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芸術クラブ放置施設――リフォーム完成


ストーリー Story

 春から始まった芸術クラブ放置施設のリフォーム作業は、生徒達の尽力によってすこぶる順調に進んだ。
 本日はいよいよ、総仕上げの段階。これをもって施設は正式に、保護施設としての運用を始めることとなる。

●施設の外では
 早朝。
 学園の魔法道具技師として名高いカルマの教員、【ラビーリャ・シェムエリヤ】は、なにがし山の入り口にあるグリフォン便乗り場で荷車から降りる。大きめの道具箱を手にして。
 乗り場のベンチに腰掛けていたドラゴニア老教師【ドリャエモン】が、ごっつあんな腹を揺らして立ち上がり、彼女に挨拶した。
「ラビーリャ先生、お忙しい中よう来てくださった。感謝いたしますぞ」
 ラビーリャは紫の瞳を細め、たどたどしく、ゆっくり言葉を返す。
「……今はそんなに忙しくありませんので、お気になさらず……」
 二人はそのまま、なにがし山を登り始める。外見年齢に相当な開きがあるので、祖父と孫娘が連れ立って歩いているように見えなくもない。
「……放置施設は、生徒達が、随分きれいにしてくれたそうですね」
「おお、まこと見違えるようになりました。新品同様に生まれ変わりましてな。見たら恐らく驚かれるだろうと思いますぞ。庭に花壇なども作られまして」
 あまり話し上手ではないラビーリャは他人と会話する際、受け身になることが多い。現在行われているドリャエモンとの会話においてもそうである。
「……花壇ですか。何が植えられたんですか?」
「わしはあまり詳しくないのですが、カモミールとか、ラベンダーとかヨモギとか……いわゆる、薬草というものですかな。そうそう、林檎の木も植えられておりますな。まだ小さいものですが」
「……カモミール、ラベンダー、林檎……」
 耳にした単語を反芻しながら彼女は、手付かずだったころの放置施設を思い浮かべる――リフォーム計画にはこれまで一切タッチしていないので、そのときの姿しか知らないのだ。
 屋根も壁もすっかり退色し、窓は埃でくすみ切り、敷地一面雑草だらけ。その中に崩れかけたオブジェが頭をもたげているという、まさに『廃墟』と呼ぶしかない有り様だった。
「――ほら、見えてきましたぞ」
 だが今日目にするものは、それとまるで違っていた。
 茂っていた雑草が除去されたおかげで、敷地はぐんと日当たりがよくなった。風通しも。点在する花壇と色とりどりのオブジェ、ひょろりと生えた林檎の若木が、単調になりがちな風景へいい意味での変化を与えてる。
 個性豊かな窓々も輝きを取り戻し、日の光を反射している。
 ラビーリャはふわりと微笑んだ。
「……本当だ。見違えるようになりました、ね」
 それから、手近なオブジェに歩み寄った。今回ここを訪れた理由である『施設の防御結界作成』に耐え得るものであるかどうか調べるために。
 右手の平で礎石を撫でる。ぐるりを一巡する。確信を持って頷く。
「……うん、いけそう。土台もちゃんとしているし……」
 呟いて彼女は、建物入り口にある大時計を見上げた。窓同様きれいに磨かれているが、まだ針が動いていない。
(……あれもついでに直しておこうかな……)
 と彼思案しているところに、小丸い豚ルネサンス男子【アマル・カネグラ】がふろしき包みを手にし、ぽてぽて走ってきた。
 教師の存在に気づき足を止め、挨拶をする。
「ドリャエモン先生、ラビーリャ先生、おはようございます」
「おお、おはようアマル」
「……おはようアマル。何を持ってきたの?」
「あ、これは本です。『ワイズ・クレバー』で借りてきまして。今施設に住んでらっしゃる方からの、頼まれです」
 ラビーリャの視界が不意に、鮮やかな色で一杯になる。アマルが花束を渡したのだ。
「よろしかったら、どうぞ先生。直にお会いするのは今日が初めてですので、お近づきのしるしに」
「……ありがと……」
 この後ラビーリャは手早く結界作成作業に取り掛かり、一時間もかからず終了させた。
「魔法陣生成完了……これで終わりだよ」
 その後数分で時計を修復し、帰っていった。別の場所の補修作業があるから、ということで。

●施設の中では
 リバイバルの【カサンドラ】は、グラヌーゼで保護されてこの方ずっと、八つある隠し部屋のうちの一つで、隠れるようにして生活している。
 日中は外に出ない。12年間魔物に追い回され消耗しているというのもあるが、第一には、自分が復活しているということを世間へ知られないためだ。
 なにしろ学園は彼女の出身校なのだ。無防備に昼日中あちこち出歩くわけにはいかない。生前を知っている相手に出くわす可能性は十分ある。

「カサンドラさん、おはようございます。アマルです。頼まれていたもの、持ってきましたよ。カサンドラさんが亡くなる3年前から発行された、カサンドラさんの画集」
「……ありがとう、アマルさん――この花束は?」
「お近づきのしるしです。この間はばたばたしていて、渡せませんでしたので」
「まあ……高かったでしょう?」
「いえ、安いもので」
 アマルはにこにこしながら花束を、静物デッサン用の花瓶に生けてあげた。
 短い期間の間にカサンドラは、使用している部屋を、アトリエ化してしまっている。画家の習性というものなのか、時間が余るとどうしても絵を描かずにいられなくなるものらしい。
 部屋の隅には油絵が二枚立て掛けてあった。
 一枚はこの間チャリティーオークションで売り出した、生前の彼女の絵『踊る少女』の模写。
 もう一つは――その模写の別バージョン。
 踊る少女と猫と男。そこまでの要素は一緒だが、雰囲気がまるで違う。
 背景は屋根ではなく岩山。少女は無邪気に楽しそうに踊っている。足元に酒ビンなどひとつも転がっていない。それを眺めている男の視線も穏やかだ。
 顔も服装も一緒なのに、表情と仕草を変えて描くだけで、こうも別人のように見えるのか。
 感心しつつアマルは、カサンドラに尋ねた。
「カサンドラさん、こちらの絵は新作ですか?」
「……いいえ。それは、模写した絵の最初の姿を思い出しながら描いたものです」
「え? 最初はこんなふうに描いていたんですか?」
「ええ。それを書き変えたみたいで……」
「それはまたどうして? この絵もとてもいいと思いますけど。むしろこっちのほうが、本来のカサンドラさんの絵っぽいですよね。色とか雰囲気とか」
「……色々考えてみたんですけど、私、描いた後に改めて、魔物の実物を見たんじゃないかなあと思うんです。それで、書き直したんじゃないかなあと」
「……そういえばあの少女と男については『魔物をイメージした人物画』だと、画集に説明書きがされてましたね」
「……その通りです。伝承を元にした空想画なんです、もともとは。私が覚えている範囲内では、本物を見たことはありませんでした――思い出せていない期間に、多分、何かあったんです。私と彼らの間に……その期間に描いた絵を見れば、思い出せることもあるんじゃないかと……」
 眉を八の字にしてカサンドラは、考え込んだ。それから、いったん問題を棚上げするかのように、話題を変える。
「……私もだいぶ元気になりましたし、そろそろ何かお勤めをしないといけませんね……お世話になるばかりでは申し訳ないですし……」

