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ゴブリンバスターズ~新入生を救え~


ストーリー Story

●想定外
『ゴブリンなんて、ザコ中のザコじゃない! 調査なんて言わずに殲滅よ!』
 朝方、そんなことを口にして冒険にでた自分を恥じたいと【アスカ・レイドラゴ】は感じていた。
 実入りの少ないゴブリン課題といくことで、人が集まらなかった。
 そこで、新入生でパーティを組み調査に向かったのだが、巣穴の入り口から奥に入ったところで、下層へ落されて、多数のゴブリンに囲まれる事態になってしまったのだ。
「ゴブリンって、こんなに強いやつらだったの!」
 傷ついた腕から流れる血を服で止血しながら、アスカは小さく悪態をついた。
 単体のゴブリンはそう強くはない。
 だが、今回の依頼は巣穴の攻略であり、予想以上にゴブリンたちが統率の取れた行動をとってきたのだ。
 パーティメンバーだった壁役がまっさきにハリネズミのようにナイフを突き刺される。
 ゴブリン達の醜悪な顔がアスカや女魔法使いの顔を見て物色するように笑みを浮かべた。
「時間を作るから、逃げてっ!」
 魔法使いが呪文を唱えて突破口を開き、ヒーラーと共にアスカは逃げた。
 逃げている途中ではぐれてしまったヒーラーがどうなったか、逃げるだけ精一杯だったアスカにはわからない。
 道中にゴブリンを蹴散らしてきたものの、傷が多く複雑な巣穴の影に隠れてやり過ごすのが限界である。
「これで覇王を目指すなんて……笑っちゃうわ」
 課題のために出発して、時間がどれだけ経過しているのかもわからないが、ゴブリン達の声が絶えず聞こえているのだけはわかる。
 まだ、アスカかほかのメンバーを探しているはずだ。
「ギギギィ!」
 アスカの頭上から光が差しこむ。
「見つかった!? いや、横穴があるわね……ともかく、戦略的……撤退よ!」
 龍の羽にも傷を負っているから飛ぶことはできない……だが、鍛えてきた二本の脚はまだ動く。
 ただでは死ぬつもりはない。
 少数同士での戦いであれば、まだやりようはある。
 古きドラゴンの血がそうさせるのか、彼女の目は闘志を失わずに燃えていた。

●未来のために
 課題を探している生徒の前にシュッと【ユリ・ネオネ】が姿をみせる。
「ごめんなさい、至急みんなにやってもらいたいことのがあるの」
 なんと前触れもなく、現れたユリの姿に生徒達は居住まいをただした。
 ユリが至急というのであれば、相当な難問のはずである。
「今回の話は皆に新入生を助けに行ってもらいたいのよ」
 新入生がトラブルに巻き込まれたこれはよくある話なので、そこまで難しそうではないなと安心する一同。
「ゴブリンの巣穴の調査を頼んだのだけど、朝から出発して今も帰ってきていないわ。もしかしたら、中に入って討伐に向かったのかもしれない」
 自業自得じゃないかといえばそうである。
 だが、同じ学園の後輩をその一言で切り捨てていいのだろうか?
「報酬はそこまでだせないけど、未来ある学園の後輩のために力を貸してくれないかしら?」
 ユリの願いを聞き届けた生徒達は日が落ち始める中、準備に取り掛かった。
 


