにすべきだと」
 タスクは少し考えた後、こう言った。
「そう――ですね。この施設内で全てを完結させる形をとるよりも、各方面に繋がりを持つ形をとる方が、いざと言うときの選択肢が増えるかも知れません。予算項目をもう一度組み替えましょう。いいですか、アマルくん」
「はい、僕はかまいませんよ。でもそういうことなら、外部と連絡が取りやすいように、施設にテールを新しく設置すべきかも」
 話を進めて行く二人をそのままにしてレーネは、非常用連絡先一覧の作成に取り掛かる。まずは教師を中心に各コース、各クラブのピックアップから。

「さて、オブジェよ、この魔神ラピャタミャク・タラタタララタが塗り替えてやろう!」
 ハケを持った手をかっこよくX字に構えたラピャタミャクは、本能の赴くまま錆の落とされたオブジェに塗りたくる。動作が大振りなのでペンキが散りまくりだ。本人にも、彼女が乗る三脚の足を支えるアンリにも。
「アタタタタ……ワチャア!」
 ラピャタミャクが見栄を切り塗りを終えたとき、オブジェは、紫と白と真紅と黒が渦巻く最高にビビッドな物体となっていた。まさに芸術が爆発している。
 狼ズに目を向ければ、悪目立ちするメタリックカラーのペンキを塗っている。ドリャエモンとプラムの監督のもと。
「こりゃ、塗り残しが出とるぞ」
「うるせージジイ、ダメージ感出してんだよ」
「憎まれ口を叩くのは控えた方がいいですねえ。神はそういうあなたの行いを全て天から見ておられますよ」
「やめろ息を吹きかけるんじゃねええ」
 セオもペンキ塗りの手伝い。周囲の自然にオブジェが溶け込むよう、自身の肌と同じ褐色を選んでいる。
 仕事が丁寧なのでやや手が遅いが、無駄口叩かず着実に仕上げていっているため、最終的にラピャタミャクたちより早く割り当て分を終えた。
 ということでいそいそ庭仕事に向かう。
 先に作業に入っていたベイキが、薬草エリアをレンガや石で囲んでいるのを見て、こう申し出る。
「……ワタシやりますよ」
「あら、ありがとうございます。それでは薬草のエリア作りを手伝っていただけますか?」
 セオは頷き、黙々と、しかし楽しそうに作業を始めた。レンガを並べ、石を置き、雑草を抜いていく。
 ベイキが深緑の瞳を細め、微笑んだ。
「ガーデニング、お好きですか?」
「……植物は……好きです。……多分……手入れが……好きなんです」
 ここは彼に任せておいて大丈夫と思ったベイキは、林檎の苗木――施設復旧のシンボルツリーにしようと、彼女が持ちこんできたものだ――を植える場所を探しにかかる。
 そして蓬の若芽詰みをしている朱璃が、浮遊する光と話をしている場面に出くわす。
「ミラ様のお力のお陰ですわね。ただ広くなりすぎて管理が難しいようですので他の方の希望も聞いてあげていただけませんか?」
 ベイキは手を振り自分の存在を示してから、二人に歩み寄った。そして光に話しかけた。
「お初にお目にかかります、ミラ様。私はベイキ・ミューズフェスと申します。この度は薬草を豊かに茂らせてくださり、ありがとうございました」
 まず礼を述べ、相手が聞く態勢を維持してくれているのを確認してから、お願いに移る。
「ですが、私たちはここを、困った人のための避難場所にしたいと思っているのです。あまり薬草が茂り過ぎると、建物の掃除や修理、防犯の妨げになってしまいます。ですので私達は、薬草の周囲をレンガや石で囲っておくことにしました。出来ますれば、今後はそこへ特に力を注いではいただけませんでしょうか――」