●いつものごとき面子
「くそー、だりーぜ」
「何で毎回俺達ゃ呼ばれるんだ。便利屋と思ってねえか、あのジジイ」
「まあ、今回でリフォームも終わりらしいからな。後もう少しの我慢だ」
 【ガブ】【ガオ】【ガル】の狼ルネサンス三兄弟は、わいわい言いながら山道を登る。それぞれ大量のペンキが積まれた荷車を引きながら。
「後残ってる仕事は、壁の塗りかえだったな」
「おお。あー、そーいや庭に結界張るんだとよ。不審者対策に」
「オブジェ使うとか言ってたな」
「マジか。金かけてんな」
「こないいだのオークション、いい値で中古品が売れたんだとよ。なんかあの、屋根で踊るガキの絵、一千万だと」
「あんなのに一千万……どうかしてんな」
「あれがいけるならよ、俺らの塗ったオブジェも相当高値で売れるんじゃねえか?」
「おー、いけるいける、絶対いける」
 口々に勝手なことを言いながら施設にやってきた彼らを、先に来ていた課題参加者たちが出迎える。
「おー、やっと来たな。お前達」
「早速始めよう。足場はもう組んであるから」
 施設に住まう光の精霊【ミラ様】は林檎の木の小さな木漏れ日に隠れ、彼らの様子を興味しんしんに眺めていた。
 今日は人間達は、一体何をするつもりなのだろう、と。











エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 6日 出発日 2020-07-19

難易度 普通 報酬 通常 完成予定 2020-07-29

登場人物 7/8 Characters
《甲冑マラソン覇者》朱璃・拝
 ルネサンス Lv29 / 武神・無双 Rank 1
皆様こんにちは。拝朱璃(おがみ・しゅり)と申します。どうぞお見知りおきを。 私の夢はこの拳で全てを打ち砕く最強の拳士となる事。その為にこの学び舎で経験と鍛錬を積んでいきたいと思っておりますの。 それと、その、私甘い食べ物が大好きで私の知らないお料理やお菓子を教えて頂ければ嬉しいですわ。 それでは、これからよろしくお願いいたしますわね。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《人間万事塞翁が馬》ラピャタミャク・タラタタララタ
 カルマ Lv22 / 魔王・覇王 Rank 1
不気味で人外的な容姿をしたカルマの少女。 愛称は「ラピャ子」や「ラピ子」など。 名前が読み難かったらお好きな愛称でどうぞ。 性格は、明るく無邪気でお茶目。 楽しいと面白いと美味しいが大好き。 感情豊かで隠さない。隠せない。ポーカーフェース出来ない。 そしてちょっと短気なところが玉に瑕。 ギャンブルに手を出すと確実に負けるタイプ。 羞恥心を感じない性質で、露出度の高い衣装にも全然動じない。 むしろ前衛的なファッション格好いいと思ってる節がある。 戦闘スタイルは我流の喧嘩殺法。 昔は力に任せて単純に暴れるだけだったが、 最近は学園で習う体術を取り入れるようになったらしい。 しかしながら、ゴリ押しスタイルは相変わらず。 食巡りを趣味としているグルメ。 世界の半分よりも、世界中の美味しいモノの方が欲しい。 大体のものを美味しいと感じる味覚を持っており、 見た目にも全く拘りがなくゲテモノだろうと 毒など食べ物でないもの以外ならば何でも食べる悪食。 なお、美味しいものはより美味しく感じる。Not味音痴。 しかし、酒だけは飲もうとしない。アルコールはダメらしい。 最近、食材や料理に関する事を学び始めた模様。 入学までの旅で得た知識や経験を形に変えて、 段々と身に付いてきた…と思う。たぶん、きっと、おそらく。
《マルティナの恋人》タスク・ジム
 ヒューマン Lv36 / 勇者・英雄 Rank 1
村で普通に暮らしていましたが、勇者に憧れていました。 ここで学んで一人前の勇者になって、村に恩返しをするのが夢です。 面白いもので、役所勤めの父の仕事を横で見聞きしたことが、学園の勉強とつながり、日々発見があります。 (技能はそういう方針で取得していきます) また「勇者は全ての命を守るもの、その中には自分の命も含まれる」と仲間に教えられ、モットーとしています。 ※アドリブ大歓迎です! ※家族について デスク・ジム 村役場職員。縁の下の力持ち。【事務机】 (※PL情報 リスクの子) ツィマー・ジム おおらかな肝っ玉母さん。 【事務室・妻】 シオリ・ジム まじめできっちりな妹 【事務処理】 チェン・ジム のんびりマイペースな弟 【事務遅延】 ヒナ・ジム 可愛い末っ子 【事務雛型】 リョウ・ジム 頑固な祖父 【事務量】 マーニー・ジム 優しい祖母。故人 【事務マニュアル】 タックス・ジム 太った叔父。【税務事務】 (※PL情報 リョウの子) リスク・ジム マーニーの元婚約者でリョウの兄。故人【事務リスク】 ルピア・ジム 決まった動作を繰り返すのが大好きなグリフォン。【RPA事務】 ※ご先祖について アスク・ジム 始祖。呼吸するように質問し、膨大なメモを残す。【事務質問】 「あなたのお困りごと、お聞かせいただけませんか?」 セシオ・ジム 中興の祖。学園設立に向けて、土地や制度等に絡む諸手続きに貢献。【事務折衝】 「先祖の約束を今こそ果たす時。例え何徹してもやり遂げる!」
《奏天の護り姫》レーネ・ブリーズ
 エリアル Lv29 / 芸能・芸術 Rank 1
いろいろなところをあるいてきたエルフタイプのエリアルです。 きれいな虹がよりそっている滝、 松明の炎にきらめく鍾乳石、 海の中でおどる魚たち、 世界にはふしぎなものがいっぱいだから、 わたくしはそれを大切にしたいとおもいます。
《幸便の祈祷師》アルフィオーネ・ブランエトワル
 ドラゴニア Lv23 / 教祖・聖職 Rank 1
異世界からやってきたという、ドラゴニアの少女。 「この世界に存在しうる雛形の中で、本来のわたしに近いもの が選択された・・・ってとこかしらね」 その容姿は幼子そのものだが、どこかしら、大人びた雰囲気を纏っている。  髪は青緑。前髪は山形に切り揃え、両サイドに三つ編み。後ろ髪は大きなバレッタで結い上げ、垂らした髪を二つ分け。リボンで結んでいる。  二重のたれ目で、左目の下に泣きぼくろがある。  古竜族の特徴として、半月型の鶏冠状の角。小振りな、翼と尻尾。後頭部から耳裏、鎖骨の辺りまで、竜の皮膚が覆っている。  争いごとを好まない、優しい性格。しかし、幼少より戦闘教育を受けており、戦うことに躊躇することはない。  普段はたおやかだが、戦闘では苛烈であり、特に”悪”と認めた相手には明確な殺意を持って当たる。 「死んであの世で懺悔なさい!」(認めないとは言っていない) 「悪党に神の慈悲など無用よ?」(ないとは言っていない)  感情の起伏が希薄で、長命の種族であった故に、他者との深い関りは避ける傾向にある。加えて、怜悧であるため、冷たい人間と思われがちだが、その実、世話焼きな、所謂、オカン気質。  お饅頭が大のお気に入り  諸般の事情で偽名 ”力なき人々の力になること” ”悪には屈しないこと” ”あきらめないこと” ”仲間を信じること” ”約束は絶対に守ること” 5つの誓いを胸に、学園での日々を過ごしている
《猫の友》パーシア・セントレジャー
 リバイバル Lv19 / 王様・貴族 Rank 1
かなり古い王朝の王族の娘。 とは言っても、すでに国は滅び、王城は朽ち果てた遺跡と化している上、妾腹の生まれ故に生前は疎まれる存在であったが。 と、学園の研究者から自身の出自を告げられた過去の亡霊。 生前が望まれない存在だったせいか、生き残るために計算高くなったが、己の務めは弁えていた。 美しく長い黒髪は羨望の対象だったが、それ故に妬まれたので、自分の髪の色は好きではない。 一族の他の者は金髪だったせいか、心ない者からは、 「我が王家は黄金の獅子と讃えられる血筋。それなのに、どこぞから不吉な黒猫が紛れ込んだ」 等と揶揄されていた。 身長は150cm後半。 スレンダーな体型でCクラスらしい。 安息日の晩餐とともにいただく、一杯の葡萄酒がささやかな贅沢。 目立たなく生きるのが一番と思っている。