エピソード情報 Infomation
タイプ ショート 相談期間 5日 出発日 2020-08-18

難易度 難しい 報酬 ほんの少し 完成予定 2020-08-28

登場人物 8/8 Characters
《勇者のライセンサー》フィリン・スタンテッド
 ヒューマン Lv33 / 勇者・英雄 Rank 1
「フィリン・スタンテッド、よ……よろしく」 「こういう時、どうすれば……どうすれば、勇者らしい?」 (※追い詰められた時、焦った時) 「黙って言うこと聞け! 殴られたいの!?」 「ぶっ殺してやる! この(お見せできない下劣下品な罵詈雑言)が!!」   ###    代々勇者を輩出してきた貴族スタンテッド家(辺境伯)の令嬢。  一族の歴史と誇りを胸に、自らもまた英雄を目指してフトゥールム・スクエアへと入学する。  愛と平和のために戦う事を支えとする正義感に溢れた性格で、『勇者らしく人々のために行動する』ことを大事にする。  一方で追い詰められると衝動的に罵声や暴力に訴えてしまう未熟な面もあり、自己嫌悪に捕らわれる事も多い。 『彷徨う黄昏に宵夢を』事件で対峙したルガルとの対話から思うところあったのか、頑なな勇者への拘りは少し角がとれたようだ。 ※2022年8月追記 全校集会『魔王の復活』後、昨年クリスマスに結ばれたルガルとの子供を身籠っていた事が判明 (参考シナリオ) 恋はみずいろ L’amour est bleu https://frontierf.com/5th/episode/episode_top.cgi?act=details&epi_seq=649 ◆口調補足 三人称:〇〇さん(敬語では〇〇様) 口調:~かな、~ね? その他:キレた時は『私、アンタ、(名前で呼び捨て)、(言い捨て)』 ◆Twitter Sirius_B_souku
《ゆうがく2年生》ヒューズ・トゥエルプ
 ヒューマン Lv21 / 黒幕・暗躍 Rank 1
(未設定)
《模範生》プラム・アーヴィング
 ヒューマン Lv23 / 賢者・導師 Rank 1
「俺はプラム・アーヴィング。ラム肉を導く修道士だ。…そうは見えない?そりゃそうだ、真面目にヤる気ないからな。ま、お互い楽しく適当によろしくヤろうぜ。ハハハハ!」                                       ■身体 178cm/85kg ■人格 身に降り注ぐ事象、感情の機微の全てを[快楽]として享受する特異体質持ち。 良心の欠如が見られ、飽き性で欲望に忠実、貞操観念が無い腐れ修道士。 しかし、異常性を自覚している為、持ち前の対人スキルで上手く取り繕い社会に馴染み、円滑に対人関係を構築する。 最近は交友関係を構築したお陰か、(犬と親友と恋人限定で)人間らしい側面が見られるように。 現在、課題にて連れ帰った大型犬を7匹飼っている。 味覚はあるが、食える食えないの範囲がガバく悪食も好む。 ■口調 修道士の皮を被り丁寧な口調の場合もあるが、普段は男口調を軸に雑で適当な口調・文章構成で喋る。 「一年の頃の容姿が良かっただァ?ハッ、言ってろ。俺は常に今が至高で完成されてんだよ。」 「やだ~~も~~~梅雨ってマジ髪がキマらないやんけ~~無理~~~二度寝決めちゃお~~~!おやすみんみ!」 「一応これでも修道士の端くれ。迷えるラム肉を導くのが私の使命ですから、安心してその身をゆだねると良いでしょう。フフ…。」 ■好き イヌ(特に大型) ファッション 極端な味付けの料理 ヤバい料理 RAP アルバリ ヘルムート(弟) ■嫌い 教会/制約 価値観の押し付け
《自称「モブ」》チョウザ・コナミ
 ヒューマン Lv34 / 村人・従者 Rank 1
「よーこそお出ましゆーしゃ様。 ザコちゃんの名前?…あー、チョウザ・コナミ。 お気軽気楽に『ザコちゃん』って呼んでくれていーよぉ? 面倒だったらこの記憶はまとめてポイして経験値にしたって、 全然丸っと了承了解?」 「ゆーしゃ様の近くでただ在るだけがザコちゃん。 モブへの用件ならいつでも呼びつけ招いちゃってよ。 何かの名前を呼び続け連呼とか?森の浮浪者とか? はたまた魔物に狙われ襲われな第14人目位の村人とかぁ?」 ■■ 名前:蝶座 小波(自称 身長:176cm 実年齢:20歳(自称 瞳の色:エメラルドグリーン 髪色:カラフルなメッシュ入りのマゼンタ 肌色:魚の文様が頬にある日本人肌 髪の長さ:編まれ端を結んだロング その他外見特徴:古びた布の服に大量の装飾品。 常に腰か手元に携帯する水煙草の瓶は『預かり物』だとか。 頭や腕に謎の斑模様で派手なスカーフを巻く。 一人称:ザコちゃん・(ごく稀に)あーし 二人称:『ゆーしゃ様』等の平仮名表記の立場+様 特徴+様、(稀に)名前+様 他 呼称:「ザコちゃん」呼びを望む。 「モブ」も反応するが、それ以外だと気づかない事が多い。 口調:投げやりで適当な話し方。敬語は一切使わない。 似た言葉や語感を繰り返し、まるで言葉遊びのように話す。 口先は冗談とでまかせ、ノリとハッタリで構成される。 貴族や東の国関係に妙な嫌悪を持つ。 魔法を扱う気は微塵も無いとか。 他者からの詮索、視線、物理接触、色恋話を避ける節がある。
《終わりなき守歌を》ベイキ・ミューズフェス
 ローレライ Lv27 / 教祖・聖職 Rank 1
深い海の色を思わすような、深緑の髪と瞳の彷徨者。 何か深く考えてるようにみえて、さして何も考えてなかったり、案外気楽にやってるのかもしれない。 高価そうな装飾品や華美な服装は好まず、質素で地味なものを好む。 本人曰く、「目立つということは、善きものだけでなく悪しきものの関心も引き付けること」らしい。 地味でありふれたものを好むのは、特異な存在として扱われた頃の反動かもしれない。 神には祈るが、「神がすべてをお救いになる」と盲信はしていない。 すべてが救われるなら、この世界に戦いも悪意もないはずだから。 さすがに口に出すほど罰当たりではないが。 ◆外見 背中位まで髪を伸ばし、スレンダーな体型。 身長は160センチ前半程度。 胸囲はやや控えめBクラスで、あまり脅威的ではない。 が、見かけ通りの歳ではない。 時折、無自覚にやたら古くさいことを言ったりする。 ◆嗜好 甘いものも辛いものもおいしくいただく。 肉よりも魚派。タコやイカにも抵抗はない。むしろウェルカム。 タバコやお酒は匂いが苦手。 魚好きが高じて、最近は空いた時間に魚釣りをして、晩ごはんのおかずを増やそうと画策中。 魚だって捌いちゃう。
《2期生》シルワ・カルブクルス
 ドラゴニア Lv15 / 村人・従者 Rank 1
細い三つ編みツインテールとルビーのような紅い目が特徴のドラゴニア 元々彼女が住む村には、大人や数人ぐらいの小さい子供たちしかおらず同い年程度の友達がいないことを心配した両親にこの学校を薦められて今に至る 一見クールに見えるが実際は温厚な性格であり、目的である世界の平和を守ることはいわば結果論、彼女の真の目的は至って単純でただの村人として平穏に暮らしたいようである しかし自分に害をなすとなれば話は別で、ドラゴニアらしく勇猛果敢に戦う 一期生にはたとえ年下だとしても「先輩」呼びをするそうだ 「私はただの村人、できる限りのことをしただけです」 「だれであろうと私の平穏を乱す者はすべて叩き伏せます」 ※口調詳細(親しくなったひとに対して) 年下:~くん、~ちゃん 同い年あるいは年上:~さん ※戦闘スタイル 盾で受け流すか止めるかでダメージを軽減しつつ、斧で反撃するという、いわゆる「肉を切らせて骨を断つ」戦法を得意とする
《メメルの婚約者☆》仁和・貴人
 ヒューマン Lv33 / 魔王・覇王 Rank 1
「面倒にならないくらいにヨロシクたのむ」                                                                                                                                                 名前の読みは ニワ・タカト 身長:160㎝(本当は158cm位) 体重:45kg前後 好きなもの:自分の言う事を聞いてくれるもの、自分の所有物、メメたん 苦手もの:必要以上にうるさい奴 嫌いなもの:必要以上の労働、必要以上の説教 趣味:料理・・・だが後かたづけは嫌い    魔王っぽく振る舞っている    此方の世界の常識に疎い所がある キャラとしてはすぐぶれる 物理と科学の世界からやってきた異邦人だが、かの世界でも世界間を移動する技術はなくなぜここに来れたのかは不明。 この世界で生きていこうと覚悟を決めた。 普通を装っているが実際はゲスで腹黒で悪い意味でテキトー。 だが、大きな悪事には手を染める気はない。 保護されてる身分なので。 楽に生きていくために配下を持つため魔王・覇王科を専攻することにした。 物欲の塊でもある。なお、彼の思想的には配下も所有物である。 服装は魔王っぽいといえば黒。との事で主に黒いもので固めていて仮面は自分が童顔なのを気にして魔王ぽくないとの事でつけている。 なお、プライベート時は付けない時もある 色々と決め台詞があるらしい 「さぁ、おやすみなさいの時間だ」 「お前が・・・欲しい」 アドリブについて A  大・大・大歓迎でございます 背後的に誤字脱字多めなので気にしないでください 友人設定もどうぞお気軽に
《這い寄る混沌》ニムファー・ノワール
 アークライト Lv20 / 王様・貴族 Rank 1
ニムファー・ノワール17歳です!(ぉぃぉぃ ニムファーは読みにくいかも知れないので「ニミィ」と呼んでくださいね。 天涯孤独です。何故か命を狙われ続けてます。 仲間やら友人はいましたが、自分への刺客の為に全て失ってしまいました。 生きることに疲れていた私が、ふと目に入った学園の入学案内の「王様・貴族コース」を見て考えを改めました。 「自分が命を狙われるこんな世界、変えて見せますわ!」 と思っていた時期が私にもありました(遠い目 今ではすっかり学園性活に馴染んでしまいました。 フレンドになった方は年齢にかかわらず呼び捨てタメ口になっちゃうけど勘弁してね、もちろん私のことも呼び捨てタメ口でも問題ないわよ。 逃亡生活が長かった為、ファッションセンスは皆無な残念女子。 な、なによこの一文。失礼しちゃうわ!