●お仕事ごくろうさまでした
 仕事と後片付けをひと段落させたセオは、庭の隅の目立たないところに、砕け落ちていたオブジェの欠片を埋めた。野の花を添えて。
「……ありがとうございます」
 心身ともぐてぐてになった様子の狼ズが、ちょうどその後ろを通りがかる。絡み調子に声をかける。
「おうおう、何やってんだ、お前」
「……再生出来なかったオブジェを弔っているんです……」
 そこにペンキ塗れのラピャタミャクが声をかけた。
「お~い、朱璃が草餅作ってくれたそうじゃぞー。一緒に食わんかー?」
「んなもんいらねーよ!」
「ガキじゃねーんだよ!」
 と彼らが返したところに、口笛。振り向けばプラムである。
「まあそう言うなよ。パイセンに媚び売っときゃ後でいいことあるぜ?」
「寄るなコンチクショー!」
「あっち行け!」
「俺たちゃそういう趣味はねえ!」
 声をそろえてガウガウ吠えるも、尻尾に出てくるしり込み具合。
 どうやら狼ズ、すっかりプラムに苦手意識を植え付けられてしまったらしい。
 ラピャタミャクは腕組みし、ドリャエモンに言った。
「あの者たちは、反骨心はあるんじゃが、ちと打たれ弱い。武術の試合とか魔物との実戦とか、競ったり挑んだりする課題を出す予定はござらんか?」
「うむ、まあ、考えてはおるんだが……」

 大部屋では草餅を手にしたレーネとタスクが、こまごまとした話をしていた。
「先ほど『レイアーニ・ノホナ』へ連絡いたしましたら、宿泊者が出たときのため、中古の毛布やマットレス等をゆずってもいいとのことでした」
「本当ですか。それはありがたいなあ」
「ええ、うれしいことです。それでわたくしおもったのですが……ほかの生活必需品についても、寄付をつのってみるというのはどうでしょう――」
 アンリはお茶で喉を潤した後、両頬一杯に餅を詰め込んでいるアマルを手招きする。
「アマルさん、ちょっと」
「らんへふは」
 ちょうどラピャタミャクたちに連れられた狼ズがやって来たので、彼らも呼ぶ。例の油絵の前に。そして話を始める。
「俺、この絵の市場の価値は、分からない。けど、この絵は、大事なこと、表していると思う。それは、これから、保護施設を始めるに当たっての、心構えとなる、はず」
 あまり真面目に聞く気がない狼ズは早くも飽きてきたらしく、あさってを見始めた。そしてドリャエモンに頭を捕まれぐいとねじり戻された。
「これがもし、『男から逃げてきた少女を、猫が守りながら癒している』絵とするなら、俺たちがするべきは、猫の役割。傷付いた心も癒すために、騒いで楽しませる人に、いて欲しい。羽目を外し過ぎないよう、抑える人も、必要だけど」
 ベイキと朱璃が窓の外に目を向ければ、植えたばかりの林檎の若木の周囲を、ミラ様がふわふわ巡っていた。
「これがもし、『猫に誑かされる少女を、男が救出しようとしている』絵なら、俺たちがするべきは、男の役割。高い位置から状況を見渡すことが、大事。囚われた人を救出するには、仲間と協力するのが、大事」
 ミラ様は続けて、作られたばかりの薬草花壇へ移動する。
「これがもし『男を悩ます猫を、少女が誘き出している』絵なら、俺たちがするべきは、少女の役割。守るには、自己犠牲を、強いられる事もある。でも、その勇敢な姿を見て、心を打たれた人達が立ち上がるかもしれない――」
 つぼんでいたカモミールの蕾がぽ。ぽ。と花開いた。
 精霊の喜びを表現するかのように。





課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
芸術クラブ放置施設――リフォーム進行中
執筆:K GM


《芸術クラブ放置施設――リフォーム進行中》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 1) 2020-05-17 08:26:12
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
今回は庭のオブジェの修復作業と、建物に残った美術品の扱いに対する意見を出せば、あとは各々気になるところへの対処やら、やりたいことをやれそうですね。

そう言えば、庭のオブジェって元々どんなかたちだったんでしょうね。
当時の状況に原状回復するのか、それとも現場で最適と思われるかたちに直すのか。
その辺は検討の余地ありでしょうか?