解説 Explan

Kです。
今回で放置施設のリフォーム課題は完了です。
ここまでご助力くださった皆様、まことに、まことにありがとうございました。
今回の作業が済み次第、保護施設は本格稼動することになります。

皆さんにしていただきたいことは、以下の2つ。

1:施設に名前をつける。『○○の家』とか『○○の里』とかなんかそれっぽいものを。
2:壁のペンキ塗り。


以上のことをこなしてくださったら、後は好きにしてくださってかまいません。
したいことなどあったら、がんがんプランに盛っていきましょう。
ちなみにラビーリャ先生は、生徒の作業が始まる前に帰っています。忙しい方なので。
ドリャエモン先生はそのままいます。


後は……カサンドラが、何か仕事をしたがっております。施設で無為に過ごすのが心苦しいようです。気が向いたら相談に乗っていただければと思います。
彼女の正体について知っているのは、NPCにおいてはアマルとルサールカ。PCにおいては『芸術クラブ放置施設――集え善意と金と物』の依頼に参加した方たちだけです。
今後他のNPCにもその情報を共有させるべきかどうか、よろしければご意見お願いします。





作者コメント Comment
放置施設のリフォーム依頼、ひとまず今回で終了です。
あれもそれも皆様の尽力のおかげ……。ありがとうございます。
これで、最後のひと踏ん張り。頑張っていきましょう。


個人成績表 Report
朱璃・拝 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
今回はペンキ塗りという事でカサンドラ様には色合いやデザインをご相談したいですわね。その前に先日絵の少女、シュパリュに遭遇した事をお伝えしておきますわ

それからミラ様をお探ししてペンキ塗りの見学をしませんか?とお誘いしてみますわ。施設の愛称として「ミラちゃん家」が挙がっておりますので、もしよろしければ可愛い手形など押してみては?ともミラ様に提案してみますわ。勿論手についたペンキは後で綺麗に拭いて差し上げますし

お仕事が終わったら、持ち込んだ私の古着や余りの布があればお借りし、ソーイングセットを使ってお裁縫、ミラ様用のベッドを作って差し上げようかと。何処かお気に入りの場所があればそこに設置いたしますわ

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆施設名
レーネさんの案に賛成

◆カサンドラさんのお仕事
学園の研究者しか読まないような専門書や図鑑の挿し絵や図だったら、外部に絵が出回らないでしょうし、描く題材も変化に富んでて案外いいかも
あれだけ大きい図書館があるので、書籍の改訂にあわせて挿し絵や図をアップデートしてもらえば、仕事がなくなることはなさそうですし

提案してみます

手配犯の似顔絵等は、悪人が逆恨みして描いた人を捜そうとすると厄介ですし、情報が漏れないよう関係機関に徹底する必要あり

◆壁塗り
カサンドラさんは色彩感覚も私達以上のセンスをお持ちでしょうから、この建物に合う壁色のご意見をいただいてみます

◆仕事後
薬草園の手入れや林檎の樹、井戸の手入れ

ラピャタミャク・タラタタララタ 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
■目的
壁を綺麗に塗り上げる


■行動
狼ズと一緒に壁の塗りかえをするのじゃ。
ふふふっ、オブジェのように壁もド派手に塗りたく…らないのじゃ。
家の壁は綺麗に塗り上げてこそじゃからな。
ピッカピカの新築みたいになるよう丁寧にやっていくぞ。
そ~れっ、ぬ~りぬ~りぬ~り~っと~♪ムラが出ないようにぬ~りぬり~じゃ~♪
ほれっ、狼ズもしっかりやるのじゃ!

無事リフォームが完了したら、是非とも完成パーティーを開きたいのじゃ。
皆で卓を囲んでグルメを堪能し、そしてパァーッと盛り上がりたいのじゃ~!!
…と言う訳で、皆に提案してみるのじゃ。


■施設名
皆に任せる。
あちきのネームセンスは割と残念じゃからのぉ。

タスク・ジム 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
オークションの結果を基に最終的に策定した予算案に基づき、アマルくんと協力して色々と調達し、施設の防犯性、快適性の充実をはかる。

ラビーリャ先生の結界についても、調べたり直接聞いたりして、結界作りが捗る道具や素材を予算で取り揃える。
結界の実施料金を節約出来た代わりに、ラビーリャ先生が喜ぶものを自分のお小遣いで差し入れ【事前調査】

カサンドラ氏に以下の協力を依頼する
・学内専門資料や教材の挿絵、事件捜査資料としての似顔絵や図面など
・今回の壁面の色やデザインなどの案出しや指導

カサンドラ氏の了解得た場合、大図書館に、名前を出さずに、凄腕の資料作成者として紹介する

壁塗りの足場を【設計】

パーティ手伝う

アドリブA

レーネ・ブリーズ 個人成績:
成績優秀者

獲得経験:180 = 60全体 + 120個別
獲得報酬:4500 = 1500全体 + 3000個別
獲得友情:1000
獲得努力:200
獲得希望:20

獲得単位:0
獲得称号:---
施設名 「転用建屋第17倉庫」

いえ、印象的な名称とかで注意をひきつけるというのは
かくまってあげてるひとの安全をかんがえると
あんまりよくないとおもいます。
ですから、学園での正式名、書類とかでは
こんなかんじにしておきたいです。

そこですごすひとたちのために愛称とかつけるのは
またべつとして。そちらはほかの方におまかせします。

ペンキ塗りについても技能の「視覚強化Ⅰ」も活かして
おちついた印象でていねいにむらなくぬっていきます。

これも目立たせるようなことはあまりよくないですから
ほかの倉庫とかのみかけとかも参考にして塗りますね。

アルフィオーネ・ブランエトワル 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
準備:カサンドラさんに壁の塗装について、色の組み合わせなど、意見をうかがう。

飛行能力を生かして、高いところを中心に塗る。はみ出さないようにマスキングするなど、丁寧に塗っていく。狼ズがさぼっていないか監視。

 「あなたたち、さぼっていると、また、ドリャエモン先生に、また、ジュッてされるわよ?ジュッて」(灼けつく息吹を軽く吹く)

施設の愛称

 ミラちゃん家(ち)

 理由:長らく放置され、その間、ミラ様が見守っていたので、実質的にミラ様が家主。

作業終了後、お疲れ様パーティー。施設内で採れたハーブをもちいたハーブティーと磯辺焼きを提供。灼けつく息吹で焼く

「みんなお疲れ様。沢山あるから、遠慮せず、どんどん食べてね」

パーシア・セントレジャー 個人成績:

獲得経験:72 = 60全体 + 12個別
獲得報酬:1800 = 1500全体 + 300個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆施設関係
この施設の名称等は、事務的には倉庫ってことで……施設の存在は押し通すのね?