解説 Explan

●目的
ゴブリン退治にいったら返り討ちに合ったNPCを助けに行く救出シナリオです。
以下は先発隊の情報ですが、PCは生死については知らないものとして扱ってください。

<生存>
アスカ・レイドラゴ
コース:覇王・魔王コース
種族:ドラゴニア
女・16歳
負傷しつつ逃げていて、巣穴の外へ出れる。

ショータ・ニュートン
コース:教祖・聖職コース
種族:ヒューマン
男・11歳
修道院に預けられて育った孤児。
中性的で幼い顔立ちをしている。
巣穴の奥にある牢屋に捕まっているため、生きている。


<消滅>
イ・モウト・ガイル
コース:勇者・英雄コース
種族:ルネサンス
男・18歳
近々結婚する妹の仕送りのために学園で学び勇者を目指していたが
ゴブリンの集団奇襲に合って、即死。

セーラ・アーカイム
コース:賢者・導師コース
種族:ヒューマン
女・14歳
優秀な導師となった学園OGの姉にあこがれて自らも学園に入った。
奇襲を受けたが、パーティが全滅しないように魔法を使ってしんがりを努める。

●ロケーション
炭鉱のような入り口が複数ある洞穴です。
ところどころに広いスペースがあり、ゴブリン達が集まっています。
三階層ほどになっていて、飛鳥たちが奇襲を受けたのが二階層目
ショータがとらわれているのは三階層目になります。
ショータ以外にとらわれている人はいません。
また、飛鳥は二階層目から一階層目までゴブリンに追いかけられながらも逃げています。
一番初めに遭遇することでしょう。


●ゴブリンについて
敵のゴブリンは残り20体ほどいます。
そのうち2体ホブゴブリンがいるため、こいつらは強いです。
アスカを追いかけて1階層目に5体
配置は2階層目の広場に10体
三階層目の広場に5体+ホブ2体
ゴブリンはナイフを持っているもの以外に弓を持っているものもいます。
ホブゴブリンは棍棒を使ってきます。


作者コメント Comment
どっかで見たことあるとか、そんな話はいわないでっ!
『ぷれい・ばい・うぇ~ぶ』にてお話しましたがっつりゴブリン退治シナリオです。
悪逆非道なゴブリンを退治してください。
子供くらいの知能ということは、子供が考えそうな酷い罠などを仕掛けてくるかもしれないということをお忘れなく。



個人成績表 Report
フィリン・スタンテッド 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
●作戦
ゴブリン殲滅と新入生の救助
(PC的には遺体回収、生きてたら救助って感覚ですが)

●事前準備
現着次第、痕跡確認。『聞き耳』を立てて、中の動きを『推測』
また脱出者がいたら手当と聞き込み、

●行動
分担して行動、自分は盾役のシルワ、罠に強い貴人とは別班に。
侵入階を調べつつ3層を目指すイメージ。

自分は前衛で『頑丈な盗賊』
侵入後もこまめに『聞き耳』、『危険察知』も連携して不意打ち注意。
『罠設置』の知識を生かし、ここに仕掛けるだろうという点を重点的に。

ゴブリンは罠やだまし討ちに注意しつつ見敵必殺
人質を使われた場合、従うフリで距離を詰め『オーパーツ・レンズ』『ウィズマ・アーダ』で強襲を

ヒューズ・トゥエルプ 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【行動】
救出ミッションなら、機動性重視だぜ。

敵当な巣穴から侵入
技能「罠設置」でゴブリンが設置されていそうな箇所を予測しながら進む
【視力強化】【暗視順応】で巣穴内の視界を確保、複数敵発見時は【視力強化】で狙いを定めて【二連射】で撃つ、接近された場合は【直差し】もしくは【グロリアスアーム】に格納されたナイフで応戦。下層に落ちそうになったら【グロリアスブースター】
【二段ジャンプ】で復帰する。
ゴブリンに包囲されるなど危機に陥った場合は鏃に【炸裂の種】を仕込んだ矢を放ち
天井を崩落させて逃げる。


アドリブA

プラム・アーヴィング 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
生存者がいた場合に備え、陽動として集団で派手に攻撃を仕掛け、洞穴内のゴブリンを集め叩く。
前衛、後衛の基本的な陣形で進みつつ、地形を見ながら【魔物学/心理学】から考え得る奇襲を【推測】する。
【事前調査】である程度ゴブリンの数を把握しておき、一定数討伐出来た時、引き続きゴブリンの注意を引き付け戦闘をメインとする班、生存者の捜索にあたる班に分かれての行動を提案。
【キラキラ石】で光源の確保及び、帰路を分かり易くしておく。

■戦闘
敵数が少ない場合【マド】、多い場合【ヒドガトル】使用。
接近された時は【ウィズマ・アーダ/甘美の口づけ】で対処。
防御を【全力防御】、回避は【フェイスシール:翡翠/緊急回避】使用。


チョウザ・コナミ 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
なるほどねー、遺品回収?
とりまぜーんぶ取ってくのは思いし、それっぽいのだけ回収してこ。指輪とか、首飾りとかそんなやつ?
…生きてるかもらしーけど、そーじゃなかったら回収しないと、あとからめんどいし、回収できる保証もないし?