あ、美術品については、もし魔法の品や曰く付きのものがあったらいけないので、その辺は十分確認して、売れそうなものはある程度処分してもいいと思います。
この施設の改修費や維持費も必要でしょうし、できるだけ高値が期待できる売り方で……オークションなんかも面白そうですが。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 2) 2020-05-17 18:57:21
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。よろしくおねがいします。

オブジェについてはこわれ具合次第でかんがえてます。
そんなにこわれていないのでしたらもとにもどすのがらくそうです。
原形がよくわからないのでしたらなんとなくで。
あぶなくならず、手間がかからないこと優先でいいとおもいます。
もちろん、「美を追求する!」というひとがおられるのでしたら
おまかせします。

美術品はこの建物で保管するのはできるだけさけたいですから、
問題がなければ売却や譲渡、破棄でいいとおもいます。
ただ、ストーリーの絵は問題をさけるためには描き手だけじゃなくて、
モデルとなったひとにも確認した方がよさそうにおもえます。
あんまりいいシーンじゃないですよね。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2020-05-18 00:19:36
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

オブジェの修復については元の形が解る物についてはその形に、解らない物については現状維持で良いかと。意外と壊れた状態の姿が美術的価値が上がるかもしれませんわね。

2の売るか売らないかについてはOPで多数決となっているので、プラン上で意思表明してここで統一する必要はないかもですわね。個人的にはどういう結果になるか、その方が面白いので。どちらになっても特にペナルティはないとの事ですし。

それ以外では前回同様何かお疲れ様の料理でも作りましょうか・・・後はミラ様とお話できるように頑張りますわ

《新入生》 セオ・フォスター (No 4) 2020-05-18 00:45:13
…セオ。…教祖・聖職……よろしくお願い致します。
…庭…楽しみです。…終わったら…ゆっくりみたいです。

…オブジェは…直せる範囲でいいと思います。
…多分。

…売買は…まだ悩んでます。
…多分…売った方がいい…かも?

《ココの大好きな人》 アンリ・ミラーヴ (No 5) 2020-05-18 23:49:27
教祖・聖職コース、アンリ・ミラーヴ。よろしく(尻尾ぶんぶん)
保護施設、良い事だから、手伝いに来た。
美術は、よくわからない。でも、意見は出す。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 6) 2020-05-19 18:34:20
オブジェの修復に関してはある程度具体的に役割分担した方がよいでしょうか。OPでは錆取り、傾きの修正、ペンキ塗りが挙げられておりますので、私は錆取りをさせていただこうかと思いますわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2020-05-19 23:54:11
遅刻帰国~!
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。よろしくお願いいたします。
保護施設整備事業に進展があり嬉しい限り。張り切って頑張りましょう!

オブジェについては、朱璃さんに賛成です。
もちろんOPの3つ以外の行動も大歓迎ということで。
また、狼ズにも具体的に仕事を振ってあげたいところですね。

僕は、傾きの修正を担当しましょう。性格的に合いそうですし(笑)
【設計】を活かして配置にも凝ってみようかと。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 8) 2020-05-20 00:06:18
美術品については、売却に賛成を表明したうえで、
保護施設整備事業の収支予算書を組んでみようかと(笑)

アマルくんに、売却額を辛めに見積もってもらい、
それをもとに、OPのアマルくんの見解や、発案者のレーネさんの構想を考慮して
予算を組むのです。

保護施設充実のためのたくさんのアイデアについて、
予算、調達、手法などを調べ、具体化していくという行為に文字数を割き、
ゆうがくには珍しい、役所みたいなプランを書いてみたい、というのが
今回の狙いです(笑)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 9) 2020-05-20 00:12:11
アマルくん、まだまだ強引さは見え隠れするものの、
積極性、自分なりに良くしようという意欲がみられるのは、高く評価したいですね。
前回からは目覚ましい成長です。

狼ズくんたちは…相変わらずな気もしますが、参加はしてくれるなら、
今回も鍛えてあげたいところですね。
魔王・覇王コースのベテラン先生のお困りごと、みんなで解決いたしましょう!

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 10) 2020-05-20 09:01:56
>オブジェ
確かに修復は手分けするのがよさそうですね。
何にしろ落とした錆を洗い流したり、道具を洗ったりする必要があるでしょうし、私は水を用意したりして修復するみなさんのお手伝いをしておきますね。

>薬草エリア
ここが凄いことになってるようですし……あまり広がりすぎても手入れが大変でしょうから、周りを煉瓦や石で囲んで、広がりすぎないようにしておこうかと。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2020-05-20 23:28:25
今日、明日…明後日の日付変更線まで、でしょうか。

ここで、簡単に状況のまとめをしてみますね!
自分の推測込みですので、ご意見やツッコミ等あれば是非お願いいたします。

1 オブジェの作業分担
・錆び落とし 朱璃さん
・傾きを正す タスク
・ペンキを塗る 
・水の確保供給 ベイキさん
※OPによると狼ズはここに割り振られていますので、指示や指導、交流を、どなたかしてみても、面白いかもです。