じゃあ、提案だけど、空いた部屋を学園の限られた者のみ使える倉庫として運用すれば、守るための予算も取りやすいかしら
表だって言えない事情もあるようだし、詳しくは聞かないけど

◆壁塗り
各々が使う道具の受け渡しを手伝ったり、ペンキ残量や全体作業進捗をチェック
遅れてる箇所に余裕のある人を充てたり、不足資材があれば補充や代替のものを手配したり

作業をサボって逃げようとするなら、物体透過で壁抜けて、足掴んだり耳元で「逃がさないわ……ふふふ」等と囁いて、脅かしたりして阻止

まあ、最後までお仕事したら、ご褒美(デザート)あるみたいよ?

リザルト Result

●リフォーム前日の一幕。
 リフォーム完成間近の芸術クラブ放置施設。
 光の精霊【ミラ様】は今日も気ままな巡回。
 ゆらりふわりしながら、【カサンドラ】がいる部屋の窓を覗き込む。
 そこは珍しくお客でいっぱいだった。狼のルネサンス、ローレライ、ヒューマン、それに、豚のルネサンス。
 
「シャパリュに会ったのですか!?」
「はい、多分それで間違いないと思うのですけれど。なにしろ、この絵の通りの姿形をしていましたので――」
 から始めて【朱璃・拝】は、先だって自分が遭遇した事件のことをカサンドラに話した。
 話を聞き終えたカサンドラは、憂鬱そうに自分が描いた『踊る少女』の複製画を見やる。
「……間違いありません、それがこのシャパリュ【赤猫】です。【黒犬】の話をしたら、険悪な雰囲気になったのですよね?」
「はい、『あのポンコツ野郎』とか言っていましたわ――この二匹は仲が悪いのですか?」
「そうです。黒犬の方も同じように、彼女を嫌っています。何度かそれらしい事を言っているのを、聞いたことがありますから……」
「『わたしが生きてるんだから、当然あっちも生きてるはず』という言葉に、心当たりはございませんか? 何のことだか私には、全く分からなかったのですけれど」
「……あるような、ないような……」
 語尾を濁してカサンドラは、そのまま考えこもうとする。
 だが生憎そうはいかなかった。間をおかず【ベイキ・ミューズフェス】が話しかけてきたのだ。
「カサンドラさん、よろしければ、新しく塗り替える壁の色について、ご意見いただけませんか?」
「え、え? 私がですか?」
「はい。カサンドラさんは色彩感覚も私達以上のセンスをお持ちでしょうから」
 カサンドラは困ったように、先ほどまで話していた朱璃の顔を見やったが、返ってきたのは以下の言葉だった。
「私からもお願いいたしますわ。色あいを決めるだけでなく、デザインもしていただけたらうれしいのですが」
 続けて【タスク・ジム】が畳みかけてくる。
「お願いします、カサンドラさん。ひとつご協力を」
 流れからするにどうやら彼ら、この件について事前に打ち合わせをしてきているようだ。
 カサンドラは思わず視線をさまよわせる。
 【アマル・カネグラ】と目が合った。
 アマルはまあるい顔を愛想よく膨らませる。
「僕からもお願いします」
「……」
 数秒迷った後彼女は、こう言った。
「分かりました。やってみます」
 訪問者四人は喜ばしげに視線を交わしあう。続けてカサンドラの就職の件に話を移す。口火を切るのはベイキだ。
「ところでアマルさんから聞いたのですが、カサンドラさんは、お仕事を探していらっしゃるとか」
「あ、ええ、はい。お世話になってばかりも悪いと思いまして……」
「私たち、そのことについて色々考えたのですが……学園の研究者しか読まないような専門書や図鑑の挿し絵や、説明図を描くというのはどうでしょう?」
 これなら描いたものが『作品』として外部に出回ることはない。従って人目を引くこともない。学園の図書館には膨大な数の書物がある。書籍の改訂にあわせて、挿し絵や図をアップデートするということなら、仕事がなくなることもないであろう――と、彼女はカサンドラに説く。
 朱璃がそれに付け加える。
「学園の教材に使うフリップのイラストを描くというのも、いいのではないでしょうか」
 カサンドラは眼を輝かせた。血色の悪い顔に赤みが差す。
「ああ、それなら問題なく出来そうです。是非やらせていただきたいのです」
 これでひとまず、カサンドラの就職問題は片付いた。
 タスクは弾んだ声で続ける。
「それでは僕たちから、図書館管理の方々にこの話を通させていただきます――で、ですね、カサンドラさん。よろしければもう一つお願い申し上げたいことがあるのですが」
「はい、なんでしょう」
「事件の捜査資料作成、というのはどうでしょう。証言を元に似顔絵を描いたり、現場の見取り図を描いたりといったことは出来ませんか?」
 そういう依頼を受けることは予想していなかったらしい。カサンドラはまごついた。
「……ええと……どうでしょう、したことがありませんのでよく分かりませんが、多分出来ないことはないとは……」
 そこでベイキが、タスクにクギを刺す。どうも彼女は彼のこの提案に、幾らか懸念を抱いているようだった。
「手配犯の似顔絵等は、悪人が逆恨みして描いた人を捜そうとすると厄介ですし、情報が漏れないよう関係機関に徹底する必要があると思いますわ」
「ああ、それはもちろん――」
 話が少し長引くかと思われたので、朱璃はいったん場を外し、ミラ様を探しに行こうとした。
 と、その目の前に当のミラ様が現れる。
「あら、ミラ様。おいででしたか」
 ミラ様は三角耳の上を旋回し、こくりと頷いた。
 この精霊には形らしい形がない。だから本当に『頷ける』わけではない。でも、朱璃は確かに相手がそうしたのを感じ取った。
「よろしければ、ペンキ塗りの見学をされてみませんか?」