とりま出くわしたゴブリンは全部ぽこすしー、お人がいるなら【特急薬草】あげる。生きてるなら。
ほかやることある…あー、あと罠とかの警戒だけしとこ。

ベイキ・ミューズフェス 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
◆目的
後輩達を可能な限り救出
最低でも遺品を持ち帰る

◆流れ
現地へ着き次第、素早く準備し巣穴へ突入
基本は一団で動き、ある程度派手に動いて、ゴブリン達をこちらへ引き付ける

その隙に後輩が逃げられたら上々

うまく生存者と合流できたら、敵の数や種類、大まかな位置や仲間とはぐれた場所等を聞き取り、他の仲間とはぐれた場所へ向かい、生存者がいれば救助

遺品があれば回収

◆行動
キラキラ石を革袋に詰め、状況に応じ光量を抑える等しつつ光源確保
魔力感知で後輩魔法使いの気配を探ったり、第六感で想定外の有事に備えて

生存者保護時は応急処置、リーライブで治療

応戦時は後方からリーライブで深手の者を優先し回復
必要なら復活呪文も使うように

シルワ・カルブクルス 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
【仁和・貴人、ベイキ・ミューズフェスと共に行動】
罠などを『危険察知』で回避しつつ、『基本斧術』と『灼けつく息吹』を主軸にゴブリンたちを倒す
救出対象あるいはベイキ・ミューズフェスが襲われそうになった場合は、『忍耐』や『衝撃享受』と『部分硬質化』で対象を庇ってから攻撃を開始する
きりょくが足りなくなったら、「ちまき」を食べる

仁和・貴人 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
洞窟内で戦いやすいところを見つけたら陣地作成、設計を使い少しでもこちら側に有利になるように場を整える

整え終わったら主に女性陣に声を出してもらいゴブリンをおびき寄せられないか試してみる

戦闘時は主にミューズフェスくんの護衛
ゴブリンを鎌(基本鎌術)とマドを使い対処しつつ護衛対象や万が一生きてる後輩を人質・盾として利用してた場合、プチシルトを使い守る
プチシルトの発動タイミングは動作察知、空気察知、創意工夫使い出来るだけ適切な場面で使っていきたい

また、ホブゴブリンと戦う時はウィズマ・アーダ、オーパーツ・レンズの特殊効果をうまく使っていきたい

アドリブA 絡み大歓迎

ニムファー・ノワール 個人成績:

獲得経験:32 = 27全体 + 5個別
獲得報酬:720 = 600全体 + 120個別
獲得友情:500
獲得努力:100
獲得希望:10

獲得単位:0
獲得称号:---
さてゴブリン退治ね。
時間がないけど、まずは新入生達の姿形を確認。
また向かった先のゴブリンの巣穴の情報を【事前調査】にて調べるわ。

現地に着いたら巣穴を【地質学】にて中の様子をだいたい予測してみるわ。
パーティは前衛を担当。
ここも【地質学】からシュートやピットの罠を警戒しつつ、新入生の捜索を行ってみるつもり。

戦闘は洞窟の狭さを利用して正面の敵のみに集中できるように動いて戰っていくつもり。
【覚醒Ⅰ】はボスを思しき相手にでるまで温存。
【オールデンの加護:A】も使用

リザルト Result

●窮地に一生
「ハァ……ハァ……あと……どのくらい……なの」
 暗い洞窟の中を、もってきていたキラキラ石の明かりを頼りに【アスカ・レイドラゴ】は移動し続けていた。
 ゴブリンを倒しながら、行き止まりにつまったりしてもいて心も体もボロボロだ。
 広めの通路に出てきたとき、月明りが入ってくるのが見える。
 外が近いのだ。
 疲れて動かないと思っていた足が速く外に出ようと駆け出していく。
『ギギギギィ!』
 しかし、5体のゴブリンが横穴から姿を出してアスカを囲んだ。
 まんまと疲れるように追い立てられてしまっている。
「このアスカ・レイドラゴ! 覇道を邪魔するのならば、容赦はしないわよ!」
 虚勢ではあるもののここで、自分を奮い立たせるためには言わねばならないとアスカは思っていた。
 ゴブリン達がアスカの虚勢を見破っているのか下品な笑いを浮かべて襲い掛かってくる。
「その心意気やよし!」
 とびかかってきた一体が綺麗な旋律が流れてきたかと思うと切り伏せられた。
 【フィリン・スタテッド】の片手剣『黄金ノ協奏曲』が血を払うように振られても美しい音色が流れる。
 アスカを守るように前に立つ姿は勇者といえるほどに凛々しかった。
 突然のことに怯んだゴブリンの胴を魔力玉が貫通する。
 【プラム・アーウィング】の『マド』だ。
 自分の身に起きたことがよく理解できないまま、ゴブリンは倒れる。
「ザコが……これじゃあ、俺の下腹部も疼きゃしねぇ」
 ゴブリンの弱さが気に入らないのか、プラムがつまらなそうにぼやいた。
「バカなこといってないで、まだ3体いるよ」
 相方の【ヒューズ・トゥエルブ】が『ソレイユ』を使ってアスカを囲っていたゴブリンを射貫いていく。
「ほーら、これでも飲んで金髪まおーは回復してな、ほかはうちらがボコすしー」
 アスカに『特急薬草』を渡した【チョウザ・コナミ】は『六角棒』を突き出してゴブリンを洞窟の奥へと追いやる。
「あ……ありが、とう……チョウザ……先輩」
 小さい声でアスカはチョウザに礼をいうが、無視された。
「彼女はザコちゃんと呼ばないと気付かないことがあるから、気にしなくていいわ」
 フィリンがふっと不敵に笑うと残りのゴブリンを倒すために突き進む。
「助かったのね……」
 アスカは薬草を口にしながら、心の底から安堵していた。