2 絵の売買の意見表明
賛成 ベイキさん、レーネさん、セオさん(悩み中)、タスク
反対 
未定・秘密 朱璃さん、アンリさん
※OPによるとアマルくんがここに割り振られており、タスクはがっつり絡む気です。
一緒に取り組んで下さるかたがいれば大歓迎です。
※昔に書かれた絵のモデルを、このエピソード内に探すのは難しい予感がしています。
例えば、モデルの件も含めて、再度、売却に問題ないか、作者遺族に確認いれてみる、というのはどうでしょうか。

3 その他
・ミラ様との交流 朱璃さん
・薬草エリアの整備 ベイキさん、セオさん(庭への興味)
・お疲れ様の料理 朱璃さん
※薬草エリア、むしろ繁れば繁るほど良いので、レンガなどで制限しなくてもいいかも、と個人的には思います。
管理は、ミラ様のご加護で十分間に合うのでは…(笑)

ふ~!
どんなに忙しくても、ついついしたくなっちゃうんですよね~、まとめ。
困った性分ですf(^_^;

《新入生》 セオ・フォスター (No 12) 2020-05-21 00:13:32
…すごく…見やすい(驚)
…ありがとうございます。…ジム様。

…オブジェについて…やってよければ…ペンキを担当したいです。

…薬草エリアついては…草むしりと…考えてました。
…ただ…広がりすぎはダメかなと…多分。
…囲っても…いいと思います。

《ココの大好きな人》 アンリ・ミラーヴ (No 13) 2020-05-21 01:14:25
タスクのまとめ、わかりやすい。ありがとう。
美術品、売るに一票。
でも、女の子達の絵、面白い。
まるで、悪いこと、なのに、見守られてる、ようにも、見える。
必要なこと、なのか、諦められてる、のか。
猫は、お酒を、持ってきたのかな。
この絵、残せないかな。

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 14) 2020-05-21 01:35:57
らぴゃたみゃくたらたたららた!

遅くなったがよろしくなのじゃ。
とりあえず、あちきはペンキ塗りしながら、狼ズと絡もうかと思ってるのじゃ。

売買に関しては賛成かの。
宿泊施設にするための家具とか、色々物入りじゃろうしな。
まぁ、細かい部分は任せる感じなのじゃ。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 15) 2020-05-21 07:19:05
ジムさん、まとめ、ありがとうございます。
オブジェについてわたくしは安全面をかんがえてみます。
襲撃への警戒や迎撃をさまげないように、
倒壊などであぶなくないように、ですね。

絵のモデルのひとについては
「可能なら連絡、または広場などでの張り紙告知で確認します」
とプランにかいてみました。
ずっと放置されてたものではありますしね。

あとは先生がたを中心に、各コース、各クラブを対象として
緊急時の協力要請連絡先をまとめていくつもりです。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 16) 2020-05-21 22:50:30
セオさん、アンリさん、お褒めいただきありがとうございます。嬉しいです!

ラピャタミャクさん、狼ズさんたちの教育、今回も頼りにしてます!

レーネさん、安全面や迎撃しやすさの考慮さすがです。傾きを正すのに合わせて、一緒に取り組みましょう!

薬草エリア、やっぱり広がりすぎるとまずいですかね~。
薬草に詳しいベイキさんと、お庭が得意なセオさんで、良い形に持っていければいいですよね!

アンリさんは、この絵に興味があり、残せないかな、と思うのですね。僕も、この絵の不思議さに興味はあり、背景とか気になります。
レーネさんは、モデルさんとの連絡についてすでに取り組んで下さってますね。

では僕は、アマルくんに見積もりは出してもらうものの、例の絵を売ってしまう結論は、このエピソードでは出さない、という方向で、プランを検討しましょう。
予算書は、絵を売る場合と、絵を売らず他の美術品の売却益だけで賄う場合の、ツーバージョンを作るようにしてみます。

役場職員の父も、祖母が現役だった頃も、プランB、Cの予算を組むのは当たり前だったようですからね。(羽ペン構えて腕捲り)

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 17) 2020-05-21 23:04:04
それでは、ここまでを踏まえて、状況をまとめ直してみますね!