●リフォーム当日の朝
 予定ではもう作業に入っている時間なのだが、ペンキがまだ届かないので、参加者全員待機中。
 【ラピャタミャク・タラタタララタ】、【レーネ・ブリーズ】、【パーシア・セントレジャー】は、タスクが建てた足場の横木に腰掛け、四方山話をしている。
「『転用建屋第17倉庫』? それがこの施設の正式名称になるのかの、レーネ」
「味気ないわねー」
「印象的な名称とかで注意をひきつけるというのは、かくまってあげてるひとの安全をかんがえると、あんまりよくないとおもいまして。そこですごすひとたちのために愛称とかつけるのはまたべつとして」
「……なるほど。ま、確かにそのほうがいいかもしれんの。下手に目立つと、妙なのが嗅ぎ付けてこんとも限らんでの」
「で、愛称についてはまだ決まってないの?」
「はい。そちらはほかの方におまかせしようとおもいまして。セントレジャーさんとタラタタララタさんは、何とつけたいですか?」
 外見同様柔らかな声で問いかけるレーネにパーシアは、令嬢然とした横顔を曇らせた。
「うーんー……すぐには思い浮かばないわ」
 ラピャタミャクは自由闊達な無造作ヘアをわしわし掻く。
「あちきのネームセンスは割と残念じゃからのぉ……」
 そこに、ぱたぱたという軽い羽音と、ばさばさという重い羽音。
 【アルフィオーネ・ブランエトワル】と【ドリャエモン】が降りてきた。両者、【ガブ】【ガオ】【ガル】の狼三兄弟が今どのあたりにいるのか、確認に行っていたのだ。
「大丈夫、あの子達ちゃんとこっちに向かっているわ」
「もうすぐここにつくだろう」
 レーネはラピャタミャクたちに投げかけた質問を、彼らにもしてみた。
 ドリャエモンは太ましい腕を組んで首を傾げる。
「そうよなあ……ううん、いざ考えるとなるとなかなか難しいものだの」
 一方アルフィオーネは、すぐさま案を出してきた。
「愛称は、ミラちゃん家(ち)というのはどうかしら? この施設は長らく放置され、その間、精霊のミラ様が見守っていたんでしょう? なら、実質的にミラ様が家主じゃない?」
 そこでちょうど、荷車を引く音が聞こえてきた。狼ズが到着したのである。
 ラピャタミャクは足場の上に立ち、彼らに向け手を振った。
「さぁ、リフォームもあともう少しで完成じゃ。はりきって行くのじゃー!」
 タスクは早速、ペンキの数と種類をチェックする。
「うん、間違いないね。三人とも運搬ご苦労様」
 朱璃とベイキは彼が手にした納品書に軽く動揺した。赤い瞳と深緑の瞳が、揃って大きく見開かれる。
「えっ……こ、これ、単価が高過ぎではございませんかタスク様」
「ペンキの値段じゃないですよ」
 タスクはあわてず騒がず説明を始めた。
「ああ、これはプロ使用の特注品なんです。オークションで予算枠をだいぶ広げられましたから、この際いいものを使おうと思いまして」
 アマルが補足を加える。
「発色がよくて、経年劣化によく耐えるそうです。通常の10倍は長持ちするとか。だから、長い目で見れば、けして高い買い物ではないと思いますよ」
 かくして、最後のリフォーム作業が開始される。
 参考にするのはカサンドラが描いた施設壁面の配色図だ。
 『倉庫』という肩書きを意識したのだろう、壁は一面落ち着いた灰色で覆われていた。
 だが要所要所にピンクと白の差し色が入っている。そのことで全体の印象が、優しいものになっている。

●作業開始
 翼あるアルフィオーネの担当は、主に高所。マスキングテープで保護した時計の周囲を、白とピンクで囲んでいく。
 アマルは細かいところの作業担当。ころころ体型で身軽に足場を行ったりきたり。
 朱璃は肩の辺りを飛んでいるミラ様に話しかけながら、きびきび威勢良く大刷毛を動かす。
「このペンキを塗る際の腕の動きも、こう、敵の攻撃を跳ね上げる際の腕の動きの練習になりますのよ」
 ラピャタミャクは均等に刷毛を動かしていく。オブジェはともかく家の壁は、やはりきれいに塗り上げなくてはと。
「そ~れっ、ぬ~りぬ~りぬ~り~っと~♪ ムラが出ないようにぬ~りぬり~じゃ~♪」
 狼ズはといえば、三人で固まって作業している。ぐだぐだ喋りながら。
「ちっ、面倒くせえな」
「ダルいな」
「……フケるか?」
 近くで作業していたレーネとベイキは、呆れも交え視線を交わす。タスクもちょっと気がかりそうに、彼らの動向を眺める。
 そこで怪しげな声がした。
「逃がさないわ……ふふふ」
 振り向けば壁から浮き出す、黒髪を前面に垂らした女の顔。
 狼ズは一瞬びびって毛を逆立てる。そしてそれがパーシアであることに気づき、吠える。
「なんだいきなり出てくるんじゃねー!」
「びっくりすんじゃねーか!」
 その声を聞き付けて、アルフィオーネが降りてきた。
「あなたたち、さぼっていると、また、ドリャエモン先生に、また、ジュッてされるわよ? ジュッて」
 狼ズはアルフィオーネの吐く、灼けつくような息吹に押される。
 しかし減らず口は止めない。
「だって、時間の無駄じゃねーか」
「俺たちゃ魔王を目指してるんだぞ」
「ペンキ塗りする魔王なんていねーだろ」
 アルフィオーネは小柄な体で胸を張り、腰に手を当て、彼らにお説教した。
「確かに、こんなこと魔王のやることでないのかもしれないわ。でも、手下にやらせるにしたって、その作業がどうやるべきなのかわかっていなくては、適切な指示が出せないし、どの程度やれば評価してやれるのか、わからない。一見、魔王に至る道に関係ないように見える課題でも、先生方は、あなたたちが目指す道に行けるように考えてくださっているのよ?」
 そこでラピャタミャクが口を挟む。
「まあまあ、その者たちはな、確かにたまにサボろうとするが、何だかんだで真面目に取り組んだ時は手際が良くてキチンとやってくれるのじゃ。毎回ドリャ先生から呼ばれるのも案外そういうところが評価されておるのではないかのぉ……たぶん?」
 そう言いながら彼女は、狼ズに向かってウインクした。
 狼ズはそれに対し、ムッとした――のだが、急にてきぱき仕事を再開し始める。
 物音を聞き付けたのだろう、建物の反対側で作業をしていたドリャエモンがやってきた。
「ガブたちが何かしましたかな?」
 ラピャタミャクは、愉快そうに言った。
「いーや。よく働いてくれておるで、心配要らぬぞドリャ先生」
(……おだてりゃ木に登るタイプ臭いわね、あの三人)
 胸中呟いたパーシアは朱璃のペンキが尽きそうなのに気づき、急ぎ追加を持って行く。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます。助かりますわ」
 新しいペンキ缶を受け取った朱璃は、ふとミラに言った。
「完成記念の手形など押されてみてはといかがですか?」
 そう言われても手がないミラ様は困ってしまう。
 だけどすぐ、いいことを思いついた。
 そのあたりを飛び回り、クローバーの葉を見えない力で、一枚ふわりと運んでくる。ペンキの中に落とし、またふわりと持ち上げ、ぺたぺた壁に押しつける。
 灰色の地に小さな白い花が咲いた。
 朱璃はいとおしげに目を細める。
「ありがとうございます、ミラ様。そうだ、後でベッドを作って差し上げましょうか?」

 皆の働きがうまくかみ合ったので、壁の塗り替え作業はさくさく進み、昼下がり頃には終了した。
 その後、リフォーム完了を祝い、ささやかながら完成パーティーが開かれる運びとなった。