●状況把握
「それで、敵はゴブリンだけなのでしょうか? お仲間はどうなったかわかりますか?」
 警戒しつつ、巣穴である洞窟を進みながら【ベイキ・ミューズフェス】がアスカに聞き取りをはじめる。
「戦士だった男は死んだわ……巧妙な落とし穴にはまって落ちて体勢を整える前にね」
「すでにお亡くなりになっているのですね。悲しいことです」
 『危機察知』で罠を警戒しながら進む【シルワ・カルブクルス】は左手の『ミラーシールド』を正面に向けてキラキラ石の光を反射させて、通路の先を照らしていった。
 光の中で死体となっているゴブリンはアスカが倒してきたのだろう。
「事前調査でここの巣穴について改めて調べてはきましたわ。全三階層で、二階層目が最も広い作りになっているようですわね」
 事前調査をしていた【ニムファー・ノワール】は調査情報を共有する。
「一階層は落とし穴などの罠を仕掛けて数を減らし、残ったのをたたくというずるがしこい戦術ですわ」
「なるほど……そうなると、二階層には相当数がいるわけでわざわざそこで戦うのは愚行というものだ」
 ニムファーの説明を聞いた【仁和・貴人】は周囲を眺めながら踏むとうなずく。
 仮面を付けていて確認できるのか謎ではあるが、何かを感じ取ったようだ。
「広さとしては十分だし、横穴などもないか……では、ここで陣を取り作戦を実行に移すとしよう!」
 バサッとマントを翻して貴人はアスカに近づき、仮面のままじっと見つめる。
「そのために、お前が……欲しい」
「は、はぁ!?」
 急に言われた言葉にアスカは顔を真っ赤にして驚くことしかできなかった。


●反撃開始
「まったく、何がいけなかったのだ……」
 アスカに蹴られた脛の痛みを耐えながら、貴人は大鎌『ペリドット・サイス』を構え、振り回せる間合いを測る。
「言葉が足りないんですよ」
 貴人のことをよく知るシルワはため息をもらした。
 作戦は女性陣が叫び声をあげることでゴブリンを寄せて戦おうというものである。
 罠にかかった『フリ』をするわけだ。
「こっちは準備できているぜ」
 ヒューズが弓を構え、プラムも杖を構え二人とも後方で用意をする。
「なんで、私も叫ぶ役なのでしょう……確かに野盗に捕まったりして叫んできた経験は多いですけど……」
「わたくしも命を狙われていた経験を買われた結果よ。妥当な人選ね」
 ぶつぶつといいながら、おびき寄せ役となったベイキをなだめるとニムファーはアスカと共に助けを求める叫びをあげた。
『キャァァァァ!』
 女性達の悲鳴が洞窟内にこだますると、下層から登ってくる足音が響いてくる。
 その数は多く、ゴブリン達の奇怪な声がどんどん大きくなってきた。
 正面の洞穴の穴から短剣を持ったゴブリンが飛び掛かってくる。
「遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ! 勇者フィリン・スタンテッド、推して参る!」
 フィリンは向かってきたゴブリン斬り伏せる。
「その叫びは遠くに聞く『ブショ―』なるもののようです。かっこいいのはわかりますが……」
 襲い掛かってくるゴブリンの攻撃をシルワも『部分硬質化』を使い防ぎ、反撃していく。
 シルワの使う片手斧『ムーンタイラント』の刀身に彫られた文様が敵の血を吸っていくかのごとく赤く光りだした。
「だいぶ数がいるな……これは新入生が苦戦するのはしかたねぇか!」
 『視力強化』で定めた『二連射』をお見舞いしたヒューズは一気にゴブリンを2体倒した。
 しかし、倒れるゴブリンの背後から飛んできた矢にヒューズは気づかず肩に矢を受けてしまう。
「ちっ、そういえば……弓を持ったやつもいたっていってたじゃねぇかよ」
 肩口に受けたため、後方からの援護が緩む。
「やれやれ、油断大敵というだろうに」
 広がってきたゴブリンの戦線を押し返すように貴人の大鎌とチョウザの六角棒が振るわれた。
 複数体のゴブリンがフィリン達の方へ押し込まれたり、そのまま絶命していく。
「手間をかけさせんなよなぁ?」
 プラムが『リーラブ』を唱え、ヒューズの傷をいやす。
「うるさい……が、助かった!」
 ゴブリンの数がいったん止まり、しばしの静寂があたりを支配する。
「10体ほど……聞いている数より少ないですね」
 シルワが倒したゴブリンの数を数えて、聞いている情報との差を思案する。
「しっ……静かに!」
 『聞き耳』を立てていたフィリンがゴブリンでない叫びを聞きとめた。
  小さい声であるため、おそらく三階層目であろう。
「まだ奥に誰かいる!」
「もしかして、教祖・聖職クラスのショータかも……」
 アスカがパーティメンバーで生存率の高そうなもの名前を告げる。
 敵意を見せた賢者・導師クラスのセーラをゴブリンが見逃すとは思えなかった。
「それじゃあよ、このまま下におりつつ2班に分かれようぜ?」
 プラムの提案に全員が頷く。
「そうだね、班分けだけど……」
「温存させてもらったわたくしが救出側にいくよ」
「勇者として、私も向かわせていただきます」
「なら、援護の俺と回復役のプラムだな」
 貴人が提案しようとすると、立候補がでてしまいなんとなくしまりの悪い決まり方をしてしまう。
「ふ……オレの計画通りだったな。広い場所とは限らないから長物もちのオレとザコちゃん、カルブクルスくんで突破口を作るつもりだったからな」
 仮面の下の表情はわからないが、貴人の言葉には説得力がある。
「先輩……一人忘れているわよ、あたしだってね、回復したならやれるわ。覇道を道を歩むのだからね」
 アスカが立ちあがり貴人を睨むように見上げた。
「いいだろう、さぁ、ゴブリンどもよ……おやすみの時間だ」
 バサァとマントを翻して手を掲げた貴人に導かれるように全員が各々の役割をなすために動きはじめる。
 