1 オブジェの作業分担
・錆び落とし 朱璃さん
・傾きを正す タスク
・ペンキを塗る セオさん、ラピャタミャクさん+狼ズ
・水の確保供給 ベイキさん
・配置の検討 レーネさん(安全面や迎撃しやすさを考慮)

2 絵の売買の意見表明
賛成 ベイキさん、レーネさん(絵のモデルに連絡)、セオさん(悩み中)、アンリさん(例の絵は残せないかな…)、ラピャタミャクさん、タスク
反対 (現状、表明なし)
未定・秘密 朱璃さん
※アマルくんに見積もりは依頼するが、例の絵を売る結論は保留したい

3 その他
・ミラ様との交流 朱璃さん
・薬草エリアの整備 ベイキさん、セオさん(草むしり)
・保護施設関係 レーネさん(緊急連絡先整備)、タスク(予算書作成)
・お疲れ様の料理 朱璃さん

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 18) 2020-05-21 23:39:16
タスク様、纏めありがとうございます。お疲れ様のお料理はやはり働いた後ですので甘い物が良いでしょうか。さて、何を作りましょうか。

《ココの大好きな人》 アンリ・ミラーヴ (No 19) 2020-05-21 23:46:57
うん。施設のため、資金が必要なら、絵を売るのも賛成。
すぐに売るのは、残念。だから、ありがたい。
今回の俺は、この絵の前で、アマルと狼ズと、話をする。
それが、メインになる。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 20) 2020-05-21 23:53:15
タスクさんおまとめ感謝します。

>薬草エリア
広がりすぎると、オブジェが隠れたり通路が確保できなかったりと不都合が出そうな気がするので、建物のメンテナンスや防犯の妨げにならないようにしつつ、折角育った薬草を無駄にしないで済むようにしたいですね。

できれば種類ごとにゾーニングしたくもあるんですが、今回はそこまではできないかもしれないので……まあ、もう少し考えてみます。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 21) 2020-05-22 08:14:15
朱璃さん、お疲れ様お料理楽しみです!
図書館ツアーのときのお菓子もめちゃめちゃ美味しそうでしたし♪

アンリさん、何やら意味深な、ドラマのありそうな展開ですね!
すごく楽しみです!

これは提案なのですが、薬草・ガーデニング組と、名付け親の朱璃さんで、ミラ様にコンタクトを取ってみるのはいかがでしょうか。

例えば、もう十分なのでこれ以上広げなくてよい旨、感謝の意とともに伝えるとか。

ベイキさん、セオさん、朱璃さんにはお手数おかけしますが、
文字数に余裕がありましたら、ご検討いただけると嬉しいです。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2020-05-22 08:24:37
ミラ様へのコンタクトですね。
面白そうですしやりましょう。

あ、こんなに薬草が育つところなら、樹もよく育つかもしれませんよね。
折角ですし、復旧開始記念みたいな感じで、シンボルツリーになりそうな樹を植えてみてもいいかも。

数年後に大きくなったときの楽しみもありそうな、林檎の樹とか……いつか、ここに植えた林檎でアップルパイなんか焼けたら素敵ですし。
(もしかすると、今度は薬草が一段落したら、樹を一気に大きくしてくれたりしないかな? なんて希望的観測もありますが)

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 23) 2020-05-22 12:32:30
果樹はすてきだとおもいます。
ただ、保護施設ですから、植えるのでしたら
警戒についても考慮をおねがいします。

視界をさえぎる位置とかはあまりこのましくないとおもいます。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 24) 2020-05-22 17:25:23
会議に参加出来なくて悪いな。

俺の予定は、①売却に賛成②傾いたオブジェの補修③狼と戯れる(作業外行動)だ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 25) 2020-05-22 18:56:48
ミラ様へのコンタクトはするつもりでしたので大丈夫ですわ。それと薬草エリアなのであれがあるかも、と期待してお菓子を考えましたわ。まだギリギリ大丈夫の筈。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 26) 2020-05-22 19:16:37
>植樹
なるほど。
では、レーネさんのご懸念を盛り込んで、窓から外を見た際に視界を遮らない場所を選ぶようにしますね。
樹があると、その陰に日陰を好む薬草も生えてくるかも。

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 27) 2020-05-22 20:28:33
ミューズフェスさん、ご配慮ありがとうございます。