●空き時間に
 ベイキはパーティーが開かれるまでの間、施設の庭を巡った。
 まず林檎の木と井戸の周囲を軽く手入れ。
 その後花壇の確認に行けば、ミントなど強健な性質をもつハーブが吹き零れそうになっていた。
 勢いの弱い薬草が負けてしまうと危惧した彼女は、それらを抜き出し、井戸の側に植え替える。
「もう少し量が多いなら、精油取って犬猫避けにできるんですけど……」
 そこは今後に期待か。
 そう思っているところに、アルフィオーネが来た。
「ベイキさん、パーティー用にハーブティーを作りたいのだけれど、少し摘んでいっていいかしら?」
「ええ、もちろん」

●リフォーム終了――これからのこと
「みんなお疲れさま、たくさんあるから、どんどん食べてね」
 テーブルに並ぶのは、アルフィオーネが作った磯辺焼き。そして冷たいハーブティー。 
 そこへ追加で出されるのが朱璃の白玉あんみつ。
「皆さん。こちらもどうぞお召し上がりください。アルフィオーネさんも、どうぞご着席を」
「それじゃごちそうになるわね。朱璃さんも早く着席、着席。一緒に食べましょう」
 皆は楽しく食事をし始めた。
 パーシアはハーブティーで喉を潤しつつ、タスクと話をし始める。
「空いた部屋を学園の限られた者のみ使える倉庫として運用すればどうかしら。なんなら、学園長用ワインセラー的な感じにすれば? 学園長から予算ぶん取れるんじゃない?」
「学園長ですか……うーん、あの人にあまり立ち寄られると、かくまわれている人が落ち着かないかも……」
「……そういえば、この施設に入居されている人、もういるのよね? 挨拶してきても大丈夫かしら?」
「え、ああ、はい。少しぐらいなら。仕事をされておられますから」
「じゃあ、ちょっと行って来るわ」
 それを聞いて、レーネも席を立つ。
「わたくしも一度、そのかたにご挨拶をしておきたいとおもいますので」
 ベイキはラピャタミャクに耳打ちした。
「カサンドラさんのこと、学園長には話しておいた方がいいかと思ってます。いずれ、彼女のことを知った方がよからぬことを考えてるかも知れませんし……有事の際に、学園長に事前に話通しておくと動きやすいでしょうし」
 ラピャタミャクは、ちらとドリャエモンの方を見る。
「あちき、個人的にはじゃが……ドリャ先生にも伝えたいと思っておるぞ。学園の教職員であれば信用も出来るし、いざと言う時に心強いからのぉ」

 新しい仕事に没頭していたためカサンドラは、部屋に人が入ってきたのに気づくのが遅れた。
「こんにちは始めまして」
 と声をかけられてから、あわててローブの頭巾をずり下げ、振り向く。レーネとパーシアに対峙する。
「あ、これは始めまして……あなたがたは、リフォームをしてくださっていた方ですね?」
「はい、そうです。わたくしはレーネといいます」
「私はパーシアよ。よろしく」
「こちらこそどうぞよろしく……」
 レーネもパーシアも、カサンドラからの名乗りを促さなかった。理由あって素性が言えないのだということを、事前にタスクたちから聞かされていたので。
「あなたは……最近亡くなった方みたいね。絵が得意なの?」
 言いながらパーシアは、片隅においてある二枚の『踊る少女』に目をやる。
「同じ描き手が同じものを描いても、そのときの想いで絵も変わる。描いたものだけでなく、描き手の心も映す鏡みたいね――今、何描きたい?」
 カサンドラはそそくさとその絵に布をかけつつ、答える。
「そうですねえ……私が生きているとき、まだ描けていなかったものを描きたいです」
 レーネは彼女に言った。真摯な思いを込めて。
「わたくし個人として、追いかけている事件がいくつかあるのですが……情報を元に関係者の似顔絵を、描いていただくことは出来ますでしょうか?」
「……はい。出来る限りは」

 ミラ様はそういった生徒たちの話を、静かな屋根裏で聞いていた。朱璃に作ってもらった、草花模様のハンモックベッドに揺られながら。

●せんせいたちの時間
 学園長【メメ・メメル】は、タスクが学園事務室に提出した、施設に関する書類を見た。
――――――
【名称】転用建屋第17倉庫
【作業経過】外観改修 物品整理
【用途】貸倉庫(許可者限定)※現在新規受付不可
――――――
 それから、自分だけに提出された『秘匿』書類を見た。
――――――
【愛称】ミラちゃん家
【用途】事件関係者等の保護施設
【備考】妖精の存在を確認、ミラ様と呼称。恥ずかしがりだが好意的。
【防犯対策】防御結界(ラビーリャ教諭)
【運営委員会】
管理担当 アマル・カネグラ
家事担当 アルフィオーネ・ブランエトワル
経理担当 タスク・ジム
御庭番 ベイキ・ミューズフェス
妖精番 朱璃・拝
顧問 ドリャエモン教諭
――――――
 メメルはおかしそうに、ドリャエモンの顔を見る。
「嫌味なほど用意周到だなー。そう思わねー? ドリャたん☆」
「カサンドラのことについては、他言無用に願いますぞ」
「分かってるって☆ 謎の画家=カサンドラってことは、あの子達とオレサマ、ドリャたんだけの秘密だ。今んところはな――あ、待てよ。アマルたんとこの詐欺師もいっちょ噛みしてんのか、そういえば」

 【ラビーリャ・シェムエリヤ】は教職員寮の自室で、うな重を食べる。
 ただのうな重ではない。特上のうな重だ。
 タスクから差し入れてもらったのだ。結界作成のお礼にどうぞと。
「……おいしい……」
 うな重は、しみじみいいお味がした。
 ラビーリャは、なかなかにうれしかった。







課題評価
課題経験:60
課題報酬:1500
芸術クラブ放置施設――リフォーム完成
執筆:K GM


《芸術クラブ放置施設――リフォーム完成》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 1) 2020-07-13 06:01:01
勇者・英雄コースのタスク・ジムです。
よろしくお願いいたします!

いよいよ完成、ここまでの道のりを思うと感慨深いですね!

施設名、何にしましょう…?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 2) 2020-07-13 07:51:04
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
なんか猫避け、犬避けの香草を植えたくなる今日この頃です。

カサンドラさんの熱烈なファンが多そうですからねえ……。
あ、カサンドラさんの身分については学園長には話しておいた方がいいかと思ってます。
いずれ、彼女のことを知った方がよからぬことを考えて……すでに考えてるかもしれませんが。

ルサールカさんとかルサールカさんとかルサールカさんとか……あ、わんこもこちらの攪乱のネタに使ってくるかも。
まあ、そんな有事の際に、学園長に事前に話通しておくと動きやすいでしょうし。

まあ、これは私見ですんで、色々考えてみましょう。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 3) 2020-07-13 19:14:01
武神・無双コースのルネサンス、朱璃・拝と申します。どうぞよろしくお願いしますね。

施設名は悩みますわね。何かいい名前を思いつけますでしょうか。

>カサンドラ様
そうですわね・・・ベイキ様の仰る事も尤もだと思いますし、学園長先生にお話ししておくのは特に異論はありませんわ。
カサンドラ様自身は何か仕事をしたいと思っておられるようですが・・・とりあえず今回ペンキを塗る事になりますから色合いやデザインを相談してみるとか?ただあまりカサンドラ様の個性が出過ぎるとカサンドラ様の事がばれてしまうかもですが・・・