●悲しみを怒りに変えて
 第二階層で罠をしかけて待ち構えていたゴブリン達を仲間に任せて、第三階層までやってきた救出班の4名。
「この通路は警戒して、罠があるからね」
「へぇ、勇者クラスなのによくわかるな?」
「……必要なこともあったのよ、こういう技がね」
 伏目がちに語るフィリンにヒューズが不思議そうに尋ねるがそれ以上は深く聞けなかった。
 通路や小部屋を抜けると比較的広い空間に出た。
 松明がいくつも掲げられているため、明るい。
 そして、明るいが故に見たくもない光景を目にしてしまった。
 ホブゴブリンの1体が【ショータ・ニュートン】を弄っている。
 ショータは気を失っているのか、声が出せない状況ではあるが服はボロボロに破れ、打撲の跡が至る所にあり、汚されていた。
「ほう、ホブゴブリンって性欲が強いって話はマジらしいな?」
 プラムの一言でフィリンの理性がプチりと切れた。
「ぶっ殺してやる! この×××野郎が!」
 突撃していくフィリンに、彼女の身長ほどもある巨大な棍棒が空を切って振り下ろされた。
「その程度の攻撃……っ!」 
 『危機察知』で何かを感じたか、横ではなく後ろに避ける。
 避けた場所に棍棒と共に矢が数本ささった。
「索敵! 近くに弓兵がいる!」
「ああ、みつけた! そらよっ!」
 弓兵がいることを傷を受けてわかっていたヒューズは『視力強化』で周囲をまず観察していたのだ。
 ホブゴブリンを囮にしていると分かったので、『グロリアスブースター』を使った二段ジャンプを行い、宙返りを行いながら隠れて狙撃をしていたゴブリン弓兵を射る。
 片腕を射貫けただけでも、援護射撃はなくなるはずだ。
「これでお相子だぜ」
 ヒューズは、着地をするとそのままゴブリン弓兵に対して、攻撃を仕掛けていく。
「そっちは任せたぜ、俺は下半身が疼くから棍棒同士で勝負しにいくからよ!」
 相棒にウィンクを飛ばすとプラムは聖職者にらしからぬ品のないたとえを口にしながら、ホブゴブリンの方に向かった。
 フィリンが反撃とばかりに武器に魔力を込め『黄金ノ協奏曲』の切っ先を伸ばす。
「魔法剣! ウィズマ・アーダグリフォン返しっ!」
 そのまま、駆け出すと棍棒を振り下ろしたホブゴブリンの腕を下段から斬りつけ、さらに『グリフォン返し』で上段からの斬り下ろしにすることで、その腕を斬り落とした。
「グギィィィァァァァっ!?」
 ホブゴブリンが叫び声をあげる。
「そいつを離しな!」
 プラムはショータをいたぶっているホブゴブリンに向けて精確な火球がホブゴブリンの腕を焼いた。
 ホブゴブリンが怯んでいる隙にプラムはショータを抱きかかえる。
 眼をそむけたくなるほどにボロボロではあるが息はあった。
 いや、息があるからこそ胸の奥から強くこみあげて来る。
 ホブゴブリンの棍棒がプラムに向けられるが『全力防御』で両手杖を構えてホブゴブリンの拳を止めた。
「お前らのお粗末な棍棒じゃ、楽しめねぇんだよ!」
 ニムファーが決意をすると体に力をみなぎらせる。
「ここで勝負をかけるわ!」
 半透明であった光の輪が実体を持ち白い翼バサァと広げた。
 白く光る羽がゴブリンの巣穴に散る光景は神々しささえある。
 『グロリアスブースター』を使い、一気に加速して武器を失ったホブゴブリンへと彼女は迫った。
「散りなさいよね」
 ホブゴブリンの首に向けて二対の剣で斬りつける。
 斬りつけた音さえなく、ホブゴブリンの首がドスン落ちた。


●援軍参上
 一方その頃、二階層ではゴブリンの集団を倒してきた戦闘班が援軍に駆けつけてくきた。
 ちまきを食べて気力を回復したシルワが『灼けつく息吹』をゴブリン弓兵に向かって放つ。
「ギギギィィィ!」
 燃えたゴブリンが悶えて倒れたが、そのゴブリンを踏み潰すようにホブゴブリンが姿を見せた。
「残りはあのホブゴブリン1体だけです! いきましょう!」
 上の階層でゴブリン達を倒して疲労している仲間をベイキが『リーライブ』で回復させる。
「一発蹴らせてもらうわよ! 仲間の仇とあたしの怒りを受けなさいっ! グレート飛鳥キィィィィクッ!」
 回復されるとすぐさまアスカがホブゴブリンに向かって最大級の蹴りを放った。
 蹴りを受けたホブゴブリンはよろめく。
「フハハハハ、さぁ……終焉の時だ!」
 貴人の仮面の中からビームが飛び、よろめいているホブゴブリンの顔面を焼いた。
「グガァァァ!?」
 視覚をつぶされたホブゴブリンは暴れ、周囲の壁も関係なく棍棒でたたきつけていく。
「そうだ、みんな逃げてくれ! この部屋自体を潰す!」
 ヒューズの提案を聞いた仲間たちは暴れるホブゴブリンをよけるように上の階層への道を進んでいった。
「これで終わりにしてやるからな……」
 ヒューズは鏃に『炸裂の種』を付けた矢を構える。
 ホブゴブリンが暴れながら動いている中で、最ももろくなっている場所を探し、弦を弾いて狙いを定めた。
 あとはタイミングである。
 心の中でカウントをはじめ、チャンスが来た。
「あばよっ!」
 放たれた矢がホブゴブリンの頭上の脆い岸壁にあたり爆発した。
 轟音と共に崩れた岩がホブゴブリンや牢屋を次々につぶしていく……。
 ゴブリンとの戦いは終わったが、まだやることは残っていた。