仕事の後に関してはまたミラ様と何かしたいと思いますわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 4) 2020-07-14 06:15:19
・施設名の案
学園名フトゥールム・スクエアにちなんで…
フトゥールム・サークル
フトゥールム・トライアングル
…ミステリーサークルやバミューダトライアングル的なB級感漂ってますね…

・カサンドラさんお仕事案
1 施設に飾る絵をひたすら書いていただく
 →本人が書かずにいられないということなのでちょうどいいかと。
  また、施設内用なので絵が表に出ないというのも安心ポイント。
  ノルマや締切という話ではなく、書きたいときに書けばいいと思ってます。
2 入居者さんに絵を教える
 →保護施設だからには訳ありの方の入居が当然想定されます。
  そこで、希望者に絵を教えることで、入居生活の楽しみや潤い、
  セラピーとしての効果も期待できます。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 5) 2020-07-14 08:54:28
>施設名
考えてはいますが、なかなかプレイングの神様が降りて来ないのです。
ぐぬぬ。

>カサンドラさんのお仕事
絵で食べていた方でしょうし、絵を生業にするのがいいと思いますが、あまり作品が目立つとよろしくないんですよね。
学園教科書の挿し絵やらをお願いできればとも思いましたが、多くの学生の目に触れて外部に情報が出ても困るなと。

あ、でも……学園の研究者しか読まないような専門書や図鑑の挿し絵や図だったら、案外いいかも。
あれだけ大きい図書館があるので、書籍の改訂にあわせて挿し絵や図をアップデートしてもらえば、仕事がなくなることはなさそうですし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 6) 2020-07-15 08:42:45
あと、壁塗りもしないといけませんよね。
壁塗りか……カサンドラさんは芸術家ですし、色彩感覚も私達以上のセンスをお持ちでしょうから、この建物に合う壁色のご意見をいただいてもいいかも。

私みたいに色を合わせるセンスがないと、どうしても色の組み合わせが単調になるんで、プロの視点を学ぶチャンスになるかも。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 7) 2020-07-15 12:54:12
ベイキさん、外部に出にくい専門書の挿し絵を依頼するのは、いいアイデアですね!

カサンドラさんに提案し、了承を取れたら、(カサンドラさんのお名前を出さずに)
大図書館に紹介してみましょうか。

あとはですね~。ウイッシュ案件として、
「保護施設運営委員会」を結成して、この物語に僕たちの名前を残してみたい!
な~んて思ってるんです。

つきましては、この考えが面白い!参加してみよう!と思ったら、
【希望役職】を書いていただけないでしょうか?
完全にネタでも構いません(公序良俗にさえ反してなければ)
希望が重なったらダイスによる決選投票です。(「事務局長」など)

一定数集まったら、僕のウイッシュプランに名簿を書きます。
皆さんの文字数ご負担はない予定です。

アマルくんを加えるのは僕のなかで確定ですが、
他のNPCさんについては推薦があれば検討します。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 8) 2020-07-15 19:52:12
施設名、なかなかいい案が出てきませんわ・・・。

>カサンドラ様のお仕事
挿絵を描いていただくのは良さそうですわね。学校内だけで使う物なら授業で使うフリップ等もお願いしてもいいかも?

>運営委員会
設立に特に異論はありませんわ。そうですわね・・・何か役職をつけるとしたら・・・基本ミラ様のお相手をしていますので【妖精番】とか?

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 9) 2020-07-15 22:03:54
芸能・芸術コースのエルフ、レーネです。よろしくお願いします。

施設名はつかいみちをかんがえるとあまり印象にのこらないような
「転用建屋第17倉庫」とかにしておいた方が
かくまってあげてるひとの安全のためにはよさそうとはおもいますが
「『○○の家』とか『○○の里』とか」で、ということでしたら
『薬緑の里』とかがいいでしょうか。

ペンキ塗りについては落ち着いた印象の色合いをていねいにむらなく塗りたいです。

タラタタララタさん、先日の関連エピソードでは言の葉の詩が時間的にいれられなくて申し訳ありませんでした。
以後、気をつけます。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 10) 2020-07-15 22:30:23
朱璃さん、ナイスです!
ベイキさん案と合わせて短くまとめると
「学内専門資料や教材の挿絵を依頼する」と整理できそうですね。

レーネさん、転用建屋のほうのネーミング、いいですね!
建物の登録上はその名前にしておくと、対外的に隠蔽が効きそうです。

難点は、住む側、つまり保護対象にとって馴染みにくい点だと思うので、
~の里は、住む側向けのニックネームとして用意しても良いかと思います。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 11) 2020-07-15 22:36:56
壁塗りについて、カサンドラさんに協力願うのもいい考えですね。
案出し、もしくは紙に案を描いてもらうようお願いするのはどうでしょう。

朱璃さん、運営委員会案に賛成いただきありがとうございます!
【妖精番】ってステキですね。可能なら、ミラ様も名簿に入れたいくらいです。

委員会については、この会議室で、入る意志が確認できた方のみ
記載しますのでご了承ください。
出発前に名簿案を書き込む予定ですので、そのときはご確認を
お願いしたいと思います。

僕は【経理担当】と思ってます。【優秀経理】ですからね!
【事務局長】を名乗りたい気持ちもありますが、あくまで本分はゆうしゃですから!
悩ましいところです(笑)

《幸便の祈祷師》 アルフィオーネ・ブランエトワル (No 12) 2020-07-16 04:11:18
わたしは、教祖・聖職専攻のアルフィオーネ・ブランエトワル。
どうぞ、よしなに。

施設の名前についてはレーネさんに意見に賛同するわ。で、一応、ちょっと名前として考えていたのがあって・・・ミラージュ・マノワールか、ミラちゃん家なんだけど・・・愛称候補として挙げさせてもらうわ。

塗装については可能なら、カサンドラさんに図面を引いてもらえると助かるわね。あらかじめ、どこを何色で塗るのか、決まっていれば作業の進捗は早まるわ

ずっと自炊は大変だろうし、かと言って、身を隠している人が学食に通うわけにはいかないから、う~ん。そうね。【家事担当】ってところかしら?

《奏天の護り姫》 レーネ・ブリーズ (No 13) 2020-07-16 13:32:00
そうですね、かくまっているひとにわかりやすい愛称というのはいいとおもいます。
かくしてあげるさまたげにならないようにしてあげればだいじょうぶでしょう。
書類上、そして基本的なよびかたとして「転用建屋第17倉庫」はわたくしの方から申請してみます。
ニックネームについては保護施設という連想につながりにくいようにしていただければ特にはなにもありません。

「ガードエリア」、「守護の家」、「警備区域」、とかがさけていただきたい例ですね。

精霊さんとかまわりの薬草とかについてがいいかなとわたくしもおもいます。



いまいらしてるカサンドラさんについては、わたくしはくわしいことはわかりませんが、
創作活動でしたらいまはつくっておいて、安全になってから出すようにすればとくに問題はないとおもいます。

かくまってあげなければならない間は安全を優先した方がいいでしょう。

この学園から有名な絵描きさんの絵が発見されてオークションで
販売されたということでこの学園が関わる絵とかは
しばらくは注目されてしまうかもしれませんし。

絵をお描きになるのでしたらその題材については、
わたくし個人としましては何かの事件でうたがわしい人物の似顔絵とかを
みかけた生徒さんと輪郭とか眼つきとか相談しながら
描いていただくとかもよさそうとおもいます。

事件解決への一歩という素晴らしい価値が期待できますが、
芸術作品ではありませんから作者さんは注目されにくく安全そうです。

わたくしでしたらある事件で遭遇したブリードスミスという人の似顔絵とか
描いていただきたいっておもいますから。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 14) 2020-07-16 19:45:34

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 15) 2020-07-16 19:48:53
アルフィオーネさん、【家事担当】了解しました!
ミラちゃん家、可愛い!保護施設を連想しにくい点もグーですね!