●遺品を手にして……
 崩落するゴブリンの巣穴の外に出てきた生徒達は一息つく。
「無事に救出できたのはアスカさんだけですね……」
 もう一人のショータの方は体の傷はベイキがリーライブで治癒したものの、心ここにあらずといった様子だった。
 どういう風に声をかけていいのか、わからないメンバーをよそにフィリンが声をショータに声をかける。
「幸運でもなんでも、助かったのなら次は生かす番よ」
 フィリンの表情を見上げたショータは何かを感じ取ったのか、コクリと小さくうなずいた。
「お二人も亡くなられていたのですね……」
 シルワは新入生の無事を願っていただけに悔しさに唇を噛む。
 回収された遺品には血が付いたものばかりであり、妹の肖像画の入ったロケットと綺麗な指輪をアスカみせる。
「ロケットは一番初めに死んだ勇者コースのやつね……道中妹の自慢話と、相手がいいやつだって話ばっかりだったわ」
「指輪の方は導師コースのセーラのね。卒業したOGのお姉さんから学園の合格祝いにもらったって……」
 遺品を見たアスカは道中の話をポツリポツリと話すと涙が零れてくる。
「ミューズフェスくんも回復魔法を使いすぎて疲れたろう。せっかくだ、オレたちが新入生を忘れないように休みながらアスカくんの話を聞こうじゃないか」
 貴人がベイキに桃花酒を渡し、円陣を組むように座らせて焚火の用意をした。
「そうだな、酒は飲めないが遺品回収だけじゃなくて、弔いもしてやらねぇとな。聖職者としてはよ」
 魔法で火をつけて送り火とするようにプラムが準備を整える。
「祈りを捧げましょう……せめて安らかに過ごされるように……」
 プラムに続きベイキも祈りをささげると、他の生徒達も二人に従い祈りをささげた。
 そのあとは回収した遺品をアスカに確認してもらいながら、一緒に冒険した仲間の思い出を聞く。
 話しながら、アスカも新たに決意を固める。
 こんなことが無いように立派な指導者となるように……。
「そうよ、自分は魔王・覇王クラスであり、レイドラゴ家の跡取りでもあるアスカ・レイドラゴなのよ」
 思い出話をしている中で、突然自信を持った顔になったアスカの姿に先輩生徒達は、アスカの可能性を頼もしく思うのだった。
 



課題評価
課題経験:27
課題報酬:600
ゴブリンバスターズ~新入生を救え~
執筆:橘真斗 GM


《ゴブリンバスターズ~新入生を救え~》 会議室 MeetingRoom

コルネ・ワルフルド
課題に関する意見交換は、ここでできるよ!
まずは挨拶をして、一緒に課題に挑戦する仲間とコミュニケーションを取るのがオススメだよ!
課題のやり方は1つじゃないから、互いの意見を尊重しつつ、達成できるように頑張ってみてね!

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 1) 2020-08-13 18:59:06
勇者・英雄コースのフィリンよ。よろしく。
さてゴブリン殺すべき、慈悲はない…
だけど、ゴブリン18、ホブゴブリン2は余裕とは言い難い数ね。
慎重に攻めましょう。

新入生たちは…全滅覚悟で動いた方がいいかもね。
現着次第、わかる範囲で『事前調査』して『推測』はしてみるけど…

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 2) 2020-08-13 22:10:06
教祖・聖職コースのベイキ・ミューズフェスです。よろしくお願いします。
賢者・導師コースの方がまだ交戦中なら、魔法感知で大まかな位置を探ったりできるかもしれませんね。

ただ、新入生ばかりで巣穴に入って時間も経ってるようなので、既に魔力が枯渇してる可能性もありますが。
こちらの救出隊には、幸いに腕利きの方が居るので、あえて巣穴で派手に動いて、ゴブリン達の注意をこちらに向ける手もありますよね。

そうすれば、その分、後輩を追うゴブリンを減らせますし、もし後輩が既に戦闘不能なら……ゴブリンが人質がわりに連れて来てくれるかもしれませんし。

まあ、いろんな状況は想定できるので、その状況を逆に利用する位で当たらないと……手遅れになる方は増えそうですから。
あ、今回は復活呪文用意した方がいいですかね?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 3) 2020-08-14 08:50:12
>流れ
状況的に逼迫してるでしょうし、先生からの依頼があり次第、最低限の準備で現地へ直行。
現地到着後は、速やかに巣穴へ突入……といった流れが想定されるでしょうか?

そうなると、あまり事前調査に割く時間はないかも。
状況からの推測は道中でもできるでしょうが。

あと、巣穴になってる洞穴は入り口が複数あるようです。
巣穴に入る際は一団で動きますか?

それとも、二手位に分かれて捜索の効率を取るか……。

合流・連絡手段がないので、分かれるのはリスクがありますが、捜索の効率や洞穴内での行動は、4名程度の方が小回りがきいて動きやすいかもです。
これは要検討ですけど。

あと、明かりも確保した方がいいですね。
必要に応じ袋等に入れて明かりを消せるキラキラ石がオススメでしょうか。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 4) 2020-08-15 03:05:35
魔王・覇王コースの仁和だ。
よろしく。

魔力枯渇にたいして魔力を回復させるアイテムも持っていくと救出時ちょっとは楽になるか?

一団or二手に分かれて行動するのなら持ってくアイテムはバランス取れそうではあるよな。

戦闘音を聞き分けるのは出来ないだろうか?
・・・洞窟だし音反響するよな?

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 5) 2020-08-15 08:23:55
>音
洞穴で入口が複数あるようですし、それなりに入り組んでるんでしょうねえ……結構反響するとは思います。
てことは、こちらが出す音も反響するんでしょう。

ゴブリンって欲望に忠実らしいですし、女子がキャッキャ言ってたら寄って来ないかな……ホイホイ出てきたら無表情の仮面とご対面とか、素敵なサムシングですよね。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 6) 2020-08-16 00:51:37
>分担

そうね……割とバランスよく揃ってるし、二手に分かれるのは手かも。
罠や追跡、尾行は私も少しかじってるから、偵察はなんとかなるし。

>音

『聞き耳』を立てれば探れそうな感じはあるわね。
戦闘が続いているかはわからないけど、情報なら得られるかも?