レーネさん、捜査に役立つアイデア、ナイスです!
依頼内容に「事件捜査資料」を加えてみましょう。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 16) 2020-07-17 08:41:04
>施設名
確かに、保護対象を守る面で考えると、いかにも「保護した人がいますよ」的な名前はリスクがあるかもしれませんね。
事務的な正式名称は、レーネさんが仰るような感じで、関係者は愛称で呼ぶのは問題ないでしょうし、いいと思います。

>カサンドラさんのお仕事
手配犯の似顔絵等ですか。そういうのもいいかもしれませんね。
ただ、悪人が逆恨みして似顔絵を描いた人を捜そうとしたりすると厄介ですし、情報が漏れないよう関係機関に徹底する必要も出そうです。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 17) 2020-07-17 19:23:51
>施設名
確かに保護した人がいます、というような連想が浮かぶような物は不味いかもしれませんわね。レーネ様の挙げられている事務的な名称を正式な物として、関係者は愛称で呼ぶ、というので私も異論はありませんわ。ミラちゃん家も良いですわね。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 18) 2020-07-18 06:26:03
いよいよ出発ですね!

学園への報告書をまとめてみましたので、ご意見いただけたらと思います。
前半部分は表向きの事務手続きとして事務室に、
後半部分は部外秘として、校長先生に直接提出を考えています

***

芸術クラブ放置施設改装及び転用に関する報告書

【名称】転用建屋第17倉庫
【作業経過】外観の改修及び物品の整理
【事務局】
アマル・カネグラ
タスク・ジム

(以下部外秘)
【愛称】ミラちゃん家
【用途】事件関係者等の保護施設
【備考】妖精の存在を確認、ミラ様と呼称。恥ずかしがりだが好意的。
【防犯対策】防御結界(ラビーリャ教諭)
【運営委員会】
管理担当 アマル・カネグラ
家事担当 アルフィオーネ・ブランエトワル
経理担当 タスク・ジム
妖精番 朱璃・拝
顧問 ドリャエモン教諭

***

報告書はあと80文字入りますので、運営委員会への参加は引き続き募集中です!

《人間万事塞翁が馬》 ラピャタミャク・タラタタララタ (No 19) 2020-07-18 14:37:22
らぴゃたみゃくたらたたららた!
挨拶が遅くなってすまぬのじゃ。

あちきは狼ズと壁の塗り替えを行うのじゃ。
完成した暁にはパーティなぞ開けたらよいなぁ~と思うのじゃ。

《甲冑マラソン覇者》 朱璃・拝 (No 20) 2020-07-18 14:40:10
タスク様、報告書ごくろうさまですわ。パーティよさそうですわね。今回仕事終わりのお菓子として白玉あんみつを作るつもりなのでそこで提供できればよいですわ。

仕事終わりの自由時間では、貰ってくださるか解りませんがミラ様にベッドを作って差し上げようかと思っておりますわ。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 21) 2020-07-18 22:58:03
事後には薬草園や林檎の樹、井戸の手入れやらやっておきましょうか。
もし、ミントとか生育旺盛な薬草が混じってきてたら、元からあった薬草と競合してもいけませんし。

あ、ミントとかの精油で犬猫避けできないかな……ミラさまの加護もあったりして。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 22) 2020-07-18 23:05:37
そういえば、この施設の山って「なにがし山」と便宜言われてますけど、いずれは呼びやすい名前を考えたいですね。
さすがに今回は余裕がありませんが。

そうそう、運営委員会案には賛成ですので。
私はその時々に応じて、やること変わるので固定で云々というのはありませんが。

強いて言えば、庭関係のことが多いので御庭番……だと、別の意味になりそうなので、今まで黙ってたのは秘密。

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 23) 2020-07-18 23:22:02
王様・貴族コースのパーシア。出発直前の飛び入りだけど、よろしくお願いします。
事務的には倉庫ってことで、施設の存在は押し通すのね。

じゃあ、空いた部屋を学園の限られた者のみ使える倉庫として運用すれば、守るための予算も取りやすいかしら。
表だって言えない事情もあるようだし、詳しくは聞かないけど。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 24) 2020-07-18 23:31:30
ベイキさん、御庭番いいじゃないですか!
大図書館の異世界書架の東方ものに登場するニンジャみたいですね!
ベイキ=サン、さすがのワザマエでござる(←かぶれてるな~)

そんなわけで、御庭番ベイキ=サンまで入れて、
運営委員会募集は締め切らせていただきます。
ご協力ありがとうございました!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 25) 2020-07-18 23:38:48
ラピ子さん、パーティいいですね!お手伝いさせてください!

朱璃さん、ねぎらいの言葉いたみいります。ありがとうございます!
ミラ様、ベッド喜んでくれるといいですね!

ベイキさん、スペル(呪文・綴り)湖という地名がありますので、
関連して、チャーム(まじない?)山や、ワード(言葉)山などを考えましたが
文字数が全然入りませんでした。

パーシアさん、確かに、表向きにもそういうのあった方がいいですね!
残り時間少ないですが、何か工夫をかんがえてみます!

《猫の友》 パーシア・セントレジャー (No 26) 2020-07-18 23:45:15
>倉庫
一応、提案で止めておくけど、空き部屋を学園長用ワインセラー的な感じにすれば、学園長から予算ぶん取れないかしら?
もちろん、実際に学園長の来客のためのお酒を保管して。

妖精の加護で、もとの味よりおいしく熟成されるかもよ?

それに、学園長の隠れ家がひとつ増えるんだし、学園長にもメリットがある。
こちらとしても、学園長を巻き込むいい口実になるわ。

と、これは急ごしらえの案だから、ウィッシュ案件で入れてるわ。

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 27) 2020-07-18 23:54:26
なるほど、さすがパーシア=サン(←まだニンジャネタを引きずる)

こちらは字数の都合もありながら、公開情報をこのようにしてみました。

(公開)
【名称】転用建屋第17倉庫
【作業経過】外観改修 物品整理
【用途】貸倉庫(許可者限定)※現在新規受付不可

いわば、魔法ではなく事務による人払いの結界ですね(笑)

これだけでは心もとないので、学園長を巻き込む案は
パーシアさんにお任せします!頼りにしてます!

《マルティナの恋人》 タスク・ジム (No 28) 2020-07-18 23:58:13
いよいよ出発ですね!
今回もたくさん考え、シリーズ最後にふさわしい大充実の会議でしたね。

最後までみんなで頑張って、素敵な施設にしましょう。
そして、パーティ盛り上がりましょうね!

ご一緒いただいた皆様、そしてGM様、本当に本当にありがとうございました!