《這い寄る混沌》 ニムファー・ノワール (No 7) 2020-08-16 09:25:14
ニムファー・ノワール17歳です!(ぉぃぉぃ

新入生とはいえ、学園生が音信不通とは只事ではなさそうね。

>分担
う~ん、相手のホームグラウンドで戦力を分けるのは正直怖いけど捜索効率をあげるためにはしょうがないかしら。
 後、チーム分けも考えないといけないわね。




《模範生》 プラム・アーヴィング (No 8) 2020-08-16 22:33:48
性欲バトルカチコミだコラァ~~~~!!!
おっと、会議サボってごめんな。毎度のことだけど。
暑くて脳みそ解けてて。あとモチベーション向上しなくて。寝てて。

>班分け
そうだな、フルメンバーだし戦闘力をあえて偏らせて、陽動と捜索に分かれるのはどうだ?
派手に戦闘してたら、注意を逸らせるのと、それを聞きつけて生き残りが合流できるかもしれねえだろ。
勿論、均等に分けて両方が慎重に捜索するのでもいいが。

つーか、ホブゴブリンって性欲も通常のより旺盛なのか?
夏休みの自由研究に一匹持ち帰れねえかな。ダメか。

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 9) 2020-08-16 22:38:30
遅くなってしまい申し訳ございません
従者・村人コースのシルワ・カルブクルスです
よろしくお願いします

とりあえず、盾役として一方チームにわたしが、もう一方のチームにフィリン先輩がという感じに分かれたほうがいいとおもいます

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 10) 2020-08-17 05:44:42
>班分け
言い出した身で申し訳ありませんが、今日の夜に出発ですし、現状、班分けの調整よりも具体的な探索や敵の撃破等、より優先して検討すべき事案があるので、今回は探索の手は鈍りますが……一団で動きませんか?

現時点で全員が顔出しできてない状況ですし、決めることは減らしてシンプルにいくべきでしょうし。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 11) 2020-08-17 06:02:35
取り急ぎ、急いで決めることは、

・後輩の捜索、救出
・索敵、敵撃破の流れ


この辺でしょうか?

索敵と捜索については、敵をこちらに引き付けておけば、生存者が私達に合流してくる可能性があるので、派手に動いて敵を寄せた方が考えることはシンプルでいいと思います。

うまく生存者と合流できたら、敵の数や種類、大まかな位置や仲間とはぐれた場所等を聞き取り、他の仲間とはぐれた場所へ向かい、生存者がいれば救助。遺品があれば回収。

敵は飛び道具使いは優先して倒し、弱いゴブリンから倒して、敵の数の優位を覆す。
広間で敵に遭遇したら、守りやすい通路に後退してもいいでしょう。

索敵の際は、脇道や物陰に潜む敵や罠に要注意でしょうかね。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 12) 2020-08-17 08:57:36
時間もないんで、思いついたこと適当に書いておきま。

まずは、敵地なので不意討ち・挟撃は普通に起こると思います。
脇道等が途中あったら、背後にも注意ですね。
特に、保護した生存者から「ここで挟み撃ちされた」とか言う情報があったら、次も同じ手が来るでしょう。

あと、一番の懸念は敵に捕まった生存者を人質・盾にされることです。
別動隊がいれば、うまく別のルートから合流して敵の背後を突くような偶然にも期待(ウィッシュプラン)できるでしょうが、今回はそこまでの余裕はなさそうです。
ですんで、第六感や幻視でうまく敵の背後に通じる脇道見つけられないか……ウィッシュ案件でやってみようかとは思ってますんで。

《模範生》 プラム・アーヴィング (No 13) 2020-08-17 17:39:59
オーケー、前衛と後衛、十分に揃ってるから派手に先にゴブリンを片付ける感じだな?
壊滅した先遣隊と若干同じにはなってしまうが、その後の動きやすさも考えて、ある程度此方に分がある地形で積極的にゴブリンを撃破して殲滅していこうか。
数を減らせれば、ある程度広場での戦闘もしやすくなると思う。

生存者の人質、に関しては遠距離から側のゴブリンを吹き飛ばすこともできるようにしておく。
勿論、スニークアタックが出来ればいいが。

《終わりなき守歌を》 ベイキ・ミューズフェス (No 14) 2020-08-17 19:34:28
とりあえず、私個人の行動としては、キラキラ石を持って明かりを確保し、基本はリーライブでのヒーラーとして動きます。
それ以外では、魔力感知で後輩魔法使いの気配を探ったり、第六感で想定外の有事に備えたり。

使いたくはありませんが、手遅れにならないように復活呪文も用意。

ですので、戦力としては清々しいまでに、まったくあてにできませんです……。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 15) 2020-08-17 19:41:20
了解だ。
・・・生存者を人質・盾にされるのは必ずしもデメリットげあるわけでもないと思うが対処は難しくなるよな。
メリットも生存者を人質・盾として機能するように見えるとこまではおそらく生かしてくるだろうってことだけだしな。

・・・まぁ、行動の誘導はそこまでできないだろうから主にある程度此方に分がある地形で女性陣の声などでおびき寄せてもらって対処するのが簡単な作戦か?
・・・戦う場所が指定できればスニークアタックとかもしやすいだろうしな。

《メメルの婚約者☆》 仁和・貴人 (No 16) 2020-08-17 19:47:57
なら、ミューズフェスくんの護衛もするとしようか。
後は陣地作成で戦いの場を整えるつもりだ。

《ゆうがく2年生》 ヒューズ・トゥエルプ (No 17) 2020-08-17 22:12:50
すまねぇ…寝ちまってた。もう出発ギリギリだな。
複数の入口と入り組んだマップなんで
最初から小分にして入っちまっていいと思うぜ。
誰か一緒になったら宜しく頼む。


《這い寄る混沌》 ニムファー・ノワール (No 18) 2020-08-17 22:25:48
え~と色々了解したわ。
私は前衛行かせてもらうわ。
力不足かもしれないけど。

《勇者のライセンサー》 フィリン・スタンテッド (No 19) 2020-08-17 22:41:28
ゴメン、あっという間ね…シルワとの分担は了解よ。
あとは罠関係は私と貴人の2極みたいだから、そこも別れるようした方がいいかしらね。
この辺りはプランの方で触れておこうと思うわ。
敵はゴブリンだし、見敵必殺ね

《2期生》 シルワ・カルブクルス (No 20) 2020-08-17 23:26:58
でしたら、私も貴人さんと共にベイキさんの護衛を務めさせていただきます
そうなると、私がベイキさんを守って貴人さんがゴブリンを討伐していく形になりますね